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住 民 監 査 請 求 に 係 る 監 査 結 果 第 1 監 査 の 請 求 1 請 求 人 新 潟 市 西 区 寺 尾 東 二 丁 目 23 番 37 号 山 下 省 三 2 請 求 の 要 旨 平 成 20 年 4 月 に 県 立 がんセンター 新 潟 病 院 に 採 用 された 職 員 に 対 する 以 下 の 赴 任 旅 費 の 支 出 は 違 法 不 当 である (1) 平 成 20 年 9 月 9 日 付 け 支 出 調 書 における 支 出 負 担 行 為 の 年 月 日 欄 が 空 欄 であることから 支 出 負 担 行 為 の 手 続 なく 行 われた1,041,136 円 の 支 出 命 令 は 違 法 不 当 である (2) 旅 行 命 令 簿 の 旅 行 命 令 権 者 の 決 裁 印 が 修 正 されていることから 特 別 研 修 医 Aに 対 する 赴 任 旅 費 382,09 4 円 の 支 出 は 旅 行 命 令 に 係 る 事 務 手 続 きが 相 当 ではなく 違 法 不 当 である また 特 別 研 修 医 Aに 対 する 赴 任 旅 費 は 新 潟 県 民 に 対 する 効 果 が 少 ないものとして 費 用 対 効 果 がないことから 違 法 不 当 である (3) 平 成 20 年 4 月 に 採 用 された 看 護 師 Bに 対 する 赴 任 旅 費 53,610 円 の 支 出 は 業 務 上 の 理 由 を 記 載 もせず 必 要 性 の 低 い 住 居 移 転 について 職 務 上 の 必 要 性 があるとして 移 転 料 及 び 交 通 費 を 公 金 で 支 給 することは 違 法 不 当 である (4) 平 成 20 年 4 月 新 採 用 とされる 臨 床 工 学 技 士 Cに 対 する 交 通 費 ( 出 頭 旅 費 )について 新 潟 県 庁 から 県 立 がんセンター 新 潟 病 院 間 の 路 線 バス 代 として 支 給 された200 円 について 着 後 手 当 と 移 転 料 で 賄 うべき 経 費 であって 交 通 費 ( 出 頭 旅 費 )として 支 給 するべきではないので この 支 出 は 違 法 不 当 である (5) 平 成 20 年 4 月 に 特 別 研 修 医 として 採 用 されたDに 対 して 支 給 された 赴 任 旅 費 のうち 旅 行 雑 費 1,100 円 ( 早 朝 日 当 加 算 )の 支 給 については 旧 在 勤 地 と 新 在 勤 地 の 往 復 等 の 赴 任 に 関 する 経 費 であり 着 後 手 当 の 対 象 であることから 違 法 不 当 である 上 記 (1)から(5)により 次 の 措 置 を 求 める ア (1)から(5)について 各 支 出 命 令 権 者 及 び 病 院 事 業 管 理 者 に 対 し 違 法 不 当 な 公 金 支 出 と 同 額 の 金 額 を 新 潟 県 に 返 還 させる 措 置 を 求 める イ 病 院 事 業 管 理 者 に 対 し 情 報 公 開 の 実 施 及 び 県 民 に 対 する 費 用 対 効 果 を 十 分 に 検 討 し 高 額 すぎる 経 費 又 は 不 要 な 経 費 を 公 金 で 支 弁 しないよう 勧 告 することを 求 める ウ 新 潟 県 知 事 の 事 務 取 扱 通 知 により 行 われたとみえる 部 分 については 新 潟 県 知 事 に 対 し 県 民 に 対 する 情 報 公 開 の 実 施 及 び 県 民 に 対 する 費 用 対 効 果 を 十 分 に 検 討 するよう 勧 告 することを 求 める 3 請 求 の 受 理 本 件 請 求 は 地 方 自 治 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 67 号 以 下 法 という ) 第 242 条 に 規 定 する 要 件 を 具 備 し ているものと 認 め 請 求 書 が 提 出 された 平 成 21 年 9 月 8 日 をもってこれを 受 理 した 第 2 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 法 第 242 条 第 6 項 の 規 定 に 基 づき 平 成 21 年 10 月 19 日 請 求 人 に 対 し 証 拠 の 提 出 及 び 陳 述 の 機 会 を 与 えた 第 3 監 査 の 実 施 1 監 査 の 対 象 (1) 支 出 負 担 行 為 の 年 月 日 欄 が 空 欄 である 支 出 調 書 による 支 払 いは 違 法 不 当 な 公 金 支 出 に 当 たるかどう かを 監 査 の 対 象 とした (2) 特 別 研 修 医 Aに 対 する 赴 任 旅 費 について 旅 行 命 令 権 者 の 決 裁 印 が 修 正 されている 旅 行 命 令 簿 兼 旅 費 請 求 書 兼 旅 費 計 算 書 ( 領 収 書 )による 赴 任 旅 費 の 支 出 が 違 法 不 当 な 公 金 支 出 に 当 たるかどうかを 監 査 の 対 象 とした なお 費 用 対 効 果 については 請 求 人 の 主 観 的 な 評 価 を 述 べているに 過 ぎないので 監 査 対 象 から 外 した (3) 看 護 師 Bの 赴 任 旅 費 に 対 する 移 転 料 及 び 交 通 費 の 支 給 が 違 法 不 当 な 公 金 支 出 に 当 たるかどうかを 監 査 の 対 象 とした (4) 臨 床 工 学 技 士 Cに 対 して 新 潟 県 庁 と 赴 任 先 である 県 立 がんセンター 新 潟 病 院 ( 以 下 がんセンター と いう ) 間 の 路 線 バス 代 として 出 頭 旅 費 を 支 出 したことが 違 法 不 当 な 公 金 の 支 出 に 当 たるかどうかを 監 査 の 対 象 とした (5) 特 別 研 修 医 Dに 対 する 早 朝 出 発 の 加 算 ( 請 求 人 は 支 出 証 拠 書 類 から 早 朝 日 当 加 算 としているが

旅 費 制 度 上 は 早 朝 出 発 の 加 算 であるため 以 下 早 朝 出 発 の 加 算 という )を 出 頭 旅 費 として 支 出 したことが 違 法 不 当 な 公 金 の 支 出 に 当 たるかどうかを 監 査 の 対 象 とした 2 監 査 の 対 象 機 関 がんセンター 3 関 係 人 調 査 の 対 象 機 関 病 院 局 総 務 課 第 4 監 査 等 の 結 果 1 旅 費 制 度 等 本 県 の 旅 費 制 度 については 次 のとおりとなっている (1) 旅 費 職 員 が 出 張 又 は 赴 任 した 場 合 には 一 般 的 に 交 通 費 宿 泊 料 等 の 経 費 が 必 要 になるが この 経 費 にあて るために 支 給 される 費 用 が 旅 費 である (2) 赴 任 旅 費 ア 赴 任 赴 任 とは 採 用 された 職 員 がその 採 用 に 伴 う 移 転 のため 住 所 若 しくは 居 所 ( 以 下 住 居 所 という ) から 在 勤 庁 に 旅 行 し 又 は 転 任 を 命 ぜられた 職 員 がその 転 任 に 伴 う 移 転 のため 旧 在 勤 庁 から 新 在 勤 庁 に 旅 行 することをいう ( 職 員 の 旅 費 に 関 する 条 例 ( 昭 和 30 年 条 例 第 58 号 以 下 旅 費 条 例 という ) 第 2 条 第 1 項 第 4 号 ) イ 赴 任 旅 費 の 種 類 職 員 が 赴 任 した 場 合 住 居 所 移 転 の 有 無 等 により 次 の 旅 費 が 支 給 される 出 頭 旅 費 移 転 料 着 後 手 当 扶 養 親 族 移 転 料 (3) 出 頭 旅 費 赴 任 のために 新 所 属 へ 出 頭 する 場 合 の 経 費 を 賄 うために 支 給 される 普 通 旅 費 ( 交 通 費 宿 泊 料 旅 行 雑 費 等 )のことをいう (4) 移 転 料 赴 任 に 伴 い 住 居 所 の 移 転 が 行 われた 場 合 に その 移 転 の 費 用 を 賄 うものとして 支 給 される (5) 着 後 手 当 赴 任 に 伴 い 住 居 所 を 移 転 した 場 合 に 新 居 住 地 に 到 着 した 後 の 諸 雑 費 にあてるために 支 給 される 例 えば 新 住 居 を 見 つけるまでの 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 等 にあてるためのもの 2 監 査 対 象 機 関 に 対 する 監 査 結 果 監 査 対 象 機 関 からの 聞 き 取 り 及 び 関 係 書 類 の 精 査 を 行 った その 概 要 は 次 のとおりである (1) 支 出 負 担 行 為 の 年 月 日 欄 が 空 欄 の 支 出 調 書 による 支 出 について ア 支 出 負 担 行 為 年 月 日 が 空 欄 となっている 理 由 新 潟 県 病 院 局 財 務 規 程 ( 昭 和 60 年 3 月 30 日 新 潟 県 病 院 局 管 理 規 程 第 5 号 以 下 財 務 規 程 という ) 第 20 条 によれば 収 入 原 因 行 為 及 び 支 出 負 担 行 為 をしようとするときは あらかじめ 当 該 行 為 の 内 容 相 手 方 金 額 その 他 必 要 な 事 項 を 記 載 した 執 行 伺 を 作 成 し 予 算 執 行 職 員 の 決 裁 を 受 けなければな らない と 規 定 しているが 財 務 規 程 第 23 条 で 第 20 条 の 規 定 にかかわらず 次 に 掲 げる 事 項 につい ては 執 行 伺 を 省 略 できる としており 同 第 2 号 ウで 条 例 又 はこれに 基 づく 規 則 において 支 給 基 準 が 定 められている 旅 費 と 定 められていることから 本 件 について 支 出 負 担 行 為 を 省 略 している イ 支 出 負 担 行 為 を 省 略 した 支 出 命 令 決 議 書 による 支 出 の 有 効 性 について 新 潟 県 病 院 局 財 務 規 程 の 運 用 について( 通 達 ) ( 昭 和 61 年 3 月 25 日 付 け 県 病 局 第 1620 号 )の 支 出 の 原 則 ( 第 52 条 ) 関 係 において 規 程 第 23 条 の 規 定 により 執 行 伺 を 省 略 した 場 合 形 式 上 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされていないことになるが 当 該 事 項 に 係 る 支 出 命 令 により 当 該 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされたものとみなす としている 以 上 から 本 件 赴 任 旅 費 の 支 払 いについては 支 出 調 書 に 支 出 命 令 年 月 日 平 成 20 年 09 月 09 日 と 表 示 されているとおり 支 出 命 令 がなされたことにより 1,041,136 円 の 支 出 負 担 行 為 の 決 定 もなされ たこととなり 本 支 出 調 書 による 支 出 は 適 正 なものとなる

なお 支 出 調 書 にある 支 出 負 担 行 為 年 月 日 の 欄 は 支 出 負 担 行 為 が 必 要 な 場 合 に 記 載 されるもの であり 旅 費 の 支 出 については 上 記 の 理 由 から 記 載 は 不 要 である (2) 特 別 研 修 医 Aに 対 する 赴 任 旅 費 の 支 出 について ア 決 裁 欄 の 状 況 決 裁 欄 の 左 端 から 院 長 事 務 長 事 務 長 補 佐 の 順 に 押 印 されている このうち 院 長 の 印 について は 事 務 長 補 佐 が 誤 って 押 印 したものを 修 正 テープにより 覆 った 上 に 院 長 の 印 を 押 印 している イ 特 別 研 修 医 の 旅 行 命 令 権 限 者 新 潟 県 病 院 局 事 務 決 裁 規 程 ( 昭 和 36 年 4 月 1 日 新 潟 県 病 院 局 訓 令 第 2 号 以 下 決 裁 規 程 という ) 第 15 条 で 職 員 ( 局 本 庁 の 課 長 補 佐 に 相 当 する 職 以 上 の 職 にある 者 を 除 く )の 旅 行 の 命 令 をすること を 事 務 長 の 専 決 事 項 と 定 めている 特 別 研 修 医 に 対 する 旅 行 命 令 は 特 別 研 修 医 が 局 本 庁 の 課 長 補 佐 に 相 当 する 職 より 下 位 であることから 院 長 ではなく 事 務 長 が 旅 行 命 令 権 限 者 となる ウ 院 長 の 押 印 がなされた 理 由 医 師 の 状 況 を 院 長 が 把 握 するために 便 宜 上 行 っているものであり 本 件 旅 行 命 令 簿 兼 旅 費 請 求 書 兼 旅 費 計 算 書 ( 領 収 書 )の 手 続 きに 影 響 するものではない (3) 看 護 師 Bに 対 する 赴 任 旅 費 の 支 出 について ア 赴 任 に 伴 う 移 転 病 院 局 職 員 の 旅 費 制 度 については 新 潟 県 病 院 局 企 業 職 員 旅 費 規 程 ( 昭 和 30 年 10 月 1 日 新 潟 県 病 院 局 管 理 規 程 第 6 号 ) 第 2 条 で 企 業 職 員 等 の 旅 費 の 種 類 額 及 びその 支 給 方 法 に 関 しては 別 に 定 める もののほか 職 員 の 旅 費 に 関 する 条 例 ( 昭 和 30 年 新 潟 県 条 例 第 58 号 )の 例 による として 知 事 部 局 の 職 員 の 旅 費 に 関 する 条 例 の 例 による こととしている この 旅 費 条 例 第 7 条 第 2 項 で 移 転 料 は 赴 任 に 伴 う 住 所 又 は 居 所 の 移 転 について 路 程 等 に 応 じ 定 額 により 支 給 する とされている また 移 転 料 の 支 給 については 旅 費 条 例 規 則 等 に 住 居 所 移 転 の 距 離 により 支 給 できないという 規 定 がないことから 同 一 地 域 内 での 移 転 であっても 移 転 料 が 支 給 される イ 本 件 における 赴 任 に 伴 う 移 転 の 根 拠 看 護 師 Bの 旧 住 所 は 民 間 病 院 所 有 の 寮 であり 新 潟 県 に 採 用 されたことから 退 寮 しなければならな くなったものであり 赴 任 に 伴 う 移 転 と 認 められる (4) 臨 床 工 学 技 士 Cに 対 する 交 通 費 の 支 出 について ア 臨 床 工 学 技 士 Cの 実 際 の 移 動 について 実 際 の 移 動 経 路 は 4 月 1 日 は 旅 行 命 令 の 移 動 経 路 とおなじであるが 4 月 6 日 ( 日 曜 日 )の 移 動 経 路 は 旅 行 命 令 の 経 路 とは 異 なり 研 修 所 から 県 庁 まで 公 用 車 (バス)で 移 動 した 後 県 庁 からは 新 住 所 へ 帰 っている イ 臨 床 工 学 技 士 Cの 出 頭 旅 費 の 認 定 について 新 採 用 職 員 の 出 頭 旅 費 の 取 扱 については 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1326 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 に 旧 住 居 所 から 県 庁 までの 旅 行 及 び 県 庁 から 新 所 属 までの 旅 行 に 係 るものを 支 給 する 取 扱 いとなっ ている 本 件 でバス 代 として 支 給 された200 円 は この 取 扱 いにより 県 庁 から 新 所 属 までの 旅 行 に 係 るものを 支 給 したものである なお 請 求 人 は 交 通 費 として 支 給 された200 円 は 着 後 手 当 及 び 移 転 料 の 中 で 賄 うべきと 主 張 するが 支 給 された200 円 は 上 記 の 取 扱 いにあるように 出 頭 旅 費 であることは 明 らかであり 新 居 を 見 つけるま での 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 を 賄 う 着 後 手 当 や 赴 任 に 伴 う 引 越 し 代 等 を 賄 う 移 転 料 とはそ の 趣 旨 が 異 なり 別 に 支 給 されるものである (5) 特 別 研 修 医 Dに 対 する 早 朝 出 発 の 加 算 の 支 出 について ア 早 朝 出 発 の 加 算 について 早 朝 の6 時 30 分 以 前 に 住 居 所 を 出 発 する 場 合 に 旅 行 雑 費 として 支 給 されるものである イ 特 別 研 修 医 Dの 旧 住 所 及 び 新 住 居 間 の 距 離 旧 住 所 と 新 住 居 間 の 自 家 用 車 による 走 行 距 離 は342.8キロメートルである ウ 早 朝 出 発 の 加 算 を 支 出 した 根 拠 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1325 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 において 赴 任 日 前 に 住 居 所 を 移 転 する 場 合 の 出 頭 旅 費 の 取 扱 いについて 赴 任 の 経 路 である 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 を 支 給 す る ただし 新 住 居 所 から 新 在 勤 庁 に 至 る 経 路 と 赴 任 日 の 属 する 月 に 支 給 される 通 勤 手 当 の 支 給 対 象 経 路 が 同 じ 場 合 は 旧 住 所 から 新 住 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 のみ 支 給 する とされている

本 件 出 頭 旅 費 については ただし 書 きの 部 分 の 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 のみ 支 給 す る 場 合 に 該 当 するものである なお 請 求 人 は 住 居 移 転 が 完 了 した3 月 29 日 以 降 の 支 出 については 着 後 手 当 で 賄 うべきと 主 張 する が 上 記 の 取 扱 いにあるように 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 は 出 頭 旅 費 であることは 明 らか であり 新 居 を 見 つけるまでの 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 を 賄 う 着 後 手 当 とはその 趣 旨 が 異 なり 別 に 支 給 されるものである 3 関 係 人 調 査 法 第 199 条 第 8 項 の 規 定 に 基 づき 病 院 局 総 務 課 に 対 して 関 係 人 調 査 を 行 った その 概 要 は 次 のとおりであ る (1) 支 出 負 担 行 為 の 年 月 日 欄 が 空 欄 の 支 出 調 書 による 支 出 について 新 潟 県 病 院 局 財 務 規 程 の 運 用 について の 支 出 の 原 則 ( 第 52 条 ) 関 係 において 規 程 第 23 条 の 規 定 により 執 行 伺 を 省 略 した 場 合 形 式 上 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされていないことになるが 当 該 事 項 に 係 る 支 出 命 令 により 当 該 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされたものとみなす と 規 定 されている 旅 費 については 規 程 第 23 条 において 執 行 伺 を 省 略 することができるとされており したがって 本 支 出 調 書 に 表 示 されている 支 出 命 令 年 月 日 平 成 20 年 09 月 09 日 のとおり1,041,136 円 の 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされたものである 以 上 のことから 本 支 出 調 書 による 支 出 は 適 正 なものである なお 支 出 調 書 にある 支 出 負 担 行 為 年 月 日 の 欄 は 支 出 負 担 行 為 が 必 要 な 場 合 に 記 載 されるもので あり 旅 費 の 支 出 については 上 記 の 理 由 から 記 載 は 不 要 である (2) 特 別 研 修 医 Aに 対 する 赴 任 旅 費 の 支 出 について 決 裁 規 程 第 15 条 に 職 員 ( 局 本 庁 の 課 長 補 佐 に 相 当 する 職 以 上 の 職 にある 者 を 除 く)の 旅 行 の 命 令 をす ること が 事 務 長 の 専 決 事 項 と 規 定 されている 本 件 についての 旅 行 命 令 権 者 は 事 務 長 であり 本 件 旅 行 命 令 簿 兼 旅 費 請 求 書 兼 旅 費 計 算 書 ( 領 収 書 )に 事 務 長 の 決 裁 がなされていることから 本 支 出 調 書 による 支 出 は 適 正 なものである なお 決 裁 欄 を 修 正 して 院 長 ( 所 属 長 )が 押 印 しているが これは 医 師 の 状 況 を 院 長 が 把 握 するために 便 宜 上 行 っているものであると 聞 いており 本 件 旅 行 命 令 簿 兼 旅 費 請 求 書 兼 旅 費 計 算 書 ( 領 収 書 )の 手 続 きに 影 響 するものではない (3) 看 護 師 Bに 対 する 赴 任 旅 費 の 支 出 について 病 院 局 職 員 の 旅 費 制 度 については 新 潟 県 病 院 局 企 業 職 員 旅 費 規 程 の 中 で 知 事 部 局 の 職 員 の 旅 費 に 関 する 条 例 の 例 による こととされている 旅 費 条 例 第 7 条 第 2 項 において 移 転 料 は 赴 任 に 伴 う 住 所 又 は 居 所 の 移 転 について 路 程 等 に 応 じ 定 額 により 支 給 する と 規 定 されている また 移 転 料 の 支 給 について 旅 費 条 例 規 則 等 には 住 居 所 移 転 の 距 離 により 支 給 できないという 規 定 がないことから 近 接 したところでの 移 転 であっても 移 転 料 が 支 給 されるものと 解 される 本 件 については がんセンターの 採 用 に 伴 い 寮 を 退 去 しなければならなかったという 理 由 により 住 居 所 を 移 転 したものであると 聞 いており 赴 任 に 伴 い 住 居 所 を 移 転 したものであると 認 められることから 移 転 料 及 び 出 頭 旅 費 が 支 給 されたものである したがって 旅 費 条 例 に 基 づいた 適 正 な 支 出 であると 考 えている (4) 臨 床 工 学 技 士 Cに 対 する 交 通 費 の 支 出 について 新 採 用 職 員 の 出 頭 旅 費 の 取 扱 いについては 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1326 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 に 旧 住 居 所 から 県 庁 までの 旅 行 及 び 県 庁 から 新 所 属 までの 旅 行 に 係 るものを 支 給 する 取 扱 いとなって いる (なお この 取 扱 いは 平 成 20 年 3 月 25 日 付 け 人 第 577 号 人 事 課 長 通 知 にある 取 扱 いと 同 じものである ) 本 件 におけるバス 代 として 支 給 された200 円 については この 取 扱 いにあるとおり 県 庁 から 新 所 属 ま での 旅 行 に 係 るものを 支 給 したものである なお 請 求 人 は 支 給 された200 円 は 着 後 手 当 及 び 移 転 料 の 中 で 賄 うべきと 主 張 するが 支 給 された200 円 は 上 記 の 取 り 扱 いにあるように 出 頭 旅 費 であることは 明 らかであり 新 居 を 見 つけるまでの 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 を 賄 う 着 後 手 当 や 赴 任 に 伴 う 引 越 し 代 等 を 賄 う 移 転 料 とはその 趣 旨 が 異 なり 別 に 支 給 されるものである (5) 特 別 研 修 医 Dに 対 する 早 朝 出 発 の 加 算 の 支 出 について 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1325 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 において 赴 任 日 前 に 住 居 所 を 移 転 する 場 合

の 出 頭 旅 費 の 取 り 扱 いについて 赴 任 の 経 路 である 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 及 び 新 住 居 所 から ( 辞 令 交 付 場 所 又 は 旧 在 勤 庁 を 経 由 し) 新 在 勤 庁 に 至 る 経 路 の 旅 費 を 支 給 する ただし 新 住 居 所 から 新 在 勤 庁 に 至 る 経 路 と 赴 任 日 の 属 する 月 に 支 給 される 通 勤 手 当 の 支 給 対 象 経 路 が 同 じ 場 合 は 旧 住 居 所 か ら 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 のみ 支 給 する とされている (なお この 取 り 扱 いは 平 成 20 年 3 月 25 日 付 け 人 第 576 号 人 事 課 長 通 知 にある 取 り 扱 いと 同 じものである ) 本 件 出 頭 旅 費 については ただし 書 きの 部 分 の 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 のみ 支 給 する 場 合 に 該 当 するものである なお 請 求 人 は 住 居 移 転 が 完 了 した3 月 29 日 以 降 の 支 出 については 着 後 手 当 で 賄 うべきと 主 張 するが 上 記 の 取 り 扱 いにあるように 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 は 出 頭 旅 費 であることは 明 らかであ り 新 居 を 見 つけるまでの 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 を 賄 う 着 後 手 当 とはその 趣 旨 が 異 なり 別 に 支 給 されるものである 4 判 断 請 求 人 は 平 成 20 年 4 月 にがんセンターに 採 用 された 職 員 に 対 し 以 下 の 赴 任 旅 費 の 支 出 等 を 行 ったことは 違 法 不 当 であると 主 張 している これに 対 し 事 実 関 係 の 確 認 及 び 関 係 人 調 査 に 基 づき 次 のとおり 判 断 する (1) 支 出 負 担 行 為 の 年 月 日 欄 が 空 欄 の 支 出 調 書 による 支 出 について 請 求 人 は 支 出 負 担 行 為 の 年 月 日 欄 が 空 欄 であることから 支 出 負 担 行 為 の 手 続 なく 行 われた 支 出 命 令 は 違 法 不 当 であるとしている 財 務 規 程 第 20 条 によれば 収 入 原 因 行 為 及 び 支 出 負 担 行 為 をしようとするときは あらかじめ 当 該 行 為 の 内 容 相 手 方 金 額 その 他 必 要 な 事 項 を 記 載 した 執 行 伺 を 作 成 し 予 算 執 行 職 員 の 決 裁 を 受 けなけ ればならない と 規 定 しているが 同 第 23 条 で 条 例 又 はこれに 基 づく 規 則 において 支 給 基 準 が 定 めら れている 旅 費 については 執 行 伺 を 省 略 できることが 定 められている さらに 新 潟 県 病 院 局 財 務 規 程 の 運 用 について の 支 出 の 原 則 ( 第 52 条 ) 関 係 において 規 程 第 23 条 の 規 定 により 執 行 伺 を 省 略 した 場 合 形 式 上 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされていないことになるが 当 該 事 項 に 係 る 支 出 命 令 により 当 該 支 出 負 担 行 為 の 決 定 がなされたものとみなす と 規 定 されており 平 成 20 年 9 月 9 日 に 支 出 命 令 が 行 われていることは 支 出 調 書 から 確 認 できることから 本 支 出 調 書 による 支 出 は 適 正 な 手 続 きによりなされていると 判 断 され 違 法 不 当 な 点 は 認 められない (2) 特 別 研 修 医 Aに 対 する 赴 任 旅 費 の 支 出 について 請 求 人 は 旅 行 命 令 簿 の 旅 行 命 令 権 者 の 決 裁 印 が 修 正 されていることから 赴 任 旅 費 の 支 出 に 係 る 事 務 手 続 きが 相 当 ではないとしている 決 裁 規 程 第 15 条 で 職 員 ( 局 本 庁 の 課 長 補 佐 に 相 当 する 職 以 上 の 職 にある 者 を 除 く)の 旅 行 の 命 令 をす ること を 事 務 長 の 専 決 事 項 と 規 定 しており 臨 時 的 常 勤 医 である 特 別 研 修 医 は 局 本 庁 の 課 長 補 佐 相 当 職 よりは 下 位 となることから 旅 行 命 令 権 者 は 事 務 長 であると 認 められる 本 件 においては 事 務 長 の 印 が 押 印 されていることで 適 正 な 決 裁 がなされていると 判 断 されることから 支 出 について 違 法 不 当 な 点 は 認 められない (3) 看 護 師 Bに 対 する 赴 任 旅 費 の 支 出 について 請 求 人 は 看 護 師 Bに 対 する 赴 任 旅 費 は 必 要 性 の 低 い 住 居 移 転 について 職 務 上 の 必 要 性 があるとして 移 転 料 及 び 交 通 費 を 公 金 により 支 出 したものであり 違 法 不 当 であるとしている 病 院 局 職 員 の 旅 費 制 度 については 旅 費 規 程 の 中 で 知 事 部 局 の 職 員 の 旅 費 に 関 する 条 例 の 例 による こととしており 移 転 料 の 支 給 については 旅 費 条 例 第 7 条 第 2 項 で 移 転 料 は 赴 任 に 伴 う 住 所 又 は 居 所 の 移 転 について 路 程 等 に 応 じ 定 額 により 支 給 する と 規 定 している その 運 用 は 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1325 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 により 住 居 所 の 移 転 が 同 一 地 域 内 で 行 われる 場 合 であっても 赴 任 に 伴 う 住 居 所 の 移 転 であることが 明 らかな 場 合 は 移 転 料 を 支 給 する としており 本 件 のような 近 接 地 の 移 転 であっても 赴 任 に 伴 う 移 転 であれば 移 転 料 の 支 給 を 認 めている さらに 看 護 師 Bの 住 居 移 転 は 旧 住 所 が 前 勤 務 先 の 病 院 の 寮 であり 本 県 職 員 となったため 退 寮 しな ければならないことから 行 われたものであり 赴 任 に 伴 う 移 転 であると 認 められる なお 職 員 のための 旅 費 制 度 ハンドブック ( 平 成 19 年 11 月 人 事 課 作 成 )で 4 月 1 日 付 け 採 用 者 の 場 合 は 原 則 として3 月 1 日 以 降 の 住 居 所 の 移 転 の 場 合 は 赴 任 に 伴 う 移 転 として 取 り 扱 って 差 し 支 え ないこととしており 本 件 における 住 居 移 転 は3 月 31 日 であることから 要 件 を 満 たしている したがって 本 件 看 護 師 Bに 対 する 赴 任 旅 費 及 び 交 通 費 は 条 例 等 に 基 づき 適 正 に 支 出 されたものであ

り 違 法 不 当 な 公 金 支 出 に 当 たるとは 言 えない (4) 臨 床 工 学 技 士 Cに 対 する 交 通 費 の 支 出 について 請 求 人 は 臨 床 工 学 技 士 Cに 対 して 新 潟 県 庁 と 赴 任 先 であるがんセンター 間 のバス 代 200 円 を 交 通 費 と して 支 出 したことは 違 法 不 当 な 公 金 の 支 出 に 当 たるとしている まず 4 月 6 日 ( 日 曜 日 )の 移 動 経 路 は 旅 行 命 令 ( 新 潟 県 庁 からがんセンターへ 移 動 )の 経 路 とは 異 な り 研 修 所 から 県 庁 まで 公 用 車 (バス)で 移 動 した 後 県 庁 から 新 住 所 へ 帰 っていることが 確 認 されてい る 実 際 の 移 動 経 路 が 旅 行 命 令 と 異 なっていても 交 通 費 を 支 給 する 理 由 は 新 採 用 職 員 の 赴 任 旅 費 等 の 取 扱 いについて ( 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1326 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 )において 交 通 費 について は 旧 住 居 所 から 県 庁 までの 旅 行 及 び 県 庁 から 新 所 属 までの 旅 行 に 係 るものを 支 給 する ことによる こ れにより 本 件 バス 代 200 円 が 県 庁 から 新 所 属 までの 旅 行 に 係 るもの として 支 給 されることとなる したがって 平 成 20 年 度 にがんセンターへ 赴 任 した 臨 床 工 学 技 士 Cに 支 給 された 赴 任 旅 費 のうち 県 庁 か らがんセンターまでの 交 通 費 200 円 は 通 知 に 基 づき 適 正 に 支 出 されたものである 請 求 人 は 支 給 され た200 円 は 着 後 手 当 及 び 移 転 料 の 中 で 賄 うべきと 主 張 するが 支 給 された200 円 は 上 記 の 取 り 扱 いにあるよ うに 出 頭 旅 費 であることは 明 らかであり 新 居 を 見 つけるまでの 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 を 賄 う 着 後 手 当 や 赴 任 に 伴 う 引 越 し 代 等 を 賄 う 移 転 料 とはその 趣 旨 が 異 なり 別 に 支 給 されるものであり 違 法 不 当 な 公 金 支 出 に 当 たるとは 言 えない (5) 特 別 研 修 医 Dに 対 する 早 朝 出 発 の 加 算 の 支 出 について 請 求 人 は 特 別 研 修 医 Dに 対 して 早 朝 出 発 の 加 算 を 出 頭 旅 費 として 支 出 したことが 違 法 不 当 な 公 金 の 支 出 に 当 たるとしている 早 朝 出 発 の 加 算 とは 旅 費 条 例 第 19 条 及 び 職 員 の 旅 費 の 支 給 に 関 する 規 則 ( 昭 和 30 年 9 月 1 日 新 潟 県 人 事 委 員 会 規 則 第 6-10 号 ) 第 9 条 の2から 午 前 6 時 30 分 以 前 に 住 所 若 しくは 居 所 を 出 発 した 場 合 に 支 給 される 旅 行 雑 費 で 1,100 円 ( 県 外 の 場 合 )と 定 められている 平 成 20 年 3 月 28 日 付 け 県 病 局 第 1325 号 病 院 局 総 務 課 長 通 知 において 赴 任 日 前 に 住 居 所 を 移 転 する 場 合 の 出 頭 旅 費 の 取 り 扱 いについて 赴 任 の 経 路 である 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 及 び 新 住 居 所 から ( 辞 令 交 付 場 所 又 は 旧 在 勤 庁 を 経 由 し) 新 在 勤 庁 に 至 る 経 路 の 旅 費 を 支 給 する ただし 新 住 居 所 から 新 在 勤 庁 に 至 る 経 路 と 赴 任 日 の 属 する 月 に 支 給 される 通 勤 手 当 の 支 給 対 象 経 路 が 同 じ 場 合 は 旧 住 居 所 か ら 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 のみ 支 給 する としている 特 別 研 修 医 Dについては 上 記 通 知 のただし 書 きに 該 当 することから 旧 住 所 から 新 住 居 間 の 旅 費 を 支 給 することになる さらに 午 前 9 時 にがんセンターで 勤 務 に 就 く 必 要 があったため 300キロメートル 以 上 離 れた 場 所 から 赴 任 するためには 高 速 道 路 を 利 用 したとしても 午 前 6 時 30 分 以 前 に 旧 住 所 を 出 発 する 必 要 があったことになる この 場 合 特 別 研 修 医 から 早 朝 出 発 の 加 算 について 旅 費 の 請 求 があれば 支 給 を 行 う 必 要 が 生 じるものである 請 求 人 は 住 居 移 転 が 完 了 した3 月 29 日 以 降 の 支 出 については 着 後 手 当 で 賄 うべきと 主 張 するが 上 記 の 取 り 扱 いにあるように 旧 住 居 所 から 新 住 居 所 に 至 る 経 路 の 旅 費 は 出 頭 旅 費 であることは 明 らかであり 新 居 を 見 つけるまでの 旅 館 等 の 宿 泊 料 や 挨 拶 等 に 要 する 費 用 を 賄 う 着 後 手 当 とはその 趣 旨 が 異 なり 別 に 支 給 されるものであり 違 法 不 当 な 支 出 には 当 たらない 以 上 のことから 上 記 (1)から(5)に 対 する 支 出 が 違 法 不 当 な 公 金 の 支 出 に 当 たるとの 請 求 人 の 主 張 につ いては 理 由 がないものと 判 断 する