2 熟 眠 障 害 睡 眠 時 間 は 十 分 なのに 朝 になって 疲 労 が 抜 けていなかったり 熟 睡 した 感 じがない 場 合 熟 眠 障 害 の 可 能 性 があります 熟 眠 障 害 とは 睡 眠 時 間 は 普 通 ですが 通 常 の 睡 眠 に 比 べ 眠 りが 浅 いことによっ



Similar documents
Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final

<96DA8E9F81698D8791CC A2E786C73>


スライド 1

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

地域支援心理研究センター 紀要 第10号

実用的な使い方

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

Taro-H19退職金(修正版).jtd

各論_1章〜7章.indd

診療行為コード

<947A957A8E9197BF C E786C73>

Microsoft Word - 佐野市生活排水処理構想(案).doc

取 り 消 された 後 当 該 産 前 の 休 業 又 は 出 産 に 係 る 子 若 しくは 同 号 に 規 定 する 承 認 に 係 る 子 が 死 亡 し 又 は 養 子 縁 組 等 により 職 員 と 別 居 することとなったこと (2) 育 児 休 業 をしている 職 員 が 休 職 又

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

件名

伊勢崎市職員職場復帰支援制度

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

プレス発表に関する手引き

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

別紙3

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

カラーP1.indd

公平委員会設置条例

目次

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

Microsoft Word - 10 H21田中睡眠と経過

東近江行政組合職員の育児休業等に関する条例

議案第   号

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC693998FF097E15F E31318C8E333093FA816A>

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

Taro-◆220630育児休業規程.jtd

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

養 老 保 険 の 減 額 払 済 保 険 への 変 更 1. 設 例 会 社 が 役 員 を 被 保 険 者 とし 死 亡 保 険 金 及 び 満 期 保 険 金 のいずれも 会 社 を 受 取 人 とする 養 老 保 険 に 加 入 してい る 場 合 を 解 説 します 資 金 繰 りの 都

ひろっぱ355号2月Web用に.indd

製 造 業 者 は 製 造 販 売 業 者 の 管 理 監 督 の 下 適 切 な 品 質 管 理 を 行 い 製 品 を 製 造 します なお 製 造 業 は 製 造 に 特 化 した 許 可 となっており 製 造 業 の 許 可 のみでは 製 品 を 市 場 に 出 荷 することはできま せん

消 費 ~ 軽 減 率 消 費 の 軽 減 率 制 度 が 消 費 率 10% 時 に 導 入 することとされています 平 成 26 年 4 月 1 日 平 成 27 年 10 月 1 日 ( 予 定 ) 消 費 率 5% 消 費 率 8% 消 費 率 10% 軽 減 率 の 導 入 平 成 26

<4D F736F F D208CF889CA82F08D8282DF82E98BB38DDE2E646F6378>

…−…t…„…b…V…–‰x›É

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている

市 町 村 税 の 概 況 市 町 村 税 の 概 況 は 平 成 25 年 度 地 方 財 政 状 況 調 査 平 成 26 年 度 市 町 村 税 の 課 税 状 況 等 の 調 及 び 平 成 26 年 度 固 定 資 産 の 価 格 等 の 概 要 調 書 等 報 告 書 等 の 資 料 に

平成17年度の人事行政等の状況

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

認 し 通 常 の 立 入 検 査 に 際 しても 許 可 内 容 が 遵 守 されていることを 確 認 するこ と 2 学 校 薬 剤 師 業 務 の 兼 任 学 校 薬 剤 師 の 業 務 を 兼 任 する 場 合 の 取 扱 いは 次 のとおりとする (1) 許 可 要 件 1 薬 局 等 の

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

2 平 均 病 床 数 の 平 均 病 床 数 では 療 法 人 に 対 しそれ 以 外 の 開 設 主 体 自 治 体 社 会 保 険 関 係 団 体 その 他 公 的 の 規 模 が 2.5 倍 程 度 大 きく 療 法 人 に 比 べ 公 的 病 院 の 方 が 規 模 の 大 き いことが

tokutei2-7.xls

○医療用医薬品の使用上の注意記載要領について

1

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

スライド 1

検 討 検 討 の 進 め 方 検 討 状 況 簡 易 収 支 の 世 帯 からサンプリング 世 帯 名 作 成 事 務 の 廃 止 4 5 必 要 な 世 帯 数 の 確 保 が 可 能 か 簡 易 収 支 を 実 施 している 民 間 事 業 者 との 連 絡 等 に 伴 う 事 務 の 複 雑

Microsoft Word - H24様式(那珂市版).doc

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 級 の 給 料 月 額 最 高 号 級 の 給 料 月 額 1 級 ( 単 位 : ) 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 9 級 1 級 135,6 185,8 222,9 261,

2-1膠原病.doc

独立行政法人国立病院機構

平成24年度税制改正要望 公募結果 153. 不動産取得税

<4D F736F F D F582CC88E78E998B788BC C98AD682B782E92E646F63>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

H28記入説明書(納付金・調整金)8

波佐見町の給与・定員管理等について

Microsoft Word - 様式(H22)[1].rtf

事務連絡


年 金 払 い 退 職 給 付 制 度 における 年 金 財 政 のイメージ 積 立 時 給 付 時 給 付 定 基 (1/2) で 年 金 を 基 準 利 率 で 付 利 給 付 定 基 ( 付 与 利 の ) 有 期 年 金 終 身 年 金 退 職 1 年 2 年 1 月 2 月 ( 終 了 )

5 次 のいずれにも 該 当 する 従 業 員 は 子 が1 歳 6ヶ 月 に 達 するまでの 間 で 必 要 な 日 数 について 育 児 休 業 をするこ とができる なお 育 児 休 業 を 開 始 しようとする 日 は 原 則 として 子 の1 歳 の 誕 生 日 に 限 るものとする (1

認 定 看 護 師 専 門 看 護 師 集 中 ケア 新 生 児 集 中 ケア A 呼 吸 ケアチーム 加 算 150 点 呼 吸 ケアチームの 設 置 救 急 看 護 小 児 救 急 看 護 慢 性 呼 吸 器 疾 患 看 護 急 性 重 症 患 者 看 護 A 247 認 知 症

●電力自由化推進法案

< FC90B E835A838B976C8EAE81698E7392AC91BA94C5816A81698F4390B394C5816A2E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

Microsoft Word - 2章.doc

母 子 医 療 対 策 費 462 (313,289) 国 4,479 1 不 妊 治 療 助 成 事 業 8,600 不 妊 治 療 費 用 の 一 部 を 助 成 し 経 済 的 負 担 の 軽 減 を 図 る 230, ,608 不 妊 治 療 費 の 増 加 による 増 額 分

市 の 人 口 密 度 は 5,000 人 を 超 え 図 4 人 口 密 度 ( 単 位 : 人 /k m2) に 次 いで 高 くなっている 0 5,000 10,000 15,000 首 都 圏 に 立 地 する 政 令 指 定 都 市 では 都 内 に 通 勤 通 学 する 人 口 が 多

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

スライド 1

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

調査結果の概要

2 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (26 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 静 岡 県 国 類 似 団 体 2 技 能 労 務 職 区 41.8 歳 42.6 歳 43.5

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

(\202g22\214\366\225\\.xls)

平成21年9月29日

(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提


News Letter JP

月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

も く じ 1 税 源 移 譲 1 2 何 が 変 わったのか 改 正 の 3 つ の ポイント ポイント1 国 から 地 方 へ 3 兆 円 規 模 の 税 源 が 移 譲 される 2 ポイント2 個 人 住 民 税 の 税 率 構 造 が 一 律 10%に 変 わる 3 ポイント3 個 々の 納

Transcription:

睡 眠 障 害 とは 睡 眠 障 害 ( 不 眠 症 )は 現 在 成 人 の 約 20%で 認 められる 状 態 であり 夜 間 の 不 眠 ( 寝 つきが 悪 い 夜 中 に 眼 が 覚 める)により 日 中 の 眠 気 及 び 集 中 力 低 下 などの 精 神 運 動 機 能 の 障 害 を 生 じる 状 態 です 単 に 不 眠 を 認 める 状 態 であっても その 種 類 や 原 因 はさまざまであり 症 状 や 原 因 に 応 じてそれぞれ 薬 剤 を 選 択 す る 必 要 があります 今 回 は その 原 因 や 処 方 される 薬 物 について 確 認 しておきましょう 睡 眠 障 害 のカテゴリーと 原 因 環 境 因 子 による 不 眠 精 神 的 因 子 からくる 不 眠 身 体 疾 患 による 不 眠 薬 物 による 不 眠 中 途 半 端 な 不 眠 無 呼 吸 による 浅 い 眠 り 時 差 症 候 群 交 代 勤 務 睡 眠 障 害 睡 眠 相 後 退 前 進 症 候 群 老 人 性 不 眠 ストレスによる 不 眠 神 経 症 性 不 眠 精 神 障 害 による 不 眠 内 科 的 疾 患 : 高 血 圧 症 糖 尿 病 心 疾 患 呼 吸 器 疾 患 消 化 器 疾 患 精 神 的 疾 患 :パーキンソン 病 レストレスレッグス 症 候 群 整 形 外 科 的 疾 患 : 疼 痛 皮 膚 科 的 疾 患 :アトピー 性 皮 膚 炎 泌 尿 器 系 疾 患 : 前 立 腺 肥 大 症 膀 胱 炎 アルコールや 薬 物 による 依 存 での 不 眠 せん 妄 手 術 後 のもうろう 状 態 老 人 アルコールからの 脱 離 睡 眠 時 無 呼 吸 症 候 群 睡 眠 薬 の 使 用 方 法 睡 眠 障 害 にはいくつかのタイプがあり そのタイプに 応 じて 使 用 される 薬 剤 の 種 類 も 異 なります ここでは 睡 眠 障 害 のタイプの 違 いとそこで 使 用 が 推 奨 される 薬 剤 との 比 較 を 明 確 にしておきましょう 1 入 眠 障 害 一 般 的 に 寝 付 けないわ~ という 状 態 眠 気 を 感 じて 布 団 に 入 る 場 合 を 除 いて 通 常 は 10~15 分 の 間 に 睡 眠 状 態 に 入 るが 入 眠 障 害 を 認 めている 場 合 は 体 は 疲 れているのに 睡 眠 までの 時 間 が 30 分 以 上 かかります 現 在 睡 眠 障 害 患 者 のなかで 最 も 多 いとされているのが 入 眠 障 害 です

2 熟 眠 障 害 睡 眠 時 間 は 十 分 なのに 朝 になって 疲 労 が 抜 けていなかったり 熟 睡 した 感 じがない 場 合 熟 眠 障 害 の 可 能 性 があります 熟 眠 障 害 とは 睡 眠 時 間 は 普 通 ですが 通 常 の 睡 眠 に 比 べ 眠 りが 浅 いことによって 起 こる 症 状 で ちゃんと 眠 っているのに 睡 眠 不 足 を 感 じてしまいます 実 際 は 夜 間 2 回 以 上 覚 醒 する 場 合 を 言 い 寝 ているようで 寝 た 気 がしない と 言 う 方 は 意 外 に 多 く 睡 眠 環 境 が 原 因 のこともあります 3 早 期 覚 醒 朝 早 く( 早 朝 午 前 5 時 以 前 )に 目 が 覚 めてしまい 起 床 予 定 まで 時 間 があるのに 眠 れなくなってしまったり しばらくしてから2 度 寝 をしてしまったりする 状 態 です 高 齢 者 に 多 い 症 状 で 体 内 時 計 の 周 期 が 短 くなり 早 朝 に 目 が 覚 めてしまいます 4 中 途 覚 醒 一 度 起 きてしまうと 再 び 寝 るまでに 時 間 がかかってしまったり 何 度 も 何 度 も 目 が 覚 めてしまう 状 態 です 目 が 覚 めることによって 充 分 な 睡 眠 が 取 れないため 日 中 に 激 しい 睡 魔 が 襲 ってきて 集 中 力 低 下 につながります 睡 眠 薬 の 種 類 と 服 薬 における 注 意 点 各 種 睡 眠 薬 は 年 齢 や 睡 眠 障 害 の 状 態 などにより 選 択 されるべき 薬 剤 が 異 なります ここではその 特 徴 などを 簡 単 にまとめておきましょう 1 非 ベンゾジアゼピン 系 ベンゾジアゼピン 系 と 化 学 構 造 は 異 なるが ベンゾジアゼピン 受 容 体 に 結 合 し 同 様 の 作 用 を 発 現 します ただしゾルピデムは ベンゾジアゼピン 系 薬 剤 の 副 作 用 である 筋 弛 緩 作 用 の 原 因 ともなるω 2 受 容 体 に 対 する 作 用 は 持 たず ω 1 への 選 択 性 が 高 いため 筋 弛 緩 作 用 が 弱 く 高 齢 者 にも 比 較 的 安 全 に 使 用 すること が 可 能 です 2 ベンゾジアゼピン 系 及 び 類 似 化 合 物 通 常 使 用 される 睡 眠 薬 であり 比 較 的 睡 眠 作 用 は 強 いです 血 中 半 減 期 により 超 短 時 間 型 短 時 間 型 中 間 型 長 時 間 型 の4つのタイプに 分 類 されるため その 特 徴 を 利 用 して 薬 剤 を 選 択 しなければなりません この 薬 剤 は 中 枢 のベンゾジアゼピン 受 容 体 への 結 合 が 飽 和 状 態 になればそれ 以 上 脳 への 作 用 を 発 現 しないため 過 剰 服 用 による 服 用 作 用 の 危 険 性 は 少 ないです しかし 副 作 用 が 発 現 しないわけではなく 副 作 用 として 呼 吸 抑 制 を 生 じることがあります なお 副 作 用 が 生 じた 際 には ベンゾジアゼピン 受 容 体 拮 抗 薬 であるフルマゼニルを 用 いて 対 処 します 3 メラトニン 受 容 体 アゴニスト 視 交 叉 上 核 にあるメラトニン MT 1 /MT 2 受 容 体 刺 激 により 催 眠 効 果 を 発 揮 します 多 くの 睡 眠 薬 は BDZ 受 容 体 に 働 くため 筋 弛 緩 作 用 や 記 憶 傷 害 依 存 性 が 問 題 視 されていますが 本 薬 剤 にはこのような 副 作 用 は 認 められにくいため 安 全 性 の 高 さが 認 められている 一 方 効 果 もやや 弱 いため 高 齢 者 や 熟 眠 相 のずれを 生 じ ている 患 者 などへの 使 用 が 有 効 であると 考 えられます

4 その 他 の 薬 物 本 来 は 他 の 目 的 で 処 方 されることがほとんどである 薬 剤 ですが 投 与 量 などを 変 更 したりすることによって 患 者 の 睡 眠 障 害 を 改 善 することが 可 能 な 薬 剤 が あります そういった 目 的 で 使 用 可 能 な 薬 剤 もまとめておきましょう 1) 抗 うつ 薬 就 寝 前 に 少 量 服 用 で 睡 眠 薬 としても 使 用 されます ミアンセリン(テトラミド) ミルタザピン(リフレックス) トラゾドン(デジレル)などの 催 眠 効 果 の 高 いものは 睡 眠 薬 としても 用 いることが 可 能 です 2) 抗 精 神 病 薬 ベンゾジアゼピン 系 を 服 用 しても 効 果 のない 例 ( 無 効 例 )や 不 安 焦 燥 の 強 い 症 例 に 対 しては レボメプロマジン(ヒルナミン)や 非 定 型 抗 精 神 病 薬 クエチ アピン(セロクエル)の 少 量 投 与 が 有 効 です 3) 抗 ヒスタミン 薬 ヒドロキシジン(アタラックス)は 眠 気 を 生 じることが 多 いため 不 眠 でも 適 応 されます また 注 射 薬 を 使 用 することも 可 能 なため 何 らかの 理 由 でジア ゼパム(セルシン)を 利 用 できない 場 合 には 有 用 であるが 高 齢 者 での 使 用 は 注 意 を 要 する 5 睡 眠 薬 の 中 止 方 法 不 眠 の 原 因 が 消 失 し 不 眠 に 対 する 患 者 の 不 安 が 解 消 している 場 合 睡 眠 薬 の 減 量 を 検 討 する 十 分 な 準 備 の 整 っていない 状 態 だと 睡 眠 障 害 の 再 燃 が 考 え られるため 注 意 が 必 要 である 1ヶ 月 以 上 服 薬 を 継 続 していると 身 体 的 依 存 が 形 成 されやすくなり 中 断 による 反 跳 性 不 眠 を 生 じやすいので 漸 減 法 隔 日 投 与 薬 剤 の 変 更 などでの 対 処 が 必 要 となる 超 短 時 間 型 の 場 合 1~2 週 間 の 間 隔 で 1/4 程 度 の 減 量 を 行 うか 中 間 型 や 長 時 間 型 へ 変 更 した 後 漸 減 することが 望 ましい 薬 剤 変 更 後 不 眠 を 訴 える ことがあるが 1 週 間 程 度 で 消 失 することが 多 い また 中 ~ 長 時 間 作 用 型 のものは 隔 日 投 与 を 始 め 徐 々に 投 与 期 間 を 延 ばしていく 中 高 年 において 副 作 用 が 認 められない 場 合 は 無 理 な 中 止 は 必 要 ないが 認 知 機 能 や 運 動 機 能 の 低 下 は 定 期 的 な 確 認 を 要 する

睡 眠 薬 の 種 類 に 応 じた 使 用 法 1 超 短 時 間 型 夜 間 覚 醒 時 の 追 加 投 与 においても 比 較 的 安 全 なため 旅 行 時 などの 一 過 性 不 眠 に 対 して 使 用 される 服 薬 により 睡 眠 時 遊 行 病 や 服 薬 後 のもうろう 状 態 中 断 による 反 跳 性 不 眠 で 中 止 困 難 となることもあり 注 意 が 必 要 2 短 時 間 型 作 用 の 切 れ 味 は 低 下 するものの 連 用 による 蓄 積 は 軽 度 で 持 ち 越 し 現 象 は 少 なく 使 用 しやすい 3 中 時 間 型 半 減 期 が 20 時 間 前 後 のものは 入 眠 障 害 や 中 途 覚 醒 早 期 覚 醒 にも 適 する 連 用 による 蓄 積 があるため 持 ち 越 し 現 象 に 注 意 が 必 要 なお 一 過 性 不 眠 及 び 長 期 不 眠 いずれにも 有 用 4 長 時 間 型 連 用 による 血 中 濃 度 の 維 持 作 用 から 早 期 覚 醒 によく 抗 不 安 作 用 も 発 現 するため 神 経 症 性 不 眠 に 良 好 クアゼパムは 睡 眠 薬 からの 離 脱 に 用 いられるこ とがある 主 要 な 睡 眠 薬 とそのプロフィール 非 ベンゾジアゼピン 系 作 用 機 序 :ベンゾジアゼピン 系 と 同 じ ただし ω 1 への 選 択 性 が 高 い ( 比 較 的 筋 弛 緩 作 用 は 弱 いため 高 齢 者 にも 使 用 しやすい) 分 類 一 般 名 販 売 名 効 能 効 果 用 法 および 用 量 超 短 時 間 型 ゾルピデム 塩 酸 塩 マイスリー 不 眠 時 ( 統 合 失 調 症 及 び 躁 鬱 病 に 伴 う 不 眠 症 は 除 外 ) 成 人 には5~10mg を 就 寝 前 に 投 与 高 齢 者 は 5mg より 開 始 (10mg は 超 えないこと) ゾピクロン アモバン 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 成 人 には 7.5~10mg を 就 寝 前 に 投 与 (10mg は 超 えないこと) エスゾピクロン ルネスタ 不 眠 症 成 人 には1 回 2mg を 高 齢 者 には1 回 1mg を 就 寝 前 に 投 与 成 人 では3mg 高 齢 者 では2mg を 超 えないこと

ベンゾジアゼピン 系 作 用 機 序 : 脳 幹 網 様 体 に 存 在 するベンゾジアゼピン 結 合 部 位 に 結 合 し Cl - チャネルを 開 口 することにより 過 分 極 を 引 き 起 こす 分 類 一 般 名 販 売 名 効 能 効 果 用 法 および 用 量 超 短 時 間 型 トリアゾラム ハルシオン 不 眠 時 麻 酔 前 投 与 成 人 には 0.25mg より 投 与 高 度 な 不 眠 時 では 0.5mg まで 増 量 可 能 高 齢 者 には1 回 0.125~0.25mg までとする 短 時 間 型 ブロチゾラム レンドルミン 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 不 眠 症 に 対 しては1 回 0.25mg を 投 与 エチゾラム デパス 1) 神 経 症 における 不 安 緊 張 抑 うつ 神 経 衰 弱 状 態 睡 眠 障 害 2)うつ 病 における 不 安 緊 張 睡 眠 障 害 3) 心 身 症 ( 高 血 圧 胃 十 二 指 腸 潰 瘍 )における 身 体 成 人 にはエチゾラムとして1 日 1~3mg を 就 寝 前 に 服 用 高 齢 者 にはエチゾラムとして1 日 1.5mg まで とする 症 候 ならびに 不 安 緊 張 抑 うつ 睡 眠 障 害 4) 統 合 失 調 症 における 睡 眠 障 害 5) 下 記 疾 患 における 不 安 緊 張 抑 うつ 及 び 筋 緊 張 頚 椎 症 腰 痛 筋 収 縮 性 頭 痛 ロルメタゼパム エバミール ロルメット 不 眠 症 成 人 にはロルメタゼパムとして 1 回 1~2 mg を 経 口 投 与 高 齢 者 には1 回 2mg を 超 えないこと リルマザホン 塩 酸 塩 リスミー 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 成 人 にはリルマザホン 塩 酸 塩 として1 回 1~ 2mg を 経 口 投 与 高 齢 者 には1 回 2mg を 超 えないこと 中 間 型 二 トラゼパム ベンザリン ネルボン 1) 不 眠 症 2) 麻 酔 前 投 与 3) 異 型 小 発 作 群 : 点 頭 てんかん ミオクローヌス 発 作 先 立 発 作 等 焦 点 性 発 作 : 焦 点 性 痙 攣 発 作 精 神 運 動 発 作 自 律 二 トラゼパムとして1 回 5~10mg を 経 口 投 与

神 経 発 作 等 中 間 型 二 メタゼパム エリミン 不 眠 症 1 回 3~5mg を 経 口 投 与 する エスタゾラム ユーロジン 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 不 眠 症 に 対 しては1 回 1~4mg を 経 口 投 与 フルニトラゼパム ロヒプノール サイレース 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 錠 剤 は 1 回 0.5~2mg を 就 寝 前 または 手 術 前 に 経 口 投 与 高 齢 者 には1 回 1mg までとする 長 時 間 型 フルラゼパム 塩 酸 塩 ベノジール ダルメート 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 1 回 10~30mg を 就 寝 前 もしくは 手 術 前 に 経 口 投 与 ハロキサゾラム ソメリン 不 眠 症 1 回 5~10mg を 就 寝 前 に 経 口 投 与 クアゼパム ドラール 不 眠 症 麻 酔 前 投 与 1 回 20mg を 経 口 投 与 最 高 投 与 量 は 30mg ま でとする メラトニン 受 容 体 アゴニスト 作 用 機 序 : 視 交 叉 上 核 にあるメラトニンの MT 1 /MT 2 受 容 体 刺 激 一 般 名 販 売 名 効 能 効 果 用 法 および 用 量 ラルメテオン ロゼレム 不 眠 症 における 入 眠 困 難 の 改 善 1 回 8mg を 就 寝 前 に 経 口 投 与