84 3-4 3-4 3-4
3-4-1 1868 1590 3-10 4 3-2 3-11 3-2 85
3-12 3-13 86
3-4-21868 1912 3-4-31912 1945 3-14 87
3-4-4 戦後期 1945 第二次世界大戦後 大規模な土地の個人所有は困難となった そのため大地主は土地の一部も しくは全部を売却するか国に物納するようになった その結果 斜面地では大規模の土地が切り 売りされるようになり土地の細分化が一層進行した 写真 3-15 一方で 1960 年頃の大型建設機械の普及に伴い 低地価であった斜面地が開発地として着目さ れるようになり 六本木アークヒルズ 広尾ガーデンヒルズ 写真 3-16 など大規模造成による 地形の改変が進行した 自然の斜面は切土や盛土によって変形され 崖はコンクリートや大谷石 による擁壁によって覆われ 樹木はより減少した ただ空間性は継承され オープンスペースの 残存率は江戸時代末期の土地利用と関係がある 大名屋敷を中心とする大規模 中規模武家地お よび寺社地においては高く 逆に町人地 小規模武家地では低い また高層高密化が進行するに したがって 斜面地は都市に埋もれるようになりサイン ランドマークとしての役割は断片化し た さらに価値基準の多様化に伴い 名所としての役割は場所性に転換された また多摩地方の開発が進み 桜台コートビレッジ等の階段状斜面住宅が多く建設された しか し東京都心部ではこのような斜面住宅はあまり数多く建設されなかった その要因としては ① 地形の起伏が多摩地方と比較して小さいこと ②住戸が密集しており権利関係が複雑化している こと ③機能の複合化などの需要から高層化される傾向にあることが考えられる 現在斜面地の 多くは密集市街地が高層建築によって覆われている 写真 3-15 現在も進行するミニ開発 写真 3-16 広尾ガーデンヒルズ 88
3-4-5 現在 現在 文化都心をコンセプトとした六本木ヒルズ 愛宕山の既存の地形と緑を保全し 都心 の貴重な景観資源として活用する ことをコンセプトとした愛宕グリーンヒルズ等 写真 3-17 の大規模造成が進行している 斜面地における大規模計画の事例として 起伏のある地形に 1986 年に計画された六本木アー クヒルズと 2002 年竣工の六本木ヒルズを取り上げる 表 3-5 写真 3-18 19 両計画では 斜面地の魅力は計画にあまり反映されていない部分もあるが防災上の問題点は解決されている 両計画において共通するコンセプトとして 建物の集約 高層化によるオープスペースの確保が 挙げられる その結果両計画とも傾斜地である敷地の多くは緑に覆われ 斜面樹林が増加するこ とが見込める ただし一方で両計画とも 人工地盤によって計画され大きく地形条件は改変され ている 地形が改変されやすい要因には 大規模になるほど基礎で地盤を掘り返すため造り替え やすく計画前地形を生かすことの必要性は低くなることが挙げられる また景観に影響を与える 高層棟の配置は道路計画 住宅計画に基づき 地盤や斜面の向き 勾配等とはあまり関係がなく 環境アセスに必要な風や電波への配慮はされるものの 景観は評価が分かれやすいとの理由から シミュレーション程度にとどまっている その一方で現在 地形や斜面樹林を景観の観点から見直され始めている その背景には 散在 する保護樹林が斜面地の多く分布していることや 湧水が減少し保全の対象として注目されてき たことがあると考えられる 斜面地は 東京都や港区 文京区等の景観マスタープランで取り上 げられている 山の手地域全体を扱っているものとして東京都都市景観マスタープラン 区部中 心部整備方針等が挙げられ また限定した地区の計画としては港区街並み景観づくり作法集等が 挙げられる 写真 3-17 昭和初期の愛宕放送局 89
表 3-5 六本木アークヒルズ 六本木ヒルズの概要と地形との関わり 計画前地形 計画前の地形 に対する認識 計画概要 地形に対する 手法 アークヒルズ 六本木ヒルズ 北西向きの斜面で 短い谷 東から東西方向に谷が入 が入る り 北向き斜面 南向き斜 面からなる みなみむき斜 面の方が勾配が急である 起伏量 20 17 地形による住み分け 固有に持つ空間構成の骨格とし 魅力 て高台の武家屋敷が大規模施設 谷地の町屋が老朽化 住宅となっている しかしマスタープランの段階の 話であり 計画に反映するのは難しいのが現状であ る 問題点 防災上の問題 木造密集地 道路率低 崖崩れの 危険性 擁壁 石垣の老朽化 日照条件が悪い 自動車 騒音と排気ガスによる汚染 計画目的 公共施設の整備 防災の強化 住宅供給 居住空間の 改善 土地の合理的活用 商店街の近代化 文化都心の形成 施行区域 ha) 5.6 11 住戸数 約500 840予定 施設 事務所 住宅 ホテル ス 事務所 住宅 ホテル 放 タジオ コンサートホー 送センター 劇場 駅前プ ル コミュニティ ラザ 歩車分離 人工地盤による計画 勾 複数の人工地盤による計 配を生かして様々なレベル 画 各地盤レベルで高低差 で建物の出入り口を設けて を極力解消 各地盤レベル いる を階段 スロープ エスカ レーター エレベーター等 で結節 配置計画 住宅計画と道路計画を重視 住宅計画 日当たりを 考え南に配置される 道路計画 歩車分離に基づいた 車の動線が重視される 地形特徴 外構計画 写真 3-1 8 アークヒルズ ルーフガーデン 人工地盤によって日照条件 の悪さを解決 ガーデンテラスを階段状 高層棟の足元を階段状に に計画 計画 各機能の接点に広場 を設けスロープで繋ぐ等 細かいデザインは数多くさ れている 写真 3-19 六本木ヒルズ計 画敷地 1998 90
3-5 3 2 3 3 3 91
3 3-1 3-2 p.42 3-3 p.45 3-4 3-5 2003 4 658 3-6 3-7 90 3-8 1-4 6 1 4 6 3-9 P.39 35 9 42 7 3-10 p.28 3-11, Vol.16,No.64,pp379-385,1981 3-12 3-13 3-14 p.36 92