第 5 章 騒 音 振 動 1 概 要 騒 音 とは やかましい 音 好 ましくない 音 の 総 称 である 騒 音 であるか 否 かは 聞 く 人 の 主 観 に よって 決 まるため 個 人 差 があり その 人 の 心 理 状 態 や 健 康 状 態 などによっても 左 右 される 騒 音 振 動 発 生 源 のうち 工 場 事 業 場 特 定 建 設 作 業 道 路 交 通 については それぞれ 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 の 対 象 となっている さらに 工 場 事 業 場 については 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 においても 対 象 となっている また 楽 器 演 奏 クーラー ペットの 鳴 き 声 等 の 一 般 家 庭 から 発 生 する 生 活 騒 音 については 法 条 例 の 規 制 対 象 となっていないが 近 年 苦 情 件 数 が 増 加 している 公 害 として 問 題 にされる 騒 音 とは 事 業 活 動 に 伴 って 発 生 する 騒 音 により 周 辺 住 民 の 生 活 環 境 を 損 なうものであるが 騒 音 が 感 覚 公 害 であることや 過 密 化 住 工 混 在 といった 都 市 形 態 などの 複 数 の 要 因 が 絡 み 合 っていることが 多 く 解 決 が 難 しくなっている 公 害 として 問 題 にされる 振 動 とは 事 業 活 動 に 伴 って 発 生 する 振 動 が 周 囲 の 地 盤 を 伝 播 して 周 辺 住 民 の 生 活 環 境 を 損 なうものであり 騒 音 と 同 様 主 として 感 覚 的 な 面 が 強 いが 時 には 建 築 物 の 損 傷 等 物 的 被 害 を 伴 うこともある 騒 音 振 動 公 害 は 一 般 的 に 発 生 源 付 近 に 影 響 を 与 える 局 所 的 な 問 題 であり 住 居 と 工 場 等 の 分 離 といった 土 地 利 用 の 適 正 化 や 事 業 場 住 民 のモラルの 向 上 等 が 望 まれる 2 工 場 事 業 場 (1) 届 出 の 状 況 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 では 著 しい 騒 音 または 振 動 を 発 生 する 施 設 を 特 定 施 設 として 定 め 届 出 を 義 務 づけている 平 成 22 年 度 における 届 出 状 況 を 表 5-1 表 5-2に 示 す -131-
施 設 の 種 類 届 出 の 種 類 表 5-1 騒 音 規 制 法 に 基 づく 届 出 状 況 設 置 届 出 数 変 更 届 出 特 定 工 場 工 場 等 数 施 設 数 工 場 等 数 施 設 数 等 総 数 特 定 施 設 総 数 金 属 加 工 機 械 44 175 空 気 圧 縮 機 送 風 機 4 16 1 4 192 1,526 土 石 用 破 砕 機 等 3 39 建 設 用 資 材 製 造 機 械 6 9 木 材 加 工 機 械 48 119 印 刷 機 械 35 108 合 成 樹 脂 用 射 出 成 形 機 3 44 鋳 型 造 形 機 0 4 計 16 4 331 2,024 届 出 実 工 場 数 4 1 注 ) 設 置 及 び 数 変 更 届 出 の 工 場 等 数 は 延 数 特 定 工 場 等 総 数 は 実 数 である 防 止 の 方 法 変 更 届 出 氏 名 等 変 更 届 出 使 用 全 廃 届 出 承 継 届 出 0 29 5 0 施 設 の 種 類 届 出 の 種 類 表 5-2 振 動 規 制 法 に 基 づく 届 出 状 況 設 置 届 出 数 変 更 届 出 特 定 工 場 工 場 等 数 施 設 数 工 場 等 数 施 設 数 等 総 数 特 定 施 設 総 数 金 属 加 工 機 械 38 200 圧 縮 機 2 11 57 246 土 石 用 破 砕 機 等 7 29 コンクリートフ ロックマシン 等 1 1 木 材 加 工 機 械 2 4 印 刷 機 械 6 20 合 成 樹 脂 用 射 出 成 形 機 2 38 鋳 型 造 形 機 1 1 計 11 0 114 539 届 出 実 工 場 数 2 0 注 ) 設 置 及 び 数 変 更 届 出 の 工 場 等 数 は 延 数 特 定 工 場 等 総 数 は 実 数 である 防 止 の 方 法 変 更 届 出 氏 名 等 変 更 届 出 使 用 全 廃 届 出 承 継 届 出 0 9 4 0-132-
(2) 規 制 について 工 場 事 業 場 における 騒 音 振 動 公 害 の 規 制 法 令 としては 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 がある 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 は その 構 造 体 系 がほとんど 同 じであり 本 市 域 では 工 業 専 用 地 域 を 除 く 全 域 が 指 定 地 域 とされ 用 途 地 域 に 応 じた 規 制 基 準 が 定 められている 両 法 とも 指 定 地 域 内 に 特 定 施 設 を 設 置 する 場 合 には 事 前 に 届 出 をするよう 義 務 づけており 特 定 工 場 等 に 対 して 事 前 並 びに 事 後 の 規 制 を 行 っている 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 においては 市 域 全 域 を 規 制 の 対 象 としており 公 害 を 発 生 するおそれのある 作 業 を 行 う 工 場 事 業 場 等 ( 指 定 事 業 所 )を 設 置 または 変 更 する 場 合 には あらかじめ 市 長 の 許 可 を 受 けることを 義 務 づけ 事 前 規 制 を 行 っている さらに 指 定 事 業 所 以 外 の 工 場 事 業 場 も 同 条 例 による 事 後 規 制 の 対 象 となっている 規 制 基 準 は 表 5-3 表 5-4のとおりである -133-
表 5-3 騒 音 の 規 制 基 準 単 位 :デシベル 地 域 時 間 午 前 8 時 か ら 午 後 6 時 ま で 午 前 6 時 から 午 前 8 時 まで 及 び 午 後 6 時 から 午 後 11 時 まで 午 後 11 時 か ら 午 前 6 時 ま で 第 一 種 低 層 第 二 種 低 層 第 一 種 中 高 層 第 二 種 中 高 層 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 50 45 40 55 50 45 65 60 50 工 業 地 域 70 65 55 工 業 専 用 地 域 75 75 65 そ の 他 の 地 域 55 50 45 表 5-4 振 動 の 規 制 基 準 単 位 :デシベル 時 間 午 前 8 時 か ら 午 後 7 時 か ら 地 域 午 後 7 時 ま で 午 前 8 時 ま で 第 一 種 低 層 第 二 種 低 層 第 一 種 中 高 層 第 二 種 中 高 層 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 60 55 65 55 65 60 工 業 地 域 70 60 工 業 専 用 地 域 70 65 そ の 他 の 地 域 65 55-134-
3 建 設 作 業 (1) 届 出 の 状 況 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 では 建 設 工 事 として 行 われる 作 業 のうち 著 しい 騒 音 振 動 を 発 生 する 作 業 を 特 定 建 設 作 業 として 定 め 事 前 の 届 出 を 義 務 づけている 平 成 22 年 度 における 届 出 の 状 況 を 表 5-5 表 5-6に 示 す 表 5-5 騒 音 規 制 法 に 基 づく 特 定 建 設 作 業 実 施 届 出 件 数 作 業 の 種 類 届 出 件 数 1. くい 打 機 等 を 使 用 する 作 業 6 2. びょう 打 機 を 使 用 する 作 業 0 3. さく 岩 機 を 使 用 する 作 業 81 4. 空 気 圧 縮 機 を 使 用 する 作 業 10 5. コンクリートフ ラント 等 を 設 けて 行 う 作 業 0 6. バックホウを 使 用 する 作 業 4 7. トラクターショベルを 使 用 する 作 業 0 8. ブルドーザーを 使 用 する 作 業 3 計 104 表 5-6 振 動 規 制 法 に 基 づく 特 定 建 設 作 業 実 施 届 出 件 数 作 業 の 種 類 届 出 件 数 1. くい 打 機 等 を 使 用 する 作 業 9 2. 鋼 球 を 使 用 して 破 壊 する 作 業 0 3. 舗 装 版 破 砕 機 を 使 用 する 作 業 1 4. ブレーカーを 使 用 する 作 業 46 計 56-135-
(2) 規 制 について 建 設 作 業 では 衝 撃 力 を 利 用 する 機 械 が 多 いため 著 しい 騒 音 振 動 を 発 生 しやすいが 工 事 期 間 中 の 一 定 期 間 に 限 られ 施 工 場 所 に 代 替 性 がなく 工 法 変 更 や 対 策 が 事 実 上 困 難 なこと 等 の 特 殊 性 がある 建 設 作 業 に 係 る 苦 情 は 近 隣 住 民 への 工 事 前 の 説 明 不 足 や 作 業 時 間 を 遵 守 しない 場 合 に 多 く 発 生 する このため 届 出 の 受 理 にあたっては 近 隣 住 民 への 周 知 や 作 業 時 間 遵 守 について 特 に 指 導 を 行 っている また 騒 音 規 制 法 並 びに 振 動 規 制 法 とも 特 定 建 設 作 業 に 伴 って 発 生 する 騒 音 振 動 が 規 制 基 準 に 適 合 しないことにより 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しく 損 なわれると 認 めるときは 騒 音 振 動 防 止 方 法 の 改 善 作 業 時 間 の 変 更 など 必 要 な 勧 告 命 令 の 措 置 をとることができると 規 定 してい る 騒 音 規 制 法 並 びに 振 動 規 制 法 による 特 定 建 設 作 業 の 規 制 基 準 は 表 5-7 表 5-8のとおり である -136-
表 5-7 騒 音 に 係 る 特 定 建 設 作 業 の 規 制 基 準 特 定 建 設 作 業 基 準 の 区 分 特 定 建 設 作 業 の 場 所 の 敷 地 境 界 における 騒 音 の 大 きさ ( 単 位 : テ シヘ ル) 1 日 の 夜 間 作 業 作 業 期 間 作 業 時 間 日 曜 休 日 に おける 作 業 1. くい 打 機 くい 抜 機 ま たはくい 打 くい 抜 機 を 使 用 する 作 業 2. びょう 打 機 を 使 用 する 作 業 3. さく 岩 機 を 使 用 する 作 業 4. 空 気 圧 縮 機 を 使 用 する 作 業 5. コンクリートプラント 又 はアスファルトプラ ントを 設 けて 行 う 作 業 6. バックホウを 使 用 する 作 業 7. トラクターショベルを 使 用 する 作 業 8. ブルドーザーを 使 用 す る 作 業 85 以 下 午 後 7(10) 時 か ら 午 前 7(6 ) 時 までは 行 わない こと 10(14) 時 間 を 超 えて 行 わないこ と 連 続 して6 日 を 超 えて 行 わない こと 行 わないこと 注 ) 指 定 地 域 内 のうち 工 業 地 域 内 の 学 校 保 育 所 病 院 図 書 館 特 別 養 護 老 人 ホーム 等 の 敷 地 から80mを 越 えるところは 上 表 の( ) 内 に 示 すところによる 表 5-8 振 動 に 係 る 特 定 建 設 作 業 の 規 制 基 準 特 定 建 設 作 業 基 準 の 区 分 特 定 建 設 作 業 の 場 所 の 敷 地 境 界 における 振 動 の 大 きさ ( 単 位 : テ シヘ ル) 1 日 の 夜 間 作 業 作 業 期 間 作 業 時 間 日 曜 休 日 に おける 作 業 1. くい 打 機 くい 抜 機 ま たはくい 打 くい 抜 機 を 使 用 する 作 業 2. 鋼 球 を 使 用 して 建 築 物 その 他 の 工 作 物 を 破 壊 する 作 業 3. 舗 装 版 破 砕 機 を 使 用 する 作 業 75 以 下 午 後 7(10) 時 か ら 午 前 7(6) 時 までは 行 わない こと 10(14) 時 間 を 超 えて 行 わないこ と 連 続 して6 日 を 超 えて 行 わない こと 行 わないこと 4. ブレーカーを 使 用 する 作 業 注 ) 指 定 地 域 内 のうち 工 業 地 域 内 の 学 校 保 育 所 病 院 図 書 館 特 別 養 護 老 人 ホーム 等 の 敷 地 から80mを 越 えるところは 上 表 の( ) 内 に 示 すところによる -137-
4 道 路 交 通 (1) 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 環 境 基 本 法 第 16 条 の 規 定 に 基 づき 生 活 環 境 を 保 全 し 人 の 健 康 を 保 護 する 上 で 維 持 される ことが 望 ましい 基 準 として 表 5-9 表 5-10のとおり 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 が 定 められて いる 地 域 の 区 分 A 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 B 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 C 地 域 のうち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 地 域 表 5-9 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 ( 道 路 に 面 する 地 域 )( 抜 粋 ) 昼 間 夜 間 午 前 6 時 ~ 午 後 10 時 午 後 10 時 ~ 午 前 6 時 60デシベル 以 下 65デシベル 以 下 65デシベル 以 下 55デシベル 以 下 60デシベル 以 下 60デシベル 以 下 地 域 の 類 型 の 該 当 地 域 第 一 種 低 層 第 二 種 低 層 第 一 種 中 高 層 第 二 種 中 高 層 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 その 他 の 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 注 )この 場 合 において 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 空 間 については 上 表 にかかわらず 特 例 として 次 表 の 基 準 値 の 欄 に 掲 げるとおりとする 基 準 値 昼 間 夜 間 70デシベル 以 下 65デシベル 以 下 備 考 個 別 の 住 居 等 において 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 面 の 窓 を 主 として 閉 めた 生 活 が 営 まれていると 認 められるときは 屋 内 へ 透 過 する 騒 音 に 係 る 基 準 ( 昼 間 にあっては45デシベル 以 下 夜 間 にあ っては40デシベル 以 下 )によることができる 表 5-10 騒 音 に 係 る 環 境 基 準 ( 道 路 に 面 していない 地 域 )( 抜 粋 ) 地 域 の 類 型 昼 間 夜 間 午 前 6 時 ~ 午 後 10 時 午 後 10 時 ~ 午 前 6 時 A 55デシベル 以 下 45デシベル 以 下 B 55デシベル 以 下 45デシベル 以 下 C 60デシベル 以 下 50デシベル 以 下 騒 音 の 測 定 方 法 : 日 本 工 業 規 格 Z8731に 定 める 測 定 方 法 地 域 の 類 型 の 該 当 地 域 第 一 種 低 層 第 二 種 低 層 第 一 種 中 高 層 第 二 種 中 高 層 第 一 種 住 居 地 域 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 その 他 の 地 域 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 -138-
(2) 騒 音 振 動 測 定 騒 音 規 制 法 第 18 条 及 び 振 動 規 制 法 第 19 条 の 規 定 に 基 づき 年 に1 回 市 内 の 幹 線 道 路 において 騒 音 及 び 振 動 の 測 定 を 行 い 環 境 基 準 等 の 適 合 状 況 を 調 査 している 平 成 22 年 度 は 環 境 基 準 達 成 状 況 を 把 握 するために 図 5-1で 示 す9 地 点 で 測 定 を 実 施 した 横 浜 市 逗 子 市 6 9 葉 山 町 7 1 2 4 8 横 須 賀 市 5 3 対 象 路 線 評 価 区 間 及 び 測 定 地 点 No. 対 象 路 線 評 価 区 間 測 定 地 点 1 一 般 国 道 16 号 小 川 町 13 先 ~ 三 春 町 2-4 先 三 春 町 2-12 先 2 一 般 国 道 16 号 走 水 1-1-2 先 ~ 走 水 2-20-3 先 走 水 2-14-10 先 3 一 般 国 道 134 号 久 里 浜 4-13 先 ~ 津 久 井 1-3 先 長 沢 1-5-7 先 4 県 道 横 須 賀 三 崎 線 公 郷 町 2-11 先 ~ 衣 笠 町 4-9 先 小 矢 部 3-3-4 先 5 県 道 横 須 賀 葉 山 線 根 岸 町 2-33-10 先 ~ 長 沢 6-4-15 先 粟 田 2-4-6 先 6 本 町 山 中 有 料 道 路 汐 入 町 1-6 先 ~ 山 中 町 92 先 西 逸 見 町 1-57 先 7 県 道 久 里 浜 田 浦 線 平 作 6-10-10 先 ~ 池 上 5-8-16 先 阿 部 倉 14 先 8 横 浜 横 須 賀 道 路 佐 原 IC~ 馬 堀 海 岸 IC 吉 井 3-21-1 先 9 市 道 7185 号 線 小 川 町 13 先 ~ 三 春 町 3-1 先 日 の 出 町 1-4 先 図 5-1 道 路 騒 音 及 び 振 動 測 定 地 点 -139-
(3) 評 価 の 方 法 1 点 的 評 価 道 路 沿 道 の 境 界 上 に 基 準 点 をおいて 測 定 した 道 路 近 傍 騒 音 と 道 路 に 面 していない2 列 目 以 降 の 住 居 等 の 位 置 する 背 後 地 で 測 定 した 背 後 地 騒 音 の 測 定 結 果 を 環 境 基 準 及 び 要 請 限 度 と 比 較 するものである 点 的 評 価 については 昭 和 51 年 度 から 調 査 を 行 っており 面 的 評 価 について は 平 成 13 年 度 から 調 査 を 行 っている 2 面 的 評 価 一 定 の 地 域 ごとに 当 該 地 域 内 の 全 ての 住 居 等 のうち 環 境 基 準 の 基 準 値 を 超 過 する 戸 数 及 び 超 過 する 割 合 を 把 握 することにより 評 価 するものである 道 路 近 傍 騒 音 と 背 後 地 騒 音 から 実 測 し ていない 住 居 における 騒 音 の 暴 露 状 況 を 予 測 評 価 する また 道 路 騒 音 振 動 測 定 における 詳 細 図 の 一 例 を 図 5-2に 示 す 道 路 近 傍 騒 音 測 定 地 点 背 後 地 騒 音 測 定 地 点 面 的 評 価 範 囲 注 ) 道 路 近 傍 騒 音 : 当 該 評 価 区 間 の 道 路 沿 道 の 境 界 線 上 で 観 測 される 騒 音 レベルをいう 背 後 地 騒 音 : 道 路 端 から2 列 目 以 降 の 住 居 が 暴 露 される 騒 音 レベルをいう 面 的 評 価 を 行 う 際 に 騒 音 レベルの 減 衰 値 を 計 算 する 元 となる 面 的 評 価 範 囲 : 評 価 対 象 道 路 における 道 路 端 から50mの 範 囲 を 指 す 図 5-2 道 路 騒 音 測 定 詳 細 図 ( 一 例 ) -140-
(4) 道 路 騒 音 調 査 結 果 1 点 的 評 価 結 果 ( 基 準 点 ) 基 準 点 の 調 査 結 果 を 表 5-11に 示 した 基 準 点 については 6 地 点 で 昼 間 夜 間 とも 1 地 点 で 昼 間 のみ 環 境 基 準 を 達 成 したが 2 地 点 で 昼 間 夜 間 とも 環 境 基 準 を 超 えた なお 環 境 基 準 を 超 えた 地 点 においても 昼 間 夜 間 とも 要 請 限 度 を 下 回 った 表 5-11 道 路 騒 音 調 査 結 果 ( 基 準 点 ) 測 定 番 号 測 定 場 所 用 途 地 域 及 び 車 線 数 路 線 名 時 間 区 分 測 定 値 ( 等 価 騒 音 レベル) 環 境 基 準 適 否 基 準 値 単 位 :デシベル 要 請 限 度 交 通 量 適 限 度 台 / 日 否 1 三 春 町 2-12 先 準 工 業 地 域 4 車 線 一 般 国 道 16 号 昼 69 70 75 夜 66 65 70 32,742 2 走 水 2-14-10 先 第 1 種 中 高 層 2 車 線 一 般 国 道 16 号 昼 68 70 75 夜 63 65 70 6,474 3 長 沢 1-5-7 先 第 1 種 住 居 地 域 2 車 線 一 般 国 道 134 号 昼 71 70 75 夜 67 65 70 20,220 4 小 矢 部 3-3-4 先 第 1 種 住 居 地 域 2 車 線 県 道 横 須 賀 三 崎 線 昼 71 70 75 夜 69 65 70 22,140 5 粟 田 2-4-6 先 第 2 種 住 居 地 域 4 車 線 県 道 横 須 賀 葉 山 線 昼 69 70 75 夜 65 65 70 23,400 6 西 逸 見 町 1-57 先 第 1 種 低 層 2 車 線 本 町 山 中 有 料 道 路 昼 56 70 75 夜 50 65 70 8,328 7 阿 部 倉 14 先 第 1 種 住 居 地 域 4 車 線 県 道 久 里 浜 田 浦 線 昼 64 70 75 夜 56 65 70 11,892 8 吉 井 3-21-1 先 第 2 種 低 層 2 車 線 横 浜 横 須 賀 道 路 昼 58 70 75 夜 52 65 70 4,896 9 日 の 出 町 1-4 先 商 業 地 域 4 車 線 市 道 7185 号 線 昼 63 70 75 夜 58 65 70 18,444 注 ) 時 間 区 分 昼 間 :6~22 時 夜 間 :22~6 時 -141-
2 点 的 評 価 結 果 ( 背 後 地 ) 背 後 地 の 調 査 結 果 を 表 5-12に 示 した 背 後 地 については 全 ての 地 点 で 昼 間 夜 間 とも 環 境 基 準 を 達 成 した 基 準 点 で 環 境 基 準 を 超 えた 地 点 においても 背 後 地 では 環 境 基 準 を 下 回 っ た 表 5-12 道 路 騒 音 調 査 結 果 ( 背 後 地 ) 単 位 :デシベル 測 定 番 号 測 定 場 所 用 途 地 域 路 線 名 時 間 区 分 測 定 値 ( 等 価 騒 音 レ ベル) 適 否 環 境 基 準 基 準 値 1 三 春 町 2-12 先 準 工 業 地 域 一 般 国 道 16 号 昼 51 65 夜 49 60 2 走 水 2-15-5 先 第 1 種 中 高 層 一 般 国 道 16 号 昼 51 60 夜 46 55 3 長 沢 1-5-23 先 第 1 種 住 居 地 域 一 般 国 道 134 号 昼 60 65 夜 51 60 4 小 矢 部 3-3-2 先 第 1 種 住 居 地 域 県 道 横 須 賀 三 崎 線 昼 55 65 夜 53 60 5 粟 田 2-3-7 先 第 2 種 住 居 地 域 県 道 横 須 賀 葉 山 線 昼 56 65 夜 49 60 6 西 逸 見 町 1-57 先 第 1 種 低 層 本 町 山 中 有 料 道 路 昼 47 60 夜 42 55 7 阿 部 倉 15 先 第 1 種 住 居 地 域 県 道 久 里 浜 田 浦 線 昼 49 65 夜 44 60 7 吉 井 3-21-23 先 第 2 種 低 層 横 浜 横 須 賀 道 路 昼 51 60 夜 41 55 8 日 の 出 町 1-4 先 商 業 地 域 市 道 7185 号 線 昼 54 65 夜 49 60 注 ) 時 間 区 分 昼 間 :6~22 時 夜 間 :22~6 時 -142-
3 面 的 評 価 結 果 面 的 評 価 の 調 査 結 果 を 表 5-13に 示 した 近 接 空 間 (2 車 線 を 超 える 車 線 を 有 する 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 は 道 路 端 から20m 2 車 線 以 下 の 車 線 を 有 する 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 は 道 路 端 から15mの 範 囲 )では 昼 間 は11.3% 夜 間 は 11.2%が 超 えていた また 非 近 接 空 間 (2 車 線 を 超 える 車 線 を 有 する 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 は 道 路 端 から20~50m 2 車 線 以 下 の 車 線 を 有 する 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 は 道 路 端 から15~50mの 範 囲 )では 昼 間 は 2.5% 夜 間 は2.3%が 超 えていた 交 通 量 の 多 い 道 路 に 面 する 地 域 ほど 環 境 基 準 を 超 える 戸 数 が 多 い 傾 向 にある また 近 接 空 間 の 方 が 非 近 接 空 間 より 環 境 基 準 超 過 戸 数 が 多 いことから 道 路 交 通 騒 音 の 影 響 を 受 けやすい 表 5-13 路 線 別 環 境 基 準 超 過 戸 数 表 測 路 近 接 空 間 非 近 接 空 間 定 番 号 線 名 総 住 戸 戸 数 ( 戸 ) 昼 間 環 境 基 準 超 過 超 過 率 戸 数 ( 戸 ) (%) 夜 間 環 境 基 準 超 過 超 過 率 戸 数 ( 戸 ) (%) 総 住 戸 戸 数 ( 戸 ) 昼 間 環 境 基 準 超 過 超 過 率 戸 数 ( 戸 ) (%) 夜 間 環 境 基 準 超 過 超 過 率 戸 数 ( 戸 ) (%) 1 一 般 国 道 16 号 815 0 0.0 241 29.6 1,261 18 1.4 27 2.1 2 一 般 国 道 16 号 189 0 0.0 0 0.0 133 0 0.0 0 0.0 3 一 般 国 道 134 号 606 219 36.1 0 0.0 1,395 17 1.2 0 0.0 4 5 県 道 横 須 賀 三 崎 線 県 道 横 須 賀 葉 山 線 146 40 27.4 45 30.8 349 2 0.6 12 3.4 521 0 0.0 0 0.0 642 3 0.5 17 2.6 6 本 町 山 中 有 料 道 路 181 76 42.0 46 25.4 153 1 0.7 1 0.7 7 県 道 久 里 浜 田 浦 線 0 0 0.0 0 0.0 419 0 0.0 0 0.0 9 横 須 賀 横 浜 道 路 0 0 0.0 0 0.0 1,018 107 10.5 80 7.9 10 市 道 7185 号 線 502 0 0.0 0 0.0 525 0 0.0 0 0.0 環 境 基 準 超 過 率 2,960 335 11.3 332 11.2 5,895 148 2.5 137 2.3-143-
(5) 道 路 振 動 調 査 結 果 道 路 振 動 については 道 路 騒 音 と 同 時 に9 地 点 で 測 定 を 実 施 した 測 定 結 果 を 表 5-14に 測 定 地 点 は 図 5-1に 示 した 振 動 については 環 境 基 準 は 設 定 され ていないが 振 動 規 制 法 に 定 める 要 請 限 度 と 比 較 すると 全 ての 地 点 で 昼 間 夜 間 とも 要 請 限 度 を 下 回 った 表 5-14 道 路 振 動 調 査 結 果 ( 基 準 点 ) 単 位 :デシベル 測 定 番 号 測 定 場 所 用 途 地 域 路 線 名 時 間 区 分 測 定 値 (80%レンジ 上 端 値 ) 適 否 要 請 限 度 限 度 1 三 春 町 2-12 先 準 工 業 地 域 一 般 国 道 16 号 昼 36 70 夜 32 65 2 走 水 2-14-10 先 第 1 種 中 高 層 一 般 国 道 16 号 昼 35 65 夜 28 60 3 長 沢 1-5-7 先 第 1 種 住 居 地 域 一 般 国 道 134 号 昼 40 65 夜 37 60 4 小 矢 部 3-3-4 先 第 1 種 住 居 地 域 県 道 横 須 賀 三 崎 線 昼 31 65 夜 29 60 5 粟 田 2-4-6 先 第 2 種 住 居 地 域 県 道 横 須 賀 葉 山 線 昼 36 65 夜 31 60 6 西 逸 見 町 1-57 先 第 1 種 低 層 本 町 山 中 有 料 道 路 昼 21 65 夜 17 60 7 阿 部 倉 14 先 第 1 種 住 居 地 域 県 道 久 里 浜 田 浦 線 昼 38 65 夜 28 60 8 吉 井 3-21-1 先 第 2 種 低 層 横 浜 横 須 賀 道 路 昼 23 65 夜 17 60 9 日 の 出 町 1-4 先 商 業 地 域 市 道 7185 号 線 昼 34 70 夜 27 65 注 ) 時 間 区 分 昼 間 :8~19 時 夜 間 :19~8 時 -144-
(6) 道 路 交 通 騒 音 振 動 の 対 策 道 路 交 通 騒 音 振 動 については それぞれ 騒 音 規 制 法 振 動 規 制 法 に 定 めがあり 指 定 地 域 内 における 道 路 交 通 騒 音 振 動 が 総 理 府 令 (H.12.3.2 総 理 府 令 第 15 号 )で 定 める 限 度 を 超 えてい ることにより 道 路 周 辺 の 生 活 環 境 が 著 しく 損 なわれていると 認 めるときは 公 安 委 員 会 に 対 し 道 路 交 通 法 の 規 定 による 措 置 をとるべきことを 要 請 するものとしている また 道 路 管 理 者 に 対 し 騒 音 規 制 法 では 当 該 道 路 の 部 分 に 係 る 構 造 の 改 善 等 に 関 し 意 見 を 述 べ ることができ 振 動 規 制 法 では 当 該 道 路 の 部 分 につき 道 路 交 通 振 動 の 防 止 のための 舗 装 維 持 ま たは 修 繕 の 措 置 をとるべきことを 要 請 するものとしている 騒 音 規 制 法 並 びに 振 動 規 制 法 に 基 づ く 要 請 限 度 は 表 5-15 表 5-16のとおりである 騒 音 に 係 る 要 請 限 度 は 平 成 12 年 4 月 1 日 か ら 等 価 騒 音 レベル(L Aeq )による 評 価 法 が 用 いられている また 道 路 交 通 騒 音 のうち 自 動 車 本 体 から 発 生 する 騒 音 の 大 きさに 関 しては 環 境 大 臣 が 定 めた 自 動 車 騒 音 の 大 きさの 許 容 限 度 が 確 保 されるよう 道 路 運 送 車 両 法 に 基 づく 保 安 基 準 で 定 め れらている 道 路 交 通 騒 音 は 自 動 車 本 体 からの 音 のみならず 走 行 速 度 交 通 量 道 路 構 造 など 多 くの 要 素 の 影 響 を 受 ける しかし 自 動 車 への 依 存 度 が 高 まっている 現 代 社 会 において 交 通 規 制 の 強 化 は 難 しく 困 難 な 問 題 が 多 い 表 5-15 騒 音 に 係 る 要 請 限 度 単 位 :デシベル 時 間 区 域 6:00~22:00 22:00~6:00 第 一 種 第 二 種 低 層 第 一 種 第 二 種 中 高 層 第 一 種 第 二 住 居 地 域 準 住 居 地 域 のうち 65 55 1 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 第 一 種 第 二 種 低 層 第 一 種 第 二 種 中 高 層 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 70 65 する 区 域 第 一 種 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 のうち2 車 線 以 上 の 車 線 を 有 する 道 路 に 面 する 区 域 及 び 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 のうち 車 線 を 有 する 道 路 に 面 す 75 70 る 区 域 上 表 に 揚 げる 区 域 のうち 幹 線 交 通 を 担 う 道 路 に 近 接 する 区 域 (2 車 線 以 下 の 車 線 を 有 する 道 路 の 場 合 は 道 路 の 敷 地 の 境 界 線 から15m 2 車 線 を 超 える 車 線 を 有 する 道 路 の 場 合 は 敷 地 の 境 界 線 から20mまでの 範 囲 をいう ) に 係 る 限 度 は 上 表 にかかわらず 昼 間 においては75デシベル 夜 間 においては70デシベルとする 表 5-16 振 動 に 係 る 要 請 限 度 時 間 区 域 第 一 種 第 二 種 低 層 第 一 種 第 二 種 中 高 層 第 一 種 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 その 他 の 地 域 単 位 :デシベル 8:00~19:00 19:00~8:00 65 60 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 70 65-145-
5 深 夜 飲 食 店 等 (1) 現 状 深 夜 飲 食 店 等 営 業 騒 音 の 大 半 はカラオケ 騒 音 によるものであるが その 他 店 舗 周 辺 での 人 声 自 動 車 の 停 発 車 音 なども 原 因 となる 場 合 がある 本 市 における 苦 情 件 数 をみると 昭 和 57~59 年 度 には 年 間 30 件 を 超 えたが その 後 は 減 少 し ここ 数 年 は10 件 前 後 に 落 ち 着 いている 平 成 22 年 度 は4 件 であった (2) 規 制 について 従 前 は 飲 食 店 も 工 場 事 業 場 と 同 様 音 量 規 制 のみが 適 用 されていたが カラオケ 騒 音 等 は 深 夜 不 定 期 に かつ 発 生 する 騒 音 の 大 きさもその 都 度 違 うため 実 情 調 査 に 期 間 を 要 し 苦 情 対 応 としての 規 制 が 即 応 できない 面 があった 昭 和 50 年 代 半 ばには 苦 情 件 数 も 全 国 的 に 増 大 したため 環 境 省 ( 旧 環 境 庁 )は 昭 和 55 年 10 月 30 日 付 け 大 気 保 全 局 長 名 による 各 都 道 府 県 知 事 あて 通 達 により 条 例 による 規 制 を 指 示 した これに 伴 い 神 奈 川 県 公 害 防 止 条 例 は 改 正 され 飲 食 店 営 業 騒 音 の 規 制 として 営 業 時 間 の 制 限 音 響 機 器 の 使 用 の 制 限 が 新 たに 盛 り 込 まれ 昭 和 57 年 4 月 1 日 に 施 行 された この 内 容 については 現 在 の 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 に 踏 襲 されている 深 夜 飲 食 店 に 係 る 騒 音 苦 情 はカラオケ 騒 音 と 飲 食 店 の 営 業 が 誘 引 となって 発 生 する 当 該 飲 食 店 外 部 における 人 声 自 動 車 発 着 音 等 により 生 ずるが 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 はその 両 方 を 都 市 計 画 法 に 定 める 用 途 地 域 ごとに 規 制 している 規 制 内 容 については 図 5-3のとおりである 時 間 午 前 用 途 地 域 名 22 23 0 1 2 3 4 5 6 第 一 種 第 二 種 低 層 第 一 種 第 二 種 中 高 層 営 業 時 間 の 制 限 第 一 種 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 近 隣 商 業 地 域 その 他 の 地 域 音 響 機 器 の 使 用 時 間 制 限 商 業 地 域 準 工 業 地 域 工 業 地 域 工 業 専 用 地 域 音 量 の 規 制 図 5-3 深 夜 飲 食 店 等 営 業 騒 音 規 制 図 なお 風 俗 営 業 等 取 締 法 が 改 正 され 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 が 昭 和 60 年 2 月 13 日 に 施 行 されたが 同 法 においても ( 深 夜 0 時 ~ 日 の 出 時 )に 飲 食 店 営 業 を 営 む 者 に 対 して 騒 音 振 動 の 規 制 をしている また 警 察 職 員 の 立 入 も 認 めている 以 上 のように 飲 食 店 騒 音 等 の 規 制 は2つの 法 令 が 重 複 している 部 分 があり かつ 規 制 値 も 多 少 の 違 いがある 図 5-4は 両 法 令 における 規 制 値 の 比 較 である -146-
単 位 :デシベル 用 途 地 域 法 令 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 時 第 一 種 第 二 種 低 層 第 一 種 第 二 種 中 高 層 風 営 公 害 日 日 50 没 45 40 出 50 時 時 時 * 飲 食 店 の 営 業 制 限 50 45 45 50 40 第 一 種 第 二 種 住 居 地 域 準 住 居 地 域 その 他 の 地 域 風 営 55 50 45 55 飲 食 店 における 音 響 機 器 使 用 禁 止 公 害 55 50 50 55 45 近 隣 商 業 地 域 商 業 地 域 準 工 業 地 域 風 営 公 害 風 営 公 害 65 60 50 65 飲 食 店 における 音 響 機 器 使 用 禁 止 65 60 60 65 50 65 60 50 65 65 60 50 60 65 工 業 地 域 風 営 公 害 65 60 50 65 70 65 55 65 70 工 業 専 用 地 域 風 営 公 害 65 60 50 65 75 75 65 75 75 注 ) 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 における 規 制 対 象 時 刻 は 風 俗 営 業 は 日 の 出 時 から 午 前 0 時 深 夜 飲 食 店 営 業 は 午 前 0 時 から 日 の 出 時 となっている *: 音 響 機 器 の 使 用 禁 止 図 5-4 風 俗 営 業 等 の 規 制 及 び 業 務 の 適 正 化 等 に 関 する 法 律 と 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 の 飲 食 店 等 営 業 騒 音 規 制 の 比 較 6 生 活 騒 音 近 年 テレビ ステレオ クーラーの 室 外 機 など 音 の 出 る 家 庭 用 電 化 製 品 の 普 及 や 集 合 住 宅 の 増 加 また 生 活 スタイルの 多 様 化 や 静 けさに 対 する 要 求 の 高 まりなどから 一 般 家 庭 からの 生 活 騒 音 が 問 題 となるケースが 多 く 起 こっている 生 活 騒 音 問 題 は 音 の 大 きさのみならず 近 隣 関 係 といった 要 因 が 存 在 する 場 合 があり 防 止 のた めには 一 人 ひとりが 身 近 な 音 の 発 生 に 十 分 注 意 するとともに 日 常 から 良 好 な 近 隣 関 係 を 保 つこと 問 題 が 生 じたときには 相 手 の 立 場 に 立 って 考 えることなど 音 に 配 慮 した 暮 らしや 人 を 思 いやるこ ころが 大 切 である なお 神 奈 川 県 生 活 環 境 の 保 全 等 に 関 する 条 例 第 102 条 には 住 民 に 対 して 騒 音 振 動 に 配 慮 し 相 互 に 協 力 して 地 域 の 快 適 な 生 活 環 境 の 保 全 に 努 めることを 求 めている -147-