第 1 回 木 質 バイオマス 利 活 用 部 会 議 事 概 要 開 催 日 時 : 平 成 23 年 11 月 9 日 ( 水 )AM10:00~AM11:45 場 所 : みどり 園 2F 大 会 議 室 議 事 次 第 1. 開 会 2.あいさつ 3. 議 事 (1) 間 伐 材 全 量 搬 出 カスケード 利 用 実 証 事 業 について (2)その 他 4. 閉 会
議 1. 2.あいさつ 事 概 開 要 櫻 井 会 の 本 中 部 で 会 生 主 活 は に 産 間 業 五 伐 部 條 材 長 市 バイオマス を 中 心 に 協 議 利 頂 活 用 くものであり 推 進 協 議 会 で 協 昨 議 年 度 し 作 設 成 置 した 4つの したアクション 部 プランに 掲 げる4つのプロジェクトの1つとして 実 施 するもので 利 用 が 進 んでいない 間 伐 材 の 有 効 利 用 を 進 めるため 小 規 模 林 家 の 管 理 を 踏 まえ た 適 切 な 森 林 の 管 理 運 営 地 域 内 での 間 伐 材 の 有 効 利 用 を 検 討 するため 過 疎 地 域 自 立 活 性 化 推 進 事 業 として 今 回 モデルケースとして 実 施 しその 実 現 を 図 って 行 きたいと 考 えております 今 年 度 は その 初 年 度 として 大 泉 運 輸 森 脇 製 材 さんにご 協 力 を 頂 き 地 域 内 完 結 型 の 生 産 システムについて 実 証 を 踏 まえながら その 可 能 性 に ついてご 協 議 頂 きたいと 思 います よろしくお 願 いいたします 新 たに 参 画 頂 いた 方 の 自 己 紹 介 大 泉 運 輸 株 式 会 社 林 殖 也 様 材 木 をチップ 化 し 製 紙 会 社 に 販 売 しており 本 事 業 に 協 力 出 来 ると 思 う 森 脇 木 材 株 式 会 社 森 脇 悟 様 パレットや 木 箱 などの 梱 包 材 の 製 材 をしている 森 林 の 中 で 建 築 に 向 かず 放 置 されていた 木 材 を 巧 く 使 用 できたらと 考 えている 近 畿 グリーンエナジー 株 式 会 社 毛 芝 正 純 様 木 材 を 石 油 に 変 わる 燃 料 として 活 用 したいと 考 え1 年 ほど 前 からチ ャレンジしている 座 長 の 選 出 事 務 局 より 座 長 選 出 について 提 案 満 場 一 致 で 畠 山 委 員 に 決 定 する 3. 議 事 (1) 間 伐 材 全 量 搬 出 カスケード 利 用 実 証 事 業 について 事 務 局 ( 平 己 ) 事 業 概 要 の 説 明 1 昨 年 度 作 成 したアクションプランの 中 で 主 要 プロジェクトの1 つであり 次 のように 定 めている 昨 年 度 の 市 域 内 事 業 所 のヒアリング 結 果 では 県 外 から300
0 立 米 の 間 伐 材 等 が 入 っていることを 踏 まえて 地 域 完 結 型 のシ ステムづくりを 検 討 そのためには 間 伐 材 利 用 のための 新 たな 連 携 と 流 れづくりが 必 要 間 伐 材 搬 出 のための 支 援 策 として 実 証 試 験 を 実 施 し 五 條 市 の 地 理 条 件 に 応 じた 高 性 能 林 業 機 械 の 組 合 せによる 適 正 な 搬 出 シス テムの 検 討 を 行 うことが 必 要 当 面 の 間 伐 材 の 目 標 回 収 量 は800 立 米 とする 2 今 回 の 事 業 は 総 務 省 の 過 疎 地 域 自 立 活 性 化 推 進 交 付 金 を 活 用 し 間 伐 材 全 量 搬 出 カスケード 利 用 実 証 事 業 を 実 施 している 目 的 森 林 組 合 域 内 事 業 所 との 連 携 による 地 域 の 一 体 的 な 生 産 流 通 システム 構 築 の 可 能 性 について 検 証 事 業 体 系 ターゲットは 市 域 内 で 大 半 を 占 める 小 規 模 林 家 を 集 約 5ha 以 上 の 団 地 化 による 一 体 的 な 施 業 を 実 施 3~12 齢 級 のスギ 桧 の 間 伐 材 事 業 実 施 は 今 後 において 小 規 模 林 家 の 集 約 化 の 中 心 となる 五 條 市 森 林 組 合 が 実 施 搬 出 材 の 行 き 先 は 優 良 材 は 市 場 へ B 材 C 材 については 大 泉 さんと 森 脇 さんにご 協 力 を 頂 く 事 業 の 流 れ 小 規 模 林 家 の 集 約 化 ( 提 案 型 集 約 化 施 業 の 確 立 ) 森 林 作 業 道 の 設 置 ( 長 年 利 用 できる 丈 夫 な 道 づくり) 間 伐 効 率 的 な 収 集 搬 出 運 搬 コストの 算 出 当 森 林 組 合 は 切 り 捨 て 間 伐 など 保 育 作 業 を 中 心 に 事 業 展 開 してきました が 今 回 このような 機 会 を 頂 き 非 常 にありがたく 思 っている 今 後 何 ら かの 形 で 利 用 間 伐 をやっていかなければならないと 考 えており この 実 証 事 業 を 有 効 活 用 し 今 後 利 用 間 伐 を 軌 道 に 乗 せられる 方 法 を 見 つけたい と 考 えている < 事 業 計 画 の 説 明 > 施 業 地 選 定 の 説 明
現 場 は 五 條 市 西 吉 野 町 八 ツ 川 の 県 道 に 隣 接 した6ha 弱 の 山 林 で 比 較 的 緩 やかな 地 形 であり 作 業 道 の 設 置 が 容 易 で 林 家 1 人 当 たりの 持 ち 分 は 約 5 反 程 度 の 場 所 を 設 定 した 既 設 道 及 び 森 林 作 業 道 開 設 の 説 明 今 後 活 用 していく 様 式 の 説 明 機 械 の 選 定 選 定 ついては 組 合 でいろいろ 議 論 をした 作 業 道 については 0.1 のバックホーとクローラー 式 のダンプを 選 定 し 無 駄 のない 道 づくりに 配 慮 した 開 設 距 離 450m 間 伐 に 当 たっては ウインチ 付 きグラップルとグラップル 付 きフォ ワーダを 選 定 した フォワーダについては グラップル 付 きは 想 定 し ていなかったが レンタルが 集 中 しこの 機 械 となった レンタルにお いては 間 伐 時 期 なども 考 慮 に 入 れる 必 要 がある 現 在 の 搬 出 材 について 作 業 道 開 設 時 の 支 障 木 を 搬 出 しているため 劣 勢 木 や 優 良 木 が 混 在 しそれなりの 品 質 のものが 確 保 できたが 間 伐 実 施 になると 形 質 の 悪 い 木 を 伐 ることになるので 材 積 確 保 が 難 しくなる 施 業 地 から 出 荷 先 への 距 離 について 市 場 まで 16km 市 内 事 業 所 まで 20km 運 搬 は 業 者 委 託 事 業 収 支 内 訳 について 計 画 段 階 の 収 支 を 乗 せてあるので 事 業 終 了 後 分 析 し 整 理 する 現 在 までの 問 題 点 1 団 地 設 定 に 当 たり 下 流 域 で 取 り 水 の 問 題 があった 2 レンタル 機 の 確 保 の 問 題 ( 秋 から 春 はメインで 確 保 が 難 しい) 3 材 の 見 極 めや 採 寸 の 問 題 集 約 化 での 一 人 ひとりの 持 ち 分 の 問 題 現 場 での 作 業 員 は 何 人 張 りついているのか 2 人 張 りついているが 2 人 が 良 いのか3 人 が 良 いのかはこれからの 検 討 課 題 であるが 抜 倒 して 掛 かり 木 になったものをそのままウインチ 集 材 するように 考 えているので2 人 でいけると 考 えている 機 械 がレンタルなので 作 業 員 の 人 数 と 効 率 性 が 重 要 になってくる
また 全 幹 集 材 と 言 うことで どこまで 集 材 するのか 枝 葉 まで 出 すのか 燃 料 利 用 する 場 合 も 採 算 を 考 える 必 要 がある 資 料 8の 事 業 収 支 計 画 書 の 収 入 明 細 では 現 在 のところ 価 格 差 があるの でスギ ヒノキ 別 にする 方 がよい また 作 業 日 報 については 天 候 を 入 れること 材 をどこまで 出 すかについては 全 幹 搬 出 なので 枝 葉 は 以 外 は 末 口 まで すべて 搬 出 したいが 枝 払 をチエンソーで 行 っているので 時 間 がかかり すぎ 現 実 的 でない 現 在 の 所 末 口 10cm 以 内 は 切 り 捨 てすることを 考 え ている その 辺 の 考 え 方 を 整 理 することが 肝 心 である また 株 元 部 分 はどうするのか 株 元 については 考 えていない 次 の 段 階 では 株 元 の 利 用 も 考 えていけば 良 いと 思 う 他 の 事 例 では 薪 に 利 用 しているところもある 燃 料 チップで1~2 円 /kgだか 薪 だと 50~80 円 /kgで 単 価 が 高 い しかし 販 売 先 の 確 保 が 必 要 五 條 市 の 補 助 制 度 では 末 口 14cm~40cmと 非 常 に 明 確 ですが 県 の 補 助 について 枝 及 び 株 元 の 部 分 については 補 助 対 象 になるのか 株 元 については 対 象 になると 思 うが 枝 は 想 定 外 だと 思 う 重 量 で ton が 何 立 米 かの 換 算 があるので 対 象 になるのかもしれない 末 口 が 細 く 成 ればなるほど 手 間 がかかるので それを 出 材 している 県 が あるならば 奈 良 県 でも 補 助 対 象 にしていただければ 非 常 に 優 良 な 燃 料 になると 考 えている 山 下 オブザーバー( 南 部 農 林 林 業 振 興 第 1 課 係 長 ) 詳 細 は 確 認 するが 県 では 枝 葉 が 駄 目 だと 言 うことは 無 いと 考 える
運 送 費 が 非 常 にかかると 思 うのですが ダンプカーに 枝 葉 の 部 分 を 底 に 積 み 上 に 幹 の 部 分 をその 上 に 積 み 込 む のでそれなりの 重 量 はでる 幹 のみと 枝 葉 が 混 じったものをそれぞれスケ ールして 整 理 しておけば 明 確 に 出 来 ると 考 える 国 県 でも 材 に 関 わるものが 有 効 利 用 できるのであれば おそらく 問 題 はないのかと 考 える 枝 葉 は ほとんど 沢 の 部 分 に 寄 っていくので 谷 や 河 川 に 影 響 を 及 ぼす ので 取 り 除 いた 方 が 良 いのかもしれない 資 料 8の 中 の 伐 採 本 数 は580 本 /ha になっているが 何 割 間 伐 ですか 標 準 的 な3 割 間 伐 を 考 えている 作 業 道 の 開 設 はどんな 感 じですか 強 度 など 作 業 道 の 開 設 にあったっては 作 業 員 2 名 を 清 光 林 業 さんに1 月 研 修 に 行 かせ 岡 橋 方 式 の 丸 太 組 による 路 肩 補 強 をしている この 現 場 に 関 して は 地 山 勾 配 が 緩 いので 丸 太 組 による 路 肩 補 強 は10m 程 度 に 止 まって いる 最 初 と 言 うこともあり 余 り 急 なところはさけた 方 が 良 いと 考 える 西 尾 オブザーバー( 奈 良 県 森 林 技 術 センター 統 括 研 究 員 ) 今 回 は 50 年 生 の 材 を 搬 出 すると 言 うことで また チップ 利 用 も 計 画 されているようであるが プロセッサーを 使 わないと 量 産 できず 採 算 が 取 れない 最 近 では 豊 永 林 業 さんも 導 入 し 岡 橋 さんも 興 味 を 持 ってい るようなので その 辺 はどうか プロセッサーやハーベスタの 利 用 については 検 討 はしたが 実 証 事 業
後 も 続 けていける 身 の 丈 にあった 機 械 の 設 定 を 第 一 に 考 えた また 豊 永 林 業 さんの 事 例 やレンタル 価 格 操 作 技 量 など 総 合 的 に 考 え 価 格 的 にも 体 力 的 にもウインチ 付 きグラップルにとどめた 西 尾 オブザーバー( 奈 良 県 森 林 技 術 センター 統 括 研 究 員 ) 非 常 に 賢 明 な 選 択 であると 考 える 事 業 が 軌 道 に 乗 ってくればその 選 択 肢 もあるが 全 国 的 にも 機 械 は 買 ったが 倉 庫 に 眠 っていると 言 う 事 例 もあ るので それでよいと 考 える 仕 分 けの 話 になるが 最 近 日 吉 森 林 組 合 に 西 垣 林 業 が 仕 分 けにきて いる 例 もあり 出 材 量 が 増 えれば 仕 分 け 作 業 は 業 者 にまかし 組 合 は 出 材 に 専 念 するということも 考 えられる 畠 山 座 長 ( 指 導 林 家 ) 私 も 自 伐 林 家 で 先 ほど 言 われたハーベスターやプロセッサーも 見 学 さ せて 頂 いたことがあるが 機 械 の 作 業 スペースが 広 くなり 提 案 型 の 集 約 化 であれば 小 規 模 林 家 が 多 く 極 端 に 言 えば 持 ち 山 のほとんどが 山 土 場 のスペースでつぶれてしまうかもしれず 理 解 が 難 しいかもしれない ま た 山 土 場 は 大 変 重 要 であるがそういった 事 情 がありネックになっている 今 回 の 現 場 も 拝 見 したが 山 土 場 や 広 い 作 業 スペースの 確 保 は 難 しいと 思 う 山 土 場 を 確 保 出 来 れば そこでの 仕 分 けも 考 えられるが 広 い 土 場 を 確 保 できる 現 場 は 今 後 も 少 ないと 思 う 畠 山 座 長 ( 指 導 林 家 ) 山 土 場 から 枝 葉 を 運 ぶ 場 合 嵩 張 るので 運 賃 がかかる 移 動 式 のチップ 機 があるが 採 算 面 はどうか 林 委 員 ( 大 泉 運 輸 ) それは チップと 言 うより 粉 砕 している レンタル 料 は1 日 30 万 円 ほ どかかる また 購 入 すれば50,000 千 円 ぐらいする 自 社 でも 考 えたが 採 算 が 取 れない 製 紙 会 社 や 電 力 会 社 へ 燃 料 として 販 売 されるが 燃 料 用 で 単 価 が 安 い 燃 料 チップは 1 円 ~2 円 /kgなので 逆 有 償 などでないと 採 算 が 取 れ ない 今 のところ 燃 料 としては 薪 利 用 が 有 効 であると 考 える
参 考 までに 燃 焼 として 使 用 するのであれば 私 どもの 燃 焼 炉 が 幅 1. 5mまでの 材 が 投 下 でき その 場 合 45のパワーショベルのアーム 先 に 与 作 と 言 う 爪 先 を 付 け 材 を 切 断 しているので 割 合 安 く 燃 料 化 出 来 る 畠 山 座 長 ( 指 導 林 家 ) グリーンエナジーさんは 乾 燥 場 などはお 持 ちですか 山 で 抜 倒 し1~2 月 まで 置 いておくと 十 分 乾 燥 しているので 持 ち 帰 り 濡 れないように 養 生 し 利 用 している 最 近 燃 料 が 高 く A 重 油 で65/L 運 賃 を 入 れると70/L 前 後 になる 先 ほど 畠 山 座 長 や 林 委 員 が 言 ったように 小 径 木 の 単 価 は2000/ 立 米 ぐ らいが 相 場 だと 思 う 石 油 で 約 9000cal/L 石 炭 約 4500cal/kg 木 材 で 約 3200 cal/kgあるので 乾 燥 木 材 が3 倍 あれば 石 油 に 対 抗 できる 対 A 重 油 では7:1と 考 えている 市 内 には 山 は 幾 らでもあるので 有 望 な 燃 料 と 考 える 櫻 井 生 活 産 業 部 長 今 回 の 実 証 事 業 は 過 疎 地 域 自 立 活 性 化 を 活 用 し 実 施 させて 頂 いている 事 業 収 支 計 画 では 中 身 を 拝 見 させて 頂 くと 4,000 千 円 の 補 助 金 が 無 いと 収 支 が 取 れないことになっている この 状 態 では 今 後 の 事 業 展 開 も 大 変 なので 今 議 論 頂 いた 燃 料 への 活 用 であるとか 先 ほど 問 題 点 を3 点 ほど 上 げて 頂 いてましたが この 実 証 を 通 して あらゆる 間 伐 材 の 利 活 用 の 可 能 性 やその 問 題 点 を 洗 い 出 すと 共 に あらゆる 比 較 対 比 を 行 って 頂 き 収 支 が 少 しでも 良 くなるよう 検 討 をお 願 いしたい また 直 ぐには 生 産 収 支 に 難 しい 部 分 があると 思 うが 大 きい 意 味 では CO2 削 減 等 の 地 球 温 暖 化 対 策 など 環 境 林 の 役 目 なども 必 要 なので いろいろ 知 恵 を 出 し 合 って 進 めていってもらいたい 畠 山 座 長 ( 指 導 林 家 ) 本 日 の 部 会 は 終 了 します 事 務 局 から 今 後 の 予 定 等 説 明 お 願 いします 事 務 局 ( 平 己 ) 本 日 の 内 容 については 次 回 バイオマス 利 活 用 推 進 協 議 会 において 報 告 いたします 次 回 の 部 会 は 本 日 の 議 論 を 踏 まえ 施 業 地 の 視 察 を 行 う 予 定 です ま
た 近 畿 グリーンエナジーさんの 施 業 地 も 拝 見 させて 頂 く 予 定 です 日 程 調 整 した 上 で 後 日 連 絡 いたします 以 上