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月 収 額 算 出 のながれ 給 与 所 得 者 の 場 合 年 金 所 得 者 の 場 合 その 他 の 所 得 者 の 場 合 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 収 入 を 確 かめてください 前 年 中 の 年 間 総 所 得 を 確 かめ

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技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

1. 任 免 1-1 採 用 ( 試 験 採 用 ) 1 任 免 試 験 採 用 採 用 者 予 定 者 数 報 告 試 験 公 告 任 命 結 果 通 知 書 採 用 予 定 者 数 の 報 告 採 用 説 明 会 の 計 画 実 施 人 事 異 動 対 象 者

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

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2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

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(5) 給 与 改 定 の 状 況 該 当 なし ( 事 委 員 会 を 設 置 していないため) 1 月 例 給 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 民 間 給 与 公 務 員 給 与 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 A B AB ( 改 定 率 ) 年 度 ( )

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平 均 賃 金 を 支 払 わなければならない この 予 告 日 数 は 平 均 賃 金 を 支 払 った 日 数 分 短 縮 される( 労 基 法 20 条 ) 3 試 用 期 間 中 の 労 働 者 であっても 14 日 を 超 えて 雇 用 された 場 合 は 上 記 2の 予 告 の 手 続

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賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 及 び の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 ( ベース) ,9 47,78 369,884 崎 県 , , ,

社 会 保 障 税 一 体 改 革 ( 年 金 分 野 )の 経 緯 社 会 保 障 税 一 体 改 革 大 綱 (2 月 17 日 閣 議 決 定 ) 国 年 法 等 改 正 法 案 (2 月 10 日 提 出 ) 法 案 を 提 出 する または 法 案 提 出 を 検 討 する と された 事

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

( 注 )1 ラスパイレス 指 数 とは 全 地 方 公 共 団 体 の 一 般 行 政 職 の 給 料 月 額 を 一 の 基 準 で 比 較 するため の 職 員 数 ( 構 成 )を 用 いて 学 歴 や 経 験 年 数 の 差 による 影 響 を 補 正 し の 行 政 職 俸 給 表 (

目  次

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

接 支 払 制 度 を 活 用 するか 意 思 を 確 認 する 確 認 に 当 たっては 次 の 各 号 に 掲 げる 事 項 について 書 面 により 世 帯 主 の 合 意 を 得 て 代 理 契 約 を 締 結 するものとする (1) 医 療 機 関 等 が 本 市 に 対 し 世 帯 主

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 135,600 円 185,800 円 222,900 円 261,900 円

Transcription:

諸 外 国 における 第 三 国 定 住 による 難 民 の 受 入 れの 概 要 平 成 24 年 6 月 19 日 1

1 諸 外 国 における 第 三 国 定 住 難 民 受 入 れ 状 況 (1) 受 入 れ 数 世 界 全 体 で 難 民 問 題 解 決 のために 第 三 国 定 住 が 必 要 と 考 えられる 難 民 は,UNHCRによると, 平 成 24 年 には 約 17 万 2 千 人 に 上 るとされている 一 方, 受 入 れ 国 における 第 三 国 定 住 による 難 民 の 受 入 れは, 近 年, 概 ね7 万 人 前 後 で 推 移 しており, 平 成 22 年 の 受 入 れ 実 績 は 下 表 のとおりとなっている 国 名 出 国 数 国 名 出 国 数 米 国 54,077 人 チェコ 48 人 カナダ 6,706 人 ルーマニア 38 人 豪 州 5,636 人 ブラジル 28 人 スウェーデン 1,789 人 日 本 (パイロットケース) 27 人 ノルウェー 1,088 人 ポルトガル 24 人 英 国 695 人 アルゼンチン 23 人 フィンランド 543 人 アイルランド 20 人 ニュージーランド 535 人 ウルグアイ 17 人 オランダ 430 人 パラグアイ 13 人 デンマーク 386 人 チリ 6 人 フランス 217 人 アイスランド 6 人 合 計 72,352 人 ( 注 )1 UNHCRの 資 料 に 基 づく 難 民 受 入 れ 国 別 の 第 一 次 庇 護 国 からの 難 民 出 国 数 ( 平 成 22 年 ) 2 正 式 な 第 三 国 定 住 プログラムにより 平 成 22 年 に 難 民 を 受 入 れた22か 国 について 計 上 正 式 な 第 三 国 定 住 プログラムではないものの,ドイツ,イタリア 等 の 国 が, 平 成 22 年 に562 人 の 難 民 を 受 け 入 れている( 本 表 に 計 上 した72,352 人 との 合 計 は72,914 人 ) 2

( 参 考 ) 第 三 国 定 住 難 民 の 難 民 発 生 国 から 第 一 次 庇 護 国 への 移 動 の 状 況 ( 難 民 発 生 国 別 ) 第 三 国 定 住 による 難 民 出 国 数 ( 平 成 22 年 ) ( 第 一 次 庇 護 国 別 ) 第 三 国 定 住 による 難 民 出 国 数 ( 平 成 22 年 ) ミャンマー 19,436 人 イラク 16,014 人 ブータン 14,809 人 ソマリア 5,391 人 コンゴ 民 主 4,510 人 エリトリア 3,316 人 パレスチナ 1,489 人 アフガニスタン 1,378 人 イラン 1,328 人 エチオピア 1,211 人 その 他 4,032 人 合 計 72,914 人 ネパール 14,819 人 タイ 11,417 人 マレーシア 7,955 人 シリア 7,213 人 トルコ 5,335 人 ケニア 3,773 人 ヨルダン 3,630 人 エチオピア 3,098 人 タンザニア 2,668 人 レバノン 2,018 人 その 他 10,988 人 合 計 72,914 人 ( 注 )UNHCRの 資 料 に 基 づき, 作 成 矢 印 は, 第 一 次 庇 護 国 への 主 な 難 民 の 移 動 を 示 す 3

(2) 主 な 受 入 れ 国 の 受 入 れ 対 象 難 民 ア 受 入 れ 難 民 の 出 身 国 及 び 人 数 アイルランド 2011 年 実 績 スーダン 24 人 エリトリア 10 人 英 国 2011 年 実 績 エチオピア 145 人 コンゴ( 民 )119 人 ソマリア 93 人 イラク 75 人 オランダ 2010 年 実 績 イラク 125 人 ブータン 46 人 エリトリア 33 人 ラオス 33 人 カンボジア 12 人 アフガニスタン 10 人 イラン 8 人 ルワンダ 7 人 セネガル 7 人 デンマーク 直 近 1 年 間 の 実 績 コンゴ( 民 ) 154 人 ブータン 147 人 ミャンマー 140 人 エリトリア 29 人 コンゴ 12 人 ソマリア 11 人 エチオピア 7 人 スーダン 4 人 パレスチナ 3 人 コロンビア 2 人 オーストラリア 2010-11 年 度 実 績 ミャンマー 1,393 人 イラク 1,114 人 ブータン 1,001 人 コンゴ( 民 ) 514 人 アフガニスタン 423 人 エチオピア 297 人 ソマリア 144 人 イラン 141 人 スリランカ 78 人 スーダン 61 人 ( 以 下 略 ) スウェーデン 2011 年 実 績 ソマリア 584 人 アフガニスタン404 人 エリトリア 373 人 エチオピア 147 人 スーダン 89 人 コンゴ( 民 ) 69 人 ビルマ 58 人 イラン 32 人 ナミビア 18 人 ニュージーランド 2010-11 年 度 実 績 ミャンマー 230 人 ブータン 117 人 コロンビア 96 人 ブルンジ 12 人 スリランカ 12 人 エクアドル 10 人 イラク 7 人 コンゴ( 民 ) 6 人 アフガニスタン 5 人 エチオピア 5 人 ( 以 下 略 ) カナダ 2011 年 実 績 イラク 2,107 人 ブータン 1,874 人 ソマリア 594 人 イラン 412 人 コンゴ( 民 ) 392 人 コロンビア 362 人 エチオピア 327 人 アフガニスタン255 人 ミャンマー 238 人 エリトリア 180 人 ( 以 下 略 ) 米 国 2010 年 度 実 績 イラク 18,016 人 ミャンマー 16,693 人 ブータン 12,363 人 ソマリア 4,884 人 キューバ 4,818 人 イラン 3,543 人 コンゴ( 民 ) 3,174 人 エリトリア 2,570 人 パレスチナ 1,053 人 ベトナム 891 人 ( 以 下 略 ) 4

イ 受 入 れ 単 位 ( 家 族 又 は 単 身 者 ) 家 族 単 位 での 受 入 れがほとんどを 占 める 国 もある 一 方 で, 単 身 者 単 位 での 受 入 れが 半 数 程 度 に 及 ぶ 国 もみられる 家 族 の 定 義 は, 国 によって 様 々であるが, 単 身 者 の 受 入 れ 条 件 を 具 体 的 に 設 定 している 国 は 少 ない 国 名 家 族 単 位 及 び 単 身 者 単 位 での 受 入 れの 割 合 家 族 の 定 義 単 身 者 の 受 入 れ 条 件 オーストラリア ビクトリア 州 の2012 年 1 ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) 月 ~3 月 の 実 績 の 場 合, 単 身 者 のみは46.6% ニュージーランド 主 に 家 族 単 位 ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) 米 国 世 帯 主 が 単 身 ( 子 等 の 扶 養 家 族 受 入 れ 難 民 の 配 偶 者 及 び 未 婚 かつ21 歳 未 満 の 子 ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) を 有 する 場 合 を 含 む )である 割 合 は,50% 前 後 (これ 以 外 の 親 族 も 個 別 の 事 情 により 考 慮 ) カナダ 単 身 ( 成 人 ):43% ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) 単 身 ( 成 人 )と 子 ども:11% 夫 婦 ( 成 人 ):8% 夫 婦 ( 成 人 )と 子 ども:26% アイルランド 主 に 家 族 単 位 1 受 入 れ 難 民 が 結 婚 している 場 合,その 配 偶 者 2 受 入 れ 難 民 が18 歳 未 満 で 未 婚 の 場 合,その 両 親 3 受 入 れ 難 民 の18 歳 未 満 で 未 婚 の 子 単 身 の 高 齢 者, 単 身 の 未 成 年 者 (1 8 歳 未 満 ) 及 び 公 共 の 保 健 や 公 的 秩 序 を 脅 かすおそれのある 者 は 受 け 入 れていない 英 国 95% 程 度 は 家 族 単 位 中 心 となる 申 請 者 に1 人 以 上 付 随 している 親 族 グ ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) ループ スウェーデン 2011 年 受 入 れ634 件 2, 配 偶 者 ( 事 実 婚 を 含 む ) 及 び18 歳 未 満 の 子 ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) 020 人 中,261 件 が 単 身 者 デンマーク 不 詳 であるが, 両 方 受 け 入 れて おり, 比 較 的 家 族 単 位 が 多 い 両 親 と18 歳 以 下 の 子 高 齢 の 扶 養 家 族 がいる 場 合 は 人 道 上 の 観 点 から 家 族 に 含 めることがある ( 必 ずしも 条 件 は 付 していない ) 5

ウ 障 害 者 の 受 入 れ 及 び 経 済 的 自 立 可 能 性 の 考 慮 の 有 無 障 害 者 の 受 入 れ 数 に 係 る 統 計 を 有 する 国 はないが, 医 療 の 必 要 性 がある 者 に 関 し 一 定 の 受 入 れ 枠 を 設 定 している 国 がみられる 経 済 的 自 立 可 能 性 に 関 しては, 入 国 後 の 自 立 を 重 視 する 国 がある 一 方 で, 保 護 の 必 要 性 の 観 点 のみにより 選 考 する 国 もみられる 国 名 障 害 者 の 受 入 れの 有 無 経 済 的 自 立 可 能 性 の 考 慮 の 有 無 オーストラリア 存 在 するが, 人 数 は 統 計 がなく 不 詳 経 済 的 自 立 を 前 提 に 受 け 入 れているが, 選 考 の 際 にその 可 能 性 を 考 慮 するわけではない ニュージーランド 受 入 れ 枠 750 人 中,10%は 医 療 の 必 要 性 がある 者 又 は 障 害 者 とされている 考 慮 していない 米 国 統 計 がなく 不 詳 考 慮 していないが, 米 国 の 定 住 支 援 の 最 大 目 標 は,できる 限 り 早 期 に 自 立 を 実 現 すること カナダ 統 計 がなく 不 詳 一 定 の 考 慮 をしている(おおむね 入 国 後 3~5 年 で 経 済 的 に 自 立 できることが 目 安 ) アイルランド 障 害 者 との 定 義 ではなく, 医 療 の 必 要 性 がある 者 を 年 間 5 名 程 度 まで 受 入 れ 考 慮 していない 英 国 ( 正 確 な 統 計 はないが)2% 程 度 選 考 基 準 は 非 公 開 であるため 不 詳 であるが, 受 入 れ 後 は 自 立 を 促 している オランダ 不 詳 であるが, 医 療 の 必 要 性 がある 者 について 年 間 30 人 の 受 入 れ 枠 がある 2005 年 から 選 考 時 に 統 合 可 能 性 を 考 慮 ( 言 語 習 得 の 意 欲, 生 計 のための 就 労 経 験, 社 会 適 応 の 意 欲 等 ) しかし, 選 考 時 のこれらの 審 査 は 難 しく,2005 年 から2008 年 までの 間 でこれにより 受 入 れを 拒 否 した 者 は2 名 のみ スウェーデン 存 在 するが, 人 数 は 統 計 がなく 不 詳 考 慮 していない デンマーク 不 詳 であるが, 医 療 の 必 要 性 がある 者 を 毎 年 約 30 人 受 け 入 れている 考 慮 していない 6

( 参 考 )UNHCRの 第 三 国 定 住 対 象 者 カテゴリ 別 の 第 一 次 庇 護 国 からの 難 民 出 国 数 ( 平 成 22 年 ) 基 準 出 国 数 法 的 又 は 身 体 的 保 護 の 必 要 性 がある 者 予 見 可 能 な 代 替 恒 久 的 解 決 案 が 欠 如 している 者 暴 力 又 は 拷 問 を 生 き 延 びた 者 危 険 に 瀕 する 女 性 と 少 女 医 療 の 必 要 性 がある 者 家 族 の 再 統 合 危 険 に 瀕 する 子 どもや 若 者 高 齢 の 難 民 その 他 合 計 ( 注 ) UNHCRの 資 料 に 基 づくUNHCRの 第 三 国 定 住 対 象 者 カテゴリ 別 の 第 一 次 庇 護 国 からの 難 民 出 国 数 ( 平 成 22 年 ) 31,837 人 21,782 人 10,215 人 5,357 人 2,447 人 562 人 370 人 321 人 23 人 72,914 人 7

2 諸 外 国 における 第 三 国 定 住 難 民 に 対 する 支 援 内 容 (1) 中 央 省 庁 における 予 算 措 置 日 本 の 場 合,おおむね 難 民 1 人 当 たり 約 450 万 円 の 中 央 省 庁 における 予 算 措 置 がされているが, 例 えば,ニュージーランド では 約 490 万 円, 米 国 では 約 110 万 円,カナダでは 約 80 万 円,スウェーデンでは 約 240 万 円 となっている 国 名 オーストラリア ニュージーランド 米 国 カナダ 予 算 総 額 ( 難 民 1 人 当 たり 予 算 額 ) 約 5 億 4,513 万 豪 ドル ( 約 3,792 豪 ドル) 2011-12 年 度 の 移 民 市 民 権 省 の 難 民 人 道 支 援 及 び 移 民 難 民 に 対 する 定 住 支 援 サービス に 係 る 予 算 を 合 算 したもの 約 5,800 万 NZドル ( 約 7 万 7 千 NZドル) 2011-12 年 度 約 10.65 億 米 ドル ( 約 1.4 万 米 ドル) 2012 年 度 5,500 万 加 ドル 程 度 ( 約 1 万 加 ドル 程 度 ) 予 算 策 定 の 際 の 参 考 数 値 地 方 自 治 体,NGOその 他 の 団 体 に 対 する 財 政 支 援 2011-12 年 度 では, 国 際 移 住 機 関 (IOM)に76.2 万 豪 ドル, 豪 州 赤 十 字 に1,0 62 万 豪 ドル( 難 民 希 望 者 支 援 スキーム), 豪 州 難 民 評 議 会 に14 万 豪 ドルなど 定 住 助 成 金 プログラム(Settlement Grants Program, SGP)には,2012-13 年 度 でおよそ3,90 0 万 豪 ドルが 計 上 されている NZ 難 民 サービス が 定 住 センターで 行 う6 週 間 のオリエンテーション, 訓 練 研 修 活 動 及 びそれ 以 降 12か 月 のコミュニティー 内 支 援 活 動 に 係 る 経 費 に 対 し,2010 年 度 は, 政 府 か ら 約 416 万 NZドルを 補 助 金 として 交 付 ( 同 団 体 の 総 収 入 の 約 75%に 相 当 ) この 他 難 民 に 対 する 英 語 教 育 や 精 神 衛 生 支 援 等 に 対 して 教 育 省 等 の 省 庁 が 関 連 のNGOに 補 助 金 を 交 付 国 務 省 人 口 難 民 移 住 局 ( 連 邦 政 府 )からボランティア 支 援 団 体 (NGO)に 対 し,1ボ ランティア 支 援 団 体 が 毎 年 提 出 する 提 案 書 にしたがって 支 援 団 体 本 部 に 配 分 する 予 算 及 び2 難 民 1 人 あたり1,850ドルの 予 算 を 支 給 (これら 及 び 入 国 前 プログラム 等 を 合 わせた 同 局 の 予 算 規 模 は2012 年 度 4.15 億 ドル) 保 健 福 祉 省 難 民 再 定 住 部 ( 連 邦 政 府 )からの 予 算 のほとんどは 各 州 政 府 に 配 分 され,その 大 部 分 は 州 政 府 からボランティア 支 援 機 関 等 に 配 布 ( 予 算 規 模 は2012 年 度 約 7.3 億 ドル) 連 邦 政 府 ( 市 民 権 移 民 省 )は, 政 府 支 援 難 民 に 対 するサービスを 提 供 するNGO(サービ ス 提 供 機 関 )に 対 し, 合 計 で 年 間 約 15 百 万 加 ドルの 助 成 金 を 支 出 している 他 方, 連 邦 政 府 は, 難 民 受 入 れの 目 的 では 地 方 自 治 体 に 財 政 支 援 を 行 っていない 8

アイルランド 第 三 国 定 住 に 係 る 特 定 の 予 算 配 分 はなく, 関 係 省 庁 の 既 存 の 予 算 から 捻 出 英 国 非 公 開 のため 不 詳 中 央 政 府 による 地 方 自 治 体,NGOその 他 団 体 に 対 する 財 政 支 援 あり 英 国 政 府 の 第 三 国 定 住 プログラムである ゲートウェイ 保 護 計 画 には,2011 年 の 段 階 で, 主 管 官 庁 である UKBA のほか, 政 府 機 関 である 雇 用 年 金 省, 保 健 省, 教 育 省,15の 地 方 自 治 体,8つの 民 間 支 援 団 体 が 参 加 しており,UKBA が 受 入 れを 決 定 した 難 民 は, 地 方 自 治 体 が 管 轄 地 域 内 に 受 入 れ, 民 間 支 援 団 体 (NGO)との 協 同 連 携 による1 年 間 の 定 住 支 援 を 受 ける スウェーデン 約 3 億 9 千 万 スウェーデ ンクローネ ( 約 19 万 7 千 スウェー デンクローネ) 左 記 のうち, 約 3 億 7,544 万 スウェーデンクローネは, 地 方 自 治 体 への 補 助 金 ( 残 り1, 650 万 スウェーデンクローネは, 移 送 費 や 行 政 事 務 費 ) 法 務 省 所 管 の 移 民 庁 (Mgrationsverket)との 契 約 により, 難 民 を 受 入 れることとなった 市 に 対 しては,2 年 間 の 生 活 支 援 に 必 要 な 費 用 について, 補 助 金 が 支 給 される 2012 年 度 デンマーク 統 計 がなく 不 詳 デンマーク 移 民 統 合 法 の 規 定 により, 難 民 の 受 入 れ 過 程 は 法 務 省 や 社 会 統 合 省 が 責 任 を 負 っ ているが, 定 住 過 程 については 地 方 自 治 体 が 責 任 を 持 つこととなっており( 受 け 入 れた 難 民 の 数 に 応 じて 政 府 から 定 額 の 資 金 援 助 を 受 ける ), 通 常, 各 自 治 体 は3 年 間 の 定 住 プログラムを 実 施 している ( 参 考 1) 日 本 (パイロットケース)では, 政 府 予 算 は 約 1 億 3,500 万 円 ( 注 )であり, 年 間 約 30 人 を 受 け 入 れる 場 合, 難 民 1 人 当 たり 予 算 額 は 約 4 50 万 円 となる ( 注 ) 平 成 23 年 度 の 外 務 省, 文 化 庁 及 び 厚 生 労 働 省 の 委 託 費 予 算 であり, 一 部 に 条 約 難 民 の 定 住 支 援 に 関 する 予 算 を 含 む また, 定 住 支 援 施 設 の 手 当 に 係 る 予 算 は 含 まれていない ( 参 考 2) 1 豪 ドル:83 円,1NZドル:64 円,1 米 ドル:81 円,1 加 ドル:82 円,1ユーロ:112 円,1ポンド:129 円,1スウェーデンク ローネ:12 円,1デンマーククローネ:15 円 (いずれも 支 出 官 レート( 平 成 23 年 12 月 28 日 財 務 省 告 示 第 416 号 )による ) 9

(2) 中 央 省 庁 による 第 三 国 定 住 難 民 への 生 活 支 援 日 本 ( 当 初 の180 日 間 )では, 収 入 補 助 等 として, 月 額 約 4 万 5 千 円 の 生 活 費 支 給, 住 居 ( 受 託 団 体 が 手 当 1 世 帯 当 たり 家 賃 12 万 円 前 後 )への 入 居 等 の 支 援 や, 一 時 金 ( 約 15 万 7 千 円 )の 支 給 などの 支 援 がある 諸 外 国 では, 例 えば,カナダで は, 月 額 約 6 万 3 千 円 の 支 給 や, 一 時 金 ( 約 15 万 円 )の 支 給 などの 収 入 補 助 がある 支 援 期 間 は,おおむね1 年 間 前 後 としている 国 が 多 く(オーストラリア,ニュージーランド,カナダ, 英 国 など),その 後 の 支 援 は, 一 般 国 民 と 同 様 に 受 けられる 社 会 保 障 の 枠 組 みの 中 で 行 われる 国 名 難 民 を 対 象 とした 生 活 支 援 一 般 国 民 と 同 様 に 受 けられる 生 活 支 援 オーストラリア 入 国 後 12か 月 まで, 入 国 当 初 の 集 中 的 な 支 援 として, 移 民 市 民 権 省 と 契 約 した 民 間 団 体 (サービスプロバイダー) が, 空 港 への 出 迎 え,オリエンテーション, 衣 料 品 などの 手 当, 住 居 ( 自 宅 )を 探 す 手 伝 いや 家 具 等 の 提 供, 拷 問 や 心 的 外 傷 に 関 するカウンセリングサービスなどを 実 施 例 えば, 失 業 者 手 当 は 単 身 者 で 最 高 2 週 間 当 たり489. 70 豪 ドル この 他 にも 各 種 手 当 ( 障 害 者 手 当 や 年 金 など) を 受 ける 権 利 がある 受 給 期 限 なし 政 府 の 社 会 保 障 制 度 を 通 じた 財 政 支 援 が 基 本 であるが,コ ミュニティーが 寄 付 金 により 移 転 費 等 を 賄 うケースやNG Oによる 移 転 支 援 等 があることもある ニュージーランド 米 国 マンゲレ 難 民 定 住 センターで6 週 間 の 集 中 オリエンテー ション プログラムが 実 施 されるほか, 自 立 促 進 支 援 として, 最 初 の12か 月, 各 種 相 談,モニタリング 等 が 実 施 される 受 入 れ 配 置 プログラム(RPP) により30 日 ~9 0 日 の 基 本 的 ニーズ( 住 宅, 生 活 用 品 など)が 提 供 され, 直 接 支 援 費 1 人 当 たり1,125 米 ドル 支 給 ( 一 時 金 ) 右 記 TANFに 適 合 しない 難 民 ( 単 身 や 子 のない 夫 婦 )に 難 民 金 銭 扶 助 (RCA)を 支 給 ( 最 長 8か 月 額 は 州 によっ て 異 なり 単 身 の 大 人 1 人 当 たり 約 80~ 約 540 米 ドル) 社 会 保 険 事 務 所 が 個 別 にインタビューを 行 い, 経 済 的 支 援 ニーズを 特 定 の 上, 定 住 先 において, 失 業 保 険, 疾 病 休 業 保 険, 障 害 者 年 金 等 の 多 様 な 社 会 保 障 スキームから 支 援 が 行 わ れる 例 えば, 失 業 及 び 疾 病 休 業 の 場 合,25 歳 以 上 の 単 身 者 は 税 引 き 後 最 高 週 当 たり204.96NZドル, 夫 婦 の 場 合 子 どもの 有 無 を 問 わず 同 341.60NZドル 受 給 期 限 なし この 他, 当 初 の 衣 料 品, 生 活 必 需 品 購 入 等 の 生 活 立 ち 上 げ 支 援 として 社 会 保 険 事 務 所 から 再 出 発 一 時 金 として 成 人 1 人 当 たり1,200NZドルが 給 付 される 場 合 がある 一 定 の 要 件 に 適 合 する 難 民 に 対 し, 貧 困 家 庭 一 時 扶 助 (T ANF 受 給 期 限 は 州 によって 異 なり2~5 年 間 支 給 額 は 州 によって 異 なり3 人 家 族 当 たり 約 170~1,000 米 ド ル) このほか, 補 助 的 栄 養 支 援 プログラム(SNAP い わゆるフードスタンプ)がある 10

カナダ 定 住 支 援 プログラム(RAP)を 最 長 12か 月 提 供 定 住 先 により 異 なるが, 例 えばトロント 市 在 住 であれば 収 入 補 助 として 単 身 者 1 人 当 たり 月 額 768 加 ドル 支 給 ( 政 府 と 民 間 の 共 同 支 援 プログラム 対 象 者 は 最 長 24か 月 ) この 他, 一 時 金 として 以 下 のものがある 食 品 等 購 入 費 175 加 ドル 必 需 品 購 入 費 1,330 加 ドル 被 服 費 325 加 ドル 12か 月 を 経 過 した 後 は, 難 民 も 一 般 のカナダ 人 と 同 様, 必 要 に 応 じて 社 会 保 障 給 付 を 受 けることができる アイルランド 第 三 国 定 住 難 民 は,アイルランド 国 民 と 同 じ 基 準 で, 所 得 支 援, 失 業 手 当, 身 体 障 害 者 手 当, 国 民 年 金 等 を 申 請 するこ とができる 具 体 的 支 給 額 は 個 別 ケースごとに 異 なる 受 給 期 限 は,スキームごとに 異 なる 英 国 ゲートウェイ 保 護 計 画 (GPP) に 基 づき, 地 方 自 治 体 及 び 民 間 支 援 団 体 が1 年 間 の 定 住 支 援 を 実 施 収 入 補 助 の 金 額 は 非 公 開 のため 不 詳 期 限 の 延 長 はない 難 民 が 住 居 の 賃 貸 契 約 を 行 うに 当 たって, 経 済 的 に 支 払 い が 困 難 な 場 合, 地 方 自 治 体 から 資 金 援 助 ( 一 時 金 )が 行 われ るが, 金 額 は 不 定 1 年 間 の 定 住 支 援 終 了 後 は, 通 常 の 社 会 保 障 制 度 により 支 援 を 受 けることができる スウェーデン 収 入 補 助 として 月 当 たり6,776スウェーデンクローネ が 市 から 支 給 される 受 給 期 限 は2 年 間 であり, 延 長 はない 生 活 の 立 ち 上 げに 必 要 な 物 又 は 一 時 金 の 支 給 については, 受 入 れ 市 及 び 各 難 民 の 個 別 事 情 により 異 なる 2 年 間 の 支 援 期 間 中 において, 各 難 民 の 個 別 事 情 により 市 が 一 般 の 社 会 保 障 制 度 の 枠 組 みの 中 で 別 途 支 援 措 置 を 講 ずることもある デンマーク 地 方 自 治 体 が, 政 府 の 財 政 支 援 を 受 けて 実 施 収 入 補 助 の 受 給 期 限 は 難 民 の 定 住 期 間 とされている3 年 間 難 民 の 定 住 期 間 とされている3 年 間 を 超 えた 時 点 から, 当 該 難 民 は 一 般 の 社 会 保 障 制 度 の 対 象 となる ( 参 考 1) 日 本 (パイロットケース)では, 難 民 は, 収 入 補 助 として, 約 180 日 間 の 定 住 支 援 プログラム 期 間 中, 生 活 援 助 費 ( 日 額 1,500 円 ), 医 療 費 ( 実 費 ) 等 を 受 給 でき,また, 同 プログラム 修 了 時 には, 定 住 手 当 として 一 時 金 ( 約 15 万 7 千 円 ) 等 を 受 給 できる さらに, 同 プログラム 修 了 後 6か 月 間, 職 場 適 応 訓 練 を 受 講 ( 難 民 は, 基 本 手 当 ( 日 額 3,530 円 ~4,310 円 ), 受 講 手 当 ( 日 額 700 円 ) 等 を 受 給 ) 等 できる ( 参 考 2) 1 豪 ドル:83 円,1NZドル:64 円,1 米 ドル:81 円,1 加 ドル:82 円,1ユーロ:112 円,1ポンド:129 円,1スウェーデンク ローネ:12 円,1デンマーククローネ:15 円 (いずれも 支 出 官 レート( 平 成 23 年 12 月 28 日 財 務 省 告 示 第 416 号 )による ) 11

(3) 定 住 支 援 の 主 な 実 施 主 体 多 くの 国 で, 民 間 団 体 が, 政 府 等 からの 委 託 や 補 助 を 受 けて 定 住 支 援 を 実 施 している 北 欧 諸 国 では, 地 方 自 治 体 が 定 住 支 援 の 主 な 実 施 主 体 であり 民 間 団 体 の 関 与 が 少 ないことが 特 徴 となっている 国 名 主 要 主 管 省 庁 主 要 実 施 主 体 摘 要 オーストラリア 移 民 市 民 権 省 民 間 団 体 サービスプロバイダーと 呼 ばれる 民 間 団 体 が, 企 画 競 争 によって 選 定 され, 移 民 市 民 権 省 との 契 約 に 基 づいて 各 種 サービスの 提 供 を 実 施 ニュージーランド 労 働 省 民 間 団 体 政 府 が 資 金 拠 出 を 行 う NZ 難 民 サービス が6 都 市 に 事 務 所 を 設 置 し 各 種 サー ビスの 提 供 を 実 施 米 国 国 務 省, 保 健 福 祉 省 民 間 団 体 全 米 にネットワークを 持 つ 再 定 住 機 関 (ボランティア 支 援 機 関 )が, 政 府 予 算 の みならず, 自 己 資 金 又 は 現 物 による 補 完 を 行 いつつ, 難 民 入 国 後 30 日 間 (90 日 間 まで 延 長 可 能 )の 支 援 プログラムを 実 施 カナダ 市 民 権 移 民 省 民 間 団 体 サービス 提 供 機 関 ( 宗 教 団 体, 民 族 グループ, 女 性 団 体 等 の 民 間 団 体 約 30 団 体 )が, 企 画 競 争 の 形 式 で 選 定 され, 政 府 との2 年 間 の 取 極 めを 交 わすことにより 補 助 金 を 受 け, 具 体 的 な 定 住 支 援 サービスの 提 供 を 実 施 アイルランド 司 法 平 等 省 地 方 自 治 体 県 議 会 が, 地 方 レベルでの 第 三 国 定 住 のための 関 係 機 関 によるワーキング グル ープを 設 置 し, 難 民 がすべてのサービスを 適 切 に 受 けられることを 確 保 する 英 国 内 務 省 国 境 庁 地 方 自 治 体, 民 間 団 体 ゲートウェイ 保 護 計 画 に 参 加 する15 地 方 自 治 体 が, 内 務 省 国 境 庁 から 拠 出 される 予 算 の 下,8 民 間 支 援 団 体 との 協 働 連 携 により,1 年 間 の 定 住 支 援 を 行 う 地 方 自 治 体 が 主 導 する 場 合 もあれば, 民 間 支 援 団 体 が 主 導 する 場 合 もある 法 務 省 の 出 資 による 独 立 機 関 である オランダ 難 民 評 議 会 が, 政 府 や 地 方 自 治 体 からの 助 成 金 や 交 付 金 を 受 け, 定 住 支 援 を 実 施 コミューン( 日 本 の 市 町 村 に 相 当 )が, 政 府 と 契 約 を 結 び, 必 要 経 費 補 償 を 受 け つつ, 住 宅 確 保, 子 どもの 学 校 の 手 配,スウェーデン 語 講 座 の 実 施 などを 実 施 N GOは 具 体 的 な 役 割 を 担 っていない オランダ 自 治 省 移 民 帰 化 サービス 民 間 団 体 スウェーデン 法 務 省, 移 民 庁, 地 方 自 治 体 雇 用 省, 雇 用 仲 介 庁 デンマーク 入 国 管 理 局 地 方 自 治 体 地 方 自 治 体 が, 受 け 入 れた 難 民 の 数 に 応 じて 政 府 から 定 額 の 資 金 援 助 を 受 け, 定 住 支 援 を 実 施 フランス 内 務 海 外 領 土 独 立 行 政 法 人 内 務 省 の 予 算 により 運 営 される 独 立 行 政 法 人 仏 統 合 移 民 局 が 定 住 支 援 を 担 当 自 治 体 移 民 省 している ( 参 考 ) 日 本 (パイロットケース)では, 民 間 団 体 が, 企 画 競 争 によって 選 定 され, 政 府 ( 外 務 省, 文 化 庁 及 び 厚 生 労 働 省 )と 契 約 を 締 結 し, 定 住 支 援 を 実 施 現 在 の 実 施 団 体 は, 公 益 財 団 法 人 アジア 福 祉 教 育 財 団 ( 難 民 事 業 本 部 ) 12

(4) 出 国 前 研 修 等 諸 外 国 の 多 くで, 日 本 と 同 様,IOM 等 により 出 国 前 研 修 等 が 実 施 されている 内 容 は, 受 入 れ 国 における 生 活, 文 化 等 に 関 するオリエンテーションが 主 なものであるが, 日 本 のように 数 週 間 にわたる 語 学 教 育 を 行 っている 国 は 見 当 たらない 諸 外 国 の 中 で 特 徴 のある 出 国 前 研 修 等 を 実 施 している 例 スウェーデン 出 国 前 研 修 は, 入 国 管 理 局 と 受 入 れ 先 地 方 自 治 体 とで 計 6 名 を 派 遣 して 実 施 する 渡 航 に 関 するガイダンスは, 大 人 と 子 どもを 分 けて 行 う スウェーデンでの 生 活 に 関 するガイダンスは,DVDを 使 用 し 通 訳 付 きで 説 明 する また, 時 系 列 に 沿 って, 出 国 手 続 から 到 着 までを 説 明 する さらに, My new hometown として, 定 住 先 の 市 の 名 前 をスウェーデンの 地 図 に 貼 り, 定 住 先 がどこかを 把 握 させる ノルウェー 児 童 (8~15 歳 )の 場 合,8~12 歳 と13~15 歳 のクラスに 分 け,2 日 間 の 研 修 を 行 う 16 歳 以 上 の 者 の 場 合, 通 訳 を 介 し,4~ 5 日 間 の 研 修 を 実 施 する 出 国 前 研 修 の 目 的 は, 定 着 をスムーズにし, 定 住 初 期 の 期 間 を 支 援 すること,ノルウェーの 社 会 に 関 する 知 識 を 身 に 着 けること,そして, 非 現 実 的 な 期 待 を 抱 かせず,カルチャーショックを 軽 減 することにある 同 じ 文 化 や 言 語 などのバックグラウンドを 持 つ 者 が 研 修 の 実 施 者 となる また,スカイプを 使 って, 難 民 キャンプにいる 難 民 と 話 をするな ど, 出 国 前 研 修 と 入 国 後 の 定 住 支 援 プログラムとのリンケージを 強 化 する なお,プロフェッショナルの 通 訳 を 使 用 している オーストラリア 定 住 初 期 に 必 要 なアドバイスのほか, 難 民 がオーストラリアでの 生 活 に 現 実 的 な 期 待 を 抱 くように 支 援 する アプローチの 方 法 は, 参 加 すること 自 体 を 重 視 し, 学 び 手 である 難 民 を 中 心 に 置 くこと また, 自 立 心 を 促 し, 現 実 的 な 期 待 にフォーカスすること さらに,よく 訓 練 さ れた 通 訳 を 使 うことなどである ( 参 考 ) 日 本 (パイロットケース)では, 難 民 は, 日 本 へ 入 国 する 前 に,タイの 難 民 キャンプにおいて 計 3~4 週 間 の 出 国 前 研 修 ( 日 本 における 基 本 的 な 生 活 習 慣 に 関 するガイダンス 及 び 日 本 語 教 育 等 ) 及 び 健 康 診 断 を 受 ける 13

(5) 定 住 支 援 施 設 等 への 入 所 による 定 住 支 援 日 本 のような 定 住 支 援 施 設 への 入 所 による 集 中 的 な 定 住 支 援 は, 受 入 れ 規 模 が 比 較 的 小 規 模 な 国 において 実 施 されているが, 受 入 れ 規 模 が 比 較 的 大 規 模 な 国 においては, 難 民 は, 入 国 後, 受 入 れ 先 地 域 へ 直 接 移 動 する 場 合 が 多 い 状 況 がみられる 政 府 が 手 当 する 定 住 支 援 施 設 等 への 入 所 による 定 住 支 援 がある 国 国 名 入 所 期 間 施 設 入 所 中 の 支 援 施 設 退 所 後 の 支 援 ニュージーランド 6 週 間 マンゲレ 難 民 定 住 センターで6 週 間 の 集 中 オリエ ンテーション プログラムを 実 施 ( 英 語, 保 健 衛 生, 交 通 安 全, 健 康 診 断, 歯 科 診 療,ストレス 診 断, 女 性 グループワーク, 児 童 グループワーク 等 ) 退 所 後, 通 常,NZ 難 民 サービスが 事 務 所 を 置 く6 都 市 が 受 入 れ 先 となり, 受 入 れ 先 地 域 において 教 育 支 援, 生 活 支 援, 住 居 支 援, 雇 用 支 援 など 各 種 の 定 住 支 援 を 実 施 アイルランド フランス 6~8 週 間 3~6 月 ( 最 長 1 年 間 ) 健 康 診 断, 言 語 教 育, 生 活 用 品 の 使 い 方,アイル ランドの 文 化 法 制 度, 家 計 管 理, 銀 行 や 郵 便 局 の 使 い 方 などの 研 修 を 実 施 難 民 受 入 れ 居 住 施 設 (CPH) 等 滞 在 中, 独 立 行 政 法 人 である 統 合 移 民 局 により, 経 済 的 自 立 を 目 指 した 各 種 の 定 住 支 援 が 行 われる(フランスの 社 会 制 度 に 関 する 研 修, 就 業 支 援, 語 学 支 援 など) 退 所 後, 地 方 自 治 体 ( 県 議 会 )が, 地 方 レベルでの 第 三 国 定 住 のための 関 係 機 関 によるワーキング グループ を 設 置 し, 語 学 教 育, 住 居 支 援, 雇 用 支 援 などのサービ スを 適 切 に 受 けられることを 確 保 する 退 所 後,NGOが, 政 府 や 欧 州 難 民 基 金 からの 財 政 支 援 を 受 け, 住 居 支 援, 就 職 就 学 先 の 確 保 等 に 係 る 支 援 を 行 う 政 府 が 手 当 する 定 住 支 援 施 設 等 への 入 所 による 定 住 支 援 がない 国 ( 入 国 後, 受 入 れ 先 地 域 へ 移 動 ) オーストラリア, 米 国,カナダ, 英 国,オランダ,スウェーデン,デンマークなど( 上 記 (3) 参 照 ) ( 参 考 1) 日 本 (パイロットケース)では, 第 三 国 定 住 難 民 は, 首 都 圏 の 定 住 支 援 施 設 及 び 宿 泊 施 設 において, 入 国 当 初 の 初 動 支 援 や 総 合 的 な 定 住 支 援 ( 日 本 語 教 育, 社 会 生 活 適 応 指 導, 職 業 相 談 員 による 職 業 相 談 及 び 職 業 紹 介 等 )を 約 180 日 間 受 講 し,その 後, 受 入 れ 先 地 域 へ 移 動 することとなる ( 参 考 2) 上 記 の 各 国 以 外 では, 政 府 が 手 当 する 定 住 支 援 施 設 等 への 入 所 による 定 住 支 援 がある 国 として,スペイン(1 年 間 ),チェコ(6か 月 ),ポルトガ ル(6か 月 ),ルーマニア(6か 月 ~1 年 )などがある 14

(6) 語 学 教 育 諸 外 国 における 語 学 教 育 の 在 り 方 は 一 律 ではなく, 提 供 期 間 も400 時 間 程 度 から1,100 時 間 程 度 まで 様 々であるが,お おむね 各 国 とも, 必 要 に 応 じ, 教 育 機 関 の 延 長 や 別 途 のプログラムによる 補 完 を 行 っている 状 況 がみられる 国 名 オーストラリア ニュージーランド 米 国 カナダ アイルランド 英 国 オランダ スウェーデン デンマーク フランス 語 学 教 育 の 在 り 方 移 民 市 民 権 省 が 運 営 する 成 人 移 住 者 向 け 英 語 プログラム(AMEP) により510 時 間 まで 提 供 拷 問 被 害 者 など 特 別 な 配 慮 を 要 する 者 は, 追 加 受 講 が 可 能 教 育 雇 用 労 働 関 係 省 (DEEWR)と 州 政 府 も 同 様 のプログラムを 実 施 している マンゲレ 難 民 定 住 センターでの6 週 間 の 集 中 オリエンテーション プログラムの 中 で 英 語 研 修 を 実 施 義 務 教 育 機 関 における 外 国 人 ( 学 童 ) 向 け 英 語 教 育 ( 最 大 5 年 間 ) 大 学 専 門 学 校 における 外 国 人 ( 成 人 ) 向 け 英 語 教 育 の 無 償 提 供 等 移 民 国 籍 法 (INA)により, 再 定 住 支 援 プログラムにおいて 英 語 研 修 を 行 うことが 課 されている 受 入 れ 配 置 プログラム(RPP) (30 日 間 90 日 間 まで 延 長 可 能 )において 英 語 研 修 を 実 施 一 般 の 米 国 民 が 受 けられる 社 会 保 障 の 枠 組 みにおいて, 最 長 5 年 間 程 度, 英 語 教 育 を 受 けられる 企 画 競 争 の 形 式 で 選 定 された サービス 提 供 機 関 が, 政 府 との 取 極 めに 基 づいて 補 助 金 を 受 け, 語 学 教 育 を 実 施 ケベック 州 では, 難 民 を 優 先 的 にフランス 語 コースへ 登 録 成 人 向 けコースの 場 合, 全 体 で990 時 間 識 字 弱 者 向 け コースの 場 合,1,100 時 間 職 業 教 育 委 員 会 ( 教 育 技 能 省 所 管 )が 担 当 し,1 年 間, 週 20 時 間 の 語 学 教 育 が 行 われる 例 外 的 に 必 要 に 応 じ 延 長 さ れる 場 合 もある 難 民 のみを 対 象 とした 特 別 な 英 語 教 育 は 行 われていないが, 各 地 方 自 治 体 の 財 政 支 援 により, 各 地 域 の 大 学 や 教 育 機 関 が 実 施 しているESOLと 呼 ばれる 無 料 の 英 語 学 習 や, 各 種 団 体 による 外 国 人 向 け 英 語 教 育 クラス 等 により, 語 学 教 育 の 機 会 が 確 保 されている 定 住 支 援 期 間 中, 半 日 は 語 学 の 学 習 に 充 てられる 語 学 に 問 題 のある5 歳 から18 歳 までの 児 童 のため, 政 府 等 から 財 政 補 償 を 受 けている 普 通 の 学 校 が 特 別 教 育 を 実 施 SFIと 呼 ばれる 移 民 一 般 に 提 供 されるウェーデン 語 学 習 講 座 ( 無 料 )を 提 供 (2 年 間 ) 12か 月 以 内 に 修 了 した 者 には SFIボーナス と 呼 ばれる 非 課 税 の 賞 与 金 を 付 与 (6 千 ~12 千 スウェーデンクローネ) 3 年 間 の 義 務 的 社 会 統 合 プログラムの 中 で, 週 20 時 間 以 上 の 語 学 教 育 を 実 施 すべての 児 童 は 公 立 学 校 に 入 学 するこ とができ, 語 学 の 特 別 クラスを 受 講 することが 可 能 仏 統 合 移 民 局 との 受 入 れ 統 合 契 約 (CAI) の 契 約 期 間 中, 語 学 レベルに 応 じて 最 長 400 時 間 の 語 学 支 援 が 受 けら れる このほか,NGOが 欧 州 難 民 基 金 から 財 政 支 援 を 受 けて 語 学 支 援 を 実 施 ( 参 考 ) 日 本 (パイロットケース)では, 定 住 支 援 プログラムの 実 施 期 間 ( 約 180 日 間 ),572 授 業 時 間 の 日 本 語 教 育 が 行 われ, 同 プログラム 後 は, 日 本 語 学 習 に 関 する 相 談 のほか, 必 要 に 応 じ, 日 本 語 教 育 に 関 する 情 報 提 供, 日 本 語 教 材 の 配 布 及 び 日 本 語 教 育 の 実 施 が 行 われる 15