【Kei式】法律争訟物語(1_行政法編)



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試 験 に 合 格 ( 宅 建 業 法 16 条 ) そして 念 願 の 宅 地 建 物 取 引 主 任 の 免 許 ( 宅 建 業 法 3 条 )を 取 得 しま した 都 道 府 県 知 事 が 交 付 する 国 家 資 格 です 数 年 間 大 都 会 大 阪 の 不 動 産 屋 さんに 勤 務 した 後 結 婚 同 時 に 田 舎 に 戻 り 自 分 の 不 動 産 屋 を 開 きました 宅 建 業 者 の 免 許 は 5 年 間 有 効 それを 更 新 するシステムになっています( 宅 建 業 法 3 条 2 項 3 項 ) 色 んなことを 思 い 出 します 昔 は 人 とは 口 もきけんかったし アホや 思 われとった そして 今 ここに 俺 がおる マイホ ームば 建 てる 代 わりに この 不 動 産 事 務 所 ば 作 るとに 借 金 した もう 後 には 引 けん こ こで 俺 は 頑 張 らなイカンばい そして 親 父 俺 日 本 一 の 不 動 産 屋 になるよ と 宅 地 建 物 取 引 主 任 になったばかりの 時 の 子 供 のような 誓 いを 思 い 出 します 免 許 の 申 請 をするとき 県 土 整 備 部 建 設 不 動 産 業 課 に 行 きます そのとき 課 には 審 査 を する 時 の 審 査 基 準 が 貼 り 付 けてありました 一 応 許 認 可 の 審 査 基 準 を 含 む 行 政 の 命 令 を 決 めるには 内 容 目 的 等 を 公 開 して 30 日 以 上 は 意 見 公 募 手 続 をしなくてはいけません( 行 政 手 続 法 2 条 1 項 8 号 39 条 ) その 公 募 の 際 には 周 知 と 情 報 提 供 の 努 力 義 務 ( 行 政 手 続 法 41 条 )があり 審 査 基 準 を 決 めた 後 は 実 施 状 況 と 社 会 変 化 を 勘 案 し 検 討 と 適 正 の 確 保 をする 努 力 義 務 があります( 行 政 手 続 法 38 条 2 項 ) 許 認 可 の 審 査 基 準 の 制 定 後 は 許 認 可 の 性 質 に 照 らして できる 限 り 具 体 的 に 決 めて( 行 政 手 続 法 5 条 2 項 ) それを 事 務 所 の 備 付 とかの 適 当 な 方 法 で 公 にする 義 務 がある( 行 政 手 続 法 5 条 3 項 )からです また 役 所 では 審 査 から 処 分 までの 大 体 の 標 準 処 理 期 間 を 決 めるように 努 めないかん とな ってます( 行 政 手 続 法 6 条 前 半 )が これは 努 力 義 務 なので 無 理 にしなきゃいけないわけでもなく また 標 準 処 理 期 間 自 体 がわからないこと 多 いのです 標 準 処 理 期 間 を 決 めてしまったら これも 同 じように 事 務 所 の 適 当 な 場 所 に 公 にする 義 務 が

発 生 する( 行 政 手 続 法 6 条 後 半 )ので 初 めから 決 めないこともあります 宅 建 の 免 許 の 場 合 大 体 5 週 間 くらいが 目 安 で これは 掲 示 板 に 貼 り 付 けてありました 一 番 勇 太 郎 にとって 大 変 だったのは 事 務 所 の 設 置 初 めから 自 宅 で 運 営 するつもりでし たが 事 務 所 には 独 立 性 が 必 要 で 居 所 と 混 在 してはいけない 部 屋 もそんなに 多 くもなく 結 局 台 所 とダイニングを 仕 切 るためにカーテンをつけて ダイニ ングを 事 務 所 にしようとしましたが 審 査 に 来 た 人 に 案 の 定 却 下 されました 書 類 作 成 も 大 変 です 形 式 上 の 要 件 に 合 わない 申 請 をしたら 役 所 は 相 当 期 間 を 決 めて 補 正 を 求 めるか 許 認 可 自 体 を 拒 否 しなければいけません( 行 政 手 続 法 7 条 ) 法 律 を 勉 強 した 宅 建 業 者 でも 煩 雑 と 思 う 手 続 なので 行 政 書 士 などに 手 続 を 任 せることもあ ります 勇 太 郎 はできるだけ 自 分 でしたいと 思 っていました しかし 案 の 定 始 めは 拒 否 理 由 すら 教 えてくれません 拒 否 するとき 原 則 として 理 由 を 示 すのが 義 務 です( 行 政 手 続 法 8 条 1 項 前 半 )が 審 査 基 準 が 数 量 的 指 標 など 客 観 的 指 標 で 明 確 であり 書 類 の 記 載 内 容 等 から 明 らかな 時 は 理 由 は 申 請 者 からの 求 めがある 時 だけ 教 えてあげればよい( 行 政 手 続 法 8 条 1 項 後 半 )のです また 処 分 を 書 面 でする 時 は 理 由 も 書 面 で 示 さなければいけませんが 勇 太 郎 の 場 合 口 頭 での 拒 否 処 分 だったので 理 由 も 口 頭 で 充 分 ( 行 政 手 続 法 8 条 2 項 ) 尋 ねると 役 所 の 人 は 面 倒 臭 そうに 理 由 を 教 えてくれました( 行 政 手 続 法 8 条 1 項 後 半 ) あぁぁ こんなことなら 行 政 書 士 に 頼 めばよかったかな 仕 事 休 んでここに 来 てるのに ストレス 溜 まるよ こういった 手 続 をしている 間 勇 太 郎 はこんな 嫌 な 思 いをしながらも 何 度 も 役 所 に 足 を 運 び ました 申 請 者 が 求 めたら 役 所 は 審 査 の 進 行 状 況 とか 処 分 時 期 の 見 通 し そして 申 請 に 必 要 な 情 報 を 教 えてあげるように 努 めなければいけません( 行 政 手 続 法 9 条 1 項 2 項 ) しかし これも 努 力 義 務 審 査 の 進 行 状 況 などは 県 の 職 員 も 知 らないでしょうが その 他 の ことはすんなり 教 えて 欲 しいもの 正 直 役 所 で 宅 建 業 者 向 けの 公 聴 会 みたいなものを 開 いて 欲 しいと 思 いましたが それは 難 しい 公 聴 会 は 申 請 者 以 外 の 利 害 関 係 者 が 許 認 可 の 要 件 について 意 見 を 言 う 場 所

しかし この 公 聴 会 は 義 務 ではありません これもやはり 努 力 義 務 ( 行 政 手 続 法 10 条 ) 余 程 の 苦 情 などがない 限 り 役 所 は 公 聴 会 などやろうとか 思 いません 後 で 考 えたらインターネットで 探 せば もっと 色 んな 情 報 を 簡 単 に 収 集 できたのでしょうが こ の 頃 はパソコンに 弱 かったので こうするしかなかったのです そして ついに 念 願 の 自 分 の 事 務 所 を 開 くことになったのです 第 2 話 立 入 検 査 改 ペペペ 明 るくて 親 切 な 勇 太 郎 の 店 はすぐにお 客 さんがつきました お 客 さん 相 手 のサービス 業 しかも 時 には 莫 大 なお 金 を 扱 い 法 律 を 遵 守 しながら 仕 事 をするには 大 変 な 集 中 力 が 必 要 です 努 力 を 重 ね そして 小 さいながらもアルバイトも 雇 うほどの 不 動 産 屋 さんに 成 長 したのです しかし 好 事 魔 多 し 大 変 な 事 態 と 直 面 することになるのです ********************* アルバイトの 一 人 に 50 代 のおじさんがいました このおじさんは 元 上 級 管 理 職 だったのに リストラされたとか あまりやる 気 が 無 いのか それとも 簡 単 な 事 務 の 仕 事 とたかをくくって いたのか きちんと 仕 事 をしようとしません しかも 遅 刻 したり こともあろうか 電 話 もせずにサボることも 度 々 そしてある 日 サボったその 翌 日 とうとう 勇 太 郎 はおじさんにクビを 宣 告 しました 穏 やかに 静 かに 半 ば 恐 れ 恐 れのクビの 宣 告 最 後 の 給 料 を 受 けとったおじさんは 付 けかけた 従 業 員 証 ( 宅 建 業 法 48 条 )を 地 面 に 叩 き 付 ける と そのまま 去 っていきました それから 1 ヵ 月 後 突 然 県 の 職 員 が 立 入 検 査 をしに 来 ました 宅 地 建 物 取 引 業 者 は 建 物 の 売 買 の 仲 介 をするとき 書 面 には 記 載 しなくてもいいが 契 約 解 除 について 口 頭 での 説 明 は 必 要 というルール( 宅 建 業 法 35 条 )があるのです それを 破 ったとのこと

実 は 勇 太 郎 はたまに 契 約 解 除 についての 説 明 を 忘 れることがありました 大 半 のお 客 さ んは 素 人 なので そういった 説 明 があってもなくても 気 付 かないことが 多 い 正 直 質 問 され て 初 めて 説 明 しなきゃいけないことに 気 付 くときもあります しかし この 時 に 限 っては 説 明 するのを 完 全 に 忘 れていたのかもしれません そう あのク ビにしたおじさんがボイスレコーダーで 録 音 して 時 には 立 入 検 査 は 行 政 の 事 実 上 の 行 為 にあたり 不 利 益 処 分 の 定 義 にはいるものの 不 利 益 処 分 には 当 たらない とされ( 行 政 手 続 法 2 条 ) 聴 聞 や 弁 明 の 機 会 は 与 えられていません つまり 立 入 検 査 をするかどうかについては こっちの 言 い 訳 は 聞 いてくれない というもので す その 他 にも 許 認 可 への 拒 否 名 宛 人 の 同 意 がある 時 廃 業 届 があった 場 合 こういった ものも 不 利 益 処 分 には 当 たらない とされており 聴 聞 や 弁 明 の 機 会 はありません 勇 太 郎 は 説 明 を 忘 れた 可 能 性 もある と 正 直 に 言 い その 他 のことも 正 直 に 話 しました 検 査 官 は 協 力 に 礼 を 言 うと 後 で 連 絡 があるかもしれないから とだけ 言 い 残 し その 日 は 帰 っていきました