調 査 結 果 の 概 要 調 査 の 概 要 1 調 査 対 象 (1) 事 業 所 調 査 都 内 の 常 用 従 業 者 規 模 30 人 以 上 の 3,000 事 業 所 1 調 査 対 象 (2) 契 約 社 員 調 査 事 業 所 調 査 の 結 果 から 協 力 を 得 られた 事 業 所 の 従 業 員 2,000 人 2 調 査 時 点 方 法 (1) 事 業 所 調 査 平 成 27 年 10 月 1 日 郵 送 配 布 郵 送 回 収 2 調 査 時 期 方 法 (2) 契 約 社 員 調 査 平 成 27 年 11 月 1 日 事 業 所 を 通 じて 配 布 郵 送 回 収 3 回 収 状 況 (1) 事 業 所 調 査 有 効 回 収 数 815 有 効 回 収 率 27.2% 3 回 収 状 況 (2) 契 約 社 員 調 査 有 効 回 収 数 547 有 効 回 収 率 28.0% < 注 意 > 統 計 表 の 集 計 について 数 値 の 単 位 未 満 は 四 捨 五 入 しており 総 数 と 内 訳 の 計 が 一 致 しない 場 合 がある また 複 数 回 答 を 可 とした 設 問 では 選 択 肢 ごとに 回 答 者 数 に 対 する 割 合 を 算 出 し ているため 割 合 の 合 計 が 100%を 超 える 場 合 がある 用 語 の 定 義 契 約 社 員 : 一 日 の 所 定 労 働 時 間 及 び 一 週 の 所 定 労 働 日 数 が 正 社 員 とほぼ 同 じで 期 間 の 定 めのある 契 約 に 基 づ き 直 接 雇 用 されている 者 1 契 約 社 員 を 活 用 している 理 由 は 正 社 員 としての 適 性 をみるため が 上 昇 し 第 2 位 に 契 約 社 員 を 導 入 している 事 業 所 の 割 合 は 45.4%(370 社 /815 社 )となっている 導 入 している 契 約 社 員 の 導 入 状 況 導 入 していない 報 告 書 34 ページ 全 体 (N=815) 45.4 54.6 全 体 (N=848) 46.6 53.4 契 約 社 員 を 活 用 している 理 由 は 専 門 的 技 術 的 な 業 務 に 対 応 するため が 47.8%と 最 も 多 く 前 回 調 査 とほぼ 同 じ 割 合 だった 次 いで 多 かったのは 正 社 員 としての 適 性 をみるため (39.6%)となっており 前 回 調 査 に 比 べ 約 10 ポイント 上 昇 して 第 2 位 になった 一 方 人 件 費 節 減 のため (21.9%)は 前 回 調 査 に 比 べると 7.7 ポイント 減 少 し 第 3 位 となった 契 約 社 員 を 活 用 している 理 由 (N=402/H27 N=419/H23) 報 告 書 29 ページ 0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 1 専 門 的 技 術 的 な 業 務 に 対 応 するため 47.8 52.7 2 景 気 に 応 じて 雇 用 量 を 調 節 するため 3 人 件 費 節 減 のため 10.4 13.8 21.9 29.6 4 長 い 営 業 時 間 に 対 応 するため 7.7 7.4 5 仕 事 の 繁 閑 に 対 応 するため 16.9 17.9 6 一 時 的 な 業 務 に 対 応 するため 11.2 10.5 7 正 社 員 の 確 保 が 困 難 なため 17.7 18.1 8 高 齢 者 の 再 雇 用 のため 12.2 12.4 9 正 社 員 としての 適 性 をみるため 28.4 39.6 10 ( を 含 む) 9.2 9.3-1 -
2 契 約 社 員 となった 理 由 は 正 社 員 として 働 ける 適 当 な 企 業 がなかったから が トップ 契 約 社 員 の 仕 事 を 選 んだ 理 由 としては 正 社 員 として 働 ける 適 当 な 企 業 がなかったから が 28.0%で 最 も 多 く 以 下 やりたい 仕 事 だったから (25.2%) 専 門 的 な 技 術 や 資 格 が 生 か せるから (23.2%) 自 分 の 都 合 ( 勤 務 日 時 間 等 )にあわせて 働 けるから (18.5%)と 続 いている 20 歳 代 では やりたい 仕 事 だったから (42.9%)がトップ 50 歳 代 では 正 社 員 として 働 け る 適 当 な 企 業 がなかったから (42.9%)がトップとなるなど 年 齢 層 によって 特 徴 が 異 なって いる 契 約 社 員 の 仕 事 を 選 んだ 理 由 (N=547/H27 N=609/H23) 報 告 書 105 ページ 0% 10% 20% 30% 40% 専 門 的 な 技 術 や 資 格 が 生 かせるから やりたい 仕 事 だったから 自 分 の 都 合 ( 勤 務 日 時 間 等 ) にあわせて 働 けるから 23.2 19.7 25.2 24.5 18.5 18.4 賃 金 水 準 が 高 いから わずらわしい 人 間 関 係 が 嫌 だから 知 人 友 人 に 勧 め られたから 6.4 4.4 2.7 8.8 8.2 正 社 員 として 働 ける 適 当 な 企 業 がなかったから 28.0 31.4 今 の 会 社 で 正 社 員 に なりたいから 13.3 13.3 15.0 15.4 2.4 1.8 3 5 割 以 上 の 事 業 所 で 過 去 3 年 間 に 契 約 社 員 から 正 社 員 への 転 換 を 実 施 過 去 3 年 間 での 契 約 社 員 の 正 社 員 への 転 換 実 績 については ある が 54.6% ない が 40.5% となっている 前 回 調 査 と 比 較 すると 正 社 員 への 転 換 実 績 が ある は 前 回 の 50.9%から 3.7 ポイント 増 加 している 報 告 書 64 ページ 正 社 員 への 転 換 実 績 の 有 無 ある ない (N=370) 54.6 40.5 4.9 (N=395) 50.9 39.7 9.4-2 -
転 換 実 績 があるとした 事 業 所 に 契 約 社 員 として 採 用 してから 正 社 員 に 転 換 するまでの 期 間 を 聞 いたとこ ろ 1 年 以 上 3 年 未 満 が 52.0%で 最 も 多 く 3 年 以 上 5 年 未 満 が 18.8% 1 年 未 満 が 15.8%とな っており これらを 合 わせると 86.6%の 事 業 所 が 採 用 から5 年 未 満 で 正 社 員 に 転 換 している 契 約 社 員 として 採 用 してから 正 社 員 に 転 換 するまで の 期 間 (N=202) 3 年 以 上 5 年 未 満 18.8% 5 年 以 上 10.4% 3.0% 1 年 未 満 15.8% 報 告 書 65 ページ 1 年 以 上 3 年 未 満 52.0% 正 社 員 への 転 換 希 望 の 有 無 については 希 望 する が 34.2% 希 望 しない が 38.8% どちらともいえ ない が 22.1%となっている 報 告 書 133 ページ どちらともい えない 22.1% 正 社 員 への 転 換 希 望 の 有 無 (N=547) 4.9% 希 望 する 34.2% 希 望 しない 38.8% 4 無 期 転 換 ルール の 認 知 度 は 事 業 所 と 従 業 員 で 大 きな 乖 離 無 期 転 換 ルール とは 平 成 25 年 4 月 1 日 以 降 に 開 始 または 更 新 した 有 期 労 働 契 約 の 通 算 契 約 期 間 が 5 年 を 超 える 場 合 に 労 働 者 から 申 込 みがあれば 無 期 労 働 契 約 に 転 換 するルールのことです ( 労 働 契 約 法 18 条 ) 無 期 転 換 ルールについては 事 業 所 調 査 では 知 っていた が 90.8% 知 らなかった が 8.1% となっている 一 方 契 約 社 員 調 査 では 知 っていた が 35.5% 知 らなかった が 6% となっており 事 業 所 と 従 業 員 の 認 知 度 には 大 きな 差 がある 報 告 書 47 142 ページ < 事 業 所 調 査 > 無 期 転 換 ルールの 認 知 度 (N=370) 知 らなかっ 1.1% た 8.1% < 契 約 社 員 調 査 > 無 期 転 換 ルールの 認 知 度 (N=547) 1.5% 知 っていた 35.5% 知 っていた 90.8% 知 らなかっ た 6% - 3 -
無 期 転 換 ルールの 対 応 予 定 については 現 在 検 討 中 が 42.2%となっている 具 体 的 な 対 応 内 容 としては 今 後 も 有 期 労 働 契 約 で 雇 用 し 通 算 5 年 を 超 える 契 約 社 員 から 申 し 込 みがあれ ば 無 期 契 約 に 転 換 する (40.0%) 更 新 回 数 や 勤 続 年 数 に 上 限 を 設 置 し 通 算 勤 続 年 数 が 5 年 以 内 となるようにする (9.7%) 今 後 も 有 期 労 働 契 約 で 雇 用 し 通 算 5 年 を 超 える 前 に 無 期 契 約 に 転 換 する (8.1%)と 続 いている 報 告 書 47 ページ 無 期 転 換 ルールの 対 応 予 定 について(N=370/H27) 0% 20% 40% 今 後 は 有 期 労 働 契 約 での 雇 い 入 れは 行 わず 全 て 無 期 労 働 契 約 により 雇 用 する 2.4 今 後 も 有 期 労 働 契 約 で 雇 用 し 通 算 5 年 を 超 える 契 約 社 員 から 申 し 込 みがあれば 無 期 契 約 に 転 換 する 40.0 今 後 も 有 期 労 働 契 約 で 雇 用 し 通 算 5 年 を 超 える 前 に 無 期 契 約 に 転 換 する 更 新 回 数 や 勤 続 年 数 に 上 限 を 設 置 し 通 算 勤 続 年 数 が5 年 以 内 となるようにする 8.1 9.7 クーリング 期 間 を 置 き 通 算 期 間 をリセットする 1.9 現 在 検 討 中 42.2 6.2 1.9 無 期 転 換 する 場 合 の 雇 用 形 態 については 有 期 労 働 契 約 時 と 同 一 の 労 働 条 件 で 契 約 期 間 のみ 無 期 契 約 とする が 51.4%で 最 も 多 く 以 下 既 存 の 正 社 員 区 分 に 転 換 する (30.7%) 現 在 検 討 中 (25.1%)と 続 いている 報 告 書 48 ページ 無 期 転 換 する 場 合 の 雇 用 形 態 (N=179/H27) 0% 20% 40% 60% 既 存 の 正 社 員 区 分 に 転 換 する 30.7 職 種 や 勤 務 地 を 限 定 するなど 新 たな 無 期 労 働 契 約 区 分 に 転 換 する 7.3 有 期 労 働 契 約 時 と 同 一 の 労 働 条 件 で 契 約 期 間 の み 無 期 契 約 とする 51.4 現 在 検 討 中 25.1 1.7 0.6-4 -
契 約 社 員 調 査 で 無 期 転 換 ルールの 利 用 希 望 を 聞 いたところ 条 件 によっては 利 用 したい が 41.7%を 占 めて 最 も 多 く 利 用 したい (19.0%) と 合 わせると6 割 を 超 えている 一 方 利 用 した くない は 12.8%であった また わからない が 24.1%となっている わからない 24.1% 無 期 転 換 ルールの 利 用 希 望 (N=547) 2.4% 利 用 したい 19.0% 報 告 書 142 ページ 利 用 したくな い 12.8% 条 件 によって は 利 用 した い 41.7% 無 期 転 換 ルールを 条 件 によっ ては 利 用 したい とした 回 答 者 に 利 用 する 条 件 を 聞 いたとこ ろ 賃 金 賞 与 等 の 待 遇 がよ くなること が 71.9%で 最 も 多 く 以 下 正 社 員 への 転 換 であること (45.2%) 職 務 内 容 が 現 在 と 変 わらないこと (44.7%) 転 勤 がないこと (23.7%)と 続 いている 無 期 転 換 ルールを 利 用 する 条 件 (N=228/H27) 0% 20% 40% 60% 80% 職 務 内 容 が 現 在 と 変 わらないこと 44.7 責 任 の 程 度 が 現 在 と 変 わらないこと 19.3 転 勤 がないこと 23.7 残 業 や 休 日 出 勤 が 増 えないこと 23.2 賃 金 賞 与 等 の 待 遇 がよくなること 71.9 より 高 度 な 職 務 に 就 けること 17.1 正 社 員 への 転 換 であること 45.2 1.8 報 告 書 143 ページ 0.0 5 賃 金 は2 割 半 ば 賞 与 及 び 退 職 金 は3 割 強 の 契 約 社 員 が 正 社 員 との 不 合 理 な 相 違 があると 感 じている 契 約 社 員 の 年 収 見 込 額 ( 税 込 )は 平 均 307.1 万 円 で 200 万 円 以 上 300 万 円 未 満 が 37.5%を 占 めて 最 も 多 くなっている 200 万 円 未 満 の 11.9%と 合 わせると 49.4%の 契 約 社 員 が 300 万 円 未 満 であり 500 万 円 以 上 は 8.0%となっている 報 告 書 114 ページ 年 収 見 込 額 200 万 円 未 満 200 万 円 以 上 300 万 円 未 満 300 万 円 以 上 400 万 円 未 満 400 万 円 以 上 500 万 円 未 満 500 万 円 以 上 (N=547) 11.9 37.5 24.5 10.4 8.0 7.7 (N=609) 12.3 41.7 22.2 7.7 8.9 7.2-5 -
契 約 社 員 と 正 社 員 の 労 働 条 件 の 相 違 の 有 無 を 聞 いたところ 正 社 員 の 労 働 条 件 と 不 合 理 な 相 違 があると 感 じている 契 約 社 員 は 賃 金 では 25.0% 賞 与 では 3% 退 職 金 では 32.2% となっている 報 告 書 128 ページ < 契 約 社 員 調 査 > 正 社 員 との 労 働 条 件 の 相 違 の 有 無 相 違 はない 相 違 があるが 不 合 理 ではない 相 違 があり 不 合 理 である 職 場 に 制 度 がない わからない 1 賃 金 (N=547) 22.3 38.6 25.0 11.9 2.2 2 賞 与 (N=547) 15.9 30.5 3 17.4 3 退 職 金 (N=547) 13.3 23.4 32.2 26.0 5.1 4 通 勤 手 当 (N=547) 73.5 11.2 6.8 6.0 2.6 5 有 給 休 暇 (N=547) 62.5 17.4 9.7 8.4 2.0 6 特 別 休 暇 ( 慶 弔 等 ) (N=547) 7 食 堂 更 衣 室 休 憩 室 の 利 用 (N=547) 60.5 77.9 14.1 9.5 12.8 8.0 8.4 2.6 8 福 利 厚 生 (6 7を 除 く) (N=547) 56.7 15.4 7.5 16.8 3.7 9 教 育 訓 練 (N=547) 50.6 19.0 11.5 15.7 10 安 全 管 理 (N=547) 69.7 8.2 4.0 15.9 2.2 労 働 条 件 に 不 合 理 な 相 違 があるとした 回 答 者 に 不 合 理 と 感 じる 最 も 大 きな 理 由 を 聞 いたと ころ 業 務 内 容 が 同 じだから が 40.5%を 占 めて 最 も 多 く 以 下 業 務 に 伴 う 責 任 の 程 度 が 同 じだから (25.0%) 職 務 の 内 容 等 の 違 いに 比 べて 労 働 条 件 の 相 違 が 大 きすぎるか ら (15.1%) 勤 務 時 間 勤 務 日 数 が 同 じだ から (11.5%)となっている 報 告 書 132 ページ 職 務 の 内 容 等 の 違 いに 比 べて 労 働 条 件 の 相 違 が 大 きすぎる から 15.1% 配 置 の 変 更 の 範 囲 が 同 じだから 0.0% 勤 務 時 間 勤 務 日 数 が 同 じだから 11.5% 不 合 理 と 感 じる 最 も 大 きな 理 由 (N=252) 4.8% 業 務 に 伴 う 責 任 の 程 度 が 同 じだから 25.0% 3.2% 業 務 内 容 が 同 じだから 40.5% - 6 -