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国 際 課 税 関 係 の 改 正 目 一 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 改 正 617 二 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 のための 報 告 制 度 の 整 備 624 三 国 外 転 出 をする 場 合 の 譲 渡 所 得 等 の 特 例 ( 二 重 課 税 調 整 関 係 )の 創 設 672 四 外 国 金 融 機 関 等 の 店 頭 デリバティブ 取 引 の 証 拠 金 に 係 る 利 子 の 課 税 の 特 例 の 創 設 679 五 特 定 外 国 子 会 社 等 に 係 る 所 得 の 課 税 の 特 例 等 の 改 正 689 ㈠ 特 定 外 国 子 会 社 等 に 係 る 所 得 の 課 税 の 特 例 ( 外 国 子 会 社 合 算 税 制 )の 改 正 689 ㈡ 特 殊 関 係 株 主 等 である 内 国 法 人 等 に 係 る 特 定 外 国 法 人 の 課 税 の 特 例 (コー ポレート インバージョン 対 策 合 算 税 制 )の 改 正 698 六 国 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 変 更 の 円 滑 な 実 施 のための 改 正 701 Ⅰ 法 人 税 法 関 係 701 ㈠ 外 国 法 人 の 法 人 税 701 1 課 税 所 得 の 範 囲 の 変 更 等 701 2 国 内 源 泉 所 得 の 範 囲 702 3 恒 久 的 施 設 帰 属 所 得 に 係 る 所 得 の 金 額 の 計 算 703 4 外 国 法 人 の 中 間 申 告 705 次 5 外 国 普 通 法 人 となった 旨 の 届 出 等 706 ㈡ 内 国 法 人 の 外 国 税 額 控 除 708 1 国 外 所 得 金 額 708 2 国 外 事 業 所 等 帰 属 所 得 に 係 る 所 得 の 金 額 の 計 算 710 3 その 他 の 国 外 源 泉 所 得 に 係 る 所 得 の 金 額 の 計 算 713 4 控 除 限 度 額 の 計 算 714 5 連 結 国 外 所 得 金 額 715 Ⅱ 所 得 税 法 関 係 717 ㈠ 非 居 住 者 及 び 法 人 の 納 税 義 務 源 泉 徴 収 717 ㈡ 居 住 者 の 納 税 義 務 747 Ⅲ 租 税 特 別 措 置 法 関 係 772 Ⅳ 租 税 条 約 等 実 施 特 例 法 関 係 779 Ⅴ 地 方 法 人 税 法 関 係 780 Ⅵ 復 興 財 確 法 ( 復 興 特 別 所 得 税 関 係 ) 781 七 適 格 合 併 等 の 範 囲 等 に 関 する 特 例 (ク ロスボーダーの 組 織 再 編 成 に 係 る 適 格 性 判 定 の 特 例 )の 改 正 781 八 法 人 税 改 革 関 係 785 九 行 政 手 続 における 特 定 の 個 人 を 識 別 す るための 番 号 の 利 用 等 に 関 する 法 律 等 の 施 行 に 伴 う 国 際 課 税 関 係 の 改 正 788 はじめに 近 年 多 国 籍 企 業 が 税 制 の 隙 間 を 利 用 した 節 税 対 策 により 税 負 担 を 軽 減 していることに 国 際 的 な 批 判 が 高 まっています この 問 題 に 各 国 で 協 調 し て 対 応 するため 経 済 協 力 開 発 機 構 (OECD)の 租 税 委 員 会 において G20メンバー 国 との 協 働 の 下 税 源 浸 食 と 利 益 移 転 (BEPS:Base Erosion and Profit Shifting)プロジェクト の 取 組 みが 進 められており 平 成 26 年 9 月 にその 第 一 弾 の 報 告 書 が 公 表 されました また 外 国 の 金 融 機 関 を 通 じた 国 際 的 な 脱 税 及 び 租 税 回 避 に 対 処 するため 615

同 年 OECDは 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 を 各 国 税 務 当 局 間 で 自 動 的 に 交 換 するための 国 際 基 準 ( 共 通 報 告 基 準 )を 策 定 し 同 基 準 はG20 財 務 大 臣 会 合 及 びサミットにも 報 告 されました 平 成 27 年 度 税 制 改 正 では こうしたG20/ OECDが 推 進 しているBEPSプロジェクトや 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 といった 国 際 的 取 組 みを 踏 まえ 主 として 以 下 のような 措 置 を 講 じています 第 一 に 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 見 直 しを 行 い 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 ける 配 当 等 が 当 該 外 国 子 会 社 の 本 店 所 在 地 国 の 法 令 上 課 税 所 得 の 損 金 の 額 に 算 入 することとされている 場 合 ( 損 金 算 入 配 当 の 場 合 )には 本 制 度 の 適 用 対 象 から 除 外 する 措 置 を 講 じました 通 常 配 当 は 課 税 所 得 の 損 金 の 額 に 算 入 されませんが 一 部 の 外 国 の 法 令 では 損 金 算 入 が 認 められる 一 方 わが 国 で 益 金 不 算 入 とされて 課 税 されない 場 合 いず れの 国 でも 課 税 されない いわゆる 国 際 的 二 重 非 課 税 が 生 ずることとなります BEPSプロジ ェクトの 報 告 書 ( 行 動 2 )では 国 際 的 な 二 重 非 課 税 を 防 止 する 観 点 から 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 採 用 国 は 損 金 算 入 配 当 を 適 用 対 象 外 とすべきであ ると 勧 告 されており 本 改 正 はこうした 勧 告 を 踏 まえて 行 ったものです 第 二 に 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 に 関 する G20/ OECDによる 国 際 的 取 組 みへのコミットメ ントを 受 けて 外 国 の 金 融 機 関 の 口 座 を 通 じた 国 際 的 な 脱 税 及 び 租 税 回 避 に 対 処 することを 目 的 と して OECDが 策 定 した 共 通 報 告 基 準 を 国 内 法 制 化 し 国 内 の 金 融 機 関 に 対 し 非 居 住 者 が 保 有 す る 口 座 の 情 報 について 国 税 庁 に 報 告 することを 義 務 付 けました わが 国 では 国 税 庁 に 国 内 の 金 融 機 関 から 提 出 された 非 居 住 者 の 口 座 情 報 (2017 年 報 告 分 から) は 租 税 条 約 等 に 基 づいて 外 国 の 税 務 当 局 に2018 年 から 提 供 されることが 予 定 されており 租 税 条 約 等 の 相 手 国 の 税 務 当 局 からわが 国 の 居 住 者 の 口 座 情 報 の 提 供 も 同 様 に 予 定 されています また 平 成 27 年 度 税 制 改 正 ではBEPS 関 連 以 外 についても 国 際 課 税 関 係 では 主 に 次 のような 改 正 を 行 っています 第 一 に 店 頭 デリバティブ 取 引 に 係 る 証 拠 金 利 子 の 非 課 税 制 度 の 創 設 を 行 い 外 国 金 融 機 関 等 が 国 内 金 融 機 関 等 との 間 で 平 成 30 年 3 月 31 日 までに 行 う 店 頭 デリバティブ 取 引 に 関 して 当 該 国 内 金 融 機 関 等 に 預 託 する 証 拠 金 で 一 定 のものにつき 支 払 を 受 ける 利 子 について 所 得 税 を 非 課 税 とする 措 置 が 講 じられました 第 二 に 特 定 外 国 子 会 社 等 に 係 る 所 得 の 課 税 の 特 例 (いわゆる 外 国 子 会 社 合 算 税 制 ) 等 について 1 特 定 外 国 子 会 社 等 に 該 当 することとされる 著 し く 低 い 租 税 負 担 割 合 の 基 準 (いわゆるトリガー 税 率 )の20% 未 満 ( 改 正 前 20% 以 下 )への 変 更 2 外 国 子 会 社 合 算 税 制 の 適 用 除 外 基 準 ( 事 業 基 準 に おける 被 統 括 会 社 の 範 囲 事 業 基 準 の 判 定 に おける 統 括 会 社 事 業 持 株 会 社 の 要 件 等 ) の 見 直 しを 行 いました 第 三 に 国 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 変 更 の 円 滑 な 実 施 のための 改 正 を 行 いました 平 成 26 年 度 税 制 改 正 で OECDモデル 租 税 条 約 の 考 え 方 に 基 づいて 国 際 課 税 原 則 の 帰 属 主 義 への 変 更 ( 平 成 28 年 4 月 1 日 施 行 )が 措 置 されましたが こうし た 変 更 が 円 滑 に 実 施 されるよう 各 種 の 措 置 が 講 じられました これら 国 際 課 税 の 改 正 は 次 の 法 令 により 行 わ れています ( 法 律 ) 所 得 税 法 等 の 一 部 を 改 正 する 法 律 ( 平 成 27. 3.31 法 律 第 9 号 ) ( 政 令 ) 所 得 税 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 する 政 令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 141 号 ) 法 人 税 法 施 行 令 等 の 一 部 を 改 正 する 政 令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 142 号 ) 地 方 法 人 税 法 施 行 令 の 一 部 を 改 正 する 政 令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 143 号 ) 租 税 条 約 等 の 実 施 に 伴 う 所 得 税 法 法 人 税 法 及 び 地 方 税 法 の 特 例 等 に 関 する 法 律 施 行 令 の 一 部 を 改 正 する 政 令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 147 号 ) 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 等 の 一 部 を 改 正 する 政 616

令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 148 号 ) 復 興 特 別 所 得 税 に 関 する 政 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 152 号 ) 復 興 特 別 法 人 税 に 関 する 政 令 の 一 部 を 改 正 す る 政 令 ( 平 成 27. 3.31 政 令 第 153 号 ) ( 省 令 ) 租 税 条 約 等 の 実 施 に 伴 う 所 得 税 法 法 人 税 法 及 び 地 方 税 法 の 特 例 等 に 関 する 法 律 の 施 行 に 関 する 省 令 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 総 務 省 財 務 省 令 第 3 号 ) 所 得 税 法 施 行 規 則 等 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 22 号 ) 法 人 税 法 施 行 規 則 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 23 号 ) 租 税 条 約 等 の 実 施 に 伴 う 所 得 税 法 法 人 税 法 及 び 地 方 税 法 の 特 例 等 に 関 する 法 律 に 基 づく 租 税 条 約 に 基 づく 認 定 に 関 する 省 令 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 29 号 ) 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 等 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 30 号 ) 内 国 税 の 適 正 な 課 税 の 確 保 を 図 るための 国 外 送 金 等 に 係 る 調 書 の 提 出 等 に 関 する 法 律 施 行 規 則 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 32 号 ) 東 日 本 大 震 災 の 被 災 者 等 に 係 る 国 税 関 係 法 律 の 臨 時 特 例 に 関 する 法 律 施 行 規 則 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 33 号 ) 復 興 特 別 所 得 税 に 関 する 省 令 の 一 部 を 改 正 す る 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 34 号 ) 国 税 質 問 検 査 章 規 則 等 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 令 第 39 号 ) 法 人 税 法 施 行 規 則 の 一 部 を 改 正 する 省 令 ( 平 成 27. 4.15 財 務 省 令 第 46 号 )( 申 告 書 別 表 関 係 ) ( 告 示 ) 法 人 税 法 施 行 規 則 ( 昭 和 40 年 大 蔵 省 令 第 12 号 ) 第 8 条 の 3 の10 第 3 項 ( 同 令 第 26 条 の 3 第 4 項 及 び 第 37 条 の 3 の 2 第 3 項 において 準 用 す る 場 合 を 含 む ) 及 び 第 59 条 第 3 項 ( 同 令 第 26 条 の 3 第 3 項 第 26 条 の 5 第 2 項 第 37 条 の 3 の 2 第 4 項 第 62 条 及 び 第 67 条 第 3 項 において 準 用 する 場 合 を 含 む )の 規 定 に 基 づき これ らの 規 定 に 規 定 する 保 存 の 方 法 を 定 める 件 の 一 部 を 改 正 する 件 ( 平 成 27. 3.31 財 務 省 告 示 第 101 号 ) 所 得 税 法 施 行 規 則 第 56 条 第 1 項 ただし 書 第 58 条 第 1 項 及 び 第 61 条 第 1 項 の 規 定 に 基 づき これらの 規 定 に 規 定 する 記 録 の 方 法 及 び 記 載 事 項 取 引 に 関 する 事 項 並 びに 科 目 を 定 める 件 の 一 部 を 改 正 する 件 ( 平 成 27. 4.15 財 務 省 告 示 第 146 号 ) 所 得 税 法 施 行 規 則 第 63 条 第 5 項 に 規 定 する 保 存 の 方 法 を 定 める 件 の 一 部 を 改 正 する 件 ( 平 成 27. 4.15 財 務 省 告 示 第 147 号 ) 所 得 税 法 施 行 規 則 第 102 条 第 1 項 に 規 定 する 総 収 入 金 額 及 び 必 要 経 費 に 関 する 事 項 の 簡 易 な 記 録 の 方 法 を 定 める 件 の 一 部 を 改 正 する 件 ( 平 成 27. 4.15 財 務 省 告 示 第 148 号 ) 一 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 改 正 1 改 正 前 の 制 度 の 概 要 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 は 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 に 係 る 国 際 的 な 二 重 課 税 を 排 除 するため 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 益 金 不 算 入 とする 制 度 です ⑴ 外 国 子 会 社 の 範 囲 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 適 用 を 受 け る 内 国 法 人 に 係 る 外 国 子 会 社 は 次 の 要 件 を 満 たす 外 国 法 人 とされています( 旧 法 法 23の 2 1 旧 法 令 22の 4 1) 1 次 のイ 又 はロの 割 合 のいずれかが25% 以 上 となっていること イ 外 国 子 会 社 の 判 定 の 対 象 となる 外 国 法 人 617

の 発 行 済 株 式 又 は 出 資 (その 外 国 法 人 の 保 有 する 自 己 の 株 式 又 は 出 資 を 除 きます ) の 総 数 又 は 総 額 ( 以 下 発 行 済 株 式 等 と いいます )のうち 内 国 法 人 が 保 有 してい る 株 式 又 は 出 資 の 数 又 は 金 額 の 占 める 割 合 ロ 外 国 子 会 社 の 判 定 の 対 象 となる 外 国 法 人 の 発 行 済 株 式 等 のうちの 議 決 権 のあるもの のうち 内 国 法 人 が 保 有 している 議 決 権 のあ る 株 式 又 は 出 資 の 数 又 は 金 額 の 占 める 割 合 2 上 記 1の 状 態 が 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 適 用 を 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 支 払 義 務 が 確 定 する 日 (その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 が 法 人 税 法 第 24 条 第 1 項 ( 配 当 等 の 額 とみ なす 金 額 )の 規 定 によりみなされる 金 額 ( 資 本 の 払 戻 しに 係 る 部 分 を 除 きます )である 場 合 には 支 払 義 務 が 確 定 する 日 の 前 日 ) 以 前 6 月 以 上 継 続 していること ⑵ 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 対 象 となる 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 は 法 人 税 法 第 23 条 第 1 項 第 1 号 ( 受 取 配 当 等 の 益 金 不 算 入 )に 掲 げる 金 額 すなわち 剰 余 金 の 配 当 利 益 の 配 当 又 は 剰 余 金 の 分 配 の 額 とされています( 旧 法 法 23の 2 1 ) ⑶ 益 金 不 算 入 額 の 計 算 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 により 益 金 不 算 入 とされる 額 は 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 からその 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 費 用 の 額 に 相 当 するものとして 計 算 された 金 額 を 控 除 した 金 額 とされています( 旧 法 法 23 の21) 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 費 用 の 額 に 相 当 す る 金 額 とは 具 体 的 にはその 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 5 % 相 当 額 とされ 結 果 的 には 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の95% 相 当 額 が 益 金 不 算 入 となります ( 旧 法 令 22の 4 2) ⑷ 適 用 要 件 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 は 確 定 申 告 書 修 正 申 告 書 又 は 更 正 請 求 書 に 益 金 不 算 入 と される 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 及 びその 計 算 に 関 す る 明 細 を 記 載 した 書 類 の 添 付 があり かつ 次 の 書 類 を 保 存 している 場 合 に 限 り 適 用 するこ ととされています( 旧 法 法 23の 2 3 旧 法 規 8 の5) 1 外 国 法 人 が 外 国 子 会 社 に 該 当 することを 証 する 書 類 具 体 的 には 内 国 法 人 の 持 株 割 合 が25% 以 上 であること 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 支 払 義 務 が 確 定 する 日 及 び 保 有 期 間 が 6 月 以 上 であ ることを 証 する 書 類 として 配 当 通 知 書 や 資 本 金 の 払 い 込 みを 証 する 書 類 等 がこれに 当 たり ます 2 外 国 子 会 社 の 益 金 不 算 入 とされる 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 事 業 年 度 の 貸 借 対 照 表 損 益 計 算 書 及 び 株 主 資 本 等 変 動 計 算 書 損 益 金 の 処 分 に 関 する 計 算 書 その 他 これらに 類 する 書 類 3 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 額 がある 場 合 のその 外 国 源 泉 税 等 の 額 が 課 さ れた 申 告 書 の 写 し 等 又 は 納 付 がされている 場 合 の 納 付 書 等 のタックス レシート なお 益 金 不 算 入 とされる 金 額 は 確 定 申 告 書 等 に 添 付 した 書 類 に 記 載 された 金 額 を 限 度 とす ることとされています( 旧 法 法 23の 2 3) ま た その 書 類 の 保 存 がない 場 合 においても そ の 書 類 の 保 存 がなかったことについてやむを 得 ない 事 情 があると 税 務 署 長 が 認 めるときには その 書 類 の 保 存 がなかった 金 額 につき 制 度 の 適 用 をすることができるものとして 宥 恕 規 定 が 設 けられています( 旧 法 法 23の 2 4) ⑸ 外 国 子 会 社 から 受 ける 配 当 等 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 損 金 不 算 入 等 1 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 適 用 を 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 額 の 損 金 不 算 入 618

外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 につき 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 適 用 を 受 ける 場 合 には その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 額 は 損 金 不 算 入 とさ れます( 旧 法 法 39の 2 ) 2 外 国 源 泉 税 等 の 額 の 外 国 税 額 控 除 制 度 の 不 適 用 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 額 については 外 国 税 額 控 除 制 度 の 対 象 となる 控 除 対 象 外 国 法 人 税 の 額 に 含 まれないこととされています( 旧 法 法 69 旧 法 令 142の 2 7 三 ) 2 改 正 の 内 容 通 常 配 当 は 支 払 法 人 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 として 認 識 されませんが 一 部 の 外 国 の 法 令 により 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 される 配 当 (いわゆる 損 金 算 入 配 当 )があります そのような 配 当 の 支 払 を 受 けた 内 国 法 人 においては 本 制 度 により 益 金 に 算 入 さ れず 課 税 されないこととなり 国 際 的 な 二 重 非 課 税 が 生 ずることとなります このような 国 際 的 な 二 重 非 課 税 への 対 応 として OECDの 税 源 浸 食 と 利 益 移 転 (BEPS)プロジ ェクト の 報 告 書 において 配 当 益 金 不 算 入 制 度 を 採 用 している 国 は 損 金 算 入 配 当 を 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 対 象 外 とするよう 勧 告 がなされました この 勧 告 を 踏 まえ 今 回 の 改 正 において 損 金 算 入 配 当 が 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 の 対 象 か ら 除 外 されました ( 注 ) 今 回 の 改 正 においては 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 が 損 金 算 入 配 当 に 該 当 し ないことを 明 らかにする 書 類 について 特 段 の 改 正 は 行 われていません 支 払 配 当 の 損 金 算 入 制 度 を 有 する 一 部 の 外 国 の 制 度 を 前 提 とす ると 損 金 算 入 配 当 に 該 当 しないことを 確 認 するために 最 低 限 必 要 な 書 類 としては 1 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 元 本 で ある 株 式 等 の 種 類 ( 普 通 株 式 か 優 先 株 式 か 等 ) を 確 認 できる 書 類 や 2 損 益 金 の 処 分 の 決 議 に 関 する 事 項 が 記 載 された 株 主 総 会 の 決 議 書 等 が 考 えられます これらの 書 類 については 外 国 子 会 社 配 当 益 金 不 算 入 制 度 を 適 用 する 場 合 に 保 存 しなければならないこととされる 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 支 払 う 外 国 法 人 が 外 国 子 会 社 に 該 当 することを 証 する 書 類 ( 法 規 8 の 5 1 一 )や 外 国 子 会 社 の 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 事 業 年 度 の 損 益 金 の 処 分 に 関 する 計 算 書 その 他 これに 類 する 書 類 ( 法 規 8 の 5 1 二 )に 該 当 するものと 考 えられ 現 行 規 定 において 既 に 保 存 義 務 が 課 されていると 考 え られることから 新 たに 保 存 義 務 を 課 す 改 正 は 行 われていません ⑴ 益 金 不 算 入 の 対 象 から 除 外 される 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 1 原 則 法 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 で その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 全 部 又 は 一 部 がその 外 国 子 会 社 の 本 店 所 在 地 国 の 法 令 においてその 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 することとされてい る 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 該 当 する 場 合 におけ るその 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 は 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされました( 法 法 23の 2 2 一 ) こ れは 損 金 算 入 配 当 といった 性 質 を 備 えてい る 剰 余 金 の 配 当 等 である 場 合 には その 剰 余 金 の 配 当 等 を 受 ける 内 国 法 人 において その 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 全 額 を 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とするというものです ( 注 ) 純 資 産 残 高 に 一 定 の 利 子 率 を 乗 じた 金 額 について 実 際 の 支 払 の 有 無 にかかわらず 利 子 を 支 払 ったものとみなして 損 金 算 入 する 制 度 (いわゆる 資 本 利 子 控 除 制 度 )は 実 際 の 配 当 の 支 払 との 間 に 必 ずしも 対 応 関 係 があるものではないことから 資 本 利 子 控 除 制 度 の 適 用 を 受 けた 外 国 子 会 社 からの 剰 余 金 の 配 当 等 が 資 本 利 子 控 除 制 度 の 適 用 を 受 けたことのみをもって 損 金 算 入 配 当 に 該 当 するということはないものと 考 えられます 619

2 実 額 法 損 金 算 入 配 当 は 原 則 として 上 記 1の 原 則 法 により 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされますが 実 際 に 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 金 額 に 対 応 する 受 取 配 当 の 額 をもって 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされる 金 額 とする 実 額 法 を 選 択 することができます 具 体 的 には 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 け る 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 で その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 一 部 がその 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 されたものである 場 合 には 上 記 1にかかわらず その 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 のうちその 損 金 の 額 に 算 入 された 部 分 の 金 額 ( 以 下 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 といいます )をもって 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされる 金 額 とすることがで きることとされています( 法 法 23の 2 3) イ 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 は 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に イに 掲 げる 金 額 のロに 掲 げる 金 額 に 対 する 割 合 (イにおいて 損 金 算 入 配 当 割 合 といいます )を 乗 じて 計 算 した 金 額 その 他 合 理 的 な 方 法 により 計 算 した 金 額 設 例 とされています( 法 令 22の 4 4) イ ロに 掲 げる 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 のうち その 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 金 額 ロ その 内 国 法 人 がその 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 元 本 である 株 式 又 は 出 資 の 総 数 又 は 総 額 につきその 外 国 子 会 社 により 支 払 われた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 は 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 のうち 実 際 にその 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 部 分 の 金 額 を 表 すものです 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 の 株 式 等 を100% 保 有 していない 場 合 には その 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 のうち 外 国 子 会 社 における 損 金 算 入 配 当 の 総 額 に 対 応 した 金 額 を 算 定 す る 必 要 があります そこで 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に その 外 国 子 会 社 における 損 金 算 入 配 当 割 合 を 乗 じて 計 算 した 金 額 を 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 としているものです 具 体 的 な 計 算 例 で 示 すと 以 下 のとおりです 計 算 の 前 提 1 内 国 法 人 による 外 国 子 会 社 の 発 行 済 株 式 の 保 有 割 合 :50% 2 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 :50 3 内 国 法 人 の 当 期 利 益 :50 4 外 国 子 会 社 の 剰 余 金 の 配 当 等 の 支 払 総 額 :100 5 4のうち 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 金 額 :80 原 則 法 の 適 用 ( 法 法 23の 2 2 一 ) 実 額 法 ( 法 法 23の 2 3) 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされる 金 額 50( 受 取 配 当 の 全 額 ) 40(50 80/100) 益 金 不 算 入 の 対 象 とされる 金 額 9.5((50-40) 95%) 所 得 の 金 額 50 40.5(50-9.5) 原 則 法 の 適 用 原 則 法 においては その 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 全 額 (50)が 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされます 実 額 法 の 適 用 原 則 法 に 代 えて 実 際 に 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 金 額 に 対 応 する 受 取 配 当 の 額 ( 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 :40)をもって 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされる 金 額 とする 実 額 法 を 選 択 することができます 益 金 不 算 入 の 対 象 とされる 金 額 は 内 国 法 人 が 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 (50)から 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 (40)を 控 除 した 残 額 の95% 相 当 額 (9.5)となります 620

ロ 適 用 要 件 実 額 法 は 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 受 ける 日 の 属 する 事 業 年 度 に 係 る 確 定 申 告 書 修 正 申 告 書 又 は 更 正 請 求 書 に 実 額 法 の 適 用 を 受 けようとする 旨 並 びに 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 及 びその 計 算 に 関 する 明 細 を 記 載 した 書 類 の 添 付 があり かつ 次 の 書 類 を 保 存 している 場 合 に 限 り 適 用 すること とされています( 法 法 23の 2 7 法 規 8 の 5 2 ) イ 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 された 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 明 らかにする 書 類 ロ 外 国 子 会 社 の 本 店 所 在 地 国 の 法 令 によ り 課 される 法 人 税 に 相 当 する 税 に 関 する 申 告 書 でイの 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 事 業 年 度 に 係 るものの 写 し ハ 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 の 計 算 に 関 する 明 細 を 記 載 した 書 類 ニ 外 国 子 会 社 の 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 事 業 年 度 の 貸 借 対 照 表 損 益 計 算 書 及 び 株 主 資 本 等 変 動 計 算 書 損 益 金 の 処 分 に 関 する 計 算 書 その 他 これらに 類 する 書 類 ホ その 他 参 考 となるべき 事 項 を 記 載 した 書 類 ⑵ 原 則 法 と 実 額 法 の 選 択 上 記 ⑴2ロのとおり 実 額 法 は 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 受 ける 日 の 属 する 事 業 年 度 に 係 る 確 定 申 告 書 修 正 申 告 書 又 は 更 正 請 求 書 に 一 定 の 書 類 の 添 付 があり かつ 一 定 の 書 類 を 保 存 し ている 場 合 に 限 り 適 用 することとされていま す また 内 国 法 人 の 確 定 申 告 の 時 点 では 上 記 ⑴1の 原 則 法 に 基 づく 金 額 を 益 金 の 額 に 算 入 し その 後 更 正 の 請 求 によって 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 について 実 額 法 による 計 算 を 行 うこともできます 具 体 的 な 例 を 示 すと 以 下 のとおりです 原 則 法 と 実 額 法 の 選 択 1 < 前 提 > 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 剰 余 金 の 配 当 等 100( 外 国 子 会 社 の 本 店 所 在 地 国 の 法 令 上 90が 損 金 算 入 とされる)の 支 払 を 受 けた 場 合 1 配 当 受 領 ( 支 払 ) 事 業 年 度 原 則 法 2 子 会 社 の 申 告 による 損 金 算 入 額 の 確 定 実 額 法 3 子 会 社 への 外 国 当 局 による 調 査 又 は 子 会 社 の 自 発 的 な 修 正 による 損 金 算 入 額 の 変 動 実 額 法 外 国 子 会 社 支 払 配 当 100 損 金 算 入 90 損 金 算 入 90 減 額 20 損 金 算 入 70 例 1 内 国 法 人 受 取 配 当 100 益 金 算 入 100 < 原 則 > 調 整 不 要 (これも 可 ) (これも 可 ) 益 金 不 算 入 10 益 金 不 算 入 10 < 原 則 > 益 金 不 算 入 20 益 金 算 入 90 調 整 不 要 益 金 算 入 70 法 法 23の 2 2 一 法 法 23の 2 3 法 法 23の 2 3 <1 配 当 受 領 事 業 年 度 における 内 国 法 人 の 処 理 > 原 則 法 を 適 用 すると その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 一 部 (90)でも 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 される 場 合 には その 支 払 を 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 全 額 (100)が 内 国 法 人 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 されます <2 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 後 に 外 国 子 会 社 の 申 告 により1の 配 当 支 払 事 業 年 度 の 損 金 算 入 額 が 確 定 した 場 合 の 内 国 法 人 の1の 配 当 受 領 事 業 年 度 に 係 る 益 金 算 入 額 の 処 理 > 原 則 法 を 適 用 すると 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 調 整 する 必 要 はありません 実 額 法 を 適 用 すると 更 正 の 請 求 によって 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 減 額 すること(100 90)が 可 能 です <3 2の 後 の 事 業 年 度 に 外 国 子 会 社 の1の 配 当 支 払 事 業 年 度 の 損 金 算 入 額 が 減 額 した 場 合 の 内 国 法 人 の1の 配 当 受 領 事 業 年 度 に 係 る 益 金 算 入 額 の 処 理 > 原 則 法 を 適 用 すると 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 調 整 する 必 要 はありません 実 額 法 を 適 用 すると 更 正 の 請 求 によって 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 減 額 すること(100 70)が 可 能 です ( 注 ) 益 金 不 算 入 とされる 金 額 の 計 算 上 控 除 される 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 5 % 相 当 額 は 考 慮 していません( 次 頁 の 例 においても 同 じです ) 621

⑶ 実 額 法 の 適 用 を 受 けた 後 に 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 が 増 額 された 場 合 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 につき 上 記 ⑴2の 実 額 法 の 適 用 を 受 け た 場 合 において その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 受 けた 日 の 属 する 事 業 年 度 後 の 各 事 業 年 度 におい て 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 が 増 額 されたと きは 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされる 金 額 は そ の 増 額 された 後 の 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 とされます( 法 法 23の 2 4) したがって こ の 場 合 には その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 受 けた 日 の 属 する 事 業 年 度 の 益 金 不 算 入 額 を 再 計 算 す る 必 要 があります 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 益 金 算 入 部 分 の 金 額 につき 修 正 を 行 うことから 損 金 算 入 対 応 受 取 配 当 等 の 額 の 増 額 のあった 当 期 において 修 正 処 理 を 行 うのでなく 内 国 法 人 のその 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 を 受 けた 日 の 属 する 事 業 年 度 に 遡 って 修 正 処 理 を 行 うこととなります 具 体 的 な 例 を 示 すと 以 下 のとおりです 原 則 法 と 実 額 法 の 選 択 2 < 前 提 > 内 国 法 人 が 外 国 子 会 社 から 剰 余 金 の 配 当 等 100( 外 国 子 会 社 の 本 店 所 在 地 国 の 法 令 上 50が 損 金 算 入 とされる)の 支 払 を 受 けた 場 合 1 配 当 受 領 ( 支 払 ) 事 業 年 度 原 則 法 2 子 会 社 の 申 告 による 損 金 算 入 額 の 確 定 実 額 法 3 子 会 社 への 外 国 当 局 による 調 査 又 は 子 会 社 の 自 発 的 な 修 正 による 損 金 算 入 額 の 変 動 実 額 法 外 国 子 会 社 支 払 配 当 100 損 金 算 入 50 損 金 算 入 50 増 額 20 損 金 算 入 50 例 2 内 国 法 人 受 取 配 当 100 益 金 算 入 100 < 原 則 > 調 整 不 要 (これも 可 ) 益 金 不 算 入 50 益 金 算 入 50 2で 事 後 調 整 をした 場 合 は 損 金 算 入 の 増 額 後 の 金 額 について 益 金 算 入 する 必 要 < 原 則 > 調 整 不 要 益 金 不 算 入 30 益 金 算 入 20 益 金 算 入 50 法 法 23の 2 2 一 法 法 23の 2 3 法 法 23の 2 4 <1 配 当 受 領 事 業 年 度 における 内 国 法 人 の 処 理 > 原 則 法 を 適 用 すると その 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 一 部 (50)でも 外 国 子 会 社 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 損 金 の 額 に 算 入 される 場 合 には その 支 払 を 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 の 全 額 (100)が 内 国 法 人 の 所 得 の 金 額 の 計 算 上 益 金 の 額 に 算 入 されます <2 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 後 に 外 国 子 会 社 の 申 告 により1の 配 当 支 払 事 業 年 度 の 損 金 算 入 額 が 確 定 した 場 合 の 内 国 法 人 の1の 配 当 受 領 事 業 年 度 に 係 る 益 金 算 入 額 の 処 理 > 原 則 法 を 適 用 すると 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 調 整 する 必 要 はありません 実 額 法 を 適 用 すると 更 正 の 請 求 によって 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 減 額 すること(100 50)が 可 能 です <3 2の 後 の 事 業 年 度 に 外 国 子 会 社 の1の 配 当 支 払 事 業 年 度 の 損 金 算 入 額 が 増 額 した 場 合 の 内 国 法 人 の1の 配 当 受 領 事 業 年 度 に 係 る 益 金 算 入 額 の 処 理 > 原 則 法 を 適 用 すると 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 調 整 する 必 要 はありません 既 に 実 額 法 を 適 用 していた 場 合 には 修 正 申 告 によって その 増 額 された 損 金 算 入 額 に 基 づいて 1の 配 当 受 領 事 業 年 度 の 益 金 算 入 額 を 調 整 (5 0 70)する 必 要 があります ⑷ 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 損 金 不 算 入 等 今 回 の 改 正 において 損 金 算 入 配 当 が 益 金 不 算 入 の 対 象 から 除 外 されたことに 伴 い 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 損 金 不 算 入 及 びその 外 国 源 泉 税 等 の 外 国 税 額 控 除 に 関 する 規 定 について 見 直 しが 行 われま した 1 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 外 国 源 泉 税 等 の 額 の 損 金 不 算 入 今 回 の 改 正 において 外 国 子 会 社 から 受 ける 損 金 算 入 配 当 が 益 金 不 算 入 の 対 象 から 除 外 さ れたことに 伴 い 益 金 不 算 入 の 対 象 から 除 外 される 配 当 に 係 る 部 分 の 外 国 源 泉 税 等 が 損 金 不 算 入 の 対 象 外 とされました( 法 法 39の 2 ) これは 外 国 子 会 社 から 受 ける 損 金 算 入 配 当 は 益 金 不 算 入 の 対 象 外 とされることにより 内 国 法 人 の 課 税 所 得 に 算 入 されることから その 損 金 算 入 配 当 の 額 を 獲 得 するために 要 し た 費 用 についても 課 税 所 得 の 計 算 上 損 金 算 入 622

し 費 用 収 益 を 対 応 させるという 趣 旨 のもの です 2 外 国 源 泉 税 等 の 額 の 外 国 税 額 控 除 制 度 今 回 の 改 正 において 外 国 子 会 社 から 受 ける 損 金 算 入 配 当 が 益 金 不 算 入 の 対 象 から 除 外 さ れたことに 伴 い 適 切 な 二 重 課 税 排 除 の 観 点 から 益 金 不 算 入 の 対 象 から 除 外 される 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 に 係 る 部 分 の 外 国 源 泉 税 等 が 外 国 税 額 控 除 の 対 象 とされました( 法 法 69 法 令 142の 2 7 三 ) ( 注 ) 内 国 法 人 が 外 国 税 額 控 除 の 適 用 を 受 ける 場 合 には その 外 国 源 泉 税 等 の 額 は 損 金 不 算 入 とされます( 法 法 41) ( 参 考 ) 外 国 源 泉 税 等 の 額 の 処 理 を 含 めた 課 税 関 係 を 示 すと 以 下 のとおりです 内 国 法 人 が 外 国 法 人 から 受 ける 配 当 に 係 る 課 税 関 係 1 課 税 外 国 法 人 から 受 ける 配 当 外 国 子 会 社 からの 配 当 ( 持 株 割 合 25% 以 上 ) 2 95% 免 除 損 金 算 入 配 当 ( 全 額 ) 3 課 税 4 一 部 課 税 損 金 算 入 配 当 ( 一 部 ) 外 国 法 人 から 受 ける 配 当 受 取 配 当 に 係 る 課 税 ( 法 法 23の 2 ) 受 取 配 当 に 係 る 外 国 源 泉 税 ( 法 法 39の 2 ) 費 用 収 益 対 応 受 取 配 当 に 係 る 外 国 源 泉 税 についての 外 税 控 除 ( 法 令 142の 2 7 三 ) 二 重 課 税 の 排 除 ベン 図 1の 配 当 課 税 ( 損 金 算 入 )* あり ベン 図 2の 配 当 95% 免 除 ( 法 法 23の 2 1) 損 金 不 算 入 なし ベン 図 3の 配 当 課 税 ( 法 法 23の 2 2) ( 損 金 算 入 )* あり ベン 図 4の 配 当 ( 注 ) 支 払 国 において 損 金 算 入 された 部 分 支 払 国 において 損 金 算 入 されなかった 部 分 課 税 ( 法 法 23の 2 23) 95% 免 除 ( 法 法 23の 2 1) ( 損 金 算 入 )* あり 損 金 不 算 入 (*) 外 国 税 額 控 除 を 行 う 場 合 には グロスアップのため 損 金 不 算 入 となります( 法 法 41) ( 注 ) 実 額 法 を 適 用 した 場 合 の 処 理 を 示 します なお 原 則 法 を 適 用 した 場 合 は ベン 図 3の 配 当 を 受 けた 場 合 の 課 税 関 係 と 同 様 です 3 適 用 関 係 上 記 2 の 改 正 は 現 在 計 画 中 の 投 資 案 件 の 見 直 しに 要 する 期 間 を 考 慮 して 内 国 法 人 が 平 成 28 年 4 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 において 外 国 子 会 社 から 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 について 適 用 し 内 国 法 人 が 同 日 前 に 開 始 した 事 業 年 度 におい て 外 国 子 会 社 から 受 けた 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 につ いては 従 前 どおりとされています( 改 正 法 附 則 241) なし また 既 に 行 った 投 資 に 係 る 課 税 関 係 の 激 変 緩 和 の 観 点 から 内 国 法 人 の 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 30 年 3 月 31 日 までの 間 に 開 始 する 各 事 業 年 度 において 受 ける 剰 余 金 の 配 当 等 の 額 ( 平 成 28 年 4 月 1 日 において 保 有 する 外 国 子 会 社 に 該 当 する 外 国 法 人 の 株 式 等 に 係 るものに 限 ります )に 係 る 本 制 度 の 適 用 についても 従 前 どおりとされていま す( 改 正 法 附 則 242) 623

二 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 のための 報 告 制 度 の 整 備 1 制 度 整 備 の 背 景 趣 旨 等 ⑴ 租 税 条 約 等 に 基 づく 税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 の 概 要 経 済 取 引 のグローバル 化 が 進 展 する 中 で 国 境 を 越 える 取 引 が 恒 常 的 に 行 われ 資 産 の 保 有 運 用 の 形 態 も 複 雑 化 多 様 化 していますが 租 税 の 賦 課 徴 収 を 確 実 に 行 うためには 国 内 で 入 手 できる 情 報 だけではなく 国 外 にある 情 報 を 適 切 に 入 手 することが 重 要 です しかしなが ら この 国 外 にある 情 報 を 入 手 するには 外 国 の 主 権 ( 執 行 管 轄 権 )により 制 約 を 受 けます こ のため わが 国 を 含 め 各 国 の 税 務 当 局 は 租 税 条 約 等 に 基 づき 租 税 に 関 する 情 報 を 互 いに 提 供 する 仕 組 み( 情 報 交 換 )を 設 け 国 際 的 な 脱 税 及 び 租 税 回 避 に 対 処 しています わが 国 は 平 成 27 年 6 月 1 日 現 在 64の 租 税 条 約 等 を 締 結 し 90か 国 地 域 に 適 用 されてい ますが 全 ての 租 税 条 約 等 に 情 報 交 換 に 関 する 規 定 が 定 められています この 租 税 条 約 等 に 基 づく 税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 には 1 要 請 に 基 づく 情 報 交 換 2 自 発 的 情 報 交 換 及 び3 自 動 的 情 報 交 換 の 3 つの 形 態 が あり 近 年 わが 国 では 年 間 数 十 万 件 の 情 報 交 換 を 実 施 しています ( 注 ) 租 税 条 約 等 には 租 税 条 約 のほか わが 国 が 締 結 したその 他 の 国 際 約 束 ( 行 政 取 極 ) で 租 税 に 関 する 情 報 を 相 互 に 提 供 することを 定 める 規 定 を 有 するものが 含 まれます( 実 特 法 2 二 ) ( 参 考 1 ) 平 成 27 年 6 月 1 日 現 在 わが 国 が 締 結 している 条 約 数 及 び 適 用 されている 国 地 域 数 の 内 訳 は 以 下 のとおりです 1 二 重 課 税 の 回 避 脱 税 及 び 租 税 回 避 等 への 対 応 を 主 たる 内 容 とする 条 約 : 53 条 約 64か 国 地 域 2 租 税 に 関 する 情 報 交 換 を 主 たる 内 容 とする 条 約 :10 条 約 10か 国 地 域 (う ち 行 政 取 極 に 基 づく 情 報 交 換 協 定 を 締 結 している 国 地 域 は 5 条 約 5 か 国 地 域 ) なお わが 国 が 締 結 してい る 情 報 交 換 協 定 は 情 報 交 換 の 形 態 が 要 請 に 基 づく 情 報 交 換 に 限 定 されて います 3 税 務 行 政 執 行 共 助 条 約 ( 締 約 国 はわ が 国 を 除 いて 全 48か 国 うちわが 国 と 二 国 間 条 約 を 締 結 していない 国 は16か 国 ) ( 参 考 2 ) 平 成 25 年 7 月 から 平 成 26 年 6 月 までに おけるわが 国 の 税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 の 実 績 は 以 下 のとおりです( 平 成 26 年 11 月 国 税 庁 平 成 25 事 務 年 度 における 租 税 条 約 等 に 基 づく 情 報 交 換 事 績 の 概 要 ) 1 要 請 に 基 づく 情 報 交 換 イ 国 税 庁 から 外 国 税 務 当 局 への 要 請 件 数 :720 件 ロ 外 国 税 務 当 局 から 国 税 庁 への 要 請 件 数 :106 件 2 自 発 的 情 報 交 換 イ 国 税 庁 から 外 国 税 務 当 局 への 提 供 件 数 :6,881 件 ロ 外 国 税 務 当 局 から 国 税 庁 への 提 供 件 数 :3,062 件 3 自 動 的 情 報 交 換 イ 国 税 庁 から 外 国 税 務 当 局 への 提 供 件 数 :126,000 件 ロ 外 国 税 務 当 局 から 国 税 庁 への 提 供 件 数 :133,000 件 624

税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 の 形 態 (イメージ) 1. 要 請 に 基 づく 情 報 交 換 2 情 報 交 換 要 請 国 税 庁 4 関 連 情 報 の 提 供 1 調 査 ( 課 税 上 の 問 題 の 把 握 ) 3 調 査 ( 情 報 収 集 ) 外 国 税 務 当 局 2. 自 発 的 情 報 交 換 国 税 庁 2 一 方 的 に 情 報 提 供 1 調 査 ( 外 国 における 課 税 上 の 問 題 の 把 握 ) 外 国 税 務 当 局 3. 自 動 的 情 報 交 換 国 税 庁 1 法 定 調 書 から 情 報 収 集 2 大 量 一 括 の 情 報 提 供 外 国 税 務 当 局 ⑵ 自 動 的 情 報 交 換 を 巡 る 国 際 的 な 取 組 みの 経 緯 2008 年 のUBS 事 件 等 を 受 けて 米 国 内 で 批 判 が 高 まり 2010 年 3 月 米 国 市 民 による 外 国 の 金 融 機 関 の 口 座 を 利 用 した 脱 税 を 防 止 する 外 国 口 座 税 務 コンプライアンス 法 (FATCA: Foreign Account Tax Compliance Act) が 米 国 で 成 立 し 2012 年 に 欧 州 5 か 国 がFATCAへ の 対 応 について 米 国 と 合 意 したことを 契 機 とし て OECDは 税 務 当 局 間 で 非 居 住 者 の 口 座 情 報 を 提 供 し 合 う 自 動 的 情 報 交 換 に 関 する 国 際 基 準 の 策 定 に 着 手 しました 2013 年 9 月 にサンクトペテルブルグで 行 われ たG20 首 脳 会 議 においては OECDによる 国 際 基 準 の 策 定 を 支 持 するとともに 2014 年 央 まで に 自 動 的 情 報 交 換 の 技 術 的 様 式 を 完 成 させるこ とにコミットしました ( 参 考 ) G20サンクトペテルブルグ サミット 首 脳 宣 言 ( 仮 訳 抜 粋 ) 我 々は 税 の 透 明 性 の 分 野 で 達 成 された 最 近 の 進 展 を 称 賛 し 多 国 間 及 び 二 国 間 の 自 動 的 情 報 交 換 のための 真 にグローバルな モデルに 関 するOECDの 提 案 を 完 全 に 支 持 する その 他 のあらゆる 国 地 域 に 可 能 な 限 り 早 期 に 我 々に 加 わることを 求 めつつ 我 々は 新 しい 国 際 基 準 としての 自 動 的 情 報 交 換 にコミットしている なお 当 該 基 準 は 守 秘 義 務 と 交 換 された 情 報 の 適 切 な 使 用 を 確 保 しなければならない 我 々は 2014 年 2 月 までに 自 動 的 情 報 交 換 のため のそうした 新 しい 単 一 の 国 際 基 準 を 提 示 す ることを 目 的 とした G20 諸 国 とともに 行 う OECDの 作 業 を 完 全 に 支 持 し 2014 年 央 ま でに 効 果 的 な 自 動 的 交 換 の 技 術 的 様 式 を 完 成 させることにコミットする 並 行 して 我 々は 2015 年 末 までにG20 諸 国 間 で 税 に 関 する 自 動 的 情 報 交 換 が 開 始 されることを 期 待 する そ し て 2014 年 1 月 OECD 租 税 委 員 会 が 共 通 報 告 基 準 (CRS:Common Reporting Standard) を 承 認 し 同 年 2 月 にOECDがこ れを 公 表 し 同 月 にシドニーで 行 われたG20 財 務 大 臣 中 央 銀 行 総 裁 会 議 がこれを 支 持 するに 至 りました その 後 同 年 7 月 に 共 通 報 告 基 準 の 統 一 的 な 適 用 を 確 保 するための 実 施 細 目 を 定 625

めた 共 通 報 告 基 準 のコメンタリー 及 び 税 務 当 局 間 の 情 報 に 用 いるデータ 言 語 構 造 や 情 報 の 送 受 信 手 段 等 の 必 要 な 技 術 的 側 面 (CRSスキーマ) も 公 表 されています ( 参 考 ) G20 財 務 大 臣 中 央 銀 行 総 裁 会 議 声 明 ( 仮 訳 抜 粋 ) 我 々は 相 互 主 義 に 基 づく 税 に 関 する 情 報 の 自 動 的 な 交 換 のための 共 通 報 告 基 準 を 支 持 し 9 月 の 会 合 において 我 々の 実 施 計 画 を 詳 細 にするために 我 々の 金 融 機 関 を 含 む 全 ての 関 係 団 体 と 協 働 していく ⑶ 共 通 報 告 基 準 の 概 要 共 通 報 告 基 準 は 自 動 的 情 報 交 換 の 対 象 となる 非 居 住 者 の 口 座 の 特 定 方 法 や 情 報 の 範 囲 等 を 各 国 で 共 通 化 する 国 際 基 準 であり これを 通 用 することにより 金 融 機 関 の 事 務 負 担 を 軽 減 しつつ 金 融 資 産 の 情 報 を 各 国 税 務 当 局 間 で 効 率 的 に 交 換 し 外 国 の 金 融 機 関 の 口 座 を 通 じ た 国 際 的 な 脱 税 及 び 租 税 回 避 に 対 処 することを 目 的 としています 共 通 報 告 基 準 の 概 要 は 以 下 のとおりで す 1 各 国 の 税 務 当 局 は それぞれ 自 国 に 所 在 す る 金 融 機 関 から 非 居 住 者 ( 個 人 法 人 等 )に 係 る 金 融 口 座 情 報 を 報 告 させ 非 居 住 者 の 各 居 住 地 国 の 税 務 当 局 に 対 して 年 一 回 まとめて 互 いに 提 供 することとされています ( 注 ) 共 通 報 告 基 準 に 従 った 税 務 当 局 間 の 自 動 的 情 報 交 換 は 実 際 には 共 通 報 告 基 準 に 従 って 情 報 交 換 をすることについて 税 務 当 局 間 で 合 意 した 上 で 実 施 されることとな ります 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 を 報 告 する 義 務 を 負 う 金 融 機 関 は 銀 行 等 の 預 金 機 関 (Depository Institution) 生 命 保 険 会 社 等 の 特 定 保 険 会 社 (Specified Insurance Company) 証 券 会 社 等 の 保 管 機 関 (Custodial Institution) 及 び 信 託 等 の 投 資 事 業 体 (Investment Entity)とされています また 報 告 の 対 象 となる 口 座 は 普 通 預 金 口 座 等 の 預 金 口 座 (Depository Account) キャッシ ュバリュー 保 険 契 約 年 金 保 険 契 約 (Cash Value Insurance Contract, Annuity Contract) 証 券 口 座 等 の 保 管 口 座 (Custodial Account) 及 び 信 託 受 益 権 等 の 投 資 持 分 (Equity Interest)とされ 報 告 の 対 象 とな る 口 座 情 報 は 口 座 保 有 者 の 氏 名 住 所 納 税 者 番 号 口 座 残 高 利 子 配 当 等 の 年 間 受 取 総 額 等 とされています 2 金 融 機 関 は 共 通 報 告 基 準 に 定 められた 手 続 に 従 って 口 座 保 有 者 の 居 住 地 国 を 特 定 し 報 告 すべき 口 座 を 選 別 することとされていま す 具 体 的 には 新 規 開 設 口 座 については 金 融 機 関 が 口 座 開 設 者 から 居 住 地 国 を 聴 取 する 等 して 居 住 地 国 を 特 定 し 既 存 の 口 座 につい ては 金 融 機 関 が 口 座 保 有 者 の 住 所 等 の 記 録 か ら 居 住 地 国 を 特 定 することにより 報 告 すべ き 口 座 の 選 別 が 行 われます ⑷ 共 通 報 告 基 準 の 実 施 スケジュール 及 びわが 国 の 対 応 2014 年 9 月 のG20 財 務 大 臣 中 央 銀 行 総 裁 会 議 及 び 同 年 11 月 のG20 首 脳 会 議 は 最 終 決 定 さ れた 共 通 報 告 基 準 を 承 認 し 所 要 の 法 制 手 続 の 完 了 を 条 件 として 2017 年 又 は2018 年 末 までに 自 動 的 情 報 交 換 を 開 始 することにコミットしま した 平 成 27 年 6 月 1 日 現 在 わが 国 を 含 む90 を 超 える 国 地 域 が 2018 年 ( 平 成 30 年 )まで にこの 共 通 報 告 基 準 に 従 った 情 報 交 換 を 開 始 す ることを 表 明 しています ( 参 考 ) G20ブリスベン サミット 首 脳 宣 言 ( 仮 訳 抜 粋 ) 国 境 を 越 える 脱 税 を 予 防 するため 我 々は 相 互 主 義 に 基 づいた 税 に 関 する 情 報 の 自 動 的 な 交 換 (AEOI)のための 国 際 的 な 共 通 報 告 基 準 を 承 認 する 我 々は 所 要 の 法 制 手 続 の 完 了 を 条 件 として 2017 年 又 は2018 年 末 までに 相 互 に 及 びその 他 の 国 との 間 で 自 動 的 情 報 交 換 を 開 始 する 我 々は 同 626

共 通 報 告 基 準 における 報 告 金 融 機 関 報 告 対 象 口 座 のカテゴリー 1 報 告 義 務 を 負 う 金 融 機 関 ( 報 告 金 融 機 関 )のカテゴリー 預 金 機 関 (Depository Institution) 例 銀 行 信 用 金 庫 等 保 管 機 関 (Custodial Institution) 例 証 券 会 社 等 投 資 事 業 体 (Investment Entity) 例 投 資 信 託 組 合 等 特 定 保 険 会 社 (Specified Insurance Company) 例 生 保 会 社 損 保 会 社 等 ( 注 ) 一 定 の 金 融 機 関 は 報 告 対 象 から 除 外 ( 政 府 機 関 一 定 の 年 金 基 金 等 又 はそれらに 実 質 的 に 類 似 するものとして 国 内 法 で 定 めるもの) 2 報 告 の 対 象 になる 金 融 口 座 ( 報 告 対 象 口 座 )のカテゴリー 預 金 口 座 (Depository Account) 保 管 口 座 (Custodial Account) 投 資 持 分 (Equity Interest) 例 普 通 預 金 定 期 預 金 等 例 証 券 口 座 等 例 信 託 組 合 の 持 分 等 キャッシュバリュー 保 険 契 約 年 金 保 険 契 約 (Cash Value Insurance Contract Annuity Contract) ( 注 ) 一 定 の 金 融 口 座 は 報 告 対 象 から 除 外 ( 一 定 の 要 件 を 満 たす 預 金 口 座 等 又 はそれらに 実 質 的 に 類 似 するものとして 国 内 法 で 定 めるもの) 3 金 融 機 関 が 所 定 の 手 続 により 報 告 対 象 口 座 (Reportable Account)として 特 定 した 口 座 報 告 対 象 者 である 個 人 が 保 有 する 口 座 報 告 対 象 者 が 支 配 する 受 動 的 非 金 融 機 関 事 業 体 が 保 有 する 口 座 報 告 対 象 者 である 事 業 体 が 保 有 する 口 座 ( 注 ) 報 告 対 象 国 ( 自 動 的 情 報 交 換 の 相 手 国 )の 居 住 者 を 報 告 対 象 者 といい 以 下 の 事 業 体 を 除 く 公 開 法 人 及 びその 関 連 事 業 体 政 府 系 事 業 体 国 際 機 関 中 央 銀 行 金 融 機 関 ( 上 記 1) 金 融 口 座 保 有 受 動 的 非 金 融 機 関 事 業 体 支 配 金 融 口 座 保 有 報 告 対 象 者 ( 個 人 事 業 体 ) 報 告 対 象 者 ( 個 人 ) 共 通 報 告 基 準 における 口 座 特 定 手 続 の 概 要 個 人 口 座 事 業 体 口 座 新 規 既 存 口 座 開 設 者 からの 自 己 宣 誓 書 により 居 住 地 国 を 特 定 口 座 開 設 者 からの 自 己 宣 誓 書 等 により 法 人 等 ( 及 び その 支 配 者 )の 居 住 地 国 を 特 定 低 額 口 座 ( 残 高 100 万 ドル 以 下 ) 以 下 のいずれかの 方 法 を 実 施 して 居 住 地 国 を 特 定 公 的 証 明 書 等 により 確 認 された 現 住 所 の 記 録 による 特 定 金 融 機 関 が 管 理 する 顧 客 情 報 の 電 子 的 記 録 検 索 高 額 口 座 ( 残 高 100 万 ドル 超 ) 以 下 の 全 ての 方 法 を 実 施 して 居 住 地 国 を 特 定 金 融 機 関 が 管 理 する 顧 客 情 報 の 電 子 的 記 録 検 索 金 融 機 関 が 管 理 する 紙 媒 体 の 顧 客 情 報 の 検 索 リレーションシップマネージャーからの 聴 取 残 高 25 万 ドル 以 下 手 続 不 要 残 高 25 万 ドル 超 以 下 の 点 を 金 融 機 関 の 保 有 情 報 や 公 開 情 報 等 により 特 定 口 座 を 保 有 する 法 人 等 の 居 住 地 国 口 座 を 保 有 する 法 人 等 が 受 動 的 非 金 融 機 関 事 業 体 で ある 場 合 には その 支 配 者 の 居 住 地 国 ( 注 ) 受 動 的 非 金 融 機 関 事 業 体 とは 主 として 収 入 が 投 資 所 得 で 構 成 される 事 業 体 等 をいいます 様 に 行 動 するとの 金 融 センターのコミット メントを 歓 迎 し また 全 ての 国 地 域 に 対 して 我 々に 加 わるよう 要 請 する 我 々は 開 発 途 上 国 が 自 らの 懸 念 に 対 処 するために BEPSプロジェクトにより 深 く 関 与 すること を 歓 迎 する 我 々は 開 発 途 上 国 と 共 に その 税 務 執 行 能 力 を 開 発 し AEOIを 実 施 す るために 取 り 組 む このような 経 緯 を 経 て 各 国 は 共 通 報 告 基 準 を 実 施 するための 国 内 法 制 を 整 備 する 段 階 に 移 627

行 することとなり わが 国 においては 平 成 27 年 度 税 制 改 正 において この 共 通 報 告 基 準 に 従 った 情 報 交 換 を 実 施 する 観 点 から 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 のための 報 告 制 度 を 整 備 することとされました なお 本 制 度 の 施 行 に 当 たっては 金 融 機 関 のシステム 整 備 等 の 準 備 期 間 を 考 慮 して 2 年 弱 の 期 間 を 置 くこととされており わが 国 におい ては 2017 年 ( 平 成 29 年 )から 金 融 機 関 による 対 象 口 座 の 特 定 手 続 を 行 い 2018 年 ( 平 成 30 年 )に2017 年 ( 平 成 29 年 ) 分 の 報 告 を 金 融 機 関 から 受 け 租 税 条 約 等 に 基 づき 共 通 報 告 基 準 に 従 った 税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 を 開 始 すること としています 共 通 報 告 基 準 の 実 施 スケジュール 2014 (H26) 2015 (H27) 2016 (H28) 2017 (H29) 2018 (H30) わが 国 のスケジュール (2018 年 交 換 開 始 ) 国 内 法 整 備 (27 年 度 税 制 改 正 ) 金 融 機 関 のシステム 整 備 金 融 機 関 による 対 象 口 座 の 特 定 手 続 2017 年 分 報 告 税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 ( 参 考 ) 2017 年 に 交 換 開 始 する 国 のスケジュール 国 内 法 整 備 金 融 機 関 のシステム 整 備 金 融 機 関 による 対 象 口 座 の 特 定 手 続 2016 年 分 報 告 税 務 当 局 間 の 情 報 交 換 2 制 度 の 内 容 ⑴ 制 度 の 概 要 1 居 住 地 国 等 の 特 定 手 続 イ 新 規 特 定 取 引 ( 平 成 29 年 1 月 1 日 以 後 に 行 う 特 定 取 引 )を 行 う 者 による 新 規 届 出 書 の 提 出 平 成 29 年 1 月 1 日 以 後 に 報 告 金 融 機 関 等 との 間 でその 営 業 所 等 を 通 じて 特 定 取 引 を 行 う 者 は 特 定 対 象 者 の 氏 名 又 は 名 称 住 所 又 は 本 店 若 しくは 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 居 住 地 国 外 国 の 納 税 者 番 号 等 を 記 載 した 届 出 書 を その 特 定 取 引 を 行 う 際 当 該 報 告 金 融 機 関 等 の 営 業 所 等 の 長 に 提 出 しなけ ればならないこととされました ロ 報 告 金 融 機 関 等 による 既 存 特 定 取 引 ( 平 成 28 年 12 月 31 日 以 前 に 行 われた 特 定 取 引 ) に 係 る 特 定 対 象 者 の 住 所 等 所 在 地 国 と 認 め られる 国 又 は 地 域 の 特 定 手 続 報 告 金 融 機 関 等 は 平 成 28 年 12 月 31 日 以 前 に 特 定 取 引 を 行 った 者 で 同 日 において 当 該 特 定 取 引 に 係 る 契 約 を 締 結 しているもの につき 平 成 30 年 12 月 31 日 ( 一 定 の 特 定 取 引 に 係 る 契 約 については 平 成 29 年 12 月 31 日 )までに 所 定 の 特 定 手 続 を 実 施 した 上 当 該 報 告 金 融 機 関 等 の 保 有 する 特 定 対 象 者 に 関 する 情 報 に 基 づき 当 該 特 定 対 象 者 の 住 所 等 所 在 地 国 と 認 められる 国 又 は 地 域 を 特 定 しなければならないこととされました 2 報 告 金 融 機 関 等 による 所 轄 税 務 署 長 に 対 す る 報 告 事 項 の 提 供 報 告 金 融 機 関 等 は その 年 の12 月 31 日 にお いて 当 該 報 告 金 融 機 関 等 との 間 でその 営 業 所 等 を 通 じて 特 定 取 引 を 行 った 者 が 報 告 対 象 契 約 を 締 結 している 場 合 には 特 定 対 象 者 の 氏 名 又 は 名 称 住 所 又 は 本 店 若 しくは 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 居 住 地 国 外 国 の 納 税 者 番 号 等 及 び 当 該 報 告 対 象 契 約 に 係 る 資 産 の 価 額 当 該 資 産 の 運 用 保 有 又 は 譲 渡 による 収 入 金 額 を その 年 の 翌 年 4 月 30 日 までに 当 該 報 628

告 金 融 機 関 等 の 本 店 等 の 所 在 地 の 所 轄 税 務 署 長 に 提 供 しなければならないこととされまし た ( 注 ) 上 記 の 報 告 事 項 は 共 通 報 告 基 準 におい て 税 務 当 局 間 で 情 報 交 換 することとされて いる 情 報 を 踏 まえたものとされており い わゆる 納 税 者 番 号 については 外 国 の 納 税 者 番 号 は 報 告 事 項 とされますが わが 国 の マイナンバー( 個 人 番 号 )は 報 告 事 項 とは されていません なお 報 告 事 項 の 対 象 と なる 納 税 者 番 号 の 詳 細 については 下 記 ⑷ 3イを 参 照 してください 3 その 他 イ 報 告 金 融 機 関 等 は 新 規 届 出 書 等 の 提 出 を 受 けた 場 合 又 は 特 定 対 象 者 の 住 所 等 所 在 地 国 と 認 められる 国 若 しくは 地 域 の 特 定 を 行 った 場 合 には 特 定 対 象 者 の 特 定 居 住 地 国 に 関 する 事 項 等 一 定 の 事 項 に 関 する 記 録 を 文 書 等 により 作 成 し 保 存 しなければな らないこととされました ロ 税 務 職 員 は 報 告 事 項 の 提 供 に 関 する 調 査 について 必 要 があるときは 当 該 報 告 事 項 の 提 供 をする 義 務 がある 者 に 質 問 し 帳 簿 書 類 その 他 の 物 件 を 検 査 し 又 は 当 該 物 件 (その 写 しを 含 みます )の 提 示 若 しく は 提 出 を 求 めることができることとされま した ハ 届 出 書 の 提 出 義 務 及 び 報 告 事 項 の 提 供 義 務 に 対 する 違 反 行 為 等 について 所 要 の 罰 則 を 規 定 することとされました 日 本 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 のための 報 告 制 度 (イメージ) [H30 年 に 初 回 の 情 報 交 換 ] 4 租 税 条 約 等 に 基 づき 外 国 の 税 務 当 局 に 対 して 年 一 回 まとめて 情 報 提 供 A 国 国 税 庁 A A 国 の 税 務 当 局 3 口 座 保 有 者 ( 非 居 住 者 = 報 告 対 象 契 約 を 締 結 している 者 )の 氏 名 住 所 外 国 の 納 税 者 番 号 口 座 残 高 利 子 配 当 等 の 年 間 受 取 総 額 等 を 報 告 [H30 年 に H29 年 分 を 報 告 ] B 2 口 座 保 有 者 (= 既 存 特 定 取 引 を 行 った 者 )の 居 住 地 国 を 特 定 A 国 居 住 者 日 本 居 住 者 口 座 ( 報 告 対 象 外 ) 日 本 の 金 融 機 関 A 国 居 住 者 口 座 B 国 居 住 者 口 座 X 国 居 住 者 口 座 [H29 年 から 金 融 機 関 による 手 続 開 始 ] 1 新 規 口 座 開 設 者 (= 新 規 特 定 取 引 を 行 う 者 )による 氏 名 住 所 居 住 地 国 外 国 の 納 税 者 番 号 等 の 届 出 B 国 の 税 務 当 局 B 国 居 住 者 B 国 ⑵ 居 住 地 国 等 の 特 定 手 続 1 新 規 特 定 取 引 に 関 する 特 定 手 続 イ 新 規 特 定 取 引 を 行 う 者 による 新 規 届 出 書 の 提 出 手 続 イ 新 規 特 定 取 引 を 行 う 者 による 新 規 届 出 書 の 提 出 平 成 29 年 1 月 1 日 以 後 に 報 告 金 融 機 関 等 との 間 でその 営 業 所 等 を 通 じて 特 定 取 629

引 を 行 う 者 は 特 定 対 象 者 の 氏 名 又 は 名 称 住 所 又 は 本 店 若 しくは 主 たる 事 務 所 の 所 在 地 居 住 地 国 外 国 の 納 税 者 番 号 等 一 定 の 事 項 を 記 載 した 届 出 書 ( 以 下 新 規 届 出 書 といいます )を その 特 定 取 引 を 行 う 際 当 該 報 告 金 融 機 関 等 の 営 業 所 等 の 長 に 提 出 しなければならない こととされています( 実 特 法 10の 5 1 前 段 ) ( 注 1) 営 業 所 等 とは 国 内 にある 営 業 所 又 は 事 務 所 ( 報 告 金 融 機 関 等 のう ち 下 記 ⅰⅳbに 掲 げる 組 合 員 等 にあ っては 下 記 ⅰⅳb から までに 掲 げる 組 合 契 約 等 によって 成 立 する 組 合 又 は 団 体 の 事 務 所 )をいいます ( 実 特 法 10の 5 7 二 実 特 令 6 の 6 3) ( 注 2) 新 規 届 出 書 の 記 載 事 項 の 電 磁 的 方 法 による 提 供 特 定 取 引 を 行 う 者 は 新 規 届 出 書 の 提 出 に 代 えて 当 該 新 規 届 出 書 に 記 載 すべき 事 項 を 電 磁 的 方 法 により 提 供 することができることとされて います( 実 特 法 10の 5 8) 上 記 の 電 磁 的 方 法 とは 送 信 者 等 ( 送 信 者 又 は 当 該 送 信 者 との 契 約 によりファイルを 自 己 の 管 理 する 電 子 計 算 機 に 備 え 置 き これを 受 信 者 若 しくは 当 該 送 信 者 の 用 に 供 する 者 をいいます )の 使 用 に 係 る 電 子 計 算 機 と 受 信 者 等 ( 受 信 者 又 は 当 該 受 信 者 との 契 約 により 受 信 者 ファイ ル( 専 ら 当 該 受 信 者 の 用 に 供 せられ るファイルをいいます ( 注 2 )にお いて 同 じです )を 自 己 の 管 理 する 電 子 計 算 機 に 備 え 置 く 者 をいいます ( 注 2 )において 同 じです )の 使 用 に 係 る 電 子 計 算 機 とを 接 続 する 電 気 通 信 回 線 を 通 じてその 提 供 すべき 事 項 に 係 る 情 報 (( 注 2 )において 記 載 情 報 といいます )を 送 信 し 受 信 者 等 の 使 用 に 係 る 電 子 計 算 機 に 備 えられた 受 信 者 ファイルに 記 録 す る 方 法 をいいます( 実 特 規 16の111) なお 上 記 の 電 磁 的 方 法 は 受 信 者 ファイルに 記 録 されている 記 載 情 報 について 提 供 を 受 ける 者 が 電 子 計 算 機 の 映 像 面 への 表 示 及 び 書 面 への 出 力 ができるようにするため の 措 置 が 講 じられているものでなけ ればなりません( 実 特 規 16の112) ( 注 3) 法 令 上 新 規 届 出 書 には 所 定 の 事 項 を 記 載 しなければならないことと されていますが その 様 式 は 定 めら れていません また 下 記 2ロイの 任 意 届 出 書 及 び 下 記 ⑶1イイの 異 動 届 出 書 についても 法 令 上 様 式 は 定 められていません ⅰ 報 告 金 融 機 関 等 の 範 囲 報 告 金 融 機 関 等 とは 次 に 掲 げ る 者 ( 下 記 ⅲ 及 びⅳに 掲 げる 者 にあっ ては それぞれ 一 定 の 要 件 を 満 たすも のに 限 ります )をいいます( 実 特 法 10の 5 7 一 実 特 令 6 の 6 1) ⅰ 共 通 報 告 基 準 上 の 預 金 機 関 に 相 当 するもの 銀 行 信 用 金 庫 信 用 金 庫 連 合 会 労 働 金 庫 労 働 金 庫 連 合 会 信 用 協 同 組 合 信 用 協 同 組 合 連 合 会 農 業 協 同 組 合 農 業 協 同 組 合 連 合 会 漁 業 協 同 組 合 漁 業 協 同 組 合 連 合 会 水 産 加 工 業 協 同 組 合 水 産 加 工 業 協 同 組 合 連 合 会 農 林 中 央 金 庫 株 式 会 社 商 工 組 合 中 央 金 庫 及 び 無 尽 会 社 ( 実 特 令 6 の 6 1 一 ) ⅱ 共 通 報 告 基 準 上 の 特 定 保 険 会 社 に 相 当 するもの 保 険 会 社 保 険 業 法 第 2 条 第 7 項 に 規 定 する 外 国 保 険 会 社 等 共 済 水 産 業 協 同 組 合 連 合 会 消 費 生 活 協 同 組 合 及 び 消 費 生 活 協 同 組 合 連 合 会 630

( 実 特 令 6 の 6 1 二 ) ⅲ 共 通 報 告 基 準 上 の 保 管 機 関 に 相 当 するもの 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 9 項 に 規 定 する 金 融 商 品 取 引 業 者 同 条 第 30 項 に 規 定 する 証 券 金 融 会 社 特 例 業 務 届 出 者 ( 同 法 第 63 条 第 3 項 に 規 定 する 特 例 業 務 届 出 者 をいいます ⅳ において 同 じです ) 信 託 会 社 信 託 業 法 第 50 条 の 2 第 1 項 の 登 録 を 受 けた 者 貸 金 業 法 施 行 令 第 1 条 の 2 第 3 号 に 掲 げる 者 商 品 先 物 取 引 法 第 2 条 第 23 項 に 規 定 する 商 品 先 物 取 引 業 者 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 す る 法 律 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 振 替 機 関 及 び 同 条 第 4 項 に 規 定 する 口 座 管 理 機 関 ( 実 特 令 6 の 6 1 三 ) ( 注 ) 保 管 機 関 のうち 報 告 金 融 機 関 等 とされるのは 平 成 23 年 1 月 1 日 以 後 に 開 始 する 事 業 年 度 のうち 連 続 する 3 事 業 年 度 (その 者 が 個 人 である 場 合 にあっては 平 成 24 年 分 以 後 の 年 分 のうち 連 続 する 3 年 間 )において 次 に 掲 げる 要 件 の いずれかを 満 たすものに 限 られま す( 実 特 規 16の 7 1 一 ) a その 者 の 収 入 金 額 の 合 計 額 の うちに 特 定 取 引 ( 下 記 ⅱⅰgか らiまでに 掲 げるものに 限 りま す )に 係 る 契 約 に 基 づき 管 理 する 金 銭 又 は 有 価 証 券 ( 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 す る 有 価 証 券 又 は 同 条 第 2 項 の 規 定 により 有 価 証 券 とみなされる 権 利 をいいます ⅳ ⅱⅰg 及 びⅳⅰj ( 注 )eにおいて 同 じ です )につき 当 該 特 定 取 引 を 行 った 者 に 提 供 した 役 務 の 対 価 の 合 計 額 の 占 める 割 合 が20% 以 上 であること b その 者 の 収 入 金 額 の 合 計 額 の うちに 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 8 項 各 号 に 掲 げる 行 為 及 び 商 品 先 物 取 引 法 第 2 条 第 22 項 各 号 に 掲 げる 行 為 に 係 る 収 入 金 額 の 合 計 額 の 占 める 割 合 が50% 以 上 で あること 保 管 機 関 が 上 記 a 又 はbに 掲 げ る 要 件 のいずれかを 満 たした 場 合 には その 保 管 機 関 は 最 初 にそ の 要 件 を 満 たした 期 間 の 末 日 から 2 年 を 経 過 した 日 の 属 する 年 の12 月 31 日 後 報 告 金 融 機 関 等 に 該 当 するものとされます( 実 特 令 6 の 6 2 実 特 規 16の 7 2) なお 上 記 a 又 はbに 掲 げる 要 件 のいずれかを 満 たすことにより 報 告 金 融 機 関 等 に 該 当 することと なった 保 管 機 関 は 特 定 取 引 を 行 う 際 当 該 報 告 金 融 機 関 等 との 間 で 当 該 特 定 取 引 を 行 う 者 がそれを 認 識 することができるよう 必 要 な 措 置 を 講 じておかなければならな いこととされています( 実 特 規 16 の73) ⅳ 共 通 報 告 基 準 上 の 投 資 事 業 体 に 相 当 するもの a 次 に 掲 げる 法 人 (その 財 産 の 運 用 を 金 融 商 品 取 引 業 者 等 ( 金 融 商 品 取 引 法 第 34 条 に 規 定 する 金 融 商 品 取 引 業 者 等 をいいます 以 下 同 じです ) 又 は 特 例 業 務 届 出 者 が 同 法 第 28 条 第 4 項 各 号 に 掲 げる 行 為 (b 及 びcにおいて 投 資 運 用 業 といいます )として 行 う 場 合 に 限 ります )( 実 特 令 6 の 6 1 四 ) 資 産 の 流 動 化 に 関 する 法 律 第 2 条 第 3 項 に 規 定 する 特 定 目 的 会 社 631

投 資 信 託 及 び 投 資 法 人 に 関 す る 法 律 第 2 条 第 12 項 に 規 定 する 投 資 法 人 株 式 会 社 合 名 会 社 合 資 会 社 又 は 合 同 会 社 外 国 の 法 令 に 準 拠 して 設 立 さ れた 法 人 で 上 記 から までに 掲 げる 法 人 に 類 するもの b 次 に 掲 げる 組 合 (その 財 産 の 運 用 を 金 融 商 品 取 引 業 者 等 又 は 特 例 業 務 届 出 者 が 投 資 運 用 業 として 行 う 場 合 に 限 ります )の 契 約 の 区 分 に 応 じそれぞれ 次 に 定 める 者 ( 実 特 令 6 の 6 1 五 ) 民 法 第 667 条 第 1 項 に 規 定 す る 組 合 契 約 当 該 組 合 契 約 によ って 成 立 する 組 合 の 業 務 を 執 行 する 組 合 員 匿 名 組 合 契 約 (これに 準 ずる 契 約 を 含 みます 以 下 同 じで す ) 当 該 匿 名 組 合 契 約 に 基 づ いて 出 資 を 受 ける 者 ( 注 ) 匿 名 組 合 契 約 に 準 ずる 契 約 とは 当 事 者 の 一 方 が 相 手 方 の 事 業 のために 出 資 をし 相 手 方 がその 事 業 から 生 ずる 利 益 を 分 配 することを 約 する 契 約 をいいます( 実 特 令 6 の 9 1 ) 投 資 事 業 有 限 責 任 組 合 契 約 に 関 する 法 律 第 3 条 第 1 項 に 規 定 する 投 資 事 業 有 限 責 任 組 合 契 約 当 該 投 資 事 業 有 限 責 任 組 合 契 約 によって 成 立 する 同 法 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 投 資 事 業 有 限 責 任 組 合 の 業 務 を 執 行 する 無 限 責 任 組 合 員 有 限 責 任 事 業 組 合 契 約 に 関 す る 法 律 第 3 条 第 1 項 に 規 定 する 有 限 責 任 事 業 組 合 契 約 当 該 有 限 責 任 事 業 組 合 契 約 によって 成 立 する 同 法 第 2 条 に 規 定 する 有 限 責 任 事 業 組 合 の 業 務 を 執 行 す る 同 法 第 29 条 第 3 項 に 規 定 する 組 合 員 外 国 における 上 記 から ま でに 掲 げる 契 約 に 類 する 契 約 当 該 契 約 によって 成 立 する 団 体 に 係 る 上 記 から までに 規 定 する 者 に 類 する 者 c 信 託 ( 委 託 者 のみが 受 益 者 であ る 信 託 以 外 の 信 託 に 限 り かつ その 信 託 財 産 の 運 用 を 金 融 商 品 取 引 業 者 等 又 は 特 例 業 務 届 出 者 が 投 資 運 用 業 として 行 う 場 合 に 限 りま す )の 受 託 者 ( 実 特 令 6 の 6 1 六 ) ( 注 ) 上 記 aからcまでに 掲 げる 投 資 事 業 体 のうち 報 告 金 融 機 関 等 とさ れるのは 平 成 23 年 1 月 1 日 以 後 に 開 始 する 当 該 投 資 事 業 体 に 係 る 事 業 年 度 又 は 計 算 期 間 のうち 連 続 する 3 事 業 年 度 又 は 3 計 算 期 間 に おいて 当 該 投 資 事 業 体 の 収 入 金 額 の 合 計 額 のうちに 有 価 証 券 又 は デリバティブ 取 引 ( 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 20 項 に 規 定 するデリバ ティブ 取 引 をいいます 以 下 同 じ です )に 係 る 権 利 に 対 する 投 資 に 係 る 収 入 金 額 の 合 計 額 の 占 める 割 合 が50% 以 上 であるものに 限 ら れます( 実 特 規 16の 7 1 二 ) 上 記 aからcまでに 掲 げる 投 資 事 業 体 が 上 記 の 要 件 を 満 たした 場 合 には その 投 資 事 業 体 は 最 初 にその 要 件 を 満 たした 期 間 の 末 日 から 2 年 を 経 過 した 日 の 属 する 年 の12 月 31 日 後 報 告 金 融 機 関 等 に 該 当 するものとされます( 実 特 令 6 の 6 2 実 特 規 16の 7 2) 632

なお 上 記 の 要 件 を 満 たすこと により 報 告 金 融 機 関 等 に 該 当 する こととなった 投 資 事 業 体 は 特 定 取 引 を 行 う 際 当 該 報 告 金 融 機 関 等 との 間 で 当 該 特 定 取 引 を 行 う 者 がそれを 認 識 することができるよ う 必 要 な 措 置 を 講 じておかなけれ ばならないこととされています ( 実 特 規 16の 7 3) ⅱ 特 定 取 引 の 範 囲 特 定 取 引 とは 次 に 掲 げる 場 合 の 区 分 に 応 じそれぞれ 次 に 定 める 取 引 ( 報 告 を 免 れるおそれがない 取 引 とし て 除 外 される 一 定 の 取 引 を 除 きます ) をいいます( 実 特 法 10の 5 7 三 実 特 令 6 の 7 実 特 規 16の 8 2) ⅰ 上 記 ⅰⅰからⅲまでに 掲 げる 者 と の 間 で 行 われる 場 合 次 に 掲 げる 取 引 a 預 金 又 は 貯 金 の 預 入 れを 内 容 と する 契 約 の 締 結 b 銀 行 法 第 2 条 第 4 項 に 規 定 する 定 期 積 金 等 の 預 入 れを 内 容 とする 契 約 の 締 結 c 無 尽 業 法 第 1 条 に 規 定 する 無 尽 に 係 る 契 約 の 締 結 d 保 険 業 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 す る 保 険 業 を 行 う 者 が 保 険 者 となる 保 険 契 約 ( 再 保 険 契 約 を 除 きます 以 下 保 険 契 約 といいます ) の 締 結 e 農 業 協 同 組 合 法 第 10 条 第 1 項 第 10 号 水 産 業 協 同 組 合 法 第 11 条 第 1 項 第 11 号 第 93 条 第 1 項 第 6 号 の2 若 しくは 第 100 条 の2 第 1 項 第 1 号 又 は 消 費 生 活 協 同 組 合 法 第 10 条 第 1 項 第 4 号 に 規 定 する 共 済 に 係 る 契 約 ( 以 下 共 済 に 係 る 契 約 といいます )の 締 結 f 保 険 契 約 又 は 共 済 に 係 る 契 約 に 基 づく 年 金 ( 人 の 生 存 を 事 由 とし て 支 払 が 行 われるものに 限 りま す ) 満 期 保 険 金 満 期 返 戻 金 解 約 返 戻 金 又 は 満 期 共 済 金 の 受 取 g 信 託 ( 上 記 ⅰⅳcの 信 託 を 除 き ます )に 係 る 契 約 ( 金 銭 及 び 有 価 証 券 以 外 の 財 産 のみを 信 託 財 産 とする 定 めのあるものを 除 きま す )の 締 結 h 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 法 律 第 12 条 第 1 項 又 は 第 44 条 第 1 項 の 規 定 による 同 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 社 債 等 の 振 替 を 行 うため の 口 座 の 開 設 を 受 けることを 内 容 とする 契 約 の 締 結 i 金 銭 又 は 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 有 価 証 券 の 預 託 をすることを 内 容 とする 契 約 の 締 結 ⅱ 上 記 ⅰⅳaに 掲 げる 法 人 との 間 で 行 われる 場 合 次 に 掲 げるものの 取 得 による 上 記 ⅰⅳaに 掲 げる 法 人 と の 間 の 法 律 関 係 の 成 立 a 資 産 の 流 動 化 に 関 する 法 律 第 2 条 第 5 項 に 規 定 する 優 先 出 資 同 法 第 26 条 に 規 定 する 優 先 出 資 社 員 となる 権 利 若 しくは 同 法 第 5 条 第 1 項 第 2 号 ニ⑵に 規 定 する 引 受 権 又 は 同 法 第 2 条 第 7 項 に 規 定 する 特 定 社 債 b 投 資 信 託 及 び 投 資 法 人 に 関 する 法 律 第 2 条 第 14 項 に 規 定 する 投 資 口 (bにおいて 投 資 口 といい ます ) 同 条 第 16 項 に 規 定 する 投 資 主 となる 権 利 投 資 口 の 割 当 て を 受 ける 権 利 若 しくは 同 条 第 17 項 に 規 定 する 新 投 資 口 予 約 権 又 は 同 条 第 19 項 に 規 定 する 投 資 法 人 債 c 株 式 株 主 となる 権 利 株 式 の 割 当 てを 受 ける 権 利 新 株 予 約 権 633

若 しくは 新 株 予 約 権 の 割 当 てを 受 ける 権 利 又 は 社 債 d 合 名 会 社 合 資 会 社 又 は 合 同 会 社 の 社 員 の 持 分 社 員 となる 権 利 若 しくは 出 資 の 割 当 てを 受 ける 権 利 又 は 社 債 e 外 国 の 法 令 に 基 づく 権 利 であっ て 上 記 aからdまでに 掲 げる 権 利 に 類 するもの ⅲ 上 記 ⅰⅳbに 掲 げる 組 合 員 等 との 間 で 行 われる 場 合 上 記 ⅰⅳbに 掲 げる 組 合 契 約 等 の 締 結 ⅳ 上 記 ⅰⅳcに 掲 げる 信 託 の 受 託 者 との 間 で 行 われる 場 合 信 託 行 為 信 託 法 第 89 条 第 1 項 に 規 定 する 受 益 者 指 定 権 等 の 行 使 信 託 の 受 益 権 の 譲 渡 その 他 の 行 為 による 信 託 の 受 益 者 と 受 託 者 との 間 の 法 律 関 係 の 成 立 ⅲ 特 定 取 引 から 除 外 される 取 引 の 範 囲 次 に 掲 げる 取 引 は 報 告 を 免 れるお それがない 取 引 として 特 定 取 引 から 除 外 することとされています( 実 特 令 6 の 7 柱 書 実 特 規 16の 8 1) ⅰ 上 記 ⅱⅰa b 若 しくはdからg まで 又 は 上 記 ⅱⅳに 掲 げる 取 引 のう ち 次 に 掲 げるものに 係 るもの a 勤 労 者 財 産 形 成 促 進 法 第 6 条 第 1 項 に 規 定 する 勤 労 者 財 産 形 成 貯 蓄 契 約 同 条 第 2 項 に 規 定 する 勤 労 者 財 産 形 成 年 金 貯 蓄 契 約 及 び 同 条 第 4 項 に 規 定 する 勤 労 者 財 産 形 成 住 宅 貯 蓄 契 約 同 法 第 6 条 の 2 第 1 項 に 規 定 する 勤 労 者 財 産 形 成 給 付 金 契 約 又 は 同 法 第 6 条 の 3 第 1 項 に 規 定 する 勤 労 者 財 産 形 成 基 金 契 約 b 確 定 給 付 企 業 年 金 法 第 65 条 第 3 項 に 規 定 する 資 産 管 理 運 用 契 約 企 業 年 金 基 金 が 同 法 第 66 条 第 1 項 の 規 定 により 締 結 する 同 法 第 65 条 第 1 項 各 号 に 掲 げる 契 約 又 は 同 法 第 66 条 第 2 項 に 規 定 する 信 託 の 契 約 c 確 定 拠 出 年 金 法 第 8 条 第 2 項 に 規 定 する 資 産 管 理 契 約 又 は 同 法 第 23 条 第 1 項 前 段 ( 同 法 第 73 条 にお いて 準 用 する 場 合 を 含 みます ) の 政 令 で 定 める 運 用 の 方 法 に 該 当 する 同 項 各 号 に 掲 げる 運 用 の 方 法 に 係 る 契 約 ⅱ 上 記 ⅱⅰdからfまでに 掲 げる 取 引 のうち 次 に 掲 げるものに 係 るも の a 保 険 契 約 又 は 共 済 に 係 る 契 約 で あって 年 金 ( 人 の 生 存 を 事 由 と して 支 払 が 行 われるものに 限 りま す ) 満 期 保 険 金 満 期 返 戻 金 又 は 満 期 共 済 金 を 支 払 う 旨 の 定 めが ないもの( 期 間 の 限 定 がなく 人 の 死 亡 を 事 由 として 支 払 が 行 われ るものであって かつ 保 険 料 又 は 共 済 掛 金 を 一 時 に 払 い 込 むこと を 内 容 とするものを 除 きます ) b 法 人 税 法 附 則 第 20 条 第 3 項 に 規 定 する 適 格 退 職 年 金 契 約 被 用 者 の 給 与 等 から 控 除 される 金 銭 を 保 険 料 とする 保 険 契 約 普 通 保 険 約 款 において 団 体 若 しくは 団 体 の 代 表 者 を 契 約 者 とし 当 該 団 体 に 所 属 する 者 を 保 険 法 第 2 条 第 4 号 に 規 定 する 被 保 険 者 とすることと なっている 保 険 契 約 若 しくは 保 険 業 法 施 行 規 則 第 83 条 第 1 号 イから ホまで 若 しくは 同 号 リからヲまで に 掲 げる 保 険 契 約 又 はこれらに 相 当 する 共 済 に 係 る 契 約 ⅲ 上 記 ⅱⅰg 又 は 上 記 ⅳに 掲 げる 取 引 のうち 次 に 掲 げるものに 係 るも の a 信 託 に 係 る 契 約 であって その 634

受 益 権 が 振 替 機 関 ( 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 法 律 第 2 条 第 2 項 に 規 定 する 振 替 機 関 をいいます 以 下 同 じです )によって 取 り 扱 われるもの 又 はその 受 益 権 を 表 示 する 有 価 証 券 ( 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 有 価 証 券 を いいます ⅵにおいて 同 じです ) が 金 融 商 品 取 引 業 者 等 を 通 じて 取 得 されるもの b 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 法 律 第 51 条 第 1 項 の 規 定 により 締 結 する 加 入 者 保 護 信 託 契 約 金 融 商 品 取 引 法 第 43 条 の 2 第 2 項 の 規 定 による 信 託 に 係 る 契 約 金 融 商 品 取 引 業 等 に 関 する 内 閣 府 令 第 142 条 の 5 第 1 項 に 規 定 する 商 品 顧 客 区 分 管 理 信 託 に 係 る 契 約 同 令 第 143 条 の 2 第 1 項 に 規 定 する 顧 客 区 分 管 理 信 託 に 係 る 契 約 金 融 商 品 取 引 業 等 に 関 する 内 閣 府 令 等 の 一 部 を 改 正 する 内 閣 府 令 ( 平 成 26 年 内 閣 府 令 第 11 号 ) 附 則 第 2 条 第 1 項 第 1 号 の 規 定 による 信 託 に 係 る 契 約 資 金 決 済 に 関 する 法 律 第 16 条 第 1 項 に 規 定 する 発 行 保 証 金 信 託 契 約 同 法 第 45 条 第 1 項 に 規 定 する 履 行 保 証 金 信 託 契 約 又 は 商 品 先 物 取 引 法 施 行 規 則 第 98 条 第 1 項 第 1 号 及 び 第 98 条 の 3 第 1 項 第 1 号 の 規 定 による 信 託 に 係 る 契 約 c 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 施 行 規 則 第 3 条 に 規 定 す る 契 約 ⅳ 上 記 ⅱⅰhに 掲 げる 取 引 のうち 社 債 株 式 等 の 振 替 に 関 する 法 律 第 69 条 の 2 第 3 項 本 文 ( 同 法 第 121 条 及 び 第 276 条 ( 第 1 号 に 係 る 部 分 に 限 ります )において 準 用 する 場 合 を 含 みます ) 第 127 条 の 6 第 3 項 本 文 第 131 条 第 3 項 本 文 ( 同 法 第 228 条 第 1 項 第 235 条 第 1 項 第 239 条 第 1 項 及 び 第 276 条 ( 第 2 号 に 係 る 部 分 に 限 ります )において 準 用 する 場 合 を 含 みます ) 第 167 条 第 3 項 本 文 ( 同 法 第 247 条 の 3 第 1 項 及 び 第 276 条 ( 第 3 号 に 係 る 部 分 に 限 ります )において 準 用 する 場 合 を 含 みます ) 及 び 第 196 条 第 3 項 本 文 ( 同 法 第 276 条 ( 第 4 号 に 係 る 部 分 に 限 ります )において 準 用 す る 場 合 を 含 みます )に 規 定 する 申 出 による 口 座 の 開 設 に 係 るもの ⅴ 上 記 ⅱⅰh 又 はiに 掲 げる 取 引 の うち 次 に 掲 げるものに 係 るもの a 金 融 商 品 取 引 法 施 行 令 第 1 条 の 3 の 3 第 5 号 及 び 第 6 号 に 規 定 す る 権 利 に 係 る 契 約 b 租 税 特 別 措 置 法 第 29 条 の 2 第 1 項 及 び 同 法 第 29 条 の 3 第 1 項 の 規 定 によりその 取 得 に 係 る 経 済 的 利 益 について 所 得 税 を 課 さないこと とされる 株 式 c 租 税 特 別 措 置 法 第 37 条 の14 第 5 項 第 1 号 に 規 定 する 非 課 税 口 座 及 び 同 法 第 37 条 の14の 2 第 5 項 第 1 号 に 規 定 する 未 成 年 者 口 座 ⅵ 上 記 ⅱⅳに 掲 げる 取 引 のうち 上 記 ⅱⅱaからeまでに 掲 げるもの ( 以 下 株 式 等 といいます )が 振 替 機 関 によって 取 り 扱 われるもの 又 は 株 式 等 に 係 る 権 利 を 表 示 する 有 価 証 券 が 金 融 商 品 取 引 業 者 等 を 通 じて 取 得 されるものに 係 るもの ⅳ 特 定 対 象 者 の 意 義 特 定 対 象 者 とは 特 定 取 引 を 行 う 者 をいいます ただし 1 特 定 取 引 を 行 う 者 が 特 定 法 人 である 場 合 におい て 当 該 特 定 法 人 に 係 る 実 質 的 支 配 者 があるときは 当 該 特 定 法 人 及 びその 635

実 質 的 支 配 者 とされ 2 特 定 取 引 を 行 う 者 が 特 定 組 合 員 である 場 合 には 当 該 特 定 取 引 をその 業 務 として 行 う 当 該 特 定 組 合 員 が 締 結 している 組 合 契 約 に よって 成 立 する 組 合 とされています ( 実 特 法 10の 5 1) ⅰ 特 定 法 人 の 意 義 特 定 法 人 とは 次 に 掲 げる 法 人 以 外 の 法 人 をいいます( 実 特 法 10 の 5 7 四 実 特 令 6 の 8 1) a その 発 行 する 株 式 が 外 国 金 融 商 品 取 引 所 又 は 金 融 商 品 取 引 所 にお いて 上 場 されている 法 人 ( 注 ) 外 国 金 融 商 品 取 引 所 とは 金 融 商 品 取 引 法 第 2 条 第 16 項 に 規 定 する 金 融 商 品 取 引 所 に 類 す るもので 外 国 の 法 令 に 基 づき 設 立 されたものをいい( 実 特 法 10 の 5 7 四 ) 金 融 商 品 取 引 所 とは 同 項 に 規 定 する 金 融 商 品 取 引 所 をいいます( 実 特 令 6 の 8 1 一 ) b 上 記 aに 掲 げる 法 人 (bにおい て 上 場 法 人 といいます )と 他 の 法 人 との 間 に 次 に 掲 げる 関 係 がある 場 合 における 当 該 他 の 法 人 いずれか 一 方 の 法 人 が 他 方 の 法 人 を 直 接 又 は 間 接 に 支 配 する 関 係 ( 注 1) 同 一 の 者 が 当 該 上 場 法 人 及 び 当 該 他 の 法 人 を 直 接 又 は 間 接 に 支 配 する 関 係 ( 注 1) ( 注 1) 直 接 又 は 間 接 に 支 配 す る 関 係 とは 一 方 の 法 人 と 他 方 の 法 人 との 間 に 当 該 他 方 の 法 人 が 次 に 掲 げる 法 人 に 該 当 する 関 係 がある 場 合 における 当 該 関 係 をいい ます( 実 特 令 6 の 8 2) a 当 該 一 方 の 法 人 が 法 人 を 支 配 している 場 合 ( 注 2)における 当 該 法 人 ( 例 : 子 会 社 ) b 上 記 aに 掲 げる 法 人 又 は 当 該 一 方 の 法 人 及 び 上 記 aに 掲 げる 法 人 が 他 の 法 人 を 支 配 している 場 合 ( 注 2 )における 当 該 他 の 法 人 ( 例 : 孫 会 社 ) c 上 記 bに 掲 げる 法 人 又 は 当 該 一 方 の 法 人 及 び 上 記 a 及 び 上 記 bに 掲 げる 法 人 が 他 の 法 人 を 支 配 し ている 場 合 ( 注 2 )にお ける 当 該 他 の 法 人 ( 例 : 曾 孫 会 社 ) ( 注 2) 他 の 法 人 を 支 配 してい る 場 合 とは 他 の 法 人 の 発 行 済 株 式 の 過 半 を 有 する 場 合 他 の 法 人 の 重 要 事 項 に 関 する 議 決 権 の 過 半 を 有 する 場 合 等 をいいます( 実 特 令 6の83 法 令 43) c 国 地 方 公 共 団 体 若 しくは 日 本 銀 行 又 は 外 国 政 府 外 国 の 地 方 公 共 団 体 外 国 の 中 央 銀 行 若 しくは わが 国 が 加 盟 している 国 際 機 関 d 上 記 cに 掲 げる 法 人 が 資 本 金 基 本 金 その 他 これらに 準 ずるもの の 全 部 を 出 資 している 法 人 e 法 人 税 法 別 表 第 一 に 掲 げる 法 人 及 び 同 法 別 表 第 二 に 掲 げる 法 人 ( 収 益 事 業 を 行 っていないものに 限 ります ) f 報 告 金 融 機 関 等 ( 法 人 に 限 りま す hからjまでにおいて 同 じで す )で 外 国 の 法 令 に 準 拠 して 設 立 された 法 人 であるもの(gに おいて 外 国 報 告 金 融 機 関 等 と いいます ) 以 外 のもの 636

g 外 国 の 法 令 に 準 拠 して 設 立 され た 法 人 ( 外 国 報 告 金 融 機 関 等 を 除 きます )で 上 記 fに 掲 げる 法 人 に 類 するもの 及 び 外 国 報 告 金 融 機 関 等 (これらのうち 外 国 ( 報 告 対 象 国 を 除 きます )の 法 令 に 準 拠 して 設 立 された 上 記 ⅰⅳaに 掲 げ る 法 人 に 類 するものを 除 きます ) ( 注 ) 報 告 対 象 国 とは 租 税 条 約 等 の 相 手 国 等 のうち 一 定 の 国 又 は 地 域 をいい( 実 特 法 10の 6 2 一 ) 具 体 的 には 租 税 条 約 等 の 相 手 国 等 のうち 共 通 報 告 基 準 に 従 って 非 居 住 者 に 係 る 金 融 口 座 情 報 の 自 動 的 交 換 を 実 施 す ることについての 税 務 当 局 間 の 合 意 がなされた 国 又 は 地 域 をい い 今 後 この 税 務 当 局 間 の 合 意 を 踏 まえ 順 次 規 定 するこ ととしています h 私 的 独 占 の 禁 止 及 び 公 正 取 引 の 確 保 に 関 する 法 律 第 9 条 第 4 項 第 1 号 に 規 定 する 持 株 会 社 であって 法 令 又 は 定 款 の 規 定 により その 同 条 第 5 項 に 規 定 する 子 会 社 ( 報 告 金 融 機 関 等 を 除 きます )の 経 営 管 理 を 行 うこと 及 びこれに 附 帯 する 業 務 のほか 他 の 業 務 を 営 む ことができないことが 定 められて いるもの i 主 として 上 記 b 又 は に 掲 げ る 関 係 にある 法 人 ( 報 告 金 融 機 関 等 を 除 きます )に 対 する 出 資 融 資 その 他 これらに 準 ずる 取 引 を 行 うことを 業 務 とする 法 人 j 新 規 届 出 書 若 しくは 下 記 2ロイ の 任 意 届 出 書 を 提 出 する 法 人 の 当 該 提 出 の 日 又 は 報 告 金 融 機 関 等 の 下 記 2イロⅱⅰ( 注 )による 法 人 既 存 特 定 取 引 契 約 者 の 確 認 をする 日 を 含 む 事 業 年 度 の 直 前 の 事 業 年 度 (jにおいて 直 前 事 業 年 度 といいます )が 次 に 掲 げる 要 件 の 全 てに 該 当 する 場 合 における 当 該 法 人 又 は 法 人 既 存 特 定 取 引 契 約 者 ( 注 ) 法 人 既 存 特 定 取 引 契 約 者 の 意 義 については 下 記 2イロ ( 注 )を 参 照 してください 直 前 事 業 年 度 の 総 収 入 金 額 の うちに 当 該 直 前 事 業 年 度 の 投 資 関 連 所 得 に 係 る 収 入 金 額 の 占 め る 割 合 が50%に 満 たないこと 直 前 事 業 年 度 終 了 の 時 の 総 資 産 の 額 のうちに 当 該 直 前 事 業 年 度 の 投 資 関 連 所 得 の 基 因 となる 当 該 直 前 事 業 年 度 終 了 の 時 の 資 産 の 額 の 合 計 額 の 占 める 割 合 が 50%に 満 たないこと ( 注 ) 投 資 関 連 所 得 とは 次 に 掲 げる 所 得 をいいます( 実 特 規 16の 9 ) a 所 得 税 法 第 23 条 第 1 項 に 規 定 する 利 子 所 得 b 所 得 税 法 第 24 条 第 1 項 に 規 定 する 配 当 所 得 c 不 動 産 不 動 産 の 上 に 存 する 権 利 船 舶 若 しくは 航 空 機 (cにおいて 不 動 産 等 といいます )の 貸 付 け(その 他 他 人 に 不 動 産 等 を 使 用 させることを 含 みま す ) 又 はその 譲 渡 による 所 得 d 工 業 所 有 権 その 他 の 技 術 に 関 する 権 利 特 別 の 技 術 による 生 産 方 式 若 しくはこ れらに 準 ずるもの 若 しくは 著 作 権 ( 出 版 権 及 び 著 作 隣 接 権 その 他 これに 準 ずるも 637

のを 含 みます )の 使 用 料 又 はその 譲 渡 による 所 得 e 有 価 証 券 又 はデリバティ ブ 取 引 に 係 る 権 利 の 譲 渡 に よる 所 得 f 保 険 契 約 又 は 共 済 に 係 る 契 約 に 基 づき 生 ずる 所 得 g 貸 付 金 (これに 準 ずるも のを 含 みます )の 利 子 h 所 得 税 法 第 174 条 第 3 号 から 第 8 号 までに 掲 げる 給 付 補 塡 金 利 息 利 益 又 は 差 益 i 外 国 通 貨 で 表 示 された 預 貯 金 を 本 邦 通 貨 又 は 当 該 外 国 通 貨 以 外 の 外 国 通 貨 に 換 算 することにより 生 ずる 所 得 j 匿 名 組 合 契 約 に 基 づいて 受 ける 利 益 の 分 配 k 上 記 aからjまでに 掲 げ る 所 得 のほか 資 産 の 運 用 保 有 又 は 譲 渡 による 所 得 の うちこれらに 類 するもの ⅱ 実 質 的 支 配 者 の 意 義 実 質 的 支 配 者 とは 法 人 の 事 業 経 営 を 実 質 的 に 支 配 することが 可 能 となる 関 係 にあるものをいい( 実 特 法 10の 5 7 五 ) 具 体 的 には 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 第 4 条 第 1 項 又 は 第 2 項 の 規 定 に より 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 施 行 規 則 第 10 条 第 2 項 各 号 に 定 める 者 ( 個 人 に 限 ります ) として 確 認 された 者 とされています ( 実 特 規 16の10) 個 人 に 限 ることと しているのは 共 通 報 告 基 準 上 報 告 対 象 者 となる 実 質 的 支 配 者 が 個 人 に 限 られているためであり 法 人 のよ うな 個 人 でない 者 が 事 業 経 営 を 実 質 的 に 支 配 する 関 係 にある 場 合 は 本 制 度 の 報 告 対 象 者 から 除 外 されていま す ( 参 考 1 ) 犯 罪 による 収 益 の 移 転 防 止 に 関 する 法 律 ( 平 成 19 年 法 律 第 22 号 )( 抄 ) ( 取 引 時 確 認 等 ) 第 4 条 特 定 事 業 者 ( 第 2 条 第 2 項 第 42 号 に 掲 げる 特 定 事 業 者 ( 第 12 条 において 弁 護 士 等 という )を 除 く 以 下 同 じ )は 顧 客 等 との 間 で 別 表 の 上 欄 に 掲 げる 特 定 事 業 者 の 区 分 に 応 じそれぞれ 同 表 の 中 欄 に 定 める 業 務 ( 以 下 特 定 業 務 とい う )のうち 同 表 の 下 欄 に 定 める 取 引 ( 次 項 第 2 号 において 特 定 取 引 といい 同 項 前 段 に 規 定 する 取 引 に 該 当 するもの を 除 く )を 行 うに 際 しては 主 務 省 令 で 定 める 方 法 により 当 該 顧 客 等 について 次 の 各 号 ( 第 2 条 第 2 項 第 43 号 から 第 46 号 までに 掲 げる 特 定 事 業 者 にあっては 第 1 号 )に 掲 げる 事 項 の 確 認 を 行 わなけ ればならない 一 本 人 特 定 事 項 ( 自 然 人 にあっては 氏 名 住 居 ( 本 邦 内 に 住 居 を 有 しない 外 国 人 で 政 令 で 定 めるものにあっては 主 務 省 令 で 定 める 事 項 ) 及 び 生 年 月 日 をいい 法 人 にあっては 名 称 及 び 本 店 又 は 主 た る 事 務 所 の 所 在 地 をいう 以 下 同 じ ) 二 取 引 を 行 う 目 的 三 当 該 顧 客 等 が 自 然 人 である 場 合 にあ っては 職 業 当 該 顧 客 等 が 法 人 である 場 合 にあっては 事 業 の 内 容 四 当 該 顧 客 等 が 法 人 である 場 合 におい て その 事 業 経 営 を 実 質 的 に 支 配 する ことが 可 能 となる 関 係 にあるものとし て 主 務 省 令 で 定 める 者 があるときにあ っては その 者 の 本 人 特 定 事 項 2 特 定 事 業 者 は 顧 客 等 との 間 で 特 定 業 務 のうち 次 の 各 号 のいずれかに 該 当 す る 取 引 を 行 うに 際 しては 主 務 省 令 で 定 めるところにより 当 該 顧 客 等 について 638