現 代 痛 み 医 療 の 問 題 点 高 い 発 症 率 再 発 率 慢 性 化 率 人 生 の 質 の 低 下 と 経 済 的 負 担 筋 筋 膜 性 疼 痛 症 候 群 の 概 念 が 知 られていない 栄 養 素 の 過 不 足 の 影 響 が 軽 視 されている 新 陳 代 謝 及 び 内



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3 保 険 料 ( 掛 金 )を 納 めていること 原 則 として 初 診 日 月 前 々 月 まで 国 民 年 金 加 入 期 間 全 体 うち 3 分 2 以 上 きち んと 納 めている( 保 険 料 免 除 期 間 も 含 む)ことが 必 要 です 現 在 は 特 例 として 初 診 日 が

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

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17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

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(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

5 月 25 日 2 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 2 GIO: 口 腔 咽 頭 唾 液 腺 の 疾 患 を 理 解 する SBO: 1. 急 性 慢 性 炎 症 性 疾 患 を 説 明 できる 2. 扁 桃 の 疾 患 を 説 明 できる 3. 病 巣 感 染 症 を 説 明 できる 4


平成24年度 福島県患者調査の概況(厚生労働省大臣官房統計情報部人口動態・保健社会統計課 保健統計室:H )

目次

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科 目 名 生 理 学 Ⅱ 講 師 名 山 美 喜 子 開 講 期 前 期 後 期 通 身 体 の 正 常 な 機 能 を 国 家 試 験 の 出 題 内 容 と 関 連 付 けて 理 解 する 成 績 評 価 方 法 試 験 :00 点 受 講 態 度 :0 点 ( 減 点 方 式 ) 生 理 学

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

総 合 科 学 研 究 科 ( 留 学 生 担 当 ) 文 学 部 文 学 研 究 科 哲 学 思 想 文 化 学 コース 歴 史 学 コース 地 理 学 考 古 学 文 化 財 学 コース 日 本 中 国 文 学 語 学 コース 翀 欧 米 文 学 語 学 言 語 学 コース 比 較 日 本 文

経 常 収 支 差 引 額 の 状 況 平 成 22 年 度 平 成 21 年 度 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 4,154 億 円 5,234 億 円 1,080 億 円 改 善 赤 字 組 合 の 赤 字 総 額 4,836 億 円 5,636 億 円 800 億 円 減


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診療行為コード


認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

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とする ( 減 免 額 の 納 付 ) 第 6 条 市 長 は 減 免 を 受 け た 者 が 偽 り そ の 他 不 正 な 方 法 に よ り 減 免 の 決 定 を 受 け た こ と を 知 っ た と き 前 の 申 告 が あ っ た と き 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 によ

資 料 -6 平 成 20 年 度 第 2 回 北 陸 地 方 整 備 局 事 業 評 価 監 視 委 員 会 特 定 構 造 物 改 築 事 業 事 後 評 価 説 明 資 料 平 成 20 年 11 月 北 陸 地 方 整 備 局 -0-

取 り 消 された 後 当 該 産 前 の 休 業 又 は 出 産 に 係 る 子 若 しくは 同 号 に 規 定 する 承 認 に 係 る 子 が 死 亡 し 又 は 養 子 縁 組 等 により 職 員 と 別 居 することとなったこと (2) 育 児 休 業 をしている 職 員 が 休 職 又

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

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(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

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平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

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別紙3

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

3 肩 こりの 分 類 (1) 肩 こりの 発 生 因 子 からみた 分 類 肩 こりは,その 発 生 因 子 からみて, 本 態 性 ( 原 発 性 ), 症 候 性, 心 因 性 に 分 類 される( 参 考 文 献 1 17 頁, 参 考 文 献 2 1) 1 本 態 性 ( 原 発 性 )

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平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

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(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

ても 1 日 の 業 務 量 が 一 定 せず 例 えば 次 の(ア) 又 は(イ)に 該 当 するような 状 態 が 発 症 直 前 に3か 月 程 度 継 続 しているような 場 合 をいうものであるこ と (ア) 通 常 の1 日 の 業 務 量 のおおむね20% 以 上 業 務 量 が 増

2 ペインクリニック ペインクリニック 科 に 関 しては 先 ずは 様 々な 痛 みの 症 例 を 正 確 に 診 断 できる 能 力 の 養 成 を 最 大 の 目 標 にします その 過 程 で 薬 物 療 法 神 経 ブロック( 超 音 波 透 視 下 を 含 む) Intervention

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( 医 療 機 器 の 性 能 及 び 機 能 ) 第 3 条 医 療 機 器 は 製 造 販 売 業 者 等 の 意 図 する 性 能 を 発 揮 できなければならず 医 療 機 器 としての 機 能 を 発 揮 できるよう 設 計 製 造 及 び 包 装 されなければならない 要 求 項 目 を

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

神 経 系 統 の 機 能 神 経 系 統 の 機 能 の 著 しい 障 害 とは 脳 の 器 質 障 害 四 肢 その 他 の 神 経 の 損 傷 によって 生 じる 灼 熱 痛 脳 神 経 及 び 脊 髄 神 経 の 外 傷 その 他 の 原 因 による 神 経 痛 等 により 特 に 軽 易

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一 方 でも 自 分 から 医 師 に 症 状 の 変 化 について 伝 えている 割 合 は シーズン 前 では 満 足 な と 同 じ %でしたが シーズン 開 始 直 後 から 高 くなり シーズン 後 半 では の 31%を 上 回 り 42%となっています (グラフ 3) ギャップ 3:

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事


公平委員会設置条例

別記

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平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

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目 次 市 民 税 の 減 免 に つ い て 1 減 免 の 一 般 的 な 留 意 事 項 2 減 免 の 範 囲 お よ び 減 免 割 合 3 1 生 活 保 護 法 の 規 定 に よ る 保 護 を 受 け る 者 3 2 当 該 年 に お い て 所 得 が 皆 無 と な っ た

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2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

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3 薬 局 サービス 等 (1) 健 康 サポート 薬 局 である 旨 の 表 示 健 康 サポート 薬 局 である 旨 を 表 示 している 場 合 健 康 サポート 薬 局 とは かかりつけ 薬 剤 師 薬 局 としての 基 本 的 な 機 能 に 加 えて 積 極 的 な 健 康 サポート 機

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目  次

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

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認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

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目 次 1. 社 会 保 障 分 野 でできること 1 1 高 額 医 療 高 額 介 護 合 算 制 度 の 改 善 2 保 険 証 機 能 の 一 元 化 3 自 己 診 療 情 報 の 活 用 4 給 付 可 能 サービスの 行 政 側 からの 通 知 2. 年 金 分 野 でできること 5

注 記 事 項 (1) 当 四 半 期 連 結 累 計 期 間 における 重 要 な 子 会 社 の 異 動 : 無 (2) 四 半 期 連 結 財 務 諸 表 の 作 成 に 特 有 の 会 計 処 理 の 適 用 : 有 ( 注 ) 詳 細 は 添 付 資 料 4ページ 2.サマリー 情 報 (

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Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

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筋 筋 膜 性 疼 痛 症 候 群 と 分 子 整 合 栄 養 学 のセミナー ( 第 Ⅰ 部 ) 筋 筋 膜 性 疼 痛 症 候 群 と 分 子 整 合 栄 養 学 の 重 要 性 トリガーポイント 研 究 所 佐 藤 恒 士 2013.01.14 サンピアン 川 崎

現 代 痛 み 医 療 の 問 題 点 高 い 発 症 率 再 発 率 慢 性 化 率 人 生 の 質 の 低 下 と 経 済 的 負 担 筋 筋 膜 性 疼 痛 症 候 群 の 概 念 が 知 られていない 栄 養 素 の 過 不 足 の 影 響 が 軽 視 されている 新 陳 代 謝 及 び 内 分 泌 不 足 の 影 響 も 軽 視 されている

発 症 率 再 発 率 慢 性 化 率 が 高 い 18 歳 以 上 の15%は 慢 性 疼 痛 を 持 っている 慶 応 大 医 学 部 の 戸 山 芳 昭 教 授 らのグループが 実 施 したイン ターネット 調 査 で こんな 結 果 が 出 た 調 査 は 全 国 から 無 作 為 に 抽 出 した1 万 1507 人 を 対 象 に 実 施 その 結 果 全 体 の 15 4%が 筋 骨 格 系 の 慢 性 疼 痛 を 持 っており 特 に 働 き 盛 り の30~50 代 で 多 いことが 分 かった 痛 みの 部 位 は 腰 が6 5%と 最 も 多 く 55%の 頸 部 (けいぶ)と 肩 さらに26%の 膝 と 続 いている また 慢 性 疼 痛 を 持 っている 人 の42%が 何 らかの 治 療 を 求 めているが そのうち 医 療 機 関 を 受 診 してい る 人 は19%にすぎなかった

痛 みと 構 造 の 変 化 との 関 係 一 般 に 信 じられていること 構 造 ( 形 態 )の 変 化 椎 間 板 ヘルニア 脊 柱 管 狭 窄 症 軟 骨 のすり 減 り 痛 みの 発 現

構 造 的 アプローチから 機 能 的 アプローチへ 損 傷 不 快 な 刺 激 代 償 機 能 の 変 化 運 動 機 能 内 蔵 機 能 構 造 ( 形 態 )の 変 化 椎 間 板 ヘルニア 脊 柱 管 狭 窄 症 軟 骨 のすり 減 り 痛 みの 発 現

機 能 障 害 へのアプローチが 重 要 1, 臨 床 像 は 主 に 機 能 の 変 化 と 関 連 があり 構 造 的 な 病 理 との 関 連 は 少 ない 2, 機 能 の 変 化 は 顕 著 な 病 理 学 的 変 化 を 起 こすことがある 3,この 事 から 明 確 に 診 断 された 構 造 的 な 病 理 (ヘルニアなど)は 無 関 係 の 事 があり 得 る 4, 機 能 の 変 化 は 可 逆 的 なので 適 切 な 治 療 が 行 われれば 治 療 効 果 はすみや かである 5, 慢 性 疼 痛 はその 由 来 がなんであり 運 動 パターンに 変 化 をもたらし 機 能 障 害 の 原 因 となる 6, 機 能 というものは はっきり 形 の 決 まった 組 織 ではなく 遠 く 隔 たっている 組 織 間 の 相 関 関 係 や 相 互 作 用 を 意 味 する (Karel Lewit)

無 症 状 の 椎 間 板 異 常 ヘルニア 76% 正 常 24% 椎 間 板 変 性 85% 正 常 15% 0 10 20 30 40 50 60 70 80 90 100 Volvo 賞 受 賞 論 文 (Boos N et al,spine,1995) %

腰 痛 がなくても 背 骨 や 骨 盤 の 異 常 はある 脊 椎 辷 り 症 腰 仙 移 行 椎 潜 在 性 二 分 脊 椎 椎 間 狭 小 変 形 性 脊 椎 症 脊 柱 側 彎 症 腰 椎 前 彎 過 剰 腰 椎 前 彎 減 少 骨 粗 鬆 症 腰 痛 患 者 (200 名 ) 1.5% 13.5% 3.0% 21.5% 20.0% 30.0% 1.0% 22.0% 1.0% 健 常 者 (200 名 ) 2.5% 9.5% 26.0% 31.0% 34.0% 45.5% 2.5% 22.0% 2.5% 椎 体 圧 迫 骨 折 0% 10.5% Fullenlove TM & Williams AJ : Radiology,1957

画 像 検 査 は 役 に 立 たない 5つの 異 なる 職 種 を 対 象 に 1 年 間 にわたって 腰 部 をMRI で 繰 り 返 し 撮 影 した 結 果 椎 間 板 異 常 と 腰 痛 や 職 種 との 関 連 性 はなく 調 査 期 間 中 に 腰 痛 を 発 症 した 者 のMRI 所 見 にも 変 化 なし (Savage RA et al,eur Spine J,1997) 672 件 の 体 系 的 レビューでは 画 像 所 見 と 腰 痛 との 間 に 関 連 性 は 認 められない (Boos N & Lander PH,Eur Spine J,1996)

神 経 が 圧 迫 されると 痛 む? 神 経 線 維 は 通 常,その 末 端 にある 受 容 器 から 信 号 を 伝 えるものであって,その 途 中 が 興 奮 を 起 こし たりするようなことはありません 熊 澤 孝 朗 著 痛 みを 知 る より 神 経 は 圧 迫 されると 麻 痺 を 起 こします

神 経 が 圧 迫 されると 痛 む? 痛 みを 受 け 取 る 場 所 = 侵 害 受 容 器 信 号 を 運 ぶ 役 割 = 神 経 信 号 の 意 味 を 感 じ 取 る 役 割 = 脳

トリガーポイントが 起 こす 様 々な 症 状 痛 み 凝 り しびれ 感 (ジンジンする ピリピリするなど) 感 覚 の 麻 痺 異 常 ( 聴 覚 触 覚 視 覚 など) 筋 力 低 下 関 節 の 可 動 域 制 限 自 律 神 経 系 の 乱 れ 内 分 泌 系 の 乱 れ 免 疫 系 への 影 響 ( 皮 膚 抵 抗 の 低 下 ) 自 己 受 容 性 の 乱 れ( 位 置 感 覚 の 乱 れ) 気 分 の 落 ち 込 み 感 情 の 乱 れ

不 定 愁 訴 ( 自 律 神 経 失 調 症 ) 疲 れやすい だるい 不 眠 食 欲 不 振 めまい 頭 痛 頭 が 重 い やる 気 が 出 ない いらいらする 目 が 疲 れる 目 が 開 かない ドライアイ 涙 目 耳 鳴 り 耳 が 詰 まった 感 じ 口 が 渇 く 味 覚 異 常 喉 が 痛 い 息 苦 しい 動 悸 血 圧 が 変 動 する 肩 首 がこる 腰 が 痛 む 関 節 が 痛 む 手 足 が 冷 える 手 足 がしびれる 頻 尿 尿 が 出 にくい 残 尿 感 下 痢 便 秘 胸 が 焼 ける お 腹 が 張 る 抑 うつ 不 安 感 神 経 質

不 定 愁 訴 を 引 き 起 こす 代 表 的 な 筋 めまい 胸 鎖 乳 突 筋 頭 痛 僧 帽 筋 胸 鎖 乳 突 筋 涙 目 胸 鎖 乳 突 筋 耳 鳴 り 咬 筋 胸 鎖 乳 突 筋 不 整 脈 左 の 大 胸 筋 頻 尿 下 腹 部 の 筋 胸 が 焼 ける お 腹 が 張 る 上 腹 部 の 筋 抑 うつ 不 安 感 神 経 質 項 筋 斜 角 筋

痛 みは 恒 常 性 を 乱 す 痛 み 不 快 な 感 情 視 床 下 部 大 脳 辺 縁 系 脳 幹 網 様 体 自 律 神 経 の 異 常 消 化 管 の 機 能 障 害 心 臓 血 管 系 機 能 障 害 精 神 症 状 うつ 気 分 やる 気 が 出 ない イライラする 不 眠 入 眠 障 害 中 途 覚 醒

痛 みの 悪 循 環 大 脳 辺 縁 系 心 の 痛 み ストレス うつ 状 態 うつ 病 細 胞 老 化 寿 命 短 縮 痛 みストレス 交 感 神 経 活 動 亢 進 血 管 収 縮 細 胞 の 虚 血 酸 化 ストレス 過 酸 化 物 質 生 成 ミトコンドリアと 核 の 遺 伝 子 損 傷 不 眠 血 圧 上 昇 脈 拍 増 加 動 脈 硬 化 筋 肉 硬 直 皮 下 浮 腫 皮 膚 乾 燥 細 胞 の 異 形 化 (ガンの 発 症 )

トリガーポイントと と 関 連 痛 トリガー=ひきがね 痛 い! 障 害 部 位 と 痛 みを 感 じる 所 が 異 なる 現 象 = 関 連 痛

トリガーポイントの 成 り 立 ち ケガ 精 神 的 打 撃 過 負 荷 発 痛 物 質 筋 拘 縮 筋 線 維 損 傷 治 癒 力 阻 害 因 子 血 流 減 少 老 廃 物 蓄 積

治 癒 力 阻 害 因 子 の 重 要 性 永 続 化 要 因 を 矯 正 することが 重 要 であることは 歩 道 の 穴 につまづいて 下 腿 の 骨 を 折 った 男 についての 逸 話 によって 示 される その 男 は 治 療 を 受 けて 下 腿 の 骨 は 治 癒 したが 2ヶ 月 後 同 じ 穴 につまづ いて 再 び 下 腿 を 骨 折 した 誰 もその 穴 を 埋 めていなかった もしわれわれが 穴 を 埋 める 事 なくすなわち 多 くの 永 続 化 要 因 を 矯 正 す ることなく 筋 膜 痛 症 候 群 を 治 療 すると 患 者 は 治 療 と 再 発 の 果 てしない 悪 循 環 を 運 命 づけられる 何 ヶ 月 も または 何 年 間 にもわたって 筋 膜 痛 に 苦 しんだ 患 者 に 対 して わ れわれはほとんどの 時 間 を 穴 を 埋 める 事 に 費 やす 必 要 があると 考 えてい る (Travell&Saimons)

治 癒 力 阻 害 因 子 構 造 的 要 因 : 下 肢 長 不 等 短 い 上 腕 半 側 小 骨 盤 モートン 足 構 造 栄 養 素 不 足 :ビタミンミネラル 不 足 新 陳 代 謝 及 び 内 分 泌 不 足 : 低 血 糖 症 甲 状 腺 機 能 低 下 痛 風 体 質 心 理 的 要 因 : 不 安 心 配 人 間 関 係 のトラブル 活 性 化 要 因 : 労 働 趣 味 スポーツ 癖 姿

構 造 的 要 因 持 続 的 な 筋 筋 膜 性 疼 痛 症 候 群 を 持 つ 患 者 のほとん どにおいて 物 理 的 ストレスがトリガーポイントを 持 続 させている そのような 物 理 的 なストレスの 一 般 的 な 原 因 は 骨 格 の 非 対 称 と 不 均 衡 である 1 下 肢 長 不 等 2 半 側 小 骨 盤 3 長 い 第 二 中 足 骨 (モートン 足 ) 4 短 い 上 腕

下 肢 長 不 等 のチェック

半 側 小 骨 盤 の 矯 正 小 骨 盤

モートン 足 (ギリシャ 足 )の 矯 正 モートン 足 の 患 者 は 腰 部 大 腿 部 膝 部 下 腿 部 及 び 足 背 部 にしびれやチクチクする 感 じを 伴 う 事 があり この 足 の 患 者 は 例 外 なく 足 根 が 虚 弱 で 足 関 節 を 捻 ったりくじいたり したという 経 験 を 持 つ 第 二 中 足 骨 に 重 心 がかかる 為 あ たかもナイフの 刃 の 上 にある ように 足 が 左 右 に 揺 れる これを 代 償 する 為 にほとんど の 人 はその 歩 行 姿 勢 が 変 化 し 中 臀 筋 長 腓 骨 筋 などのトリ ガーポイントを 活 性 化 させる

栄 養 素 の 過 不 足 栄 養 不 足 はしばしば 重 大 な 永 続 的 要 因 となる 筋 膜 治 療 にによって 一 時 的 な 回 復 しか 得 られない 時 は ビタミンB1,B6,B12,および 葉 酸 の 不 足 が 原 因 と なっていることがある ビタミンCの 不 足 は 運 動 後 の 硬 直 の 原 因 となり 喫 煙 者 ではビタミンのレベルが 低 いのが 通 常 である 適 切 なCa K Fe 及 び 何 種 類 かの 微 量 ミネラルもま た 筋 肉 が 正 常 に 機 能 する 為 に 不 可 欠 である

新 陳 代 謝 および 内 分 泌 不 足 低 血 糖 症 甲 状 腺 機 能 低 下 高 尿 酸 血 症 など 新 陳 代 謝 及 び 内 分 泌 不 足 はトリガーポイント を 永 続 化 させる 筋 肉 の 新 陳 代 謝 を 妨 げているものが 貧 血 ま たは 酸 素 圧 低 下 を 含 むいずれであっても 明 らかにトリガーポイントを 永 続 化 させる

溝 口 徹 先 生 プロフィール 新 宿 溝 口 クリニック 院 長 ( 栄 養 療 法 専 門 ) 辻 堂 クリニック 副 院 長 ( 一 般 診 療 施 設 ) 栄 養 解 析 医 栄 養 解 析 レポート 監 修 福 島 県 立 医 科 大 学 卒 業 横 浜 市 立 大 学 医 学 部 付 属 病 院 国 立 循 環 器 病 センター 勤 務 を 経 て 神 奈 川 県 藤 沢 市 に 溝 口 クリニック( 現 辻 堂 クリニック)を 開 設 痛 みを 専 門 に 扱 うペインクリニックを 中 心 に 広 く 内 科 系 疾 患 の 診 療 にも 従 事 2000 年 から 一 般 診 療 に 分 子 栄 養 学 的 アプローチを 応 用 し 始 め 治 療 が 困 難 な 疾 患 にたいする 栄 養 療 法 を 実 践 し 多 くの 改 善 症 例 を 持 つ 2003 年 日 本 初 の 栄 養 療 法 専 門 クリニック 新 宿 溝 口 クリニック を 開 設 毎 日 の 診 療 とともに 患 者 や 医 師 むけの 講 演 活 動 を 行 っている

溝 口 徹 先 生 の 著 書 図 解 でわかる 最 新 栄 養 医 学 うつ は 食 べ 物 が 原 因 だった! 子 どもの 困 った は 食 事 でよくなる うつ は 食 べ 物 が 原 因 だった! 脳 から うつ が 消 える 食 事 脳 の 栄 養 不 足 が 老 化 を 早 める! 診 たて 違 いの 心 の 病 実 は 栄 養 欠 損 だった! 脳 の 栄 養 不 足 が 老 化 を 早 める! 医 師 が 選 択 した 驚 異 の 栄 養 療 法 私 に 還 る 処 方 箋 こころと 体 をつなぐ 栄 養 の 魅 力 薬 がいらない 体 になる 食 べ 方 など

加 茂 淳 先 生 プロフィール 日 本 整 形 外 科 学 会 専 門 医 日 本 リウマチ 学 会 専 門 医 日 本 心 療 内 科 学 会 認 定 登 録 医 筋 筋 膜 性 疼 痛 症 候 群 (MPS) 研 究 会 名 誉 会 長 トリガーポイント 研 究 所 名 誉 顧 問 金 沢 大 学 医 学 部 卒 業 腰 痛 の 原 因 は 神 経 が 圧 迫 されることや 脊 椎 の 構 造 異 常 などとされ ていることに 疑 問 を 抱 き 真 因 は 筋 肉 の 痙 攣 ではないかと 考 え それ に 基 づく 治 療 法 で 多 くの 腰 痛 患 者 を 救 済 してきた ホームページは 腰 痛 など 筋 骨 格 系 の 痛 みを 抱 える 人 々の 駆 け 込 み 寺 的 存 在 となって いる (wikipedia)

加 茂 淳 先 生 の 著 書 や 記 事 日 経 premie iliholi iliholi 脊 柱 管 狭 窄 症 椎 間 板 ヘルニアを 自 宅 で 治 す 本 脊 柱 管 狭 窄 症 に 勝 つ わかさ 夢 21 健 康 安 心 はつらつ 元 気 など