多 岐 にわたるの 栽 培 地 域 子 芋 用 品 種 ( 土 垂 ) 生 産 の 歴 史 的 由 来 親 子 兼 用 品 種 ( 唐 芋 ) は ンド 付 近 など 熱 帯 の 南 アジア 原 産 で 寒 さに 耐 える 品 種 が 中 国 をとおって 日 本 に 伝 えられま した 稲 作 と 同 じ 頃 か それより 古 く 縄 文 時 代 の 中 期 には 渡 来 したと 考 えられています の 名 は 山 に 自 生 するヤマノに 対 して 里 で 栽 培 することか ら 名 づけられたものです いわき 地 区 の 栽 培 の 継 承 唐 芋 の 特 徴 的 な 芋 のつき 方 は どの 部 分 を 主 に 利 用 するかで 子 芋 用 品 種 親 子 兼 用 品 種 親 芋 用 品 種 に 分 けられますが 一 どだれ 般 にと 呼 ばれる 子 芋 用 の 土 垂 は 市 内 の 各 地 とうのいも や がしら で 親 芋 子 芋 の 両 方 を 食 べる 種 類 の 唐 芋 や 八 つ 頭 は 小 川 町 上 小 川 下 小 川 遠 野 町 深 山 田 田 人 町 荷 路 夫 などで 受 け 継 がれています また 唐 芋 の 子 芋 をえび 形 に 湾 曲 させて 育 てるエビも 旅 人 で 作 られていま す 八 つ 頭 34
品 種 の 特 徴 土 垂 は 子 芋 孫 芋 ひ 孫 芋 と 数 多 くつき 葉 柄 色 葉 色 とも 緑 色 で 肉 質 はしっかりして ぬ めりが 強 い 品 種 です 唐 芋 は 葉 が 淡 緑 色 で 葉 柄 は 赤 紫 色 ガラとしても 利 用 できます 八 つ 頭 は 葉 の 形 状 や 色 が 唐 芋 に 類 似 し 親 芋 と 子 芋 は 結 合 して 塊 状 となり その 周 囲 に 孫 芋 が 着 生 します ガラを 干 しているようす 代 表 的 な 栽 培 方 法 栽 培 方 法 は 地 域 や 家 庭 により 微 妙 に 異 なりま す 前 年 の 秋 に 種 にする 分 は 掘 り 起 こさ ずに 根 元 で 切 ってわらやもみがらを 被 せたり マルチして 畑 にそのまま 置 き 春 に 芽 が 出 たも のを 定 植 する 方 法 と 前 年 収 穫 したを 50cm から 1 m 近 い 穴 で 保 存 し 春 の 植 え 付 け の 時 期 に 掘 り 起 こして 定 植 する 方 法 に 二 分 され ます 植 え 付 け 時 期 の 3 月 下 旬 4 月 上 旬 になる と 土 の 中 で 保 存 していた 種 は すでに 2 3cmの 芽 が 出 ています 堆 肥 野 菜 配 合 肥 料 などを 撒 いた 畑 に 種 を 定 植 してからの 管 理 は 土 寄 せと 大 きな 雑 草 を 手 で 取 るくらいです 生 育 状 況 をみて 化 成 肥 料 などを 追 肥 する 場 合 も あります 収 穫 は 早 ければ 9 月 下 旬 からできます 土 の 中 に 置 けば 翌 年 の 春 まで 食 べられるため 茎 を 根 元 で 切 って 切 り 口 に 土 をかぶせてその 都 度 掘 り 起 こして 食 べる 人 もいれば 一 旦 全 て 収 穫 し 縦 穴 ( 地 域 により 横 穴 )に 親 芋 ごと 入 れて 土 を 被 せ その 上 にもみがらやわら ネズ ミ 除 けの 杉 の 葉 を 施 して 保 存 する 人 もいます 穴 を 掘 って 土 の 中 でを 保 存 する 35
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の 花 の 花 は いつでも どの 品 種 でも 咲 くというわけで はないようです これまでの 在 来 作 物 の 調 査 で の 花 を 咲 かせたお 宅 はたったの 2 軒 だけでした 文 献 によると の 花 が 咲 くには いくつかの 条 件 があるようです 一 つ は 咲 きやすい 品 種 であること 二 つめは 生 育 が 良 く 大 きな 株 に なること 三 つめは 暑 い 夏 であること これらの 条 件 が 重 なっ たときに 開 花 するのではないかといわれています の 花 は 同 じ 科 のミズバショウやカラーに にくすいかじょ よく 似 ています 真 ん 中 の 棒 状 のものが 花 で 肉 穂 花 序 と 呼 ばれ ぶつえんほう る 形 をしています 黄 色 い 花 びらのように 見 える 部 分 が 仏 炎 苞 といって 葉 が 変 化 したものです 花 が 咲 くのがあまりに 珍 しいことから おとなりの 茨 城 県 で は 里 芋 の 花 が 咲 くと 病 人 が 出 る という 言 い 伝 えが 残 ってお り 逆 に 韓 国 では 里 芋 の 花 を 見 ると 幸 運 が 訪 れる といわれ ているそうです 花 屋 の 店 先 に 並 ぶ 観 賞 用 の 花 に 比 べると 少 し 見 劣 りするかもしれませんが の 花 はこうした 迷 信 が 生 まれるほど 通 常 はお 目 にかかれない 貴 重 な 花 なのです 37
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