平 成 25 年 に 多 発 生 したトビイロ ウンカの 発 生 要 因 について 農 業 技 術 防 除 センター 1
本 年 の 発 生 状 況 ( 45 30 普 通 期 水 稲 前 年 平 年 本 年 トビイロウンカ 平 成 25 年 8 月 22 日 ) 15 0 6 月 下 7 月 上 7 月 下 8 月 上 8 月 下 9 月 上 9 月 下 10 月 上 平 成 25 年 9 月 24 日 飛 来 量 は 平 年 並 であった 8 月 上 旬 までは 圃 場 での 発 生 は 平 年 並 であったが 8 月 中 下 旬 以 降 発 生 が 急 増 し 平 年 より 多 発 生 となった(8 月 21 日 注 意 報 9 月 20 日 警 報 ) 8 月 下 旬 に 普 通 期 水 稲 で 坪 枯 れが 発 生 した 圃 場 が 確 認 された また 第 三 世 代 が 出 現 した9 月 中 旬 以 降 県 全 域 に 坪 枯 れの 発 生 が 拡 大 した
トビイロウンカ 多 発 生 要 因 梅 雨 明 け (7/8) 降 雨 極 少 雨 梅 雨 明 け 後 の 高 温 乾 燥 降 雨 極 少 第 3 世 代 飛 来 ( 平 年 並 ) 飛 来 虫 1 高 い 増 殖 率 ( 第 1 世 代 第 2 世 代 30 倍 ) 通 常 5 倍 程 度 第 1 世 代 県 内 一 部 地 域 で 坪 枯 れ 発 生 第 2 世 代 県 全 域 で 坪 枯 れ 拡 大 第 3 世 代 の 大 発 生 7 月 7 月 8 月 8 月 9 月 9 月 10 月 10 月 基 幹 防 除 剤 の 効 果 が 2 3 臨 機 防 除 不 十 分 (アフ ロート 剤 の 感 受 性 低 下 ) 一 部 箱 粒 剤 の 防 除 効 果 が 不 十 分 (アト マイヤー 剤 タ ントツ 剤 の 感 受 性 低 下 ) 5 品 種 間 差 移 植 時 期 密 植 多 肥 等 4 防 除 の 不 徹 底 適 期 に 散 布 していない 株 元 まで 薬 剤 が 到 達 しない 密 度 が 高 い 条 件 では 効 果 がな かなか 上 がらな い 第 1 2 世 代 の 密 度 抑 制 が 不 十 分 第 3 世 代 大 発 生 3
要 因 1 高 温 乾 燥 による 第 1~ 第 2 世 代 の 高 い 増 殖 率 表 トビイロウンカの 発 生 状 況 (H24 25 農 業 試 験 研 究 センター 内 水 田 無 防 除 区 品 種 :さがびより) 年 度 各 調 査 日 の1 株 当 たりトビイロウンカ 虫 数 ( 幼 虫 成 虫 の 合 計 ) 7/5 7/12 7/19 7/27 8/3 8/16 8/31 9/11 9/25 10/5 H24 H25 0 0 0 0.01 0.01 0.01 2.7 3.2 14.3 27.3 調 査 区 外 低 い 7/4 7/11 7/18 7/26 8/1 8/8 8/16 8/22 9/3 9/12 9/19 0 0.02 0.09 0.32 0.32 0.05 2.8 6.8 23.2 43.4 58.6 1 世 代 高 い 増 殖 率 2 世 代 3 世 代 30 倍 ( 通 常 5 倍 程 度 ) 多 発 生 本 年 は 第 1 世 代 から 第 2 世 代 にかけて 増 殖 率 が30 倍 程 度 と 平 年 よりも 高 かった( 通 常 は5 倍 程 度 ) 4
要 因 2 (トビイロウンカ 被 害 解 析 アンケートより) 箱 粒 剤 にアドマイヤー 剤 を 使 用 した 圃 場 は 坪 枯 れ 率 が 高 い 坪 枯 れ 率 ピメトロジン 剤 (チェス 剤 ) 29 23 4 48% フィプロニル 剤 (フ リンス 剤 ) 10 20 4 2 72% クロチアニジン 剤 (タ ントツ 剤 ) 2 9 1 1 1 86% イミダクロプリド 剤 (アト マイヤ- 剤 ) 6 19 10 5 5 87% 無 処 理 4 8 1 100% 0% 20% 40% 60% 80% 100% 無 1~3 割 未 満 3~6 割 未 満 6~8 割 未 満 8 割 以 上 図 箱 粒 剤 と 被 害 の 状 況 5
要 因 2 アドマイヤー 剤 に 対 する 薬 剤 感 受 性 が 年 々 低 下 している 表 トビイロウンカに 対 するイミダクロプリド(アドマイヤー 剤 ) 及 びフィプロニル(プリンス 剤 )の 半 数 致 死 量 (LD50 値 ) ( 農 業 技 術 防 除 センター) LD50 値 (μ g/g) 検 定 に 用 いたトビイロウンカ イミダクロプリド (アドマイヤー 剤 ) フィプロニル (プリンス 剤 ) 採 集 時 期 採 集 場 所 24 時 間 後 24 時 間 後 (48 時 間 後 ) 2006 年 7 月 嬉 野 市 嬉 野 町 2.8 0.4 (0.1) 2007 年 7 月 嬉 野 市 嬉 野 町 6.0 0.4 (0.3) 2007 年 9 月 佐 賀 市 東 与 賀 町 13.1 1.4 (0.9) 2008 年 9 月 佐 賀 市 川 副 町 28.2 1.2 (0.9) 2010 年 9 月 佐 賀 市 川 副 町 40.2 1.1 (0.8) 2012 年 9 月 佐 賀 市 川 副 町 49.4 1.1 (0.8) 2013 年 9 月 佐 賀 市 川 副 町 47.4 0.6 (0.5) 近 年 アドマイヤーのLD50 値 が 増 加 ( 効 果 が 低 下 )している プリンスのLD50 値 ( 効 果 )は 変 化 なし 6
要 因 2 箱 粒 剤 (アドマイヤー 剤 ダントツ 剤 )の 防 除 効 果 が 不 十 分 表 トビイロウンカに 対 する 防 除 効 果 ( 平 成 23 年 佐 賀 県 農 業 技 術 防 除 センター) 25 株 あたり 払 い 落 とし 成 幼 虫 数 ( 無 処 理 比 ) 薬 剤 名 7/20 8/19 9/1 9/12 9/21 10/4 10/19 移 植 20 日 後 50 日 後 63 日 後 74 日 後 83 日 後 96 日 後 111 日 後 スタウトダントツ 箱 粒 剤 アドマイヤー 箱 粒 剤 プリンス 粒 剤 0 0.5 0 1.5 10.5 8.5 297 (23.1) (77.8) (130.8) (154.3) 0 0 0 3 8 6 208.5 (46.2) (59.3) (92.3) (108.3) 0 0 1 0 2 3 47 (0) (14.8) (46.2) (24.4) 無 処 理 0 0 0 6.5 13.5 6.5 192.5 アドマイヤー 剤 ダントツ 剤 ともに トビイロウンカ 対 して 効 果 が 低 下 している 7
要 因 2 各 種 箱 粒 剤 のトビイロウンカとセジロ ウンカに 対 する 防 除 効 果 箱 粒 剤 トビイロウンカ セジロウンカ チェス 剤 プリンス 剤 ~ アドマイヤー 剤 ダントツ 剤 ~ (H22~24 年 度 九 州 病 害 虫 防 除 推 進 協 議 会 成 績 より 各 試 験 の 株 当 たり 頭 数 の 対 無 処 理 比 の 平 均 値 を 以 下 の 記 号 で 表 記 :0~33.3 :33.4~66.6 :66.7 以 上 ) 8
要 因 3 (トビイロウンカ 被 害 解 析 アンケートより) トビイロウンカ 対 象 の 基 幹 防 除 には アプロー ド 剤 を 単 用 で 使 用 されている 農 家 が 多 い 表 坪 枯 れ 無 し( 本 田 防 除 回 数 3 回 以 下 ) の 圃 場 での 基 幹 防 除 剤 使 用 状 況 表 坪 枯 れ(3 割 以 上 ) 圃 場 での 基 幹 防 除 剤 の 使 用 状 況 薬 剤 名 ( 対 ウンカ 剤 ) 農 家 戸 数 薬 剤 名 ( 対 ウンカ 剤 ) 農 家 戸 数 アフ ロート 単 用 38 アフ ロート + 他 ウンカ 剤 11 他 ウンカ 剤 4 ア フ ロ ー ト 単 用 29 ア フ ロ ー ト + 他 ウ ン カ 剤 9 他 ウ ン カ 剤 0 坪 枯 れあり 無 しのいずれの 圃 場 においても 基 幹 防 除 には アフ ロート 剤 が 用 いられている 9
要 因 3 表.トビイロウンカに 対 するアプロード 剤 の 各 濃 度 における 補 正 死 虫 率 ( 農 業 技 術 防 除 センター) 各 濃 度 における 補 正 死 虫 率 (%) a) 採 集 検 定 時 期 ( 採 集 後 の 採 集 時 期 場 所 飼 育 世 代 数 ) 200ppm 40ppm 8ppm 1.6ppm (1,250 倍 ) (6,250 倍 ) (31,250 倍 ) (156,250 倍 ) 2006 年 12 月 1983 年 7 月 佐 賀 市 2006 年 10 月 川 副 町 2007 年 9 月 東 与 賀 町 b) 2009 年 9 月 川 副 町 2008 年 9 月 川 副 町 2010 年 9 月 川 副 町 2012 年 9 月 川 副 町 2013 年 9 月 川 副 町 アプロード 剤 に 対 する 薬 剤 感 受 性 が 年 々 低 下 している ( 佐 賀 大 学 より 分 譲 ) 100 100 100 87.7 2006 年 12 月 (2 世 代 ) 2007 年 10 月 (1 世 代 ) 2009 年 10 月 (1 世 代 ) 2008 年 10 月 (1 世 代 ) 2010 年 11 月 (2 世 代 ) 2012 年 9 月 (1 世 代 ) 2013 年 10 月 (1 世 代 ) a)アフ ロート 剤 の 通 常 の 使 用 濃 度 は 1,000~2,000 倍 b) トビイロウンカの 採 集 前 にアフ ロート 剤 が 散 布 された 可 能 性 あり 100 100 100 86.8 100 97.2 88.9 52.8 100 86.6 74.8 44.3 100 96.9 71.7 61.5 87.5 84.4 43.8 25.0 65.6 56.3 43.8 28.1 71.1 41.2 35.6 8.3 アプロード 剤 の 薬 剤 感 受 性 は 年 々 低 下 している 特 に 低 濃 度 で 顕 著 散 布 適 期 狭 い 散 布 むらで 効 果 低 い 10
要 因 3 アプロード 剤 に 対 する 薬 剤 感 受 性 が 年 々 低 下 している 表.トビイロウンカに 対 するアプロード 剤 の 半 数 致 死 濃 度 (LC50) 採 集 時 期 採 集 場 所 検 定 時 期 ( 採 集 後 の 飼 LC50 育 世 代 数 ) ( ppm ) 回 帰 直 線 の 傾 き 1983 年 7 月 佐 賀 市 2006 年 12 月 ( 佐 賀 大 学 より 分 譲 ) 0.32 未 満 2006 年 9 月 嬉 野 町 2006 年 12 月 (3 世 代 ) 0.65 2006 年 10 月 川 副 町 2006 年 12 月 (2 世 代 ) 0.32 未 満 2007 年 9 月 東 与 賀 町 2007 年 10 月 (1 世 代 ) 1.41 1.47 2008 年 9 月 川 副 町 2008 年 10 月 (1 世 代 ) 1.19 1.07 2009 年 9 月 川 副 町 2009 年 10 月 (1 世 代 ) 1.83 1.02 2010 年 9 月 川 副 町 2010 年 11 月 (2 世 代 ) 6.11 0.79 2012 年 9 月 川 副 町 2012 年 9 月 (1 世 代 ) 26.47 0.69 2013 年 9 月 川 副 町 2013 年 9 月 (1 世 代 ) 45.89 0.91 注 ) は0.05%の 有 意 水 準 で 直 線 性 がないと 判 断 されたもの 昨 年 と 比 較 して 約 2 倍 の 値 となっている 効 果 が 低 下 11
要 因 3 基 幹 防 除 剤 (アプロード 剤 )の 防 除 効 果 が 不 十 分 表 トビイロウンカに 対 する 各 種 薬 剤 の 防 除 効 果 ( 平 成 25 年 農 業 試 験 研 究 センター) 1 株 あたり 払 い 落 とし 成 幼 虫 数 ( 無 処 理 比 ) 薬 剤 名 9/11 9/13 9/18 9/25 散 布 直 前 散 布 2 日 後 散 布 7 日 後 散 布 14 日 後 アプロードフロアブル 7.93 14.2 35.0 53.7 1000 倍 (32.6) (59.7) (81.3) スタークル 顆 粒 水 溶 剤 9.93 7.4 0.4 20.4 2000 倍 (16.9) (0.7) (30.9) 無 処 理 8.1 43.4 58.6 65.9 注 )スタークル 顆 粒 水 溶 剤 区 の 散 布 14 日 後 の 虫 数 は 隣 の 区 から 移 動 して きたため 増 加 した 注 ) アプロード 剤 の 十 分 な 効 果 が 得 られなかった 12
要 因 4 基 幹 防 除 が 適 期 に 行 われていない 表 坪 枯 れ 無 し( 本 田 防 除 回 数 3 回 以 下 )の 圃 場 での1 回 目 基 幹 防 除 時 期 (トビイロウンカ 被 害 解 析 アンケート) 表 坪 枯 れ(3 割 以 上 ) 圃 場 での1 回 目 基 幹 防 除 時 期 薬 剤 名 農 家 戸 数 薬 剤 名 農 家 戸 数 7/6 半 旬 4 8/1 半 旬 4 8/2 半 旬 6 8/3 半 旬 1 8/4 半 旬 8 8/5 半 旬 4 無 散 布 2 7/6 半 旬 2 8/1 半 旬 6 8/2 半 旬 6 8/3 半 旬 2 8/4 半 旬 9 8/5 半 旬 1 1 回 目 の 基 幹 防 除 時 期 が7/6 半 旬 ~8/5 半 旬 と 長 い 期 間 に 渡 っており 適 期 防 除 (8/3~4 半 旬 )が 行 われていない アフ ロート 剤 の 効 果 低 下 により 効 果 不 足 がより 顕 著 に 13
トビイロウンカ 多 発 生 要 因 1 梅 雨 明 け 後 の 高 温 乾 燥 による 高 い 増 殖 率 2 一 部 箱 粒 剤 の 防 除 効 果 の 低 下 (アドマイヤー 剤 ダントツ 剤 ) 3 本 田 基 幹 防 除 剤 (アプロード 剤 )の 防 除 効 果 の 低 下 4 防 除 の 不 徹 底 防 除 適 期 からずれた 散 布 散 布 むら 株 元 へ 到 達 不 足 第 1 第 2 世 代 の 抑 制 効 果 不 十 分 効 果 が 低 下 す ると 顕 著 に 5 その 他 ( 品 種 間 差 移 植 時 期 密 植 多 肥 等 ) 14
トビイロウンカの 防 除 対 策 に ついて 農 業 技 術 防 除 センター 15
多 発 生 要 因 毎 の 対 策 1 梅 雨 明 け 後 の 高 温 乾 燥 適 切 な 水 管 理 2 一 部 箱 粒 剤 の 防 除 効 果 の 低 下 (アドマイヤー 剤 ダントツ 剤 ) 資 料 1 トビイロウンカに 効 果 の 高 い 箱 粒 剤 の 使 用 3 本 田 基 幹 防 除 剤 (アプロード 剤 )の 防 除 効 果 の 低 下 資 料 2 アプロード 剤 の 単 独 使 用 を 止 め 効 果 の 高 い 薬 剤 と 混 合 しての 使 用 4 防 除 の 不 徹 底 圃 場 内 の 観 察 による 適 期 防 除 薬 剤 が 十 分 かか る 丁 寧 な 散 布 5 密 植 をしない 多 肥 をさける 適 期 に 移 植 する 16
資 料 1 各 種 箱 粒 剤 の 防 除 効 果 表 トビイロウンカに 対 する 防 除 効 果 ( 平 成 23 年 佐 賀 県 農 業 技 術 防 除 センター) 25 株 あたり 払 い 落 とし 成 幼 虫 数 ( 無 処 理 比 ) 薬 剤 名 7/20 8/19 9/1 9/12 9/21 10/4 10/19 移 植 20 日 後 50 日 後 63 日 後 74 日 後 83 日 後 96 日 後 111 日 後 ヒ ルタ ーフェルテラ 0 0 0 1 6 1.5 38 チェス 粒 剤 (15.4) (44.4) (23.1) (19.7) プリンス 粒 剤 アドマイヤー 箱 粒 剤 スタウトダントツ 箱 粒 剤 0 0 1 0 2 3 47 (0) (14.8) (46.2) (24.4) 0 0 0 3 8 6 208.5 (46.2) (59.3) (92.3) (108.3) 0 0.5 0 1.5 10.5 8.5 297 (23.1) (77.8) (130.8) (154.3) 無 処 理 0 0 0 6.5 13.5 6.5 192.5 トビイロウンカ 対 する 効 果 は アドマイヤー 剤 は 低 く チェス 剤 プリンス 剤 は 高 い 17
資 料 1 各 種 箱 粒 剤 のトビイロウンカとセジロウンカ に 対 する 防 除 効 果 箱 粒 剤 トビイロウンカ セジロウンカ チェス 剤 プリンス 剤 ~ アドマイヤー 剤 ダントツ 剤 ~ (H22~24 年 度 九 州 病 害 虫 防 除 推 進 協 議 会 成 績 より 各 試 験 の 株 当 たり 頭 数 の 対 無 処 理 比 の 平 均 値 を 以 下 の 記 号 で 表 記 :0~33.3 :33.4~66.6 :66.7 以 上 ) 18
資 料 2 表 トビイロウンカの 各 種 薬 剤 に 対 する 感 受 性 の 推 移 ( 九 州 沖 縄 農 研 センター) 名 称 2005 2009 2010 2011 2012 2013 常 用 濃 度 エトフェンプロックス 0.75 3.3 1.4 1.7 1.8 2.5 トレホ ン 乳 剤 (トレボン) 1000 倍 (200ppm) フィプロニル 0.13 0.33 0.61 0.75 0.37 0.46 フ リンス 粒 剤 (プリンス) 50g/ 箱 ジノテフラン 0.34 0.24 0.71 0.87 0.97 2.1 スタークル 液 剤 10 (スタークル) 1000 倍 (100ppm) 1) BPMC 41.7 43.1 23.6 27.2 31.9 30.0 ハ ッサ 乳 剤 2) (バッサ) (1979 年 :8.5μ g/g) 1000 倍 (500ppm) イミダクロプリド 0.84 34.7 22.9 48.9 98.5 108.9 アト マイヤー 水 和 剤 (アドマイヤー) 2000 倍 (100ppm) 1) 半 数 死 亡 する 農 薬 の 量 (LD50) ( 農 薬 の 量 (μ g)/ウンカの 体 重 (g)) 2)ppmは 濃 度 100ppmは 水 1ml 中 に 薬 剤 が0.1μ l( 100μ g) 溶 けている トレボン プリンス スタークルのLD50 値 ( 効 果 )に 変 化 はみられない トビイロウンカに 対 する 効 果 は 変 わらない 19
資 料 2 表 トビイロウンカに 対 する 各 種 薬 剤 の 防 除 効 果 ( 平 成 25 年 農 業 試 験 研 究 センター) 1 株 あたり 払 い 落 とし 成 幼 虫 数 ( 無 処 理 比 ) 薬 剤 名 9/11 9/13 9/18 9/25 散 布 直 前 散 布 2 日 後 散 布 7 日 後 散 布 14 日 後 スタークル 顆 粒 水 溶 剤 9.93 7.4 0.4 20.4注 ) 2000 倍 (16.9) (0.7) (30.9) アプロードフロアブル 7.93 14.2 35.0 53.7 1000 倍 (32.6) (59.7) (81.3) 無 処 理 8.1 43.4 58.6 65.9 注 )スタークル 顆 粒 水 溶 剤 区 の 散 布 14 日 後 の 虫 数 は 隣 の 区 から 移 動 して きたため 増 加 した 圃 場 試 験 において スタークル 剤 の 効 果 は 高 い 20
トビイロウンカ 防 除 体 系 第 3 世 代 第 2 世 代 飛 来 虫 第 1 世 代 防 除 適 期 7 月 7 月 8 月 8 月 9 月 9 月 10 月 10 月 箱 粒 剤 基 幹 防 除 カメムシと 同 時 防 除 臨 機 防 除 チェス 剤 又 はプリンス 剤 (セシ ロウンカ 対 策 が 必 要 ) 粒 剤 は 適 正 量 を 施 用 密 植 しない 適 正 な 施 肥 ( 適 期 の 移 植 ) スタークル 剤 +アプロード 剤 トレボン 剤 又 は MR.ジョーカー 剤 圃 場 の 調 査 の 実 施 第 2 世 代 幼 虫 の 防 除 を 徹 底 防 除 適 期 ( 幼 虫 ふ 化 揃 い 期 )に 散 布 薬 剤 が 株 元 までかかるように 丁 寧 に 散 布 防 除 後 も 発 生 状 況 を 確 認 スタークル 剤 21
チェス 粒 剤 + 基 幹 防 除 1 回 目 適 期 防 除 + 使 用 薬 剤 (アフ ロート 剤 +スタークル 剤 )を 使 用 した 優 良 事 例 (トビイロウンカ 被 害 解 析 アンケートより) 品 種 坪 枯 れ の 発 生 時 期 箱 剤 施 用 日 ヒノヒカリ 無 6 月 25 日 さがびより 無 6 月 22 日 箱 剤 名 フェルテラ チェス ヒ ルタ ー フェルテラ チェス 成 分 ピメト ロジン ピメト ロジン 総 防 除 回 数 1 8 月 22 日 2 8 月 20 日 基 幹 防 除 1 回 目 日 数 薬 剤 名 1 薬 剤 名 2 散 布 方 法 日 数 薬 剤 名 1 薬 剤 名 2 散 布 方 法 アフ ロート ロム ヒ ームエイトス タ ンモンカットエ タークル アー アフ ロート 水 和 剤 スタークル 無 人 ヘリ 動 噴 鉄 ぽ う 基 幹 防 除 2 回 目 9 月 5 日 9/1 半 旬 トレホ ン 乳 剤 動 噴 鉄 ぽ う チェス 粒 剤 + 基 幹 防 除 1 回 目 適 期 防 除 + 使 用 薬 剤 (アフ ロート 剤 +スタークル 剤 )では 本 田 防 除 回 数 1~2 回 で 坪 枯 れの 発 生 がみられなかった 22
ほ 場 の 調 査 と 本 田 防 除 のポイント 普 通 期 水 稲 の 各 時 期 別 の 調 査 と 防 除 のポイントは 以 下 のとおり 7 月 下 旬 ~8 月 下 旬 頃 ( 基 幹 防 除 適 期 の 把 握 ) 調 査 : 幼 虫 などの 発 生 状 況 を 調 査 する 防 除 : 第 1または2 世 代 幼 虫 ふ 化 揃 い 期 に 防 除 を 行 う 8 月 下 旬 ~9 月 中 旬 頃 ( 臨 機 防 除 < 第 3 世 代 対 象 >の 必 要 性 の 判 断 ) 調 査 : 1 基 幹 防 除 及 びカメムシとの 同 時 防 除 後 の 発 生 状 況 を 調 ベる(ウ ンカの 生 き 残 りがいないか) 2 複 数 回 調 べる( 調 査 日 がウンカの 卵 期 間 < 約 7~8 日 間 >と 重 なると 発 生 を 見 逃 してしまう) 例 えば 調 査 時 に 第 2 世 代 成 虫 があちこちに 生 き 残 っているのであれば そ の10~14 日 後 に 第 3 世 代 幼 虫 が 多 数 ふ 化 してくると 予 測 する 9 月 上 旬 ~9 月 下 旬 頃 ( 臨 機 防 除 < 第 3 世 代 対 象 > ) 調 査 : 第 3 世 代 発 生 時 期 に 発 生 状 況 を 調 べる( 発 生 予 測 パターン 図 を 参 考 とする) 防 除 : 幼 虫 が 多 数 発 生 していれば 早 急 に 臨 機 防 除 を 行 う( 対 応 が 遅 れると 坪 枯 れの 被 害 が 発 生 する) 23