判 例 時 報 平 成 25 年 12 月 1 日 号 < 最 新 判 例 批 判 > 箱 井 崇 史 西 川 佳 代 外 川 英 明 松 原 久 利 黒 澤 睦 斎 藤 司 判 決 録 < 行 政 > 1 件 3 < 民 事 > 7 件 17 < 知 的 財 産 権 > 1 件 79 < 労 働 > 1 件 126 < 刑 事 > 1 件 142 最 高 裁 判 例 要 旨 ( 平 成 25 年 9 月 分 ) 146 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2199
判 例 評 論 147 判 決 録 行 政 電 気 事 業 法 施 行 規 則 九 三 条 の 三 の 規 定 による 経 済 産 業 大 臣 の 定 期 検 査 終 了 証 の 交 付 が 行 政 事 件 訴 訟 法 三 条 二 項 の 処 分 に 当 たらないとされた 事 例 ( 大 阪 高 判 25.6.28) 3 民 債 務 整 理 に 係 る 法 律 事 務 を 受 任 した 弁 護 士 が 特 定 の 債 権 者 の 債 権 につき 消 滅 時 効 の 完 成 を 待 つ 方 針 を 採 る 場 合 において 上 記 方 針 に 伴 う 不 利 益 等 や 他 の 選 択 肢 を 説 明 すべき 委 任 契 約 上 の 義 務 を 負 うとされた 事 例 ( 最 三 判 25.4.16) 17 太 陽 光 パネルの 反 射 光 により 建 物 の 所 有 権 の 円 満 な 利 用 が 妨 げ られたとして 建 設 会 社 に 対 して 求 めた 損 害 賠 償 請 求 が 被 害 が 受 忍 限 度 を 超 えるものではないとして 棄 却 された 事 例 ( 東 京 高 判 25.3.13) 23 甲 が 乙 の 故 意 または 過 失 による 虚 偽 の 説 明 を 受 け 乙 に 金 銭 を 交 付 すれば 多 額 の 利 益 を 得 られると 誤 信 し 乙 の 口 座 を 介 する 方 法 によって 丙 に 対 する 投 資 をしようと 考 え 乙 に 対 し 送 金 し たものであるときは 甲 は 乙 に 対 し 乙 の 不 法 行 為 を 理 由 として それによって 被 った 損 害 の 賠 償 を 求 めることができるとされた 事 例 ( 福 岡 高 判 24.10.18) 26 遺 体 保 管 所 の 営 業 に 対 する 近 隣 住 民 の 反 対 運 動 が 不 法 行 為 を 構 成 しないと 判 断 された 事 例 ( 東 京 地 判 25.4.25) 31 自 転 車 運 転 中 の 男 性 が 防 護 柵 のない 用 水 路 に 転 落 し 死 亡 した 事 故 につき 右 用 水 路 に 防 護 柵 を 設 置 しなかったとして 県 と 市 の 損 害 賠 償 責 任 が 認 められた 事 例 ( 福 岡 地 判 25.4.10) 40 一 一 六 歳 の 少 年 が 風 俗 営 業 店 (いわゆるキャバクラ)で 大 人 びた 態 度 で 平 然 と 飲 酒 遊 興 した 場 合 であっても 民 法 二 一 条 にいう 詐 術 を 用 いたとき に 当 たらないとして 民 法 五 条 二 項 に 基 づく 取 消 しが 認 められ かつ その 一 部 については 健 全 な 風 俗 を 阻 害 するか または 少 年 の 思 慮 不 足 に 乗 じた 暴 利 行 為 に 該 当 するとし 未 成 年 者 と 風 俗 営 業 店 のキャバクラ 接 客 契 約 それ 自 体 が 公 序 良 俗 に 反 し 無 効 であるとされた 事 例
二 一 六 歳 の 少 年 が 父 親 のクレジットカードを 窃 取 した 上 こ れを 使 用 して 風 俗 営 業 店 で 飲 酒 遊 興 代 金 を 決 済 した 場 合 信 販 会 社 の 父 親 に 対 する 利 用 代 金 の 支 払 請 求 の 一 部 が 権 利 の 濫 用 に 当 たるとされた 事 例 ( 京 都 地 判 25.5.23) 52 町 立 中 学 校 の 生 徒 が 部 活 動 での 柔 道 の 練 習 中 に 顧 問 の 過 失 によ り 受 傷 し 死 亡 した 事 故 につき 遺 族 の 町 に 対 する 国 家 賠 償 請 求 が 認 容 された 事 例 ( 大 津 地 判 25.5.14) 68 知 的 財 産 権 一 古 仏 画 又 は 曼 荼 羅 の 復 原 画 一 点 のうち 九 点 につき 著 作 物 性 を 否 定 し うち 一 点 につき 著 作 物 性 を 認 めたが 被 告 作 品 は 右 復 原 画 を 複 製 又 は 翻 案 したものに 当 たらないとされた 事 例 二 自 作 仏 画 の 著 作 物 性 を 認 め 被 告 作 成 の 仏 画 一 八 点 のうち 六 点 は 右 自 作 仏 画 を 翻 案 したものに 当 たるとして 被 告 仏 画 六 点 の 販 売 展 示 等 の 差 止 め 同 仏 画 を 掲 載 した 書 籍 等 の 制 作 の 差 止 め 書 籍 からの 同 仏 画 の 抹 消 同 仏 画 を 掲 載 したパンフ レットの 廃 棄 及 び 損 害 賠 償 が 認 められた 事 例 ( 東 京 地 判 24.12.26) 79 労 働 従 業 員 の 心 臓 性 突 然 死 につき 会 社 に 当 該 従 業 員 に 対 する 過 重 な 労 働 による 安 全 配 慮 義 務 違 反 があるとして 会 社 の 損 害 賠 償 責 任 が 認 められた 事 例 ( 神 戸 地 判 25.3.13) 126 刑 一 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 二 条 一 項 一 号 の 見 張 り をする 行 為 に 該 当 するとされた 事 例 二 ストーカー 行 為 等 の 規 制 等 に 関 する 法 律 二 条 一 項 一 号 の 押 し 掛 ける 行 為 に 該 当 するとされた 事 例 ( 東 京 高 判 24.1.18) 142 最 高 裁 判 例 要 旨 ( 平 成 二 五 年 九 月 分 ) 146
判 例 時 報 平 成 25 年 12 月 11 日 号 最 高 裁 刑 事 破 棄 判 決 等 の 実 情 ( 中 ) 平 成 24 年 度 矢 野 直 邦 3 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (339) 升 田 純 37 判 決 録 < 行 政 > 2 件 44 < 民 事 > 6 件 63 < 知 的 財 産 権 > 1 件 125 < 労 働 > 1 件 136 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2200
記 事 最 高 裁 刑 事 破 棄 判 決 等 の 実 情 ( 中 ) 平 成 二 四 年 度 矢 野 直 邦 3 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (339) 升 田 純 37 判 決 録 行 政 妻 から 離 婚 のための 手 続 を 受 任 した 弁 護 士 において 1 客 観 的 証 拠 を 確 認 せず 妻 から 事 実 を 聴 取 したのみの 段 階 で 夫 の 上 司 に 対 し 夫 が 傷 害 罪 器 物 損 壊 罪 を 犯 したと 告 げ 指 導 を 求 めた ことは 夫 のプライバシーを 侵 害 するとともに 名 誉 信 用 を 毀 損 するものであり 2 夫 の 勤 務 先 官 庁 に 対 し 夫 に 傷 害 器 物 損 壊 の 非 行 があり その 上 司 には 監 督 責 任 に 係 る 非 行 があると して 懲 戒 処 分 を 求 める 書 面 を 提 出 したことは 両 人 の 名 誉 信 用 を 毀 損 するもので 弁 護 士 としての 品 位 を 失 うべき 非 行 に 当 たり 所 属 弁 護 士 会 による 業 務 停 止 二 月 の 懲 戒 処 分 を 相 当 と する 判 断 には 裁 量 権 の 逸 脱 又 は 濫 用 はないとされた 事 例 ( 東 京 高 判 25.5.8) 44 判 決 確 定 に 至 るまでに 約 一 一 年 間 を 費 やした 住 民 訴 訟 に 関 する 地 方 自 治 法 ( 平 成 一 四 年 法 律 第 四 号 による 改 正 前 のもの) 二 四 二 条 の 二 第 七 項 にいう 相 当 と 認 められる 額 について 既 に 廃 止 された 弁 護 士 報 酬 等 基 準 に 関 する 報 酬 規 定 も 斟 酌 した 上 で 算 定 された 事 例 ( 神 戸 地 尼 崎 支 判 24.12.6) 55 民 原 審 が 壁 面 に 吹 き 付 けられた 石 綿 が 露 出 している 建 物 が 通 常 有 すべき 安 全 性 を 欠 くと 評 価 されるようになった 時 点 を 明 らか にしないまま 同 建 物 の 設 置 又 は 保 存 の 瑕 疵 の 有 無 について 判 断 したことに 審 理 不 尽 の 違 法 があるとされた 事 例 ( 最 二 判 25.7.12) 63 第 三 者 が 所 有 者 から 無 償 で 借 り 隣 地 建 物 居 住 者 である 暴 力 団 幹 部 に 駐 車 場 として 賃 貸 している 競 売 対 象 不 動 産 について 買 受 人 が 引 渡 しを 受 けるために 第 三 者 及 び 暴 力 団 幹 部 と 折 衝 する 蓋 然 性 が 高 い 場 合 に 不 動 産 の 価 値 的 な 損 傷 があるとして 買 受 人 保 護 の 観 点 から 民 事 執 行 法 七 五 条 一 項 の 類 推 適 用 により 売 却 許 可
決 定 が 取 り 消 された 事 例 ( 東 京 高 決 25.7.12) 65 産 業 廃 棄 物 の 埋 設 された 土 地 の 売 買 契 約 において 売 主 の 不 動 産 業 者 である 買 主 に 対 する 説 明 義 務 違 反 の 不 法 行 為 が 認 められ た 事 例 ( 大 阪 高 判 25.7.12) 70 中 古 住 宅 と 敷 地 の 売 買 において 倒 壊 のおそれのある 擁 壁 の 存 在 ブロック 塀 の 所 有 権 の 帰 属 の 不 明 隣 地 への 越 境 の 可 能 性 が 隠 れた 瑕 疵 に 該 当 するとし 売 主 の 瑕 疵 担 保 責 任 が 肯 定 され 不 動 産 仲 介 業 者 の 越 境 に 関 する 説 明 義 務 違 反 による 債 務 不 履 行 責 任 が 肯 定 された 事 例 ( 東 京 地 判 25.1.31) 86 一 出 産 の 約 二 時 間 後 に 児 に 生 じた 呼 吸 停 止 の 原 因 が 出 産 直 後 から 実 施 されたカンガルーケア( 早 期 母 子 接 触 )に 起 因 する 低 体 温 によるものであるとする 原 告 らの 主 張 が 排 斥 された 事 例 二 出 産 の 約 二 時 間 後 に 児 に 生 じた 呼 吸 停 止 の 原 因 につき 母 親 の 乳 房 により 窒 息 した 可 能 性 があるとしながら 病 院 側 に 授 乳 の 際 における 児 の 鼻 腔 の 閉 塞 による 窒 息 を 防 止 すべき 義 務 が あるとはいえないとされた 事 例 三 被 告 病 院 において 一 人 の 母 親 に 一 人 の 助 産 師 等 の 付 添 い を 義 務 化 することは 現 実 に 不 可 能 であったこと 分 娩 後 助 産 師 は 分 娩 室 におり 約 一 時 間 の 間 児 に 格 別 の 異 常 が 見 られなかっ たことから 授 乳 を 開 始 した 上 で 分 娩 の 約 一 時 間 半 後 に 夜 勤 への 引 継 ぎのために 分 娩 室 から 離 室 したことなど 判 示 の 事 情 の 下 では その 後 もなお 医 療 者 による 経 過 観 察 をすべき 義 務 があ ったとはいえないとされた 事 例 ( 大 阪 地 判 25.9.11) 97 NHKの 受 信 契 約 を 締 結 せず 受 信 料 の 支 払 を 拒 絶 する 受 信 機 設 置 者 に 対 しては 受 信 契 約 の 締 結 に 応 諾 する 意 思 表 示 を 命 ずる 判 決 を 得 て 受 信 契 約 を 締 結 させた 上 で 受 信 料 の 支 払 を 求 める ことができるとされた 事 例 ( 横 浜 地 相 模 原 支 判 25.6.27) 120 知 的 財 産 権 本 件 発 明 の 属 する 技 術 分 野 及 びその 特 徴 原 告 従 業 員 Aと 被 告 従 業 員 Bの 本 件 発 明 に 係 る 技 術 分 野 について 有 する 知 見 の 程 度 及 び 原 告 と 被 告 の 関 係 等 の 諸 事 情 に 照 らし 原 告 従 業 員 Aが 本 件 発 明 の 発 明 者 又 は 共 同 発 明 者 とはいえないとした 審 決 の 認 定 判 断 に 誤 りがないとされた 事 例 ( 知 的 財 産 高 判 25.3.28) 125 労 働
地 方 公 共 団 体 の 職 員 に 対 して 地 方 公 務 員 法 二 八 条 一 項 一 号 ( 勤 務 成 績 不 良 ) 及 び 三 号 ( 適 格 性 欠 如 )に 基 づいて 行 われた 分 限 免 職 処 分 の 実 質 的 な 理 由 が 同 項 二 号 ( 心 身 の 故 障 )に 該 当 す ることであるとされた 上 で 当 該 処 分 について 指 定 医 師 の 診 断 を 経 ていないことを 理 由 として 処 分 が 取 り 消 された 事 例 ( 東 京 地 判 24.9.26) 136
判 例 時 報 平 成 25 年 12 月 21 日 号 最 高 裁 刑 事 破 棄 判 決 等 の 実 情 ( 下 ) - 平 成 24 年 度 矢 野 直 邦 3 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (340) 升 田 純 31 判 決 録 < 行 政 > 2 件 37 < 民 事 > 7 件 48 < 知 的 財 産 権 > 1 件 116 < 商 事 > 1 件 133 < 刑 事 > 1 件 141 細 目 次 は 次 頁 判 例 時 報 社 2201
記 事 最 高 裁 刑 事 破 棄 判 決 の 実 情 ( 下 ) 矢 野 直 邦 3 平 成 二 四 年 度 現 代 型 取 引 をめぐる 裁 判 例 (340) 升 田 純 31 判 決 録 行 政 一 固 定 資 産 課 稅 台 帳 に 登 録 された 基 準 年 度 に 係 る 賦 課 期 日 における 土 地 の 価 格 が 固 定 資 産 評 価 基 準 によって 決 定 される 価 格 を 上 回 る 場 合 におけるその 登 録 された 価 格 の 決 定 の 適 否 二 固 定 資 産 評 価 基 準 に 従 って 決 定 される 基 準 年 度 に 係 る 賦 課 期 日 における 土 地 の 価 格 とその 適 正 な 時 価 との 関 係 ( 最 二 判 25.7.12) 37 一 区 分 所 有 建 物 についてされた 建 替 え 決 議 の 決 議 事 項 につ き 建 物 の 区 分 所 有 等 に 関 する 法 律 六 二 条 二 項 四 号 は 建 物 及 び 再 建 建 物 の 敷 地 利 用 権 の 価 格 や 内 容 について 定 めることを 求 めておらず 同 号 に 規 定 する 再 建 建 物 の 区 分 所 有 権 の 帰 属 に 関 する 事 項 として 欠 けるところはないとされた 事 例 二 区 分 所 有 建 物 についてされた 建 替 え 決 議 につき 建 物 の 区 分 所 有 等 に 関 する 法 律 六 二 条 二 項 四 号 が 再 建 建 物 の 区 分 所 有 権 の 帰 属 に 関 する 事 項 を 決 議 事 項 として 規 定 した 趣 旨 に 反 する 事 態 は 生 じていなかったとされた 事 例 ( 東 京 地 判 24.9.25) 42 民 一 继 続 的 な 金 銭 消 費 貸 借 取 引 に 関 する 基 本 契 約 に 基 づいて 金 銭 の 借 入 れと 弁 済 が 繰 り 返 され 同 契 約 に 基 づく 債 務 の 弁 済 がその 借 入 金 全 体 に 対 して 行 われる 場 合 において 過 払 金 が 発 生 している 時 点 で 新 たな 借 入 れをしたときにおける 利 息 制 限 法 ( 平 成 一 八 年 法 律 第 一 一 五 号 による 改 正 前 のもの) 一 条 一 項 にいう 元 本 の 額 二 民 訴 法 二 六 〇 条 二 項 の 裁 判 を 求 める 申 立 ての 相 手 方 が 破 産 手 続 開 始 の 決 定 を 受 けた 場 合 における 同 申 立 てに 係 る 請 求 権 の 破 産 債 権 該 当 性 三 本 案 請 求 と 民 訴 法 二 六 〇 条 二 項 の 申 立 てに 係 る 請 求 とが 併 合 されている 場 合 における 本 案 請 求 に 係 る 部 分 についての
みの 受 继 又 は 続 行 命 令 の 許 否 四 訴 訟 当 事 者 の 一 方 が 破 産 手 続 開 始 の 決 定 を 受 け 破 産 債 権 である 該 当 訴 訟 に 係 る 請 求 権 につき 破 産 債 権 としての 届 出 がないのに 破 産 管 財 人 に 対 して 違 法 にされた 続 行 命 令 の 瑕 疵 が 治 癒 されるとされた 事 例 ( 最 一 判 25.7.18) 48 抵 当 権 設 定 契 約 に 基 づき 競 売 手 続 により 買 受 人 が 不 動 産 を 競 落 した 場 合 において 抵 当 権 者 が 抵 当 権 設 定 契 約 手 続 の 際 に 印 章 を 冒 用 して 抵 当 権 設 定 者 が 所 有 する 他 の 土 地 の 所 有 権 移 転 登 記 をして 資 金 調 達 を 封 じて 競 売 手 続 に 持 ち 込 む 企 みを 有 していたときは 抵 当 権 設 定 契 約 は 公 序 良 俗 に 反 して 無 効 であ るが 買 受 人 が 抵 当 権 者 と 実 質 的 に 同 一 とまではいえず 企 みを 了 知 して 買 受 申 し 出 をしたともいえないとして 買 受 人 の 不 動 産 所 有 権 の 取 得 を 否 定 することはできないとされた 事 例 ( 東 京 高 判 25.5.22) 54 市 の 課 長 の 職 員 間 の 交 際 に 介 入 する 言 動 が 職 員 の 私 生 活 に 対 する 不 当 な 介 入 であって 国 家 賠 償 法 上 違 法 とされた 事 例 ( 福 岡 高 判 25.7.30) 69 昭 和 五 六 年 建 築 に 係 るビルの 一 部 の 店 舗 用 賃 貸 借 契 約 の 更 新 拒 絶 解 約 申 入 れについて 耐 震 性 能 の 欠 如 建 替 えの 必 要 性 を 理 由 とする 正 当 事 由 が 否 定 された 事 例 ( 東 京 地 判 25.2.25) 73 建 築 当 時 は 法 律 上 必 要 な 耐 震 性 能 を 具 備 していたが その 後 の 法 改 正 等 によって 所 要 の 法 律 が 求 める 耐 震 性 能 を 満 たさな くなった 大 規 模 集 合 住 宅 用 建 物 について 賃 貸 人 がこれを 除 却 すべきと 判 断 して 賃 貸 借 契 約 の 更 新 を 拒 絶 し 賃 貸 人 に 明 渡 しを 求 めたところ 更 新 拒 絶 の 正 当 事 由 が 認 められ 請 求 が 認 容 された 事 例 ( 東 京 地 立 川 支 判 25.3.28) 80 マンションの 建 築 による 風 害 を 理 由 とした 損 害 賠 償 請 求 等 が 棄 却 された 事 例 ( 大 阪 地 判 24.10.19) 90 証 券 会 社 から 仕 組 債 を 購 入 し 損 害 を 被 った 顧 客 が 証 券 会 社 に 対 し 右 取 引 には 証 券 会 社 の 仕 組 責 任 適 合 性 違 反 説 明 義 務 違 反 があるとして 求 めた 損 害 賠 償 が 一 部 の 取 引 につい て 説 明 義 務 違 反 を 認 められ 認 容 された 事 例 ( 過 失 相 殺 五 割 ) ( 京 都 地 判 25.3.28) 103 知 的 財 産 権 一 共 同 出 願 違 反 を 理 由 として 請 求 された 無 効 審 判 の 審 決 取 消 訴 訟 における 主 張 立 証 責 任 の 分 配 について 審 判 請 求 人 が
自 らが 共 同 発 明 者 であることについて 主 張 立 証 責 任 を 負 うべ きであるとされた 事 例 二 原 告 を 本 件 発 明 一 ~ 六 の 共 同 発 明 者 と 認 定 することはで きないとして 共 同 出 願 違 反 を 理 由 として 本 件 特 許 を 無 効 と することはできないとした 審 決 の 判 断 が 維 持 された 事 例 -- 二 重 瞼 審 決 取 消 請 求 事 件 判 決 ( 知 的 財 産 高 判 25.3.13) 116 商 建 物 の 火 災 保 険 金 請 求 につき 本 件 火 災 が 被 保 険 者 又 はその 意 を 通 じた 者 の 故 意 により 発 生 したものと 推 認 されるとし て 保 険 会 社 の 免 責 を 認 め 請 求 が 棄 却 された 事 例 ( 長 野 地 松 本 支 判 25.7.17) 133 刑 警 察 官 らの 違 法 な 取 調 べにより 直 接 得 られた 第 一 次 的 証 拠 で ある 被 告 人 の 自 白 のみならず 第 二 次 的 証 拠 である 覚 せい 剤 及 びその 鑑 定 書 等 をも 違 法 収 集 証 拠 として 排 除 した 事 例 ( 東 京 高 判 25.7.23) 141