ず 田 んぼの 生 きもの 図 か ん 鑑 について 社 団 法 人 農 村 環 境 整 備 センター ちょう さ かんきょう この 田 んぼの 生 きもの 図 鑑 は 生 きもの 調 査 や 環 境 教 育 等 の 場 で 活 用 できるハンディタイプの 図 鑑 シリーズです こんちゅうるい へん 昆 虫 類 では 平 成 20 年 度 に 水 生 昆 虫 編 Ⅰ コウチュウ 目 カメムシ 目 21 年 度 に 水 生 昆 虫 編 Ⅱ トンボ 目 として 発 へん 行 し 今 年 度 は 昆 虫 編 バッタ 目 として この 図 鑑 を 編 しゅう 集 しました なか ま バッタ 目 の バッタ コオロギ キリギリスの 仲 間 は 田 んぼの 生 態 系 を 構 成 する 重 要 な 一 員 で 古 くから 人 々に 親 し まれてきました たとえばコオロギやキリギリスなどの 鳴 く き せつ 虫 は 季 節 の 風 物 詩 として 虫 の 音 を 楽 しむ 文 化 を 生 みまし がいちゅう た また イナゴは イネの 害 虫 というイメージの 反 面 農 き ちょう げん つくだ に 村 では 貴 重 なタンパク 源 として 佃 煮 などにして 食 べられてき ふ ました この 図 鑑 を 活 用 し こうした 文 化 生 活 面 にも 触 れ い じょう 今 まで 以 上 に 生 きものたちに 親 しんでもらえると 幸 いです 図 鑑 の 活 用 にあたって この 図 鑑 では 日 本 に 生 息 するバッタ 目 の 中 から とくに 田 ん しゅうへん しゅ ぼや 畑 の 周 辺 でよくみられる 種 を 中 心 に 近 い 仲 間 のカマキリ3 ふく しょうかい しょ しんしゃ 種 を 含 め54 種 を 紹 介 しています 初 心 者 でもわかりやすいように ぶんるい まず 大 きくキリギリス コオロギ バッタに 分 類 した 上 で それぞ かいせつ かくしゅ れの 細 かな 仲 間 への 分 け 方 を 解 説 しています また 各 種 のペー に く べつてん も こ ジにも 似 た 種 との 区 別 点 を 盛 り 込 んでいます そのほか 体 の 色 ちが とくちょう ぶん か し やはねの 長 さの 違 い 鳴 き 方 や 鳴 き 声 の 特 徴 虫 の 文 化 史 捕 ま か くわ え 方 や 飼 い 方 などの 解 説 も 加 えました ( 参 考 文 献 ) 大 阪 市 立 自 然 史 博 物 館 大 阪 自 然 史 センター 鳴 く 虫 セレクション 東 海 大 学 出 版 会 / 岡 田 正 哉 カ マキリのすべて トンボ 出 版 / 小 林 正 明 信 州 の 秋 に 鳴 く 虫 とそのなかま 秋 の 虫 の 会 / 日 本 直 翅 類 学 会 編 バ ッタ コオロギ キリギリス 大 図 鑑 北 海 道 大 学 出 版 会 / 松 浦 一 郎 虫 はなぜ 鳴 く 文 一 総 合 出 版 1 2 イラスト デザイン 写 真 提 供 者 3 4 5 6 表 紙 の 写 真 ヒガシキリギリス マツムシ コバネイナゴ エンマコオロギ クビキリギス オオカマキリ 2
草 むらの 生 きものの 見 分 け 方 4 バッタ 目 の 見 分 け 方 6 カマキリ 目 の 見 分 け 方 7 バッタの 仲 間 の 見 分 け 方 1 キリギリスの 仲 間 たち 8 バッタの 仲 間 の 見 分 け 方 2 コオロギの 仲 間 たち 10 バッタの 仲 間 の 見 分 け 方 3 バッタの 仲 間 たち 12 若 葉 色 のバッタと 枯 葉 色 のバッタ 14 短 翅 型 と 長 翅 型 15 成 虫 の 出 現 期 16 本 書 でのアイコンの 見 方 17 コ ラ ム バ ッ タ 類 の 耳 17 も く じ キリギリスの 仲 間 コオロギの 仲 間 バッタの 仲 間 カマキリの 仲 間 コラム キリギリスの2つの 産 卵 様 式 18 ツユムシ セスジツユムシ 19 クツワムシ ハヤシノウマオイ 20 ヒメギス コバネヒメギス 21 ヒガシキリギリス ヤブキリ 22 カヤキリ クビキリギス 23 クサキリ ヒメクサキリ 24 オナガササキリ コバネササキリ 25 ウスイロササキリ ホシササキリ 26 エンマコオロギ 27 ツヅレサセコオロギ ミツカドコオロギ 28 ハラオカメコオロギ タンボオカメコオロギ 29 タンボコオロギ クマコオロギ 30 クマスズムシ スズムシ 31 マツムシ アオマツムシ 32 カンタン クサヒバリ 33 マダラスズ シバスズ 34 ヤチスズ カネタタキ 35 ケラ 36 コラム 田 んぼで 鳴 くと 言 われるミミズの 正 体 は? 36 ノミバッタ 37 ハラヒシバッタ トゲヒシバッタ 38 オンブバッタ ショウリョウバッタ 39 ショウリョウバッタモドキ ツチイナゴ 40 コバネイナゴ ハネナガイナゴ 41 ツマグロバッタ(ツマグロイナゴ) トノサマバッタ 42 クルマバッタモドキ クルマバッタ 43 イボバッタ マダラバッタ 44 ヒナバッタ ナキイナゴ 45 コカマキリ 46 オオカマキリ カマキリ(チョウセンカマキリ) 47 バッタやコオロギのすむ 生 息 環 境 48 鳴 き 方 のいろいろ 50 キリギリスの 一 生 52 コオロギの 一 生 54 バッタの 一 生 56 鳴 く 虫 やバッタの 文 化 史 58 生 きもの 調 査 の 基 本 1 田 んぼで 気 をつけること 60 鳴 く 虫 を 捕 まえるテクニック 61 生 きもの 調 査 の 基 本 2 鳴 く 虫 の 飼 い 方 と 声 の 鑑 賞 62 3
草 むらの 生 きものの 見 分 け 方 せっ そく 節 足 動 物 (あしに 節 をもつ 動 物 ) こんちゅうるい ) あしが6 本 あるもの( 昆 虫 類 かた おお 前 ばねが 硬 くなっていて 体 を 覆 っている(コウチュウ 類 ) ゴミムシ 類 見 かける 場 所 土 の 上 コガネムシ 類 見 かける 場 所 葉 の 上 前 ばねが 硬 くなっていない(コウチュウ 類 以 外 は 後 あしは 跳 ねるようになっていない い がい ) P7 へ ハサミムシ 類 見 かける 場 所 土 の 上 P へ このマークがついて ほん し かい いる 虫 は 本 誌 で 解 せつ 説 しています なか ま カマキリの 仲 間 見 かける 場 所 土 や 葉 の 上 4
こんちゅうるい 田 んぼや 畑 の 草 むらには いろいろな 昆 虫 類 などの 小 動 物 が なか ま は 見 られます このうち バッタやコオロギの 仲 間 は よく 跳 ねる 大 きな 後 あしを 持 っています せっ そく あしが8 本 以 上 あるもの(その 他 の 節 足 動 物 ) るい あしは8 本 (クモ 類 ) とうきゃくるい ) あしは 14 本 ( 等 脚 類 クモ 類 見 かける 場 所 土 や 葉 の 上 ダンゴムシ あしは 18 本 以 上 ( 多 足 類 ) 見 かける 場 所 土 の 上 ヤスデ 類 見 かける 場 所 土 の 上 後 あしは 跳 は じょう ねるように 丈 ぶ なか 夫 になっている (バッタ 目 の 仲 ま ) 間 P7 へ キリギリスの 仲 間 見 かける 場 所 葉 の 上 P6 へ バッタの 仲 間 見 かける 場 所 土 や 葉 の 上 P6 へ コオロギの 仲 間 見 かける 場 所 土 や 葉 の 上 5
バッタ 目 の 見 分 け 方 なか ま やく しゅ かく バッタ 目 (バッタの 仲 間 )は 日 本 では 約 450 種 が 確 にん 認 されている これらは 体 のつくりから 大 きく コ あ もく オロギ 亜 目 と バッタ 亜 目 に 分 けられる べつ カマキリはバッタとは 別 の 目 である コオロギ 亜 目 18-36 ページへ 体 は 全 体 に 左 右 に 平 たい キリギリスの 仲 間 8 ページへ 頭 部 体 長 きょう ぶ 胸 部 ふく ぶ 腹 部 触 角 ふくがん 複 眼 ( 目 ) 前 胸 耳 さんらん き 産 卵 器 体 は 全 体 に 上 下 に 平 たい コオロギの 仲 間 10 ページへ くちひげ 複 眼 ( 目 ) 前 胸 触 角 頭 部 胸 部 体 長 び し 尾 肢 さんらんかん 産 卵 管 腹 部 耳 6
あ バッタ 亜 も く 目 37-45 ページへ バッタの 仲 間 体 は 全 体 に 左 右 に 平 たい 12 ページへ 頭 部 きょう ぶ 胸 部 体 長 腹 部 触 角 複 眼 ( 目 ) 前 胸 カマキリ 目 の 見 分 け 方 前 あしはカマのような 形 で 中 あしと 後 あしの 4 本 で 歩 く かま 前 あし( 鎌 ) 前 ばね 後 ばね 複 眼 ( 目 ) 触 角 頭 部 胸 部 体 長 中 あし 腹 部 ふ 前 あしの 鎌 を 振 り 上 げ はね い を 開 いて 威 嚇 かく する 後 あし 頭 は 平 たく 三 角 形 で 左 右 上 下 によく 動 く 7
ま の なか バッタの 仲 間 見 分 け 方 1 あ もく コオロギ 亜 目 キリギリスの 仲 間 たち やく しゅ かくにん キリギリスの 仲 間 は 日 本 では 約 130 種 が 確 認 されて いる 田 んぼまわりで 見 られるキリギリスは 体 のつくり か ら 大 き く ツ ユ ム シ 科 ク ツ ワ ム シ 科 キ リ ギ リス 科 に 分 けられる さん らん 産 卵 器 き ツユムシ 科 19 ページへ 産 卵 器 耳 クツワムシ 科 20 ページへ 腿 節 陘 節 附 節 爪 耳 キリギリス 科 次 のページへ 8 腿 節
なか ま キリギリス 科 の 仲 間 けいせつたん とげ 前 あしの 脛 節 端 の 前 の 刺 たいせつ 腿 節 陘 節 附 節 つめ 爪 ふ せつ るい キリギリス 類 P21 ~ 22 前 あしの 脛 節 の 刺 ウマオイ 類 P20 頭 の 先 後 はね 前 ばねの 先 前 ばねの 先 後 ばね クサキリ 類 P23 ~ 24 ササキリ 類 P25 ~ 26 9
ま の なか バッタの 仲 間 見 分 け 方 2 あ もく コオロギ 亜 目 コオロギの 仲 間 たち やく しゅ コオロギの 仲 間 は 日 本 では 約 90 種 が 確 認 されている 田 んぼのまわりで 見 られるコオロギは 体 のつくりから 大 きく コオロギ 科 マツムシ 科 カネタタキ 科 ケラ 科 に 分 けられる 目 コオロギ 科 27-31 ページへ ひたい エンマコオロギ 目 マツムシ 科 31-33 ページへ ひたい マツムシ 10
なか ま 変 わったコオロギの 仲 間 カネタタキ 科 35 ページへ りんもう カ ネタタキ( 鱗 毛 ) コオロギ( 細 毛 ) (クマコオロギ) ケラ 科 36 ページへ ケラの 前 あしの 脛 節 コオロギの 前 あしの 脛 節 (エンマコオロギ) 11
ま の なか バッタの 仲 間 見 分 け 方 3 あ もく コオロギ 亜 目 バッタの 仲 間 たち やく しゅ バッタの 仲 間 (バッタ 亜 目 )は 日 本 では 約 120 種 が かくにん 確 認 されている 田 んぼまわりで 見 られるバッタは 体 のつくりから 大 きく ノミバッタ 科 ヒシバッタ 科 オンブバッタ 科 バッタ 科 に 分 けられる 体 0 5 10 (mm) ノミバッタ 科 37 ページへ ふ せつ 後 あしの 附 節 は1 節 体 ぜんきょう 前 胸 ヒシバッタ 科 38 ページへ 前 胸 顔 オンブバッタ 科 39 ページへ 顔 バッタ 科 13 ページへ 12
なか ま キリギリス バッタ 科 のいろいろな 科 の 中 の4つのグループ 仲 間 頭 の 先 はとがっていて 前 方 に 伸 びている ショウリョウバッタ の 仲 間 P39 ~ 40 と のどの 下 に 飛 び 出 した 部 分 がある トノサマバッタの 仲 間 P42 ~ 45 イナゴの 仲 間 P40 ~ 41 13
バッタの 色 は さまざま わ か 若 か れ ば 葉 は い ろ 色 い ろ のバッタと 枯 葉 色 のバッタ なか ま キリギリスやバッタの 仲 間 は 草 むらで 身 を 守 るために に しゅ 草 によく 似 た 色 をしています 同 じ 種 でも 若 葉 色 をした ものと 枯 葉 色 をしたものがいるので 種 を 見 分 けるとき ひつよう には 注 意 が 必 要 です キリギリス の 仲 間 同 じ 種 でも 体 が 緑 色 のものと 茶 色 のものがい る バッタ の 仲 間 いろがわ オンブバッタのように 体 の 色 変 りがあるもの ト ぜんきょう ノサマバッタのように 頭 や 前 胸 後 あしのもも など 体 の 一 部 だけに 色 変 りがあるもの ショウ リョウバッタはこの 両 方 がある 14
同 じ 種 しゅ でも ちが う はねの 長 さが 違 た ん 短 し 翅 け い 型 ちょう と 長 し 翅 け い 型 し バッタやコオロギやキリギリスは 種 類 によって 体 に 占 とくちょう めるはねの 長 さが 違 い コバネ が 種 の 特 徴 になってい るものもいます ところが 同 じ 種 でもはねの 短 いもの と 長 いものがいます 見 分 けるときには 注 意 しましょう 15
せ い ちゅう しゅつ げ ん 成 虫 の 出 現 き 期 しゅ るい バッタやコオロギは 種 類 によって 成 虫 が 現 れる 時 期 がが 少 し ちが ずつ 違 っています 16 つ ゆ 秋 の 虫 と 思 われがちな 鳴 く 虫 たちも 実 は 梅 雨 のころから 成 虫 の 現 もっと れる 種 が 最 も 多 く 次 いで 多 いのは 真 夏 から 現 れ 秋 まで 見 られる 種 で す なかには ケラのように 出 現 期 が 長 いもの カヤキリのように2ヶ 月 くらいの 短 いもの ノミバッタのように 夏 はいないもの クビキリギス こ ツチイナゴのように 成 虫 で 冬 を 越 すものもいます けいさいしゅ かいせつ 掲 載 種 の 出 現 期 によるグループ 分 け( 種 名 の 前 の 数 字 は 解 説 のページ 数 ) 種 名 21. ヒメギス 26. ウスイロササキリ 26. ホシササキリ 22.ヒガシキリギリス 22. ヤブキリ 梅 25. オナガササキリ 雨 27. エンマコオロギ 28. ツヅレサセコオロギ の こ28.ミツカドコオロギ 29. ハラオカメコオロギ ろ か29. タンボオカメコオロギ 30. クマコオロギ ら31. クマスズムシ 31. スズムシ 32. マツムシ 現 れ32. アオマツムシ 33. カンタン 33. クサヒバリ 35. カネタタキ る42. ツマグロバッタ 42.トノサマバッタ 43. クルマバッタモドキ 43. クルマバッタ 44. イボバッタ 45. ナキイナゴ 19. ツユムシ 19. セスジツユムシ 真 夏 20. クツワムシ 20. ハヤシノウマオイ の 21. コバネヒメギス こ ろ 24. クサキリ 24.ヒメクサキリ か 25. コバネササキリ ら 現 39. オンブバッタ 39. ショウリョウバッタ れ 40. ショウリョウバッタモドキ 41. コバネイナゴ る 41. ハネナガイナゴ 44. マダラバッタ 46. コカマキリ 47. オオカマキリ 47. カマキリ 30. タンボコオロギ 出 34. マダラスズ 現 期 34. シバスズ が 35. ヤチスズ 長 い 36. ケラ 38. ハラヒシバッタ 38.トゲヒシバッタ 45. ヒナバッタ そ の 出 現 期 が 短 い 他 の 23. カヤキリ 変 か 夏 にいない 時 期 がある わ っ 37. ノミバッタ た 出 成 虫 で 越 冬 をする 現 期 23. クビキリギス 40. ツチイナゴ 月 主 な 出 現 期 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12
本 書 でのアイコンの 見 方 しゅ かいせつ こと せいそく 種 の 解 説 ページ(P18 P47)では 種 によって 異 なる 生 息 いき ぶんるい い か 域 の 分 類 を 以 下 のように4つのアイコンで 表 わしています りんえん やぶ 林 縁 藪 林 の 縁 や 藪 になっているような 場 所 ら ち あ 裸 地 荒 れ 地 地 面 が 見 えて 草 がまばらに 生 えてい るような 場 所 たけ 丈 の 高 い 草 地 こし むね 腰 や 胸 くらいの 高 さの 草 の 生 えてい るような 場 所 ひく 丈 の 低 い 草 地 ひざ 膝 の 高 さより 低 い 草 が 生 えているよ うな 場 所 色 について じょうきょう 場 所 ごとに 生 息 の 状 況 について 以 下 の 3 つの 表 記 のし 方 で 表 わしています カラー おもに 生 息 してい る 場 所 モノクロ 生 息 していること もある 場 所 ぬりつぶし 生 息 していない 場 所 コラム るい バッタ 類 の 耳 音 を 感 じる 部 分 と 聞 こえる 方 向 い ち 印 のところが 音 を 感 じる 部 分 の 位 置 秋 の 虫 のなかでも コオロギ キリ ギリス バッタでは 音 を 感 じる 部 ちが 分 や 聞 こえる 方 向 が 違 っています コオロギは 前 足 の 耳 で 斜 め 前 方 と び し 尾 肢 で 後 方 の 音 を 聞 きます キリギ ぜんきょう の リスは 前 足 の 耳 で 前 方 を 前 胸 そくほう ふく ぶ だい せつ 側 方 で 後 方 の 音 を 聞 き バッタは 腹 部 の 第 1 節 の 側 方 にある 耳 で 広 く 横 方 向 の 音 を 聞 きます コオロギ キリギリス バッタ 市 川 顕 彦 (2010)より 一 部 変 更 17
な か ま キリギリスの 仲 間 キリギリスの 仲 間 は バッタよりコオロギに 近 いグループ です 草 や 木 の 葉 の 上 で 生 活 するものが 多 く キリギリ スやクツワムシ ウマオイなどは 鳴 く 虫 としても 有 名 あざ です 鮮 やかな 緑 色 をしているものや ヤブキリやカヤ しゅ キリのように 大 きい 種 もいて コオロギより 見 つけやすく きれいな 種 の 多 い 仲 間 です コラム さん キリギリスの2つの 産 らん 卵 よう 様 しき 式 くき たまご う 植 物 の 茎 などに 卵 を 産 む 仲 間 ツユムシなど 高 い 草 や 低 い 木 の 上 などで 生 活 する 種 では かま 産 卵 器 が 鎌 のような 形 をして いて 植 物 の 中 に 卵 を 産 む 土 の 中 などに 卵 を 産 む 仲 間 地 面 近 くで 生 活 する 種 では 産 卵 器 が 細 長 い 刀 のような 形 をしていて コオロギのよう に 地 面 の 土 の 中 に 卵 を 産 む 18
オス ツユムシ メス ツユムシ 科 体 長 :13 ~ 15mm 出 現 期 :8~ 10 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 ツユムシ 科 ぜんきょう はいめん オス メスとも 体 は 全 体 が 細 長 く 緑 色 で 前 胸 の 背 面 や こうえん かっ しょく 後 縁 はねの 重 なる 部 分 が 細 くわずかに 褐 色 である 開 たけ さいしょ けたやや 丈 の 高 い 草 地 に 生 息 する 草 の 上 に 登 り 最 初 は プチッ プチッ やがてプツツツツジィジィとリズミカ ルな 鳴 き 方 をする セスジツユムシ ツユムシ 科 体 長 :13 ~ 22mm 出 現 期 :8~ 10 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 かっ しょく せ なか 体 の 色 が 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる オスでは 背 中 がわ ぜんきょう 側 の 頭 や 前 胸 の 背 面 からはねの 先 までよく 目 立 つ 褐 色 メ たけ スでは 黄 褐 色 である 林 に 近 く やや 丈 の 高 い 植 物 の 上 に 登 り 鳴 き 声 はチッ チッ で 始 まり 次 第 に 早 くチチチ となり やがてジーッチョ ジーッチョ で 終 わる 19
クツワムシ 科 /キリギリス 科 クツワムシ クツワムシ 科 体 長 :50 ~ 53mm 出 現 期 :8~ 10 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 かっ しょく 体 は 大 きく 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる 緑 色 のも せ なかがわ のも あしや 背 中 側 には 褐 色 部 がある はねは 横 から 見 る さいだいはば と オスでは 中 央 で 最 大 幅 になるが メスでは 広 くない たけ りんえん ていぼく 丈 の 高 い 草 地 や 林 縁 の 低 木 の 上 で 大 きな 声 でガチャ ガ チャ と 鳴 く ハヤシノウマオイ キリギリス 科 体 長 :30 ~ 47mm 出 現 期 :8 ~ 10 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 20 ぜんきょう はいめん 体 は 緑 色 で 頭 のてっぺんから 前 胸 の 背 面 はねの 重 かっ しょく けいせつ なっている 部 分 あしの 先 は 褐 色 前 あしと 中 あし 脛 節 に なら は とくに 目 立 ったとげが 並 んでいる はねは 横 から 見 る さいだいはば たけ りんえん てい とオスでは 中 央 で 最 大 幅 になる 丈 の 高 い 草 地 や 林 縁 の 低 ぼく 木 の 上 で スーィ チョンと 鳴 く
ヒメギス キリギリス 科 体 長 :17 ~ 27mm 出 現 期 :6 月 下 旬 ~10 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 キリギリス 科 かっ しょく ぜんきょう はい 体 は 黒 色 で あしやはねは 暗 い 褐 色 頭 から 前 胸 の 背 めん ちゃ かっ しょく 面 はねの 重 なり 部 分 が 茶 褐 色 のものとあざやかな 緑 色 ようちゅう のものとがいる 幼 虫 は 全 体 に 褐 色 から 暗 褐 色 で 横 から なな たけ 見 ると 胸 の 斜 めの 白 い 線 が 良 く 目 立 つ やや 丈 の 高 い 草 地 で シリリリリ シリリリリ と 鳴 く コバネヒメギス キリギリス 科 体 長 :15 ~ 26mm 出 現 期 :8~ 10 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 ようちゅう 幼 虫 かっ しょく そくめん ふくめん 体 は 暗 い 褐 色 で 側 面 がより 黒 く 腹 面 は 黄 白 色 から 黄 せいちゅう ふく ぶ 緑 色 頭 部 やあし はねは 茶 褐 色 オス 成 虫 のはねは 腹 部 の 半 分 ほどで メスはさらに 短 い ヒメギスの 成 長 した 幼 ま ちが たけ 虫 と 間 違 えられやすい やや 丈 の 高 い 草 地 で チリッ チ リッ と 小 さな 声 で 鳴 く 21
キリギリス 科 ヒガシキリギリス キリギリス 科 体 長 :24.5 ~ 37mm 出 現 期 :7 ~ 9 月 分 布 : 本 州 ( 青 森 県 ~ 岡 山 県 ) かっ しょく 体 の 色 が 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる はねは 緑 色 はいめん で 横 から 見 ると 細 かな 暗 色 のまだらがあり 背 面 は 褐 色 ようちゅう せ なかがわ こっ かっ しょくじょう 幼 虫 は 緑 色 で 背 中 側 の 両 側 に 細 い 黒 褐 色 条 がある メ さんらん き たけ スの 産 卵 器 は ゆ るく 下 に 曲 が る 初 夏 か ら 丈 の 高 い 草 地 で チョン ギースと 鳴 く ヤブキリ キリギリス 科 体 長 :45 ~ 58mm 出 現 期 :7~9 月 分 布 : 本 州 四 国 幼 虫 22 ぜんきょう はいめん 体 は 全 体 に 緑 色 で 頭 から 前 胸 の 背 面 はねの 合 わせ かっ しょく ぶ ようちゅう せ なかがわ 目 にそって 細 長 い 褐 色 部 がある 幼 虫 は 緑 色 で 背 中 側 たておび さんらん き の 中 央 線 にそって 褐 色 の 縦 帯 がある メスの 産 卵 器 はまっ せいちゅう すぐ 幼 虫 は 草 はらの 花 の 上 で 見 つかり 成 虫 は 木 の 上 と でセミなどを 捕 らえて 食 べる シュリリリ と 鳴 く 幼 虫
カヤキリ キリギリス 科 体 長 :63 ~ 67mm 出 現 期 :8~9 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 キリギリス 科 クサキリ( 下 )との 大 きさの 比 ひ かく 較 おおがた しゅ 大 型 の 種 で 全 体 に 太 く 短 く 頭 部 は 大 きい 体 は 緑 色 の かっ しょく はいめんがわ ものと 褐 色 のものがいる 緑 色 のものは 背 面 側 に 黄 褐 色 するど の1 対 の 細 い 線 が 目 立 つ 頭 の 先 は 小 さくて 鋭 くとがる たけ 丈 の 高 い 草 の 上 に 登 り ジャー というとても 大 きな 声 で れんぞくてき 連 続 的 に 鳴 く クビキリギス キリギリス 科 体 長 :27 ~ 34mm 出 現 期 :10 月 ~ 翌 年 の 7 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 クビキリ( 右 )クサキリ( 左 )の 頭 かっ しょく 体 は 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる クサキリより 全 体 するど に 体 が 細 長 く 頭 の 先 は 鋭 くとがっていて 横 から 見 ると せいちゅう はねの 先 が 細 い 口 の 赤 い 部 分 がとてもよく 目 立 つ 成 虫 えっ とう ていぼく れんぞく で 越 冬 し 春 から 初 夏 に 低 木 や 草 の 上 で ジィー と 連 続 てき 的 に 鳴 く 23
キリギリス 科 クサキリ キリギリス 科 体 長 :24 ~ 30mm 出 現 期 :8 月 ~10 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 クサキリのメス ヒメクサキリのメス かっ しょく 体 は 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる 緑 色 のものでも さんらん き おうかっ しょく 口 あしのすねより 先 メスの 産 卵 器 は 黄 褐 色 から 茶 褐 色 するど はば 頭 の 先 は 鋭 くとがらず はねの 先 が 幅 広 いのでヒメクサキ く べつ あらわ たけ ひく リと 区 別 できる 真 夏 から 現 れ 丈 の 低 い 草 地 でジーンと つづ 続 けて 鳴 く ヒメクサキリ キリギリス 科 体 長 :22 ~ 30mm 出 現 期 :8 月 ~10 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 頭 の 先 頭 の 先 はねの 先 ヒメクサキリ クサキリ はねの 先 24 かっ しょく 体 は 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる クサキリより 全 体 とく に 体 が 細 く 頭 の 先 はややとがり はねの 先 が 細 いのが 特 ちょう かんれい ち 徴 である クサキリやクビキリギスより 山 地 や 寒 冷 地 に けいこう たけ ひく すむ 傾 向 があり 丈 の 低 い 草 地 にいて 鳴 き 声 はクサキリ に とよく 似 ている
オナガササキリ キリギリス 科 体 長 :15 ~ 21mm 出 現 期 :7 9 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 キリギリス 科 るい 体 は 緑 色 で 他 のササキリ 類 より 大 きくてがっちりした はいめん さんらん き かっ しょく 体 をしている 背 面 やはね 後 あしや 産 卵 器 は 褐 色 産 卵 ひ じょう ふく ぶ こ ちょう し けい 器 は 非 常 に 長 い はねが 腹 部 を 越 える 長 翅 型 もいる スス たけ れんぞく キなど 丈 の 高 い 草 地 で ジリッ ジリッ ジリッ と 連 続 か して 鳴 く 夜 は 鳴 き 声 を 変 え ジリリリ と 鳴 く コバネササキリ キリギリス 科 体 長 :13 ~ 20mm 出 現 期 :8 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 かっ しょく はいめん 体 は 緑 色 と 褐 色 のものがいる どちらも 背 面 やはね 後 さんらん き ふく ぶ あしのひざの 部 分 から 先 や 産 卵 器 は 褐 色 オスでは 腹 部 と はねはほぼ 同 じ 長 さ メスでははねのほうが 短 い 産 卵 器 ちょう し けい しめ は 長 く 体 長 と 同 長 かやや 短 い 長 翅 型 もいる 湿 った 草 地 に 生 息 し ジィ ジィ ジィ と 聞 き 取 りにくい 声 で 鳴 く 25
キリギリス 科 ウスイロササキリ キリギリス 科 体 長 :13 ~ 18mm 出 現 期 :9 10 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 かっ しょく はいめん 体 は 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる どちらも 背 面 やは さんらん き ね 後 あしや 産 卵 器 の 先 は 褐 色 横 から 見 るとはねの 下 の も よう ほうは 緑 色 で 模 様 などはない 産 卵 器 は 短 く 体 長 の 1/3 ほどの 長 さ イネ 科 の 植 物 が 多 い 草 地 に 生 息 し シュルル れんぞく ル と 連 続 して 鳴 く ホシササキリ キリギリス 科 体 長 :13 ~ 17mm 出 現 期 :9 10 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 26 かっ しょく はいめん 体 は 緑 色 のものと 褐 色 のものがいる どちらも 背 面 や さんらん き はね あしの 先 産 卵 器 は 褐 色 横 から 見 るとはねの 下 の なら ほうに 細 かな 黒 い 点 が 並 んでいる 産 卵 器 はやや 短 く 体 長 の 半 分 ほどの 長 さ イネ 科 の 植 物 が 多 い 草 地 に 生 息 し ジーィ ジーィ または ジリ ジリ と 鳴 く
コオロギの 仲 間 はバッタ 目 の 中 では 体 が 太 いわりに 短 く しゅ 黒 や 茶 色 の 地 味 な 種 が 多 い 鳴 く 虫 として 有 名 で 昼 よりも 夜 のほうが 活 発 に 活 動 します コオロギ 科 の 種 は 地 表 や 地 中 で 生 活 し 体 の 色 は 黒 色 か かっ しょく ら 暗 い 褐 色 のものがほとんどです マツムシ 科 の 種 は 草 はな の 上 で 生 活 するものが 多 く 褐 色 から 緑 色 でより 華 やか です な か ま コオロギの 仲 間 エンマコオロギ コオロギ 科 体 長 :29.5 34.5mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 かっ しょく 体 は 黒 色 から 褐 色 で 顔 の 一 部 目 の 後 ろをのぞく 部 分 つ さんらんかん が 褐 色 あ し の 付 け 根 部 分 は 赤 褐 色 メスの 産 卵 管 は 長 い ようちゅう こし おび 幼 虫 は 全 体 に 黒 色 で 小 さいうちは 腰 の 白 い 帯 がよく 目 立 たけ ひく ごろ つ 畑 や 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 し 夏 のはじめ 頃 からコロ コロ リー と 大 きな 声 でよく 鳴 く 幼 虫 27
コオロギ 科 ツヅレサセコオロギ コオロギ 科 体 長 :15.5 ~ 16.2mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 の 一 部 本 州 四 国 九 州 エンマコオロギより 小 さく オカメコオロギより 大 きい こっ かっ しょく ふくめん さんらんかん 体 は 黒 褐 色 で 口 や 腹 面 足 などは 褐 色 産 卵 管 は 長 い たけ ひく 人 家 の 近 くや 畑 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 し リ リ リ と つづ はり さ 切 れ 目 なく 続 けて 鳴 く 平 安 時 代 の 人 はこの 声 が 針 刺 せ つづ 糸 刺 せ 綴 れ 刺 せ と 聞 こえていたという ミツカドコオロギ コオロギ 科 体 長 :16 ~ 20mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 オス( 左 )とメス( 右 )の 顔 の 違 い 28 こっ かっ しょく ふく エンマコオロギより 小 さい 体 は 黒 褐 色 で 口 や 腹 面 めん がわ 足 などは 褐 色 オスのひたいは 平 たく 頭 のてっぺん 側 と は さんらん 目 の 外 側 が 張 り 出 し 全 体 に 三 つ 角 の 形 メスの 産 卵 かん たけ ひく 管 は 短 い 人 家 の 近 くや 畑 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 し リリ リ リリリ と 強 く 3 ~4 音 ずつ 区 切 って 鳴 く
ハラオカメコオロギ コオロギ 科 体 長 :12.5 ~ 15mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 コオロギ 科 こっ かっ しょく ツヅレサセコオロギより 小 さい 体 は 黒 褐 色 で 口 や ふくめん 腹 面 足 などは 褐 色 オスのひたいは 平 たく おかめ 顔 さんらんかん ちょう し けい である メスの 産 卵 管 はあまり 長 くない 長 翅 型 もいる たけ ひく 畑 やあぜ 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 し リッリッリッ と5~ 6 音 ずつ 区 切 って 鳴 く タンボオカメコオロギ コオロギ 科 体 長 :11.8 ~ 16.2mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 ハラオカメコオロギ ミツカドコオロギ こっ かっ しょく ふくめん 体 は 黒 褐 色 で 口 や 腹 面 足 などは 暗 褐 色 オスのひ たいは 平 たく 全 体 に おかめ 顔 である ハラオカメコ に しめ オロギによく 似 ているが 腹 面 の 黒 みは 強 く より 湿 った この 草 地 に 好 んですむ 鳴 き 声 もよく 似 ている 29
コオロギ 科 タンボコオロギ コオロギ 科 体 長 :13.2 ~ 16.8mm 出 現 期 :4 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 タンボコオロギ ハラオカメコオロギ はいめん あんかっ しょく ふくめん たんかっ しょく 体 の 背 面 は 黒 から 暗 褐 色 で 腹 面 は 淡 褐 色 頭 部 が 黒 く しょっ かく つ 触 角 の 付 け 根 の 間 にある 細 くて 白 い 線 が 直 線 に 見 えること から イチモンジコオロギともいわれる 後 ろはねは 長 く さんらんかん こ しっ ち あな ほ メスでは 産 卵 管 を 越 える 湿 地 に 生 息 し 地 中 に 穴 を 掘 っ つづ て その 中 でジッ ジッ ジッ と 続 けて 鳴 く クマコオロギ コオロギ 科 体 長 :11.6 ~ 12.2mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 30 はいめん ふくめん たんかっ しょく 体 の 背 面 は 黒 色 で 腹 面 は 淡 褐 色 白 い 口 ひげと 赤 褐 色 こ のあしがよく 目 立 つ オスのはねの 先 は 腹 部 を 越 えない メスははねが 短 く 背 面 から 見 ると 腹 部 が 半 分 ほど 出 て 見 さんらんかん しめ える 産 卵 管 は 長 い 湿 った 草 地 に 生 息 し 日 中 からチルッ チルッ と 鳴 く
クマスズムシ コオロギ 科 体 長 :10 ~ 12mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 コオロギ 科 /マツムシ 科 はば 体 は 黒 色 で 全 体 に 後 方 が 幅 が 広 くてずんぐりした ス たね しょっ かく イカの 種 のような 形 をしている 黒 い 触 角 の 中 ほどが 白 く せきかっ しょく ふく ひざから 先 がよく 目 立 つ 赤 褐 色 メスははねがやや 短 く 腹 ぶ しめ 部 の 先 が 見 える やや 湿 った 草 地 に 生 息 し リュー と 高 い 声 で 弱 く 鳴 く スズムシ マツムシ 科 体 長 :16.5 ~ 18.5mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 ( 帰 化 ) 本 州 四 国 九 州 こっ かっ しょく つ び し 体 は 黒 褐 色 で あしの 付 け 根 部 分 や 尾 肢 は 褐 色 黒 く しょっ かく せんたん て 長 い 口 ひげが 目 立 つ 触 角 は 中 央 部 分 が 白 く 先 端 が 黒 はば さいだいはば い オスははねの 幅 が 広 く 中 央 よりやや 後 方 で 最 大 幅 と なる メスははねが 細 く 中 央 で 最 大 幅 となり 産 卵 管 さん らん かん は やぶ おく ひそ 長 い 野 外 では 藪 の 奥 に 潜 み リーン リーン と 鳴 く 31
マツムシ 科 マツムシ マツムシ 科 体 長 :18.5 ~ 21.5mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 かっ しょく ふくめん あわ 体 は 全 体 に 褐 色 で 腹 面 はより 淡 い 色 をしている オス はば さんらんかん ははねの 幅 が 広 く メスはより 細 い 産 卵 管 は 長 い チガ たけ かわ ヤなどの 丈 の 高 い 乾 いた 草 地 に 生 息 し オスは 草 の 根 元 の あたりで 頭 を 下 にして チン チロリン チン チロリン す あるいは チッ チリッと 澄 んだ 声 で 鳴 く アオマツムシ マツムシ 科 体 長 :21.8 ~ 22.5mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 幼 虫 32 体 は 全 体 にあざやかな 緑 色 で オスははねの 中 央 部 分 かっ しょく き が 褐 色 樹 の 上 で 生 活 するコオロギで 秋 になると 公 園 や し がい ち がい ろ じゅ しゅうだん 市 街 地 の 街 路 樹 から リーリー と 集 団 で 鳴 く 声 が 聞 こえ がいとう と る 街 灯 や 店 の 明 りに 飛 んでくることもある 中 国 からの がいらいしゅ ぶん ぷ 外 来 種 で 今 では 山 地 森 林 部 にも 分 布 を 広 げている
カンタン マツムシ 科 体 長 :14.7 ~ 17.5mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 マツムシ 科 /ヒバリモドキ 科 全 体 にはねの 幅 が 広 い ヒロバネカ ンタン す 体 は 全 体 に 細 長 く うす 緑 色 から 黄 色 はねはやや 透 き ふくめん たて さんらんかん 通 って 見 える 腹 面 は 中 央 部 が 縦 に 黒 色 産 卵 管 も 暗 い せんたん りんえん 色 で 先 端 は 太 くとがっていない クズの 多 い 草 地 や 林 縁 に 生 息 し オスははねを 立 てて リューまたはルルルル つづ と 上 品 な 声 で 続 けて 鳴 く クサヒバリ ヒバリモドキ 科 体 長 :6.9 ~ 7.5mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 あわ かっ しょく 体 は 全 体 に 淡 い 褐 色 で あしやはねに 暗 い 褐 色 部 分 が おび みゃく ある 後 ろあしのももの 黒 い 帯 がよく 目 立 ち はねの 脈 や つ さんらんかん び し あしの 付 け 根 は 白 く 見 える 産 卵 管 は 尾 肢 より 短 く 先 が はいめん いけがき りんえん 背 面 にそっている 生 垣 や 林 縁 に 生 息 し 日 中 でもフィリ リリリ とやさしい 声 で 鳴 く 33
ヒバリモドキ 科 マダラスズ ヒバリモドキ 科 体 長 :6.2 ~ 7.7mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 1 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 はいいろ も よう 体 は 暗 い 色 で あしは 黒 色 と 灰 色 のまだら 模 様 口 ひ つ せんたん げやあしの 付 け 根 が 白 く 見 え 口 ひげの 先 端 だけが 暗 い たん し けい さんらんかん び し 色 メスには 短 翅 型 もある 産 卵 管 は 尾 肢 と 同 じ 長 さ 公 ちゅうしゃ じょう かんそう しば ち この 園 や 駐 車 場 などの 乾 燥 した 場 所 や 芝 地 に 好 んで 生 息 する たんちょう ジーッ ジーッ と 単 調 に 鳴 く シバスズ ヒバリモドキ 科 体 長 :6.1 ~ 6.6mm 出 現 期 :4 月 中 旬 ~ 1 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 34 あわ かっ しょく たいそく ふく ぶ ふくめん 体 は 淡 い 褐 色 で 体 側 や 腹 部 は 暗 い 色 だが 腹 面 は 褐 色 さんらんかん び し はいめん 産 卵 管 は 尾 肢 より 少 し 長 く 背 面 にそるように 曲 がってい あぜ たけ ひく この る 公 園 や 畑 畦 などの 丈 の 低 い 草 地 に 好 んで 生 息 し 草 の 生 えてない 場 所 にはいない ジー と 長 く 音 を 引 っぱっ て 鳴 く
ヤチスズ ヒバリモドキ 科 体 長 :6.2 ~ 9mm 出 現 期 :4 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 ヒバリモドキ 科 /カネタタキ 科 かっ しょく ふくめん 体 は 全 体 につやのある 暗 い 褐 色 で 腹 面 は 褐 色 頭 部 ぜんきょう たんかっ しょく や 前 胸 あしなどは 淡 褐 色 のものもいる はねは 暗 色 で かた たて さんらんかん 肩 の 部 分 は 縦 に 褐 色 の 線 が 出 るものが 多 い 産 卵 管 はや はいめん たけ ひく しめ や 背 面 にそるように 曲 がっている 丈 の 低 い 湿 った 草 地 に 生 息 し ジー ジー としり 上 がりに 長 めに 鳴 く カネタタキ カネタタキ 科 体 長 :7 ~ 11mm 出 現 期 :7 月 中 旬 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 ちゃ かっ しょく おうかっ しょく はいいろ 体 は 茶 褐 色 から 黄 褐 色 で 灰 色 や 暗 色 の 細 かなまだら ぜんきょう こうえん がある オスは 頭 部 と 前 胸 が 赤 褐 色 で 前 胸 後 縁 は 灰 色 おびじょう ふち せいちゅう の 帯 状 はねの 縁 は 暗 褐 色 メスは 成 虫 になってもはね いけがき りんえん ていぼく えだ がない 生 垣 や 庭 木 林 縁 の 低 木 の 葉 や 枝 の 上 に 生 息 して かね 鐘 をたたくようにチン チン と 小 さくか 弱 い 声 で 鳴 く 35
ケラ 科 ケラ ケラ 科 体 長 :30 ~ 35mm 出 現 期 :1 年 中 分 布 : 日 本 全 土 幼 虫 ちゃ かっ しょく ふくめん 体 は 茶 褐 色 から 暗 褐 色 で 腹 面 は 黄 褐 色 前 あしは 左 右 に 動 き モグラの 手 のようにギザギザした 形 をしている ふ だん 上 ばねは 短 く 腹 部 が 半 分 はみ 出 して 見 える 普 段 は 田 ん あな ほ がいとう ぼや 畑 草 地 の 土 中 で 穴 を 掘 って 生 活 している 夜 街 灯 と や 店 のあかりに 飛 んでくることもある 泳 ぎもうまい 田 んぼで 鳴 くと 言 われるミミズの 正 体 は? コラム ほ とく い ケラは 大 きく 平 らになった 前 あしで 土 を 掘 るのが 得 意 です モグラ ケラの 学 名 は Gryllotalpa で Gryllo- はコオロギ talpa はモグラという 意 味 で まさにモグラコオロギ ひび わた また ケラはまるで 地 中 で 鳴 いているような 地 面 に 響 き 渡 る 声 で ロー ロー ロー と 鳴 きます 昔 から 農 家 の 人 は これを ミミズが 鳴 いている と 言 っていたようです しかしミミズは 鳴 かないので その 正 体 はケラなのです 36
バッタの 仲 間 は ほとんど 昼 間 に 活 動 します また キリギ しょっ かく リスやコオロギのように 長 い 触 角 を も っ て い ま せ ん 鳴 く ふく 虫 という 場 合 ふつう バッタは 含 みません しかしバッ びんぼう タ の 場 合 は 貧 乏 ゆすり のように 後 あしをはねにこすっ と て 音 を 出 したり 飛 ぶときに 後 はねを こすり 合 わせて 音 を 出 したりします さんらん とくちょう また 産 卵 の 仕 方 にも 特 徴 があります ふく バッタのメスは 腹 さん 先 にある 産 らん 卵 ぶ の 部 き 器 を 土 の さ こ 中 に 差 し 込 み 上 下 にス コップを 動 かすように あな ほ して 穴 を 掘 り 進 み ま とめて 卵 を 産 みます な か ま バッタの 仲 間 ノミバッタ ノミバッタ 科 体 長 :4 ~ 6mm 出 現 期 :4 5 月 と 9 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 ヒ シ バ ッ タ( 中 )オ ン ブ バ ッ タ( 右 ) との 大 きさの 比 較 こうたく ぜんきょう 体 は 全 体 が 黒 色 で 光 沢 があり 頭 部 と 前 胸 は 丸 みをお しょっ かく じゅ ず じょう びている 触 角 は 数 玉 状 で 前 あしと 中 あしのすねの 部 分 はば は 平 たく 中 央 で 幅 が 広 くなっている 後 あしのももの 部 分 はとても 大 きく 体 のわりにジャンプ 力 がある 畑 や 公 か だん かた ら ち ま 園 の 花 壇 土 が 固 められた 裸 地 混 じりの 草 地 に 生 息 する 37
ヒシバッタ 科 ハラヒシバッタ ヒシバッタ 科 体 長 :7.7 ~ 13.5mm 出 現 期 :4 月 中 旬 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 体 がやや 細 いヤセヒシバッタ なか ま はいめん ヒシバッタの 仲 間 は 体 が 短 く 背 面 から 見 るとひし 形 を ぜんきょう の ふく ぶ している 前 胸 が 後 方 に 伸 び 腹 部 のほとんどをおおって かっ しょく いる 体 は 暗 い 褐 色 から 褐 色 で 頭 部 や 後 あし 前 胸 の 背 あわ おび はんもん ま も 面 は 淡 い 褐 色 の 線 や 帯 黒 い 斑 紋 が 混 ざり いろいろな 模 よう ちょう し けい 様 をしている 前 胸 よりはねのほうが 長 い 長 翅 型 もいる トゲヒシバッタ ヒシバッタ 科 体 長 :16.5 ~ 20.5mm 出 現 期 :4 月 中 旬 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 棘 のないハネナガヒシバッタ 38 ちゃ かっ しょく むね も よう はい 体 は 茶 褐 色 で 胸 やはねなどに 目 立 った 模 様 はない 背 めん ぜんきょう 面 は 頭 のてっぺんから 前 胸 にかけて 黄 褐 色 から 褐 色 そくほう するど とげ 暗 い 褐 色 のものがいる 前 胸 は 側 方 に 大 きくて 鋭 い 棘 を 持 の しっ ち ち 後 ろ へ 伸 びて 完 全 にはねをおおっている 水 田 や 湿 地 しめ など 湿 った 草 地 に 生 息 し 泳 ぎもうまい
オンブバッタ オンブバッタ 科 体 長 :20 ~ 42mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 日 本 全 土 オンブバッタ 科 /バッタ 科 上 左 :オンブバッタ 上 右 :ショウリョウ バッタ 体 は 全 体 に 細 長 いひし 形 で 全 身 が 緑 色 のものと 褐 しょっ かく のものがいる 緑 色 のオスでも 触 角 や 前 中 あし はねの 先 はわずかに 赤 褐 色 になる ひたいには 大 小 のイボがたく つ たけ ひく あぜ さん 付 いている 丈 の 低 い 草 地 や 畦 に 生 息 し オスがメス すがた におぶさる 姿 をよく 見 かける ショウリョウバッタ バッタ 科 体 長 :40 ~ 80mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 オンブバッタの 顔 かっ しょく 色 かっ しょく 頭 とはね 先 がとがった 細 長 い 形 で 全 身 が 緑 色 褐 色 しょっ かく ふく ぶ その 中 間 のものがいる 緑 色 のものでも 触 角 や 頭 部 腹 部 ぜんきょう には 褐 色 の 部 分 がある 褐 色 や 中 間 のものは 前 胸 やはねに はいいろ はんてん たけ ひく 暗 い 色 や 灰 色 の 線 や 斑 点 がある 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 し と は おと オスは 飛 ぶときにキチ キチ と 羽 音 を 出 すことが 多 い 39
バッタ 科 ショウリョウバッタモドキ バッタ 科 体 長 :27 ~ 57mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 全 体 に 頭 とはね 先 がとがった 細 長 い 形 で ショウリョウ こ がた バッタより 小 型 で 太 く 後 あしが 短 く 体 はやわらかい はいみどり いろ しょっ かく はいめん かっ しょく 緑 色 と 灰 緑 色 のものがあり 触 角 や 背 面 は 褐 色 をしてい たけ る ススキなどのやや 丈 の 高 い 草 地 に 生 息 するが 場 所 は きょくしょ てき と は おと 局 所 的 である 飛 んでも 羽 音 は 出 ない ツチイナゴ バッタ 科 体 長 :50 ~ 70mm 出 現 期 :10 月 ~ 翌 5 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 幼 虫 40 かっ しょく ふくめん あわ はいめん 体 は 褐 色 で 腹 面 はより 淡 い 色 背 面 から 見 ると 頭 のてっ ぜんきょう おび ぺんから 前 胸 はね 先 まで 黄 褐 色 の 帯 がある 目 の 下 には なな すじ とくちょう しゅう へん たけ ひく やや 斜 めの 黒 い 筋 があるのが 特 徴 水 田 や 周 辺 の 丈 の 低 せいちゅう こ い 草 地 に 生 息 する 秋 に 成 虫 になり そのまま 冬 を 越 す 冬 でもあたたかい 日 には 活 動 する
コバネイナゴ バッタ 科 体 長 :16 ~ 40mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 バッタ 科 長 翅 型 かっ しょく つ 体 は 褐 色 で 目 の 後 ろからはねの 付 け 根 にかけて 黒 くて おび むね そくめん 太 い 帯 がある 体 全 体 が 褐 色 のものから 頭 や 胸 の 側 面 はいめん と 背 面 はねの 背 面 あしなどが 緑 色 のものもいる ふつ ふく ぶ こ たん し けい ちょう う はねが 腹 部 を 越 え な い 短 翅 型 で 腹 部 を 越 える 長 し けい しゅうへん たけ ひく 翅 型 もいる 田 んぼや 周 辺 の 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 する ハネナガイナゴ バッタ 科 体 長 :17 ~ 40mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 幼 虫 かっ しょく 体 は 褐 色 で コバネイナゴと 同 じように 目 の 後 ろからは つ おび たんしょく ねの 付 け 根 にかけて 黒 くて 太 い 帯 があるが やや 淡 色 で ふく ぶ 体 はより 細 い はねはオス メスとも 腹 部 より 長 い 田 んぼ しゅう へん たけ ひく ぶん ぷ きょく しょ てき や 周 辺 の 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 するが 分 布 は 局 所 的 であ まり 多 くない 41
バッタ 科 ツマグロバッタ(ツマグロイナゴ) バッタ 科 体 長 :33 ~ 49mm 出 現 期 :7 ~ 10 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 かっ しょく 体 は 褐 色 から 黄 褐 色 で オスは 黄 色 味 が 強 く メスはよ ひざ り 褐 色 後 あしの 膝 とかかと 部 分 はねの 先 は 黒 色 横 か したがわ おび しゅうへん ら 見 ると はねの 下 側 に 黄 色 の 帯 が 目 立 つ 水 田 や 周 辺 の せ たけ しゅうだん 背 丈 の 高 い 草 地 に 生 息 する 昼 夜 を 問 わず 集 団 でシュッ シュッ と 鳴 くことがある トノサマバッタ バッタ 科 体 長 :35 ~ 65mm 出 現 期 :7 月 ~ 11 月 分 布 : 日 本 全 土 幼 虫 42 あわ かっ しょく ぜんきょう 体 は 淡 い 褐 色 で 体 全 体 が 褐 色 のものと 頭 部 前 胸 の はいめん そくめん 背 面 胸 部 の 側 面 などが 緑 色 のものとがいる はねは 側 面 も よう ら ち から 見 ると 暗 い 色 をしたまだら 模 様 がある 裸 地 もある たけ ひく と 丈 の 低 い 草 地 に 生 息 し 飛 んでいるときに はばたいた 後 はねで ハタ ハタ と 音 を 出 すことがある
クルマバッタモドキ バッタ 科 体 長 :32 ~ 65mm 出 現 期 :7 月 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 バッタ 科 クルマバッタモドキの 後 ばね 扌 トノサマバッタの 後 ばね 扌 はいかっ しょく も よう ぜんきょう 全 体 に 灰 褐 色 で 暗 い 色 の 模 様 がある 前 胸 は 上 から りょくしょくがた ちゃ かっ しょく 見 ると の 白 い 線 が 目 立 つ 緑 色 型 は 全 体 に 茶 褐 色 と で 頭 部 前 胸 後 あしに 緑 色 の 部 分 がある 飛 ぶと 後 ば しゃ りん おび ねに 車 輪 のような 黒 い 帯 が 見 える オスは 後 あしをはねに ら ち こすって 鳴 く 草 がまばらな 裸 地 の 多 い 草 地 に 生 息 する クルマバッタ バッタ 科 体 長 :35 ~ 65mm 出 現 期 :7 月 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 扌 扌 上 :クルマバッタ 下 :クルマバッタモドキ ちゃ かっ しょく も よう 全 体 に 茶 褐 色 で 暗 い 色 の 模 様 があり はねの 暗 い 色 の ぜんきょう も 部 分 は 広 い 前 胸 は 横 から 見 ると 中 央 で 盛 り 上 がっている きょう ぶ と はいめん 全 体 は 茶 褐 色 だが 頭 部 胸 部 閉 じたはねの 背 面 後 しゃ りん おび あしなどが 緑 色 になる 飛 ぶと 後 ばねに 車 輪 のような 帯 かぎ が 見 える クルマバッタモドキよりすむ 場 所 が 限 られる 43
バッタ 科 イボバッタ バッタ 科 体 長 :24 ~ 35mm 出 現 期 :7 月 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 扌 胸 のイボのようなコブ ちゃ かっ しょく むね も オス メスともに 茶 褐 色 で 胸 やはねなどに 目 立 った 模 よう ぜんきょう はいめん 様 はない 前 胸 の 背 面 中 央 の 前 方 と 中 央 に それぞれ 大 きなイボのようなコブがある 背 面 から 見 ると 後 あしの おび ら ち ももの 部 分 に2 本 の 黒 い 帯 が 見 える 裸 地 の 多 い 草 地 や 畑 か だん と 花 壇 などに 生 息 し オス メスともよく 飛 ぶ マダラバッタ バッタ 科 体 長 :27 ~ 35mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 南 西 諸 島 44 ちゃ かっ しょく ぜんきょう 体 は 茶 褐 色 で 頭 部 前 胸 前 ばねに 褐 色 の 細 いしま も よう 模 様 がある 全 体 に 茶 褐 色 のものから 頭 部 前 胸 後 ろ あしが 緑 色 のもの 時 には 全 体 に 黄 色 っぽいものや 赤 っぽ したがわ いものもいる 横 から 見 て はねの 下 側 に 緑 色 から 黄 褐 色 たておび とくちょう か わら あ の 目 立 つ 縦 帯 が 特 徴 河 原 などの 荒 れた 場 所 に 生 息 する
ヒナバッタ バッタ 科 体 長 :19 ~ 30mm 出 現 期 :4 月 下 旬 ~ 1 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 バッタ 科 ちゃ かっ しょく あんかっ しょく ぜんきょう 体 は 茶 褐 色 から 暗 褐 色 で 前 胸 には く の 字 に 曲 がっ た 白 線 が1 対 ある 横 から 見 ると はねの 後 方 2/3 の 部 分 なな たんしょく はんてん に 小 さな 斜 めの 淡 色 の 斑 点 がある はねの 先 の 部 分 は よ に たけ く 似 たヒロバネヒネバッタより 細 い 丈 の 低 い 明 るい 草 地 に 生 息 し 後 あしとはねをこすらせてシュルルル と 鳴 く ナキイナゴ バッタ 科 体 長 :19 ~ 30mm 出 現 期 :6~9 月 分 布 : 北 海 道 本 州 四 国 九 州 おうかっ しょく 体 は 黄 褐 色 から 暗 褐 色 で オスのほうが 明 るい 色 体 長 しょっ かく のわりに 触 角 が 長 く オスでは 体 長 のほぼ 半 分 の 長 さ オ ふく ぶ スのはねは 短 く 腹 部 がはねの 先 よりも 長 い メスのはね たけ はとくに 小 さい 夏 にススキなどの 丈 の 高 い 草 地 に 生 息 し れんぞくてき 後 あしとはねをこすらせてジキ ジキ と 連 続 的 に 鳴 く 45
な か ま カマキリの 仲 間 カマキリはバッタの 仲 間 ではありませんが ナナフシとと もにバッタ 目 に 近 い 虫 です バッタの 仲 間 がはねるための はっ たつ 後 あしが 発 達 しているのに 対 し カマキリは 前 あしが 発 達 し カマ のような 形 をして います 頭 は 目 をふくめて 三 角 形 で 上 下 左 右 によく 動 しゅ きます すべての 種 が 肉 食 で こん ちゅう と 昆 虫 などを 捕 らえて 食 べま たまご じょう す 卵 はあわ 状 のものがかた らんしょう つつ まった 卵 鞘 に 包 まれてい ます コカマキリ カマキリ 科 体 長 :45 ~ 65mm 出 現 期 :8 ~ 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 46 かっ しょく うちがわ つ 体 全 体 が 褐 色 から 茶 褐 色 で 前 あしの 内 側 の 付 け 根 に おび あわ はんもん 黒 い 帯 すねの 中 ほどに 黒 い 帯 と 淡 い 色 の 斑 紋 が2か 所 たけ ひく ある ごくまれに 体 全 体 が 緑 色 のものもいる 丈 の 低 い 草 こんちゅう と らんしょう 地 に 生 息 し 昆 虫 を 待 ちぶせ 捕 らえて 食 べる 卵 鞘 は 長 う さ 1.5cmほどで 細 長 く 石 や 板 切 れなどに 産 みつけられる 卵 鞘
オオカマキリ カマキリ 科 体 長 :70 ~ 90mm 出 現 期 :8 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 カマキリ 科 後 ばね ふち 体 全 体 が 緑 色 のものと はねの 縁 などが 緑 色 でそれ 以 外 かっ しょく に ぜんきょう の 部 分 が 褐 色 のものがいる カマキリに 似 るが 前 胸 の 前 つ たんこうしょく あしの 付 け 根 にはさまれた 部 分 が 淡 黄 色 で 後 はねはほと たけ りんえん こんちゅう と んど 黒 い 丈 の 高 い 草 地 や 林 縁 に 生 息 し 昆 虫 を 捕 らえて らんしょう はば 食 べる 卵 鞘 は 4cmほどで 幅 と 高 さがほぼ 同 じ 卵 鞘 カマキリ(チョウセンカマキリ) カマキリ 科 体 長 :60 ~ 85mm 出 現 期 :8 11 月 分 布 : 本 州 四 国 九 州 後 ばね に ぜんきょう 体 の 色 や 体 形 はオオカマキリに 似 るが 前 胸 の 前 あし つ とうせきしょく の 付 け 根 にはさまれた 部 分 は 燈 赤 色 で 後 はねはほとんど す たけ りんえん の 部 分 が 透 き 通 っている 丈 の 高 い 草 地 や 林 縁 に 生 息 し こんちゅう ぶ と らんしょう 昆 虫 を 待 ち 伏 せ 捕 らえて 食 べる 卵 鞘 は 長 さ 4cm 以 上 で はば せま 幅 は 狭 く 全 体 に 細 長 い 卵 鞘 47
かんきょう バッタやコオロギのすむ 生 息 環 境 しゅ るい バッタやコオロギは 種 類 によってすんでいる 環 境 が 少 しずつ ちが 違 っています あ ぜ 畦 田 んぼの 畦 や 畑 の さかい め 境 目 は 小 さな 草 は らになっています ひざ くさたけ 生 えている 草 が 膝 くらいまで 草 丈 のあるときは ヒメギス ウスイロ ササキリ ホシササキリ ショウリョウバッタ コバネイナゴ ツチイ ナゴなどがいます くさ か ひく 草 刈 りをして 草 丈 が 低 くなったり 土 が 見 えるようになったりすると クサキリやエンマコオロギ ツヅレサセコオロギ ハラオカメコオロギ タンボコオロギ マダラスズ シバスズ ハラヒシバッタ オンブバッタ コカマキリが 見 られるようになります や ぶ 藪 田 んぼや 畑 のそばに そ は 林 などに 沿 って 藪 があります 藪 の 低 い 木 や 草 丈 の 高 い 草 の 葉 の 上 には セスジツユムシ クツワム シ ウマオイ ヤブキリ カンタン クサヒバリ カネタタキなどがいます 野 外 では スズムシもこのような 藪 の 中 の 地 面 に 生 活 しています また ヤブキリやアオマツムシは 木 の 上 にいることもあるので 高 い ところから 鳴 き 声 が 聞 こえます 48
さが しゅ いろいろな 環 境 を 探 したほうが より 多 くの 種 に 出 会 えます また 環 境 によって 見 つかる 種 も 決 まってくるので 正 しく 種 しきべつ じゅうよう を 識 別 するために どんな 環 境 で 調 べるのかが 重 要 になります 原 っぱや 畑 きゅう 畑 や 休 こう 耕 でん 田 空 き 地 には 草 はらがあ ります るい ほう こ 広 く 草 はらになっているところは バッタ 類 の 宝 庫 たけ です ススキなど 少 し 丈 の 高 い 草 はらには ツユムシ キリギリス カヤキリ オナガサ サキリ マツムシ ショウリョウバッタモドキ ツチイナゴ ツマグロバッ タ ナキイナゴ オオカマキリなどがいます ひく ら ち また 丈 の 低 い 草 やまばらに 裸 地 がある 草 はらには クビキリギス エンマコオロギ ミツカドコオロギ トノサマバッタ クルマバッタモ ドキなどが あまり 草 がなく 裸 地 の 多 い 畑 や 空 き 地 には ノミバッタ イボバッタなどがいます し っ ち 湿 地 しめ 土 が 湿 みずびた っていたり 水 浸 しになったりし ている 草 はらにも とくゆう 特 有 な 種 がいます 草 はらの 中 でも とくに 土 が 湿 っているところでのみ 生 活 する 種 がい ます コバネササキリ ヤチスズ トゲヒシバッタ ハネナガイナゴな この どは 湿 地 を 好 む 種 です また クマコオロギ クマスズムシ ケラなど も 湿 った 所 を 好 みます 49
鳴 き 方 のいろいろ 鳴 く 虫 の 代 表 と 言 えば キリギリスやコオロギ 鳴 き 方 や 鳴 き 声 の 意 味 についても 考 えてみましょう 鳴 き 方 の 分 類 鳴 く 虫 たちはどのようにして 音 を 出 しているのでしょうか こす はねとはねを 擦 り 合 わせて なか ま キリギリスやコオロギの 仲 間 の 鳴 き 方 オスがはねのヤスリの 部 分 を 擦 り 合 わせて 音 を 出 す 秋 の 終 りになるとコオロギの 声 がかすれ てくるのは 気 温 が 下 ってはねを おそ 擦 る 速 さが 遅 くなるため あしをはねに 擦 らせて もも 鳴 き 止 まっているバッタは 後 ろ す ばや あしを 素 早 く 動 かし 音 を 出 すこと がある ナキイナゴやヒナバッタ のオスがこのようにしてよく 鳴 く が トノサマバッタやクルマバッ タモドキ マダラバッタなども 同 じように 鳴 く と はねを 羽 ばたかせて 飛 び 鳴 き ショウリョウバッタは キチキチ トノサマバッタは パタパ タパタ クルマバッタモドキは トウルルル など 飛 びなが よ ら 音 を 出 す これは 仲 間 を 呼 ぶ せつ ために 出 している 音 という 説 もあ るが その 意 味 はよくわかってい ない しんどう こう そ の 他 ( 振 動 で 交 信 しん ) べつ コバネイナゴのメスは 別 のイナゴ きら を 嫌 って タタタ とタップす るように 鳴 く オンブバッタやク ルマバッタモドキも 同 様 の 行 動 を とる 小 さいコオロギの 仲 間 では よく 聞 こえないが 止 まっている こ きざ ゆ 植 物 を 小 刻 みにあしでたたいて 揺 らし オスとメスが 交 信 する 鳴 き 声 の 意 味 しゅ 同 じ 種 でも 場 面 によって 鳴 き 方 が 違 います 50 よ 呼 び 鳴 き 同 じ 種 のメスを 呼 ぶと 同 時 に 他 のオスに 自 そんざい 分 の 存 在 を 知 らせる 鳴 き 方 鳥 に な ら っ て さ えずり といわれる きゅうあい 求 愛 鳴 き メスが 近 くに 来 た 時 に オスがメスの 前 で 求 愛 のために 行 う 鳴 き 方 弱 い 声 で 鳴 くこと が 多 い とうそう 闘 争 鳴 き たたか オス 同 士 の 闘 いの 間 やその 直 前 に 発 する 鳴 き 方 闘 いに 勝 ったオ しょう り スは 勝 利 の 鳴 き 声 を 出 すこともある
ちが キリギリス 類 とコオロギ 類 の 鳴 き 方 の 違 い かっ こう キリギリスとコオロギでは 鳴 いているときの 格 好 が 違 います キ リギリスははねを 少 し 開 いて 鳴 きますが コオロギでは はねを 大 きく 立 てて 鳴 きます ( は 音 を 出 すヤスリの 部 分 ) キリギリス うらがわ 左 ばねの 裏 側 にあ るヤスリを 右 ばね ふち こす の 縁 で 擦 るため 左 ばねが 上 になり ます ウマオイ クツワムシ カヤキリ コオロギ 右 ばねの 裏 側 にあ るヤスリを 左 ばね の 縁 で 擦 るため 右 ばねが 上 になり ます マツムシ カンタン クサヒバリ 鳴 き 場 所 のいろいろ さが しゅ 鳴 く 虫 を 探 すときには それぞれの 種 がどのような 場 所 でよ く 鳴 いているのか 調 べてみましょう 葉 の 上 なか ま キリギリスの 仲 間 は 植 物 の 葉 や くき 茎 などに 止 まって 鳴 いているが うらがわ 葉 や 茎 の 裏 側 にいることも 多 いの で 注 意 しよう 葉 の 根 元 マツムシなどのように 鳴 き 声 はしていても ススキやチガヤ などの 根 元 で 鳴 いているため 見 つけにくい 種 もある 土 の 上 スズムシやバッタの 仲 間 は 地 面 の 土 の 上 で 鳴 いているので ていねい じっくりと 丁 寧 に 探 せば 見 つけ やすい 土 の 中 コオロギの 仲 間 は 地 中 に 小 さ あな ほ すき ま な 穴 を 掘 ったり 石 の 隙 間 など で 鳴 いていたりして 見 つけにく いものも 多 い 51
キリギリスの 一 生 ヒガシキリギリス う か 羽 化 だっ ぴ く 6 回 の 脱 皮 を 繰 り 返 し せい 夏 までには 羽 化 して 成 ちゅう 虫 になる よ う 幼 ちゅう 虫 の 成 小 さい 幼 虫 は 緑 色 で せ なかがわ はばひろ 背 中 側 が 幅 広 く 茶 色 春 にはタンポポやハル ジオンの 花 によく 止 まっ ている せ い ちょう 長 ふ 化 5 月 ごろふ 化 する ふ 化 は 夜 明 け 前 から 始 まる 52 おき 日 本 のキリギリスはこれまで 北 海 道 にハネナガキリギリスが 沖 なわ 縄 にオキナワキリギリスが そして 本 州 四 国 九 州 にキリギリス さいきん きん き ち ほう が 知 られていた しかし 最 近 近 畿 地 方 の 一 部 と 中 国 四 国 九 ぶん ぷ ち いき 州 に 分 布 するニシキリギリスと 岡 山 県 より 東 の 地 域 から 東 北 地 方 しゅ まで 分 布 するヒガシキリギリスの2 種 に 分 けられている
くさたけ しげ 夏 の 昼 間 に 少 し 高 い 草 丈 の 茂 みで チョン ギース と 鳴 き や たい 昔 は 虫 売 り といわれる 屋 台 でもよく 売 られていました つ 梅 鳴 き 出 し ゆ 雨 明 けのころから 鳴 き 始 め 気 温 が 30 く らいになると 活 発 に 鳴 すず き 涼 しくなると 鳴 かな くなる こ う び 交 尾 8~9 月 ごろ 草 の 上 など せい ほう う わた で 精 包 の 受 け 渡 しを する さ ん ら ん 産 卵 深 さ2~3cm くらいの 土 の 中 に 一 つずつ 卵 を 産 む 53
コオロギの 一 生 エンマコオロギ う か 羽 化 だっ ぴ ふつう9 回 の 脱 皮 をし せい 8 月 ごろ 羽 化 して 成 ちゅう 虫 になる よ う 幼 ちゅう 虫 の 成 ふ 化 した 幼 虫 は2~2 カ 月 半 かけて 成 長 する 小 さいときの 幼 虫 には こし 腰 に 白 い 線 がある せ い ちょう 長 ふ 化 6 月 ごろふ 化 して 土 の 中 から 出 てくる 54 北 海 道 から 九 州 までふつうに 見 られるエンマコオ ロギのほかに 北 海 道 東 北 から 本 州 中 部 まで か わら かぎ の 河 原 など 限 られた 場 所 に 生 息 するエゾエンマコ オロギがいる また 本 州 の 三 重 県 より 西 の 地 方 に ぶん ぷ 分 布 するタイワンエンマコオロギなどがいる
ひく くさたけ 畑 やあぜ 低 い 草 丈 の 原 っぱなどにいて よく 聞 こえる 大 きな 声 で コロ コロ コロ リー と 鳴 きます 鳴 き 出 し オスは 羽 化 後 3~4 日 すると 鳴 き 始 める さいしょ 最 初 は 鳴 き 方 が 下 手 こ う び 交 尾 9~ 10 月 ごろ 地 表 や 地 あな せい ほう 中 の 穴 の 中 で 精 包 う わた の 受 け 渡 しをする さ ん ら ん 産 卵 卵 を 一 つずつ 土 に 中 に 産 み その こ 数 は1 日 に 10 ~ 20 個 ほど 4~ 5 日 休 んでまた 産 む 1 匹 のメスが 全 部 で 100 ~ 200 個 の 卵 を 産 む 55
バッタの 一 生 トノサマバッタ う か 羽 化 だっ ぴ 5 回 の 脱 皮 をして 7 月 ごろから 羽 化 が 始 まる よ う 幼 ちゅう 虫 せ の 成 幼 虫 は 草 をよく 食 べ 2カ 月 ほどでど んどん 成 長 する い ちょう 長 ふ 化 東 日 本 では 5 月 ご ろからふ 化 が 始 まり あらわ 幼 虫 が 地 上 に 現 れる トノサマバッタは 狭 い 範 囲 でたくさんの 卵 がかえ みっ せい じょうたい り 幼 虫 が 密 生 した 状 態 になると 長 いはねをもっ た 成 虫 になることがある 時 には 大 集 団 となってえ ちょうきょ り ひ こう さを 求 め 長 距 離 を 移 動 し こ れ が 飛 蝗 と 呼 ば れ る 56
か わら おおがた と 河 原 や 草 むらを 体 表 する 大 型 のバッタで とてもよく 飛 び 遠 く い どう へ 移 動 することもできる 鳴 き 出 し せいじゅく せいちゅう 成 熟 した 成 虫 は オス もメスも 後 あしとはねを こす 擦 り 合 わせ 鳴 く と 飛 んだときも ハタ ハ は おと タ と 羽 音 を 出 す こ う び 交 尾 おもに9~ 10 月 ごろ 土 の 上 で 交 尾 をする さ ん ら ん 産 卵 土 の 中 に 卵 のうを 作 り その 中 に こ ふつう 35 ~ 40 個 くらいの 卵 を 産 む 1 匹 のメスが 卵 のうを8~ 12 くらい 作 る おんだん ち いき ( 温 暖 な 地 域 や 西 日 本 では 1 年 間 でこのサイクルを2 回 くり 返 す ) 57
鳴 く 虫 やバッタの 文 化 史 え ど 江 戸 じ だい 時 代 の 鳴 く 虫 売 り 江 戸 時 代 の 後 半 人 々の く 暮 らしにだんだんとゆとり ができてくると 虫 の 音 を 楽 しむ 文 化 が 広 まりまし や た このころから 屋 の 鳴 く 虫 を 載 たい に 台 せて 町 のなか さか で 売 り 歩 く 虫 売 り が 盛 んに 見 られるようになりま した 江 戸 時 代 の 虫 売 りの 屋 台 ( 再 現 : 江 東 区 深 川 江 戸 資 料 館 ) や かた ぶね がた おうぎ がた 屋 形 船 型 や 扇 型 水 車 小 せい こ むしかご 屋 型 などをあしらった 竹 ひご 製 の 凝 った 型 の 虫 籠 がつくられ スズムシ し いく マツムシ クツワムシ カンタンなどは 商 売 用 に 飼 育 したものまでありま い らい せんぜん しょ き した それ 以 来 江 戸 東 京 は 鳴 く 虫 文 化 の 中 心 地 となり 戦 前 の 昭 和 初 期 まで 盛 んでした かんしょうかい 鳴 く 虫 の 鑑 賞 会 かげ くさ 影 草 の 生 ひたるやど の 夕 影 に 鳴 くこほろぎ あ は 聞 けど 飽 かぬかも( 作 ふ しょう まん 者 不 詳 万 よう 葉 しゅう かん 集 巻 十 て 二 一 五 九 / 夕 日 が 照 らす 宿 の 庭 の 草 かげに 鳴 くコオロ ギの 声 は いくら 聞 いても 飽 きないなぁ) このように 虫 の 声 を 聞 虫 聞 き の 名 所 道 灌 山 ( 荒 川 区 西 日 暮 里 )で 月 をなが めつつ 虫 の 音 を 聞 く 江 戸 の 人 たち( 安 藤 広 重 東 都 名 所 より) く 文 化 は 古 くは 万 葉 集 にも よ き せつ 詠 まれています 日 本 人 は 昔 から 秋 の 風 物 詩 として 虫 の 声 を 楽 しみ 季 節 うつ か の 移 り 変 わりを 体 感 してきました げんざい き し みん 現 在 でも カンタンやマツムシなどの 虫 の 声 を 聴 く 虫 聴 きの 会 が 市 民 だんたいなど ふく かく ち もよお 団 体 等 によって 都 市 部 を 含 め 各 地 で 催 されています 58
かん 日 本 には 古 くからスズムシやマツムシなどの 鳴 く 虫 を 鑑 しょう つくだ に 賞 したり イナゴを 佃 煮 にして 食 べたりする 文 化 があります つくだ に イナゴの 佃 煮 しゅうかく かく イナゴは 田 んぼで 収 穫 ( 獲 )できる き ちょう げん 貴 重 なタンパク 源 になる 食 べ 物 でした と イナゴの 採 り 方 いね 稲 か 刈 り 前 の 田 んぼまわりで 早 朝 に つか あさつゆ ぬ 捕 まえます 朝 露 ではねが 濡 れている と と バッタはうまく 飛 べないので 一 ぴき つか 匹 ずつ 手 で 捕 まえることができます あみ 子 どもたちは 網 を 使 って 捕 まえること もありました 佃 煮 のつくり 方 つう き せい ふくろ はい 1 通 気 性 の 良 い 袋 などに 入 れて 1~2 日 かけてイナゴの 体 の 中 から 排 せつぶつ 泄 物 を 出 させます ふっ とう ゆ 2 沸 騰 したお 湯 に 生 きたままのイナゴを 入 れて 茹 でます のぞ 3 イナゴが 赤 くなり 茹 であがったら ザルに 上 げてゴミ 等 を 取 り 除 き から い こう 水 気 をよく 切 ります この 時 フライパンなどで 空 煎 りすると 香 ばし ま さが 増 すようです てん ぴ ぼ この 4 1~2 日 間 くらいはよく 天 日 干 しします この 時 好 みによりはねや あしをとってもいいでしょう なべ さ とう しょう ゆ 5 鍋 でイナゴがひたひたにつかるくらいの 水 と 砂 糖 醤 油 を 入 れ かき ま おど 混 ぜながら 沸 騰 するまで 強 火 にかけます イナゴが 鍋 の 中 で 踊 るくら いが 目 安 です くわ しる け 6 沸 騰 したら 中 火 から 弱 火 にして みりんを 少 々 加 え 汁 気 がなくなる に つ までよく 煮 詰 めます どう し はば 7 水 気 がなくなり イナゴ 同 士 がくっつくくらいになったら 幅 の 広 い うつ さ さい しお 入 れ 物 に 移 してよく 冷 まします なお この 際 に 塩 一 つまみとサラダ か 油 をふり 掛 けて 混 ぜるとイナゴ 同 士 がくっつかなくなります 59
ちょう 生 きもの 調 さ 査 き の 基 ほ ん 本 1 田 んぼで 気 をつけること 田 んぼなどへ 生 きものの 調 査 に 行 くときには 注 意 しなけれ おぼ ばならないことがいろいろあるので きちんと 覚 えて 行 こう 1 あいさつしよう 田 んぼは 農 家 の 人 の 仕 事 場 だ 勝 手 に 入 らないようにしよう 田 んぼに かなら なか 入 るときは 農 家 の 人 に 必 ずあいさつしてからにしよう 仲 よくなると いろいろと 教 えてもらえるよ あぜ 2 畦 をこわさないように 気 をつけよう くず 畦 をこわしたら 水 もれを 起 こしてしまうので ふざけて 崩 したりしない ように 気 をつけよう きず 3 イネなどの 作 物 を 傷 つけないようにしよう あみ ふ じょうたい 田 んぼやあぜで 網 を 振 るときや イネがまだ 植 わっている 状 態 で 田 の 中 さが きず の 虫 をを 探 すときには イネを 傷 つけないように 注 意 しよう 4 ゴミは 持 ち 帰 ろう 田 んぼのまわりにゴミ 箱 はないので ゴミは 自 分 で 持 ち 帰 ろう 60
鳴 く 虫 を かまえるテクニック 捕 つ に バッタやコオロギは すばしっこく すぐはねて 逃 げてしま しょっ かく う また 手 で 捕 まえると 触 角 やあしが 取 れてしまったり きず して 虫 を 傷 つけてしまうので くれぐれも 注 意 しよう さいしゅう 採 集 アイテムの 作 り 方 かんたん バッタやコオロギが 簡 単 に 捕 まえられるアイテムをつくろう 使 わない a フタは 取 る b 1 空 のペットボトル(500 ml)を 2 つ 用 意 し 1 つ を 上 か ら 3/4(a) も う 1 つを 上 から 1/4(b) で 切 る さ こ 2a に bを 差 し 込 むと 出 来 上 がり アイテムの 使 い 方 さあ アイテムを 持 って 採 集 に 行 こう! 1 虫 を 見 つけたら そこ アイテムの 底 をそっ と 虫 にかぶせる 2びっくりした 虫 3 採 り 出 す 時 は は はねてアイテム キャップを 外 して い どう ふ の 上 の 部 屋 に 移 動 振 り 出 す べん り 持 ち 帰 りに 便 利 なアイテム いっぺんに たくさんの 虫 を 入 れて 持 ち 帰 ると どう し 虫 同 士 がけんかをしたり 傷 ついたりします ぴき にゅうさんいんりょう 虫 を 傷 つけずに 持 ち 帰 るには 1 匹 ずつ 乳 酸 飲 料 よう き の 小 さなプラ 容 器 に 入 れて ガーゼなどで 容 器 の わ 口 をふさぎ 輪 ゴムで 止 めて 持 ち 帰 ると 便 利 61
ちょう 生 きもの 調 さ 査 き の 基 ほ ん 本 2 鳴 く 虫 の 飼 か い 方 と 声 の 鑑 か ん 賞 し ょ う まわ 田 んぼの 周 りではたくさんの 虫 が 鳴 いています いっ しゅ ぺんにいろいろな 種 が 鳴 いたり 同 じ 種 でも1 匹 でな か おぼ かったりするので 飼 ってみて 鳴 き 声 を 覚 えよう 飼 い 方 のポイント 鳴 く 虫 の 仲 間 飼 い 方 飼 うときの 入 れ 物 入 れ 物 の 置 き 場 所 入 れ 物 内 の 工 夫 入 れ 物 に 入 れる 数 えさの 種 類 水 飲 み 場 食 べ 残 しの 処 理 キリギリス 類 葉 などに 止 ま っている 種 網 (あみ)などで 囲 まれた 虫 かご コオロギ 類 おもに 地 表 で 活 動 する 種 水 そうや 大 きな タッパーなど バッタ 類 網 などで 囲 まれた 虫 かご 乾 燥 (かんそう)しないよう 日 光 の 当 たらないところ 風 通 しのよいところ 立 体 的 に 動 けるように 葉 や 枝 を 入 れる あまり 明 る くないところ 底 に 土 を 入 れ かくれ 場 所 を 用 意 する 1 匹 風 通 しの よいところ 複 数 ( 鳴 き 声 を 楽 しみたいときは メスを 入 れない 方 がいい ) 動 物 性 のえさ:に 干 し カツオブシ 植 物 性 のえさ: ツユクサ コマツナ イネ 科 の 草 植 物 性 のえさ ナス キュウリなど その 他 : 金 魚 のフレーク 状 のえさ カメのえさ 小 さな 容 器 に 水 を 含 ませたミズゴケを 入 れて 置 く ペットボトルのふたによく 水 を 含 ませた 綿 (わた)をつめて 置 く えさの 食 べ 残 しがあると 不 衛 生 (ふえいせい)になるので 虫 をにがさずに 入 れ 物 から 食 べ 残 しが 取 り 出 せるように 工 夫 しよう - 鳴 き 声 を 鑑 賞 するときの 注 意 点 外 では 心 地 よい 鳴 き 声 も 部 屋 の 中 で 聞 くとうるさいこともあるので 注 意 が 必 要 です やさ スズムシは 部 屋 の 中 でも 優 しい 声 ですが エンマコオロギやマツムシは ねむ さまた にわ 部 屋 で 聞 くと 意 外 と 大 声 で 眠 りを 妨 げるほどです そういうときは 庭 やベランダに 出 して 間 接 的 に 聞 くとよいでしょう すす クツワムシやカヤキリは 声 が 大 きいので お 勧 めできません 室 内 で 飼 うのは 小 さいコオロギがよいでしょう いちらん ( 次 ページの 鳴 き 声 一 覧 を 参 考 に 選 んでみてください ) 62
しょうかい 本 書 で 紹 介 している 鳴 く 虫 の 鳴 き 声 頁 虫 の 名 前 鳴 き 声 19 ツユムシ プチッ プチッ /プツツツツジィジィ 19 セスジツユムシ ジーッチョ ジーッチョ 20 クツワムシ ガチャ ガチャ 20 ハヤシノウマオイ スーィ チョン スーィ チョン 21 ヒメギス シリリリリ シリリリリ 21 コバネヒメギス チリッ チリッ 22 ヒガシキリギリス チョン ギース チョン ギース 22 ヤブキリ シュリリリリ 23 カヤキリ ジャー 23 クビキリギリス ジィー 24 クサキリ ジーン ジーン 24 ヒメクサキリ ジーン ジーン 25 オナガササキリ ジリッ ジリッ /ジリリリリ 25 コバネササキリ ジィ ジィ ジィ 26 ウスイロササキリ シュルルル 26 ホシササキリ ジーィ ジーィ /ジリ ジリ 27 エンマコオロギ コロ コロ リー コロ コロ リー 28 ツヅレサセコオロギ リ リ リ リ リ リ 28 ミツカドコオロギ リリリ リリリ (と3 4 音 ずつ 切 る) 29 ハラオカメコオロギ リッリッリッリッリッ (と 5 6 音 ずつ 切 る) 29 タンボオカメコオロギ リッリッリッリッリッ (と 5 6 音 ずつ 切 る) 30 タンボコオロギ ジッ ジッ ジッ 30 クマコオロギ チルッ チルッ 31 クマスズムシ リュー リュー 31 スズムシ リーン リーン 32 マツムシ チン チロリン チン チロリン 32 アオマツムシ リーリー 33 カンタン リューリュー /ルルルル 33 クサヒバリ フィリリリリ 34 マダラスズ ジーッ ジーッ 34 シバスズ ジー ジー 35 ヤチスズ ジー ジー 35 カネタタキ チン チン チン 36 ケラ ロー ロー 42 ツマグロバッタ シュッ シュッ 45 ヒナバッタ シュルルル 45 ナキイナゴ ジキ ジキ 63