ニュースレター 2015 年 6 月 号 Jun. 2015 6 YOSHIKAWA TAX JOURNAL 役 員 の 退 職 金 を 支 払 う 場 合 の 注 意 点 注 目 トピックス 01 役 員 の 退 職 金 を 支 払 う 場 合 の 注 意 点 役 員 に 対 する 退 職 金 はよく 節 税 目 的 で 利 用 されますが ト ラブルの 多 い 項 目 の 一 つとなっているため 注 意 が 必 要 で す 役 員 に 対 する 退 職 金 を 支 払 う 場 合 の 注 意 点 について 解 説 します 特 集 02 社 用 車 を 購 入 した 際 の 注 意 点 社 用 車 を 購 入 する 場 合 自 動 車 の 本 体 価 格 以 外 に 諸 々の 費 用 が 発 生 します これらの 諸 費 用 は 経 理 の 方 法 次 第 では 法 人 税 の 節 税 に 役 立 ちます 自 動 車 を 購 入 した 場 合 の 処 理 に ついて 解 説 します 話 題 のビジネス 書 をナナメ 読 み 04 社 員 をホンキにさせるブランド 構 築 法 ( 同 文 舘 出 版 ) 組 織 に 属 する 多 くの 人 が 関 与 す る チームで 築 き 上 げる 組 織 の ブランディング とはどういう ものなのでしょうか また どうすればそれが 構 築 で き どんな 成 果 を 獲 得 できるの かを 実 際 の 事 例 を 織 り 交 ぜな がら 解 説 しています 03 住 民 税 の 特 別 徴 収 毎 月 社 員 に 支 払 う 給 与 からは 健 康 保 険 料 などの 社 会 保 険 料 のほか 所 得 税 や 住 民 税 を 天 引 きします 今 回 は その 中 の 個 人 住 民 税 について 解 説 します
役 員 の 退 職 金 を 支 払 う 場 合 の 注 意 点 役 員 に 対 する 退 職 金 はよく 節 税 目 的 で 利 用 さ れますが トラブルの 多 い 項 目 の 一 つとなって いるため 注 意 が 必 要 です 役 員 に 対 する 退 職 金 を 支 払 う 場 合 の 注 意 点 について 解 説 します 役 員 に 対 する 退 職 金 はよく 節 税 目 的 で 利 用 されますが ト ラブルの 多 い 項 目 の 一 つとなっているため 注 意 が 必 要 で す 役 員 に 対 する 退 職 金 を 支 払 う 場 合 の 注 意 点 について 解 説 します 役 員 退 職 給 与 とは 役 員 が 退 職 した 場 合 に 支 払 う 退 職 金 のことを 役 員 退 職 給 与 と 言 います 退 職 金 を 支 払 った 法 人 は 役 員 退 職 給 与 を 必 要 経 費 に 算 入 することによって 利 益 を 圧 縮 し 法 人 税 の 負 担 を 少 なくす ることができます また その 退 職 給 与 を 受 け 取 る 役 員 については 所 得 税 法 上 退 職 所 得 として 課 税 されることになります この 退 職 所 得 には 所 得 税 の 計 算 上 以 下 の 3 つのメ リットがあり 税 負 担 はとても 少 なくなります 1 退 職 控 除 所 得 2 2 分 の 1 課 税 3 分 離 課 税 そのため 役 員 退 職 給 与 を 支 払 うことによって 法 人 個 人 を 併 せた 全 体 の 税 負 担 ( 法 人 税 の 減 少 額 + 所 得 税 の 増 加 額 )は マイナスとなります ラブルの 多 い 項 目 の 一 つなのでその 金 額 を 決 める 際 には 注 意 が 必 要 です 役 員 退 職 給 与 の 算 定 方 法 役 員 退 職 給 与 は 社 内 規 定 により 算 定 された 金 額 を 支 払 え ばよいのですが 法 人 税 の 計 算 においては 所 定 の 方 法 に より 計 算 した 金 額 を 超 える 部 分 については 不 相 当 に 高 額 な 部 分 として 必 要 経 費 に 算 入 することができません 通 常 役 員 退 職 給 与 の 算 定 に 用 いられるのは 功 績 倍 率 法 です 功 績 倍 率 法 による 役 員 退 職 給 与 の 算 定 式 は 以 下 のとおり です 算 式 役 員 退 職 給 与 = 最 終 報 酬 月 額 役 員 としての 在 任 年 数 功 績 倍 率 功 績 倍 率 は 役 職 により 異 なり 社 長 で 3 倍 取 締 役 で 2 倍 程 度 が 妥 当 であると 考 えられています そのため 最 終 報 酬 月 額 150 万 円 役 員 在 任 年 数 15 年 の 代 表 取 締 役 社 長 の 役 員 退 職 給 与 は 6,750 万 円 が 妥 当 で あると 考 えられ これを 超 える 支 給 がされている 場 合 には その 超 える 部 分 の 金 額 は 必 要 経 費 として 認 められない 可 能 性 が 高 くなります また 役 員 退 職 給 与 の 支 給 にあたっては 注 意 すべき 項 目 が 他 にもあります そのため 役 員 退 職 給 与 は 同 族 企 業 においては 税 負 担 軽 減 のための 手 法 としてよく 利 用 されます 役 員 退 職 給 与 の 支 給 にあたってのご 相 談 は 当 事 務 所 まで お 問 い 合 わせください ただし 役 員 退 職 給 与 の 支 給 は 法 人 の 税 務 において 最 もト
社 用 車 を 購 入 した 際 の 注 意 点 社 用 車 を 購 入 する 場 合 自 動 車 の 本 体 価 格 以 外 に 諸 々の 費 用 が 発 生 します これらの 諸 費 用 は 経 理 の 方 法 次 第 では 法 人 税 の 節 税 に 役 立 ちます 自 動 車 を 購 入 した 場 合 の 処 理 について 解 説 します 社 用 車 を 購 入 する 場 合 自 動 車 の 本 体 価 格 以 外 に 諸 々の 費 用 が 発 生 します 自 動 車 を 購 入 した 場 合 に 発 生 する 左 記 の 付 随 費 用 はすべ て 必 要 経 費 として 処 理 することができます これらの 諸 費 用 は 経 理 の 方 法 次 第 では 法 人 税 の 節 税 に 役 立 ちますので 自 動 車 を 購 入 した 場 合 の 処 理 について 解 説 します 本 体 価 格 以 外 に 発 生 する 費 用 自 動 車 を 購 入 する 場 合 に 本 体 価 格 以 外 に 発 生 する 費 用 (= 付 随 費 用 )として 以 下 のようなものが 考 えられます 1 自 動 車 税 2 自 動 車 取 得 税 3 自 動 車 重 量 税 4 自 賠 責 保 険 料 5 検 査 登 録 手 数 料 6 車 庫 証 明 手 数 料 自 動 車 の 購 入 に 要 する 金 額 は 一 般 的 に30 万 円 を 超 えるこ とになるため その 購 入 に 要 した 金 額 は 支 払 った 際 に 全 額 を 必 要 経 費 とすることができません 減 価 償 却 資 産 として 資 産 計 上 し その 耐 用 年 数 ( 普 通 自 動 車 の 場 合 は 6 年 )により 減 価 償 却 を 行 い 必 要 経 費 に 算 入 し ます 左 記 の 付 随 費 用 のうち 1 3 及 び4は そもそも 自 動 車 の 取 得 に 関 連 して 支 出 するものではなく 自 動 車 を 所 有 し 維 持 するためのコストであるため 取 得 価 額 に 含 める 必 要 はありません 一 方 で 2 5 及 び6は 自 動 車 の 取 得 に 関 連 して 支 出 す るものであるため 原 則 的 には 取 得 価 額 に 含 めなければな りませんが 法 人 税 基 本 通 達 により 取 得 価 額 に 算 入 する かどうかの 判 断 は 会 社 の 経 理 方 法 に 委 ねられています そのため 経 費 として 処 理 することで 支 出 した 事 業 年 度 に おいて 必 要 経 費 に 算 入 することができます 資 産 計 上 した 場 合 には 支 出 した 金 額 がすべて 費 用 となる までに 6 年 かかるのに 対 して 1 年 で 費 用 計 上 することが 可 能 となります 資 産 取 得 に 際 しての 付 随 費 用 についてのご 相 談 は 当 事 務 所 までお 問 い 合 わせください また 原 則 的 にその 取 得 に 要 した 付 随 費 用 についても 同 様 に 減 価 償 却 資 産 として 資 産 計 上 をしなければなりません 取 得 価 額 に 含 めなくてよい 付 随 費 用 上 記 のとおり 資 産 の 取 得 に 要 した 付 随 費 用 は 減 価 償 却 資 産 として 資 産 計 上 が 必 要 ですが 一 部 の 付 随 費 用 について は 資 産 計 上 せずに 必 要 経 費 として 処 理 することが 認 めら れています
住 民 税 の 特 別 徴 収 毎 月 社 員 に 支 払 う 給 与 からは 健 康 保 険 料 など の 社 会 保 険 料 のほか 所 得 税 や 住 民 税 を 天 引 き します 今 回 は その 中 の 個 人 住 民 税 について 解 説 します 毎 月 社 員 に 支 払 う 給 与 からは 健 康 保 険 料 などの 社 会 保 険 料 のほか 所 得 税 や 住 民 税 を 天 引 きします 今 回 は その 中 の 個 人 住 民 税 について 解 説 します 住 民 税 とは 住 民 税 とは 都 道 府 県 や 市 区 町 村 が 行 う 住 民 に 対 する 行 政 サービスに 必 要 な 経 費 を 住 民 がその 担 税 力 に 応 じて 広 く 負 担 するものです 住 民 税 には 都 道 府 県 民 税 と 市 町 村 民 税 があり 個 人 に 対 し て 課 税 されるものを 個 人 住 民 税 法 人 に 対 して 課 税 される ものを 法 人 住 民 税 と 呼 びます 個 人 住 民 税 は 所 得 税 と 同 様 に 1 月 1 日 から 12 月 31 日 までの 所 得 に 応 じて 課 税 されます 住 民 税 の 税 額 は 各 公 共 団 体 により 自 動 的 に 計 算 され 納 税 者 に 通 知 されます 支 払 のタイミング 住 民 税 の 納 付 方 法 には 普 通 徴 収 と 特 別 徴 収 の 二 種 類 があ り 納 税 者 自 身 が 金 融 機 関 で 直 接 支 払 う 方 法 を 普 通 徴 収 給 与 支 払 者 が 納 税 者 の 給 料 から 天 引 きし 代 わりに 支 払 う 方 法 を 特 別 徴 収 と 呼 びます 原 則 的 に 普 通 の 従 業 員 は 特 別 徴 収 の 方 法 により 住 民 税 を 支 払 うこととなります 対 応 する 住 民 税 を 平 成 27 年 6 月 ~ 平 成 28 年 5 月 までの 1 年 間 で 支 払 うこととなります そのため 平 成 27 年 5 月 までに 支 払 っていた 住 民 税 は 平 成 25 年 分 の 所 得 に 対 応 するものなのです 6 月 から 税 額 が 変 更 上 記 のとおり 新 年 度 の 住 民 税 は 6 月 から 徴 収 が 開 始 され ます そのため 給 与 から 天 引 きされる 住 民 税 は 6 月 以 降 新 しい 金 額 に 変 更 となります 平 成 26 年 の 所 得 が 平 成 25 年 よりも 増 えた 方 は 住 民 税 額 も 増 える 可 能 性 が 高 く 6 月 以 降 手 取 り 額 が 減 少 する 可 能 性 が 高 いため 注 意 が 必 要 です また 6 月 というタイミングで 住 民 税 額 が 変 更 となるため 引 っ 越 し 等 をしたことにより 住 民 税 が 増 えたと 錯 覚 する 方 がいますが そんなことはありません 一 部 の 例 外 はありますが 個 人 住 民 税 の 税 率 は 基 本 的 に 全 国 一 律 です A 市 は 税 収 が 多 いから 税 率 が 低 い とか B 村 は 税 収 が 少 ないから 税 率 が 高 い なんていう 話 は 都 市 伝 説 に 過 ぎません 住 民 税 の 納 付 手 続 きについてのご 相 談 は 当 事 務 所 までお 気 軽 にお 問 合 せ ください この 場 合 従 業 員 を 雇 用 している 会 社 が 従 業 員 の 給 料 から 住 民 税 を 天 引 きして 各 地 方 公 共 団 体 に 納 付 手 続 きをしな ければなりません また 住 民 税 は 税 額 を 天 引 きするタイミングが 所 得 税 とは 異 なり 平 成 26 年 1 月 ~ 平 成 26 年 12 月 までの 所 得 に
社 員 をホンキにさせるブランド 構 築 法 一 般 財 団 法 人 ブランド マネージャー 認 定 協 会 著 単 行 本 :248 ページ 出 版 : 同 文 舘 出 版 価 格 :2,000 円 ( 税 抜 ) 組 織 に 属 する 多 くの 人 が 関 与 する チームで 築 き 上 げる 組 織 のブランディング とはどういうものなのでしょうか また どうすればそれが 構 築 でき どんな 成 果 を 獲 得 でき るのかを 実 際 の 事 例 を 織 り 交 ぜながら 解 説 しています なぜブランドが 必 要 なのか? 本 書 では 企 業 がブランドを 構 築 する 必 要 性 について 大 前 提 の 定 義 を 示 しています 価 格 競 争 に 巻 き 込 まれずに 少 しでも 高 く 少 し でも 多 く あなたの 商 品 やサービスをお 客 様 に 買 っ てもらうことで 企 業 の 利 益 を 増 やし 長 期 的 に 経 営 を 安 定 させていくため ブランド 構 築 やブランディングという 手 法 についてはさ まざまな 切 り 口 の 書 籍 が 出 ていますが 上 記 をご 覧 いただ くと 分 かるように 本 書 はとても 平 易 な 言 葉 で 分 かりやす く 書 かれています また ブランド 構 築 のために 絶 対 に 変 えてはいけないこと についても 冒 頭 で 説 明 されています 消 費 者 顧 客 に 届 けているメッセージの 中 で 約 束 していること 自 社 ブランドを 模 索 する 過 程 でいろいろと 試 してみたい ことはありますが 顧 客 に 対 しての 気 持 ちは 変 えてはなら ないということですね チームでブランドをつくる ブランド 構 築 をチームで 行 うという 本 書 のテーマの 本 質 は ブランド 構 築 と チームビルディング を 同 時 に 実 施 するという 特 徴 があります チームブランディングと 名 付 け られたこの 手 法 によって 経 営 者 が 決 めた 会 社 やサービスのコ ンセプトが 実 働 社 員 に 浸 透 し ていないために 起 こる ブレ を 取 り 除 くことができるでしょ う チームブランディングには 手 順 がある また 本 書 では 読 み 終 わった 後 すぐに 実 践 できるようなス テップや 具 体 的 なやり 方 を 解 説 しています STEP1: 市 場 機 会 を 発 見 しよう STEP2: 細 分 化 はどう 進 めるのか? STEP3: 見 込 み 客 をどう 選 定 するか STEP4: 独 自 の 立 ち 位 置 を 見 つけよう STEP5:どんな 旗 を 立 てるのか STEP6:ブランドを 具 体 化 する STEP7:ブランドとの 出 会 いを 決 める STEP8: 目 標 を 数 値 化 してみよう そして 実 際 にこのプロセスで 実 践 した 一 般 企 業 小 売 店 クリニック ホテル 旅 館 美 容 サロン の 実 例 が 紹 介 されており ブランド 構 築 に 伴 う 自 社 分 析 や 販 売 促 進 に 至 るまでの 流 れを 参 考 にできます 本 書 はブランド 構 築 の 過 程 上 でチームビルディングは 避 け て 通 れない 問 題 であるという 経 営 者 が 近 視 眼 になりやす い 問 題 を 非 常 に 分 かりやすくひも 解 き 再 現 性 ある 情 報 に 落 とし 込 んでいます ぜひ 全 社 一 丸 となり 売 上 目 標 の 中 にこのブランド 構 築 も 加 えられてみてはいかがでしょうか