恵 庭 市 教 員 住 宅 のあり 方 基 本 方 針 平 成 25 年 2 月 恵 庭 市 教 育 委 員 会
目 次 1. 教 員 住 宅 の 現 状 (1) 教 員 住 宅 の 役 割 1 (2) 教 員 住 宅 の 実 態 1 (3) 環 境 の 変 化 1 (4) 教 員 の 住 宅 事 情 1 2 2. 基 本 方 針 の 目 的 2 3.あり 方 検 討 会 議 の 答 申 内 容 < 管 理 者 住 宅 > 2 < 教 員 共 同 住 宅 > 2 3 4. 基 本 方 針 の 方 向 性 1 管 理 者 住 宅 について 3 4 2 教 員 集 合 住 宅 について 4 3 雇 用 促 進 住 宅 の 活 用 について 4 5 資 料
-1. 教 員 住 宅 の 現 状 - (1) 教 員 住 宅 の 役 割 教 員 住 宅 の 管 理 者 住 宅 及 び 教 員 集 合 住 宅 は 多 くの 学 校 が 建 設 された 昭 和 40 年 代 後 半 に 民 間 賃 貸 住 宅 の 供 給 不 足 や 道 路 網 の 整 備 状 況 により 通 勤 圏 が 限 られていたことから 転 勤 の 多 い 教 員 に 対 して 安 定 的 かつ 良 好 な 居 住 先 を 確 保 することを 目 的 に 整 備 が 始 まった 特 に 管 理 者 住 宅 は 緊 急 時 の 迅 速 な 対 応 や 地 域 との 連 携 を 密 にするなど 良 好 な 学 校 運 営 の 観 点 から 学 校 敷 地 内 に 建 設 し 校 長 教 頭 が 居 住 をしてきたところである また 教 員 集 合 住 宅 は 円 滑 な 人 事 配 置 を 実 現 する 上 でも 効 果 的 に 機 能 してきた (2) 教 員 住 宅 の 実 態 現 在 ある 管 理 者 住 宅 は 建 設 から 20 年 以 上 を 経 過 した 住 宅 が 全 体 の57% を 占 めており 老 朽 化 に 伴 い 設 備 関 係 (トイレ 浴 室 台 所 )や 建 物 の 断 熱 性 能 内 装 等 の 改 善 が 必 要 な 時 期 を 迎 えているが 財 政 状 況 もあり 抜 本 的 な 改 修 に 至 っていない 現 状 である また 6 戸 の 住 宅 については 耐 震 性 など 安 全 性 の 確 認 が 必 要 となっている さらには 単 身 赴 任 が 増 加 してお り それに 対 応 した 間 取 りの 住 宅 の 必 要 性 も 生 じてきている また 教 員 集 合 住 宅 も 老 朽 化 が 進 み 設 備 関 係 や 建 物 の 断 熱 性 能 内 装 等 の 改 善 が 必 要 な 時 期 を 迎 えているものの 抜 本 的 な 改 修 に 至 っていない 現 状 であり このこと が 入 居 率 低 下 の 要 因 の 一 つにもなっている (3) 環 境 の 変 化 近 年 の 道 路 網 や 公 共 交 通 機 関 の 充 実 さらには 主 要 道 路 における 冬 期 間 の 除 雪 の 充 実 などにより 交 通 アクセスは 大 きく 改 善 され 通 勤 圏 が 拡 大 する とともに 教 員 の 持 家 率 が 増 加 し アンケート 調 査 結 果 では 管 理 者 の 持 家 率 は 85% 管 理 者 を 除 く 教 員 全 体 の 64%が 持 家 に 居 住 しており その 内 76% が 市 外 の 自 宅 から 通 勤 している また 借 家 に 居 住 している 教 員 は 27%で あり その 内 63%が 市 外 の 借 家 から 通 勤 しており 回 答 のあった 70%が 市 外 から 通 勤 している 状 況 となっている このことは 交 通 アクセスの 大 きな 改 善 に 伴 い 通 勤 圏 が 拡 大 されたことを 裏 付 けるものである (4) 教 員 の 住 宅 事 情 教 員 個 々の 生 活 スタイルや 価 値 観 の 多 様 化 市 内 の 民 間 賃 貸 住 宅 の 供 給 数 の 増 加 や 社 会 経 済 状 況 の 変 化 住 宅 そのものに 対 する 意 識 やニーズも 変 化 1
しており 教 員 を 取 り 巻 く 住 宅 事 情 は 大 きく 変 貌 を 遂 げてきた 更 には 様 々 な 事 情 から 管 理 者 の 単 身 赴 任 の 割 合 が 高 くなっており アンケート 調 査 結 果 では 81%が 単 身 赴 任 となっている 以 上 のことから 教 員 住 宅 の 今 後 のあり 方 について 抜 本 的 な 見 直 しが 求 めら れている -2. 基 本 方 針 の 目 的 - この 基 本 方 針 は 教 員 住 宅 が 抱 える 課 題 解 消 に 向 け 恵 庭 市 教 員 住 宅 あり 方 検 討 会 議 の 答 申 を 踏 まえ 中 長 期 的 な 計 画 に 基 づき 施 策 を 実 施 する 上 での 方 針 を 示 すものである 3.あり 方 検 討 会 議 の 答 申 内 容 - < 管 理 者 住 宅 > これまでの 現 状 分 析 と 検 討 の 方 向 性 の 視 点 を 踏 まえると 基 本 的 には 存 続 することが 望 ましいあり 方 と 考 えられる しかしながら 近 年 の 交 通 アクセスの 大 きな 改 善 から 通 勤 圏 が 拡 大 して いることや 単 身 赴 任 の 増 加 に 伴 い 二 重 世 帯 による 経 費 負 担 が 大 きくなって いる 状 況 など また 多 くの 住 宅 の 老 朽 化 が 進 んでおり これを 改 善 する 初 期 経 費 及 び 将 来 に 亘 るライフサイクルコストなどを 踏 まえると 現 状 のまま 存 続 することは 管 理 者 の 経 費 負 担 面 や 費 用 対 効 果 の 観 点 から 好 ましくな いと 考 えられる このことから 当 面 の 間 現 状 の 1 校 当 たり 2 戸 の 管 理 者 住 宅 を 老 朽 化 が 著 しい 住 宅 から 段 階 的 に 廃 止 し 1 校 当 たり 1 戸 の 管 理 者 住 宅 とする 合 わせて 通 勤 可 能 範 囲 を 定 め 自 宅 通 勤 を 認 めることとし 通 勤 可 能 範 囲 外 やその 他 の 事 情 を 考 慮 して 教 員 集 合 住 宅 への 優 先 的 入 居 を 検 討 する また 存 続 する 住 宅 は 計 画 的 な 改 修 を 行 い 良 好 な 住 環 境 の 確 保 に 努 める 廃 止 住 宅 は 他 の 用 途 への 活 用 や 解 体 について 費 用 対 効 果 などのコスト 面 を 十 分 に 検 討 した 上 で 統 一 的 な 方 向 を 見 出 していくこととする < 教 員 集 合 住 宅 > これまでの 現 状 分 析 と 検 討 の 方 向 性 の 視 点 を 踏 まえると 基 本 的 には 存 続 することが 望 ましいあり 方 と 考 えられる 2
しかしながら 教 員 集 合 住 宅 の 果 たす 役 割 が 建 設 当 初 と 比 較 し 大 きく 移 り 変 わってきており 特 に 通 勤 圏 の 拡 大 に 伴 う 持 家 率 の 増 加 や 市 外 通 勤 者 の 増 加 または 住 宅 に 求 める 価 値 観 の 多 様 化 に 伴 う 民 間 借 家 への 移 行 の 増 加 などから 現 状 の 保 有 戸 数 を 確 保 する 必 要 性 は 低 いと 考 えられる このことから 当 面 の 間 世 帯 用 として 恵 み 野 1 号 棟 単 身 用 世 帯 用 の 兼 用 住 宅 として 恵 庭 4 号 棟 島 松 2 号 棟 の 3 棟 を 確 保 し 恵 庭 2 号 棟 を 廃 止 する また 存 続 する 住 宅 は 計 画 的 に 大 規 模 改 修 を 行 い 良 好 な 住 環 境 の 確 保 に 努 め 入 居 率 の 向 上 を 図 る 廃 止 住 宅 は 他 の 用 途 への 活 用 や 解 体 について 費 用 対 効 果 などのコスト 面 を 十 分 に 検 討 した 上 で 方 向 を 見 出 していくこととする 4. 基 本 方 針 の 方 向 性 - 恵 庭 市 教 員 住 宅 あり 方 検 討 会 議 の 答 申 では 管 理 者 住 宅 及 び 教 員 集 合 住 宅 ともに 基 本 的 には 存 続 することが 望 ましいと 結 論 付 け 必 要 性 を 認 め 管 理 者 住 宅 は1 校 当 たり1 戸 教 員 集 合 住 宅 は 恵 庭 島 松 恵 み 野 に 各 々1 棟 と し 集 約 化 を 図 りつつ 計 画 的 な 改 修 を 行 い 継 続 使 用 するとの 方 向 性 が 示 さ れている また 通 勤 圏 の 拡 大 や 民 間 借 家 の 充 実 など 教 員 の 居 住 環 境 の 選 択 肢 は 広 がっており それぞれの 事 情 に 応 じて 住 まいを 決 めることが 可 能 とな っている このことはアンケート 結 果 などからも 窺 い 知 ることが 出 来 る 特 に 管 理 者 については 通 勤 可 能 範 囲 を 定 め 自 宅 通 勤 を 認 めると 共 に 必 要 に 応 じて 教 員 集 合 住 宅 への 優 先 入 居 を 検 討 することになっている 以 上 のことを 踏 まえ 更 に 雇 用 促 進 住 宅 の 教 員 住 宅 としての 活 用 について も 合 わせて 検 証 し 基 本 方 針 の 方 向 付 けを 行 う 1 管 理 者 住 宅 について 基 本 的 には 緊 急 時 の 対 応 などを 考 慮 し 当 面 1 校 当 たり1 戸 の 入 居 は 継 続 し 原 則 的 には 実 務 的 な 学 校 管 理 を 行 っている 教 頭 が 入 居 することとする 将 来 的 な 存 続 については 社 会 状 況 の 変 化 や 課 題 解 決 なども 見 極 め 検 討 し て 行 く 具 体 的 には 1 点 目 として 平 成 25 年 度 に 小 中 学 校 それぞれ 1 校 で 試 行 実 施 し 管 理 者 が 学 校 敷 地 内 或 いは 隣 接 地 に1 名 居 住 となった 場 合 の 課 題 などについて 検 証 を 行 う 問 題 がなければ 次 年 度 より 順 次 人 事 異 動 などに 合 わせ1 校 当 たり1 戸 の 配 置 として 行 き 更 に 検 証 を 進 める 3
2 点 目 として 平 成 26 年 度 から 管 理 者 住 宅 を 計 画 的 に 改 修 し 良 好 な 住 環 境 の 確 保 に 努 めると 共 に 改 修 に 合 わせてストーブなど 必 要 備 品 の 整 備 も 検 討 する また 管 内 他 市 との 連 携 廃 止 住 宅 の 活 用 などについても 検 討 する 3 点 目 として 管 理 者 の 自 宅 通 勤 可 能 範 囲 を 概 ね20km 冬 道 も 考 慮 し 車 で30 分 の 距 離 と 定 め 平 成 25 年 度 の 試 行 実 施 に 適 用 させ 検 証 する なお 通 勤 可 能 範 囲 外 の 場 合 は 教 員 共 同 住 宅 の 空 き 住 宅 への 優 先 入 居 や 民 間 借 家 への 入 居 も 可 能 とすることを 合 わせて 定 める 2 教 員 集 合 住 宅 について 基 本 的 には 転 勤 の 多 い 教 員 に 対 して 安 定 的 かつ 良 好 な 居 住 先 を 確 保 する 事 と 円 滑 な 人 事 配 置 などを 考 慮 し 世 帯 用 として 恵 み 野 1 号 棟 単 身 用 世 帯 用 の 兼 用 住 宅 として 恵 庭 4 号 棟 島 松 2 号 棟 の 3 棟 を 確 保 し 将 来 的 に 恵 庭 2 号 棟 は 教 員 住 宅 としての 用 途 を 廃 止 する 具 体 的 には 1 点 目 として 平 成 25 年 度 から 現 在 2 戸 が 入 居 している 恵 庭 2 号 棟 については 新 入 居 を 停 止 し 島 松 2 号 棟 恵 庭 4 号 棟 を 大 規 模 改 修 する 際 の 仮 住 居 等 として 活 用 する なお 大 規 模 改 修 は 平 成 27 年 度 を 目 途 に 改 修 設 計 を 行 い 順 次 改 修 工 事 を 実 施 して 行 く また 管 内 他 市 との 連 携 について 検 討 する 2 点 目 として 恵 庭 2 号 棟 の 解 体 を 含 めた 利 活 用 を 検 討 する 他 教 員 集 合 住 宅 の 存 続 そのものについて 長 期 的 に 検 討 を 継 続 する 3 雇 用 促 進 住 宅 の 活 用 について 雇 用 促 進 住 宅 和 光 1 号 棟 (4 階 建 20 戸 )を 購 入 し 教 員 住 宅 恵 庭 4 号 棟 (3 階 建 12 戸 )の 替 わりに 教 員 集 合 住 宅 として 活 用 した 場 合 について 検 討 した 結 果 以 下 のとおりの 課 題 などがあり 更 に 購 入 ( 予 想 ) 価 格 と 既 存 施 設 を 改 修 して 継 続 使 用 した 場 合 のコストを 比 較 すると 購 入 のメリットが 見 出 せないことから 恵 庭 4 号 棟 を 引 き 続 き 存 続 させる 事 として 雇 用 促 進 住 宅 の 購 入 は 行 わないことにする 4
課 題 など 雇 用 促 進 住 宅 は 平 成 12 年 に 改 修 工 事 を 行 っているが 既 に12 年 が 経 過 していることから10 年 後 位 には 再 び 改 修 が 必 要 となる また 建 設 年 次 が 昭 和 47 年 で 教 員 住 宅 恵 庭 4 号 棟 ( 昭 和 49 年 )よりも 古 い 建 物 である 2 戸 を1 戸 に 改 修 して 面 積 的 には 確 保 されているが 細 長 い 造 り 等 既 存 の 教 員 住 宅 に 比 べると 使 い 勝 手 の 悪 い 間 取 りとなっている 既 存 教 員 住 宅 に 比 べて 天 井 高 さなどが 低 く 建 具 は 改 修 の 必 要 がある 雇 用 促 進 住 宅 には 現 入 居 者 がおり 最 長 で 平 成 27 年 3 月 までの 入 居 が 可 能 となっていることから 活 用 はそれ 以 降 となり 現 時 点 での 活 用 計 画 が 立 てづらい コスト 比 較 購 入 予 想 価 格 と 既 存 施 設 を 改 修 して 継 続 使 用 した 場 合 を 比 較 するとほとん ど 変 わらない 金 額 となる 5