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中 国 ビジネス ローの 最 新 実 務 Q&A 第 74 回 中 国 会 社 法 の 改 正 が 外 商 投 資 企 業 に 与 える 影 響 (2) 黒 田 法 律 事 務 所 萱 野 純 子 藤 田 大 樹 前 稿 から2006 年 1 月 1 日 より 施 行 されている 中 国 の 改 正 会 社 法 ( 以 下 新 会 社 法 とい う)について 検 討 している 2 回 目 となる 今 回 は 出 資 方 法 に 関 する 改 正 が 外 商 投 資 企 業 に 与 える 影 響 を 検 討 することにする 一 最 低 登 録 資 本 金 の 引 き 下 げ 及 び 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 Q1 日 本 企 業 A 社 は 中 国 において 自 社 が100% 出 資 する 有 限 会 社 を 設 立 しようと 考 えて います (1) 有 限 会 社 を 設 立 するための 最 低 登 録 資 本 金 は 幾 らですか (2) 出 資 金 を 分 割 で 払 い 込 むことは 可 能 でしょうか (3) 有 限 会 社 の 設 立 後 に 増 資 することを 考 えていますが その 場 合 に 増 資 額 を 分 割 で 払 い 込 むことは 可 能 でしょうか A1(1) 新 会 社 法 は 有 限 会 社 の 最 低 登 録 資 本 金 について 原 則 として3 万 人 民 元 と 規 定 し ています ただ 実 際 には 3 万 人 民 元 の 出 資 で 会 社 を 経 営 していくことは 困 難 な 場 合 が 多 いため 当 該 最 低 登 録 資 本 金 で 設 立 を 申 請 しても 審 査 許 可 機 関 から 設 立 を 許 可 されない 可 能 性 があります (2) 出 資 金 を 分 割 で 払 い 込 むことは 可 能 です もっとも その 場 合 最 初 の 出 資 額 は そ の 登 録 資 本 金 額 の15%を 下 回 ってはならず かつ 会 社 設 立 の 日 から3ヶ 月 以 内 に 払 い 込 ま なければなりません また 残 りの 出 資 額 は 会 社 設 立 の 日 から2 年 以 内 に 払 い 込 まなけれ ばなりません (3) 増 資 を 行 う 場 合 に 増 資 額 を 分 割 で 払 い 込 むことは 可 能 です もっとも その 場 合 会 社 が 登 録 資 本 の 変 更 登 記 を 申 請 する 際 に 新 しく 増 資 する 登 録 資 本 の20%を 下 回 らない 額 を 払 い 込 む 必 要 があります また 残 りの 増 資 額 は 会 社 設 立 の 日 から2 年 以 内 に 払 い 込 まなければなりません (1) 最 低 資 本 金 の 引 き 下 げ 新 会 社 法 施 行 前 の 会 社 法 ( 以 下 旧 会 社 法 という) 第 23 条 は 有 限 会 社 の 最 低 登 録 資 本 金 について 業 種 毎 に 以 下 のように 規 定 していた (i) 生 産 性 会 社 :50 万 人 民 元 (ii) 卸 売 会 社 :50 万 人 民 元 (iii) 小 売 会 社 :30 万 人 民 元 1

(iv) 技 術 開 発 コンサルティング サービス 業 :10 万 人 民 元 しかし 新 会 社 法 第 26 条 第 2 項 は 有 限 責 任 会 社 の 登 録 資 本 の 最 低 限 度 額 は 3 万 人 民 元 とする 法 律 行 政 法 規 に 有 限 責 任 会 社 の 登 録 資 本 の 最 低 限 度 額 についてより 高 い 規 定 がある 場 合 はその 規 定 に 従 う と 規 定 し これまでの 最 低 登 録 資 本 金 を 大 幅 に 減 額 する とともに 業 種 を 問 わず 一 律 に 原 則 として3 万 人 民 元 とすることを 明 確 にした なお 株 式 会 社 の 最 低 登 録 資 本 金 についても 従 来 の1000 万 人 民 元 から 500 万 人 民 元 に 減 額 され た( 新 会 社 法 第 81 条 第 3 項 ) もっとも 業 種 毎 の 特 別 法 によって 最 低 資 本 金 額 が 定 められているケースも 多 く 実 務 上 も 経 営 に 必 要 な 一 定 の 流 動 資 金 を 確 保 する 必 要 がある また 外 商 投 資 企 業 については 投 資 総 額 と 登 録 資 本 の 差 額 が 合 弁 企 業 の 借 入 枠 となる 等 の 制 限 があるため 新 法 によって 定 められた 最 低 登 録 資 本 金 で 設 立 することは 考 えにくい そして 会 社 の 設 立 申 請 の 際 には 当 該 会 社 に 関 するフィージビリティースタディー 報 告 書 を 審 査 許 可 機 関 に 提 出 する 必 要 が あるが 仮 に 新 法 によって 定 められた 最 低 登 録 資 本 金 で 申 請 した 場 合 審 査 許 可 機 関 か ら 当 該 プロジェクトの 実 行 可 能 性 を 疑 問 視 されて 設 立 許 可 が 下 りないといった 可 能 性 も 否 定 できない (2) 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 1 設 立 時 の 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 旧 会 社 法 は 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 を 認 めていなかったが 新 会 社 法 第 26 条 第 1 項 は 分 割 払 込 を 認 めるとともに 以 下 のようなルールを 規 定 した (i) 会 社 の 全 出 資 者 の 初 回 出 資 額 は 登 録 資 本 の20%を 下 回 ってはならず かつ 法 定 の 登 録 資 本 の 最 低 限 度 額 を 下 回 ってはならない (ii) 残 りの 出 資 額 については 会 社 設 立 の 日 から2 年 以 内 に 全 額 払 い 込 まなければならな い 出 資 者 が 投 資 会 社 の 場 合 は 5 年 以 内 に 全 額 を 払 い 込 めば 足 りる もっとも 新 会 社 法 旧 会 社 法 ともに 会 社 登 記 を 行 う 前 の 払 込 を 前 提 としており( 新 会 社 法 第 30 条 及 び 旧 会 社 法 第 27 条 は 出 資 検 査 が 済 んだ 後 に 会 社 の 設 立 登 記 を 申 請 する 旨 規 定 している) 会 社 が 設 立 された 後 に 払 込 を 開 始 することが 認 められている 外 商 投 資 企 業 の 出 資 払 込 とは 前 提 を 異 にしている そして 外 商 投 資 企 業 の 出 資 払 込 及 び 分 割 払 込 については 別 途 規 定 がされていたため ( 対 外 経 済 貿 易 部 国 家 工 商 行 政 管 理 局 公 布 中 外 合 弁 企 業 の 各 当 事 者 の 出 資 に 関 する 若 干 規 定 また 外 商 独 資 企 業 については 外 資 企 業 法 実 施 細 則 第 30 条 においても 規 定 されている) 従 来 から これらの 規 定 に 基 づいて 登 録 資 本 金 の 払 込 がなされてきた そのため 外 商 投 資 企 業 に 対 しても 新 会 社 法 第 26 条 規 定 の 分 割 払 込 のルールが 適 用 さ れるのか その 取 り 扱 いが 明 確 ではなかったが 2006 年 4 月 24 日 に 中 国 国 家 工 商 行 政 管 理 局 商 務 部 税 関 総 署 及 び 国 家 外 貨 管 理 総 局 から 連 名 で 公 布 された 外 商 投 資 企 業 の 審 査 許 可 登 記 管 理 に 関 する 法 律 の 適 用 上 の 若 干 問 題 に 関 する 執 行 意 見 ( 以 下 執 行 意 見 という)によって その 取 り 扱 いが 明 確 にされた すなわち 執 行 意 見 第 9 条 は 外 商 投 資 の 有 限 責 任 会 社 の 出 資 払 込 について 以 下 のよう に 規 定 している (i) 全 部 の 出 資 額 を 一 回 で 振 り 込 まなければならない 場 合 会 社 設 立 日 より6ヶ 月 以 内 に 全 額 振 り 込 まなければならない 2

(ii) 分 割 で 払 い 込 む 場 合 は 最 初 の 出 資 額 は その 出 資 額 全 体 の15%を 下 回 ってはなら ず かつ 法 定 の 登 録 資 本 の 最 低 限 度 額 を 下 回 ってはならない また 会 社 設 立 の 日 から3ヶ 月 以 内 に 支 払 わなければならない (iii) 残 りの 出 資 は 会 社 法 関 連 の 外 商 投 資 の 法 律 及 び 会 社 登 記 管 理 条 例 の 規 定 に 合 致 しなければならない この 点 (i) 及 び(ii)については 中 外 合 弁 企 業 の 各 当 事 者 の 出 資 に 関 する 若 干 規 定 第 4 条 が 同 趣 旨 の 規 定 をしており 当 該 規 定 は 中 外 合 弁 企 業 だけでなく 中 外 合 作 企 業 及 び 外 商 独 資 企 業 にも 適 用 があるため( 中 外 合 弁 企 業 の 各 当 事 者 の 出 資 に 関 する 若 干 規 定 についての 補 充 規 定 第 3 条 ) 外 商 投 資 企 業 に 関 するこれまでの 出 資 払 込 及 び 分 割 払 込 の 方 法 を 踏 襲 したものといえる また (iii)については 中 外 合 弁 企 業 及 び 中 外 合 作 企 業 には 分 割 払 いを 行 う 場 合 の2 回 目 以 降 の 出 資 の 期 限 について 特 に 規 定 がないため 新 会 社 法 第 26 条 第 1 項 が 規 定 する 残 りの 出 資 額 については 会 社 設 立 の 日 から2 年 以 内 に 全 額 払 い 込 まなければならない との 規 定 に 従 うことになる 一 方 で 外 商 独 資 企 業 については 外 資 企 業 法 実 施 細 則 第 30 条 第 1 項 が 最 後 の 出 資 は 営 業 許 可 証 の 交 付 日 から3 年 以 内 に 払 込 を 完 了 しなければならない と 規 定 していることか ら 外 資 企 業 法 実 施 細 則 と 新 会 社 法 のいずれが 適 用 されるか 問 題 となるが 外 資 企 業 法 実 施 細 則 は 行 政 法 規 に 過 ぎず 上 記 (iii)にいう 関 連 の 外 商 投 資 の 法 律 には 該 当 しないた め やはり 新 会 社 法 が 適 用 され 残 りの 出 資 は 会 社 設 立 の 日 から2 年 以 内 に 払 い 込 まなけ ればならない 2 増 資 時 の 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 外 商 投 資 企 業 の 増 資 時 における 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 については 特 に 規 定 がなく こ れまでも 設 立 時 の 分 割 払 いに 関 する 規 定 を 参 考 にして 行 われるのが 通 常 であった しかし 執 行 意 見 第 15 条 は 増 資 時 の 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 について 以 下 のように 規 定 した (i) 外 商 投 資 会 社 が 登 録 資 本 を 増 加 する 場 合 出 資 者 は 会 社 が 登 録 資 本 の 変 更 登 記 を 申 請 する 際 に 新 しく 増 資 する 登 録 資 本 の20%を 下 回 らない 額 を 払 い 込 まなければならな い (ii) 残 りの 増 資 額 は 会 社 法 関 連 の 外 商 投 資 の 法 律 及 び 会 社 登 記 管 理 条 例 の 規 定 に 合 致 しなければならない 従 って 増 資 の 際 の 最 初 の 出 資 額 は 設 立 時 の 登 録 資 本 金 の 分 割 払 込 の 場 合 の 15% とは 異 なり 新 しく 増 資 する 登 録 資 本 の 20% を 下 回 ってはならないことになる なお 従 来 の 増 資 手 続 は 工 商 変 更 登 記 を 行 った 後 に 外 貨 登 記 の 変 更 を 行 い そのう えで 増 資 金 額 を 払 い 込 むという 流 れで 行 われてきたが 上 記 のように 執 行 意 見 第 15 条 が 登 録 資 本 の 変 更 登 記 を 申 請 する 際 の 払 い 込 みを 求 めているため 現 在 の 増 資 手 続 は 商 務 部 門 の 許 可 後 先 に 外 貨 登 記 の 変 更 を 行 い 増 資 総 額 の20% 以 上 の 金 額 を 払 い 込 ん だ 後 に 工 商 変 更 登 記 を 行 うという 流 れに 変 更 されている 3

設 立 時 と 増 資 時 の 出 資 払 込 方 式 に 関 する 執 行 意 見 対 照 表 執 行 意 見 第 9 条 執 行 意 見 第 15 条 第 1 項 外 商 投 資 の 有 限 責 任 会 社 ( 一 人 有 限 会 社 を 外 商 投 資 会 社 が 登 録 資 本 を 増 加 する 場 合 含 む)の 出 資 者 が 法 律 行 政 法 規 の 規 定 に 有 限 責 任 会 社 ( 一 人 有 限 会 社 を 含 む)と 発 適 合 し 全 部 の 出 資 を 一 回 で 払 い 込 まなけれ 起 方 式 により 設 立 された 株 式 会 社 の 出 資 者 ばならない 場 合 会 社 設 立 日 より6ヶ 月 以 内 は 会 社 が 登 録 資 本 の 変 更 登 記 を 申 請 する に 全 額 払 い 込 まなければならない 分 割 で 払 際 に 新 しく 増 資 する 登 録 資 本 の20%を 下 い 込 む 場 合 は 最 初 の 出 資 額 は その 払 い 回 らない 額 を 払 い 込 まなければならない 残 込 むとされた 出 資 額 の15%を 下 回 ってはなら りの 部 分 の 出 資 期 限 は 会 社 法 関 連 の 外 ず また 法 定 の 登 録 資 本 の 最 低 限 度 額 を 下 商 投 資 の 法 律 及 び 会 社 登 記 管 理 条 例 の 規 回 ってはならず かつ 会 社 設 立 の 日 から3ヶ 定 に 合 致 しなければならない 月 以 内 に 全 額 払 い 込 まなければならない 残 その 他 の 法 律 行 政 法 規 に 別 途 規 定 がある りの 部 分 の 出 資 期 限 は 会 社 法 関 連 の 外 商 場 合 その 規 定 に 従 う 投 資 の 法 律 及 び 会 社 登 記 管 理 条 例 の 規 定 に 合 致 しなければならない その 他 の 法 律 行 政 法 規 が 会 社 設 立 時 にすべての 出 資 を 払 い 込 むべきことを 出 資 者 に 要 求 する 場 合 そ の 規 定 に 従 う 二 現 物 出 資 の 拡 大 Q2 日 本 企 業 A 社 は 中 国 において 自 社 が100% 出 資 して 有 限 会 社 を 設 立 する 予 定 です が その 出 資 については 機 械 設 備 の 現 物 出 資 を 採 用 したいと 考 えています (1) 具 体 的 にどのようなものを 現 物 出 資 することができるのでしょうか (2) 現 物 出 資 に 金 額 上 の 制 限 はあるのでしょうか A2(1) 機 械 設 備 等 の 現 物 工 業 所 有 権 ノウハウ 土 地 使 用 権 等 を 現 物 出 資 の 対 象 とする ことができます また 新 会 社 法 の 施 行 により 原 則 として 1 金 銭 によって 評 価 でき 2 法 に 従 い 譲 渡 できる 物 であれば 金 銭 以 外 の 財 産 でも 譲 渡 できるとされ さらに 著 作 権 著 作 隣 接 権 等 工 業 所 有 権 以 外 の 知 的 財 産 権 についても 出 資 できるようになりました (2) 新 会 社 法 は 金 銭 による 出 資 が 登 録 資 本 の30%を 下 回 ってはならないと 規 定 してい ますので 登 録 資 本 の70%が 現 物 出 資 の 上 限 ということになります (1) 現 物 出 資 の 対 象 の 拡 大 旧 会 社 法 第 24 条 は 現 物 工 業 所 有 権 ノウハウ 土 地 使 用 権 の 現 物 出 資 を 認 めており 外 商 投 資 企 業 の 関 連 法 令 にも 同 趣 旨 の 規 定 が 置 かれていたが( 合 弁 企 業 法 実 施 条 例 第 22 条 外 資 企 業 法 実 施 細 則 第 25 条 等 参 照 ) 会 社 法 の 改 正 により 現 物 出 資 の 対 象 が 大 幅 に 拡 大 された 4

すなわち 新 会 社 法 第 27 条 は 法 律 行 政 法 規 等 により 出 資 が 禁 止 されている 財 産 以 外 で 1 金 銭 によって 評 価 でき 2 法 に 従 い 譲 渡 できるものであれば 金 銭 以 外 の 財 産 でも 出 資 の 対 象 とできる 旨 規 定 している 従 って 例 えば 債 券 持 分 証 券 土 地 請 負 経 営 権 等 の 権 利 について 出 資 の 対 象 とできるものと 思 われる また 旧 会 社 法 においては 工 業 所 有 権 と 規 定 されていたが 新 法 においては 知 的 財 産 権 との 規 定 に 改 正 されたため 著 作 権 著 作 隣 接 権 等 の 工 業 所 有 権 以 外 の 知 的 財 産 権 についても 出 資 の 対 象 とできることになった そして 執 行 意 見 第 10 条 が 外 商 投 資 会 社 の 出 資 者 の 出 資 方 式 は 会 社 法 第 27 条 の 規 定 に 合 致 しなければならない と 規 定 しているため 新 会 社 法 第 27 条 は 外 商 投 資 企 業 に も 適 用 される もっとも 執 行 意 見 第 10 条 によれば 会 社 登 記 管 理 条 例 第 14 条 第 2 項 及 び 会 社 登 録 資 本 登 記 管 理 規 定 第 8 条 第 3 項 も 外 商 投 資 会 社 の 出 資 方 式 に 適 用 されるが これらの 規 定 によれば 出 資 者 は 労 務 信 用 自 然 人 の 氏 名 商 売 上 の 信 用 特 許 経 営 権 または 担 保 を 設 定 した 財 産 等 を 評 価 して 出 資 することはできない とされているため これらについて は 現 物 出 資 の 対 象 とすることはできない (2) 現 物 出 資 の 割 合 の 拡 大 現 物 出 資 が 投 資 総 額 に 占 める 割 合 がどの 程 度 まで 許 容 されるのかについて 旧 会 社 法 第 24 条 第 2 項 は 工 業 所 有 権 ノウハウの 出 資 金 額 は 有 限 責 任 会 社 の 登 録 資 本 の20%を 超 えてはならない と 規 定 していた これに 対 して 新 会 社 法 第 27 条 第 3 項 は 全 出 資 者 の 金 銭 出 資 金 額 は 有 限 責 任 会 社 の 登 録 資 本 の30%を 下 回 ってはならない との 改 正 を 行 い 金 銭 以 外 の 出 資 は 登 録 資 本 の 70%まで 占 めることが 認 められたため 工 業 所 有 権 ノウハウによる 出 資 の 許 容 される 割 合 が 登 録 資 本 の20%から70%にまで 飛 躍 的 に 増 加 することになった また 上 記 の 旧 会 社 法 第 24 条 の 規 定 では 工 業 所 有 権 ノウハウによる 出 資 について 登 録 資 本 の20%を 超 えてはならないと 明 記 されていたものの これら 以 外 の 現 物 土 地 使 用 権 の 出 資 の 上 限 については 規 定 されていなかった しかし 新 会 社 法 により 現 物 土 地 使 用 権 による 出 資 とその 他 の 金 銭 以 外 の 出 資 を 合 わせて 登 録 資 本 の70%までとしなければならな いという 上 限 が 設 定 されたため 流 動 資 金 を 一 定 程 度 ( 登 録 資 本 の30% 以 上 ) 確 保 すること が 義 務 づけられたと 言 うことができる なお 外 商 独 資 企 業 については 外 資 企 業 法 実 施 細 則 第 27 条 第 2 項 に 依 然 として 旧 会 社 法 第 24 条 の 規 定 と 同 じく 工 業 所 有 権 ノウハウの 出 資 を 登 録 資 本 の20% 以 下 に 制 限 する 規 定 が 置 かれている しかし 外 資 企 業 法 実 施 細 則 は 行 政 法 規 に 過 ぎないため 新 会 社 法 第 218 条 で 優 先 適 用 が 認 められた 外 商 投 資 に 関 する 法 律 には 該 当 しないと 解 され また 上 述 のように 執 行 意 見 第 10 条 も 外 商 投 資 会 社 の 出 資 者 の 出 資 方 式 は 会 社 法 第 27 条 の 規 定 に 合 致 しなければならない 旨 規 定 しているため 上 記 の 改 正 規 定 は 外 商 独 資 企 業 にも 適 用 される 5

新 旧 会 社 法 対 照 表 旧 会 社 法 第 24 条 新 会 社 法 第 27 条 出 資 者 は 金 銭 により 出 資 することができ ま 出 資 者 は 金 銭 により 出 資 することができ た 現 物 工 業 所 有 権 ノウハウ 土 地 使 用 権 また 現 物 知 的 財 産 権 ノウハウ 土 地 使 を 出 資 することができる 出 資 される 現 物 工 用 権 等 の 金 銭 によって 評 価 でき かつ 法 に 業 所 有 権 ノウハウまたは 土 地 使 用 権 につい 従 い 譲 渡 することができる 金 銭 以 外 の 財 産 ては 価 値 評 価 を 行 い 財 産 を 事 実 調 査 しな を 出 資 することもできる 但 し 法 律 行 政 法 ければならず 高 くまたは 低 く 価 値 評 価 して 規 の 規 定 により 出 資 としてはならない 財 産 に はならない 土 地 使 用 権 の 価 値 評 価 は 法 ついてはこの 限 りではない 律 行 政 法 規 の 規 定 に 従 い 行 う 出 資 される 金 銭 以 外 の 財 産 については 価 工 業 所 有 権 ノウハウの 出 資 金 額 は 有 限 責 値 評 価 を 行 い 財 産 を 事 実 調 査 しなければ 任 会 社 の 登 録 資 本 の20%を 超 えてはならな ならず 高 くまたは 低 く 価 値 評 価 してはなら い 但 し 国 がハイテクの 技 術 成 果 の 採 用 に ない 法 律 行 政 法 規 が 価 値 評 価 について ついて 別 途 規 定 している 場 合 についてはこの 規 定 している 場 合 は その 規 定 に 従 う 限 りではない 全 出 資 者 の 金 銭 出 資 金 額 は 有 限 責 任 会 社 の 登 録 資 本 の30%を 下 回 ってはならな い 6