住宅に係る消費税の負担軽減の具体化についての要望

宅 に 係 る 消 費 の 負 担 軽 減 の 具 体 化 についての 要 望 ( 説 明 資 料 ) 社 団 法 人 宅 生 産 団 体 連 合 会

社 会 保 障 の 安 定 財 源 の 確 保 等 を 図 る 制 の 抜 本 改 革 を 行 うための 消 費 法 等 の 一 部 を 改 正 する 等 の 法 律 抜 粋 ( 平 成 24 年 3 月 30 日 閣 議 決 定 ) 第 七 条 一 項 消 費 課 については 消 費 の 引 上 げを 踏 まえて 次 に 定 めるとおり 検 討 すること ト. 宅 取 得 については 取 引 価 格 が 高 額 であること 等 から 消 費 の 引 上 げ 前 後 におけ る 駆 け 込 み 需 要 及 びその 反 動 による 影 響 が 大 きいことを 踏 まえ 一 時 の 負 担 の 増 加 に よる 影 響 を 平 準 化 し 及 び 緩 和 する 観 点 から 宅 取 得 に 係 る 必 要 な 措 置 について 財 源 も 含 めて 総 合 的 に 検 討 する 検 討 課 題 に 対 する 法 案 提 出 後 の 対 応 の 方 向 性 ( 平 成 24 年 3 月 30 日 閣 議 決 定 時 資 料 ) 宅 取 得 に 係 る 措 置 宅 の 取 得 については 取 引 価 格 が 高 額 であること 等 から 消 費 ( 国 地 方 )の 引 上 げの 前 後 における 駆 け 込 み 需 要 とその 反 動 等 による 影 響 が 大 きいことを 踏 まえ 一 時 の 負 担 の 増 加 による 影 響 を 平 準 化 及 び 緩 和 する 観 点 から 関 係 各 省 において 関 係 団 体 からの 意 見 も 踏 ま え 制 改 正 要 望 等 の 検 討 作 業 を 進 めた 上 で 大 綱 に 示 された 方 針 に 沿 って 平 成 25 年 度 か らの 制 改 正 等 の 過 程 で 検 討 を 行 い 消 費 ( 国 地 方 )の8%への 引 上 げ 時 及 び10%への 引 上 げ 時 にそれぞれ 所 要 の 措 置 を 実 施 する 1

要 望 内 容 宅 を 課 事 業 者 から 取 得 した 者 に 対 して 消 費 5%を 超 える 部 分 に 相 当 する 金 額 を 還 付 又 は 給 付 すること ( 理 由 ) 不 動 産 流 通 の 減 額 や 宅 ローン 減 の 拡 充 など 他 の 目 での 軽 減 では 消 費 の 負 担 増 には 到 底 及 ばない 国 民 が 安 心 して 宅 取 得 計 画 が 立 案 出 来 るよう 単 年 度 毎 の 予 算 措 置 や 一 定 期 限 の 特 例 措 置 ではなく 法 律 に 基 づく 恒 久 的 且 つ 安 定 的 な 制 度 とすることが 必 要 である 現 在 宅 取 得 を 計 画 している 消 費 者 が 安 心 して 進 められるようにするためには の 引 上 げと 宅 に 関 する 具 体 的 措 置 を 一 体 のものとして 早 急 に 示 すことが 必 要 で ある 賃 貸 宅 については 取 得 価 格 の 上 昇 が 家 賃 の 引 上 げや 賃 貸 経 営 の 採 算 悪 化 によ る 新 規 供 給 の 減 少 などを 招 き 賃 貸 宅 の 居 水 準 の 向 上 の 妨 げとなる また 賃 貸 宅 は 全 建 築 戸 数 の4 割 を 占 めており 駆 け 込 み 需 要 とその 反 動 による 影 響 は 無 視 できない このため 賃 貸 宅 の 取 得 についても 還 付 又 は 給 付 の 対 象 とする 必 要 が ある 2

1. 宅 に 係 る 消 費 の 負 担 増 は 多 くの 国 民 から 夢 を 奪 うもの 宅 の 取 得 環 境 は 年 々 厳 しくなる 一 方 である 100% 90% 80% 70% 60% 50% 40% 30% 20% 10% 0% 宅 取 得 層 の 中 心 は30 代 であり その 比 は 増 加 傾 向 70 歳 以 上 70 歳 以 上 60 歳 代 60 歳 代 55~59 歳 55~59 歳 50~54 歳 50~54 歳 45~49 歳 40~44 歳 35~39 歳 30~34 歳 45~49 歳 40~44 歳 35~39 歳 30~34 歳 25~29 歳 25~29 歳 20~24 歳 20~24 歳 2006 年 2010 年 * 団 連 戸 建 注 文 宅 の 顧 客 実 態 調 査 より 20 30 代 が55% 万 円 600 578 580 580 567 550 558 558 554 548 555 560 497 492 500 485 483 469 462 463 458 461 463 450 400 6.5 6.0 5.5 5.0 4.5 4.0 3.5 3.0 30 代 の 年 収 は この10 年 間 で 激 減 * 団 連 戸 建 注 文 宅 の 顧 客 実 態 調 査 より 81 万 円 DN 530 497 70 万 円 DN 453 427 国 庁 民 間 給 与 実 態 統 計 調 査 より 取 得 費 借 入 金 の 年 収 倍 は 上 昇 6.1 5.7 5.8 4.8 3.6 3.3 3.4 3.4 35~39 歳 30~34 歳 5.8 3.7 3.8 5.9 6.0 倍 取 得 費 年 収 倍 4.0 倍 借 入 金 年 収 倍 2004 年 2005 2006 2007 2008 2009 2010 3

2. 長 期 に 亘 って 使 用 する 宅 に 対 して 消 費 を 取 得 時 に 一 括 して 課 するのは 過 重 且 つ 不 合 理 である 取 得 時 に 一 括 して 負 担 する 場 合 には それを 考 慮 して 軽 減 措 置 を 講 ずるべきである 宅 価 格 の10%を50 年 間 に 均 等 になら して 負 担 することは 取 得 時 に5.3%を 一 括 先 払 いすることに 相 当 ( 利 3%で 試 算 ) 仮 に 民 事 法 定 利 5%で 試 算 すれば 30 年 ( 今 までの 平 均 利 用 期 間 )で5.38% 50 年 で3.83%を 一 括 先 払 いすることに 相 当 消 費 10%で 2,500 万 円 の 宅 を50 年 間 使 用 する 場 合 ( 毎 年 50 万 円 を 消 費 利 3%で 試 算 ) 消 費 支 払 いのために 借 り 入 れを した 場 合 金 利 を 含 めた 負 担 額 は 額 の1.62 倍 に 達 する 450 400 ( 年 利 3% 35 年 返 済 の 場 合 ) 2500 万 円 の 宅 を 建 設 し 消 費 を 借 り 入 れ で 支 払 った 場 合 1.62 倍 の 支 払 い 万 円 404 万 円 5.3% 2500 万 円 の 宅 合 計 1,325,083 円 5 万 円 50 万 円 50 万 円 44,424 円 先 払 いによる 割 引 後 の 額 11,748 円 5 万 円 5 万 円 50 万 円 350 300 250 200 150 100 50 0 404 万 円 202 万 円 利 息 (77 万 円 ) 消 費 125 万 円 (5%) 借 入 金 125 万 円 利 息 (154 万 円 ) 消 費 250 万 円 (10%) 借 入 250 万 円 一 括 して 先 払 いする 場 合 1 年 目 5 年 目 50 年 目 * 年 利 3%( 固 定 ) 35 年 返 済 の 場 合 4

3. 宅 の 質 の 向 上 に 係 る 重 要 課 題 への 対 応 を 遅 らせ または 逆 行 させる 省 エネ 化 の 促 進 新 築 宅 の 次 世 代 省 エネ 基 準 の 割 合 は40% 2020 年 に100%が 目 標 太 陽 光 発 電 システムの 設 置 太 陽 熱 利 用 システム 長 寿 命 化 HEMS 採 用 高 気 密 高 断 熱 化 高 効 設 備 機 器 の 採 用 耐 震 化 の 促 進 ネットゼロエネルギー 化 耐 震 性 に 問 題 のある 宅 1000 万 戸 の 解 消 が 大 きな 課 題 出 所 :EDMC 推 計 2008 年 推 計 中 間 目 標 (2015 年 ) 耐 震 性 あり, 3,900 万 戸, 79% 耐 震 性 なし, 1,050 万 戸, 21% 耐 震 性 あり, 4,450 万 戸, 90% 耐 震 性 なし, 500 万 戸, 10% 目 標 (2020 年 ) 新 成 長 戦 略 (2010.6.18 閣 議 決 定 ) 耐 震 化 約 79% 耐 震 化 約 90% 耐 震 化 約 95% 長 寿 命 化 の 促 進 600 千 戸 持 家 分 譲 宅 の 着 工 数 長 期 優 良 宅 認 定 実 績 賃 貸 宅 における 長 期 優 良 宅 の 普 及 は 皆 無 400 200 12.7% 19.9% 19.5% 0 平 成 21 年 度 平 成 22 年 度 平 成 23 年 度 (2 月 まで) * 平 成 21 年 6 月 より 認 定 制 度 実 施 * 平 成 23 年 度 は 平 成 24 年 2 月 までの 実 績 5

4. 駆 け 込 み 需 要 とその 反 動 減 による 市 場 の 混 乱 や 長 期 の 宅 市 場 の 縮 小 は 日 本 経 済 や 雇 用 の 減 少 など 大 きな 打 撃 過 去 の 駆 け 込 み 需 要 とその 反 動 減 による 影 響 過 去 の 消 費 引 上 げ 時 には 20~30 万 戸 の 宅 着 工 減 少 を 招 いた 190 新 設 宅 の 着 工 戸 数 推 移 160 万 戸 の 時 代 140 万 戸 の 時 代 110 万 ~120 万 戸 の 時 代 持 家 20 万 戸 の 減 少 の 影 響 * 宅 1 棟 2,500 万 円 にて 試 算 生 産 誘 発 総 額 : 就 業 誘 発 効 果 : 収 効 果 : 170 150 136.5 167.4 168.5 170.7 166.3 140.3 137.0 20 万 戸 減 148.6 157.0 147.0 164.3 138.7 30 万 戸 減 宅 投 資 5 兆 円 宅 建 設 に 伴 う 耐 久 消 費 財 購 入 額 3,468 億 円 130 110 90 70 消 費 導 入 3 % 128.5 119.8 121.5 123.0 124.9 117.3 117.4 119.3 114.6 消 費 5 % 引 上 げ 103.5 103.9 81.9 77.5 生 産 誘 発 額 9 兆 7,000 億 円 雇 用 誘 発 数 60 万 人 個 人 業 主 など 非 雇 用 者 15 万 人 合 計 : 75 万 人 ( 就 業 誘 発 数 ) 生 産 誘 発 額 合 計 就 業 誘 発 数 合 計 生 産 誘 発 額 5,400 億 円 雇 用 誘 発 数 3 万 200 人 個 人 業 主 など 非 雇 用 者 9,000 人 合 計 : 3 万 9,200 人 ( 就 業 誘 発 数 ) 50 S61 S62 S63 H1 H2 H3 H4 H5 H6 H7 H8 H9 H10 H11 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 収 効 果 6

宅 投 資 は 関 連 産 業 への 波 及 や 地 元 経 済 への 雇 用 誘 発 効 果 が 非 常 に 高 い 17.1 兆 円 の 宅 の 生 産 に 直 接 的 又 は 間 接 的 に 必 要 な 生 産 額 木 材 切 り 出 し 製 材 加 工 基 礎 工 事 大 工 工 事 宅 投 資 17.1 兆 円 ( 平 成 19 年 度 ) 屋 根 工 事 完 成 引 渡 宅 投 資 17.1 ( 平 成 19 年 度 新 設 宅 着 工 数 :103.5 万 戸 ) 電 気 工 事 外 構 工 事 生 産 誘 発 額 33.0 兆 円 給 排 水 工 事 宅 以 外 の 部 門 での 生 産 誘 発 額 15.9 兆 円 電 気 ガス 輸 送 商 業 その 他 7.7 仕 上 げ 工 事 畳 工 事 設 備 工 事 内 装 工 事 建 具 工 事 鋼 材 金 属 関 連 2.8 電 機 機 械 関 連 0.7 石 材 窯 業 関 連 2.0 * 国 民 経 済 計 算 年 報 ( 内 閣 府 ) 国 交 省 資 料 より 作 成 宅 建 設 には 多 くの 職 種 が 必 要 新 居 に 引 っ 越 し 家 電 家 財 購 入 木 材 繊 維 関 連 2.7 宅 建 設 で200 万 人 その 他 関 連 産 業 を 含 める と 約 450 万 人 の 雇 用 を 有 する 木 造 軸 組 工 法 の 職 人 延 人 数 工 事 名 称 延 人 数 ( 人 ) 仮 設 工 事 11.0 基 礎 工 事 42.0 建 方 工 事 35.0 造 作 工 事 58.0 屋 根 工 事 9.0 塗 装 工 事 5.0 外 部 仕 上 げ 工 事 3.0 外 部 左 官 タイル 工 事 13.0 外 部 その 他 工 事 5.0 室 内 仕 上 げ 工 事 20.0 内 部 建 具 ガラス 工 事 2.0 設 備 工 事 29.5 合 計 232.5 (45 坪 相 当 の 宅 ) 2006 年 度 宅 の 生 産 性 現 況 調 査 ( 団 連 ) 職 種 一 覧 鳶 工 基 礎 業 者 大 工 土 壌 処 理 業 者 配 管 工 電 工 屋 根 葺 工 防 水 工 塗 装 工 左 官 工 タイル 工 サイディング 工 サッシ 工 板 金 工 内 装 工 畳 工 ガス 工 設 備 工 美 装 工 その 他 専 門 工 7

5. 多 くの 諸 外 国 では 宅 の 消 費 について 政 策 的 に 軽 減 措 置 が 講 じられている 国 標 準 宅 の 等 イギリス 20% 0% 内 容 消 費 者 の 負 担 仕 入 段 階 では 課 されるが 最 終 の 販 売 時 に が0%であり 販 売 業 者 は 仕 入 れ 段 階 の 金 を 還 付 できる 消 費 負 担 無 し アメリカ (ニューヨーク 市 ) 8.875% 非 課 小 売 売 上 で 仕 入 れ 段 階 での 課 が 無 く 最 後 の 小 売 段 階 で 課 のため 負 担 はゼロである 消 費 負 担 無 し フランス 19.60% 課 又 は 5.5% 一 般 の 宅 には 標 準 が 適 用 されているが 2000 年 からは 一 部 5.5%の 軽 減 の 適 用 が 始 まっている 19.6% 又 は5.5% ドイツ 19% 非 課 最 終 販 売 段 階 で 非 課 であり 部 材 等 の 仕 入 れ 段 階 では 課 される そのため 原 価 に 算 入 して 販 売 価 格 に 転 嫁 される 仕 入 れ 原 価 に 掛 る 額 を 実 質 負 担 す ることになる 最 初 に 取 得 する 宅 に 対 しては 特 別 軽 減 が イタリア 20% 軽 減 4% 適 用 される 最 初 に 取 得 する 宅 は4% カナダ (オンタリオ 州 ) 13% 課 還 付 あり カナダの 場 合 は 連 邦 と 州 があり 合 計 して 課 されるが 還 付 制 度 による 負 担 軽 減 措 置 が 取 ら れている 還 付 により 実 質 5.2%の 負 担 8

世 界 各 国 の 宅 消 費 比 較 フ ラ ン ス ア メ リ カ 地 方 ( ニ ュ ー ヨ ー ク 市 ) ド イ ツ イ ギ リ ス イ タ リ ア カ ナ ダ (H S T ) ( オ ン タ リ オ 州 ) 日 本 非 課 非 課 ゼ ロ 一 般 宅 一 般 軽 減 宅 一 般 一 般 一 般 一 般 一 般 宅 宅 宅 宅 宅 宅 ( 還 付 に よ る 実 質 負 担 額 ) ( 最 初 の 宅 ) ( 社 ) 宅 生 産 団 体 連 合 会 2011 12 1 現 在 20% 8.875% 19.6% 19% 20% 13% 5% 19.6% 4% 5.2% 5% 5.5% 0 5 10 15 20 25 % 0% 9

6. 宅 を 課 業 者 から 取 得 した 者 に 対 して 消 費 5%を 超 える 部 分 に 相 当 する 金 額 を 還 付 又 は 給 付 することが 必 要 消 費 引 上 げに 伴 う 負 担 増 は 他 の 目 の 軽 減 措 置 や 所 得 の 減 措 置 では 到 底 カバー 出 来 ない 宅 取 得 時 の 負 担 ( 建 物 価 格 :2,500 万 円 で 試 算 ) 現 行 取 得 時 の 負 担 額 155.6 万 円 負 担 額 合 計 280.6 万 円 増 額 分 125 万 円 [ 宅 取 得 に 係 る 現 行 の 負 担 ( 建 物 価 格 :2,500 万 円 土 地 価 格 :2,000 万 円 )] 取 得 時 の 金 印 紙 登 録 免 許 負 担 目 土 地 (%) 建 物 (%) 請 負 契 約 20,000 15,000 ( 控 除 有 ) 金 消 契 約 20,000 20,000 移 転 156,000 1.3%( 租 特 ) 27,000 0.30%( 租 特 ) 保 存 13,500 0.15%( 租 特 ) 抵 当 権 設 定 60,000 0.4% 18,000 0.1%( 租 特 ) 消 費 * 非 課 1,250,000 5.0% 不 動 産 取 得 0 ( 控 除 有 ) 90,000 3.0%( 控 除 有 ) 取 得 時 の 金 合 計 256,000 1,433,500 取 得 時 総 合 計 1,689,500 円 消 費 5% (125 万 円 ) 現 行 5% 都 市 計 画 1 年 目 固 定 資 産 1 年 目 不 動 産 取 得 登 録 免 許 印 紙 消 費 10% (250 万 円 ) 10%の 場 合 1 保 間 ~ 有 50 時 年 ) ( 固 定 資 産 1,400,000 1.4%( 評 価 1/6) 4,065,000 1.4%(3 年 間 1/2) 都 市 計 画 600,000 0.3%( 評 価 1/3) 673,000 0.3% 保 有 時 合 計 2,000,000 4,738,000 取 得 価 格 土 地 150m2 2,000 万 円 固 定 資 産 評 価 額 1,200 万 円 建 物 115m2 2,500 万 円 固 定 資 産 評 価 額 1,500 万 円 * 平 成 20 年 度 フラット35 土 地 付 注 文 宅 融 資 利 用 者 の 平 均 指 標 * 固 定 資 産 評 価 額 は 時 価 の6 割 程 度 とした * 登 録 免 許 の 課 標 準 は 新 築 建 物 価 格 認 定 基 準 に 基 づき900 万 円 とした * 借 入 金 は 土 地 1500 万 円 建 物 1800 万 円 とした 10

宅 取 得 者 の 世 帯 平 均 年 収 は600 万 円 前 後 (フラット35 利 用 者 )であり 宅 ローン 減 など 所 得 減 では 一 時 の 負 担 の 増 加 による 影 響 を 緩 和 出 来 ない 仮 に 所 得 減 によってカバーするためには 7 年 ~12 年 と 長 期 間 が 必 要 さらにこの 場 合 消 費 増 分 の 借 入 れとそれに 伴 う 金 利 が 新 たに 発 生 平 均 的 世 帯 の 宅 ローン 減 試 算 モデル 家 族 構 成 年 収 取 得 費 資 金 内 訳 借 入 金 利 期 間 宅 取 得 年 月 日 夫 36 歳 妻 34 歳 長 女 7 歳 長 男 4 歳 600 万 円 土 地 2000 万 円 建 物 2500 万 円 自 己 資 金 400 万 円 宅 資 金 の 贈 与 1000 万 円 宅 ローン3100 万 円 年 利 3% 25 年 返 済 元 利 均 等 払 い 平 成 24 年 度 入 居 * 扶 養 控 除 は 配 偶 者 控 除 のみで 試 算 年 収 所 得 民 1 年 目 の 控 除 額 所 得 + 民 600 万 円 170,300 円 275,200 円 170,300 円 +97500 円 =267,800 円 * 宅 価 格 2,500 万 円 の 場 合 100 消 費 5% 分 の 負 担 増 :1,250,000 円 68 104 *125 万 円 に 対 する 金 利 負 担 : 778,160 円 ( 年 利 3% 25 年 返 済 の 場 合 ) 実 質 的 な 負 担 増 :2,028,160 円 800 700 600 500 400 300 200 所 得 の 減 では 年 収 800 万 円 以 下 の 層 が 空 振 りとなる 例 : 年 収 600 万 円 ( 配 偶 者 を 扶 養 )の 年 間 所 得 170,300 円 0 年 収 千 円 年 収 別 所 得 ( 配 偶 者 を 扶 養 ) 年 収 の5 倍 の 借 入 ライン 空 振 りの 額 170 249 401 554 707 400 万 円 500 万 600 万 700 万 800 万 900 万 1000 万 11

現 在 宅 取 得 を 計 画 している 消 費 者 が 安 心 して 計 画 を 進 められるよう 具 体 的 な 負 担 軽 減 措 置 を 引 上 げと 一 体 のものとして 早 急 に 示 すと 共 に 単 年 度 毎 の 予 算 措 置 や 一 定 期 限 の 特 例 措 置 ではなく 法 律 に 基 づいた 恒 久 的 且 つ 安 定 的 な 制 度 とすることが 必 要 である 宅 取 得 意 向 のある 者 のうち 実 現 予 定 時 期 をみると 新 築 する 者 の 約 半 数 が2 年 以 内 と 回 答 消 費 者 は 2 年 先 位 を 見 通 して 宅 取 得 を 計 画 しており 駆 け 込 み 需 要 を 緩 和 するためには 早 期 のメッセージが 必 要 宅 取 得 実 現 を 考 えている 時 期 48.0%( 2 年 以 内 ) 家 を 新 築 する 24.2% 23.8% 27.5% 4.4% 17.4% 2.7% 家 を 購 入 する 12.7% 18.6% 32.3% 2.6% 29.5% 4.3% 家 を 建 て 替 える 7.9% 15.8% 36.8% 7.2% 29.6% 2.7% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 1 年 未 満 1~2 年 3~5 年 6 年 以 上 わからない 不 明 平 成 20 年 生 活 総 合 調 査 結 果 ( 国 土 交 通 省 宅 局 ) 12

7. 賃 貸 宅 についても 取 得 者 に 対 して 同 様 の 措 置 が 必 要 賃 貸 宅 については 取 得 価 格 の 上 昇 が 家 賃 の 引 き 上 げ 又 は 賃 貸 経 営 の 採 算 悪 化 による 新 規 供 給 の 減 少 などを 招 き 賃 貸 宅 の 居 水 準 の 向 上 の 妨 げとなる 賃 貸 宅 は 全 建 築 戸 数 の 約 4 割 を 占 めており 消 費 の 引 上 げ に 伴 う 駆 け 込 みとその 反 動 による 影 響 は 無 視 できない 以 上 の 観 点 から 賃 貸 宅 の 取 得 についても 充 分 な 配 慮 が 必 要 13

1 賃 貸 宅 は 全 建 築 戸 数 の 約 4 割 を 占 めており 消 費 引 上 げ 時 の 駆 け 込 み とその 反 動 による 影 響 が 大 きい 千 戸 1000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 利 用 関 係 別 新 設 宅 着 工 数 の 推 移 持 家 貸 家 分 譲 宅 消 費 3% 導 入 消 費 5%に 引 上 げ 2 借 家 の 一 戸 当 たり 面 積 は 45.5m2と 持 家 や 諸 外 国 と 比 較 して 極 めて 狭 い m2 180 160 140 120 100 80 60 40 20 0 94.1 戸 当 り 床 面 積 の 国 際 比 較 ( 壁 芯 換 算 値 ) 122.6 45.5 158 164 117.5 101.3 91.4 70.2 129.8 119.5 99 100.1 78.1 74.3 全 体 持 家 借 家 3 借 家 の 省 エネルギー 化 など 性 能 向 上 は 遅 れており ストックの 更 新 が 必 要 省 エネ 基 準 と 共 同 宅 ストック 1% 存 在 量 14% 38% 47% * 国 土 交 通 省 の 試 算 資 料 より 作 成 S55 年 以 前 S55 基 準 H4 年 基 準 H11 年 基 準 ( 現 行 基 準 ) * 共 同 宅 のス トックの 内 現 行 基 準 を 満 たしている ものはわずか1% である 平 成 4 年 基 準 を 合 わせても15%と 非 常 に 遅 れている 4 高 齢 者 の 生 活 を 支 援 するサービス 付 き 高 齢 者 向 け 宅 の 充 実 が 大 きな 課 題 ( 社 会 保 障 一 体 改 革 大 綱 : 地 域 包 括 ケアシステムの 構 築 ) * 下 記 モデルケースの 場 合 消 費 増 により 制 支 援 措 置 が 消 滅 建 設 価 格 2 億 7000 万 円 消 費 5% 分 =1350 万 円 * 国 土 交 通 省 : 制 による 支 援 モデル 試 算 14