敷 地 周 辺 及 び 近 傍 の 地 質 地 質 構 造 について 目 次 1. 地 質 地 質 構 造 調 査 の 概 要 1-1 2. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 陸 域 ) 2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 2-1 2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 2

資 料 3-1 東 海 第 二 発 電 所 敷 地 周 辺 及 び 近 傍 の 地 質 地 質 構 造 について 平 成 27 年 2 月 13 日 日 本 原 子 力 発 電 株 式 会 社

敷 地 周 辺 及 び 近 傍 の 地 質 地 質 構 造 について 目 次 1. 地 質 地 質 構 造 調 査 の 概 要 1-1 2. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 陸 域 ) 2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 2-1 2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 2-15 2.3 敷 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 2-39 3. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 海 域 ) 3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 3-1 3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 3-10 4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 4-1 5. 敷 地 近 傍 の 地 質 地 質 構 造 5-1 6. まとめ 6-1 7. 参 考 文 献 7-1 参 考 参 -1

1. 地 質 地 質 構 造 調 査 の 概 要 1-1

1. 地 質 地 質 構 造 調 査 の 概 要 敷 周 辺 及 び 近 傍 の 地 質 地 質 構 造 について 評 価 フロー 調 査 は, 敷 地 周 辺 ( 敷 地 を 中 心 とする 半 径 約 30kmの 範 囲 ) 及 びその 周 辺 について 実 施 した 1) 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 が 存 在 する 可 能 性 がある 範 囲 を 抽 出 文 献 調 査 変 動 地 形 学 的 調 査 ( 空 中 写 真 判 読, 航 空 レーザー 測 量 ) 地 球 物 理 学 的 調 査 ( 海 上 音 波 探 査 ) 2) 断 層 の 有 無, 性 状, 最 新 活 動 時 期 等 の 調 査 地 質 調 査 ( 地 表 地 質 調 査,ボーリング 調 査,トレンチ 調 査 等 ) 地 球 物 理 学 的 調 査 ( 陸 域 : 反 射 法 地 震 探 査, 海 域 : 海 上 音 波 探 査 ) 3) 活 動 性 の 評 価 各 断 層 の 活 動 性 の 評 価 近 接 する 断 層 の 性 状, 位 置 関 係 等 から 同 時 活 動 の 可 能 性 を 検 討 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に 伴 い, 地 殻 変 動 による 顕 著 なひずみの 変 化 及 び 地 震 発 生 状 況 の 顕 著 な 変 化 が 認 められた 下 記 の 断 層 について, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 取 り 扱 うこととした 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に 関 連 して 活 動 した 状 況 は 認 められないが, 断 層 破 砕 部 の 性 状 ( 断 層 面 の 平 面 性, 破 砕 部 の 固 結 度 等 )に 関 するデータのみしか 得 られておらず, 上 載 地 層 法 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 断 層 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 以 降, 当 該 断 層 近 傍 で 地 震 が 集 中 して 発 生 しており, 活 動 した 可 能 性 が 否 定 できない 断 層 1-2

1. 地 質 地 質 構 造 調 査 の 概 要 評 価 結 果 の 概 要 断 層 名 1 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層, 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 ) * の 連 動 長 さ (km) 42 10 1 2 5 37.0 2 関 口 - 米 平 リニアメント 6 たつわれ 3 竪 破 山 リニアメント 4 11 東 海 第 二 発 電 所 30km 5km 8 9 6 3 4 7 4 宮 田 町 リニアメント 1 5F1 断 層, 北 方 陸 域 の 断 層 の 連 動 44 6F3 断 層,F4 断 層 の 連 動 16 7F8 断 層 26 100km 36.0 8F16 断 層 26 9A-1 背 斜 20 10 関 谷 断 層 40 139.0 140.0 141.0 連 動 を 考 慮 する 断 層 11 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 82 * 中 染 付 近 西 染 付 近 のリニアメントを 含 む 変 動 地 形 の 可 能 性 のある 地 形 を リニアメント という 断 層 の 同 時 活 動 を 考 慮 した 場 合 は 連 動 と 記 す 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 に 関 する 調 査 の 結 果, 上 記 の 断 層 を 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 敷 地 近 傍 ( 敷 地 を 中 心 とする 半 径 約 5kmの 範 囲 )において, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 は 認 められない 1-3

2. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 陸 域 ) 2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 2-1

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 地 周 辺 陸 域 の 地 形 敷 地 周 辺 陸 域 の 地 形 は, 関 東 北 部 山 地 にあたる やみぞ 八 溝 山 地 及 び 久 慈 山 地, 阿 武 隈 山 地 の 南 部 にあた じょうばん る 多 賀 山 地 並 びに 常 磐 海 岸 台 地, 関 東 平 野 の 北 東 部 にあたる 那 珂 台 地, 東 茨 城 台 地 等 からなる 東 海 第 二 発 電 所 那 珂 台 地 東 茨 城 台 地 国 土 地 理 院 発 行 20 万 分 の1 地 勢 図 白 河, 水 戸 に 加 筆 30km この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-2

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 陸 域 の 地 質 Gn 敷 地 周 辺 陸 域 の 地 質 概 要 Ym Knv Cc Hk Ag Sp Tg Sr 地 形 八 溝 山 地 久 慈 山 地 主 に 分 布 する 地 質 [ 北 部 ]: 先 新 第 三 系 の 八 溝 層 群 [ 南 部 ]: 先 新 第 三 系 の 八 溝 層 群, 新 第 三 系 中 新 統 の 堆 積 岩 類 火 山 岩 類 火 山 砕 屑 岩 類 新 第 三 系 中 新 統 の 火 山 岩 類 火 山 砕 屑 岩 類 Kn Sch Ls 多 賀 山 地 常 磐 海 岸 台 地 先 新 第 三 系 の 阿 武 隈 花 崗 岩 類, 日 立 変 成 岩 類 及 び 竹 貫 変 成 岩 類 地 質 層 序 表 たかぬき 新 第 三 系 中 新 統 の 多 賀 層 群, 第 四 系 更 新 統 の 段 丘 堆 積 物 tr 那 珂 台 地 東 茨 城 台 地 [ 丘 陵 地 台 地 ]: 第 四 系 更 新 統 の 段 丘 堆 積 物 くめ [ 縁 辺 部 ]: 新 第 三 系 中 新 統 の 多 賀 層 群, 鮮 新 統 の 久 米 層 Ych Hi al tr 東 海 第 二 発 電 所 那 珂 台 地 Yg 東 茨 城 台 地 tr al 記 号 凡 例 30km 2-3

2.1 敷地周辺陸域の概要 敷地周辺及び近傍の重力異常 多賀山地 敷地北方の多賀山地南西縁付近には ＮＮＷ ＳＳＥ方向に線状の重力の急勾配構造が認 められており この急勾配構造は敷地付近を通 過し 南方まで延長している 重力 高 東海第二 発電所 久慈川 5km 那珂台地 上記の重力異常域と地下深部構造の関係を 把握することを目的として 反射法地震探査を 実施した 実施した 重力 低 反射法地震探査測線 重力 高 反射法地震探査測線 凡例 仮定密度 2.67g/cm3 コンター間隔 2mGal 30km Line-A 17km Line-１ 19km Line-２ 23km 地質調査総合センター編 日本重力データベース DVD版 2013 に加筆 2 4

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 重 力 異 常 域 と 地 下 深 部 構 造 の 関 係 N 東 海 第 二 発 電 所 S 久 慈 川 Line-1 ( 反 射 法 地 震 探 査 記 録 集 ) Line-2 日 立 変 成 岩 類 鮮 新 統 中 新 統 那 珂 湊 層 群 多 賀 山 地 重 力 : 高 東 海 第 二 発 電 所 反 射 法 解 釈 図 (Line-A) 久 慈 川 W 中 新 統 久 慈 川 鮮 新 統 Line-A E 東 海 第 二 発 電 所 重 力 : 低 那 珂 台 地 5km 棚 倉 破 砕 帯 破 砕 岩 (カタクラサイト) 日 立 変 成 岩 類 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 断 層 ( 推 定 ) 反 射 法 地 震 探 査 測 線 仮 定 密 度 :2.67g/cm 3 コンター 間 隔 :2mGal 重 力 : 高 地 質 調 査 総 合 センター 編 日 本 重 力 データベース DVD 版 (2013)に 加 筆 W 八 溝 層 群 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 ( 推 定 ) 反 射 法 解 釈 図 (Line-1) Line-A E Line-Aでは, 多 賀 山 地 付 近 の 高 重 力 異 常 から 那 珂 台 地 付 近 の 低 重 力 異 常 に 向 かって, 先 新 第 三 系 ( 日 立 変 成 岩 類, 那 珂 湊 層 群 )の 上 面 が 深 くなっており, 重 力 異 常 と 調 和 的 である 中 新 統 日 立 変 成 岩 類 鮮 新 統 Line-1 及 びLine-2では 棚 倉 破 砕 帯 の 南 方 延 長 に 相 当 する 地 質 構 造 が 認 められ, 重 力 異 常 と 先 新 第 三 系 の 上 面 が 調 和 的 である 八 溝 層 群 棚 倉 破 砕 帯 破 砕 岩 (カタクラサイト) 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 断 層 ( 推 定 ) 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 ( 推 定 ) 反 射 法 解 釈 図 (Line-2) 0 2km 縦 : 横 =1:1 重 力 異 常 は, 先 新 第 三 系 の 上 面 の 高 度 分 布 を 反 映 したものと 判 断 した 2-5

2.1 敷地周辺陸域の概要 敷地周辺の微小地震分布 平面図 2011年東北地方太平洋沖地震発生前後の微小地震発生状況 140.0ﾟ 141.0ﾟ 140.0ﾟ 100 km 141.0ﾟ 100 km 37.0ﾟ 37.0ﾟ 37.0ﾟ 37.0ﾟ 50 km 東海第二発電所 東海第二発電所 36.0ﾟ 36.0ﾟ 140.0ﾟ 0 25 36.0ﾟ 36.0ﾟ 140.0ﾟ 141.0ﾟ 50 km 0 25 141.0ﾟ 50 km 3.0 Ｍ 4.0 2.0 Ｍ 3.0 1.0 Ｍ 2.0 0.0 Ｍ 1.0 将来活動する可能性のある断層等 将来活動する可能性のある断層等 後期更新世以降の活動がないものと判断される断層等 後期更新世以降の活動がないものと判断される断層等 2011年東北地方太平洋沖地震発生前のM4.0以下の地震の震央分布図 20km以浅 気象庁 1997年10月 2011年2月 2011年東北地方太平洋沖地震発生後のM4.0以下の地震の震央分布図 20km以浅 気象庁 2011年3月 2014年3月 2011年3月以降は 発電所北方の福島県と茨城県の県境付近及び発電所東方の海域で 地 震が集中して発生している 2 6

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 の 中 小 地 震 分 布 ( 平 面 図 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 後 の 中 小 地 震 発 生 状 況 140.0 141.0 100 km 140.0 141.0 100 km 37.0 37.0 37.0 37.0 東 海 第 二 発 電 所 東 海 第 二 発 電 所 東 海 第 二 発 電 所 36.0 36.0 36.0 36.0 140.0 141.0 0 25 50 km 140.0 141.0 0 25 50 km : 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 : 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 がないものと 判 断 される 断 層 等 : 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 : 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 がないものと 判 断 される 断 層 等 7.0 M 6.0 M<7.0 5.0 M<6.0 4.0 M<5.0 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 のM4.0 以 上 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (20km 以 浅 ) ( 気 象 庁,1997 年 10 月 ~2011 年 2 月 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 後 のM4.0 以 上 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (20km 以 浅 ) ( 気 象 庁,2011 年 3 月 ~2014 年 3 月 ) 2011 年 3 月 以 降 は, 発 電 所 北 方 の 福 島 県 と 茨 城 県 の 県 境 付 近 及 び 発 電 所 東 方 の 海 域 で, 地 震 が 集 中 して 発 生 している 2-7

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 の 微 小 地 震 分 布 ( 断 面 図 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 後 の 微 小 地 震 発 生 状 況 東 海 第 二 発 電 所 ( 投 影 ) 東 海 第 二 発 電 所 ( 投 影 ) A a A a A 東 海 第 二 発 電 所 a 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (120km 以 浅 ) ( 気 象 庁,1997 年 10 月 ~2011 年 2 月 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 後 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (120km 以 浅 ) ( 気 象 庁,2011 年 3 月 ~2014 年 3 月 ) 2011 年 3 月 以 降 は, 福 島 県 と 茨 城 県 の 県 境 付 近 の 深 さ10km 程 度 において 内 陸 地 殻 内 地 震 が 発 生 している 深 さ80km 程 度 以 深 では, 太 平 洋 プレートの 二 重 深 発 地 震 面 が 見 られる 2-8

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 の 微 小 地 震 分 布 ( 断 面 図 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 後 の 微 小 地 震 発 生 状 況 東 海 第 二 発 電 所 東 海 第 二 発 電 所 B b B b B 東 海 第 二 発 電 所 b 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (120km 以 浅 ) ( 気 象 庁,1997 年 10 月 ~2011 年 2 月 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 後 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (120km 以 浅 ) ( 気 象 庁,2011 年 3 月 ~2014 年 3 月 ) 2011 年 3 月 以 降 は, 深 さ10km 程 度 において 内 陸 地 殻 内 地 震 が 発 生 している 深 さ80km 程 度 以 深 では, 太 平 洋 プレートの 二 重 深 発 地 震 面 が 見 られる 2-9

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 の 微 小 地 震 分 布 ( 断 面 図 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 後 の 微 小 地 震 発 生 状 況 東 海 第 二 発 電 所 ( 投 影 ) 東 海 第 二 発 電 所 ( 投 影 ) C c C c C 東 海 第 二 発 電 所 c 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (120km 以 浅 ) ( 気 象 庁,1997 年 10 月 ~2011 年 2 月 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 後 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (120km 以 浅 ) ( 気 象 庁,2011 年 3 月 ~2014 年 3 月 ) 深 さ80km 程 度 以 深 では, 太 平 洋 プレートの 二 重 深 発 地 震 面 が 見 られる 2-10

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 の 微 小 地 震 分 布 ( 断 面 図 ) A ( 投 影 ) a A ( 投 影 ) a B b B b C ( 投 影 ) c C ( 投 影 ) c A C B 東 海 第 二 発 電 所 c b a 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (20km 以 浅 ) ( 気 象 庁,1997 年 10 月 ~2011 年 2 月 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 後 のM4.0 以 下 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (20km 以 浅 ) ( 気 象 庁,2011 年 3 月 ~2014 年 3 月 ) 2011 年 3 月 以 降 は, 福 島 県 と 茨 城 県 の 県 境 付 近 の 深 さ10km 程 度 において 内 陸 地 殻 内 地 震 が 発 生 している 2-11

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 敷 地 周 辺 の 中 小 地 震 分 布 ( 断 面 図 ) A ( 投 影 ) a A ( 投 影 ) a B b B b C ( 投 影 ) c C ( 投 影 ) c A C B 東 海 第 二 発 電 所 c b a 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 前 のM4.0 以 上 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (20km 以 浅 ) ( 気 象 庁,1997 年 10 月 ~2011 年 2 月 ) 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 発 生 後 のM4.0 以 上 の 地 震 の 震 央 分 布 図 (20km 以 浅 ) ( 気 象 庁,2011 年 3 月 ~2014 年 3 月 ) 2011 年 3 月 以 降 は, 福 島 県 と 茨 城 県 の 県 境 付 近 の 深 さ10km 程 度 において 内 陸 地 殻 内 地 震 が 発 生 している 2-12

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 文 献 による 敷 地 周 辺 の 活 断 層 分 布 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) 活 断 層 詳 細 デジタルマップ(2002) 2-13

2.1 敷 地 周 辺 陸 域 の 概 要 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 (15) (10) (2) (1) (9) (8) (4) (3) 30km 番 号 リニアメント 名 称 (1) 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 ) * (2) 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層 (3) 関 口 - 黒 磯 リニアメント (11) (5) (4) 関 口 - 米 平 リニアメント (12) (13) (6) (7) 5km 東 海 第 二 発 電 所 凡 例 ( 変 動 地 形 である 可 能 性 が 低 いリニアメント) ( 変 動 地 形 である 可 能 性 が 非 常 に 低 いリニアメント) (5) 宮 田 町 リニアメント しもおおかど (6) 下 大 門 町 リニアメント は せ (7) 長 谷 町 リニアメント (8) 竪 破 山 リニアメント (9) 小 中 町 リニアメント きたとみた (10) 北 富 田 リニアメント (14) 段 丘 面 凡 例 南 関 東 で 対 比 される 段 丘 面 ひのさわ (11) 氷 之 沢 リニアメント いりほんごう (12) 入 本 郷 リニアメント (13) 高 根 リニアメント (14) 福 田 南 方 リニアメント おお な ち (15) 大 那 地 リニアメント : 既 往 文 献 で 指 摘 されているものに 相 当 するリニアメント : 既 往 文 献 で 指 摘 されていないリニアメント * 中 染 付 近, 西 染 付 近 のリニアメントを 含 む (2),(3) 及 び(15)は 図 示 範 囲 外 に 延 びる なお, 既 往 文 献 において 指 摘 されてい なめ かた る 鹿 島 台 地 行 方 台 地 周 辺 の 活 傾 動 につ いては, 当 該 位 置 において,リニアメン トは 判 読 されない 2-14

2. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 陸 域 ) 2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 2-15

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 敷 地 周 辺 陸 域 断 層 の 活 動 性 評 価 (1/2) 番 号 リニアメント 名 称 評 価 将 来 活 動 する 可 能 性 の ある 断 層 等 とする 区 間 断 層 長 さ 上 渋 井 (1) 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 ) * 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 上 載 地 層 法 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 取 上 北 方 ~ 百 目 木 ( 約 13km) 約 18km 百 目 木 ~ 原 東 方 ( 中 染 付 近, 西 染 付 近 の リニアメント, 約 5km) (2) 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層 上 渋 井 ~ 明 神 峠 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 上 載 地 層 法 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 上 渋 井 ~ 明 神 峠 約 20km 取 上 北 方 明 神 峠 折 橋 町 百 目 木 金 成 北 東 米 平 東 方 竪 破 山 南 西 明 神 峠 ~ 折 橋 町 竹 貫 変 成 岩 類 と 東 金 砂 山 層 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した 急 斜 面 等 によるものと 判 断 した リニアメントと 一 致 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 竹 貫 変 成 岩 類 と 東 金 砂 山 層 の 不 整 合 境 界 にほぼ 一 致 している (3) 関 口 - 黒 磯 リニアメント ほとんどが 日 立 変 成 岩 類 等 及 び 阿 武 隈 花 崗 岩 類 と 漸 新 統 の 白 水 層 群 との 地 層 境 界 にほぼ 一 致 しており, 主 としてこれらの 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した 断 続 的 で 不 鮮 明 な 三 角 状 の 急 斜 面 等 によるも のと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない M1 段 丘 面 にリニアメントは 認 められない なし なし - - 宮 田 町 (4) 関 口 - 米 平 リニアメント 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 上 載 地 層 法 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 金 成 北 東 ~ 米 平 東 方 約 6km 原 東 方 (5) 宮 田 町 リニアメント 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 上 載 地 層 法 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 宮 田 町 付 近 約 1km 東 海 第 二 発 電 所 (6) 下 大 門 町 リニアメント 大 門 層 の 泥 岩 砂 岩 互 層 と 砂 岩 との 境 界, 又 は 東 金 砂 山 層 の 礫 岩 と 大 門 層 の 砂 岩 との 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した,やや 断 続 的 な 急 斜 面 等 によるものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 大 門 層 の 泥 岩 砂 岩 互 層 と 砂 岩 との 境 界, 又 は 東 金 砂 山 層 の 礫 岩 と 大 門 層 の 砂 岩 との 境 界 とほぼ 一 致 している (7) 長 谷 町 リニアメント 日 立 変 成 岩 類 と 多 賀 層 群 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 急 斜 面, 鞍 部 等 によるものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 日 立 変 成 岩 類 と 多 賀 層 群 の 堆 積 岩 との 不 整 合 境 界 にほぼ 一 致 している なし なし - - (8) 竪 破 山 リニアメント 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 上 載 地 層 法 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 竪 破 山 南 西 付 近 約 4km 凡 例 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 断 層 等 ( 同 時 活 動 に 関 する 評 価 は 4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 について に 記 載 ) * 中 染 付 近 西 染 付 近 のリニアメントを 含 む 2-16

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 地 周 辺 陸 域 断 層 の 活 動 性 評 価 (2/2) 番 号 リニアメント 名 称 評 価 将 来 活 動 する 可 能 性 の ある 断 層 等 とする 区 間 断 層 長 さ 上 渋 井 (9) 小 中 町 リニアメント 同 方 向 の 節 理 又 は 竹 貫 変 成 岩 類 への 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 貫 入 境 界 と その 周 辺 との 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 三 角 状 の 急 崖, 直 線 状 の 谷 等 によるものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 同 方 向 の 節 理 又 は 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 貫 入 境 界 と ほぼ 一 致 している なし - 明 神 峠 (10) 北 富 田 リニアメント 浅 川 層 の 凝 灰 質 砂 岩 と 凝 灰 岩 類 又 は 凝 灰 岩 類 と 男 体 山 火 山 角 礫 岩 類 との 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 鞍 部, 急 斜 面 等 によるものであると 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 浅 川 層 の 凝 灰 質 砂 岩, 凝 灰 岩 類 及 び 男 体 山 火 山 角 礫 岩 類 の 岩 相 境 界 とほぼ 一 致 している なし - 取 上 北 方 折 橋 町 百 目 木 原 東 方 金 成 北 東 米 平 東 方 竪 破 山 南 西 宮 田 町 (11) 氷 之 沢 リニアメント 八 溝 層 群 の 頁 岩 と 砂 岩 頁 岩 互 層 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 急 傾 斜 面, 鞍 部 等 によるものであると 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 八 溝 層 群 の 頁 岩 と 砂 岩 頁 岩 互 層 の 境 界 とほぼ 一 致 している (12) 入 本 郷 リニアメント 八 溝 層 群 と 金 砂 郷 層 群 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 な 三 角 状 の 急 斜 面 等 によるものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 八 溝 層 群 と 北 田 気 層 の 不 整 合 境 界 とほぼ 一 致 して いる (13) 高 根 リニアメント 高 位 段 丘 形 成 時 の 侵 食 崖 を 反 映 した, 不 鮮 明 でやや 断 続 的 な 急 斜 面 によるものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 高 位 段 丘 堆 積 物 の 分 布 域 の 西 縁 となっている なし なし なし - - - (14) 福 田 南 方 リニアメント 八 溝 層 群 の 頁 岩, 砂 岩 頁 岩 互 層, 石 灰 岩,チャート 等 の 侵 食 に 対 す る 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 不 鮮 明 な 鞍 部 等 によるものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 八 溝 層 群 の 頁 岩, 砂 岩 頁 岩 互 層, 石 灰 岩,チャー ト 等 の 岩 相 境 界 とほぼ 一 致 している なし - 東 海 第 二 発 電 所 (15) 大 那 地 リニアメント 八 溝 層 群 への 花 崗 閃 緑 岩 の 貫 入 境 界 及 び 八 溝 層 群 のチャート, 砂 岩 及 び 砂 岩 頁 岩 互 層 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 したものと 判 断 した リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 八 溝 層 群 のチャート, 砂 岩 及 び 砂 岩 頁 岩 互 層 の 岩 相 境 界, 八 溝 層 群 に 貫 入 する 花 崗 閃 緑 岩 の 貫 入 とほぼ 一 致 している なし - 凡 例 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 断 層 等 (16) 鹿 島 台 地 行 方 台 地 周 辺 の 活 傾 動 ( 位 置 は 本 資 料 2-10 頁 参 照 ) 文 献 等 で 示 されている 活 傾 動 の 位 置 付 近 には,リニアメントは 判 読 さ れず,また 断 層 等 は 認 められないことから, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 した ( 同 時 活 動 に 関 する 評 価 は 4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 について に 記 載 ) なし - 2-17

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (1) 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 )に 関 する 文 献 調 査 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 当 社 の 変 動 地 形 判 読 結 果 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なけれ ばならない 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) で 示 されている 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 ) 付 近 及 び 活 断 層 詳 細 デジタルマップ(2002) で 示 されている 推 定 活 断 層 付 近 に, 同 方 向 のリニアメントが 判 読 される 2-18

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (1) 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 )の 評 価 取 上 北 方 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-11,12 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される リニアメントは 判 読 されない 最 新 面 は 平 面 的 でなく, 破 砕 部 はやや 固 結 している 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 上 記 断 層 面 の 薄 片 観 察 の 結 果, 右 ずれ 卓 越 の 変 位 センスを 示 す 取 上 北 方 湯 草 釜 の 平 湯 草 北 西 ~ 田 ヶ 町 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-9,10 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は 否 定 できない リニアメントは 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 とほぼ 一 致 する 最 新 面 はいずれも 平 面 的 であり, 破 砕 部 が 軟 質 であり, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 上 記 断 層 面 の 薄 片 観 察 の 結 果, 左 ずれ 卓 越 の 変 位 センスを 示 す どう め き 百 目 木 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-13~22 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される リニアメントは 判 読 されない 最 新 面 は 平 面 的 でなく, 破 砕 部 はやや 固 結 しており, 断 層 は 高 位 段 丘 堆 積 物 に 変 位 変 形 を 与 えていない 上 記 断 層 面 の 薄 片 観 察 の 結 果, 右 ずれ 卓 越 の 変 位 センスを 示 す 中 染 町 ~ 原 東 方 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-23~32 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は 否 定 できない リニアメントにほぼ 一 致 して 断 層 が 認 められる 最 新 面 は 平 面 的 でなく, 破 砕 部 はやや 固 結 しているが, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 畑 中 田 ヶ 町 百 目 木 中 染 町 西 染 町 原 東 方 約 18km 取 上 北 方 から 百 目 木 までの 長 さ 約 13km 及 び 百 目 木 から 原 東 方 までの 長 さ 約 5km( 中 染 付 近, 西 染 付 近 のリニ アメント)の 計 約 18kmについて, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 原 東 方 ~ 芦 間 町 南 方 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-33~46 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される リニアメントは 判 読 されない 芦 間 町 南 方 においては 新 第 三 系 鮮 新 統 の 久 米 層 がほぼ 水 平 に 断 層 を 覆 って いる 芦 間 町 南 方 露 頭 では, 久 米 層 中 に 断 層 が 認 められるが, 断 層 面 はほぼ 癒 着 し ている 0 2km 芦 間 町 南 方 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000 ( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-19

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (2) 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層 に 関 する 文 献 調 査 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 当 社 の 変 動 地 形 判 読 結 果 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) で 示 されている 確 実 度 Ⅲ( 活 断 層 の 疑 いのあるリニアメント)の 位 置 付 近 及 び 活 断 層 詳 細 デジタル マップ(2002) で 示 されている 推 定 活 断 層 の 位 置 付 近 にリニアメントが 判 読 される 2-20

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (2) 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層 の 評 価 古 屋 敷 ~ 小 高 新 第 三 系 中 新 統 の 堆 積 岩 と 竹 貫 変 成 岩 類 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した 地 形 と 考 えられる 文 献 において 指 摘 されているリニアメントは 判 読 されない 文 献 において 指 摘 されているリニアメントは 新 第 三 系 中 新 統 の 堆 積 岩 と 竹 貫 変 成 岩 類 との 不 整 合 境 界 とおおむね 一 致 している 古 屋 敷 小 高 上 渋 井 新 第 三 系 中 新 統 の 堆 積 岩 と 竹 貫 変 成 岩 類 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した 地 形 と 判 断 される 上 渋 井 ~ 明 神 峠 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-56~72 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は 否 定 できない 判 読 されたリニアメントは, 断 層 等 とほぼ 一 致 している 最 新 面 は 平 面 的 ではなく, 破 砕 部 は 固 結 している しかしながら, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 板 庭 中 石 井 押 立 入 宝 坂 約 20km 上 渋 井 から 明 神 峠 までの 長 さ 約 20kmに ついて, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 折 屋 追 分 馬 渡 戸 明 神 峠 ~ 折 橋 町 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-73~77 頁 ) 竹 貫 変 成 岩 類 と 東 金 砂 山 層 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した 急 斜 面 等 によるものと 考 えられる リニアメントと 一 致 する 断 層 は 認 められない リニアメントは 竹 貫 変 成 岩 類 と 東 金 砂 山 層 の 不 整 合 境 界 にほ ぼ 一 致 している この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 明 神 峠 折 橋 町 小 妻 0 2km 竹 貫 変 成 岩 類 と 東 金 砂 山 層 の 侵 食 に 対 す る 抵 抗 性 の 差 を 反 映 し た 急 斜 面 等 によるもの と 判 断 される 2-21

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (3) 関 口 - 黒 磯 リニアメントに 関 する 文 献 調 査 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) で 示 されている 関 口 - 黒 磯 リニアメント 及 び 活 断 層 詳 細 デジタルマップ(2002) 等 で 示 されている 推 定 活 断 層 の 位 置 付 近 に,ほぼ 同 方 向 のリニアメントが, 約 15kmの 区 間 に 断 続 して 判 読 される 2-22

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (3) 関 口 - 黒 磯 リニアメントの 評 価 大 北 川 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-89~91 頁 ) リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 大 北 川 北 方 のリニアメント 直 下 において,ボーリング 調 査 を 実 施 した 結 果, 断 層 は 認 められるが, 破 砕 部 は 固 結 しており,これを 切 る 新 期 の 断 層 面 は 認 められ ない 大 北 川 では,リニアメントを 横 断 して 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 連 続 露 頭 が 確 認 され, 阿 武 隈 花 崗 岩 類 に 断 層 は 認 められない かみ わ の 上 和 野 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-85~88 頁 ) リニアメントを 横 断 して 分 布 するM1 段 丘 面 に はリニアメントは 認 められない M1 段 丘 面 については, 地 形 分 析 の 結 果,リニアメン トは 認 められない リニアメントを 横 断 して 分 布 するM1 段 丘 面 は, 連 続 的 に 東 に 緩 やかに 傾 斜 しており,リニアメントを 挟 ん だボーリング 調 査 の 結 果, 段 丘 堆 積 物 とこれを 覆 う 風 化 火 山 灰 層 ( 鬼 界 葛 原 テフラ( 約 95,000 年 前, 町 田 新 井,2003)を 含 む)が 認 められる 段 丘 堆 積 物 の 基 底 は 地 形 とおおむね 調 和 的 である か ざく 桑 作 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-95~98 頁 ) リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメント 付 近 の 桑 作 の 露 頭 においては, 阿 武 隈 花 崗 岩 類 と 白 水 層 群 の 不 整 合 面 が 認 められる 同 露 頭 においては, 小 規 模 な 断 層 は 認 められるが, 断 層 面 は 癒 着 しており, 走 向 がリニアメントと 斜 交 して いる 上 和 野 多 々 良 場 川 大 北 川 桑 作 関 口 - 黒 磯 リニアメントは,ほとんどが 日 立 変 成 岩 類 等 及 び 阿 武 隈 花 崗 岩 類 と 漸 新 統 の 白 水 層 群 との 地 層 境 界 にほぼ 一 致 し ており, 主 としてこれらの 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した 断 続 的 で 不 鮮 明 な 三 角 状 の 急 斜 面 等 によるものと 判 断 した た た ら ば 多 々 良 場 川 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-92~94 頁 ) リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない リニアメントを 横 断 して 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 露 頭 がほぼ 連 続 的 に 確 認 され, 阿 武 隈 花 崗 岩 類 に 断 層 は 認 めら れない 0 2km この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-23

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (4) 関 口 - 米 平 リニアメントに 関 する 文 献 調 査 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない L Cリニアメント L Dリニアメント 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) で 示 されている 関 口 - 米 平 リニアメントの 位 置 付 近 に,ほぼ 同 方 向 のリニアメントが, 金 成 北 東 から 米 平 東 方 にかけての 約 6kmの 区 間 に 判 読 される 2-24

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (4) 関 口 - 米 平 リニアメントの 評 価 関 根 前 川 関 根 前 川 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-105~107 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される リニアメント 付 近 には, 熱 水 変 質 を 受 けた 黒 雲 母 花 崗 閃 緑 岩 の 破 砕 部 の 露 頭 が 数 か 所 で 認 められるが,リニアメント 延 長 線 上 に 黒 雲 母 花 崗 閃 緑 岩 の 健 岩 がほぼ 連 続 的 に 分 布 している 関 根 前 川 の 北 東 約 400mの 沢 では, 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 黒 雲 母 花 崗 閃 緑 岩 中 に 破 砕 部 が 認 められるが,せん 断 面 の 連 続 性 は 悪 い 鳥 曽 根 約 6km 金 成 地 点 金 成 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-110,111 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は 否 定 できない 比 較 的 明 瞭 なせん 断 面 が 熱 水 変 質 部 と 黒 雲 母 花 崗 閃 緑 岩 の 角 礫 状 部 との 境 界 に 認 められるが, 連 続 性 が 悪 く, 露 頭 上 部 では 熱 水 変 質 部 と 黒 雲 母 閃 緑 岩 の 角 礫 状 部 との 境 界 は 漸 移 的 である しかしながら, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 鳥 曽 根 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-108,109 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は 否 定 できない 露 頭 では, 節 理 沿 いに 熱 水 変 質 部 を 伴 う 黒 雲 母 花 崗 閃 緑 岩 中 に 破 砕 部 が 認 められる 破 砕 部 の 観 察 結 果 によれば, 固 結 した 熱 水 変 質 部 及 び 固 結 した 熱 水 変 質 部 と 黒 雲 母 花 崗 閃 緑 岩 の 境 界 にせん 断 面 は 認 められるが, 連 続 性 が 悪 く, 一 部 に 漸 移 的 な 境 界 が 認 められる しかしながら, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 関 口 - 米 平 リニアメント 付 近 で 確 認 された 断 層 については, 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 長 さ 約 6kmについて, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 2-25

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (5) 宮 田 町 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-112~115 頁 ) 鞍 掛 トンネル 北 方 ではリニアメントが 通 過 する 鞍 部 直 下 に おいて 断 層 が 認 められるが, 断 層 面 は 平 面 的 ではなく, 破 砕 部 は 固 結 している これらを 切 る 新 期 の 断 層 は 認 められない しかしながら, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 約 1km 鞍 掛 トンネル 北 方 宮 田 町 リニアメント 付 近 で 確 認 された 断 層 については, 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 長 さ 約 1kmにつ いて, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 凡 例 L D リニアメント この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-26

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (6) 下 大 門 町 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-116~120 頁 ) リニアメントは 大 門 層 の 泥 岩 砂 岩 互 層 と 砂 岩 との 境 界, 又 は 東 金 砂 山 層 の 礫 岩 と 大 門 層 の 砂 岩 との 境 界 にほぼ 一 致 している 馬 場 においては,リニアメントの 近 傍 に 断 層 が 認 められるが, 破 砕 部 は 固 結 し, 走 向 もリニアメントと 斜 交 しており,リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 下 大 門 町 リニアメントは, 大 門 層 の 泥 岩 砂 岩 互 層 と 砂 岩 との 境 界, 又 は 東 金 砂 山 層 の 礫 岩 と 大 門 層 の 砂 岩 との 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した,やや 断 続 的 な 急 斜 面 等 によるものと 判 断 した この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 凡 例 馬 場 L D リニアメント 2-27

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (7) 長 谷 町 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-121~124 頁 ) リニアメントは 日 立 変 成 岩 類 と 多 賀 層 群 の 堆 積 岩 との 不 整 合 境 界 にほぼ 一 致 している 長 谷 町 東 方 においては,リニアメントを 横 断 して 多 賀 層 群 の 泥 岩 の 健 岩 からなる 連 続 露 頭 が 認 められ,リニアメントに 対 応 す る 断 層 は 認 められない 長 谷 町 東 方 長 谷 町 リニアメントは, 日 立 変 成 岩 類 と 多 賀 層 群 の 侵 食 に 対 す る 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 急 斜 面, 鞍 部 等 によ るものと 判 断 した 凡 例 第 四 系 更 新 統 層 理 面 の 走 向 傾 斜 新 第 三 系 先 新 統 新 第 三 系 中 新 統 :L D リニアメント 節 理 面 の 走 向 傾 斜 片 理 面 の 走 向 傾 斜 断 層 面 の 走 向 傾 斜 0 400m この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-28

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (8) 竪 破 山 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-125~128 頁 ) 竪 破 山 西 方 阿 武 隈 花 崗 岩 類 が 分 布 しており,リニアメント 沿 いに 小 規 模 な 断 層 を 伴 う 熱 水 変 質 部 が 認 められる 竪 破 山 西 方 の 露 頭 では, 熱 水 変 質 部 に 小 規 模 な 断 層 が 数 条 認 められるが,いずれも 変 位 は 小 さく,ほとんどは 固 結 している また, 不 明 瞭 なせん 断 面 が 認 められるが, 連 続 するものではない しかしながら, 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 約 4km この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000 ( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) L Dリニアメント 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければ ならない 竪 破 山 リニアメント 近 傍 で 確 認 された 断 層 については, 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 長 さ 約 4kmに ついて, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 2-29

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (9) 小 中 町 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-129~134 頁 ) この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 小 東 方 地 点 小 中 町 東 方 白 亜 系 完 新 統 扇 状 地 堆 積 物 節 理 面 の 走 向 傾 斜 片 理 面 の 走 向 傾 斜 L Dリニアメント リニアメントは, 北 東 部 においては 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 同 方 向 の 節 理 と, 南 西 部 においては 同 方 向 の 節 理 又 は 竹 貫 変 成 岩 類 への 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 貫 入 境 界 とほぼ 一 致 している 小 中 町 東 方 の 林 道 法 面 では,ほぼリニアメント 直 下 に 竹 貫 変 成 岩 類 への 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 貫 入 境 界 が 認 められる 貫 入 境 界 には, 一 部 にシルト 状 部 を 伴 うせん 断 面 が 認 められるが, 面 は 密 着 している 部 分 や 不 明 瞭 となる 部 分 もあり, 連 続 した 面 として 認 められない 小 中 町 リニアメント 付 近 においては,リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 小 中 町 リニアメントは, 同 方 向 の 節 理 又 は 竹 貫 変 成 岩 類 への 阿 武 隈 花 崗 岩 類 の 貫 入 境 界 とその 周 辺 との 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 三 角 状 の 急 崖, 直 線 状 の 谷 等 によるものと 判 断 した 2-30

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (10) 北 富 田 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-135~140 頁 ) 道 ノ 辺 リニアメントは 中 新 統 金 砂 郷 層 群 の 浅 川 層 の 凝 灰 質 砂 岩, 凝 灰 岩 類 及 び 男 体 山 火 山 角 礫 岩 類 の 岩 相 境 界 とほ ぼ 一 致 している 大 子 町 道 ノ 辺 では, 浅 川 層 の 凝 灰 岩 類 と 男 体 山 火 山 角 礫 岩 の 岩 相 境 界 が 認 められる 北 富 田 リニアメント 付 近 においては,リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 北 富 田 リニアメントは, 浅 川 層 の 凝 灰 質 砂 岩 と 凝 灰 岩 類 又 は 凝 灰 岩 類 と 男 体 山 火 山 角 礫 岩 類 との 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 鞍 部, 急 斜 面 等 に よるものであると 判 断 した 凡 例 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000 ( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければなら ない 層 理 面 の 走 向 傾 斜 L Dリニアメント 2-31

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (11) 氷 之 沢 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-141~146 頁 ) リニアメントはジュラ 系 八 溝 層 群 の 頁 岩 と 砂 岩 頁 岩 互 層 の 境 界 とほぼ 一 致 している 常 陸 大 宮 市 小 草 北 方 では, 小 規 模 に 分 布 する 北 田 気 層 の 火 山 礫 凝 灰 岩 がリニアメントの 両 側 に 分 布 しており, 同 様 な 層 相 で 同 斜 構 造 を 示 している 氷 之 沢 リニアメント 付 近 においては,リニアメントに 対 応 す る 断 層 は 認 められない 氷 之 沢 リニアメントは, 八 溝 層 群 の 頁 岩 と 砂 岩 頁 岩 互 層 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 で 不 鮮 明 な 急 傾 斜 面, 鞍 部 等 によるものであると 判 断 した この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-32

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (12) 入 本 郷 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-147~150 頁 ) リニアメントはジュラ 系 八 溝 層 群 と 中 新 統 金 砂 郷 層 群 の 北 田 気 層 の 不 整 合 境 界 とほぼ 一 致 しており,リニアメ ントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 入 本 郷 リニアメントは, 八 溝 層 群 と 金 砂 郷 層 群 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 断 続 的 な 三 角 状 の 急 斜 面 等 によるものと 判 断 した 凡 例 金 砂 郷 層 群 ジ ュ ラ 系 層 理 面 の 走 向 傾 斜 節 理 面 の 走 向 傾 斜 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない L D リニアメント 2-33

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (13) 高 根 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-151~156 頁 ) 城 里 町 根 岸 の 露 頭 においては, 高 位 段 丘 堆 積 物 が 金 砂 郷 層 群 浅 川 層 の 凝 灰 質 砂 岩 をほぼ 水 平 な 不 整 合 面 で 覆 っ ており,リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 根 岸 高 根 リニアメントは, 高 位 段 丘 形 成 時 の 侵 食 崖 を 反 映 した, 不 鮮 明 でやや 断 続 的 な 急 斜 面 によるものと 判 断 した 凡 例 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない L Dリニアメント 2-34

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (14) 福 田 南 方 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-157~160 頁 ) リニアメントはジュラ 系 八 溝 層 群 の 頁 岩, 砂 岩 頁 岩 互 層, 石 灰 岩,チャート 等 の 岩 相 境 界 とほぼ 一 致 している リニアメント 付 近 の 八 溝 層 群 は 北 西 傾 斜 の 同 斜 構 造 を 示 してお り,リニアメント 近 傍 でも 走 向 傾 斜 の 乱 れや 破 砕 した 露 頭 は 認 め られず,リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 福 田 南 方 リニアメントは, 八 溝 層 群 の 頁 岩, 砂 岩 頁 岩 互 層, 石 灰 岩,チャート 等 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 した, 不 鮮 明 な 鞍 部 等 によるものと 判 断 した 凡 例 層 理 面 の 走 向 傾 斜 ジ ュ ラ 系 L D リニアメント この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-35

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (15) 大 那 地 リニアメントの 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-161~164 頁 ) リニアメントはジュラ 系 八 溝 層 群 のチャート, 砂 岩 及 び 砂 岩 頁 岩 互 層 の 岩 相 境 界, 八 溝 層 群 に 貫 入 する 白 亜 系 の 花 崗 閃 緑 岩 の 貫 入 境 界 とほぼ 一 致 している 大 那 地 リニアメント 付 近 においては,リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 大 那 地 リニアメントは, 八 溝 層 群 への 花 崗 閃 緑 岩 の 貫 入 境 界 及 び 八 溝 層 群 のチャート, 砂 岩 及 び 砂 岩 頁 岩 互 層 の 侵 食 に 対 する 抵 抗 性 の 差 を 反 映 したものと 判 断 した 凡 例 白 亜 系 ジ ュ ラ 系 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 層 理 面 の 走 向 傾 斜 L Dリニアメント 2-36

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (16) 鹿 島 台 地 行 方 台 地 周 辺 の 活 傾 動 に 関 する 文 献 調 査 結 果 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-165,166 頁 ) この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なけれ ばならない 文 献 で 示 される 活 傾 動 位 置 付 近 にリニアメントは 判 読 されない 2-37

2.2 敷 地 周 辺 陸 域 の 断 層 (16) 鹿 島 台 地 行 方 台 地 周 辺 の 活 傾 動 の 評 価 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の 20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない ( 補 足 説 明 資 料 (その1)2-167~173 頁 ) 変 動 地 形 学 的 調 査 の 結 果 によれば, 当 該 範 囲 には 変 動 地 形 は 判 読 されない 文 献 調 査 及 び 地 表 地 質 調 査 の 結 果 によれば, 当 該 範 囲 には 断 層 は 認 められず,またM1 段 丘 堆 積 物 基 底 面 はほぼ 水 平 に 分 布 している 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 鹿 島 台 地 行 方 台 地 周 辺 において 文 献 で 指 摘 される 範 囲 には 活 構 造 はないものと 判 断 した M1 段 丘 堆 積 物 の 基 底 面 及 びM1 段 丘 堆 積 物 中 の 白 斑 状 生 痕 に 関 する 調 査 結 果 2-38

2. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 陸 域 ) 2.3 敷 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 2-39

2.3 敷 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 評 価 番 号 断 層 名 称 評 価 将 来 活 動 する 可 能 性 の ある 断 層 等 とする 区 間 断 層 長 さ 37.0 36.0 高 崎 市 上 里 見 町 約 82km (2) 約 40km 沼 原 (1) 大 峠 寺 山 喜 佐 見 伊 奈 町 本 町 東 海 第 二 発 電 所 30km 100km 139.0 140.0 141.0 (1) 関 谷 断 層 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 取 り 扱 う 断 層 長 さは, 文 献 で 示 されている 最 長 値 とする 北 端 部 となる 大 峠 付 近 においては, 沼 原 以 北 では 大 峠 付 近 に 短 いL D リニアメントが 判 読 される 以 外,リニ アメントは 判 読 されない 南 端 部 となる 喜 佐 見 付 近 において は, 寺 山 付 近 にL C 及 びL D リニアメ ントが 判 読 されるが, 寺 山 付 近 以 南 にはリニアメントは 判 読 されない (2) 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 取 り 扱 う 断 層 長 さは, 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 の 長 期 評 価 につ いて(2005) の 評 価 と 同 様 とする 高 崎 市 上 里 見 町 より 北 西 側 ではリ ニアメントは 判 読 されない 上 里 見 町 付 近 の 一 部 の 露 頭 では 断 層 が 認 められるが, 文 献 により 上 里 見 町 より 南 東 で 指 摘 されてい るような, 北 東 に 急 傾 斜 する 構 造 は 認 められない 伊 奈 町 本 町 付 近 からさいたま 市 東 宮 下 付 近 にかけて, 段 丘 縁 の 崖 及 び 斜 面 からなるL D リニアメントが 判 読 されるが,ボーリング 資 料 の 検 討 の 結 果, 本 リニアメントに 対 応 する 断 層 は 認 められない 大 峠 付 近 ~ 喜 佐 見 付 近 高 崎 市 上 里 見 町 付 近 ~ 伊 奈 町 本 町 付 近 約 40km 約 82km 2-40

2.3 敷 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 (1) 関 谷 断 層 に 関 する 文 献 調 査 結 果 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 等 位 置 図 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)3-1,2 頁 ) 大 峠 那 須 塩 原 市 沼 原 < 関 谷 断 層 の 各 文 献 における 評 価 > 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) 長 さ:40km, 活 動 度 :A 級, 確 実 度 Ⅰ 活 断 層 詳 細 デジタルマップ(2002) 長 さ:32km, 西 側 隆 起 関 谷 断 層 の 長 期 評 価 について(2004) 長 さ: 約 38km,A 級, 西 側 隆 起 の 逆 断 層 那 須 塩 原 市 S-1 元 町 寺 山 喜 佐 見 1 ~ 2 : 関 谷 断 層 の 長 期 評 価 について( 2004 ) に 記 載 された 調 査 地 点 ( 1 : 百 村 地 点, 2 : 関 谷 地 点 ) A : 関 谷 断 層 の 長 期 評 価 について( 2004 ) に 記 載 された 反 射 法 弾 性 波 探 査 測 線 : 関 谷 断 層 の 長 期 評 価 について( 2004 ) による 断 層 の 北 端 と 南 端 ( 関 谷 断 層 の 長 期 評 価 について(2004) に 一 部 加 筆 ) 2-41

2.3 敷 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 (1) 関 谷 断 層 の 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)3-3~7 頁 ) 北 端 部 大 峠 文 献 で 示 された 関 谷 断 層 位 置 の 北 端 部 とな る 大 峠 付 近 においては, 沼 原 以 北 では 大 峠 付 近 に 短 いL D リニアメントが 判 読 される 以 外, リニアメントは 判 読 されない 約 40km 那 須 塩 原 市 沼 原 大 峠 文 献 で 示 された 関 谷 断 層 位 置 の 南 端 部 とな る 喜 佐 見 付 近 においては, 寺 山 付 近 にL C 及 びL D リニアメントが 判 読 されるが, 寺 山 付 近 以 南 にはリニアメントは 判 読 されない 沼 原 那 須 塩 原 市 S-1 寺 山 元 町 寺 山 関 谷 断 層 は, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 取 り 扱 うこととし, 本 断 層 の 長 さは, 大 峠 付 近 から 喜 佐 見 付 近 に 至 る 約 40km( 文 献 で 示 されている 最 長 値 )と 評 価 する 喜 佐 見 南 端 部 関 谷 断 層 の 長 期 評 価 について(2004) に 一 部 加 筆 喜 佐 見 凡 例 この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 2-42

2.3 敷地を中心とする半径30km以遠の活断層 2 関東平野北西縁断層帯に関する変動地形学的調査等位置図 補足説明資料 その1 3-8 9頁 関東平野北西縁断層帯主部 走向 おおむねＮＷ ＳＥ方向 長さ 約82km 南西側隆起の逆断層 関東平野北西縁断層帯の長期評価について 2005 に記載された調査地点 関東平野北西縁断層帯の長期評価について 2005 に記載された反射法弾性波探査測線 関東平野北西縁断層帯の長期評価について 2005 による断層帯の北西端と南東端 変動地形学的調査等範囲 関東平野北西縁断層帯の長期評価について 2005 に一部加筆 2 43

2.3 敷 地 を 中 心 とする 半 径 30km 以 遠 の 活 断 層 (2) 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 の 評 価 ( 補 足 説 明 資 料 (その1)3-10~14 頁 ) 上 里 見 町 約 82km 上 里 見 町 断 層 帯 北 西 部 かみさとみ はるな 変 動 地 形 学 的 調 査 の 結 果, 高 崎 市 上 里 見 町 より 北 西 側 では 榛 名 山 より 噴 むろた 出 した 室 田 火 砕 流 堆 積 物 ( 約 5 万 年 前 )が 構 成 するKr1 面 や, 山 地 及 び 丘 陵 地 にリニアメントは 判 読 されない 地 表 地 質 調 査 の 結 果, 上 里 見 町 付 近 の 一 部 の 露 頭 では 断 層 が 認 められ るが, 南 側 下 がりの 変 位 が 推 定 され, 連 続 するものではなく, 文 献 により 上 里 見 町 より 南 東 で 指 摘 されているような, 北 東 に 急 傾 斜 する 構 造 は 認 めら れない 0km 10km ( 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 の 長 期 評 価 について(2005) に 一 部 加 筆 ) 変 動 地 形 学 的 調 査 等 範 囲 伊 奈 町 本 町 ( 地 震 調 査 委 員 会 (2005)に 一 部 加 筆 ) 伊 奈 町 本 町 断 層 帯 南 東 部 ほんちょう ひがしみやした 変 動 地 形 学 的 調 査 の 結 果, 伊 奈 町 本 町 付 近 からさいたま 市 東 宮 下 付 近 にかけて, 段 丘 縁 の 崖 及 び 斜 面 からなるL D リニアメントが 判 読 される ボーリング 資 料 により 検 討 を 行 った 結 果, 伊 奈 町 本 町 の 南 方 及 びさいたま きおろし 市 深 作 付 近 において,リニアメントの 直 下 に 分 布 する 後 期 更 新 世 の 木 下 層 上 部 (MIS5e)の 基 底 をなす 砂 礫 層 に,リニアメントを 挟 んでの 高 度 差 は 認 められないことから, 判 読 されたリニアメントは, 河 川 の 侵 食 に 伴 う 崖 に よるものと 判 断 した 凡 例 深 作 東 宮 下 上 下 の 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 を 記 した 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 については, 関 東 平 野 北 西 縁 断 層 帯 の 長 期 評 価 について(2005) の 評 価 と 同 様, 長 さ 約 82kmとして, 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 2-44

3. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 海 域 ) 3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 3-1

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 海 上 音 波 探 査 測 線 北 茨 城 市 30km 高 萩 市 川 尻 埼 敷 地 前 面 海 域 ( 敷 地 を 中 心 とする 半 径 約 30kmの 範 囲 を 含 む 沿 岸 方 向 約 70km, 沖 合 方 向 約 40kmの 海 域 ) 及 びその 周 辺 海 域 において, 他 機 関 が 実 施 した 海 上 音 波 探 査 記 録 の 解 析 を 行 った( 総 延 長 約 2,100km) 敷 地 前 面 海 域 において,ブーマー,ウォーターガン 及 びエアガンを 音 源 としたマルチチャンネル 方 式 の 海 上 音 波 探 査 を 実 施 した( 総 延 長 約 2,700km) 日 立 市 東 海 第 二 発 電 所 東 海 村 ひたちなか 市 磯 崎 那 珂 湊 大 洗 町 30km 鉾 田 市 0 5 10km 3-2

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 海 底 地 形 敷 地 前 面 海 域 の 海 底 地 形 は, 水 深 約 130m~ 約 150m 付 近 の 傾 斜 変 換 部 を 境 にして, 沿 岸 側 の 大 陸 棚 とその 沖 合 側 の 大 陸 斜 面 とに 区 分 される 大 陸 棚 は, 海 岸 から 沖 合 方 向 に5/1,000 程 度 の 勾 配 で 傾 斜 している 全 体 的 には 起 伏 に 乏 しい 単 調 な 海 底 地 形 を 示 している 北 茨 城 市 30km 高 萩 市 川 尻 埼 日 立 市 東 海 第 二 発 電 所 東 海 村 ひたちなか 市 磯 崎 那 珂 湊 大 洗 町 30km 鉾 田 市 当 社 による 調 査, 並 びに 海 上 保 安 庁 水 路 部 1/5 万 海 底 地 形 図 日 立, 那 珂 湊 及 び 1/20 万 海 底 地 形 図 塩 屋 埼 沖, 鹿 島 灘 により 編 集 ( 水 深 の 基 準 面 : 東 京 湾 中 等 潮 位 (T.P.=0m)) 0 5 10km 3-3

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 質 層 序 ( 敷 地 周 辺 陸 域 と 海 域 との 対 比 ) 海 上 音 波 探 査 記 録 から 区 分 した 各 層 は,A 層 は 完 新 統 に,B 層 は 更 新 統 に,C 層 は 鮮 新 統 に,D 層 は 古 第 三 系 ~ 中 新 統 に,E 層 は 先 第 三 系 ~ 古 第 三 系 にそれぞれ 対 比 される 第 四 紀 区 分 陸 域 海 域 地 質 時 代 当 社 当 社 更 新 世 奥 田 (1986) 鹿 島 灘 完 新 世 沖 積 層 A Re 後 期 段 丘 堆 積 物 B 1 Q 5 中 期 東 茨 城 層 群 B 2 Q 3 B Q 2 Q 4 棚 橋 他 (2001) 塩 屋 埼 沖 A 前 期 B 3 Q 1 C 鮮 新 世 久 米 層 離 山 層 Q 0 C D 1 E Pl F C 2 G 新 第 三 紀 中 新 世 多 賀 層 群 D 1 金 砂 郷 層 群 等 D 2 M H(Upper) H(Middle) 古 第 三 紀 先 第 三 紀 白 水 層 群 D 3 Pg2 大 洗 層 那 珂 湊 層 群 阿 武 隈 花 崗 岩 類 日 立 変 成 岩 類 E Pg 1 B H(Lower) : 地 層 欠 如 3-4

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 地 質 層 序 ( 海 底 地 質 断 面 と 海 上 ボーリング SK-1 との 対 比 ) 米 谷 他 (1981) SK-1 B 1 No.33W-2 44 59 B 2 海 域 の 地 層 年 代 については, 試 掘 井 鹿 島 沖 SK-1 ( 石 油 資 源 開 発 株 式 会 社 が 実 施 )の 試 料 を 用 いた 米 谷 他 (1981) 及 び 高 柳 (1984)の 結 果 から,B 1 層 が 後 期 更 新 世 の 地 層 であると 評 価 される B 3 C 1 D 1 D 2 ( 凡 例 ) 1000m 800 地 質 時 代 音 響 層 序 区 分 完 新 世 A 後 期 B 1 第 四 更 紀 新 中 期 B 2 世 前 期 B 3 V.E. 5.0 新 第 三 紀 鮮 新 世 中 新 世 C 1 C 2 D 1 D 2 古 第 三 紀 D 3 先 第 三 紀 E 3-5

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 質 層 序 ( 海 上 ボーリング SK-1 の 年 代 について) 高 柳 (1984)は 鹿 島 沖 SK-1の 海 洋 古 環 境 を 検 討 しており,その 中 で 石 灰 質 ナンノプランクトンと 浮 遊 性 有 孔 虫 の 生 層 序, 酸 素 同 位 体 比 等 の 検 討 を 実 施 している 石 灰 質 ナンノプランクトンと 浮 遊 性 有 孔 虫 の 生 層 序 から, 第 四 系 の 年 代 決 定 をしている 浮 遊 性 有 孔 虫 と 底 生 有 孔 虫 の 酸 素 同 位 体 比 から, 海 洋 酸 素 同 位 体 ステージの 区 分 を 行 っている 浮 遊 性 有 孔 虫 底 生 有 孔 虫 SK-1の 年 代 に 関 する 要 約 100m 155m ~ 160m 深 度 155mと160mの 間 で 18 O 濃 度 が 濃 から 淡 に 変 わっているが,このような 顕 著 な 移 化 は0.27Ma 以 後 では,Stage6とStage5の 境 界 ( 約 0.13Ma) 280m THIERSTEIN et al. (1977)よると E.huxleyi の 初 出 現 はStage8の 後 期 で 約 0.27Ma 380m 460m THIERSTEIN et al. (1977)よるとPseudoemiliania lacunosa ( 本 論 におけるEmiliania annula 及 び E.ovata )の 絶 滅 はStage12 中 で 約 0.46Ma Discoaster 属 は 鮮 新 世 末 に 絶 滅 し, G.truncatulinoides は 第 四 紀 初 頭 に 出 現 している ので460m 以 浅 が 第 四 系 500m 酸 素 炭 素 同 位 体 比 [ 高 柳 (1984)を 編 集 ] 3-6

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 地 質 層 序 ( 海 底 地 質 断 面 と 海 上 ボーリング 常 陸 沖 -1 との 対 比 ) No.12W-3 46 61 試 掘 井 常 陸 沖 -1 ( 帝 国 石 油 株 式 会 社 他 が 実 施 )の 試 料 を 用 いた 亀 尾 佐 藤 (1999) 等 の 結 果 か ら,B 層 は 更 新 世 の 地 層,C 層 は 鮮 新 世 の 地 層,D 層 は 古 第 三 紀 ~ 中 新 世 の 地 層 であると 評 価 される ( 凡 例 ) 地 質 時 代 音 響 層 序 区 分 完 新 世 A 後 期 B 1 第 四 更 紀 新 中 期 B 2 世 前 期 B 3 C 1 鮮 新 C 2 世 新 第 三 D 1 紀 中 新 世 D 2 B 1 B 2 B 3 C 1 C 2 D 1 古 第 三 紀 D 3 先 第 三 紀 E D 2 D 3 E 海 上 音 波 探 査 記 録 は, 石 油 公 団 ( 現 独 立 行 政 法 人 石 油 天 然 ガス 金 属 鉱 物 資 源 機 構 )によるものである 地 質 断 面 図 は, 当 社 の 解 釈 によるも のである 3-7

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 海 底 地 質 東 海 第 二 発 電 所 東 海 村 日 立 市 30km 高 萩 市 北 茨 城 市 川 尻 埼 D 1 C 2 C 1 B 3 B 2 完 新 統 (A 層 )については 表 記 していない B 1 B 層 は, 沿 岸 部 の 一 部 を 除 き 広 く 分 布 しており,A 層 に 覆 われている 範 囲 を 除 いては, 海 底 面 に 広 く 露 出 している 層 厚 は 大 陸 棚 中 央 部 から 大 陸 棚 外 縁 付 近 にかけて 約 400m~ 約 700mであり, 下 位 層 を 不 整 合 に 覆 っている C 層 は, 北 部 及 び 那 珂 湊 付 近 の 沿 岸 部 を 除 き 広 く 分 布 しており, 沖 合 では 上 位 層 に 覆 われている 層 厚 は 約 150m~ 約 500mであり, 下 位 層 を 不 整 合 に 覆 っ ている D 層 は, 磯 崎 町 及 び 大 洗 町 付 近 を 除 き 広 く 分 布 して おり, 北 部 の 沿 岸 部 を 除 きほとんどが 上 位 層 に 覆 わ れている 層 厚 は 敷 地 東 方 で 最 大 約 2,000mであり, 下 位 層 を 不 整 合 に 覆 っている E 層 は, 音 響 基 盤 で, 調 査 海 域 の 最 下 位 層 であり 全 域 に 分 布 し, 大 部 分 を 上 位 層 に 覆 われているが, 磯 崎 町 及 び 大 洗 町 付 近 では 海 底 面 に 露 出 する ひたちなか 市 磯 崎 那 珂 湊 大 洗 町 30km 鉾 田 市 3-8

3.1 敷 地 周 辺 海 域 の 概 要 海 底 地 質 ( 完 新 統 の 分 布 ) 30km 高 萩 市 北 茨 城 市 川 尻 埼 A 層 は, 大 陸 棚 上 の 水 深 約 60m~ 約 130m 付 近 では 南 北 方 向 の 帯 状 に, 北 部 から 中 部 の 沿 岸 部 では 旧 河 谷 を 埋 めるように, 南 部 の 沿 岸 部 では 海 岸 線 付 近 に 分 布 している A 層 の 層 厚 は10m 程 度 で 沖 合 に 向 かって 薄 くなるが, 古 久 慈 川 等 の 旧 河 谷 では50m 程 度 に 達 し, 下 位 層 上 面 の 凹 凸 を 不 整 合 に 覆 っている 日 立 市 久 慈 川 東 海 第 二 発 電 所 東 海 村 ひたちなか 市 磯 崎 那 珂 湊 大 洗 町 30km 鉾 田 市 0 5 10km 3-9

3. 敷 地 周 辺 の 地 質 地 質 構 造 ( 海 域 ) 3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 3-10

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 断 層 のグルーピングと 活 動 時 期 の 整 理 A 30km 高 萩 市 北 茨 城 市 D 1 C 2 C 1 B 3 断 層 等 について, 下 表 のように 位 置, 走 向, 落 下 方 向 及 び 形 態 等 の 性 状 が 類 似 するものをA~Jの10グ ループに 分 類 して 評 価 した 日 立 市 D 川 尻 埼 C B B 2 E 完 新 統 (A 層 )については 表 記 していない B 1 G グループ 名 走 向 落 下 方 向 断 層 形 態 変 位 変 形 が 及 んでいる 地 層 Aグループ (F11,F12,F13) Bグループ (F1,F5,A-4) Cグループ (F14) Dグループ (F2) WNW-ESE 北 部 ~ 中 部 :N-S 南 部 :NW-SE SSW 一 部 NNE 北 部 ~ 中 部 :W 一 部 E 南 部 :SW 正 断 層 型 正 断 層 型 C 2 層 まで B 3 層 まで WNW-ESE SSW 正 断 層 型 D 1 層 まで N-S E 正 断 層 型 D 1 層 からB 3 層 まで (D 2 層 以 下 に 変 位 変 形 なし) 2 東 海 第 二 発 電 所 東 海 村 Eグループ ( F8,F16,F17, A-1,A-2a,A-2b) N-S E 及 びW 逆 断 層 型 背 斜 構 造 B 3 層 まで Fグループ (F18) N-S E 正 断 層 型 D 2 層 まで ひたちなか 市 磯 崎 Gグループ (F9,F10,F15) NE-SW 一 部 NNW-SSE SE 一 部 ENE 正 断 層 型 B 2 層 まで 那 珂 湊 大 洗 町 H F Hグループ (F3,F4,F6,F19, F20,F21) Iグループ (F22,F23,F24, F25,F26) NNE-SSW WNW 一 部 ENE 正 断 層 型 B 2 層 まで NW-SE SW 正 断 層 型 D 1 層 まで I Jグループ (A-3) NE-SW 背 斜 構 造 D 1 層 まで 30km 鉾 田 市 J 3-11

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 敷 地 周 辺 海 域 断 層 の 活 動 性 評 価 A 断 層 グループ 評 価 将 来 活 動 する 可 能 性 の ある 断 層 等 断 層 長 さ 備 考 A 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 鮮 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない (F12 断 層 ) 上 載 地 層 法 による 判 断 ができないものの,F12 断 層 と 活 動 時 期 が 同 じであると - - 考 えられる (F11 断 層 及 びF13 断 層 ) C B 約 23km E B C 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する F1 断 層 (F1a,F1b-1, 上 載 地 層 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない F1b-2,F1b-3 及 びF1c) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない (F1d 断 層,F1e 断 層, - F1f-1 断 層,F1f-2 断 層,F1g 断 層,F5a 断 層,F5b 断 層 及 びA-4 背 斜 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される - 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない 約 23km - - 東 海 第 二 発 電 所 D G D E 構 造 性 の 断 層 ではないものと 判 断 される 深 部 の 中 新 世 より 古 い 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 上 載 地 層 で 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できるものの, 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 以 降, 近 傍 でまとまった 地 震 が 発 生 しており, 活 動 した 可 能 性 が 否 定 でき ない - - F8 断 層 約 26km F16 断 層 約 26km A-1 背 斜 約 20km 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 約 26km F 前 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない (F17 断 層,A-2a 背 斜 及 びA-2b 背 斜 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない - - - - H F G H 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 する 海 底 面 付 近 に 分 布 する 中 期 更 新 世 より 古 い 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えており, - F3 断 層 ( 北 部 及 び 中 部 ) F4 断 層 (F4b-1 南 部 ) - 約 16km 同 時 活 動 を 考 慮 する I 後 期 更 新 世 の 地 層 が 分 布 していないことから, 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 性 が 否 定 できない 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない (F3 断 層 南 部,F4a 断 層,F4b-1 断 層 北 部,F4b-2 断 層,F6 断 層,F19 断 層,F20 断 層 及 びF21 断 - - 層 ) J 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 断 層 等 I J 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 形 を 与 えていない - - - - 3-12

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Aグループの 評 価 F11 F12 断 層 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 さ れる 鮮 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない F1a F1b-1 F13 F12 F11 断 層 及 びF13 断 層 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 さ れる 上 載 地 層 法 による 判 断 ができないも のの,F12 断 層 と 活 動 時 期 が 同 じで あると 考 えられる ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-7,8 頁 ) F1b-2 Aグループの 断 層 は, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 断 層 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 断 層 のグループ 3-13

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Cグループの 評 価 川 尻 埼 F1d F1e F1c F14 断 層 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-20 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は ないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 え ていない F14 Cグループの 断 層 は, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される F1g F1f-2 F1f-1 F5a A-4 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 断 層 のグループ 3-14

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Dグループの 評 価 F2 F2 断 層 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-22,23 頁 ) 構 造 性 の 断 層 ではないものと 判 断 さ れる 深 部 の 中 新 世 より 古 い 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない Dグループの 断 層 は, 構 造 性 の 断 層 ではないものと 判 断 される 構 造 性 の 断 層 ではないものと 判 断 される 断 層 断 層 のグループ 3-15

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Fグループの 評 価 F16 F8 F10 A-1 F18 断 層 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-28 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は ないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 え ていない F18 Fグループの 断 層 は, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 断 層 のグループ 3-16

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Gグループの 評 価 F9 F9 断 層 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は ないものと 判 断 される 前 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない F8 F15 F10 断 層 及 びF15 断 層 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-30 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は ないものと 判 断 される 中 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない F10 Gグループの 断 層 は, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 断 層 のグループ 3-17

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Iグループの 評 価 F21 F4b-1 F22 F24 F23 F22 断 層, F23 断 層, F24 断 層, F25 断 層 及 びF26 断 層 ( 補 足 説 明 資 料 (その2) 1-42 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は ないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 え ていない F26 F25 Iグループの 断 層 は, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される A-3 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 断 層 のグループ 3-18

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Jグループの 評 価 F22 F26 F24 F25 F23 A-3 背 斜 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-44 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は ないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 形 を 与 えていな い A-3 Jグループの 断 層 は, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 背 斜 断 層 のグループ 3-19

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Hグループの 評 価 F3 断 層 の 評 価 北 部, 中 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-32,33 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 海 底 面 付 近 に 分 布 する 中 期 更 新 世 より 古 い 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えており, 後 期 更 新 世 の 地 層 が 分 布 していない 南 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-34 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はない ものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 え ていない F6 F3 F19 F4a F21 F4b-1 F22 F4b-2 F24 F26 F20 F25 F23 F4 断 層 の 評 価 F4a,F4b-1 北 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-36 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないも のと 判 断 される 鮮 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えてい ない F4b-1 南 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-35 頁 ) 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できない 海 底 面 付 近 に 分 布 する 中 期 更 新 世 より 古 い 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えており, 後 期 更 新 世 の 地 層 が 分 布 していない F4b-2 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-37,38 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないも のと 判 断 される 中 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない 約 16km 将 来 活 動 す る 可 能 性 の あ る 断 層 等 と し て 評 価 す る 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 断 層 のグループ Hグループのその 他 の 断 層 (F6 断 層,F19 断 層,F20 断 層 及 び F21 断 層 )は, 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない ため, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 3-20

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Eグループの 評 価 F5a A-4 F5b A-2a F17 A-2b F16 A-1 F8 F8 断 層 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 中 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない F16 断 層 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 前 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えて いない A-1 背 斜 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 前 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 形 を 与 えていない 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 以 降,F16 断 層,F8 断 層 及 びA-1 背 斜 の 近 傍 でまと まった 地 震 が 発 生 しており, 活 動 した 可 能 性 が 否 定 で きない ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-26 頁 ) 約 26km 将 来 活 動 す る 可 能 性 の あ る 断 層 等 と し て 評 価 す る F18 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-25 頁 ) 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 伏 在 断 層 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 背 斜 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 背 斜 断 層 のグループ Eグループのその 他 の 断 層 (F17 断 層 ) 及 び 背 斜 (A-2a 背 斜 及 び A-2b 背 斜 )は, 前 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えて いないため, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 3-21

3.2 敷 地 周 辺 海 域 の 断 層 Bグループの 評 価 F13 F1 断 層 の 評 価 F1a 川 尻 埼 F1b-1 F1e F14 F1b-2 F1b-3 F1d F1c 北 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-10 頁 ) 上 載 地 層 で 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できないと 判 断 される 中 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-11~14 頁 ) 上 載 地 層 で 明 確 に 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 が 否 定 できないと 判 断 される 約 23km 将 来 活 動 す る 可 能 性 の あ る 断 層 等 と し て 評 価 す る F1g F1f-2 F1f-1 A-4 南 部 ( 補 足 説 明 資 料 (その2)1-15~18 頁 ) 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はな いものと 判 断 される 前 期 更 新 世 よりも 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えていない F5a F5b 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 伏 在 断 層 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 伏 在 断 層 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 背 斜 断 層 のグループ Bグループのその 他 の 断 層 (F5a 断 層 及 びF5b 断 層 ) 及 び 背 斜 (A-4 背 斜 )は, 中 期 更 新 世 より 新 しい 地 層 に 変 位 変 形 を 与 えて いないため, 少 なくとも 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 はないものと 判 断 される 3-22

4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 4-1

4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 同 時 活 動 を 考 慮 する 断 層 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 ) 北 方 陸 域 の 断 層 F1 断 層 敷 地 周 辺 の 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 につ いて,それらの 性 状, 位 置 関 係 等 から, 下 記 の 断 層 について, 同 時 活 動 を 考 慮 することとする F1 断 層, 北 方 陸 域 の 断 層 棚 倉 破 砕 帯 東 縁 付 近 の 推 定 活 断 層, 棚 倉 破 砕 帯 西 縁 断 層 (の 一 部 )* F3 断 層,F4 断 層 * 中 染 付 近, 西 染 付 近 のリニアメントを 含 む 東 海 第 二 発 電 所 F3 断 層 30km F4 断 層 0 20km : 敷 地 周 辺 の 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 : 同 時 活 動 を 考 慮 する 範 囲 4-2

( 主 要 な 論 点 No.6) F1 断 層 と 北 方 陸 域 の 断 層 の 同 時 活 動 性 を 考 慮 するに 当 たり 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 の 影 響 を 踏 まえたF1 断 層 の 再 評 価 の 内 容 及 び 断 層 両 端 の 止 めに 関 する 評 価 結 果 を 提 示 すること 主 要 な 論 点 No.6( 回 答 ) 4-3

4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 F1 断 層 と 北 方 陸 域 の 断 層 との 同 時 活 動 評 価 結 果 主 要 な 論 点 No.6( 回 答 ) 2 北 方 陸 域 の 断 層 ( 本 資 料 4-14~16 頁 ) F1 断 層 と 同 方 向 のリニアメントが 判 読 される リニアメントにほぼ 一 致 して 断 層 が 認 められ る 後 期 更 新 世 以 降 の 活 動 は 否 定 できない 確 認 された 断 層 は, 軟 質 な 粘 土 を 伴 い, 平 面 的 である 上 載 地 層 との 関 係 は 確 認 できない 断 層 の 有 無 が 確 認 できない 1 F1 断 層 ( 本 資 料 3-22 頁 ) 将 来 活 動 する 可 能 性 のある 断 層 等 として 評 価 1 F 1 断 層 30km 約 44km 3 塩 ノ 平 地 震 断 層 及 び 井 戸 沢 断 層 ( 本 資 料 4-5~13 頁 ) 2011 年 4 月 11 日 の 地 震 で, 地 震 規 模 に 見 合 った 長 さの 地 震 断 層 が 出 現 したことから, 本 範 囲 は, 応 力 解 放 されたと 評 価 F1 断 層 と 北 方 陸 域 の 断 層 の 塩 ノ 平 地 震 断 層 が 出 現 した 南 端 までに ついて 同 時 活 動 を 考 慮 するものとし, その 長 さを 約 44kmとする 0 10km この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なければならない 4-4

4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 塩 ノ 平 地 震 断 層 及 び 井 戸 沢 断 層 の 応 力 解 放 について 主 要 な 論 点 No.6( 回 答 ) 塩 ノ 平 地 震 断 層 及 び 井 戸 沢 断 層 は, 新 編 日 本 の 活 断 層, 活 断 層 詳 細 デジタルマップにおいて, 幅 2km で 並 走 する 断 層 として 示 されている 変 動 地 形 学 的 調 査 の 結 果, 上 記 文 献 とほぼ 同 様 の 位 置 に,リニアメントが 判 読 される 福 島 県 浜 通 りの 地 震 (2011.4.11,Mw6.7)によって, 塩 ノ 平 地 震 断 層 及 び 湯 ノ 岳 地 震 断 層 が 明 瞭 な 断 層 として 出 現 した( 粟 田 ほか(2011), 国 土 地 理 院 ) また, 井 戸 沢 断 層 においても 地 震 断 層 が 確 認 され ている( 丸 山 ほか(2013), 国 土 地 理 院 ) 塩 ノ 平 地 震 断 層 及 び 湯 ノ 岳 地 震 断 層 の 長 さや 変 位 量 から 推 定 される 地 震 モーメントと 福 島 県 浜 通 り の 地 震 の 規 模 から 求 まる 地 震 モーメントが 整 合 していることから, 両 断 層 については 応 力 解 放 されたと 判 断 される Fukushima et al. (2013)においては, 福 島 県 浜 通 りの 地 震 の 測 地 データの 再 現 解 析 の 結 果, 塩 ノ 平 地 震 断 層 と 井 戸 沢 断 層 は 深 部 で 収 斂 する 一 連 の 断 層 であることを 示 唆 するとしている 結 論 塩 ノ 平 地 震 断 層 及 び 井 戸 沢 断 層 については, 福 島 県 浜 通 りの 地 震 により 応 力 解 放 されたと 判 断 した 粟 田 泰 夫 丸 山 正 吾 妻 崇 斎 藤 英 二 楮 原 京 子 杉 山 雄 一 吉 岡 敏 和 谷 口 薫 安 藤 亮 輔 吉 見 雅 行 林 田 拓 己 斎 藤 勝 (2011),2011 年 福 島 県 浜 通 りの 地 震 で 塩 ノ 平 断 層 湯 ノ 岳 断 層 に 沿 って 出 現 した 地 震 断 層 の 特 性,シンポジウム 2011 年 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 に 伴 う 内 陸 活 断 層 の 挙 動 と 地 震 活 動 地 殻 変 動 講 演 予 稿 集, 日 本 活 断 層 学 会,pp.3-6 丸 山 正 吉 見 雅 行 斎 藤 英 二 齋 藤 勝 (2013), 変 動 地 形 古 地 震 学 的 検 討 に 基 づく2011 年 4 月 11 日 福 島 県 浜 通 りの 地 震 に 関 連 する 断 層 の 活 動 性, 巨 大 地 震 による 複 合 的 地 質 災 害 に 関 する 調 査 研 究 中 間 報 告, 地 震 災 害 調 査 研 究,pp.93-104 Fukushima, Y., Y. Takada, and M. Hashimoto (2013) : Complex Ruptures of the 11 April 2011 Mw 6.6 Iwaki Earthquake Triggered by the 11 March 2011 Mw 9.0 Tohoku Earthquake, Japan, Bulletin of the Seismological Society of America, Vol. 103, No. 2B, pp.1572-1583. 4-5

4. 敷 地 周 辺 断 層 の 同 時 活 動 海 域 断 層 延 長 部 の 文 献 調 査 及 び 変 動 地 形 学 的 調 査 結 果 活 断 層 研 究 会 編 新 編 日 本 の 活 断 層 (1991) 中 田 今 泉 編 活 断 層 詳 細 デジタルマップ(2002) 当 社 の 変 動 地 形 判 読 結 果 主 要 な 論 点 No.6( 回 答 ) 井 戸 沢 断 層 ( 井 推 戸 定 沢 活 断 断 層 層 ) b a この 地 図 は, 国 土 地 理 院 長 の 承 認 を 得 て, 同 院 発 行 の20 万 分 1 地 勢 図, 数 値 地 図 200000( 地 図 画 像 ) 及 び 数 値 地 図 25000( 地 図 画 像 )を 複 製 したものである ( 承 認 番 号 平 26 情 複, 第 201 号 ) 本 図 面 を 第 三 者 がさらに 複 製 する 場 合 は, 国 土 地 理 院 の 長 の 承 認 を 得 なけれ ばならない c F11 F11 F12 F12 F1a F13 F1a F13 F1b-1 F1b-1 F1b-2 F1b-2 F1b-3 F1 断 層 F1b-3 F1 断 層 F1 断 層 F1d 断 層 名 長 さ 確 実 度 変 位 の 向 き 井 戸 沢 断 層 10km Ⅱ 東 側 隆 起 右 横 ずれ 確 実 度 Ⅰ: 活 断 層 であることが 確 実 なもの 確 実 度 Ⅱ: 活 断 層 であると 推 定 されるもの 確 実 度 Ⅲ: 活 断 層 の 疑 いのあるリニアメント 断 層 名 長 さ 確 実 度 変 位 の 向 き ( 推 定 活 断 層, 東 側 ) 約 11km - 左 横 ずれ ( 推 定 活 断 層, 西 側 ) 約 9km - 西 側 隆 起, 左 横 ずれ 活 断 層 : 過 去 に 繰 り 返 し 動 いてきた 跡 が 地 形 に 現 れ, 今 後 も 活 動 を 繰 り 返 すと 考 えられる 断 層 推 定 断 層 : 地 形 的 な 特 徴 により 活 断 層 の 存 在 が 推 定 されるが, 現 時 点 では 明 確 に 特 定 できないもの 断 層 名 長 さ 確 実 度 変 位 の 向 き a 約 17km L B ~L D ランク 東 側 隆 起, 左 横 ずれ b 約 14km L C ~L D ランク 東 側 隆 起, 左 横 ずれ c 約 8km L C ~L D ランク 東 側 隆 起, 左 横 ずれ L A ランク: 変 動 地 形 である 可 能 性 が 高 い L B ランク: 変 動 地 形 である 可 能 性 がある L C ランク: 変 動 地 形 である 可 能 性 が 低 い L D ランク: 変 動 地 形 である 可 能 性 が 非 常 に 低 い 4-6