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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 最 高 号 給 の 給 料 月 額 243,7 37,8 35

に 認 める 者 を 含 む 以 下 同 じ )であること (2) 町 税 を 滞 納 していない 者 であること ( 補 助 対 象 事 業 ) 第 4 条 補 助 金 の 交 付 の 対 象 となる 事 業 ( 以 下 補 助 対 象 事 業 という )は 補 助 事 業 者 が 行 う 町 内

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

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とする (1) 多 重 債 務 や 過 剰 債 務 を 抱 え 返 済 が 困 難 になっている 人 (2) 債 務 整 理 を 法 律 専 門 家 に 依 頼 した 直 後 や 債 務 整 理 途 上 の 人 (3) 収 入 よりも 生 活 費 が 多 くお 金 が 不 足 がちで 借 金 に 頼

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

Transcription:

平 成 25 年 度 船 橋 市 包 括 外 部 監 査 結 果 報 告 書 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 執 行 について 平 成 26 年 2 月 14 日 船 橋 市 包 括 外 部 監 査 人 公 認 会 計 士 伊 藤 孝 明

目 次 Ⅰ. 監 査 の 概 要... 1 1. 監 査 の 種 類... 1 2. 特 定 の 事 件 ( 監 査 のテーマ)... 1 3. 監 査 対 象 年 度... 1 4. 監 査 対 象 部 局... 1 5. 包 括 外 部 監 査 人 及 び 補 助 者... 2 6. 外 部 監 査 の 実 施 期 間... 2 7. 特 定 の 事 件 の 選 定 理 由... 2 8. 監 査 の 要 点... 3 9. 監 査 手 続... 4 10. 利 害 関 係... 5 11. 監 査 の 結 果 における 指 摘 及 び 意 見 の 概 要... 5 Ⅱ. 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 10 1. 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 概 要... 10 (1) 市 の 債 権 の 概 要... 10 (2) 市 の 公 金 徴 収 一 元 化 体 制 の 概 要... 17 (3) 公 金 徴 収 一 元 化 による 実 績 の 概 要... 21 2. 税 務 部 債 権 管 理 課... 29 (1) 事 務 の 概 要... 29 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 32 3. 税 務 部 税 制 課... 50 (1) 事 務 の 概 要... 50 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 52 4. 税 務 部 市 民 税 課... 59 (1) 事 務 の 概 要... 59 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 61 5. 税 務 部 固 定 資 産 税 課... 64 (1) 事 務 の 概 要... 64 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 66 6. 税 務 部 納 税 課... 72 (1) 事 務 の 概 要... 72 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 76

7. 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課... 87 (1) 事 務 の 概 要... 87 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 92 8. 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課... 101 (1) 事 務 の 概 要... 101 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 102 9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課... 103 (1) 事 務 の 概 要... 103 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 106 10. 福 祉 サービス 部 障 害 福 祉 課... 112 (1) 事 務 の 概 要... 112 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 114 11. 福 祉 サービス 部 生 活 支 援 課... 119 (1) 事 務 の 概 要... 119 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 121 12. 子 育 て 支 援 部 児 童 家 庭 課... 129 (1) 事 務 の 概 要... 129 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 136 13. 子 育 て 支 援 部 保 育 課... 139 (1) 事 務 の 概 要... 139 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 141 14. 子 育 て 支 援 部 児 童 育 成 課... 143 (1) 事 務 の 概 要... 143 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 145 15-1. 環 境 部 環 境 衛 生 課 ( 衛 生 係 )... 149 (1) 事 務 の 概 要... 149 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 151 15-2. 環 境 部 環 境 衛 生 課 ( 霊 園 葬 祭 係 )... 155 (1) 事 務 の 概 要... 155 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 157 16. 経 済 部 商 工 振 興 課... 161 (1) 監 査 の 対 象... 161 (2) 監 査 手 続... 161 (3) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 161 17. 都 市 整 備 部 都 市 整 備 課... 167 (1) 事 務 の 概 要... 167 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 168

18. 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課... 174 (1) 事 務 の 概 要... 174 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 178 19. 建 築 部 住 宅 政 策 課... 183 (1) 事 務 の 概 要... 183 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 186 20. 学 校 教 育 部 学 務 課... 188 (1) 事 務 の 概 要... 188 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 190 21. 生 涯 学 習 部 生 涯 スポーツ 課... 194 (1) 事 務 の 概 要... 194 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 195 22. 中 央 卸 売 市 場... 202 (1) 事 務 の 概 要... 202 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 204 23. 医 療 センター... 206 (1) 事 務 の 概 要... 206 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見... 208 24. 付 記... 217 凡 例 1 本 報 告 書 における 金 額 は 円 による 表 示 を 除 き 表 示 単 位 未 満 を 切 り 捨 てて 表 示 している 従 って 表 中 の 金 額 を 合 計 しても 合 計 欄 の 金 額 に 一 致 しない 場 合 がある 2 比 率 (%)は 小 数 点 以 下 第 2 位 を 四 捨 五 入 して 第 1 位 までを 表 示 している

Ⅰ. 監 査 の 概 要 1. 監 査 の 種 類 地 方 自 治 法 第 252 条 の 37 第 1 項 及 び 船 橋 市 外 部 監 査 契 約 に 基 づく 監 査 に 関 する 条 例 ( 平 成 12 年 3 月 31 日 条 例 第 4 号 )の 規 定 に 基 づく 監 査 2. 特 定 の 事 件 ( 監 査 のテーマ) 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 執 行 について 3. 監 査 対 象 年 度 平 成 24 年 度 (ただし 必 要 に 応 じて 他 の 年 度 についても 監 査 対 象 とした ) 4. 監 査 対 象 部 局 税 務 部 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課 介 護 保 険 課 障 害 福 祉 課 生 活 支 援 課 ケア リハビリセンター 子 育 て 支 援 部 児 童 家 庭 課 保 育 課 児 童 育 成 課 環 境 部 クリーン 推 進 課 環 境 衛 生 課 経 済 部 商 工 振 興 課 都 市 整 備 部 都 市 整 備 課 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 建 築 部 住 宅 政 策 課 学 校 教 育 部 学 務 課 生 涯 学 習 部 文 化 課 生 涯 スポーツ 課 中 央 卸 売 市 場 医 療 センター 1

5. 包 括 外 部 監 査 人 及 び 補 助 者 包 括 外 部 監 査 人 伊 藤 孝 明 補 助 者 小 出 健 治 村 瀬 征 雄 伊 原 嘉 伸 髙 梨 正 一 原 井 常 勝 公 認 会 計 士 公 認 会 計 士 公 認 会 計 士 公 認 会 計 士 公 認 会 計 士 公 認 会 計 士 6. 外 部 監 査 の 実 施 期 間 平 成 25 年 7 月 1 日 から 平 成 26 年 2 月 6 日 まで 7. 特 定 の 事 件 の 選 定 理 由 船 橋 市 は 厳 しい 財 政 状 況 の 下 で 将 来 にわたって 安 定 した 市 民 サービスを 提 供 するため に 平 成 15 年 度 に 財 政 健 全 化 プラン 平 成 17 年 度 に 財 政 健 全 化 プラン( 改 定 版 ) を 策 定 し 平 成 21 年 度 まで 市 政 全 般 にわたる 行 財 政 改 革 を 実 施 してきた これらプランの 実 施 により 市 財 政 は 健 全 化 が 進 み 市 が 地 方 公 共 団 体 の 財 政 の 健 全 化 に 関 する 法 律 に 基 づき 公 表 している 健 全 化 判 断 比 率 及 び 資 金 不 足 比 率 も 良 好 な 結 果 が 持 続 している しかし このような 結 果 を 残 している 一 方 で 財 政 基 盤 の 中 核 をなす 市 の 歳 入 に 目 を 向 け ると 自 主 財 源 である 市 税 収 入 等 には 依 然 として 多 額 の 不 納 欠 損 額 収 入 未 済 額 が 計 上 され ており 市 財 政 に 今 もなお 重 大 な 課 題 が 内 在 していることがわかる 市 の 歳 入 に 関 しては 各 項 目 の 収 入 事 務 が 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 の 特 定 の 事 件 として 選 定 されており 当 該 監 査 を 通 じて 様 々な 指 摘 事 項 が 報 告 されている 私 は 当 時 当 該 監 査 に 補 助 者 として 従 事 しており 監 査 を 通 じて 収 入 事 務 に 係 る 多 くの 課 題 を 知 った この 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 とほぼ 同 時 期 に 市 は 低 迷 する 市 税 等 の 徴 収 率 の 改 善 に 注 力 している その 結 果 市 の 平 成 16 年 度 から 19 年 度 における 市 税 徴 収 率 の 伸 び 率 及 び 滞 納 額 の 縮 減 率 は 全 国 の 政 令 市 17 市 及 び 中 核 市 35 市 の 中 で 1 位 となった 市 は 更 に 市 税 以 外 の 債 権 を 含 めた 公 金 の 徴 収 を 強 化 するため 平 成 20 年 度 から 市 税 と 国 民 健 康 保 険 料 介 護 保 険 料 等 の 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 を 開 始 した また 平 成 23 年 度 には 債 権 管 理 条 例 を 施 行 するとともに 生 活 保 護 費 返 還 金 学 童 保 育 料 等 の 非 強 制 徴 収 公 債 権 と 公 営 住 宅 使 用 料 奨 学 金 償 還 金 等 の 私 債 権 をも 含 めた 一 元 徴 収 事 務 を 開 始 し 高 い 成 果 を 残 している 2

この 平 成 20 年 度 から 始 まった 一 元 徴 収 事 務 は 多 くの 地 方 自 治 体 において 未 だ 構 築 されて いない 収 入 未 済 額 の 効 率 的 効 果 的 な 徴 収 体 制 である そのため 市 のこのような 取 り 組 みに 高 い 関 心 を 持 つ 地 方 自 治 体 は 多 く 全 国 各 地 の 地 方 自 治 体 による 市 への 視 察 や 市 職 員 による 公 金 徴 収 一 元 化 に 関 する 講 演 が 数 多 く 行 われている 市 税 をはじめとした 公 金 の 徴 収 一 元 化 は 先 駆 的 取 り 組 みであり これまで 市 が 残 した 高 い 成 果 は 評 価 に 値 すると 言 える しかし 一 方 で 徴 収 一 元 化 開 始 から 丸 4 年 が 経 過 し 新 たな 課 題 や 今 後 の 展 望 に 向 けた 更 なる 改 善 検 討 事 項 が 認 識 され 始 めている このような 市 の 状 況 を 勘 案 すると 本 年 度 において 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 執 行 を 特 定 の 事 件 として 選 定 すれば 市 の 事 務 の 合 規 性 はもとより 事 務 の 更 なる 高 度 化 と 財 政 基 盤 の 強 化 に 資 する 指 摘 が 報 告 でき 同 時 に 同 様 の 取 り 組 みを 検 討 している 他 の 地 方 自 治 体 にも 参 考 となる 提 言 ができるのではないかと 考 えた なお 公 金 の 一 元 徴 収 事 務 は 収 入 未 済 額 に 係 る 徴 収 体 制 であるが その 体 制 を 論 ずる 際 に は 密 接 不 可 分 の 関 係 にある 収 入 事 務 の 検 証 が 必 須 であり 認 識 された 課 題 についてもその 本 質 が 収 入 事 務 徴 収 体 制 のいずれにあるのかという 見 極 めが 重 要 となってくる 従 って 監 査 の 対 象 は 公 金 徴 収 一 元 化 とそれに 関 連 する 収 入 事 務 とするのが 適 切 であると 判 断 した 以 上 の 理 由 により 本 題 を 特 定 の 事 件 として 選 定 した なお 前 述 のとおり 収 入 事 務 は 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 の 特 定 の 事 件 として 選 定 されて いる 同 監 査 に 従 事 した 私 は 当 時 の 課 題 を 知 る 者 として その 後 市 がどの 様 に 改 善 を 図 り 今 日 に 至 っているかを 見 極 め より 効 果 的 に 監 査 を 遂 行 したいと 考 えている 8. 監 査 の 要 点 (1) 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 合 規 性 1 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 が 関 係 法 令 条 例 規 則 等 に 準 拠 して 適 切 に 実 施 されているか 2 公 金 徴 収 一 元 化 に 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 が 関 係 法 令 条 例 規 則 等 に 準 拠 して 適 切 に 実 施 されているか 3 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 における 指 摘 事 項 に 関 して 適 切 な 措 置 が 実 施 され 監 査 対 象 年 度 においても その 措 置 の 運 用 が 適 切 に 持 続 しているか (2) 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 有 効 性 効 率 性 経 済 性 1 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 が 期 待 される 成 果 を 適 切 に 残 しているか( 有 効 性 ) 高 い 成 果 を 残 すように 工 夫 されているか( 効 率 性 ) 最 小 のコ ストで 実 施 されているか( 経 済 性 ) 2 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 における 意 見 に 関 して 適 切 な 措 置 が 実 施 され 監 査 対 象 年 度 においても その 措 置 の 運 用 が 適 切 に 持 続 しているか 3

(3) 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 公 平 性 1 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 が 全 ての 対 象 者 に 対 して 同 様 の 考 え 方 により 公 平 に 実 施 されているか 2 公 金 徴 収 一 元 化 に 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 が 全 ての 対 象 者 に 対 して 同 様 の 考 え 方 により 公 平 に 実 施 されているか 9. 監 査 手 続 (1) 公 金 徴 収 一 元 化 と 関 連 する 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 関 係 法 令 条 例 規 則 等 を 把 握 し 相 互 の 整 合 性 を 確 認 するとともに 規 定 上 の 不 備 や 定 義 が 曖 昧 なために 事 務 の 統 一 的 運 用 が 阻 害 される 虞 のある 事 項 が 無 いかを 担 当 者 への 質 問 関 連 書 類 の 閲 覧 分 析 を 実 施 した (2) 公 金 徴 収 一 元 化 を 実 施 している 他 の 地 方 自 治 体 の 事 務 の 概 要 を 把 握 し 比 較 することに よって 市 の 事 務 の 長 所 短 所 を 分 析 した また 市 の 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 す る 事 務 による 効 果 を 定 量 的 定 性 的 に 分 析 した (3) 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 を 執 行 する 税 務 部 債 権 管 理 課 の 事 務 が 関 係 法 令 条 例 規 則 等 に 合 致 して 適 切 に 実 施 されているかを 確 認 した また 同 課 の 事 務 が 有 効 性 効 率 性 経 済 性 公 平 性 の 観 点 から 適 切 に 実 施 されているかを 確 認 した (4) 監 査 対 象 部 局 の 収 入 項 目 の 調 定 額 収 入 額 収 入 未 済 額 不 納 欠 損 処 分 額 等 について 平 成 22 年 度 から 平 成 24 年 度 の 推 移 を 分 析 し 収 入 事 務 の 概 要 と 問 題 点 を 把 握 する (5) 監 査 対 象 部 局 の 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 について 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 に おける 指 摘 及 び 意 見 に 係 る 措 置 状 況 を 確 認 し その 適 切 性 妥 当 性 を 検 討 した (6) 監 査 対 象 部 局 の 収 入 事 務 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 が 関 係 法 令 条 例 規 則 等 に 合 致 し て 適 切 に 実 施 されているかを 確 認 した また 各 部 局 の 事 務 が 有 効 性 効 率 性 経 済 性 公 平 性 の 観 点 から 適 切 に 実 施 されているかを 確 認 した (7) 監 査 対 象 部 局 の 公 金 徴 収 一 元 化 収 入 事 務 及 び 債 権 管 理 に 関 する 事 務 について 使 用 され る 情 報 システム 及 びソフトウェアに 関 して 概 要 を 把 握 するとともに IT 全 般 統 制 のうちア クセス 管 理 を 中 心 とした 事 務 の 運 用 状 況 を 検 討 した (8) 監 査 対 象 部 局 の 公 金 徴 収 一 元 化 収 入 事 務 及 び 債 権 管 理 に 関 して 個 人 情 報 の 管 理 体 制 を 把 握 し 情 報 漏 えい 防 止 の 観 点 から 適 切 な 運 用 が 実 施 されているかを 検 討 した 4

10. 利 害 関 係 包 括 外 部 監 査 の 対 象 とした 事 件 につき 地 方 自 治 法 第 252 条 の 29 の 規 定 により 記 載 すべき 利 害 関 係 はない 11. 監 査 の 結 果 における 指 摘 及 び 意 見 の 概 要 Ⅱ. 監 査 の 結 果 及 び 意 見 において 記 載 した 指 摘 及 び 意 見 を 要 約 すると 次 のとおりと なる 指 摘 及 び 意 見 の 詳 細 は Ⅱ. 監 査 の 結 果 及 び 意 見 を 参 照 されたい 部 局 指 摘 又 は 意 見 種 類 税 務 部 債 権 管 理 課 時 効 の 中 断 等 の 連 絡 事 務 について 合 規 性 執 行 停 止 の 遅 れについて 生 活 保 護 者 に 対 する 執 行 停 止 について 分 納 不 履 行 者 のフォローについて 交 付 要 求 について 文 書 収 受 印 について 債 権 の 届 出 について 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 について 債 権 債 務 の 相 殺 事 務 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 について 未 調 定 債 権 について 債 権 管 理 条 例 及 び 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 について 非 強 制 徴 収 公 債 権 と 私 債 権 の 徴 収 強 化 に ついて コンビニエンスストアによる 収 納 の 促 進 について 合 規 性 合 規 性 効 率 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 公 平 性 有 効 性 有 効 性 公 平 性 有 効 性 税 制 課 事 業 所 税 の 調 定 額 計 算 について 有 効 性 市 民 税 課 事 業 所 税 の 網 羅 的 な 捕 捉 について 課 税 保 留 の 取 扱 いについて 文 書 収 受 印 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 業 務 管 理 マニュアルの 作 成 について 減 免 申 請 書 の 記 載 不 備 について 督 促 状 について 個 人 市 民 税 法 人 市 民 税 の 減 免 申 請 書 記 載 漏 れ 保 管 書 類 について 文 書 収 受 印 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 有 効 性 経 済 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 5

部 局 指 摘 又 は 意 見 種 類 固 定 資 産 税 課 非 課 税 物 件 減 免 物 件 の 定 期 的 な 現 物 実 査 の 実 施 について 課 税 留 保 物 件 の 早 期 解 消 について 非 課 税 申 請 書 の 記 載 不 備 について 減 免 申 請 書 の 記 載 不 備 について 航 空 写 真 による 経 年 変 化 調 査 実 施 報 告 の 決 裁 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 経 済 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 納 税 課 延 滞 金 の 管 理 について 有 効 性 担 保 徴 取 について 滞 納 処 分 について 債 権 回 収 マニュアルの 策 定 について 徴 収 猶 予 申 請 書 等 の 記 載 不 備 について 合 規 性 有 効 性 合 規 性 有 効 性 有 効 性 公 平 性 合 規 性 有 効 性 市 税 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 について 合 規 性 有 効 性 執 行 停 止 に 係 る 文 書 管 理 について 延 滞 金 の 減 免 について 不 納 欠 損 処 分 について 時 効 の 管 理 について 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 現 金 領 収 帳 について CARATS の ID 棚 卸 について 文 書 収 受 印 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 有 効 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 公 平 性 合 規 性 有 効 性 有 効 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 現 金 領 収 帳 について 合 規 性 有 効 性 高 額 療 養 費 貸 付 金 に 関 する 取 扱 基 準 につ いて 高 額 療 養 費 貸 付 金 に 関 する 申 請 書 類 の 不 備 について 督 促 状 について 文 書 収 受 印 について 債 権 管 理 課 への 移 管 について 債 権 管 理 課 に 対 する 債 権 調 査 及 び 支 払 督 促 等 対 象 者 の 指 定 について 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 高 額 療 養 費 貸 付 金 及 び 出 産 費 資 金 貸 付 金 の 債 権 管 理 台 帳 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 国 民 健 康 保 険 資 格 異 動 届 の 決 裁 について 合 規 性 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 合 規 性 介 護 保 険 課 債 務 承 諾 書 分 割 納 付 誓 約 書 について 有 効 性 現 金 領 収 帳 について 減 免 における 徴 収 猶 予 の 検 討 について 有 効 性 有 効 性 6

部 局 指 摘 又 は 意 見 種 類 減 免 申 請 期 間 について 督 促 状 について 文 書 収 受 印 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 債 権 管 理 課 への 移 管 について 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 障 害 福 祉 課 遅 延 損 害 金 について 合 規 性 督 促 状 について 過 年 度 分 の 滞 納 者 への 督 促 について 文 書 収 受 印 について データのアクセス 管 理 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 訓 練 等 給 付 費 等 の 返 還 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 有 効 性 生 活 支 援 課 生 活 保 護 法 第 85 条 の 適 用 について 合 規 性 折 衝 記 録 の 整 備 について 市 外 転 出 者 への 対 応 について 収 入 調 査 の 徹 底 について 返 還 金 額 の 請 求 範 囲 について 督 促 状 について 催 告 書 の 発 送 回 数 について 文 書 収 受 印 について データのアクセス 管 理 について 債 権 管 理 課 への 提 出 書 類 について 使 用 料 の 減 免 等 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 子 育 て 支 援 部 児 童 家 庭 課 督 促 状 について 合 規 性 環 境 部 文 書 収 受 印 について データのアクセス 管 理 について 効 率 性 公 平 性 合 規 性 有 効 性 保 育 課 督 促 状 について 合 規 性 文 書 収 受 印 について システムのアクセス 管 理 について 合 規 性 合 規 性 児 童 育 成 課 入 所 の 取 消 しについて 有 効 性 公 平 性 環 境 衛 生 課 ( 衛 生 係 ) 児 童 育 成 料 の 減 免 の 通 知 について 督 促 状 について 履 行 延 期 の 特 約 等 について 文 書 収 受 印 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 債 権 管 理 台 帳 について 督 促 状 について 履 行 延 期 の 特 約 等 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 経 済 性 合 規 性 7

部 局 指 摘 又 は 意 見 種 類 環 境 衛 生 課 ( 霊 園 葬 祭 係 ) 債 権 管 理 台 帳 について し 尿 収 集 手 数 料 の 算 定 基 準 の 見 直 しにつ いて 滞 納 状 況 とその 対 応 について 文 書 収 受 印 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 債 権 管 理 台 帳 について 債 権 の 分 類 の 変 更 について 霊 園 の 有 効 活 用 について 合 規 性 経 済 性 公 平 性 効 率 性 公 平 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 経 済 部 商 工 振 興 課 損 失 補 償 金 の 管 理 について 有 効 性 都 市 整 備 部 都 市 整 備 課 督 促 状 について 合 規 性 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 下 水 道 使 用 料 下 水 道 総 務 課 受 益 者 負 担 金 下 水 道 総 務 課 水 洗 便 所 化 改 造 工 事 資 金 貸 付 金 履 行 延 期 の 特 約 等 について 文 書 収 受 印 について 債 権 管 理 台 帳 について 収 入 未 済 額 について 履 行 延 期 の 特 約 等 について 債 権 管 理 台 帳 について 分 納 誓 約 書 の 様 式 について システムのパスワードの 有 効 期 限 につい て 上 水 道 料 金 及 び 下 水 道 使 用 料 の 徴 収 事 務 一 元 化 について 文 書 収 受 印 について データのアクセス 管 理 について システムのアクセス 管 理 について 建 築 部 住 宅 政 策 課 連 帯 保 証 人 に 対 する 連 帯 保 証 債 務 履 行 要 請 について 督 促 状 について 文 書 収 受 印 について 有 効 性 公 平 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 効 率 性 経 済 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 学 校 教 育 部 学 務 課 奨 学 金 返 済 計 画 書 について 有 効 性 データのアクセス 管 理 について 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 文 書 収 受 印 について 過 年 度 分 の 滞 納 者 への 督 促 について 督 促 状 の 様 式 について 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 生 涯 学 習 部 生 涯 スポーツ 課 現 金 領 収 の 取 扱 いについて 合 規 性 履 行 延 期 の 特 約 等 について 文 書 収 受 印 について システムのアクセス 管 理 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 8

部 局 指 摘 又 は 意 見 種 類 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 債 権 管 理 台 帳 について 施 設 の 利 用 システムについて 使 用 料 の 設 定 について 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 公 平 性 公 平 性 中 央 卸 売 市 場 文 書 収 受 印 について 合 規 性 債 権 管 理 台 帳 について 合 規 性 医 療 センター 入 院 時 の 連 帯 保 証 人 について 合 規 性 減 免 について 債 権 管 理 規 程 及 び 債 権 回 収 マニュアル 等 について 督 促 状 について 遅 延 損 害 金 について 分 納 について システムのアクセス 管 理 について 債 権 管 理 台 帳 について 債 権 管 理 課 に 対 する 債 権 調 査 及 び 支 払 督 促 等 対 象 者 の 指 定 について 有 効 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 合 規 性 有 効 性 なお 本 監 査 では 平 成 23 年 度 末 に 1 百 万 円 以 上 の 収 入 未 済 額 がある 部 局 を 監 査 対 象 部 局 としている 環 境 部 クリーン 推 進 課 は 平 成 24 年 度 末 の 収 入 未 済 額 が 1 百 万 円 を 下 回 ったこ とから 監 査 の 過 程 で 対 象 部 局 から 除 外 している また 福 祉 サービス 部 ケア リハビリセン ターと 生 涯 学 習 部 文 化 課 は 監 査 対 象 部 局 であるが 監 査 の 結 果 本 報 告 書 に 記 載 すべき 指 摘 又 は 意 見 が 確 認 されなかったため 上 表 及 び Ⅱ. 監 査 の 結 果 及 び 意 見 における 記 載 を 省 略 し ている 9

Ⅱ. 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1. 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 概 要 現 在 地 方 自 治 体 において 公 金 徴 収 の 一 元 化 体 制 を 構 築 している 実 例 は 少 なく 体 制 の 構 築 を 後 押 しするような 法 令 等 の 整 備 も 未 だ 進 んでいない そのため 市 の 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 を 述 べるにあたって 指 針 となる 法 令 や 模 範 例 等 を 示 すことはできない 一 方 地 方 自 治 体 の 債 権 については 近 年 その 回 収 事 務 の 重 要 性 が 注 目 されており この ような 動 向 を 踏 まえて 内 閣 府 の 公 共 サービス 改 革 推 進 室 ( 以 下 内 閣 府 という )が 地 方 公 共 団 体 の 公 共 サービス 改 革 公 金 の 債 権 回 収 業 務 ~ 官 民 連 携 にむけて~( 平 成 25 年 3 月 ) ( 以 下 内 閣 府 レポート という )というレポートを 公 表 していることが 本 監 査 の 過 程 において 確 認 することができた この 内 閣 府 レポートには 本 特 定 の 事 件 の 監 査 に 有 用 となる 様 々な 情 報 が 記 載 されている そこで 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 事 務 の 概 要 を 述 べるにあたっては 内 閣 府 レポートにおいて 整 理 された 概 念 や 用 語 の 定 義 を 引 用 し 市 の 事 務 を 比 較 検 討 することとした (1) 市 の 債 権 の 概 要 1 地 方 自 治 体 の 債 権 の 分 類 内 閣 府 レポートにおいて 地 方 自 治 体 の 債 権 は 次 のように 分 類 されている 図 表 1-1 地 方 自 治 体 の 債 権 の 分 類 債 権 ( 地 方 自 治 法 第 240 条 第 1 項 ) 自 力 執 行 権 がある 債 権 法 令 上 国 税 滞 納 処 分 の 例 による 等 の 規 定 がある 債 権 主 な 債 権 例 地 方 税 ( 地 税 法 第 68 条 等 ) 国 税 徴 収 法 に 規 定 する 滞 納 処 分 の 例 下 水 道 受 益 者 負 担 金 ( 都 市 計 画 法 第 75 条 第 5 項 ) 国 税 滞 納 処 分 の 例 道 路 占 有 料 ( 道 路 法 第 73 条 ) 国 税 滞 納 処 分 の 例 土 地 区 画 整 理 事 業 の 清 算 金 ( 土 地 区 画 整 理 法 第 110 条 ) 国 税 滞 納 処 分 の 例 保 育 所 保 育 費 用 < 児 童 福 祉 法 第 51 条 第 4 号 >( 児 童 福 祉 法 第 56 条 第 10 項 ) 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 例 河 川 占 有 料 ( 河 川 法 第 74 条 ) 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 例 分 担 金 加 入 金 過 料 法 律 で 定 める 使 用 料 その 他 の 普 通 地 方 公 共 団 体 の 歳 入 法 律 で 定 める 使 用 料 その 他 の 普 通 地 方 公 共 団 体 の 歳 入 の 例 ( 地 方 自 治 法 第 231 条 の 3 第 3 項 ) 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 例 国 民 健 康 保 険 料 ( 国 民 健 康 保 険 法 第 79 条 の 2) 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 ( 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 第 113 条 ) 介 護 保 険 料 ( 介 護 保 険 法 第 144 条 ) 不 正 受 給 による 障 害 児 施 設 給 付 費 等 ( 児 童 福 祉 法 第 57 条 の 2) 港 湾 法 の 規 定 により 徴 収 すべき 入 港 料 その 他 の 料 金 占 有 料 土 砂 採 取 料 過 怠 金 その 他 の 金 銭 土 地 改 良 法 の 規 定 により 土 地 改 良 事 業 の 施 行 に 伴 い 徴 収 すべき 清 算 金 仮 清 算 金 その 他 の 金 銭 下 水 道 法 第 18 条 から 第 20 条 まで( 第 25 条 の 10 において 第 18 条 及 び 第 18 条 の 2 を 準 用 する 場 合 を 含 む )の 規 定 により 徴 収 すべき 損 傷 負 担 金 汚 濁 原 因 者 負 担 金 工 事 負 担 金 及 び 使 用 料 漁 港 法 第 35 条 又 は 第 39 条 の 3 の 規 定 により 徴 収 すべき 漁 港 の 利 用 の 対 価 土 砂 採 取 料 占 有 料 及 び 過 怠 金 ( 地 方 自 治 法 附 則 第 6 条 ) 自 力 執 行 権 がない 債 権 上 記 以 外 の 債 権 主 な 債 権 例 公 営 住 宅 の 使 用 料 公 立 病 院 の 診 療 債 権 水 道 料 金 生 活 保 護 費 返 還 金 給 食 費 ( 内 閣 府 レポートより 作 成 ) 10

用 語 の 定 義 解 説 1: 自 力 執 行 権 債 務 不 履 行 があった 場 合 債 権 者 自 らが 強 制 手 段 によって 履 行 があったのと 同 一 の 結 果 を 実 現 させる 権 限 債 権 の 満 足 を 図 る 手 続 きとして 通 常 は 民 事 執 行 法 の 手 段 によらなければならないところ 法 令 に 国 税 滞 納 処 分 の 例 による 等 の 規 定 がある 場 合 民 事 執 行 法 の 手 続 きによらず 自 ら 差 押 え 公 売 等 を 行 うなど 国 税 徴 収 法 に 規 定 する 強 制 力 のある 滞 納 処 分 を 行 う 事 ができる 地 方 税 のように 国 税 徴 収 法 に 規 定 する 滞 納 処 分 の 例 による と 規 定 されるほか 国 税 滞 納 処 分 の 例 による や 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 例 による と 規 定 されている 場 合 自 力 執 行 権 があることになる 用 語 の 定 義 解 説 2: 滞 納 処 分 差 押 え 換 価 等 のように 強 制 力 によって 徴 収 を 図 るものを 指 す 具 体 的 には 国 税 徴 収 法 ( 第 5 6 章 )に 規 定 あり ( 内 閣 府 レポートより 作 成 ) 内 閣 府 レポートによると 地 方 自 治 体 の 債 権 は 自 力 執 行 権 がある 債 権 と 自 力 執 行 権 のない 債 権 に 区 分 されることが 分 かる 2 市 の 債 権 の 分 類 市 の 債 権 は 次 のように 分 類 されている 図 表 1-2 市 の 債 権 の 分 類 市 税 地 方 税 の 滞 納 処 分 の 例 により 処 分 する ことが 出 来 る 債 権 強 制 徴 収 公 債 権 ( 地 方 自 治 法 第 231 条 の 3 第 3 項 ) 国 民 健 康 保 険 料 介 護 保 険 料 2 公 債 権 ( 地 方 自 治 法 第 231 条 の 3 第 1 項 ) 保 育 料 下 水 道 使 用 料 下 水 道 受 益 者 負 担 金 債 権 金 銭 債 権 1 非 強 制 徴 収 債 権 民 事 訴 訟 法 による 支 払 督 促 訴 訟 に より 債 務 名 義 を 取 得 しなければ 強 制 執 行 できない 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 母 子 生 活 支 援 施 設 入 所 費 負 担 金 養 育 医 療 の 給 付 に 関 する 徴 収 金 療 育 の 給 付 に 関 する 徴 収 金 路 上 喫 煙 及 びポイ 捨 て 防 止 条 例 による 過 料 道 路 占 用 料 私 債 権 3 ( 地 方 自 治 法 施 行 令 第 171 条 ) 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 他 1 自 治 体 が 保 有 する 金 銭 の 給 付 を 目 的 とする 権 利 ( 地 方 自 治 法 第 240 条 第 1 項 ) 2 公 法 上 の 原 因 に 基 づいて 発 生 する 債 権 3 私 法 上 の 原 因 に 基 づいて 発 生 する 債 権 ( 市 資 料 より 作 成 ) 11

用 語 の 定 義 解 説 3: 支 払 督 促 自 力 執 行 権 のない 債 権 について 民 事 訴 訟 法 第 382 条 等 により 債 権 者 の 申 立 てに 基 づいて 裁 判 所 が 債 務 者 に 支 払 いの 督 促 を 行 う 行 為 をいう 用 語 の 定 義 解 説 4: 強 制 執 行 司 法 機 関 ( 裁 判 所 )が 債 権 者 の 申 立 てにより 請 求 権 の 目 的 である 給 付 を 強 制 的 に 実 現 させることを 目 的 とする 法 律 上 の 手 続 である ( 以 上 内 閣 府 レポート 等 より 作 成 ) 用 語 の 定 義 解 説 5: 債 務 名 義 強 制 執 行 によって 実 現 されることが 予 定 される 請 求 権 の 存 在, 範 囲, 債 権 者, 債 務 者 を 表 示 した 公 の 文 書 である 強 制 執 行 を 行 うには,この 債 務 名 義 が 必 要 となる 債 務 名 義 の 例 としては, 確 定 判 決 仮 執 行 宣 言 付 判 決 仮 執 行 宣 言 付 支 払 督 促 和 解 調 書 調 停 調 書 がある ( 裁 判 所 ホームページより 作 成 ) 内 閣 府 レポートと 市 の 債 権 の 分 類 を 整 理 すると 次 のようになると 考 えられる 図 表 1-3 債 権 分 類 の 整 理 内 閣 府 レポートの 債 権 の 分 類 自 力 執 行 権 がある 債 権 自 力 執 行 権 がない 債 権 公 債 権 市 の 債 権 の 分 類 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 ( 注 ) 私 債 権 ( 注 ) ( 注 ) 非 強 制 徴 収 債 権 という 市 の 債 権 は 船 橋 市 債 権 管 理 条 例 ( 以 下 債 権 管 理 条 例 という ) 上 自 力 執 行 権 がある ものを 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 ないものを 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 と 定 義 されている 市 がこのように 債 権 を 分 類 するのは 各 債 権 の 回 収 の 法 的 手 続 効 果 や 時 効 制 度 が 異 なり 事 務 プロセスが 異 なるためである また 市 のホームページにおいて 次 のように 主 な 債 権 一 覧 が 公 表 されている 図 表 1-4 船 橋 市 主 な 債 権 一 覧 ( 平 成 25 年 3 月 25 日 現 在 ) 市 の 取 扱 い 債 権 債 権 種 別 名 称 担 当 課 市 税 市 税 納 税 課 強 制 徴 収 公 債 権 国 民 健 康 保 険 料 国 民 健 康 保 険 課 強 制 徴 収 公 債 権 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 国 民 健 康 保 険 課 強 制 徴 収 公 債 権 介 護 保 険 料 介 護 保 険 課 強 制 徴 収 公 債 権 保 育 料 保 育 課 強 制 徴 収 公 債 権 下 水 道 使 用 料 下 水 道 総 務 課 強 制 徴 収 公 債 権 下 水 道 事 業 受 益 者 負 担 金 下 水 道 総 務 課 強 制 徴 収 公 債 権 養 育 医 療 の 給 付 に 関 する 徴 収 金 健 康 増 進 課 12

債 権 種 別 名 称 担 当 課 強 制 徴 収 公 債 権 療 育 の 給 付 に 関 する 徴 収 金 健 康 増 進 課 強 制 徴 収 公 債 権 母 子 生 活 支 援 施 設 入 所 費 負 担 金 児 童 家 庭 課 強 制 徴 収 公 債 権 助 産 施 設 入 所 費 負 担 金 児 童 家 庭 課 強 制 徴 収 公 債 権 道 路 占 用 料 道 路 管 理 課 強 制 徴 収 公 債 権 路 上 喫 煙 及 びポイ 捨 て 防 止 条 例 による 過 料 クリーン 推 進 課 強 制 徴 収 公 債 権 行 旅 取 扱 費 用 弁 償 金 地 域 福 祉 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 生 活 保 護 費 返 還 金 生 活 支 援 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 児 童 育 成 料 ( 学 童 保 育 ) 児 童 育 成 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 児 童 手 当 子 ども 手 当 返 還 金 児 童 家 庭 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 児 童 扶 養 手 当 返 還 金 児 童 家 庭 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 子 ども 医 療 費 助 成 金 返 還 金 児 童 家 庭 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 遺 児 手 当 返 還 金 児 童 家 庭 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 船 橋 市 母 子 家 庭 高 等 学 校 等 修 学 援 助 金 返 還 金 児 童 家 庭 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 船 橋 市 母 子 家 庭 父 子 家 庭 等 医 療 費 助 成 返 還 金 児 童 家 庭 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 し 尿 収 集 手 数 料 環 境 衛 生 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 浄 化 槽 汚 泥 処 理 手 数 料 環 境 衛 生 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 老 人 保 護 措 置 費 負 担 金 高 齢 者 福 祉 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 行 政 財 産 目 的 外 使 用 料 管 財 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 政 務 調 査 費 の 一 部 返 還 金 行 政 管 理 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 硫 酸 ピッチ 行 政 代 執 行 費 用 産 業 廃 棄 物 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 犬 ねこの 引 取 り 等 手 数 料 保 健 所 総 務 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 施 設 使 用 料 ( 中 央 卸 売 市 場 ) 中 央 卸 売 市 場 管 理 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 保 健 体 育 使 用 料 生 涯 スポーツ 課 私 債 権 市 営 住 宅 使 用 料 住 宅 政 策 課 私 債 権 市 営 住 宅 駐 車 場 使 用 料 住 宅 政 策 課 私 債 権 弁 償 金 住 宅 政 策 課 私 債 権 奨 学 金 返 還 金 ( 修 学 金 ) 学 務 課 私 債 権 奨 学 金 返 還 金 ( 入 学 準 備 金 ) 学 務 課 私 債 権 市 営 霊 園 管 理 料 環 境 衛 生 課 私 債 権 市 営 霊 堂 使 用 料 環 境 衛 生 課 私 債 権 看 護 師 修 学 資 金 償 還 金 健 康 政 策 課 私 債 権 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 償 還 金 高 齢 者 福 祉 課 障 害 福 祉 課 私 債 権 老 人 福 祉 電 話 利 用 料 未 納 金 高 齢 者 福 祉 課 私 債 権 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 国 民 健 康 保 険 課 私 債 権 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 貸 付 基 金 国 民 健 康 保 険 課 私 債 権 さざんか 学 園 使 用 料 療 育 支 援 課 私 債 権 簡 易 マザーズホーム 使 用 料 療 育 支 援 課 私 債 権 こども 発 達 相 談 センター 療 育 支 援 課 私 債 権 親 子 教 室 利 用 料 療 育 支 援 課 私 債 権 訪 問 看 護 ステーション 療 養 費 包 括 支 援 課 13

債 権 種 別 名 称 担 当 課 私 債 権 訪 問 看 護 ステーション 介 護 報 酬 包 括 支 援 課 私 債 権 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 償 還 金 児 童 家 庭 課 私 債 権 子 育 て 短 期 支 援 事 業 利 用 料 児 童 家 庭 課 私 債 権 母 子 福 祉 資 金 貸 付 金 償 還 金 児 童 家 庭 課 私 債 権 家 庭 的 保 育 利 用 料 保 育 課 私 債 権 実 費 徴 収 金 ( 電 気 使 用 料 ) 管 財 課 私 債 権 水 洗 便 所 化 改 造 工 事 資 金 貸 付 金 償 還 金 下 水 道 総 務 課 私 債 権 小 売 市 場 使 用 料 消 費 生 活 課 私 債 権 雑 収 益 ( 中 央 卸 売 市 場 ) 中 央 卸 売 市 場 管 理 課 私 債 権 建 物 貸 付 収 入 ( 仮 設 営 業 所 賃 貸 借 契 約 賃 料 含 む) 債 権 都 市 整 備 課 私 債 権 山 谷 澪 不 法 占 拠 建 築 物 撤 去 に 係 る 費 用 下 水 道 河 川 管 理 課 私 債 権 埋 蔵 文 化 財 調 査 協 力 金 文 化 課 私 債 権 医 業 収 益 医 療 センター 医 事 課 私 債 権 医 業 外 収 益 医 療 センター 総 務 課 法 令 等 の 改 正 により 現 在 は 発 生 していない 債 権 債 権 種 別 名 称 担 当 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 ケアハウス 市 立 船 橋 長 寿 園 使 用 料 ケア リハビリセンター 非 強 制 徴 収 公 債 権 障 害 者 ( 児 ) 短 期 入 所 利 用 者 負 担 金 障 害 福 祉 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 身 体 障 害 者 措 置 費 利 用 者 負 担 金 障 害 福 祉 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 知 的 障 害 者 援 護 施 設 利 用 者 負 担 金 障 害 福 祉 課 非 強 制 徴 収 公 債 権 知 的 障 害 者 措 置 費 負 担 金 障 害 福 祉 課 私 債 権 実 費 徴 収 費 (ケアハウス 市 立 船 橋 長 寿 園 ) ケア リハビリセンター 私 債 権 木 造 住 宅 改 造 資 金 貸 付 金 元 金 収 入 住 宅 政 策 課 私 債 権 船 橋 駅 南 口 第 一 地 区 第 一 種 市 街 地 再 開 発 事 業 資 金 都 市 整 備 課 貸 付 金 債 権 市 の 取 扱 いではない 債 権 債 権 種 別 名 称 担 当 課 中 学 校 牛 乳 代 保 健 体 育 課 小 学 校 給 食 費 保 健 体 育 課 ( 市 ホームページより) 上 表 のとおり 市 の 取 扱 いではない 債 権 に 中 学 校 牛 乳 代 小 学 校 給 食 費 がある 現 在 市 における 学 校 給 食 費 ( 中 学 校 牛 乳 代 小 学 校 給 食 費 )は 学 校 給 食 法 第 11 条 の 規 定 により 学 校 長 が 保 護 者 に 支 払 いを 請 求 しており 収 受 した 給 食 費 は 学 校 長 の 預 かり 金 として 管 理 さ れているため 市 の 債 権 とは 位 置 付 けていない 3 債 権 分 類 別 の 法 的 効 果 市 の 債 権 につき 発 生 督 促 回 収 消 滅 という 視 点 で 分 類 別 の 法 的 効 果 を 比 較 すると 次 のようになる 14

市 税 図 表 1-5 債 権 分 類 別 の 法 的 効 果 債 権 の 区 分 発 生 督 促 ( 注 ) 回 収 消 滅 強 制 徴 収 公 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 公 法 上 の 原 因 不 服 申 立 て 可 私 法 上 の 原 因 不 服 申 立 て 不 可 不 服 申 立 て 可 時 効 の 中 断 の 効 果 督 促 手 数 料 徴 収 可 不 服 申 立 て 不 可 時 効 の 中 断 の 効 果 督 促 手 数 料 徴 収 不 可 滞 納 処 分 執 行 停 止 又 は 時 効 期 訴 え の 提 起 等 訴 訟 手 続 による 回 収 間 経 過 により 消 滅 時 効 の 援 用 に よ り 消 滅 債 務 免 除 又 は 債 権 の 放 棄 に より 消 滅 ( 注 )1 督 促 とは 納 期 限 ( 履 行 期 限 )までに 納 付 ( 履 行 )しない 者 があるときに 期 限 を 指 定 して 納 付 ( 履 行 )を 促 す 行 為 である 地 方 税 法 第 329 条 地 方 自 治 法 第 231 条 の 3 第 1 項 地 方 自 治 法 施 行 令 第 171 条 等 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 について 滞 納 処 分 する 場 合 において 督 促 は 滞 納 処 分 の 前 提 要 件 としての 効 果 を 持 つ ( 地 方 税 法 第 331 条 他 国 税 通 則 法 第 40 条 において 同 様 の 規 定 がある ) ( 市 資 料 より 作 成 ) 用 語 の 定 義 解 説 6: 執 行 停 止 地 方 税 法 第 15 条 の 7 による 一 定 の 事 実 がある 場 合 に 滞 納 処 分 の 執 行 を 停 止 することをいう 用 語 の 定 義 解 説 7: 時 効 時 効 の 中 断 ( 民 法 上 の) 時 効 とは ある 事 実 状 態 が 一 定 の 期 間 継 続 した 場 合 に 法 律 上 の 権 利 関 係 とは 関 係 なく そ の 事 実 状 態 を 前 提 とした 権 利 の 取 得 喪 失 という 法 律 効 果 を 認 める 制 度 である 市 の 債 権 については 債 務 者 に 対 する 請 求 権 の 喪 失 という いわゆる 消 滅 時 効 の 規 定 が 関 係 する 市 税 は 地 方 税 法 第 18 条 の 規 定 により 法 定 納 期 限 の 翌 日 から 起 算 して 5 年 間 徴 収 権 を 行 使 しないと 時 効 によりその 権 利 が 消 滅 する また 市 の 分 類 による 公 債 権 についても 法 律 に 別 の 定 めがない 限 り 地 方 自 治 法 第 236 条 第 1 項 により 権 利 を 5 年 間 行 使 しないと 時 効 によりその 権 利 が 消 滅 する 私 債 権 は 次 に 述 べる 時 効 の 援 用 がない 限 り 時 効 期 間 満 了 により 債 権 が 消 滅 することはない 私 債 権 の 時 効 については 民 法 第 144 条 以 下 に 規 定 があり 債 権 の 種 類 に 応 じて 消 滅 時 効 の 期 間 が 規 定 されてい る 例 えば 市 の 私 債 権 のうち 貸 付 金 は 10 年 市 営 住 宅 使 用 料 は 5 年 医 業 収 益 は 3 年 がそれぞれの 消 滅 時 効 期 間 となる 時 効 の 中 断 とは 一 定 事 由 の 発 生 により 時 効 の 進 行 が 中 断 することをいう また 中 断 事 由 が 終 わると その 時 点 から 新 たな 時 効 の 進 行 が 開 始 する( 地 方 税 法 第 18 条 の 2 地 方 自 治 法 第 236 条 第 3 項 及 び 第 4 項 民 法 第 147 条 及 び 第 157 条 ) 中 断 事 由 としては 裁 判 上 の 請 求 差 押 仮 差 押 仮 処 分 承 認 等 がある 用 語 の 定 義 解 説 8: 時 効 の 援 用 時 効 による 利 益 を 受 ける 者 が 時 効 の 成 立 を 主 張 する 行 為 をいう 民 法 第 145 条 により 時 効 は 当 事 者 が 援 用 しなければ 裁 判 所 が 時 効 によって 裁 判 ができないとされている なお 市 税 及 び 公 債 権 は 時 効 の 援 用 が 必 要 とされておらず 時 効 期 間 満 了 により 債 権 は 消 滅 する( 地 方 税 法 第 18 条 第 2 項 地 方 自 治 法 第 236 条 第 2 項 ) 用 語 の 定 義 解 説 9: 債 権 の 放 棄 地 方 自 治 法 第 96 条 第 1 項 第 10 号 に 基 づき 権 利 の 放 棄 に 係 る 議 会 の 議 決 を 要 する また 条 例 が 制 定 されている 場 合 は その 条 例 に 基 づき 権 利 が 放 棄 される このように 債 権 の 分 類 に 応 じて 法 的 効 果 が 異 なることが 分 かるが 特 に 回 収 と 消 滅 については 法 的 効 果 の 性 質 が 異 なり 公 金 徴 収 一 元 化 における 事 務 フローや 体 制 の 構 築 に 重 要 な 差 異 が 生 じる 債 権 の 分 類 ごとの 回 収 と 消 滅 の 事 務 フローの 概 要 は 次 のとおりである 15

なお 回 収 は 納 付 期 限 後 の 債 務 者 及 び 保 証 人 等 に 対 する 督 促 や 催 告 実 施 後 にも 債 権 の 回 収 が 図 れない 場 合 の 事 務 フローを 示 す また 消 滅 は 完 納 による 債 権 の 消 滅 以 外 の 事 務 フローを 示 す 図 表 1-6 回 収 消 滅 の 事 務 フロー 回 収 消 滅 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 自 力 執 行 権 による 滞 納 処 分 回 収 不 能 執 行 停 止 又 は 時 効 により 消 滅 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 民 事 訴 訟 法 による 法 的 手 続 支 払 督 促 仮 執 行 宣 言 督 促 異 議 債 務 名 義 取 得 強 制 執 行 に よる 差 押 の 実 行 回 収 不 能 債 権 の 放 棄 等 により 消 滅 訴 訟 確 定 判 決 4 債 権 の 申 出 等 債 務 者 が 支 払 不 能 の 状 態 になったことにより 他 の 債 権 者 が 強 制 執 行 を 申 し 立 てたり 債 務 者 自 らが 破 産 や 民 事 再 生 等 の 申 立 てをする 場 合 がある この 場 合 において 市 は 当 該 債 務 者 の 債 権 を 回 収 するため 債 権 者 として 直 ちに 債 権 の 申 出 をする 必 要 がある 破 産 手 続 開 始 決 定 や 民 事 再 生 手 続 開 始 決 定 の 場 合 は 債 務 者 に 対 する 債 権 を 包 括 的 に 整 理 するために 債 権 の 申 出 が 行 われるので 知 れたる 債 権 者 に 対 してその 旨 の 通 知 がある 一 方 強 制 執 行 や 抵 当 権 の 実 行 手 続 は 平 等 主 義 のもと 他 の 債 権 者 も 配 当 に 参 加 するこ とはできるが 債 務 者 に 対 する 債 権 を 包 括 的 に 整 理 することを 目 的 とするものではないこと から その 旨 の 通 知 はなく 特 に 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 については 債 務 名 義 を 取 得 し ないと 配 当 要 求 ができない 申 出 の 事 由 と 債 権 の 分 類 に 応 じた 債 権 の 申 出 を 整 理 すると 次 のようになる 16

図 表 1-7 債 権 の 申 出 の 整 理 申 出 の 事 由 1 強 制 執 行 競 売 開 始 決 定 2 抵 当 権 実 行 の 開 始 決 定 3 破 産 手 続 開 始 決 定 4 民 事 再 生 手 続 開 始 決 定 申 出 の 内 容 市 税 非 強 制 徴 収 公 債 権 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 配 当 要 求 交 付 要 求 ( 債 務 名 義 が 必 要 ) 破 産 債 権 の 届 出 再 生 債 権 の 届 出 ( 市 資 料 より) (2) 市 の 公 金 徴 収 一 元 化 体 制 の 概 要 1 市 の 公 金 徴 収 一 元 化 体 制 の 沿 革 図 表 1-8 公 金 徴 収 一 元 化 体 制 の 沿 革 年 度 組 織 の 発 足 事 務 の 開 始 等 条 例 規 則 等 の 施 行 等 平 成 19 年 度 公 金 徴 収 一 元 化 検 討 委 員 会 の 発 足 公 金 徴 収 一 元 化 に 関 する 報 告 書 作 成 平 成 20 年 度 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 の 開 始 船 橋 市 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 回 収 一 元 化 に 関 する 事 務 取 扱 要 領 ( 以 下 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 取 扱 要 領 という ) 施 行 平 成 21 年 度 債 権 回 収 対 策 室 の 発 足 私 債 権 所 管 課 長 連 絡 会 開 催 平 成 22 年 度 公 金 徴 収 一 元 化 のシステム 構 築 私 債 権 等 担 当 所 管 課 長 会 議 開 催 債 権 管 理 条 例 制 定 検 討 委 員 会 発 足 平 成 23 年 度 1 債 権 管 理 課 の 発 足 ( 債 権 回 収 対 策 室 の 廃 止 ) 2 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 の 開 始 1 債 権 管 理 条 例 施 行 2 船 橋 市 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 ( 以 下 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 という ) 施 行 3 船 橋 市 財 務 規 則 ( 以 下 財 務 規 則 という )の 一 部 改 正 4 船 橋 市 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 に 関 す る 事 務 取 扱 要 綱 ( 以 下 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 取 扱 要 綱 という ) 施 行 平 成 24 年 度 債 権 管 理 条 例 に 基 づく 債 権 の 放 棄 開 始 船 橋 市 収 入 未 済 債 権 対 策 会 議 設 置 市 は 平 成 20 年 度 から 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 を 開 始 し 更 に 平 成 23 年 度 からは 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 も 開 始 している また この 事 務 開 始 に 当 たって 債 権 回 収 対 策 室 や 債 権 管 理 課 の 発 足 条 例 等 が 施 行 されている 2 公 金 徴 収 一 元 化 を 実 施 する 上 で 関 連 する 法 令 等 公 金 徴 収 一 元 化 を 実 施 する 上 で 関 連 する 主 な 法 令 等 は 次 のとおりである このうち 市 の 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 事 務 を 遂 行 する 上 で 特 に 重 要 となるのは 太 字 で 示 した 条 例 等 である 17

図 表 1-9 関 係 法 令 等 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1. 強 制 徴 収 公 債 権 1 国 民 健 康 保 険 法 第 79 条 の 2 2 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 第 113 条 3 介 護 保 険 法 第 144 条 4 児 童 福 祉 法 第 56 条 第 10 項 5 地 方 自 治 法 附 則 第 6 条 第 3 号 6 都 市 計 画 法 第 75 条 第 5 項 7 母 子 健 康 法 第 21 条 の 4 第 3 項 8 地 方 自 治 法 第 231 条 の 3 第 3 項 等 2. 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 1 民 法 2 民 事 訴 訟 法 3 民 事 執 行 法 等 1 債 権 管 理 条 例 2 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 3 財 務 規 則 等 1 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 取 扱 要 領 2 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 取 扱 要 綱 3 船 橋 市 債 権 管 理 条 例 第 7 条 第 3 項 に 規 定 する 延 滞 金 の 減 免 に 関 する 取 扱 基 準 4 船 橋 市 遅 延 損 害 金 の 徴 収 に 関 する 指 針 ( 以 下 遅 延 損 害 金 に 関 する 指 針 という ) 5 船 橋 市 収 入 未 済 債 権 対 策 会 議 設 置 要 綱 6 船 橋 市 債 権 管 理 条 例 条 文 解 説 ( 以 下 債 権 管 理 条 例 条 文 解 説 という ) 等 ( 市 資 料 より 作 成 ) 3 市 における 体 制 市 における 公 金 徴 収 一 元 化 事 務 を 担 当 する 主 たる 所 管 課 は 税 務 部 債 権 管 理 課 である 同 課 の 事 務 体 制 の 概 要 は 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 を 参 照 されたい なお 債 権 の 回 収 は 収 入 事 務 を 担 当 する 各 所 管 課 も 担 当 している 各 事 務 の 担 当 を 上 記 1において 太 字 で 示 した 条 例 等 をもとに 整 理 すると 次 のとおりとなる なお 債 権 管 理 条 例 第 6 条 以 降 の 事 務 についてのみ 記 載 する 図 表 1-10 債 権 回 収 事 務 の 担 当 部 局 一 覧 事 務 の 担 当 課 債 権 管 理 条 例 の 条 文 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 第 6 条 督 促 各 所 管 課 第 7 条 延 滞 金 の 徴 収 各 所 管 課 ( 債 権 管 理 課 移 管 債 権 及 び 法 的 措 置 申 立 債 権 を 除 く) 第 8 条 滞 納 処 分 等 各 所 管 課 ( 債 権 管 理 課 移 管 債 権 を 除 く) 第 9 条 強 制 執 行 等 各 所 管 課 : 保 証 人 への 履 行 請 求 債 権 管 理 課 : 上 記 以 外 第 10 条 履 行 期 限 の 繰 上 げ 債 権 管 理 課 債 権 管 理 課 : 法 的 措 置 申 立 債 権 各 所 管 課 : 上 記 以 外 の 債 権 第 11 条 債 権 の 申 出 等 債 権 管 理 課 各 所 管 課 : 担 保 提 供 の 徴 取 債 権 管 理 課 : 上 記 以 外 第 12 条 徴 収 停 止 各 所 管 課 が 債 権 管 理 課 と 協 議 のうえ 実 施 する 第 13 条 履 行 延 期 の 特 約 等 債 権 管 理 課 : 法 的 措 置 申 立 債 権 各 所 管 課 : 上 記 以 外 の 債 権 第 14 条 債 権 放 棄 債 権 管 理 課 ( 市 資 料 より 作 成 ) 18

上 表 を 見 ると 分 かるとおり 督 促 は 全 債 権 につき 各 所 管 課 が 事 務 を 行 う また 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 については 強 制 執 行 等 における 保 証 人 への 履 行 請 求 履 行 期 限 の 繰 上 げ 債 権 の 申 出 等 における 担 保 提 供 の 徴 収 履 行 延 期 の 特 約 等 について 各 所 管 課 がその 事 務 を 担 当 することになっており 一 元 徴 収 事 務 における 各 所 管 課 の 役 割 が 依 然 として 重 要 で あることが 分 かる 4 一 元 徴 収 事 務 の 流 れ 市 の 債 権 については 各 所 管 課 と 税 務 部 債 権 管 理 課 が 相 互 に 連 携 して 徴 収 事 務 が 行 わ れる 債 権 管 理 課 にて 行 われる 徴 収 事 務 フローを 示 すと 次 のようになる 図 表 1-11 一 元 徴 収 事 務 の 流 れ 19

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( 市 資 料 より) (3) 公 金 徴 収 一 元 化 による 実 績 の 概 要 1 市 税 収 納 率 の 推 移 市 の 市 税 収 納 率 の 推 移 を 政 令 市 中 核 市 の 各 平 均 と 比 較 すると 次 のとおりとなる 図 表 1-12 市 税 収 納 率 の 推 移 ( 単 位 :%) 政 令 市 平 均 3 他 の 地 方 自 治 体 との 比 較 中 核 市 平 均 ( 市 資 料 より) 船 橋 市 また 市 の 市 税 の 収 入 未 済 額 と 収 納 率 の 推 移 は 次 のとおりである ( 市 資 料 より) 21

図 表 1-13 収 入 未 済 額 と 収 納 率 の 推 移 ( 市 資 料 より) 上 図 を 見 ると 市 税 については 平 成 20 年 度 まで 順 調 に 収 納 率 を 上 げてきたが 同 年 度 の 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 開 始 後 は 収 納 率 及 び 収 入 未 済 額 は 横 ばいの 状 態 が 続 いている 市 税 の 収 納 率 が 平 成 20 年 度 まで 向 上 した 理 由 としては 債 務 者 の 財 産 のうち 不 動 産 よ りも 債 務 者 の 納 付 意 識 が 高 まる 金 融 機 関 の 預 金 債 権 を 徹 底 的 に 差 押 えたことや 地 方 税 法 第 15 条 の 7 により 適 切 に 執 行 停 止 を 行 ったことなどが 挙 げられる 財 産 差 押 執 行 状 況 の 推 移 は 次 のとおりである 22

図 表 1-14 市 税 の 差 押 執 行 状 況 ( 平 成 25 年 4 月 1 日 現 在 ) 年 度 16 年 度 17 年 度 18 年 度 19 年 度 20 年 度 21 年 度 22 年 度 23 年 度 24 年 度 区 分 人 数 人 数 人 数 人 数 人 数 人 数 人 数 人 数 人 数 動 産 0 0 0 9 3 0 0 0 1 不 動 産 179 263 355 413 321 314 299 119 153 債 権 67 183 282 547 1,430 943 836 1,080 1,142 給 与 2 3 2 11 15 36 21 36 28 内 訳 預 金 41 121 203 425 1,227 731 600 378 320 所 得 税 還 付 金 15 51 70 77 64 89 113 505 717 その 他 9 8 7 34 124 87 152 161 77 合 計 246 446 637 969 1,754 1,267 1,185 1,199 1,296 ( 市 資 料 より 作 成 ) この 図 表 を 見 ると 債 権 の 差 押 人 数 が 平 成 20 年 度 まで 大 幅 に 増 加 していることが 分 かる これが 市 税 の 収 納 率 向 上 にプラスの 影 響 を 与 えていると 想 定 される 債 権 の 差 押 人 数 は 平 成 20 年 度 以 降 減 少 しているが 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 に 再 び 増 加 に 転 じている しかし その 内 訳 を 見 ると 所 得 税 還 付 金 の 差 押 人 数 が 急 激 に 増 加 してい る 一 方 で 預 金 の 差 押 人 数 が 激 減 していることが 分 かる 所 得 税 還 付 金 は 税 務 当 局 からの 情 報 に 基 づき 国 税 滞 納 金 へ 充 当 した 後 残 金 を 市 税 に 充 当 するものであり 市 税 の 滞 納 金 が 十 分 に 回 収 できる 訳 ではない 従 って 所 得 税 還 付 金 の 差 押 件 数 が 多 くても それが 市 の 収 納 率 を 上 げる 要 因 になるとは 必 ずしも 言 えない 逆 に 債 務 者 の 納 付 意 識 が 高 まる 預 金 の 差 押 人 数 が 激 減 しており 市 税 の 収 納 率 が 低 下 する 恐 れがあると 考 えられる また 預 金 と 同 様 に 債 務 者 の 納 付 意 識 を 高 める 給 与 債 権 の 差 押 人 数 は 増 加 する 傾 向 にある ものの 他 の 債 権 と 比 較 するとまだ 十 分 に 差 押 が 実 行 されていないことがわかる 2 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 推 移 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 収 入 未 済 額 及 び 不 納 欠 損 額 の 推 移 は 次 のとおりである 23

図 表 1-15 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 収 入 未 済 額 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 年 度 市 税 収 入 未 済 額 国 民 健 康 保 険 料 保 育 料 介 護 保 険 料 下 水 道 使 用 料 下 水 道 受 益 者 負 担 金 9 9,192,542 2,258,880 104,713-138,038 8,495 11,702,668 10 10,072,188 2,673,443 115,247-146,094 7,587 13,014,559 11 9,891,196 3,077,341 115,365-152,212 6,598 13,242,712 12 9,949,770 3,474,599 113,580 7,068 159,637 7,902 13,712,556 13 9,680,820 3,690,248 118,248 28,625 176,044 9,596 13,703,581 14 9,318,990 3,893,077 122,751 71,151 192,902 10,202 13,609,073 15 8,513,555 4,181,551 137,200 98,343 220,127 10,946 13,161,722 16 7,379,640 4,477,124 146,666 106,843 244,824 13,558 12,368,655 17 6,735,176 4,663,583 148,111 113,702 269,062 14,424 11,944,058 18 5,746,153 4,642,159 144,978 127,730 289,938 15,526 10,966,484 19 5,308,524 4,503,131 126,447 134,073 299,807 16,597 10,388,579 20 5,366,349 5,548,107 91,711 146,698 289,163 13,056 11,455,084 21 5,487,953 5,269,004 67,476 152,822 269,609 13,048 11,259,912 22 5,640,730 4,972,290 49,088 151,570 271,032 11,448 11,096,158 23 5,582,812 4,517,303 36,680 142,076 282,288 10,611 10,571,770 24 5,245,295 3,645,793 28,378 140,291 295,042 9,689 9,364,488 計 ( 市 資 料 より 作 成 ) 図 表 1-16 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 不 納 欠 損 額 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 年 度 市 税 不 納 欠 損 額 国 民 健 康 保 険 料 保 育 料 介 護 保 険 料 下 水 道 使 用 料 下 水 道 受 益 者 負 担 金 9 671,612 528,398 11,075 15,132 1,329 1,227,546 10 425,175 592,161 11,334 15,694 1,778 1,046,142 11 1,044,537 704,421 14,554 18,099 1,172 1,782,783 12 907,652 707,298 11,200 22,193 1,249 1,649,592 13 1,102,302 852,403 5,326 24,653 997 1,985,681 14 983,061 917,697 6,581 4,652 23,115 626 1,935,732 15 987,201 872,354 4,586 18,916 24,247 1,087 1,908,391 16 1,157,226 879,377 4,357 34,666 26,157 687 2,102,470 17 894,600 866,619 13,282 40,032 26,359 1,352 1,842,244 18 962,658 1,088,677 12,392 42,211 32,014 1,440 2,139,392 19 716,859 1,149,965 9,752 45,262 34,849 1,250 1,957,937 20 445,322 1,309,471 13,300 48,873 40,778 1,279 1,859,023 21 360,348 1,280,401 2,096 49,116 32,909 1,397 1,726,267 22 175,173 1,297,387 2,226 54,065 27,973 1,497 1,558,321 23 241,669 726,874 3,375 53,900 25,458 1,403 1,052,679 24 341,456 685,501 2,936 49,853 27,232 988 1,107,966 計 ( 市 資 料 より 作 成 ) 24

この 図 表 を 見 ると 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 が 開 始 された 平 成 20 年 度 以 降 収 入 未 済 額 及 び 不 納 欠 損 額 は 大 幅 に 減 少 していることがわかる 特 に 市 税 とほぼ 同 額 であった 国 民 健 康 保 険 料 の 収 入 未 済 額 が 大 幅 に 減 少 し 同 時 に 同 保 険 料 の 不 納 欠 損 額 も 減 少 していることがわかる 国 民 健 康 保 険 料 は 市 税 と 異 なり 滞 納 保 険 料 債 権 が 2 年 で 時 効 によ り 消 滅 するため 不 納 欠 損 処 分 になり 易 い 債 権 であるが 一 元 徴 収 により 収 入 未 済 額 も 不 納 欠 損 額 も 大 幅 に 減 少 していることが 分 かる また 保 育 料 介 護 保 険 料 下 水 道 使 用 料 等 も 同 様 の 結 果 となっている 以 上 より 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 に 係 る 事 務 の 有 効 性 を 定 量 的 に 確 認 する ことができた なお この 分 析 は 市 全 体 の 数 値 に 基 づく 評 価 であるが 債 権 管 理 課 における 事 務 の 定 量 的 分 析 は 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 において 実 施 する 3 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 推 移 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 については 市 全 体 の 収 入 未 済 額 や 不 納 欠 損 額 を 把 握 する 体 制 が 構 築 されていない そのため 平 成 23 年 度 から 開 始 した 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 の 有 効 性 については 市 全 体 の 数 値 に 基 づく 評 価 は 実 施 できなかった そ こで 債 権 管 理 課 における 事 務 の 定 量 的 分 析 を 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 において 実 施 し 当 該 事 務 の 有 効 性 を 評 価 することとする 4 他 の 地 方 自 治 体 との 比 較 内 閣 府 レポートには 参 考 資 料 として 公 金 債 権 回 収 に 取 り 組 む 35 の 地 方 自 治 体 の 先 進 事 例 が 掲 載 されている 市 の 公 金 債 権 回 収 の 取 り 組 み 状 況 は この 先 行 事 例 の 筆 頭 に 掲 載 され ている この 先 行 事 例 のうち 市 と 同 様 に 自 力 執 行 権 がある 債 権 と 自 力 執 行 権 がない 債 権 の 両 方 に つき 一 元 徴 収 事 務 を 実 施 し ある 程 度 の 実 績 が 出 ている 地 方 自 治 体 で 比 較 分 析 が 可 能 である と 判 断 した 事 例 を 以 下 に 記 載 し 市 の 特 徴 を 確 認 する なお 比 較 分 析 に 当 たって 着 目 した 事 項 は 太 字 で 表 記 する 図 表 1-17 他 の 地 方 自 治 体 の 先 行 事 例 の 要 約 ( 船 橋 市 秦 野 市 練 馬 区 ) ア. 船 橋 市 団 体 名 ( 千 葉 県 ) 船 橋 市 債 権 管 理 課 内 容 複 数 債 権 一 元 化 人 口 610,469 人 担 い 手 公 務 員 平 成 23 年 12 月 1 日 現 在 開 始 時 期 平 成 20 年 4 月 内 容 自 力 執 行 権 を 有 する 債 権 は 有 する 債 権 で 自 力 執 行 権 を 有 しない 債 権 は 有 しない 債 権 で 一 元 化 し 回 収 対 象 債 権 自 力 執 行 権 を 有 する 債 権 自 力 執 行 権 を 有 しない 債 権 詳 細 自 力 執 行 権 を 有 する 債 権 25

強 制 徴 収 公 債 権 のうち 一 部 1 税 2 国 民 健 康 保 険 料 3 介 護 保 険 料 4 保 育 料 5 下 水 道 使 用 料 6 下 水 道 受 益 者 負 担 金 7 母 子 生 活 支 援 入 所 費 負 担 金 8 養 育 医 療 の 給 付 に 関 する 徴 収 金 9 療 育 の 給 付 に 関 する 徴 収 金 10 路 上 喫 煙 及 びポイ 捨 て 防 止 条 例 による 過 料 11 道 路 占 用 料 自 力 執 行 権 を 有 しない 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 全 て 取 扱 い 債 権 件 数 3,256 件 回 収 債 権 件 数 - 件 (H20~22 年 度 ) 金 額 1,742,196 千 円 (H20~22 年 度 ) 金 額 597,240 千 円 回 収 率 34.28% 経 費 - 個 人 情 報 の 共 有 の 範 囲 自 力 執 行 権 を 有 する 債 権 - 税 務 情 報 自 力 執 行 権 を 有 しない 債 権 - 各 債 権 所 管 課 が 所 有 する 滞 納 者 情 報 メリット 公 平 公 正 な 債 権 管 理 ノウハウの 集 約 回 収 実 績 の 向 上 課 題 問 題 一 般 自 治 体 は 人 事 異 動 により ノウハウの 蓄 積 が 困 難 船 橋 市 では 債 権 回 収 を 組 織 化 したことにより 一 人 が 異 動 しても 知 識 を 蓄 えている 職 員 が 多 数 在 籍 しているので ある 程 度 のノウハウは 蓄 積 されているが 人 事 異 動 は 根 本 的 な 問 題 イ. 秦 野 市 団 体 名 ( 神 奈 川 県 ) 秦 野 市 債 権 管 理 課 内 容 複 数 債 権 一 元 化 人 口 169,948 人 担 い 手 公 務 員 平 成 23 年 7 月 1 日 現 在 開 始 時 期 平 成 20 年 2 月 内 容 債 権 管 理 課 を 設 置 し 債 権 の 管 理 等 に 関 する 条 例 を 制 定 所 管 部 署 の 異 なる 債 権 の 個 人 情 報 一 元 化 を 図 り 債 権 を 効 率 的 に 管 理 する 対 象 債 権 自 力 執 行 権 を 有 する 債 権 自 力 執 行 権 を 有 しない 債 権 詳 細 移 管 を 受 けた 上 下 水 道 料 金 以 外 の 全 債 権 ( 上 下 水 道 料 金 については 平 成 24 年 度 より 民 間 に 包 括 委 託 のため) 取 扱 い 債 権 件 数 - 件 回 収 債 権 件 数 7 件 (H22 年 度 ) 金 額 - 千 円 (H22 年 度 ) 金 額 4,005 千 円 回 収 率 - 経 費 - 個 人 情 報 の 税 務 情 報 等 共 有 の 範 囲 ( 滞 納 者 情 報 の 相 互 利 用 について 債 権 の 管 理 等 に 関 する 条 例 に 規 定 ) メリット 多 重 債 務 者 の 状 況 が 把 握 でき 徴 収 できるかどうかの 判 断 材 料 となる 財 産 調 査 権 の 無 い 債 権 につ いて 法 的 措 置 の 判 断 材 料 を 得 ることができる 課 題 問 題 自 力 執 行 権 の 無 い 債 権 は 裁 判 所 から 債 務 名 義 を 取 得 する 必 要 があり 財 産 があることが 確 認 されたと しても 自 力 執 行 権 の 有 る 債 権 と 同 時 に 差 押 えできない ( 同 時 に 差 押 えしなければ 財 産 を 隠 される 可 能 性 あり) 26

ウ. 練 馬 区 団 体 名 ( 東 京 都 ) 練 馬 区 区 民 部 収 納 課 内 容 民 間 委 託 徴 収 支 援 人 口 707,903 人 担 い 手 弁 護 士 一 般 会 社 公 務 員 平 成 24 年 1 月 1 日 現 在 開 始 時 期 一 般 会 社 への 委 託 平 成 19 年 7 月 練 馬 区 の 債 権 管 理 に 関 する 業 務 協 力 協 定 平 成 18 年 12 月 委 託 等 内 容 弁 護 士 弁 護 士 名 による 催 告 訴 訟 提 起 業 務 一 般 会 社 自 主 納 付 の 呼 びかけ 電 話 催 告 徴 収 支 援 税 金 と 保 育 料 について 収 納 課 職 員 が 兼 務 発 令 を 受 けて 対 応 対 象 債 権 自 力 執 行 権 を 有 する 債 権 自 力 執 行 権 を 有 しない 債 権 詳 細 弁 護 士 応 急 小 口 資 金 貸 付 金 女 性 福 祉 資 金 貸 付 金 老 朽 家 屋 解 体 除 去 費 区 営 住 宅 明 渡 使 用 料 生 活 保 護 費 返 還 金 等 一 般 会 社 特 別 区 民 税 都 民 税 ( 現 年 ) 軽 自 動 車 税 ( 現 年 滞 納 繰 越 ) 徴 収 支 援 保 育 料 委 託 債 権 件 数 弁 護 士 187 件 回 収 債 権 件 数 弁 護 士 115 件 一 般 会 社 約 96,000 件 一 般 会 社 約 3,000 件 徴 収 支 援 42 件 徴 収 支 援 30 件 金 額 弁 護 士 83,561 千 円 金 額 弁 護 士 34,424 千 円 一 般 会 社 6,000,000 千 円 一 般 会 社 93,849 千 円 徴 収 支 援 30,428 千 円 徴 収 支 援 8,712 千 円 回 収 率 弁 護 士 41.2% 一 般 会 社 - 徴 収 支 援 28.63% 経 費 弁 護 士 11,215 千 円 一 般 会 社 5,140 千 円 徴 収 支 援 0 千 円 職 員 人 件 費 のみ 個 人 情 報 の - 共 有 の 範 囲 メリット 弁 護 士 法 的 専 門 知 識 アナウンス 効 果 一 般 会 社 納 付 意 識 の 向 上 徴 収 支 援 徴 収 ノウハウを 持 つ 職 員 が 対 応 できる 課 題 問 題 弁 護 士 困 難 案 件 のみでは 徴 収 率 向 上 は 困 難 一 般 会 社 案 内 業 務 に 留 まる 備 考 委 託 回 収 欄 または 回 収 債 権 欄 等 の 弁 護 士 徴 収 支 援 の 金 額 等 については 平 成 24 年 3 月 31 日 まで の 推 計 累 積 額 一 般 会 社 については 平 成 22 年 度 決 算 数 値 を 使 用 秦 野 市 は 上 下 水 道 料 金 以 外 の 全 債 権 を 一 元 徴 収 事 務 の 対 象 としており 市 と 同 様 に 広 範 囲 の 債 権 を 対 象 としている 点 が 類 似 している また 個 人 情 報 の 共 有 の 範 囲 については 債 権 の 管 理 等 に 関 する 条 例 の 制 定 によって 滞 納 者 の 税 務 情 報 等 を 相 互 利 用 できる 点 が 特 徴 的 である これに 対 して 市 では 自 力 執 行 権 がある 債 権 については 税 務 情 報 自 力 執 行 権 が ない 債 権 については 各 所 管 課 が 所 有 する 滞 納 者 情 報 をそれぞれの 共 有 範 囲 として 峻 別 し ている 個 人 情 報 の 収 集 や 利 用 等 については 各 地 方 自 治 体 が 個 人 情 報 保 護 条 例 により 各 種 規 制 を 設 けているが 秦 野 市 は 債 権 の 管 理 等 に 関 する 条 例 によってこの 規 制 を 緩 和 していると 考 え られる 27

各 種 債 権 を 一 元 的 に 徴 収 する 際 に 滞 納 者 の 財 産 情 報 等 が 制 約 なく 相 互 利 用 できれば 債 権 全 体 の 回 収 効 果 が 上 がると 想 定 されるが 上 表 にあるように 秦 野 市 は 回 収 債 権 が 少 額 で あり 回 収 率 も 公 開 されていないことから 同 市 の 債 権 回 収 の 成 果 を 確 認 することはできな かった なお 同 市 の 課 題 問 題 にもあるように 滞 納 者 の 財 産 情 報 が 広 範 囲 に 相 互 利 用 で きたとしても 自 力 執 行 権 がない 債 権 については 民 事 訴 訟 法 による 法 的 手 続 を 通 じて 債 務 名 義 を 取 得 し 差 押 を 実 行 しなければならず 自 力 執 行 権 がある 債 権 と 同 時 に 効 果 的 に 財 産 を 差 押 えることができないという 問 題 は 解 決 できない 練 馬 区 も 多 種 の 債 権 を 対 象 としている 点 が 特 徴 的 であるが 更 に 弁 護 士 に 催 告 訴 訟 提 起 業 務 一 般 会 社 に 自 主 納 付 の 呼 びかけや 電 話 催 告 を 委 託 している 点 に 特 徴 がある 回 収 率 を 見 ると 弁 護 士 に 委 託 した 債 権 では 41.2%という 成 果 を 残 していることが 分 かる しかし 委 託 に 係 る 経 費 として 弁 護 士 は 11,215 千 円 一 般 会 社 には 5,140 千 円 を 支 出 している 点 や 委 託 債 権 が 合 計 で 6,113,989 千 円 であるのに 対 し 回 収 金 額 は 合 計 で 136,985 千 円 と 必 ずし も 高 額 ではない 点 が 確 認 できる これに 対 し 市 では 弁 護 士 等 への 委 託 がなく 市 職 員 のみで 一 元 徴 収 事 務 が 行 われており 委 託 に 要 する 経 費 は 発 生 していない また 回 収 債 権 額 が 597,240 千 円 回 収 率 が 34.28% と 非 常 に 高 いことが 分 かる 上 記 の 市 秦 野 市 練 馬 区 に 係 る 情 報 は 同 一 期 間 のものではなく 単 純 に 比 較 することはで きないが 少 なくとも 市 の 一 元 徴 収 事 務 は 実 績 が 出 ている 秦 野 市 や 練 馬 区 と 比 較 しても 遜 色 が 無 い 成 果 を 残 していることが 分 かった 28

2. 税 務 部 債 権 管 理 課 (1) 事 務 の 概 要 1 事 務 分 掌 の 概 要 債 権 管 理 課 の 事 務 分 掌 は 次 のとおりである 図 表 2-1 債 権 管 理 課 の 事 務 分 掌 ア. 市 税 その 他 の 市 の 有 する 金 銭 の 給 付 を 目 的 とする 債 権 ( 以 下 市 の 債 権 という )の 管 理 滞 納 対 策 等 に 係 る 総 括 に 関 すること イ. 市 の 債 権 の 徴 収 督 励 に 関 すること ウ. 市 の 債 権 の 賦 課 及 び 収 納 に 係 る 情 報 の 調 査 に 関 すること エ. 市 の 債 権 を 所 管 する 課 ( 以 下 この 項 において 所 管 課 という )が 行 う 市 の 債 権 の 回 収 事 務 に 係 る 総 括 管 理 に 関 すること オ. 所 管 課 との 市 の 債 権 の 回 収 に 係 る 調 整 に 関 すること カ. 市 の 債 権 に 係 る 滞 納 処 分 等 に 関 すること キ. 市 の 債 権 に 係 る 支 払 督 促 に 関 すること ク. 市 の 債 権 に 係 る 民 事 訴 訟 の 提 起 等 に 関 すること ケ. 市 の 債 権 に 係 る 強 制 執 行 等 に 関 すること コ. 市 の 債 権 に 係 る 相 殺 に 関 すること サ. 市 の 債 権 の 放 棄 に 関 すること シ. 滞 納 者 等 に 対 する 市 の 債 務 に 係 る 調 整 に 関 すること ス. 船 橋 駅 前 総 合 窓 口 センターにおける 市 税 ( 市 たばこ 税 特 別 土 地 保 有 税 入 湯 税 及 び 事 業 所 税 を 除 く )の 証 明 等 の 交 付 及 び 収 納 整 理 に 関 すること なお 市 の 債 権 に 関 しては 船 橋 市 個 人 情 報 保 護 条 例 ( 以 下 個 人 情 報 保 護 条 例 という ) の 規 定 に 基 づき 債 務 者 の 個 人 情 報 の 取 扱 いにつき 慎 重 な 対 応 が 求 められる 個 人 情 報 保 護 条 例 では 第 14 条 第 1 項 において 各 部 局 が 収 集 した 個 人 情 報 をその 取 扱 目 的 以 外 の 目 的 に 利 用 又 は 提 供 することを 禁 じている そこで 一 元 徴 収 事 務 のために 債 権 管 理 課 へ 移 管 される 債 権 又 は 各 部 局 と 債 権 管 理 課 が 協 議 対 象 とする 債 権 に 係 る 個 人 情 報 は 各 所 管 課 において 個 人 情 報 を 収 集 した 目 的 と 異 なる 目 的 により 利 用 又 は 提 供 されるの で 同 条 例 違 反 になるのではないかという 懸 念 がある この 点 につき 市 は 上 記 債 権 管 理 課 事 務 分 掌 及 び 同 条 例 第 14 条 第 1 項 第 4 号 を 適 用 し 債 権 管 理 課 が 各 所 管 課 の 取 り 扱 う 個 人 情 報 を 共 有 して 債 権 の 回 収 事 務 を 実 施 している ( 利 用 及 び 提 供 の 制 限 ) 第 14 条 実 施 機 関 は 保 有 個 人 情 報 を 収 集 したときの 取 扱 目 的 以 外 の 目 的 に 当 該 保 有 個 人 情 報 を 自 ら 利 用 し 又 は 提 供 してはならな い ただし 次 の 各 号 の いずれかに 該 当 すると きは この 限 りでない (1)~(3) 省 略 (4) 実 施 機 関 が 所 掌 事 務 の 遂 行 に 必 要 な 範 囲 で 保 有 個 人 情 報 を 利 用 し 又 は 提 供 す る 場 合 であって 当 該 保 有 個 人 情 報 を 利 用 し 又 は 提 供 することについて 相 当 な 理 由 の あるとき 29

2 債 権 回 収 実 績 の 推 移 ア. 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 債 権 管 理 課 に 移 管 された 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 徴 収 実 績 は 次 のとおりである 図 表 2-2 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 徴 収 実 績 ( 平 成 23 年 度 平 成 24 年 度 ) 平 成 23 年 度 債 権 管 理 課 強 制 徴 収 公 債 権 徴 収 実 績 ( 平 成 24 年 3 月 末 現 在 ) 区 分 移 管 人 数 移 管 金 額 完 納 差 押 処 理 状 況 の 内 訳 執 行 停 止 ( 即 時 ) 執 行 停 止 ( 3 年 ) 交 付 要 求 配 当 額 ( 移 管 者 分 ) 交 付 要 求 配 当 額 ( 非 移 管 者 分 ) 納 付 誓 約 徴 収 金 額 徴 収 率 保 育 料 ( 子 育 て 支 援 部 保 育 課 ) 70 人 22 件 30 件 1 件 8 件 19,835,647 円 1,800,262 円 1,917,244 円 104,520 円 1,862,428 円 0 円 0 円 6,515,575 円 33.02% 国 民 健 康 保 険 料 ( 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 ) 672 人 60 件 203 件 3 件 16 件 343,616,281 円 19,527,842 円 15,418,034 円 402,756 円 5,203,280 円 615,386 円 218,300 円 98,597,271 円 28.73% 介 護 保 険 料 ( 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 ) 249 人 56 件 56 件 1 件 16 件 28,104,573 円 5,764,931 円 2,090,611 円 167,040 円 1,571,287 円 43,072 円 310,582 円 7,765,008 円 27.79% 下 水 道 使 用 料 ( 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 ) 760 人 121 件 148 件 2 件 78 件 75,461,900 円 7,495,970 円 2,857,419 円 7,299 円 4,747,237 円 7,536 円 42,264 円 556 件 21,671,499 円 28.72% 下 水 道 受 益 者 負 担 金 ( 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 ) 111 人 60 件 26 件 0 件 1 件 2,440,906 円 879,480 円 174,290 円 0 円 4,000 円 0 円 14,000 円 959,310 円 39.30% 公 金 計 市 税 ( 公 金 滞 納 者 ) 合 計 1,862 人 319 件 463 件 7 件 119 件 665,994 円 585,146 円 135,508,663 円 28.91% 469,459,307 円 35,468,485 円 22,457,598 円 681,615 円 13,388,232 円 徴 収 金 額 310,258,784 円 26,711,415 円 2,304,554 円 10,116,177 円 369,600 円 39,279,943 円 175,760,285 円 57.07% 779,718,091 円 49,169,013 円 2,986,169 円 23,504,409 円 1,035,594 円 39,865,089 円 311,268,948 円 40.07% ( 注 ) 完 納 : 債 権 管 理 課 で 滞 納 整 理 を 行 った 結 果 完 納 となったもの 差 押 : 預 貯 金 給 与 生 命 保 険 不 動 産 等 の 差 押 など 滞 納 処 分 を 行 ったもの( 差 押 と 取 立 が 月 をまたぐ 場 合 には 件 数 と 金 額 はそれぞれ 執 行 月 に 計 上 ) 執 行 停 止 : 地 方 税 法 15 条 の7の 規 定 (1 号 財 産 無 2 号 生 活 困 窮 3 号 所 在 不 明 )によって 滞 納 処 分 の 執 行 停 止 をしたもの 交 付 要 求 : 競 売 事 件 破 産 事 件 に 伴 う 交 付 要 求 により 配 当 を 受 けた 額 納 付 誓 約 : 納 付 誓 約 及 び 時 効 中 断 のための 債 務 の 承 認 を 受 理 したもの( 国 民 健 康 保 険 料 介 護 保 険 料 の 時 効 は2 年 その 他 は5 年 ) 完 納 差 押 納 付 誓 約 執 行 停 止 は 一 人 の 滞 納 者 に 対 し 行 っておりますので 重 複 している 場 合 もあります ( 市 資 料 より 作 成 ) 平 成 24 年 度 債 権 管 理 課 強 制 徴 収 公 債 権 徴 収 実 績 ( 平 成 25 年 3 月 末 現 在 ) 区 分 移 管 人 数 移 管 金 額 完 納 差 押 処 理 状 況 の 内 訳 執 行 停 止 ( 即 時 ) 執 行 停 止 ( 3 年 ) 交 付 要 求 配 当 額 納 付 誓 約 徴 収 金 額 徴 収 率 保 育 料 ( 子 育 て 支 援 部 保 育 課 ) 39 人 8 件 10 件 0 件 2 件 11,420,059 円 1,349,970 円 554,752 円 0 円 147,680 円 0 円 3,378,320 円 29.58% 国 民 健 康 保 険 料 ( 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 ) 1,147 人 71 件 249 件 1 件 14 件 558,491,250 円 28,740,951 円 17,964,278 円 14,390 円 8,207,290 円 2,828,115 円 148,011,840 円 26.50% 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 ( 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 ) 1 件 1 件 0 件 0 件 0 件 1,024,000 円 1,024,000 円 0 円 0 円 0 円 0 円 1,024,000 円 100.00% 介 護 保 険 料 ( 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 ) 271 人 38 件 50 件 0 件 14 件 27,723,945 円 3,205,090 円 891,124 円 0 円 1,260,980 円 154,240 円 741 件 6,814,942 円 24.58% 下 水 道 使 用 料 ( 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 ) 1,165 人 252 件 182 件 0 件 58 件 102,526,523 円 15,913,697 円 3,802,678 円 0 円 4,049,200 円 103,362 円 34,697,474 円 33.84% 下 水 道 受 益 者 負 担 金 ( 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 ) 77 人 41 件 16 件 0 件 0 件 2,389,456 円 1,408,048 円 946,726 円 0 円 0 円 0 円 1,451,706 円 60.75% 公 金 計 市 税 ( 公 金 滞 納 者 ) 合 計 2,700 人 411 件 507 件 1 件 88 件 3,085,717 円 195,378,282 円 27.77% 703,575,233 円 51,641,756 円 24,159,558 円 14,390 円 13,665,150 円 徴 収 金 額 402,634,553 円 31,268,243 円 609,769 円 8,578,840 円 15,804,700 円 198,867,887 円 49.47% 1,106,209,786 円 55,427,801 円 624,159 円 22,243,990 円 18,890,417 円 394,246,169 円 35.66% ( 市 資 料 より 作 成 ) 30

平 成 23 年 度 の 移 管 債 権 は 合 計 で 779,718 千 円 徴 収 金 額 は 311,268 千 円 徴 収 率 は 40.07%となっている また 平 成 24 年 度 の 移 管 債 権 は 合 計 で 1,106,209 千 円 徴 収 金 額 は 394,246 千 円 徴 収 率 は 35.66%となっている 平 成 24 年 度 は 移 管 債 権 が 合 計 で 326,491 千 円 増 加 したことから 徴 収 率 は 低 下 したも のの 徴 収 金 額 は 82,977 千 円 増 加 している 特 に 国 民 健 康 保 険 料 及 び 下 水 道 使 用 料 の 徴 収 金 額 が 増 加 していることがわかる 市 税 と 強 制 徴 収 公 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 の 成 果 が 出 てきていることがわかる イ. 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 徴 収 実 績 は 次 のとおりである なお 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 は 所 管 課 に 属 したまま 債 権 管 理 課 が 法 的 手 続 を 実 施 するので 移 管 債 権 額 は 無 く 実 際 に 法 的 手 続 に 着 手 した 滞 納 債 権 を 対 象 とし 法 的 手 続 の 状 況 と 徴 収 金 額 を それぞれ 示 している 図 表 2-3 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 徴 収 実 績 債 権 管 理 課 ( 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 ) 徴 収 実 績 ( 平 成 24 年 3 月 末 日 現 在 ) 債 権 種 別 債 権 名 部 局 名 滞 納 債 権 件 数 支 払 督 促 申 立 件 数 滞 納 額 異 議 申 立 訴 訟 移 行 債 務 名 義 取 得 異 議 なし 判 決 支 払 督 促 の 結 果 和 解 債 務 名 義 未 取 得 失 効 未 確 定 取 下 げ 強 制 執 行 申 立 件 数 完 納 件 数 元 本 徴 収 内 訳 延 滞 金 又 は 遅 延 損 害 金 費 用 金 額 金 額 金 額 合 計 非 生 活 保 護 費 返 還 金 公 強 債 制 権 徴 収 し 尿 収 集 手 数 料 埋 蔵 文 化 財 調 査 協 力 金 奨 学 金 返 還 金 市 営 住 宅 使 用 料 福 祉 サービス 部 生 活 支 援 課 環 境 部 環 境 衛 生 課 教 育 委 員 会 生 涯 学 習 部 文 化 課 教 育 委 員 会 学 校 教 育 部 学 務 課 建 築 部 住 宅 政 策 課 3 3 4,287,275 円 2 1 0 0 0 0 2 0 0 0 円 0 円 0 円 0 円 1 1 11,228 円 1 0 0 0 0 0 1 0 0 3,430 円 0 円 0 円 3,430 円 1 (1) 2,700,000 円 (1) 0 0 0 0 0 (1) 0 0 0 円 0 円 0 円 0 円 5 5 2,170,000 円 3 1 1 0 0 0 3 0 0 617,397 円 120,000 円 0 円 737,397 円 8 8 5,722,200 円 4 4 1 0 0 0 3 0 0 667,000 円 0 円 0 円 667,000 円 私 債 権 市 営 住 宅 駐 車 場 使 用 料 建 築 部 住 宅 政 策 課 2 (2) 145,950 円 (1) (1) 0 0 0 0 (1) 0 0 7,350 円 0 円 0 円 7,350 円 小 売 市 場 使 用 料 経 済 部 消 費 生 活 課 1 1 795,000 円 0 1 0 0 0 0 0 0 1 795,000 円 0 円 0 円 795,000 円 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 償 還 金 水 洗 便 所 化 改 造 工 事 資 金 貸 付 金 償 還 金 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 2 2 2,510,000 円 2 0 0 0 0 0 2 0 0 0 円 0 円 0 円 0 円 4 4 998,400 円 1 1 0 0 1 0 2 0 1 210,000 円 34,600 円 0 円 244,600 円 合 計 27 件 24 人 19,340,053 円 13 人 8 人 2 人 0 人 1 人 0 人 13 人 9 件 2 件 0 件 1 件 0 件 15 件 0 件 2 件 2,300,177 円 154,600 円 0 円 2,454,777 円 27 件 15 件 24 人 27 件 表 の 見 方 ⑴ 滞 納 債 権 件 数 は 1 人 の 滞 納 者 につき 同 一 債 権 内 で 複 数 期 別 等 滞 納 があっても1 件 と 数 えます ⑵ 強 制 執 行 申 立 件 数 は 同 一 滞 納 者 に 対 し 複 数 回 行 っている 場 合 があります ⑶ 合 計 欄 以 外 の 括 弧 内 の 数 字 は 他 債 権 と 併 せて 支 払 督 促 申 立 てをした 債 権 数 です ( 市 資 料 より 作 成 ) 31

債 権 管 理 課 ( 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 ) 徴 収 実 績 ( 平 成 25 年 3 月 末 日 現 在 ) 債 権 種 別 債 権 名 部 局 名 滞 納 債 権 件 数 支 払 督 促 申 立 件 数 滞 納 額 異 議 申 立 訴 訟 移 行 債 務 名 義 取 得 異 議 なし 支 払 督 促 の 結 果 債 務 名 義 未 取 得 未 確 定 判 決 和 解 失 効 取 下 げ 強 制 執 行 申 立 件 数 完 納 件 数 元 本 徴 収 内 訳 延 滞 金 又 は 遅 延 損 害 金 費 用 金 額 金 額 金 額 合 計 非 生 活 保 護 費 返 還 金 公 強 債 制 権 徴 収 し 尿 収 集 手 数 料 埋 蔵 文 化 財 調 査 協 力 金 奨 学 金 返 還 金 市 営 住 宅 使 用 料 福 祉 サービス 部 生 活 支 援 課 環 境 部 環 境 衛 生 課 教 育 委 員 会 生 涯 学 習 部 文 化 課 教 育 委 員 会 学 校 教 育 部 学 務 課 建 築 部 住 宅 政 策 課 20 20 36,779,623 円 13 7 10 3 0 0 0 7 0 759,048 円 0 円 41,142 円 800,190 円 1 1 11,228 円 1 0 1 0 0 0 0 0 1 11,228 円 0 円 0 円 11,228 円 1 (1) 2,700,000 円 (1) 0 (1) 0 0 0 0 0 1 2,700,000 円 301,168 円 0 円 3,001,168 円 5 5 2,170,000 円 3 2 1 2 0 0 0 0 3 1,773,000 円 476,579 円 18,150 円 2,267,729 円 8 8 5,722,200 円 4 4 1 3 0 0 0 0 0 2,095,600 円 0 円 0 円 2,095,600 円 私 債 権 市 営 住 宅 駐 車 場 使 用 料 小 売 市 場 使 用 料 建 築 部 住 宅 政 策 課 経 済 部 消 費 生 活 課 2 (2) 145,950 円 (1) (1) 0 (1) 0 0 0 0 1 95,550 円 0 円 0 円 95,550 円 1 1 795,000 円 0 1 0 0 0 0 0 0 1 795,000 円 0 円 0 円 795,000 円 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 償 還 金 水 洗 便 所 化 改 造 工 事 資 金 貸 付 金 償 還 金 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 貸 付 金 返 還 金 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課 下 水 道 部 下 水 道 総 務 課 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 2 2 2,510,000 円 2 0 2 0 0 0 0 0 1 1,260,000 円 0 円 0 円 1,260,000 円 4 4 998,400 円 1 2 1 0 1 0 0 2 3 899,400 円 251,842 円 39,830 円 1,191,072 円 1 1 350,000 円 1 0 0 0 0 0 1 0 0 0 円 0 円 0 円 0 円 16 人 16 人 8 人 1 人 0 人 1 人 42 人 25 人 合 計 45 件 52,182,401 円 17 件 17 件 9 件 1 件 0 件 1 件 9 件 11 件 10,388,826 円 1,029,589 円 99,122 円 11,517,537 円 45 件 27 件 42 人 45 件 ( 市 資 料 より 作 成 ) 債 権 管 理 条 例 が 施 行 した 平 成 23 年 10 月 より 支 払 督 促 申 立 に 着 手 した 滞 納 金 は 平 成 25 年 3 月 末 日 までで 合 計 52,182 千 円 徴 収 金 額 は 11,517 千 円 となっている 特 に 平 成 24 年 度 は 滞 納 金 回 収 の 最 終 段 階 である 強 制 執 行 申 立 件 数 が 9 件 発 生 して いる 点 や 従 来 徴 収 が 難 しかった 私 債 権 の 遅 延 損 害 金 や 諸 費 用 の 回 収 実 績 があること から 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 の 成 果 が 出 てきており 徴 収 実 務 も 確 実 に 定 着 しつつあることがわかる (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 時 効 の 中 断 等 の 連 絡 事 務 について 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 取 扱 要 領 第 6 条 によると 債 権 管 理 課 長 は 債 権 管 理 課 に 移 管 さ れた 市 税 又 は 強 制 徴 収 公 債 権 ( 以 下 移 管 債 権 という )について 時 効 の 中 断 の 事 由 が 生 じたとき 又 は 時 効 中 断 の 事 由 が 消 滅 したとき その 旨 を 速 やかに 債 権 所 管 課 長 に 通 知 する ことになっている また 各 所 管 課 長 は その 通 知 に 基 づき 移 管 債 権 に 係 る 時 効 の 中 断 又 は 時 効 の 進 行 を 行 う この 規 定 に 基 づく 事 務 には 債 権 管 理 課 と 各 所 管 課 間 の 通 知 を 確 認 する 連 絡 表 が 作 成 されている また 連 絡 表 は 所 管 課 において 担 当 者 印 や 時 効 中 断 等 の 処 理 日 が 記 入 されて 32

債 権 管 理 課 に 返 還 されるが 各 連 絡 表 が 適 切 に 債 権 管 理 課 に 返 還 されているかを 確 認 するた め 債 権 管 理 課 では 手 書 きによる 管 理 簿 ( 以 下 返 還 受 付 簿 という )を 作 成 している 連 絡 表 は 債 権 管 理 課 での 決 裁 時 に 整 理 番 号 が 付 され 返 還 受 付 簿 に 記 録 される そして 当 該 連 絡 表 が 所 管 課 から 返 還 されると 債 権 管 理 課 では 返 還 受 付 簿 に 記 載 した 同 連 絡 表 の 整 理 番 号 をマーカーで 塗 り 消 し 込 み 作 業 を 行 っている この 事 務 の 流 れを 図 示 すると 次 のとお りとなる 図 表 2-4 時 効 中 断 等 の 連 絡 事 務 フロー 債 権 管 理 課 各 所 管 課 通 知 連 絡 表 作 成 印 処 理 日 記 入 時 効 の 中 断 又 は 時 効 中 断 事 由 終 了 の 決 裁 時 効 の 中 断 又 は 時 効 中 断 事 由 終 了 の 処 理 簿 冊 に 綴 じる 返 還 返 還 受 付 簿 決 裁 時 : 手 書 きで 日 付 整 理 番 号 等 を 記 入 する 返 還 時 : 整 理 番 号 をマーカーで 塗 る 上 図 にある 簿 冊 に 綴 じられた 連 絡 表 を 確 認 したところ 次 のような 不 備 が 散 見 された ア. 所 管 課 への 連 絡 日 が 時 効 の 中 断 又 は 時 効 中 断 事 由 の 終 了 の 基 準 日 からかなり 遅 れて いる 例 がある イ. 所 管 課 の 処 理 日 が 未 記 入 となっている 場 合 や 連 絡 日 からかなり 遅 れている 例 が ある ウ. 所 管 課 のシステム 上 の 処 理 日 がかなり 遅 れている 例 がある また 同 じく 上 図 にある 返 還 受 付 簿 を 確 認 したところ 監 査 日 時 点 から 半 年 以 上 前 に 通 知 した 連 絡 表 の 整 理 番 号 にマーカーが 塗 られていないものが 散 見 された マーカーが 塗 られないのは 滞 納 処 分 のため 差 押 を 決 裁 したものの 金 融 機 関 に 臨 場 した ところ 既 に 預 金 が 引 き 出 されており 差 押 を 実 行 できなかったため 所 管 課 への 通 知 が 不 要 と なるケースが 想 定 される そこで 債 権 管 理 課 を 通 じてマーカーが 塗 られていないものの 内 容 を 確 認 したところ いずれも 所 管 課 への 通 知 が 不 要 の 事 例 であることがわかった このこと 33

から 返 還 受 付 簿 の 消 し 忘 れであることが 判 明 したが そのような 場 合 でも 後 日 チェックし 消 し 込 む 必 要 があるのは 言 うまでもない 指 摘 連 絡 表 は 公 金 徴 収 一 元 化 事 務 を 実 施 する 上 で 非 常 に 重 要 な 帳 票 であり 上 記 のような 記 載 上 の 不 備 を 無 くさなければならない また 連 絡 日 処 理 日 やシステム 上 の 処 理 が 基 準 日 より 遅 れると それが 時 効 の 中 断 や 時 効 の 再 進 行 等 の 債 権 管 理 に 重 要 な 影 響 を 与 える 可 能 性 があるので 債 権 管 理 課 での 決 裁 から 所 管 課 での 処 理 が 速 やかに 実 施 されるようにシステム による 連 絡 体 制 を 構 築 し 上 記 のような 不 備 が 生 じないように 事 務 を 改 善 すべきである 2 執 行 停 止 の 遅 れについて 執 行 停 止 手 続 の 事 務 の 状 況 を 確 認 するため 滞 納 処 分 の 停 止 通 知 書 に 係 る 決 裁 伺 書 か らサンプルを 抽 出 し 検 討 を 行 った 執 行 停 止 とは 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 につき 滞 納 者 に 対 する 滞 納 処 分 の 執 行 を 停 止 す ることである この 執 行 停 止 は 債 権 管 理 条 例 第 8 条 第 2 項 及 び 船 橋 市 市 税 滞 納 処 分 の 執 行 停 止 判 定 基 準 ( 以 下 執 行 停 止 判 定 基 準 という )に 基 づき 事 務 を 執 行 する 必 要 がある 検 討 の 結 果 執 行 停 止 手 続 そのものについては 決 裁 状 況 を 含 め 瑕 疵 と 考 えられる 事 項 は 確 認 されなかったが 執 行 停 止 の 事 由 につき 次 のような 課 題 が 確 認 された 執 行 停 止 は 一 定 の 事 由 に 合 致 した 場 合 に 認 められるが その 事 由 に 地 方 税 法 第 15 条 の 7 第 1 項 第 1 号 による 財 産 なし と 同 項 第 3 号 による 所 在 不 明 がある 停 止 通 知 に 係 る 決 裁 伺 書 のサンプルの 中 で 財 産 なし 所 在 不 明 による 執 行 停 止 の 中 で 次 のような 事 例 があった 図 表 2-5 財 産 なし 所 在 不 明 による 執 行 停 止 執 行 停 止 施 行 日 債 権 の 種 類 及 び 執 行 停 止 額 平 成 24 年 12 月 10 日 市 税 97,825 円 国 民 健 康 保 険 料 402,270 円 下 水 道 使 用 料 2,094 円 執 行 停 止 該 当 事 項 財 産 なし 住 所 不 明 滞 納 者 の 状 況 預 貯 金 調 査 財 産 なし( 平 成 23 年 6 月 9 日 ) 督 促 状 催 告 書 返 戻 ( 平 成 23 年 6 月 14 日 ) 勤 務 先 へ 照 会 するが 住 所 不 明 ( 平 成 23 年 11 月 2 日 ) 住 所 現 地 調 査 ( 平 成 24 年 2 月 19 日 ) 市 民 税 課 調 査 では 平 成 22 年 12 月 に 退 職 母 国 へ 帰 国 という 事 が 分 かっていた 上 表 の 滞 納 者 の 状 況 にあるとおり 所 管 課 では 財 産 調 査 や 現 地 調 査 等 の 結 果 少 なく とも 平 成 23 年 度 には 執 行 停 止 事 由 に 該 当 する 状 況 が 確 認 されていたと 言 える しかし 実 34

際 の 執 行 停 止 は 所 管 課 では 行 われず 債 権 管 理 課 に 移 管 された 平 成 24 年 度 に 実 施 されてお り 執 行 停 止 事 務 が 遅 延 していると 考 えられる 指 摘 執 行 停 止 は 一 定 の 事 由 に 該 当 した 場 合 に 強 制 的 に 実 施 するものではなく あくまで で きる 規 定 となっているが 公 平 に 事 務 を 執 行 するという 観 点 から 一 定 の 事 由 に 該 当 する 者 は 債 権 管 理 条 例 及 び 執 行 停 止 基 準 に 従 って 速 やかに 執 行 停 止 を 実 施 しなければならない 当 該 事 例 は 債 権 管 理 課 へ 移 管 される 前 に 所 管 課 が 事 実 確 認 後 速 やかに 執 行 停 止 を 実 施 すべきであったと 考 える このように 条 例 や 基 準 等 に 合 致 した 債 権 については 所 管 課 である 納 税 課 等 が 責 任 を 持 っ て 速 やかに 執 行 停 止 を 実 施 しなければならない 3 生 活 保 護 者 に 対 する 執 行 停 止 について 執 行 停 止 の 事 由 には 地 方 税 法 第 15 条 の 7 第 1 項 第 2 号 による 生 活 困 窮 がある この 生 活 困 窮 の 例 としては 滞 納 者 が 生 活 保 護 法 の 適 用 を 受 けている 場 合 が 挙 げられるが 停 止 通 知 に 係 る 決 裁 伺 書 のサンプルを 確 認 したところ 生 活 保 護 法 の 適 用 を 受 けた 滞 納 者 の 執 行 停 止 内 容 は 次 のとおりとなっていた 図 表 2-6 生 活 保 護 による 執 行 停 止 執 行 停 止 施 行 日 債 権 の 種 類 及 び 執 行 停 止 執 行 停 止 額 該 当 事 項 平 成 24 年 7 月 12 日 下 水 道 使 用 料 31,053 円 生 活 困 窮 ( 生 活 保 護 者 ) 平 成 24 年 8 月 31 日 下 水 道 使 用 料 (3 名 分 ) 135,244 円 生 活 困 窮 ( 生 活 保 護 者 ) 平 成 24 年 10 月 10 日 下 水 道 使 用 料 (5 名 分 ) 250,151 円 生 活 困 窮 ( 生 活 保 護 者 ) 平 成 24 年 12 月 28 日 対 象 者 計 36 名 生 活 困 窮 ( 生 活 市 税 858,577 円 保 護 者 ) 国 民 健 康 保 険 料 353,630 円 介 護 保 険 料 137,624 円 下 水 道 使 用 料 2,390,657 円 滞 納 者 の 生 活 保 護 認 定 時 期 平 成 23 年 12 月 3 名 の 認 定 時 期 は 平 成 13 年 1 月 5 日 平 成 19 年 1 月 29 日 平 成 22 年 10 月 29 日 5 名 の 認 定 時 期 は 平 成 5 年 3 月 29 日 平 成 15 年 9 月 30 日 平 成 16 年 6 月 18 日 平 成 22 年 10 月 29 日 平 成 23 年 1 月 17 日 最 も 古 いもので 認 定 時 期 が 平 成 5 年 5 月 1 日 であった 者 がいる 35

上 表 の 滞 納 者 の 生 活 保 護 認 定 時 期 にあるとおり 本 来 生 活 保 護 認 定 後 速 やかに 各 所 管 課 で 執 行 停 止 を 受 けるべき 者 が 認 定 後 かなり 時 間 が 経 過 して 執 行 停 止 となっていること が 分 かる このような 生 活 保 護 認 定 による 執 行 停 止 の 失 念 は 生 活 保 護 者 の 情 報 が 全 庁 的 に 適 時 適 切 に 共 有 されていないという 点 に 起 因 していると 考 える また 現 在 債 権 管 理 課 では 確 認 リスト というシステム 帳 票 により 移 管 債 権 ( 過 去 の 移 管 債 権 を 含 む )のうち 生 活 保 護 者 でありながら 強 制 徴 収 公 債 権 が 執 行 停 止 未 実 施 の 状 態 にある 滞 納 者 及 び 滞 納 金 額 を 把 握 することができるようになっている 平 成 25 年 10 月 3 日 時 点 の 確 認 リスト を 確 認 したところ 執 行 停 止 未 実 施 の 滞 納 者 及 び 滞 納 金 額 は 次 の ようになっていた 図 表 2-7 生 活 保 護 による 執 行 停 止 未 実 施 先 収 入 項 目 名 合 計 件 数 滞 納 金 額 合 計 国 民 健 康 保 険 料 22 件 4,240 千 円 介 護 保 険 料 20 件 1,231 千 円 下 水 道 使 用 料 21 件 867 千 円 下 水 道 受 益 者 負 担 金 3 件 45 千 円 保 育 料 8 件 708 千 円 合 計 7,094 千 円 ( 注 ) 合 計 件 数 は 例 えば 国 民 健 康 保 険 料 と 介 護 保 険 料 両 方 を 滞 納 している 場 合 は それぞれ 1 件 としてカウントしている これらについて 債 権 管 理 課 が 12 月 5 日 までに 内 容 を 確 認 したところ 執 行 停 止 未 実 施 先 は 2 件 のみであることが 分 かった この 2 件 は 1 件 が 任 意 売 却 待 ち 1 件 が 交 付 要 求 中 であり いずれも 執 行 停 止 未 実 施 の 理 由 があることから 実 質 的 に 問 題 はない 事 が 分 かった なお この 確 認 リストは 執 行 停 止 を 実 行 してもリストから 消 去 されないような 仕 組 みと なっている 従 って リストを 見 ただけでは 実 際 に 未 実 施 の 案 件 が 何 件 あるかが 把 握 でき ないようになっている なお これらの 債 権 は 収 入 項 目 名 からも 分 かるように 月 々 又 は 年 数 回 で 納 付 期 限 が 設 定 されているため いったん 執 行 停 止 を 実 行 しても その 後 同 一 の 債 務 者 について 新 たな 滞 納 債 権 が 発 生 し 執 行 停 止 未 実 施 案 件 になってしまうという 特 徴 がある そのため 執 行 停 止 未 実 施 先 が 常 時 発 生 し この 対 応 が 必 要 となっている 生 活 保 護 者 には 執 行 停 止 のほか 各 収 入 項 目 に 応 じて 減 免 という 措 置 が 認 められている 減 免 が 適 用 されれば そもそも 生 活 保 護 者 に 対 して 滞 納 債 権 は 発 生 しないはずである しか し 市 における 各 収 入 項 目 の 減 免 制 度 は 生 活 保 護 者 からの 自 己 申 請 を 基 本 としており 申 請 が 無 い 者 に 対 しては 減 免 制 度 を 適 用 しない 方 針 を 採 用 している 36

なお 生 活 保 護 認 定 事 務 を 所 管 する 生 活 支 援 課 では 認 定 時 に 各 種 減 免 制 度 を 解 説 した 生 活 保 護 のしおり を 対 象 者 に 配 布 し ケースワーカーがその 指 導 を 行 っている しかし ケー スワーカーが 指 導 しても 減 免 申 請 をしない 生 活 保 護 者 が 存 在 している もし 執 行 停 止 のように 生 活 保 護 者 全 てに 対 して 各 収 入 項 目 の 減 免 制 度 が 適 用 されるので あれば 市 の 債 権 管 理 上 回 収 が 見 込 まれない 滞 納 債 権 を 発 生 させ 最 終 的 に 執 行 停 止 や 不 納 欠 損 処 分 を 行 うといった 複 雑 かつ 無 駄 な 事 務 を 削 減 することが 出 来 る 言 い 換 えれば 現 状 市 はこのような 複 雑 かつ 無 駄 な 事 務 を 行 っているという 訳 である 指 摘 生 活 困 窮 という 事 由 のうち 生 活 保 護 者 については 債 権 管 理 課 に 債 権 が 移 管 される 前 に 各 所 管 課 において 速 やかに 執 行 停 止 を 行 わなければならない 各 所 管 課 で 速 やかに 執 行 停 止 を 行 うためには 生 活 保 護 者 の 情 報 が 全 庁 的 に 適 時 に 共 有 さ れる 必 要 があるが 当 該 情 報 はその 秘 匿 性 が 極 めて 高 いことから 過 大 に 情 報 が 共 有 される のではなく 必 要 最 低 限 の 情 報 を 共 有 するように 留 意 する 必 要 がある そこで 実 務 上 は 各 所 管 課 において 債 権 が 滞 納 した 場 合 その 滞 納 者 が 生 活 保 護 者 で あるかどうかを 生 活 支 援 課 に 速 やかに 問 い 合 わせるという 事 務 手 順 を 定 め 適 切 に 運 用 する という 方 法 が 考 えられる また 生 活 保 護 者 の 執 行 停 止 未 実 施 先 を 示 す 確 認 リスト は 現 状 のシステム 設 計 上 執 行 停 止 済 みの 生 活 保 護 者 がリストから 消 去 されない 仕 様 となっており 真 の 未 実 施 先 を 把 握 するシステム 帳 票 になっていないので 早 急 に 仕 様 を 修 正 する 必 要 がある 意 見 生 活 保 護 者 に 対 する 各 収 入 項 目 の 減 免 制 度 は 対 象 者 本 人 の 自 己 申 請 による 適 用 を 基 本 と しているが これが 市 の 債 権 管 理 を 複 雑 かつ 無 駄 にしていると 考 える 従 って 執 行 停 止 と 同 様 に 減 免 制 度 も 生 活 保 護 者 全 てに 対 して 適 用 するように 変 更 し 市 の 債 権 管 理 をより 効 率 的 にするべきであると 考 える 4 分 納 不 履 行 者 のフォローについて 債 権 管 理 課 に 移 管 された 移 管 債 権 は 同 課 が 滞 納 者 と 折 衝 したのちに 分 納 により 債 権 を 回 収 する 場 合 がある この 分 納 が 当 初 の 取 り 決 めどおりに 返 済 されず 遅 延 した 者 は シス テム 上 で 把 握 される 仕 組 みとなっている 現 状 は 2 ヶ 月 以 上 分 納 が 遅 延 した 者 を 分 納 不 履 行 2 月 経 過 一 覧 ( 以 下 分 納 不 履 行 リスト という )というシステム 帳 票 によって 把 握 するようにシステムが 構 築 されている 債 権 管 理 課 徴 収 班 では 各 担 当 者 が 担 当 する 滞 納 者 に 係 る 分 納 不 履 行 者 リストを 管 理 して おり 各 担 当 者 は 随 時 このリストを 確 認 して 各 滞 納 者 に 納 付 の 催 告 等 を 行 っている 37

各 担 当 者 は 当 該 リストに 載 った 滞 納 者 の 不 履 行 月 数 や 過 去 の 不 履 行 回 数 等 を 勘 案 して 完 納 を 促 すか 差 押 や 再 折 衝 に 移 行 するかを 決 定 している ( 図 表 1-11 参 照 ) 従 って 2 ヶ 月 以 上 分 納 が 遅 延 した 者 が 全 て 一 律 に 差 押 等 の 実 行 対 象 者 となる 訳 ではない 平 成 25 年 10 月 7 日 時 点 の 分 納 不 履 行 リストの 一 部 を 確 認 したところ 直 近 の 納 付 日 が 平 成 23 年 9 月 12 日 と 2 年 以 上 も 前 で その 後 の 納 付 が 無 く 当 初 完 納 予 定 日 が 平 成 25 年 8 月 5 日 となっている 滞 納 債 権 560 千 円 があった このような 滞 納 者 は もはや 分 納 による 納 付 が 不 可 能 であり 差 押 等 に 進 む 必 要 があると 考 えられる 意 見 分 納 が 2 ヶ 月 以 上 遅 延 している 者 への 対 応 について 一 律 の 判 断 基 準 を 設 けて 運 用 すると かえって 債 権 回 収 に 支 障 が 生 じると 想 定 されることから 現 状 のように 滞 納 者 の 状 況 に 応 じ て 徴 収 班 担 当 者 が 柔 軟 な 対 応 することは 理 解 できる しかし 徴 収 班 担 当 者 のみに 対 応 を 任 せると 誤 った 判 断 が 生 じる 可 能 性 があるので 適 切 なモニタリングも 必 要 である 現 状 滞 納 額 合 計 60 万 円 以 上 の 滞 納 者 について 債 権 管 理 課 長 が 年 2 回 担 当 者 及 び 班 長 に 対 してヒアリングを 実 施 しているとのことであるが 上 記 の 例 のようにヒアリング 対 象 者 ではない 滞 納 者 について 分 納 継 続 の 妥 当 性 に 疑 義 が 生 じ るものも 確 認 されたことから 今 後 は 徴 収 班 長 が 日 常 業 務 で 分 納 不 履 行 管 理 状 況 を 確 認 し て チェック 体 制 を 強 化 していく 必 要 があると 考 える 5 交 付 要 求 について 債 権 管 理 課 では 滞 納 者 が 破 産 等 の 状 況 に 至 った 場 合 管 轄 の 裁 判 所 等 に 滞 納 債 権 の 交 付 要 求 を 実 施 している 交 付 要 求 は 国 税 徴 収 法 第 82 条 第 1 項 の 規 定 により 滞 納 者 の 財 産 につき 強 制 換 価 手 続 が 行 われた 場 合 に 裁 判 所 等 に 対 して 滞 納 国 税 の 交 付 を 要 求 する 行 為 である 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 の 滞 納 金 については 同 法 同 条 同 項 により 裁 判 所 等 に 滞 納 金 の 交 付 を 要 求 するこ とになる 交 付 要 求 では 競 売 事 件 となった 或 いは 破 産 した 滞 納 者 に 関 する 市 の 債 権 総 額 を 要 求 す る 必 要 がある 市 の 債 権 総 額 とはつまり 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 の 合 計 額 であるが 現 状 では 市 税 強 制 徴 収 公 債 権 については 交 付 要 求 時 点 での 債 権 額 が 把 握 できる 体 制 になっているものの 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 については 全 庁 的 なシ ステムの 構 築 がなく 交 付 要 求 時 点 の 債 権 額 が 把 握 できない 状 況 にある 債 権 管 理 課 は 交 付 要 求 に 際 し 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 取 扱 要 綱 に 基 づき 把 握 した 前 年 度 末 時 点 の 債 務 者 リスト 上 に 交 付 要 求 対 象 者 の 非 強 制 徴 収 公 債 権 私 債 権 が 存 在 する 場 合 それらを 当 該 債 務 者 に 対 する 市 の 債 権 に 含 めて 交 付 要 求 している しかし この 事 務 では 次 のような 問 題 が 検 出 された 38

ア. 債 権 額 の 網 羅 的 確 認 の 問 題 交 付 要 求 対 象 者 が 前 年 度 においては 収 入 未 済 額 が 無 いために 債 務 者 リストに 載 らな かったが 当 年 度 において 現 年 分 の 滞 納 が 発 生 している 場 合 は 債 権 管 理 課 が 当 該 現 年 分 の 滞 納 債 権 を 把 握 することができない このような 問 題 があるため 監 査 において 検 証 した 債 権 管 理 課 の 交 付 要 求 額 は 市 の 債 権 全 額 であるかどうかを 確 認 することができなかった イ. 債 権 額 の 正 確 性 確 認 の 問 題 交 付 要 求 対 象 者 が 債 務 者 リストに 載 っているものの 当 年 度 における 新 たな 滞 納 債 権 の 発 生 や 回 収 があると 考 えられるため 交 付 要 求 対 象 者 に 対 する 交 付 要 求 時 点 の 正 確 な 債 権 残 高 を 確 認 するために 所 管 課 への 問 合 せを 行 わなければならず 債 権 管 理 課 にお いて 手 間 と 時 間 が 掛 かっている 交 付 要 求 は 交 付 要 求 対 象 者 が 破 産 に 至 った 場 合 のほか 対 象 者 の 所 有 不 動 産 を 競 売 する 場 合 に 実 施 される 破 産 の 場 合 は 交 付 要 求 までに 一 定 の 準 備 期 間 が 設 けられるが 不 動 産 競 売 の 場 合 は 交 付 要 求 の 先 着 手 により 競 売 による 換 価 代 金 の 配 当 順 位 が 決 まる ことから 市 の 債 権 総 額 を 網 羅 的 かつ 正 確 に 把 握 し 速 やかに 交 付 要 求 することが 事 務 の 重 要 なポイントとなっている 債 権 管 理 課 では 現 状 の 体 制 の 下 で 可 能 な 限 り 速 やかに 市 の 債 権 総 額 を 把 握 し 交 付 要 求 を 行 っているが 網 羅 的 かつ 正 確 な 債 権 額 を 即 座 に 確 認 できる 体 制 が 構 築 されれば 当 該 事 務 の 有 効 性 は 飛 躍 的 に 高 まると 考 えられる 指 摘 上 記 のように 現 状 では 債 権 管 理 課 が 交 付 要 求 を 行 う 際 に 対 象 者 に 対 する 市 の 債 権 総 額 を 網 羅 的 かつ 正 確 に 把 握 することができない 体 制 となっており 適 切 な 交 付 要 求 事 務 が 実 施 できているとは 言 えない 状 況 にある この 課 題 を 解 決 するためには 市 全 体 の 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 額 を 常 時 把 握 でき るようにシステム 構 築 も 踏 まえた 体 制 の 整 備 が 必 要 となる 市 の 適 切 な 債 権 管 理 において 重 要 な 検 討 課 題 と 考 えるので 是 非 早 期 に 検 討 していただきたい 6 文 書 収 受 印 について 交 付 要 求 関 係 書 綴 の 決 裁 伺 書 や 関 連 文 書 のサンプルを 閲 覧 したところ 次 のような 不 備 が 確 認 された 船 橋 市 文 書 管 理 規 程 ( 以 下 文 書 管 理 規 程 という ) 第 22 条 第 1 号 に 基 づく 収 受 印 ( 第 12 号 様 式 )の 押 印 はあるものの 同 規 程 第 23 条 第 2 項 による 文 書 番 号 等 と 確 認 印 の 無 い 文 書 が 散 見 される( 債 権 届 出 の 催 告 書 について 2 件 弁 護 士 からの 連 絡 通 知 について 39

1 件 配 当 表 売 却 代 金 交 付 計 算 書 最 後 配 当 の 御 通 知 公 租 公 課 庁 各 位 への 御 連 絡 書 配 当 額 確 定 の 御 通 知 破 産 手 続 き 終 結 決 定 証 明 申 請 書 について 各 1 件 ) 参 考 : 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 号 及 び 第 23 条 第 2 項 ( 文 書 等 の 収 受 ) 第 22 条 文 書 事 務 主 管 課 から 配 布 を 受 けた 文 書 等 及 び 直 接 課 等 において 受 領 した 文 書 等 は その 内 容 が 軽 微 なものである 場 合 を 除 き 文 書 主 任 等 が 次 に 掲 げるところにより 収 受 しなければならない (1) 文 書 等 は 直 ちに 開 封 し 文 書 等 の 余 白 に 収 受 印 ( 第 12 号 様 式 )を 押 印 するものとする ( 収 受 文 書 等 の 記 録 等 ) 第 23 条 2 前 項 の 場 合 において 文 書 主 任 等 は 押 印 した 収 受 印 の 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 別 に 定 める 文 書 分 類 記 号 を 記 入 させ 押 印 欄 に 確 認 印 を 押 印 した 後 文 書 管 理 者 の 閲 覧 に 供 さなければならない 第 12 号 様 式 収 受 印 指 摘 収 受 した 関 連 文 書 には 文 書 管 理 規 程 に 従 って 収 受 印 に 文 書 番 号 を 記 入 し 確 認 印 を 押 印 しなければならない なお 文 書 収 受 印 については 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 3 号 による 押 印 の 省 略 や 第 23 条 第 1 項 ただし 書 きによる 軽 易 な 文 書 等 の 省 略 という 規 定 がある 第 22 条 第 3 号 による 押 印 の 省 略 とは 刊 行 物 ポスターその 他 の 文 書 等 について 収 受 印 の 押 印 を 省 略 できるとする 規 定 であるが 市 では 同 号 の 適 用 に 際 し 押 印 を 省 略 するの ではなく 日 付 スタンプとして 収 受 印 を 押 印 する 実 務 的 慣 行 を 認 めている この 場 合 の 文 書 収 受 印 は 上 記 に 記 載 のとおり 文 書 番 号 や 確 認 印 を 失 念 した 文 書 収 受 印 と 同 じ 状 態 になる また 第 23 条 第 1 項 ただし 書 きによる 軽 易 な 文 書 等 の 省 略 とは 軽 易 な 文 書 等 は 文 書 管 理 システムへの 登 録 等 による 文 書 番 号 の 付 与 を 省 略 できるという 規 定 である 従 って 軽 易 な 文 書 等 は 文 書 収 受 印 を 押 印 しても 文 書 番 号 が 付 与 されず やはり 上 記 に 記 載 した 文 書 番 号 や 確 認 印 を 失 念 した 文 書 収 受 印 と 同 じ 状 態 になる このように 上 記 規 定 に 基 づく 文 書 収 受 印 は 文 書 番 号 や 確 認 印 を 失 念 した 文 書 収 受 印 と 外 観 上 同 一 であるため 文 書 管 理 規 程 に 準 拠 しているか 否 かの 客 観 的 な 判 定 が 困 難 な 状 態 と なっている また 各 所 管 課 も 第 22 条 第 3 号 の 実 務 的 慣 行 や 第 23 条 第 1 項 ただし 書 きによる 文 書 収 受 印 の 適 用 について 必 ずしも 十 分 な 理 解 があるとは 言 えない 状 況 にあり 本 監 査 では 複 数 の 40

所 管 課 で 文 書 収 受 印 に 関 する 同 様 の 不 備 が 指 摘 されている なお 指 摘 の 詳 細 については 各 所 管 課 の 該 当 箇 所 を 確 認 されたい 文 書 収 受 印 に 関 する 不 備 は 各 所 管 課 の 課 題 であるが 同 時 に 文 書 管 理 に 関 する 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 すべきであり 今 後 の 所 管 課 における 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である 7 債 権 の 届 出 について 債 権 管 理 課 は 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 に 係 る 交 付 要 求 を 行 う 際 に 債 務 者 に 係 る 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 について 債 権 の 届 出 を 行 っている 債 権 の 届 出 は 破 産 法 第 111 条 の 規 定 により 破 産 手 続 に 参 加 する 債 権 者 が 破 産 債 権 の 額 等 を 裁 判 所 等 に 届 け 出 る 行 為 である この 債 権 の 届 出 に 係 る 事 務 について 交 付 要 求 関 係 綴 の 決 裁 伺 書 のサンプルを 確 認 したと ころ 次 の 不 備 が 確 認 された ア. 債 権 の 届 出 を 行 う 際 に 各 所 管 課 は 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 取 扱 要 綱 第 13 条 第 3 項 による 第 1 号 様 式 ( 未 納 明 細 )を 債 権 管 理 課 に 提 出 する 必 要 があるが サンプル とした 3 件 全 てにおいて 第 1 号 様 式 とは 異 なるフォームの 明 細 書 が 添 付 されており 同 要 綱 に 合 致 していなかった イ. 第 1 号 様 式 には 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 について 使 用 する 滞 納 処 分 費 といった 文 言 が 記 載 されており 滞 納 処 分 という 概 念 が 無 い 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 に 関 する 様 式 としては 不 適 切 な 箇 所 がある 指 摘 第 1 号 様 式 の 改 訂 を 行 うとともに 所 管 課 は 債 権 の 届 出 事 務 において 同 様 式 による 未 納 明 細 を 適 切 に 作 成 しなければならない 8 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 について 滞 納 金 に 係 る 支 払 督 促 を 行 った 結 果 債 務 の 承 認 と 納 付 誓 約 書 を 交 わすに 至 った 滞 納 者 に つき サンプルで 決 裁 伺 書 を 確 認 したところ 次 の 不 備 が 確 認 された ア. 債 権 管 理 条 例 第 13 条 による 履 行 延 期 の 特 約 等 を 適 用 する 上 で 同 条 第 1 項 第 何 号 に 該 当 するかが 決 裁 伺 書 上 明 確 になっていない (サンプルとした 6 件 全 て) イ. 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 11 条 第 1 項 第 3 号 アによると 履 行 期 限 から 2 ヶ 月 経 過 し ても 履 行 が 無 い 場 合 は 特 約 等 の 取 消 しができるとされているが 分 納 開 始 後 4 ヶ 月 以 上 納 付 が 無 いことから 履 行 延 期 の 特 約 等 を 取 り 消 したものがあった 41

指 摘 アについては 履 行 延 期 の 特 約 等 適 用 の 重 要 な 判 断 根 拠 となる 債 権 管 理 条 例 第 13 条 第 1 項 の 該 当 号 数 を 必 ず 明 記 して 決 裁 されなければならない イについては 特 約 等 の 取 消 しは できる 規 定 であるものの 滞 納 者 に 対 する 公 平 な 事 務 を 行 うために 2 ヶ 月 経 過 後 なお 履 行 が 無 い 滞 納 者 に 対 しては 速 やかに 本 人 と 折 衝 し 状 況 に 応 じた 適 切 な 対 応 を 図 らなければならない 9 債 権 債 務 の 相 殺 事 務 について 滞 納 債 権 は 担 保 の 徴 取 保 証 人 からの 徴 収 差 押 の 実 行 等 により 回 収 が 図 られるが 同 じく 回 収 と 同 様 の 効 果 が 得 られる 方 法 として 債 権 債 務 の 相 殺 がある 債 権 債 務 の 相 殺 とは 市 が 滞 納 者 に 対 して 債 務 を 有 する 場 合 滞 納 債 権 と 当 該 債 務 が 民 法 第 505 条 による 相 殺 適 状 を 満 たす 時 に 当 該 債 権 債 務 の 相 殺 を 行 うことを 言 う 債 権 管 理 課 の 事 務 分 掌 にも 市 の 債 権 に 係 る 相 殺 に 関 すること が 明 示 されている この 債 権 債 務 の 相 殺 では 市 の 債 務 の 消 滅 が 滞 納 債 権 の 回 収 と 同 等 の 効 果 を 果 たす 事 にな り 滞 納 者 に 差 押 財 産 が 無 い 場 合 でも 実 行 可 能 で 効 果 的 な 滞 納 債 権 の 回 収 方 法 となる しかし 現 状 において 債 権 管 理 課 では 滞 納 者 に 対 する 市 の 債 務 を 把 握 する 方 法 がなく 市 の 債 権 に 係 る 相 殺 に 関 すること という 事 務 分 掌 は 強 制 徴 収 公 債 権 で 移 管 された 債 権 の 差 押 に 伴 う 残 余 金 の 返 還 金 についてのみ 実 施 されており その 他 の 相 殺 適 状 にある 債 権 債 務 の 相 殺 は 実 施 されていない 仮 に 市 が 滞 納 者 に 対 して 債 務 を 有 する 場 合 適 切 に 債 権 債 務 の 相 殺 を 行 わなかったならば 市 は 滞 納 債 権 を 回 収 できないだけでなく 履 行 する 必 要 の 無 い 債 務 を 履 行 してしまう 可 能 性 がある 現 状 では 債 権 債 務 の 相 殺 事 務 を 実 施 できる 全 庁 的 な 組 織 体 制 が 構 築 されていないことか ら 監 査 において 市 の 債 権 に 係 る 相 殺 に 関 する 事 務 の 合 規 性 は 確 認 できなかった 指 摘 債 権 管 理 課 において 債 権 債 務 の 相 殺 事 務 が 実 行 できるように 庁 内 体 制 を 構 築 しなければ ならない 滞 納 者 に 対 する 債 務 残 高 や 相 殺 適 状 の 当 否 を 確 認 するためには 全 庁 的 な 債 権 債 務 管 理 シ ステムを 構 築 するのが 望 ましいが 多 額 な 投 資 に 見 合 うだけの 高 い 効 果 が 得 られるとは 考 え にくいので 最 小 のコストで 債 権 債 務 の 相 殺 事 務 が 出 来 るような 事 務 体 制 の 構 築 を 検 討 すべ きである 例 えば 百 万 円 以 上 の 支 出 負 担 行 為 を 起 案 する 際 に その 所 管 課 が 債 権 管 理 課 に 合 議 する ことにより 支 払 先 に 対 し 市 が 滞 納 債 権 を 有 しているかどうかを 債 権 管 理 課 が 確 認 し 滞 納 債 権 がある 場 合 は 支 払 いを 止 め 債 権 管 理 課 が 当 該 支 出 に 係 る 債 務 と 滞 納 債 権 の 相 殺 事 務 を 行 うといった 事 務 体 制 の 構 築 が 考 えられる 42

10 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 市 が 保 有 する 個 人 情 報 の 取 扱 いについては 次 のように 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 によっ て 安 全 確 保 の 措 置 が 義 務 付 けられている ( 安 全 確 保 の 措 置 ) 第 10 条 実 施 機 関 は 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 その 他 の 個 人 情 報 の 適 切 な 管 理 のた めに 必 要 な 措 置 ( 以 下 安 全 確 保 の 措 置 という )を 講 じなければならない 債 権 管 理 課 には 各 所 管 課 から 得 られた 滞 納 者 に 係 る 個 人 情 報 が 集 積 されている この 個 人 情 報 には システム 上 の 電 子 的 情 報 表 計 算 ソフト 等 のデータファイル 紙 面 による 情 報 等 がある システム 上 の 電 子 的 情 報 や 表 計 算 ソフト 等 のデータファイルは 上 記 規 定 及 び 船 橋 市 情 報 セキュリティ 対 策 基 準 ( 以 下 情 報 セキュリティ 対 策 基 準 という )に 基 づき 情 報 への アクセスが 適 切 に 制 限 され 個 人 情 報 の 漏 えい 防 止 対 策 が 施 されていた また 紙 面 による 個 人 情 報 の 取 扱 いについては 上 記 規 定 の 重 要 度 を 勘 案 して 平 成 24 年 12 月 11 日 に 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) が 総 務 部 長 より 各 所 属 長 宛 に 通 知 されている この 通 知 によると 紙 媒 体 の 保 有 個 人 情 報 は 漏 えい 等 の 危 険 が 無 い ように ア. 退 庁 時 の 施 錠 可 能 な 保 管 庫 での 保 管 執 務 場 所 の 施 錠 等 に 努 める イ. 廃 棄 については 焼 却 裁 断 等 の 処 理 を 行 う という 具 体 的 な 管 理 方 法 が 明 示 されている 債 権 管 理 課 の 紙 面 による 個 人 情 報 は 担 当 者 の 机 や 課 のロッカー 等 に 保 管 され 鍵 により 施 錠 されていた また 不 要 となった 紙 面 による 個 人 情 報 は 課 内 のシュレッダーにより 裁 断 処 理 されており 特 に 問 題 はなかった 従 って 上 記 通 知 に 従 った 管 理 は 適 切 に 行 われて いた なお 上 記 通 知 には 明 示 されていないが 紙 面 による 個 人 情 報 を 含 む 簿 冊 及 び 簿 冊 以 外 の ファイル 等 が 全 て 適 切 に 保 管 されていることを 確 認 するために 定 期 的 な 現 物 実 査 を 行 う 必 要 がある しかし このような 事 務 手 続 は 現 在 市 において 明 確 な 規 定 が 存 在 しないため 債 権 管 理 課 に 限 らず 全 庁 的 に 実 施 されていない 意 見 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 の 安 全 確 保 の 措 置 として 紙 面 による 個 人 情 報 を 含 む 簿 冊 及 び 簿 冊 以 外 のファイル 等 を 定 期 的 に 実 査 し 紛 失 等 がないことを 確 認 する 必 要 があると 考 える 43

特 に 債 権 管 理 に 係 る 個 人 情 報 は 債 権 回 収 のために 所 管 課 が 長 期 間 保 存 する 傾 向 にあり 他 の 個 人 情 報 と 比 較 すると 一 般 的 に 紛 失 等 のリスクが 高 いと 考 えられるので そのような 特 徴 を 勘 案 した 定 期 的 実 査 の 実 施 を 検 討 されたい 11 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 について ( 注 ) 11から15までの 記 載 事 項 は 全 庁 的 観 点 による 検 討 事 項 であることから 市 の 債 権 の 管 理 の 総 括 を 所 掌 する 債 権 管 理 課 に 係 る 指 摘 又 は 意 見 として 記 載 する 公 債 権 に 係 る 延 滞 金 については 従 来 個 々の 条 例 においてその 規 定 がある 場 合 に 徴 収 す ることになっていたが 債 権 管 理 条 例 の 施 行 により 平 成 25 年 4 月 1 日 以 後 に 発 生 する 全 て の 公 債 権 について 延 滞 金 を 徴 収 することとなった また 私 債 権 については 遅 延 損 害 金 に 関 する 指 針 が 平 成 24 年 11 月 27 日 に 策 定 されて おり 公 債 権 の 延 滞 金 と 同 様 に 平 成 25 年 4 月 1 日 以 後 に 発 生 する 遅 延 損 害 金 を 徴 収 するこ とになった ただし システム 改 修 等 が 必 要 な 場 合 は その 徴 収 体 制 が 整 い 次 第 徴 収 を 開 始 することとされている 延 滞 金 については 債 権 管 理 条 例 第 7 条 第 1 項 の 納 付 の 日 の 取 扱 いが 問 題 となって いる 延 滞 金 は 履 行 期 限 の 翌 日 から 納 付 の 日 までの 期 間 の 日 数 に 応 じて 計 算 されるが 納 付 者 が 市 庁 舎 外 の 金 融 機 関 等 から 納 付 した 場 合 実 務 上 は 次 のいずれかを 納 付 の 日 と して 延 滞 金 を 計 算 している ⅰ) 納 付 者 が 市 庁 舎 外 の 金 融 機 関 やコンビニエンスストア 等 で 支 払 った 日 ( 以 下 領 収 日 という ) ⅱ) 市 の 指 定 金 融 機 関 ( 千 葉 銀 行 船 橋 支 店 )に 納 付 金 が 着 金 した 日 ( 以 下 収 納 日 と いう ) 納 付 者 が 市 庁 舎 外 の 金 融 機 関 やコンビニエンスストア 等 で 納 付 金 を 支 払 った 場 合 納 付 金 が 市 の 指 定 金 融 機 関 に 着 金 するまでには 数 日 掛 かるため 収 納 日 は 領 収 日 よりも 数 日 遅 れる ことになる そのため 納 付 の 日 を 領 収 日 収 納 日 のいずれにするかによって 延 滞 金 の 額 が 変 わることがある 地 方 税 法 の 実 務 提 要 では 収 納 日 と 領 収 日 の 両 方 が 認 められていることから 市 では 領 収 日 を 把 握 できる 場 合 等 には 領 収 日 を 基 準 として 延 滞 金 を 計 算 している 所 管 課 がある 一 方 で 収 納 日 しか 把 握 できない 所 管 課 等 は 収 納 日 により 延 滞 金 を 計 算 しており 必 ずしも 納 付 の 日 が 統 一 されていない この 状 況 は 私 債 権 に 係 る 遅 延 損 害 金 についても 同 じである 市 は 現 在 この 問 題 に 関 して 納 付 の 日 を 領 収 日 にして 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 を 計 算 すべく 全 庁 的 に 統 一 していく 方 針 を 取 っている 44

意 見 上 記 のとおり 納 付 の 日 として 領 収 日 と 収 納 日 の 両 方 が 併 存 しており 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 の 計 算 上 公 平 な 取 扱 いが 行 われていない 地 方 税 法 の 実 務 提 要 を 根 拠 として 実 務 上 領 収 日 及 び 収 納 日 が 併 存 する 状 況 は 理 解 できるが 市 における 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 の 公 平 性 を 図 るために 今 後 全 庁 的 に 領 収 日 に 統 一 して 事 務 を 実 施 することを 期 待 する 12 未 調 定 債 権 について 市 の 債 権 のうち 未 調 定 債 権 については 財 務 規 則 第 211 条 において 次 のような 規 定 が ある ( 未 調 定 債 権 の 管 理 等 ) 第 211 条 課 長 は 主 管 に 属 する 未 調 定 債 権 ( 調 定 する 前 の 債 権 をいう 以 下 同 じ )については 未 調 定 債 権 管 理 簿 ( 第 86 号 様 式 )により 管 理 するものとし 毎 年 3 月 31 日 の 現 在 高 を 未 調 定 債 権 現 在 高 通 知 書 ( 第 87 号 様 式 )により 翌 年 度 の 5 月 31 日 までに 会 計 管 理 者 に 通 知 しなければならない 同 条 では 未 調 定 債 権 を 調 定 する 前 の 債 権 と 定 義 している 例 えば 貸 付 金 について 返 済 期 限 が 未 だ 到 来 していないために 調 定 されない 元 本 金 額 はこの 未 調 定 債 権 に 該 当 する また 返 済 期 限 が 到 来 して 調 定 された 元 本 部 分 で 未 返 済 の 金 額 は 収 入 未 済 額 となる 一 方 延 滞 金 や 遅 延 損 害 金 は 滞 納 金 が 納 付 された 日 を 基 準 として 計 算 されることから 納 付 が 無 い 限 りは 金 額 が 未 確 定 なままであるため 現 在 市 では 未 調 定 債 権 とされていない そのため 市 税 や 公 債 権 に 係 る 延 滞 金 がどれだけあるかは 把 握 されていない また 滞 納 者 との 間 で 分 納 の 誓 約 書 が 取 り 交 わされる 際 には 延 滞 金 も 含 めた 債 務 を 滞 納 者 が 承 認 するにも 関 わらず このような 場 合 においても 延 滞 金 は 未 調 定 債 権 とされていない なお 延 滞 金 は 財 務 規 則 第 30 条 第 2 項 により 収 入 金 を 収 納 したときに 調 定 することが できる 収 入 金 とされるため 分 納 の 誓 約 が 行 われても 収 入 が 無 い 限 り 調 定 もされず 収 入 未 済 額 にも 含 まれていない 意 見 未 調 定 債 権 は 調 定 する 前 の 債 権 と 定 義 されているだけで その 範 囲 がはっきりして いない そのため 延 滞 金 等 のように 収 納 時 に 調 定 する 収 入 金 については 財 務 規 則 第 211 条 による 未 調 定 債 権 とすべきかどうかが 本 監 査 において 適 切 に 判 断 できなかった 市 が 市 の 債 権 を 網 羅 的 に 把 握 し 適 切 に 管 理 するうえでは 収 入 未 済 額 だけではなく 未 調 定 債 権 を 含 めた 債 権 の 総 額 を 把 握 する 必 要 がある そのために 未 調 定 債 権 の 定 義 をより 明 確 にし 定 義 に 合 致 した 債 権 を 適 切 に 集 計 し 管 理 していく 必 要 があると 考 えるので 検 討 さ れたい 45

13 債 権 管 理 条 例 及 び 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 について 債 権 管 理 条 例 及 び 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 については 次 のような 実 務 上 の 課 題 があること が 確 認 された ア. 督 促 について 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 では 督 促 により 納 付 を 指 定 する 期 限 が 督 促 を 発 した 日 から 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 とされている 所 管 課 における 実 際 の 督 促 事 務 を 確 認 し たところ 10 日 を 経 過 した 日 が 土 曜 日 日 曜 日 祝 日 である 場 合 翌 営 業 日 を 該 当 日 と する 場 合 と 土 曜 日 日 曜 日 祝 日 を 該 当 日 とする 場 合 が 混 在 していた イ. 債 権 の 保 全 について 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 2 条 第 2 項 によると 担 保 提 供 を 除 く 債 権 の 申 出 等 の 事 務 は 債 権 管 理 課 長 に 分 掌 させるとしている 従 って 所 管 課 は 滞 納 者 に 対 して 同 施 行 規 則 第 10 条 第 1 項 第 1 号 及 び 第 3 項 による 担 保 の 提 供 を 求 める 必 要 があるが ほとんどの 所 管 課 で は 第 10 条 第 1 項 第 5 号 の 時 効 の 中 断 による 債 権 の 保 全 しか 実 績 が 無 い 図 表 1-10 にも あるように 非 強 制 徴 収 公 債 権 や 私 債 権 については 各 所 管 課 が 保 証 人 へ 履 行 請 求 を 行 う 事 になっているが 現 状 では 非 常 に 実 績 が 少 ない ウ. 市 長 が 確 実 と 認 める について 滞 納 者 から 提 供 される 担 保 は 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 10 条 第 3 項 に 列 挙 されている が 同 条 同 項 第 2 号 及 び 第 4 号 において 次 のような 規 定 がある 第 2 号 : 市 長 が 確 実 と 認 める 社 債 その 他 の 有 価 証 券 第 4 号 : 市 長 が 確 実 と 認 める 保 証 人 の 保 証 いずれも 市 長 が 確 実 と 認 める という 文 言 があるが その 具 体 的 な 基 準 は 設 けられ ていなかった 意 見 アについて 10 日 を 経 過 した 日 を 指 定 する 際 の 土 曜 日 日 曜 日 祝 日 の 取 扱 いについて 市 として は 民 法 第 142 条 に 基 づき 翌 営 業 日 とする 方 針 であると 回 答 があったので 今 後 は 取 扱 いを 統 一 し 各 所 管 課 が 適 切 に 事 務 を 行 う 必 要 があると 考 える イについて 担 保 の 提 供 のうち 物 的 担 保 の 徴 取 は 債 権 の 保 全 を 主 たる 事 務 としていない 所 管 課 におい て 実 践 が 難 しいと 思 われるが 人 的 担 保 である 保 証 人 の 徴 取 は 滞 納 者 との 接 触 が 頻 繁 であ る 所 管 課 が 実 施 しやすく かつ 滞 納 者 本 人 の 納 付 意 識 の 向 上 にも 繋 がり 易 いので 所 管 課 で のより 積 極 的 な 対 応 が 望 まれる 46

ウについて 担 保 能 力 がない 担 保 の 提 供 を 受 けても 債 権 の 保 全 にはならないので 市 長 が 確 実 と 認 め る について 明 確 な 基 準 を 定 め 事 務 が 適 切 かつ 公 平 に 実 施 されるようにする 必 要 があると 考 える 14 非 強 制 徴 収 公 債 権 と 私 債 権 の 徴 収 強 化 について 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 は 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 のように 自 力 執 行 権 が 無 く 法 的 手 続 を 踏 んで 債 権 の 強 制 執 行 を 行 わなければ 滞 納 者 の 財 産 の 差 押 等 に 辿 りつくことが 出 来 ない 所 管 課 において 回 収 が 困 難 となった 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 については 滞 納 者 本 人 との 連 絡 折 衝 もままならない 状 況 にあり 法 的 手 続 等 の 経 験 が 少 ない 所 管 課 では 現 在 十 分 な 債 権 回 収 が 達 成 できていない このような 回 収 が 困 難 な 案 件 については 法 的 手 続 の 知 識 及 び 経 験 が 豊 富 な 債 権 管 理 課 が 関 与 して 債 権 の 回 収 を 進 めることになるが 所 管 課 では 困 難 であった 滞 納 者 本 人 との 折 衝 を 裁 判 上 の 口 頭 弁 論 等 で 行 うことができ 和 解 に 至 るなどの 一 定 の 成 果 が 残 されている 現 状 では 所 管 課 における 困 難 案 件 全 てに 債 権 管 理 課 が 関 与 できている 状 況 にはない 全 ての 案 件 に 関 与 するためには 案 件 を 受 け 入 れる 債 権 管 理 課 の 事 務 体 制 の 更 なる 強 化 が 必 要 であるが 各 所 管 課 においても 困 難 案 件 を 抱 え 込 んでしまう 傾 向 を 改 善 していく 必 要 が あると 考 えられる また 現 状 債 権 管 理 課 では 滞 納 債 権 につき 強 制 執 行 を 実 行 できても 滞 納 者 本 人 及 び 保 証 人 には 十 分 な 差 押 財 産 がなく 債 権 回 収 に 支 障 が 生 じているケースが 見 受 けられる 差 押 財 産 としては 他 の 債 権 者 による 抵 当 権 や 質 権 が 設 定 され 易 い 不 動 産 や 預 貯 金 よりも 滞 納 者 や 保 証 人 の 給 与 債 権 の 方 が 効 果 的 であるが 債 権 管 理 課 が 給 与 債 権 の 差 押 を 実 行 する 際 には 時 既 に 遅 く 滞 納 者 等 の 勤 務 情 報 や 所 得 情 報 が 確 認 できない 状 況 にあり 強 制 執 行 が 出 来 ないケースも 生 じている 意 見 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 の 一 元 徴 収 事 務 をより 実 のあるものにするためには 今 後 更 に 困 難 案 件 への 速 やかな 対 応 が 必 要 になると 考 える そのためには 債 権 管 理 課 がより 多 くの 案 件 を 取 り 扱 えるように 事 務 体 制 を 強 化 し より 知 識 経 験 の 蓄 積 を 高 めるとともに 各 所 管 課 は 単 独 で 困 難 案 件 の 対 応 を 図 るのではなく 早 い 段 階 から 積 極 的 に 債 権 管 理 課 の 関 与 を 求 めるべきであると 考 える また 一 元 徴 収 事 務 を 行 う 債 権 管 理 課 が 実 のある 強 制 執 行 を 実 行 するために 滞 納 者 等 の 財 産 や 勤 務 情 報 等 をいち 早 く 入 手 しておく 必 要 があると 考 える 例 えば 財 産 については 法 的 な 強 制 調 査 権 がないものの 滞 納 者 本 人 との 間 で 滞 納 した 際 は 財 産 調 査 が 出 来 る 旨 の 誓 約 書 を 取 り 交 わし いち 早 く 財 産 を 調 査 できる 仕 組 みを 作 る 47

方 法 が 考 えられる このような 取 り 組 みは 既 に 債 権 管 理 課 が 各 所 管 課 にヒアリング 等 で 指 導 しているところである また 効 果 的 な 差 押 である 給 与 債 権 の 差 押 を 実 行 するために 滞 納 者 及 び 保 証 人 から 適 時 適 切 に 源 泉 徴 収 票 等 の 勤 務 先 情 報 を 入 手 しておくべきであると 考 え る なお 以 上 の 対 策 は 債 権 管 理 課 ではなく 各 所 管 課 において 実 施 するものである 実 のあ る 一 元 徴 収 事 務 を 実 現 するために 是 非 検 討 していただきたい 15 コンビニエンスストアによる 収 納 の 促 進 について 市 では 現 在 税 務 部 を 始 めとした 複 数 の 所 管 課 の 収 入 事 務 に コンビニエンスストアに 収 納 事 務 を 委 託 している この 委 託 は 地 方 自 治 法 施 行 令 第 158 条 の 2 第 1 項 及 び 船 橋 市 市 税 等 収 納 事 務 の 委 託 に 関 する 基 準 を 定 める 規 則 に 基 づき 実 施 されるものである 本 監 査 の 対 象 所 管 課 で 行 われているコンビニエンスストアの 収 納 事 務 ( 以 下 コンビニ 収 納 という ) の 概 要 は 次 のとおりである 納 税 課 国 民 健 康 保 険 課 介 護 保 険 課 図 表 2-8 コンビニ 収 納 の 概 要 所 管 課 契 約 先 対 象 となる 収 入 項 目 1 三 菱 UFJ ニコス 株 式 会 社 2 株 式 会 社 千 葉 銀 行 地 銀 ネットワーク サービス 株 式 会 社 株 式 会 社 千 葉 銀 行 地 銀 ネットワーク サービス 株 式 会 社 株 式 会 社 千 葉 銀 行 地 銀 ネットワーク サービス 株 式 会 社 1 市 県 民 税 ( 普 通 徴 収 ) 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 軽 自 動 車 税 保 育 料 下 水 道 使 用 料 2 市 県 民 税 ( 普 通 徴 収 ) 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 軽 自 動 車 税 国 民 健 康 保 険 料 介 護 保 険 料 保 育 課 株 式 会 社 エヌ ティ ティ データ 保 育 料 児 童 育 成 課 株 式 会 社 エヌ ティ ティ データ 放 課 後 ルーム 児 童 育 成 料 下 水 道 総 務 課 株 式 会 社 セディナ 下 水 道 使 用 料 等 医 療 センター 三 菱 UFJ ニコス 株 式 会 社 医 業 収 入 ( 注 ) 納 税 課 では1 及 び2と 複 数 の 契 約 があるが 平 成 24 年 度 は2への 移 行 期 間 であるため 1との 契 約 も 併 存 した 平 成 25 年 度 からは2との 契 約 のみに 変 更 されている 納 税 課 国 民 健 康 保 険 課 介 護 保 険 課 は 市 株 式 会 社 千 葉 銀 行 及 び 地 銀 ネットワークサー ビス 株 式 会 社 との 間 の 船 橋 市 コンビニエンスストア 収 納 事 務 委 託 契 約 書 ( 以 下 三 者 間 収 納 事 務 委 託 契 約 書 という )に 基 づき 各 課 が それぞれの 手 数 料 について 覚 書 を 取 り 交 わしている 上 表 から 分 かるように 保 育 課 児 童 育 成 課 下 水 道 総 務 課 医 療 センターは 三 者 間 収 納 事 務 委 託 契 約 書 とは 別 の 契 約 により それぞれがコンビニ 収 納 の 業 務 委 託 契 約 を 締 結 し ている 48

意 見 現 状 コンビニ 収 納 の 契 約 は 各 所 管 課 が 主 体 となって 締 結 されている しかし 市 全 体 が 一 括 してコンビニ 収 納 の 契 約 を 締 結 すれば 委 託 コストの 総 額 が 削 減 されるだけでなく 件 数 が 少 ないためにコンビニ 収 納 ができない 所 管 課 も 参 加 でき 納 付 者 の 利 便 性 向 上 や 債 権 管 理 の 負 荷 が 軽 減 されると 考 える よって 市 全 体 での 一 括 契 約 を 検 討 すべきであると 考 える なお 全 ての 収 入 についてコンビニ 収 納 が 可 能 となる 訳 ではないので 私 人 の 公 金 取 扱 い の 制 限 を 定 めた 地 方 自 治 法 第 243 条 の 規 定 に 沿 って 可 能 な 範 囲 でコンビニ 収 納 の 一 括 契 約 を 行 うよう 検 討 されたい 49

3. 税 務 部 税 制 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 軽 自 動 車 税 市 税 原 動 機 付 自 転 車 軽 5 月 31 日 自 動 車 小 型 特 殊 自 動 車 及 び 二 輪 の 小 型 自 動 車 の 所 有 者 事 業 所 税 市 税 事 業 所 等 において 事 業 を 行 う 法 人 又 は 個 人 ( 法 人 ) 事 業 年 度 終 了 の 日 か ら 2 ヶ 月 以 内 ( 個 人 ) 翌 年 3 月 15 日 2 収 入 額 等 の 推 移 軽 自 動 車 税 ( 現 年 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 344,184 351,030 360,254 収 入 額 330,066 338,369 347,581 不 納 欠 損 額 2 15 2 収 入 未 済 額 14,115 12,645 12,670 収 納 率 95.9% 96.4% 96.5% 従 事 職 員 数 5 人 5 人 5 人 ( 市 資 料 より) ( 注 ) 過 年 度 分 については 納 税 課 で 管 理 している 調 定 額 は 微 増 であるが 収 納 率 は 毎 年 改 善 しており 結 果 として 収 入 額 が 増 加 し ていることが 分 かる 事 業 所 税 ( 現 年 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 1,856,917 1,810,898 1,797,660 収 入 額 1,856,917 1,809,203 1,797,660 不 納 欠 損 額 - - - 収 入 未 済 額 - 1,695 - 収 納 率 100.0% 99.9% 100.0% 従 事 職 員 数 4 人 4 人 4 人 ( 市 資 料 より) ( 注 ) 過 年 度 分 については 納 税 課 で 管 理 している 調 定 額 は 減 少 傾 向 にあるが 収 納 率 はほぼ 100%であり 収 入 未 済 額 の 発 生 は 少 な いことが 分 かる 50

3 税 制 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 ( 軽 自 動 車 税 ) 軽 自 動 車 の 登 録 廃 車 軽 自 動 車 検 査 協 会 軽 2 輪 2 輪 小 型 自 動 車 の 登 録 廃 車 陸 運 局 税 申 告 書 の 送 付 原 動 機 付 自 転 車 等 の 登 録 廃 車 市 役 所 課 税 決 裁 軽 自 動 車 税 納 税 通 知 書 兼 領 収 証 書 ( 口 座 振 替 申 込 者 は 納 税 通 知 書 ) 発 送 4 月 1 日 現 在 の 所 有 者 ( 納 税 義 務 者 ) 金 融 機 関 等 で 納 税 口 座 振 替 申 込 者 には 軽 自 動 車 税 口 座 振 替 済 明 細 通 知 書 発 送 ( 事 業 所 税 ) 決 裁 し 決 算 期 末 を 迎 える 申 告 納 税 義 務 者 に 申 告 書 ( 第 44 号 様 式 一 式 ) 及 び 納 付 書 を 送 付 ( 市 資 料 より) 申 告 書 が 届 く 前 年 度 申 告 書 との 突 合 誤 まりなし 誤 まりあり 返 送 し 訂 正 後 に 再 申 告 してもらう 調 定 作 成 し 決 裁 納 付 の 確 認 納 税 義 務 者 が 納 期 限 までに 金 融 機 関 で 納 付 完 納 未 納 納 税 義 務 者 に 督 促 状 送 付 ( 市 資 料 より) 51

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 地 方 税 法 2 地 方 税 法 施 行 令 1 船 橋 市 市 税 条 例 ( 以 下 市 税 条 例 という ) 1 船 橋 市 委 託 先 経 由 方 式 による 口 座 振 替 事 務 取 扱 要 領 3 地 方 税 法 施 行 規 則 2 市 税 に 関 する 文 書 の 様 式 を 定 1 船 橋 市 自 動 払 込 み 収 4 租 税 特 別 措 置 法 める 規 則 ( 以 下 市 税 文 書 様 納 事 務 取 扱 要 綱 5 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 式 規 則 という ) 2 船 橋 市 軽 自 動 車 税 の 6 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 3 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 則 4 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 程 課 税 保 留 事 務 取 扱 基 準 ( 以 下 軽 自 動 車 税 課 税 保 留 基 準 という ) 4 軽 自 動 車 税 減 免 に 関 する 取 扱 基 準 5 事 業 所 税 の 手 引 き (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 事 業 所 税 の 調 定 額 計 算 について 区 分 意 見 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 事 業 所 税 調 定 額 の 計 算 が 表 計 算 ソフトにより 作 成 されていることから 報 告 書 記 載 事 項 専 用 のパッケージソフト 等 の 導 入 あるいは 他 の 税 金 と 関 連 した 統 合 シ ステムの 導 入 により 調 定 額 の 計 算 を 行 うことが 望 まれる 市 の 措 置 状 況 措 置 されていない 市 の 今 後 の 方 針 市 では 平 成 28 年 1 月 からの 本 稼 働 を 目 指 して 税 務 システムの 設 計 開 発 を 進 めており それに 合 わせて 導 入 する 予 定 事 業 所 税 は 船 橋 市 内 に 所 在 する 事 務 所 事 業 所 等 において 行 う 法 人 又 は 個 人 の 事 業 に 対 して 課 税 されるもので 事 業 所 床 面 積 を 課 税 標 準 とする 資 産 割 と 従 業 者 給 与 総 額 を 課 税 標 準 とする 従 業 者 割 の 合 計 額 により 構 成 される 資 産 割 及 び 従 業 者 割 の 税 率 は 図 表 3 1 のとおりである 図 表 3-1 事 業 所 税 の 税 率 資 産 割 従 業 者 割 税 率 事 業 所 床 面 積 1 m2につき 600 円 従 業 者 給 与 総 額 の 100 分 の 0.25 ( 市 資 料 より 作 成 ) ( 注 )1. 船 橋 市 内 の 事 業 所 床 面 積 の 合 計 ( 非 課 税 部 分 を 除 く)が 1,000 m2 以 下 は 免 税 2. 船 橋 市 内 の 合 計 従 業 者 数 ( 非 課 税 適 用 者 を 除 く)が 100 人 以 下 は 免 税 税 制 課 税 制 係 に 事 業 所 税 調 定 額 の 計 算 方 法 について 確 認 したところ 従 来 と 同 様 に 表 計 算 ソフトに 資 産 割 従 業 者 割 の 算 定 に 必 要 なデータ( 事 業 所 床 面 積 従 業 者 給 与 等 )を 入 力 し 調 定 額 の 計 算 を 実 施 しているとの 回 答 を 得 た 調 定 額 の 算 定 がシステム 化 され 52

なかった 理 由 としては 市 の 汎 用 システムに 新 たなシステムを 組 み 込 むのが 困 難 であっ たこと また 事 業 所 税 の 調 定 件 数 が 年 間 620 件 程 度 に 留 まっており 人 的 に 対 応 不 能 な 水 準 になかったこと 等 が 挙 げられる しかし 表 計 算 ソフトは 計 算 式 の 誤 りや 計 算 範 囲 の 誤 り 等 により 調 定 額 が 正 確 に 行 われないリスクが 存 在 することは 否 定 できない なお 市 では 現 在 新 たな 税 務 システムの 設 計 開 発 を 進 めており 平 成 28 年 1 月 か らの 本 格 稼 働 を 目 指 している 税 制 課 では 新 たな 税 務 システムの 導 入 により 事 業 所 税 調 定 額 の 計 算 がシステム 対 応 で 実 施 出 来 るようにする 方 針 である 意 見 表 計 算 ソフトによる 事 業 所 税 の 調 定 額 算 定 は 誤 謬 リスクがあるため システム 化 によ り 当 該 リスクを 回 避 することが 望 まれる このため 現 在 進 行 中 の 新 たな 税 務 システム の 設 計 開 発 プロジェクトに 積 極 的 に 提 言 し 引 き 続 き 導 入 に 向 けての 対 応 を 進 める 必 要 があると 考 える この 際 は 費 用 対 効 果 を 考 慮 し 現 状 の 業 務 の 効 率 化 が 最 大 限 図 ら れるようにボトムアップで 実 務 担 当 職 員 の 意 見 を 汲 み 取 ることが 必 要 である 点 に 留 意 さ れたい イ. 事 業 所 税 の 網 羅 的 な 捕 捉 について 区 分 指 摘 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 納 税 義 務 の 有 無 の 基 準 となる 従 業 者 数 の 正 確 性 の 確 認 が 十 分 に 実 行 報 告 書 記 載 事 項 されておらず 検 証 を 行 う 必 要 がある 市 の 措 置 状 況 措 置 済 み( 但 し 下 記 のとおり 措 置 状 況 に 不 備 あり) 市 では 事 業 所 税 の 網 羅 的 な 捕 捉 を 行 うための 措 置 として 平 成 18 年 1 月 ( 平 成 17 年 度 )に 法 人 市 民 税 データから 従 業 者 数 100 名 以 上 の 事 業 者 リストを 抽 出 し 該 当 する 事 業 者 が 適 切 に 事 業 所 税 の 申 告 を 実 施 しているかの 検 証 を 行 った また 平 成 18 年 度 以 降 の 調 査 は 平 成 22 年 度 に 実 施 されているが 調 査 報 告 書 とい う 形 式 でその 結 果 が 取 りまとめられたものが 確 認 できなかった このことから 事 業 所 税 調 定 額 の 算 定 基 礎 となる 従 業 者 数 の 正 確 性 は 一 時 的 に 措 置 されたものの 継 続 した 措 置 は 行 なわれていないことが 分 かる なお 市 では 平 成 25 年 度 より 法 人 市 民 税 データを 参 考 にして 事 業 所 税 納 税 義 務 者 の 網 羅 的 な 捕 捉 に 努 めている すなわち 市 民 税 課 と 法 人 市 民 税 の 新 規 申 告 が 実 施 された 法 人 等 に 対 する 情 報 を 共 有 し 税 制 課 で 必 要 があると 認 めた 場 合 は 該 当 する 法 人 に 対 して 事 業 所 床 面 積 や 従 業 員 数 についての 調 査 を 実 施 している この 結 果 3 社 について 是 正 が 図 られ うち 2 社 については 過 年 度 分 の 徴 収 も 合 わせ て 実 施 されるなど 一 定 の 改 善 がみられる 53

指 摘 納 税 義 務 者 の 網 羅 的 な 捕 捉 のため 定 期 的 に 従 業 者 数 の 正 確 性 を 検 証 する 必 要 がある 検 証 方 法 については 一 定 時 点 における 一 括 検 証 毎 月 の 定 期 検 証 等 選 択 の 余 地 があ るが 毎 年 継 続 して 実 施 する 必 要 がある 点 に 留 意 されたい 意 見 検 証 結 果 については 調 査 報 告 書 などの 形 式 で 取 りまとめ 調 査 件 数 及 び 不 備 件 数 不 備 に 対 する 対 応 等 を 記 載 し その 証 跡 として 決 裁 を 得 ることが 望 ましい また 従 業 者 数 の 正 確 性 検 証 の 明 確 なルールが 定 められていない 場 合 職 員 に 手 続 実 施 の 有 無 ついて 裁 量 の 余 地 が 生 じ 定 期 的 な 検 証 が 実 施 されない 可 能 性 もある このた め 業 務 管 理 マニュアル 等 を 定 め( 業 務 管 理 マニュアル 作 成 に 係 る 意 見 については 2 その 他 の 事 項 エ. 業 務 管 理 マニュアルの 作 成 について を 参 照 ) これに 検 証 の 頻 度 や 方 法 等 を 定 めることが 望 ましい 2 その 他 の 事 項 ア. 課 税 保 留 の 取 扱 いについて 軽 自 動 車 税 は 納 税 義 務 者 からの 申 告 により 課 税 が 開 始 し 廃 棄 等 の 申 請 及 び 報 告 によ り 納 税 義 務 がなくなる このため 適 切 な 課 税 の 前 提 として 納 税 義 務 者 からの 適 時 適 切 な 申 告 が 行 なわれる 必 要 があるが 実 務 的 に 納 税 義 務 者 からの 申 告 が 失 念 される 場 合 がある この 場 合 軽 自 動 車 税 の 賦 課 及 び 徴 収 業 務 に 支 障 をきたすため 市 では 軽 自 動 車 税 課 税 保 留 基 準 を 定 め 所 有 者 が 市 外 に 転 出 している 場 合 等 の 一 定 の 条 件 に 該 当 する 軽 自 動 車 等 については 軽 自 動 車 税 の 課 税 を 一 時 的 に 保 留 している 市 では 課 税 保 留 とさ れた 軽 自 動 車 等 の 所 有 者 に 対 して 適 切 に 届 出 を 実 施 するように 通 知 するなどして 対 応 を 図 っているが 平 成 24 年 度 において 4,065 台 が 課 税 保 留 の 取 扱 いがなされている なお 軽 自 動 車 税 課 税 保 留 基 準 第 11 条 では 課 税 保 留 をしたまま 5 年 を 経 過 した 場 合 は 職 権 により 廃 車 とする 旨 が 規 定 されている これは 不 必 要 な 情 報 を 長 期 間 にわた り 管 理 することにより 事 務 負 担 が 増 加 しないよう 実 務 的 な 対 応 を 定 めたものである 平 成 24 年 度 において 軽 自 動 車 税 システム 上 課 税 保 留 とされているのは 図 表 3-2 に 示 したとおり 5,147 台 であるが このうち 1,082 台 については 軽 自 動 車 税 課 税 保 留 基 準 第 11 条 に 該 当 し 本 来 であれば 軽 自 動 車 税 システム 上 廃 車 処 理 を 実 施 すべきも のである しかし 実 務 上 軽 自 動 車 税 システム 上 の 廃 車 処 理 が 遅 れており 課 税 保 留 の 実 態 に 即 したものとなっていない 54

図 表 3-2 平 成 24 年 度 の 課 税 保 留 一 覧 軽 自 動 車 税 区 分 税 額 システム 上 職 権 廃 車 す 実 保 留 実 保 留 台 数 に ( 円 ) の 保 留 台 数 べき 台 数 台 数 対 する 税 額 ( 台 ) ( 台 ) ( 台 ) ( 千 円 ) 原 動 機 付 自 転 車 第 一 種 1,000 3,412 307 3,105 3,105 原 動 機 付 自 転 車 第 二 種 乙 1,200 117 18 99 118 原 動 機 付 自 転 車 第 二 種 甲 1,600 222 8 214 342 小 型 特 殊 自 動 車 農 耕 用 1,600 57 0 57 91 小 型 特 殊 自 動 車 その 他 4,700 9 5 4 18 ミニカー 2,500 13 0 13 32 軽 二 輪 2,400 112 70 42 100 自 動 二 輪 4,000 244 137 107 428 軽 四 輪 貨 物 自 家 用 4,000 562 353 209 836 軽 四 輪 乗 用 自 家 用 7,200 360 166 194 1,396 軽 四 輪 貨 物 営 業 用 3,000 32 16 16 48 トレーラー 2,400 7 2 5 12 合 計 5,147 1,082 4,065 6,530 ( 市 資 料 より) 指 摘 課 税 保 留 はあくまで 一 時 的 な 処 理 であるため 実 態 調 査 を 積 極 的 に 進 めて 課 税 保 留 の 解 消 を 図 る 必 要 がある また 課 税 保 留 後 5 年 経 過 した 場 合 は 軽 自 動 車 税 課 税 保 留 基 準 に 従 って 軽 自 動 車 税 システム 上 廃 車 処 理 を 行 う 必 要 がある イ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 があ る 軽 自 動 車 税 に 係 る 減 免 は 納 税 者 が 軽 自 動 車 減 免 申 請 書 を 作 成 し 市 に 提 出 すること により 申 請 が 行 われる 当 該 申 請 書 は 税 制 課 で 受 領 した 文 書 であるため 上 記 規 程 に 従 い 処 理 されなければならないが 申 請 書 を 確 認 したところ 文 書 収 受 印 の 押 印 はある が 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 がないものや 押 印 欄 への 押 印 がないも のが 散 見 された ただし 税 制 課 軽 自 動 車 税 係 より 平 成 25 年 度 から 文 書 管 理 の 強 化 を 図 り 上 記 の 問 題 点 は 解 消 されているとの 説 明 を 受 けた このため 平 成 25 年 度 の 軽 自 動 車 減 免 申 請 書 をサンプルで 確 認 したところ 文 書 収 受 印 が 押 印 され 記 入 欄 には 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 が 記 入 されており 押 印 欄 への 押 印 がなされていた 55

また 事 業 所 税 に 係 る 減 免 は 納 税 者 が 事 業 所 税 減 免 申 請 書 を 作 成 し 市 に 提 出 する ことにより 申 請 が 行 われる 当 該 減 免 申 請 書 は 税 制 課 で 受 領 した 文 書 であるため 上 記 規 程 に 従 い 処 理 されなければならないが 減 免 申 請 書 を 確 認 したところ 文 書 収 受 印 の 押 印 がないもの また 文 書 収 受 印 はあるが 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 がないものや 押 印 欄 への 押 印 がないものが 散 見 された 指 摘 収 受 した 文 書 等 は 文 書 管 理 規 程 に 従 い 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 を 記 入 し 押 印 欄 へ 押 印 する 必 要 がある 税 制 課 においては 既 に 対 応 が 図 られているが 今 後 も 継 続 して 適 切 な 文 書 管 理 を 実 施 する 必 要 がある 点 に 留 意 いただきたい なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である ウ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のと おり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 税 制 課 軽 自 動 車 税 係 における 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 取 扱 いを 確 認 したところ 施 錠 可 能 なキャビネットに 保 管 しているものの 業 務 時 間 外 の 施 錠 は 行 われていないとの 説 明 を 受 けた 指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 なキャビネットに 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある エ. 業 務 管 理 マニュアルの 作 成 について 税 制 課 税 制 係 は 事 業 所 税 の 調 定 収 納 督 促 に 係 る 業 務 を 担 当 している 業 務 実 施 に 当 たっては 業 務 の 流 れ 留 意 点 等 を 記 載 した 業 務 管 理 マニュアル 等 を 作 成 し これに 従 い 実 施 業 務 の 正 確 性 や 網 羅 性 等 を 担 保 することが 一 般 的 である しかし 税 制 課 税 制 係 においては 業 務 管 理 マニュアル 等 は 作 成 されておらず 前 任 者 からの 引 き 継 ぎや 研 修 会 の 出 席 等 で 得 た 知 識 を 共 有 することにより 業 務 が 実 施 されて いる 56

このため 現 状 では 各 職 員 により 実 施 される 業 務 の 均 一 化 が 図 れない 可 能 性 があり また 本 来 実 施 すべき 業 務 が 失 念 され 必 要 な 業 務 が 実 施 されないリスクが 存 在 する 業 務 管 理 マニュアル 等 が 作 成 された 場 合 は このような 問 題 が 解 消 され 職 員 が 異 動 と なった 場 合 も 業 務 引 き 継 ぎが 円 滑 に 実 施 されるため 有 益 な 情 報 になる 意 見 調 定 収 納 督 促 に 係 る 一 連 の 業 務 を 記 載 した 業 務 管 理 マニュアル 等 を 作 成 し 実 施 業 務 の 正 確 性 網 羅 性 等 を 確 認 することが 望 ましい オ. 減 免 申 請 書 の 記 載 不 備 について 事 業 所 税 の 減 免 については 市 税 条 例 第 158 条 に 定 められており 納 税 義 務 者 は 市 税 文 書 様 式 規 則 第 31 号 様 式 その 5 の 事 業 所 税 減 免 申 請 書 に 必 要 事 項 を 記 入 し 減 免 申 請 を 行 う 平 成 24 年 度 において 納 税 義 務 者 より 提 出 された 減 免 申 請 書 を 確 認 したところ 一 部 に 次 のような 文 書 記 載 上 の 不 備 が 発 見 された ( 文 書 記 載 上 の 不 備 事 項 ) ⅰ) 減 免 申 告 書 の 提 出 日 付 に 記 載 がない ⅱ) 納 税 義 務 者 の 押 印 がない ⅲ) 減 免 適 用 条 文 の 記 載 がない ⅳ) 減 免 対 象 施 設 の 記 載 がない 指 摘 減 免 申 請 書 は 納 税 義 務 者 が 記 載 するため 文 書 記 載 上 の 不 備 を 是 正 する 責 任 は 納 税 義 務 者 にある しかし 納 税 義 務 者 より 減 免 の 申 請 があった 場 合 には 職 員 が 減 免 申 請 書 の 内 容 を 吟 味 し 不 備 がある 場 合 は 申 請 者 に 対 して 修 正 するように 指 導 する 必 要 があ る 点 に 注 意 されたい カ. 督 促 状 について 納 税 者 が 市 税 を 納 期 限 までに 納 税 しない 場 合 市 税 条 例 第 20 条 に 従 い 納 期 限 後 30 日 以 内 に 督 促 状 を 送 付 しなければならない しかし 平 成 24 年 度 の 事 業 所 税 の 督 促 状 発 送 状 況 を 確 認 したところ 納 期 限 後 30 日 を 超 えて 督 促 状 が 発 送 されていることが 確 認 さ れた これは 実 務 的 には 30 日 以 内 に 督 促 状 を 発 送 可 能 であるものの 実 務 担 当 者 が 納 期 限 後 30 日 を 超 えた 場 合 に 督 促 状 の 発 送 を 行 う との 誤 った 認 識 を 持 っていたためであ る 57

指 摘 市 税 が 納 期 限 までに 納 税 されない 場 合 は 市 税 条 例 第 20 条 に 従 い 納 期 限 後 30 日 以 内 に 督 促 状 を 送 付 する 必 要 がある 58

4. 税 務 部 市 民 税 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 市 民 税 市 税 市 内 に 住 所 を 有 する 個 人 市 内 に 事 務 所 又 は 事 業 所 を 有 する 法 人 等 ( 個 人 市 民 税 ( 普 通 徴 収 )) 6 月 末 8 月 末 10 月 末 翌 1 月 末 ( 個 人 市 民 税 ( 特 別 徴 収 )) 6 月 から 翌 年 5 月 まで の 12 回 特 別 徴 収 実 施 者 が 納 税 義 務 者 か ら 徴 収 して 市 へ 納 付 ( 法 人 市 民 税 ) 事 業 年 度 終 了 の 日 か ら 2 ヶ 月 以 内 2 収 入 額 等 の 推 移 市 民 税 ( 現 年 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 46,016,574 45,253,767 47,380,145 収 入 額 45,008,959 44,351,046 46,558,758 不 納 欠 損 額 503 819 411 収 入 未 済 額 1,007,110 901,901 820,975 収 納 率 97.8% 98.0% 98.3% 従 事 職 員 数 38 人 41 人 40 人 ( 市 資 料 より) ( 注 ) 過 年 度 分 については 納 税 課 で 管 理 している 調 定 額 は 横 ばいであるが 収 納 率 は 毎 年 改 善 しており 結 果 として 収 入 額 が 増 加 していることが 分 かる 59

3 市 民 税 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 ( 個 人 住 民 税 ( 普 通 徴 収 )) 課 税 の 根 拠 資 料 の 提 出 市 申 告 書 確 定 申 告 書 公 的 年 金 等 支 払 報 告 書 給 与 支 払 報 告 書 ( 特 別 徴 収 分 を 除 く) 課 税 計 算 上 記 の 資 料 を 基 に 税 額 を 計 算 する 賦 課 決 定 通 知 書 の 送 付 税 額 が 決 定 したら 納 税 義 務 者 へ 税 額 決 定 納 税 通 知 書 を 送 付 する 納 付 方 法 は 納 付 書 での 納 入 口 座 振 替 ができる ( 個 人 住 民 税 ( 特 別 徴 収 )) 課 税 の 根 拠 資 料 の 提 出 給 与 支 払 報 告 書 ( 普 通 徴 収 分 を 除 く) 課 税 計 算 上 記 の 資 料 を 基 に 税 額 を 計 算 する 賦 課 決 定 通 知 書 の 送 付 税 額 が 決 定 したら 特 別 徴 収 実 施 者 へ 税 額 決 定 通 知 書 納 付 書 を 送 付 する ( 法 人 市 民 税 ) 申 告 書 の 送 付 市 から 法 人 提 出 用 の 申 告 書 納 付 書 を 送 付 する 課 税 計 算 法 人 が 決 算 額 に 基 づいて 税 務 署 へ 法 人 税 の 申 告 を 行 う 法 人 からの 申 告 納 付 税 務 署 に 申 告 した 法 人 税 額 に 基 づいて 市 へ 申 告 納 付 を 行 う ( 申 告 納 付 の 期 限 は 原 則 決 算 の 2 ヶ 月 後 まで) 内 容 確 認 市 は 申 告 書 の 内 容 が 正 しいか 納 付 額 が 正 しいか 精 査 し 誤 りがあれば 正 しい 額 で 申 告 納 付 させる 法 人 によって 決 算 日 が 決 められるため 毎 月 申 告 書 の 提 出 がある ( 市 資 料 より) 60

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 地 方 税 法 1 船 橋 市 市 税 条 例 1 船 橋 市 委 託 先 経 由 方 式 による 2 地 方 税 法 施 行 令 3 地 方 税 法 施 行 規 則 4 租 税 特 別 措 置 法 5 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 6 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 2 市 税 に 関 する 文 書 の 様 式 を 定 める 規 則 3 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 則 4 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 程 口 座 振 替 事 務 取 扱 要 領 2 船 橋 市 自 動 払 込 み 収 納 事 務 取 扱 要 綱 3 市 民 税 の 減 免 に 関 する 要 綱 4 降 雨 災 害 による 被 害 者 に 対 す る 市 税 の 減 免 要 領 5 風 雨 災 害 による 被 害 者 に 対 す る 市 民 税 の 減 免 要 領 6 船 橋 市 個 人 市 県 民 税 保 険 年 金 相 当 額 等 返 還 要 綱 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 個 人 市 民 税 法 人 市 民 税 の 減 免 申 請 書 記 載 漏 れ 保 管 書 類 について 区 分 指 摘 意 見 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 減 免 申 請 書 に 係 る 記 載 に 不 備 がある 場 合 は 申 請 者 に 訂 正 等 を 依 頼 報 告 書 記 載 事 項 すべきである また 個 人 市 民 税 においては 減 免 を 受 けようとする 事 由 を 証 明 する 書 類 を 申 請 書 に 添 付 し 適 切 に 保 管 されなければならな い 市 の 措 置 状 況 措 置 済 み( 但 し 下 記 のとおり 措 置 状 況 に 不 備 あり) 市 民 税 の 減 免 については 市 税 条 例 第 51 条 に 定 められており 納 税 義 務 者 は 市 税 文 書 様 式 規 則 第 31 号 様 式 その 1 の 市 ( 県 ) 民 税 減 免 申 請 書 に 必 要 事 項 を 記 入 し 減 免 申 請 を 行 う 市 の 措 置 状 況 を 確 認 するため 平 成 24 年 度 に 納 税 義 務 者 より 提 出 された 減 免 申 請 書 を 確 認 したところ 法 人 市 民 税 については 申 請 日 付 の 記 載 がないものが 発 見 され 個 人 市 民 税 については 減 免 申 請 の 金 額 の 記 載 がないものが 発 見 されるなど 文 書 記 載 上 の 不 備 が 散 見 された また 市 民 税 の 減 免 については 減 免 申 請 書 とともに 減 免 を 受 けようとする 事 由 を 証 明 する 書 類 を 添 付 して 提 出 する 必 要 がある( 市 税 条 例 第 51 条 第 2 項 )が 平 成 24 年 度 に おいて 納 税 義 務 者 より 提 出 された 減 免 申 請 書 を 確 認 したところ 個 人 市 民 税 について 減 免 申 請 上 の 必 要 書 類 ( 罹 災 証 明 書 )が 添 付 されていないものが 散 見 された 市 民 税 課 に 必 要 書 類 が 添 付 されていない 理 由 を 確 認 したところ 東 日 本 大 震 災 の 影 響 により 罹 災 証 明 を 発 行 することが 多 くなったため 危 機 管 理 課 より 罹 災 受 付 簿 を 月 次 で 入 手 し これを 罹 災 証 明 書 の 代 替 とし 別 途 保 管 しているとの 回 答 を 得 た 61

指 摘 減 免 を 受 けようとする 事 由 を 証 明 する 書 類 は 減 免 申 請 書 と 一 緒 に 保 管 し 適 切 な 減 免 申 請 手 続 が 行 われたことを 確 認 できるようにし 例 外 的 に 罹 災 受 付 簿 を 罹 災 証 明 書 の 代 替 とする 場 合 も 同 様 の 取 扱 いが 必 要 である また 減 免 申 請 書 は 納 税 義 務 者 が 記 載 するため 文 書 記 載 上 の 不 備 を 是 正 する 責 任 は 納 税 義 務 者 にあるが 納 税 義 務 者 より 減 免 の 申 請 があった 場 合 には 職 員 が 減 免 申 請 書 の 内 容 を 吟 味 し 不 備 がある 場 合 は 申 請 者 に 対 して 修 正 するように 指 導 する 必 要 があ る 点 に 注 意 されたい 2 その 他 の 事 項 ア. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 がある 法 人 市 民 税 に 係 る 減 免 は 納 税 者 が 法 人 市 民 税 減 免 申 請 書 を 作 成 し 法 人 市 民 税 申 告 書 とともに 市 に 提 出 することにより 申 請 が 行 われる 当 該 減 免 申 請 書 及 び 申 告 書 は 市 民 税 課 で 受 領 した 文 書 であるため 上 記 規 程 に 従 い 処 理 されなければならないが 減 免 申 請 書 及 び 申 告 書 を 確 認 したところ 文 書 収 受 印 の 押 印 がないもの また 文 書 収 受 印 はあるが 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 がないものや 押 印 欄 への 押 印 がないものが 散 見 された 指 摘 収 受 した 文 書 等 は 文 書 管 理 規 程 に 従 い 文 書 等 に 収 受 印 を 押 印 するとともに 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 を 記 入 し 押 印 欄 へ 押 印 する 必 要 がある なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である イ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のと おり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 市 民 税 課 における 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 取 扱 いを 確 認 したところ 施 錠 可 能 なキャビ ネットが 少 なく 業 務 時 間 外 の 施 錠 は 行 われていないとの 説 明 を 受 けた 62

指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 なキャビネットに 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある 63

5. 税 務 部 固 定 資 産 税 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 固 定 資 産 税 市 税 1 月 1 日 に 不 動 産 登 記 簿 上 に 所 有 者 とし 4 月 7 月 12 月 翌 年 2 月 末 て 登 記 されている 人 または 固 定 資 産 課 税 台 帳 ( 償 却 資 産 に ついては 償 却 資 産 課 税 台 帳 )に 所 有 者 とし て 登 録 されている 人 都 市 計 画 税 市 税 都 市 計 画 法 による 都 市 計 画 区 域 のうち 原 則 として 市 街 化 区 域 内 に 所 在 する 土 地 及 び 家 屋 固 定 資 産 税 とあわせ て 納 付 2 収 入 額 等 の 推 移 固 定 資 産 税 ( 現 年 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 34,302,907 34,431,169 32,814,965 収 入 額 33,772,892 33,933,353 32,375,108 不 納 欠 損 額 447 966 1,013 収 入 未 済 額 529,566 496,849 438,843 収 納 率 98.5% 98.6% 98.7% 従 事 職 員 数 50 人 49 人 53 人 ( 市 資 料 より) ( 注 ) 過 年 度 分 については 納 税 課 で 管 理 している 東 日 本 大 震 災 の 発 生 及 び 固 定 資 産 の 評 価 替 えの 影 響 により 平 成 24 年 度 の 調 定 額 は 減 少 したが 収 納 率 は 毎 年 改 善 していることが 分 かる 都 市 計 画 税 ( 現 年 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 7,401,762 7,362,289 6,994,401 収 入 額 7,269,704 7,239,517 6,890,429 不 納 欠 損 額 101 241 252 収 入 未 済 額 131,956 122,530 103,719 収 納 率 98.2% 98.3% 98.5% 従 事 職 員 数 50 人 49 人 53 人 ( 市 資 料 より) ( 注 ) 過 年 度 分 については 納 税 課 で 管 理 している 64

固 定 資 産 税 と 同 様 に 平 成 24 年 度 の 調 定 額 は 減 少 したが 収 納 率 は 毎 年 改 善 して いることが 分 かる 3 固 定 資 産 税 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 家 屋 土 地 償 却 資 産 家 屋 台 帳 登 記 所 からの 税 務 通 知 により 表 示 登 記 変 更 抹 消 処 理 土 地 台 帳 登 記 所 からの 税 務 通 知 により 表 示 登 記 変 更 抹 消 処 理 申 告 書 申 告 該 当 者 あてに 申 告 書 を 送 付 する 評 家 屋 台 帳 登 記 所 からの 税 務 通 知 により 所 有 権 移 転 処 理 土 地 台 帳 登 記 所 からの 税 務 通 知 により 所 有 権 移 転 処 理 申 告 書 賦 課 期 日 (1 月 1 日 ) 現 在 の 資 産 状 況 を 1 月 31 日 までに 申 告 家 屋 台 帳 現 地 調 査 により 現 況 評 価 する 土 地 台 帳 現 地 調 査 により 現 況 評 価 する ( 地 目 補 正 等 ) 申 告 書 申 告 内 容 を 審 査 する 価 格 ( 評 価 額 )を 算 定 する 家 屋 台 帳 新 築 軽 減 等 を 認 定 する 価 格 ( 評 価 額 )を 算 定 する 土 地 台 帳 住 宅 用 地 等 を 認 定 する 価 格 ( 評 価 額 )を 算 定 する 価 評 価 調 書 固 定 資 産 評 価 員 は 毎 年 3 月 31 日 までに 評 価 調 書 を 作 成 し 市 長 に 提 出 する 評 価 調 書 固 定 資 産 評 価 員 は 毎 年 3 月 31 日 までに 評 価 調 書 を 作 成 し 市 長 に 提 出 する 課 家 屋 土 地 課 税 台 帳 市 長 は 評 価 調 書 に 基 づいて 価 格 を 決 定 し 課 税 台 帳 に 登 録 する 償 却 資 産 課 税 台 帳 市 長 は 評 価 調 書 に 基 づいて 価 格 を 決 定 し 課 税 台 帳 に 登 録 する 家 屋 土 地 課 税 台 帳 課 税 標 準 額 を 算 定 する 償 却 資 産 課 税 台 帳 課 税 標 準 額 を 算 定 する 免 税 点 判 定 する 家 屋 土 地 名 寄 帳 所 有 者 ごとに 課 税 台 帳 をまとめて 名 寄 帳 を 作 成 する 課 税 標 準 額 を 合 計 して 免 税 点 の 判 定 をする 償 却 資 産 課 税 台 帳 課 税 計 算 をして 固 定 資 産 税 を 算 定 する 税 家 屋 土 地 名 寄 帳 課 税 計 算 をして 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 を 算 定 する 通 一 般 分 納 税 通 知 書 口 座 分 納 税 通 知 書 所 有 者 ごとに 納 税 通 知 書 を 作 成 する 一 般 納 付 用 と 口 座 振 替 用 に 分 類 する 知 一 般 分 納 税 通 知 書 口 座 分 納 税 通 知 書 一 般 分 口 座 分 の 納 税 通 知 書 を 印 刷 封 入 し 納 税 者 へ 送 付 3 関 連 する 法 令 等 の 概 要 ( 市 資 料 より) 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 地 方 税 法 2 地 方 税 法 施 行 令 3 地 方 税 法 施 行 規 則 4 租 税 特 別 措 置 法 5 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 6 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 1 船 橋 市 市 税 条 例 2 船 橋 市 都 市 計 画 税 条 例 3 市 税 に 関 する 文 書 の 様 式 を 定 める 規 則 4 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 則 5 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 程 1 船 橋 市 委 託 先 経 由 方 式 による 口 座 振 替 事 務 取 扱 要 領 2 船 橋 市 自 動 払 込 み 収 納 事 務 取 扱 要 綱 3 償 却 資 産 ( 固 定 資 産 税 )の 評 価 課 税 要 綱 4 固 定 資 産 税 の 減 免 取 扱 い 要 綱 5 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 減 免 事 務 取 扱 要 領 6 船 橋 市 固 定 資 産 評 価 要 領 ( 土 地 ) 7 船 橋 市 固 定 資 産 ( 家 屋 ) 評 価 事 務 取 扱 要 領 65

(2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 非 課 税 物 件 減 免 物 件 の 定 期 的 な 現 物 実 査 の 実 施 について 区 分 意 見 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 非 課 税 物 件 はその 使 用 用 途 等 に 変 更 がある 場 合 減 免 物 件 はその 事 報 告 書 記 載 事 項 由 が 消 滅 した 場 合 には それぞれ 課 税 対 象 となるが いずれも 納 税 者 による 申 告 方 式 となっている このような 状 況 で 市 は 非 課 税 物 件 及 び 減 免 物 件 について 定 期 的 な 現 物 実 査 を 実 施 していない 市 の 措 置 状 況 市 は 減 免 非 課 税 物 件 の 現 地 調 査 5 カ 年 計 画 ( 平 成 20 年 度 ~ 平 成 24 年 度 ) を 策 定 し 減 免 非 課 税 物 件 の 現 地 調 査 を 開 始 した この 5 カ 年 計 画 の 最 中 に 東 日 本 大 震 災 が 発 生 したことから 当 該 調 査 は 大 幅 に 遅 れることとなったが 調 査 の 結 果 減 免 非 課 税 の 非 該 当 物 件 が 確 認 され 是 正 が 図 られる 等 の 一 定 の 成 果 が 表 れている 市 の 今 後 の 方 針 市 は 減 免 非 課 税 物 件 の 現 地 調 査 5 カ 年 計 画 ( 平 成 25 年 度 ~ 平 成 29 年 度 ) を 策 定 し 引 き 続 き 現 地 調 査 を 実 施 する 方 針 平 成 20 年 度 から 平 成 24 年 度 にかけて 実 施 された 現 地 調 査 の 結 果 は 以 下 のとおりで ある 図 表 5-1 平 成 24 年 度 までの 現 地 調 査 結 果 減 免 非 課 税 対 象 物 件 調 査 結 果 減 免 非 課 税 の 現 地 調 査 期 間 ( 非 該 当 施 該 当 事 由 施 設 数 物 件 数 設 数 ) 自 治 会 館 集 会 所 平 成 18 年 5 月 ~8 月 132 158 5 公 衆 浴 場 平 成 19 年 6 月 ~11 月 20 61 18 防 火 水 槽 貯 水 槽 平 成 20 年 6 月 ~7 月 7 9 1 ゴミ 置 場 平 成 20 年 6 月 ~9 月 117 122 8 資 料 館 等 平 成 20 年 9 月 1 1 1 史 跡 記 念 碑 等 平 成 20 年 9 月 ~11 月 9 9 1 浄 化 槽 汚 水 処 理 場 平 成 22 年 7 月 ~11 月 28 29 2 社 会 福 祉 法 人 平 成 17 年 11 月 ~ 平 成 18 年 10 月 37 216 0 学 校 法 人 平 成 17 年 11 月 ~ 平 成 18 年 10 月 57 474 3 健 康 保 険 組 合 等 の 病 院 等 平 成 20 年 9 月 2 12 0 日 本 赤 十 字 平 成 20 年 9 月 1 5 0 墓 地 平 成 19 年 3 月 ~ 平 成 25 年 2 月 241 438 14 境 内 地 境 内 建 物 平 成 21 年 8 月 ~ 平 成 24 年 12 月 193 648 6 合 計 845 2,182 59 ( 市 資 料 より) 66

意 見 減 免 非 課 税 物 件 については 物 件 数 が 多 いため 現 地 調 査 は 長 期 的 な 視 点 から 確 認 を 行 うこととなる 当 初 策 定 された 5 カ 年 計 画 の 現 地 調 査 では 845 施 設 を 調 査 し うち 59 施 設 で 減 免 非 課 税 に 非 該 当 であることが 判 明 した これは 調 査 対 象 の 約 6.9%が 既 に 減 免 非 課 税 に 該 当 しなくなったにも 関 わらず 納 税 義 務 者 から 申 告 がされていな かったことになる なお 減 免 非 課 税 に 該 当 しなくなった 物 件 については 事 実 発 生 日 に 遡 及 して 課 税 が 行 われ 固 定 資 産 税 課 の 調 査 により 是 正 が 図 られる このため 減 税 非 課 税 物 件 の 現 地 調 査 は 継 続 して 実 施 することが 課 税 の 公 平 性 正 確 性 の 観 点 から 望 ましいと 考 えら れる 現 地 調 査 については 多 大 な 労 力 を 必 要 とするため 費 用 対 効 果 を 考 慮 し 物 件 ごとに 調 査 方 法 を 変 えることにより 柔 軟 な 対 応 を 図 ることが 望 まれる 例 えば 施 設 であれ ば 文 書 により 実 態 調 査 を 行 うことも 有 用 な 手 段 であると 考 えられるし 後 に 2その 他 の 事 項 ウ. 航 空 写 真 による 経 年 変 化 調 査 実 施 報 告 の 決 裁 について で 記 載 する 土 地 経 年 変 化 の 調 査 で 使 用 している 航 空 写 真 を 利 用 することも 有 用 な 手 段 であると 考 えられ る イ. 課 税 保 留 物 件 の 早 期 解 消 について 区 分 指 摘 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 不 動 産 登 記 簿 に 登 記 されているが 現 存 しない 土 地 を 課 税 保 留 とし 一 報 告 書 記 載 事 項 時 的 に 非 課 税 としているが その 原 因 が 調 査 されないまま 放 置 されて いる 市 の 措 置 状 況 措 置 されていない 市 の 今 後 の 方 針 原 因 を 調 査 し 措 置 を 図 る 土 地 に 係 る 固 定 資 産 税 は 原 則 として 不 動 産 登 記 簿 をもとに 賦 課 される しかし 不 動 産 登 記 簿 に 記 載 はあるが 現 存 しない 不 動 産 が 存 在 する 場 合 があり この 場 合 原 因 が 解 明 されるまで 一 時 的 に 課 税 保 留 している なお 課 税 保 留 については 地 方 税 法 や 条 例 で 定 められている 処 理 ではないため 課 税 保 留 とする 法 的 根 拠 はなく 実 務 上 あいまいな 取 扱 いとなっている このため 課 税 保 留 物 件 については 早 急 に 調 査 を 実 施 し 課 税 すべきであるが 市 は 平 成 17 年 度 の 指 摘 について 措 置 していない 平 成 24 年 度 において 課 税 保 留 とされている 物 件 について 課 税 保 留 対 象 面 積 が 多 い 上 位 10 名 及 び 合 計 面 積 は 以 下 のとおりである 67

図 表 5-2 課 税 保 留 状 況 所 有 者 課 税 保 留 対 象 面 積 (m2) A 4,958.00 B 4,786.00 C 2,818.00 D 604.00 E 522.00 F 449.00 G 449.00 H 419.00 I 371.16 J 337.00 その 他 (65 名 ) 5,817.70 合 計 21,530.86 ( 市 資 料 より) 市 は 課 税 保 留 解 消 に 向 けての 課 税 保 留 物 件 一 覧 表 を 作 成 し 進 捗 管 理 を 行 うべきであ るが このような 一 覧 表 は 作 成 されておらず 課 税 保 留 解 消 の 進 捗 管 理 も 実 施 していな かった 図 5 2 の 資 料 は 今 回 の 包 括 外 部 監 査 にあたり 作 成 されたものである なお 固 定 資 産 税 課 より この 資 料 を 作 成 するにあたり 課 税 保 留 開 始 当 時 の 決 裁 伺 書 を 確 認 したが 年 度 の 古 い 物 件 については 課 税 保 留 とした 理 由 が 記 載 されていなかったとの 回 答 を 得 た 図 表 5-2 では 市 全 体 で 課 税 保 留 している 物 件 のうち 対 象 面 積 の 多 い 所 有 者 上 位 3 名 で 58%を 占 めることが 分 かる このため 当 該 3 名 の 調 査 を 実 施 するだけで 課 税 保 留 物 件 は 大 幅 に 減 少 する 結 果 となる 固 定 資 産 税 課 に 課 税 保 留 が 解 消 しない 理 由 について 質 問 したところ 物 件 所 有 者 が 不 動 産 登 記 簿 を 訂 正 する 際 に 土 地 が 現 存 しないことについて 疎 明 する 必 要 があるが そ の 経 緯 が 不 明 となっており 不 動 産 登 記 簿 を 訂 正 することが 実 務 的 に 困 難 になっている ことが 主 たる 要 因 になっているのではないか との 回 答 を 得 た 指 摘 課 税 保 留 は 地 方 税 法 及 び 条 例 等 で 認 められた 処 理 ではないため 原 則 として 実 施 すべ きでなく 不 動 産 登 記 簿 上 の 所 有 者 に 対 して 不 動 産 登 記 簿 上 記 載 された 物 件 に 課 税 さ れるべきである なお 例 外 的 に 課 税 保 留 という 処 理 が 必 要 な 状 況 であれば 取 扱 いを 明 確 に 定 め 納 税 者 間 の 公 平 性 が 保 たれなければならない また 課 税 保 留 は 一 時 的 な 取 扱 いであるため 早 期 に 実 態 調 査 を 行 い 適 切 な 課 税 が 実 施 されるようにする 必 要 が ある 68

しかし 物 件 所 有 者 が 不 動 産 登 記 簿 を 訂 正 することが 実 務 上 困 難 な 状 況 は もはや 市 として 対 応 不 能 な 状 況 にあると 考 えられることから 実 態 調 査 後 は 費 用 対 効 果 を 勘 案 し て 適 切 に 対 応 されることが 必 要 である 点 に 留 意 されたい 2 その 他 の 事 項 ア. 非 課 税 申 請 書 の 記 載 不 備 について 固 定 資 産 税 の 非 課 税 の 適 用 については 市 税 条 例 第 55 条 から 第 58 条 に 定 められてお り 納 税 義 務 者 は 市 税 文 書 様 式 を 規 則 第 40 号 様 式 その 1( 土 地 家 屋 ) その 2( 償 却 資 産 ) の 固 定 資 産 税 非 課 税 申 請 書 に 必 要 事 項 を 記 入 し 非 課 税 申 請 を 行 う 平 成 24 年 度 におい て 納 税 義 務 者 より 提 出 された 非 課 税 申 請 書 を 確 認 したところ 申 告 書 の 申 請 日 付 に 記 載 がないものが 散 見 された また 市 税 文 書 様 式 規 則 第 40 号 様 式 その 1 では 非 課 税 規 定 に 該 当 しなくなった 場 合 は 納 税 義 務 者 が 市 に 対 して 直 ちに 申 告 する 旨 の 文 言 が 記 載 されているが 当 該 文 言 を 削 除 している 非 課 税 申 告 書 が 発 見 された これは 納 税 義 務 者 が 当 該 文 言 を 削 除 して 申 告 してきたが 職 員 が 特 段 留 意 せず 申 告 書 を 取 り 扱 ったために 生 じたものである 図 表 5-3 非 課 税 申 請 書 の 文 言 ( 様 式 上 の 記 載 ) 下 記 のとおり 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 の 非 課 税 規 定 の 適 用 を 受 けたく 申 請 致 します なお 非 課 税 規 定 に 該 当 しなくなった 場 合 は 直 ちに 申 告 致 します ( 発 見 された 非 課 税 申 請 書 ) 下 記 のとおり 固 定 資 産 税 都 市 計 画 税 の 非 課 税 規 定 の 適 用 を 受 けたく 申 請 致 します なお 非 課 税 規 定 に 該 当 しなくなった 場 合 は 直 ちに 申 告 致 します 指 摘 非 課 税 申 告 書 は 市 税 文 章 様 式 規 則 40 号 様 式 により 申 告 されるべきであり 様 式 上 に 定 められている 文 言 を 削 除 すべきではない このように 文 言 を 削 除 した 非 課 税 申 請 書 に 基 づき 非 課 税 認 定 をした 場 合 は 非 課 税 規 定 に 該 当 しなくなった 際 に 市 が 納 税 者 から 申 告 することは 不 要 であると 認 めたこととなる 可 能 性 がある また 納 税 者 の 申 告 意 識 を 不 用 意 に 低 下 させることとなり 望 ましくない よって このような 非 課 税 申 請 は 認 め るべきではなく 直 ちに 是 正 する 必 要 がある また 非 課 税 申 告 書 は 納 税 義 務 者 が 記 載 するため 文 書 記 載 上 の 不 備 を 是 正 する 責 任 は 納 税 義 務 者 にあるが 納 税 義 務 者 より 非 課 税 の 申 請 があった 場 合 には 職 員 が 申 請 書 の 内 容 を 吟 味 し 不 備 がある 場 合 は 申 請 者 に 対 して 修 正 するように 指 導 する 必 要 があ る 点 に 注 意 されたい 69

イ. 減 免 申 請 書 の 記 載 不 備 について 固 定 資 産 税 の 減 免 については 市 税 条 例 第 71 条 に 定 められており 納 税 義 務 者 は 市 税 文 書 様 式 規 則 第 31 号 様 式 その 2 に 必 要 事 項 を 記 入 し 減 免 申 請 を 行 う 平 成 24 年 度 に おいて 納 税 義 務 者 より 提 出 された 減 免 申 請 書 を 確 認 したところ 一 部 に 次 のような 文 書 記 載 上 の 不 備 が 発 見 された ( 文 書 記 載 上 の 不 備 事 項 ) ⅰ) 申 請 書 の 申 請 日 付 に 記 載 がない ⅱ) 減 免 の 申 請 物 件 の 記 載 がない 指 摘 固 定 資 産 税 減 免 申 請 書 は 納 税 義 務 者 が 記 載 するため 文 書 記 載 上 の 不 備 を 是 正 する 責 任 は 納 税 義 務 者 にあるが 納 税 義 務 者 より 減 免 の 申 請 があった 場 合 には 職 員 が 申 請 書 の 内 容 を 吟 味 し 不 備 がある 場 合 は 申 請 者 に 対 して 修 正 するように 指 導 する 必 要 があ る 点 に 注 意 されたい ウ. 航 空 写 真 による 経 年 変 化 調 査 実 施 報 告 の 決 裁 について 固 定 資 産 税 課 では 固 定 資 産 税 賦 課 の 網 羅 性 を 確 認 するため 航 空 写 真 により 経 年 変 化 調 査 を 実 施 している 航 空 写 真 は 毎 年 12 月 末 から 翌 年 1 月 初 めにかけて 市 内 全 域 を 撮 影 し 前 年 の 写 真 と 比 較 することにより 一 年 間 の 物 件 の 移 動 を 把 握 するものである 固 定 資 産 税 課 では 固 定 資 産 を 評 価 し 評 価 額 に 対 して 課 税 を 行 ない 納 税 者 に 対 し て 納 税 通 知 書 を 送 付 することとなるため 航 空 写 真 による 経 年 変 化 調 査 に 係 る 決 裁 は 固 定 資 産 を 評 価 する 時 点 までに 完 了 している 必 要 がある しかし 平 成 24 年 度 における 航 空 写 真 による 経 年 変 化 調 査 実 施 報 告 の 起 案 及 び 決 裁 日 を 確 認 したところ 平 成 25 年 10 月 7 日 となっていることが 確 認 された このため 固 定 資 産 税 課 に 平 成 24 年 度 におけるスケジュールを 確 認 したところ 以 下 のとおりであるとの 回 答 を 得 た 図 表 5-4 航 空 写 真 による 調 査 実 施 のスケジュール ( 平 成 24 年 ) あるべき 決 裁 日 ( 平 成 25 年 ) 12/27 航 空 写 真 撮 影 1/ 下 旬 ~2 月 中 旬 調 査 日 程 4/5 納 税 通 知 書 発 送 日 10/7 調 査 実 施 報 告 書 の 起 案 及 び 決 栽 日 ( 注 )1. 実 線 は 平 成 24 年 度 のスケジュールを 示 している 2. 点 線 は 調 査 実 施 報 告 書 のあるべき 決 裁 タイミングを 示 している ( 市 資 料 より) 70

指 摘 固 定 資 産 税 の 納 税 通 知 書 が 納 税 者 に 発 送 されるのが 4 月 であるため 航 空 写 真 による 経 年 変 化 調 査 実 施 報 告 は 遅 くとも 3 月 中 に 作 成 され 決 裁 される 必 要 がある 意 見 航 空 写 真 撮 影 後 調 査 までの 日 数 が 少 なく 3 月 中 の 調 査 終 了 が 実 務 的 に 難 しいのであ れば 航 空 写 真 の 撮 影 日 を 前 倒 し 調 査 を 実 施 することも 考 慮 する 必 要 があると 考 える エ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のと おり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 固 定 資 産 税 課 における 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 取 扱 いを 確 認 したところ 施 錠 可 能 なキャ ビネットに 保 管 しているものの 一 部 鍵 の 行 方 が 不 明 なものがあり 業 務 時 間 外 の 施 錠 は 行 われていないとの 説 明 を 受 けた 指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 なキャビネットに 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある 71

6. 税 務 部 納 税 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 3. 税 務 部 税 制 課 4. 税 務 部 市 民 税 課 5. 税 務 部 固 定 資 産 税 課 の(1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 を 参 照 2 収 入 額 等 の 推 移 軽 自 動 車 税 ( 過 年 度 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 44,261 44,835 42,883 収 入 額 6,655 8,197 8,626 不 納 欠 損 額 6,820 6,350 5,699 収 入 未 済 額 30,786 30,287 28,557 収 納 率 15.0% 18.3% 20.1% 従 事 職 員 数 48 人 40 人 38 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) 19 19 111 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 218 439 627 執 行 停 止 中 の 時 効 522 436 283 5 年 時 効 6,060 5,455 4,676 合 計 6,820 6,350 5,699 ( 市 資 料 より) ( 注 )1. 現 年 分 については 税 制 課 で 管 理 している 2. 平 成 22 年 度 の 従 事 職 員 数 は 債 権 回 収 対 策 室 を 含 む 収 納 率 は 低 いものの 毎 年 改 善 しており 結 果 として 収 入 未 済 額 が 減 少 傾 向 にある ことが 分 かる 不 納 欠 損 額 のほとんどが 5 年 時 効 によるものであることが 分 かる 事 業 所 税 ( 過 年 度 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 1,326 863 2,558 収 入 額 463-689 不 納 欠 損 額 - - - 収 入 未 済 額 863 863 1,868 収 納 率 34.9% 0.0% 27.0% 従 事 職 員 数 48 人 40 人 38 人 ( 市 資 料 より) ( 注 )1. 現 年 度 分 については 税 制 課 で 管 理 している 2. 平 成 22 年 度 の 従 事 職 員 数 は 債 権 回 収 対 策 室 を 含 む 調 定 額 が 少 ないため 他 の 市 税 と 比 較 し 収 入 未 済 額 が 少 ないことが 分 かる 72

市 民 税 ( 過 年 度 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 3,325,555 3,457,916 3,431,136 収 入 額 741,300 752,330 749,038 不 納 欠 損 額 124,992 172,732 241,630 収 入 未 済 額 2,459,263 2,532,853 2,440,467 収 納 率 22.3% 21.8% 21.8% 従 事 職 員 数 48 人 40 人 38 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) 11,361 18,576 19,759 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 8,893 25,119 37,835 執 行 停 止 中 の 時 効 11,518 19,359 12,600 5 年 時 効 93,218 109,676 171,434 合 計 124,992 172,732 241,630 ( 市 資 料 より) ( 注 )1. 現 年 分 については 市 民 税 課 で 管 理 している 2. 平 成 22 年 度 の 従 事 職 員 数 は 債 権 回 収 対 策 室 を 含 む 収 納 率 は 20% 台 前 半 と 低 く 改 善 が 見 られない 状 況 にあることが 分 かる 不 納 欠 損 額 の 内 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 が 増 加 しているが 生 活 保 護 費 受 給 者 の 調 査 を 徹 底 し 適 宜 執 行 停 止 を 実 施 しているためであるとの 回 答 を 得 た 不 納 欠 損 額 の 多 くが 5 年 時 効 によるものであり 平 成 23 年 度 において 1 億 円 を 超 え 平 成 24 年 度 においては 前 年 比 1.5 倍 にまで 増 加 していることが 分 かる 固 定 資 産 税 ( 過 年 度 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 1,685,117 1,692,819 1,662,918 収 入 額 495,610 470,521 474,858 不 納 欠 損 額 34,036 48,428 73,858 収 入 未 済 額 1,155,470 1,173,869 1,114,201 収 納 率 29.4% 27.8% 28.6% 従 事 職 員 数 48 人 40 人 38 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) 2,583 2,627 4,426 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 6,623 16,226 37,520 執 行 停 止 中 の 時 効 1,967 5,102 3,433 5 年 時 効 22,861 24,472 28,479 合 計 34,036 48,428 73,858 ( 市 資 料 より) ( 注 )1. 現 年 分 については 固 定 資 産 税 課 で 管 理 している 2. 平 成 22 年 度 の 従 事 職 員 数 は 債 権 回 収 対 策 室 を 含 む 73

収 納 率 は 30% 弱 と 低 く 改 善 が 見 られない 状 況 にあることが 分 かる 不 納 欠 損 額 の 内 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 が 増 加 しているが 生 活 保 護 費 受 給 者 の 調 査 を 徹 底 し 適 宜 執 行 停 止 を 実 施 しているためであるとの 回 答 を 得 た 不 納 欠 損 額 の 多 くが 5 年 時 効 によるものであり 年 々 増 加 していることが 分 かる 都 市 計 画 税 ( 過 年 度 分 ) ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 431,995 430,400 418,782 収 入 額 126,676 119,940 116,202 不 納 欠 損 額 8,268 12,115 18,588 収 入 未 済 額 297,050 298,344 283,992 収 納 率 29.3% 27.9% 27.7% 従 事 職 員 数 48 人 40 人 38 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) 278 508 1,053 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 1,722 4,178 9,574 執 行 停 止 中 の 時 効 511 1,313 876 5 年 時 効 5,755 6,114 7,084 合 計 8,268 12,115 18,588 ( 市 資 料 より) ( 注 )1. 現 年 度 分 については 固 定 資 産 税 課 で 管 理 している 2. 平 成 22 年 度 の 従 事 職 員 数 は 債 権 回 収 対 策 室 を 含 む 固 定 資 産 税 と 同 様 で 収 納 率 は 30% 弱 と 低 く 改 善 が 見 られない 状 況 にあることが 分 かる 不 納 欠 損 額 の 多 くが 5 年 時 効 によるものであることが 分 かる 図 表 6-1 は 平 成 24 年 度 における 市 税 滞 納 金 額 の 多 い 10 先 について 滞 納 金 額 滞 納 税 目 滞 納 年 度 差 押 の 有 無 についてまとめたものである 図 表 6-1 滞 納 金 額 上 位 10 件 ( 単 位 : 千 円 ) 順 位 滞 納 金 額 滞 納 税 目 滞 納 年 度 差 押 の 有 無 1 104,194 固 定 資 産 税 平 成 8~24 年 度 有 2 43,310 市 民 税 平 成 2 年 度 有 3 41,245 市 民 税 平 成 13 16 年 度 有 4 38,827 市 民 税 平 成 10~22 年 度 有 5 37,109 市 民 税 固 定 資 産 税 平 成 18~24 年 度 無 6 36,927 市 民 税 固 定 資 産 税 平 成 5 16~24 年 度 有 7 22,429 市 民 税 固 定 資 産 税 平 成 23 24 年 度 有 8 21,826 市 民 税 平 成 2 年 度 有 9 18,287 市 民 税 固 定 資 産 税 平 成 20~24 年 度 有 10 15,319 市 民 税 固 定 資 産 税 平 成 18~24 年 度 有 ( 市 資 料 より) 74

滞 納 金 額 上 位 10 先 は 市 民 税 及 び 固 定 資 産 税 により 構 成 されることが 分 かる 古 いものは 平 成 2 年 度 に 発 生 し 20 年 以 上 経 過 しているものがあることが 分 かる 3 納 税 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 納 税 課 納 入 通 知 書 等 送 付 納 入 者 納 付 市 内 にある 指 定 金 融 機 関 等 1 領 収 済 通 知 書 2 収 納 日 計 表 3 資 金 市 外 にある 指 定 金 融 機 関 1 領 収 済 通 知 書 2 資 金 市 外 にある 収 納 代 理 金 融 機 関 1 領 収 済 通 知 書 2 資 金 翌 営 業 日 午 前 10 時 まで 翌 々 営 業 日 まで 指 定 金 融 機 関 取 り ま と め 店 ( 千 葉 銀 行 船 橋 支 店 ) 翌 々 営 業 日 まで 収 納 代 理 金 融 機 関 取 りまとめ 店 1 領 収 済 通 知 書 2 収 納 日 計 表 3 資 金 翌 営 業 日 午 前 10 時 まで 翌 営 業 日 ( 千 葉 銀 行 船 橋 市 役 所 出 張 所 を 経 由 ) 会 計 課 翌 営 業 日 ( 消 し 込 みデータの 作 成 ) 情 報 シ ス テ ム 課 消 し 込 みデータ 作 成 当 日 の 午 後 5 時 15 分 以 降 消 し 込 み 処 理 ( 財 務 会 計 システムに 反 映 ) 75

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 地 方 税 法 1 船 橋 市 市 税 条 例 1 船 橋 市 委 託 先 経 由 方 式 によ 2 地 方 税 法 施 行 令 3 地 方 税 法 施 行 規 則 4 租 税 特 別 措 置 法 5 租 税 特 別 措 置 法 施 行 令 6 租 税 特 別 措 置 法 施 行 規 則 2 船 橋 市 都 市 計 画 税 条 例 3 市 税 に 関 する 文 書 の 様 式 を 定 める 規 則 4 船 橋 市 市 税 等 収 納 事 務 の 委 託 に 関 する 基 準 を 定 める 規 則 5 船 橋 市 納 税 貯 蓄 組 合 規 則 6 船 橋 市 手 数 料 条 例 7 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 則 8 船 橋 市 口 座 振 替 収 納 事 務 取 扱 規 程 る 口 座 振 替 事 務 取 扱 要 領 2 船 橋 市 自 動 払 込 み 収 納 事 務 取 扱 要 綱 3 滞 納 整 理 の 方 針 4 船 橋 市 執 行 停 止 マニュアル 5 船 橋 市 税 の 分 割 納 付 に 関 する 取 扱 基 準 ( 以 下 市 税 分 納 基 準 という ) (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 延 滞 金 の 管 理 について 区 分 指 摘 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 市 税 の 滞 納 に 対 する 延 滞 金 について 年 度 末 の 総 額 を 把 握 してい 報 告 書 記 載 事 項 ない 市 の 措 置 状 況 措 置 されていない 市 の 今 後 の 方 針 市 では 平 成 28 年 1 月 からの 本 稼 働 を 目 指 して 税 務 システムの 設 計 開 発 を 進 めており それに 合 わせて 検 討 を 実 施 する 指 摘 延 滞 金 は 収 納 時 に 調 定 される( 財 務 規 則 第 30 条 第 2 条 第 4 号 )が 将 来 的 に 調 定 され る 金 額 を 把 握 するために 定 期 的 に 延 滞 金 総 額 を 把 握 する 必 要 がある なお 市 では 新 規 税 務 システムの 設 計 開 発 プロジェクトが 発 足 しているため 現 在 のシステム 上 で 対 応 できていないのであれば 当 該 プロジェクトに 積 極 的 に 提 言 する 必 要 がある イ. 担 保 徴 取 について 区 分 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 報 告 書 記 載 事 項 市 の 措 置 状 況 指 摘 市 税 の 分 納 が 実 施 される 場 合 に 担 保 の 徴 取 が 行 われていない 措 置 済 み( 但 し 下 記 のとおり 措 置 状 況 に 不 備 あり) 地 方 税 法 第 15 条 又 は 第 15 条 の 5 の 規 定 により 徴 収 を 猶 予 し 又 は 差 押 財 産 の 換 価 を 猶 予 する 場 合 には 原 則 として 担 保 又 は 保 証 を 徴 取 する 必 要 があり( 地 方 税 法 第 16 条 ) 市 税 分 納 基 準 においても 原 則 として 担 保 を 徴 取 することが 規 定 されている 但 し 猶 予 に 係 る 金 額 が 50 万 円 以 下 である 場 合 又 は 担 保 を 徴 することができない 特 別 な 事 情 があ る 場 合 は 担 保 の 徴 取 が 猶 予 される( 地 方 税 法 第 16 条 第 1 項 但 書 ) 76

担 保 及 び 保 証 の 徴 取 状 況 につき 納 税 課 に 確 認 したところ 実 務 的 には 納 税 義 務 者 が 担 保 とする 財 産 を 有 している 場 合 が 少 ない 等 の 理 由 により 担 保 及 び 保 証 を 徴 取 するこ とが 極 めて 少 ないとの 回 答 を 得 た 担 保 及 び 保 証 を 徴 取 できない 場 合 は 市 税 の 分 納 を 認 めるべきではないと 考 えられるが 納 税 課 では 地 方 税 法 第 16 条 第 1 項 但 書 の 特 別 な 事 情 がある 場 合 に 該 当 するとし 担 保 を 徴 取 できない 場 合 でも 分 納 を 認 めている なお この 場 合 どのような 特 別 な 事 情 があるのかを 文 書 化 する 必 要 があると 考 え られるが 後 述 する 2その 他 の 事 項 イ. 徴 収 猶 予 申 請 書 等 の 記 載 不 備 について ウ. 市 税 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 について に 記 載 したとおり 文 書 化 が 行 われていない 指 摘 徴 収 猶 予 換 価 猶 予 を 認 める 場 合 は 地 方 税 法 第 16 条 に 従 い 担 保 保 証 を 徴 取 すべき である また 市 税 分 納 基 準 に 基 づく 分 納 申 請 を 承 認 する 場 合 は 同 基 準 に 従 って 担 保 を 徴 取 すべきである 意 見 納 税 義 務 者 より 徴 取 すべき 担 保 や 保 証 がない 場 合 は 原 則 として 納 税 義 務 者 の 申 請 を 認 めるべきではないが 例 外 的 に 申 請 を 認 める 場 合 は 担 保 の 有 無 に 関 する 確 認 の 経 緯 代 替 の 対 応 等 を 文 書 化 すべきであると 考 える ウ. 滞 納 処 分 について 区 分 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 報 告 書 記 載 事 項 市 の 措 置 状 況 指 摘 市 税 の 延 滞 金 が 督 促 状 を 発 した 日 から 起 算 して 10 日 が 経 過 して 納 付 等 に 至 らない 場 合 でも 滞 納 処 分 が 実 施 されていない 滞 納 処 分 を 行 なっていない 高 額 市 税 納 税 者 について 財 産 があるため に 執 行 停 止 ができない 状 態 にあると 考 えられるが 財 産 の 差 押 が 実 施 されていない 措 置 済 み( 但 し 下 記 のとおり 措 置 状 況 に 不 備 あり) 地 方 税 法 第 331 条 第 1 項 及 び 債 権 管 理 条 例 第 8 条 第 1 項 では 納 税 者 が 督 促 を 受 けた にもかかわらず 完 納 しない 場 合 に 滞 納 処 分 を 実 施 しなければならない 旨 が 定 められて いる 納 税 課 に 滞 納 処 分 の 実 施 状 況 を 確 認 したところ 滞 納 処 分 の 実 績 は 極 めて 低 い 状 態 であるとの 回 答 を 得 た 滞 納 金 額 が 10 百 万 円 を 超 える 滞 納 者 で 差 押 が 実 施 されていないものの 一 覧 は 図 表 6 2 のとおりである 77

図 表 6-2 差 押 未 実 施 の 滞 納 者 リスト 滞 納 者 滞 納 金 額 ( 本 税 のみ) 滞 納 税 目 滞 納 年 度 A 37,109 千 円 市 県 民 税 固 定 資 産 税 平 成 18~24 年 度 B 12,768 千 円 市 県 民 税 平 成 24 年 度 C 11,338 千 円 市 県 民 税 固 定 資 産 税 平 成 22~24 年 度 ( 市 資 料 より) 滞 納 者 A については 配 偶 者 死 亡 による 多 額 の 相 続 税 の 支 払 いに 長 期 間 有 したことな どから 高 額 の 課 税 がされている なお 本 人 が 高 齢 で 年 金 生 活 であり 差 押 可 能 な 財 産 が 無 い 状 況 が 継 続 している 滞 納 者 B については 課 税 対 象 の 収 入 が 雑 所 得 であり 勤 務 先 が 不 明 となっている 雑 所 得 の 内 容 は 土 地 の 競 売 により 得 た 収 入 であることがわかるものの 催 告 文 書 等 の 郵 便 物 が 返 戻 され 居 住 地 が 不 明 な 状 況 である 滞 納 者 C については 本 人 からの 納 付 計 画 に 基 づき 分 納 を 実 施 したものの 納 付 不 履 行 に 陥 った 財 産 状 況 を 精 査 のうえ 差 押 執 行 を 予 定 している また 市 税 の 差 押 執 行 状 況 は 1. 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 概 要 (3) 公 金 徴 収 一 元 化 による 実 績 の 概 要 図 表 1-14 に 記 載 のとおりであり 平 成 20 年 度 以 降 の 債 権 の 差 押 人 数 が 増 加 傾 向 にあるが その 内 訳 をみると 所 得 税 還 付 金 の 差 押 が 増 加 する 一 方 で 預 金 の 差 押 件 数 が 減 少 している 所 得 税 還 付 金 の 差 押 が 必 ずしも 収 納 率 の 向 上 に 貢 献 しないことは 1. 公 金 徴 収 一 元 化 に 係 る 財 務 に 関 する 事 務 の 概 要 (3) 公 金 徴 収 一 元 化 による 実 績 の 概 要 で 述 べたとおり であり 納 税 者 の 納 税 意 識 向 上 のためには 預 金 の 差 押 を 増 加 させる 必 要 があると 考 えら れる しかし 市 ではこのような 対 応 が 図 られていない 指 摘 地 方 税 法 第 331 条 第 1 項 及 び 債 権 管 理 条 例 第 8 条 第 1 項 に 従 い 督 促 状 を 発 した 日 か ら 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 までに 収 納 されていない 場 合 は 滞 納 処 分 を 行 なわなけれ ばならない また 滞 納 処 分 が 実 施 できない 状 況 にあり 執 行 停 止 の 要 件 に 該 当 するの であれば 適 宜 執 行 停 止 の 処 理 を 行 わなければならない 意 見 収 納 率 向 上 のために 差 押 件 数 を 増 加 させることが 重 要 であり 市 は 一 定 の 実 績 を 残 し ていると 考 えられる しかし 差 押 の 内 容 によっては 必 ずしも 収 納 率 の 向 上 に 貢 献 し ないこともあるため 差 押 の 内 容 についてもより 収 納 率 が 向 上 する 預 金 や 給 与 債 権 を 増 加 させることが 望 ましい 78

2 その 他 の 事 項 ア. 債 権 回 収 マニュアルの 策 定 について 納 税 課 は 主 として 市 税 の 収 納 整 理 差 押 処 分 滞 納 処 分 の 執 行 停 止 等 に 係 る 業 務 を 担 当 している 業 務 実 施 に 当 たっては 債 権 回 収 マニュアル 等 に 従 って 実 施 し 実 施 業 務 の 均 一 化 正 確 性 や 網 羅 性 等 を 担 保 することが 一 般 的 であるが 現 状 債 権 回 収 マニュ アル 等 は 作 成 されていない 職 員 が 債 権 回 収 の 際 に 参 考 にしている 資 料 として 滞 納 整 理 事 務 の 手 引 き と 滞 納 整 理 の 進 め 方 があるが 内 容 が 陳 腐 化 しており 実 態 の 債 権 回 収 マニュアルとしては 機 能 していないとの 説 明 を 受 けた なお 職 員 は 前 任 者 か らの 引 き 継 ぎや 研 修 会 の 出 席 等 で 得 た 知 識 を 共 有 することにより 業 務 を 実 施 している 意 見 債 権 回 収 業 務 の 均 一 化 業 務 の 正 確 性 及 び 網 羅 性 を 担 保 するため 実 態 の 業 務 に 即 し た 債 権 回 収 マニュアルを 作 成 することが 望 ましいと 考 える イ. 徴 収 猶 予 申 請 書 等 の 記 載 不 備 について 市 税 の 徴 収 猶 予 及 び 徴 収 猶 予 期 間 延 長 については 地 方 税 法 第 15 条 に 定 められており 納 税 義 務 者 は 市 税 文 書 様 式 規 則 第 16 号 様 式 に 必 要 事 項 を 記 入 し 徴 収 猶 予 及 び 徴 収 猶 予 期 間 延 長 の 申 請 を 行 う 平 成 24 年 度 において 納 税 義 務 者 より 提 出 された 申 請 書 及 び 簿 冊 を 確 認 したところ 一 部 に 次 のような 不 備 が 発 見 された ( 文 書 記 載 上 の 不 備 事 項 ) ⅰ) 申 請 書 の 申 請 日 付 に 記 載 がない ( 簿 冊 管 理 上 の 不 備 事 項 ) ⅱ) 簿 冊 として 管 理 すべきものが 仮 ファイルで 管 理 されていた ⅲ) 平 成 24 年 度 に 係 る 申 請 書 の 一 部 が 平 成 25 年 度 のファイルに 保 管 されていた また 申 請 書 には 担 保 に 関 する 事 項 を 記 載 する 欄 があるが 担 保 徴 取 について 記 載 し ていないものや 担 保 を 徴 取 していない 理 由 を 記 載 していないものが 散 見 された さら に 申 請 書 の 様 式 には 保 証 に 関 する 事 項 について 記 載 する 欄 が 定 められていないため 保 証 に 関 する 記 載 はない 状 況 となっている 指 摘 起 案 文 書 の 管 理 に 係 る 取 扱 いは 文 書 管 理 規 程 第 41 条 に 定 められており 年 度 ごとの 簿 冊 に 編 冊 しなければならない 旨 が 定 められている このため 仮 ファイルで 管 理 され ている 資 料 については 簿 冊 として 管 理 すべきであり 適 切 な 年 度 の 簿 冊 に 保 管 し 管 理 する 必 要 がある 79

また 徴 収 猶 予 及 び 徴 収 猶 予 期 間 延 長 申 請 書 は 納 税 義 務 者 が 記 載 するため 文 書 記 載 上 の 不 備 を 是 正 する 責 任 は 納 税 義 務 者 にあるが 納 税 義 務 者 より 徴 収 猶 予 及 び 徴 収 猶 予 期 間 延 長 の 申 請 があった 場 合 には 職 員 が 申 請 書 の 内 容 を 吟 味 し 不 備 がある 場 合 は 申 請 者 に 対 して 訂 正 するように 指 導 必 要 がある 点 に 注 意 されたい 意 見 徴 収 猶 予 及 び 徴 収 猶 予 期 間 延 長 申 請 書 の 様 式 に 保 証 に 関 する 事 項 を 定 め 保 証 の 有 無 及 び 関 連 情 報 を 記 載 することが 望 ましい ウ. 市 税 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 について 市 税 の 徴 収 猶 予 の 取 扱 いは 地 方 税 法 第 15 条 第 1 項 各 号 に 定 められているが 市 は 市 税 分 納 基 準 を 定 め 納 付 困 難 な 納 税 者 に 対 して 市 税 の 分 割 納 付 を 認 めている 納 税 課 に 地 方 税 法 第 15 条 第 1 項 と 市 税 分 納 基 準 の 関 係 を 確 認 したところ 地 方 税 法 第 15 条 第 1 項 に 定 める 徴 収 猶 予 の 取 扱 いは 限 定 列 挙 であるため これに 該 当 しない 納 税 義 務 者 につ いて 分 納 を 認 めるため 市 税 分 納 基 準 が 定 められており 時 効 中 断 の 理 由 となる 債 務 承 認 の 意 味 合 いが 強 いとの 回 答 を 得 た 図 表 6-3 地 方 税 法 と 市 税 分 納 基 準 の 関 係 地 方 税 法 第 15 条 限 定 列 挙 地 方 税 法 第 15 条 第 1 項 の 分 納 要 件 より 緩 和 市 税 分 納 基 準 内 規 市 税 分 納 基 準 に 基 づく 申 請 は 未 納 の 市 税 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 ( 以 下 誓 約 書 という )に 必 要 事 項 を 記 入 し 分 納 申 請 を 行 うが 平 成 24 年 度 において 納 税 義 務 者 より 提 出 された 誓 約 書 を 確 認 したところ 次 のような 不 備 が 発 見 された ( 不 備 事 項 ) ⅰ) 分 納 許 可 理 由 が 明 確 になっていない ⅱ) 担 保 徴 取 の 有 無 について 記 載 されていない また 徴 収 猶 予 の 期 限 は 原 則 として 1 年 であるが 例 外 的 に 更 に 1 年 延 長 することが 認 められている この 場 合 徴 収 を 猶 予 した 期 間 は 2 年 を 超 えることが 出 来 ない 旨 が 規 定 ( 地 方 税 法 第 15 条 第 3 項 )されており 市 税 分 納 基 準 においても 同 様 の 定 めがある しかし 実 務 的 には 徴 収 の 猶 予 及 び 分 納 期 間 が 2 年 を 超 えることもあり 都 度 申 請 が 行 われることにより 徴 収 の 猶 予 が 長 期 化 されている なお 納 税 課 に 徴 収 猶 予 期 間 についてどのように 管 理 しているか 質 問 したところ 現 状 のシステムでは 徴 収 猶 予 期 間 について 管 理 ができていないとの 回 答 を 得 た 80

指 摘 徴 収 猶 予 及 び 分 納 猶 予 期 間 については 地 方 税 法 第 15 条 第 2 項 及 び 市 税 分 納 基 準 に 従 って 最 長 2 年 とするべきであり これを 超 える 申 請 は 認 めず 差 押 等 のしかるべき 処 置 を 図 る 必 要 がある 意 見 誓 約 書 にはどのような 理 由 に 基 づき 分 納 を 認 めるかの 判 断 基 準 が 文 書 化 されていない ため 判 断 根 拠 を 明 確 化 することが 望 ましい エ. 執 行 停 止 に 係 る 文 書 管 理 について 地 方 税 法 第 15 条 の 7 第 1 項 では 一 定 の 事 実 に 該 当 する 場 合 滞 納 処 分 の 執 行 を 停 止 することが 出 来 る 旨 が 規 定 されている また 同 条 第 2 項 では 滞 納 処 分 の 執 行 を 停 止 したときは その 旨 を 滞 納 者 に 対 して 通 知 しなければならない 旨 が 規 定 されている 平 成 24 年 度 における 滞 納 処 分 の 執 行 停 止 に 係 る 決 裁 伺 書 を 確 認 したところ 滞 納 処 分 の 停 止 通 知 書 の 案 が 保 管 されているのみであり 通 知 書 のコピーが 保 管 されていないも のが 散 見 された 意 見 滞 納 処 分 の 執 行 停 止 が 決 定 した 場 合 には 滞 納 者 に 対 して 通 知 した 通 知 書 のコピーを 保 管 することが 管 理 上 望 ましいことから 通 知 書 のコピーの 保 管 を 徹 底 すべきであると 考 える オ. 延 滞 金 の 減 免 について 地 方 税 法 第 369 条 第 1 項 では 固 定 資 産 税 に 係 る 延 滞 金 についての 定 めがある また 同 条 第 2 項 では 延 滞 金 の 減 免 の 規 定 があり 市 町 村 長 は 納 税 者 が 前 項 の 納 期 限 までに 納 付 しなかったことについてやむを 得 ない 事 由 があると 認 める 場 合 においては 同 項 の 延 滞 金 額 を 免 除 することが 出 来 る との 定 めがある これに 関 し 財 務 規 則 別 表 3 では 減 免 の 決 定 に 関 する 専 決 事 項 が 定 められており 法 令 等 で 基 準 が 明 定 されているもの については 課 長 承 認 法 令 等 で 基 準 が 明 定 され ていないもの については 部 長 承 認 が 必 要 である 平 成 24 年 度 における 延 滞 金 の 減 免 に 係 る 決 裁 伺 書 を 確 認 したところ 地 方 税 法 第 369 条 第 2 項 に 規 定 する 事 由 により 延 滞 金 の 減 免 を 実 施 しているが 決 裁 伺 書 において 課 長 による 承 認 に 留 まっているものが 発 見 された 地 方 税 法 第 369 条 第 2 項 は 明 確 な 減 免 基 準 が 定 められていないため 財 務 規 則 別 表 3 に 従 うと 部 長 承 認 が 必 要 であると 判 断 される 81

指 摘 減 免 の 決 定 に 関 する 承 認 は 財 務 規 則 別 表 3 に 従 って 適 切 な 決 裁 権 限 者 である 部 長 による 決 裁 が 必 要 である カ. 不 納 欠 損 処 分 について 財 務 規 則 第 52 条 及 び 第 53 条 では 不 納 欠 損 に 係 る 取 扱 いが 定 められている すなわ ち 不 納 欠 損 処 分 を 行 う 場 合 には 不 納 欠 損 処 分 書 ( 財 務 規 則 第 37 号 様 式 )に 参 考 書 類 を 添 えて 決 裁 責 任 者 の 決 裁 を 受 ける 必 要 がある 平 成 24 年 度 の 不 納 欠 損 に 係 る 資 料 を 確 認 したところ 不 納 欠 損 処 分 書 を 作 成 している ものの 各 税 目 の 合 計 額 を 記 載 しているのみであり 納 税 者 ごとの 不 納 欠 損 金 額 や 不 納 欠 損 理 由 は 記 載 されていない 状 況 であった このため 不 納 欠 損 理 由 が 財 務 規 則 第 52 条 に 従 ったものであるかの 確 認 ができなかった また 不 納 欠 損 処 分 に 係 る 決 裁 は 現 年 分 と 滞 納 繰 越 分 で 分 けて 決 裁 が 行 われているが 現 年 分 の 決 裁 伺 書 には 不 納 欠 損 処 分 書 が 添 付 されていなかった 納 税 課 職 員 が 不 納 欠 損 処 分 書 の 有 無 について 調 査 を 実 施 したところ 不 納 欠 損 処 分 書 は 作 成 されていたもの の 予 算 関 係 を 管 理 する 予 算 関 係 資 料 綴 りの 簿 冊 において 管 理 されていたことが 判 明 した 指 摘 起 案 文 書 の 管 理 に 係 る 取 扱 いは 文 書 管 理 規 程 第 41 条 に 定 められている このため 決 裁 伺 書 と 関 連 資 料 は 同 一 の 簿 冊 として 管 理 する 必 要 があり 不 納 欠 損 処 分 書 の 簿 冊 管 理 を 徹 底 する 必 要 がある また 納 税 義 務 者 ごとの 不 納 欠 損 理 由 を 明 確 にするため 不 納 欠 損 処 分 書 は 原 則 とし て 納 税 義 務 者 ごとに 作 成 する 必 要 があると 考 える なお 不 納 欠 損 処 分 の 件 数 が 膨 大 に なり 不 納 欠 損 処 分 書 を 納 税 義 務 者 ごとに 作 成 することが 実 務 的 でない 場 合 は 合 計 額 によって 記 載 する 現 状 の 運 用 も 許 容 できると 判 断 されるが 少 なくとも 納 税 義 務 者 不 納 欠 損 金 額 不 納 欠 損 理 由 をまとめた 明 細 を 作 成 し 財 務 規 則 第 52 条 に 従 った 不 納 欠 損 処 分 が 実 施 されていることを 疎 明 できる 資 料 を 添 付 する 必 要 があると 判 断 される キ. 時 効 の 管 理 について 地 方 税 法 第 18 条 第 1 項 では 地 方 税 の 消 滅 時 効 が 定 められており 法 定 納 期 限 の 翌 日 から 起 算 して 5 年 間 行 使 しないことによって 時 効 により 消 滅 する と 規 定 されてい る 時 効 により 消 滅 した 市 税 は 不 納 欠 損 処 分 され 以 降 の 回 収 ができなくなるが 平 成 22 年 度 から 平 成 24 年 度 における 5 年 時 効 による 不 納 欠 損 額 は 図 表 6-4 のとおりで ある 82

市 税 の 5 年 時 効 による 不 納 欠 損 処 分 を 避 けるためには 市 税 の 時 効 管 理 を 適 切 に 行 う 必 要 があり 時 効 の 成 立 を 中 断 させることが 重 要 となる 言 い 換 えれば この 時 効 の 管 理 が 適 切 に 実 施 されない 場 合 は 本 来 回 収 できた 市 税 が 不 納 欠 損 処 分 されてしまうこと となる 市 では 納 期 限 を 過 ぎた 納 税 義 務 者 に 対 しては 督 促 状 の 発 送 催 告 状 の 発 送 等 によ り 履 行 を 求 めるが なお 履 行 がされない 債 務 者 に 対 しては ウ. 市 税 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 について に 記 載 した 誓 約 書 を 提 出 させることにより 納 税 者 に 対 して 債 務 を 承 認 させ もって 時 効 の 成 立 を 中 断 させている しかし 時 効 の 中 断 については 個 々の 職 員 の 管 理 によって 行 われているのが 現 状 で あり 組 織 的 に 時 効 の 管 理 が 行 われていない 状 況 である これは 図 表 6-4 からも 分 か り 平 成 22 年 度 において 127 百 万 円 であった 5 年 時 効 による 不 納 欠 損 額 は 年 々 増 加 し 平 成 24 年 度 においては 211 百 万 円 にまで 増 加 する 結 果 となっている 5 年 時 効 による 不 納 欠 損 額 は 時 効 の 管 理 が 適 切 に 実 施 できていれば 防 げた 事 象 で あり 市 の 職 務 怠 慢 により 多 額 の 市 税 が 消 失 しているといっても 過 言 ではない 図 表 6-4 地 方 税 法 第 18 条 1 項 (5 年 時 効 )による 不 納 欠 損 額 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 軽 自 動 車 税 6,060 5,455 4,676 市 民 税 93,218 109,676 171,434 固 定 資 産 税 22,861 24,472 28,479 都 市 計 画 税 5,755 6,114 7,084 合 計 127,894 145,717 211,673 指 摘 適 切 な 滞 納 管 理 が 実 施 されていれば 5 年 の 時 効 成 立 による 不 納 欠 損 処 分 は 免 れるた め 時 効 管 理 を 適 切 に 行 う 必 要 がある なお 時 効 の 管 理 に 当 たっては 個 々の 職 員 の 管 理 に 任 せるだけでなく 組 織 的 な 管 理 が 必 要 となる 点 に 留 意 いただきたい 例 えば 市 税 の 滞 納 管 理 にあたって 滞 納 整 理 システム( 以 下 CARATS という )を 使 用 しており CARATS では 時 効 に 関 する 情 報 が 入 力 されているため 当 該 情 報 を 有 効 活 用 し 時 効 の 完 成 が 間 近 な 市 税 を 抽 出 し 集 中 的 に 対 応 するなどの 方 法 も 考 えられる ク. 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 財 務 規 則 第 51 条 では 収 入 未 済 金 の 繰 り 越 しについて 定 めがある 収 入 未 済 金 がある 場 合 には 収 入 未 済 通 知 書 ( 財 務 規 則 第 35 号 様 式 )により 会 計 管 理 者 に 通 知 するととも に 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 ( 財 務 規 則 第 36 号 様 式 )を 作 成 しなければならない 平 成 24 年 度 の 収 入 未 済 額 の 決 裁 伺 書 を 確 認 したところ 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 が 作 成 さ れていなかった 83

指 摘 収 入 未 済 金 がある 場 合 には 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 を 作 成 する 必 要 がある 意 見 収 入 未 済 金 について 実 質 的 にシステムで 管 理 しており 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 を 作 成 す ることが 実 務 的 ではないのであれば 財 務 規 則 第 51 条 及 び 第 36 号 様 式 を 改 正 すること が 望 まれる ケ. 現 金 領 収 帳 について 納 税 課 では 現 金 収 納 に 備 えて 現 金 領 収 書 綴 が 与 えられている 現 金 領 収 書 綴 は 納 税 課 職 員 ごとに 与 えられているため 納 税 課 内 で 44 冊 存 在 し 課 長 が 施 錠 可 能 なキャビ ネットに 保 管 している サンプルで 現 金 領 収 書 綴 の 使 用 状 況 を 確 認 したところ 平 成 24 年 度 での 使 用 はほとん どない 状 況 であった これは 市 民 が 納 税 課 に 来 庁 し 納 税 する 際 に 原 則 として 納 付 書 を 発 行 し 市 役 所 1 階 の 千 葉 銀 行 での 納 付 やコンビニエンスストアでの 支 払 を 行 うため 納 税 課 では 現 金 を 取 り 扱 わないようにしているためである このため 実 質 的 に 現 金 領 収 書 を 発 行 する 機 会 は 極 めて 稀 な 状 況 となっている しかし 納 税 課 では 人 事 異 動 で 職 員 が 増 加 すると 一 人 一 冊 の 現 金 領 収 書 綴 が 発 行 さ れ 職 員 が 減 少 すると 現 金 領 収 書 綴 がほとんど 使 用 されない 状 況 で 会 計 課 に 返 却 さ れ 処 分 される 図 表 6-5 領 収 書 綴 の 取 扱 い 領 収 書 綴 職 員 A 人 事 異 動 領 収 書 綴 職 員 A 会 計 課 へ 返 却 処 分 職 員 B 職 員 C 領 収 書 綴 職 員 D 会 計 課 より 新 た に 一 冊 発 行 合 計 44 冊 ただし 課 における 使 用 頻 度 は 年 数 回 また 現 金 領 収 書 は 不 正 使 用 防 止 目 的 のために 発 行 されるまで 領 収 者 の 記 名 や 押 印 を 行 なわないのが 一 般 的 であるが 納 税 課 の 現 金 領 収 書 は 未 発 行 の 領 収 書 にも 領 収 者 の 記 名 や 押 印 がなされていた 未 発 行 の 領 収 書 に 事 前 押 印 されている 問 題 は 納 税 課 に 限 らず 本 監 査 の 対 象 部 局 の 多 くで 同 様 に 発 見 されている これは 事 務 効 率 化 の 観 点 から 公 印 の 事 前 押 印 等 及 び 電 子 公 印 に 関 する 基 準 ( 以 下 公 印 等 に 関 する 基 準 という )が 定 められており 当 該 基 準 に 基 づく 実 務 的 な 扱 いが 実 施 されているためである 84

意 見 現 金 収 納 が 実 施 される 機 会 が 極 めて 稀 な 状 況 であれば 職 員 一 人 に 一 冊 の 現 金 領 収 書 綴 を 付 与 するのではなく 課 で 必 要 な 冊 数 を 用 意 することが 望 ましい これにより 不 必 要 な 現 金 領 収 書 綴 の 発 行 が 防 げ 管 理 負 担 も 軽 減 されると 考 えられる この 場 合 全 体 で 使 用 すると 使 用 者 の 責 任 の 所 在 が 不 明 確 になる 恐 れがあれば 現 金 領 収 書 使 用 簿 を 作 成 し どの 連 番 の 領 収 証 書 をどの 職 員 が 使 用 したかを 記 入 することに より 対 応 が 可 能 となる また 未 発 行 の 領 収 書 に 関 する 事 前 押 印 については その 処 理 を 認 める 基 準 が 定 めら れているため 合 規 性 違 反 とはならないが 不 正 防 止 の 観 点 から 領 収 書 が 発 行 される まで 領 収 者 の 記 名 や 押 印 を 極 力 避 けることが 望 まれる 実 務 上 止 むを 得 ない 場 合 は 必 要 数 量 に 限 定 して 押 印 するよう 公 印 等 に 関 する 基 準 の 見 直 しを 検 討 されたい コ.CARATS の ID 棚 卸 について 納 税 課 では 市 税 の 滞 納 管 理 にあたって CARATS を 使 用 している CARATS の 使 用 権 限 は 業 務 処 理 上 必 要 な 職 員 に 限 られて 付 与 されており 納 税 課 内 の CARATS 管 理 者 が 管 理 を 行 なっている 通 常 システムへのログイン 権 限 はシステム ID を 付 与 することにより 行 われ 人 事 異 動 等 により 不 要 となった ID は 削 除 し 不 正 なログインを 防 止 することとなる このため 定 期 的 に ID 一 覧 表 を 出 力 し ID の 棚 卸 を 実 施 する 必 要 がある CARATS 管 理 者 に CARATS の ID 棚 卸 状 況 を 確 認 したところ 人 事 異 動 の 都 度 ID の 付 与 及 び 削 除 を 実 施 しているものの 定 期 的 な 棚 卸 は 実 施 していないとの 回 答 を 得 た 意 見 システム ID は 付 与 されないと 職 務 が 遂 行 されなないため 適 切 な 権 限 付 与 が 行 われ るが 削 除 する 場 合 は 職 務 遂 行 に 影 響 がないため 削 除 漏 れとなる 場 合 がある この ため 定 期 的 に ID 一 覧 表 を 出 力 し 不 要 な ID が 存 在 しないか 棚 卸 を 実 施 することが 望 まれる サ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 がある 徴 収 猶 予 申 請 書 及 び 徴 収 猶 予 期 間 延 長 申 請 書 は 納 税 者 が 作 成 し 市 に 提 出 すること により 申 請 が 行 われる 当 該 申 請 書 は 納 税 課 で 受 領 した 文 書 であるため 上 記 に 従 い 処 理 されなければならないが 申 請 書 を 確 認 したところ 文 書 収 受 印 の 押 印 はあるが 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 がないものが 散 見 された 85

指 摘 収 受 した 文 書 等 は 文 書 管 理 規 程 に 従 い 記 入 欄 に 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 を 記 入 する 必 要 がある なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である シ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のと おり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 納 税 課 における 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 取 扱 いを 確 認 したところ 施 錠 可 能 なキャビネッ トに 保 管 しているものの 業 務 時 間 外 の 施 錠 は 行 われていないとの 説 明 を 受 けた 指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 なキャビネットに 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある 86

7. 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 国 民 健 康 保 険 料 強 制 徴 収 公 債 権 世 帯 主 第 1 期 6/15 から 30 まで 第 2 期 7/1 から 31 まで 第 3 期 8/1 から 31 まで 第 4 期 9/1 から 30 まで 第 5 期 10/1 から 31 まで 第 6 期 11/1 から 30 まで 第 7 期 12/1 から 25 まで 第 8 期 1/1 から 31 まで 第 9 期 2/1 から 末 日 まで 第 10 期 3/1 から 31 まで 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 強 制 徴 収 公 債 権 被 保 険 者 第 1 期 7/1 から 31 まで 第 2 期 8/1 から 31 まで 第 3 期 9/1 から 30 まで 第 4 期 10/1 から 31 まで 第 5 期 11/1 から 30 まで 第 6 期 12/1 から 25 まで 第 7 期 1/1 から 31 まで 第 8 期 2/1 から 末 日 まで 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 私 債 権 世 帯 主 - 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 貸 付 基 金 私 債 権 以 下 の 該 当 する 者 を 当 該 世 帯 に 有 する 世 帯 主 1 出 産 予 定 日 まで 2 月 以 内 の 者 2 妊 娠 4 月 以 上 の 者 で 当 該 出 産 に 要 する 費 用 について 医 療 機 関 等 に 一 次 的 な 支 払 が 必 要 になったもの - 各 収 入 項 目 の 算 定 方 法 は 以 下 のとおりである 収 入 項 目 名 債 権 額 延 滞 金 又 は 遅 延 損 害 金 国 民 健 康 保 険 料 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 所 得 割 額 + 均 等 割 額 ( 限 度 額 あり) 1 医 療 分 : 賦 課 基 準 額 6.50%+24,360 円 加 入 人 数 ( 限 度 額 51 万 円 ) 2 支 援 金 分 : 賦 課 基 準 額 2.63%+7,090 円 加 入 人 数 ( 限 度 額 14 万 円 ) 3 介 護 分 : 賦 課 基 準 額 1.20%+9,610 円 対 象 人 数 ( 限 度 額 12 万 円 ) 賦 課 基 準 額 = 総 所 得 金 額 等 - 基 礎 控 除 額 33 万 円 所 得 割 額 + 均 等 割 額 ( 限 度 額 あり) 賦 課 基 準 額 所 得 割 率 7.29%+37,400 円 ( 限 度 額 2,000 円 以 上 (1,000 円 未 満 の 端 数 切 捨 ) の 債 権 に つ き 年 14.6%( 納 期 限 の 翌 日 から 3 月 を 経 過 する 期 間 については 特 例 基 準 割 合 ( ))の 割 合 を 乗 じて 計 算 した 金 額 (100 円 未 満 端 数 及 び 延 滞 金 額 が 1,000 円 未 満 である 場 合 は 切 捨 ) 平 成 24 年 は 4.3% 87

収 入 項 目 名 債 権 額 延 滞 金 又 は 遅 延 損 害 金 55 万 円 ) 所 得 割 率 と 均 等 割 額 は 広 域 連 合 で 2 年 ごとに 決 定 され 原 則 として 千 葉 県 内 は 均 一 の 保 険 料 賦 課 基 準 額 = 総 所 得 金 額 等 - 基 礎 控 除 額 33 万 円 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 貸 付 基 金 限 度 額 : 高 額 療 養 費 支 給 額 の 10 分 の 9(100 円 未 満 端 数 切 捨 ) 利 息 : 無 利 子 貸 付 額 : 出 産 育 児 一 時 金 支 給 予 定 額 当 該 予 定 額 の 範 囲 内 における 出 産 に 要 する 費 用 の 額 利 息 : 無 利 子 当 初 の 履 行 期 限 の 翌 日 から 納 付 の 日 までの 期 間 の 日 数 に 応 じ 主 たる 債 権 ( 元 金 )につき 年 5 パーセントの 割 合 を 乗 じて 計 算 した 額 2 収 入 額 等 の 推 移 国 民 健 康 保 険 料 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 14,963,079 14,935,860 14,555,750 過 年 度 分 3,870,192 3,581,419 3,649,484 合 計 18,844,272 18,517,279 18,205,235 収 入 額 現 年 分 13,229,797 13,272,944 13,037,254 過 年 度 分 631,184 727,031 836,686 合 計 13,860,982 13,999,975 13,873,940 不 納 欠 損 額 現 年 分 - 7 - 過 年 度 分 1,297,387 726,866 685,501 合 計 1,297,387 726,874 685,501 収 入 未 済 額 現 年 分 1,733,281 1,662,916 1,518,496 過 年 度 分 3,239,007 2,854,387 2,812,798 合 計 4,972,289 4,517,303 4,331,294 収 納 率 現 年 分 88.4% 88.9% 89.6% 過 年 度 分 16.3% 20.3% 22.9% 合 計 73.6% 75.6% 76.2% 従 事 職 員 数 20 人 17 人 18 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 現 年 ) - 7 - 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) - 391 205 2 年 時 効 1,297,387 726,448 685,295 合 計 1,297,387 726,874 685,501 ( 市 資 料 より) 従 事 職 員 数 は 減 少 しているが 過 年 度 分 の 収 入 未 済 額 が 年 々 減 少 している また 収 納 率 も 現 年 分 は 微 増 であるが 過 年 度 分 は 向 上 している 不 納 欠 損 額 の 主 な 事 由 は 2 年 時 効 によるものである 88

後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 3,696,022 3,943,895 4,227,229 過 年 度 分 56,366 48,763 49,176 合 計 3,752,389 3,992,658 4,276,406 収 入 額 現 年 分 3,653,623 3,908,086 4,181,313 過 年 度 分 18,564 22,619 24,902 合 計 3,672,187 3,930,705 4,206,216 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 14,831 12,093 10,760 合 計 14,831 12,093 10,760 収 入 未 済 額 現 年 分 42,399 35,808 45,916 過 年 度 分 37,802 26,143 24,273 合 計 80,201 61,952 70,190 収 納 率 現 年 分 98.9% 99.1% 98.9% 過 年 度 分 32.9% 46.4% 50.6% 合 計 97.9% 98.5% 98.4% 従 事 職 員 数 9 人 10 人 10 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 2 年 時 効 14,831 12,093 10,760 合 計 1,297,387 726,874 685,501 ( 市 資 料 より) 従 事 職 員 数 は 横 ばいしているが 過 年 度 分 の 収 入 未 済 額 が 年 々 減 少 している ま た 収 納 率 も 現 年 分 は 横 ばいであるが 過 年 度 分 は 向 上 している 不 納 欠 損 額 の 主 な 事 由 は 2 年 時 効 によるものである 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 貸 付 高 前 年 残 高 10,399 10,991 15,044 現 年 分 38,772 43,910 46,548 合 計 49,172 54,901 61,593 償 還 高 現 年 分 32,870 34,105 39,115 過 年 度 分 5,310 5,751 9,955 合 計 38,181 39,856 49,071 欠 損 分 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - - 合 計 - - - 未 償 還 高 現 年 分 5,902 9,805 7,433 過 年 度 分 5,089 5,239 5,089 合 計 10,991 15,044 12,522 年 度 末 基 金 残 高 現 金 29,008 24,955 27,477 債 権 10,991 15,044 12,522 合 計 40,000 40,000 40,000 従 事 職 員 数 1 人 1 人 1 人 89

出 産 費 資 金 貸 付 基 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 貸 付 高 前 年 残 高 1,941 1,357 1,357 現 年 分 840 1,260 420 合 計 2,781 2,617 1,777 償 還 高 現 年 分 840 1,260 420 過 年 度 分 584 合 計 1,424 1,260 420 欠 損 分 現 年 分 過 年 度 分 合 計 未 償 還 高 現 年 分 過 年 度 分 1,357 1,357 1,357 合 計 1,357 1,357 1,357 年 度 末 基 金 残 高 現 金 8,643 8,643 8,643 債 権 1,357 1,357 1,357 合 計 10,000 10,000 10,000 従 事 職 員 数 1 人 1 人 1 人 ( 市 資 料 より) 出 産 費 資 金 貸 付 基 金 の 平 成 24 年 度 末 残 高 は 全 て 過 年 度 分 となっている 3 国 民 健 康 保 険 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 国 民 健 康 保 険 料 ( 市 資 料 より) 90

後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 ( 市 資 料 より) 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 ( 市 資 料 より) 出 産 費 資 金 貸 付 基 金 ( 市 資 料 より) 91

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 国 民 健 康 保 険 法 2 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 1 船 橋 市 国 民 健 康 保 険 条 例 ( 以 下 国 保 条 例 という ) 2 船 橋 市 国 民 健 康 保 険 条 例 施 行 規 則 3 船 橋 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 する 条 例 4 船 橋 市 後 期 高 齢 者 医 療 に 関 する 条 例 施 行 規 則 5 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 施 行 令 6 高 齢 者 の 医 療 の 確 保 に 関 する 法 律 施 行 規 則 7 船 橋 市 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 条 例 8 船 橋 市 高 額 療 養 費 貸 付 基 金 条 例 施 行 規 則 ( 以 下 高 額 貸 付 金 施 行 規 則 という ) 9 船 橋 市 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 貸 付 基 金 条 例 10 船 橋 市 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 貸 付 規 則 1 船 橋 市 高 額 療 養 費 貸 付 金 事 務 取 扱 基 準 ( 以 下 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 という ) 2 船 橋 市 出 産 費 資 金 貸 付 金 事 務 取 扱 基 準 ( 以 下 出 産 費 貸 付 金 取 扱 基 準 という ) (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 該 当 事 項 なし 2 その 他 の 事 項 ア. 現 金 領 収 帳 について 国 民 健 康 保 険 課 は 債 権 の 現 金 による 回 収 の 際 に 現 金 領 収 帳 を 使 用 している 現 金 領 収 帳 は 各 出 納 員 に 交 付 されているが 公 金 ( 現 金 ) 現 金 領 収 帳 取 扱 要 領 により 交 付 後 6 ヶ 月 が 経 過 したときは 直 ちに 会 計 課 に 返 納 することになっている ただし 会 計 課 に 継 続 使 用 を 申 請 する 現 金 領 収 帳 及 び 継 続 使 用 を 申 請 する 理 由 を 記 載 した 継 続 使 用 申 請 書 を 提 出 することによって 使 用 を 延 長 することが 可 能 となる 国 民 健 康 保 険 課 の 現 金 領 収 帳 及 び 当 該 継 続 使 用 申 請 書 を 確 認 したところ 以 下 の 事 実 が 確 認 された ⅰ) 未 使 用 現 金 領 収 帳 のうち 継 続 使 用 許 可 のないものがあった ⅱ) 領 収 書 の 書 き 損 じ 処 理 が 適 切 に 実 施 されていないものがあった 具 体 的 には 納 付 額 を 二 重 線 で 訂 正 し そのまま 使 用 しているものが 見 受 けられた 指 摘 6 ヶ 月 以 上 現 金 領 収 帳 の 使 用 を 継 続 する 場 合 は 適 切 に 会 計 課 に 対 して 継 続 使 用 申 請 を 行 う 必 要 がある また 領 収 書 の 書 き 損 じについては 適 切 に 処 理 すべきである 特 に 金 額 の 訂 正 は 書 き 損 じ 処 理 を 適 切 に 行 うべきである 92

意 見 公 金 ( 現 金 ) 現 金 領 収 帳 取 扱 要 領 には 特 に 定 めはないものの 書 き 損 じの 場 合 は 印 を 記 載 することが 望 ましい また 継 続 使 用 申 請 を 行 った 場 合 も 申 請 した 現 金 領 収 帳 を 見 ると 交 付 日 が 平 成 19 年 2 月 で 全 く 使 用 されていないものが 見 受 けられた なお 継 続 使 用 を 申 請 する 理 由 として 使 用 頻 度 が 少 ないこと が 記 載 されていたが 長 期 未 使 用 の 場 合 は 不 正 の 温 床 となるリスクもあるため 原 則 6 ヶ 月 返 納 を 定 めているこ とから 出 来 る 限 り 使 用 頻 度 の 低 い 現 金 領 収 帳 は 会 計 課 に 返 納 すべきであると 考 える イ. 高 額 療 養 費 貸 付 金 に 関 する 取 扱 基 準 について 国 民 健 康 保 険 課 は 高 額 療 養 費 貸 付 金 について 必 要 事 項 を 定 めている 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 においては 以 下 の 様 式 の 申 請 書 類 を 定 めている 図 表 7-1 申 請 書 類 について 申 請 及 び 添 付 書 類 決 定 交 付 高 額 療 養 費 貸 付 金 申 請 書 兼 借 用 書 ( 第 1 号 様 式 ) 貸 付 金 の 受 領 から 償 還 に 係 る 事 務 の 一 切 を 市 長 に 委 任 する 旨 の 委 任 状 ( 第 2 号 様 式 ) 高 額 療 養 費 支 給 申 請 書 ( 第 3 号 様 式 ) 高 額 療 養 費 貸 付 金 可 否 決 定 通 知 書 ( 第 4 号 様 式 ) 高 額 療 養 費 貸 付 金 計 算 書 ( 第 5 号 様 式 ) 委 任 状 ( 第 6 号 様 式 ) 高 額 療 養 費 貸 付 金 受 領 委 任 状 ( 第 7 号 様 式 ) 台 帳 国 民 健 康 保 険 高 額 療 養 費 貸 付 金 整 理 簿 ( 第 8 号 様 式 ) 上 記 様 式 は 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 に 定 めがあるものの 具 体 的 な 様 式 が 定 められておら ず 各 様 式 を 確 認 することが 出 来 なかった 指 摘 規 程 や 規 則 等 で 使 用 を 定 めた 申 請 書 類 は それぞれの 規 程 や 規 則 等 の 末 尾 において 具 体 的 な 様 式 を 定 め 当 該 様 式 に 従 って 申 請 事 務 を 行 う 必 要 がある ウ. 高 額 療 養 費 貸 付 金 に 関 する 申 請 書 類 の 不 備 について 平 成 24 年 度 に 申 請 があった 高 額 医 療 費 貸 付 金 のうち 任 意 で 13 件 を 抽 出 し 上 記 申 請 書 類 の 有 無 を 確 かめたところ 以 下 の 不 備 が 見 受 けられた ⅰ) 高 額 療 養 費 貸 付 金 可 否 決 定 通 知 書 ( 第 4 号 様 式 )は 使 用 されておらず 国 民 健 康 保 険 高 額 療 養 費 ( 貸 付 分 ) 支 給 決 定 通 知 書 が 使 用 されていた 93

ⅱ) 高 額 療 養 費 貸 付 金 計 算 書 ( 第 5 号 様 式 )は 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 第 3 条 に 高 額 療 養 費 貸 付 金 可 否 決 定 通 知 書 ( 第 4 号 様 式 )とともに 7 日 以 内 に 通 知 するものと 定 められているが 実 際 には 申 請 者 に 送 付 されていなかった ⅲ) 申 請 から 通 知 まで 7 日 以 内 で 行 われていないものが 13 件 中 11 件 あった ⅳ) 高 額 療 養 費 貸 付 金 申 請 書 兼 借 用 書 ( 第 1 号 様 式 )に 借 用 書 欄 はあるものの 当 該 記 入 がなされていなかった 指 摘 申 請 手 続 については 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 を 遵 守 する 必 要 がある 上 記 不 備 ⅰ) 及 びⅱ)については 規 定 を 今 一 度 見 直 し 規 定 どおりの 手 続 とする 必 要 がある また 上 記 不 備 ⅲ)については そもそも 国 民 健 康 保 険 課 のシステム 処 理 が 月 2 回 であ るため 対 応 できないと 国 民 健 康 保 険 課 から 回 答 を 得 ている 従 って システム 処 理 を 対 応 させるか 当 該 規 定 を 見 直 すことが 必 要 である 不 備 ⅳ)については 規 定 どおりに 借 用 書 を 徴 収 すべきである なお 国 民 健 康 保 険 課 からは 現 在 貸 付 金 事 務 及 び 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 を 見 直 している 旨 の 回 答 を 得 ている エ. 督 促 状 について 国 民 健 康 保 険 料 の 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 国 保 条 例 第 24 条 第 1 項 及 び 第 2 項 に 以 下 のように 定 めがある ( 督 促 ) 第 24 条 保 険 料 を 納 期 限 までに 納 めないものがあるときは 市 長 は 納 期 限 後 20 日 以 内 に 督 促 状 を 発 しなけ ればならない 2 督 促 状 で 指 定 すべき 期 限 はその 発 した 日 から 起 算 して 10 日 以 内 とする ただし 特 別 の 事 情 がある ときはこの 限 りではない 平 成 24 年 度 における 国 民 健 康 保 険 課 の 督 促 状 況 を 確 認 したところ 納 期 限 後 督 促 状 の 発 送 日 が 20 日 を 超 過 していたものは 国 民 健 康 保 険 料 で 12 件 中 1 件 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 で 8 件 中 1 件 であった ただこれは 納 期 限 が 年 末 であったためであると 考 えられる また 督 促 期 限 の 指 定 について 督 促 期 限 が 督 促 状 の 発 送 日 から 10 日 を 超 過 していた ものは 国 民 健 康 保 険 課 で 12 件 中 6 件 後 期 高 齢 者 医 療 保 険 料 で 8 件 中 5 件 であった 従 って 上 記 国 保 条 例 に 定 める 督 促 が 適 切 に 実 施 されていなかった 指 摘 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 国 保 条 例 の 定 める 督 促 の 実 施 及 び 督 促 期 限 の 指 定 を 適 切 に 行 うべきである 94

オ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 があ る 旧 被 扶 養 者 に 係 る 国 民 健 康 保 険 料 減 免 申 請 書 等 に 押 印 された 文 書 収 受 印 に 決 裁 伺 書 の 文 書 記 号 番 号 が 未 記 載 であるものが 見 受 けられた 指 摘 文 書 収 受 印 には 適 切 に 決 裁 伺 書 の 文 書 記 号 番 号 を 記 入 すべきである なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である カ. 債 権 管 理 課 への 移 管 について 国 民 健 康 保 険 課 は 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 取 扱 要 領 に 従 い 一 定 の 条 件 に 該 当 する 強 制 徴 収 公 債 権 について 債 権 管 理 課 長 と 協 議 のうえ 回 収 業 務 を 債 権 管 理 課 に 移 管 して いる 移 管 対 象 となる 具 体 的 な 基 準 は 同 取 扱 要 領 第 2 条 において 以 下 のように 定 められて いる ( 強 制 徴 収 公 債 権 に 係 る 回 収 業 務 の 移 管 ) 第 2 条 所 管 課 長 ( 強 制 徴 収 公 債 権 を 所 管 する 課 長 をいう 以 下 同 じ )は 所 管 する 強 制 徴 収 公 債 権 につい て 各 号 のいずれかに 該 当 する 場 合 は 債 権 管 理 課 長 と 協 議 のうえ 回 収 業 務 を 債 権 管 理 課 に 移 管 する (1) 当 該 所 管 課 が 所 管 する 強 制 徴 収 公 債 権 のうち 滞 納 金 額 が 高 額 であるもの (2) 当 該 所 管 課 が 所 管 する 強 制 徴 収 公 債 権 のうち 消 滅 時 効 が 近 いもの (3) 分 割 による 納 付 の 不 履 行 を 繰 り 返 しているもの (4) 再 三 の 催 告 にもかかわらず 所 管 課 に 納 付 に 関 する 連 絡 が 一 切 ないもの (5) 前 号 にかかげるもののほか 納 付 の 意 思 がないと 認 められるもの 国 民 健 康 保 険 課 の 債 権 管 理 課 への 移 管 手 続 において 債 権 管 理 課 へ 移 管 対 象 となる 具 体 的 な 基 準 と 対 応 する 上 記 取 扱 要 領 との 対 応 関 係 を 国 民 健 康 保 険 課 に 確 認 したところ 以 下 のとおりであるとの 回 答 を 得 た 95

図 表 7-2 抽 出 基 準 と 取 扱 要 領 の 比 較 国 民 健 康 保 険 課 抽 出 基 準 滞 納 額 が 1 百 万 円 以 上 の 先 納 付 相 談 により 移 管 が 適 当 と 判 断 した 先 資 格 者 証 交 付 世 帯 対 応 する 取 扱 要 領 第 1 号 第 2~5 号 上 記 を 見 るに 滞 納 額 が 1 百 万 円 以 上 の 先 は 第 2 条 第 1 号 と 整 合 しているが そ の 他 は 直 接 的 に 整 合 しているとは 言 い 難 い 特 に 納 付 相 談 により 移 管 が 適 当 と 判 断 し た 先 についての 具 体 的 な 基 準 は 不 明 であり 納 付 相 談 の 担 当 者 により 同 じ 債 務 者 で も 判 断 が 相 違 するリスクがある また 実 際 に 当 該 理 由 により 抽 出 したリストを 確 認 し たところ 具 体 的 な 理 由 等 は 記 載 されていなかった 指 摘 上 記 取 扱 要 領 第 2 条 は 各 所 管 課 が 適 切 に 移 管 対 象 債 権 を 抽 出 するための 重 要 な 基 準 であり 各 所 管 課 の 抽 出 基 準 と 整 合 している 必 要 がある そこで 国 民 健 康 保 険 課 の 現 在 の 抽 出 基 準 を 同 取 扱 要 領 第 2 条 の 各 号 と 整 合 させる 必 要 があると 考 える また 現 在 の 抽 出 基 準 である 納 付 相 談 により 移 管 が 適 当 と 判 断 した 先 については 具 体 的 な 判 断 基 準 を 定 め 抽 出 されたリストにその 旨 を 記 載 することによっ て 判 断 基 準 や 判 断 根 拠 を 記 載 すべきである 意 見 国 民 健 康 保 険 課 では 債 務 者 に 対 して 債 権 管 理 課 への 債 権 の 移 管 を 予 告 する 収 納 業 務 移 管 予 告 通 知 を 送 付 しているが 送 付 後 に 完 納 となった または 早 期 完 納 が 見 込 める 納 付 計 画 の 提 示 があったこと 等 により 収 納 業 務 移 管 決 定 通 知 の 送 付 には 至 らな い 場 合 がある このような 場 合 現 状 では 同 課 作 成 の 収 納 業 務 移 管 通 知 送 付 者 一 覧 表 において 送 付 に 至 らなかった 債 務 者 に 関 する 理 由 等 の 記 載 がないが 移 管 決 定 通 知 の 送 付 漏 れが 無 い ことをチェックするために 送 付 に 至 らなかった 債 務 者 について 上 記 の 理 由 を 記 載 する のが 望 ましいと 考 える キ. 債 権 管 理 課 に 対 する 債 権 調 査 及 び 支 払 督 促 等 対 象 者 の 指 定 について 国 民 健 康 保 険 課 は 非 強 制 徴 収 公 債 権 及 び 私 債 権 取 扱 要 綱 第 5 条 に 基 づき 私 債 権 で ある 高 額 療 養 費 貸 付 金 及 び 出 産 費 資 金 貸 付 金 について 債 権 管 理 課 に 対 して 規 定 の フォーム( 調 査 票 )にて 報 告 している 当 該 調 査 票 のうち 収 入 未 済 債 務 者 調 査 調 査 票 4 ( 対 象 : 非 強 制 徴 収 債 権 及 び 私 債 権 )を 確 認 したところ 高 額 療 養 費 貸 付 金 のうち 債 権 発 生 年 月 日 ( 発 生 年 度 ) が 20 年 近 く 経 過 している 債 権 も 見 受 けられた 96

平 成 25 年 6 月 30 日 現 在 の 高 額 療 養 費 貸 付 金 の 具 体 的 な 発 生 年 度 の 状 況 は 以 下 のとお りである 図 表 7-3 高 額 療 養 費 貸 付 金 の 収 入 未 済 額 内 訳 発 生 年 度 債 務 者 数 収 入 未 済 額 合 計 ( 千 円 ) 平 成 5 年 度 以 前 ( ~ H6/3/31) 6 794 平 成 6 年 度 ~ 平 成 10 年 度 (H6/4/1~H11/3/31) 17 2,592 平 成 11 年 度 ~ 平 成 15 年 度 (H11/4/1~H16/3/31) 10 1,129 平 成 16 年 度 ~ 平 成 24 年 度 (H16/4/1~H25/3/31) 12 1,171 合 計 45 5,688 ( 市 資 料 より 作 成 ) 上 記 のうち 平 成 25 年 6 月 末 時 点 で 10 年 経 過 している 債 権 は 4,664 千 円 となっている 債 権 管 理 条 例 第 14 条 第 6 号 において 私 債 権 の 時 効 期 間 が 満 了 したのにもかかわらず 債 務 者 が 時 効 を 援 用 するかどうかの 意 思 を 示 さない 場 合 は 債 権 放 棄 が 可 能 な 旨 が 定 め られている 上 記 債 権 が 時 効 期 間 である 10 年 が 経 過 したにもかかわらず 債 権 放 棄 を 実 施 していない 理 由 を 国 民 健 康 保 険 課 に 確 認 したところ 不 納 欠 損 処 分 した 場 合 の 基 金 への 補 てんについての 定 めがないために 実 施 していないとの 回 答 を 得 ている また 各 所 管 課 における 徴 収 可 能 困 難 の 別 における 困 難 先 で その 理 由 の 記 載 欄 を 確 認 したところ 貸 付 から 長 期 経 過 のため 困 難 や 生 保 受 給 本 人 帰 国 との 記 載 も 多 く 見 受 けられた 意 見 平 成 24 年 度 債 権 調 査 については 債 権 管 理 課 と 各 債 権 の 方 向 性 について 協 議 したが 上 記 のとおり 基 金 への 補 てんについての 定 めがないことにより 追 加 で 支 払 督 促 等 対 象 者 の 指 定 はしていないと 国 民 健 康 保 険 課 から 説 明 を 受 けた また 現 在 は 基 金 の 不 足 額 が 生 じた 場 合 についての 規 定 について 条 例 を 整 備 中 であ るとの 回 答 を 得 ている そこで 条 例 の 整 備 後 は 債 権 管 理 課 と 協 力 して 更 なる 債 権 の 精 査 を 実 施 し 回 収 が 見 込 める 債 権 については 債 権 保 全 措 置 を 講 じ 時 効 期 間 である 10 年 を 経 過 した 債 権 を 含 む 回 収 不 能 とみられる 債 権 は 債 権 放 棄 による 不 納 欠 損 処 分 を 進 めていく 必 要 がある と 考 える ク. 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 収 入 未 済 金 については 6. 税 務 部 納 税 課 の(2)2ク に 記 載 のとおり 財 務 規 則 第 51 条 により 収 入 未 済 額 通 知 書 ( 第 35 号 様 式 )の 会 計 管 理 者 への 通 知 と 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 ( 第 36 号 様 式 )の 作 成 が 規 定 されている 97

国 民 健 康 保 険 課 の 作 成 した 平 成 24 年 度 の 上 記 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 を 確 認 したところ 財 務 規 則 に 定 めている 様 式 ( 第 36 号 様 式 )とは 異 なっていた なお 国 民 健 康 保 険 課 からは 財 務 規 則 に 定 めている 第 36 号 様 式 の 備 考 には 収 入 の 種 類 により この 様 式 によりがたいものにあっては 準 じて 調 整 出 来 る 旨 が 記 載 されてい るため 異 なる 様 式 を 用 いているとの 回 答 を 得 ている 指 摘 上 記 記 載 により 必 ずしも 当 該 様 式 を 厳 格 に 用 いる 必 要 はないとも 考 えられる しかし 上 記 記 載 はあくまで 当 該 様 式 に 準 じることが 要 求 されるため 記 載 項 目 等 を 省 略 することは 予 定 していないと 考 える 従 って 少 なくとも 財 務 規 則 に 定 める 様 式 の 記 載 項 目 を 備 えた 形 で 作 成 されることが 必 要 である なお 現 在 の 第 36 号 様 式 は 納 入 者 の 住 所 や 氏 名 各 期 の 調 定 額 の 記 載 摘 要 欄 ( 備 考 欄 )には 履 行 延 期 の 特 約 徴 収 停 止 等 の 内 容 等 の 記 載 を 要 求 しているため 当 該 様 式 は 国 民 健 康 保 険 課 が 使 用 している MICJET 国 民 健 康 保 険 システム 及 び MCWEL 後 期 高 齢 者 システ ムで 管 理 している 債 権 管 理 台 帳 に 近 いと 言 える 従 って 当 該 債 権 管 理 台 帳 が 第 36 号 様 式 に 準 じているとも 考 えられるが 両 システム は 過 年 度 の 年 度 末 時 点 のデータを 保 存 しない 仕 様 となっており 現 状 における 当 該 台 帳 は 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 として 適 していない もし 両 システムによる 債 権 管 理 台 帳 を 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 として 使 用 するのであれ ば 年 度 末 に 両 システムによる 債 権 管 理 台 帳 を 出 力 するか 両 システムについて 過 年 度 末 のデータを 保 存 できる 仕 様 に 変 更 することが 必 要 になるので 検 討 されたい ケ. 高 額 療 養 費 貸 付 金 及 び 出 産 費 資 金 貸 付 金 の 債 権 管 理 台 帳 について 高 額 療 養 費 貸 付 金 は 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 第 6 条 に 出 産 費 資 金 貸 付 金 は 出 産 費 貸 付 金 取 扱 基 準 第 4 条 に それぞれ 台 帳 の 整 備 を 定 めている 具 体 的 な 台 帳 の 記 載 内 容 を 定 め た 国 民 健 康 保 険 高 額 療 養 費 貸 付 金 整 理 簿 ( 第 8 号 様 式 )( 以 下 高 額 療 養 費 貸 付 金 整 理 簿 という )は 取 扱 基 準 に 添 付 されていないため( 前 記 イ. 高 額 療 養 費 貸 付 金 に 関 する 取 扱 基 準 について 参 照 ) 実 際 に 国 民 健 康 保 険 課 で 記 帳 している 高 額 療 養 費 貸 付 金 整 理 簿 の 記 載 内 容 を 確 認 したところ 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 第 1 項 に 定 めてい る 債 権 管 理 台 帳 の 項 目 と 大 きく 異 なっている また 出 産 費 貸 付 金 取 扱 基 準 に 定 める 国 民 健 康 保 険 出 産 費 資 金 受 付 簿 及 び 国 民 健 康 保 険 出 産 費 貸 付 金 整 理 簿 も 同 様 であっ た 債 権 管 理 台 帳 については 債 権 管 理 条 例 第 5 条 において 規 則 で 定 める 事 項 を 記 載 した 台 帳 を 整 備 しなければならない 旨 が 記 載 されており 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 第 1 項 各 号 において 以 下 の 9 項 目 を 債 権 管 理 台 帳 の 要 記 載 事 項 としている 98

図 表 7-4 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 各 号 の 内 容 号 記 載 事 項 1 債 権 の 名 称 2 債 務 者 の 氏 名 及 び 住 所 ( 法 人 その 他 の 団 体 にあっては 名 称 所 在 地 及 び 代 表 者 の 氏 名 ) 3 債 務 者 の 財 産 に 関 する 事 項 4 債 権 の 額 5 債 権 の 発 生 原 因 及 び 発 生 年 月 日 6 履 行 期 限 その 他 の 履 行 方 法 に 関 する 事 項 7 債 権 の 徴 収 に 係 る 履 歴 8 担 保 ( 保 証 人 の 保 証 を 含 む )に 関 する 事 項 9 その 他 市 長 が 必 要 があると 認 める 事 項 以 上 の 記 載 事 項 があるものの 債 権 の 管 理 上 必 要 がないと 市 長 が 認 める 場 合 において は その 一 部 の 記 載 が 省 略 可 能 となっている ( 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 第 2 項 ) 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 第 1 項 の 定 める 事 項 のうち 上 記 の 整 理 簿 及 び 受 付 簿 に 記 載 のない 事 項 は 第 3 号 第 6 号 第 7 号 及 び 第 8 号 である 指 摘 当 該 貸 付 金 の 性 質 上 第 3 号 第 8 号 の 事 項 については 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 第 2 項 により 省 略 できる 可 能 性 はあると 考 える しかし 第 6 号 及 び 第 7 号 の 事 項 は 債 権 管 理 台 帳 として 必 要 がないとは 言 い 難 い 重 要 情 報 であるため 記 載 する 必 要 がある 従 って 高 額 療 養 費 貸 付 金 については 高 額 貸 付 金 取 扱 基 準 の 第 8 号 様 式 を 変 更 すべきである また 出 産 費 資 金 貸 付 金 についても 出 産 費 貸 付 金 取 扱 基 準 第 4 条 の 様 式 を 変 更 すべきである なお 出 産 費 資 金 貸 付 金 については 出 産 費 貸 付 金 取 扱 基 準 にはない 出 産 費 資 金 貸 付 台 帳 を 記 帳 しているが 当 該 台 帳 は 債 権 の 徴 収 に 関 する 履 歴 の 記 載 はないため 出 産 費 貸 付 金 取 扱 基 準 の 改 訂 により 出 産 費 資 金 貸 付 台 帳 を 債 権 管 理 台 帳 とする 場 合 も 項 目 の 追 加 が 必 要 である コ. 国 民 健 康 保 険 資 格 異 動 届 の 決 裁 について 国 民 健 康 保 険 課 では 市 民 から 国 民 健 康 保 険 資 格 異 動 届 ( 以 下 異 動 届 という ) を 受 理 し 国 民 健 康 保 険 証 ( 以 下 保 険 証 という )を 交 付 する 事 務 を 担 当 している 当 該 事 務 は 国 民 健 康 保 険 制 度 における 被 保 険 者 の 資 格 の 取 得 及 び 喪 失 の 認 定 に 該 当 するが 船 橋 市 事 務 決 裁 規 程 ( 以 下 事 務 決 裁 規 程 という )の 別 表 第 2 個 別 専 決 事 項 によると 当 該 認 定 には 国 民 健 康 保 険 課 長 の 承 認 が 必 要 とされている 99

しかし 国 民 健 康 保 険 課 では 次 のような 理 由 により 当 該 事 務 に 関 して 課 長 決 裁 を 経 ずに 異 動 届 が 受 理 され 保 険 証 が 交 付 されていた ⅰ) 保 険 証 は 国 民 健 康 保 険 法 第 6 条 による 適 用 除 外 を 除 き 交 付 しなければならな いことから 認 定 に 当 たり 必 要 な 書 類 等 が 具 備 されていれば 課 長 決 裁 を 経 ずに 交 付 している ⅱ) 事 務 決 裁 規 程 に 基 づき 課 長 決 裁 後 に 国 民 健 康 保 険 証 を 交 付 すると 市 民 の 利 便 性 を 欠 いてしまう また 出 張 所 などでは 保 険 証 交 付 に 時 間 が 掛 かり 市 民 に 医 療 費 を 10 割 負 担 してもらう 事 になってしまうので 課 長 決 裁 を 取 っていない また 国 民 健 康 保 険 課 からは 市 と 同 規 模 の 近 隣 市 でも 当 該 認 定 事 務 に 当 たって 担 当 課 長 の 決 裁 は 得 られていないとの 回 答 を 得 た なお 国 民 健 康 保 険 課 では 当 該 認 定 時 の 課 長 決 裁 は 無 いものの 毎 月 末 の 被 保 険 者 数 や 月 中 の 被 保 険 者 増 減 をまとめた 国 民 健 康 保 険 毎 月 事 業 状 況 報 告 書 ( 事 業 月 報 ) を 作 成 し 事 後 的 概 括 的 ではあるが 課 長 承 認 が 得 られている 指 摘 上 記 ⅰ) 及 びⅱ)の 理 由 は 理 解 できるが 一 方 で 当 該 認 定 が 国 民 健 康 保 険 資 格 異 動 に 係 る 重 要 な 事 務 であり 事 務 決 裁 規 程 による 個 別 専 決 事 項 として 規 定 されている 以 上 課 長 決 裁 を 受 けなければならない 100

8. 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 心 身 障 害 者 私 債 権 心 身 障 害 者 等 据 置 期 間 6 月 その 後 の 償 還 期 間 は 以 下 のとおり 等 住 宅 整 備 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 額 償 還 期 間 資 金 貸 付 金 貸 付 金 債 務 者 500,000 円 以 下 5 年 元 金 収 入 500,000 円 を 超 え 600,000 円 以 下 6 年 600,000 円 を 超 え 700,000 円 以 下 7 年 700,000 円 を 超 え 800,000 円 以 下 8 年 800,000 円 を 超 え 900,000 円 以 下 9 年 900,000 円 を 超 え 1,200,000 円 以 下 10 年 1,200,000 円 を 超 え 1,500,000 円 以 下 11 年 1,500,000 円 を 超 え 2,000,000 円 以 下 12 年 2,000,000 円 を 超 え 2,500,000 円 以 下 13 年 2,500,000 円 を 超 え 5,000,000 円 以 下 14 年 算 定 方 法 等 は 以 下 のとおりである 債 権 額 及 び 利 子 償 還 方 法 遅 延 損 害 金 限 度 額 500 万 円 種 類 ごと 限 度 額 浴 室 整 備 資 金 1,300 千 円 6 月 ごと 均 等 分 割 返 済 整 備 資 金 を 借 り 受 けたものは 申 し 出 により 繰 上 償 還 可 能 当 初 の 履 行 期 限 の 翌 日 から 納 付 の 日 までの 期 間 の 日 数 に 応 じ 主 たる 債 権 ( 元 金 )につき 年 5 パーセントの 便 所 整 備 資 金 1,100 千 円 割 合 を 乗 じて 計 算 した 額 居 室 整 備 資 金 2,400 千 円 その 他 整 備 資 金 1,000 千 円 利 子 : 無 利 子 2 収 入 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 12,449 10,930 7,161 過 年 度 分 9,802 11,387 12,228 合 計 22,251 22,317 19,389 収 入 額 現 年 分 10,421 9,510 6,517 過 年 度 分 443 579 8,263 合 計 10,864 10,089 14,780 不 納 欠 損 額 現 年 分 過 年 度 分 288 合 計 288 収 入 未 済 額 現 年 分 2,028 1,420 644 過 年 度 分 9,359 10,808 3,677 合 計 11,387 12,228 4,321 101

区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 収 納 率 現 年 分 83.7% 87.0% 91.0% 過 年 度 分 4.5% 5.1% 67.6% 合 計 48.8% 45.2% 76.2% 従 事 職 員 数 1 人 1 人 1 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 その 他 (10 年 時 効 ) 288 合 計 288 ( 市 資 料 より) 平 成 24 年 度 は 過 年 度 分 に 回 収 があったため 収 納 率 が 大 幅 に 増 加 している 3 高 齢 者 福 祉 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 時 期 事 務 の 内 容 1 各 月 上 旬 当 月 償 還 予 定 者 の 償 還 金 額 の 調 定 及 び 納 付 書 の 発 送 2 翌 月 上 旬 納 付 内 容 の 確 認 3 納 期 限 後 20 日 以 内 督 促 状 及 び 納 付 書 の 発 送 4 督 促 状 発 送 の 翌 月 以 降 滞 納 者 への 対 応 ( 滞 納 者 への 電 話 催 告 及 び 訪 問 による 折 衝 等 ) 4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 条 例 規 則 等 1 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 条 例 2 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 条 例 施 行 規 則 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 償 還 金 滞 納 整 理 マニュアル 2 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 の 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 に 関 する 取 扱 い 基 準 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 該 当 事 項 なし 2 その 他 の 事 項 ア. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のとおり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 高 齢 者 福 祉 課 は 紙 媒 体 の 個 人 情 報 を 棚 に 保 管 しているが 退 庁 時 の 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 での 保 管 は 実 施 していない 指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 に 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある 102

9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 介 護 保 険 料 強 制 徴 収 公 債 権 65 歳 以 上 の 1 号 普 通 徴 収 保 険 者 第 1 期 6 月 15 日 から 同 月 末 日 まで 第 2 期 7 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 3 期 8 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 4 期 9 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 5 期 10 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 6 期 11 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 7 期 12 月 1 日 から 同 月 25 日 まで 第 8 期 1 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 9 期 2 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 第 10 期 3 月 1 日 から 同 月 末 日 まで 特 別 徴 収 年 金 天 引 4 6 8 10 12 2 月 保 険 料 率 の 算 定 方 法 は 以 下 のとおりである 103

延 滞 金 は 以 下 のとおりである 2,000 円 以 上 (1,000 円 未 満 の 端 数 切 捨 )の 債 権 につき 年 14.6%( 履 行 期 限 の 翌 日 から 3 月 を 経 過 する 期 間 に ついては 特 例 基 準 割 合 )の 割 合 を 乗 じて 計 算 した 金 額 (100 円 未 満 端 数 及 び 延 滞 金 額 が 1,000 円 未 満 である 場 合 は 切 捨 ) 2 収 入 額 等 の 推 移 介 護 保 険 料 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 5,598,571 5,703,739 6,671,222 過 年 度 分 152,213 151,254 141,954 合 計 5,750,784 5,854,993 6,813,177 収 入 額 現 年 分 5,523,427 5,633,539 6,590,095 過 年 度 分 21,721 25,476 23,126 合 計 5,545,149 5,659,015 6,613,221 還 付 未 済 額 現 年 分 8,939 8,577 9,720 過 年 度 分 138 311 89 合 計 9,078 8,889 9,809 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 54,065 53,900 49,853 合 計 54,065 53,900 49,853 収 入 未 済 額 現 年 分 75,143 70,200 81,127 過 年 度 分 76,426 71,876 68,973 合 計 151,570 142,075 150,101 収 納 率 現 年 分 98.7% 98.8% 98.8% 過 年 度 分 22.1% 26.2% 25.1% 合 計 97.3% 97.6% 97.8% 従 事 職 員 数 7 人 7 人 7 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) 54,065 53,900 49,853 合 計 54,065 53,900 49,853 ( 市 資 料 より) 介 護 保 険 料 返 納 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 - - 310 過 年 度 分 1,214 2,550 1,030 合 計 1,214 2,550 1,341 収 入 額 現 年 分 - - 111 過 年 度 分 163 1,520 - 合 計 163 1,520 111 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - 539 合 計 - - 539 104

区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 収 入 未 済 額 現 年 分 - - 198 過 年 度 分 1,050 1,030 491 合 計 1,050 1,030 689 収 納 率 現 年 分 - - 36.0% 過 年 度 分 13.5% 59.6% - 合 計 13.5% 59.6% 36.0% 従 事 職 員 数 2 人 ( 兼 務 ) 2 人 ( 兼 務 ) 2 人 ( 兼 務 ) 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 その 他 ( 法 人 破 産 ) - - 539 合 計 - - 539 ( 市 資 料 より) 納 付 方 法 として 年 金 天 引 により 収 納 率 は 高 水 準 となっている 介 護 保 険 料 返 納 金 とは 介 護 給 付 費 の 不 正 受 給 に 係 る 返 還 金 債 権 である 3 介 護 保 険 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 ( 市 資 料 より) 4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 介 護 保 険 法 1 船 橋 市 介 護 保 険 条 例 1 船 橋 市 介 護 保 険 料 減 免 取 扱 基 準 2 介 護 保 険 法 施 行 令 2 船 橋 市 介 護 保 険 条 例 施 行 規 則 ( 以 下 施 行 規 則 という ) 105

(2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 債 務 承 諾 書 分 割 納 付 誓 約 書 について 区 分 意 見 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 保 険 料 の 債 務 承 諾 書 等 の 承 認 について 制 度 の 趣 旨 に 沿 った 形 で 画 一 報 告 書 記 載 事 項 的 に 行 うことのできる 判 断 基 準 が 必 要 である 市 の 措 置 状 況 監 査 時 点 と 同 じ 市 の 今 後 の 方 針 介 護 保 険 料 の 分 納 誓 約 書 兼 債 務 承 諾 書 の 承 認 方 法 について 対 象 者 の 現 在 の 納 付 方 法 また 個 々の 事 情 により 内 容 が 異 なるため 制 度 の 趣 旨 に 沿 った 形 で 画 一 的 な 判 断 基 準 での 運 用 は 難 しいと 思 われる 介 護 保 険 課 では 介 護 保 険 料 滞 納 者 から 介 護 保 険 料 分 納 誓 約 書 兼 債 務 承 諾 書 ( 以 下 分 納 誓 約 書 等 という )の 提 出 を 受 け 分 納 を 実 施 している 分 納 については 船 橋 市 介 護 保 険 給 付 制 限 に 関 する 要 綱 第 7 条 第 5 項 第 2 号 及 び 船 橋 市 介 護 保 険 給 付 制 限 に 関 する 要 綱 第 7 条 第 5 項 第 2 号 の 取 扱 基 準 第 2 条 に 以 下 のような 定 めがある ( 取 扱 い 基 準 ) 第 2 条 要 綱 第 7 条 第 5 項 第 2 号 に 規 定 する 市 長 が 特 に 認 めたときとは 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 と する (2) 滞 納 保 険 料 の 全 てが 記 載 された 債 務 承 諾 書 が 提 出 されたとき 又 は 分 割 納 付 誓 約 書 が 提 出 され その 後 確 実 に 履 行 されているなど 滞 納 保 険 料 が 相 当 の 期 間 内 に 納 付 されることが 確 実 と 見 込 まれるとき 上 記 規 定 による 分 納 誓 約 書 等 の 提 出 は 滞 納 者 にとっては 介 護 保 険 料 の 給 付 制 限 の 除 外 となり 介 護 保 険 課 においては 債 務 承 諾 による 時 効 の 中 断 の 効 果 を 得 られる 制 度 と なっている 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 の 指 摘 事 項 ( 意 見 )において 当 該 分 納 誓 約 書 等 の 承 認 に 具 体 的 な 基 準 が 必 要 である 旨 の 指 摘 をしているが 介 護 保 険 課 は 上 記 のように 画 一 的 な 判 断 基 準 の 運 用 が 困 難 であることを 理 由 に 現 状 のままとしている なお 介 護 保 険 課 は 現 在 上 記 分 割 納 付 について 特 に 規 定 や 実 施 基 準 等 を 定 めておら ず 分 納 誓 約 書 等 も 正 式 に 定 められた 様 式 はない 意 見 債 権 管 理 条 例 第 13 条 に 定 める 履 行 延 期 の 特 約 等 に 定 める 分 納 は 非 強 制 徴 収 債 権 について 定 められている 規 定 であることから 強 制 徴 収 公 債 権 である 介 護 保 険 料 は 直 接 当 該 規 定 の 対 象 にはならない 一 方 同 第 13 条 第 1 項 各 号 に 要 件 が 定 められているとおり 本 来 分 納 とは 無 制 限 に 認 められるべきものではなく 一 定 の 条 件 を 満 たした 場 合 に 許 容 されるものである 現 在 の 介 護 保 険 料 の 分 納 は 債 権 回 収 目 的 ではなく 滞 納 者 の 介 護 保 険 料 給 付 制 限 の 回 避 を 目 106

的 として 実 務 的 に 実 施 されているが 給 付 制 限 回 避 の 目 的 のために 分 割 納 付 を 無 制 限 に 認 めることは 適 切 でないと 考 える 現 在 分 割 納 付 に 関 しては 船 橋 市 介 護 保 険 給 付 制 限 に 関 する 要 綱 第 7 条 第 5 項 第 2 号 の 取 扱 基 準 第 2 条 第 2 項 しか 具 体 的 な 規 定 がなく 一 定 の 運 用 基 準 はあるものの 明 文 化 されていないことから より 詳 細 な 基 準 を 定 め 明 文 化 することが 望 まれる また 上 記 市 の 今 後 の 方 針 に 記 載 のとおり 画 一 的 な 基 準 を 策 定 し 運 用 するこ とは 困 難 であっても 一 定 の 形 式 基 準 を 定 め 様 々な 状 況 に 応 じて 当 該 基 準 を 実 質 的 に 検 討 する 運 用 は 可 能 であると 考 える その 際 他 の 非 強 制 徴 収 公 債 権 や 私 債 権 と 同 様 に 申 請 書 類 等 ( 様 式 を 含 む) 及 び 納 付 計 画 書 の 徴 収 連 帯 保 証 人 の 記 名 捺 印 等 についても 検 討 されたい 2 その 他 の 事 項 ア. 現 金 領 収 帳 について 介 護 保 険 課 は 債 権 の 現 金 による 回 収 の 際 に 現 金 領 収 帳 を 使 用 している 現 金 領 収 帳 は 各 出 納 員 に 交 付 されているが 公 金 ( 現 金 ) 現 金 領 収 帳 取 扱 要 領 により 交 付 後 6 ヶ 月 が 経 過 したときは 直 ちに 会 計 課 に 返 納 することになっている ただし 会 計 課 に 継 続 使 用 を 申 請 する 現 金 領 収 帳 及 び 継 続 使 用 を 申 請 する 理 由 を 記 載 した 継 続 使 用 申 請 書 を 提 出 することによって 使 用 を 延 長 することが 可 能 となる 介 護 保 険 課 の 現 金 領 収 帳 及 び 当 該 継 続 使 用 申 請 書 を 確 認 したところ 交 付 日 が 平 成 21 年 12 月 で ほとんど 使 用 されていないものが 見 受 けられた また 継 続 使 用 を 申 請 する 理 由 として 使 用 頻 度 が 少 ないことが 記 載 されていた 意 見 現 金 領 収 帳 の 長 期 未 使 用 は 不 正 の 温 床 となるリスクもあるため 原 則 6 ヶ 月 返 納 を 定 めていることからも 出 来 る 限 り 使 用 頻 度 の 低 い 現 金 領 収 帳 は 会 計 課 に 返 納 すべきであ ると 考 える イ. 減 免 における 徴 収 猶 予 の 検 討 について 介 護 保 険 料 の 減 免 については 船 橋 市 介 護 保 険 料 減 免 取 扱 基 準 第 2 条 において 減 免 取 扱 いの 対 象 者 が 以 下 のように 定 められている ( 減 免 取 扱 いの 対 象 者 ) 第 2 条 減 免 の 取 扱 いは 条 例 第 8 条 による 規 定 による 保 険 料 の 徴 収 を 猶 予 してもなお 納 付 の 困 難 な 状 況 が 継 続 すると 認 められる 者 について その 対 象 とするものとする 但 し 過 去 において 減 免 の 決 定 を 受 けた 保 険 料 について 納 期 限 から 1 年 以 上 滞 納 している 者 については 対 象 としない 107

上 記 の 規 定 に 従 えば 介 護 保 険 料 の 減 免 を 受 ける 者 は 徴 収 猶 予 をしても 納 付 が 困 難 で あることが 認 められることが 条 件 となる しかし 現 状 の 介 護 保 険 課 の 減 免 申 請 書 において この 検 討 に 関 する 記 載 はなかった 意 見 介 護 保 険 課 からは 減 免 は 徴 収 猶 予 しても 納 付 が 困 難 である 場 合 に 実 施 されるべきで あり 減 免 申 請 時 に 申 請 者 が 徴 収 猶 予 しても 納 付 が 困 難 かどうかについても 低 所 得 者 の 減 免 について 相 手 側 の 同 意 を 得 て 通 帳 の 写 しを 求 めるなどの 検 討 はしているが 特 に 申 請 書 類 上 で 検 討 の 痕 跡 を 残 していない との 回 答 を 得 た しかし 申 請 書 類 上 でこれらの 内 容 を 記 載 しなければ 適 切 に 減 免 の 可 否 の 検 討 を 行 っ たかどうかが 不 明 となる 従 って 減 免 の 適 用 を 受 ける 者 に 対 しては 徴 収 猶 予 をしても 納 付 が 困 難 かどうかに ついて 適 切 に 検 討 を 行 い その 結 果 を 減 免 申 請 書 類 等 に 記 載 する 必 要 があると 考 える ウ. 減 免 申 請 期 間 について 介 護 保 険 料 の 減 免 申 請 期 間 については 施 行 規 則 第 23 条 において 以 下 のように 定 めら れている ( 保 険 料 の 減 免 ) 第 23 条 条 例 第 9 条 の 規 定 により 保 険 料 の 減 免 を 受 けようとする 者 は 普 通 徴 収 の 方 法 により 保 険 料 を 徴 収 されている 者 にあっては 納 期 限 の 7 日 前 までに 特 別 徴 収 の 方 法 により 保 険 料 を 徴 収 されている 者 にあっては 特 別 徴 収 対 象 年 金 給 付 の 支 払 に 係 る 月 の 前 前 月 の 15 日 までに 介 護 保 険 料 減 免 申 請 書 ( 第 12 号 様 式 )により 市 長 に 申 請 しなければならない 平 成 24 年 度 の 介 護 保 険 料 減 免 申 請 書 ( 第 12 号 様 式 )を 確 認 したところ 上 記 に 定 められた 申 請 期 間 による 申 請 が 適 切 に 実 施 されていなかった 指 摘 施 行 規 則 第 23 条 に 従 った 減 免 手 続 を 実 施 する 必 要 がある なお 申 請 日 付 について 実 務 的 な 対 応 が 困 難 であるならば 当 該 規 定 の 必 要 性 妥 当 性 について 再 検 討 し 必 要 に 応 じて 規 定 の 変 更 も 検 討 されたい エ. 督 促 状 について 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 に 以 下 のように 定 めら れている 108

( 督 促 ) 第 5 条 条 例 第 6 条 の 規 定 する 督 促 は 納 期 限 後 20 日 以 内 に 行 うものとする 2 前 項 の 督 促 において 指 定 する 期 限 は 当 該 督 促 を 発 した 日 から 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 と する 3 ( 省 略 ) 平 成 24 年 度 における 介 護 保 険 課 の 督 促 状 況 を 確 認 したところ 督 促 において 指 定 する 期 限 が 督 促 状 の 発 送 日 から 10 日 を 経 過 していなかったものが 10 件 中 7 件 あった 従 って 上 記 施 行 規 則 に 定 める 督 促 が 適 切 に 実 施 されていなかった 指 摘 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 に 定 める 督 促 の 実 施 及 び 督 促 期 限 の 指 定 を 適 切 に 行 うべきで ある オ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 があ る 介 護 保 険 料 減 免 徴 収 猶 予 申 請 に 関 する 収 入 見 積 額 申 立 書 等 に 押 印 された 文 書 収 受 印 を 確 認 したところ 決 裁 伺 書 の 文 書 記 号 番 号 が 未 記 載 であるものが 見 受 けられた 指 摘 文 書 収 受 印 には 適 切 に 決 裁 伺 書 の 文 書 記 号 番 号 を 記 入 すべきである なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である カ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のとおり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 介 護 保 険 課 は 紙 媒 体 の 個 人 情 報 を 棚 に 保 管 しているが 退 庁 時 の 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 での 保 管 は 実 施 していない 109

指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 に 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある キ. 債 権 管 理 課 への 移 管 について 介 護 保 険 課 は 市 税 及 び 強 制 徴 収 公 債 権 取 扱 要 領 に 従 い 一 定 の 条 件 に 該 当 する 強 制 徴 収 公 債 権 について 債 権 管 理 課 長 と 協 議 のうえ 回 収 業 務 を 債 権 管 理 課 に 移 管 している 移 管 対 象 となる 具 体 的 な 基 準 を 同 取 扱 要 領 第 2 条 に 定 めている( 具 体 的 な 内 容 は 7. 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 の(2)2カ. 債 権 管 理 課 への 移 管 について 参 照 ) 介 護 保 険 課 の 債 権 管 理 課 への 移 管 手 続 において 債 権 管 理 課 へ 移 管 対 象 となる 具 体 的 な 基 準 と 対 応 する 取 扱 要 領 との 対 応 関 係 を 介 護 保 険 課 に 確 認 したところ 以 下 のとお りであるとの 回 答 を 得 た 図 表 9-1 抽 出 基 準 と 取 扱 要 領 の 比 較 介 護 保 険 課 抽 出 基 準 滞 納 額 が 複 数 年 度 にまたがっており 滞 納 金 額 が 10 万 円 以 上 介 護 保 険 認 定 申 請 していない 市 民 税 課 税 者 である 移 管 時 点 で 普 通 徴 収 者 である 納 付 約 束 ( 分 納 )をしていない 過 去 に 折 衝 記 録 がある 本 人 のほか 連 帯 納 付 義 務 者 である 世 帯 主 もしくは 配 偶 者 も 保 険 料 を 滞 納 し ている 場 合 は 上 記 に 該 当 していれば 滞 納 金 額 が 10 万 円 以 下 でも 本 人 と 一 緒 に 移 管 対 象 とする 対 応 する 取 扱 要 領 第 1 号 第 2~5 号 上 記 を 見 るに 滞 納 額 が 複 数 年 度 にまたがっており 滞 納 金 額 が 10 万 円 以 上 は 上 記 取 扱 要 領 第 2 条 第 1 号 と 整 合 しているが その 他 は 直 接 的 に 整 合 しているとは 言 い 難 い 指 摘 上 記 取 扱 要 領 第 2 条 は 各 所 管 課 が 適 切 に 移 管 対 象 債 権 を 抽 出 するための 基 準 として 重 要 であり 実 際 の 各 所 管 課 の 抽 出 基 準 と 整 合 している 必 要 がある そこで 介 護 保 険 課 の 現 在 の 抽 出 基 準 を 同 取 扱 要 領 第 2 条 の 各 号 と 整 合 させる 必 要 が ある 同 取 扱 要 領 第 2 条 の 各 号 はそのまま 抽 出 基 準 として 介 護 保 険 課 で 実 施 する 債 権 の 抽 出 としては 適 さない 場 合 も 考 えられるが その 場 合 はその 内 容 についてとりまとめ 債 権 管 理 課 等 と 協 議 する 必 要 がある 110

ク. 収 入 未 済 額 繰 越 内 訳 書 の 作 成 について 収 入 未 済 金 については 6. 税 務 部 納 税 課 の(2)2ク に 記 載 のとおり 財 務 規 則 第 51 条 により 収 入 未 済 額 通 知 書 ( 第 35 号 様 式 )の 会 計 管 理 者 への 通 知 と 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 ( 第 36 号 様 式 )の 作 成 が 規 定 されている 介 護 保 険 課 の 作 成 した 平 成 24 年 度 の 上 記 収 入 未 済 繰 越 内 訳 書 を 確 認 したところ 財 務 規 則 に 定 めている 様 式 ( 第 36 号 )とは 様 式 が 異 なっていた 具 体 的 には 現 在 介 護 保 険 課 で 第 36 号 様 式 として 使 用 している 過 年 度 繰 越 対 象 者 一 覧 表 ( 介 護 保 険 システム 台 帳 )においては 履 行 延 期 の 特 約 徴 収 停 止 等 の 内 容 等 の 記 載 が 見 受 けられない 指 摘 財 務 規 則 に 定 めている 第 36 号 様 式 の 備 考 には 収 入 金 の 種 類 により この 様 式 によ りがたいものにあっては この 様 式 に 準 じて 調 整 することが 出 来 る 旨 が 記 載 されてい るため 必 ずしも 当 該 様 式 を 厳 格 に 用 いる 必 要 はないとも 考 える しかし あくまで 当 該 様 式 に 準 じることが 要 求 されるため 記 載 項 目 等 を 省 略 するこ とは 予 定 していないと 考 える 従 って 少 なくとも 財 務 規 則 に 定 める 様 式 の 記 載 項 目 を 備 えた 形 で 作 成 されることが 必 要 である 111

10. 福 祉 サービス 部 障 害 福 祉 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 監 査 対 象 とした 収 入 項 目 は 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 条 例 によって 貸 付 けら れた 資 金 の 返 還 及 び 障 害 者 自 立 支 援 法 第 50 条 第 1 項 第 5 号 及 び 第 8 号 に 基 づく 指 定 障 害 福 祉 サービス 事 業 所 の 指 定 の 取 り 消 しに 伴 う 訓 練 等 給 付 費 等 の 返 還 に 係 る 項 目 である 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 返 還 義 務 者 返 還 期 限 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 私 債 権 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 6 ヶ 月 の 据 置 期 間 を 備 資 金 貸 付 金 元 金 収 備 資 金 貸 付 金 債 務 者 経 過 した 日 から 起 算 し 入 て 5 年 から 14 年 ( 貸 付 金 額 で 異 なる) 訓 練 等 給 付 費 の 強 制 徴 収 公 債 権 特 定 非 営 利 活 動 法 人 平 成 25 年 1 月 4 日 返 還 金 なのはな 障 害 者 就 労 ( 当 初 ) 支 援 センター 2 収 入 額 等 の 推 移 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 5,964 4,634 4,218 過 年 度 分 4,850 4,980 4,914 合 計 10,814 9,614 9,132 収 入 額 現 年 分 5,604 4,354 4,018 過 年 度 分 230 345 510 合 計 5,834 4,700 4,528 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - - 合 計 - - - 収 入 未 済 額 現 年 分 360 280 200 過 年 度 分 4,620 4,634 4,404 合 計 4,980 4,914 4,604 収 納 率 現 年 分 94.0% 94.0% 95.3% 過 年 度 分 4.7% 6.9% 10.4% 合 計 54.0% 48.9% 49.6% 従 事 職 員 数 1 人 1 人 1 人 ( 市 資 料 より) 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 の 現 年 分 及 び 過 年 度 分 の 収 納 率 は 平 成 22 年 度 から 年 を 追 うごとに 上 昇 しているが 過 年 度 分 の 収 納 率 が 低 く 両 者 を 合 計 した 収 納 率 は 50% 前 後 で 推 移 しており 決 して 高 い 水 準 ではない また 現 在 の 滞 納 者 からの 分 割 納 付 が 行 われて いることから 不 納 欠 損 処 分 は 実 施 されていない 112

訓 練 等 給 付 費 の 返 還 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 23,825 過 年 度 分 - 合 計 23,825 収 入 額 現 年 分 - 過 年 度 分 - 合 計 - 不 納 欠 損 額 現 年 分 - 過 年 度 分 該 当 なし 該 当 なし - 合 計 - 収 入 未 済 額 現 年 分 23,825 過 年 度 分 - 合 計 23,825 収 納 率 現 年 分 0.0% 過 年 度 分 - 合 計 0.0% 従 事 職 員 数 - - 1 人 ( 市 資 料 より) 訓 練 等 給 付 費 の 返 還 金 は 平 成 24 年 度 に 発 生 したものであるが 現 在 未 回 収 となって いる ( 詳 細 は (2)2キ を 参 照 ) 3 障 害 福 祉 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 時 期 事 務 の 内 容 1 各 月 上 旬 当 月 償 還 予 定 者 の 償 還 金 額 の 調 定 及 び 納 付 書 の 発 送 2 翌 月 上 旬 納 付 内 容 の 確 認 3 納 期 限 後 20 日 以 内 督 促 状 及 び 納 付 書 の 発 送 4 督 促 状 発 送 の 翌 月 以 降 滞 納 者 への 対 応 ( 滞 納 者 への 電 話 催 告 及 び 訪 問 による 折 衝 等 ) 訓 練 等 給 付 費 の 返 還 金 (2)2キ を 参 照 4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 8. 福 祉 サービス 部 高 齢 者 福 祉 課 (1)4 を 参 照 訓 練 等 給 付 費 の 返 還 金 法 律 1 障 害 者 の 日 常 生 活 及 び 社 会 生 活 を 総 合 的 に 支 援 するための 法 律 ( 以 下 障 害 者 総 合 支 援 法 という) ( 注 ) ( 注 ) 平 成 25 年 4 月 1 日 障 害 者 自 立 支 援 法 を 改 正 するかたちで 施 行 されている 113

訓 練 等 給 付 費 返 還 金 の 概 要 については (2)2キ. 訓 練 等 給 付 費 等 の 返 還 について を 参 照 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 該 当 事 項 なし 2 その 他 の 事 項 ア. 遅 延 損 害 金 について 市 は 平 成 23 年 10 月 1 日 に 債 権 管 理 条 例 が 施 行 されたことを 受 けて 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 の 延 滞 金 及 び 遅 延 損 害 金 に 関 する 取 扱 い 基 準 を 定 め 平 成 25 年 4 月 1 日 以 降 の 納 付 分 について 遅 延 損 害 金 を 徴 収 することとしている 一 方 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 条 例 の 旧 第 8 条 第 2 項 では 延 滞 金 の 利 率 を 7.3%とする 旨 の 規 定 が 定 められていたが 当 該 規 定 は 債 権 管 理 条 例 の 施 行 により 削 除 されている ただし 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 条 例 の 一 部 改 正 に 伴 う 経 過 措 置 として 改 正 後 の 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 条 例 第 8 条 の 規 定 は 平 成 23 年 10 月 1 日 以 後 に 貸 付 けの 決 定 を 受 けた 整 備 資 金 について 適 用 し 同 日 前 に 貸 付 けの 決 定 を 受 けた 整 備 資 金 については なお 従 前 の 例 によるとしている 指 摘 市 は 上 記 の 経 過 措 置 に 従 い 平 成 23 年 9 月 30 日 以 前 に 貸 付 けを 決 定 した 整 備 資 金 の うち 該 当 するものについては 旧 第 8 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づく 延 滞 金 を 徴 収 する 必 要 がある イ. 督 促 状 について 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 の(2)2エ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 の 定 めがある 今 回 の 監 査 において サンプルベースで 平 成 24 年 度 に 送 付 された 督 促 状 を 閲 覧 した 結 果 督 促 状 に 記 載 された 返 済 期 限 が 督 促 状 の 日 付 から 11 日 超 経 過 しているものが あった 指 摘 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 第 2 項 に 従 い 督 促 状 の 納 期 限 は 督 促 状 の 日 付 から 10 日 を 経 過 した 日 とする 必 要 がある 114

ウ. 過 年 度 分 の 滞 納 者 への 督 促 について 障 害 福 祉 課 は 過 年 度 分 の 滞 納 者 に 対 しては 催 告 書 を 発 送 することとしている 平 成 24 年 度 に 送 付 された 催 告 書 を 閲 覧 したところ 督 促 状 として 滞 納 者 に 送 付 されていた 障 害 福 祉 課 の 説 明 によると 滞 納 者 のうち 当 初 の 返 済 計 画 どおりに 返 済 ができず 滞 納 と なった 場 合 一 回 当 たりの 返 済 金 額 を 引 き 下 げ 返 済 期 限 を 延 長 することで 回 収 を 認 め るケースがあり この 返 済 が 滞 った 場 合 督 促 状 として 送 付 しているとのことである 指 摘 督 促 状 は 当 初 の 返 済 期 限 までに 返 済 できない 場 合 に 当 該 滞 納 者 に 送 付 するものであ る かかるケースであっても 過 年 度 の 滞 納 者 への 督 促 は 催 告 書 として 発 送 すべきで ある エ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 がある 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 償 還 免 除 償 還 期 間 延 長 申 請 書 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 の 徴 収 猶 予 申 請 書 及 び 減 免 申 請 書 船 橋 市 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 償 還 予 定 変 更 届 を 閲 覧 した 結 果 次 のような 不 備 が 散 見 された ⅰ) 収 受 印 が 押 印 されているのみで 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 並 びに 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの ⅱ) 収 受 印 が 押 印 され 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 があるが 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの 指 摘 文 書 管 理 規 程 に 従 い 文 書 収 受 印 の 記 入 欄 への 記 入 等 を 徹 底 する 必 要 がある なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である オ.データのアクセス 管 理 について 障 害 福 祉 課 は 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 の 事 務 に 当 たり 貸 付 台 帳 等 のデータ を 表 計 算 ソフトで 作 成 している 当 該 データは 市 の 情 報 系 ネットワークシステムの 中 で 運 用 保 存 されており 障 害 福 祉 課 職 員 のみ 閲 覧 編 集 することが 可 能 となっている しかし 心 身 障 害 者 等 住 宅 整 備 資 金 貸 付 金 の 事 務 を 担 当 する 職 員 は 障 害 福 祉 課 給 付 事 115

業 係 手 当 班 職 員 2 名 のうちの 1 名 であり 当 該 事 務 を 担 当 しない 職 員 もデータを 閲 覧 編 集 することが 可 能 となっている 意 見 当 該 データは 氏 名 等 が 記 載 されていることから その 取 扱 いには 細 心 の 注 意 が 求 め られるものである 情 報 漏 えいを 防 ぐには 職 員 本 人 の 意 識 が 重 要 であるが 漏 えいし ないための 仕 組 み 作 りもまた 重 要 である 現 在 の 市 のシステムでは アクセス 制 限 が 課 単 位 となっており 係 単 位 での 制 限 はできないことから 当 該 データの 閲 覧 に 際 しパス ワードを 設 定 し 貸 付 金 の 貸 付 け 及 び 返 還 等 の 事 務 に 従 事 する 職 員 だけが 閲 覧 できるよ うにする 等 の 措 置 を 講 じることが 望 まれる カ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のと おり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある 障 害 福 祉 課 は 貸 付 申 請 書 等 の 書 類 を 市 役 所 本 庁 舎 2 階 の 課 内 に 保 管 しているが 保 管 場 所 としている 書 棚 は 施 錠 できないものとなっている さらに 書 棚 の 数 が 足 りないた め 一 部 の 書 類 については カラーボックスを 書 棚 の 代 わりに 使 用 している 指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 に 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある キ. 訓 練 等 給 付 費 等 の 返 還 について 市 は 障 害 者 自 立 支 援 法 第 48 条 に 基 づき 監 査 を 実 施 した 結 果 次 の 事 業 者 に 対 し 同 法 第 50 条 第 1 項 第 5 号 及 び 第 8 号 の 規 定 に 基 づく 指 定 障 害 福 祉 サービス 事 業 所 の 指 定 の 取 消 しに 該 当 する 事 実 を 認 めたことから 当 該 取 消 処 分 を 平 成 24 年 11 月 30 日 付 けで 行 っ ている 処 分 の 対 象 となった 事 業 者 処 分 に 至 るまでの 経 緯 及 びその 理 由 は 次 のとおりである 図 表 10-1 処 分 の 対 象 となった 事 業 者 法 人 名 特 定 非 営 利 活 動 法 人 なのはな 障 害 者 就 労 支 援 センター 法 人 所 在 地 船 橋 市 緑 台 事 業 所 名 コミュニティカフェ 甲 ( 仮 称 ) 事 業 種 別 就 労 継 続 支 援 B 型 ( 注 )1. 事 業 所 所 在 地 船 橋 市 三 咲 指 定 日 平 成 22 年 12 月 1 日 ( 注 )2. 116

( 注 )1. 就 労 継 続 支 援 事 業 B 型 とは 通 常 の 事 業 所 に 雇 用 されることが 困 難 な 障 害 者 に 対 し 生 産 活 動 その 他 の 活 動 の 機 会 の 提 供 就 労 に 必 要 な 知 識 訓 練 等 の 支 援 を 行 う 事 業 を いい その 生 産 活 動 に 対 して 事 業 所 が 工 賃 を 支 払 うことが 義 務 付 けられている ( 注 )2. 事 業 所 は 同 日 付 けで 千 葉 県 より 指 定 を 受 けている なお 平 成 24 年 4 月 1 日 から 船 橋 市 に 指 定 及 び 監 査 権 限 が 移 譲 されている ( 市 資 料 より) 図 表 10-2 処 分 に 至 るまでの 経 緯 日 付 内 容 平 成 20 年 3 月 6 日 特 定 非 営 利 活 動 法 人 なのはな 障 害 者 就 労 支 援 センター 設 立 登 記 22 年 12 月 1 日 千 葉 県 より コミュニティカフェ 甲 ( 三 咲 ) が 就 労 継 続 支 援 B 型 事 業 所 としての 認 定 を 受 ける 23 年 8 月 3 日 千 葉 県 が 実 地 指 導 に 入 り 設 備 基 準 運 営 に 関 する 基 準 及 び 請 求 に 関 する 基 準 についての 改 善 指 導 を 行 う 24 年 4 月 1 日 地 方 自 治 法 施 行 令 第 174 条 47 の 12 に 基 づき 千 葉 県 より 船 橋 市 に 指 定 障 害 福 祉 サービス 事 業 者 等 の 指 定 及 び 監 査 事 務 が 権 限 移 譲 される 24 年 7 月 13 日 千 葉 県 による 実 地 指 導 の 際 指 摘 された 項 目 について 確 認 を 行 う ため 障 害 者 自 立 支 援 法 第 10 条 第 1 項 及 び 第 11 条 第 2 項 に 基 づき 事 業 所 の 実 地 調 査 を 実 施 職 員 配 置 や 訓 練 等 給 付 費 の 請 求 内 容 に 疑 義 が 生 じたため 法 第 48 条 に 基 づいた 監 査 に 切 り 替 え る 24 年 7 月 23 日 ~8 月 13 日 障 害 者 自 立 支 援 法 第 9 条 第 1 項 及 び 第 11 条 第 2 項 に 基 づき 利 用 者 の 調 査 (ヒアリング) 並 びに 同 法 第 48 条 に 基 づき 職 員 に 対 する 調 査 (ヒアリング)を 実 施 24 年 8 月 30 日 船 橋 市 行 政 手 続 条 例 第 14 条 第 1 項 に 基 づき 聴 聞 通 知 書 を 送 付 24 年 10 月 12 日 聴 聞 の 開 催 24 年 11 月 20 日 指 定 取 消 に 係 る 処 分 通 知 の 発 出 24 年 11 月 30 日 指 定 取 消 処 分 ( 市 資 料 より) 図 表 10-3 指 定 取 消 しの 理 由 不 正 請 求 ( 障 害 者 自 立 法 第 50 条 第 1 項 第 5 号 違 反 ) 事 業 者 は 千 葉 県 の 指 定 を 受 け 事 業 を 開 始 した 平 成 23 年 1 月 当 初 から 平 成 24 年 7 月 までの 間 において 甲 ( 三 咲 ) 以 外 の 場 所 に 就 業 している 利 用 者 を 甲 ( 三 咲 ) の 利 用 者 として 施 設 外 就 労 ( 注 )を 行 っていると し 訓 練 等 給 付 費 の 不 正 な 請 求 を 行 った また 事 業 者 は 平 成 23 年 11 月 から 平 成 24 年 7 月 までの 間 において 同 一 法 人 が 運 営 する 指 定 を 受 けて いない 甲 ( 緑 台 ) に 利 用 者 を 通 わせ 指 定 を 受 けている 甲 ( 三 咲 ) の 請 求 として 訓 練 等 給 付 費 の 不 正 な 請 求 を 行 った 職 員 配 置 基 準 違 反 ( 障 害 者 自 立 支 援 法 第 50 条 第 1 項 第 8 号 及 び 障 害 者 自 立 支 援 法 に 基 づく 指 定 障 害 福 祉 サービスの 事 業 等 の 人 員 設 備 及 び 運 営 に 関 する 基 準 ( 平 成 18 年 厚 生 労 働 省 令 第 171 号 ) 第 199 条 で 準 用 する 第 186 条 違 反 ) 千 葉 県 の 指 定 を 受 けた 平 成 22 年 12 月 当 初 から 平 成 24 年 7 月 までの 間 において 甲 ( 三 咲 ) は 厚 生 労 働 省 令 で 定 められた 職 員 配 置 基 準 を 満 たさないまま 運 営 を 行 っていた 117

会 計 基 準 違 反 ( 省 令 第 202 条 で 準 用 する 第 41 条 違 反 ) 事 業 の 会 計 に 係 る 部 分 は 代 表 者 が 全 て 管 理 をしている 訓 練 等 給 付 費 は 指 定 を 受 けている 甲 ( 三 咲 ) 単 位 で 管 理 することが 義 務 付 けられているが 代 表 者 は 甲 ( 三 咲 ) の 事 業 で 得 た 訓 練 等 給 付 費 を 指 定 を 受 け ていない 他 の 事 業 所 の 家 賃 や 光 熱 費 に 流 用 していた ( 注 ) 施 設 外 就 労 とは 利 用 者 の 工 賃 向 上 や 一 般 就 労 への 移 行 のため 利 用 者 と 職 員 がユニットを 組 み 企 業 か ら 請 け 負 った 作 業 を 当 該 企 業 の 中 で 行 う 請 負 先 企 業 との 間 には 請 負 契 約 が 必 要 であり 請 負 先 には 甲 ( 三 咲 ) の 支 援 員 の 配 置 が 求 められる ( 市 資 料 より) 指 定 の 取 り 消 しに 伴 い 市 は 障 害 者 自 立 支 援 法 第 8 条 第 2 項 に 基 づき 事 業 者 に 対 し 支 払 った 訓 練 等 給 付 費 及 び 給 付 費 の 100 分 の 40 を 乗 じた 額 の 返 還 を 平 成 24 年 12 月 26 日 付 けで 請 求 している 返 還 金 額 の 内 訳 は 次 のとおりであり 現 在 も 返 還 されていない 図 表 10-4 返 還 金 額 の 内 訳 内 容 事 業 所 に 対 し 支 払 った 給 付 費 ( 平 成 23 年 1 月 サー ビス 提 供 分 から 24 年 5 月 サービス 提 供 分 まで) 給 付 費 に 対 する 100 分 の 40 合 計 金 額 17,018,249 円 6,807,299 円 23,825,548 円 ( 市 資 料 より) 訓 練 等 給 付 費 は 甲 ( 三 咲 ) が 利 用 者 に 提 供 したサービスに 係 る 費 用 をいい 利 用 者 に 代 わり 事 業 所 から 市 に 請 求 される 市 は 事 業 者 からの 請 求 内 容 を 審 査 のうえ 当 該 給 付 費 を 支 払 う 訓 練 等 給 付 費 は 障 害 者 総 合 支 援 法 第 4 条 に 基 づき 国 1/2 県 市 で 1/4 ずつ 負 担 するものとされている このうち 国 及 び 県 の 負 担 分 (100 分 の 40 を 乗 じた 額 は 含 まれない)については 事 業 者 からの 返 還 の 有 無 に 関 係 なく 市 が 国 及 び 県 に 返 還 し なければならないこととなっている 市 は 事 業 者 の 財 産 調 査 を 実 施 し 今 後 の 手 続 について 関 係 各 課 と 協 議 を 進 めている 意 見 事 業 者 の 指 定 の 取 消 しに 該 当 する 事 実 は 県 から 市 に 指 定 障 害 福 祉 サービス 事 業 者 等 の 指 定 及 び 監 査 事 務 が 権 限 移 譲 されて 間 もない 時 に 発 覚 したものであり 市 の 対 応 につ いてはやむを 得 なかったと 考 えられる 市 は 引 き 続 き 当 該 返 還 金 の 回 収 について 適 切 に 管 理 されたい このような 事 態 を 繰 り 返 さないために 市 は 今 後 当 該 サービス 事 業 者 に 対 する 監 査 事 務 の 執 行 に 当 たっては 事 業 者 からの 申 請 書 類 だけでなくその 実 態 面 に 即 した 細 心 の 注 意 を 引 き 続 き 払 っていく 必 要 があると 考 える また この 取 消 しは 市 に 権 限 移 譲 されて 間 もない 時 に 発 覚 したものであることから 平 成 23 年 8 月 の 県 による 実 地 指 導 について 問 題 がなかったかということについての 検 証 を 行 うべきであると 考 える その 検 証 の 中 で 今 後 の 監 査 事 務 の 執 行 に 役 立 つものについ ては それを 取 り 入 れることが 望 まれる 118

11. 福 祉 サービス 部 生 活 支 援 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 監 査 対 象 とした 収 入 項 目 は 生 活 保 護 法 第 63 条 返 還 金 ( 以 下 生 活 保 護 費 返 還 金 ) 生 活 保 護 法 第 78 条 徴 収 金 ( 以 下 生 活 保 護 費 徴 収 金 ) 及 び 生 活 保 護 費 過 払 金 の 返 還 に 係 る 収 入 である 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 返 還 義 務 者 返 還 期 限 生 活 保 護 費 返 還 金 非 強 制 徴 収 公 債 権 受 給 世 帯 主 ( 注 ) 生 活 保 護 費 徴 収 金 生 活 保 護 費 過 払 金 ( 注 ) 返 還 期 限 は 生 活 保 護 法 等 では 定 められていない 2 収 入 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 226,333 236,932 411,413 過 年 度 分 225,149 278,820 346,629 合 計 451,482 515,753 758,042 収 入 額 現 年 分 142,265 134,186 213,567 過 年 度 分 18,746 28,828 31,353 合 計 161,011 163,014 244,920 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 14,446 6,185 11,595 合 計 14,446 6,185 11,595 収 入 未 済 額 現 年 分 84,068 102,746 197,845 過 年 度 分 191,956 243,806 303,679 合 計 276,024 346,552 501,525 収 納 率 現 年 分 62.9% 56.6% 51.9% 過 年 度 分 8.3% 10.3% 9.0% 合 計 35.7% 31.6% 32.3% 従 事 職 員 数 85 人 97 人 106 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 5 年 時 効 14,446 6,185 11,595 合 計 14,446 6,185 11,595 ( 市 資 料 より) 調 定 額 は 平 成 24 年 度 に 大 きく 増 加 している これは 平 成 20 年 10 月 6 日 付 けで 厚 生 労 働 省 から 各 都 道 府 県 指 定 都 市 及 び 中 核 市 に 通 知 された 課 税 調 査 の 徹 底 及 び 早 期 実 施 につ いて 及 び 平 成 23 年 5 月 31 日 付 けで 千 葉 県 から 各 健 康 福 祉 センター 及 び 各 市 福 祉 事 務 所 に 通 知 された 課 税 調 査 の 実 施 について を 受 けて 市 が 課 税 調 査 を 強 化 したほか 生 活 保 護 法 第 29 条 による 資 産 及 び 収 入 状 況 の 調 査 の 徹 底 により 生 活 保 護 費 返 還 金 及 び 徴 収 金 等 が 増 えたことによるものである 119

調定額の増加と比較して 収入額の増加が低いことから 現年分の収納率が低下している ③ 生活支援課の収入事務体制の概要 調定 注 CW ケースワーカー は 被保護者の資産及び環境等を調査し 生活保護の必要の有無を判 断し 生活指導を行う等の事務を行う者をいう (市資料より) 調定額の回収方法 (市資料より) 120

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 1 生 活 保 護 法 律 生 活 保 護 費 返 還 金 徴 収 金 及 び 生 活 保 護 費 過 払 金 の 概 要 は 次 のとおりである 生 活 保 護 費 返 還 金 生 活 保 護 費 徴 収 金 生 活 保 護 費 過 払 金 概 要 被 保 護 者 が 急 迫 の 場 合 等 において 資 力 があるにもかかわらず 保 護 を 受 け たときは 保 護 に 要 する 費 用 を 支 弁 した 都 道 府 県 又 は 市 町 村 に 対 して すみ やかに その 受 けた 保 護 金 品 に 相 当 する 金 額 の 範 囲 内 において 保 護 の 実 施 機 関 の 定 める 額 を 返 還 しなければならない 不 実 の 申 請 その 他 不 正 な 手 段 により 保 護 を 受 け 又 は 他 人 をして 受 けさせた 者 があるときは 保 護 費 を 支 弁 した 都 道 府 県 又 は 市 町 村 の 長 は その 費 用 全 部 又 は 一 部 を その 者 から 徴 収 することができる 最 低 生 活 費 又 は 収 入 充 当 額 の 認 定 を 変 更 すべき 事 由 が 事 後 において 明 ら かとなった 場 合 当 該 事 由 に 基 づき 扶 助 費 支 給 額 の 変 更 決 定 を 行 えば 生 ず ることとなる 返 納 ( 戻 入 ) 額 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 生 活 保 護 法 第 85 条 の 適 用 について 区 分 意 見 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 特 に 悪 質 な 第 78 条 債 務 者 については 少 なくても 第 85 条 の 適 用 を 検 報 告 書 記 載 事 項 討 することが 必 要 ではないかと 考 える 市 の 措 置 状 況 悪 質 な 第 78 条 債 務 者 については 場 合 によっては 85 条 適 用 を 検 討 することとした( 平 成 18 年 度 から) 市 の 今 後 の 方 針 措 置 済 み 生 活 保 護 法 第 85 条 では 次 のように 規 定 している ( 罰 則 ) 第 85 条 不 実 の 申 請 その 他 不 正 な 手 段 により 保 護 を 受 け 又 は 他 人 をして 受 けさせた 者 は 3 年 以 下 の 懲 役 又 は 30 万 円 以 下 の 罰 金 に 処 する ただし 刑 法 ( 明 治 40 年 法 律 第 45 号 )に 正 条 があるときは 刑 法 による 生 活 保 護 法 第 85 条 の 要 件 である 不 実 の 申 請 その 他 不 正 な 手 段 により 保 護 を 受 け 又 は 他 人 をして 受 けさせた 者 は 同 法 第 78 条 の 要 件 と 同 一 である 生 活 保 護 手 帳 別 冊 問 答 集 2013( 注 ) によると 第 85 条 による 罰 則 の 運 用 は 司 法 処 分 として 発 動 されるものであり 第 78 条 に 基 づく 費 用 の 徴 収 は 行 政 処 分 であることか ら 運 用 の 主 眼 は 異 なる したがって 第 78 条 に 基 づく 費 用 の 徴 収 を 決 定 した 場 合 に 必 ず 第 85 条 に 定 める 罰 則 について 告 発 等 の 措 置 を 取 らなければならないわけではなく ケースバイケースで 判 断 することとなる しかし 特 に 悪 質 なケースについては 正 式 に 告 発 等 の 手 続 をとることが 必 要 であるとなっている 121

当 該 事 項 は 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 において 意 見 として 記 載 されており 市 は 18 年 度 において 措 置 済 みであるとしている しかし 実 際 には 過 去 の 適 用 実 績 も 含 めて 検 討 した 事 実 はなく その 記 録 もなかった 指 摘 ( 注 ) 平 成 21 年 3 月 31 日 付 け 厚 生 労 働 省 社 会 援 護 局 保 護 課 長 事 務 連 絡 生 活 保 護 問 答 集 について を 基 に 各 問 答 における 生 活 保 護 関 係 法 令 及 び 通 知 等 への 参 照 を 例 示 し 保 護 の 実 施 要 領 関 係 医 療 扶 助 運 営 要 領 として 収 載 しているほか 平 成 19 年 2 月 13 日 生 活 保 護 関 係 全 国 係 長 会 議 資 料 よ り 作 成 した 要 保 護 世 帯 向 け 長 期 生 活 支 援 資 金 の 運 用 等 に 関 する 質 疑 への 回 答 を 資 料 として 収 載 したものである 当 該 事 項 については 今 回 の 包 括 外 部 監 査 においても 同 様 の 状 況 にある 市 は 特 に 悪 質 な 第 78 条 に 該 当 する 者 に 対 し 第 85 条 の 適 用 の 可 否 について 検 討 し その 結 果 を 記 録 することが 必 要 である イ. 折 衝 記 録 の 整 備 について 区 分 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 報 告 書 記 載 事 項 市 の 措 置 状 況 市 の 今 後 の 方 針 意 見 滞 納 債 権 の 管 理 については 保 護 費 返 還 金 債 権 管 理 簿 にて 回 収 管 理 しているが いわゆる 債 務 者 との 間 の 折 衝 記 録 の 記 載 がない 債 務 者 ごとの 折 衝 記 録 を 整 備 することが 望 ましい 監 査 時 点 と 同 じ 滞 納 債 権 については 文 書 により 適 宜 督 促 することとし 記 録 をケース ファイルに 編 綴 する 当 該 事 項 は 平 成 17 年 包 括 外 部 監 査 で 意 見 として 記 載 されている 事 項 である 今 回 の 包 括 外 部 監 査 において 状 況 を 確 認 したところ 平 成 24 年 8 月 に 平 成 24 年 3 月 31 日 まで に 決 定 された 返 還 金 のうち 平 成 24 年 8 月 24 日 時 点 で 返 還 がないものを 対 象 として 受 給 世 帯 主 と 折 衝 を 行 い 当 該 折 衝 状 況 を 一 覧 表 形 式 で 記 録 していることが 確 認 された しかし 調 査 時 の 折 衝 状 況 を 簡 潔 に 記 載 したものに 留 まっており 折 衝 の 履 歴 が 当 該 世 帯 主 ごとにまとめられているものではない なお 滞 納 債 権 の 管 理 については 債 権 管 理 条 例 及 び 同 施 行 規 則 において 次 のとおり 定 められている 債 権 管 理 条 例 ( 台 帳 の 整 備 ) 第 5 条 債 権 管 理 者 は 市 の 債 権 を 適 正 に 管 理 するために 規 則 ( 公 営 企 業 管 理 規 程 を 含 む 以 下 同 じ ) で 定 める 事 項 を 記 載 した 台 帳 を 整 備 しなければならない 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 ( 台 帳 の 整 備 ) 第 4 条 条 例 第 5 条 に 規 定 する 規 則 で 定 める 事 項 は 次 に 掲 げる 事 項 とする (1)~(6) 略 (7) 債 権 の 徴 収 に 係 る 履 歴 (8) (9) 略 122

指 摘 市 は 上 記 の 施 行 規 則 第 4 条 (7)に 従 い 滞 納 者 との 折 衝 記 録 について 時 系 列 で 台 帳 に 記 載 すべきである 2 その 他 の 事 項 ア. 返 還 者 への 対 応 について 平 成 24 年 度 末 時 点 における 返 還 金 の 金 額 上 位 10 件 について 返 還 に 至 った 理 由 返 還 が 判 明 した 経 緯 及 び 返 還 の 状 況 について 債 権 管 理 簿 等 の 閲 覧 及 び 担 当 者 への 質 問 を 実 施 した 結 果 次 のような 事 実 が 発 見 された ( 単 位 : 千 円 ) 件 名 第 63 条 / 第 78 条 返 還 理 由 金 額 状 況 A 第 78 条 年 金 担 保 不 正 受 給 5,683 分 納 B 第 78 条 未 申 告 就 労 収 入 5,889 分 納 C( 注 ) 第 78 条 障 害 基 礎 年 金 5,008 分 納 D 第 78 条 未 申 告 給 与 収 入 5,963 分 納 E 第 78 条 未 申 告 就 労 収 入 5,179 分 納 F 第 78 条 老 齢 基 礎 厚 生 年 金 退 職 金 7,185 分 納 G 第 78 条 未 申 告 就 労 収 入 7,334 督 促 H( 注 ) 第 78 条 未 申 告 転 居 7,665 督 促 I 第 63 条 年 金 裁 定 請 求 14,023 督 促 J 第 78 条 未 申 告 土 地 売 却 益 10,000 督 促 ( 注 ) C と H は 同 一 人 物 からの 返 還 ( 市 資 料 より) ⅰ) 折 衝 記 録 の 整 備 について と 指 摘 前 記 1イ. 折 衝 記 録 の 整 備 について を 参 照 ⅱ) 市 外 転 出 者 への 対 応 について 件 名 I については 受 給 世 帯 主 が 平 成 23 年 12 月 に 年 金 遡 及 分 5,546 千 円 平 成 24 年 2 月 に 年 金 の 時 効 特 例 分 11,837 千 円 の 合 計 17,383 千 円 を 受 領 していたとして 平 成 24 年 10 月 に 生 活 保 護 法 第 63 条 に 基 づく 返 還 額 14,023 千 円 を 決 定 している しかし 生 活 支 援 課 は 平 成 24 年 3 月 1 日 に 当 該 世 帯 主 が 居 住 していた 住 居 の 大 家 を 通 じて 当 該 世 帯 主 が 同 年 2 月 末 をもって 退 去 すること 年 金 の 遡 及 分 が 振 り 込 ま れたため それを 元 に 転 居 するとの 連 絡 を 受 けている 生 活 支 援 課 では 当 該 世 帯 主 が 住 民 票 を 直 ちに 移 動 せず 携 帯 電 話 も 使 われていなかったため 連 絡 が 取 れなかった ことから 平 成 24 年 3 月 1 日 付 けで 生 活 保 護 を 廃 止 している 123

その 後 当 該 世 帯 主 が 東 京 都 に 転 居 したことが 平 成 24 年 10 月 に 判 明 したため 生 活 支 援 課 は 返 還 額 の 決 定 通 知 を 送 付 したが 当 該 世 帯 主 からの 連 絡 はなく これ 以 降 返 還 のための 行 動 は 特 にとっていない 指 摘 返 還 金 額 が 多 額 であり また 転 居 先 も 遠 方 とは 言 えない 地 域 に 居 住 していることか ら 保 護 者 本 人 と 折 衝 し 返 還 のための 行 動 をとる 必 要 がある また 保 護 者 が 転 居 してから 転 居 先 が 判 明 するまでに 時 間 を 要 しているが 転 居 先 の 調 査 方 法 に 問 題 がな かったかについて 検 証 し 今 後 の 調 査 に 役 立 てるべきである ⅲ) 収 入 調 査 の 徹 底 について 受 給 世 帯 主 は 給 与 収 入 等 の 収 入 がある 場 合 にはこれを 生 活 支 援 課 に 申 告 する 義 務 があるが 申 告 しない 場 合 も 少 なくない そのため 生 活 支 援 課 では 課 税 調 査 という 調 査 を 実 施 し 市 民 税 課 の 収 入 データから 受 給 世 帯 主 等 の 収 入 の 有 無 を 確 認 している 件 名 D について 受 給 世 帯 主 は 平 成 12 年 9 月 より 生 活 保 護 費 を 受 給 しているが 平 成 23 年 の 課 税 調 査 の 結 果 平 成 22 年 以 降 の 給 与 収 入 について 申 告 をしておらず 追 加 調 査 の 結 果 平 成 18 年 から 20 年 までの 給 与 収 入 についても 申 告 をしていなかった ことが 判 明 した また 件 名 E について 受 給 世 帯 主 は 平 成 15 年 8 月 より 生 活 保 護 費 を 受 給 している が 平 成 24 年 の 課 税 調 査 の 結 果 世 帯 主 の 配 偶 者 の 平 成 20 年 から 24 年 までの 給 与 収 入 が 申 告 されていなかったことが 判 明 した なお 件 名 D 及 び E の 各 年 度 の 給 与 収 入 については 適 時 に 市 民 税 課 に 提 供 されて いた 生 活 支 援 課 は 平 成 23 年 度 の 課 税 調 査 以 降 生 活 保 護 システムに 課 税 情 報 を 取 り 込 むようにシステムの 仕 様 を 変 更 し 生 活 保 護 額 と 課 税 額 の 突 合 リストを 出 力 している 同 課 では この 突 合 リストをもとに 過 年 度 の 課 税 調 査 の 方 法 に 問 題 がなかったかどう かを 検 証 しているが ケースワーカーによる 一 部 突 合 漏 れが 生 じており 上 記 のよう な 結 果 となっている 指 摘 各 年 度 の 給 与 収 入 が 適 時 に 市 民 税 課 に 提 供 されていることから 受 給 世 帯 主 等 の 収 入 の 有 無 の 確 認 が 生 活 支 援 課 において 適 切 に 実 施 されていれば 過 年 度 において 給 与 収 入 の 未 申 告 が 発 見 され 生 活 保 護 費 徴 収 金 額 を 少 額 にすることが 可 能 であったと 考 える 上 記 のとおり 課 税 調 査 におけるケースワーカーの 突 合 漏 れが 未 申 告 の 確 認 遅 延 の 原 因 であることが 判 明 していることから 今 後 は 突 合 漏 れが 生 じないように 課 税 調 査 事 務 を 徹 底 する 必 要 がある 124

ⅳ) 返 還 金 額 の 請 求 範 囲 について 生 活 支 援 課 は 返 還 請 求 権 を 行 使 する 日 前 5 年 間 を 超 える 保 護 費 ( 以 下 5 年 超 保 護 費 という )の 不 正 受 給 については 時 効 が 完 成 しているとして 返 還 請 求 の 範 囲 か ら 除 外 している 金 額 上 位 10 件 のうち 除 外 した 金 額 は 次 のとおりである ( 単 位 : 千 円 ) 件 名 第 63 条 / 第 78 条 除 外 金 額 除 外 金 額 の 対 象 期 間 決 定 月 C 第 78 条 203 平 成 18 年 4 月 平 成 23 年 6 月 D 第 78 条 1,388 平 成 18 年 1 月 ~11 月 平 成 23 年 12 月 I 第 63 条 3,360 平 成 19 年 1 月 ~8 月 平 成 24 年 10 月 5 年 超 保 護 費 の 不 正 受 給 について 時 効 が 完 成 しているとした 理 由 は 生 活 保 護 手 帳 別 冊 問 答 集 2013 において 生 活 保 護 法 第 63 条 の 規 定 による 費 用 返 還 請 求 の 時 期 と 消 滅 時 効 の 開 始 時 期 に 関 して 返 還 請 求 権 の 消 滅 時 効 は 地 方 自 治 法 第 236 条 の 規 定 に 基 づき 5 年 間 であることから 生 活 保 護 法 第 63 条 の 規 定 に 基 づき 5 年 超 保 護 費 につい ては 消 滅 時 効 が 完 成 したものとして 取 り 扱 って 差 し 支 えない とされていることに よるものである しかし 上 記 のとおり 件 名 C 及 び D については 第 78 条 による 生 活 保 護 費 徴 収 金 であ り 第 63 条 による 生 活 保 護 費 返 還 金 ではない 指 摘 件 名 C 及 び D についての 生 活 支 援 課 の 処 理 は 当 該 問 答 集 が 第 63 条 による 生 活 保 護 費 返 還 金 の 場 合 を 示 したものであり 第 78 条 による 生 活 保 護 費 徴 収 金 の 場 合 にはあて はまらないと 考 える 市 は 今 後 法 律 の 専 門 家 と 生 活 保 護 費 徴 収 金 の 請 求 範 囲 につい て 協 議 し 方 針 を 明 確 にして 返 還 請 求 を 行 う 必 要 がある イ. 督 促 状 について 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 の(2)2エ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 の 定 めがある 今 回 の 監 査 において サンプルベースで 平 成 24 年 度 に 送 付 された 督 促 状 を 閲 覧 した 結 果 督 促 状 に 記 載 された 納 期 限 が いずれも 督 促 状 の 日 付 から 11 日 超 経 過 していた 指 摘 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 第 2 項 に 従 い 督 促 状 の 納 期 限 は 督 促 状 の 日 付 から 10 日 を 経 過 した 日 とする 必 要 がある 125

ウ. 催 告 書 の 発 送 回 数 について 生 活 支 援 課 は 督 促 状 送 付 後 もなお 返 還 しない 者 に 対 し 催 告 書 を 発 送 している 平 成 24 年 度 は 催 告 書 を 1 回 ( 平 成 25 年 2 月 ) 発 送 している 一 方 民 法 第 153 条 によると 催 告 は 6 ヶ 月 以 内 に 行 わなければ 時 効 の 中 断 の 効 力 を 生 じないとされている 意 見 市 は 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 10 第 1 項 第 5 号 において 市 の 債 権 が 時 効 によって 消 滅 することとなるおそれがある 場 合 時 効 を 中 断 するための 手 続 を 取 ることを 定 めている 催 告 書 の 発 送 は 時 効 を 中 断 するための 重 要 な 手 続 であることから 生 活 支 援 課 は 民 法 第 153 条 の 規 定 に 照 らし 催 告 書 の 発 送 を 6 ヶ 月 に 1 回 発 送 する 必 要 があると 考 える エ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 があ る サンプルベースで 債 務 履 行 延 期 申 請 書 を 閲 覧 した 結 果 次 のような 不 備 が 散 見 さ れた ⅰ) 収 受 印 が 押 印 されているのみで 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 並 びに 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの ⅱ) 収 受 印 そのものがないもの 指 摘 文 書 管 理 規 程 に 従 い 文 書 収 受 印 の 押 印 及 び 文 書 収 受 印 の 記 入 欄 への 記 入 を 徹 底 する 必 要 がある なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である オ.データのアクセス 管 理 について 生 活 支 援 課 は 生 活 保 護 費 返 還 金 の 収 入 事 務 について 船 橋 市 財 務 会 計 システム の 他 表 計 算 ソフトを 使 用 してデータを 作 成 管 理 している 当 該 データは 生 活 支 援 課 長 及 び 課 長 補 佐 の 端 末 庶 務 班 及 び 保 護 班 ( 第 一 班 から 第 十 一 班 )に 複 数 台 設 置 された 端 末 か ら 閲 覧 することが 可 能 である 126

当 該 データの 閲 覧 に 際 し パスワードは 不 要 となっている このため 当 該 事 務 を 担 当 する 庶 務 班 の 職 員 の 他 庶 務 班 所 属 で 担 当 外 の 職 員 や 保 護 班 の 職 員 も 閲 覧 編 集 する ことが 可 能 となっている 意 見 当 該 データは 住 所 及 び 氏 名 等 の 情 報 が 記 載 されていることから その 取 扱 いには 細 心 の 注 意 が 求 められるものである 情 報 漏 えいを 防 ぐためには 職 員 本 人 の 意 識 が 重 要 であるが 漏 えいしないための 仕 組 み 作 りもまた 重 要 である 現 在 の 市 のシステムでは アクセス 制 限 が 課 単 位 となっており 班 単 位 での 制 限 はできないことから 当 該 事 務 を 担 当 する 職 員 だけが 閲 覧 できるよう パスワードによる 保 護 をかけることが 望 まれる カ. 債 権 管 理 課 への 提 出 書 類 について 市 は 平 成 25 年 6 月 各 課 で 所 管 している 市 の 債 権 の 状 況 を 調 査 している 生 活 支 援 課 から 債 権 管 理 課 に 提 出 された 資 料 を 閲 覧 したところ 住 宅 手 当 返 還 金 ( 平 成 24 年 度 末 収 入 未 済 額 535,800 円 )についての 記 載 がなかった 指 摘 住 宅 手 当 返 還 金 も 債 権 の 一 部 を 構 成 するものである 提 出 資 料 の 記 載 誤 りがないよう 作 成 時 の 注 意 を 徹 底 すべきである キ. 使 用 料 の 減 免 等 について 生 活 保 護 を 受 けた 場 合 申 請 や 届 出 をすることによって 市 県 民 税 や 国 民 健 康 保 険 料 等 が 減 額 免 除 されたり 助 成 を 受 けることができる 市 は 生 活 保 護 のしおり の 中 でこのことを 記 載 し 生 活 保 護 者 に 対 してケースワーカーに 相 談 するよう 指 導 している ただし これらの 減 額 等 はあくまでも 生 活 保 護 者 本 人 からの 申 請 や 届 出 がなければ 行 うことができない 従 って 生 活 保 護 者 であるにもかかわらず 市 県 民 税 等 が 調 定 賦 課 されるケースもある ケースワーカーによる 生 活 保 護 者 への 当 該 指 導 は 必 ずしも 十 分 であるとは 言 えず 全 ての 生 活 保 護 者 が 減 額 等 の 申 請 等 を 行 っているわけではない 意 見 生 活 保 護 者 間 の 公 平 性 を 確 保 すること また 他 の 所 管 課 における 収 入 及 び 債 権 管 理 の 事 務 負 担 を 減 らすために ケースワーカーが 生 活 保 護 者 の 申 請 届 出 状 況 を 確 認 し 未 申 請 者 を 無 くしていく 必 要 があると 考 える なお この 申 請 等 の 制 度 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)3 生 活 保 護 者 に 対 する 執 行 停 止 について において 述 べたとおり 自 己 申 請 による 減 免 ではなく 生 活 保 護 者 全 てに 減 免 を 適 用 するという 制 度 変 更 の 方 法 も 考 えられる 127

いずれの 見 解 も 生 活 保 護 者 間 の 公 平 性 の 確 保 所 管 課 の 収 入 及 び 債 権 管 理 の 事 務 負 担 軽 減 という 観 点 に 立 ったものある 今 後 生 活 支 援 課 及 び 関 係 各 課 が 全 庁 的 観 点 でこ の 課 題 を 協 議 し 検 討 していくことを 期 待 する 128

12. 子 育 て 支 援 部 児 童 家 庭 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 監 査 対 象 とした 収 入 項 目 は 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 に 基 づき 貸 し 付 けられた 資 金 の 返 還 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 施 行 令 に 基 づく 違 約 金 の 徴 収 及 び 児 童 扶 養 手 当 法 船 橋 市 母 子 家 庭 父 子 家 庭 等 医 療 費 の 助 成 に 関 する 条 例 児 童 手 当 法 に 基 づき 支 給 された 手 当 又 は 助 成 金 の 返 還 に 係 る 項 目 である 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 返 還 期 限 母 子 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 私 債 権 借 受 人 又 は 連 帯 保 証 人 又 は 連 帯 債 務 者 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 私 債 権 借 受 人 又 は 連 帯 保 証 人 又 は 連 帯 債 務 者 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 の 違 約 金 等 私 債 権 借 受 人 又 は 連 帯 保 証 人 又 は 連 帯 債 務 者 児 童 扶 養 手 当 返 還 金 母 子 医 療 費 助 成 返 還 金 児 童 手 当 返 還 金 非 強 制 徴 収 公 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 非 強 制 徴 収 公 債 権 受 給 者 受 給 者 受 給 者 ( 注 )1. 同 上 ( 注 )2. ( 注 )1. 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 施 行 令 第 8 条 第 1 項 に 定 める 償 還 期 限 内 で 償 還 計 画 に 基 づく 納 期 限 ( 注 )2. 納 入 通 知 書 に 記 載 された 納 期 限 2 収 入 額 等 の 推 移 母 子 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 ( 単 位 : 千 円 ) 同 上 同 上 同 上 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 62,544 61,923 59,707 過 年 度 分 53,942 58,614 60,987 合 計 116,486 120,537 120,695 収 入 額 現 年 分 53,607 53,006 52,349 過 年 度 分 4,265 6,543 8,276 合 計 57,872 59,549 60,626 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - - 合 計 - - - 収 入 未 済 額 現 年 分 8,936 8,916 7,358 過 年 度 分 49,677 52,070 52,710 合 計 58,614 60,987 60,069 収 納 率 現 年 分 85.7% 85.6% 87.7% 過 年 度 分 7.9% 11.2% 13.6% 合 計 49.7% 49.4% 50.2% 従 事 職 員 数 2 人 2 人 2 人 ( 市 資 料 より) 129

過 年 度 分 の 収 納 率 は 平 成 22 年 度 から 年 を 追 うごとに 上 昇 しているが 平 成 24 年 度 のそれ は 13.6%と 低 い 水 準 である このため 現 年 分 の 収 納 率 と 合 わせた 全 体 では 50% 程 度 となっ ている これは 当 該 貸 付 金 がその 制 度 趣 旨 上 対 象 者 の 多 くが 低 所 得 である 傾 向 が 強 いこ とが 影 響 していると 考 えられる 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 3,712 3,423 3,295 過 年 度 分 3,362 3,770 3,956 合 計 7,074 7,193 7,252 収 入 額 現 年 分 3,086 2,734 2,663 過 年 度 分 217 502 488 合 計 3,304 3,237 3,151 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - - 合 計 - - - 収 入 未 済 額 現 年 分 626 688 632 過 年 度 分 3,144 3,268 3,468 合 計 3,770 3,956 4,101 収 納 率 現 年 分 83.1% 79.9% 80.8% 過 年 度 分 6.5% 13.3% 12.3% 合 計 46.7% 45.0% 43.5% 従 事 職 員 数 2 人 2 人 2 人 ( 市 資 料 より) 母 子 福 祉 資 金 貸 付 金 と 同 様 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 も 対 象 者 の 多 くが 低 所 得 である 傾 向 が 強 いことから 現 年 分 及 び 過 年 度 分 を 合 計 した 収 納 率 は 40% 台 となっている 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 の 違 約 金 等 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 703 2,757 1,936 過 年 度 分 723 1,222 3,220 合 計 1,427 3,980 5,156 収 入 額 現 年 分 51 532 1,349 過 年 度 分 153 227 525 合 計 204 759 1,875 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - - 合 計 - - - 収 入 未 済 額 現 年 分 651 2,224 586 過 年 度 分 570 995 2,694 合 計 1,222 3,220 3,281 130

区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 収 納 率 現 年 分 7.4% 19.3% 69.7% 過 年 度 分 21.2% 18.6% 16.3% 合 計 14.4% 19.1% 36.4% 従 事 職 員 数 2 人 2 人 2 人 違 約 金 不 徴 収 決 定 金 額 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 現 年 度 分 741-788 過 年 度 分 527 - - 合 計 1,269-788 ( 市 資 料 より) 平 成 24 年 度 の 現 年 分 の 違 約 金 収 入 が 増 加 したため 収 納 率 も 上 昇 しているが 現 年 分 及 び 過 年 度 分 を 合 計 した 収 納 率 は 36.4%と 決 して 高 い 水 準 ではない 児 童 扶 養 手 当 返 還 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 4,982 13,338 5,082 過 年 度 分 4,256 7,733 14,882 合 計 9,238 21,072 19,965 収 入 額 現 年 分 647 5,304 3,434 過 年 度 分 857 884 4,296 合 計 1,505 6,189 7,731 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - 209 合 計 - - 209 収 入 未 済 額 現 年 分 4,334 8,033 1,647 過 年 度 分 3,399 6,848 10,376 合 計 7,733 14,882 12,024 収 納 率 現 年 分 13.0% 39.8% 67.6% 過 年 度 分 20.1% 11.4% 28.9% 合 計 16.3% 29.4% 38.7% 従 事 職 員 数 3 人 3 人 3 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 5 年 時 効 - - 209 合 計 - - 209 ( 市 資 料 より) 現 年 分 と 過 年 度 分 を 合 わせた 収 納 率 は 平 成 22 年 度 から 上 昇 しているが 平 成 24 年 度 においても 38.7%と 決 して 高 い 水 準 ではない 131

母 子 医 療 費 助 成 返 還 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 9,147 9,714 10,794 過 年 度 分 747 891 1,080 合 計 9,894 10,605 11,875 収 入 額 現 年 分 8,991 9,398 10,080 過 年 度 分 18 128 328 合 計 9,009 9,527 10,408 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - 302 合 計 - - 302 収 入 未 済 額 現 年 分 156 315 714 過 年 度 分 728 762 448 合 計 885 1,078 1,163 収 納 率 現 年 分 98.3% 96.8% 93.4% 過 年 度 分 2.5% 14.5% 30.4% 合 計 91.1% 89.8% 87.7% 従 事 職 員 数 3 人 3 人 3 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 5 年 時 効 - - 302 合 計 - - 302 ( 市 資 料 より) 母 子 医 療 費 助 成 返 還 金 の 収 納 率 は 児 童 家 庭 課 における 他 の 収 入 項 目 と 比 較 して 比 較 的 高 い 水 準 にある 児 童 手 当 返 還 金 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 931 1,563 2,069 過 年 度 分 864 954 1,265 合 計 1,795 2,517 3,334 収 入 額 現 年 分 761 1,084 1,372 過 年 度 分 80 168 325 合 計 841 1,252 1,697 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 - - - 合 計 - - - 収 入 未 済 額 現 年 分 170 479 697 過 年 度 分 784 786 940 合 計 954 1,265 1,637 収 納 率 現 年 分 81.7% 69.4% 66.3% 過 年 度 分 9.3% 17.6% 25.7% 合 計 46.9% 49.7% 50.9% 従 事 職 員 数 5 人 5 人 3 人 ( 市 資 料 より) 132

過 年 度 分 の 収 納 率 は 平 成 22 年 度 から 年 を 追 うごとに 上 昇 しているが 現 年 分 の 収 納 率 が 下 落 していることから 両 者 を 合 計 した 収 納 率 はほぼ 横 ばいとなっている 3 児 童 家 庭 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 母 子 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 及 び 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 の 違 約 金 等 児 童 扶 養 手 当 返 還 金 ( 市 資 料 より) ( 市 資 料 より) 133

母 子 医 療 費 助 成 返 還 金 資 格 喪 失 届 提 出 時 喪 失 事 由 発 生 以 降 に 医 療 機 関 にて 受 給 者 証 を 使 用 したか 確 認 受 給 者 証 使 用 または 使 用 有 無 について 曖 昧 な 場 合 には 返 還 金 発 生 の 可 能 性 があるため 窓 口 にて 返 還 金 納 付 誓 約 書 を 提 出 させる 返 還 金 額 が 確 定 次 第 決 裁 決 裁 後 返 還 金 決 定 通 知 書 および 納 付 書 を 送 付 納 付 期 限 までに 納 付 が 確 認 できない 場 合 納 期 限 から2 週 間 以 内 に 督 促 状 発 送 督 促 状 発 送 後 電 話 連 絡 さらに 納 付 が 確 認 できない 場 合 には 電 話 連 絡 および 催 告 書 の 発 送 連 絡 が 付 かない 債 務 者 には1,2ヶ 月 に 一 度 催 告 書 を 発 送 催 告 書 電 話 連 絡 にも 応 じない( 連 絡 が 付 かない) 場 合 には 個 別 訪 問 を 行 い 現 金 にて 回 収 する 戸 別 訪 問 後 も 納 付 がない 場 合 返 還 金 額 によっては 債 権 管 理 課 へ 移 管 し 裁 判 所 への 支 払 督 促 申 立 を 行 う ( 市 資 料 より) 児 童 手 当 返 還 金 1. 返 還 事 由 の 発 生 ( 決 裁 1 児 童 手 当 子 ども 手 当 支 給 事 由 の 消 滅 ) 児 童 手 当 ( 子 ども 手 当 ) 支 給 事 由 消 滅 通 知 書 送 付 2. 決 裁 2 返 還 金 調 定 児 童 手 当 ( 子 ども 手 当 ) 返 還 通 知 及 び 納 付 書 送 付 ( 調 定 書 による) 3. 決 裁 3 児 童 手 当 ( 子 ども 手 当 ) 返 還 金 督 促 状 及 び 納 付 書 送 付 4. 決 裁 4 催 告 書 送 付 5. 電 話 訪 問 による 催 告 ( 市 資 料 より) 134

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 母 子 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 元 利 収 入 及 び 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 の 違 約 金 等 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 2 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 施 行 令 1 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 施 行 細 則 1 船 橋 市 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 事 務 取 扱 要 領 2 船 橋 市 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 審 査 基 準 3 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 滞 納 金 回 収 マニュアル 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 は 母 子 及 び 寡 婦 福 祉 法 に 基 づき 配 偶 者 のない 女 子 で 現 に 児 童 を 扶 養 しているもの 又 はその 扶 養 している 児 童 に 対 し 配 偶 者 のない 女 子 の 経 済 的 自 立 の 助 成 と 生 活 意 欲 の 助 長 を 図 り あわせてその 扶 養 している 児 童 の 福 祉 の 増 進 を 図 ることを 目 的 としている 貸 付 けの 種 類 は 事 業 を 開 始 し 又 は 継 続 するのに 必 要 な 資 金 配 偶 者 のない 女 子 が 扶 養 している 児 童 の 修 学 に 必 要 な 資 金 配 偶 者 のない 女 子 又 はその 者 が 扶 養 している 児 童 が 事 業 を 開 始 し 又 は 就 職 するた めに 必 要 な 知 識 技 能 を 習 得 するのに 必 要 な 資 金 等 がある 児 童 扶 養 手 当 返 還 金 法 律 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 児 童 扶 養 手 当 法 1 船 橋 市 ひとり 親 家 庭 手 当 過 誤 払 返 還 金 債 権 管 理 マニュアル 児 童 扶 養 手 当 は 離 婚 や 死 別 等 により 父 親 と 生 計 を 同 じくしていない 18 歳 の 年 度 末 ( 重 度 障 害 児 は 20 歳 未 満 )までの 児 童 を 監 護 している 母 子 家 庭 の 母 養 育 者 等 または 母 と 生 計 を 同 じくしていない 18 歳 の 年 度 末 ( 重 度 障 害 児 は 20 歳 未 満 )までの 児 童 を 監 護 し かつ その 児 童 と 生 計 を 同 じくしている 父 子 家 庭 の 父 にこれを 支 給 し もって 家 庭 における 生 活 の 安 定 に 寄 与 するとともに 次 代 の 社 会 を 担 う 児 童 の 健 全 な 育 成 及 び 資 質 の 向 上 を 図 ることを 目 的 としている 母 子 医 療 費 助 成 返 還 金 条 例 規 則 等 1 船 橋 市 母 子 家 庭 父 子 家 庭 等 医 療 費 の 助 成 に 関 する 条 例 2 船 橋 市 母 子 家 庭 父 子 家 庭 等 医 療 費 の 助 成 に 関 する 条 例 施 行 規 則 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 船 橋 市 ひとり 親 家 庭 手 当 過 誤 払 返 還 金 債 権 管 理 マニュアル 135

母 子 医 療 費 助 成 金 は 父 又 は 母 と 生 計 を 同 じくしていない 児 童 が 育 成 される 家 庭 の 生 活 の 安 定 と 自 立 の 促 進 に 寄 与 するため 医 療 費 の 助 成 をすることにより 母 子 ( 父 子 ) 家 庭 児 童 の 福 祉 の 増 進 を 図 ることを 目 的 としている 児 童 手 当 返 還 金 法 律 1 児 童 手 当 法 児 童 手 当 は 父 母 その 他 の 保 護 者 が 子 育 てについての 第 一 義 的 責 任 を 有 するという 基 本 的 認 識 の 下 に 児 童 を 養 育 している 者 に 児 童 手 当 を 支 給 することにより 家 庭 等 にお ける 生 活 の 安 定 に 寄 与 するとともに 次 代 の 社 会 を 担 う 児 童 の 健 やかな 成 長 に 資 するこ とを 目 的 としている (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 該 当 事 項 なし 2 その 他 の 事 項 ア. 督 促 状 について 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 の(2)2エ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 の 定 めがある 同 条 第 2 項 は 督 促 において 指 定 する 期 限 を 当 該 督 促 を 発 した 日 から 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 としている 今 回 の 監 査 において サンプルベースで 平 成 24 年 度 に 送 付 された 督 促 状 を 閲 覧 した 結 果 督 促 状 に 記 載 された 納 期 限 が 10 日 を 経 過 した 日 となっているものはなかった 指 摘 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 第 2 項 に 従 い 督 促 状 の 納 期 限 は 督 促 状 の 日 付 から 10 日 を 経 過 した 日 とする 必 要 がある イ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 があ る 今 回 の 監 査 において 第 一 に 母 子 寡 婦 福 祉 資 金 貸 付 金 に 関 する 書 類 である 母 子 ( 寡 婦 ) 福 祉 資 金 貸 付 申 請 書 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 資 金 償 還 金 支 払 猶 予 申 請 書 及 136

び 母 子 ( 寡 婦 ) 福 祉 資 金 繰 上 償 還 申 請 書 をサンプルベースで 閲 覧 した 結 果 前 二 者 の 書 類 について 次 のような 不 備 が 散 見 された ⅰ) 収 受 印 が 押 印 されているのみで 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 並 びに 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの ⅱ) 収 受 印 が 押 印 され 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 があるが 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの また 今 回 の 監 査 対 象 年 度 ( 平 成 24 年 度 )では 該 当 がなかったが 母 子 ( 寡 婦 ) 福 祉 資 金 償 還 計 画 確 認 書 の 一 部 には 収 受 印 そのものが 押 印 されていないものも 散 見 された 第 二 に 児 童 扶 養 手 当 返 還 金 に 関 する 書 類 である 児 童 扶 養 手 当 資 格 喪 失 届 児 童 扶 養 手 当 過 誤 払 金 返 還 計 画 承 認 申 請 書 及 び 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 をサンプルベースで 閲 覧 した 結 果 次 のような 不 備 が 散 見 された ⅲ) 収 受 印 が 押 印 されているのみで 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 並 びに 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの ⅳ) 収 受 印 が 押 印 され 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 があるが 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの 第 三 に 母 子 医 療 費 助 成 返 還 金 に 関 する 書 類 である 船 橋 市 母 子 家 庭 父 子 家 庭 等 医 療 費 過 誤 払 金 返 還 承 認 書 及 び 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 をサンプルベースで 閲 覧 し た 結 果 次 のような 不 備 が 散 見 された ⅴ) 収 受 印 が 押 印 され 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 があるが 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの 最 後 に 児 童 手 当 返 還 金 に 関 する 書 類 である 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 をサンプル ベースで 閲 覧 した 結 果 次 のような 不 備 が 散 見 された ⅵ) 収 受 印 が 押 印 され 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 があるが 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がないもの 指 摘 いずれも 文 書 管 理 規 程 に 従 い 文 書 収 受 印 の 押 印 及 び 文 書 収 受 印 の 記 入 欄 への 記 入 を 徹 底 する 必 要 がある なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である 137

ウ.データのアクセス 管 理 について 児 童 家 庭 課 は 今 回 の 監 査 対 象 項 目 とした 収 入 項 目 に 係 る 事 務 の 執 行 に 当 たり 表 計 算 ソフトを 使 用 して 資 料 を 作 成 し データを 保 管 している 当 該 データは 児 童 家 庭 課 に 複 数 台 設 置 されている 端 末 から 開 くことが 可 能 である 当 該 データを 開 くに 際 し パス ワードは 不 要 となっている このため 業 務 担 当 外 の 職 員 であっても 当 該 データの 閲 覧 及 び 編 集 が 可 能 となっている 意 見 当 該 データは 住 所 及 び 氏 名 等 の 情 報 が 記 載 されているものであり その 取 扱 いには 細 心 の 注 意 が 求 められるものである 情 報 漏 えいを 防 ぐには 職 員 本 人 の 意 識 が 重 要 で あるが 漏 えいしないための 仕 組 み 作 りもまた 重 要 である 現 在 の 市 のシステムでは 課 単 位 でアクセス 制 限 をかける 仕 組 みとなっており 係 単 位 でアクセス 制 限 をかけるこ とはできないことから パスワードによる 保 護 をかけて 他 の 係 の 職 員 が 閲 覧 及 び 編 集 が できないようにすることが 望 まれる 138

13. 子 育 て 支 援 部 保 育 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 保 育 料 強 制 徴 収 公 債 権 保 育 園 利 用 者 毎 月 末 2 収 入 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 2,258,502 2,398,879 2,502,214 過 年 度 分 67,476 48,896 36,695 合 計 2,325,978 2,447,775 2,538,909 収 入 額 現 年 分 2,251,920 2,393,021 2,498,414 過 年 度 分 22,473 14,698 9,179 合 計 2,274,663 2,407,720 2,507,594 不 納 欠 損 額 現 年 分 59 - - 過 年 度 分 2,166 3,375 2,936 合 計 2,226 3,375 2,936 収 入 未 済 額 現 年 分 6,522 5,857 3,799 過 年 度 分 42,566 30,822 24,578 合 計 49,088 36,680 28,378 収 納 率 現 年 分 99.7% 99.8% 99.9% 過 年 度 分 33.7% 30.1% 25.0% 合 計 97.8% 98.4% 98.8% 従 事 職 員 数 5 人 5 人 5 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 即 消 滅 ( 現 年 ) 59 - - 即 消 滅 ( 滞 納 繰 越 ) 1,428 1,075 - 執 行 停 止 後 3 年 の 消 滅 - 1,699 2,526 執 行 停 止 中 の 時 効 - 438 141 5 年 時 効 318 73 20 その 他 420 87 248 合 計 2,226 3,375 2,936 ( 市 資 料 より) 現 年 分 の 収 納 率 は 99% 台 と 高 い 水 準 にある また 収 入 未 済 額 については 年 を 追 うごと に 減 少 している これは 保 育 課 において 滞 納 整 理 事 務 マニュアル を 作 成 し 保 育 料 の 滞 納 を 少 しでも 抑 えるための 方 法 を 詳 細 に 定 め 実 行 していることによるものと 考 えられる 139

3 保 育 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 0. 賦 課 調 定 表 1-2. 納 付 消 込 リスト ( 納 付 書 口 座 振 替 ) 口 座 振 替 済 リスト 1-1. 滞 納 発 生 2. 催 告 ( 折 衝 ) 保 育 料 の 納 期 限 は 毎 月 末 日 約 9 割 の 者 は 口 座 振 替 を 利 用 H23 年 度 保 育 料 は 収 納 率 99.6%( H23.10 月 末 現 在 ) 未 納 者 リスト 督 促 状 リスト 保 育 課 職 員 による 訪 問 電 話 文 書 での 催 告 保 育 園 長 から 催 告 状 の 催 告 書 リスト 手 渡 し 高 額 滞 納 者 リスト 直 近 1 か 月 分 の 保 育 料 滞 納 者 も 対 象 ( 平 成 25 年 10 月 より 対 象 外 ) 3-1. 納 付 約 束 得 4. 納 付 ( 徴 収 ) 一 括 や 分 割 の 納 付 計 画 を 立 てる 長 期 の 分 割 は 誓 約 書 を 取 5. 不 履 行 3-2. 納 付 連 絡 一 切 なし 再 三 の 催 告 にも 関 わら ず 滞 納 保 育 料 が 解 消 しない 者 は 6. 警 告 へ 悪 質! 3-3. 時 効 執 行 停 止 に よる 不 納 欠 損 不 納 欠 損 リスト 2. 催 告 ( 折 衝 ) へ 6. 警 告 ( 債 権 管 理 課 に 移 管 差 押 等 の 予 告 ) 書 面 にて 連 絡 ( 相 談 )の 期 日 を 指 定 完 納 が 見 込 める 納 付 計 画 の 提 示 を 依 頼 3-1. 納 付 約 束 へ 7-1. 連 絡 ( 相 談 )あり 7-2. 連 絡 ( 相 談 )なし 8-1. 債 権 管 理 課 に 移 管 8-2. 給 与 預 金 調 査 過 年 度 分 滞 納 の 悪 質 者 を 移 管 H23 年 10 月 末 で 56 人 な 9. 差 押 の 実 施 ( 預 貯 金 給 与 など) ( 市 資 料 より) 140

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 法 律 条 例 規 則 等 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 児 童 福 祉 法 1 児 童 福 祉 法 による 保 育 の 実 施 等 に 要 する 費 用 の 徴 収 に 関 する 規 則 1 船 橋 市 保 育 料 の 減 免 に 関 する 要 綱 2 船 橋 市 保 育 料 納 付 推 進 員 に 関 する 要 綱 3 保 育 料 滞 納 整 理 マニュアル (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 該 当 事 項 なし 2 その 他 の 事 項 ア. 督 促 状 について 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 の(2)2エ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 の 定 めがある 同 条 第 2 項 は 督 促 において 指 定 する 期 限 を 当 該 督 促 を 発 した 日 から 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 としている 今 回 の 監 査 において サンプルベースで 平 成 25 年 度 に 送 付 された 督 促 状 を 閲 覧 した 結 果 督 促 状 に 記 載 された 納 期 限 が 督 促 状 の 発 送 月 の 末 日 となっており 10 日 を 経 過 した 日 となっていなかった 市 の 説 明 によると 24 年 度 も 同 様 であるとのことである 指 摘 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 第 2 項 に 従 い 督 促 状 の 納 期 限 は 督 促 状 の 日 付 から 10 日 を 経 過 した 日 とする 必 要 がある イ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 があ る 保 険 料 減 免 申 請 書 及 び 保 育 料 未 納 額 承 認 納 付 誓 約 書 を 閲 覧 した 結 果 収 受 印 が 押 印 されているのみで 文 書 番 号 及 び 文 書 分 類 記 号 の 記 入 並 びに 文 書 主 任 等 の 確 認 印 がない ものが 散 見 された 指 摘 文 書 管 理 規 程 に 従 い 文 書 収 受 印 の 記 入 欄 への 記 入 を 徹 底 する 必 要 がある なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である 141

ウ.システムのアクセス 管 理 について 保 育 課 は 保 育 料 の 賦 課 調 定 及 び 収 納 業 務 に 係 るデータを こあら というシステム によって 処 理 している 当 該 システムへのアクセスに 当 たっては ID 及 びパスワードの 入 力 が 必 要 となっている しかし この ID は 3 種 類 の 処 理 する 業 務 ごとにそれぞれ 一 つ 付 与 されているだけと なっている また パスワードについても 同 様 にそれぞれ 一 つ 付 与 されているだけで あり かつシステムの 導 入 開 始 以 来 変 更 されていない 情 報 セキュリティ 対 策 基 準 では パスワードについて 次 のとおり 定 められており (オ) の 基 準 に 違 反 している 状 況 となっている 5 人 的 セキュリティ (4)アクセスのための 認 証 情 報 及 びパスワードの 管 理 イ パスワードの 管 理 (ア)から(エ) 略 (オ)パスワードは 定 期 的 に 変 更 し 古 いパスワードの 再 利 用 はしないこと (カ)から(コ) 略 ただし 保 育 課 は 平 成 25 年 12 月 からではあるが 同 課 の 職 員 個 人 ごとに ID 及 びパス ワードを 付 与 する 仕 組 みに 変 更 している また パスワードの 変 更 については 年 4 回 一 斉 にこれを 変 更 することとしている 指 摘 ID が 職 員 個 人 ごとに 付 与 されていない 場 合 システムにアクセスした 職 員 を 特 定 する ことが 困 難 となり 例 えば 処 理 の 誤 りや 情 報 漏 えいが 発 生 した 場 合 の 当 該 職 員 を 特 定 す ることも 困 難 となる また パスワードを 変 更 しない 場 合 かつて 保 育 課 職 員 であった 者 や 不 正 の 手 段 でパスワードを 取 得 した 者 がシステムにアクセスすることも 可 能 と なる 当 該 データは 住 所 及 び 氏 名 等 の 情 報 が 記 載 されているものであり その 取 扱 いには 細 心 の 注 意 が 求 められるものである 情 報 漏 えいを 防 ぐには 職 員 本 人 の 意 識 が 重 要 で あるが 漏 えいしないための 仕 組 み 作 りもまた 重 要 である そのためには ID を 職 員 個 人 ごとに 付 与 することによってシステムへアクセスした 職 員 の 特 定 を 可 能 にするととも に 上 記 のとおり 情 報 セキュリティ 対 策 基 準 の 規 定 に 従 ってパスワードを 定 期 的 に 変 更 し 不 正 なアクセスを 防 止 しなければならない 上 記 のとおり 保 育 課 は 平 成 25 年 12 月 から 職 員 個 人 への ID 及 びパスワードの 付 与 を 開 始 しているが パスワードの 年 4 回 の 一 斉 変 更 は パスワードに 有 効 期 限 を 設 定 する 方 法 ではなく 職 員 個 人 がマニュアルで 変 更 する 方 法 となっている 従 って パスワード 変 更 の 失 念 を 防 ぐために 一 斉 変 更 の 際 には 必 ず 全 職 員 の 変 更 状 況 を 確 認 する 必 要 が ある 142

14. 子 育 て 支 援 部 児 童 育 成 課 (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 放 課 後 ルーム 児 童 育 非 強 制 徴 収 公 債 権 放 課 後 ルームを 利 用 し 毎 月 の 末 日 まで 成 料 ている 児 童 の 保 護 者 2 収 入 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 290,113 296,664 314,266 過 年 度 分 17,202 14,469 11,708 合 計 307,316 311,133 325,974 収 入 額 現 年 分 286,677 294,937 311,280 過 年 度 分 4,781 2,562 3,779 合 計 291,459 297,499 315,059 不 納 欠 損 額 現 年 分 - - - 過 年 度 分 1,388 1,926 968 合 計 1,388 1,926 968 収 入 未 済 額 現 年 分 3,436 1,727 2,985 過 年 度 分 11,033 9,981 6,961 合 計 14,469 11,708 9,947 収 納 率 現 年 分 98.8% 99.4% 99.1% 過 年 度 分 27.8% 17.7% 32.3% 合 計 94.8% 95.6% 96.7% 従 事 職 員 数 6 人 7 人 8 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 5 年 時 効 1,388 1,926 968 合 計 1,388 1,926 968 ( 市 資 料 より) 児 童 の 増 加 や 放 課 後 ルームの 増 設 ( 平 成 23 年 度 に 2 つ 平 成 24 年 度 に 2 つ)により 現 年 分 の 調 定 額 が 増 加 傾 向 にある 一 方 で 過 年 度 分 の 調 定 額 及 び 収 入 未 済 額 が 減 少 し 収 納 率 は 向 上 しており 数 値 比 率 ともに 改 善 傾 向 にある 143

3 児 童 育 成 課 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 納 付 書 ( 許 可 書 に 同 封 ) 期 限 内 納 付 督 促 状 滞 納 整 理 電 話 臨 戸 等 銀 行 コンビニエンスストア 徴 収 会 計 課 情 報 システム 課 児 童 育 成 課 ( 市 資 料 より) 4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 条 例 規 則 等 1 船 橋 市 放 課 後 ルーム 条 例 ( 以 下 放 課 後 ルーム 条 例 という ) 2 船 橋 市 放 課 後 ルーム 条 例 施 行 規 則 ( 以 下 放 課 後 ルーム 条 例 施 行 規 則 という ) 指 針 要 綱 マニュアル 等 1 船 橋 市 放 課 後 ルーム 条 例 施 行 規 則 の 運 用 に 関 する 要 綱 144

(2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 入 所 の 取 消 しについて 区 分 指 摘 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 正 当 な 理 由 がなく 児 童 育 成 料 を 滞 納 している 利 用 者 に 対 して 入 所 の 報 告 書 記 載 事 項 許 可 の 取 消 しが 行 われた 例 がない 市 の 措 置 状 況 監 査 時 点 と 同 じ 市 の 今 後 の 方 針 入 所 許 可 の 取 消 処 分 については 処 分 によって 退 所 させられた 児 童 等 への 影 響 を 考 慮 し 人 道 的 見 地 から この 処 分 を 行 う 事 は 大 変 難 しいと 考 えている しかし 児 童 育 成 料 を 滞 りなく 支 払 っている 利 用 者 との 公 平 性 の 見 地 から 引 続 き 滞 納 者 に 対 して 臨 戸 徴 収 等 を 実 施 し 児 童 育 成 料 の 納 付 を 求 めていく 上 記 の 指 摘 事 項 について 改 善 状 況 を 確 認 したところ 平 成 24 年 度 においても 児 童 育 成 料 を 滞 納 している 利 用 者 に 対 して 電 話 催 告 や 臨 戸 徴 収 を 行 っているのみで 入 所 の 許 可 の 取 消 しが 行 われた 事 例 はなかった 意 見 入 所 許 可 の 取 消 処 分 が 放 課 後 ルーム 条 例 に 定 められているものの 入 所 許 可 の 取 消 処 分 によって 退 所 させられた 児 童 等 への 影 響 を 考 慮 すれば 人 道 的 見 地 から 取 消 処 分 が 実 施 困 難 な 事 には 理 解 が 出 来 る しかし 臨 戸 徴 収 のみでは 支 払 いに 応 じない 滞 納 者 も 存 在 し 児 童 育 成 料 を 滞 りなく 支 払 っている 利 用 者 との 公 平 性 が 保 たれないと 考 える 現 年 分 の 収 納 率 が 約 99%で 推 移 しており 生 活 保 護 者 や 生 活 困 窮 者 に 対 しては 減 免 の 措 置 が 講 じられている 事 から 一 部 の 特 殊 な 事 情 を 除 けば ほぼ 滞 納 は 生 じないものと 考 えられる 従 って 実 際 の 滞 納 者 は 生 活 困 窮 者 ではなく 意 図 的 に 臨 戸 徴 収 にも 応 じ ない 悪 質 な 滞 納 者 ではないかと 考 えられる なお 児 童 が 放 課 後 ルームに 入 所 する 際 に 保 護 者 が 就 労 者 又 は 就 労 予 定 者 である 場 合 は 保 護 者 に 就 労 証 明 書 の 提 出 を 求 めており 保 護 者 の 勤 務 先 が 把 握 出 来 る 従 って 悪 質 な 滞 納 者 に 対 しては 債 権 管 理 課 と 協 議 し 法 的 措 置 に 基 づき 給 与 債 権 の 差 押 を 実 行 するなどの 検 討 を 行 うべきであると 考 える イ. 児 童 育 成 料 の 減 免 の 通 知 について 区 分 指 摘 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 児 童 育 成 料 について 規 則 に 定 められた 減 免 の 可 否 決 定 通 知 書 による 報 告 書 記 載 事 項 通 知 が 行 われていない 市 の 措 置 状 況 監 査 時 点 と 同 じ 市 の 今 後 の 方 針 規 則 に 基 づき 減 免 の 申 請 が 不 許 可 の 者 に 対 して 減 免 可 否 決 定 通 知 書 により 通 知 する 145

上 記 の 指 摘 事 項 について 改 善 状 況 を 確 認 したところ 減 免 の 決 定 に 関 する 通 知 は 行 っ ている 一 方 で 減 免 の 要 件 を 充 たさない 事 から 減 免 を 不 許 可 とする 通 知 は 行 われていな かった 指 摘 児 童 育 成 料 の 減 免 に 関 する 規 定 は 放 課 後 ルーム 条 例 施 行 規 則 第 10 条 に 定 められてお り 児 童 育 成 料 の 減 免 申 請 を 受 理 した 場 合 は 内 容 を 審 査 し 減 免 の 可 否 を 決 定 し そ の 旨 を 船 橋 市 放 課 後 ルーム 減 免 可 否 決 定 通 知 書 ( 第 5 号 様 式 )により 当 該 申 請 した 者 に 通 知 しなければならないと 規 定 されている( 放 課 後 ルーム 条 例 施 行 規 則 第 10 条 3 項 ) 従 って 減 免 を 決 定 した 者 のみならず 不 許 可 とした 者 にも 通 知 を 行 わなければなら ない 2 その 他 の 事 項 ア. 督 促 状 について 債 権 管 理 条 例 第 6 条 に 基 づく 督 促 については 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 各 項 にて 督 促 状 の 具 体 的 な 発 送 手 続 に 関 する 定 めが 規 定 されている 督 促 状 の 発 送 手 続 について 関 連 資 料 を 閲 覧 したところ 発 送 にあたっての 決 裁 伺 書 がないことが 確 認 された 指 摘 財 務 規 則 別 表 第 3 の 二 収 入 (3)の 督 促 に 関 する 事 項 は 所 管 課 の 課 長 が 承 認 することが 明 確 に 定 められている 事 から 督 促 状 の 発 送 については 決 裁 伺 書 により 児 童 育 成 課 長 が 承 認 を 行 わなければならない なお この 点 については 債 権 管 理 課 から 指 摘 があり 平 成 25 年 9 月 から 適 切 に 運 用 さ れている イ. 履 行 延 期 の 特 約 等 について 非 強 制 徴 収 債 権 は 債 権 管 理 条 例 第 13 条 により 一 定 の 条 件 を 充 たす 場 合 に 履 行 延 期 の 特 約 等 として 滞 納 債 権 の 分 納 が 認 められている また 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 11 条 では 履 行 延 期 の 特 約 等 を 行 うに 当 たっての 手 続 が 定 められている この 履 行 延 期 の 特 約 の 取 扱 いについて 関 連 書 類 を 閲 覧 したところ 以 下 の 事 項 が 発 見 された ⅰ) 児 童 育 成 料 未 納 額 承 認 納 付 誓 約 書 が 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 11 条 に 定 めら れている 債 務 の 承 認 納 付 誓 約 書 ( 第 3 号 様 式 )の 特 約 条 件 が 記 載 されて おらず 児 童 育 成 課 独 自 の 様 式 となっていた なお 平 成 25 年 度 以 降 の 児 童 育 146

成 料 未 納 額 承 認 納 付 誓 約 書 様 式 については 特 約 条 件 が 記 載 されている 様 式 に 修 正 されていた ⅱ) 履 行 延 期 の 特 約 を 行 うにあたり 所 管 課 の 課 長 承 認 を 得 ていなかった 指 摘 債 務 の 承 認 納 付 誓 約 書 については 条 例 等 で 特 段 に 定 められている 様 式 がある 場 合 を 除 いて 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 が 適 用 される 事 から その 様 式 等 は 同 施 行 規 則 に 基 づくものでなければならない なお この 点 については 債 権 管 理 課 から 指 摘 があり 平 成 25 年 4 月 から 適 切 に 運 用 されている また 財 務 規 則 別 表 第 3 の 四 財 産 等 (10)の 債 権 の 履 行 延 期 の 特 約 等 に 関 する 事 項 につ いては 所 管 課 の 課 長 が 承 認 することが 明 確 に 定 められている 事 から その 運 用 は 適 切 に 行 われる 必 要 がある ウ. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 がある この 点 収 受 文 書 等 における 収 受 印 や 押 印 欄 記 入 欄 の 記 載 状 況 を 確 認 したところ 児 童 育 成 料 未 納 額 承 認 納 付 誓 約 書 に 収 受 印 はあるものの 押 印 欄 に 押 印 がない 記 入 欄 に 文 書 番 号 の 両 方 が 記 載 されていない 収 受 文 書 が 散 見 された 指 摘 文 書 等 の 収 受 印 は 文 書 管 理 規 程 に 従 って 適 切 に 文 書 番 号 を 記 載 し 押 印 されなけれ ばならない なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である エ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のとおり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 り 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある そこで 紙 面 で 保 管 している 簿 冊 等 について 児 童 育 成 課 の 管 理 状 況 を 確 認 したとこ ろ 紙 面 で 保 管 している 簿 冊 等 について ロッカーに 保 管 しているものの 鍵 が 無 く 施 錠 が 出 来 ていない 状 態 であった 147

指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 に 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある オ. 債 権 管 理 台 帳 について 債 権 管 理 台 帳 については 7. 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 の(2)2ケ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 に 従 い 管 理 台 帳 を 整 備 しなければならない この 点 につき 市 は 債 権 管 理 台 帳 という 様 式 ではなく 育 成 料 催 告 者 リスト 船 橋 市 放 課 後 ルーム 入 所 申 請 書 児 童 育 成 料 未 納 額 承 認 納 付 誓 約 書 経 過 票 を 債 務 者 ごとにファイルすることで 代 用 していた これらの 資 料 が 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 各 号 の 要 件 を 充 たしているかについて 検 討 したところ 第 3 号 及 び 第 8 号 の 記 載 が ないことが 判 明 した 指 摘 従 来 から 使 用 していた 管 理 資 料 を 債 権 管 理 台 帳 として 代 用 しているのは 当 該 記 載 内 容 でも 債 権 管 理 の 実 務 において 特 に 支 障 が 無 いという 理 由 に 基 づいている しかし 第 3 号 及 び 第 8 号 は 債 権 管 理 上 重 要 な 事 項 であることから 当 該 管 理 資 料 を 債 権 管 理 台 帳 として 使 用 する 場 合 には これらの 事 項 に 関 する 記 載 欄 を 設 けて 適 切 に 管 理 する 必 要 がある 148

15-1. 環 境 部 環 境 衛 生 課 ( 衛 生 係 ) (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 し 尿 収 集 手 数 料 非 強 制 徴 収 公 債 権 し 尿 収 集 の 利 用 者 納 付 書 発 送 月 の 月 末 日 まで 2 収 入 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 37,963 35,767 35,527 過 年 度 分 8,323 8,311 6,541 合 計 46,287 44,079 42,068 収 入 額 現 年 分 35,562 33,878 34,022 過 年 度 分 1,451 2,787 2,145 合 計 37,014 36,666 36,167 不 納 欠 損 額 現 年 分 過 年 度 分 978 881 1,010 合 計 978 881 1,010 収 入 未 済 額 現 年 分 2,410 1,894 1,562 過 年 度 分 5,901 4,647 3,401 合 計 8,311 6,541 4,963 還 付 未 済 額 現 年 分 9 5 57 過 年 度 分 8 5 15 合 計 17 10 72 収 納 率 現 年 分 93.7% 94.7% 95.8% 過 年 度 分 17.4% 33.5% 32.8% 合 計 80.0% 83.2% 86.0% 従 事 職 員 数 2 人 2 人 2 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 5 年 時 効 978 881 1,010 合 計 978 881 1,010 ( 市 資 料 より) 下 水 道 の 普 及 により し 尿 収 集 量 が 減 少 した 結 果 調 定 額 は 年 々 減 少 している また 収 入 未 済 額 も 適 宜 納 付 状 況 を 把 握 し 電 話 催 告 等 を 実 施 している 結 果 年 々 減 少 しており 収 納 率 は 改 善 傾 向 にある 149

3 環 境 衛 生 課 衛 生 係 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 < 定 期 収 集 > 収 集 申 込 受 理 < 臨 時 収 集 > 収 集 申 込 受 理 収 集 作 業 実 施 ( 業 者 委 託 ) 収 集 作 業 実 施 ( 業 者 委 託 ) 納 入 通 知 書 発 送 ( 年 6 期 ) 納 入 通 知 書 発 送 ( 毎 月 ) 金 融 機 関 窓 口 または 口 座 自 動 引 落 で 納 付 金 融 機 関 窓 口 で 納 付 口 座 引 落 納 付 有 Yes 終 了 納 付 期 限 後 20 日 以 内 に 督 促 状 発 送 納 付 有 Yes 年 度 末 まで 奇 数 月 に 催 告 状 発 送 臨 時 調 査 徴 収 発 送 発 送 Yes 納 付 有 No 年 度 繰 越 後 は 年 1 回 催 告 状 発 送 臨 時 徴 収 ( 市 資 料 より) 150

4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 条 例 規 則 等 1 船 橋 市 廃 棄 物 の 減 量 資 源 化 及 び 適 正 処 理 に 関 する 条 指 針 要 綱 マニュアル 等 1し 尿 収 集 手 数 料 滞 納 対 策 マニュアル 例 ( 以 下 廃 棄 物 等 の 条 例 という ) 2 船 橋 市 廃 棄 物 の 減 量 資 源 化 及 び 適 正 処 理 に 関 する 条 例 施 行 規 則 (2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 該 当 事 項 なし 2 その 他 の 事 項 ア. 督 促 状 について 滞 納 者 に 対 する 督 促 については 9. 福 祉 サービス 部 介 護 保 険 課 の(2)2エ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 の 定 めがある 同 条 第 2 項 は 督 促 において 指 定 する 期 限 を 当 該 督 促 を 発 した 日 から 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 としている 督 促 状 の 発 送 手 続 について 関 連 資 料 を 閲 覧 したところ 平 成 23 年 度 分 と 平 成 25 年 2 月 に 発 送 した 督 促 状 に 記 載 された 納 期 限 が 発 送 日 から 起 算 して 10 日 を 経 過 した 日 と なっていなかった 指 摘 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 5 条 第 2 項 に 従 い 督 促 状 の 納 期 限 は 督 促 状 の 日 付 から 10 日 を 経 過 した 日 とする 必 要 がある イ. 履 行 延 期 の 特 約 等 について 債 権 管 理 条 例 第 13 条 及 び 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 11 条 による 非 強 制 徴 収 債 権 に 係 る 履 行 延 期 の 特 約 の 取 扱 いについて 関 連 資 料 を 閲 覧 したところ 以 下 の 事 項 が 発 見 された ⅰ) 履 行 延 期 の 特 約 を 行 うにあたり 所 管 課 の 課 長 承 認 を 得 ていなかった ⅱ) 履 行 延 期 を 行 っている 債 務 者 から 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 の 提 出 が 行 われ ていなかった 上 記 の 運 用 が 適 切 に 行 われていなかった 点 について 環 境 衛 生 課 衛 生 係 に 確 認 したと ころ ⅰ)については 滞 納 整 理 状 況 報 告 を 課 長 に 随 時 行 っており 正 式 な 履 行 延 期 申 請 はないため 決 裁 による 承 認 を 得 ていなかった との 説 明 を 受 けた また ⅱ)については 一 括 納 付 困 難 な 滞 納 者 に 対 して 債 務 の 承 認 及 び 納 付 誓 約 書 を 提 出 してもらうことが 必 要 だが 生 活 困 窮 を 理 由 に 計 画 が 立 てられない 方 が 多 く 一 時 的 に 収 集 をストップして その 都 度 少 額 納 付 させているのが 現 状 である との 説 明 を 151

受 けた その 上 で 納 付 計 画 が 長 期 にわたる 場 合 は 債 権 管 理 課 と 連 携 し 滞 納 者 に 対 し 生 活 状 況 について 適 宜 報 告 を 求 めたりするなど 情 報 収 集 を 行 ったり 税 金 などの 納 税 状 況 や 財 産 及 び 家 族 の 収 入 状 況 を 調 査 することの 承 諾 書 を 徴 し 実 施 する 事 が 必 要 で はないか 検 討 している との 説 明 を 受 けた 指 摘 財 務 規 則 別 表 第 3 の 四 財 産 等 (10)の 債 権 の 履 行 延 期 の 特 約 等 に 関 する 事 項 については 所 管 課 の 課 長 が 承 認 することが 明 確 に 定 められている 事 から その 運 用 は 適 切 に 行 われ る 必 要 がある また 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 11 条 1 項 では 履 行 延 期 の 特 約 等 を 認 めるときは 債 務 者 に 対 して 債 務 の 承 認 納 付 誓 約 書 ( 第 3 号 様 式 )を 求 めなければならないとされ ており かつ 納 付 誓 約 書 を 提 出 している 債 務 者 との 公 平 性 の 観 点 からもその 運 用 は 適 切 に 行 われる 必 要 がある 意 見 一 方 で 債 務 者 が 生 活 困 窮 者 からの 滞 納 徴 収 は 困 難 である 事 から その 都 度 少 額 納 付 を 容 認 せざるを 得 ない 現 状 については 理 解 出 来 る しかし 債 権 額 に 対 して 少 額 の 回 収 しか 出 来 ないのであれば 債 権 の 回 収 期 間 が 長 期 に 亘 ってしまい 債 権 の 回 収 コストも 膨 らんでしまう 事 から 経 済 性 の 観 点 から 好 ましくない 従 って 滞 納 者 が 生 活 困 窮 状 態 である 場 合 は 債 権 管 理 条 例 第 14 条 第 1 号 で 債 権 の 放 棄 が 可 能 な 事 から 債 権 管 理 課 と 協 議 して 債 権 の 放 棄 を 実 施 していく 事 についても 検 討 されたい ウ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のとおり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 り 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある そこで 紙 面 で 保 管 している 簿 冊 等 について 環 境 衛 生 課 衛 生 係 の 管 理 状 況 を 確 認 し たところ 紙 面 で 保 管 している 簿 冊 等 について ロッカーに 保 管 しているものの 鍵 が 無 く 施 錠 が 出 来 ていない 状 態 であった 指 摘 個 人 情 報 の 漏 えい き 損 滅 失 及 び 改 ざんの 防 止 のため 個 人 情 報 が 含 まれる 紙 面 に ついては 施 錠 可 能 な 保 管 庫 等 に 保 管 し 業 務 時 間 外 は 施 錠 して 管 理 する 必 要 がある 152

エ. 債 権 管 理 台 帳 について 債 権 管 理 台 帳 については 7. 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 の(2)2ケ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 に 従 い 管 理 台 帳 を 整 備 しなければならない この 点 につき 環 境 衛 生 課 衛 生 係 は 債 権 管 理 台 帳 という 様 式 ではなく システムか ら 出 力 される し 尿 収 集 手 数 料 未 納 者 一 覧 ( 以 下 未 納 者 一 覧 という )を 同 台 帳 と して 代 用 していた そこで 未 納 者 一 覧 が 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 各 号 の 要 件 を 充 たしているかについて 検 討 したところ 第 3 号 第 6 号 第 7 号 及 び 第 8 号 の 記 載 が なかった 指 摘 従 来 から 使 用 している 未 納 者 一 覧 を 債 権 管 理 台 帳 として 代 用 しているのは 当 該 記 載 内 容 でも 債 権 管 理 の 実 務 において 特 に 支 障 は 無 いという 理 由 に 基 づいている し かし 第 3 号 第 6 号 第 7 号 及 び 第 8 号 は 債 権 管 理 上 重 要 な 事 項 であることから 未 納 者 一 覧 を 債 権 管 理 台 帳 として 代 用 する 場 合 は これらの 事 項 に 関 する 記 載 欄 を 設 け て 適 切 に 管 理 する 必 要 がある オ.し 尿 収 集 手 数 料 の 算 定 基 準 の 見 直 しについて し 尿 収 集 に 関 する 手 数 料 は 廃 棄 物 等 の 条 例 第 39 条 に 定 められており その 手 数 料 の 料 金 体 系 は 以 下 のとおりである 図 表 15-1-1 市 のし 尿 収 集 手 数 料 の 料 金 体 系 定 額 制 従 量 制 回 数 料 金 人 頭 割 料 金 回 数 料 金 従 量 料 金 3 人 以 下 の 世 帯 4 人 以 上 の 世 帯 世 帯 人 員 1 回 目 155 円 1~2 回 目 155 円 世 帯 人 員 月 2 回 まで 10Lにつき 2 回 目 以 降 1 回 につき 310 円 3 回 目 以 降 1 回 につき 310 円 (2 才 以 上 ) 1 人 につき 200 円 1 回 につき 155 円 3 回 目 以 降 1 回 につき 310 円 54 円 ( 市 資 料 より) 一 般 の 世 帯 については 人 数 に 応 じた 定 額 制 で 手 数 料 を 徴 収 している 一 般 世 帯 以 外 の 店 舗 事 業 所 学 校 寮 アパート 等 で 定 額 制 を 採 用 することが 不 適 当 な 場 合 につい ては 従 量 制 を 採 用 している 一 方 で 千 葉 市 柏 市 の 手 数 料 の 体 系 は 以 下 のとおりとなっている 153

図 表 15-1-2 千 葉 市 のし 尿 収 集 手 数 料 の 料 金 体 系 定 額 制 従 量 制 回 数 料 金 人 頭 割 料 金 回 数 料 金 従 量 料 金 全 世 帯 世 帯 人 員 1 回 当 たり 350 円 世 帯 人 員 1 人 に 1Lにつき (2 回 目 以 降 も 同 様 ) つき 180 円 8 円 ( 市 資 料 より 作 成 ) 図 表 15-1-3 柏 市 のし 尿 収 集 手 数 料 の 料 金 体 系 定 額 制 従 量 制 回 数 料 金 人 頭 割 料 金 回 数 料 金 従 量 料 金 全 世 帯 世 帯 人 員 月 420 円 1Lにつき 3.36 円 ( 市 資 料 より 作 成 ) 市 の 手 数 料 体 系 は 千 葉 市 柏 市 と 比 較 すると 煩 雑 であると 思 われる この 点 について 環 境 衛 生 課 衛 生 係 に 確 認 したところ 情 報 システム 最 適 化 計 画 で 平 成 27 年 度 を 目 標 に 情 報 システムの 導 入 を 計 画 しているが 料 金 算 定 式 が 複 雑 で 経 費 的 に 見 合 っていない また 近 年 は 下 水 道 の 普 及 により し 尿 収 集 量 は 減 少 しており これまでの 料 金 算 定 基 準 を 簡 素 化 するなど 見 直 しが 必 要 と 考 えている との 説 明 を 受 けた また 定 額 制 の 人 頭 割 回 数 割 従 量 制 の 回 数 割 については し 尿 収 集 対 象 世 帯 が 減 少 している 事 及 び 今 後 新 システムでは 住 民 基 本 台 帳 が 常 時 確 認 できない 事 を 勘 案 する と 多 種 による 算 定 基 準 は 現 状 に 見 合 っていないと 思 われる 加 えて 滞 納 している 生 活 困 窮 世 帯 の 多 くは 借 家 住 まいの 方 であり し 尿 収 集 は 定 期 的 に 行 われる( 定 期 収 集 ) 一 方 で 建 設 現 場 の 仮 設 便 所 等 についても 借 家 住 まいの 方 と 同 様 の 料 金 体 系 が 適 用 さ れる( 従 量 制 ) しかし 仮 設 便 所 のし 尿 収 集 は 緊 急 の 依 頼 により し 尿 収 集 を 実 施 す る 事 が 多 く( 臨 時 収 集 ) その 場 合 定 期 収 集 のルートを 変 更 しなければならず コスト が 割 高 になってしまう しかし 定 期 収 集 と 臨 時 収 集 は 同 一 の 従 量 制 による 手 数 料 が 適 用 される 事 から 料 金 体 系 の 見 直 しが 必 要 なのではないか 検 討 している との 説 明 を 受 けた 意 見 手 数 料 の 料 金 体 系 は 他 市 と 比 較 しても 煩 雑 であり 料 金 体 系 の 簡 素 化 は 実 施 すべきで あると 考 えられる また コストが 割 高 な 臨 時 収 集 が 定 期 収 集 と 同 一 の 料 金 体 系 が 適 用 されている 事 から 利 用 者 間 での 公 平 性 が 阻 害 されていると 考 える 従 って 料 金 体 系 を 簡 素 化 すると 同 時 に 公 平 性 の 観 点 から 建 設 現 場 の 仮 設 便 所 等 の 臨 時 収 集 については 定 期 収 集 と 区 別 して 別 途 料 金 を 設 定 するのが 望 ましいと 考 えるの で 検 討 されたい 154

15-2. 環 境 部 環 境 衛 生 課 ( 霊 園 葬 祭 係 ) (1) 事 務 の 概 要 1 収 入 項 目 の 概 要 収 入 項 目 名 債 権 の 区 分 納 付 義 務 者 納 付 期 限 保 健 衛 生 使 用 料 私 債 権 霊 園 霊 堂 使 用 者 毎 年 6 月 末 2 収 入 額 等 の 推 移 ( 単 位 : 千 円 ) 区 分 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 調 定 額 現 年 分 173,798 173,343 164,889 過 年 度 分 7,840 8,307 9,578 合 計 181,639 181,650 174,468 収 入 額 現 年 分 171,066 170,591 162,077 過 年 度 分 1,464 1,475 1,719 合 計 172,531 172,066 163,797 不 納 欠 損 額 現 年 分 過 年 度 分 801 合 計 801 収 入 未 済 額 現 年 分 2,731 2,752 2,811 過 年 度 分 5,575 6,831 7,859 合 計 8,307 9,584 10,671 収 納 率 現 年 分 98.4% 98.4% 98.3% 過 年 度 分 18.7% 17.8% 17.9% 合 計 95.0% 94.7% 93.9% 従 事 職 員 数 13 人 13 人 13 人 不 納 欠 損 額 事 由 別 推 移 平 成 22 年 度 23 年 度 24 年 度 5 年 時 効 801 合 計 801 ( 市 資 料 より) 平 成 24 年 度 の 現 年 分 における 調 定 額 の 減 少 要 因 としては 返 還 墓 地 募 集 において 広 い 区 画 への 申 し 込 みが 募 集 数 を 下 回 ったため 霊 園 管 理 料 ( 永 代 使 用 料 ) 及 び 霊 園 管 理 料 ( 半 年 分 )が 減 収 となったものである また 保 健 衛 生 使 用 料 は 従 来 非 強 制 徴 収 公 債 権 であった 事 から 5 年 時 効 による 不 納 欠 損 が 発 生 していたものの 平 成 23 年 度 に 債 権 管 理 条 例 が 制 定 された 事 に 伴 い 債 権 区 分 を 私 債 権 に 取 扱 いを 変 更 している その 結 果 平 成 23 年 度 以 降 5 年 時 効 による 不 納 欠 損 額 が 発 生 していない 155

3 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 の 収 入 事 務 体 制 の 概 要 4 月 霊 園 管 理 料 ( 過 年 度 分 ) 調 定 通 年 霊 堂 使 用 申 請 受 付 ( 新 規 ) 6 月 霊 園 管 理 料 ( 前 年 度 分 ) 調 定 4 月 霊 堂 使 用 料 ( 過 年 度 分 ) 調 定 6 月 霊 園 管 理 料 ( 現 年 度 分 ) 調 定 6 月 霊 堂 使 用 料 ( 前 年 度 分 ) 調 定 6 月 納 付 書 口 座 振 替 通 知 発 送 6 月 霊 園 管 理 料 ( 現 年 度 分 ) 調 定 7 月 督 促 状 ( 現 年 度 分 ) 催 告 状 ( 過 年 度 分 ) 発 送 6 月 納 付 書 発 送 9 月 返 還 墓 地 募 集 7 月 督 促 状 ( 現 年 度 分 ) 催 告 状 ( 過 年 度 分 ) 発 送 9 月 未 納 者 へのお 知 らせ 通 知 9 月 臨 時 徴 収 事 務 臨 時 徴 収 事 務 10 月 霊 園 使 用 料 霊 園 管 理 料 調 定 納 付 書 発 送 10 月 催 告 状 発 送 10 月 催 告 状 発 送 2 月 催 告 状 発 送 2 月 催 告 状 発 送 3 月 臨 時 徴 収 事 務 3 月 未 納 者 へのお 知 らせ 通 知 臨 時 徴 収 事 務 通 年 環 境 衛 生 課 窓 口 及 び 馬 込 霊 園 管 理 事 務 所 にて 現 金 での 納 付 を 受 けている 通 年 環 境 衛 生 課 窓 口 及 び 馬 込 霊 園 管 理 事 務 所 にて 現 金 での 納 付 を 受 けている ( 市 資 料 より) 4 関 連 する 法 令 等 の 概 要 条 例 規 則 等 1 船 橋 市 葬 具 の 貸 付 に 関 する 条 例 2 船 橋 市 葬 具 の 貸 付 に 関 する 規 則 3 船 橋 市 霊 園 条 例 ( 以 下 霊 園 条 例 という ) 4 船 橋 市 霊 園 条 例 施 行 規 則 ( 以 下 霊 園 規 則 という ) 5 船 橋 市 霊 堂 条 例 ( 以 下 霊 堂 条 例 という ) 6 船 橋 市 霊 堂 条 例 施 行 規 則 ( 以 下 霊 堂 規 則 という ) 156

(2) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 措 置 に 関 する 事 項 ア. 滞 納 状 況 とその 対 応 について 区 分 意 見 平 成 17 年 度 包 括 外 部 監 査 結 果 霊 堂 使 用 料 及 び 霊 園 管 理 料 の 滞 納 債 権 の 臨 戸 徴 収 の 実 施 内 容 及 び 報 告 書 記 載 事 項 実 施 結 果 については 適 切 に 記 録 することが 望 ましい 市 の 措 置 状 況 監 査 時 点 と 同 じ 市 の 今 後 の 方 針 臨 戸 徴 収 を 実 施 した 場 合 は 実 施 内 容 及 び 実 施 結 果 について 詳 細 を 記 録 する 現 状 戸 別 訪 問 が 実 施 されていない 事 から 折 衝 内 容 の 詳 細 記 録 が 存 在 していなかっ た 当 該 理 由 を 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 に 確 認 したところ 保 健 衛 生 使 用 料 の 1 件 あたり の 金 額 が 霊 園 霊 堂 とも 5 千 円 程 度 と 大 きくない 事 から 債 権 の 回 収 額 を 回 収 コストが 上 回 ってしまう 場 合 が 多 く 費 用 対 効 果 が 薄 いため 戸 別 訪 問 を 実 施 していない との 説 明 を 受 けた 意 見 事 務 負 担 を 増 やしたうえで 回 収 コストが 債 権 額 を 上 回 ってしまうのでは 経 済 性 の 観 点 から 好 ましいとは 言 えず 戸 別 訪 問 を 実 施 しない 理 由 にも 合 理 性 があるものと 思 わ れる しかし 戸 別 訪 問 を 実 施 しない 事 により 意 図 的 に 支 払 を 行 わない 滞 納 者 が 現 れ 滞 納 額 が 増 加 してしまうことにもなりかねない また 滞 納 者 に 対 して 督 促 状 や 催 告 書 を 送 付 するに 止 まり 戸 別 訪 問 による 積 極 的 な 債 権 回 収 を 行 わないと 納 付 期 限 を 守 り 使 用 料 を 払 っている 使 用 者 との 公 平 性 が 保 たれない 従 って 全 ての 滞 納 者 について 戸 別 訪 問 を 実 施 する 必 要 はないものの 意 図 的 に 支 払 いを 行 っていない 悪 質 な 滞 納 者 や 高 額 滞 納 者 については 戸 別 訪 問 を 実 施 するなど 債 権 回 収 を 行 うための 一 定 の 措 置 を 講 じる 事 を 検 討 されたい 2 その 他 の 事 項 ア. 文 書 収 受 印 について 文 書 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 に 記 載 のとおり 文 書 管 理 規 程 第 22 条 第 1 項 及 び 第 23 条 第 2 項 による 定 めがあり これを 遵 守 する 必 要 がある この 点 収 受 文 書 等 における 収 受 印 や 記 入 欄 押 印 欄 の 記 載 状 況 を 確 認 したところ 以 下 の 点 が 発 見 された ⅰ) 庁 内 一 般 文 書 綴 に 収 受 印 及 び 押 印 欄 に 押 印 はあるものの 記 入 欄 に 文 書 番 号 が 記 載 されていない 受 領 文 書 が 散 見 された 157

ⅱ) 船 橋 市 霊 園 墓 地 使 用 料 管 理 料 減 免 申 請 書 及 び 船 橋 市 霊 堂 使 用 料 減 免 申 請 書 において 収 受 印 はあるものの 押 印 欄 に 押 印 がない 記 入 欄 に 文 書 番 号 が 記 載 されていない もしくは 両 方 記 載 がない 受 領 文 書 が 散 見 された 指 摘 文 書 等 の 収 受 印 は 文 書 管 理 規 程 に 従 って 適 切 に 文 書 番 号 を 記 載 し 押 印 されなけれ ばならない なお 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)6 指 摘 に 記 載 したとおり 文 書 収 受 印 を はじめとした 文 書 管 理 については 全 庁 的 な 課 題 として 認 識 し 今 後 の 適 切 な 事 務 運 用 のために 関 連 規 定 の 見 直 し 等 を 含 む 管 理 体 制 の 早 急 な 改 善 が 必 要 である イ. 紙 媒 体 の 個 人 情 報 の 管 理 について 紙 媒 体 による 個 人 情 報 の 管 理 については 2. 税 務 部 債 権 管 理 課 の(2)10 に 記 載 のとおり 個 人 情 報 保 護 条 例 第 10 条 及 び 紙 媒 体 等 の 個 人 情 報 の 取 り 扱 いについて( 通 知 ) に 従 った 安 全 確 保 の 措 置 を 遵 守 する 必 要 がある そこで 紙 面 で 保 管 している 簿 冊 等 について 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 の 管 理 状 況 を 確 認 したところ 職 員 個 人 で 保 管 している 簿 冊 等 については 施 錠 した 机 にて 保 管 してい る 一 方 で ロッカーに 保 管 している 簿 冊 等 については 老 朽 化 が 激 しく 鍵 自 体 を 紛 失 し ており 施 錠 が 出 来 ていない 状 態 であった 指 摘 簿 冊 等 の 紙 面 の 管 理 状 況 については ロッカーで 施 錠 出 来 ていない 事 から 個 人 情 報 が 含 まれている 簿 冊 については いつどこで 盗 難 や 紛 失 等 の 事 故 が 発 生 するかわからず 常 に 情 報 漏 えい 等 のリスクにさらされている 従 って 早 期 に 施 錠 可 能 なロッカーの 導 入 を 検 討 すべきである ウ. 債 権 管 理 台 帳 について 債 権 管 理 台 帳 については 7. 健 康 部 国 民 健 康 保 険 課 の(2)2ケ に 記 載 のとおり 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 に 従 い 管 理 台 帳 を 整 備 しなければならない この 点 につき 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 は 債 権 管 理 台 帳 という 様 式 ではなく システ ムから 出 力 される 未 納 者 一 覧 表 等 を 同 台 帳 として 代 用 していた そこで 未 納 者 一 覧 表 等 が 債 権 管 理 条 例 施 行 規 則 第 4 条 各 号 の 要 件 を 充 たしているかについて 検 討 した ところ 第 3 号 第 6 号 第 7 号 及 び 第 8 号 の 記 載 がなかった 指 摘 従 来 から 使 用 している 未 納 者 一 覧 表 を 債 権 管 理 台 帳 として 代 用 しているのは 当 該 記 載 内 容 でも 債 権 管 理 の 実 務 において 特 に 支 障 が 無 いという 理 由 に 基 づいている 158

しかし 第 3 号 第 6 号 第 7 号 及 び 第 8 号 は 債 権 管 理 上 重 要 な 事 項 であることから 未 納 者 一 覧 表 を 債 権 管 理 台 帳 として 代 用 する 場 合 は これらの 事 項 に 関 する 記 載 欄 を 設 けて 適 切 に 管 理 する 必 要 がある エ. 債 権 の 分 類 の 変 更 について (1) 事 務 の 概 要 2 収 入 額 等 の 推 移 の 記 載 にもあるように 保 健 衛 生 使 用 料 につ いては 非 強 制 徴 収 公 債 権 から 私 債 権 へ 債 権 の 分 類 変 更 を 行 っている 変 更 理 由 を 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 に 確 認 したところ 平 成 23 年 度 の 債 権 管 理 条 例 制 定 時 債 権 管 理 課 と 協 議 をした 結 果 であり その 判 断 の 根 拠 としては 市 営 住 宅 賃 料 が 公 の 施 設 ではあ るが 私 人 間 の 契 約 であるとの 判 例 が 出 ており 市 営 住 宅 賃 料 と 同 じ 扱 いで 霊 園 管 理 料 霊 堂 使 用 料 について 私 債 権 に 変 更 した との 説 明 を 受 けた 債 権 の 分 類 変 更 は 過 去 の 判 例 により 変 更 された 事 例 もある 事 から 特 に 問 題 はないと 考 えられる しかし 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 では 分 類 変 更 について 決 裁 等 の 承 認 が 行 われていなかった 意 見 債 権 の 分 類 変 更 に 当 たって 準 拠 すべき 条 例 等 はない 事 から 決 裁 等 の 承 認 がなかった ことは 明 確 な 合 規 性 違 反 にはならないと 考 えるが 債 権 の 分 類 変 更 は 債 権 の 時 効 の 期 間 回 収 プロセス 延 滞 金 又 は 遅 延 損 害 金 の 計 算 等 の 債 権 管 理 方 法 及 び 管 理 体 制 の 変 更 を 伴 うことから 適 切 な 承 認 手 続 が 必 要 であると 考 える 従 って 今 後 は 債 権 の 分 類 変 更 に 関 する 具 体 的 な 承 認 手 続 を 定 める 必 要 があると 考 える オ. 霊 園 の 有 効 活 用 について 現 在 市 の 霊 園 として 貸 出 している 区 画 に 空 きはない 状 態 であり 霊 園 の 空 きを 待 っ ている 希 望 者 は 400 名 を 超 える( 平 成 25 年 度 返 還 墓 地 募 集 では 申 込 数 481 名 に 対 し 提 供 区 画 数 40 区 画 のみ) 一 方 で その 使 用 者 が 死 亡 し 名 義 承 継 されずに 無 縁 仏 化 ( 亡 く なった 人 を 弔 う 親 族 や 縁 者 が 全 くいない 状 態 )してしまっている 事 象 が 増 加 している こ の 無 縁 仏 化 してしまった 墓 ( 無 縁 墓 地 = 墓 地 使 用 者 が 死 亡 し 承 継 者 がなく 埋 葬 者 が 無 縁 仏 となった 墓 )は 墓 参 りが 行 われなくなる 事 から 周 辺 が 荒 れ 果 ててしまい 隣 接 墓 地 使 用 者 からの 苦 情 の 原 因 になっている また 無 縁 墓 地 は 使 用 者 が 死 亡 し 承 継 する 者 がいない 事 から 管 理 料 が 徴 収 できず 市 の 収 入 は 減 少 している 一 方 で 使 用 者 が 死 亡 した 日 から 2 年 間 名 義 承 継 されない 場 合 その 使 用 権 が 消 滅 す る( 霊 園 条 例 第 10 条 第 1 号 ) また 使 用 者 が 3 年 間 管 理 料 を 納 めないとき 市 は 霊 園 の 使 用 許 可 を 取 消 す 事 が 出 来 る( 霊 園 条 例 第 11 条 第 1 項 第 4 号 ) しかし 市 が 実 際 に 使 用 159

許 可 の 取 消 しを 行 った 実 績 が 存 在 しなかった 使 用 許 可 の 取 消 しを 行 っていない 理 由 に ついて 環 境 衛 生 課 霊 園 葬 祭 係 に 確 認 したところ 墓 地 の 使 用 許 可 を 取 消 した 場 合 に お 骨 を 改 葬 しなければならないが 改 葬 先 となるお 墓 がない( 保 管 する 場 所 がない)こ とから 簡 単 に 行 うことができない との 説 明 を 受 けた また 無 縁 墓 地 を 合 葬 式 墓 地 ( 市 の 形 態 は 一 定 期 間 をロッカー 式 納 骨 壇 に 埋 蔵 し 一 定 期 間 経 過 後 は 合 葬 室 に 永 年 埋 蔵 する 形 式 ) 建 設 にあわせ 保 管 室 を 整 備 し そこに 改 葬 保 管 すれば 空 き 区 画 を 捻 出 で き 今 後 新 たな 貸 付 が 行 える 事 から 検 討 している との 説 明 を 受 けた 意 見 上 記 説 明 のとおり 使 用 許 可 の 取 消 しを 行 ったとしても その 骨 壷 の 保 管 場 所 がない ために 実 質 的 に 取 消 しが 行 えない 事 は 理 解 出 来 る しかし 墓 地 の 新 規 貸 付 の 募 集 が 行 えず 希 望 者 が 墓 地 を 利 用 できない 状 況 にある 現 状 では 市 民 の 霊 園 の 利 用 機 会 につい て 公 平 性 が 阻 害 されていると 考 える また 同 時 に 市 の 適 切 な 収 入 の 機 会 も 阻 害 されて いる 従 って 収 入 事 務 の 有 効 性 や 利 用 機 会 の 公 平 性 の 観 点 から 現 在 検 討 されているよう に 合 葬 式 墓 地 の 区 画 を 新 たに 設 け 無 縁 墓 地 からお 骨 を 合 葬 式 墓 地 に 改 葬 し 改 葬 後 は 更 地 を 整 備 して 改 めて 使 用 者 を 募 集 していく 必 要 があると 考 える 160

16. 経 済 部 商 工 振 興 課 (1) 監 査 の 対 象 商 工 振 興 課 は 監 査 対 象 年 度 において 収 入 未 済 額 がなかったことから 他 の 監 査 対 象 部 局 に 対 して 実 施 した 検 証 とは 異 なる 監 査 を 実 施 した 監 査 の 対 象 としたのは 同 課 が 所 管 する 船 橋 市 中 小 企 業 融 資 規 則 ( 以 下 中 小 企 業 融 資 規 則 という )に 基 づく 事 務 である (2) 監 査 手 続 1 商 工 振 興 課 の 実 施 する 中 小 企 業 融 資 規 則 に 基 づく 事 務 の 概 要 を 理 解 する 2 関 連 資 料 の 閲 覧 担 当 者 への 質 問 等 により 事 務 フローを 把 握 する 3 市 の 債 権 管 理 の 観 点 から 現 状 の 事 務 を 検 討 する (3) 監 査 の 結 果 及 び 意 見 1 損 失 補 償 金 の 管 理 について 市 は 市 内 に 事 業 所 を 有 する 中 小 企 業 の 経 営 基 盤 の 確 立 及 び 近 代 化 のために 必 要 な 資 金 を 融 資 することにより 中 小 企 業 の 振 興 を 図 り もって 活 力 ある 地 域 経 済 社 会 を 構 築 すること を 目 的 として 中 小 企 業 融 資 規 則 を 制 定 している この 規 則 によると 市 内 に 事 業 所 を 有 し かつ 一 定 の 要 件 を 満 たした 中 小 企 業 者 は 千 葉 県 信 用 保 証 協 会 ( 以 下 保 証 協 会 という )による 保 証 を 受 けて 規 則 に 定 めた 資 金 の 融 資 を 金 融 機 関 から 受 けることができる 中 小 企 業 者 からの 融 資 の 返 済 が 滞 る 又 は 返 済 が 不 能 となった 場 合 保 証 協 会 は 中 小 企 業 者 に 代 わって 金 融 機 関 に 融 資 の 返 済 を 行 う これを 代 位 弁 済 という 以 上 の 仕 組 みを 図 に 示 すと 次 のとおりとなる 図 表 16-1 信 用 保 証 協 会 による 保 証 制 度 ( 保 証 協 会 ホームページより) 161