回想録 には さまざまな思考 体験 近況 議論などが個性ある筆 致で書かれている これを同人に郵送するなどして順次 回覧し書き込む というもので 計 7 号 1909 明治 42 年 8 月まで続いている この 回覧集 に 中山が 飛び入り として登場するのは第 2 号からで 神戸教会時代の先輩や仲間たちに触れている 受洗は 一色 義朗 兄に導か れたやうに思ふ 常に僕を教へ励ましてくれた人 西山庵 いほり さ ん さんは今呼ぶとおかしい よそよそしいやうで僕の精神的 お母さん で 僕はその手にあはぬ駄々っ子でした 随分とやんちゃを極めたもの 白夢 金子卯吉 兄は神戸に於いて 最も愛慕した法の師です 講壇のドラ イは君によって潤され わが荒れたる心は君によって耕され 培われまし た と書いている この前後には 岡田実麿と美知代 永代静雄 一色 続いて西山 金子 と 神戸教会に関係した人々が相次いで上京 その何人かが梁川を囲むメ ンバーに入っている 泰昌が出版した 愛の学校 クオレ物語 を訳した 三浦修吾とその弟関造も加わっている 20