第 2 章 本 県 の 高 齢 者 と 高 齢 者 の 住 まいの 状 況 1 本 県 の 概 況 (1) 高 齢 化 の 状 況 1 高 齢 者 人 口 高 齢 化 率 の 推 移 高 齢 化 が 進 んでおり 平 成 37 年 には 高 齢 化 率 が 28%を 超 えると 見 込 まれています ( 千 人 ) 2,000 1,800 1,600 1,400 1,200 1,000 800 600 400 200 0 7.0% 図 高 齢 者 人 口 高 齢 化 率 の 推 移 ( 千 葉 県 ) 14.1% 21.5% 554 766 27.4% 28.7% 24.7% S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 65~74 歳 人 口 75 歳 以 上 人 口 高 齢 化 率 35.0% 30.0% 25.0% 20.0% 15.0% 10.0% 高 齢 化 率 は 年 齢 不 詳 者 を 除 いた 総 人 口 より 算 出 出 典 :(~H22) 国 勢 調 査 (H27~) 政 策 環 境 基 礎 調 査 ( 将 来 人 口 推 計 )< 千 葉 県 (H22.1)> 680 867 866 847 1,052 717 5.0% 0.0% 2 総 人 口 高 齢 者 人 口 比 率 の 推 移 平 成 37 年 の 総 人 口 は 昭 和 55 年 に 比 べ 約 1.3 倍 と 見 込 まれますが 一 方 で 高 齢 者 の 人 口 は 5 倍 以 上 になると 見 込 まれています さらに 75 歳 以 上 に 限 ると 9 倍 を 超 えると 見 込 まれています 図 総 人 口 高 齢 者 人 口 比 率 の 推 移 ( 千 葉 県 ) 1,000 900 800 700 600 500 400 300 200 100 0 948 779 75 歳 以 上 人 口 613 499 519 536 469 高 齢 者 人 口 400 349 396 386 65~74 歳 人 口 327 131 132 132 130 総 人 口 S55 S60 H2 H7 H12 H17 H22 H27 H32 H37 総 人 口 高 齢 者 人 口 65~74 歳 人 口 75 歳 以 上 人 口 昭 和 55 年 の 人 口 を 100とした 場 合 のグラフ 出 典 :(~H22) 国 勢 調 査 (H27~) 政 策 環 境 基 礎 調 査 ( 将 来 人 口 推 計 )< 千 葉 県 (H22.1)> 4
(2) 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 の 状 況 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 数 は 介 護 保 険 制 度 が 創 設 されて 以 来 伸 び 続 けており 平 成 37 年 度 に は 平 成 22 年 度 の 1.8 倍 になると 見 込 まれます 200,000 180,000 160,000 140,000 120,000 100,000 80,000 60,000 40,000 20,000 0 ( 人 ) 71,802 図 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 数 の 推 移 ( 千 葉 県 ) 86,432 118,113 129,346139,657 102,269 147,345 153,428160,610168,289 177,669 H12 H13 H14 H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 数 は 当 該 年 度 の 末 日 における 人 数 出 典 : 介 護 保 険 事 業 状 況 報 告 図 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 数 の 状 況 と 将 来 推 計 ( 千 葉 県 ) ( 人 ) 350,000 307,707 300,000 262,559 250,000 213,873 200,000 168,289 150,000 100,000 50,000 0 H22 H27 H32 H37 要 支 援 1 要 支 援 2 要 介 護 1 要 介 護 2 要 介 護 3 要 介 護 4 要 介 護 5 平 成 22 年 は 保 険 指 導 課 調 べによる 実 績 値 人 数 は 4 月 1 日 時 点 平 成 27 年 以 降 は 75 歳 未 満 75 歳 以 上 高 齢 者 の 推 計 人 口 に 平 成 23 年 4 月 1 日 時 点 の 認 定 率 を 乗 じて 算 出 した 推 計 値 高 齢 者 の 推 計 人 口 は 千 葉 県 政 策 環 境 基 礎 調 査 ( 将 来 人 口 推 計 ) による 平 成 23 年 4 月 1 日 時 点 の 認 定 率 は 千 葉 県 町 丁 字 別 人 口 及 び 千 葉 県 調 べによる 出 典 : 千 葉 県 高 齢 者 保 健 福 祉 計 画 ( 平 成 24 年 度 ~ 平 成 26 年 度 ) 5
(3) 高 齢 者 世 帯 の 状 況 1 高 齢 者 世 帯 の 推 移 平 成 22 年 と 昭 和 55 年 を 比 べると 世 帯 数 は 約 1.8 倍 ですが 高 齢 単 身 世 帯 は 約 9.7 倍 高 齢 夫 婦 世 帯 は 約 10 倍 となっています ( 世 帯 ) 300,000 250,000 200,000 図 高 齢 者 世 帯 の 推 移 ( 千 葉 県 ) 191,292 254,885 150,000 100,000 50,000 19,700 25,613 0 S55 H22 高 齢 単 身 世 帯 数 高 齢 夫 婦 世 帯 数 高 齢 単 身 世 帯 とは 65 歳 以 上 の 人 一 人 のみの 一 般 世 帯 のことをいいます 高 齢 夫 婦 世 帯 とは 夫 65 歳 以 上 妻 60 歳 以 上 の 夫 婦 1 組 のみの 一 般 世 帯 のことをいいます 出 典 : 国 勢 調 査 2 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 及 び 夫 婦 のみの 高 齢 者 世 帯 の 増 加 率 本 県 では 平 成 12 年 から 平 成 32 年 にかけて 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 及 び 夫 婦 のみの 高 齢 者 世 帯 が 全 国 2 番 目 の 伸 び 率 で 増 加 すると 見 込 まれます 増 加 率 順 位 表 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 の 推 移 世 帯 数 (1,000 世 帯 ) 増 加 率 (%) H12 都 道 府 県 2000 年 2010 年 2020 年 H12 H22 H32 H32 1 位 埼 玉 県 97 204 308 216.9% 2 位 千 葉 県 98 191 278 185.0% 3 位 茨 城 県 42 75 111 160.8% 4 位 神 奈 川 県 167 308 426 154.6% 5 位 滋 賀 県 20 34 49 149.0% 増 加 率 順 位 表 夫 婦 のみの 高 齢 者 世 帯 の 推 移 世 帯 数 (1,000 世 帯 ) 増 加 率 (%) H12 都 道 府 県 2000 年 2010 年 2020 年 H12 H22 H32 H32 1 位 埼 玉 県 155 285 340 119.9% 2 位 千 葉 県 146 263 303 107.3% 3 位 茨 城 県 66 110 129 95.7% 4 位 沖 縄 県 25 35 48 93.0% 5 位 栃 木 県 44 67 83 89.6% 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 とは 単 独 世 帯 で 世 帯 主 の 年 齢 が 65 歳 以 上 の 世 帯 のことをいいます 夫 婦 のみの 高 齢 者 世 帯 とは 夫 婦 のみの 世 帯 で 世 帯 主 の 年 齢 が 65 歳 以 上 の 世 帯 のことをいいます 出 典 :(H12 H22) 国 勢 調 査 (H32) 国 立 社 会 保 障 人 口 問 題 研 究 所 H21.12 推 計 6
(4) 高 齢 者 の 住 まいの 状 況 1 年 齢 別 持 ち 家 率 持 ち 家 率 を 世 帯 主 の 年 齢 別 にみると 60 歳 代 前 半 までは 増 加 傾 向 にありますが 60 歳 代 後 半 以 降 は 80% 台 半 ばでほぼ 横 ばいとなっています 図 年 齢 別 持 ち 家 率 ( 千 葉 県 ) 19 歳 未 満 20~24 歳 25~29 歳 30~34 歳 35~39 歳 40~44 歳 45~49 歳 50~54 歳 55~59 歳 60~64 歳 65~69 歳 70~74 歳 75~79 歳 80~84 歳 85 歳 以 上 4.7% 5.0% 14.7% 34.9% 51.8% 61.0% 67.6% 72.9% 76.5% 80.2% 82.3% 83.2% 84.0% 85.3% 86.4% 持 ち 家 借 家 等 出 典 :H22 国 勢 調 査 2 高 齢 者 世 帯 の 持 ち 家 率 高 齢 単 身 世 帯 の 持 ち 家 率 は 高 齢 者 世 帯 (65 歳 以 上 )の 持 ち 家 率 高 齢 夫 婦 世 帯 の 持 ち 家 率 に 比 べ 低 くなっています 図 高 齢 者 世 帯 の 持 ち 家 率 ( 千 葉 県 ) 100.0% 90.0% 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 88.3% 89.1% 84.4% 83.5% 67.6% 65.5% 高 齢 者 世 帯 高 齢 単 身 世 帯 高 齢 夫 婦 世 帯 H17 H22 高 齢 者 世 帯 とは 世 帯 主 が 65 歳 以 上 の 世 帯 のことをいいます 高 齢 単 身 世 帯 とは 65 歳 以 上 の 人 一 人 のみの 一 般 世 帯 のことをいいます 高 齢 夫 婦 世 帯 とは 夫 65 歳 以 上, 妻 60 歳 以 上 の 夫 婦 1 組 のみの 一 般 世 帯 のことをいいます 出 典 : 国 勢 調 査 7
3 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 の 住 宅 所 有 関 係 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 の 住 宅 の 所 有 関 係 をみると 概 ね 6~7 割 が 持 ち 家 2 割 が 民 営 の 借 家 等 に 居 住 しており その 割 合 に 大 きな 変 化 は 見 られません 80.0% 70.0% 60.0% 50.0% 40.0% 30.0% 20.0% 10.0% 0.0% 図 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 の 住 宅 所 有 関 係 ( 千 葉 県 ) 67.6% 64.9% 65.5% 24.8% 21.2% 24.4% 4.4% 4.4% 4.0% 5.8% 6.7% 6.0% 持 ち 家 公 営 の 借 家 UR 公 社 の 借 家 民 営 の 借 家 等 H12 H17 H22 出 典 : 国 勢 調 査 4 最 低 居 住 面 積 水 準 未 満 の 割 合 最 低 居 住 面 積 水 準 未 満 の 世 帯 割 合 は 高 齢 単 身 世 帯 の 方 が 高 齢 夫 婦 世 帯 に 比 べ 高 くなっています 図 最 低 居 住 面 積 水 準 未 満 の 世 帯 割 合 ( 千 葉 県 ) 6.00% 5.00% 4.92% 4.00% 3.00% 2.00% 1.00% 0.69% 0.00% 高 齢 単 身 世 帯 高 齢 夫 婦 世 帯 高 齢 単 身 世 帯 とは 65 歳 以 上 の 単 身 世 帯 のことをいいます 高 齢 夫 婦 世 帯 とは 夫 65 歳 以 上, 妻 60 歳 以 上 の 夫 婦 のみの 世 帯 のことをいいます 出 典 : H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 8
5 高 齢 者 世 帯 の 年 間 収 入 高 齢 者 世 帯 における 年 間 収 入 を 借 家 と 持 ち 家 で 比 較 すると 借 家 で 暮 らす 世 帯 では 年 間 300 万 円 未 満 の 割 合 が 75%と 高 くなっています 図 高 齢 者 世 帯 の 年 間 収 入 ( 千 葉 県 ) 75.2% 18.7% 3.5% 0.7% 借 家 1.8% 40.7% 32.8% 13.2% 8.5% 4.8% 持 ち 家 300 万 円 未 満 300~500 万 円 500~700 万 円 700~1,000 万 円 1,000 万 円 以 上 不 詳 出 典 : H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 6 世 帯 人 員 1 人 当 たりの 平 均 所 得 金 額 ( 全 国 集 計 ) 世 帯 主 年 齢 階 級 別 の 世 帯 人 員 1 人 当 たりの 平 均 所 得 金 額 をみると 65 歳 以 上 の 世 帯 では 約 192 万 円 であり 平 均 所 得 金 額 約 207 万 円 に 比 べ 低 くなっています 図 世 帯 人 員 1 人 当 たりの 平 均 所 得 金 額 ( 全 国 集 計 ) 800.0 700.0 600.0 500.0 400.0 300.0 200.0 ( 万 円 ) 301.0 163.6 551.3 179.0 678.5 202.8 731.9 539.5 406.5 429.2 249.0 216.3 186.9 191.7 1 世 帯 当 たり 平 均 所 得 金 額 549 万 6 千 円 世 帯 人 数 1 人 当 たり 平 均 所 得 金 額 207 万 3 千 円 100.0 0.0 29 歳 以 下 30~39 歳 40~49 歳 50~59 歳 60~69 歳 70 歳 以 上 ( 再 掲 ) 65 歳 以 上 1 世 帯 当 たり 平 均 所 得 金 額 世 帯 人 員 1 人 当 たり 平 均 所 得 金 額 出 典 : H22 国 民 生 活 基 礎 調 査 9
7 住 み 替 え 状 況 65 歳 以 上 の 者 が 家 計 を 支 える 世 帯 の 住 み 替 え 前 後 の 居 住 形 態 を 比 べると 住 み 替 え 後 において 公 営 の 借 家 及 びUR 公 社 の 借 家 の 割 合 が 高 くなっています 図 住 み 替 え 状 況 ( 千 葉 県 ) 52.2% 5.4% 9.9% 31.8% 0.7% 現 在 (H20 調 査 時 )の 居 住 形 態 53.3% 2.4% 8.5% 31.7% 4.0% 従 前 の 居 住 形 態 持 ち 家 公 営 の 借 家 UR 公 社 の 借 家 民 営 の 借 家 給 与 住 宅 出 典 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 (5) 高 齢 者 のための 設 備 の 状 況 1 高 齢 者 のための 設 備 の 状 況 高 齢 者 のための 設 備 の 状 況 をみると 手 すりのある 住 宅 の 割 合 は 36.4% またぎやすい 高 さの 浴 槽 の ある 住 宅 は 24.9% 等 となっています 図 高 齢 者 のための 設 備 の 状 況 ( 千 葉 県 ) 手 すりの 設 置 (36.4%) 階 段 浴 室 トイレ 玄 関 廊 下 脱 衣 所 居 住 室 その 他 またぎやすい 高 さの 浴 槽 段 差 のない 屋 内 廊 下 などが 車 いすで 通 行 可 能 な 幅 道 路 から 玄 関 まで 車 椅 子 で 通 行 可 能 24.1% 20.2% 14.0% 7.6% 3.4% 2.1% 0.8% 0.7% 24.9% 21.4% 15.9% 11.6% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 出 典 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 10
2 住 宅 のバリアフリー 化 の 状 況 高 齢 者 の 居 住 する 住 宅 の 一 定 のバリアフリー 化 率 は 35.2%となっています また 高 齢 者 等 のための 設 備 のない 住 宅 の 割 合 は 住 宅 総 数 の 47.9%となっています 表 住 宅 のバリアフリー 化 の 状 況 ( 千 葉 県 ) ( 高 齢 者 の 居 住 する 住 宅 における) 一 定 のバリアフリー 化 率 35.2% ( 高 齢 者 の 居 住 する 住 宅 における) 高 度 のバリアフリー 化 率 9.3% ( 全 住 宅 における) 高 齢 者 等 のための 設 備 のない 住 宅 の 割 合 47.9% 一 定 のバリアフリー 化 とは 2 箇 所 以 上 の 手 すり 設 置 又 は 屋 内 の 段 差 解 消 に 該 当 することをいいます 高 度 のバリアフリー 化 とは 2 箇 所 以 上 の 手 すり 設 置 屋 内 の 段 差 解 消 及 び 車 椅 子 で 通 行 可 能 な 廊 下 幅 のいずれにも 該 当 することをいいます 高 齢 者 等 のための 設 備 のない 住 宅 とは P10(5)の1に 掲 げる 設 備 が 設 置 されていない 住 宅 のことをいいます 出 典 :H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 (6) 一 人 暮 らしの 高 齢 者 夫 婦 のみで 夫 婦 とも 高 齢 者 の 世 帯 の 最 寄 りの 医 療 機 関 等 へのアクセス 利 便 性 1 医 療 機 関 までの 距 離 医 療 機 関 までの 距 離 は UR 公 社 の 賃 貸 住 宅 はすべて 1 キロ 未 満 であり また 持 ち 家 は 借 家 に 比 べ 遠 い 傾 向 があります 図 住 まいから 医 療 機 関 までの 距 離 ( 千 葉 県 ) 持 ち 家 24.5% 28.6% 26.1% 20.8% 公 営 の 借 家 23.7% 37.6% 28.0% 10.8% UR 公 社 の 借 家 37.9% 46.7% 15.4% 民 営 の 借 家 34.2% 33.9% 21.5% 10.5% 給 与 住 宅 30.0% 20.0% 40.0% 10.0% 250m 未 満 250~500m 500~1,000m 1,000m 以 上 出 典 : H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 11
2 郵 便 局 銀 行 までの 距 離 郵 便 局 銀 行 までの 距 離 は UR 公 社 の 賃 貸 住 宅 が 持 ち 家 や 他 の 借 家 に 比 べ 近 い 傾 向 があります 図 住 まいから 郵 便 局 銀 行 までの 距 離 ( 千 葉 県 ) 持 ち 家 5.9% 10.6% 27.4% 29.2% 26.9% 公 営 の 借 家 2.1% 11.7% 34.0% 33.0% 19.1% UR 公 社 の 借 家 11.0% 18.8% 42.5% 24.3% 3.3% 民 営 の 借 家 6.5% 11.1% 29.3% 29.0% 24.1% 給 与 住 宅 11.1% 11.1% 33.3% 33.3% 11.1% 100m 未 満 100~200m 200~500m 500~1,000m 1,000m 以 上 出 典 : H20 住 宅 土 地 統 計 調 査 (7) 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 整 備 状 況 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 整 備 状 況 は 平 成 22 年 の 千 葉 県 の 高 齢 者 数 1,320,120 人 に 対 して 約 1.8%の 整 備 状 況 です 高 齢 者 向 け 住 宅 等 表 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 整 備 状 況 ( 千 葉 県 ) 種 類 定 員 戸 数 有 料 老 人 ホーム 16,597 人 養 護 老 人 ホーム 1,436 人 軽 費 老 人 ホーム 4,161 人 シルバーハウジング 128 戸 高 齢 者 向 け 優 良 賃 貸 住 宅 72 戸 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 1,519 戸 計 (1 戸 =1 人 とする)1 23,913 人 高 齢 者 数 2 1,320,120 人 1 2 1.8% 高 齢 者 向 け 住 宅 等 の 数 は 平 成 24 年 3 月 末 時 点 の 数 高 齢 者 数 は 平 成 22 年 の 国 勢 調 査 による 数 サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 は 登 録 戸 数 により 把 握 しています 住 生 活 基 本 計 画 ( 全 国 計 画 )では 国 土 交 通 省 成 長 戦 略 を 踏 まえ 平 成 32 年 を 目 標 年 とし 高 齢 者 人 口 に 対 する 高 齢 者 向 け 住 宅 の 割 合 が 3~5% という 指 標 が 設 けられています 出 典 : 千 葉 県 住 宅 課 資 料 (H24.3) 12
(8) 高 齢 期 の 住 まいに 係 る 意 向 1 高 齢 期 の 住 まいで 重 要 な 点 高 齢 期 の 住 まいでは 近 くに 医 療 施 設 や 福 祉 施 設 がある バリアフリー 化 された 住 宅 近 く に 買 い 物 できる 場 所 がある の 3 点 が 特 に 重 要 と 考 えられています 図 高 齢 期 の 住 まいで 重 要 な 点 ( 千 葉 県 ) 近 くに 医 療 施 設 や 福 祉 施 設 がある バリアフリー 化 された 住 宅 近 くに 買 い 物 できる 場 所 がある 48.1% 47.2% 51.3% 近 所 付 き 合 いや 地 域 の 支 えあいがある 公 共 交 通 機 関 を 利 用 しやすい 住 宅 周 辺 の 道 が 歩 きやすい 見 守 り 装 置 緊 急 通 報 装 置 がある 住 宅 近 くに 家 族 や 親 戚 がいる 治 安 風 紀 がよい 耐 震 性 や 防 犯 性 が 高 い 住 宅 福 祉 サービスについて 行 政 からの 情 報 が 得 やすい 参 加 しやすいコミュニティー 活 動 やサークル 活 動 がある 地 域 に 若 い 世 代 もいる その 他 無 回 答 23.9% 20.0% 18.3% 18.0% 15.9% 13.4% 12.0% 11.1% 6.2% 2.7% 0.8% 1.1% 0.0% 10.0% 20.0% 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 出 典 : 第 41 回 県 政 に 関 する 世 論 調 査 (H22) 13
2 介 護 が 必 要 になった 時 に 望 ましい 住 まい 方 介 護 が 必 要 になったときの 住 まいは 自 宅 を 望 む 人 が 6 割 以 上 であり 施 設 やサービス 付 き 高 齢 者 賃 貸 住 宅 もそれぞれ 1 割 強 の 人 が 望 んでいます 図 介 護 が 必 要 になった 時 に 望 ましい 住 まい 方 ( 千 葉 県 ) その 他 サービス 付 き 高 齢 者 賃 貸 住 宅 に 住 みたい 家 族 の 介 護 を 受 け ながら 自 宅 に 住 みたい 介 護 サービスを 受 け ながら 自 宅 に 住 みたい 特 別 養 護 老 人 ホームや 有 料 老 人 ホーム 等 の 高 齢 者 施 設 に 住 みたい 家 族 の 介 護 や 介 護 サービスを 受 けながら 自 宅 に 住 みたい わからない 無 回 答 13.6% 20.6% 32.1% 13.8% 10.2% 6.9% 0.8% 1.8% 自 宅 に 住 みたい:66.3% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 出 典 : 第 41 回 県 政 に 関 する 世 論 調 査 (H22) 3 介 護 施 設 やサービスの 整 備 介 護 施 設 やサービスの 整 備 については 65 歳 以 上 の 回 答 者 の 5 割 以 上 が 不 満 ( 不 満 + どち らかといえば 不 満 )と 回 答 しています 図 介 護 施 設 やサービスの 整 備 ( 千 葉 県 ) 65 歳 以 上 7.1% 16.1% 26.3% 27.8% 22.7% 60~64 歳 15.8% 31.5% 29.0% 23.7% 50 代 1.7% 16.7% 25.4% 25.1% 31.0% 40 代 1.9% 17.6% 18.8% 18.7% 43.0% 30 代 4.9% 19.5% 14.7% 10.9% 50.0% 20 代 3.9% 21.7% 12.5% 13.2% 48.7% 満 足 どちらかといえば 満 足 どちらかといえば 不 満 不 満 わからない 出 典 : 県 総 合 計 画 策 定 のための 千 葉 県 民 アンケート 調 査 (H21) 14
4 住 宅 に 対 する 不 満 住 宅 に 対 する 不 満 としては 高 齢 者 等 への 配 慮 ( 段 差 がないなど) は 各 世 帯 において 不 満 と 回 答 している 割 合 が 高 くなっています また 高 齢 単 身 世 帯 (75 歳 以 上 )は 地 震 台 風 時 の 住 宅 の 安 全 性 に 対 する 不 満 が 高 くなっ ています 図 住 宅 に 対 する 不 満 ( 千 葉 県 ) 30.0% 40.0% 50.0% 60.0% 70.0% 住 宅 の 維 持 や 管 理 のしやすさ 火 災 時 の 避 難 の 安 全 性 住 宅 のいたみの 少 なさ 地 震 台 風 時 の 住 宅 の 安 全 性 高 齢 者 等 への 配 慮 ( 段 差 がないなど) 総 計 単 身 (65 歳 ~74 歳 ) 単 身 (75 歳 以 上 ) 夫 婦 ( 家 計 を 主 に 支 える 者 が65 歳 以 上 ) 出 典 :H20 住 生 活 総 合 調 査 5 高 齢 期 に 備 えた 住 宅 改 善 等 の 必 要 性 高 齢 期 に 備 えた 住 宅 の 建 て 替 え 買 い 替 え リフォームなどが 必 要 と 考 えている 人 が 約 6 割 程 度 います 図 高 齢 期 に 備 えた 住 宅 改 善 等 の 必 要 性 ( 千 葉 県 ) そう 思 う そう 思 わない どちらかといえばそう 思 わない すでに 対 応 した どちらかといえばそう 思 う わからない 無 回 答 32.4 27.7 9.9 12.3 7.6 7.0 高 齢 期 に 備 えた 住 宅 の 建 て 替 え 買 い 替 え リフォームなどが 必 要 と 考 えている 人 :60.1% 3.0 出 典 : 第 41 回 県 政 に 関 する 世 論 調 査 (H22) 15
6 高 齢 期 を 迎 えた 時 に 住 みたい 住 宅 高 齢 期 を 迎 えた 時 に 住 みたい 住 宅 については 住 み 慣 れた 住 居 に 住 み 続 けたい と 回 答 した 割 合 は 65 歳 以 上 の 高 齢 者 で 約 8 割 であり 65 歳 未 満 に 比 べて 約 7 ポイント 高 くなっています 図 高 齢 期 を 迎 えた 時 に 住 みたい 住 宅 ( 千 葉 県 ) 同 世 代 の 高 齢 者 たちが 支 え 合 って 生 活 するグループリビングなどに 住 み 換 えたい バリアフリー 化 など 高 齢 者 向 けに 配 慮 された 賃 貸 住 宅 に 住 み 換 えたい 住 み 慣 れた 住 居 に 住 み 続 けたい 将 来 介 護 を 受 けるこ とを 想 定 して 元 気 な うちから 早 めにケア 付 き 住 宅 などに 住 み 換 え たい その 他 65 歳 以 上 80.6 3.6 6.6 無 回 答 2.5 2.1 4.6 65 歳 未 満 73.6 9.2 7.8 4.2 3.5 1.6 ケア 付 き 住 宅 とは 介 護 付 有 料 老 人 ホームなど 必 要 なときに 介 護 サービスを 受 けられる 住 宅 のことをいいます 出 典 : 第 39 回 県 政 に 関 する 世 論 調 査 (H21) 7 高 齢 者 の 生 活 を 支 えるために 千 葉 県 に 求 める 施 策 高 齢 者 の 生 活 を 支 えるために 65 歳 以 上 の 方 が 千 葉 県 に 求 める 施 策 については 病 院 や 診 療 所 などの 医 療 機 関 の 充 実 訪 問 介 護 などの 在 宅 介 護 サービスの 充 実 困 った 時 に 気 軽 に 相 談 できる 窓 口 の 設 置 等 の 回 答 割 合 が 高 くなっています 図 高 齢 者 の 生 活 を 支 えるために 千 葉 県 に 求 める 施 策 ( 千 葉 県 ) 0.0 20.0 40.0 60.0 80.0 (%) 病 院 や 診 療 所 などの 医 療 機 関 の 充 実 61.5% 訪 問 介 護 などの 在 宅 介 護 サービスの 充 実 57.2% 困 った 時 に 気 軽 に 相 談 できる 窓 口 の 設 置 49.4% 特 別 養 護 老 人 ホームなどの 介 護 施 設 の 充 実 39.9% 高 齢 期 を 充 実 して 過 ごすための 生 きがい 対 策 の 充 実 29.6% 高 齢 者 を 見 守 り 支 える 地 域 社 会 づくりの 推 進 27.3% 日 常 生 活 に 密 着 したバス 路 線 などの 交 通 網 の 拡 充 26.0% 住 まいのバリアフリー 化 に 対 する 支 援 19.1% 高 齢 者 の 生 活 や 介 護 ニーズに 応 じた 住 まいの 充 実 13.2% 道 路 や 公 共 建 物 ( 役 所 や 公 民 館 など)のバリアフリー 化 の 推 進 13.0% 出 典 : 第 39 回 県 政 に 関 する 世 論 調 査 (H21) 16
860 歳 以 上 の 県 民 の 今 後 の 居 住 意 向 60 歳 以 上 の 県 民 の 千 葉 県 内 での 居 住 意 向 については 住 み 続 けたい 及 び 千 葉 県 内 で 移 りた い を 合 わせた 回 答 がおよそ 9 割 で 近 年 あまり 変 化 はありません 図 60 歳 以 上 の 県 民 の 今 後 の 居 住 意 向 ( 千 葉 県 ) H22 87.1% 2.9% 4.3% 2.9% 住 み 続 けたい 2.9% 85.8% 3.6% 3.1% 千 葉 県 内 で 移 りたい H21 3.4% 4.1% 千 葉 県 外 に 移 りたい 86.9% 3.7% 3.4% H20 2.6% 3.4% 千 葉 県 内 県 外 どち らかで 移 りたい 86.0% 5.3% 3.7% わからない H19 2.4% 2.6% 出 典 : 第 34 回 第 36 回 第 38 回 第 40 回 県 政 に 関 する 世 論 調 査 (H19~H22) 9 介 護 が 必 要 になった 主 な 原 因 介 護 が 必 要 になった 主 な 原 因 については 骨 折 転 倒 が 10%を 占 めており 住 宅 をバリアフリー 化 することが 介 護 予 防 の 有 効 な 手 段 の 一 つになるといえます 図 介 護 が 必 要 になった 主 な 原 因 ( 全 国 集 計 ) 骨 折 転 倒 10% 心 疾 患 ( 心 臓 病 ) 4% 1 脳 血 管 疾 患 ( 脳 卒 中 ) 22% 認 知 症 15% 高 齢 による 衰 弱 14% 関 節 疾 患 11% その 他 23% 不 明 1% 不 詳 1% 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100% 出 典 : 平 成 22 年 国 民 生 活 基 礎 調 査 17
9 地域別居住の状況 ①将来高齢化率及び高齢夫婦世帯の持ち家率 及び高齢夫婦世帯の持ち家率 平成 26 年度の高齢化率の推計では 県東部や県南部の高齢化率が高くなっています 年度の高齢化率の推計では 県 高齢化率が高くなっています また 高 齢夫婦世帯の持ち家率は 県北西部で低くなっています の持ち家率は 県北西部で低くなっています 図 将来高齢化率 平成 平成 26 年度 図 高齢夫婦世帯の持ち家率 出典 千葉県健康福祉部保険指導課資料 出典 平成 20 年住宅 土地統計調査 ②大規模な住宅団地及び空家率 率 高度経済成長期等に建設され築後長期を経た大規模団地は 県北西部に多く集中しています ま た 空家率については 県南部に高いところが多くなっています 率については 県南部に高いところが多くなっています 図 昭和 55 年以前に開発された大規模な 図 空家率 平成 20 年 住宅団地 出典 2010 年千葉県の住宅 出典 平成 20 年住宅 土地統計調査 18
2 主 な 課 題 本 県 の 高 齢 者 と 高 齢 者 の 住 まいの 状 況 を 整 理 すると 主 な 課 題 として 以 下 の 点 が 挙 げられます (1) 増 加 する 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 夫 婦 のみの 高 齢 者 世 帯 等 に 応 じた 老 人 ホームや 高 齢 者 向 け 賃 貸 住 宅 の 供 給 確 保 全 国 的 に 高 齢 化 が 進 行 している 状 況 の 中 千 葉 県 では 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 及 び 夫 婦 のみの 高 齢 者 世 帯 が 全 国 2 番 目 の 伸 び 率 で 増 加 すると 見 込 まれており 喫 緊 の 課 題 として 高 齢 者 向 けの 住 まいの 充 実 が 求 められます 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 の 増 加 高 齢 者 世 帯 の 所 得 の 状 況 等 を 踏 まえ 特 別 養 護 老 人 ホーム サービス 付 き 高 齢 者 向 け 住 宅 福 祉 施 設 等 の 併 設 された 公 営 住 宅 や 公 的 賃 貸 住 宅 などの 供 給 が 必 要 と 考 えられます (2) 高 齢 者 が 安 心 して 住 まいを 確 保 することのできる 仕 組 みの 普 及 促 進 高 齢 単 身 世 帯 は 一 人 暮 らしであるにも 関 わらず 最 低 居 住 面 積 水 準 未 満 の 世 帯 の 割 合 が 高 齢 夫 婦 世 帯 の 約 7 倍 となっています また 高 齢 期 の 住 まいで 重 視 される 点 は 近 くに 医 療 施 設 や 福 祉 施 設 がある バリアフリー 化 された 住 宅 近 くに 買 い 物 できる 場 所 がある 公 共 交 通 機 関 を 利 用 しやすい 近 くに 家 族 や 親 戚 がいる など 幅 広 いものとなっています 高 齢 者 世 帯 は 所 得 が 低 いことなどから 今 後 はより 一 層 高 齢 者 が 安 心 して 住 まいを 確 保 することができる 仕 組 みの 普 及 促 進 が 求 められます (3) 高 齢 期 に 備 えたバリアフリー 化 等 のリフォームが 行 われる 仕 組 みの 普 及 促 進 高 齢 期 を 迎 えた 時 の 住 宅 については 住 み 慣 れた 住 居 に 住 み 続 けたい という 意 向 が 高 いもの の 住 宅 の 半 数 弱 が 高 齢 者 等 のための 設 備 のない 住 宅 であり 高 齢 者 の 居 住 する 住 宅 の 一 定 のバリ アフリー 化 率 はおよそ 35 パーセントです 住 宅 に 対 する 不 満 でも 高 齢 者 等 への 配 慮 ( 段 差 がな いなど)が 高 い 傾 向 にあり 高 齢 期 の 住 まいでは バリアフリー 化 された 住 宅 が 重 要 視 されてい ます 高 齢 者 が 安 全 に 安 心 して 居 住 できる 住 宅 を 確 保 するため 今 後 はより 一 層 住 宅 のバリアフ リー 化 等 のリフォームが 行 われる 仕 組 みの 普 及 促 進 が 求 められます (4) 高 齢 者 に 対 する 医 療 介 護 サービスの 体 制 の 充 実 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 数 は 年 々 増 加 しており H27 年 では 約 21 万 人 と H20 年 に 比 べ 約 1.3 倍 になると 見 込 まれる 一 方 で 介 護 サービスの 整 備 については 県 民 アンケート 調 査 によると 65 歳 以 上 の 過 半 数 は 不 満 と 回 答 しています また 将 来 最 期 を 迎 える 場 として 約 4 割 の 人 が 自 宅 な ど 居 住 の 場 を 希 望 するのに 対 し 自 宅 での 死 亡 率 は 低 い 状 況 となっています このため 要 介 護 ( 要 支 援 ) 高 齢 者 に 対 する 適 切 な 医 療 介 護 サービスを 提 供 するための 体 制 の 整 備 や その 質 の 確 保 が 求 められます さらに 患 者 や 家 族 に 対 し 看 取 りに 関 する 希 望 を 聞 くと ともに 延 命 治 療 等 に 関 する 意 思 確 認 を 行 うなど 終 末 期 医 療 に 関 する 啓 発 的 事 業 の 実 施 について の 検 討 が 必 要 です 19
(5) 高 齢 者 の 多 様 な 生 活 支 援 ニーズに 対 応 できる 仕 組 みの 構 築 高 齢 期 の 住 まいにおいては 住 宅 のバリアフリー 化 等 のハード 面 の 整 備 だけでなく 困 った 時 に 気 軽 に 相 談 できる 窓 口 の 設 置 等 高 齢 者 の 生 活 支 援 ニーズに 対 応 できる 仕 組 みの 構 築 が 求 められます 特 に 核 家 族 化 の 進 行 により 一 人 暮 らしの 高 齢 者 世 帯 が 増 加 しています こうした 状 況 の 中 近 隣 住 民 ボラン ティア 民 間 事 業 者 行 政 など 多 様 な 主 体 の 連 携 による 地 域 全 体 で 高 齢 者 を 支 え 合 う 重 層 的 な 見 守 り 体 制 の 構 築 が 必 要 となります また 本 県 における 多 様 な 風 土 を 背 景 とした 地 域 特 性 の 観 点 からすると 例 えば 県 北 西 部 に 多 く 存 在 する 高 齢 化 の 進 んだ 古 い 大 規 模 団 地 や 県 南 部 に 多 い 空 家 率 の 高 い 地 域 の 存 在 など 地 域 の 将 来 的 な 課 題 や 方 向 性 も 一 様 ではないことから 地 域 特 性 を 踏 まえつつ 高 齢 化 社 会 に 対 応 した 生 活 支 援 のしくみの 構 築 が 必 要 と 考 えます (6) 災 害 に 備 えての 高 齢 者 支 援 近 年 発 生 した 大 規 模 な 地 震 等 の 影 響 もあり 住 宅 に 対 する 不 満 においても 地 震 台 風 時 の 住 宅 の 安 全 性 について 不 満 の 割 合 が 高 くなっています また 東 日 本 大 震 災 等 を 踏 まえると 災 害 時 における 高 齢 者 支 援 体 制 の 充 実 も 求 められます 20