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調 理 室 ( 必 置 ) 便 所 ( 必 置 ) 医 務 室 ( 必 置 ) 調 乳 室 沐 浴 室 一 時 保 育 室 地 域 子 育 て 支 援 ス ペース 必 ず 設 置 すること 給 食 が 必 要 な 児 童 の 定 員 に 見 合 う 面 積 を 確 保 し 設 備 を 設 置 するこ と それぞれ の 階 数 の 定 員 に 見 合 う 面 積 設 備 ( 幼 児 用 便 所 等 )を 確 保 すること 車 いす 使 用 者 が 利 用 可 能 な 便 所 又 は 人 的 対 応 が と れ る 形 態 に す る こと 静 養 できる 設 備 を 設 置 すること ( 事 務 室 内 に 静 養 できるスペース 及 び 設 備 を 設 置 することでも 可 ) 2 歳 未 満 児 を 受 け 入 れ る 場 合 に 定 員 に 見 合 う 面 積 乳 児 室 ほふく 室 に 近 接 して 配 置 すること 2 歳 未 満 児 を 受 け 入 れる 場 合 に 定 員 に 見 合 う 面 積 が 必 要 2 歳 未 満 児 が 使 用 可 能 な 沐 浴 設 備 ( 乳 児 バス 等 )を 設 置 すること 乳 児 室 ほふく 室 に 近 接 して 配 置 すること 補 助 を 受 けて 保 育 所 を 整 備 する 場 合 は 一 時 預 かり 事 業 を 実 施 でき るスペースを 確 保 すること 補 助 を 受 けて 保 育 所 を 整 備 する 場 合 は 必 ず 設 置 すること 複 数 階 にまたがり 配 膳 を 行 う 場 合 はダ ム ウ エ ー タ ー や 配 膳 室 等 を 設 置 す る こ と 4 設 備 について を 参 考 にすること 面 積 は 必 要 設 備 の 設 置 を 考 慮 すると 定 員 60 人 以 上 の 場 合 は 40 m2を 目 安 とす る ( 食 品 庫 や 検 収 室 の 面 積 は 除 く ) 特 に 3~5 歳 児 の 主 食 及 び 職 員 給 食 を 行 う 場 合 は 40 m2 以 上 とすること 4 設 備 について を 参 考 にすること すべての 便 所 の 出 入 り 口 は 給 食 室 の 出 入 り 口 カウンター 等 から3m 以 上 離 れた 場 所 に 設 けること 調 理 従 事 者 専 用 便 所 を 設 置 すること 職 員 用 ( 調 理 従 事 者 を 含 む) 便 所 は 施 設 内 に 設 置 すること 4 設 備 について を 参 考 にすること 感 染 症 予 防 対 策 として 入 り 口 は 便 所 沐 浴 室 入 り 口 と 隣 接 しないこと 4 設 備 について を 参 考 にすること 一 時 預 かり 事 業 を 実 施 する 場 合 には 通 常 の 保 育 室 等 を 利 用 することも 可 能 で あるが 一 時 保 育 室 を 設 けることが 望 ま しい 子 育 て 支 援 相 談 を 行 うためのスペース (5~10 m2 程 度 )を 設 けることが 望 まし い - 2 -

そ の 他 設 けるのが 望 ましいものは 以 下 のとおり 事 務 室 職 員 休 憩 室 給 湯 室 更 衣 室 (ロッカー 室 ) 洗 濯 室 乾 燥 室 食 品 庫 収 納 スペース 駐 車 スペース( 送 迎 時 の 交 通 混 雑 を 避 けるため 定 員 を 20 で 除 した 台 数 分 (1 台 未 満 の 端 数 が 生 じた 場 合 には 繰 上 げ)を 確 保 することが 一 応 の 目 安 ですが 保 育 所 の 設 置 場 所 によってはそれ 以 上 にあることが 望 ましいこともありま す ) また 札 幌 市 福 祉 のまちづくり 条 例 に 基 づく 整 備 基 準 に 適 合 するため には 車 いす 使 用 者 用 駐 車 区 画 を 1 台 分 確 保 する 必 要 があります エレベーター(3 階 建 以 上 の 建 物 が 札 幌 市 福 祉 のまちづくり 条 例 に 基 づく 整 備 基 準 に 適 合 するためには 必 要 となります また 同 条 例 に 基 づく 特 定 適 合 施 設 表 示 板 交 付 基 準 に 適 合 するためには 2 階 建 以 上 の 建 物 から 必 要 とな ります ) 札 幌 市 福 祉 のまちづくり 条 例 に 基 づく 整 備 基 準 に 適 合 する 建 物 とするため には 駐 車 スペースやエレベーターのほかにも 満 たさなければならない 要 件 が 多 数 ありますが 不 明 な 点 につきましては 都 市 局 建 築 指 導 部 建 築 安 全 推 進 課 (011-211-2867)までお 問 い 合 せ 下 さいますようお 願 いいたします 2 階 以 上 に 乳 児 室 ほふく 室 保 育 室 又 は 遊 戯 室 を 設 ける 場 合 の 基 準 につ いて 条 例 第 181 条 及 び 児 童 福 祉 施 設 の 設 備 及 び 運 営 に 関 する 基 準 の 一 部 改 正 の 取 扱 いにつ いて ( 平 成 26 年 9 月 5 日 付 け 雇 児 発 0905 第 4 号 以 下 局 長 通 知 という )では 乳 児 室 ほふく 室 保 育 室 又 は 遊 戯 室 ( 以 下 保 育 室 等 という )は 特 別 の 理 由 がない 限 りは1 階 に 設 けることが 望 ましいとしつつ 特 別 の 理 由 があって 保 育 室 等 を2 階 に 設 ける 建 物 は 同 条 第 7 号 ア イ 及 びカの 要 件 に 保 育 室 等 を3 階 以 上 に 設 ける 建 物 は 同 号 イ からクまでの 要 件 に 該 当 するものであることとされております 下 記 の 表 は 要 件 を 簡 単 にまとめたものです 詳 細 については 条 例 及 び 局 長 通 知 を 御 覧 ください ア イ 要 件 建 築 基 準 法 に 規 定 する 耐 火 建 築 物 又 は 準 耐 火 建 築 物 ( 建 築 基 準 法 第 2 条 第 9 号 の3 ロに 該 当 する 建 築 物 を 除 く )であること 保 育 室 等 が 設 けられている 次 の 表 の 左 欄 に 掲 げる 階 に 応 じ 同 表 の 中 欄 に 掲 げる 区 分 ごとに それぞれ 同 表 の 右 欄 に 掲 げる 施 設 又 は 設 備 が1 以 上 設 けられていること 階 区 施 設 又 は 設 備 2 階 常 用 (1) 屋 内 階 段 (2) 屋 外 階 段 避 難 用 (1) 屋 内 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 1 項 各 号 又 は 同 条 第 3 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ただし 同 条 第 1 項 の 場 合 の 当 該 階 段 の 構 造 は 建 築 物 の1 階 から2 階 までの 部 分 に 限 り 屋 内 と 階 段 室 とは バルコニー 又 は 付 室 を 通 じて 連 絡 することとし かつ 同 条 第 3 項 第 2 号 第 3 号 及 び 第 9 号 に 該 当 すること ) (2) 待 避 上 有 効 なバルコニー (3) 建 築 基 準 法 第 2 条 第 7 号 の2に 規 定 する 準 耐 火 構 造 の 屋 外 傾 斜 路 (これに 準 ずる 設 備 を 含 む ) (4) 屋 外 階 段 保 育 室 等 の 位 置 2 階 3 階 以 上 - 3 -

ウ 3 階 常 用 (1) 屋 内 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 1 項 各 号 又 は 同 条 第 3 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ) (2) 屋 外 階 段 避 難 用 (1) 屋 内 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 1 項 各 号 又 は 同 条 第 3 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ただし 同 条 第 1 項 の 場 合 の 当 該 階 段 の 構 造 は 建 築 物 の1 階 から3 階 までの 部 分 に 限 り 屋 内 と 階 段 室 とは バルコニー 又 は 付 室 を 通 じて 連 絡 することとし かつ 同 条 第 3 項 第 2 号 第 3 号 及 び 第 9 号 に 該 当 すること ) (2) 建 築 基 準 法 第 2 条 第 7 号 に 規 定 する 耐 火 構 造 の 屋 外 傾 斜 路 (これに 準 ずる 設 備 を 含 む ) (3) 屋 外 階 段 4 階 以 上 常 用 (1) 屋 内 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 1 項 各 号 又 は 同 条 第 3 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ) (2) 屋 外 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 2 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ) 避 難 用 (1) 屋 内 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 1 項 各 号 又 は 同 条 第 3 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ただし 同 条 第 1 項 の 場 合 の 当 該 階 段 の 構 造 は 建 築 物 の1 階 から 保 育 室 等 が 設 けられている 階 までの 部 分 に 限 り 屋 内 と 階 段 室 とは バルコニー 又 は 外 気 に 向 かって 開 くことのできる 窓 若 しくは 排 煙 設 備 ( 同 条 第 3 項 第 1 号 に 規 定 する 国 土 交 通 大 臣 が 定 めた 構 造 方 法 を 用 いるものその 他 有 効 に 排 煙 することができると 認 められるものに 限 る )を 有 する 付 室 を 通 じて 連 絡 することとし かつ 同 条 第 3 項 第 2 号 第 3 号 及 び 第 9 号 に 該 当 すること ) (2) 建 築 基 準 法 第 2 条 第 7 号 に 規 定 する 耐 火 構 造 の 屋 外 傾 斜 路 (3) 屋 外 階 段 ( 建 築 基 準 法 施 行 令 第 123 条 第 2 項 各 号 に 規 定 する 構 造 ) イに 掲 げる 施 設 及 び 設 備 が 避 難 上 有 効 な 位 置 に 設 けられ かつ 保 育 室 等 から 至 る 歩 行 距 離 が 30 メートル 以 下 となるように 設 けられていること エ 調 理 室 以 外 と 調 理 室 の 部 分 が 耐 火 構 造 の 床 若 しくは 壁 又 は 特 定 防 火 設 備 で 区 画 さ れていること この 場 合 において 換 気 暖 房 若 しくは 冷 房 の 設 備 の 風 道 が 当 該 床 若 しくは 壁 を 貫 通 する 部 分 又 はこれに 近 接 する 部 分 に 防 火 上 有 効 にダンパーが 設 け られていること ただし 次 のいずれかに 該 当 する 調 理 室 を 除 く (ア) スプリンクラー 設 備 (その 他 これに 類 するものを 含 む )で 自 動 式 のものが 設 けられていること (イ) 調 理 用 器 具 の 種 類 に 応 じて 有 効 な 自 動 消 火 装 置 が 設 けられ かつ 当 該 調 理 室 の 外 部 への 延 焼 を 防 止 するために 必 要 な 措 置 が 講 じられていること オ 保 育 所 の 壁 及 び 天 井 の 室 内 に 面 する 部 分 の 仕 上 げを 不 燃 材 料 で 行 われていること カ 保 育 室 等 廊 下 便 所 テラス 等 乳 幼 児 が 通 行 出 入 りする 場 所 には 乳 幼 児 の 転 落 事 故 を 防 止 するために 金 網 柵 等 を 設 け 又 は 窓 の 開 閉 を 乳 幼 児 が 行 えないように する 等 の 設 備 が 必 要 であること キ 非 常 警 報 器 具 又 は 非 常 警 報 設 備 及 び 消 防 機 関 へ 火 災 を 通 報 する 設 備 が 設 けられて いること ク 保 育 所 のカーテン 敷 物 建 具 等 で 可 燃 性 のものについては 薬 品 による 防 炎 処 理 が 施 されていること - 4 -

( 注 意 事 項 ) 1 保 育 室 等 を2 階 以 上 に 設 ける 場 合 は 乳 幼 児 の 特 殊 性 にかんがみ 防 災 設 備 の 一 層 の 向 上 に 努 め るとともに 避 難 訓 練 の 実 施 消 防 機 関 の 協 力 の 確 保 等 に 万 全 を 期 すること 保 育 室 等 に 火 気 を 使 用 する 設 備 又 は 器 具 が 設 けられている 場 合 は 乳 幼 児 の 火 遊 び 防 止 のために 必 要 な 進 入 防 止 措 置 を 講 じるよう 努 めること 2 保 育 室 等 を2 階 以 上 の 複 数 階 にわたり 設 ける 場 合 その 保 育 所 の 構 造 設 備 のすべてについて 最 も 高 い 階 に 設 ける 場 合 の 基 準 が 適 用 されること 3 保 育 室 等 を1 階 に 設 ける 場 合 や 屋 上 に 屋 外 遊 戯 場 を 設 ける 場 合 においても 2 方 向 避 難 の 趣 旨 を 踏 まえ 通 常 の 歩 行 経 路 のすべてに 共 通 の 重 複 区 間 があるときにおける 当 該 重 複 区 間 の 長 さに 配 慮 すること 4 積 雪 地 域 において 屋 外 階 段 等 外 気 に 開 放 された 部 分 を 避 難 経 路 とする 場 合 は 乳 幼 児 の 避 難 に 支 障 が 生 じないよう 必 要 な 防 護 措 置 を 講 じること 5 人 工 地 盤 及 び 立 体 的 遊 歩 道 が 保 育 所 を 設 置 する 建 物 の 途 中 階 に 接 続 し 当 該 階 が 避 難 階 ( 直 接 地 上 へ 通 ずる 出 入 口 のある 階 )と 認 められる 場 合 にあっては 条 例 の 適 用 に 際 して 当 該 階 を1 階 とみなして 差 し 支 えないこと 6 既 存 の 建 物 を 改 修 して 床 面 積 が 100 m2 以 上 の 保 育 所 を 設 けようとする 場 合 にあっては 児 童 福 祉 法 とは 別 に 建 築 基 準 法 第 87 条 に 基 づく 用 途 変 更 の 届 出 が 必 要 であること 屋 外 遊 戯 場 を 屋 上 に 設 ける 場 合 の 留 意 点 について 屋 外 遊 戯 場 は 地 上 に 設 けるものが 通 例 ですが 耐 火 建 築 物 においては 用 地 が 不 足 し 地 上 に 利 用 可 能 な 場 所 がない 場 合 は 屋 上 を 屋 外 遊 戯 場 として 利 用 することができます ただし 屋 外 遊 戯 場 の 性 格 にかんがみ 屋 上 に 屋 外 遊 戯 場 を 設 ける 場 合 には 条 例 第 181 条 第 1 項 第 5 号 の 規 定 によるほか 次 の 点 に 十 分 留 意 してください ( 注 意 事 項 ) (1) 保 育 所 保 育 指 針 に 示 された 保 育 内 容 の 指 導 が 効 果 的 に 実 施 できるような 環 境 とするよう 配 慮 する こと (2) 屋 上 施 設 として 便 所 水 飲 場 等 を 設 けること (3) 防 災 上 の 観 点 から 次 の 点 に 留 意 すること ア 当 該 建 物 が 耐 火 建 築 物 の 場 合 に 限 り かつ 職 員 消 防 機 関 等 による 救 出 に 際 して 支 障 のない 程 度 の 階 数 の 屋 上 であること イ 屋 上 から 地 上 又 は 避 難 階 に 直 通 する 避 難 用 階 段 が 設 けられていること ウ 屋 上 への 出 入 口 の 扉 は 特 定 防 火 設 備 に 該 当 する 防 火 戸 であること エ 油 その 他 引 火 性 の 強 いものを 置 かないこと オ 屋 上 の 周 囲 には 金 網 を 設 けるものとし その 構 造 は 上 部 を 内 側 にわん 曲 させる 等 乳 幼 児 の 転 落 防 止 に 適 したものとすること カ 警 報 設 備 は 屋 上 にも 通 ずるものとし 屋 上 から 非 常 を 知 らせる 設 備 についても 配 慮 すること キ 消 防 機 関 との 連 絡 を 密 にし 防 災 計 画 等 について 指 導 を 受 けること - 5 -

設 備 について 1 調 理 室 の 設 備 について 食 中 毒 事 故 を 防 止 するため 調 理 室 の 設 置 に 当 たっては 以 下 の 事 項 について 十 分 留 意 してくだ さい 特 に 調 理 室 は 木 製 の 調 理 器 具 等 の 使 用 を 極 力 控 え 調 理 台 食 器 棚 扉 床 壁 等 の 材 質 は カビ 等 を 防 ぐためにステンレス 製 の 金 属 並 びにコンクリート 等 耐 水 性 または 不 浸 透 性 で 清 掃 しや すい 構 造 であることが 望 まれます 床 については 衛 生 管 理 上 ドライ 方 式 を 基 本 としていますので ウエット 方 式 で 必 要 となる 床 に 水 を 流 すための 設 備 ( 排 水 溝 グレーチング)の 設 置 の 必 要 は ありません なお 集 団 給 食 を 実 施 する 上 で 必 要 となる 設 備 衛 生 面 等 については 各 区 役 所 の 健 康 子 ども 課 生 活 衛 生 係 へ 設 計 段 階 から 必 ず 相 談 に 行 くようにしてください また 保 育 所 を 新 築 する 場 合 のほか 改 築 及 び 保 育 所 定 員 が 変 更 となる 場 合 には 各 区 役 所 健 康 子 ども 課 へ 集 団 給 食 施 設 設 置 届 1( 定 員 増 減 の 場 合 は 変 更 届 ) 保 健 所 健 康 企 画 課 へ 特 定 ( 多 数 ) 給 食 開 始 ( 再 開 ) 届 2 を 速 やかに 提 出 してください 1 集 団 給 食 施 設 設 置 届 とは 営 業 以 外 の 場 合 で 寄 宿 舎 学 校 病 院 等 への 施 設 において 20 人 以 上 の 者 に 給 食 を 行 う 施 設 を 設 置 しようとする 場 合 に 必 要 となる 届 出 です 2 特 定 ( 多 数 ) 給 食 開 始 ( 再 開 ) 届 とは 継 続 的 に 1 回 50 食 以 上 又 は 1 日 100 食 以 上 の 食 事 を 提 供 する 施 設 の 場 合 に 必 要 な 書 類 です (1) 調 理 室 等 の 温 度 湿 度 管 理 食 材 や 調 理 済 の 食 品 が 高 温 多 湿 の 状 態 に 置 かれると 鮮 度 が 落 ちたり 細 菌 の 増 殖 が 進 むた め 適 当 な 位 置 に 蒸 気 熱 気 等 を 排 出 し 結 露 を 防 ぐために 十 分 な 能 力 を 有 する 換 気 設 備 を 設 けること また 作 業 中 も 温 度 25 以 下 湿 度 80% 以 下 に 保 た れるよう 業 務 用 エアコンを 設 置 すること (2) 手 洗 い 設 備 ( 調 理 用 のシンクとは 別 に 必 要 です ) 入 口 のそばに 設 置 すること 腕 まで 洗 える 大 きさを 確 保 すること 1 シンクの 大 きさは 外 寸 で37cm 50cm 以 上 内 寸 で30cm 45cm 以 上 が 必 要 (イメージ: 家 庭 用 の 洗 面 化 粧 台 のシンク) 2 手 指 を 介 した 二 次 汚 染 を 防 ぐため 蛇 口 はセンサー 式 が 望 ましい センサー 式 でない 場 合 は 肘 等 で 操 作 できるレバー 式 にする 3 冷 水 による 手 洗 いは 汚 れ 落 ちが 劣 るほか 特 に 冬 期 の 手 洗 い 不 足 につながるため 温 水 が 出 る 混 合 栓 が 必 要 4 石 けん 液 消 毒 液 ペーパータオル 爪 ブラシを 設 置 する (エアータオルは 水 滴 の 飛 び 跳 ねがあることや 器 具 の 消 毒 等 の 管 理 が 必 要 なため ペーパータオルが 望 ましい) 5 石 けん 液 消 毒 液 の 容 器 については ポンプ 式 タイプが 望 ましい ( 押 し 上 げタイプのディ スペンサーは ノズルが 手 指 に 直 接 触 れることで 汚 染 された 場 合 に 微 生 物 が 増 殖 することが ある) 6 身 支 度 の 確 認 をするための 鏡 を 手 洗 い 器 上 部 等 ( 調 理 室 入 口 付 近 )に 設 置 する - 6 -

(3) 食 器 消 毒 保 管 庫 食 器 消 毒 保 管 庫 は 必 ず 設 置 すること 食 器 消 毒 保 管 庫 では 食 器 の 他 にすべての 調 理 器 具 (ざる ボール まな 板 包 丁 等 )の 消 毒 を 行 う なお 大 きさの 目 安 は 次 のとおり 30 人 定 員 食 器 カゴ 収 容 数 5 個 以 上 90 人 定 員 食 器 カゴ 収 容 数 15 個 以 上 45 人 定 員 食 器 カゴ 収 容 数 10 個 以 上 120 人 定 員 食 器 カゴ 収 容 数 15 個 以 上 60 人 定 員 食 器 カゴ 収 容 数 10 個 以 上 150 人 定 員 食 器 カゴ 収 容 数 20 個 以 上 3~5 歳 児 の 完 全 給 食 ( 主 食 を 含 む 給 食 の 提 供 )や 指 導 食 ( 職 員 の 食 指 導 用 給 食 )を 提 供 する 場 合 は 定 員 に 加 算 される 人 数 の 食 器 数 及 び 調 理 器 具 等 を 考 慮 すること まな 板 包 丁 専 用 殺 菌 庫 を 使 用 する 場 合 は 食 器 消 毒 保 管 庫 と 同 様 の 機 能 がある 熱 風 タイプ がよい ( 調 理 器 具 の 使 用 後 は 85 1 分 間 以 上 またはこれと 同 等 の 効 果 を 有 する 方 法 で 殺 菌 した 後 乾 燥 させ 清 潔 な 保 管 庫 等 で 衛 生 的 に 保 管 する 必 要 がある )また まな 板 包 丁 は 用 途 別 にそれぞれ 専 用 のものを 備 えるため まな 板 10 枚 タイプの 大 きさが 望 ましい 紫 外 線 タイプの 場 合 殺 菌 効 果 は 照 射 された 表 面 のみであり 照 射 されない 部 分 については 殺 菌 効 果 がない (まな 板 や 包 丁 を 重 ねて 入 れたり 泡 立 て 器 等 の 複 雑 な 形 状 をしている 調 理 器 具 では 紫 外 線 の 十 分 な 照 射 が 困 難 となり 殺 菌 が 不 完 全 となることが 危 惧 されることから 特 に 注 意 が 必 要 )また 紫 外 線 殺 菌 灯 の 有 効 照 射 時 間 に 注 意 し 定 期 的 に 交 換 する 必 要 があ る 完 全 に 消 毒 を 行 うためには 熱 風 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムまたは 熱 湯 による 消 毒 を 行 った 後 衛 生 状 態 を 保 持 する 上 での 保 管 庫 として 使 用 することは 有 効 である (4) 収 納 棚 等 1 食 器 棚 食 器 の 種 類 使 用 回 数 が 多 く 食 器 消 毒 保 管 庫 に 常 時 収 納 しておくことが 困 難 なため 食 器 棚 が 必 要 次 亜 塩 素 酸 ナトリウム 等 で 消 毒 が 可 能 なステンレス 製 が 望 ましい 2 調 理 器 具 用 扉 付 き 収 納 棚 調 理 器 具 (なべ ざる ボール トレーなど)を 収 納 する 扉 のついた 収 納 場 所 が 必 要 3 引 き 出 し おたま トング 等 の 調 理 器 具 を 収 納 するため 引 き 出 しが 調 理 台 に 数 か 所 必 要 シンク 下 や 調 理 台 下 など 床 から60cm 以 内 の 場 所 に 調 理 器 具 や 食 器 などを 収 納 する 場 合 は 必 ず 扉 が 必 要 60cm 以 下 の 場 所 は 扉 がない 場 合 ザル ボール 食 器 等 の 収 納 が 不 可 となることから 可 能 な 限 り 扉 を 設 置 し 収 納 スペースを 確 保 することが 望 ましい (5) 食 材 専 用 搬 入 口 検 収 室 1 食 材 の 専 用 搬 入 口 を 設 けること 2 食 材 の 専 用 搬 入 口 には 検 収 室 を 設 けること 3 検 収 室 は 食 品 庫 と 隣 接 又 は 近 い 位 置 に 設 置 し 外 気 が 直 接 調 理 室 内 に 流 れないよう 必 ず 扉 を 設 け 調 理 室 と 区 画 すること 4 外 部 から 直 接 食 品 の 搬 入 や 人 の 出 入 り 等 が 行 われる 場 合 は 検 収 室 の 出 入 り 口 は 外 靴 と 中 靴 の 履 き 替 えができるよう 土 間 を 設 けること (6) 食 品 庫 1 食 材 の 専 用 搬 入 口 と 近 い 位 置 に 設 置 し 必 ず 扉 を 設 け 調 理 区 域 とは 区 画 すること 2 冷 暗 所 とすること 換 気 除 湿 に 注 意 し 温 度 湿 度 を 適 切 に 保 つため 換 気 装 置 等 を 整 備 - 7 -

することが 望 ましい 3 窓 の 設 置 や 冷 凍 庫 冷 蔵 庫 の 設 置 などは 食 品 庫 内 温 度 が 高 くなることから 設 置 しない 4 食 品 を 保 管 する 場 所 として 室 内 にカビが 発 生 することのないよう 壁 はステンレス 製 コンクリート 製 又 はクロスを 貼 る 等 の 防 水 加 工 にすること 5 食 器 棚 等 についてはステンレス 製 又 はクロムメッキ 製 等 の 金 属 製 が 望 ましい 6 基 本 的 に 当 日 納 品 が 主 なのであまり 広 くなくてよい (7) シンク 1 手 指 からの 汚 染 を 防 ぐため 蛇 口 は 肘 等 で 操 作 できるレバー 式 にすること ( 直 接 手 で 触 れず 肘 で 開 閉 を 行 うことで 蛇 口 の 汚 染 を 防 ぐ) 2 温 水 が 出 る 混 合 栓 とするのが 望 ましい 3 シンクは 調 理 用 3か 所 以 上 ( 汚 染 物 用 下 処 理 用 生 食 及 び 加 熱 調 理 後 用 ) 食 器 洗 浄 用 を 食 器 洗 浄 機 に 隣 接 して1か 所 以 上 設 置 し それぞれのシンクは 水 しぶき 等 の 飛 び 跳 ねによ る 食 品 汚 染 防 止 の 食 品 衛 生 の 観 点 から 離 れている 方 が 望 ましい 4 シンクは 作 業 しやすい 高 さとし 食 数 に 応 じてゆとりのある 大 きさ 深 さとする ( 使 いや すい 高 さでない 場 合 調 理 従 事 者 の 作 業 効 率 が 低 下 するとともに 腰 痛 の 原 因 等 になる 場 合 がある また 小 さすぎるシンクは 食 品 や 調 理 器 具 を 十 分 に 洗 浄 することができず 一 方 大 きすぎるシンクは 調 理 作 業 や 洗 浄 作 業 等 を 分 業 することが 困 難 になり 水 しぶき 等 の 飛 び 跳 ねによる 食 品 汚 染 につながる 可 能 性 があるともに 作 業 効 率 の 低 下 につながることから 十 分 な 検 討 が 必 要 ) 5 排 水 が 飛 散 しない 構 造 であること シンクの 数 シンクの 数 食 器 洗 浄 機 がある 場 合 食 器 洗 浄 機 がない 場 合 4か 所 以 上 6か 所 以 上 汚 染 物 用 ( 土 付 きの 野 菜 など) 1か 所 以 上 汚 染 物 用 ( 土 付 きの 野 菜 など) 1か 所 以 上 下 処 理 用 ( 土 付 きでない 野 菜 など) 1か 所 以 上 下 処 理 用 ( 土 付 きでない 野 菜 など) 1か 所 以 上 生 食 及 び 加 熱 調 理 後 用 1か 所 以 上 生 食 及 び 加 熱 調 理 後 用 1か 所 以 上 洗 浄 機 に 隣 接 する 食 器 調 理 器 具 洗 浄 専 用 ( 大 きな 鍋 などを 洗 浄 できる もの) 1か 所 以 上 食 器 洗 浄 専 用 ( 予 洗 い 洗 浄 す すぎのシンクを 並 べること)(3か 所 のうち 1 か 所 は 大 きな 鍋 などを 洗 浄 できるもの) 3か 所 以 上 (8) コンロ 1 大 型 のコンロ3 口 のほか 離 乳 食 アレルギー 食 調 理 用 の 小 型 のコンロ( 直 径 15cm 程 度 の 鍋 がかかるもの)がさらに3~4 口 以 上 必 要 大 コンロの 後 方 ( 奥 側 )に 設 置 された 小 コンロは 大 コンロ 使 用 時 には 後 方 ( 奥 側 )の 鍋 の 移 動 や 手 が 熱 くなり 使 用 しにくいことから 設 置 する 位 置 については 十 分 考 慮 すること 2 大 型 コンロは 大 きな 鍋 を 置 いて 使 用 することを 考 慮 すると 高 さ60cm 程 度 が 使 いや すい ( 使 用 する 鍋 の 形 状 により 使 用 しやすい 高 さが 異 なるので 考 慮 すること ) 3 温 度 調 節 タイマー コンベクション 機 能 付 きのオーブンが 必 要 (コンベクション 機 能 は できあがりにムラがなく 良 い スチームコンベクションは 蒸 気 調 理 とコンベクション 機 能 が 可 能 となるため さらに 調 理 の 仕 上 がりや 作 業 効 率 がよい ) 4 ガスの 場 合 は 五 徳 等 が 取 り 外 し 可 能 で 掃 除 のしやすいものがよい (9) 調 理 機 器 1 食 器 洗 浄 用 のシンク 食 器 洗 浄 器 食 器 消 毒 保 管 庫 を 近 い 位 置 に 設 置 すると 作 業 動 線 - 8 -

が 良 い また 間 に 水 きり 台 があると 良 い 2 コンロと 隣 接 して 鍋 などを 一 時 置 きできる 調 理 台 を 設 置 すると 良 い 3 冷 蔵 庫 冷 凍 庫 は 開 閉 時 に 温 度 が 下 がりにくい 業 務 用 がよい また 調 理 室 内 の 食 品 搬 入 口 付 近 に 設 置 することが 望 ましい 4 保 存 食 用 の 冷 凍 庫 は 2 週 間 分 の 原 材 料 調 理 済 み 食 品 が 入 るサイズで -20 以 下 に なるものが 必 要 冷 凍 庫 の 一 部 を 使 用 する 場 合 は -20 以 下 で2 週 間 分 の 保 存 食 が 保 存 できることを 確 認 する 5 牛 乳 保 冷 庫 が 必 要 冷 蔵 庫 の 一 部 を 使 用 する 場 合 は 他 の 食 品 と 混 在 させない (10) 受 け 渡 しのためのカウンター 設 備 衛 生 管 理 上 調 理 従 事 者 以 外 の 者 が 調 理 室 内 に 入 ることなく 調 理 済 みの 食 品 の 受 け 渡 し 下 がってきた 食 器 の 一 時 置 きなどができるカウンターがあると 良 い カウンターは 調 理 室 の 内 側 に 設 置 し 受 け 取 り 及 び 配 膳 状 況 が 分 かりやすいよう 外 側 に 透 明 (ガラス 等 )の 引 き 戸 を つける 配 膳 にカウンターを 使 用 する 場 合 は 調 理 済 みの 食 品 を 効 率 的 に 乗 せられるよう 棚 の 奥 行 は 配 膳 用 のお 盆 が 縦 に 配 置 できる 寸 法 (60cm 程 度 )とし 2~3 段 にするとよい (11) 調 理 室 の 出 入 口 配 膳 車 が 出 入 りしやすいように 引 き 戸 がよい 調 理 室 には 他 の 室 内 の 外 気 が 流 入 しない ように 子 どもの 指 はさみ 防 止 の 隙 間 やドアガラリ( 通 気 口 )のない 引 き 戸 とすること また 低 い 位 置 に 透 明 (ガラス 等 )の 窓 ( 食 育 窓 )を 設 置 することで 園 児 が 調 理 室 で 調 理 を 行 っている 様 子 を 見 る 事 ができ 食 育 推 進 に 活 用 できることから 設 置 することが 望 ましい (12) 照 明 調 理 室 内 は 必 要 な 明 るさを 確 保 すること 特 に コンロ 食 器 洗 浄 用 シンクの 付 近 は 加 熱 中 の 食 品 や 洗 浄 した 食 器 の 汚 れがはっきり と 見 えるように 背 後 からではなく 正 面 からの 照 明 になるよう 注 意 すること( 窓 でも 良 い ) 窓 は 明 かり 取 りとし 食 品 衛 生 上 開 閉 は 基 本 的 に 行 わないことから 網 戸 は 必 要 としない (13) 便 所 について 調 理 従 事 者 専 用 便 所 は 食 品 を 取 り 扱 う 場 所 から 直 接 出 入 りできない 構 造 とし 調 理 室 入 り 口 カウンター 等 から3m 以 上 離 れた 衛 生 上 支 障 のない 場 所 に 設 置 する また 専 用 の 手 洗 い 設 備 専 用 の 履 物 を 備 えること なお 便 所 内 の 手 洗 い 設 備 については (2)に 準 じた 設 備 が 望 ましい (14) 調 理 室 の 衛 生 的 な 管 理 に 係 る 留 意 点 調 理 室 は 食 中 毒 や 感 染 症 防 止 のため 衛 生 的 に 区 画 されている 必 要 があることから 定 期 的 ( 毎 月 )に 検 便 検 査 を 行 っている 調 理 従 事 者 以 外 の 者 は 原 則 立 ち 入 らないこと 衛 生 管 理 上 洗 濯 機 や 給 食 関 係 以 外 のものを 収 納 する 物 置 などは 調 理 室 内 に 設 置 しない ( 調 理 従 事 者 以 外 の 者 が やむを 得 ず 調 理 施 設 に 立 ち 入 る 場 合 には 専 用 の 清 潔 な 帽 子 外 衣 及 び 履 物 を 着 用 させ 手 洗 い 及 び 手 指 の 消 毒 を 行 わせること ) (15) SK( 汚 水 専 用 シンク)について - 9 -

掃 除 用 具 洗 浄 用 のSKを 設 けること 調 理 室 の 近 く(トイレ 内 は 不 可 )がよい また 掃 除 用 具 入 れが 調 理 室 近 くにあるとよい 食 品 を 取 り 扱 う 場 所 に 設 置 する 場 合 は 食 品 衛 生 上 壁 ドア 等 で 区 画 することが 望 ましい (16) その 他 1 調 理 従 事 者 が 清 潔 で 衛 生 的 な 作 業 用 の 外 衣 及 び 履 物 に 着 替 えることができる 場 所 及 び 設 備 を 作 業 に 影 響 のない 場 所 に 設 けること 2 ダムウェーターが 給 食 専 用 でない 場 合 ( 人 が 乗 れる)は 扉 つきの 配 膳 車 が 必 要 3 遊 戯 室 など 埃 の 舞 いやすい 場 所 を 通 って 給 食 を 運 ぶ 場 合 扉 つきの 配 膳 車 が 必 要 4 電 気 を 使 用 する 調 理 機 器 を 多 く 必 要 とすることから 調 理 室 の 電 気 回 路 等 については 十 分 確 保 できるよう 確 認 すること ( 設 備 用 の 他 に 使 用 する 電 気 製 品 の 回 路 として3 回 路 以 上 は 必 要 ) 設 備 例 : 食 器 消 毒 保 管 庫 食 器 洗 浄 器 冷 凍 庫 冷 蔵 庫 オーブン 等 設 備 以 外 例 : 電 気 炊 飯 器 電 子 レンジ フードプロセッサー ホットプレート 電 気 ポ ット 等 5 器 具 等 は 分 解 しやすく 清 掃 しやすい 構 造 であること ( 分 解 せずに 洗 浄 消 毒 が 可 能 な 場 合 はこの 限 りでない )また 移 動 し 難 い 機 器 等 は 作 業 清 掃 及 び 洗 浄 しやすいよう 配 置 すること 6 グリストラップを 設 置 する 場 合 は 調 理 室 食 品 庫 前 室 検 収 室 以 外 の 設 置 が 望 ま しい 夏 期 における 調 理 室 内 の 異 臭 防 止 や 汚 物 の 清 掃 であることを 考 慮 し 用 務 員 等 が 入 室 し 清 掃 が 可 能 な 機 械 室 や 屋 外 等 の 場 所 に 設 置 するのが 望 ましい また 室 内 に 設 置 した 場 合 は グリストラップの 近 くにグリストラップ 用 品 洗 浄 用 のSKを 設 けること 7 外 部 に 開 放 される 部 分 や 排 水 溝 下 水 溝 には ねずみ 及 びはえ 等 衛 生 害 虫 の 侵 入 及 び 発 生 を 防 止 する 措 置 を 講 じること 8 廃 棄 物 ( 調 理 室 内 で 生 じた 廃 棄 物 及 び 返 却 された 残 菜 など)は 細 菌 等 の 温 床 となるため 保 管 場 所 は 調 理 室 食 品 庫 前 室 検 収 室 外 で 食 材 の 搬 入 口 から 離 れた 場 所 とする 9 生 ゴミ 処 理 機 を 設 置 する 場 合 は 調 理 室 食 品 庫 前 室 検 収 室 以 外 に 設 置 する 10 調 理 室 内 の 殺 菌 灯 については 厨 房 に 対 して 見 合 う 能 力 でなければ 効 果 がないことから 確 認 を 行 うこと ( 設 置 義 務 はない ) 2 調 乳 室 の 設 備 について 調 乳 室 においても 調 理 室 に 準 じた 設 備 対 応 が 必 要 となります 設 置 に 際 しては 以 下 の 事 項 に 留 意 するようお 願 いします (1) 調 乳 室 はミルク 母 乳 を 扱 う 場 所 であることから 扉 等 で 完 全 に 区 画 ( 仕 切 る)すること 1 調 乳 室 の 扉 は 保 育 士 と 児 童 の 互 いの 様 子 が 見 ることができる 様 透 明 な(ガラス 等 ) 戸 で 仕 切 ると 良 い ( 児 童 が 見 やすい 低 い 位 置 に 透 明 な 窓 があるのが 望 ましい) 2 調 乳 室 には ノロウイルス 対 策 等 の 衛 生 管 理 面 を 考 慮 し 調 理 室 と 同 様 に 保 育 室 等 の 外 気 が 流 入 しないように 平 常 から 戸 は 閉 めておくこと また 子 どもの 指 はさみ 防 止 の 隙 間 やドア ガラリ( 通 気 口 )のない 戸 とすること ( 指 はさみ 防 止 の 隙 間 は 柔 らかい 素 材 でふさぐこと 換 気 は 室 外 換 気 が 望 ましい ) (2) 調 乳 業 務 を 行 うための 専 用 シンクが 必 要 (3) 手 洗 い 設 備 が 必 要 ( 1 調 理 室 の 設 備 について (2)を 参 照 ) - 10 -

1 シンクは 調 乳 を 行 う 清 潔 な 場 所 であることが 必 要 とされることから 手 洗 いを 行 う 設 備 は シンクとは 別 に 設 置 すること ( 手 洗 いによる 汚 染 防 止 ) 2 手 洗 い 器 は 調 理 室 に 準 じて 蛇 口 はセンサー 式 又 はレバー 式 とし 床 にはね 水 が 落 ちない 様 充 分 な 大 きさとすることが 望 ましい (イメージ: 家 庭 用 の 洗 面 化 粧 台 のシンク) 3 温 水 が 必 要 4 ペーパータオルが 必 要 (エアータオルは 水 滴 の 飛 び 跳 ねや 器 具 の 消 毒 等 の 管 理 が 必 要 なた め ペーパータオルが 望 ましい ) 手 洗 い 用 の 爪 ブラシを 設 置 することが 望 ましい 5 手 洗 い 用 石 けん 液 ( 滅 菌 殺 菌 剤 入 り)の 設 置 が 必 要 ( 容 器 はポンプ 式 が 望 ましい) (4) ほ 乳 瓶 乳 首 等 の 洗 浄 消 毒 洗 剤 や 哺 乳 瓶 洗 浄 用 のブラシ 等 を 使 用 し よく 洗 浄 した 後 十 分 流 水 で 洗 い 流 す 洗 浄 後 加 熱 殺 菌 <( 殺 菌 する 哺 乳 瓶 等 自 体 が)85 1 分 間 以 上 >を 行 うか 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムによる 消 毒 を 行 い 清 潔 に 保 管 する 1 調 理 室 で 行 う 場 合 は 消 毒 は 食 器 消 毒 保 管 庫 でよい ( 電 子 レンジも 可 ) ( 乳 首 のみ 煮 沸 消 毒 < 沸 騰 後 5 分 >) 2 調 乳 室 で 行 う 場 合 は 調 乳 室 に 消 毒 を 行 う 設 備 器 具 が 必 要 消 毒 保 管 庫 による 消 毒 食 器 消 毒 保 管 庫 と 同 様 の 機 能 < 熱 風 式 温 度 時 間 設 定 が 可 能 > を 有 するタイプが 必 要 ( 電 子 レンジも 可 ) 紫 外 線 消 毒 保 管 庫 紫 外 線 タイプの 場 合 殺 菌 効 果 は 照 射 された 表 面 のみであり 照 射 されない 部 分 について は 殺 菌 効 果 がない また 紫 外 線 殺 菌 灯 の 有 効 照 射 時 間 に 注 意 し 定 期 的 に 交 換 する 必 要 が ある 完 全 に 消 毒 を 行 うためには 熱 風 次 亜 塩 素 酸 ナトリウムまたは 熱 湯 による 消 毒 を 行 った 後 衛 生 状 態 を 保 持 する 上 での 保 管 庫 として 使 用 することは 有 効 である ( 1 調 理 室 の 設 備 について (3)を 参 照 ) (5) 消 毒 したほ 乳 ビン 乳 首 などは 扉 のついた 清 潔 な 棚 に 保 管 すること (6) 冷 凍 母 乳 を 取 り 扱 うために 冷 凍 冷 蔵 庫 温 乳 器 ( 専 用 のボールと 温 度 計 でも 良 い)が 必 要 (7) 扉 のついた 調 乳 用 品 を 収 納 する 場 所 があるとよい ( 調 乳 用 品 以 外 の 物 品 は 置 かない ) (8) 電 気 ポット 等 の 電 気 製 品 が 使 用 しやすい 位 置 に 電 源 が 確 保 されること - 11 -

3 便 所 について 子 供 用 便 所 内 に 必 要 な 数 の 便 器 手 洗 い 等 を 設 置 してください 職 員 用 便 所 は 賃 貸 物 件 の 施 設 の 場 合 衛 生 上 の 観 点 から 施 設 の 専 用 部 分 に 設 置 してください なお 保 育 室 ( 食 事 場 所 ) 内 に 便 所 を 設 置 する 場 合 は 感 染 症 拡 大 防 止 の 観 点 から 壁 等 で 区 画 されていることが 望 ましい (1) 子 供 用 の 便 器 の 数 設 置 の 目 安 については 次 のとおりです 2 階 建 3 階 建 の 施 設 については 各 階 ごとの 受 入 児 童 数 に 応 じて 設 置 してください 大 便 器 :( 入 所 定 員 20) 個 +1 個 小 便 器 :( 入 所 定 員 30) 個 +1 個 例 : 定 員 60 人 の 場 合 例 : 定 員 60 人 の 場 合 60 20=3 3 個 +1 個 =4 個 60 30=2 2 個 +1 個 =3 個 定 員 90 人 の 場 合 定 員 90 人 の 場 合 90 20=4.5 5 個 +1 個 =6 個 90 30=3 3 個 +1 個 =4 個 定 員 120 人 の 場 合 定 員 120 人 の 場 合 120 20=6 6 個 +1 個 =7 個 120 30=4 4 個 +1 個 =5 個 (2) 手 洗 い 設 備 便 所 内 ( 出 入 口 付 近 )に 児 童 が 使 用 できる 高 さの 手 洗 いを 設 置 してください 手 洗 い 用 の 液 体 石 けんを 設 置 すること( 固 形 石 けんは 保 管 時 に 不 潔 になりやす いため 液 体 石 けんが 望 ましい ) また 手 拭 用 のペーパータオルを 設 置 すること(エアータオルは 器 具 の 消 毒 等 の 管 理 が 必 要 な ためペーパータオルが 望 ましい ) 職 員 用 手 洗 いを 便 所 内 に 設 置 してください (3) おむつ 交 換 台 0~1 歳 の 便 所 には おむつ 交 換 台 を 設 置 してください 4 沐 浴 室 について 乳 児 室 ほふく 室 (0 1 歳 児 室 )に 近 接 して 沐 浴 室 を 設 置 する 必 要 があります また 児 童 用 の 便 所 に 十 分 な 広 さが 確 保 されている 場 合 には 児 童 用 便 所 内 に 沐 浴 コーナー として 設 置 する ことも 可 能 ですが その 場 合 にも 乳 児 室 ほふく 室 に 近 接 していることが 必 要 です (1) 沐 浴 槽 介 助 者 ( 保 育 士 )の 腰 痛 対 策 のため 腰 の 高 さに 沐 浴 槽 が 設 置 されていることが 望 ましい (2) 大 便 器 低 年 齢 児 が 使 用 可 能 な 大 きさの 便 器 (オマル 型 便 器 等 )を 設 置 してください 子 ども 用 手 洗 い 設 備 があることが 望 ましい 手 洗 い 設 備 を 設 置 する 場 合 は 手 洗 い 用 の 液 体 石 けんを 設 置 すること( 固 形 石 けんは 保 管 時 に 不 潔 になりやすいため 液 体 石 けんが 望 ましい ) また ペーパータオルを 設 置 すること(エアータオルは 器 具 の 消 毒 等 の 管 理 が 必 要 なためペー - 12 -

パータオルが 望 ましい ) (3) 職 員 用 手 洗 い 設 備 沐 浴 槽 及 び 汚 物 槽 とは 別 に 職 員 用 手 洗 い 設 備 を 設 置 すること ( 沐 浴 槽 の 蛇 口 との 兼 用 はで きません ) 衛 生 管 理 感 染 症 予 防 の 観 点 から 蛇 口 はセンサー 式 かレバー 式 温 水 が 出 る 混 合 栓 とし ペ ーパータオルを 設 置 する(エアータオルは 器 具 の 消 毒 等 の 管 理 が 必 要 なためペーパータオルが 望 ましい ) (4) 汚 物 槽 おむつ パンツに 付 着 した 便 を 捨 てるのに 便 利 です 蛇 口 は 感 染 症 予 防 を 考 慮 し レバー 式 にしてください (5) おむつ 交 換 台 を 設 置 してください - 13 -

保 育 所 における 事 故 防 止 のポイント 条 例 第 181 条 や 局 長 通 知 にもありますように 安 全 面 に 配 慮 された 保 育 所 であるよう 設 計 段 階 から 十 分 な 検 討 を 行 うようよろしくお 願 いいたします 1 転 落 事 故 防 止 のために 条 例 第 181 条 第 7 号 カの 規 定 により 保 育 室 等 その 他 乳 幼 児 が 出 入 りし 又 は 通 行 する 場 所 に 乳 幼 児 の 転 落 事 故 を 防 止 する 設 備 を 設 けることが 必 要 です 局 長 通 知 において さらに 具 体 的 に 言 及 されていますので よくお 読 みください (1) バルコニー 等 乳 幼 児 の 転 落 を 防 止 するため 金 網 柵 について 条 例 において 具 体 的 な 高 さ 等 の 言 及 はあ りませんが 建 築 基 準 法 施 行 令 ( 昭 和 25 年 政 令 第 338 号 ) 第 126 条 に 基 づき バルコニー 等 に おいて 床 から 110 cm 以 上 の 手 すり 等 を 設 ける 必 要 があります (2) 保 育 室 保 育 室 の 腰 壁 等 の 高 さについて 床 から 110 cm 以 上 確 保 できない 場 合 には (1)のような 高 さの 手 すり 等 を 設 ける 必 要 があります もちろん 窓 等 の 近 くに 棚 暖 房 器 具 などがあり 足 をかけて 登 れるようになっている 場 合 には そこから 実 質 的 な 高 さを 確 保 する 必 要 がある のは 言 うまでもありません 手 すりの 縦 桟 等 の 間 隔 についても そこから 児 童 が 入 りこんで 転 落 しないよう 9 cm 程 度 の 間 隔 の 格 子 を 設 けるような 配 慮 も 必 要 となってきます また 格 子 に 登 る 心 配 がある 場 合 には アクリル 板 等 を 取 り 付 けるのも 方 法 です あるいは 消 防 法 等 を 十 分 遵 守 しつつ 柵 等 を 設 けず 窓 の 開 口 の 幅 を 制 限 するという 方 法 もあります この 場 合 上 記 と 同 様 の 考 え に 立 ち 開 口 部 分 の 幅 は 9 cm 程 度 が 適 当 と 思 われます (3) 階 段 階 段 室 吹 抜 の 腰 壁 等 の 高 さについて 保 育 室 と 同 様 に 床 から 110 cm 以 上 確 保 できない 場 合 には (1)のような 高 さの 手 すり 等 を 設 ける 必 要 があります 階 段 においても 階 段 間 仕 切 の 手 すりを 使 って 壁 に 登 れないような 配 慮 が 必 要 です 2 出 入 口 について (1) 児 童 が 出 入 りする 室 内 の 建 具 は 木 製 の 引 き 戸 が 望 ましいです また 指 を 挟 まないよう 10 mm 位 の 深 さのスリットを 入 れている 保 育 所 もありますので 参 考 にしてください (2) 園 児 に 出 入 りさせたくない 戸 は 手 の 届 かない 高 さ( 床 から 150 cm 位 )のところに 両 面 サ ムターン 等 を 取 り 付 けるようにするのも 方 法 です (3) 沐 浴 室 0 1 歳 児 のトイレ 等 児 童 が 一 人 で 入 ると 危 険 な 箇 所 は 床 から 35 cm 位 の 木 格 子 を 枠 に 落 としこんでとめている 保 育 所 もあります 3 戸 棚 家 具 について (1) 児 童 の 手 の 届 く 高 さの 戸 棚 の 扉 は 引 き 戸 にするのが 望 ましいです (2) 引 き 出 しの 隙 間 は 10 mm 開 け 引 き 手 は 金 物 を 使 わないのが 望 ましいです (3) 角 にはゴムをつけたり 丸 みをつける 等 ぶつかっても 痛 くないような 配 慮 が 望 ましいです - 14 -

4 危 険 防 止 のために (1) 温 風 式 暖 房 機 の 送 風 部 分 のように 大 変 熱 くなる 部 分 は 特 に 低 年 齢 児 の 火 傷 につながる 心 配 がありますので 送 風 ガードの 取 付 けを 行 うことなどについて 検 討 する 必 要 があります (2) 児 童 が 手 をつい 入 れたくなるような 部 分 には 覆 いをつけることも 検 討 する 必 要 があります 参 考 文 献 建 築 思 潮 研 究 所 2003 建 築 設 計 資 料 91 保 育 園 幼 稚 園 3- 子 育 て 支 援 の 中 核 株 式 会 社 建 築 資 料 研 究 所 社 団 法 人 全 国 私 立 保 育 園 連 盟 編 株 式 会 社 中 央 設 計 著 1993 園 舎 改 築 のアドバイス みんなでつくる 明 日 の 保 育 園 筒 井 書 房 保 育 所 整 備 におけるシックハウス 及 びアスベスト( 石 綿 ) 対 策 について 1 シックハウス 対 策 について (1) 使 用 建 材 等 の 配 慮 と 適 正 換 気 量 の 確 保 平 成 15 年 7 月 改 正 の 建 築 基 準 法 施 行 以 降 使 用 する 建 材 の 規 制 換 気 設 備 の 設 置 義 務 付 け 等 化 学 物 質 の 室 内 濃 度 を 下 げるための 対 策 が 取 られるこ とになったところであります つきましては 可 能 な 限 り F 等 の 規 制 対 象 外 材 料 を 使 用 する とともに 適 正 な 換 気 量 を 確 保 する 設 計 となるよう 留 意 してください (2) 揮 発 性 有 機 化 合 物 等 の 室 内 濃 度 測 定 と 積 極 的 な 換 気 の 実 施 居 室 内 の 空 気 環 境 の 安 全 を 確 保 するため しゅん 工 時 に 室 内 濃 度 測 定 を 行 って 厚 生 労 働 省 指 針 値 以 下 であることが 確 認 できる 書 類 を 札 幌 市 に 提 出 してください( 札 幌 市 から 保 育 所 整 備 に 係 る 補 助 金 の 交 付 を 受 ける 場 合 には 当 該 書 面 の 提 出 が 補 助 金 交 付 の 条 件 ) 札 幌 市 認 可 保 育 所 等 整 備 に 係 るシックハウス 対 策 要 綱 参 照 また 測 定 結 果 が 指 針 値 を 下 回 った 場 合 でも 室 内 空 気 中 の 揮 発 性 有 機 化 合 物 等 の 濃 度 を 極 力 低 減 するために 換 気 や 通 風 を 十 分 行 うよう 留 意 してください シックハウス 症 候 群 とは 新 築 の 家 に 引 っ 越 したり 住 宅 をリフォームした 後 に 目 がチカチカしたり 息 苦 しくて 何 となく 体 調 が 悪 くなった 経 験 はありませんか これは 建 材 や 内 装 材 家 具 類 や 家 庭 用 品 などに 含 まれる 揮 発 性 の 高 い 化 学 物 質 が 室 内 に 徐 々に 放 散 することに 起 因 する 健 康 影 響 で シックハウス 症 候 群 と 呼 ばれています シックハウス 症 候 群 の 原 因 は 近 年 住 宅 の 気 密 性 が 高 まり また 建 材 や 内 装 材 家 具 類 や 家 庭 用 品 に 様 々な 化 学 物 質 が 多 く 使 われたため 室 内 に 放 散 したホルムアルデヒド 等 の 揮 発 性 有 機 化 合 物 (VOC)が 抜 けず 濃 度 が 高 くなったた めと 考 えられています - 15 -

(3) 化 学 物 質 の 指 針 値 厚 生 労 働 省 は 現 在 下 表 の 13 物 質 について 室 内 濃 度 の 指 針 値 を 示 しています この 指 針 値 は 現 状 において 入 手 可 能 な 科 学 的 知 見 に 基 づき 人 が 一 生 涯 その 化 学 物 質 に 暴 露 されたとしても 健 康 への 有 害 な 影 響 を 受 けないであろうと 考 えられる 濃 度 に 設 定 されていま す 暴 露 とは 生 体 が 化 学 物 質 などにさらされること 化 学 物 質 ホルムアルデヒド 厚 生 労 働 省 室 内 濃 度 指 針 値 100μg/m 3 (0.08ppm) 主 な 用 途 ( 室 内 での 主 な 発 生 源 ) 接 着 剤 防 腐 剤 (フローリング 建 具 家 具 壁 紙 接 着 部 ) トルエン 260μg/m 3 0.07ppm) 塗 料 の 溶 剤 希 釈 剤 ( 塗 装 部 化 粧 品 ) キシレン 870μg/m 3 (0.20ppm) 塗 料 の 溶 剤 希 釈 剤 ( 塗 装 部 ワックス) パラジクロロベンゼン 240μg/m 3 (0.04ppm) 防 虫 剤 防 臭 剤 ( 衣 服 の 防 虫 剤 トイレの 消 臭 剤 ) エチルベンゼン スチレン クロルピリホス フタル 酸 -n-ブチル テトラデカン フタル 酸 -2-エチルヘ キシル ダイアジノン アセトアルデヒド 3800μg/m 3 (0.88ppm) 塗 料 スチレンの 原 料 塗 装 部 壁 紙 接 着 部 220μg/m 3 (0.05ppm) 発 泡 スチロール 接 着 剤 断 熱 材 スチロール 畳 1μg/m 3 (0.07ppb) 但 し 小 児 の 場 合 は 0.1μg/m 3 (0.007ppb) 防 蟻 剤 殺 虫 剤 シロアリ 駆 除 処 理 をした 建 材 220μg/m 3 (0.02ppm) プラスチックの 可 塑 剤 印 刷 インク ビニールクロ ス クッションフロア 330μg/m 3 (0.04ppm) 塗 料 の 溶 剤 希 釈 液 塗 装 部 120μg/m 3 (7.6ppb) プラスチックの 可 塑 剤 ビニールクロス クッション フロア 0.29μg/m 3 (0.02ppb) 防 蟻 剤 殺 虫 剤 シロアリ 駆 除 処 理 をした 建 材 48μg/m 3 (0.03ppm) 接 着 剤 防 腐 剤 (フローリング 建 具 家 具 壁 紙 接 着 部 喫 煙 ) フェノブカルブ 33μg/m 3 (3.8ppb) 防 蟻 剤 殺 虫 剤 (シロアリ 駆 除 処 理 をした 建 材 ) 主 な 化 学 物 質 の 特 徴 ホルムアルデヒド 強 い 刺 激 臭 のある 気 体 で 水 に 溶 けやすく 水 溶 液 はホルマリンといわれ 各 種 樹 脂 の 原 料 合 板 や 壁 紙 家 具 の 接 着 剤 に 広 く 使 われてきました 揮 発 性 有 機 化 合 物 (VOC) 常 温 で 揮 発 しやすい 有 機 化 合 物 の 総 称 で 数 十 から 数 百 種 類 あると 言 われています WHO では それぞれの 物 質 の 沸 点 によって VOC を 4 つのグループに 分 類 しています 総 揮 発 性 有 機 化 合 物 (TVOC) T はトータルで 全 てを 代 表 する という 意 味 で 各 種 VOC の 総 量 です 室 内 空 気 質 の 状 態 の 目 安 を 示 す 際 に 使 われ 暫 定 目 標 値 として 400μg/m 3 ( 既 築 )が 設 定 されています (4) シックハウス 症 候 群 の 対 策 室 内 の 空 気 汚 染 を 防 ぐために すぐにできる 対 策 は 換 気 で す 現 在 の 住 宅 は 非 常 に 気 密 性 が 高 くなっていますので 積 極 的 に 換 気 をしなければ 空 気 は 入 れ 換 わりません 窓 開 け 換 気 や 機 械 換 気 を 意 識 して 行 うことが 必 要 で 特 に 新 築 やリフォームした 場 合 は 積 極 的 に 換 気 するよう にしてください - 16 -

(5) 建 築 基 準 法 によるシックハウス 症 候 群 対 策 平 成 15 年 7 月 1 日 改 正 建 築 基 準 法 が 施 行 され 全 ての 建 築 物 の 居 室 で 使 用 する 建 材 の 規 制 や 換 気 設 備 の 設 置 義 務 付 け 等 化 学 物 質 の 室 内 濃 度 を 下 げるための 対 策 がとられることとな りました ア ホルムアルデヒド 対 策 対 策 1. 内 装 仕 上 げの 制 限 使 用 するホルムアルデヒドを 発 散 する 建 材 には 次 のような 制 限 が 行 われます 建 築 材 料 の 区 分 ホルムアルデヒドの 発 散 ( 放 散 速 度 ) JIS JAS などの 表 示 記 号 内 装 仕 上 げの 制 限 建 築 基 準 法 の 規 制 対 象 外 5μg/m 2 h 以 下 F 制 限 なしに 使 える 第 3 種 ホルムアルデヒド 発 散 建 築 材 料 第 2 種 ホルムアルデヒド 発 散 建 築 材 料 第 1 種 ホルムアルデヒド 発 散 建 築 材 料 5μg/m 2 h 超 ~ 20μg/m 2 h 以 下 20μg/m 2 h 超 ~ 120μg/m 2 h 以 下 120μg/m 2 h 超 F F 旧 E2 Fc2 または 表 示 なし 使 用 面 積 が 制 限 される 使 用 面 積 が 制 限 される 使 用 禁 止 注 1:μg(マイクログラム):100 万 分 の 1 グラムの 重 さ 放 散 速 度 1μg/m 2 h は 建 材 1m 2 につき 1 時 間 あたり 1 μg の 化 学 物 質 が 発 散 されることを 言 います 注 2: 建 築 物 の 部 分 に 使 用 して 5 年 経 過 したものについては 制 限 がありません 注 3: 規 制 対 象 となる 建 材 には 原 則 として JIS JAS 又 は 国 土 交 通 大 臣 認 定 による 等 級 付 けがされています 対 策 2. 換 気 設 備 設 置 の 義 務 付 け ホルムアルデヒドを 発 散 する 建 材 を 使 用 しない 場 合 でも 家 具 からの 発 散 が あるため 原 則 として 全 ての 建 築 物 に 機 械 換 気 設 備 の 設 置 が 義 務 付 けられ ます 対 策 3. 天 井 裏 などの 制 限 例 えば 住 宅 の 場 合 換 気 回 数 0.5 回 /h 以 上 の 機 械 換 気 設 備 (いわゆる 24 時 間 換 気 システムなど)の 設 置 が 必 要 となります 換 気 回 数 0.5 回 /h とは 1 時 間 あたりに 部 屋 の 空 気 の 半 分 が 入 れ 替 わることを 言 います 天 井 裏 床 下 壁 内 収 納 スペースなどから 居 室 へのホルムアルデヒドの 流 入 を 防 ぐため の 措 置 が 必 要 となります イ クロルピリホス 対 策 クロルピリホスは 有 機 リン 系 のシロアリ 駆 除 剤 です 居 室 を 有 する 建 築 物 には 使 用 が 禁 止 されます 注 意 点 建 築 基 準 法 さえ 守 れば シックハウス 症 候 群 対 策 は 十 分 という 訳 ではありません 家 具 や 防 虫 剤 化 粧 品 などの 日 用 品 からも 化 学 物 質 を 発 散 するものがあるので 注 意 しましょう 24 時 間 換 気 システムは 常 に 運 転 するようにしましょう 新 築 やリフォーム 当 初 は 室 内 の 化 学 物 質 の 発 散 が 多 いので しばらくの 間 は 換 気 や 通 風 を 十 分 行 うよう こころがけましょう 建 築 基 準 法 についてもっと 知 りたいときは <<お 問 い 合 わせ 先 窓 口 >> 都 市 局 建 築 指 導 部 建 築 確 認 課 札 幌 市 中 央 区 北 1 条 西 2 丁 目 札 幌 市 役 所 2 階 電 話 011-211-2846-17 -

2 アスベスト( 石 綿 ) 対 策 について アスベスト( 石 綿 )はそこにあること 自 体 が 直 ちに 問 題 なのではなく 飛 散 したり 吸 い 込 むこと が 問 題 になることから 吹 付 け 石 綿 が 使 用 されている 建 築 物 の 解 体 等 の 作 業 については 作 業 基 準 が 定 められており 当 該 作 業 を 行 う 場 合 には 特 定 粉 じん 排 出 等 作 業 として 全 て 届 出 ( 環 境 局 環 境 都 市 推 進 部 環 境 対 策 課 )が 必 要 になっているところであります また 建 築 物 等 の 解 体 工 事 等 の 注 文 者 は 作 業 を 請 け 負 った 事 業 者 が 契 約 条 件 等 により 必 要 な 措 置 を 講 ずることができなくなることのないよう 解 体 方 法 工 期 費 用 等 について 法 令 の 規 定 の 遵 守 を 妨 げるおそれのある 条 件 を 付 さないよう 配 慮 する 必 要 があります つきましては 吹 付 け 石 綿 が 使 用 されている 建 築 物 の 解 体 撤 去 工 事 を 行 う 場 合 には 入 所 児 童 や 職 員 作 業 従 事 者 等 が 被 曝 しないよう 環 境 対 策 課 の 指 導 の 下 工 事 請 負 業 者 や 設 計 監 理 業 者 と 十 分 な 打 合 せを 行 うよう 留 意 してください アスベスト( 石 綿 )とは? 石 綿 (アスベスト)は 線 状 の 鉱 物 で 安 価 な 工 業 材 料 としてスレート 材 ブレーキライニングやブレーキ パット 防 音 材 断 熱 材 保 温 材 吸 湿 材 などの 産 業 用 はもちろん 家 庭 用 ヘアードライヤーなどの 身 近 な ところまで 広 範 囲 に 使 用 されています 国 内 の 使 用 量 の 約 80%は 石 綿 スレート 石 綿 セメント 板 等 の 石 綿 含 有 建 築 材 料 として 使 用 されています 以 前 はビル 等 の 建 築 工 事 において 保 温 断 熱 の 目 的 で 石 綿 を 吹 き 付 ける 作 業 が 行 われていましたが 現 在 では 禁 止 されています このため 最 近 では 建 設 工 事 よりもビル 等 の 改 修 解 体 工 事 のほうが 石 綿 にばく 露 するおそれが 高 いといえます 保 育 所 における 受 動 喫 煙 防 止 対 策 について 受 動 喫 煙 防 止 対 策 について 平 成 15 年 5 月 に 施 行 された 健 康 増 進 法 では 多 くの 人 が 利 用 する 施 設 の 管 理 者 に 受 動 喫 煙 を 防 止 する 対 策 を 講 じることが 努 力 義 務 として 規 定 されました それを 受 けて 札 幌 市 では 札 幌 市 受 動 喫 煙 防 止 対 策 ガイドライン を 作 成 しており その 中 で 社 会 福 祉 施 設 ( 保 育 所 を 含 む )は 多 くの 人 が 利 用 する 公 共 性 の 高 い 場 所 であることから 原 則 全 面 禁 煙 であるべきとしています - 18 -