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Transcription:

西 岡 税 理 士 事 務 所 発 医 業 経 営 情 報 NO.35 今 回 のテーマ: 分 院 の 展 開 形 態 のまとめ 平 成 17 年 3 月 7 日 の 医 業 経 営 情 報 No.31で 広 域 医 療 法 人 について 書 きましたが 最 近 広 域 医 療 法 人 による 分 院 展 開 に 関 する 相 談 が 多 くなっております ご 参 考 までに 分 院 展 開 について 相 談 の 多 い 診 療 科 目 を 紹 介 しますと 多 い 順 に 歯 科 美 容 形 成 外 科 内 科 産 婦 人 科 となっています ところで 相 談 される 方 の 多 くは 事 前 に 顧 問 税 理 士 やコンサルタントといった 方 々に 相 談 されていますが 中 には 間 違 ったアドバイスを 受 けている 方 もいるようです 例 え ば 他 県 に 分 院 を 出 すには 広 域 医 療 法 人 でしか 出 来 ないとかいった 具 合 です 当 事 務 所 の 顧 問 先 様 でも 分 院 展 開 を 考 えられている 施 設 もあると 思 いますので 今 回 は 分 院 の 展 開 形 態 についてまとめてみました 分 院 の 展 開 形 態 下 記 は 分 院 を 展 開 するのに 一 般 的 に 考 えられる 形 態 をまとめたものです なお 説 明 しやすくする 為 以 後 本 院 が 医 療 法 人 である 場 合 は 医 療 法 人 本 院 会 と 書 き 分 院 が 本 院 とは 異 なる 医 療 法 人 である 場 合 は 医 療 法 人 分 院 会 と 書 きます 本 院 分 院 の 開 設 者 分 院 の 管 理 者 医 療 法 人 の 分 院 として 展 通 常 は 雇 用 した 医 1 開 するケース( 広 域 医 療 医 療 法 人 本 院 会 医 療 法 人 本 院 会 師 (いわゆる 雇 わ 法 人 による 場 合 を 含 む) れ 院 長 ) 通 常 は 分 院 会 の 理 2 独 立 した 医 療 法 人 で 分 院 医 療 法 人 本 院 会 医 療 法 人 分 院 会 事 長 だが 理 事 長 展 開 するケース とは 別 に 雇 われ 院 長 でもOK 本 院 会 の 理 事 長 が 開 設 者 3 として 個 人 開 業 で 分 院 展 医 療 法 人 本 院 会 本 院 会 の 理 事 長 理 事 長 開 するケース 雇 われ 院 長 が 開 設 者 とし 4 て 個 人 開 業 で 分 院 展 開 す 医 療 法 人 本 院 会 雇 われ 院 長 雇 われ 院 長 るケース - 1/6 -

前 ページ 以 外 にも 考 えられる 形 態 はありますが 説 明 を 簡 単 にするために 省 かせて 頂 き この4つの 形 態 について 詳 しい 説 明 を 加 えて 行 きます しかし その 前 に 以 後 の 説 明 をしやすくする 為 開 設 者 と 管 理 者 の 関 係 について 先 に 説 明 いたします 開 設 者 と 管 理 者 の 違 い 開 設 者 は 使 用 者 で 管 理 者 は 監 督 者 医 療 法 第 10 条 において 病 医 院 の 開 設 者 は 医 師 又 は 歯 科 医 師 に 病 医 院 を 管 理 させ なければならない というように 書 かれています また 民 法 上 開 設 者 は 使 用 者 で あって 管 理 者 は 使 用 者 に 代 わりて 事 業 を 監 督 する 者 に 当 たります ですから 医 療 過 誤 があった 時 に 訴 えられるのは 開 設 者 です これは 過 去 に 医 師 又 は 看 護 婦 の 医 療 行 為 における 過 失 により 他 人 に 損 害 を 与 えた 場 合 には 開 設 者 は 使 用 者 として 損 害 賠 償 を 負 うものと 解 すべきである ( 昭 和 36 年 広 島 地 方 裁 判 所 )と 判 示 されているこ とからも 明 らかです 開 設 者 と 管 理 者 は 同 一 人 である 必 要 はない 医 療 法 第 12 条 第 1 項 には 病 医 院 の 開 設 者 が 管 理 者 となることができる 者 である 場 合 は 自 らその 病 医 院 を 管 理 しなければならない ただし 都 道 府 県 知 事 の 許 可 を 受 けた 場 合 は 他 の 者 に 管 理 させて 差 し 支 えない というように 書 かれています ですから 開 設 者 と 管 理 者 が 異 なる 病 医 院 を 開 設 する 事 は 可 能 です 特 に 開 設 者 が 医 療 法 人 の 場 合 開 設 主 体 は 法 人 であり 自 然 人 ではありません その 為 開 設 者 が 医 師 又 は 歯 科 医 師 であるはずがなく( 法 人 は 医 師 免 許 を 取 れませ ん) 他 の 者 に 管 理 させるしかありません ですから 医 療 法 人 による 開 設 の 場 合 には 保 健 所 に 開 設 者 以 外 の 者 を 管 理 者 とする 場 合 の 許 可 申 請 書 は 出 さず 開 設 届 と 開 設 許 可 申 請 書 しか 出 しません 開 設 者 が 医 師 個 人 の 場 合 には 所 轄 の 保 健 所 に 開 設 者 以 外 の 者 を 管 理 者 とする 場 合 の 許 可 申 請 書 というものを 管 理 者 の 医 師 免 許 と 履 歴 書 を 添 付 して 提 出 し 許 可 がも らえれば 開 設 者 と 管 理 者 を 別 人 とすることができます この 事 を 他 者 管 理 といいます しかし 他 者 管 理 は 病 気 療 養 中 で 長 期 間 診 療 を 行 うことが 出 来 ない 場 合 や 海 外 での 学 会 等 のやむを 得 ない 理 由 で 長 期 間 海 外 に 出 張 する 場 合 等 しか 許 可 されることがな く それ 以 外 の 理 由 ではなかなか 許 可 が 下 りません - 2/6 -

分 院 の 展 開 形 態 の 個 別 説 明 それでは 前 ページの4つの 形 態 について 個 別 に 説 明 を 加 えていきます 医 療 法 人 の 分 院 として 展 開 するケース このケースの 場 合 分 院 が 本 院 のある 都 道 府 県 外 にあるのであれば 広 域 医 療 法 人 とな ります ただし 広 域 医 療 法 人 であってもなくても 分 院 の 開 設 者 は 医 療 法 人 本 院 会 で すから 経 営 者 も 同 一 人 となります 分 院 の 院 長 は 通 常 は 医 療 法 人 本 院 会 の 理 事 に 加 えます これは 医 療 法 第 47 条 に 医 療 法 人 は その 開 設 する 病 医 院 の 管 理 者 を 理 事 に 加 えなければならない というように 書 かれているからです 経 営 者 は 同 一 人 ですから 税 務 申 告 等 は 本 院 所 在 地 の 所 轄 税 務 署 となりますが 保 健 医 療 機 関 としての 届 出 等 は 本 院 分 院 それぞれの 所 在 の 所 轄 保 健 所 及 び 社 会 保 険 事 務 局 と なります 経 営 管 理 という 点 で 見 るのであれば 税 務 申 告 も 一 度 で 済 むなど 最 も 管 理 しやすい 形 態 と 言 えます 独 立 した 医 療 法 人 で 分 院 展 開 するケース 分 院 が 本 院 のある 都 道 府 県 内 にあるか 無 いかを 問 わず 本 院 とは 別 の 医 療 法 人 とする ケースです ですから 分 院 の 開 設 者 は 医 療 法 人 分 院 会 となります 管 理 者 は 通 常 は 医 療 法 人 分 院 会 の 理 事 長 ですが 別 の 雇 われ 医 師 であっても 問 題 はありません これは 医 療 法 人 設 立 の 時 についても 同 様 ですが 都 道 府 県 によっては 開 設 者 が 管 理 者... となるようお 願 いされるケースがありますので スムーズに 設 立 をしたいのであれば まず 開 設 者 が 管 理 者 として 設 立 をした 後 に 保 健 所 に 管 理 者 の 変 更 を 届 け 出 ることをお 勧 めします なお 管 理 者 の 変 更 は 都 道 府 県 への 届 出 又 は 承 認 を 必 要 としません 医 療 法 人 が 都 道 府 県 に 届 出 又 は 承 認 を 必 要 とするものは 下 記 の 通 りです 1 毎 決 算 期 ごとの 決 算 届 2 定 款 の 必 要 記 載 事 項 の 変 更 3 解 散 と 合 併 4 登 記 簿 謄 本 の 登 記 事 項 の 変 更 5 役 員 ( 理 事 長 理 事 監 事 )の 変 更 上 記 を 見 ればわかるように 役 員 ( 理 事 )の 変 更 は 届 出 が 必 要 ですが 管 理 者 を 変 更 し た 事 実 までは 必 要 ありません また 医 療 法 人 の 出 資 金 額 及 び 出 資 持 分 の 譲 渡 又 は 贈 与 についても 届 出 の 必 要 はありません - 3/6 -

本 院 会 の 理 事 長 が 開 設 者 として 個 人 開 業 で 分 院 展 開 するケース 本 院 の 医 療 法 人 の 開 設 者 は 医 療 法 人 であり 理 事 長 個 人 ではありませんが 管 理 者 が 理 事 長 のままだと 一 人 の 医 師 が 二 カ 所 の 管 理 者 となるいわゆる 2カ 所 管 理 を 行 うこ となり 原 則 として 認 められていません ですから 本 院 の 管 理 者 を 理 事 長 以 外 に 変 更 する 必 要 があります 本 院 の 管 理 者 を 雇 われ 院 長 に 変 更 さえすれば 理 事 長 個 人 としてはどこの 医 療 機 関 の 開 設 管 理 もしていない 事 になるので 理 事 長 個 人 での 分 院 開 設 が 可 能 となります 雇 われ 院 長 が 開 設 者 として 個 人 開 業 で 分 院 展 開 するケース このケースは 場 合 によってはいわゆる 名 義 貸 しになります しかし 相 談 を 受 けていて 感 じるのは 結 構 このケースが 多 いという 事 です しかし このケースの 場 合 雇 われ 院 長 はあくまで 事 業 主 であるため 名 義 云 々という 以 外 に 色 々な 問 題 を 含 んでいます 問 題 となる 例 をいくつか 挙 げてみました 1クリニックを 乗 っ 取 られる 危 険 性 がある 2 確 定 申 告 の 所 得 と 給 料 として 支 払 っている 金 額 が 異 なるので 騙 されていると 言 わ れる ( 特 に 奥 様 が 絡 んでくる 時 はこのケースが 多 いようです) 3クリニックを 売 りづらい ( 営 業 権 として 売 ろうとしても 対 価 は 全 て 雇 われ 院 長 に 支 払 われます ) ですからこのケースはあまりお 勧 めしません - 4/6 -

分 院 の 展 開 に 関 するQ&A 上 記 までに 基 本 的 な 分 院 の 展 開 形 態 を 説 明 しましたが 最 後 に 分 院 展 開 に 関 してよく 質 問 される 事 をまとめてみました Q1 本 院 は 既 に 医 療 法 人 化 しているが 今 度 分 院 を 出 そうと 考 えている その 際 に 本 院 の 医 療 法 人 の 分 院 にするのと 別 の 医 療 法 人 とするのと どちらがいいか? 何 か 判 断 となる 基 準 はあるか? A1 本 院 の 医 療 法 人 の 分 院 とするメリット デメリットは 以 下 の 通 りです メリット1 職 員 の 異 動 や 資 金 の 移 動 が 自 由 に 出 来 る メリット2 税 務 申 告 や 決 算 届 等 が 一 回 で 終 わるので 事 務 量 が 少 なくて 済 む デメリット1 基 本 的 に 本 院 と 同 じ 就 業 規 則 を 適 用 するため 明 らかに 異 なる 就 業 形 態 の 分 院 だと 人 事 労 務 の 管 理 が 大 変 になる デメリット2 広 域 医 療 法 人 など 複 数 の 都 道 府 県 にまたがって 分 院 が 存 在 する 場 合 大 規 模 な 組 織 の 法 人 として 特 別 国 税 調 査 官 や 国 税 局 の 調 査 部 が 税 務 調 査 に 入 る 事 がある また 広 域 医 療 法 人 の 場 合 は 保 険 診 療 に 関 する 指 導 も 特 定 共 同 指 導 となり 厚 生 労 働 省 と 都 道 府 県 が 共 同 で 行 う 事 がある 別 の 医 療 法 人 による 分 院 とするメリット デメリットは 以 下 の 通 りです メリット1 納 税 も 含 めた 利 益 資 金 繰 りが 明 らかになる 為 分 院 ごとの 利 益 が 把 握 しやすい メリット2 医 療 法 人 の 出 資 金 が1 千 万 円 以 下 の 場 合 には 設 立 後 2 年 間 は 消 費 税 が 免 除 される メリット3 将 来 分 院 を 売 る 場 合 も 売 りやすい ( 出 資 持 分 の 譲 渡 だけで 済 む) デメリット1 職 員 の 異 動 や 資 金 の 移 動 がしづらい デメリット2 分 院 ごとに 税 務 申 告 や 決 算 届 等 が 必 要 なため 基 本 的 に 事 務 量 が 倍 になる 以 上 のようなメリット デメリットがありますので 本 院 と 分 院 の 距 離 が 比 較 的 近 く 職 員 の 異 動 や 資 金 の 移 動 が 頻 繁 にあるのであれば 本 院 の 医 療 法 人 の 分 院 とし て 本 院 と 分 院 の 距 離 が 離 れており 将 来 的 には 売 却 も 視 野 に 入 れているのであれ ば 別 の 医 療 法 人 による 分 院 とする 事 をお 勧 めします Q2 別 の 医 療 法 人 による 分 院 とした 場 合 理 事 長 は 誰 になるか? また よく 医 療 法 人 乗 っ 取 りの 話 を 聞 くが そのような 心 配 はないか? A2 分 院 の 医 療 法 人 の 理 事 長 は 本 院 の 医 療 法 人 の 理 事 長 が 兼 務 する 事 が 出 来 ます よ く 皆 さん 勘 違 いしているようですが 医 療 法 において 理 事 になれないとしているの は1 成 年 後 見 人 又 は 被 保 佐 人 2 医 療 法 その 他 の 法 令 により 罰 金 以 上 の 刑 に 処 せられ 2 年 を 経 過 しない 者 3 禁 固 以 上 の 刑 に 処 せられ 執 行 中 の 者 の3 要 件 だけです - 5/6 -

また 医 療 法 人 運 営 管 理 指 導 要 綱 においても 医 療 法 人 と 利 害 関 係 のある 営 利 法 人 の 役 員 の 選 任 は 適 当 でないと 書 かれていますが 他 の 医 療 法 人 の 理 事 長 が 適 当 でな いとは 書 かれていません しかし 本 院 の 理 事 長 が 分 院 の 医 療 法 人 の 理 事 長 になるという 事 は 誰 が 見 ても 同 一 の 経 営 者 である 事 がわかります 医 療 の 世 界 では 未 だ 医 師 会 又 は 歯 科 医 師 会 ( 以 下 医 師 会 と 書 きます)の 力 が 強 く 特 に 医 師 会 への 加 入 率 が 高 い 地 域 においては 有 形 無 形 の 嫌 がらせ?を 受 けかねません ですのでなれる なれないは 別 として 分 院 の 医 療 法 人 の 理 事 長 は その 医 療 機 関 の 管 理 者 がなるケースが 多 いようです 次 に 乗 っ 取 りの 話 ですが 持 分 のある 社 団 医 療 法 人 の 場 合 は 理 事 長 が 誰 である かより 社 員 が 誰 であるかが 重 要 になってきます ですから 医 療 法 人 設 立 後 すぐにでも 出 資 持 分 を 譲 渡 又 は 贈 与 し 社 員 構 成 も 変 え てしまう 事 で 乗 っ 取 りの 危 険 性 はなくなります さらにそうすることで 理 事 長 で すら 何 時 でも 変 える 事 が 出 来 ます 堀 江 社 長 のライブドアによる 日 本 放 送 乗 っ 取 り の 一 件 を 見 ても いかに 株 主 ( 医 療 法 人 の 場 合 は 社 員 )が 重 要 であるかがわかると 思 います また 社 員 構 成 を 変 えても2ページに 書 いたとおり 都 道 府 県 に 届 け 出 る 必 要 はありません ですから 実 質 的 支 配 者 が 誰 であるかは 部 外 者 にはわかりません 上 記 以 外 にも 色 々な 相 談 を 受 けていますが 紙 面 の 都 合 上 以 上 とさせていただきま す 結 論 を 書 きますと 分 院 展 開 にこれと 言 ったスタイルはなく あくまでケースバイ ケースとなりますので もし 分 院 展 開 をお 考 えの 時 は 事 前 にご 相 談 下 さい 平 成 17 年 6 月 1 日 西 岡 秀 樹 税 理 士 事 務 所 http://www013.upp.so-net.ne.jp/nishioka/ 文 責 西 岡 秀 樹 - 6/6 -