目 次 1. 公 益 法 人 三 法 による 法 人 の 各 機 関 の 役 割 と 責 任 の 法 定 化 3 2. 理 事 会 計 監 査 人 評 議 員 と 法 人 の 関 係 4 3. 公 益 法 人 のガバナンスにおける 留 意 事 項 5 ( 事 例 1) 6 ( 事 例 2) 7 4.



Similar documents
Microsoft Word 第1章 定款.doc

定款  変更

財団法人山梨社会保険協会寄付行為

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

定款

<4D F736F F D208CF689768ED C8FE395FB978E8CEA8BA689EF814592E88ABC2E646F63>

定 款

( 会 員 の 資 格 喪 失 ) 第 8 条 会 員 が 次 のいずれか に 該 当 する 場 合 には その 資 格 を 喪 失 する (1) 退 会 したとき (2) 成 年 被 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 となったとき (3) 死 亡 し 若 しくは 失 踪 宣 告 を 受 け 又

Microsoft Word - ★HP版平成27年度検査の結果

人 に 使 用 される 者 としての 勤 続 期 間 を 当 該 職 員 となつた 者 の 職 員 としての 勤 続 期 間 に 通 算 することと 定 められている 法 人 に 限 る )をいう 3 第 一 項 の 退 職 手 当 通 算 予 定 職 員 とは 任 命 権 者 又 はその 委 任

第 3 章 会 員 ( 会 員 の 資 格 ) 第 5 条 協 会 の 会 員 は 協 会 の 目 的 に 賛 同 して 入 会 した 次 の 各 号 に 掲 げる 者 とする (1) 軽 種 馬 を 生 産 する 者 (2) 軽 種 馬 を 育 成 する 者 (3) 馬 主 (4) 調 教 師 (

大阪府住宅供給公社定款


( 会 員 資 格 の 取 得 ) 第 6 条 本 会 の 会 員 になろうとする 者 は 別 に 定 める 入 会 届 により 申 し 込 みを し 理 事 会 の 承 認 を 得 なければならない ( 会 員 の 権 利 義 務 ) 第 7 条 会 員 は 本 会 の 事 業 活 動 につき そ

Taro-一般社団定款(H )

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

ていることから それに 先 行 する 形 で 下 請 業 者 についても 対 策 を 講 じることとしまし た 本 県 としましては それまでの 間 に 未 加 入 の 建 設 業 者 に 加 入 していただきますよう 28 年 4 月 から 実 施 することとしました 問 6 公 共 工 事 の

学校法人日本医科大学利益相反マネジメント規程

三 賛 助 会 員 この 法 人 の 目 的 に 賛 同 して 事 業 を 援 助 するために 次 条 の 規 定 により 入 会 した 企 業 四 名 誉 会 員 この 法 人 の 活 動 に 特 別 に 寄 与 し 理 事 会 で 承 認 された 個 人 2 この 法 人 の 一 般 社 団 法

Taro-事務処理要綱250820

損 益 計 算 書 ( 自 平 成 25 年 4 月 1 日 至 平 成 26 年 3 月 31 日 ) ( 単 位 : 百 万 円 ) 科 目 金 額 営 業 収 益 75,917 取 引 参 加 料 金 39,032 上 場 関 係 収 入 11,772 情 報 関 係 収 入 13,352 そ

1 特 別 会 計 財 務 書 類 の 検 査 特 別 会 計 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 23 号 以 下 法 という ) 第 19 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき 所 管 大 臣 は 毎 会 計 年 度 その 管 理 する 特 別 会 計 について 資 産

Taro-29職員退職手当支給規程

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

Microsoft Word 役員選挙規程.doc

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

<92E88ABC2E786477>

目     次

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

2. 会 計 規 程 の 業 務 (1) 規 程 と 実 際 の 業 務 の 調 査 規 程 や 運 用 方 針 に 規 定 されている 業 務 ( 帳 票 )が 実 際 に 行 われているか( 作 成 されている か)どうかについて 調 べてみた 以 下 の 表 は 規 程 の 条 項 とそこに

( 共 済 金 の 決 定 についての 異 議 の 申 出 ) 第 9 条 共 済 金 の 決 定 について 不 服 のある 共 済 契 約 者 は 本 組 合 に 対 して 異 議 の 申 出 をし 再 審 査 を 請 求 することができる 2 理 事 長 は 前 項 の 申 出 があったときは

飯塚毅育英会第2号

第1条を次のように改める

ー ただお 課 長 を 表 示 するものとする ( 第 三 者 に 対 する 許 諾 ) 第 4 条 甲 は 第 三 者 に 対 して 本 契 約 において 乙 に 与 えた 許 諾 と 同 一 又 は 類 似 の 許 諾 を することができる この 場 合 において 乙 は 甲 に 対 して 当

( 参 考 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 ( 平 成 25 年 法 律 第 107 号 )( 抄 ) 国 家 戦 略 特 別 区 域 法 及 び 構 造 改 革 特 別 区 域 法 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27 年 法 律 第 56 号 ) による 改 正 後 (

参 考 様 式 再 就 者 から 依 頼 等 を 受 けた 場 合 の 届 出 公 平 委 員 会 委 員 長 様 年 月 日 地 方 公 務 員 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 261 号 ) 第 38 条 の2 第 7 項 規 定 に 基 づき 下 記 のとおり 届 出 を します この

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

静 岡 県 農 業 協 同 組 合 中 央 会 定 款 第 1 章 総 則 ( 第 1 条 - 第 6 条 ) 第 2 章 事 業 ( 第 7 条 - 第 10 条 ) 第 3 章 会 員 ( 第 11 条 - 第 16 条 ) 第 4 章 経 費 分 担 ( 第 17 条 - 第 19 条 ) 第

一般社団法人及び一般財団法人に関する法律(平成18年6月2日・法律第48号)

省 九 州 地 方 整 備 局 長 若 しくは 宮 崎 県 知 事 に 意 見 を 提 出 することができる ( 役 員 の 任 命 ) 第 8 条 理 事 長 及 び 監 事 は 宮 崎 県 知 事 が 任 命 する 2 理 事 は 理 事 長 が 任 命 する 3 副 理 事 長 は 理 事 長

から2.0の 範 囲 内 で 印 刷 局 の 業 務 実 績 に 対 する 評 価 に 応 じて 決 定 する 業 績 勘 案 率 を 乗 じた 額 とする ただし 第 6 条 第 1 項 及 び 第 7 条 後 段 の 規 定 によ り 引 き 続 き 在 職 したものとみなされた 者 の 退 職

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

答申書

自動継続自由金利型定期預金(M型)規定

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

加 算 税 制 度 の 見 直 し 等 1. 現 行 制 度 の 概 要 関 税 においては 国 税 ( 輸 入 貨 物 に 対 する 内 国 消 費 税 を 含 む 以 下 同 じ ) の 制 度 と 同 様 の 過 少 申 告 加 算 税 無 申 告 加 算 税 及 び 重 加 算 税 の 制

必 要 なものとして 政 令 で 定 める 原 材 料 等 の 種 類 及 びその 使 用 に 係 る 副 産 物 の 種 類 ごとに 政 令 で 定 める 業 種 をいう 8 この 法 律 において 特 定 再 利 用 業 種 とは 再 生 資 源 又 は 再 生 部 品 を 利 用 することが

Taro-役員退職手当規程(H27.10改正)HP版

下水道工事標準仕様書

為 が 行 われるおそれがある 場 合 に 都 道 府 県 公 安 委 員 会 がその 指 定 暴 力 団 等 を 特 定 抗 争 指 定 暴 力 団 等 として 指 定 し その 所 属 する 指 定 暴 力 団 員 が 警 戒 区 域 内 において 暴 力 団 の 事 務 所 を 新 たに 設

( 補 助 金 の 額 ) 第 6 条 補 助 金 の 額 は 第 5 条 第 2 項 の 規 定 による 無 線 LAN 機 器 の 設 置 箇 所 数 に 1 万 5 千 円 を 掛 けた 金 額 と 第 5 条 第 3 項 に 規 定 する 補 助 対 象 経 費 の2 分 の1のいずれか 低

第 8 条 乙 は 甲 に 対 し 仕 様 書 に 定 める 期 日 までに 所 定 の 成 果 物 を 検 収 依 頼 書 と 共 に 納 入 する 2 甲 は 前 項 に 定 める 納 入 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする 3 検 査 不 合 格 となった 場 合 甲 は

不 利 益 処 分 に 係 る 法 令 名 漁 港 漁 場 整 備 法 第 39 条 の2 第 1 項 工 作 物 建 造 許 可 等 の 取 消 無 許 可 行 為 の 中 止 復 旧 命 令 等 法 令 の 定 め 第 39 条 の2 第 1 項 漁 港 管 理 者 は 次 の 各 号 のいずれ

当 が 支 払 われない 場 合 において 前 項 第 2 号 に 該 当 するときは 機 構 は 当 該 遺 族 に 対 し 第 2 項 に 規 定 する 事 情 を 勘 案 して 当 該 退 職 手 当 の 全 部 又 は 一 部 を 支 給 しないこととする 措 置 を 行 うことができる 5

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

(1)1オールゼロ 記 録 ケース 厚 生 年 金 期 間 A B 及 びCに 係 る 旧 厚 生 年 金 保 険 法 の 老 齢 年 金 ( 以 下 旧 厚 老 という )の 受 給 者 に 時 効 特 例 法 施 行 後 厚 生 年 金 期 間 Dが 判 明 した Bは 事 業 所 記 号 が

Microsoft Word - 定款一般財団法人青梅マラソン財団最終

< E95FB8CF689638AE98BC689FC90B390A CC8CA992BC82B582C982C282A282C E90E096BE8E9E8E9197BF2E786477>

特定非営利活動法人 定款例

パソコン賃貸借契約

スライド 1

続 に 基 づく 一 般 競 争 ( 指 名 競 争 ) 参 加 資 格 の 再 認 定 を 受 けていること ) c) 会 社 更 生 法 に 基 づき 更 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなされている 者 又 は 民 事 再 生 法 に 基 づき 再 生 手 続 開 始 の 申 立 てがなさ

(7) 組 合 員 及 びその 従 業 員 の 福 利 厚 生 に 関 する 事 業 (8) 前 各 号 の 事 業 に 附 帯 する 事 業 第 3 章 組 合 員 ( 組 合 員 の 資 格 ) 第 8 条 本 組 合 の 組 合 員 たる 資 格 を 有 する 者 は 次 の 各 号 の 要

<4D F736F F D208AC48DB CF88F589EF90DD927589EF8ED082D682CC88DA8D738B7982D192E88ABC82CC88EA959495CF8D5882C98AD682B782E982A8926D82E782B D31302D33816A>

住宅税制について

Taro-契約条項(全部)

Microsoft Word - 7._1_定款.doc

3. 選 任 固 定 資 産 評 価 員 は 固 定 資 産 の 評 価 に 関 する 知 識 及 び 経 験 を 有 する 者 のうちから 市 町 村 長 が 当 該 市 町 村 の 議 会 の 同 意 を 得 て 選 任 する 二 以 上 の 市 町 村 の 長 は 当 該 市 町 村 の 議

(6) 31 年 以 上 の 期 間 については 1 年 につき100 分 の120 2 前 項 に 規 定 する 者 のうち 負 傷 若 しくは 病 気 ( 以 下 傷 病 という 傷 病 は 国 家 公 務 員 共 済 組 合 法 ( 昭 和 33 年 法 律 第 128 号 ) 第 81 条

Page 2 of 5 (2) 個 人 情 報 の 漏 えい 改 ざん 滅 失 棄 損 その 他 の 事 故 を 防 止 すること 2 実 施 機 関 は 不 必 要 となった 個 人 情 報 については 速 やかに 廃 棄 し 又 は 消 去 しなければな ( 個 人 情 報 の 管 理 等 の

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

(8) 無 料 職 業 紹 介 に 関 する 事 業 (9) 出 版 物 教 材 等 の 制 作 発 行 販 売 に 関 する 事 業 (10)その 他 第 4 条 の 目 的 を 達 成 するために 必 要 な 事 業 2 前 項 の 事 業 については 本 邦 及 び 海 外 において 行 うも

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

●労働基準法等の一部を改正する法律案

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - 平成25年定款変更その2

競 争 参 加 資 格 審 査 等 事 務 取 扱 要 領 ( 抜 粋 ) ( 有 資 格 者 としない 者 ) 第 6 条 契 約 事 務 責 任 者 は 契 約 を 締 結 する 能 力 を 有 しない 者 破 産 者 で 復 権 を 得 ない 者 及 び 暴 力 団 等 の 反 社 会 的 勢

【労働保険事務組合事務処理規約】

Microsoft Word - 2 答申概要.doc

国 税 通 則 法 の 見 直 しについて(23 年 度 改 正 ) 税 務 調 査 手 続 の 明 確 化 更 正 の 請 求 期 間 の 延 長 処 分 の 理 由 附 記 等 国 税 通 則 法 の 大 幅 な 見 直 しを 実 施 主 な 改 正 事 項 1. 税 務 調 査 手 続 ( 平

なお 通 常 実 務 では これらに 加 え 株 主 総 会 が 適 法 に 成 立 したことを 証 するため 株 主 総 会 の 定 足 数 などを 行 使 することができる 株 主 の 状 況 株 主 数 と 議 決 権 個 数 うち 出 席 株 主 の 状 況 ( 委 任 状 および 議 決

2. 前 項 の 規 定 にかかわらず 証 券 会 社 等 又 は 機 構 を 通 じた 届 出 の 対 象 となっていない 事 項 については 当 会 社 の 定 める 書 式 により 株 主 名 簿 管 理 人 宛 に 届 け 出 るものとす る ( 法 人 株 主 等 の 代 表 者 ) 第

<4D F736F F D A94BD837D836C B4B92F62E646F6378>

Taro-01 議案概要.jtd

4 乙 は 天 災 地 変 戦 争 暴 動 内 乱 法 令 の 制 定 改 廃 輸 送 機 関 の 事 故 その 他 の 不 可 抗 力 により 第 1 項 及 び 第 2 項 に 定 める 業 務 期 日 までに 第 1 条 第 3 項 の 適 合 書 を 交 付 することができない 場 合 は

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

<4D F736F F D F93878CA797708F4390B3816A819A95CA8B4C976C8EAE91E682538B4C8DDA97E12E646F6378>

< F2D D D837C815B B8EC08E7B97768D80>

第 4 条 (1) 使 用 者 は 2 年 を 超 えない 範 囲 内 で( 期 間 制 勤 労 契 約 の 反 復 更 新 等 の 場 合 は その 継 続 勤 労 した 総 期 間 が2 年 を 超 えない 範 囲 内 で) 期 間 制 勤 労 者 を 使 用 することができる ただ し 次 の

< 現 在 の 我 が 国 D&O 保 険 の 基 本 的 な 設 計 (イメージ)> < 一 般 的 な 補 償 の 範 囲 の 概 要 > 請 求 の 形 態 会 社 の 役 員 会 社 による 請 求 に 対 する 損 免 責 事 由 の 場 合 に 害 賠 償 請 求 は 補 償 されず(

役員退職手当規程

●電力自由化推進法案

る 第 三 者 機 関 情 報 保 護 関 係 認 証 プライバシーマーク ISO27001 ISMS TRUSTe 等 の 写 しを 同 封 のうえ 持 参 又 は 郵 送 とする 但 し 郵 送 による 場 合 は 書 留 郵 便 とし 同 日 同 時 刻 必 着 とする 提 出 場 所 は 上

Microsoft Word - 00定款.doc

工 事 名 能 代 南 中 学 校 体 育 館 非 構 造 部 材 耐 震 改 修 工 事 ( 建 築 主 体 工 事 ) 入 札 スケジュール 手 続 等 期 間 期 日 期 限 等 手 続 きの 方 法 等 1 設 計 図 書 等 の 閲 覧 貸 出 平 成 28 年 5 月 24 日 ( 火

の 権 限 と 責 任 を 明 確 に 定 め,これを 学 内 外 に 公 表 し, 関 係 者 に 周 知 するものとする ( 不 正 防 止 計 画 ) 第 6 条 最 高 管 理 責 任 者 は, 公 的 研 究 費 の 不 正 使 用 の 防 止 計 画 ( 以 下 不 正 防 止 計 画

(4) 運 転 する 学 校 職 員 が 交 通 事 故 を 起 こし 若 しくは 交 通 法 規 に 違 反 したことにより 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 ) 若 しくは 道 路 交 通 法 に 基 づく 刑 罰 を 科 せられてから1 年 を 経 過 していない 場 合 同

京橋製本協同組合定款

(2) 勤 続 5 年 を 超 え 10 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の140 (3) 勤 続 10 年 を 超 え 20 年 までの 期 間 については 勤 続 期 間 1 年 につき 本 俸 月 額 の100 分 の180 (4)

○協同組合定款

Transcription:

公 益 法 人 の 各 機 関 の 役 割 と 責 任 ( 理 事 理 事 会 会 計 監 査 人 評 議 員 評 議 員 会 社 員 社 員 総 会 )

目 次 1. 公 益 法 人 三 法 による 法 人 の 各 機 関 の 役 割 と 責 任 の 法 定 化 3 2. 理 事 会 計 監 査 人 評 議 員 と 法 人 の 関 係 4 3. 公 益 法 人 のガバナンスにおける 留 意 事 項 5 ( 事 例 1) 6 ( 事 例 2) 7 4. 各 機 関 の 役 割 と 責 任 (1) 理 事 8 (2) 理 事 会 代 表 理 事 9 (3) 10 (4) 会 計 監 査 人 11 (5) 評 議 員 評 議 員 会 12 (6) 社 員 社 員 総 会 13 ( 参 考 ) 公 益 法 人 のガバナンス 情 報 開 示 と 監 督 の 概 要 14 公 益 認 定 取 消 しになる 場 合 15 ( 注 ) 本 資 料 中 カッコ 書 きで 示 した 条 番 号 は 特 に 明 記 したもの 以 外 は 一 般 法 人 法 の 条 項 を 指 します

公 益 法 人 三 法 による 法 人 の 各 機 関 の 役 割 と 責 任 の 法 定 化 旧 民 法 と 異 なり 公 益 法 人 三 法 では 公 益 法 人 を 含 む 一 般 法 人 の 各 機 関 の 役 割 や 責 任 を 明 記 しています これにより 1 法 律 の 規 定 に 基 づき 各 法 人 が 自 律 的 に 運 営 していくことが 可 能 となりますが その 一 方 で 2 役 割 を 適 切 に 果 たさない 役 員 等 は 責 任 追 及 の 対 象 となることが 法 律 で 定 められており 3 公 益 法 人 の 場 合 運 営 が 是 正 されなければ 公 益 認 定 の 取 消 しを 受 ける 可 能 性 もあります 公 益 法 人 一 般 法 人 ( 社 団 財 団 ) 法 人 の 最 高 議 決 機 関 業 務 執 行 の 決 定 理 事 の 職 務 監 視 法 人 の 代 表 業 務 の 執 行 社 員 ( 社 団 ) 評 議 員 ( 財 団 ) 社 員 総 会 ( 社 団 ) 評 議 員 会 ( 財 団 ) 説 明 ( 求 めに 応 じ) 選 任 解 任 説 明 ( 求 めに 応 じ) 理 事 会 報 告 代 表 理 事 理 事 選 定 解 職 監 査 会 計 監 査 人 ( 大 規 模 法 人 は 必 置 ) 理 事 会 代 表 理 事 は 公 益 法 人 には 必 置 ( 一 般 財 団 法 人 にも 必 置 一 般 社 団 法 人 には 置 かないことも 可 能 ) 理 事 の 職 務 執 行 の 監 査 3

理 事 会 計 監 査 人 評 議 員 と 法 人 との 関 係 法 人 とその 理 事 会 計 監 査 人 及 び( 財 団 法 人 の) 評 議 員 は 委 任 の 関 係 にあります (64 条 172 条 1 項 ) 民 法 の 規 定 (644 条 )により 委 任 を 受 けた 者 ( 受 任 者 = 理 事 会 計 監 査 人 評 議 員 )は 善 良 な 管 理 者 の 注 意 をもって 委 任 事 務 を 処 理 する 義 務 (= 善 管 注 意 義 務 )を 負 っています このため 理 事 会 計 監 査 人 及 び 評 議 員 は 常 勤 非 常 勤 報 酬 の 有 無 にかかわらず その 職 責 に 応 じた 注 意 義 務 をもって 職 務 に 当 たることが 求 められます 評 議 員 財 団 法 人 の 最 高 議 決 機 関 である 評 議 員 会 を 構 成 法 理 事 業 務 執 行 の 決 定 代 表 理 事 等 の 職 務 の 監 視 を 担 う 理 事 会 を 構 成 人 委 任 会 計 監 査 人 代 表 理 事 は 法 人 を 代 表 し 業 務 を 執 行 理 事 の 職 務 執 行 を 監 査 善 管 注 意 義 務! 計 算 書 類 等 を 監 査 4

公 益 法 人 のガバナンスにおける 留 意 事 項 国 民 の 信 頼 あっての 公 益 法 人 公 益 法 人 についても ガバナンスに 関 するルールは 主 に 一 般 法 人 法 に 定 められてお り 基 本 的 には 一 般 法 人 と 共 通 です しかし 公 益 法 人 は 税 制 優 遇 を 受 けて 活 動 する 法 人 であり 国 民 の 信 頼 なくしては 成 り 立 ちません このことについて 役 員 等 の 関 係 者 が 自 覚 を 持 っていただくことが 重 要 です 公 益 目 的 事 業 とは? 公 益 法 人 の 財 産 とは? 公 益 法 人 の 公 益 目 的 事 業 は 不 特 定 かつ 多 数 の 者 の 利 益 の 増 進 に 寄 与 するもので なければなりません また 法 人 の 財 産 は 役 員 や 職 員 の 私 産 私 物 ではなく 特 に 公 益 法 人 の 場 合 は 税 制 優 遇 を 受 けて 形 成 された いわば 国 民 から 託 された 財 産 です 理 事 には 事 業 財 産 管 理 の 義 務 や 責 任 がある 理 事 や は 報 酬 の 有 無 にかかわらず 公 益 法 人 に 対 する 国 民 の 信 頼 が 確 保 され るよう 事 業 や 財 産 の 管 理 を 適 切 に 行 う 必 要 があります これは 法 律 上 の 義 務 でもあり これを 怠 ったことにより 法 人 に 損 害 が 発 生 した 場 合 には 損 害 賠 償 などの 責 任 を 問 わ れることになります 義 務 違 反 は 認 定 取 消 しの 対 象 になることも 公 益 法 人 は 公 益 認 定 法 に 基 づく 認 定 基 準 に 適 合 し 同 法 の 規 定 を 遵 守 するだけで なく 一 般 法 人 法 の 定 めるガバナンスに 関 するルールに 基 づき 法 人 の 各 機 関 がそれ ぞれの 役 割 を 果 たす 必 要 があります 仮 に 理 事 評 議 員 等 の 職 務 上 の 義 務 違 反 等 により 法 人 が 一 般 法 人 法 等 に 違 反 すると 認 められるような 状 況 にある 場 合 には 公 益 認 定 法 に 基 づく 勧 告 命 令 最 悪 の 場 合 は 認 定 取 消 しの 対 象 となることがありますので 御 注 意 ください 5

事 例 1: 横 領 事 件 発 生! 役 員 の 注 意 義 務 は? 内 閣 府 における 監 督 事 案 を 基 に 再 構 成 してい ますが 特 定 の 事 案 を 指 すものではありません ~ 事 案 の 概 要 ~ 各 機 関 の 責 任 等 A 公 益 社 団 法 人 では 日 頃 から 現 金 や 預 金 の 管 理 を 特 定 のX 職 員 に 任 せ 切 りにして いたところ ある 時 か らX 職 員 が 出 勤 しなく なり そのまま 行 方 不 明 になってしまった A 法 人 が 預 金 残 高 を 確 認 したところ 法 人 の 事 業 のために 積 み 立 てて いた 数 千 万 円 に 及 ぶ 定 期 預 金 が 引 き 出 されていた X 職 員 は 預 金 通 帳 も 印 鑑 も 一 人 で 管 理 し さらには 残 高 証 明 書 も 偽 造 して 10 年 近 くにわたって 横 領 を 繰 り 返 していたが この 間 1 代 表 理 事 や 業 務 執 行 理 事 2そ の 他 の 理 事 を 含 めた 理 事 会 さらには3 も 誰 も 見 抜 くことができなかった 4 社 員 ( 総 会 ) 2 理 事 会 A 公 益 社 団 法 人 1 代 表 理 事 案 等 の 概 要 X 職 員 3 横 領!! 1 代 表 理 事 等 の 責 任 代 表 理 事 や 業 務 執 行 理 事 は 法 人 の 業 務 執 行 の 責 任 者 として 適 切 な 財 産 管 理 のために 必 要 な( 通 常 の 管 理 者 であれば 当 然 払 うことが 期 待 される) 注 意 義 務 を 怠 っ ていたと 言 わざるを 得 ないでしょう 2 理 事 会 の 責 任 理 事 会 は 法 人 の 重 要 な 業 務 執 行 を 決 定 し 理 事 長 ら の 職 務 を 監 視 する 役 割 を 担 っているのですから 適 切 な 財 産 管 理 のための 体 制 を 構 築 し 理 事 長 らに 実 施 させ てこなかったことは 理 事 会 としての 責 任 も 果 たされてい なかったと 言 えます 3 の 責 任 は 理 事 の 職 務 執 行 の 監 査 や 計 算 書 類 の 監 査 を 行 う 立 場 にあ りますから このように 不 十 分 な 財 産 管 理 体 制 にあるA 法 人 において 十 分 な 注 意 を 払 って 財 産 管 理 状 況 のチェックを 行 い 必 要 な 指 摘 をしな かった 責 任 は 免 れません 4 社 員 による 責 任 追 及 社 員 は 法 人 の 構 成 員 ですから 会 費 などで 形 成 された 多 額 の 資 産 が 横 領 被 害 にあえば 当 然 横 領 行 為 を 行 ったX 職 員 だけでなく 理 事 長 専 務 理 事 その 他 の 理 事 の 上 記 の 責 任 を 追 及 することにな るでしょう これには 法 人 に 生 じた 損 害 の 賠 償 責 任 を 含 みます 社 員 は 法 人 に 代 わって いわゆる 代 表 訴 訟 による 責 任 追 及 も 可 能 です 法 人 の 事 業 活 動 について 税 制 優 遇 を 受 けている 公 益 法 人 においては 盗 られてしまったものは 仕 方 ない では 済 まされません このような 不 祥 事 案 における 責 任 の 所 在 の 明 確 化 は 社 会 的 存 在 としての 公 益 法 人 のガバナンスに とって 避 けることはできません もし 運 営 の 是 正 がなされないとすれば 公 益 法 人 としての 適 格 性 にも 疑 問 が 生 じます 6

事 例 2: 相 次 ぐ 不 祥 事 各 機 関 の 対 応 は? 内 閣 府 における 監 督 事 案 を 基 に 再 構 成 してい ますが 特 定 の 事 案 を 指 すものではありません ~ 事 案 の 概 要 ~ 各 機 関 の 責 任 等 B 公 益 財 団 法 人 では 公 益 目 的 B 公 益 財 団 法 人 事 業 における 暴 力 行 為 の 発 生 4 評 議 員 会 国 等 からの 助 成 金 の 不 正 受 給 といった 不 祥 事 が 次 々と 発 覚 した 2 理 事 会 これに 対 し 法 人 の 代 表 理 事 や 業 務 執 行 理 事 は 暴 力 問 題 を 事 案 の 概 要 加 害 者 と 被 害 者 の 間 の 問 題 と 1 代 表 理 事 等 限 定 的 にとらえ 助 成 金 問 題 に ついても 直 接 の 受 給 者 である 公 益 目 的 事 業 法 人 関 係 者 個 人 の 問 題 だとして 公 益 法 人 としての 事 業 遂 行 に 関 暴 力 行 為! 国 等 する 重 要 な 問 題 としてとらえるこ とができず 組 織 的 な 対 応 を 行 お うとしなかった B 法 人 は 暴 力 問 題 や 助 成 金 問 題 の 実 態 解 明 のため 第 三 者 委 員 会 を 設 置 した 第 三 者 委 員 会 の 中 間 報 告 に 対 し 代 表 理 事 等 は 反 論 を 行 い 報 告 書 の 修 正 を 求 めたが 理 事 会 は これを 承 認 していなかった 不 祥 事 自 体 に 加 え 代 表 理 事 等 のこのような 対 応 がさらに 社 会 的 批 判 を 招 き 公 益 法 人 と してのB 法 人 に 対 する 信 頼 は 大 きく 損 なわれ た 3 不 正 受 給! 1 代 表 理 事 等 の 責 任 代 表 理 事 や 業 務 執 行 理 事 は 暴 力 問 題 や 助 成 金 問 題 への 不 適 切 な 対 応 第 三 者 委 員 会 に 対 する 不 適 切 な 反 論 など 法 人 の 業 務 執 行 機 関 として 忠 実 に 職 務 を 執 行 する 義 務 に 違 反 し 職 務 を 怠 っていたと 言 わざるを 得 ません 2 理 事 会 の 責 任 理 事 会 は 執 行 部 の 職 務 を 監 視 し 代 表 理 事 等 を 解 職 する 権 限 を 持 っていますが 不 適 切 な 執 行 部 の 対 応 を 是 正 する 責 務 を 果 たしま せんでした 3 の 責 任 は 理 事 の 職 務 執 行 の 監 査 の 権 限 や これに 伴 う 調 査 権 限 や 報 告 義 務 等 を 有 していますが 執 行 部 の 不 適 切 な 対 応 を 指 摘 し 是 正 を 求 めるなどの 責 務 を 果 たしていません 4 評 議 員 会 の 責 任 評 議 員 会 は 理 事 の 選 任 解 任 の 権 限 をもつ など 法 人 のガバナンス 確 保 のための 最 高 の 責 任 を 負 っていますが 上 記 のようにそれぞれ 責 任 のある 執 行 部 理 事 について 解 任 を 含 む 問 責 の 行 動 をとらないとすれば 評 議 員 会 としての 責 任 を 果 たし たとは 言 えません 一 連 の 不 祥 事 について 執 行 部 だけでなく 理 事 評 議 員 のいずれもその 責 務 を 果 たしておらず 職 務 上 の 義 務 違 反 又 は 職 務 を 怠 っていた 疑 いがあり 責 任 の 追 及 を 受 けてもやむを 得 ないでしょう 7

理 事 公 益 法 人 の 理 事 は 理 事 会 の 構 成 員 として 法 人 の 業 務 上 の 意 思 決 定 に 参 画 し 代 表 理 事 等 の 業 務 執 行 を 監 視 する 役 割 を 担 います 善 管 注 意 義 務 忠 実 義 務 などの 義 務 は 個 々の 理 事 に 課 せられており 義 務 違 反 等 の 場 合 には 損 害 賠 償 責 任 を 負 うことがあります 理 事 会 の 決 議 に 参 加 した 理 事 は 議 事 録 に 異 議 をとどめない 場 合 その 決 議 に 賛 成 したものと 推 定 されます 社 員 総 会 ( 社 団 ) 評 議 員 会 ( 財 団 ) 説 明 ( 特 定 の 事 項 について 説 明 を 求 め られたとき) 理 事 会 理 事 理 事 会 の 招 集 ( 招 集 権 者 が 定 め られていないとき 等 ) 招 集 請 求 ( 招 集 権 者 が 定 め られているとき) 理 事 の 選 任 解 任 報 酬 等 の 決 定 ( 定 款 で 額 が 定 めら れていないとき) 報 告 ( 法 人 に 著 しい 損 害 を 及 ぼす おそれのあ る 事 実 ) 理 事 の 解 任 事 由 公 益 社 団 法 人 の 場 合 :なし ( 社 員 総 会 の 決 議 で 解 任 可 能 ) 公 益 財 団 法 人 の 場 合 :1 職 務 上 の 義 務 に 違 反 し 又 は 職 務 を 怠 ったとき 2 心 身 の 故 障 のため 職 務 の 執 行 に 支 障 があり 又 はこれに 堪 えないとき ( 評 議 員 会 の 決 議 で 解 任 可 能 ) 理 事 の 義 務 等 ( 主 なもの) 善 管 注 意 義 務 ( 委 任 の 規 定 に 基 づく 善 良 な 管 理 者 の 注 意 義 務 p.4) (64 条 172 条 1 項 民 法 644 条 ) 忠 実 義 務 ( 法 令 定 款 社 員 総 会 の 決 議 ( 社 団 の 場 合 )を 遵 守 し 法 人 のため 忠 実 に 職 務 を 行 う 義 務 )(83 条 197 条 ) 競 業 及 び 利 益 相 反 取 引 の 制 限 ( 自 己 又 は 第 三 者 のために 法 人 と 取 引 をす る 場 合 等 理 事 会 の 承 認 と 報 告 が 必 要 )(84 条 92 条 197 条 ) 社 員 総 会 評 議 員 会 における 説 明 義 務 ( 社 員 評 議 員 から 特 定 の 事 項 につ いて 説 明 を 求 められたとき)(53 条 190 条 ) に 対 する 報 告 義 務 ( 法 人 に 著 しい 損 害 を 及 ぼすおそれのある 事 実 を 発 見 したとき)(85 条 197 条 ) 理 事 の 責 任 ( 主 なもの) 法 人 に 対 する 損 害 賠 償 責 任 ( 任 務 を 怠 ったことにより 生 じた 損 害 を 賠 償 する 責 任 )(111 条 198 条 ) 第 三 者 に 対 する 損 害 賠 償 責 任 ( 職 務 につき 悪 意 重 大 な 過 失 があった 場 合 に 第 三 者 に 生 じた 損 害 を 賠 償 する 責 任 )(117 条 198 条 ) 特 別 背 任 罪 (7 年 以 下 の 懲 役 or500 万 円 以 下 の 罰 金 )(334 条 ) 法 人 財 産 処 分 罪 (3 年 以 下 の 懲 役 or100 万 円 以 下 の 罰 金 )(335 条 ) 収 賄 罪 (5 年 以 下 の 懲 役 or500 万 円 以 下 の 罰 金 )(337 条 1 項 ) 等 8

理 事 会 代 表 理 事 理 事 会 は 法 人 の 業 務 執 行 を 決 定 し 理 事 の 職 務 執 行 を 監 督 するとともに 代 表 理 事 を 選 定 解 職 する 権 限 を 持 っています 代 表 理 事 がその 職 務 上 の 義 務 に 違 反 し 又 は 職 務 を 怠 っている 等 の 場 合 には 解 職 権 限 を 適 切 に 行 使 することも 理 事 会 の 責 務 です 公 益 財 団 法 人 は 一 般 法 人 法 の 規 定 により 公 益 社 団 法 人 は 公 益 認 定 法 の 認 定 基 準 により 理 事 会 は 必 置 の 機 関 です 代 表 理 事 は 法 人 を 代 表 し 業 務 の 執 行 に 当 たる 役 割 を 担 っています 理 事 会 は 代 表 理 事 のほか 法 人 の 業 務 の 執 行 に 当 たる 理 事 (= 業 務 執 行 理 事 )を 選 定 することができます 理 事 代 理 出 席 書 面 表 決 は 不 可! ( 決 議 の 省 略 の 手 続 は 可 ) 理 事 会 の 招 集 招 集 請 求 理 事 会 理 事 会 の 権 限 ( 主 なもの) 法 人 の 業 務 執 行 の 決 定 (90 条 2 項 1 号 197 条 ) 理 事 の 職 務 の 執 行 の 監 督 (90 条 2 項 2 号 197 条 ) 代 表 理 事 の 選 定 及 び 解 職 (90 条 2 項 3 号 197 条 ) 社 員 総 会 評 議 員 会 の 招 集 の 決 定 (38 条 181 条 1 項 ) 競 業 利 益 相 反 取 引 の 承 認 (84 条 92 条 1 項 197 条 ) 計 算 書 類 事 業 報 告 の 承 認 (124 条 3 項 199 条 ) 以 下 の 事 項 の 決 定 を 理 事 に 委 任 することは 不 可 ( 理 事 会 決 議 事 項 ) 1 重 要 な 財 産 の 処 分 譲 受 け 2 多 額 の 借 財 3 重 要 な 使 用 人 の 選 任 解 任 4 従 たる 事 務 所 その 他 の 重 要 な 組 織 の 設 置 変 更 廃 止 5 法 人 の 業 務 の 適 性 を 確 保 するために 必 要 な 体 制 の 整 備 6 定 款 の 定 めに 基 づく 役 員 等 の 責 任 の 免 除 (90 条 4 項 197 条 ) 代 表 理 事 の 選 定 理 事 の 職 務 執 行 の 監 督 代 表 理 事 ( 業 務 執 行 理 事 ) 職 務 執 行 状 況 の 報 告 代 表 理 事 の 権 限 ( は 業 務 執 行 理 事 と 共 通 の 権 限 ) 法 人 の 業 務 に 関 する 一 切 の 裁 判 上 裁 判 外 の 行 為 (77 条 4 項 197 条 ) 法 人 の 業 務 の 執 行 (91 条 1 項 197 条 ) 法 人 は 代 表 理 事 の 職 務 について 第 三 者 に 加 えた 損 害 を 賠 償 する 責 任 を 負 う(78 条 197 条 ) 代 表 理 事 の 義 務 ( は 業 務 執 行 理 事 と 共 通 の 義 務 ) 理 事 会 への 職 務 執 行 状 況 の 報 告 義 務 (3か 月 に1 回 以 上 定 款 により 毎 事 業 年 度 2 回 以 上 (4か 月 以 上 の 間 隔 )に 緩 和 可 報 告 の 省 略 は 不 可 ) (91 条 2 項 197 条 ) 9

は 理 事 の 職 務 の 執 行 を 監 査 します このために には 各 種 の 権 限 が 付 与 され また 義 務 が 課 されています が 複 数 いる 場 合 でも その 権 限 は 各 が 独 立 して 行 使 でき 義 務 は 各 がそれぞれ 負 うことになります 公 益 財 団 法 人 は 一 般 法 人 法 の 規 定 により 公 益 社 団 法 人 は 公 益 認 定 法 の 認 定 基 準 により は 必 置 の 機 関 です 社 員 総 会 ( 社 団 ) 評 議 員 会 ( 財 団 ) 議 案 等 の 調 査 説 明 ( 特 定 の 事 項 に ついて 説 明 を 求 められたとき) 職 務 執 行 の 監 査 事 業 の 報 告 要 求 行 為 の 差 し 止 め 請 求 理 事 の 選 任 解 任 報 酬 等 の 決 定 ( 定 款 で 額 が 定 められて いないとき) 理 事 会 出 席 招 集 請 求 の 解 任 事 由 公 益 社 団 法 人 公 益 財 団 法 人 とも 解 任 事 由 については 理 事 と 同 じ ただし 解 任 には 社 員 総 会 又 は 評 議 員 会 の 特 別 決 議 ( p.12,13)が 必 要 の 権 限 ( 主 なもの) 理 事 の 職 務 の 執 行 の 監 査 (99 条 1 項 197 条 ) 計 算 書 類 等 の 監 査 (124 条 1 項 2 項 199 条 ) 事 業 の 報 告 要 求 ( 理 事 使 用 人 に 対 し) 業 務 財 産 の 状 況 調 査 (99 条 2 項 197 条 ) 理 事 会 の 招 集 請 求 (101 条 2 項 3 項 197 条 ) 理 事 の 行 為 の 差 止 め 請 求 ( 理 事 が 法 人 の 目 的 の 範 囲 外 の 行 為 その 他 法 令 定 款 違 反 の 行 為 をし 又 はそのおそれがあり 当 該 行 為 により 法 人 に 著 しい 損 害 が 生 ずるおそれがあるとき)(103 条 197 条 ) 法 人 と 理 事 との 間 の 訴 えにおける 法 人 の 代 表 (104 条 197 条 ) 会 計 監 査 人 の 解 任 ( が 複 数 の 場 合 全 員 の 同 意 が 必 要 )(71 条 177 条 ) の 義 務 ( 主 なもの) 善 管 注 意 義 務 ( 理 事 と 同 じ) 理 事 会 への 出 席 義 務 (101 条 1 項 197 条 ) 理 事 会 への 報 告 義 務 ( 理 事 の 不 正 行 為 又 はそのおそれ 法 令 定 款 違 反 著 しく 不 当 な 事 実 があるとき)(100 条 197 条 ) 社 員 総 会 評 議 員 会 の 議 案 等 の 調 査 報 告 義 務 ( 報 告 義 務 については 法 令 定 款 違 反 又 は 著 しく 不 当 な 事 項 がある 場 合 )(102 条 197 条 ) 社 員 総 会 評 議 員 会 における 説 明 義 務 ( 理 事 と 同 じ) の 責 任 ( 損 害 賠 償 責 任 刑 事 罰 等 いずれも 理 事 と 同 じ) 10

会 計 監 査 人 会 計 監 査 人 ( 公 認 会 計 士 又 は 監 査 法 人 )は 計 算 書 類 等 の 監 査 を 行 います 会 計 監 査 人 が 置 かれる 法 人 では 計 算 書 類 ( 及 びその 附 属 明 細 書 )は 理 事 会 の 承 認 を 受 ける 前 に と 会 計 監 査 人 による 二 重 の 監 査 を 受 けることになります 毎 事 業 年 度 における1 損 益 計 算 書 上 の 収 益 が1000 億 円 以 上 2 損 益 計 算 書 上 の 費 用 損 失 が1000 億 円 以 上 3 貸 借 対 照 表 上 の 負 債 が50 億 円 以 上 ある 公 益 法 人 においては 公 益 認 定 法 の 認 定 基 準 により 会 計 監 査 人 が 必 置 とされています 意 見 の 陳 述 ( と 意 見 が 異 なる 場 合 等 ) 社 員 総 会 ( 社 団 ) 評 議 員 会 ( 財 団 ) 会 計 監 査 人 の 選 任 解 任 報 告 ( 求 め があっ たとき 等 ) 会 計 監 査 人 会 計 監 査 人 の 解 任 会 計 監 査 人 の 責 任 ( 損 害 賠 償 責 任 については 理 事 と 同 じ 刑 事 罰 については 贈 収 賄 罪 ( 第 337 条 )は 適 用 あり ) 会 計 監 査 人 の 解 任 事 由 公 益 社 団 法 人 の 場 合 :なし( 社 員 総 会 の 決 議 により 解 任 可 能 ) 公 益 財 団 法 人 の 場 合 :1 職 務 上 の 義 務 に 違 反 し 又 は 職 務 を 怠 ったとき 2 会 計 監 査 人 としてふさわしくない 非 行 があったとき 3 心 身 の 故 障 の ため 職 務 の 執 行 に 支 障 があり 又 はこれに 堪 えないとき( 評 議 員 会 の 決 議 により 解 任 可 能 ) 上 記 のほか 公 益 社 団 法 人 公 益 財 団 法 人 とも 上 記 1~3に 該 当 する 場 合 は による 解 任 も 可 能 会 計 監 査 人 の 権 限 ( 主 なもの) 計 算 書 類 等 の 監 査 (107 条 1 項 124 条 2 項 197 条 199 条 ) 会 計 帳 簿 等 の 閲 覧 謄 写 会 計 に 関 する 報 告 要 求 ( 理 事 使 用 人 に 対 し)(107 条 2 項 197 条 ) 定 時 社 員 総 会 定 時 評 議 員 会 における 意 見 の 陳 述 ( 計 算 書 類 の 適 合 性 について と 意 見 が 異 なる 場 合 )(109 条 1 項 197 条 ) 会 計 監 査 人 の 義 務 ( 主 なもの) 善 管 注 意 義 務 ( 理 事 と 同 じ) への 報 告 義 務 ( 理 事 の 不 正 行 為 法 令 定 款 違 反 の 重 大 な 事 実 を 発 見 したとき からの 求 めがあったとき)(108 条 197 条 ) 定 時 社 員 総 会 定 時 評 議 員 会 における 意 見 の 陳 述 ( 会 計 監 査 人 の 出 席 を 求 める 決 議 があったとき)(109 条 2 項 197 条 ) 11

評 議 員 評 議 員 会 評 議 員 は 公 益 ( 一 般 ) 財 団 法 人 の 最 高 議 決 機 関 である 評 議 員 会 の 構 成 員 です 評 議 員 会 は 法 人 の 基 本 的 な 業 務 執 行 体 制 ( 理 事 等 の 選 任 解 任 )や 業 務 運 営 の 基 本 ルール( 定 款 の 変 更 )を 決 定 するとともに 計 算 書 類 の 承 認 等 を 通 じて 法 人 運 営 が 法 令 や 定 款 に 基 づき 適 正 に 行 われているか 監 視 する 役 割 を 担 っています 理 事 や がその 職 務 上 の 義 務 に 違 反 し 又 は 職 務 を 怠 っている 場 合 には 解 任 権 限 を 適 切 に 行 使 することも 評 議 員 会 の 責 務 です 代 理 出 席 書 面 表 決 は 不 可! ( 決 議 の 省 略 の 手 続 は 可 ) 理 事 評 議 員 評 議 員 会 の 招 集 請 求 議 案 等 の 提 案 評 議 員 会 理 事 会 計 監 査 人 の 選 任 解 任 会 計 監 査 人 評 議 員 の 選 任 解 任 定 款 で 定 める 方 法 による ただし 理 事 理 事 会 が 評 議 員 を 選 任 解 任 する 旨 の 定 款 の 定 めは 無 効 (153 条 1 項 8 号 3 項 ) 評 議 員 の 権 限 評 議 員 会 の 招 集 請 求 ( 理 事 が 遅 滞 なく 招 集 手 続 を 行 わない 等 の 場 合 は 裁 判 所 の 許 可 を 得 て 自 ら 招 集 できる)(180 条 ) 評 議 員 提 案 権 ( 評 議 員 会 の 目 的 とする 事 項 議 案 の 提 案 )(184 条 185 条 ) 理 事 評 議 員 の 解 任 の 訴 え ( 不 正 行 為 又 は 法 令 定 款 違 反 にもかかわらず 解 任 決 議 が 評 議 員 会 で 否 決 されたときは 個 々の 評 議 員 が 提 起 可 能 )(284 条 ) 評 議 員 の 義 務 善 管 注 意 義 務 ( 理 事 と 同 じ)(172 条 1 項 民 法 644 条 ) 評 議 員 の 責 任 ( 損 害 賠 償 責 任 刑 事 罰 等 いずれも 理 事 と 同 じ) 評 議 員 会 の 権 限 ( 主 なもの) 理 事 会 計 監 査 人 の 選 任 解 任 の 選 任 (63 条 1 項 176 条 177 条 ) の 解 任 (176 条 1 項 ) 定 款 の 変 更 (200 条 ) 計 算 書 類 の 承 認 (126 条 2 項 199 条 ) 理 事 等 の 責 任 の 一 部 免 除 (113 条 1 項 198 条 ) 合 併 の 承 認 (247 条 251 条 1 項 257 条 ) 本 欄 の の 事 項 は 特 別 決 議 ( 議 決 に 加 わることのできる 評 議 員 の2/3( 又 は 定 款 で 定 めるこれを 上 回 る 割 合 ) 以 上 の 多 数 )によることが 必 要 (189 条 2 項 ) 12

社 員 社 員 総 会 社 員 は 公 益 ( 一 般 ) 社 団 法 人 の 基 本 的 な 構 成 要 素 です 最 高 議 決 機 関 である 社 員 総 会 の 構 成 員 としての 役 割 のほか 代 表 訴 訟 等 を 通 じて 理 事 等 の 責 任 を 追 及 することができます 公 益 社 団 法 人 ( 理 事 会 必 置 )における 社 員 総 会 は 法 人 の 基 本 的 な 業 務 執 行 体 制 ( 理 事 等 の 選 任 解 任 )や 業 務 運 営 の 基 本 ルール( 定 款 の 変 更 )を 決 定 するとともに 計 算 書 類 の 承 認 など を 通 じて 法 人 運 営 が 法 令 や 定 款 に 基 づき 適 正 に 行 われているか 監 視 する 役 割 を 担 っています 理 事 や がその 職 務 上 の 義 務 に 違 反 し 又 は 職 務 を 怠 っている 場 合 には 解 任 権 限 を 適 切 に 行 使 することも 社 員 総 会 の 責 務 です 社 員 の 除 名 社 員 社 員 総 会 社 員 総 会 の 招 集 請 求 議 案 等 の 提 案 社 員 の 権 限 ( 主 なもの) 社 員 総 会 の 招 集 請 求 ( 総 社 員 の 議 決 権 の1/10 以 上 の 議 決 権 を 有 する 社 員 により 請 求 が 可 能 理 事 が 遅 滞 なく 招 集 手 続 を 行 わない 等 の 場 合 は 裁 判 所 の 許 可 を 得 て 自 ら 招 集 できる)(37 条 ) 社 員 提 案 権 ( 社 員 総 会 の 目 的 とする 事 項 議 案 の 提 案 )(43 条 44 条 ) 理 事 等 の 責 任 追 及 の 訴 えの 提 起 ( 法 人 に 訴 えの 提 起 を 請 求 し 60 日 以 内 に 法 人 が 訴 えの 提 起 をしない 等 の 場 合 個 々の 社 員 が 提 起 可 能 (いわゆる 代 表 訴 訟 ))(278 条 ) 理 事 の 解 任 の 訴 え ( 不 正 行 為 又 は 法 令 定 款 違 反 にもかかわらず 解 任 決 議 が 社 員 総 会 で 否 決 されたときは 総 社 員 の1/10 以 上 の 議 決 権 を 有 する 社 員 に より 提 起 可 能 )(284 条 ) 社 員 の 義 務 経 費 の 負 担 ( 定 款 の 定 めにより 経 費 を 支 払 う 義 務 )(27 条 ) 理 事 理 事 会 計 監 査 人 の 選 任 解 任 会 計 監 査 人 社 員 総 会 の 権 限 ( 主 なもの) 理 事 会 計 監 査 人 の 選 任 解 任 の 選 任 (63 条 1 項 70 条 1 項 ) の 解 任 (70 条 1 項 ) 社 員 の 除 名 (30 条 1 項 ) 定 款 の 変 更 (146 条 ) 計 算 書 類 の 承 認 (126 条 2 項 ) 理 事 等 の 責 任 の 一 部 免 除 (113 条 1 項 ) 合 併 の 承 認 (247 条 251 条 1 項 257 条 ) 本 欄 の の 事 項 は 特 別 決 議 ( 総 社 員 の 半 数 以 上 かつ 総 社 員 の 議 決 権 の2/3( 又 は 定 款 で 定 めるこれを 上 回 る 割 合 ) 以 上 の 多 数 )によ ることが 必 要 ( 第 49 条 第 2 項 ) 13

( 参 考 ) 公 益 法 人 のガバナンス 情 報 開 示 と 監 督 の 概 要 法 人 による 情 報 開 示 と 自 己 規 律 行 政 庁 による 監 督 公 益 法 人 社 員 総 会 ( 社 団 ) 評 議 員 会 ( 財 団 ) 理 事 会 代 表 理 事 理 事 等 の 選 任 選 定 書 類 の 作 成 備 置 き 公 益 目 的 事 業 の 実 施 会 計 監 査 人 ( 大 規 模 法 人 は 必 置 ) 財 産 目 録 役 員 名 簿 役 員 報 酬 支 給 基 準 定 款 社 員 名 簿 ( 社 団 ) 事 業 計 画 書 事 業 報 告 計 算 書 類 ( 貸 借 対 照 表 損 益 計 算 書 ) 等 財 産 目 録 等 閲 覧 請 求 国 民 立 入 検 査 報 告 徴 収 ( 事 業 の 適 正 な 運 営 を 確 保 する ため 必 要 な 限 度 で 実 施 ) 勧 告 命 令 ( 認 定 取 消 事 由 に 該 当 する 相 当 な 疑 いがある 場 合 ) 認 定 取 消 し ( 認 定 基 準 不 適 合 欠 格 事 由 該 当 命 令 違 反 等 の 場 合 ) 事 業 計 画 書 事 業 報 告 等 ( 定 期 提 出 書 類 )の 提 出 ( 毎 年 度 ) 財 産 目 録 等 閲 覧 請 求 行 政 庁 ( 内 閣 総 理 大 臣 都 道 府 県 知 事 ) 答 申 諮 問 勧 告 公 益 認 定 等 委 員 会 都 道 府 県 の 合 議 制 の 機 関 処 分 の 公 表 公 示 14

( 参 考 ) 公 益 認 定 取 消 しになる 場 合 ( 注 ) 本 ページ 内 のカッコ 書 きで 示 した 条 番 号 は いずれも 公 益 認 定 法 の 条 項 を 指 します (1) 必 ず 認 定 取 消 しになる 場 合 (29 条 1 項 ) 1 欠 格 事 由 (6 条 )に 該 当 するに 至 ったとき 欠 格 事 由 の 例 : 理 事 評 議 員 のうちに 禁 錮 以 上 の 刑 ( 認 定 法 違 反 等 の 場 合 は 罰 金 刑 も 含 む)に 処 せられた 者 がい る(1 号 ロ ハ) 定 款 や 事 業 計 画 書 の 内 容 が 法 令 や 法 令 に 基 づく 行 政 機 関 の 処 分 に 違 反 している(3 号 ) 事 業 を 行 うに 当 たり 法 令 上 必 要 な 行 政 機 関 の 許 認 可 等 を 受 けることができない(4 号 ) 国 税 地 方 税 の 滞 納 処 分 が 執 行 されている(5 号 ) 暴 力 団 員 等 が 事 業 活 動 を 支 配 している(6 号 ) 2 偽 りその 他 不 正 の 手 段 により 公 益 認 定 変 更 認 定 等 を 受 けたとき 3 正 当 な 理 由 なく 行 政 庁 の 命 令 (28 条 3 項 )に 従 わ ないとき 4 法 人 から 公 益 認 定 取 消 しの 申 請 があったとき (2) 認 定 取 消 しになりうる 場 合 (29 条 2 項 ) 1 認 定 基 準 (5 条 1 号 ~18 号 )のいずれかに 適 合 しな くなったとき 2 認 定 法 14 条 ~26 条 の 規 定 を 遵 守 していないと き 遵 守 すべき 規 定 の 例 : 収 支 相 償 (14 条 ) 公 益 目 的 事 業 比 率 (15 条 ) 遊 休 財 産 規 制 (16 条 ) 寄 附 の 募 集 に 関 する 禁 止 行 為 (17 条 ) 公 益 目 的 事 業 財 産 の 使 用 処 分 (18 条 ) 収 益 事 業 等 の 区 分 経 理 (19 条 ) 役 員 報 酬 等 の 支 給 (20 条 ) 財 産 目 録 等 の 備 置 き 閲 覧 (21 条 ) 事 業 計 画 書 事 業 報 告 等 の 提 出 (22 条 ) 3 上 記 のほか 法 令 又 は 法 令 に 基 づく 行 政 機 関 の 処 分 に 違 反 したとき 一 般 法 人 法 違 反 も 含 まれます! 認 定 取 消 し 基 本 的 には 直 ちに 認 定 取 消 しということはなく まずは 法 人 に 対 し 是 正 を 求 めていくこととなる ( 必 要 に 応 じ 勧 告 命 令 従 わない 場 合 は(1)3へ) 15