22011 最 近 年 金 に 関 するトピックスが 相 次 いでいます 現 役 世 代 の1.8 人 が 受 給 世 代 を 支 えてい るので 限 界 に 近 い 受 給 開 始 年 齢 を 現 在 の65 歳 から 引 き 上 げる 必 要 がある 等 ですが 言 え ることは 年 金 だけで 幸 せな 老 後 生 活 を 送 るのは 無 理 になった ということです 自 己 責 任 と いう 言 葉 が 強 くのしかかってきています 退 職 時 に 求 められる 主 な 事 務 手 続 き 重 要 度 が 増 すメンタルヘルス 対 策 ( 事 業 場 内 産 業 保 健 スタッフ 等 によるケア) 今 後 深 刻 な 影 響 が 懸 念 される 中 小 企 業 の 退 職 金 支 払 い 問 題 総 務 担 当 者 がしっかり 理 解 しておきたい 傷 病 手 当 金 の 待 期 期 間 東 京 都 渋 谷 区 代 々 木 5-37-9 N-FLAT202 TEL:03-6412-9323/FAX:03-5454 http://www.okubo-jimusyo.jp/
労 務 管 理 情 報 退 職 時 に 求 められる 主 な 事 務 手 続 き 従 業 員 が 退 職 する 際 には 雇 用 保 険 や 社 会 保 険 をはじめとして 様 々な 手 続 きが 必 要 となります そこで 以 下 では 退 職 時 に 発 行 すべき 書 類 と 退 職 時 の 手 続 きについて 主 なものを 取 り 上 げましょう 1 退 職 証 明 書 解 雇 理 由 証 明 書 従 業 員 が 退 職 する 際 に 以 下 の5つの 事 項 について 証 明 書 を 請 求 したときには 会 社 は 遅 滞 なくこ れを 交 付 する 義 務 があります また 従 業 員 を 解 雇 する 際 従 業 員 が 解 雇 の 理 由 について 証 明 書 を 請 求 したときは これらの 事 項 を 含 めた 証 明 書 を 遅 滞 なく 交 付 する 必 要 があります( 労 働 基 準 法 第 22 条 ) 1 使 用 期 間 2 業 務 の 種 類 3その 事 業 における 地 位 4 賃 金 5 退 職 の 事 由 ( 解 雇 の 場 合 はその 理 由 を 含 む) 2 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 票 雇 用 保 険 被 保 険 者 である 従 業 員 が 退 職 する 際 会 社 は 被 保 険 者 でなくなった 日 の 翌 日 から10 日 以 内 にハローワークにおいて 資 格 喪 失 の 手 続 きを 行 う 必 要 があります また 従 業 員 が 雇 用 保 険 被 保 険 者 離 職 票 ( 以 下 離 職 票 という)の 発 行 を 求 めている 場 合 併 せて 離 職 票 の 発 行 の 手 続 きを 行 う 必 要 があります なお 離 職 票 の 発 行 は たとえ 退 職 後 に 雇 用 保 険 の 基 本 手 当 が 受 給 できない 場 合 であっ ても 退 職 する 従 業 員 が 発 行 を 求 めた 場 合 には 必 ず 発 行 しなければなりません 3 給 与 所 得 の 源 泉 徴 収 票 ( 源 泉 徴 収 票 ) 年 の 中 途 で 退 職 した 従 業 員 に 対 して 源 泉 徴 収 票 を 発 行 する 必 要 があります 退 職 した 従 業 員 は 再 就 職 した 会 社 の 年 末 調 整 や 確 定 申 告 において この 源 泉 徴 収 票 により 所 得 税 の 精 算 を 行 うことになり ます 4 健 康 保 険 ( 任 意 継 続 ) 健 康 保 険 に 加 入 していた 従 業 員 が 退 職 後 も 引 続 きその 健 康 保 険 制 度 に 加 入 を 希 望 する 場 合 には 退 職 者 本 人 が 任 意 継 続 被 保 険 者 資 格 取 得 申 出 書 を 保 険 者 へ 提 出 する 必 要 があります なおこ の 申 出 は 退 職 日 の 翌 日 から20 日 以 内 に 必 ず 手 続 きを 行 わなければならないことから 会 社 は 本 人 に 対 して 手 続 きの 方 法 の 他 期 限 厳 守 であることを 伝 えることが 望 まれます 年 度 末 にかけては 採 用 活 動 や 新 入 社 員 の 受 入 れ 等 で 繁 忙 になることから 手 続 き 漏 れが 発 生 したり 発 行 までに 時 間 を 要 したりします 事 前 の 対 策 として 書 類 発 行 までの 流 れを 整 備 し 漏 れなく 手 続 きを 進 めたいものです
会 話 で 学 ぶ 人 事 労 務 管 理 の 勘 どころ 重 要 度 が 増 す メンタルヘルス 対 策 ( 事 業 場 内 産 業 保 健 スタッフ 等 によるケア) メンタルヘルス 対 策 では 従 業 員 自 身 が 自 分 のストレス 状 態 に 気 付 くことなどの セルフケア そして 従 業 員 の 身 近 で 働 く 管 理 監 督 者 が 従 業 員 の 相 談 対 応 等 をす るラインによるケアがあるとお 聞 きしました その 他 にはどのようなことがあり ますか? 社 労 士 いまお 話 にあった2つのケアが 基 本 となりますが その 他 にも 事 業 場 内 産 業 保 健 スタッフ 等 によるケア というものがあります 産 業 医 衛 生 管 理 者 保 健 師 が 従 業 員 や 管 理 監 督 者 に 対 し 支 援 することやメンタルヘルスケア 実 施 に 関 する 企 画 立 案 事 業 場 外 資 源 とのネットワーク 形 成 やその 窓 口 になることなどを 想 定 し ています 総 務 部 長 なるほど 会 社 の 安 全 衛 生 に 関 するスタッフによるメンタルヘルス 対 策 というこ とですね はい そうですね 厚 生 労 働 省 から 平 成 18 年 に 出 された 労 働 者 の 心 の 健 康 の 保 持 増 進 のための 指 針 では このような 産 業 保 健 スタッフなどからメンタルヘルス 対 策 の 実 務 担 当 者 (メンタルヘルス 推 進 担 当 者 )を 選 任 することが 望 ましいとされて います しかし 営 業 所 のような 人 員 規 模 の 小 さな 事 業 場 の 場 合 このようなスタッフがい ないことも 多 いのですが この 点 はどのように 考 えればいいのですか? メンタルヘルス 推 進 担 当 者 は やはり 衛 生 管 理 者 や 常 勤 の 保 健 師 が 適 任 であると 思 いますが 特 に 資 格 が 必 要 というわけではありません 事 業 場 の 規 模 に 合 わせ 人 事 労 務 管 理 スタッフが 担 当 してもよいでしょう 人 事 労 務 管 理 スタッフは 管 理 監 督 者 だけでは 解 決 できない 職 場 配 置 や 人 事 異 動 職 場 の 組 織 等 の 人 事 労 務 管 理 が 心 に 及 ぼしている 具 体 的 な 影 響 を 把 握 し 労 働 時 間 をはじめとした 労 働 条 件 の 改 善 を 行 うことができるため 管 理 監 督 者 とは 異 なる 立 場 で 対 応 ができると 思 いますよ 確 かにそうですね ラインによるケアで 従 業 員 の 問 題 を 発 見 した 管 理 監 督 者 の 意 見 を 吸 い 上 げ 対 策 を 打 っていく 必 要 がありますからね はい そのような 点 では メンタルヘルス 対 策 を 安 全 衛 生 委 員 会 のテーマとし 継 続 的 に 対 策 を 考 えていきたいものですね 事 業 場 内 産 業 保 健 スタッフというと 難 しく 感 じますが できるところから 取 り 組 ん でいこうと 思 います ワンポイントアドバイス 1メンタルヘルス 対 策 においては 産 業 医 や 保 健 師 等 の 活 用 も 有 効 となる 2 小 規 模 な 事 業 場 では 人 事 労 務 管 理 担 当 者 がメンタルヘルス 推 進 担 当 者 を 兼 ねて 対 策 を 進 める ことが 考 えられる
法 改 正 情 報 今 後 深 刻 な 影 響 が 懸 念 される 中 小 企 業 の 退 職 金 支 払 い 問 題 退 職 金 の 資 金 準 備 はできていますか? 多 くの 中 小 企 業 においては 従 業 員 の 年 齢 が 年 々 上 昇 しており 平 均 年 齢 が50 歳 を 超 えるような 企 業 も 珍 しくなくなっていますが 従 業 員 の 高 齢 化 が 進 むに 連 れて 心 配 になるのが 退 職 金 の 支 払 準 備 です 退 職 金 は 一 旦 制 度 化 すると それは 従 業 員 との 労 働 契 約 の 一 部 となり 会 社 業 績 が 悪 く 十 分 な 資 金 がないような 状 態 であっても 必 ず 支 給 しなければならない 債 務 となります ですから 退 職 金 倒 産 という 最 悪 の 結 末 を 迎 えることがないよう 早 い 段 階 からの 資 金 準 備 が 欠 かせませ ん 中 小 企 業 でもっとも 導 入 実 績 が 多 い 中 退 共 の 基 本 的 仕 組 み 退 職 金 の 資 金 準 備 の 商 品 には 様 々なものがありますが 中 小 企 業 においてもっとも 導 入 実 績 が 多 いのが 中 小 企 業 退 職 金 共 済 制 度 ( 以 下 中 退 共 という)です これは 中 小 零 細 企 業 にお いても 退 職 金 制 度 を 持 つことができるようにと 国 が 作 った 共 済 制 度 であり 現 在 の 加 入 企 業 は36 万 9 千 所 加 入 従 業 員 数 313 万 人 ( 平 成 22 年 10 月 末 現 在 )となっています 中 退 共 は 月 額 5,000 円 から30,000 円 までの 掛 金 を 会 社 が 設 定 し 毎 月 納 付 することによって 従 業 員 の 退 職 時 に 退 職 金 が 支 払 われるという 仕 組 みになっていますが その 掛 金 は 法 人 企 業 の 場 合 は 損 金 個 人 企 業 の 場 合 は 必 要 経 費 として 全 額 非 課 税 となるなど 様 々な 優 遇 措 置 が 設 けられてい ます 平 成 23 年 1 月 より さらに 使 い 勝 手 が 向 上! 中 退 共 は これまで 事 業 主 と 生 計 を 一 にする 同 居 の 親 族 については 加 入 することができません でした しかし 平 成 23 年 1 月 1 日 より 事 業 主 と 生 計 を 一 にする 同 居 の 親 族 についても 一 定 の 要 件 を 満 たしていれば 従 業 員 として 加 入 することができるようになりました これにより 中 小 のオーナー 企 業 にとっても 中 退 共 が 利 用 しやすくなります 安 定 的 な 経 営 のためには 退 職 金 の 計 画 的 な 準 備 が 必 要 退 職 金 は 企 業 経 営 における 大 きな 隠 れ 債 務 であるといわれることがあります 今 後 多 くの 中 小 企 業 においては これまで 経 験 したことがない 定 年 退 職 者 のラッシュを 迎 えることとなります ま ずは 現 時 点 の 退 職 金 の 要 支 給 額 を 把 握 した 上 で 必 要 な 資 金 準 備 や( 場 合 によっては) 制 度 の 見 直 しなどを 検 討 されることをお 勧 めします
社 会 保 険 情 報 総 務 担 当 者 がしっかり 理 解 しておきたい 傷 病 手 当 金 の 待 期 期 間 健 康 保 険 から 受 けることのできる 給 付 には 様 々な 種 類 がありますが 業 務 外 の 病 気 やけがのため に 働 くことができず 仕 事 を 休 んだ 場 合 には 所 得 補 償 として 傷 病 手 当 金 が 支 給 されます この 傷 病 手 当 金 は 働 くことができず 仕 事 を 休 んだ 日 が 連 続 して3 日 間 あった 上 で 4 日 目 以 降 の 休 業 し た 日 に 対 して 支 給 されます 支 給 額 は1 日 につき 標 準 報 酬 日 額 ( 標 準 報 酬 月 額 の30 分 の1)の3 分 の 2の 金 額 であり 支 給 期 間 は 支 給 が 開 始 された 日 から 最 大 1 年 6ヶ 月 間 とされています 傷 病 手 当 金 の 受 給 要 件 傷 病 手 当 金 を 受 給 するためには 原 則 として 以 下 の4つの 要 件 を 満 たす 必 要 があります 1 療 養 中 であること 2 労 務 不 能 であること 34 日 以 上 仕 事 を 休 むこと 4 給 料 の 支 払 いがないこと この 中 でも 34 日 以 上 仕 事 を 休 むこと という 要 件 は 特 に 勘 違 いしやすいため 注 意 が 必 要 です 具 体 的 には 待 期 期 間 と 呼 ばれる 最 初 の3 日 間 の 取 扱 いであり 以 下 ではそのポイントについて 解 説 します [ポイント1] 待 期 の 完 成 には 連 続 3 日 間 の 休 みが 必 要 業 務 外 の 病 気 やけがで 休 み 始 めてから 連 続 する3 日 間 の 待 期 期 間 が 必 要 です 図 1の 通 り 連 続 し た3 日 間 が 休 みでなければ 待 期 は 完 成 せず 傷 病 手 当 金 を 受 給 することができません 図 1 [ポイント2] 年 次 有 給 休 暇 を 取 得 したとしても 待 期 としてカウント 年 次 有 給 休 暇 を 取 得 した 場 合 でも 待 期 の1 日 とカウントされ 図 2の 通 り 最 初 の3 日 間 にすべて 年 次 有 給 休 暇 を 取 得 したとしても 待 期 は 完 成 します なお 4 日 目 以 降 に 年 次 有 給 休 暇 を 取 得 している 場 合 には 4 給 料 の 支 払 いがないこと の 要 件 に 抵 触 し 傷 病 手 当 金 が 支 給 されません 図 2 月 火 水 木 金 土 日 月 火 水 木 金 欠 勤 欠 勤 出 勤 欠 勤 出 勤 休 日 休 日 出 勤 欠 勤 欠 勤 欠 勤 欠 勤 1 2 1 1 2 1 2 3 月 火 水 木 年 休 年 休 年 休 欠 勤 1 2 3 [ポイント3] 待 期 のカウントは 土 日 など 会 社 の 所 定 休 日 も 対 象 待 期 のカウントには 所 定 労 働 日 のみならず 会 社 の 所 定 休 日 も 対 象 となります したがって 図 3 のようなケースでも 待 期 が 完 成 することとなります 図 3 金 土 日 月 欠 勤 休 日 休 日 欠 勤 1 2 3 傷 病 手 当 金 は 私 傷 病 により 休 業 する 際 の 所 得 補 償 であり 受 給 する 本 人 にとっては 大 きな 関 心 事 であるはずです 特 に 支 給 開 始 時 の 待 期 についてはそのカウント 方 法 が 複 雑 であり 従 業 員 からの 問 い 合 わせも 多 い 事 項 となっています ポイントを 押 さえ 間 違 いのないように 従 業 員 への 説 明 と 請 求 処 理 を 行 いたいものです