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川 崎 市 中 原 区 小 杉 御 殿 町 1-868 電 話 044-271-6690 Fax044-271-6686 E-mail:hara@haratax.jp URL:http://www.haratax.jp 2015 年 5 月 15 日 第 74 号 haratax 通 信 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 今 年 の 4 月 から 少 子 高 齢 化 の 進 展 や 人 口 減 少 への 対 応 策 として 祖 父 母 や 両 親 の 資 産 を 早 期 に 移 転 することを 通 じて 子 や 孫 の 結 婚 出 産 育 児 を 後 押 しするための 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 が 創 設 されました 信 託 協 会 の 調 べによると 平 成 25 年 4 月 からスタートした 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 は 口 座 開 設 が 10 万 件 以 上 贈 与 額 で 約 7,000 億 円 に 達 したそうです 今 回 の 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 は 教 育 資 金 の 贈 与 と 同 じような 非 課 税 の 仕 組 みの 制 度 を 創 設 することで より 大 きな 資 産 を 高 齢 者 から 若 年 世 代 に 移 し 少 子 化 対 策 にも 役 立 てようとの 狙 いがあります 今 回 のharatax 通 信 では この 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 の 概 要 をご 紹 介 するとともに 教 育 資 金 の 非 課 税 措 置 と 比 較 することで 両 制 度 の 差 異 をご 説 明 します 1. 制 度 の 概 要 個 人 (20 歳 以 上 50 歳 未 満 の 者 に 限 る 以 下 受 贈 者 という )の 結 婚 子 育 て 資 金 の 支 払 に 充 て るためにその 直 系 尊 属 ( 以 下 贈 与 者 という )が 金 銭 等 を 拠 出 し 金 融 機 関 に 信 託 等 をした 場 合 に は 信 託 受 益 権 の 価 額 又 は 拠 出 された 金 銭 等 の 額 のうち 受 贈 者 1 人 につき 1,000 万 円 ( 結 婚 に 際 し て 支 出 される 費 用 については 300 万 円 を 限 度 とする )までの 金 額 に 相 当 する 部 分 の 価 額 については 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 3 月 31 日 までの 間 に 拠 出 されるものに 限 り 贈 与 税 を 課 さないこ ととします 2. 適 用 を 受 けるための 手 続 き (1) 申 告 受 贈 者 は 本 特 例 の 適 用 を 受 けようとする 旨 等 を 記 載 した 非 課 税 申 告 書 を 金 融 機 関 を 経 由 し 受 贈 者 の 納 税 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 出 しなければなりません (2) 払 い 出 しの 確 認 等 受 贈 者 は 払 い 出 した 金 銭 を 結 婚 子 育 て 資 金 の 支 払 いに 充 当 したことを 証 する 書 類 を 金 融 機 関 に 提 出 する 必 要 があります 金 融 機 関 は 提 出 された 書 類 により 払 い 出 された 金 銭 が 結 婚 子 育 て 資 金 の 支 払 いに 充 当 されたことを 確 認 し その 確 認 した 金 額 を 記 録 するとともに その 書 類 及 び 記 録 を 所 定 の 時 期 まで 保 存 しなければなりません

(3) 結 婚 子 育 て 資 金 管 理 契 約 の 終 了 次 に 掲 げる 事 由 に 該 当 した 場 合 には 結 婚 子 育 て 資 金 管 理 契 約 は 終 了 します 1 受 贈 者 が 50 歳 に 達 した 場 合 2 受 贈 者 が 死 亡 した 場 合 3 信 託 財 産 等 の 価 額 が 零 となった 場 合 において 終 了 の 合 意 があった 時 (4) 終 了 時 の 取 扱 い 1 調 書 の 提 出 金 融 機 関 は 本 特 例 の 適 用 を 受 けて 信 託 等 がされた 金 銭 等 の 合 計 金 額 及 び 結 婚 子 育 て 資 金 管 理 契 約 の 期 間 中 に 結 婚 子 育 て 資 金 として 払 い 出 した 金 額 その 他 の 事 項 を 記 載 した 調 書 を 受 贈 者 の 納 税 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 出 しなければなりません 2 残 額 の 取 扱 い 上 記 (3)1 又 は3に 掲 げる 事 由 に 該 当 したことにより 終 了 した 場 合 において 非 課 税 拠 出 額 から 結 婚 子 育 て 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 があるときは これらの 事 由 に 該 当 し た 日 にその 残 額 の 贈 与 があったものとして 受 贈 者 に 贈 与 税 を 課 税 します なお (3)2に 掲 げる 事 由 により 終 了 した 場 合 には 非 課 税 拠 出 額 から 結 婚 子 育 て 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 については 贈 与 税 を 課 しません 3. 期 間 中 に 贈 与 者 が 死 亡 した 場 合 の 取 扱 い 信 託 等 があった 日 から 結 婚 子 育 て 資 金 管 理 契 約 の 終 了 の 日 までの 間 に 贈 与 者 が 死 亡 した 場 合 には その 死 亡 の 日 における 非 課 税 拠 出 額 から 結 婚 子 育 て 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 については 受 贈 者 が 贈 与 者 から 相 続 又 は 遺 贈 により 取 得 したものとみなして その 贈 与 者 の 死 亡 に 係 る 相 続 税 の 課 税 価 格 に 加 算 します この 場 合 において その 残 額 に 対 応 する 相 続 税 額 については 相 続 税 の 2 割 加 算 の 対 象 とはしません なお その 残 額 は 結 婚 子 育 て 資 金 支 出 額 とみなします

制 度 ( 案 )の 概 要 〇 親 祖 父 母 ( 贈 与 者 )は 金 融 機 関 ( 注 1)に 子 孫 (20 歳 ~50 歳 受 贈 者 ) 名 義 の 口 座 を 開 設 し 結 婚 子 育 て 資 金 を 一 括 して 拠 出 この 資 金 について 子 孫 ごとに 1,000 万 円 を 非 課 税 とする 〇 相 続 税 回 避 を 防 止 するため 贈 与 者 死 亡 時 の 残 高 を 相 続 財 産 を 加 算 する ( 注 2) 〇 受 贈 者 が 50 歳 に 達 する 日 に 口 座 は 終 了 使 い 残 しに 対 しては 贈 与 税 を 課 税 親 祖 父 母 結 婚 子 育 て 資 金 を 一 括 して 拠 出 ( 贈 与 ) 非 課 税 限 度 額 :1,000 万 円 使 途 が 結 婚 関 係 のも のは 300 万 円 子 孫 ~ 下 記 の 結 婚 子 育 てに 必 要 な 資 金 に 限 って 払 出 し 可 能 ~ 挙 式 費 用 不 妊 治 療 子 の 医 療 費 新 居 の 住 居 費 出 産 費 用 子 の 保 育 費 払 い 出 し 金 融 機 関 が 領 収 書 等 をチ ェックし 上 記 に 該 当 す ることを 確 認 預 入 金 結 婚 関 係 出 産 関 係 1 贈 与 者 が 死 亡 した 場 合 その 時 点 の 残 高 を 相 続 財 産 に 加 算 ( 注 2) 育 児 関 係 結 婚 妊 娠 出 産 子 育 て 50 歳 到 達 時 金 融 機 関 2 使 い 残 しに 対 して 贈 与 税 課 税 ( 注 1) 金 融 機 関 とは 信 託 銀 行 銀 行 及 び 証 券 会 社 をいう ( 注 2) 相 続 税 の 計 算 をする 場 合 孫 等 への 遺 贈 に 係 る 相 続 税 額 の2 割 加 算 の 対 象 としない 財 務 省 資 料 参 考 資 料 より

4. 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 との 比 較 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 は 平 成 27 年 12 月 31 日 までの 時 限 措 置 でし たが 今 年 の 税 制 改 正 で 平 成 31 年 3 月 31 日 まで 延 長 されることになりました 今 年 から 創 設 された 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 と 従 来 からある 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 は 制 度 の 仕 組 み 自 体 よく 似 ていますが 大 きく 異 なる 点 があります それは 贈 与 者 が 死 亡 したときの 使 い 残 しの 金 額 に 対 する 課 税 の 仕 方 です 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 は 贈 与 後 に 贈 与 者 が 死 亡 しても 贈 与 した 金 額 は 相 続 税 の 対 象 になりません でしたが 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 は 非 課 税 拠 出 額 から 結 婚 子 育 て 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 について その 贈 与 者 の 死 亡 に 係 る 相 続 税 の 課 税 価 格 に 加 算 します (ただし 相 続 税 の 2 割 加 算 の 対 象 とはしません ) 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 贈 与 者 直 系 尊 属 ( 父 母 祖 父 母 等 ) 直 系 尊 属 ( 父 母 祖 父 母 等 ) 受 贈 者 直 系 卑 属 (30 歳 未 満 ) 直 系 卑 属 (20 歳 以 上 50 歳 未 満 ) 贈 与 の 対 象 となる 範 囲 非 課 税 となる 贈 与 金 額 教 育 資 金 に 充 てる 金 銭 学 校 等 に 直 接 支 払 われる 入 学 金 その 他 の 金 銭 学 校 等 以 外 の 者 に 支 払 われる 金 銭 のう ち 一 定 ののもの 受 贈 者 一 人 につき 1,500 万 円 (うち 学 校 等 以 外 の 者 に 支 払 われる 金 銭 は500 万 円 が 限 度 ) 次 の 費 用 のうち 内 閣 総 理 大 臣 が 定 める 一 定 のもの イ) 結 婚 費 用 結 婚 に 際 して 支 出 する 婚 礼 ( 結 婚 披 露 を 含 む)の 費 用 住 居 費 用 引 越 費 用 ロ) 子 育 て 費 用 妊 娠 出 産 費 用 子 の 医 療 費 子 の 保 育 料 受 贈 者 一 人 につき 1,000 万 円 (うち 結 婚 費 用 は300 万 円 が 限 度 ) 期 間 平 成 25 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 3 月 31 日 まで 平 成 27 年 4 月 1 日 から 平 成 31 年 3 月 31 日 まで 方 法 金 融 機 関 に 信 託 等 をする 金 融 機 関 に 信 託 等 をする 申 告 残 額 の 取 扱 い 受 贈 者 が 一 定 の 年 齢 に 達 した 場 合 金 融 機 関 を 通 じて 受 贈 者 が 非 課 税 申 告 書 を 税 務 署 に 提 出 (30 歳 に 達 したとき) 金 融 機 関 を 通 じて 受 贈 者 が 非 課 税 申 告 書 を 税 務 署 に 提 出 (50 歳 に 達 したとき) 受 贈 者 が 死 亡 した 場 合 贈 与 者 が 死 亡 した 場 合 相 続 税 の 対 象 (2 割 加 算 の 対 象 外 ) 備 考 通 常 必 要 と 認 められる 費 用 を 必 要 な 都 度 贈 与 すれば 通 常 必 要 と 認 められる 費 用 を 必 要 な 都 度 贈 与 すれば

5. まとめ 平 成 25 年 度 の 税 制 改 正 で 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 が 創 設 されることを 知 ったとき この 制 度 はあまり 普 及 しないのではないかと 考 えました というのも わざわざこの 制 度 を 適 用 しなくても 子 や 孫 の 教 育 資 金 を 必 要 な 都 度 贈 与 しても 贈 与 税 は 非 課 税 であり いくら 一 括 で 贈 与 できるにしても 領 収 書 などの 証 拠 書 類 を 長 年 にわたり 金 融 機 関 に 持 っていく 手 間 を 考 えたら この 制 度 のメリットはあまりないと 考 えたからです ところが 最 初 にご 紹 介 した 通 り 実 際 には 非 常 に 多 くの 人 がこの 制 度 を 適 用 し 私 の 予 想 は 見 事 に 外 れました この 制 度 を 使 うメリットはほとんどないという 私 の 考 えは 今 も 変 わっていませんが 税 務 面 で 考 えると 次 のような 場 合 はおすすめできるケースといえるでしょう 健 康 状 態 がよくない 高 齢 の 祖 父 母 または 親 に ちょうど 教 育 資 金 が 多 くかかりそうな 孫 や 子 がいる 場 合 この 制 度 を 適 用 して 非 課 税 限 度 額 の 1,500 万 円 を 贈 与 すれば その 直 後 に 相 続 が 発 生 しても 相 続 税 の 課 税 価 格 を 一 度 に 1,500 万 円 減 額 することが 可 能 です さらに 子 や 孫 が 複 数 いればその 人 数 分 相 続 税 の 課 税 価 格 を 減 らすことができます 今 年 の 税 制 改 正 で 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 が 創 設 されると 聞 い たときに 高 齢 者 が 教 育 資 金 と 結 婚 子 育 て 資 金 の 非 課 税 贈 与 することで 二 重 に 相 続 税 の 課 税 価 格 を 減 らすことができるのではと 考 えましたが 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 は 贈 与 者 の 相 続 発 生 時 に 使 いきれていない 金 額 を 相 続 税 の 課 税 価 格 に 加 算 しなければなりません 予 想 以 上 に 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 を 実 行 する 人 が 多 かったので さすがに 新 制 度 では 財 務 省 も 穴 を 埋 めてきたということだと 思 い ます 税 理 士 から 見 ると 相 続 税 の 節 税 にならない 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 を 積 極 的 に 適 用 するメリットは 思 い 浮 かばないのですが 金 融 機 関 にすすめられて おそらく 多 く の 人 が 結 婚 子 育 て 資 金 の 一 括 贈 与 を 実 行 するのではないかと 思 います 節 税 メリットの 話 は 置 いておくとして この 制 度 が 活 用 されることによって 本 来 の 目 的 である 若 年 層 の 結 婚 出 産 育 児 の 後 押 しになればよいと 考 えます