災 害 廃 棄 物 広 域 処 理 の 住 民 対 話 の 難 しさ 循 環 3R 活 動 災 害 廃 棄 物 広 域 処 理 住 民 活 動 不 安 反 対 原 子 力 利 用 反 対 運 動 住 民 理 解 2

基 調 講 演 : 循 環 3Rシンポジウム @ 千 代 田 区 内 幸 町 ホール 災 害 廃 棄 物 広 域 処 理 と 住 民 対 話 平 成 24 年 7 月 19 日 森 久 起 1

災 害 廃 棄 物 広 域 処 理 の 住 民 対 話 の 難 しさ 循 環 3R 活 動 災 害 廃 棄 物 広 域 処 理 住 民 活 動 不 安 反 対 原 子 力 利 用 反 対 運 動 住 民 理 解 2

正 しく 知 って 冷 静 に 判 断 真 摯 に 取 り 組 む 揺 るがぬ 姿 勢 3

広 域 処 理 の 事 例 研 究 北 九 州 市 日 明 工 場 600トン トン/ 日 6,000kw 発 電 能 力 響 灘 西 区 廃 棄 物 処 分 場 新 門 司 工 場 溶 融 処 理 (1700 ) 720トン トン/ 日 23,500kw 発 電 皇 后 崎 工 場 日 明 工 場 新 門 司 工 場 皇 后 崎 工 場 810トン トン/ 日 36,340kw 発 電 2012 年 5 月 23~25 日 焼 却 試 験 ( 日 明 新 門 司 ) 4

北 九 州 市 の 広 域 処 理 受 入 までの 取 り 組 み 3 月 12 日 市 議 会 受 け 入 れ 決 議 全 会 一 致 3 月 25 日 細 野 環 境 大 臣 北 橋 北 九 州 市 長 へ 要 請 4 月 5 日 梅 本 副 市 長 仮 置 場 視 察 瓦 礫 の 線 量 率 測 定 5 月 1 日 有 識 者 検 討 会 第 1 回 会 合 月 内 焼 却 試 験 実 施 決 定 1 試 験 焼 却 施 設 ( 日 明 工 場 :32トン トン 新 門 司 工 場 :48トン トン) 受 入 瓦 礫 の 放 射 能 濃 度 :100Bq/kg 以 下 の 木 くず 焼 却 施 設 飛 灰 :330Bq/kg 以 下 埋 め 立 て 条 件 :8000Bq/kg 以 下 5 月 9 日 北 橋 北 九 州 市 長 6 月 中 に 判 断 を 表 明 5 月 15 日 市 民 団 体 試 験 焼 却 中 止 を 求 める 文 書 5 月 16 日 住 民 監 査 請 求 ( 有 識 者 検 討 会 ) 市 民 37 人 5 月 16 日 北 橋 市 長 試 験 焼 却 データの 迅 速 公 開 表 明 5

5 月 22 日 瓦 礫 搬 入 反 対 派 阻 止 活 動 9 時 にトラック トラック6 台 到 着 反 対 派 約 30 人 搬 入 阻 止 福 岡 県 警 約 40 人 配 備 道 交 法 違 反 ( 危 険 行 為 ) 警 告 公 務 執 行 妨 害 容 疑 2 名 現 行 犯 逮 捕 5 月 23 日 試 験 焼 却 開 始 ( 日 明 工 場 ) 2 焼 却 施 設 へ 搬 入 一 般 ごみ: 瓦 礫 =9:1 5 月 24 日 松 山 市 ( 日 浦 小 ) 北 九 州 市 への 修 学 旅 行 中 止 5 月 25 日 新 門 司 工 場 での 焼 却 試 験 終 了 6

5 月 28 日 焼 却 灰 などの 放 射 能 濃 度 測 定 結 果 発 表 5 月 30 日 10 漁 協 と 意 見 交 換 会 風 評 被 害 対 応 国 の 責 任 5 月 31 日 第 2 回 有 識 者 検 討 会 6 月 6 日 タウンミーティング 開 催 1000 名 参 加 市 長 説 明 6 月 8 日 住 民 説 明 会 開 始 ( 市 内 全 7 区 ): 市 長 説 明 6 月 11 日 焼 却 灰 市 役 所 で 展 示 開 始 6 月 12 日 北 橋 市 長 石 巻 市 を 視 察 6 月 20 日 北 橋 市 長 瓦 礫 受 け 入 れを 表 明 3 4 2014 年 まで 6 万 ~7 万 トン 処 理 ( 処 理 費 用 : 国 負 担 ) 年 間 :39,000トン 処 理 放 射 能 は 心 配 だが 安 全 ならばできる 範 囲 で 被 災 地 のがれきを 受 け 入 れるべき だ これが 市 民 の 総 意 だと 確 信 する 放 射 性 物 質 は 拡 散 せず 現 地 で 処 理 を と 言 う 人 たちを 否 定 するつもりはないが 宮 城 や 岩 手 の 被 災 地 には 放 射 性 物 質 とし て 扱 う 必 要 のないがれきが 大 量 にあることも 認 めるべきだ 6 月 21 日 北 九 州 市 風 評 被 害 防 止 対 策 室 (45 人 ) 設 置 6 月 28 日 北 九 州 市 がれき 受 け 入 れ 対 策 本 部 設 置 7

確 認 のポイント 北 九 州 市 では 段 取 りを 整 然 と 行 い 各 段 階 で 市 長 自 らが 先 頭 に 立 って 説 明 を 行 い 市 民 の 理 解 を 進 め 受 入 表 明 後 の 組 織 対 応 にも 抜 かりがないことが 特 記 される ポイント1 災 害 廃 棄 物 の 放 射 性 物 質 汚 染 は? ポイント2 焼 却 施 設 の 安 全 性 は? ポイント3 地 域 住 民 の 安 全 は? ポイント4 地 域 住 民 は 十 分 な 情 報 を 持 ったか? 8

ポイント1 災 害 廃 棄 物 の 放 射 性 物 質 汚 染 は? 災 害 廃 棄 物 推 定 発 生 量 : ( )は 広 域 処 理 必 要 量 岩 手 県 : 525 Cs-137 万 トン (120 濃 万 度 トン) Bq/kg 宮 城 県 : 1154 万 トン (127 万 トン) 宮 城 県 陸 地 のCs 水 田 畑 地 石 巻 市 2014.3E 瓦 礫 処 理 完 了 目 標 H24.5.21 現 在 2008 年 10.5±0.3 12.3±0.3 2009 年 7.3±0.2 7.6±0.3 放 射 能 調 査 ( 水 産 庁 ) 調 べ 環 境 放 射 能 データベース より H24.5.13 仮 説 焼 却 設 備 1 基 完 成 環 境 省 広 域 処 理 サイトより 9

放 射 性 降 下 物 137 Cs 及 び 90 Sr 100 ベクレル/ 平 方 メートル 米,ロの 核 実 験 中 國 核 実 験 0.01 ベクレル/ 平 方 メートル 出 典 :Artificial Radionuclides in the Environment 2009 Geochemical Research Department, Meteorological Research Institute, JAPAN ISSN 1348-9739, Dec. 2009 http://www.mri-jma.go.jp/dep/ge/2009artifi_radio_report/index.html 10

ポイント2 焼 却 施 設 の 安 全 性 は? 日 明 工 場 放 射 性 物 質 の 挙 動 からみた 適 正 な 廃 棄 物 処 理 処 分 ( 国 環 研 )より 11

放 射 性 物 質 の 挙 動 からみた 適 正 な 廃 棄 物 処 理 処 分 ( 国 環 研 )より 原 子 炉 等 規 制 法 に 示 す 大 気 中 の セシウム 放 射 能 濃 度 上 限 値 C134:20Bq/m3 C137:30Bq/m3 12

北 九 州 市 の 区 民 説 明 会 での 配 布 資 料 より 13

ポイント3 地 域 住 民 の 安 全 は? 北 九 州 市 の 区 民 説 明 会 での 配 布 資 料 より 14

北 九 州 市 の 区 民 説 明 会 での 配 布 資 料 より 作 業 に 伴 う 年 間 被 ばく 線 量 は 一 般 公 衆 の 被 ばく 線 量 限 度 の1mSv/ 年 に 比 べて かなり 低 い 線 量 である 15

北 九 州 市 の 区 民 説 明 会 での 配 布 資 料 より 福 岡 県 の 土 壌 に 含 まれる 平 均 的 なCs-137の 濃 度 に 比 べて 僅 か 0.04%の 増 加 になるにすぎなく 測 定 誤 差 範 囲 内 の 増 加 である 16

北 九 州 市 の 区 民 説 明 会 での 配 布 資 料 より 処 分 場 で 埋 設 された 飛 灰 から 全 量 のCsが 溶 出 すると 仮 定 しても 水 中 の 放 射 能 濃 度 は 濃 度 限 度 の 僅 か8% 程 度 にすぎない 17

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追 補 放 射 線 遮 へいに 必 要 な 厚 さは 放 射 線 の 種 類 放 射 線 のエネルギー エネルギー 遮 へい 材 の 種 類 によって 異 なってくる Cs-137を 例 にとると 放 射 線 の 強 度 を1/100にするた めに 必 要 となる 遮 へい 厚 さは 鉛 : 約 5cm 鉄 : 約 12cm コンクリート: 約 45cm 中 性 子 (14-15MeV)の 強 度 を1/100にするためには にするためには コンクリート: 約 65cm

追 補 1 Sv=1,000 msv 1 msv=1,000 μsv

追 補 放 射 線 の 単 位 空 間 放 射 線 量 率 μsv/h 吸 収 線 量 (Gy) 計 数 率 (CPM CPM) 放 射 線 計 測 器 被 ばく 線 量 (Sv Sv) 放 射 性 物 質 放 射 線 被 ばく 線 量 率 (Sv Sv/ 年 ) 放 射 能 (Bq Bq) 放 射 性 物 質 (g) 比 放 射 能 (Bq Bq/kg) 放 射 性 物 質 濃 度 (g/kg) 能 力 を 表 す 単 位 物 質 量 を 表 す 単 位

追 補 吸 収 線 量 (Gy)と 被 ばく 線 量 (Sv)との 関 係 放 射 線 の 人 体 への 影 響 は 受 ける 放 射 線 の 種 類 と 受 ける 人 体 組 織 によって 異 なる 放 射 線 の 種 類 放 射 線 荷 重 係 数 エックス 線 ガンマ 線 1 ベータ 線 陽 子 線 5 アルファ 線 20 中 性 子 線 5~20 Cs-134 Cs-137では 吸 収 線 量 (Gy)= 被 ばく 線 量 (Sv) 臓 器 組 織 組 織 荷 重 係 数 生 殖 腺 0.20 赤 色 骨 髄 0.12 結 腸 結 腸 0.12 肺 0.12 胃 0.12 膀 胱 0.05 乳 房 0.05 肝 臓 0.05 食 道 0.05 甲 状 腺 0.05 皮 膚 0.01 骨 表 面 0.01 組 織 臓 器 0.05 残 りの 組 織

日 常 生 活 と 放 射 線 放 射 線 の 量 (ミリシーベルト) 宇 宙 から 0.39 大 地 から 0.48 10 ブラジル ガラパリでの 自 然 界 からの 放 射 線 ( 年 間 ) 世 界 の1 人 あたりの 自 然 界 からの 放 射 線 2.4 ( 年 間 世 界 平 均 ) 10 6.9 全 身 CTスキャン(1 回 ) 食 物 から 0.29 空 気 中 の ラドンから 1.26 日 本 の1 人 あたりの 1.48 自 然 界 からの 放 射 線 ( 年 間 全 国 平 均 ) 岐 阜 神 奈 川 0.4 1 一 般 公 衆 の 線 量 限 度 1.0 ( 年 間 医 療 は 除 く) 0.6 胃 のX 線 集 団 検 診 (1 回 ) 国 内 での 自 然 界 からの 放 射 線 の 差 ( 年 間 県 別 平 均 値 の 差 の 最 大 ) 東 京 ~ニューヨーク 航 空 機 旅 行 ( 往 復 高 度 による 宇 宙 線 の 増 加 ) クリアランスレベル 導 出 の 線 量 目 安 値 ( 年 間 ) 0.2 0.01 0.1 0.01 0.05 胸 のX 線 集 団 検 診 (1 回 ) 日 本 の 原 子 力 発 電 所 から 放 出 される 放 射 性 物 質 から 受 ける 放 射 線 の 量 は0.001ミ リ シ ー ベ ル ト 未 満 です ( 年 間 ) 原 子 力 発 電 所 ( 軽 水 炉 ) 周 辺 の 線 量 目 標 値 ( 年 間 ) ( 実 績 ではこの 目 標 値 を 大 幅 に 下 回 っています) 19

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放 射 線 による 人 体 への 影 響 JAEAのHP HPより 21

国 立 がん 研 究 センター わかりやすい 放 射 線 とがんのリスク リスク より 22

ポイント4 地 域 住 民 は 十 分 な 情 報 を 持 ったか? 北 九 州 市 のホームページ ホームページには 様 々 な 情 報 が 提 供 されており 北 九 州 市 民 への 広 域 処 理 に 関 する 情 報 公 開 透 明 性 が 評 価 される 23

北 九 州 市 のパンフレット 24

北 九 州 市 のパンフレット 25

広 域 処 理 の 事 例 研 究 神 奈 川 県 H23.12 黒 岩 知 事 地 元 理 解 を 前 提 に 県 の 産 業 廃 棄 物 最 終 処 分 場 で 焼 却 灰 を 受 け 入 れたい S51 横 須 賀 市 のゴミ ゴミの 埋 め 立 てを 受 入 10 年 間 約 束 実 際 22 年 間 地 元 と 県 との 約 束 ( 協 定 ) 県 内 限 定 協 定 変 更 時 は 事 前 協 議 を 無 視 H24.1.15 地 元 説 明 会 H24.1.20 横 須 賀 市 での 説 明 会 26

広 域 処 理 の 事 例 研 究 神 奈 川 県 残 念 ながら 更 新 されていません 福 島 県 の 災 害 廃 棄 物 は 広 域 処 理 の 対 象 外 で あるから 誤 解 を 受 ける 内 容 地 元 説 明 会 の 苦 労 が 伺 える 27

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低 線 量 被 ばくの 安 全 性 29