45,000 50 4,150 45,000 超 55 6,400 (ロ)(イ) 以 外 の 一 般 贈 与 課 税 価 格 税 率 控 除 額 2,000 千 円 以 下 10% - 千 円 3,000 15 100 4,000 20 250 6,000 30 650 10,000 40 1,25



Similar documents
(1) 率 等 一 覧 ( 平 成 26 年 度 ) 目 課 客 体 及 び 納 義 務 者 課 標 準 及 び 率 法 内 に 住 所 を 有 する ( 均 等 割 所 得 割 ) 内 に 事 務 所 事 業 所 又 は 家 屋 敷 を 有 する で 内 に 住 所 を 有 し ないもの( 均 等

Ⅲ 相 続 財 産 の 分 割 に 関 する 確 認 事 項 1 遺 言 がありますか? 有 遺 言 公 正 証 書 又 は 家 公 証 人 役 場 等 要 月 日 無 庭 裁 判 所 の 検 認 を 受 否 ( 通 ) けた 遺 言 書 2 死 因 贈 与 があります 有 贈 与 契 約 書 要

住宅税制について

<4D F736F F D2095BD90AC E937890C590A789FC90B38FDA8DD72E747874>

<88F38DFC D985F837D E815B8CA9967B A A>

個 人 所 得 課 税 ~ 住 宅 ローン 控 除 等 の 適 用 期 限 の 延 長 2 4. 既 存 住 宅 に 係 る 特 定 の 改 修 工 事 をした 場 合 の 所 得 税 額 の 特 別 控 除 居 住 年 省 エネ 改 修 工 事 控 除 限 度 額 バリアフリー 改 修 工 事 平

N 一 般 の 住 宅 について 控 除 の 対 象 となる 借 入 金 は 平 成 26 年 4 月 平 成 31 年 6 月 30 日 までの 入 居 の 場 合 は4,000 万 円 ( 平 成 26 年 3 月 までの 入 居 の 場 合 は2,000 万 円 )までとなります 建 物 や

国税

弁護士報酬規定(抜粋)

スライド 1

<4D F736F F D2095BD90AC E ED957D977B8ED28E918A6982C982C282A282C42E646F63>

情 報 通 信 機 器 等 に 係 る 繰 越 税 額 控 除 限 度 超 過 額 の 計 算 上 控 除 される 金 額 に 関 する 明 細 書 ( 付 表 ) 政 党 等 寄 附 金 特 別 控 除 額 の 計 算 明 細 書 国 庫 補 助 金 等 の 総 収 入 金 額 不 算 入 に 関

土 購 入 土 借 用 土 所 有 権 移 転 登 記 確 約 書 農 転 用 許 可 書 ( 写 ) 農 転 用 届 出 受 理 書 ( 写 ) 土 不 動 産 価 格 評 価 書 土 見 積 書 ( 写 ) 又 は 売 買 確 約 書 ( 写 ) 土 売 主 印 鑑 登 録 証 明 書 売 主

平成16年度

所令要綱

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

<88F38DFC E8F8A93BE92BC914F979D985F837D E815B816A>

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft PowerPoint - 基金制度

(2) 保 育 料 等 減 免 措 置 に 関 する 調 書 (3) 地 方 税 法 ( 昭 和 25 年 法 律 第 226 号 ) 第 5 条 第 2 項 第 1 号 に 規 定 する 市 町 村 民 税 の 課 税 の 状 況 を 証 明 する 書 類 又 は 生 活 保 護 法 ( 昭 和

第 2 問 問 4 問 5 1ロ 2チ 3ヲ 4ホ ⅰ)Aさんは 今 年 の 誕 生 日 で 40 歳 となるので 公 的 介 護 保 険 の(1 第 2 号 ) 被 保 険 者 資 格 を 取 得 し 介 護 保 険 料 を 負 担 することになる 40 歳 以 上 65 歳 未 満 の 医 療

種 類 控 除 額 小 規 模 企 業 共 済 等 掛 金 控 除 生 命 保 険 料 控 除 地 震 保 険 料 控 除 支 払 った 小 規 模 共 済 心 身 障 害 者 扶 養 共 済 の 掛 金 の 金 額 生 命 保 険 料 控 除 額 = 一 般 生 命 保 険 料 控 除 額 + 個

損 益 計 算 書 自. 平 成 26 年 4 月 1 日 至. 平 成 27 年 3 月 31 日 科 目 内 訳 金 額 千 円 千 円 営 業 収 益 6,167,402 委 託 者 報 酬 4,328,295 運 用 受 託 報 酬 1,839,106 営 業 費 用 3,911,389 一

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

Taro-事務処理要綱250820

内 において 管 理 されている 上 場 株 式 等 のうち 非 課 税 管 理 勘 定 に 係 るもの( 新 規 投 資 額 で 毎 年 80 万 円 を 上 限 とします )に 係 る 配 当 等 で 未 成 年 者 口 座 に 非 課 税 管 理 勘 定 を 設 けた 日 から 同 日 の 属

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

平成21年10月30日

1. 税 金 との 関 わり (1) 誕 生 所 得 税 住 民 税 扶 養 控 除 親 の 所 得 税 減 少 (2) 保 育 園 から 大 学 生 所 得 税 住 民 税 (1)と 同 じ 消 費 税,その 他 間 接 税 自 分 で 支 払 う 国 地 方 公 共 団 体 から 多 額 の 援

Microsoft Word - 福祉医療費給付要綱

役員退職金支給規程

 

後期高齢者医療制度

<95CA8E86315F8A6D92E8905C8D908F9182C98AD682B782E B8B4C985E8D8096DA2E786C7378>

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

(ⅴ) 平 成 28 年 4 月 1 日 から 平 成 35 年 12 月 31 日 までの 期 間 未 成 年 者 に 係 る 少 額 上 場 株 式 等 の 非 課 税 口 座 制 度 に 基 づき 証 券 会 社 等 の 金 融 商 品 取 引 業 者 等 に 開 設 した 未 成 年 者 口

< F2D E633368D86816A89EF8C768E9696B18EE688B5>

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び


教育資金管理約款

目  次

    平成11年度余市町私立幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

不 動 産 所 得 の 赤 字 < 土 地 等 の 取 得 の 負 債 利 子 なら 300 万 500 万 不 動 産 所 得 の 赤 字 300 万 のうち 利 子 分 の500 万 は 通 算 できない = 赤 字 分 の300 万 は 全 額 通 算 できないことになる = 損 益 通 算

第一部【証券情報】

賦課の根拠となった法律及び条例(その2)

(2) 単 身 者 向 け 以 外 の 賃 貸 共 同 住 宅 等 当 該 建 物 に 対 して 新 たに 固 定 資 産 税 等 が 課 税 される 年 から 起 算 して5 年 間 とする ( 交 付 申 請 及 び 決 定 ) 第 5 条 補 助 金 の 交 付 を 受 けようとする 者 は

4 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 若 しくはその 委 任 を 受 けた 者 又 は 監 査 委 員 の 監 査 に 応 じなければ ならない ( 状 況 報 告 ) 第 7 条 承 認 コミュニティ 組 織 は 市 長 が 必 要 と 認 めるときは 交 付 金 事 業 の 遂 行 の

障害福祉制度あらまし目次

高松市緊急輸送道路沿道建築物耐震改修等事業補助金交付要綱(案)

【労働保険事務組合事務処理規約】

つまり 今 回 の 改 正 による 増 税 の 影 響 を 受 ける 人 は 平 成 27 年 1 月 以 後 の 相 続 により 複 数 の 土 地 を 相 続 し そのうちいずれかの 土 地 を 譲 渡 する 人 です なお 改 正 時 期 は 平 成 27 年 1 月 以 後 の 譲 渡 では

2 省 エネルギー 性 耐 震 性 及 バリアフリー 性 を 満 たす 住 宅 とは 新 築 住 宅 既 存 住 宅 ( 中 古 住 宅 ) 増 改 築 等 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 次 のいずれかの 住 宅 が 対 象 級 4の 住 宅 一 次 エ


Microsoft Word - 第74号 結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税

Microsoft Word 日本年金機構職員退職手当規程(規程第36号)

給 与 所 得 控 除 所 得 税 の 簡 易 給 与 所 得 表 により 給 与 所 得 の 金 額 を 求 めますが 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え

Microsoft Word - H27市・府民税のしくみ原稿(白黒)

は 共 有 名 義 )で 所 有 権 保 存 登 記 又 は 所 有 権 移 転 登 記 を された も の で あ る こと (3) 居 室 便 所 台 所 及 び 風 呂 を 備 え 居 住 の ために 使 用 す る 部 分 の 延 べ 床 面 積 が 5 0 平 方 メ ー ト ル 以 上

スライド 1

Microsoft Word - 【第17期】有価証券報告書(課税上の取り扱い)

2014_06_04 相続税関係セミナー [互換モード]


を 行 うこと 又 は 必 要 な 機 能 を 追 加 することをいう ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 3 条 補 助 金 の 交 付 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は, 次 条 に 規 定 するこの 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 者 ( 以

(2) 懲 戒 については 戒 告 は 3 ヵ 月 減 給 は 6 ヵ 月 停 職 は 9 ヵ 月 4 病 気 休 暇 休 職 欠 勤 により 勤 務 しなかった 職 員 が 再 び 勤 務 するに 至 った 場 合 において 他 の 職 員 との 均 衡 上 必 要 があると 認 められるときは

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

児童扶養手当(大阪府)

税金読本(8-5)特定口座と確定申告

c. 投 資 口 の 譲 渡 に 係 る 税 務 個 人 投 資 主 が 投 資 口 を 譲 渡 した 際 の 譲 渡 益 は 株 式 等 に 係 る 譲 渡 所 得 等 として 原 則 20%( 所 得 税 15% 住 民 税 5%)の 税 率 による 申 告 分 離 課 税 の 対 象 となりま

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

兵庫県公立学校教職員等財産形成貯蓄事務取扱細則

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

空 き 家 を 売 却 した 場 合 の,000 万 円 控 除 特 例 の 創 設 被 相 続 人 が 住 んでいた 家 屋 及 びその 敷 地 を 相 続 があった 日 から 年 を 経 過 する 年 の 月 日 までに 耐 震 工 事 をしてから あるいは 家 を 除 却 し てから 売 却

職 員 の 等 に 関 する 条 例 第 24 条 の 承 認 は 正 規 の 勤 務 時 間 の 始 め 又 は 終 わりにおいて 30 分 を 単 位 として 行 う ものとする 2 育 児 を 原 因 とする 特 別 休 暇 を 承 認 されている 職 員 に 対 する の 承 認 については

給 与 所 得 控 除 控 除 額 の 計 算 については 次 のとおりです 給 与 等 の 収 入 金 額 給 与 所 得 控 除 額 180 万 円 以 下 の 場 合 180 万 円 を 超 え 360 万 円 以 下 の 場 合 360 万 円 を 超 え 660 万 円 以 下 の 場 合

<4D F736F F D C8E9688D993AE82C994BA82A492F18F6F8F9197DE81698DC58F49816A2E646F6378>

国税連携ファイル記録項目一覧

「経営者保証に関するガイドライン」に基づく保証債務の整理に係る課税関係の整理

Microsoft Word - y doc

2. 居 住 用 財 産 を 売 却 し た 場 合 の 特 例 譲 渡 資 産 は 居 住 用 財 産 で す か? 住 宅 取 得 特 別 控 除 の 適 用 を 受 け て い ま せ ん か? 所 有 期 間 が 1 0 年 を 超 え て い ま す か? 居 住 期 間 は 3 0 年

は 固 定 流 動 及 び 繰 延 に 区 分 することとし 減 価 償 却 を 行 うべき 固 定 の 取 得 又 は 改 良 に 充 てるための 補 助 金 等 の 交 付 を 受 けた 場 合 にお いては その 交 付 を 受 けた 金 額 に 相 当 する 額 を 長 期 前 受 金 とし

Taro-H26改正_溶け込み_中学授業

Taro-iryouhoken

別 紙 軽 費 老 人 ホームの 収 入 認 定 について 平 成 22 年 3 月 9 日 千 葉 県 健 康 福 祉 部 高 齢 者 福 祉 課 本 紙 は 平 成 18 年 1 月 24 日 老 発 第 号 厚 生 労 働 省 老 健 局 長 通 知 老 人 保 護 措 置 費

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

奨学事業戦略部個人情報ファイル簿

防府市知的障害者生活協力員紹介事業実施要綱

税制面での支援

四 勤 続 20 年 を 超 え30 年 までの 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の200 五 勤 続 30 年 を 超 える 期 間 については 勤 続 1 年 につき100 分 の100 2 基 礎 調 整 額 は 職 員 が 退 職 し 解 雇 され 又 は 死 亡 した


死 亡 後 の 手 続 きリスト 2 14 日 以 内 住 民 票 の 抹 消 届 の 提 出 市 町 村 役 場 の 戸 籍 住 民 登 録 窓 口 届 出 人 の 印 鑑 本 人 確 認 できる 証 明 書 類 ( 運 転 免 許 証 パスポ-ト) 世 帯 主 変 更 届 の 提 出 市 町 村

第1章 総則

要 な 指 示 をさせることができる ( 検 査 ) 第 8 条 甲 は 乙 の 業 務 にかかる 契 約 履 行 状 況 について 作 業 完 了 後 10 日 以 内 に 検 査 を 行 うものとする ( 発 生 した 著 作 権 等 の 帰 属 ) 第 9 条 業 務 によって 甲 が 乙 に

資料2 利用者負担(保育費用)

(Microsoft Word - \220\305\220\247\211\374\220\263.doc)

Microsoft PowerPoint - 税制上の特例.pptx

Microsoft Word - 基金規約(新).docx

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

平成22年分 給与所得の源泉徴収票等の法定調書の作成と提出の手引

240709

Transcription:

贈 与 税 1. 贈 与 税 とは 贈 与 税 は 個 人 が 個 人 から 財 産 の 贈 与 ( 贈 与 者 の 死 亡 によって 効 力 が 生 ずる 死 因 贈 与 は 相 続 税 の 適 用 となり 除 かれます)を 受 けたときに 課 される 税 金 です 法 人 からの 贈 与 は 贈 与 税 ではなく 所 得 税 ( 一 時 所 得 等 )として 課 税 されます 2. 贈 与 税 の 課 税 方 式 歴 年 課 税 が 通 常 であり 一 定 の 条 件 により 相 続 時 精 算 課 税 を 選 択 することができます (1) 歴 年 課 税 制 度 歴 年 内 (1 月 1 日 から 12 月 31 日 までの 1 年 間 )に 受 けた 贈 与 財 産 の 合 計 額 - 基 礎 控 除 額 110 万 円 = 課 税 価 格 年 間 110 万 円 までの 贈 与 を 受 けても 贈 与 税 の 課 税 とはなりません 年 間 110 万 円 を 超 える 贈 与 を 受 けた 場 合 の 贈 与 税 額 は 以 下 の 算 式 となります 課 税 価 格 税 率 - 控 除 額 = 贈 与 税 額 贈 与 税 の 速 算 表 課 税 価 格 税 率 控 除 額 2,000 千 円 以 下 10% - 千 円 3,000 15% 100 4,000 20% 250 6,000 30% 650 10,000 40% 1,250 10,000 超 50% 2,250 なお 平 成 25 年 税 制 改 正 により 平 成 27 年 1 月 1 日 以 後 の 贈 与 から 以 下 の2 区 分 ( 特 定 贈 与 財 産 と 一 般 贈 与 財 産 )となり 異 なる 贈 与 税 率 が 適 用 となります (イ) 直 系 尊 属 ( 父 母 祖 父 祖 母 等 )からの 特 定 贈 与 ( 受 贈 者 が 1 月 1 日 現 在 で 20 歳 以 上 ) 課 税 価 格 税 率 控 除 額 2,000 千 円 以 下 10% - 千 円 4,000 15 100 6,000 20 300 10,000 30 900 15,000 40 1,900 30,000 45 2,650 滝 澤 会 計 事 務 所 1

45,000 50 4,150 45,000 超 55 6,400 (ロ)(イ) 以 外 の 一 般 贈 与 課 税 価 格 税 率 控 除 額 2,000 千 円 以 下 10% - 千 円 3,000 15 100 4,000 20 250 6,000 30 650 10,000 40 1,250 15,000 45 1,750 30,000 50 2,500 30,000 超 55 4,000 なお 同 一 年 中 に 特 定 贈 与 財 産 と 一 般 贈 与 財 産 の 両 方 がある 場 合 には その 贈 与 財 産 合 計 額 から 基 礎 控 除 額 ( 限 度 100 万 円 )を 控 除 した 総 課 税 価 格 に 各 該 当 税 率 (イ 又 はロの 税 率 )を 乗 じて 算 出 された 税 額 に 対 して 各 贈 与 財 産 割 合 ( 特 定 贈 与 財 産 額 又 は 一 般 贈 与 財 産 額 / 贈 与 財 産 合 計 額 )を 乗 じて 贈 与 税 額 を 導 くという 調 整 計 算 が 必 要 となります (2) 相 続 時 精 算 課 税 制 度 この 制 度 は 贈 与 時 の 税 負 担 を 一 時 的 に 軽 減 させ 相 続 時 に 税 額 を 精 算 ( 相 続 時 には 相 続 税 の 課 税 対 象 となる)するということから 相 続 税 の 仮 払 的 な 性 格 を 有 するもので す この 制 度 の 適 用 要 件 として 65 歳 以 上 ( 平 成 27 年 1 月 1 日 以 後 の 贈 与 から 60 歳 以 上 ) の 親 ( 特 定 贈 与 者 )から 推 定 相 続 人 ( 贈 与 時 に 最 先 順 位 の 相 続 権 を 有 する 者 )である 20 歳 以 上 の 子 ( 平 成 27 年 1 月 1 日 以 後 の 贈 与 からは 子 及 び 孫 / 代 襲 相 続 人 を 含 む) への 財 産 の 生 前 贈 与 であり 贈 与 税 の 申 告 期 限 内 に 選 択 届 出 書 を 所 轄 税 務 署 に 提 出 す る 必 要 があります 養 子 も 実 子 扱 いで その 人 数 の 制 限 はありません この 選 択 は 父 母 ごとに 行 うことができますが 一 度 選 択 後 には 撤 回 することはできず 特 定 贈 与 者 が 死 亡 するまで 継 続 適 用 しなければなりません( 贈 与 財 産 の 種 類 金 額 贈 与 回 数 には 制 限 がありません) 一 端 選 択 すると その 後 はその 特 定 贈 与 者 からの 一 般 贈 与 ( 基 礎 控 除 110 万 円 )の 暦 年 課 税 選 択 をすることができません この 制 度 での 贈 与 税 額 は 特 定 贈 与 者 ごとに 累 積 して 2,500 万 円 までの 特 別 控 除 が 利 用 でき これを 超 えた 課 税 価 格 の 部 分 には 一 律 20%を 掛 けた 金 額 が 税 額 となります 歴 年 内 に 受 けた 贈 与 財 産 の 合 計 額 - 特 別 控 除 額 ( 注 ) = 課 税 価 格 滝 澤 会 計 事 務 所 2

課 税 価 格 20% = 贈 与 税 額 ( 注 )2,500 万 円 - 前 年 度 までに 使 用 した 特 別 控 除 額 3. 贈 与 税 の 申 告 期 間 と 納 付 期 限 納 税 額 が 存 在 する 場 合 には 受 贈 者 が 贈 与 を 受 けた 年 の 翌 年 2 月 1 日 から 3 月 15 日 までの 申 告 期 間 に 住 所 地 の 所 轄 税 務 署 に 申 告 書 を 提 出 しなければなりません また 納 付 期 限 は 同 じく 翌 年 の 3 月 15 日 となります なお 納 付 期 限 内 に 納 付 できない 事 由 がある 場 合 に は 一 定 の 要 件 の 下 延 納 (5 年 以 内 )することもできます( 納 税 額 が 50 万 円 未 満 で かつ 3 年 以 下 の 延 納 では 無 い 場 合 には 担 保 の 提 供 が 必 要 です 又 年 6.6%の 利 子 税 がかかり ます) また 一 定 の 条 件 を 満 たせば 贈 与 財 産 の 物 納 が 可 能 ですが 相 続 時 精 算 課 税 による 贈 与 財 産 の 物 納 は 認 められていません 4. 贈 与 税 の 課 税 財 産 民 法 上 での 贈 与 とは 当 事 者 の 一 方 が 自 己 の 財 産 を 無 償 で 相 手 方 に 与 えるという 意 思 を 表 明 し 相 手 方 がこれを 受 諾 することによって 成 立 する 契 約 とされています しかしながら 課 税 の 公 平 を 保 つために 相 続 税 法 では 本 来 の 贈 与 ( 実 際 に 財 産 の 贈 与 を 受 けたり 財 産 の 名 義 変 更 があった 場 合 等 ) 以 外 に 次 のような 特 別 の 場 合 でも 贈 与 により 取 得 したもの と 取 扱 う みなし 贈 与 規 定 があります みなし 贈 与 : (1) 信 託 財 産 からの 受 益 権 の 取 得 (2) 生 命 保 険 金 損 害 保 険 金 保 険 料 の 負 担 者 以 外 の 者 が 保 険 受 取 人 となった 保 険 金 ( 満 期 及 び 死 亡 保 険 金 ) (3) 定 期 金 ( 年 金 )に 関 する 権 利 掛 金 の 負 担 者 以 外 の 者 が 定 期 金 受 取 人 となっていた 契 約 で 定 期 金 給 付 事 由 の 発 生 (4) 財 産 の 低 額 譲 受 低 額 譲 渡 により 譲 受 者 が 受 ける 利 益 (5) 債 務 免 除 等 債 務 の 免 除 引 受 または 弁 済 により 受 益 者 が 受 ける 利 益 (6) その 他 利 益 の 享 受 対 価 を 支 払 わない または 著 しく 低 い 対 価 での 利 益 の 享 受 による 受 益 者 が 受 ける 利 益 夫 婦 が 住 宅 を 共 有 購 入 した 時 購 入 資 金 を 共 同 で 負 担 する 場 合 に 実 際 の 購 入 資 金 の 負 担 割 合 と 所 有 権 登 記 の 持 分 割 合 が 滝 澤 会 計 事 務 所 3

異 なっている 場 合 その 差 異 額 は 贈 与 税 の 問 題 となることがあります 親 等 から 金 銭 借 入 をした 時 親 等 の 特 殊 関 係 人 からの 金 銭 貸 借 でも 客 観 的 に 認 められる 事 実 があれば 何 ら 贈 与 の 問 題 は 起 こりません しかし 無 利 子 や 形 式 的 貸 借 としている 場 合 には 贈 与 として 取 扱 わ れる 場 合 があります 5. 贈 与 税 の 非 課 税 財 産 贈 与 された 財 産 でも 財 産 の 性 質 贈 与 の 目 的 公 益 的 見 地 等 から 課 税 されないものがあり ます (1) 法 人 から 贈 与 された 財 産 ( 贈 与 税 の 対 象 ではなく 所 得 税 の 一 時 所 得 として 課 税 対 象 ) (2) 扶 養 義 務 者 から 生 活 費 または 教 育 費 として 贈 与 された 財 産 で 通 常 必 要 と 認 めら れるもの (3) 公 益 事 業 者 ( 宗 教 慈 善 学 術 その 他 の 公 益 を 目 的 とする 事 業 者 )が 贈 与 により 取 得 し た 財 産 で その 公 益 事 業 に 確 実 に 使 われるもの (4) 香 典 年 末 年 始 の 贈 答 見 舞 等 の 金 品 で 社 会 通 念 として 相 当 と 認 められるもの (5) 身 体 障 害 者 共 済 制 度 に 基 づく 給 付 金 の 受 給 権 (6) 相 続 開 始 の 年 に 受 けた 被 相 続 人 からの 贈 与 財 産 この 財 産 は 贈 与 税 ではなく 相 続 税 としての 課 税 となります (7) 公 職 選 挙 法 に 基 づき 贈 与 により 取 得 した 金 品 で 報 告 されたもの (8) 奨 学 金 の 支 給 を 目 的 とし 財 務 大 臣 が 指 定 する 特 定 公 益 信 託 から 交 付 される 一 定 の 学 術 研 究 奨 励 金 等 (9) 直 系 尊 属 から 贈 与 を 受 けた 住 宅 取 得 等 資 金 のうち 一 定 要 件 を 満 たすもの( 平 成 26 年 12 月 31 日 までのもの): 下 記 6(2)を 参 照 (10) 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 制 度 : 下 記 6(4)を 参 照 扶 養 義 務 者 とは 配 偶 者 並 びに 直 系 血 族 及 び 兄 弟 姉 妹 並 びに 家 庭 裁 判 所 の 審 判 を 受 けて 扶 養 義 務 者 となった 三 親 等 内 の 親 族 をいいますが 更 に 三 親 等 内 の 親 族 で 生 計 を 一 にする 者 を 含 むことになっ ています 判 定 時 期 は 贈 与 税 にあっては 贈 与 の 時 相 続 税 にあっては 相 続 開 始 の 時 の 状 況 によります 離 婚 して 財 産 分 与 された 時 慰 謝 料 等 の 財 産 分 与 請 求 権 に 基 づき 受 給 した 財 産 ( 現 金 や 不 動 産 等 )には 多 額 過 ぎる 場 合 を 除 いて 通 常 贈 与 税 はかかりません 土 地 家 屋 等 を 分 与 した 時 には 分 与 した 人 に 譲 渡 所 得 課 税 が 生 じます(その 時 の 時 価 で 譲 渡 したものとみなされます) 滝 澤 会 計 事 務 所 4

6. 贈 与 税 の 非 課 税 制 度 (1) 特 別 障 害 者 又 は 一 般 障 害 者 が 信 託 受 益 権 を 取 得 した 場 合 信 託 の 際 に 障 害 者 非 課 税 信 託 申 告 書 を 所 轄 税 務 署 に 提 出 したときは その 信 託 受 益 権 のう ち 特 別 障 害 者 では 6,000 万 円 一 般 障 害 者 では 3,000 万 円 までは 非 課 税 となります (2) 直 系 尊 属 から 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 平 成 22 年 1 月 1 日 から 平 成 26 年 12 月 31 日 までの 間 に 特 定 受 贈 者 ( 贈 与 年 の 1 月 1 日 現 在 20 歳 以 上 で 合 計 所 得 金 額 2,000 万 円 以 下 の 者 )が その 直 系 尊 属 ( 親 祖 父 母 等 )から 受 ける 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 については 次 のように 非 課 税 限 度 額 が 定 められています 区 分 平 成 23 年 中 平 成 24 年 中 平 成 25 年 中 平 成 26 年 中 省 エネルギー 性 耐 無 し 1,500 万 円 1,200 万 円 1,000 万 円 震 性 の 高 い 優 良 住 宅 その 他 の 一 般 住 宅 1,000 万 円 1,000 万 円 700 万 円 500 万 円 なお 東 日 本 大 震 災 の 被 災 者 が 受 贈 者 の 場 合 には 平 成 24 年 から 3 年 間 優 良 住 宅 は 1,500 万 円 一 般 住 宅 は 1,000 万 円 の 非 課 税 限 度 額 となっています 省 エネ 等 住 宅 とは 省 エネ 等 基 準 ( 省 エネルギー 対 策 等 級 4 相 当 であること 耐 震 等 級 ( 構 造 躯 体 の 倒 壊 等 防 止 )2 以 上 であること 又 は 免 震 建 築 物 であることをいいます)に 適 合 する 住 宅 用 の 家 屋 であることにつき 所 定 の 証 明 書 が 必 要 となります 1 住 宅 取 得 等 資 金 であること 住 宅 取 得 等 資 金 とは 住 宅 の 新 築 取 得 または 増 改 築 等 に 充 てるための 金 銭 をいいます 尚 住 宅 の 新 築 に 先 行 して その 敷 地 用 の 土 地 等 を 取 得 する 場 合 における 取 得 資 金 もこの 制 度 の 適 用 対 象 となっています( 平 成 23 年 1 月 1 日 以 後 の 贈 与 分 から) 金 銭 の 贈 与 を 受 けた 年 の 翌 年 の 3 月 15 日 までに 原 則 として 居 住 することが 必 要 となっていますが その 後 に 遅 滞 なく( 同 年 の 12 月 31 日 までに 居 住 できなかったときには この 非 課 税 制 度 は 認 められなく 同 日 から 2 ヶ 月 以 内 に 修 正 申 告 をしなければなりません) 居 住 することが 確 実 に 見 込 まれる 場 合 であれば 特 定 受 贈 者 は 所 定 の 計 算 明 細 書 等 を 添 付 して 贈 与 税 の 申 告 期 限 内 に 提 出 すれば この 非 課 税 制 度 の 適 用 を 受 けることができます 2 受 贈 者 の 非 課 税 の 適 用 要 件 : (イ) 贈 与 時 に 日 本 国 内 に 住 所 がある 或 いは 日 本 国 内 に 住 所 が 無 いものの 日 本 国 籍 を 有 し かつ 受 贈 者 又 は 贈 与 者 がその 贈 与 前 5 年 以 内 に 日 本 国 内 に 住 所 があったことがある (ロ) 贈 与 時 に 贈 与 者 の 直 系 卑 属 ( 子 や 孫 等 )である (ハ) 贈 与 時 の 1 月 1 日 現 在 で 20 歳 以 上 である (ニ) 贈 与 年 の 合 計 所 得 額 が 2,000 万 円 以 下 である 3 住 宅 の 新 築 取 得 の 適 用 要 件 : 滝 澤 会 計 事 務 所 5

日 本 国 内 にある 家 屋 で 受 贈 者 が 主 として 居 住 用 に 使 用 するものであり 次 の 要 件 を 満 た す 必 要 があります (イ) 家 屋 の 床 面 積 が 50 m2 以 上 ( 区 分 所 有 の 場 合 には その 区 分 所 有 部 分 ) なお 平 成 24 年 度 以 降 には 適 用 対 象 となる 住 宅 用 家 屋 の 床 面 積 は 240 m2 以 下 ( 東 日 本 大 震 災 の 被 災 者 が 受 贈 者 の 場 合 には 240 m2 以 下 の 床 面 積 制 限 無 し) (ロ) 中 古 家 屋 の 場 合 には 耐 火 建 築 物 であれば 築 25 年 以 内 耐 火 建 築 物 以 外 では 築 20 年 以 内 のものであること 但 し 地 震 に 対 する 安 全 基 準 に 適 合 するものには この 建 築 年 数 制 限 は 無 し (ハ) 床 面 積 の 2 分 の 1 以 上 が 専 ら 居 住 用 に 使 用 されていること 4 住 宅 の 増 改 築 等 の 適 用 要 件 : 日 本 国 内 にある 家 屋 で 次 の 一 定 の 増 改 築 であることが 必 要 です (イ) 工 事 代 金 が 100 万 円 以 上 で かつ 居 住 用 の 工 事 費 が 全 体 の 2 分 の 1 以 上 であること (ロ) 増 改 築 等 の 家 屋 の 床 面 積 の 2 分 の 1 以 上 が 専 ら 居 住 用 に 使 用 されていること (ハ) 増 改 築 等 の 家 屋 の 床 面 積 が 50 m2 以 上 ( 区 分 所 有 の 場 合 には その 区 分 所 有 部 分 ) 5 相 続 開 始 前 3 年 以 内 贈 与 の 相 続 財 産 への 加 算 措 置 の 対 象 外 この 非 課 税 適 用 において 居 住 時 期 以 外 にも 次 の 点 に 関 し 留 意 すべきです 住 宅 新 築 ( 一 戸 建 て)の 時 期 新 築 は 資 金 贈 与 日 の 翌 年 の 3 月 15 日 までに 行 わなければなりません 同 日 までに 屋 根 (その 骨 組 を 含 む)を 有 し 土 地 に 定 着 した 建 造 物 として 認 められる 時 以 降 の 状 態 が 必 要 となります 住 宅 取 得 (マンション)の 時 期 売 主 から 住 宅 の 引 渡 しを 翌 年 の 3 月 15 日 までに 受 ける 必 要 があります 従 って 売 買 契 約 の 締 結 等 の 状 態 では 不 十 分 です 住 宅 の 新 築 取 得 または 増 改 築 等 の 取 引 の 相 手 先 受 贈 者 の 一 定 の 親 族 等 特 別 な 関 係 者 との 契 約 に 基 づくものは 適 用 対 象 外 となります 居 住 用 の 不 動 産 の 贈 与 父 から 居 住 用 の 不 動 産 の 贈 与 を 受 けても この 非 課 税 制 度 は 家 屋 に 関 し 金 銭 による 贈 与 に 限 定 されていますので 適 用 対 象 外 です 尚 住 宅 取 得 等 資 金 の 非 課 税 は 下 記 の 特 例 と 併 用 が 可 能 です( 優 良 住 宅 のケース) 1 歴 年 課 税 の 基 礎 控 除 平 成 26 年 度 :110 万 円 ( 基 礎 )+ 1,000 万 円 = 1,110 万 円 の 非 課 税 2 相 続 時 精 算 課 税 の 特 別 控 除 平 成 26 年 度 :2,500 万 円 ( 特 別 )+1,000 万 円 = 3,500 万 円 の 非 課 税 滝 澤 会 計 事 務 所 6

(3) 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 に 係 る 相 続 時 精 算 課 税 選 択 の 特 例 ( 措 法 70 の 3) 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 ける 場 合 に 限 り 相 続 時 精 算 課 税 制 度 を 選 択 される 時 には 贈 与 者 の 年 齢 制 限 の 適 用 要 件 が 外 れるという 特 例 規 定 があります( 相 続 時 精 算 課 税 選 択 の 特 例 ) なお 対 象 住 宅 の 床 面 積 が 50 m2 以 上 であればよく 上 限 条 件 は 付 されていません 相 続 時 精 算 課 税 制 度 相 続 時 精 算 課 税 選 択 の 特 例 特 別 控 除 2,500 万 円 年 齢 要 件 贈 与 者 65 歳 ( 平 成 27 年 1 月 1 日 以 親 ( 年 齢 制 限 無 し) 後 からは 60 歳 ) 以 上 の 親 受 贈 者 20 歳 以 上 の 子 ( 平 成 27 年 1 月 1 日 以 後 のからは 子 及 び 孫 ) 適 用 期 間 平 成 15 年 1 月 1 日 以 降 ( 期 間 制 限 無 し) 平 成 15 年 1 月 1 日 から 平 成 26 年 12 月 31 日 まで (4) 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 制 度 直 系 尊 属 が 30 歳 未 満 の 子 や 孫 へ 教 育 資 金 を 拠 出 し 金 融 機 関 ( 信 託 会 社 信 託 銀 行 ) 銀 行 及 び 金 融 商 品 取 引 業 者 に 信 託 等 した 場 合 受 贈 者 ( 子 孫 )1 人 当 たり 1,500 万 円 ( 学 校 等 以 外 への 支 払 は 500 万 円 )までを 非 課 税 とする 特 例 を 創 設 するというものです 纏 めますと 以 下 のようになっています 贈 与 者 直 系 尊 属 ( 父 母 祖 父 母 曾 祖 父 母 等 ) 受 贈 者 30 歳 未 満 の 子 孫 等 贈 与 内 容 贈 与 者 が 金 融 機 関 ( 信 託 会 社 信 託 銀 行 ) 銀 行 及 び 金 融 商 品 取 引 業 者 との 間 で 教 育 資 金 管 理 契 約 により 受 贈 者 名 義 の 口 座 を 開 設 し 教 育 資 金 目 的 で 一 括 して 信 託 等 により 拠 出 ( 贈 与 )した 場 合 1 直 系 尊 属 が 信 託 会 社 と 締 結 した 信 託 の 受 益 権 を 受 贈 者 が 取 得 する 2 直 系 尊 属 から 書 面 で 贈 与 された 金 銭 を 受 贈 者 が 銀 行 等 に 預 入 れる 3 直 系 尊 属 から 書 面 で 贈 与 された 金 銭 等 で 受 贈 者 が 有 価 証 券 を 購 入 し 金 融 商 品 取 引 業 者 に 預 入 れる 教 育 資 金 の 範 囲 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 次 の 金 額 (1 人 につき 1,500 万 円 までが 非 課 税 金 と 非 課 税 金 額 額 ) 1 学 校 等 に 支 払 われる 入 学 金 その 他 の 金 銭 ( 入 学 金 授 業 料 等 ) 学 校 教 育 法 に 規 定 する 学 校 専 修 学 校 各 種 学 校 児 童 福 祉 法 等 に 規 定 する 保 育 所 認 定 こども 園 その 他 これらに 類 する 施 設 を 設 置 する 者 に 直 接 支 払 われる 金 銭 2 学 校 等 以 外 の 者 に 支 払 われる 金 銭 のうち 一 定 のもの( 塾 習 い 事 の 月 謝 等 ): 学 校 等 以 外 は 500 万 円 までを 限 度 1の 学 校 等 に 支 払 われる 金 銭 の 例 (イ) 入 学 金 授 業 料 入 園 料 及 び 保 育 料 並 びに 施 設 設 備 費 滝 澤 会 計 事 務 所 7

(ロ) 入 学 又 は 入 園 のための 試 験 に 係 る 検 定 料 (ハ) 在 学 証 明 成 績 証 明 その 他 学 生 等 の 記 録 に 係 る 手 数 料 及 びこれに 類 する 手 数 料 (ニ) 学 用 品 の 購 入 費 修 学 旅 行 費 又 は 学 校 給 食 費 その 他 学 校 等 における 教 育 に 伴 って 必 要 な 費 用 に 充 てるための 金 銭 2 学 校 等 以 外 の 者 に 支 払 われる 金 銭 とは 教 育 のために 支 払 われるも のとして 社 会 通 年 上 相 当 と 認 められるものの 例 (イ) 教 育 に 関 する 役 務 の 提 供 の 対 価 ( 学 習 塾 家 庭 教 師 そろばん 等 ) (ロ) 施 設 の 使 用 料 (ハ) スポーツ(スイミングスクール 野 球 チーム 等 ) 又 は 文 化 芸 術 (ピア ノ 絵 画 教 室 バレエ 教 室 等 )に 関 する 活 動 その 他 教 養 の 向 上 にための 活 動 に 係 る 指 導 への 対 価 として 支 払 われる 金 銭 (ニ) (イ)の 役 務 の 提 供 又 は(ハ)の 指 導 において 使 用 する 物 品 の 購 入 に 要 する 金 銭 であって その 役 務 の 提 供 又 は 指 導 を 行 う 者 に 直 接 支 払 われるも の (ホ) 学 用 品 の 購 入 費 修 学 旅 行 費 又 は 学 校 給 食 費 その 他 学 校 等 における 教 育 に 伴 って 必 要 な 費 用 に 充 てるための 金 銭 であって 学 生 等 の 全 部 又 は 大 部 分 が 支 払 うべきものと 学 校 等 が 認 めたもの 申 告 手 続 払 戻 し 確 認 手 続 終 了 時 詳 細 ( 教 育 資 金 及 び 学 校 等 の 範 囲 )は 文 部 科 学 大 臣 が 決 定 しています 受 贈 者 は 教 育 資 金 非 課 税 申 告 書 を 金 融 機 関 等 を 経 由 して 税 務 署 長 に 要 提 出 受 贈 者 は 払 い 戻 した 金 銭 を 教 育 資 金 の 支 払 に 充 当 したことを 証 する 書 類 ( 領 収 書 等 )を 金 融 機 関 等 に 要 提 出 金 融 機 関 等 はその 書 類 をチェッ クし 一 定 期 間 要 保 管 1 受 贈 者 が 30 歳 に 達 した 場 合 (イ) 調 書 の 提 出 金 融 機 関 等 は 特 例 適 用 として 信 託 等 された 金 銭 等 の 合 計 金 額 ( 非 課 税 拠 出 額 ) 及 び 契 約 期 間 中 に 教 育 資 金 として 払 い 出 した 金 額 の 合 計 額 ( 教 育 資 金 支 出 額 )を 記 載 した 調 書 を 税 務 署 長 に 要 提 出 (ロ) 残 額 の 扱 い 非 課 税 拠 出 額 から 教 育 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 は 受 贈 者 が 30 歳 に 達 した 日 に 贈 与 として 課 税 2 受 贈 者 が 死 亡 した 場 合 (イ) 調 書 の 提 出 金 融 機 関 等 は 死 亡 の 旨 を 記 載 した 調 書 を 税 務 署 長 に 要 提 出 滝 澤 会 計 事 務 所 8

(ロ) 残 額 の 扱 い 非 課 税 拠 出 額 から 教 育 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 には 贈 与 税 を 課 さ ない 3 信 託 財 産 がゼロになった 場 合 等 金 融 機 関 等 との 当 該 契 約 が 終 了 す る 日 適 用 期 間 平 成 25 年 4 月 1 日 から 平 成 27 年 12 月 31 日 までの 間 での 教 育 資 金 の 拠 出 に 限 り 非 課 税 とする この 適 用 期 間 内 での 贈 与 額 が 1,500 万 円 以 内 にあればよく 一 括 ではなく 分 割 贈 与 でも 構 えません 分 割 贈 与 で の 追 加 時 には 追 加 教 育 資 金 非 課 税 申 告 書 を 金 融 機 関 等 に 提 出 する 必 要 があります なお この 教 育 資 金 贈 与 の 1,500 万 円 の 非 課 税 特 例 の 適 用 を 受 けた 金 額 は 相 続 時 開 始 前 3 年 以 内 の 贈 与 の 相 続 税 加 算 適 用 はありません 現 行 税 制 では 扶 養 義 務 者 から 毎 年 の 通 常 と 認 められる 範 囲 の 教 育 費 を 負 担 しても 贈 与 税 の 課 税 対 象 になりませんが 祖 父 母 では 死 亡 したら 負 担 できないので せめて 孫 の 教 育 資 金 だけでも 残 してやりたいと 考 える 高 齢 者 が 多 いとされており 金 融 庁 ではこの 新 制 度 で 贈 与 を 受 ける 利 用 者 が 年 間 約 93 万 人 いるものと 予 想 しているようです 7. 贈 与 財 産 の 評 価 ( 課 税 価 格 ) 贈 与 財 産 の 評 価 は その 財 産 の 贈 与 時 の 時 価 によることになっています これは 相 続 時 の 評 価 方 法 と 同 じになりますので 相 続 税 の 財 産 評 価 のところを 参 照 してください 8. 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 贈 与 税 ( 歴 年 課 税 で)においては 課 税 価 格 から 基 礎 控 除 として 110 万 円 を 控 除 すること ができます 控 除 後 でプラスの 課 税 価 格 でしたら 贈 与 税 が 課 税 され 申 告 する 必 要 があり ます この 基 礎 控 除 以 外 に 配 偶 者 には 下 記 の 配 偶 者 控 除 といわれるものがあります (1) 贈 与 税 の 配 偶 者 控 除 とは 婚 姻 期 間 が 20 年 以 上 である 配 偶 者 から 居 住 用 不 動 産 または 居 住 用 不 動 産 の 取 得 の ための 金 銭 を 贈 与 された 場 合 には その 不 動 産 の 課 税 価 格 から 基 礎 控 除 のほかに 2,000 万 円 が 配 偶 者 控 除 額 として 控 除 できるというものです( 基 礎 控 除 を 含 めて 合 計 2,110 万 円 ) (2) 婚 姻 期 間 婚 姻 届 出 日 から 贈 与 日 までの 期 間 (1 年 未 満 は 切 捨 )で 20 年 以 上 であること 滝 澤 会 計 事 務 所 9

(3) 居 住 用 不 動 産 贈 与 日 の 翌 年 3 月 15 日 までに 受 贈 者 の 専 ら 居 住 用 に 供 し かつ その 後 も 継 続 して 居 住 用 の 見 込 みがあること (4) 居 住 用 不 動 産 の 取 得 用 金 銭 贈 与 日 の 翌 年 3 月 15 日 までに 居 住 用 不 動 産 を 取 得 し かつ 居 住 用 状 態 は 上 記 の 居 住 用 不 動 産 のケースと 同 じであること この 控 除 は 一 生 に 一 度 のみであり 贈 与 金 額 が 2,000 万 円 未 満 であっても 翌 年 以 後 への 繰 越 は 認 められません また この 控 除 の 適 用 を 受 けるためには 所 定 の 控 除 明 細 を 作 成 し 贈 与 税 の 申 告 書 を 提 出 する 必 要 があります 当 該 配 偶 者 控 除 に 関 連 して 相 続 開 始 前 3 年 以 内 の 贈 与 財 産 との 関 係 では 相 続 開 始 の 前 年 以 前 の 贈 与 による 特 定 贈 与 財 産 に 該 当 するものについては 相 続 税 の 課 税 価 格 に 加 算 し ないことになっています 9. 贈 与 税 の 納 税 猶 予 の 特 例 次 のような 贈 与 に 伴 う 贈 与 税 の 納 税 を 一 定 期 間 猶 予 する 制 度 があります (1) 農 地 を 生 前 に 一 括 贈 与 した 場 合 ( 農 地 等 に 係 る 贈 与 税 の 納 税 猶 予 制 度 ) 均 分 相 続 による 農 地 の 細 分 化 の 防 止 及 び 農 業 後 継 者 の 育 成 を 税 制 面 で 助 成 すること を 目 的 とした 制 度 です 農 業 の 後 継 者 が 農 地 等 ( 農 地 の 全 部 及 び 採 草 放 牧 地 と 準 農 地 の 3 分 の 2 以 上 )の 贈 与 を 受 けた 場 合 には 一 定 の 要 件 ( 農 業 経 営 の 継 続 推 定 相 続 人 の 継 続 3 年 ごとの 継 続 届 出 書 の 提 出 等 )の 下 で 農 地 等 に 係 る 贈 与 税 の 納 税 を 贈 与 者 の 死 亡 の 日 まで 猶 予 し その 贈 与 者 又 は 受 贈 者 の 死 亡 等 の 一 定 の 事 由 に 該 当 した 場 合 にその 贈 与 税 を 免 除 す るという 制 度 です この 生 前 贈 与 農 地 等 は 贈 与 者 の 死 亡 時 に 受 贈 者 が 贈 与 者 から 相 続 又 は 遺 贈 した ものとみなして 相 続 税 の 課 税 資 産 に 含 められます この 場 合 の 農 地 等 の 価 額 は 贈 与 時 の 価 額 ではなく 贈 与 者 の 死 亡 時 における 価 額 となります 課 税 される 相 続 税 については 相 続 税 の 納 税 猶 予 の 制 度 が 設 けられています なお 受 贈 者 が 死 亡 し た 場 合 には その 農 地 等 について 相 続 税 が 課 税 されます 農 地 等 に 係 る 贈 与 税 の 納 税 猶 予 制 度 の 適 用 要 件 は 次 のとおりです 1 一 定 面 積 以 上 の 農 地 等 滝 澤 会 計 事 務 所 10

2 贈 与 者 は 贈 与 日 まで 継 続 して 3 年 以 上 の 農 業 経 営 の 個 人 で その 旨 を 農 業 委 員 会 の 証 明 を 受 けた 者 3 受 贈 者 は 次 の 要 件 の 全 てを 農 業 委 員 会 の 証 明 を 受 けた 者 (イ) 推 定 相 続 人 の 一 人 である (ロ) 贈 与 日 に 18 歳 以 上 である (ハ) 贈 与 日 まで 継 続 して 3 年 以 上 農 業 に 従 事 している (ニ) 贈 与 以 降 速 やかにその 農 地 の 農 業 経 営 を 行 なう (2) 非 上 場 株 式 等 を 生 前 に 後 継 者 に 贈 与 した 場 合 ( 非 上 場 株 式 等 に 係 る 贈 与 税 の 納 税 猶 予 制 度 ) 中 小 企 業 の 後 継 者 問 題 の 対 策 として 税 制 面 でも 親 族 への 円 滑 な 事 業 承 継 が 出 来 るよ うに 事 業 承 継 税 制 非 上 場 株 式 等 に 係 る 相 続 税 贈 与 税 の 納 税 猶 予 制 度 が 創 設 され ています 贈 与 税 における 納 税 猶 予 制 度 とは 非 上 場 会 社 の 経 営 者 ( 贈 与 者 )から 贈 与 によりその 会 社 の 株 式 等 を 全 部 または 一 定 以 上 を 取 得 した 親 族 ( 経 営 承 継 受 贈 者 : 平 成 27 年 1 月 1 日 以 後 は 親 族 以 外 の 者 も 適 用 対 象 ) が その 会 社 の 経 営 を 承 継 する 場 合 その 贈 与 により 取 得 した 議 決 権 株 式 等 (その 認 定 贈 与 承 継 会 社 の 発 行 済 議 決 権 株 式 総 数 の3 分 の 2 に 達 するまでに 限 る)に 係 る 贈 与 税 の 全 額 の 納 税 を 猶 予 し 更 に その 贈 与 者 又 は 経 営 承 継 受 贈 者 の 死 亡 等 の 一 定 の 事 由 に 該 当 した 場 合 に 免 除 するという 制 度 です この 生 前 贈 与 株 式 等 は 贈 与 者 の 死 亡 時 に 受 贈 者 が 贈 与 時 の 評 価 額 で 贈 与 者 から 相 続 したものとみなして 相 続 税 の 課 税 資 産 に 含 められますが 相 続 税 の 納 税 猶 予 制 度 の 適 用 を 受 けることができます これは 相 続 された 議 決 権 株 式 等 (その 発 行 済 議 決 権 株 式 総 数 の 3 分 の 2 に 達 するまでに 限 る)に 係 る 課 税 価 格 の 80%に 対 応 する 相 続 税 の 納 税 が 猶 予 され その 相 続 人 の 死 亡 等 の 一 定 の 事 由 に 該 当 した 場 合 に 免 除 す るという 制 度 です 贈 与 税 相 続 税 における 納 税 猶 予 の 適 用 要 件 は 次 のとおりです 1 事 前 の 計 画 的 な 取 組 の 存 在 ( 確 認 ) 2 被 相 続 人 贈 与 者 の 筆 頭 株 主 要 件 ( 確 認 時 代 表 時 死 亡 時 ) 3 一 定 の 後 継 者 4 対 象 会 社 として 一 定 の 中 小 企 業 会 社 5 申 告 期 限 から 5 年 間 の 事 業 継 続 要 件 6 申 告 期 限 から 5 年 経 過 後 の 継 続 要 件 (3) 医 業 継 続 に 係 る 納 税 猶 予 制 度 持 分 の 定 めのある 医 療 法 人 の 出 資 者 が 持 分 を 放 棄 したことにより 他 の 出 資 者 の 持 分 の 価 滝 澤 会 計 事 務 所 11

額 が 増 加 することについて その 増 加 額 ( 経 済 的 利 益 )に 相 当 する 額 の 贈 与 を 受 けたも のとみなして 当 該 他 の 出 資 者 に 贈 与 税 が 課 される 場 合 において その 医 療 法 人 が 認 定 医 療 法 人 であるときには 担 保 の 提 供 を 条 件 に 当 該 他 の 出 資 者 が 納 付 すべき 贈 与 税 額 のうち 当 該 経 済 的 利 益 に 係 る 課 税 価 額 に 対 応 する 贈 与 税 額 については 移 行 計 画 の 期 間 満 了 までその 納 税 を 猶 予 し 移 行 期 間 内 に 当 該 他 の 出 資 者 が 持 分 の 全 てを 放 棄 した 場 合 には 猶 予 税 額 を 免 除 する 制 度 が 創 設 されました 10. 贈 与 税 の 納 税 義 務 者 個 人 か 贈 与 により 財 産 を 取 得 した 人 が 納 税 義 務 者 となりますが 贈 与 によって 財 産 を 取 得 した 時 において その 個 人 の 住 所 が 日 本 国 内 にあるか 否 か 等 により 納 税 義 務 者 は 無 制 限 納 税 義 務 者 ( 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 及 び 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 ) 制 限 納 税 義 務 者 及 び 特 定 納 税 義 務 者 に 区 分 され その 納 税 義 務 の 範 囲 が 異 なっています( 相 法 1 条 の 4) 以 下 のように 相 続 税 での 納 税 義 務 の 範 囲 と 同 じです 受 贈 者 国 内 に 住 所 国 内 に 住 所 無 し 有 り 日 本 国 籍 有 り 日 本 国 籍 無 贈 与 者 5 年 以 内 に 国 内 に 住 所 有 り 5 年 を 超 え て 国 内 に 住 所 無 し し( 外 国 籍 ) 国 内 に 住 所 有 り 国 内 国 外 財 産 ともに 課 税 ( 居 住 無 制 限 納 税 義 国 外 財 産 に も 課 税 ( 非 居 住 無 制 限 納 税 義 務 者 ) 国 外 財 産 に も 課 税 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 以 後 ) 務 者 ) 国 内 に 住 所 無 し 5 年 以 内 に 国 内 に 住 所 有 り 5 年 を 超 え て 国 内 に 住 所 無 し 国 内 財 産 の みに 課 税 ( 制 限 納 税 義 務 者 ) 住 所 国 籍 の 有 無 居 住 期 間 の 計 算 は 財 産 取 得 した 時 を 基 準 とします 日 本 国 籍 と 外 国 国 籍 とを 併 有 する 重 国 籍 者 は 日 本 国 籍 を 有 する 個 人 扱 いになりま す 但 し 自 己 の 意 思 ( 志 望 )によって 外 国 籍 を 取 得 している 者 である 限 り その 取 得 時 点 で 国 籍 法 第 11 条 の 規 定 によって 日 本 国 籍 を 喪 失 したことになります 特 定 納 税 義 務 者 とは 贈 与 により 相 続 時 精 算 課 税 の 適 用 を 受 ける 財 産 ( 相 続 時 精 算 課 税 適 用 滝 澤 会 計 事 務 所 12

財 産 )を 取 得 した 個 人 をいいます この 相 続 時 精 算 課 税 適 用 財 産 は 無 制 限 納 税 義 務 者 及 び 制 限 納 税 義 務 者 の 方 にも 財 産 の 課 税 対 象 になります 11. その 他 相 続 対 策 のための 預 金 の 生 前 贈 与 のおける 留 意 点 多 くの 方 は 贈 与 の 基 礎 控 除 額 は 年 間 110 万 円 であることがご 存 知 かと 思 います 親 等 か ら 年 間 110 万 円 までの 金 銭 贈 与 を 受 けても 贈 与 税 等 は 課 税 されないことから お 子 さ んやお 孫 さん 名 義 の 銀 行 口 座 に 毎 年 贈 与 ということで 振 込 んでおられる 方 も 少 な くないようです 金 額 は 贈 与 の 基 礎 控 除 額 110 万 円 以 内 或 いは 贈 与 したことの 証 しに 110 万 円 を 多 少 超 える 金 額 として 所 定 の 贈 与 税 は 納 める 等 の 方 法 で 早 い 時 期 から 行 なっている 方 もおられます 形 式 的 には 問 題 が 無 いのですが いくつかの 面 で 相 続 時 にこの 行 為 が 問 題 となるケースが 実 際 に 起 きております 金 銭 贈 与 に 限 ら ず 形 式 ではなく 実 態 が 伴 うことが 適 用 要 件 となりますので 以 下 の 点 に 注 意 が 必 要 です (1) 受 贈 者 ( 相 続 人 )の 預 金 口 座 の 管 理 支 配 は 誰 か 結 論 から 預 金 口 座 名 義 人 がその 口 座 の 帰 属 者 ( 所 有 者 )と 推 認 されますが 実 際 に 口 座 の 管 理 支 配 が 贈 与 者 ( 被 相 続 人 )に 留 保 維 持 されている 客 観 的 な 状 況 が 存 在 していた 場 合 には 預 金 口 座 名 義 人 であります 受 贈 者 ( 相 続 人 )には その 口 座 の 帰 属 者 として 認 められません 贈 与 は 当 事 者 の 一 方 が 自 己 の 財 産 を 無 償 で 相 手 方 に 与 える 意 思 を 表 示 し 相 手 方 が 受 諾 をすることによって その 効 力 が 生 ずるというものですの で 双 方 の 合 意 が 必 要 となります 受 贈 者 ( 相 続 人 )が 完 全 に 預 金 口 座 の 管 理 支 配 を 行 なっていなければなりません 贈 与 に 当 たり 客 観 的 事 実 を 残 す 方 法 として 以 下 の 事 項 が 挙 げられています 1 贈 与 契 約 書 の 作 成 2 贈 与 内 容 の 履 行 ( 受 贈 者 の 銀 行 口 座 に 振 込 口 座 の 名 義 書 換 等 ) 3 受 贈 者 による 通 帳 証 書 カード 印 鑑 等 の 管 理 支 配 4 受 贈 者 に 預 金 の 自 由 な 使 用 収 益 権 の 確 保 5 贈 与 税 の 申 告 納 付 ( 贈 与 の 実 績 を 明 確 にするために 贈 与 の 基 礎 控 除 額 110 万 円 超 の 贈 与 を 行 うことも 一 つの 方 法 ) (2) 毎 年 継 続 贈 与 ( 連 年 贈 与 )の 場 合 毎 年 同 一 時 期 に 同 一 金 額 の 贈 与 が 継 続 して 行 なわれた 場 合 には 事 前 に 取 り 決 められ た 連 年 贈 与 として その 総 額 に 対 して 有 期 定 期 金 の 贈 与 ( 分 割 払 い 贈 与 )として 初 年 度 に 課 税 されることになりますので 贈 与 方 法 に 工 夫 が 必 要 となります 以 上 の 様 な 名 義 預 金 等 の 財 産 帰 属 の 問 題 は 相 続 税 の 税 務 調 査 で 問 題 となるケースが 少 滝 澤 会 計 事 務 所 13

なくありません 税 務 調 査 では 状 況 に 応 じて 被 相 続 人 や 相 続 人 等 の 預 金 口 座 を 含 む 財 産 口 座 の 入 出 金 を 調 べることもありますので 日 頃 から 予 期 せぬ 疑 いを 持 たれ ないように 対 応 しておくことが 必 要 です 中 小 企 業 経 営 者 の 事 業 承 継 オーナー 経 営 者 から 後 継 者 に 会 社 を 円 滑 に 引 続 くことが 中 小 企 業 においては 重 要 な 関 心 事 になっています 節 税 になることを 考 えることも 重 要 ですが 会 社 の 支 配 権 を 確 実 に 後 継 者 に 渡 すことが 先 ずは 重 要 なことであると 言 われています その 為 に 通 常 持 株 会 社 と 従 業 員 持 株 会 社 が 使 われることがあります 持 株 会 社 は 事 業 会 社 を 間 接 支 配 する 目 的 で 設 立 させます オーナーは 先 ず 事 業 会 社 の 持 株 を 持 株 会 社 に 譲 渡 させ その 後 に 持 株 会 社 の 持 分 株 を 後 継 者 に 譲 渡 しま す これで 相 続 時 に 事 業 会 社 株 が 分 散 する 恐 れがなくなります 従 業 員 持 株 会 社 の 利 用 は 既 に 事 業 会 社 の 株 が 親 族 や 従 業 員 が 保 有 されている 場 合 に 親 族 からは 株 を 従 業 員 持 株 会 社 に 譲 渡 してもらい 従 業 員 には 従 業 員 持 株 会 社 に 入 ってもらうことで 安 定 株 主 となり 後 継 者 の 経 営 を 支 えることが 期 待 できます 或 いは 事 業 会 社 の 議 決 権 上 支 障 が 出 ない 範 囲 内 でオーナーは 一 部 の 株 を 従 業 員 持 株 会 社 に 譲 渡 することで 従 業 員 の 士 気 向 上 にもなり 又 譲 渡 価 格 も 同 族 人 に 譲 渡 するよりも 低 い 価 格 にすることが 可 能 になります 最 近 では 自 社 株 承 継 信 託 という 信 託 を 使 う 方 法 もあります 自 社 株 承 継 信 託 では 経 営 権 はオーナーに 残 し 配 当 等 の 財 産 価 値 の 受 益 権 だけを 後 継 者 に 生 前 贈 与 する ものです この 信 託 期 間 の 終 了 後 に 後 継 者 は 株 式 を 継 承 し 後 継 者 になりますが 毎 年 信 託 報 酬 等 の 負 担 が 発 生 します 後 継 者 問 題 の 解 決 にはなりますが 後 継 者 では ない 相 続 人 の 遺 留 分 ( 相 続 人 に 与 えられた 相 続 財 産 の 最 低 保 障 分 )に 配 慮 した 信 託 契 約 を 締 結 することが 必 要 となります 12. 平 成 25 年 度 税 制 改 正 平 成 25 年 度 税 制 改 正 における 贈 与 税 に 関 しましては 前 政 権 で 持 越 しとなった 歴 年 課 税 制 度 における 贈 与 税 の 税 率 構 造 等 の 見 直 しや 新 たに 創 設 された 教 育 資 金 贈 与 の 非 課 税 特 例 等 があります 1. 歴 年 課 税 制 度 における 贈 与 税 の 税 率 構 造 の 見 直 し 歴 年 内 (1 月 1 日 から 12 月 31 日 までの 1 年 間 )に 受 けた 贈 与 財 産 の 合 計 額 - 基 礎 控 除 額 110 万 円 = 課 税 価 格 課 税 価 格 (A) 税 率 (B) - 控 除 額 (C) = 贈 与 税 額 贈 与 税 の 速 算 表 : 滝 澤 会 計 事 務 所 14

(1) 直 系 尊 属 ( 父 母 祖 父 祖 母 等 )からの 贈 与 ( 受 贈 者 が 1 月 1 日 現 在 で 20 歳 以 上 ) 現 行 改 正 課 税 価 格 (A) 税 率 (B) 控 除 額 (C) 税 率 (B) 控 除 額 (C) 2,000 千 円 以 下 10% 0 10% 0 3,000 15% 100 千 円 4,000 20% 250 15% 100 千 円 6,000 30% 650 20% 300 10,000 40% 1,250 30% 900 15,000 50% 2,250 40% 1,900 30,000 45% 2,650 45,000 50% 4,150 45,000 千 円 超 55% 6,400 (2) 上 記 1. 以 外 の 一 般 の 贈 与 現 行 改 正 課 税 価 格 (A) 税 率 (B) 控 除 額 (C) 税 率 (B) 控 除 額 (C) 2,000 千 円 以 下 10% 0 10% 0 3,000 15% 100 千 円 15% 100 千 円 4,000 20% 250 20% 250 6,000 30% 650 30% 650 10,000 40% 1,250 40% 1,250 15,000 50% 2,250 45% 1,750 30,000 50% 2,500 30,000 千 円 超 55% 4,000 2. 相 続 時 精 算 課 税 制 度 の 適 用 要 件 の 見 直 し 見 直 項 目 現 行 改 正 受 贈 者 の 範 囲 20 歳 以 上 の 推 定 相 続 人 の み 20 歳 以 上 の 推 定 相 続 人 及 び 孫 贈 与 者 の 年 齢 要 件 65 歳 以 上 60 歳 以 上 3. 教 育 資 金 の 一 括 贈 与 に 係 る 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 直 系 尊 属 が 30 歳 未 満 の 子 や 孫 へ 教 育 資 金 を 拠 出 し 金 融 機 関 ( 信 託 会 社 信 託 銀 行 ) 銀 行 及 び 金 融 商 品 取 引 業 者 に 信 託 等 した 場 合 受 贈 者 ( 子 孫 )1 人 当 たり 1,500 万 円 ( 学 校 等 以 外 への 支 払 は 500 万 円 )までを 非 課 税 とする 特 例 を 創 設 するというものです 纏 めますと 以 滝 澤 会 計 事 務 所 15

下 のようになっています 贈 与 者 直 系 尊 属 ( 父 母 祖 父 母 曾 祖 父 母 等 ) 受 贈 者 30 歳 未 満 の 子 孫 等 贈 与 内 容 贈 与 者 が 金 融 機 関 ( 信 託 会 社 信 託 銀 行 ) 銀 行 及 び 金 融 商 品 取 引 業 者 との 間 で 教 育 資 金 管 理 契 約 により 受 贈 者 名 義 の 口 座 を 開 設 し 教 育 資 金 目 的 で 一 括 して 信 託 等 により 拠 出 ( 贈 与 )した 場 合 1 直 系 尊 属 が 信 託 会 社 と 締 結 した 信 託 の 受 益 権 を 受 贈 者 が 取 得 する 2 直 系 尊 属 から 書 面 で 贈 与 された 金 銭 を 受 贈 者 が 銀 行 等 に 預 入 れる 3 直 系 尊 属 から 書 面 で 贈 与 された 金 銭 等 で 受 贈 者 が 有 価 証 券 を 購 入 し 金 融 商 品 取 引 業 者 に 預 入 れる 教 育 資 金 の 範 囲 文 部 科 学 大 臣 が 定 める 次 の 金 額 (1 人 につき 1,500 万 円 までが 非 課 税 金 と 非 課 税 金 額 額 ) 1 学 校 等 に 支 払 われる 入 学 金 その 他 の 金 銭 ( 入 学 金 授 業 料 等 ) 学 校 教 育 法 に 規 定 する 学 校 専 修 学 校 各 種 学 校 児 童 福 祉 法 等 に 規 定 する 保 育 所 認 定 こども 園 その 他 これらに 類 する 施 設 を 設 置 する 者 に 直 接 支 払 われる 金 銭 2 学 校 等 以 外 の 者 に 支 払 われる 金 銭 のうち 一 定 のもの( 塾 習 い 事 の 月 謝 等 ): 学 校 等 以 外 は 500 万 円 までを 限 度 1の 学 校 等 に 支 払 われる 金 銭 の 例 (イ) 入 学 金 授 業 料 入 園 料 及 び 保 育 料 並 びに 施 設 設 備 費 (ロ) 入 学 又 は 入 園 のための 試 験 に 係 る 検 定 料 (ハ) 在 学 証 明 成 績 証 明 その 他 学 生 等 の 記 録 に 係 る 手 数 料 及 びこれに 類 する 手 数 料 (ニ) 学 用 品 の 購 入 費 修 学 旅 行 費 又 は 学 校 給 食 費 その 他 学 校 等 におけ る 教 育 に 伴 って 必 要 な 費 用 に 充 てるための 金 銭 2 学 校 等 以 外 の 者 に 支 払 われる 金 銭 とは 教 育 のために 支 払 われるも のとして 社 会 通 年 上 相 当 と 認 められるものの 例 (イ) 教 育 に 関 する 役 務 の 提 供 の 対 価 ( 学 習 塾 家 庭 教 師 そろばん 等 ) (ロ) 施 設 の 使 用 料 (ハ) スポーツ(スイミングスクール 野 球 チーム 等 ) 又 は 文 化 芸 術 (ピア ノ 絵 画 教 室 バレエ 教 室 等 )に 関 する 活 動 その 他 教 養 の 向 上 にための 活 動 に 係 る 指 導 への 対 価 として 支 払 われる 金 銭 (ニ) (イ)の 役 務 の 提 供 又 は(ハ)の 指 導 において 使 用 する 物 品 の 購 入 に 要 す る 金 銭 であって その 役 務 の 提 供 又 は 指 導 を 行 う 者 に 直 接 支 払 われる もの (ホ) 学 用 品 の 購 入 費 修 学 旅 行 費 又 は 学 校 給 食 費 その 他 学 校 等 におけ 滝 澤 会 計 事 務 所 16

る 教 育 に 伴 って 必 要 な 費 用 に 充 てるための 金 銭 であって 学 生 等 の 全 部 又 は 大 部 分 が 支 払 うべきものと 学 校 等 が 認 めたもの 詳 細 ( 教 育 資 金 及 び 学 校 等 の 範 囲 )は 文 部 科 学 大 臣 が 決 定 しています 申 告 手 続 受 贈 者 は 教 育 資 金 非 課 税 申 告 書 を 金 融 機 関 等 を 経 由 して 税 務 署 長 に 要 提 出 払 戻 し 確 認 手 続 受 贈 者 は 払 い 戻 した 金 銭 を 教 育 資 金 の 支 払 に 充 当 したことを 証 する 書 類 ( 領 収 書 等 )を 金 融 機 関 等 に 要 提 出 金 融 機 関 等 はその 書 類 をチェッ クし 一 定 期 間 要 保 管 終 了 時 1 受 贈 者 が 30 歳 に 達 した 場 合 (イ) 調 書 の 提 出 金 融 機 関 等 は 特 例 適 用 として 信 託 等 された 金 銭 等 の 合 計 金 額 ( 非 課 税 拠 出 額 ) 及 び 契 約 期 間 中 に 教 育 資 金 として 払 い 出 した 金 額 の 合 計 額 ( 教 育 資 金 支 出 額 )を 記 載 した 調 書 を 税 務 署 長 に 要 提 出 (ロ) 残 額 の 扱 い 非 課 税 拠 出 額 から 教 育 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 は 受 贈 者 が 30 歳 に 達 した 日 に 贈 与 として 課 税 2 受 贈 者 が 死 亡 した 場 合 (イ) 調 書 の 提 出 金 融 機 関 等 は 死 亡 の 旨 を 記 載 した 調 書 を 税 務 署 長 に 要 提 出 (ロ) 残 額 の 扱 い 非 課 税 拠 出 額 から 教 育 資 金 支 出 額 を 控 除 した 残 額 には 贈 与 税 を 課 さ ない 3 信 託 財 産 がゼロになった 場 合 等 金 融 機 関 等 との 当 該 契 約 が 終 了 す る 日 適 用 期 間 平 成 25 年 4 月 1 日 から 平 成 27 年 12 月 31 日 までの 間 での 教 育 資 金 の 拠 出 に 限 り 非 課 税 とする この 適 用 期 間 内 での 贈 与 額 が 1,500 万 円 以 内 にあればよく 一 括 ではなく 分 割 贈 与 でも 構 えません 分 割 贈 与 で の 追 加 時 には 追 加 教 育 資 金 非 課 税 申 告 書 を 金 融 機 関 等 に 提 出 する 必 要 があります なお この 教 育 資 金 贈 与 の 1,500 万 円 の 非 課 税 特 例 の 適 用 を 受 けた 金 額 は 相 続 時 開 始 前 3 年 以 内 の 贈 与 の 相 続 税 加 算 適 用 はありません 13. 平 成 26 年 度 税 制 改 正 1. 医 業 継 続 に 係 る 相 続 税 贈 与 税 の 納 税 猶 予 等 の 創 設 (1) 相 続 税 滝 澤 会 計 事 務 所 17

個 人 ( 相 続 人 )が 持 分 の 定 めのある 医 療 法 人 の 持 分 を 相 続 又 は 遺 贈 により 取 得 した 場 合 にお いて その 医 療 法 人 が 相 続 税 の 申 告 期 限 において 認 定 医 療 法 人 であるときは 担 保 の 提 供 を 条 件 に 当 該 相 続 人 が 納 付 すべき 相 続 税 額 のうち 当 該 認 定 医 療 法 人 の 持 分 に 係 る 課 税 価 額 に 対 応 する 相 続 税 額 については 移 行 計 画 の 期 間 満 了 までその 納 税 を 猶 予 し 移 行 期 間 内 に 当 該 相 続 人 が 持 分 の 全 てを 放 棄 した 場 合 には 猶 予 税 額 を 免 除 する 制 度 が 創 設 され ました (2) 贈 与 税 持 分 の 定 めのある 医 療 法 人 の 出 資 者 が 持 分 を 放 棄 したことにより 他 の 出 資 者 の 持 分 の 価 額 が 増 加 することについて その 増 加 額 ( 経 済 的 利 益 )に 相 当 する 額 の 贈 与 を 受 けたものとみ なして 当 該 他 の 出 資 者 に 贈 与 税 が 課 される 場 合 において その 医 療 法 人 が 認 定 医 療 法 人 で あるときには 担 保 の 提 供 を 条 件 に 当 該 他 の 出 資 者 が 納 付 すべき 贈 与 税 額 のうち 当 該 経 済 的 利 益 に 係 る 課 税 価 額 に 対 応 する 贈 与 税 額 については 移 行 計 画 の 期 間 満 了 までその 納 税 を 猶 予 し 移 行 期 間 内 に 当 該 他 の 出 資 者 が 持 分 の 全 てを 放 棄 した 場 合 には 猶 予 税 額 を 免 除 する 制 度 が 創 設 されました 2. 農 地 等 に 係 る 相 続 税 贈 与 税 の 納 税 猶 予 制 度 の 見 直 し 特 例 適 用 農 地 等 の 収 用 等 の 為 に 譲 渡 した 場 合 の 利 子 税 の 特 例 について 平 成 26 年 4 月 1 日 から 平 成 33 年 3 月 31 日 までの 間 に 収 用 等 の 為 に 譲 渡 した 場 合 には 利 子 税 の 全 額 ( 改 正 前 は 2 分 の 1)を 免 除 される 等 の 見 直 しがありました 3. 直 系 尊 属 から 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 贈 与 税 の 非 課 税 特 例 の 見 直 し( 平 成 26 年 4 月 1 日 以 後 の 贈 与 から 適 用 ) 1 直 系 尊 属 から 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 贈 与 税 の 非 課 税 措 置 及 び2 特 定 の 贈 与 者 から 住 宅 取 得 等 資 金 の 贈 与 を 受 けた 場 合 の 相 続 時 精 算 課 税 の 特 例 について 適 用 対 象 となる 既 存 住 宅 用 家 屋 の 範 囲 に 地 震 の 耐 震 性 に 適 合 しない 既 存 住 宅 を 取 得 した 場 合 でも 当 該 取 得 日 までに 耐 震 改 修 工 事 の 申 請 等 をし かつ 居 住 日 ( 贈 与 日 の 翌 年 3 月 15 日 )まで に 耐 震 改 修 工 事 が 完 了 しているという 等 の 一 定 の 要 件 を 満 たす 家 屋 を 加 えることになりま した 以 上 滝 澤 会 計 事 務 所 18