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Transcription:

\n Title 資 料 3 2014 年 度 学 校 ボランティア 通 信 ( 横 浜 キャン パス) Author(s) Citation 神 奈 川 大 学 心 理 教 育 研 究 論 集, 37: 179-309 Date 2015-03-20 Type Departmental Bulletin Paper Rights publisher KANAGAWA University Repository

2014 年度 学校ボランティア通信 初めてのボランティア活動を通して 工学部 2 年唐海轟 目次 初めてのボランティア活動を通して 工学部 2年唐海重量 のびのび のまなび 経済学部 3年 平 木 松 治 のびのび楽習塾 で感じたこと 経済学部 3年 石 川 千 尋 のびのび楽習塾 を通して感じること 経済学部 3年 佐 藤 雄 大 のびのび で の活動で感じたこと 工学部 3年 平 川 将 也 のびのび楽習塾jで学んだ と 法学部 3年崎井優太 学校ボランティア はじめました 外国語学部 4年 伊 奈 沙 織 のびのび で大切にしていること 工学部 4年西尾真由子 意識ること 経済学部 4年 津 軽 範 行 私にできること 外国語学部 4年 伊 藤 伎 恵 私は留学生として今年の 3月からのびのび楽秤塾で活動を始め てもう 3ヶ月が経ちました c 初めて子どもを教えるときは非常に 不安でしたが 卒業した先輩から 対応る一千どもについていろ いろな情報をいただき 自分もたくさんのこ左を学びましたりこ のように子どもと一緒に成長できるボランティア活動は 布 に とって本当に大切な経験になりました ι この活動は私が想像るよりとても難しいで 私が今担当し ている子どもは日本語と巾国語の Jっとも能ノJは十分ではないと 思いまっしかし 一番くるしいことは この子どもは自分のこ とをあまり話さないので コミュニケーションが取りにくいとど で 勉強る気持ちも少なく 人とコミュニケーションる能 力も 分ではないと思いま 突いがあって わかりやい綬 業はどうるか 自信をだんだんに持てるようにるにはどう ぱ るか 私は毎回の活動の前にとても頭を使いま しかし 毎 l の活動後のメンバーたちとの受流会で 子どもたちの情報を共有 し 当日大変なことを報告ると 皆はいろいろと協力して対応 してくれま寸 ほかのメンバー遠から 自分と違う考え方や教え 方を学ぶことができるようになりま この活動を始めてから 私自身まだまだ学ぶことがたくさんあ るという気がし支 これからも積械的に活動に参加したいと思 いま より良い活動を目指して 外国語学研究科 1年 佐 藤 陽 子 ふり返り を大切に 外国語学研究科 2年 鈴 木 恵 介 成長し続けること スタッフ中島慎介 5 1 231

神奈川大学心理 教育研究論集 第 37 号 2015 年 3 月 20 日 のびのび のまなび のびのび楽習塾Jで感じたこと 経済学部 3 年平木松治 経済学部 3年 石 川 千 尋 彩 がのびのび楽背塾に参加してから i 年が経ちまし た はじめのうちは なにもわからなかったけれど のびのび来習塾に参加してし る中で気づいたこと 心 がけていることがありま まず気づいたととは 子どもは人をよく見てし るな ということでν 初めて一緒に授業をやっても l回 でその人がどういう人かを見抜いてしまい主りその ため 担当る学生によって段業巾の態度が違う場合 がありま それがよい 方向に働く場合と 悪い方向 に働く場台があるなと感じました さらに私が心がけていることは 座る位置で の びのび楽習塾では 机を4つくっつけて牛徒l 人に対し て学生が l 人 2人ついて授業をしまc 板 は授業を 長っていました 対面で って るときに生徒と対面でF いると生徒の表情がよく見えるので 授業中にわから ないところや理解が微妙なところなどの反応が見えや く いいのかなと思っていました しかし正面で 座っていると ホワイトボードなどを使って計算や漢 字の説明をる時 ボードの向きが反対になってしま 債がわ うので生徒から見えにくいし 計算過程や書き I かりにくくなってしまいま したがって 数学や困 語の授業をやるときには特に 生徒の横に廃って計算 の手順や漢字の書き傾などが見えやいようにしてい まロ また のびのび楽習塾に来ている子どもの中には学 校にあまりなじめていない子どももいま そのよう な子どもを学校でなじめるように働きかけることは難 しいので のびのび楽習塾に来ている子どもや学生と コミュニケーションをとれるような場になればと思っ ていま のびのび楽習塾にはおやつの時間があり みんなが集まってお菓子を食べたりしまυ その時間 を使ってチどもたちができるだけ多くの人と話せるよ うに聞に入り みんなをつなげていきたいと思いま 布 がのびのび楽習塾に参加して二か月が経過しまし た のびのび楽習塾に参加る前は 外国にルーツの ある子供たちに ちゃんと教えることができるのかな どの不安があり主したが 実際に参加してみるとみん な良い子ばかりだったので安心しました 教えている 学生たちもまじめな方が多く 彼らが誠実に生徒と向 き合っている姿をみることは わたしにとってとても 勉強になりま そして のびのび楽習塾に参加る ことで 店 の足りないことに気付くこともできまし た その巾でも 生徒にたいして相槌をうっときに感 情を込めることや 話ときに生徒の意見をしっかり 聞くことは とくに大切であると感じました 私はも ともと会話をる際に感情をこめて受け答えをるこ とが苦手で 実際に思っていることを言葉に乗せて話 ことがあまりうまくできません 日常会話では 三 葉に感情をこめなくてもなんとかなりまが 生徒と 対面して学習を行っているときは それではうまく教 えることができません したがって これからののび のび楽習塾で意識しながら改善していければ良いなど 思いま のびのび楽習塾に参加るようになり 最近では生 徒に教えるうえで心がけていることがし くつかありま 心がけていることの っとしては 無理に急がない ことで ある日の のびのび楽習塾の活動で 数学 の問題の今問討がどうしても理解できなかった生徒が いました 私も数学が苦手なのでごくわかるので が 数学という教科は初めで つまずくと後々の問題が 全く解けなくなりま のびのび来習塾は学校と違 い 個別学習で活動を行っているので 勉強をしてい るときにわからないことがあると 生徒に合わせて時 l点を生かして その日 間配分を変えられま その手j は生徒に一時聞かけて一間の問題の解き方を教えるこ とができました このような山来事から わからない ととは徹底的にわかるまで教えるとと 生徒に 歩 歩焦らずに教えていくことが大切であると感じたの で 布 の中で心がけるようにしていまの 他にも 学校のように教えることを重視る学習を 行うというよりも 生徒に興味をもってもらう形態を とっていくことを心がけていま 例えば地買主であれ ば 身近なものと関連させて学習を進めていったり 地球儀で同を確認しながら進めていったりることで 生徒に興味をもたせま なぜ 興味をもってもらう ことに亘点をおくのかというと のびのび楽習塾の先 m r G 5 2 232

2014 年度 学校ボランティア通信 のびのび での活動で感じた事 生が学生だからで 学生よりも学校の先生の方が 教えるのがうまいのは当たり前で したがってのび のび楽習塾では 学校の学習の補助を行いながらも 興味をもっーて勉強に向かつてくれるようにることが 一番大切で あると考え 心がけることにしました このように 私はのびのび楽習塾に参加ること で たくさんのことを得ることが出来ました これか らも生徒やスタップとたくさんの思い出を作りなが ら 先生としてだけではなく 人としても成長して行 ければ良いなど思いまっ 工学部 3年 平 川 将 也 私がのびのび学習塾に参加をしたのは今年の 2月末 からで 3ゥ月近くたち やっと活動に慣れてきた かなと思いまっ のびのび学習塾は外国にルーツがある子どもたちの 学習支援をしてし ま 私は子どもたちと接るとい う機会は一度もなく 日本語があまり得豆 ではない子 どもたちもいる中でわかりやい授業をできるかどう かとても不安がありました 初めて活動に参加した時 はとても緊張しましたが 子どもたちが新しい先生 だ と言って話してきてくれたので 緊張がほぐれ て ぐ打ち解ける事ができ 今ではとても楽しく活 動ることができていま υ 短い期間でが のびのびの活動を行ってきて感じ た事は のびのびはただ勉強をるだけという場では 無いという事で もちろん第ーの目的は勉強をる 三とでが それと同じぐらい重要なのが 授業以外 の所でおやつタイム等を利用して様々な話をしながら コミュニケーションを取ることである土思いま の びのびに来る千達はまだ日本訟が得意でない生徒もい ま したがって 学校等でも少し他の子とコミュニ ケーションがとりずらい子もいま 土曜日という学 校の休みの日の朝から大学まで来てくれるというの は 勉強を寸るためだけでなく 自分たち学牛ーと話を したいという側面もあると思うので おやつの時間や レク等をしていくことで その気持ちも満たしてあげ る事も大事なのびのびの活動の意義なのではないかな と思いま のびのびでは学ぶ事がたくさんありまc 子どもと の接し方 様々な問題への対応等 どうれば子供達 が楽しく学習できるか どうれば問題が解決に向か うかを考えていくということは 将来教師として教育 現場に出て行った際の良い経験になると思いま 残 念ながら自分は大学の授業の関係でーコマのびのびで 授業をして活動を妓けるという状態で 活動をべて 行う事ができていないので 子どもたちと接る時間 がとても短いのでが 授業をひとつひとつ下半に 行っていく 短い時間でもしっカミりとコミュニ ケーションを取る というととを目標にして活動をし ていきたいと思いまc U のびのび楽習塾jを通して感じること 経済学科 3 年佐藤雄大 私がのびのび楽習塾でボランティア活動を始めたの は 今年の 4月からで したがって のびのび楽習 塾の活動には数えるほどしか参加できていません そ のため ボランティア活動を通じて得ている経験は 私にとって非常に新鮮で 当然のことでが 勉強 を教えることは容易ではなく もどかしさを感じま 私自身一度勉強をしている内科であっても 自 分自身で理解ること J と 生徒に説明ること Jに は大きな隔たりが存在ることを実感していま そ のため 生徒に伝えることを意識していま 噛み砕 いた説明や興味を惹く豆知識など 生徒が自発的に勉 強をできるようなサポートが望ましいと考え 日頃か ら忘 識していま その点で のびのび楽習塾を長く 経験している先輩の活動は非常に参考になり 感服し ていま 自らの現状を先輩方と照らし合わせ 成長 できるよう更なる努力が求められると感じていま 塾 と言えども 勉強のみを教えるわけではあり ません レクリエーションや日記を書くこと 休憩時 間の雑談などを通して生徒との円滑なコミュニケー ションを取ることが求められま 私たち大学生の日 常生活において 中学生と話機会はあまりありませ ん そのため 生徒から会話を引き出せず 素気無い コミュニケーションになってしまうことがしばしば生 i 代の異なる生徒と円滑なコミュニケー じていまの l ションを図るために その間に生じる ギャップ を 埋める工夫が必要であると強く感じていまひつま り 生徒から会話を引き出ととのできる 良い聴き 手 j になることで 円滑なコミュニケーションを取る 三とができると考えていま のびのび楽習塾での活 動を通して 生徒との問に生じる ギャップ を埋 め 良い聴きて子j となることを目標どし ボラン ティア活動を行いたいで } りJ ; 233

神奈川大学心理 教育研究論集 第 37 号 2015 年 3 月 20 日 のびのび楽習塾 で学んだこと 学校ボランティア はじめました 法学部 3年 崎 井 優 太 外国語学部 4年 伊 奈 沙 織 私がこののびのび楽習塾に参加して早いもので一月 r 0 1 が経過しました 初めての学習ボランティアで l 自の活動の時には同じ子どもの担当になった学生に助 けられながら必死に勉強をる内容を考えたり 学習 の進め方を考えたりしました その中で 学校外であるのびのび 楽科塾の活動を通 して学んだことが 2つありま まず コミュニケーションが子どもとの学習におい て何よりも大事だということで 外国語を母国語と しているチどもも多くいるため 普段私たちが使って いる言葉のニュアンスが通じない ということがたま にありま そのような時には ホワイトボードを 使って絵で説明をしたり 辞書を聞いて一緒に意味を 探してみたりので寸が そのたびに言語やボディラ ンゲージなどを使った 総合的なコミュニケーシヨ ンj とも呼べる能力の重要さを考えさせられまc 柱 は 生まれてから海外に出たこともなく 外国籍 の友人や 外国の方と会話る機会にも忠まれたこと がなかったため 最初はこのコミュニケーションがお 世辞にもうまくし かず 活動中にどうしたらいいかわ からなくなってしまう事がありました 今はある程度 経験もあり 確実にとはいきませんが コミュニケー ションが取れる上うになりましたが やはりまだまだ 実力不足に悩まされることが多いで 次に 活動において学校のように問題集ばかりる 授業ではなく 個々にあった活動をることの難しさ と 楽しさを学びました のびのび楽習塾にはまだあまり円本語がうまく理解 できずにいる子どもも多く 授業内容の理解が 授業 のスピードに追い付かない子供もし ま だから そ の理解内容に応じて活動を行うわけでが 個々の進 展度ごとにやはり教えかを変えるのは手間がかかりま し 何より予定通りに進みにくいという難点もあり ま しかし その分私が教えたいと思った事 理解 してほしかった内容を子どもたちが楽しそうに勉強を してくれてし ると とてもやりがいを感じ次の学習活 動の元気の素にもなりま 程 はまだ日が浅く 子どもたちとの関係も浅いで が より楽しい学習活動をるように心がけ しっか りとチどもたちのサポートをして関係性を築いていき たいと思いま 布 は 今年の 4月よりのびのび楽習塾に参力 させて いただいていまのいよいよ教育実習を目前に控え そして早ければあと一年もしないうちに現場に立つこ とになるので 少しでも子どもたちの実態を知ってお きたいと思い 参加を決意しました 最初は受け入れ てもらえるか不安でしたが 子どもたちも保護者の方 もスタッフのみなさんも明るく親切に接してくださ り とても来しく参加させといただいていま 初日から様々な課題を発見ることができ 驚きま した 外国につながる fどもたちだからこそ抱える文 化や言語的な問題や 思春期の子どもとの按し方 ス ローラーナーの子どもとの授業のしかたなど のびの びだけでなく 現場でもありそうな課題ばかりで 課題は自分で見つけることももちろんありまが 活 動前後のミーテイングで他のスタッフが見つけたこと をシェアしてもらえ 自分ならどう対応るかを毎回 考えまn 自分では気づけなさそうな也細なことまで 報告があるので 見沼おうという気持ちになりま 今後の目標は もっと積極的に子どもたちに話しか けること 子どもの学習ベースをよく見る二と 全体 を見られる余絡をもっととで まず 積極的に fど もたちに話しかけるという点では もっと教養を蓄え て様々な話ができるようにしたいで 授業はどん な感じなの J テストどうだった Jなど簡単に学 校の様子を聞くことはしていまが なかなかそこか ら話が発展しません 他の話をしようと思って その 了一どもが興味のありそうなことを切り出しましたが 自分の知識があまりなく よくわからないんだよ ねー j と会話を濁し て終わってしまったこともありま した でから 互いに楽しく話ができるよう 引き 出しの中身を著書富にして臨みま 次に 子どもの学 習ベースをよく見るという点では 善悪の判断をしっ かりし 学習計画をこなせるようにしたいで まだ 子どもに遠慮してしまうととろがあり 授業に関係の ないおしゃべりで盛り上がってしまうことがありま おしゃべりも楽しみつつ 勉強に来ているという 自覚を持たせ ダメなととはダメと言えるようにしま 最後に 全体を見られる余裕を私つことでが 私はまだ自分のことで精いっぱいになっていまが ベテランのスタップの方たちはいつも全体のととを考 えて行動しているようで 亥リも早く活動に慣れ 余裕を持って行動したいで 始めたばかりで残りわ ずかなのびのびスタッフ生活となりまが 数か月後 の自分が自信をもって教壊に立てるよう 以上のこと に努めていきま 54 234 v

2014 年度 学校ボランティア通信 のびのびjで大切にしていること 意識ること 工学部 4年 西 尾 真 由 子 経済学部 4年 津 軽 範 行 夜 は大学構内で 行っているのびのび楽習塾と JIN KANA学習塾のボランティア活動に参加していま の びのび楽習塾は 週に I回 外国につながる小 中学 夜 は 宇を書く時にベンの持ち方を意識ることが ほとんどありませんでした しかし このことについ て考えるきっかけは のびのび楽習塾に来ている子ど もの親との話ことと書くことについての会話でし たc その子どもの親は 日本語を話ことよりも H本 語で文を書くことの方が難しいと言っていましたコま た 字を書く時には ペンの持ち方を意識るように して書くようにしているそうで それは 宇を丁寧 かっ早く書けるようにるという理由からでした 丁 寧に 7ーを書いている時はベンの持ち方がしっかりとし ており その経験から 子どもにはベンの持ち方が良 くない時には注意をるそうで との話から 意識ることの大切さを再認識しまし たc また 無志識になった時には 可かを見落と可 能性があるだけでなく 目的意識が樟れてしまうこと も考えられるので 改めて活動の目的を明確にして取 り車且もうと思いました その他にも 現在では技術が発達し 手紙を書く作 業よりも携帯電話やノミソコンでメールを送る作業の方 が多くなることで 心 が見えにくくなり 人と人 とのつながりが薄れてきているのではないかといった ととも話題になりました とのととから 会話でのコ ミュニケーションにより 学生ど子どもだけでなく チども同士のつながりを作ることが より楽しく よ り良い場になるのではないかと以前よりも思うように なりました jこどもの親と会話をしたととによって多くのととを 学ぶことができましたの学んだことを活かして のび のび楽宵塾という場にいることが少しでも子どもたち にとって有意義な時間となるようにしたいでっ 生の学習支援をるボランティア活動で 文字通 り 日本語で勉強ることが楽しくなるように支援 る j ことが最大の目的で レクリエーションを企 画るなど 子どもたち同十の触れ合し も大切にして いま また 教科以外に子どもたちには授業が終 わった後にテーマに沿った H記を書いてもらい みん なの前で発表してもらっていま これは 子どもた ちが自分の気持ちを日木語で表現できる上うになるた! N 学習塾で めの大切な支援の lつで 一方 JINK は 週に 2回 経済的に困難な家庭および外国につな がる中学 3年生を対象に 高校入試に向けての学習支 援 をる活動をしていま 2つの活動は目的は違いまが 支援方法は似てい て 個別指導で 1時間目 加分 ーおやつ休憩 2時閣 円 50分 の流れで行っていま 2時間同が終了 ると のびのびでは先ほど述べた日記発表の時間 J I NKANAでは簡単に今日のコメントを書いてもらいま 今年度は のびのびに参加している生徒の半数近く が JINKANAにも参加るようになりましたc そのた め 私は週 3回同じ子を支援る機会が増えました 週 3同子どもたちと会うことによって コミュニケー ションがよく取れるようになりました その結果 の びのびにおいて 子ども同士のつながりを支援しや くなりましたc 今では のびのびのおやつの時間に 今まで話ことのなかった子ども同士がおしゃべり る姿が見受けられるようになりました しカ し 最近子どもたちが両塾を比較るように なってきました 私たち支援者側 から見ると目的の違 う活動でが チどもたちから見ると日記発表がある か ないかの違いになっているようで 日記発表を 嫌がり 中にはのびのびをさぼりがちになる子も出て きました これでは 生徒たちが苦手としている日本 語でのコミュニケーションの支援ができません この ことは のびのび全体の大きな課題になっていまの で 学生同士で解決策を模索していま また 私自身の課題として のびのびのみの参加の 子どもたちとの距離が少し離れたように感じていま I NKANAのメリハリをつけて 了一ど のびのびと J もたちと接していきたいと思いま I ~ 5 5 235

神奈川大学心理 教育研究論集 第 37 号 2015 年 3 月 20 日 私にできること より良い活動を目指して 外国語学部 4年 伊 藤 伎 恵 のびのび楽習塾の活動を始めて 1 年が過ぎました 私 は今期 運営係として裏方の仕事に多く取り組んでし まが 子どもたちと直接関わる活動にはほとんど参 加できていません しかし 参加した数少ない活動の 中でも 私にとって成長るきっかけとなったことが ありました それは 普段何気なく使っている日本語を説明 ることの難しさを実感したことでしたの子どもから 平行とはどういうこと J と聞かれた時に 夜 は了一 ど色にわかるように説明ることができませんでし たc 日本の文化の中で育った生徒ならほとんど質問し ないようなことを尋ねられたからで 平行j とい う言葉は H本の文化の中で育った子どもなら 一度 意味を習えば再びそれらの言葉と出会った時 多くは 漢字の形などから意味を推測ることができま し かし 彼らにとっては一度意味を習っても推測るだ けで はわかりませんc それは 私たちが違う古語を学 ぶ時と同じことで 繰り返し繰り返し時間をかけて 自分のものにしてし かなければなりません そのた め この時自分自身が 現在よりもっと外凶につなが る子どもの視点に立って教えなければならないこと そして知識不足であったことを感じました それから は 人に志味を明確に説明できないような四字熟語や ことわざに出会った時 ぐに意味を確認 したり 実 際に会話を通して使うようにしたりることで意味を 頭に入れるようにしました その成巣はまだ出せてい ませんが 活動に継続して参加できるような時間的な 余裕を早く作り 白らがチどもと同じように学ぶ姿勢 を見せることで 生徒が学びや気づきを発見できるよ うな機会を与えていくことが私にできる役割でもある と今は思っていまc このように 外国につながる子どもたちの特徴や 今後自分自身が生徒のために取り組んでいかなければ ならない課題に気づくことができたことが 私にとっ て成長るきっかけどなっていま 子どもにとって いかに実り多い授業にるかということばかりに集中 してしまいがちでしたが それ以前に 普段何気なく 使っている日本語をわかりやく教えるにはどうれ ば良いかを 活動を通して考え続けていきたいと思っ ていま 外国語学研究科 1 年佐藤陽子 3 月に中学3 年生が 5 名卒業し 現在のびのび楽脅塾 には子ども 8名が通っていま 支援側のメンバー も 学生だけでなく教員経験のある方々のサポート で活動し も加わり これまでとは違った雰開気の I ていまっのびのび楽習塾は我々学牛が主体となっ て運営しているため 毎同の活動の中でミーティン グを設け どのように二L夫ればより良い活動にで きるのか話し合っていま 今年度から大きく変化した取り組みとして 学習 が挙げられま これまでの学習計阿は 教科 計而i と単元 教材を決めて計画表に記入るだけで lコ マ50分間をどのように使って学習を進めるかという のは担当者本人しか分からないといった状態でし た しかし これまでの計画表のスタイルを変え 学習指導案のように 導入 展闘 まとめ の三段 階の計画や 学習後の振り返りの視点を変えたとと で 急逮担当者が変わっても対応できるようになり ましたし 何より弘担当者自身の学宵に対る意識 が大きく変わったように思いま また 教育実習や就職活動でメンバーが抜けてし まうことから 一人ひとり係分担していたものをグ ループ制にして 活動にかかわる仕事をローテー ションるという方法に変更しました メンバーの 変動があっても継続して活動を続けるためには ど の仕事も全員が経験し その人がいないとこの仕 事ができなしリというような状態を作らないように るべきだ と考えたからでc 一回一回の学宵活 動を充実させることも我々の役判でが この活動 自体を継続し向上させることも のびのびに通う子 どもたちのために我々がべきことだと J巴 いま 昨年度よりも子どもの人数が減り 子ども 人に 対して学生が二人つくことも珍しくはありませんの 支援る内容も充実したものになっていると感じて いまっより良い活動を U指して 今後もメンバー 全員で協力し合って取り組んでいきたいと思いま 56 236

2014 年度 学校ボランティア通信 ふり返り を大切に 成長し続けること 外国語学研究科 2 年鈴木悪介 布 が のびのび楽習塾j に参加るようになってか ら約 1年ど 3か月が経ちました このボランティア活 動を続けていく中で様々な出会いや発見がありまし た 今年度は学びの幅を広げ 深めていきたいと思っ ていま 具体的に言うと 例えば 今までほとんど話機会 がなかったチどもの授業を担当してみたいで の びのび来宵塾 では 基本的に子どもと 1対 1で授業 を行っていま 毎回担当る子どもが決まってし まっていると ほかの fどもとは接る機会が 2時間 ある授業の聞の休憩時間だけになってしまいま 私 はこの時間に子どもと触れあう機会を持とうと思って おりましたが どうしても時聞が限られてしまうの で 今年度はできるだけいろいろな子どもの授業を担 当できるようにしたし と忠し ま しかし それは 私ー人で 決められることではあり ません ボランティアを行う学午が教えることのでき る科目や子どもが勉強したい科目に左右されてしまい まナ そこで 私の今年度のー香の目標は ふり返 りj により時聞をかけ 学びを深めることにしたいと 思いま のびのび 楽習塾 では 毎 口 活動の終わ りに ふり返り を行い 意見の共有を行っていま し 各々が個人的な ふり返り である 学校ボラン ティア活動 H誌 j を毎週書いでし ま しかし 私は 今まで日誌を書くのにあまり時間を掛けていませんで したし 自分が書いた日誌を読み返こともほとんど ありませんでした ふり返り Jのための日誌もしっ かりと考えた内容で なければ効果的でないと思いま し せっかく H誌を書いても それを読み返さなけれ ば 自分に必要なことに気づくこともできないように 思いま 私は個人的な ふり返り である 学校ボ ランティア活動日誌Jを書くための時間を増やし そ れを自身の成長につなげていくことを 今年度の目標 にしたいと思いま 布 は現在大学院の外国語学研究科の修士 2年であ り 今年度で修了る予定なので おそらく のびの び楽習塾Jにいることができるのは今年度が長後にな ると思いま この 1年が悔いのないものになるよう に 多くのことを学んでいきたいと思いま寸 教職課程支援室スタッフ中島慎介 私がのびのび楽習塾に入ってから 1年が過ぎまし た この間そこに通い続けた中学 3年生 5名が卒業 し 現在高校生活を楽しく過ごしていま のびのび 楽習塾に参加している生徒たちの様子を見ると 生徒 たちが日々の学習に励み 学習活動や部活動でまま 成長し続けていることに共感しま 私は今年度の U標としてチどもたちの様チをしっかりと観察し 今 までの経験を生かして自分の指導スタイルを完成させ ることを定めました 子どもたちが学習している様子 を聞き 学校で分からなかった学宵内容を中心に 様々な教材を使って細かに教えていきたいと考えてい ま 私が驚いたのは 昨年度卒業した生徒が今でものび のび楽宵塾に通い続けていることで その生徒は高 校へ進学しでも 苦手な教科である国語と社会 歴史 的分野 を中心に先生から教わりたいと強く希望して し まっその牛徒の苦手教科を克服しようとるやる 気と根気が伝わってきました これにより私は生徒 に 国語と社会 特に日本史 を教えることになりま した 夜 が生徒に日本史を教えているとき 生徒から プ リントを見ても どこに言葉を入れればよいのかが分 からなしリと声をかけられました そのプリントに は 漢字の振り仮名が司切ありませんでした 読めな い左いうことは 大きな悩みの種で 夜 は分からな い漢字や歴史用語を電子辞書で調べてみましたc 検索 した結果を生徒に伝えると なるほどねc 分かっ た と返事が返ってきました 私はその返事を聞い て安心しましたc 社会科を教える際に資料集や人物写 真などの教材を使い 分かりやく生徒たちに伝える ことが大切であることを 生徒との学習機会合通して 感じました これからも子どもたちの様子をより下半に観察し 学習活動を通してお互いに成長し続けたいと思いま の 57 237