第 120 回 北 海 道 整 形 外 科 外 傷 研 究 会 抄 録 平 成 21 年 8 月 30 日 ( 日 ) 9:30~ 於 :かでる2 7 820 研 修 室 会 長 : 旭 川 赤 十 字 病 院 整 形 外 科 小 野 沢 司 先 生 共 催 : 北 海 道 整 形 外 科 外 傷 研 究 会 大 日 本 住 友 製 薬 株 式 会 社
第 120 回 北 海 道 整 形 外 科 外 傷 研 究 会 一 般 演 題 (1) 人 工 関 節 周 囲 骨 折 の 治 療 経 験 :3 症 例 の 報 告 旭 川 厚 生 病 院 整 形 外 科 八 島 英 基 先 生 主 題 : 小 児 肘 関 節 周 囲 骨 折 (1) 小 児 上 腕 骨 小 頭 骨 折 の1 例 手 稲 前 田 整 形 外 科 病 院 整 形 外 科 畑 中 渉 先 生 (2) 小 児 上 腕 骨 外 顆 骨 折 に 肘 頭 骨 折 を 合 併 した2 例 札 幌 徳 洲 会 病 院 整 形 外 科 外 傷 部 新 井 学 先 生 (3) 小 児 前 腕 骨 骨 幹 部 骨 折 の 手 術 治 療 成 績 札 幌 東 徳 洲 会 病 院 外 傷 部 井 畑 朝 紀 先 生 (4) 小 児 モンテジア 骨 折 の 治 療 経 験 手 稲 渓 仁 会 病 院 整 形 外 科 蔡 栄 浩 先 生 (5) 前 腕 双 極 損 傷 (Bipolar injury)の1 例 市 立 札 幌 病 院 整 形 外 科 平 地 一 彦 先 生 教 育 研 修 講 演 小 児 の 上 肢 の 骨 折 骨 端 線 損 傷 の 診 断 と 治 療 麻 生 整 形 外 科 クリニック 院 長 麻 生 邦 一 先 生
一 般 演 題 (1) 人 工 関 節 周 囲 骨 折 の 治 療 経 験 :3 症 例 の 報 告 旭 川 厚 生 病 院 整 形 外 科 八 島 英 基 金 谷 耕 平 堀 籠 圭 子 渡 邊 吾 一 森 田 智 慶 高 齢 者 人 口 の 増 加 に 伴 って 大 腿 骨 頚 部 骨 折 に 対 する 人 工 骨 頭 置 換 術 や 変 形 性 関 節 症 に 対 する 人 工 股 関 節 置 換 術 ( 以 下 THA)や 人 工 膝 関 節 置 換 術 ( 以 下 TKA) が 行 われる 症 例 は 増 加 しており 人 工 関 節 周 辺 骨 折 の 治 療 機 会 も 増 加 すると 予 想 される 当 科 では2008 年 2 月 から2008 年 9 月 の 間 に3 例 の 人 工 関 節 周 辺 骨 折 の 治 療 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 1 75 歳 男 性 15 年 前 に 当 科 で 左 セメントTHAが 行 われていた 平 成 20 年 2 月 梯 子 から 転 落 し 受 傷 Vancouver 分 類 B1 LCPとCCGを 用 いた 術 後 4ヵ 月 で 骨 癒 合 を 得 た 症 例 2 58 歳 女 性 5 年 前 に 当 科 で 左 人 工 骨 頭 置 換 術 が 行 われていた 平 成 20 年 5 月 転 倒 し 受 傷 Vancouver 分 類 C 逆 行 性 髄 内 釘 も 可 能 であったが stemと nail 間 での 応 力 の 集 中 が 危 惧 されLCPを 用 いた 術 後 5ヵ 月 で 骨 癒 合 を 得 た 症 例 3 86 歳 女 性 平 成 18 年 他 医 で 右 ステム 付 TKAが 行 われていた 平 成 20 年 8 月 転 倒 し 受 傷 Lewis&Rorabeck 分 類 typeⅡ LCPとCCGを 用 いた 術 後 4ヵ 月 で 骨 癒 合 を 得 た 考 察 人 工 関 節 周 囲 骨 折 の 治 療 に 際 して 弛 みのない 場 合 にはLCPを 用 いて 骨 接 合 術 を 行 い 比 較 的 良 好 な 結 果 が 報 告 されている しかし THAやTKAでステ ムのある 側 はunicortical screwとなることが 多 く 特 に 骨 質 の 不 良 な 症 例 ではプレートの 脱 転 が 危 惧 される 今 回 症 例 は 少 ないが ワイヤリングの 際 に 金 属 の 腐 蝕 を 危 惧 しLCPと 同 じくチタン 製 であるCCGを 用 いた TKAでステ ム 付 の 大 腿 骨 コンポーネントが 使 用 されている 場 合 でも LCPにCCGを 併 用 し 固 定 力 を 得 ることが 可 能 であった 骨 粗 鬆 症 の 強 い 症 例 では 線 ではなくある 程 度 幅 を 持 った 面 で 締 結 した 方 が 骨 への 侵 襲 が 少 なく 血 行 や 固 定 性 にも 有 効 ではないかと 考 えた
主 題 (1) 小 児 上 腕 骨 小 頭 骨 折 の1 例 手 稲 前 田 整 形 外 科 病 院 整 形 外 科 畑 中 渉 上 腕 骨 小 頭 の 前 方 関 節 面 のみを 含 む 小 頭 骨 折 は anterior sleeve 骨 折 と も 言 われ 小 児 では 極 めてまれである 9 歳 男 子 の1 例 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 9 歳 男 子 体 育 でマット 運 動 中 に 前 転 時 に 疼 痛 発 症 したため 当 院 初 診 肘 外 側 に 圧 痛 を 認 めたが 腫 脹 は 目 立 たなかった 初 診 医 により 上 腕 ギプス 固 定 されていた 過 去 に 肘 内 障 歴 が2 回 あった 治 療 経 過 翌 日 再 診 時 には 症 状 は 軽 減 初 診 時 X 線 上 後 方 fat pad sign 陽 性 とと もに 上 腕 骨 小 頭 関 節 面 側 の 透 亮 像 を 認 め 離 断 性 骨 軟 骨 損 傷 を 呈 する 上 腕 骨 小 頭 骨 折 Grantham 分 類 type1として ギプス 固 定 を 継 続 2 週 間 のギプス 固 定 後 可 動 域 訓 練 を 開 始 した 受 傷 後 3 週 で 外 仮 骨 は 増 加 し 少 年 サッカ ーチーム 練 習 に 復 帰 した 受 傷 後 16 週 の 時 点 で 伸 展 制 限 の 残 存 はあったが それ 以 外 は 回 復 していた 13 歳 の 現 在 特 に 日 常 生 活 に 支 障 は 無 いとのこと である 考 察 鑑 別 診 断 として 外 傷 が 誘 因 のPanner 病 が 上 げられる Panner 病 ではX 線 像 上 上 腕 骨 小 頭 部 の 骨 端 核 全 体 におよぶ 骨 折 線 様 ( 亀 裂 様 )の 透 亮 像 が 見 られるのに 対 し 小 頭 部 の 関 節 面 に 限 局 性 に 透 亮 像 が 見 えることで 鑑 別 が 可 能 である 治 療 方 法 は 整 復 を 要 する 場 合 には 骨 接 合 と 骨 片 除 去 があり 骨 接 合 術 の 結 果 は 良 好 との 報 告 がある 一 方 過 去 に 本 会 で 加 藤 は12 歳 で 骨 片 切 除 した 症 例 で7 年 9ヶ 月 の 経 過 で 関 節 症 を 呈 したと 報 告 しているため 骨 接 合 術 が 優 れているといえる
主 題 (2) 小 児 上 腕 骨 外 顆 骨 折 に 肘 頭 骨 折 を 合 併 した2 例 札 幌 徳 洲 会 病 院 整 形 外 科 外 傷 部 新 井 学 倉 田 佳 明 磯 貝 哲 高 橋 信 行 橋 本 功 二 平 山 傑 札 幌 東 徳 洲 会 病 院 外 傷 部 土 田 芳 彦 村 上 裕 子 辻 英 樹 井 畑 朝 紀 成 田 有 子 今 回 われわれは 比 較 的 稀 な 小 児 上 腕 骨 外 顆 骨 折 に 肘 頭 骨 折 を 合 併 した 症 例 を2 例 経 験 したので 報 告 する 症 例 1 7 歳 男 児 遊 具 (2m)から 転 落 し 受 傷 前 医 にて 左 上 腕 骨 外 顆 骨 折 左 肘 頭 骨 折 と 診 断 され 手 術 目 的 に 当 科 紹 介 肘 頭 骨 折 は2mmの 転 位 上 腕 骨 外 顆 骨 折 はJacob stageⅢであった 同 日 両 骨 折 に 対 し 骨 接 合 術 を 施 行 した 術 後 副 子 固 定 とした 術 後 5 週 内 固 定 に 用 いた 鋼 線 による 肘 関 節 屈 曲 制 限 を 認 め 抜 釘 した 現 在 術 後 3ヶ 月 骨 癒 合 得 られているが 可 動 域 制 限 を 認 め リハビリ 加 療 継 続 中 である 症 例 2 4 歳 男 児 ソファーより 転 落 し 受 傷 右 上 腕 骨 外 顆 骨 折 左 肘 頭 骨 折 と 診 断 転 位 のほとんどない 肘 頭 骨 折 上 腕 骨 外 顆 骨 折 はJacob stageⅢであっ た 同 日 右 上 腕 骨 外 顆 骨 折 に 対 し 骨 接 合 術 を 施 行 した 肘 頭 骨 折 は 保 存 的 加 療 とした 術 後 3 週 間 副 子 固 定 とした 術 後 8 週 で 骨 癒 合 を 確 認 し 抜 釘 し た 現 在 術 後 9ヶ 月 変 形 癒 合 可 動 域 制 限 を 認 めていない 肘 頭 骨 折 を 合 併 した 小 児 上 腕 骨 外 顆 骨 折 は 比 較 的 稀 であるが 認 識 してお くべき 損 傷 形 態 である 若 干 の 文 献 的 考 察 を 加 えて 報 告 する
主 題 (3) 小 児 前 腕 骨 骨 幹 部 骨 折 の 手 術 治 療 成 績 札 幌 東 徳 洲 会 病 院 外 傷 部 井 畑 朝 紀 土 田 芳 彦 村 上 裕 子 辻 英 樹 成 田 有 子 札 幌 徳 洲 会 病 院 整 形 外 科 外 傷 部 磯 貝 哲 倉 田 佳 明 高 橋 信 行 橋 本 功 二 平 山 傑 新 井 学 小 児 前 腕 骨 骨 幹 部 骨 折 治 療 の 主 体 は 保 存 的 治 療 であるものの 変 形 残 存 に より 回 旋 機 能 障 害 が 生 じることより 手 術 的 治 療 が 選 択 されることも 多 い 今 回 我 々は 同 手 術 症 例 の 治 療 経 過 につき 報 告 する 対 象 と 方 法 2008 年 4 月 から2009 年 5 月 までに 当 院 にて 手 術 加 療 を 施 行 した 小 児 前 腕 骨 骨 幹 部 骨 折 の7 例 ( 男 児 5 例 女 児 2 例 )を 対 象 とした 平 均 年 齢 は10 歳 (8 歳 ~15 歳 )であり 受 傷 機 転 は 転 倒 転 落 4 例 スポーツに 起 因 する ものが3 例 であった 骨 折 部 位 は 遠 位 1/3が1 例 中 央 1/3が5 例 近 位 1/3が1 例 であった ま た 7 例 中 6 例 で 橈 骨 尺 骨 双 方 の 骨 折 を 認 めた またGustilo1Aの 開 放 骨 折 が2 例 に 認 められた 手 術 方 法 は 経 皮 的 鋼 線 固 定 を5 例 で 行 い 2 例 においてplate 固 定 を 行 った 術 後 は 鋼 線 固 定 を 行 った 全 例 において 仮 骨 が 生 じるまで 回 外 位 にて 外 固 定 を 施 行 した 上 記 症 例 において 最 終 経 過 観 察 時 のアライメント 骨 癒 合 までの 期 間 最 終 経 過 観 察 時 の 可 動 域 合 併 症 について 検 討 した 結 果 および 考 察 経 皮 的 鋼 線 を 行 った5 例 のうち 術 後 8 週 で23 度 の 変 形 を 生 じた1 例 と 術 後 12 週 で 遷 延 癒 合 が 生 じた1 例 で 再 手 術 を 要 した 平 均 骨 癒 合 期 間 は11 週 (8~16)であった 最 終 観 察 時 における 角 状 変 形 は 全 例 で15 度 以 内 で 可 動 域 に 制 限 を 認 めなかった 合 併 症 として 術 後 屈 筋 腱 の 癒 着 前 骨 間 神 経 麻 痺 橈 骨 神 経 領 域 の 知 覚 麻 痺 が1 例 ずつ 生 じたが 最 終 観 察 時 には 全 例 で 改 善 を 認 めた 小 児 前 腕 骨 骨 折 の 多 くは 保 存 療 法 の 適 応 となり 手 術 加 療 を 選 択 するにし てもより 低 浸 襲 な 方 法 が 勧 められる しかし 自 験 例 において 経 皮 的 鋼 線 固 定 の2 例 において 再 手 術 を 要 した 機 能 障 害 を 残 さない 理 想 的 な 治 療 方 針 につ いて 考 察 する
主 題 (4) 小 児 モンテジア 骨 折 の 治 療 経 験 手 稲 渓 仁 会 病 院 整 形 外 科 蔡 栄 浩 佐 々 木 勲 モンテジア 骨 折 は 尺 骨 骨 折 に 橈 骨 頭 の 脱 臼 を 合 併 したものである 当 院 で 治 療 した13 例 のモンテジア 骨 折 の 治 療 経 験 を 報 告 する 症 例 2002 年 5 月 から2009 年 8 月 までに 当 院 で 治 療 した 小 児 モンテジア 骨 折 は13 例 ( 男 児 8 例 女 児 5 例 )であった 受 傷 時 平 均 年 齢 は7 歳 (3-14 歳 ) 受 傷 側 は 右 7 例 左 6 例 であった 受 傷 機 転 は 転 倒 5 例 転 落 7 例 不 明 1 例 であった Badoの 分 類 ではtype I( 橈 骨 頭 前 方 脱 臼 )が 4 例 type III( 橈 骨 頭 外 側 脱 臼 )が9 例 であった 後 方 脱 臼 のtype IIおよび 橈 骨 尺 骨 骨 折 の type IVは 無 かった 平 均 追 跡 期 間 は8ヶ 月 (1-21ヶ 月 )であった 全 例 全 身 麻 酔 下 に 処 置 ( 徒 手 整 復 もしくは 骨 接 合 )を 行 った 尺 骨 骨 折 に 対 して 固 定 材 を 用 いた 症 例 が7 例 (プレート2 例 キルシュナー 鋼 線 5 例 ) であった 残 り6 例 は 徒 手 整 復 後 整 復 位 が 保 持 された 橈 骨 頭 脱 臼 に 対 して 観 血 的 に 整 復 したものは4 例 であった 1 例 の 橈 骨 頭 頚 部 骨 折 に 対 してはキル シュナー 鋼 線 を 用 いた 整 復 固 定 を 施 行 した 術 前 からのコンパートメント 症 候 群 発 症 の2 例 に 対 して 減 張 切 開 を 施 行 した 術 後 は 前 腕 回 外 位 での 手 から 上 腕 までのシーネ 固 定 を2-3 週 間 施 行 した 2ヶ 月 以 上 追 跡 した 症 例 はすべて 最 終 追 跡 時 までに 尺 骨 の 骨 癒 合 を 得 られ 橈 骨 頭 の 脱 臼 は 認 めなかった また2ヶ 月 以 上 追 跡 した 症 例 において 肘 およ び 手 関 節 手 指 に 可 動 域 制 限 を 認 めなかった 固 定 材 抜 去 以 外 の 追 加 手 術 は なかった 考 察 一 般 的 にBado type Iの 発 生 頻 度 は60-85%でtype IIIは5-20%であると 報 告 されている 当 院 で 経 験 した 小 児 モンテジア 骨 折 はtype IIIが13 例 中 9 例 (69%)と 多 くみられた 特 に8 歳 以 下 の 症 例 ではtype IIIが10 例 中 8 例 と 80%を 占 め 特 徴 的 であると 思 われた プレート 固 定 を 施 行 された2 例 はtype I であり 11 歳 14 歳 と 年 長 であった 術 前 に 手 指 の 運 動 障 害 を 認 めた 症 例 は4 例 (3-7 歳 )であった そのうち2 例 はコンパートメント 症 候 群 の 診 断 で 減 張 切 開 を 施 行 された 残 り2 例 のうち1 例 は 屈 筋 群 の 断 裂 がみられた 他 の1 例 は 手 指 伸 展 を 軽 度 に 認 めたのみで 原 因 特 定 はできなかった
主 題 (5) 前 腕 双 極 損 傷 (Bipolar injury)の1 例 市 立 札 幌 病 院 整 形 外 科 平 地 一 彦 佐 久 間 隆 奥 村 潤 一 郎 平 山 光 久 中 山 央 高 橋 敬 介 長 谷 敬 太 郎 前 腕 への 長 軸 力 によって 手 関 節 と 肘 関 節 に 同 時 に 脱 臼 や 骨 折 が 生 じる 損 傷 をBipolar injury( 前 腕 双 極 損 傷 )と 呼 称 する その 代 表 はEssex-Lopresti 骨 折 ( 橈 骨 頭 粉 砕 骨 折 と 遠 位 橈 尺 関 節 脱 臼 )であるが それ 以 外 の 報 告 は 少 ない 橈 骨 遠 位 端 骨 端 線 損 傷 と 肘 関 節 内 骨 折 を 同 時 に 受 傷 した 稀 な1 例 を 経 験 したので 報 告 する 症 例 13 歳 中 学 生 バスケットボール 中 にoutstreched handで 左 手 をつき 受 傷 し た 主 訴 は 手 関 節 痛 と 肘 関 節 痛 であった 橈 骨 遠 位 の 骨 端 線 損 傷 と 肘 関 節 内 骨 折 ( 鈎 状 突 起 骨 折 :Regan-Morrey 分 類 type I)の 診 断 のもと 肘 関 節 はシ ーネ 固 定 (3 週 間 )による 保 存 治 療 を 行 い 橈 骨 遠 位 骨 端 線 損 傷 は 経 皮 ピン ニングを 施 行 した 受 傷 から2カ 月 しても 肘 関 節 の 伸 展 制 限 (-25 )と 外 反 肘 変 形 を 認 めたため 肘 関 節 の 断 層 撮 影 を 撮 影 した 上 腕 骨 小 頭 後 外 側 に 大 きさ 約 1cmの 転 位 した 骨 片 があり 上 腕 骨 小 頭 骨 折 を 見 過 ごしたことが 判 明 した 肘 関 節 の 手 術 を 行 い 展 開 すると 上 腕 骨 小 頭 後 外 側 に 約 1cmの 小 骨 片 があり 関 節 面 に5mmの 段 差 を 生 じ 変 形 治 癒 していた 肘 関 節 を 伸 展 する と 橈 骨 頭 がこの 転 位 した 小 骨 片 に 衝 突 し 伸 展 が 制 限 されていた 骨 癒 合 部 を 切 離 し 整 復 しHerbert screw2 本 で 固 定 した 疼 痛 や 可 動 域 制 限 なく 治 癒 し 3 年 を 経 過 した 現 在 変 形 性 関 節 症 などを 認 めない 考 察 Bipolar injuryは 稀 で その 代 表 格 であるEssexLopresti 骨 折 も 遠 位 橈 尺 関 節 脱 臼 が 見 逃 されることが 多 い 今 回 は 初 診 時 から 手 関 節 の 骨 折 と 肘 関 節 の 異 常 を 認 識 しながらも 肘 関 節 内 の 小 骨 片 を 見 逃 した Bipolar injuryにつ いて 文 献 的 考 察 を 加 え 報 告 する