地 域 包 括 ケアシステム 構 築 に 向 けた 取 組 事 例 山 形 県 1 市 区 町 村 名 川 西 町 2 人 口 ( 1) 17,025 ( ) 3 高 齢 化 率 ( 1) 65 歳 以 上 5,184(30.4 %) ( ) (65 歳 以 上 75 歳 以 上 そ れぞれについて 記 載 ) 4 取 組 の 概 要 5 取 組 の 特 徴 6 開 始 年 度 7 取 組 のこれまで の 経 緯 8 主 な 利 用 者 と 人 数 9 取 組 の 実 施 主 体 及 び 関 連 する 団 体 組 織 10 市 区 町 村 の 関 与 ( 支 援 等 )( 2) 11 国 都 道 府 県 の 関 与 ( 支 援 等 )( 3) 75 歳 以 上 3,235(19.0 %) 県 立 置 賜 農 業 高 等 学 校 のプロジェクト 学 習 の 一 つの 取 り 組 みで 特 産 品 の 一 つ 紅 大 豆 を 利 用 した 地 域 おこしである 高 校 生 とお 年 寄 りの 交 流 を 目 的 に 平 成 23 年 度 は 一 人 暮 らしの 高 齢 者 に 紅 大 豆 弁 当 を 宅 配 し 平 成 24 年 度 は 高 校 生 が 作 っ た 紅 大 豆 料 理 をバイキング 形 式 で 高 齢 者 と 会 食 する 寄 っとこえバイキング を 3 回 行 った 本 町 の 在 来 作 物 である 紅 大 豆 の 普 及 のため 紅 大 豆 を 用 いたスイーツの 開 発 製 造 販 売 から 始 まった 高 校 生 のプロジェクトが 町 の 課 題 となっているひとり 暮 らしや 高 齢 夫 婦 世 帯 の 増 加 等 に 着 目 し 紅 大 豆 で 地 域 に 笑 顔 を 目 標 に 活 動 している 平 成 23 年 度 1 紅 大 豆 の 特 産 品 化 のためスイーツの 共 同 開 発 と 製 造 2 一 人 暮 らしの 方 に 紅 大 豆 弁 当 を 宅 配 し 高 齢 者 との 交 流 を 図 る 3 紅 大 豆 料 理 のバイキング 形 式 会 食 会 を 3 回 開 催 一 人 暮 らしや 高 齢 夫 婦 世 帯 普 段 交 流 の 少 ないお 年 寄 り 等 弁 当 宅 配 10 人 バイキング 90 人 実 施 主 体 : 県 立 置 賜 農 業 高 等 学 校 紅 大 豆 本 舗 プロジェクト 関 連 団 体 : 川 西 町 紅 大 豆 生 産 組 合 JA 山 形 おきたま 女 性 部 料 亭 喜 楽 え きまちネット 小 松 町 の 高 齢 化 の 現 状 についてのレクチャー 対 象 者 の 選 定 民 生 委 員 への 周 知 と 対 象 者 選 定 の 依 頼 一 次 予 防 事 業 の 消 耗 品 費 として 20,000 円 ( 平 成 24 年 度 ) 食 育 関 連 一 般 財 源 10,000 円 ( 平 成 24 年 度 ) 12 取 組 の 課 題 13 今 後 の 取 組 予 定 14その 他 バイキング 形 式 は 参 加 者 には 大 変 好 評 であったが 高 校 生 参 加 者 総 勢 60 人 分 の 料 理 が 大 変 であり 費 用 もかかった 紅 大 豆 カフェ として 高 齢 者 のサロンを 月 2 回 定 期 的 に 開 催 していく 町 としても 町 民 への 周 知 等 の 支 援 を 行 う 15 担 当 部 署 及 び 連 健 康 福 祉 課 内 川 西 町 地 域 包 括 支 援 センター 絡 先 0238 46 5511 1 一 部 地 域 に 限 定 した 実 施 の 場 合 は 当 該 地 域 の 人 口 高 齢 化 率 を( ) 内 に 記 載 してください 2 市 町 村 から 財 政 的 支 援 が 行 われている 場 合 には 予 算 額 等 を 含 めて 記 載 ください 3 国 や 都 道 府 県 から 財 政 的 支 援 を 受 けている 場 合 は 補 助 金 や 交 付 金 等 の 名 称 額 等 を 含 めて 記 載 ください
地 区 全 世 帯 加 入 のNPO 法 人 による 地 域 づくり( 川 西 町 ) <NPO 法 人 きらりよしじまネットワーク> 発 端 は 地 区 公 民 館 の 公 設 民 営 化 ( 公 民 館 機 能 の 見 直 し) 吉 島 地 区 の 全 世 帯 (746 戸 )が 加 入 し 設 立 (H19) NPOの 経 営 者 リーダー が 住 民 に 働 きかけるのではなく NPOの 中 に 住 民 が リーダー 経 営 者 として 参 画 することを 狙 いとして 全 世 帯 加 入 とした 住 民 総 参 加 の 地 域 づくり フラット&ウェブ 型 住 民 総 参 加 の 地 域 づくり に 向 けた 人 材 育 成 幼 少 期 から 住 民 ワークショップ 等 の 活 動 に 参 加 人 材 育 成 = 若 者 育 成 ではなく 高 齢 者 も 貴 重 な 人 材 ( 吉 島 地 区 は 30.6%という 高 い 高 齢 化 率 のため 若 者 だけでは 事 業 継 続 が 困 難 ) 計 画 的 な 住 民 のスキルアップ( 右 図 ) 主 な 取 組 み よしじま 燦 燦 塾 産 直 事 業 概 要 小 学 校 における 児 童 との 交 流 (そば 打 ち 等 )や 健 康 教 室 等 地 元 のコンビ 二 に 産 直 を 設 置 し 販 売 きらりよしじま の 意 識 生 涯 学 習 生 きがい 健 康 づくり 所 得 向 上 生 きがい 地 産 地 消 地 域 包 括 ケア システムの 分 野 予 防 予 防 地 域 包 括 ケアシステム 地 域 包 括 ケアシステム に 近 づくにつれ 他 の 分 野 の 動 きが 見 えてくる ふれあいサロン 高 齢 者 の 交 流 の 場 生 きがい 予 防 予 防 生 活 支 援 住 まい 介 護 医 療 買 い 物 代 行 見 守 りサービス 要 援 護 者 サポーター 地 域 の 商 店 産 直 等 で 注 文 され た 物 を 仕 入 れ サロンや 介 護 世 帯 等 に 配 達 日 中 サポーター と 夜 間 休 日 サポーター 制 度 を 設 け 安 否 確 認 等 生 活 支 援 見 守 り 地 産 地 消 生 活 支 援 見 守 り 生 活 支 援 生 活 支 援 住 民 総 参 加 の 地 域 づくり 地 区 公 民 館 の 公 設 民 営 化 ( 公 民 館 機 能 の 見 直 し) 地 区 公 民 館 の 公 設 民 営 化 が 住 民 総 参 加 の 地 域 づくり のきっかけとなり 高 齢 者 福 祉 の 取 組 みにつながり 地 域 包 括 ケアシステムへと 向 かっている
取 組 の 経 緯 ( 実 施 主 体 ) 特 定 非 営 利 活 動 法 人 きらりよしじまネットワーク ( 背 景 地 域 の 課 題 ) 現 在 の 吉 島 地 区 の 高 齢 化 率 は 約 31%であり 少 子 高 齢 化 は 更 に 加 速 化 している 住 民 自 治 の 運 営 においても リーダーの 高 齢 化 や 後 継 者 不 足 は 深 刻 なものがあった そのような 中 で 高 齢 による 運 転 免 許 の 返 納 や 足 腰 が 弱 い 等 の 健 康 上 の 理 由 で 買 い 物 をすることが 困 難 な 世 帯 家 族 の 介 護 等 でなかなか 買 い 物 に 出 歩 けない 世 帯 も 増 加 の 傾 向 にある また 老 人 クラブへの 加 入 者 も 年 々 減 少 し (まだ 現 役 だという 人 も 増 えてい ることもある) 高 齢 者 の 社 会 参 加 への 価 値 観 も 変 わってきている 一 方 ある 程 度 の 年 齢 に 達 すると 地 域 社 会 の 一 線 から 退 くことで 後 継 へのつなぎを 取 ってきた 時 代 背 景 はあったが 余 生 の 生 きがいづくりや 気 軽 に 話 せる 仲 間 づくりは 高 齢 者 が 自 発 的 かつ 主 体 的 に 取 り 組 むといった 活 動 にはつながってこなかった 地 域 の 中 で 高 齢 者 が 自 分 らしく 豊 かに 暮 らすためには 住 民 同 士 のコミュニケーショ ンを 図 り 安 否 の 確 認 や 事 故 の 防 止 につなげてゆくことが 重 要 であり 人 と 人 をつなげる つなぎ 役 ( 黒 子 )となるキーパーソンの 役 割 は 大 きい そのためには 人 生 のステージ 別 におけるリーダーの 育 成 と 高 齢 社 会 へ 向 けた 将 来 の 危 機 感 を 夢 に 変 えていく 住 民 レベル で 行 える 地 域 福 祉 の 取 り 組 みを 定 着 させていくことが 課 題 となる ( 取 組 のポイント) 年 間 4~5 回 の 住 民 ワークショップ 新 よしじま 物 語 の 中 で 高 齢 者 もワークに 参 加 し 暮 らしの 困 り 事 や 将 来 の 不 安 を 解 消 するための 課 題 解 決 の 話 し 合 いが 持 たれているという こと その 話 し 合 いのファシリテーターを 地 域 の 若 者 が 努 め 高 齢 者 の 声 や 子 育 て 中 の 保 護 者 の 声 をきいて 事 業 の 企 画 立 案 につなげていること 高 齢 者 がワークに 参 加 し 意 見 やアイディアを 発 することによって いわゆる 与 えら れるサービス から つくるサービス 参 加 するサービスが 具 現 化 されてきている 取 組 に 係 る 財 源 基 本 的 には 会 員 の 会 費 が 基 礎 財 源 になるが 事 業 ベースでの 補 助 金 や 委 託 金 を 充 当 して いる 経 済 活 動 から 生 まれる 収 益 もまた 事 業 の 経 費 として 活 用 している 参 加 するにあ たっては 受 益 者 負 担 と 企 業 と 連 携 することにより 参 加 しやすい 安 価 提 供 が 可 能 になって いる 取 組 に 必 要 なネットワーク 社 会 資 源 きらりは 全 世 帯 加 入 の NPO 法 人 であるため 部 会 構 成 の 中 でネットワーク 化 されてい るが 事 業 の 維 持 継 続 のために 企 業 や 医 療 機 関 との 新 しいネットワークの 構 築 を 模 索 し ている また 地 域 資 源 を 活 用 した 高 齢 者 の 新 しい 生 きがいを 見 出 すための 就 労 場 所 の 確 保 については 今 後 3 年 の 計 画 の 中 で 具 現 化 していく
取 組 の 効 果 高 齢 者 が 地 域 活 動 に 参 加 することにより 新 しい 出 番 の 創 出 が 出 来 たことは 精 神 的 な 利 益 と 物 理 的 利 益 の 両 面 で 効 果 が 出 ている 家 庭 の 中 でも 高 齢 者 が 元 気 に 地 域 活 動 に 参 加 したり 収 益 を 上 げることによって 家 庭 内 でも 理 解 が 得 られるようになってきている また 高 齢 者 の 元 気 づくりに 関 わる 地 域 の 若 者 は 実 際 に 感 謝 の 声 や 励 ましの 声 をかけ てもらえることによって 使 命 感 や 責 任 感 が 醸 成 されてきている 地 域 の 中 で 認 められ 活 動 を 理 解 してもらえるということは 若 者 にとって 持 続 可 能 な 地 域 づくりに 参 加 するためのエネルギーに 変 わってきている 今 後 の 展 望 課 題 きらりは 全 世 帯 が 加 入 する NPO として 地 域 内 協 働 が 振 興 されているが 外 に 依 存 するの ではなく 地 域 内 の 人 モノ 産 業 文 化 等 を 探 し 住 民 の 内 側 から 生 まれ 出 てくる 愛 郷 心 を 育 み 生 活 に 根 ざした 事 業 を 今 後 も 展 開 していく しかし 全 てを NPO の 活 動 だけでは 補 完 できないため 元 気 な 住 民 活 動 の 新 しい 人 材 や 企 業 大 学 等 とのつながりを 重 視 し ネットワークを 拡 充 して 行 く 必 要 がある 併 せて 外 からの 多 様 な 人 材 や 資 源 を 受 け 入 れ 地 域 の 担 い 手 と 一 緒 に 地 域 を 愛 するリ ーダーを 育 てる 行 政 との 関 係 では 地 域 の 住 民 が 主 体 的 に 地 域 包 括 ケアシステムを 構 築 していく 過 程 の 中 で どのような 支 援 策 があるかを 明 確 にし 地 域 の 中 でゆるやかに 参 加 できるケアネッ トワークの 構 築 と それをコーディネートできるソーシャルワーカーの 育 成 を 施 策 として 実 現 していくことは 急 務 である また 地 方 自 治 体 職 員 のスキルアップも 含 め 中 長 期 のプ ロジェクトとして 計 画 化 し 包 括 支 援 センターの 体 力 強 化 は 必 須 である
< 地 域 概 況 > 川 西 町 は 山 形 県 南 部 のほぼ 中 央 に 位 置 し 約 4 分 の1が 平 野 部 約 4 分 の3が 丘 陵 地 であり H24 年 度 の 年 間 降 雪 量 は 849.0cmと 雪 国 そのもの 本 町 を 訪 れたイギリスの 女 性 旅 行 家 イザベラ バードが アジアのアルカディア( 桃 源 郷 ) と 絶 賛 した 恵 まれた 大 地 で 生 産 された 米 またその 米 を 原 料 とした 日 本 酒 さ らに 米 沢 牛 が 特 産 品 であり 日 本 一 のダリヤ 園 を 有 する < 人 口 (うち 吉 島 地 区 )> 16,854 人 (2,696 人 ) < 高 齢 化 率 (うち 吉 島 地 区 )> 65 歳 以 上 29.7%(30.6%) 75 歳 以 上 18.1%(19.4%)