平 成 28 年 7 月 15 日 株 式 会 社 山 梨 中 央 銀 行 山 梨 大 学 発 ビジネスチャンス 直 行 便! で 水 素 燃 料 電 池 関 連 分 野 を 特 集 します 株 式 会 社 山 梨 中 央 銀 行 ( 頭 取 進 藤 中 )は 国 立 大 学 法 人 山 梨 大 学 と 平 成 17 年 7 月 に 締 結 した 包 括 的 業 務 連 携 協 定 に 基 づき 山 梨 大 学 発 ビジネスチャンス 直 行 便! ( 以 下 直 行 便! と いいます)を 発 刊 しております このたび 直 行 便! におきまして 地 域 産 業 成 長 産 業 として 期 待 されている 水 素 燃 料 電 池 関 連 分 野 ( 以 下 同 分 野 といいます)を5 回 シリーズで 特 集 いたします 今 後 も 当 行 は 地 域 産 業 の 発 展 のため 産 学 連 携 による 事 業 者 の 皆 さまの 新 産 業 参 入 や 技 術 開 発 の 支 援 に 積 極 的 に 取 り 組 んでまいります 記 直 行 便! および 特 集 レポートの 概 要 について 当 行 は 大 学 等 の 技 術 シーズと 企 業 ニーズとを 結 びつけ 新 技 術 の 開 発 や 新 規 事 業 の 創 出 を 支 援 す るリエゾン( 橋 渡 し) 活 動 として 平 成 18 年 6 月 から 山 梨 大 学 に 在 籍 する 教 員 の 研 究 を 分 かりやす く 紹 介 する 直 行 便! を 発 刊 しております 燃 料 電 池 の 研 究 開 発 は 山 梨 大 学 が 世 界 を 牽 引 しており 山 梨 県 の 成 長 産 業 として 注 目 されているこ とから 直 行 便! において 同 分 野 の 取 り 組 みを 特 集 するものです 本 件 により 地 域 企 業 の 皆 さまが 同 分 野 への 理 解 を 深 められ ビジネスチャンスを 見 出 していただ くことで 新 たな 地 域 産 業 となることが 期 待 されます テーマ ( 発 刊 日 ) 発 刊 方 法 第 1 回 電 解 質 膜 ( 平 成 28 年 7 月 15 日 発 刊 )( 別 添 ) 第 2 回 評 価 技 術 ( 平 成 28 年 9 月 発 刊 予 定 ) 第 3 回 水 素 精 製 ( 平 成 28 年 11 月 発 刊 予 定 ) 第 4 回 液 体 燃 料 ( 平 成 29 年 1 月 発 刊 予 定 ) 第 5 回 システム 部 品 ( 平 成 29 年 3 月 発 刊 予 定 ) 当 行 本 支 店 ホームページでご 覧 いただけます (http://www.yamanashibank.co.jp/) また 当 行 のお 取 引 先 や 山 梨 ちゅうぎん 経 営 者 クラブの 会 員 の 皆 さま ( 約 1,500 先 )へ 配 付 いたします 以 上
山 梨 大 学 発 ビジネスチャンス 直 行 便! 山 梨 中 央 銀 行 は 大 学 などの 研 究 機 関 が 保 有 する 技 術 シーズと 企 業 ニーズとを 結 びつけ 新 技 術 の 開 発 や 新 規 事 業 の 創 出 を 支 援 するリエゾン( 橋 渡 し) 活 動 に 取 り 組 んでいます 本 リポートでは 山 梨 大 学 の 先 生 とその 研 究 内 容 を 紹 介 していきます 本 リポートが 中 小 企 業 の 皆 さまが 抱 える 経 営 課 題 の 解 決 や 新 産 業 創 出 の ヒント となり ビジネスチャンスにつながればと 考 えております ぜひご 覧 ください アルカリ 形 燃 料 電 池 の 新 たな 可 能 性 ~ 金 属 を 酸 化 させない 電 解 質 膜 の 研 究 ~ 宮 武 健 治 先 生 クリーンエネルギー 研 究 センター 教 授 要 旨 燃 料 電 池 の 性 能 を 左 右 する 重 要 な 要 素 材 料 電 解 質 膜 の 研 究 アルカリ 形 燃 料 電 池 は ニッケル 鉄 など 安 価 な 遷 移 金 属 系 触 媒 の 使 用 が 可 能 となり 次 世 代 の 燃 料 電 池 として 注 目 されている 電 解 質 材 料 に 限 らず 水 素 燃 料 電 池 関 連 の 技 術 は 2 次 電 池 や 電 気 分 解 などの 他 のエネルギーデバイス 分 野 にも 展 開 可 能 県 内 企 業 の 皆 さまと 英 知 を 集 結 して クリーンな 社 会 の 実 現 にお 役 に 立 ちたい
No. タイトル No. タイトル 27-3 有 用 微 生 物 の 探 索 と 応 用 ~ワインの 新 たな 味 わいと 香 りを 求 めて~ 22-4 住 環 境 における 熱 エネルギーの 利 用 について~エコライフから 省 エネ 社 会 へ 向 けて~ 27-2 水 素 燃 料 電 池 の 技 術 動 向 とビジネスへの 可 能 性 22-3 測 ることへの 挑 戦!~アナログからディジタルへ~ 27-1 微 粒 子 のキラキラから 地 球 環 境 を 知 る 22-2 限 界 を 越 えた 材 料 を 創 る!~ 夢 のセラミックス 開 発 を 目 指 して~ 26-6 広 い 宇 宙 で 活 躍 する 小 さなロケット 22-1 高 機 能 なロボット 制 御 技 術 の 実 現 に 向 けて 26-5 微 生 物 の 力 でワインをもっと 香 り 高 く 21-7 人 の 動 作 / 心 理 特 性 に 適 したコンピュータデザインの 研 究 26-4 音 で 空 間 をデザインする 21-6 燃 料 電 池 の 本 格 的 普 及 を 目 指 して~ 燃 料 電 池 開 発 拠 点 完 成!~ 26-3 契 約 は 商 売 を 上 手 に 回 すコツ 21-5 生 活 習 慣 病 予 防 を 始 めよう!~ 二 次 予 防 から 一 次 予 防 へ~ 26-2 人 に 役 立 つ 分 子 の 開 発 21-4 太 陽 エネルギーを 利 用 可 能 なエネルギーに 変 換 する 材 料 探 索 26-1 自 ら 考 える 防 災 教 育 21-3 低 炭 素 型 社 会 における 水 利 用 システムの 提 案 に 向 けて 25-8 持 続 可 能 な 生 物 生 産 システムの 開 発 21-2 慢 性 疾 患 診 療 支 援 システム の 研 究 ~ 地 域 医 療 機 関 の 連 携 による 診 療 支 援 ネットワークの 構 築 ~ 25-7 人 間 の 感 性 を 表 現 する 情 報 システムの 開 発 21-1 植 物 微 生 物 を 利 用 した 環 境 修 復 手 法 の 研 究 25-6 ブドウ 栽 培 の 未 来 を 作 る 20-8 甲 州 ブドウを 柱 に 産 業 の 発 展 を 目 指 す!~ 品 質 向 上 に 向 けた 科 学 的 アプローチ~ 25-5 蛍 光 材 料 の 開 発 ~ 省 エネルギーから 未 来 のスーパーコンピューターまで 20-7 光 を 使 う 工 学 技 術 の 理 論 シミュレーションと 最 適 化 25-4 高 速 画 像 処 理 とシミュレーションを 駆 使 した 技 術 革 新 20-6 WebGIS 基 盤 の 開 発 研 究 ~インターネットを 利 用 した 取 り 組 み~ 25-3 景 観 デザインの 可 能 性 を 切 り 拓 く 20-5 画 像 認 識 システムとロボットの 活 用 25-2 微 生 物 の 力 で 新 たに 使 える 資 源 を 生 み 出 す 20-4 モノづくりを 支 える 人 材 育 成 を 目 指 して 25-1 地 域 の 風 土 に 合 った 栽 培 手 法 の 確 立 を 目 指 して 20-3 流 れを 使 ってデザインを 生 み 出 す~CGによる 伝 統 工 芸 のシミュレーション~ 24-9 新 しい 価 値 を 持 つ 炭 を 開 発 する 20-2 デザインの 感 性 を 育 てる 遊 具 の 開 発 24-8 放 線 菌 を 利 用 した 新 しい 水 耕 栽 培 20-1 使 いやすい ユーザインタフェースの 研 究 24-7 問 題 解 決 のプロセスを 体 系 化 する 19-8 ロボットに 用 いる 要 素 技 術 の 開 発 24-6 身 体 が 発 する 信 号 を 読 み 解 く~ヒトのカラダをセンサーにする~ 19-7 廃 食 用 油 からのバイオディーゼル 燃 料 製 造 ~ 循 環 型 社 会 の 実 現 と 環 境 教 育 ~ 24-5 食 品 を 極 める 19-6 天 然 抗 酸 化 物 質 の 探 索 と 作 用 メカニズムの 解 明 ~ 植 物 成 分 の 利 用 による 健 康 長 寿 の 増 進 ~ 24-4 高 速 高 精 度 の 液 体 搬 送! 機 械 で 液 体 を 揺 らさずに 運 ぶ 正 確 に 注 ぐ 19-5 エコビジネスへの 心 理 学 的 アプローチ~ 対 人 関 係 の 視 点 の 活 用 ~ 24-3 水 害 の 最 小 化 に 向 けた 減 災 対 策 19-4 レゾナンス 連 携 で 企 業 大 学 地 域 の 発 展 を 目 指 す 24-2 分 子 を 操 り 人 にやさしい 物 質 を 創 る 19-3 アート で 街 を 活 性 化 ~ 人 間 の 美 的 感 性 を 刺 激 する~ 24-1 低 コストで 高 性 能! 小 型 で 誰 でも 使 えるレーザー 装 置 の 開 発 19-2 人 間 のカラダについて 科 学 する~ 寿 命 と 健 康 寿 命 の 乖 離 の 縮 小 化 に 挑 戦 ~ 23-7 機 械 動 作 を 最 適 化 する~キーワードは 自 動 制 御 ~ 19-1 マグネシウム 合 金 の 成 形 加 工 の 研 究 ~マグネシウム 合 金 の 未 来 を 切 り 拓 く~ 23-6 微 粒 子 の 計 測 から 地 球 を 見 つめる 18-9 音 声 認 識 技 術 の 革 新 を 目 指 して~ 人 間 とコンピュータのコミュニケーションを 広 げる~ 23-5 仮 想 物 体 を 現 実 世 界 に 活 用 する! 18-8 新 種 の 希 少 放 線 菌 の 可 能 性 に 賭 ける~ 生 化 学 分 野 から 農 業 エネルギー 分 野 まで~ 23-4 人 の 聴 覚 判 断 をシステム 化 する! 18-7 次 世 代 の 電 子 素 材 を 探 す~ 単 結 晶 の 特 性 と 製 造 技 術 の 研 究 ~ 23-3 安 価 なバイオマスエネルギーの 実 現 に 向 けて 18-6 新 たなワインの 味 わいに 挑 む~ 未 知 の 酵 母 や 乳 酸 菌 を 探 して~ 23-2 資 源 循 環 型 社 会 へ 向 けた 材 料 開 発 ~ 無 機 化 合 物 から 材 料 へ~ 18-5 メッキで 次 世 代 の 電 子 部 品 の 製 造 技 術 を 開 く~ 超 平 滑 面 への 無 電 解 メッキ 技 術 の 応 用 ~ 23-1 ワイン 成 分 分 析 とその 利 用 法 の 検 討 ~ 色 味 生 体 調 節 への 貢 献 ~ 18-4 地 震 に 強 い 橋 を 作 る~ゴムを 応 用 した 免 震 制 震 技 術 の 研 究 ~ 22-8 低 コスト 省 エネルギーな 有 機 半 導 体 デバイスの 作 製 18-3 ナノ 加 工 から 人 工 温 泉 開 発 まで~ 超 臨 界 流 体 を 製 造 技 術 に 生 かす~ 22-7 アレルギー 疾 患 の 予 防 治 療 に 向 けて~ 対 症 療 法 からの 脱 却 ~ 18-2 トライボロジー 技 術 と 応 用 ~ 摩 擦 磨 耗 潤 滑 を 科 学 する~ 22-6 溶 射 コーティング 技 術 による 製 品 性 能 の 向 上 について 18-1 大 気 圧 プラズマ 技 術 を 医 療 分 野 で 活 用 22-5 体 力 運 動 能 力 からわかる 子 供 の 体 の 危 機 山 梨 大 学 の 連 携 制 度 で 企 業 さまと 大 学 とを 結 びます 共 同 研 究 制 度 企 業 等 が 大 学 に 研 究 者 を 派 遣 し 教 員 とともに 課 題 について 共 同 して 研 究 を 行 います 受 託 研 究 制 度 企 業 等 から 委 託 を 受 けた 課 題 について 大 学 の 教 員 が 研 究 を 行 います( 企 業 等 からの 研 究 者 の 派 遣 は 必 要 ありません) 学 術 指 導 共 同 研 究 などに 比 べ 簡 素 な 手 続 きで 技 術 指 導 やコンサルティングなどを 受 けることがきます 山 梨 中 央 銀 行 では 山 梨 大 学 から 企 業 の 皆 さまへの 技 術 移 転 の 橋 渡 しをお 手 伝 いするため 100 名 を 超 える 山 梨 大 学 客 員 社 会 連 携 コーディネータ が 活 動 しています 興 味 のある 研 究 等 がございましたら 最 寄 りの 営 業 店 へご 連 絡 ください
山 梨 大 学 発 ビジネスチャンス 直 行 便! No.28-1 平 成 28 年 7 月 15 日 発 行 山 梨 中 央 銀 行 公 務 地 方 創 生 室 甲 府 市 丸 の 内 1-20-8 山 梨 中 央 銀 行 は 大 学 等 の 研 究 機 関 が 保 有 する 技 術 シーズと 企 業 ニーズを 結 びつけ 新 技 術 の 開 発 や 新 規 事 業 の 創 出 を 支 援 するリエゾン( 橋 渡 し) 活 動 に 取 り 組 んでいます 本 リポートから5 回 シリーズで 今 後 の 山 梨 県 の 新 たな 地 域 産 業 として 期 待 される 水 素 燃 料 電 池 関 連 分 野 を 特 集 します 本 リポートが 中 小 企 業 のみなさまが 抱 える 経 営 課 題 の 解 決 や 新 産 業 創 出 の ヒント となり ビジネスチャンスにつながればと 考 えております ( 燃 料 電 池 に 関 する 基 本 的 な 原 理 構 造 については No.21-6 燃 料 電 池 の 本 格 的 普 及 を 目 指 して~ 燃 料 電 池 開 発 拠 点 完 成!~ をご 覧 下 さい ) < 第 74 回 > 宮 武 健 治 先 生 (クリーンエネルギー 研 究 センター 教 授 ) アルカリ 形 燃 料 電 池 の 新 たな 可 能 性 ~ 金 属 を 酸 化 させない 電 解 質 膜 の 研 究 ~ 先 生 の 研 究 内 容 について 教 えてください 燃 料 電 池 における 材 料 を 扱 っていますが そのなかでも 電 解 質 膜 と 呼 ばれる 薄 い 膜 に 関 する 研 究 を 行 っています 電 解 質 膜 とは 電 子 を 通 さずイオンのみを 通 す 性 質 を 持 ち 負 極 と 正 極 が 電 気 的 にショートしない 役 割 を 担 う 膜 のことで 燃 料 電 池 の 性 能 を 左 右 する 重 要 な 要 素 材 料 です 電 解 質 膜 は 水 素 イオンが 通 りやすい 膜 (プロトン 伝 導 膜 ) アルカリ 性 イオン(アニオ ン)が 通 りやすい 膜 (アニオン 伝 導 膜 )の2 種 類 があります 私 はどちらの 電 解 質 膜 も 研 究 対 象 にしていますが それぞれの 利 点 を 活 用 しながら 研 究 開 発 を 進 めています アルカリ 形 燃 料 電 池 とは 現 在 主 流 となっているプロトン 伝 導 膜 形 燃 料 電 池 は 水 素 燃 料 を 用 いれば 高 い 性 能 を 発 揮 しますが 電 解 質 膜 が 強 酸 性 であるため 触 媒 ( 電 気 化 学 反 応 の 速 度 を 上 げる 化 学 物 質 )は 白 金 系 貴 金 属 など 酸 化 しにくいものを 使 用 しなければなりません そのため 1
燃 料 電 池 の 価 格 が 高 価 になってしまいます 一 方 アルカリ 形 燃 料 電 池 は 触 媒 の 環 境 がアルカリ 性 となるため ニッケル 鉄 など 安 価 な 遷 移 金 属 系 触 媒 の 使 用 が 可 能 となり 次 世 代 の 燃 料 電 池 として 注 目 されています 今 後 燃 料 電 池 産 業 はエネファームや 燃 料 電 池 車 の 普 及 などにより 市 場 がますます 拡 大 し 裾 野 が 広 がることが 想 定 されます そのために 技 術 開 発 を 先 行 して 進 め 高 性 能 かつ 安 価 な 燃 料 電 池 を 開 発 しておくことで 水 素 社 会 の 実 現 に 貢 献 したいと 考 えていま す 先 生 の 研 究 で 今 後 の 課 題 はありますか? 燃 料 電 池 の 材 料 として 求 められるものは 性 能 耐 久 性 価 格 です 性 能 については 今 のところ 高 い 基 準 であり 実 用 化 されているものと 同 等 以 上 の 性 能 があります 価 格 については 企 業 と 検 討 を 進 めていますが 市 場 の 拡 大 ととも に 低 下 しますので やはり 一 番 の 課 題 は 耐 久 性 です 化 学 的 および 機 械 的 な 強 度 を 改 善 し 数 万 数 十 万 時 間 まで 耐 えることのできる 電 解 質 膜 の 開 発 が 必 要 です アルカ リ 形 燃 料 電 池 が 市 場 に 出 回 らない 理 由 も 耐 久 性 が 不 十 分 であるからです 民 間 企 業 との 共 同 研 究 ついて 教 えてください 燃 料 電 池 に 使 用 する 電 解 質 膜 を 評 価 するには 少 なくとも 数 cm 四 方 以 上 の 大 きさが 複 数 枚 必 要 になります 大 学 では 名 刺 サイズ 程 度 の 電 解 質 膜 を1 枚 単 位 で 合 成 すること は 可 能 ですが それ 以 上 の 大 きさの 膜 を 同 じバッチで 作 製 し 続 けることは 困 難 です 関 連 各 社 からより 大 きな 電 解 質 膜 の 作 製 要 望 があるため 再 現 性 良 くかつコンスタントに 電 解 質 膜 を 作 製 可 能 な 産 業 パートナーが 不 可 欠 であり プロトン 伝 導 膜 では カネカさ まと 共 同 実 験 を 進 めています また アニオン 伝 導 膜 では 県 内 企 業 であるタカハタプレ シジョンジャパン さまと 共 同 研 究 をしています その 他 にもパナソニック ダイハ ツ 工 業 などの 皆 さまとも 連 携 して 研 究 開 発 評 価 実 験 などを 行 っています 地 域 企 業 との 連 携 の 可 能 性 を 教 えてください 上 記 で 述 べましたように 大 学 では 小 さなサイズの 電 解 質 膜 の 合 成 はできますが スケ ールアップや 量 産 化 の 際 は 企 業 の 皆 さまの 協 力 が 必 要 になります また 共 同 研 究 に 至 った 場 合 でも 複 数 の 企 業 と 連 携 することが 多 いので 保 有 してい る 技 術 をプロジェクトメンバーに 包 み 隠 さず 開 示 してできるような 企 業 と 連 携 したい と 考 えています 水 素 燃 料 電 池 分 野 は まだまだ 発 展 途 上 分 野 であり 共 同 研 究 など 2
により 単 独 企 業 の 目 先 の 利 益 を 優 先 させるのではなく 可 能 な 限 り 課 題 と 解 決 策 を 共 有 して 技 術 レベルの 向 上 を 目 指 す 時 期 だと 感 じています 特 に 山 梨 県 内 の 企 業 は 事 業 所 が 近 く 本 社 役 員 との 意 見 交 換 や 打 ち 合 わせがすぐにでき るなどフットワークが 軽 いというメリットもありますので ぜひ 連 携 を 強 化 していきた いです 電 解 質 材 料 に 限 らず 水 素 燃 料 電 池 関 連 の 技 術 は 2 次 電 池 や 電 気 分 解 など 他 のエネ ルギーデバイス 分 野 にも 展 開 可 能 な 点 が 特 徴 でもあります 大 学 は 地 域 の 活 性 化 も 使 命 の 一 つであり 県 内 企 業 の 皆 さまと 英 知 を 結 集 して クリーンな 社 会 の 実 現 にお 役 に 立 ちたいと 希 望 しています 山 梨 大 学 との 共 同 研 究 技 術 的 な 相 談 や 指 導 のご 要 望 は 山 梨 中 央 銀 行 営 業 統 括 部 公 務 地 方 創 生 室 TEL: 055-224-1091 まで お 気 軽 にご 連 絡 ご 相 談 ください 3