平 成 27 年 度 民 生 福 祉 常 任 委 員 会 行 政 視 察 報 告 書 1. 視 察 日 程 平 成 27 年 5 月 19 日 ( 火 )から 5 月 22 日 ( 金 )まで 2. 視 察 先 及 び 視 察 内 容 (1) 広 島 県 三 原 市 高 齢 者 対 策 について (2) 愛 媛 県 今 治 市 高 齢 者 対 策 について 3. 参 加 者 委 員 長 佐 賀 英 生 副 委 員 長 池 光 弘 委 員 斉 藤 孝 昭 半 田 義 秋 大 瀧 次 男 富 岡 修 上 路 德 昭 白 井 二 郎 4. 視 察 内 容 広 島 県 三 原 市 (5 月 20 日 ( 水 )) 市 の 概 要 三 原 市 は 平 成 17 年 3 月 に 三 原 市 本 郷 町 久 井 町 大 和 町 が 合 併 して 誕 生 した 市 である 広 島 県 の 中 央 東 部 に 位 置 しており 市 の 中 央 部 を 東 西 に 山 陽 自 動 車 道 が 貫 通 し 中 心 部 はJR 山 陽 新 幹 線 とJR 山 陽 本 線 呉 線 による 鉄 道 網 が 形 成 されて いる また 重 要 港 湾 尾 道 糸 崎 港 の 三 原 内 港 と 地 方 港 湾 須 波 港 から 瀬 戸 内 海 の 島 し ょ 部 への 旅 客 船 が 運 航 され 市 の 北 西 部 には 中 国 四 国 地 方 の 拠 点 空 港 としての 広 島 空 港 を 有 し 陸 海 空 全 ての 主 要 交 通 がそろった 備 後 都 市 圏 の 中 心 都 市 のひと つとして 地 域 発 展 の 一 翼 を 担 っている 調 査 事 項 高 齢 者 対 策 について 説 明 者 三 原 市 保 健 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 課 長 門 泰 三 三 原 市 保 健 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 主 任 安 藤 公 一 三 原 市 保 健 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 主 任 大 村 寿 行 三 原 市 議 会 事 務 局 議 事 係 長 中 川 裕 二 三 原 市 議 会 事 務 局 議 事 係 主 任 中 原 敏 博 概 要 1 敬 老 会 行 事 について 三 原 市 の 高 齢 化 率 は 平 成 25 年 9 月 末 時 点 で 30.0 パーセントに 達 し 平 成 27 年 3 月 末 時 点 では 高 齢 化 率 31.6 パーセントとなっている 今 後 も 人 口 の 高 齢 化 率 は 進 み 平 成 37 年 には 団 塊 の 世 代 が 後 期 高 齢 化 し 平 成 42 年 には 後 期 高 齢 者 数 が2-1 -
万 人 を 超 え 最 大 数 を 迎 える 三 原 市 敬 老 会 事 業 助 成 交 付 金 要 領 に 基 づき 高 齢 者 に 対 し その 長 寿 を 祝 福 し 敬 老 の 意 を 表 するとともに 市 民 の 敬 老 思 想 の 高 揚 を 図 る ため かつ 高 齢 者 が 自 ら 生 きがいを 高 めることを 目 的 と して 敬 老 会 事 業 を 開 催 する 団 体 に 対 し 支 援 を 行 う 支 給 の 内 容 は 敬 老 会 の 開 催 団 体 に 対 し 当 該 年 度 に 75 歳 以 上 となる 高 齢 者 一 人 につき 2,600 円 を 上 限 に 人 数 分 支 給 する 記 念 品 配 布 のみの 場 合 は 対 象 高 齢 者 一 人 につき 2,000 円 を 上 限 に 人 数 分 支 給 する 開 催 団 体 にお いて 敬 老 会 欠 席 者 については 記 念 品 を 配 布 すること としているため 高 い 参 加 率 を 維 持 している 敬 老 会 行 事 の 実 績 年 度 開 催 団 体 数 決 算 額 ( 円 ) 対 象 者 数 H24 186 会 開 催 :141 (14,412 人 ) 記 念 品 :45 ( 1,902 人 ) 41,255,188 16,322 人 参 加 者 数 ( 参 加 率 ) 16,314 人 (99.95%) H25 193 H26 200 会 開 催 :142 (15,162 人 ) 記 念 品 :53 ( 1,618 人 ) 41,842,728 16,800 人 会 開 催 :141 (14,478 人 ) 記 念 品 :59 ( 2,301 人 ) 41,924,481 16,949 人 16,780 人 (99.88%) 16,779 人 (98.99%) 2 民 生 委 員 児 童 委 員 の 現 状 について 市 内 11 民 生 区 で 民 生 委 員 230 名 ( 平 成 27 年 3 月 31 現 在 欠 員 2 名 )と 主 任 児 童 委 員 22 名 の 計 252 名 で 民 生 委 員 主 任 児 童 委 員 の 活 動 を 行 っている 活 動 費 として 三 原 市 民 生 委 員 児 童 委 員 連 合 協 議 会 へ 年 額 2,617,000 円 を 補 助 している 単 位 民 生 委 員 児 童 委 員 協 議 会 数 法 定 単 位 民 生 委 員 児 童 委 員 協 議 会 11 地 区 活 動 費 ( 一 人 当 たり) 地 区 会 長 年 額 118,320 円 ( 交 付 税 算 定 分 58,200 円 + 市 負 担 分 60,120 円 ) 民 生 委 員 児 童 委 員 年 額 106,400 円 ( 交 付 税 算 定 分 58,200 円 + 市 負 担 分 48,200 円 ) 評 価 課 題 平 成 26 年 10 月 1 日 現 在 市 の 独 り 暮 らし 高 齢 者 は 5,051 人 で 65 歳 を 超 えた 多 くの 委 員 が 一 人 当 たり 約 20 人 の 独 り 暮 らし 高 齢 者 を 見 守 りしている 状 況 であ る 平 成 37 年 には 団 塊 世 代 が 後 期 高 齢 化 し 平 成 42 年 には 後 期 高 齢 者 数 が2 万 人 を 超 え 最 大 数 を 迎 える 中 担 当 する 高 齢 者 世 帯 数 は 年 々 増 加 し 担 当 地 域 の 広 - 2 -
さなどを 考 えると 負 担 増 に 伴 い 委 員 の 定 員 を 充 足 できなくなる 事 態 が 近 いと 危 惧 している こうしたことへの 対 策 として 民 生 委 員 児 童 委 員 と 連 携 しながら 委 員 活 動 を 支 援 する 民 生 委 員 協 力 員 制 度 を 平 成 27 年 12 月 に 創 設 し 担 い 手 の 確 保 及 び 活 動 しやすい 環 境 を 整 備 することとしている 民 生 委 員 協 力 員 制 度 について 民 生 委 員 協 力 員 が 必 要 な 背 景 高 齢 者 等 の 増 加 による 民 生 委 員 児 童 委 員 の 負 担 増 加 見 守 り 活 動 を 支 援 する 人 員 の 確 保 が 必 要 民 生 委 員 児 童 委 員 のなり 手 不 足 民 生 委 員 児 童 委 員 の 後 継 者 を 育 成 するシステムが 必 要 民 生 委 員 活 動 の 充 実 の 必 要 性 民 生 委 員 児 童 委 員 の 負 担 増 加 役 割 の 重 要 性 は 増 すばかり 活 動 の 一 層 充 実 には 協 力 体 制 の 構 築 が 必 要 民 生 委 員 協 力 員 制 度 の 狙 い 民 生 委 員 児 童 委 員 の 負 担 軽 減 民 生 委 員 協 力 員 が 民 生 委 員 児 童 委 員 が 行 う 見 守 り 活 動 を 支 援 し 民 生 委 員 児 童 委 員 の 負 担 軽 減 を 図 る 民 生 委 員 後 継 者 の 育 成 民 生 委 員 協 力 員 が 民 生 委 員 活 動 に 携 わることで 民 生 委 員 活 動 についての 理 解 を 深 め 次 期 民 生 委 員 児 童 委 員 の 候 補 者 となるような 後 継 者 の 育 成 体 制 の 構 築 を 図 る 地 域 への 民 生 委 員 活 動 のPR 民 生 委 員 活 動 を 支 援 する 仕 組 みを 制 度 として 確 立 することで 民 生 委 員 児 童 委 員 への 理 解 者 を 増 やし 地 域 福 祉 の 向 上 を 図 る 主 な 質 疑 Q 敬 老 会 を 主 催 する 団 体 の 主 なるものはどこか また サークルなどの 任 意 団 体 も 敬 老 会 を 主 催 可 能 となっているが 参 加 者 は 町 内 会 と 重 復 参 加 は 可 能 なのか A 町 内 会 婦 人 会 JA 互 助 会 が 主 な 実 施 団 体 である サークルなどの 任 意 団 体 の 敬 老 会 に 参 加 する 場 合 は 町 内 会 の 催 しには 参 加 できない 事 前 に 名 簿 を 提 出 してもらうことによって 重 復 参 加 はできないシステムになっている Q 敬 老 会 行 事 への 市 の 関 与 はどの 程 度 か A 市 の 関 与 は 経 済 的 支 援 が 主 であり 運 営 内 容 は 敬 老 会 を 実 施 する 町 内 会 等 の 諸 団 体 にすべて 任 せている Q 実 施 団 体 ごとに 記 念 品 食 事 余 興 などに 差 が 生 じることはないか A 地 域 団 体 により 差 は 生 じているが 本 事 業 は 高 齢 者 の 社 会 交 流 を 主 とし - 3 -
ており 地 域 のつながりを 保 つため 実 施 団 体 が 創 意 工 夫 しているものであるこ とから 趣 旨 に 反 していないと 考 えている 参 加 者 から 食 事 がおいしくない など 多 少 の 不 満 の 声 はあるが 開 催 団 体 からの 改 善 要 望 は 特 にない Q 敬 老 会 行 事 の 助 成 金 を 団 体 の 運 営 費 に 使 用 してもよいのか A 敬 老 会 行 事 の 収 支 については 実 績 報 告 の 際 に 領 収 書 の 添 付 をお 願 いし 収 支 を 確 認 しているため 助 成 金 を 団 体 の 運 営 費 に 補 填 することはできない 助 成 金 で 購 入 したテーブルクロスや 食 器 などの 物 品 を 敬 老 会 以 外 の 各 種 行 事 に 使 用 し ている 団 体 もあるが それは 構 わないとしている Q 敬 老 会 事 業 の 対 象 者 となる 高 齢 者 の 把 握 と 個 人 情 報 について A GIS( 地 理 情 報 システム)を 活 用 し 町 内 会 等 区 域 毎 の 高 齢 対 象 者 (75 歳 以 上 )を 抽 出 し 希 望 する 実 施 団 体 へ 提 供 しているため 対 象 者 のほぼ 全 員 を 把 握 している 情 報 提 供 にあたっては 個 人 情 報 審 議 会 で 審 議 済 のため 問 題 はない Q 民 生 委 員 児 童 委 員 の 年 齢 構 成 について A 平 均 年 齢 は 65 歳 前 後 となっている 委 員 の 所 感 敬 老 会 行 事 については 大 変 すばらしい 取 り 組 みであり 最 高 のモデルケース だと 思 う 特 に 参 加 しない1パーセントの 人 々にも 目 をかけている 点 が 良 いこと だと 思 う このまま 当 市 に 導 入 できれば 対 象 となる 方 々に 喜 んでもらえると 思 う 敬 老 会 行 事 について 三 原 市 では 75 歳 以 上 の 方 々が 参 加 対 象 となっており そ のうち 約 99 パーセントの 方 が 参 加 されている 記 念 品 の 贈 呈 のみの 方 もたくさん いるが 外 れている 方 が 少 ない 点 はすばらしいと 感 じた また 敬 老 会 行 事 を 町 内 会 や 婦 人 会 各 種 団 体 などが 細 かく 分 かれて 開 催 したり 名 簿 提 出 により 参 加 者 が 重 復 しないようにきめ 細 やかでわかりやすくしていることも 驚 いた むつ 市 では 敬 老 会 行 事 を 市 民 が 納 得 できるところまで 考 えられていないので 大 変 参 考 になる 事 例 だと 考 える 敬 老 会 行 事 については 行 政 から 切 り 離 し 外 部 の 開 催 団 体 へ 事 業 支 援 するこ とがベストだと 感 じている 多 少 の 改 善 は 必 要 なものの むつ 市 も 見 習 う 必 要 が あると 考 える 民 生 委 員 の 現 状 については 委 員 のなり 手 が 少 ないと 言 われてお り 次 世 代 の 委 員 の 育 成 も 兼 ねて 民 生 委 員 協 力 員 制 度 なるものを 行 っている むつ 市 でもこの 制 度 は 導 入 すべきと 思 う また 活 動 費 等 の 各 手 当 は 必 要 経 費 と して 増 額 支 給 すべきと 考 える 高 齢 者 が 高 齢 者 を 支 援 する 時 代 となる 前 に 人 口 ビジョンを 早 急 に 作 成 し 各 施 策 を 実 施 するべきだと 思 う 敬 老 会 の 実 施 を 各 町 内 会 自 治 会 任 意 団 体 に 任 せることにより 各 地 域 で 創 意 工 夫 して 実 施 できるため 年 々 開 催 団 体 数 が 増 加 している 大 きく 開 催 するより - 4 -
も 小 さな 会 の 方 が 長 続 きすると 思 う 今 後 ますます 民 生 委 員 の 担 い 手 不 足 が 深 刻 化 する 中 で 民 生 委 員 協 力 員 等 の 補 助 組 織 をつくることが 必 要 だと 考 える また 民 生 委 員 を 町 内 会 ごとに 選 出 するとなると 町 内 会 によっては 人 材 不 足 がますます 懸 念 されるので 隣 接 する 町 内 も 含 めた 地 区 から 選 出 することも 考 えるべきである 全 体 的 に 理 想 的 な 運 営 方 法 だと 思 う 特 に 細 分 化 させた 団 体 による 運 営 は 全 体 運 営 より 細 かいところまで 目 が 届 き より 密 な 交 流 ができるとともに 特 色 の ある 運 営 もできるのではないかと 思 う 当 市 に 合 うように 工 夫 して 実 施 に 向 けて 努 力 していきたい 敬 老 会 開 催 団 体 に 対 象 者 名 簿 など 正 確 な 情 報 提 供 することにより 重 復 参 加 の 防 止 などスムーズな 対 応 ができる 民 生 委 員 の 高 齢 化 問 題 は 共 通 しており 定 年 退 職 者 に 限 らず 20 歳 代 から 40 歳 代 の 方 でも 委 員 になってもらい 民 生 委 員 児 童 委 員 の 平 均 年 齢 を 下 げていく 方 法 を 考 えていかなければならない 愛 媛 県 今 治 市 (5 月 21 日 ( 木 )) 市 の 概 要 今 治 市 は 愛 媛 県 の 北 東 部 に 位 置 し 瀬 戸 内 海 に 突 出 した 高 縄 半 島 の 東 半 分 を 占 める 陸 地 部 と 芸 予 諸 島 の 南 半 分 の 島 しょ 部 からなり 瀬 戸 内 の 海 上 交 通 の 要 衝 と して 古 くから 海 運 業 造 船 業 など 海 とともに 発 展 してきた また 繊 維 産 業 も 盛 ん で 特 にタオルの 生 産 は 全 国 生 産 高 の 約 5 割 のシェアを 誇 るほか 穏 やかな 気 候 に 緑 豊 かな 山 と 美 しい 瀬 戸 内 海 という 自 然 環 境 を 生 かして 柑 橘 類 木 材 などの 農 林 業 や 天 然 養 殖 ともに 漁 業 も 盛 んに 行 われている 調 査 事 項 高 齢 者 対 策 について 説 明 者 今 治 市 健 康 福 祉 部 高 齢 介 護 課 課 長 補 佐 今 治 市 健 康 福 祉 部 高 齢 介 護 課 生 きがい 推 進 係 長 今 治 市 健 康 福 祉 部 高 齢 介 護 課 包 括 支 援 センター 今 治 市 社 会 福 祉 協 議 会 今 治 市 議 会 事 務 局 議 事 調 査 課 書 記 平 井 祐 子 浮 穴 昌 嗣 三 浦 瑞 紀 田 窪 秀 行 武 田 佳 子 概 要 1 介 護 支 援 ボランティア 事 業 について 介 護 支 援 ボランティア 制 度 は 高 齢 者 の 介 護 支 援 ボランティア 活 動 に 対 して 評 価 ポイントを 付 与 し そのポイントを 換 金 した 交 付 金 を 交 付 する 制 度 である 高 齢 者 が 介 護 支 援 ボランティア 活 動 などを 通 じて 地 域 貢 献 することを 積 極 的 に 奨 励 支 援 することにより 高 齢 者 自 身 が 社 会 参 加 活 動 を 通 じて 介 護 予 防 に 資 するこ とを 目 的 に 平 成 24 年 10 月 に 事 業 開 始 した - 5 -
介 護 支 援 ボランティア 制 度 の 流 れ 今 治 市 ( 事 業 実 施 主 体 ) 受 入 機 関 の 指 定 転 換 交 付 金 交 付 決 定 及 び 交 付 管 理 機 関 今 治 市 社 会 福 祉 協 議 会 ボランティア 登 録 ( 講 習 会 保 険 加 入 ) ボランティア 活 動 調 整 ポイント 管 理 付 与 評 価 ポイント 対 象 活 動 委 6 申 請 伝 達 託 1ボランティア 登 録 申 請 レクリエーション 等 の 参 加 支 援 または 補 助 お 茶 出 し 配 膳 下 膳 等 の 補 助 話 し 相 手 散 歩 外 出 及 び 施 設 内 移 動 の 補 助 模 擬 店 等 手 伝 い 及 び 行 事 の 会 場 設 営 または 補 助 草 取 りの 補 助 洗 濯 物 の 整 理 やシーツ 交 換 の 補 助 その 他 施 設 職 員 と 共 に 行 う 軽 微 な 活 動 2ボランティア 手 帳 5 転 換 交 付 金 交 付 申 請 活 動 記 録 簿 1 時 間 程 度 の 活 動 で 1 個 のスタンプ(1 日 2 個 が 上 限 ) スタンプ1 個 につき 100 ポイント( 年 間 5,000 ポイン トが 限 度 ) 交 付 金 は 100 ポイント=100 円 市 税 介 護 保 険 料 の 未 納 又 は 滞 納 がある 場 合 は 交 付 金 は 交 付 できない 7 交 付 金 交 付 指 介 護 支 援 ボランティア 3 4 活 ス タ ン 動 プ 押 印 受 入 機 関 定 決 定 通 知 書 ボランティア 受 入 調 整 ボランティア 活 動 支 援 ボランティア 活 動 記 録 ( 介 護 保 険 施 設 等 ) 介 護 老 人 福 祉 施 設 介 護 老 人 保 健 施 設 介 護 療 養 型 医 療 施 設 特 定 施 設 入 居 者 生 活 介 護 施 設 養 護 老 人 ホーム 通 所 介 護 事 業 所 認 知 症 対 応 型 共 同 生 活 介 護 事 業 所 小 規 模 多 機 能 型 居 宅 介 護 事 業 所 その 他 指 定 申 請 書 実 績 年 度 受 入 機 関 数 ボランティア 登 録 者 数 ポイント 転 換 交 付 金 額 ( 評 価 ホ イント 交 換 申 請 者 数 ) ( 交 付 金 申 請 者 数 ) H24 86 事 業 所 112 人 ( 43 人 ) 37,000 円 ( 42 人 ) H25 88 事 業 所 166 人 (112 人 ) 171,600 円 (110 人 ) H26 89 事 業 所 218 人 (112 人 ) 191,800 円 (112 人 ) 滞 納 により 交 付 金 申 請 が 却 下 される 場 合 があるため ポイント 交 換 申 請 者 数 と 交 付 金 申 請 者 数 が 合 致 しない 場 合 がある - 6 -
2 認 知 症 高 齢 者 等 見 守 りネットワーク 事 業 について 今 治 市 では 65 歳 以 上 の 高 齢 者 の 約 12 パーセントを 超 える 方 に 認 知 症 がみられ ることから 平 成 27 年 1 月 協 力 機 関 地 域 の 方 等 による 日 々の 穏 やかな 見 守 り と 行 方 不 明 高 齢 者 等 の 早 期 発 見 早 期 対 応 のための 連 携 を 図 る 認 知 症 高 齢 者 等 見 守 りネットワーク いまからネット に 取 り 組 み 認 知 症 になっても 安 心 して 暮 らせる 地 域 づくりを 目 指 している いまからネット とは 1 認 知 症 高 齢 者 等 見 守 り 事 業 2 認 知 症 サポーター 養 成 事 業 3 徘 徊 高 齢 者 等 SOS 事 業 の3つで 構 成 されており 協 力 いただける 地 域 の 方 や 協 力 機 関 が 何 か 異 変 を 感 じたり 気 になる 方 を 発 見 した 場 合 には 専 門 の 相 談 機 関 へ 連 絡 していただき 連 携 して 速 やかに 対 応 できる 仕 組 みをつくり 徘 徊 等 によって 行 方 不 明 が 発 生 した 場 合 には 情 報 提 供 等 により 早 期 発 見 を 目 指 してい る 事 業 開 始 に 至 る 経 緯 全 国 的 に 認 知 症 高 齢 者 徘 徊 高 齢 者 行 方 不 明 高 齢 者 の 増 加 問 題 が 広 がる 全 国 の 自 治 体 から 行 方 不 明 者 情 報 の 提 供 愛 媛 県 認 知 症 施 策 市 町 連 携 会 議 で 認 知 症 に 関 するネットワークの 検 討 認 知 症 サポーターの 増 加 地 域 包 括 支 援 センターが 開 催 する 地 域 ケア 会 議 などで 認 知 症 高 齢 者 の 早 期 発 見 や 見 守 りが 課 題 となる 事 業 創 設 にあたって 考 慮 したこと 認 知 症 サポーターの 役 割 意 識 ネットワークへの 協 力 が 負 担 にならないこと 認 知 症 = 徘 徊 = 面 倒 な 人 とならないこと 認 知 症 になっても 安 心 して 生 活 をすることのできる 今 治 市 を 目 指 して 認 知 症 高 齢 者 やその 家 族 を 地 域 全 体 で 支 えるという 意 識 付 け 現 在 の 状 況 協 力 機 関 168 事 業 所 医 療 機 関 介 護 事 業 所 公 共 交 通 機 関 タクシー 会 社 金 融 機 関 認 知 症 サポ ーター 養 成 講 座 受 講 事 業 所 ( 薬 局 保 険 会 社 生 協 など)など 利 用 登 録 者 41 人 ( 男 性 15 人 女 性 26 人 ) 平 均 年 齢 79.3 歳 ( 最 年 少 66 歳 最 高 齢 89 歳 ) 介 護 認 定 未 申 請 1 人 申 請 中 5 人 要 支 援 2 人 要 介 護 33 人 - 7 -
情 報 提 供 件 数 4 件 認 知 症 サポーター 数 6,517 人 ( 平 成 27 年 3 月 末 現 在 ) 半 年 で 1,090 人 の 増 主 な 質 疑 Q ボランティアとしての 対 象 活 動 の 中 に 草 取 り 等 も 含 まれているが シルバー 人 材 センターの 活 動 と 重 復 する 内 容 はないか A ボランティア 登 録 している 方 は 女 性 が 多 いため 草 取 りや 窓 ふき 等 の 軽 作 業 はご く 一 部 であり 問 題 とはなっていない Q 介 護 施 設 等 でのボランティア 活 動 ということで 専 門 的 な 知 識 も 必 要 とされる 分 野 もあると 思 うがどのように 対 応 しているのか また この 事 業 に 対 する 評 価 に ついて A 施 設 入 所 者 の 中 には 介 護 度 が 重 度 の 方 もいるので お 互 いに 負 担 とならないよう に 配 慮 し 資 格 を 必 要 としない 作 業 を 中 心 に 活 動 してもらっている 事 業 への 評 価 としては ボランティア 登 録 をして 活 動 している 方 からは 良 い 制 度 だ 今 後 も 続 けて 欲 しい との 意 見 があり 内 部 評 価 としては 予 算 を 確 保 できている 現 状 から 継 続 事 業 として 認 められていると 考 えている Q ボランティア 登 録 の 対 象 者 を 65 歳 以 上 としている 理 由 は A 国 の 地 域 支 援 事 業 交 付 金 を 活 用 した 事 業 のため 対 象 者 を 65 歳 以 上 としている Q 介 護 ボランティア 登 録 者 を 増 やすための 対 策 は A 事 業 開 始 が 平 成 24 年 10 月 からであり 市 民 への 周 知 がまだ 不 足 していると 思 う ので 市 の 広 報 紙 などにより 周 知 し 登 録 者 を 増 やしていきたい また 登 録 はし ているものの 活 動 実 績 がない 方 々のため 講 習 会 を 開 催 しボランティア 活 動 への 啓 発 活 動 をしていきたい 委 員 の 所 感 なかなか 難 しい 事 業 ではあるが 国 の 交 付 金 ( 地 域 支 援 事 業 費 )を 活 用 し 国 県 と 連 携 をとりながら 事 業 展 開 をし 112 名 の 登 録 があるというのは 温 かさを 感 じる 今 後 の 時 代 を 考 えれば 対 象 年 齢 を 下 げて 多 くの 方 の 参 加 を 願 えれば 良 いのではない かと 思 う 高 齢 者 にとってはメリットの 高 い 事 業 と 考 える 健 康 な 65 歳 以 上 の 方 は 老 後 をどう 過 ごすかで 悩 むところだが ボランティア 活 動 により 自 分 の 健 康 のためにもなり ま た 人 の 役 に 立 つことで 生 きがいを 感 じる 方 々も 多 いと 考 える ポイントを 取 得 交 換 というシステムから むつ 市 で 実 施 している 健 康 マイレージ 事 業 に 高 齢 者 向 けの 枠 としてプラスしてはどうかと 思 う 介 護 ボランティア 事 業 は 本 市 にとっても 有 効 な 制 度 だと 思 うが 窓 口 となる 機 関 ( 今 治 市 では 社 会 福 祉 協 議 会 )と 行 政 の 担 当 部 局 の 連 携 が 非 常 に 重 要 だと 思 う 当 市 における 現 状 からなる 分 析 と 事 業 の 必 要 性 予 算 の 確 保 など 課 題 を 克 服 し 実 現 すべ き 制 度 だと 思 う 高 齢 者 が 高 齢 者 の 世 話 をする 制 度 であり これからの 社 会 には 必 要 であると 認 識 し - 8 -
た 取 得 ポイントの 換 金 を 目 的 とするのではなく 社 会 に 貢 献 するという 意 識 が 必 要 であり 今 治 市 の 現 状 としても 換 金 よりも 地 域 社 会 とのつながりを 重 要 視 している 方 が 多 いとのことだった また 認 知 症 高 齢 者 等 見 守 りネットワーク 事 業 ( 通 称 :い まからネット)は 認 知 症 高 齢 者 を 地 域 全 体 で 見 守 り 何 か 異 変 があった 場 合 には 情 報 提 供 をお 願 いするもので 認 知 症 高 齢 者 が 増 加 しているむつ 市 でも 取 り 入 れていきた い 制 度 である 65 歳 以 上 の 元 気 な 高 齢 者 が 自 分 の 得 意 な 分 野 で 介 護 支 援 ボランティアとして 地 域 貢 献 することを 積 極 的 にしている 今 後 の 高 齢 化 社 会 の 中 での 老 老 介 護 の 仕 組 み づくりに 取 り 組 んでいることに 感 心 した 介 護 支 援 ボランティアに 登 録 している 方 々 はポイントより 介 護 を 通 じて 地 域 に 貢 献 できる 喜 びを 感 じていることに 感 動 した 認 知 症 の 家 族 を 抱 える 家 庭 にとって 地 域 全 体 でサポートする 取 り 組 みは 大 変 心 強 く 家 庭 の 負 担 も 軽 減 できる 事 業 である シルバー 人 材 センターの 活 動 内 容 との 重 複 を 少 なくすることや 登 録 者 ( 活 動 者 ) を 増 やすための 努 力 をしていることは 理 解 するものの 換 金 ポイントの 上 限 を 高 くす ることで 現 在 よりも 多 くの 人 を 募 ることができ るような 気 がする 今 後 介 護 支 援 事 業 は 増 え はしても 減 ることはないと 思 われる 事 業 なので あらゆる 角 度 から 検 討 と 工 夫 が 必 要 と 考 える 今 治 市 が 事 業 実 施 主 体 となり 今 治 市 社 会 福 祉 協 議 会 が 管 理 機 関 として ボランティア 登 録 活 動 調 整 ポイントの 管 理 付 与 を 行 っており 今 後 むつ 市 でもボランティア 制 度 の 導 入 を 検 討 する 必 要 がある 上 記 のとおり 視 察 報 告 いたします 平 成 27 年 6 月 12 日 むつ 市 議 会 議 長 山 本 留 義 様 民 生 福 祉 常 任 委 員 会 委 員 長 佐 賀 英 生 - 9 -