-1- ヒートポンプ 蓄 熱 センター 未 利 用 エネルギー 活 用 研 究 会 様 2011.12.13 大 林 組 技 研 本 館 の 地 中 熱 利 用 システム 紹 介 1 地 中 熱 利 用 システムとは? 2 大 林 組 技 研 本 館 の 地 中 熱 利 用 システム 概 要 3 地 中 熱 ヒートポンプシステムの 実 績 評 価 ( 株 ) 大 林 組 技 術 研 究 所
1 地 中 熱 利 用 システムとは? -2-
地 中 熱 のポテンシャル -3- 恒 温 層 深 度 深 さ8mになると 年 間 温 度 一 定 国 内 の 地 中 温 度 は 10~18 程 度 地 中 垂 直 温 度 分 布 の 測 定 例 国 内 地 中 温 度 ( 深 度 約 10m) 地 中 温 度 は 年 間 を 通 して 安 定 し 外 気 と 比 べると 夏 冷 たく 冬 暖 かい ので 冷 暖 房 熱 エネルギー 源 として 有 利 です 規 制 による 制 約 がないので 日 本 中 至 るところで 利 用 可 能 です
~120m 程 度 ~120m 程 度 約 10m 約 10m ヒートポンプを 利 用 した 地 中 熱 冷 暖 房 -4-32 夏 ( 東 京 ) 5 冬 ( 東 京 ) 4~5m ヒートポンプ COOL 4~5m ヒートポンプ WARM 7 45 恒 温 層 ライン 17 相 対 的 に 地 盤 の 方 が 冷 たい 恒 温 層 ライン 17 相 対 的 に 地 盤 の 方 が 暖 かい 年 間 温 度 一 定 年 間 温 度 一 定 地 中 に 配 管 を 埋 設 して 夏 冷 たく 冬 暖 かい 地 熱 エネルギーを ヒート ポンプを 介 して 建 物 の 冷 暖 房 などに 効 率 的 に 利 用 します 水 対 水 の 熱 交 換 なので 空 冷 式 ( 水 対 空 気 )よりも 効 率 的 です
地 中 熱 の 利 用 用 途 -5- ト レ ン チ 住 宅 冷 暖 房 業 務 用 施 設 の 冷 暖 房 プール 温 浴 施 設 の 給 湯 道 路 融 雪 ハウス 栽 培 の 空 調 住 宅 の 換 気
地 中 熱 交 換 器 の 構 造 -6-1ボアホール 2 井 戸 3 基 礎 杭 水 平 管 方 式 揚 水 還 元 HP 帯 水 層 垂 直 管 方 式 還 元 井 戸 方 式
地 中 熱 利 用 システムの 概 略 設 計 20~32Aを 使 用 耐 用 年 数 60 年 以 上 COPは4~7 程 度 -7- VAV A H U 熱 交 換 パイプ 冷 温 水 ( 往 還 ) A H U VAV 地 中 熱 ヒートポンプ 架 橋 ホ リエチレンハ イフ 地 中 熱 交 換 器 10~120m 深 充 填 材 地 中 熱 HP 送 り 管 150 150 U 字 管 型 返 り 管 地 中 熱 交 換 器 ダブルU 字 管 型 採 熱 能 力 は 一 般 に30~50W/m 循 環 流 量 は 一 般 に15~30L/min (ボアホール 式 U 字 管 2 組 の 場 合 ) 掘 削 口 径 120~200mm 深 さ10~120m 地 中 熱 交 換 器 の 必 要 間 隔 は4m 程 度 ( 熱 干 渉 防 止 掘 削 機 所 要 スペース)
導 入 効 果 (1) - 省 エネとCO 2 削 減 - -8- 出 典 : 北 大 地 中 熱 ヒートポンプシステム(オーム 社 2007) CO 2 削 減 効 果 大 省 エネ 効 果 大 冷 房 時 のヒートポンプ 性 能 比 較 暖 房 時 のCO 2 排 出 量 比 較 省 エネ 効 果 冷 暖 房 消 費 電 力 が20~50% 削 減 します( 在 来 システムにもよる) CO 2 削 減 効 果 空 気 熱 源 方 式 との 比 較 で 25~35%の 排 出 量 削 減 が 見 込 まれます ガスや 灯 油 との 比 較 では 50% 以 上 の 排 出 量 削 減 が 見 込 まれます
導 入 効 果 (2) - 排 熱 騒 音 対 策 - -9- CO 2 CO 2 気 温 上 昇 冷 房 排 熱 大 冷 房 排 熱 なし 騒 音 大 騒 音 小 冷 房 負 荷 増 加 電 力 大 冷 房 負 荷 減 尐 電 力 小 従 来 方 式 ( 空 冷 ヒートポンプ) 地 中 へ 拡 散 ( 熱 容 量 が 膨 大 で 地 温 への 影 響 小 ) 地 中 熱 ヒートポンプ 地 中 熱 ヒートポンプは 冷 房 排 熱 を 外 気 に 放 出 しないので ヒート アイランド 対 策 の 抑 制 効 果 が 見 込 まれます 放 熱 用 の 室 外 機 がないので 稼 働 時 騒 音 が 非 常 に 小 さくなります
地 中 熱 利 用 の 普 及 状 況 -10- 米 国 では100 万 台 普 及 ( 家 庭 用 換 算 ) 出 典 :Lund(2010) 出 典 : 北 大 長 野 教 授 セミナー 資 料 (2011) 設 備 容 量 (MWt) 国 内 でも 普 及 の 兆 し 北 米 西 欧 と 比 べると 導 入 件 数 は 尐 ないのが 実 情 ですが 近 年 増 加 傾 向 にあります
地 中 熱 利 用 の 国 内 利 用 内 訳 -11 その 他 住 宅 融 雪 事 務 所 公 共 施 設 出 典 : 地 中 熱 利 用 促 進 協 会 資 料 (2007) 地 中 熱 の 推 進 に 力 を 入 れている 大 学 や 自 治 体 関 連 メーカー の 所 在 地 での 設 置 件 数 が 多 い 状 況 です
-12-2 大 林 組 技 研 本 館 の 地 中 熱 利 用 システム 概 要
10m 100m 大 林 組 技 研 本 館 の 地 中 熱 利 用 法 -13-2 山 留 杭 併 設 方 式 10m 5 本 ( 配 管 200m) 東 京 都 清 瀬 市 S 造 ( 免 震 ) 地 上 3 階 建 面 積 5,632m 2 1ボアホール 方 式 ( 高 熱 伝 導 充 填 材 ) 100m 10 本 ( 配 管 4000m) 135mm 高 密 度 PE 管 2 組 ( 内 径 27mm) ボアホール 充 填 砂 (SiC0~20% 配 合 ) 深 さ:100m 本 数 :10 本 充 填 砂 (SiC10%) 高 密 度 PE 管 ( 内 径 27mm) ガイド 鋼 管 ( 100mm) 山 留 め 親 杭 (H 鋼 ) 杭 長 :10m 本 数 :5 本 地 下 基 礎 基 礎 3 基 礎 下 水 平 方 式 ( 配 管 300m) Fig.4 1ボアホール 方 式 2 山 留 杭 併 設 方 式 3 基 礎 下 水 平 方 式 高 密 度 度 PE PE 管 管 27mm) ( 内 径 27mm) 250mm 管 総 長 : 長 300m 300m さ: 深 さ6m
技 研 本 館 の 地 中 熱 HPシステム(1 次 側 ) -14- 便 所 洗 浄 水 ビオトープへ 井 水 熱 交 換 器 地 中 温 度 の 高 温 化 への 備 え 熱 源 水 ポンプ 冷 却 塔 (バックアップ) 地 中 熱 ヒートポンプ 2 30HP 交 互 運 転 井 戸 井 水 槽 (20m 3 ) 地 中 熱 交 換 器 2 階 執 務 空 間 の 空 調 に 利 用 ピーク 時 冷 房 負 荷 の17% 暖 房 負 荷 の10%に 対 応 国 交 省 H21 年 度 住 宅 建 築 物 省 CO2 推 進 モデル 事 業 プロジェクト
技 研 本 館 の 地 中 熱 HPシステム(2 次 側 ) -15- 温 水 45 冬 期 昼 間 一 般 暖 房 地 中 熱 交 換 器 地 中 熱 HP 夏 期 深 夜 温 水 44 放 射 パネル 安 価 な 深 夜 電 力 利 用 机 パーソナル 空 調 13 冷 水 (7 ) 製 造 より 高 効 率 運 転 可 2 階 執 務 空 間 の 空 調 夏 期 昼 間 中 温 冷 水 13 潜 熱 蓄 熱 材 潜 熱 蓄 熱 槽 ( 中 温 冷 水 )
100m 1ボアホール 方 式 - 概 要 - -16- ( 深 さ30m) 6m 深 さ100mのダブルU 字 管 10 本 充 填 材 は 珪 砂 を 基 材 としてSICを0~20% 配 合 PE 管 25A 2 組 充 填 材 ( 珪 砂 +SIC) ボアホール 間 の 熱 干 渉 防 止 掘 削 機 の 作 業 スペース 確 保 (4m 以 上 ) 6mピッチ マンホール ピット 135mm 熱 伝 導 性 の 高 い 充 填 材 を 掘 削 孔 に 埋 め 戻 すことで 採 熱 効 率 向 上 土 壌 接 触 面 積 が 大 きく パイプの 熱 伝 導 性 を 上 げるより 効 果 的
水 飽 和 時 の 熱 伝 導 率 [W/mK] 孔 壁 から 地 中 への 伝 熱 量 [W/m2] 1ボアホール 方 式 - 高 性 能 充 填 材 - -17- 地 中 10 9 8 7 6 5 4 3 2 1 0 PE 管 充 填 材 炭 化 ケイ 素 (SiC) 配 合 した 砂 充 填 粒 径 2mm 高 熱 伝 導 材 (SiC) 鉄 100% 珪 砂 100% SiC100% SiC 5.3W/mK 00:00:00 00:30:00 01:00:00 01:30:00 02:00:00 02:30:00 03:00:00 03:30:00 04:00:00 04:30:00 熱 伝 導 率 の 比 較 珪 砂 2.0W/mK 高 熱 伝 導 性 の 充 填 材 50 40 30 20 10 0 0 3 6 冷 水 循 環 実 験 結 果 パイプの 熱 伝 導 性 を 上 げるよりも 効 果 的 短 期 的 な 採 熱 能 力 の 向 上 効 果 確 認 済 み 採 熱 率 ( 短 期 ) 25% 向 上 対 砂 SiC 添 加 充 填 材 砂 充 填 9[h] 室 内 模 型 実 験 による 検 証 ( 技 研 ) 砂 SiC+ 珪 砂 有 効 熱 伝 導 率 40% 向 上 採 熱 率 ( 短 期 ) 11% 向 上 対 珪 砂 サーマルレスポンス 試 験 ( 協 力 : 三 菱 マテリアルテクノ 社 ) 実 施 物 件 による 検 証 ( 東 京 スカイツリー 東 街 区 ) < 施 工 実 積 > 東 武 エネルキ ーマネシ メント 様 大 林 組 技 研 本 館
1ボアホール 方 式 - 施 工 手 順 - -18- 口 元 塩 ビ 管 建 込 み 削 孔 孔 内 洗 浄 U 字 管 2 組 建 込 (25A) ケーシング 引 抜 き 充 填 材 注 入 (SIC 配 合 ) 地 中 連 壁 や 永 久 アンカーで 培 った 掘 削 技 術 の 応 用 施 工 作 業 の 高 効 率 化 ( 特 許 10 数 件 出 願 済 )により 従 来 より 安 価 に 施 工 します
2 山 留 杭 併 設 方 式 -19- H 鋼 先 行 建 込 ケーシング 鋼 管 溶 接 パイプ 建 込 山 留 め 壁 を 利 用 さや 管 溶 接 山 留 めを 転 用 して 掘 削 コスト 削 減 損 傷 パイプのリスクの 尐 ない 後 入 れ 工 法 建 築 と 設 備 業 者 の 作 業 効 率 向 上 で 工 期 短 縮 < 施 工 実 積 > 大 林 組 技 研 本 館 大 阪 市 某 病 院 様
3 基 礎 下 水 平 方 式 -20- ロングスパン 構 造 で 水 平 配 管 の 設 置 スペースが 確 保 できた B1Fスラブ 断 熱 材 300 冷 水 断 面 図 断 熱 材 底 板 捨 てコン 配 管 (PE25A) 300mmピッチ ( 熱 干 渉 が 尐 ない) 水 蓄 熱 槽 直 下 に 埋 設 25m 12 列 =300m < 施 工 実 積 > 地 中 熱 導 入 による 追 加 掘 削 コストが 発 生 しない 大 林 組 技 研 旧 本 館 単 位 長 さ 当 りの 効 率 が 高 いと 予 想 される 大 林 組 技 研 本 館
-21-3 地 中 熱 ヒートポンプシステムの 実 績 評 価
熱 源 水 温 度 ( 往 還 平 均 )[ ] 570 サーマルレスポンス 試 験 (TRT) -22- 電 源 制 御 記 録 ユニット 信 号 変 換 器 電 力 計 電 源 協 力 :ジオシステム 社 コンピュータ 加 熱 ポンプ ユニット 熱 電 対 WM ルーター 加 熱 ポンプユニット 650 循 環 水 温 度 計 Tout T F Tin T 流 量 計 内 蔵 ヒーター バ ッ フ ァ タ ン ク GL ポンプ 内 蔵 ヒーター 測 定 ユニット 加 熱 経 過 時 間 [h] H 12m 33m 55m 77m 98m r 69mm (φ138mm) 100m 熱 電 対 25Aダブル Uチューブ 珪 砂 充 填 試 験 方 法 凡 例 Tave: 出 入 口 平 均 温 度 [ ] Q : 加 熱 出 力 (W) Ti: 初 期 温 度 [ ] H : 熱 交 換 器 有 効 深 度 (m) m: r 回 帰 : 式 熱 交 の 換 傾 器 有 き[-] 効 半 径 (m) q: 単 Tin 位 : 長 循 環 当 水 り 往 熱 き 温 交 度 ( ) 換 量 [W/m] t: 時 Tout 間 :[s] 循 環 水 還 り 温 度 ( ) Tave Ti m ln( t) b q 4 m 循 環 水 平 均 温 度 < 推 定 結 果 > q=36.4w/m m=1.57 λ=1.89w/mk 加 熱 経 過 時 間 の 対 数 ln(t) 近 似 式 Y=1.54X+20.24 R 2 =0.97 TRT 解 析 結 果
温 度 [ ] 各 地 中 熱 交 換 器 の 還 り 水 温 (8 月 代 表 週 ) -23- (2011 年 8 月 22~27 日 実 績 ) ボアホールは10 本 ( 各 100m)の 平 均 値 32 ホ ア ホール 水 平 山 留 30 28 26 24 山 留 ボアホール 22 水 平 20 18 16 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 夏 期 冷 房 運 転 時 の 利 用 温 度 は 低 い 順 に 水 平 >U 字 管 > 山 留
流 量 [L/min] 各 地 中 熱 交 換 器 の 流 量 (8 月 代 表 週 ) -24- (2011 年 8 月 22~27 日 実 績 ) ボアホールは1 本 ( 各 100m) 当 たりの 平 均 値 60 ホ ア ホール (1 本 ) 水 平 山 留 50 40 ボアホール38L/min 本 (100mのU 字 管 1 本 当 り) 30 20 山 留 19L/min 水 平 18L/min 10 0 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 定 流 量 方 式 で 運 転
温 度 [ ] 放 熱 量 [kwh] 熱 源 水 温 度 と 放 熱 量 ( 8 月 代 表 週 ) -25- 全 地 中 熱 交 換 器 対 象 (2011 年 8 月 22~27 日 実 績 ) 放 熱 量 還 り 水 温 往 き 水 温 40 35 30 丌 凍 液 の 容 積 比 熱 (3600kJ/m 3 ) 流 量 温 度 差 より 試 算 200 175 150 25 20 15 1 次 側 放 熱 量 設 計 値 95.9kW 125 100 75 10 5 0 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 50 25 0 還 り 水 温 は30 以 下 をキープ 当 初 設 計 通 りの 放 熱 量 取 得
温 度 [ ] 放 熱 量 [kwh] 熱 源 水 温 度 と 放 熱 量 ( 9 月 代 表 週 ) -26- 全 地 中 熱 交 換 器 対 象 (2011 年 9 月 12~16 日 実 績 ) 放 熱 量 還 り 水 温 往 き 水 温 40 35 30 丌 凍 液 の 容 積 比 熱 (3600kJ/m 3 ) 流 量 温 度 差 より 試 算 200 175 150 25 20 15 1 次 側 放 熱 量 設 計 値 95.9kW 125 100 75 10 5 0 9/12 9/13 9/14 9/15 9/16 9/17 還 り 水 温 は30 以 下 をキープ 50 25 0
熱 源 水 温 度 と 外 気 温 度 の 比 較 -27- 地 中 熱 ヒートポンプ 熱 源 水 温 度 と 日 中 外 気 温 度 の 比 較 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 外 気 温 より 約 6 低 い 夏 期 日 中 外 気 温 平 均 29.7 夏 期 熱 源 水 温 度 平 均 24.0 外 気 温 度 よりも 低 い 安 定 した 温 度 で 地 中 熱 利 用 できました 30 を 超 えることなく バックアップ 運 転 も 丌 要 でした
地 中 熱 ヒートポンプの2 次 側 温 度 -28- 地 中 熱 ヒートポンプの2 次 側 往 き 還 り 水 温 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 還 り 温 度 平 均 15.3 往 き 温 度 平 均 11.9 中 温 冷 水 (12 )を 潜 熱 蓄 熱 槽 に 送 ります
配 管 1m 当 たりの 放 熱 率 比 較 -29- 配 管 長 さ1m 当 たりの 放 熱 率 の 比 較 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 配 管 1m 当 り 放 熱 率 水 平 式 22.8W/m ホ アホール 16.5W/m 山 留 11.0W/m 山 留 水 平 ボアホール 山 留 配 管 長 当 りの 放 熱 率 は 水 平 式 >ボアホール> 山 留 の 順 に 高 い
地 中 熱 交 換 器 1m 当 たりの 放 熱 率 -30- 地 中 熱 交 換 器 の 深 さ1m 当 たりの 放 熱 率 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 夏 期 平 均 で 深 さ1m 当 り65.6W/m ( 通 常 30~40W/m) 深 さ1m 当 りの 放 熱 率 は66W/mと 高 い 効 率 が 得 られました 従 来 30~40W/mと 言 われており 高 効 率 な 結 果 となりました
高 熱 伝 導 充 填 材 の 評 価 (ボアホール 式 ) -31- 高 熱 伝 導 充 填 材 の 充 填 比 率 と 放 熱 率 の 関 係 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 高 効 率 充 填 材 15% 配 合 で 夏 期 平 均 放 熱 率 11% 上 昇 15% 10% 5% 0% 珪 砂 (5 号 )を 基 材 として 粒 状 SIC( 粒 径 2mm)を 添 加 材 として 配 合 したケース 珪 砂 基 準 (モルタル 基 準 なら 更 に 効 果 大 ) 高 熱 伝 導 充 填 材 の 採 用 により 11% 放 熱 率 が 向 上 しました
地 中 熱 ヒートポンプの 成 績 係 数 -32- 地 中 熱 ヒートポンプ 成 績 係 数 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 夏 期 運 転 実 績 (7~9 月 ) 地 中 熱 COP 6.2 地 中 熱 SCOP 5.3 従 来 空 冷 式 推 定 COP 3.2 空 冷 式 ヒートポンプの 成 績 係 数 は 地 中 熱 ヒートポンプシステム( 北 海 道 大 学 オーム 社 ) p24により 算 定 夏 期 平 均 のSCOPは5.3で 省 エネ 性 に 優 れた 性 能 を 発 揮 一 般 空 冷 方 式 より40%の 省 エネ 効 果 が 得 られました( 夏 期 実 績 )
熱 源 水 温 度 とCOPの 関 係 -33- (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 )
消 費 電 力 量 [kwh] 運 転 時 間 [h] CO 2 排 出 量 [kg-co 2 ] 運 転 時 間 [h] 省 エネルギー 効 果 とCO 2 削 減 効 果 -34- 消 費 電 力 量 とCO 2 排 出 量 の 比 較 (2011 年 7 月 ~9 月 実 績 ) 3000 2500 2000 地 中 熱 HP 電 力 運 転 時 間 数 消 費 電 力 量 40% 削 減 4.9MWh 3.0MWh 運 転 時 間 空 冷 HP 電 力 150 125 100 3000 2500 2000 地 中 熱 HP(CO 2 ) 空 冷 HP(CO 2 ) 運 転 時 間 数 CO 2 排 出 量 40% 減 3ヶ 月 で1.4t 減 HP 稼 働 時 間 が 短 い (2.8h/ 日 ) 運 転 時 間 150 125 100 1500 75 1500 75 1000 50 1000 50 500 25 500 25 0 0 0 0 7 月 8 月 9 月 7 月 8 月 9 月 空 冷 式 ヒートポンプの 成 績 係 数 は 地 中 熱 ヒートポンプシステム( 北 海 道 大 学 オーム 社 ) p24により 算 定 火 力 発 電 所 のCO 2 排 出 原 単 位 :0.741kg-CO 2 /kwh( 環 境 省 : 特 定 排 出 者 の 事 業 活 動 に 伴 う 温 室 効 果 ガスの 排 出 量 の 算 定 に 伴 う 省 令 ) CO 2 排 出 量 が 従 来 空 調 方 式 より40% 削 減 できました( 夏 期 実 績 )
温 度 [ ] 0.5m 1.0m ボアホールから1m 地 点 の 地 中 温 度 -35- 地 中 温 度 (ボアホールU2から1mの 観 測 井 戸 2) (2011 年 1 月 ~9 月 ) 観 測 井 戸 2 観 測 井 戸 1 U 字 管 2 30 2.5m 5m 10m 15m 20m 25m 30m 28 26 24 22 20 18 10mより 浅 い 地 点 は 日 射 の 影 響 による 変 化 欠 測 深 度 10m 以 下 の 年 較 差 1.0~2.3 台 風 15 号 による 大 雨 (9/21 18~23 時 ) 地 表 付 近 の 温 熱 拡 散? 16 14 12 深 度 10m 以 下 の 年 較 差 1.0~2.3 深 度 25mの 温 度 変 化 小 帯 水 層 ( 砂 礫 層 ) 10 1/1 1/31 3/2 4/1 5/1 5/31 6/30 7/30 8/29 9/28
100m ボアホール 廻 りの 地 中 温 度 ( 水 平 方 向 ) -36- ボアホールU2 周 辺 の 水 平 温 度 分 布 (2011 年 1 月 ~9 月 深 さ12m) 深 度 12m 観 測 井 戸 2 観 測 井 戸 1 0.5m 1.0m U 字 管 2 年 較 差 2.9 年 較 差 1.5 周 辺 地 盤 への 熱 的 影 響 は 小 さいものでした
温 度 [ ] 山 留 杭 内 部 の 温 度 とHP 運 転 との 関 係 -37- 地 中 温 度 ( 山 留 杭 内 部 深 さ0.5m~12m) (2011 年 8 月 22 日 ~27 日 ) 1m 2m 4m 6m 8m 10m 運 転 判 断 36 34 さや 鋼 管 の 中 にビニルチューブを 挿 入 し その 中 にT 型 熱 電 対 2mm 挿 入 1m 2m 32 30 28 深 度 2m 以 下 の 温 度 上 昇 は HP 運 転 と 相 関 性 が 高 い 深 度 1m 未 満 の 温 度 上 昇 は HP 運 転 との 相 関 性 は 低 い 1m 4m 6m 8m 10m 26 2m 24 22 4m 6m 20 18 8m 10m HP 運 転 ON 16 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 8/28
温 度 [ ] 日 射 量 [W/m 2 ] 山 留 杭 内 部 の 温 度 と 日 射 量 との 関 係 -38- 地 中 温 度 ( 山 留 杭 内 部 深 さ0.5m~12m) (2011 年 8 月 22 日 ~27 日 ) 1m 2m 4m 6m 8m 10m 日 射 量 36 1000 34 32 30 28 日 射 量 深 度 1m 未 満 の 温 度 上 昇 は 日 射 量 との 相 関 性 が 高 い 1m 1m 2m 4m 6m 8m 10m 900 800 700 600 26 2m 500 24 22 4m 6m 400 300 20 8m 200 18 10m 100 16 8/22 8/23 8/24 8/25 8/26 8/27 空 地 では 深 さ1mまでは 日 射 の 影 響 が 大 きい 0
技 研 本 館 の 見 える 化 ハード 技 術 -39- 設 備 システムのチューニング 利 用 者 の 節 電 意 識 を 徹 底 させる BEMS( 中 央 監 視 室 ) CO 2 削 減 達 成 率 大 幅 アップ 省 エネ 推 進 会 議 (コミッショニンク ) CO 2 削 減 量 電 気 ガス 使 用 量 水 使 用 量 COP リアルタイムエコモニター(ショールーム 執 務 室 )
技 研 本 館 の 見 える 化 ソフト 技 術 -40- 省 CO 2 講 座 開 催 ( 研 究 所 に 招 待 ) 切 替 スイッチ 排 気 目 標 年 50 本 利 用 者 が 自 然 換 気 選 択 ホ イント 還 元 による インセンティフ 付 不 削 減 費 地 域 の 小 学 生 と 前 庭 に 植 樹 カフェテリア(サーヒ ステ ー) 利 用 者 の 参 加 将 来 は 市 内 公 園 や 街 路 に 地 域 への 波 及
自 席 パソコンのモニター 表 示 ( 消 費 電 力 ) -41-
地 中 熱 システムの 計 測 監 視 状 況 -42-1 中 央 監 視 (BEMS) 2 執 務 室 モニター 3ローカル 計 測 < 計 測 項 目 (10 分 間 隔 )> 送 り 還 り 温 度 循 環 流 量 ヒートポンプ 消 費 電 力 量 循 環 ポンプ 消 費 電 力 量 地 中 熱 交 内 の 温 度 観 測 井 戸 の 温 度 外 気 温 度 2 3 計 測 データ 監 視 の 流 れ 1
さいごに -43- 当 社 では 地 中 熱 開 発 Gを 形 成 し 掘 削 方 法 および 施 工 作 業 の 効 率 化 ( 特 許 多 数 )により 従 来 国 内 標 準 価 格 より 安 価 に 地 中 熱 交 換 器 を 施 工 できる 技 術 を 開 発 し 当 社 技 研 本 館 をモデルに 実 証 しました ボアホール 方 式 ( 高 効 率 充 填 材 ) 親 杭 方 式 基 礎 下 水 平 方 式 の 地 中 熱 利 用 法 を 開 発 し 当 社 技 研 本 館 で 実 証 した 結 果 従 来 地 中 熱 方 式 (30~40W/m)よりも 高 効 率 の 放 熱 性 能 (66W/m)を 実 現 しました 省 エネ 効 果 およびCO 2 削 減 効 果 は ともに40%に 達 しています 地 中 熱 システムについて 技 術 コンサルタント 設 計 施 工 のトータルエンジニアリングとして 対 応 致 します お 客 様 には 建 物 や 敷 地 条 件 に 適 した 手 法 を 提 案 します