NPOとは 英 語 の Non( 非 ) Profit( 利 益 ) Organization( 組 織 )の 略 で ボランティア 団 体 や 市 民 活 動 団 体 などの 民 間 非 営 利 組 織 を 広 く 指 します つまり 株 式 会 社 などの 営 利 企 業 とは 違 って 利 益 追 求 の 為 ではなく 社 会 的 な 使 命 (ミッション)の 実 現 を 目 指 して 活 動 する 組 織 や 団 体 のことです NPOとボランティアとの 違 い NPO( 法 人 ) ボランティア 組 織 組 織 ( 法 人 ) 非 組 織 ( 個 人 ) 収 益 について 収 益 をあげるが 非 営 利 収 益 を 目 的 としない 報 酬 について 有 給 のスタッフを 有 する 場 合 が 多 い 無 報 酬 の 場 合 が 多 い NPO 法 人 と 同 じく 社 会 的 使 命 の 目 的 について 目 的 ( 社 会 的 使 命 )の 達 成 を 達 成 を 目 標 としているが 自 己 表 現 や 第 一 とする( 責 任 制 義 務 有 ) 自 己 満 足 の 為 の 活 動 もある ( 自 由 性 が 非 常 に 高 い) 経 営 戦 略 必 要 個 人 小 規 模 グループの 場 合 は 不 要 グループが 大 きくなると 多 少 必 要 収 益 活 動 の 必 要 性 組 織 運 営 維 持 の 為 必 要 な 場 合 が 多 い 原 則 として 無 し ( 有 償 性 ) ( 無 償 性 が 強 い) NPOと 株 式 会 社 の 違 い NPO 株 式 会 社 誰 のため? 公 益 自 社 儲 かったお 金 は? 構 成 員 へ 配 分 できない 株 主 等 で 分 けても ( 事 業 に 使 う) かまわない 設 立 の 際 の 手 続 き 認 証 してもらう 届 出 でOK 構 成 員 の 人 数 社 員 ( 正 会 員 )10 人 以 上 株 主 1 人 以 上 役 員 の 人 数 理 事 3 人 以 上 監 事 1 人 以 上 取 締 役 1 人 以 上 監 査 役 任 意 設 立 にかかる 費 用 かからない 約 25 万 円 課 税 対 象 事 業 収 益 事 業 のみ ( 収 益 事 業 以 外 は 非 課 税 ) 全 事 業 公 開 しなくては いけない 情 報 3 年 分 の 事 業 報 告 書 など 決 算 について -1-
NPO 活 動 の 特 徴 である 非 営 利 性 とは? 非 営 利 と 聞 くと 対 価 をもらってはいけないとか 利 益 をあげてはいけないというイメージを 持 ち NPOがお 金 を 稼 いでるのはおかしい ボランティアでやっているのだから 収 益 事 業 を 行 わないのが 当 然 という 事 を 聞 くことがありますが これは 誤 解 です 無 報 酬 とは その 名 の 通 り 報 酬 をもらわないこと もらったとしても 提 供 したサービスの 方 が 大 き く 対 価 と 全 く 釣 り 合 っていないこと 営 利 とは サービスを 提 供 する 事 で 得 た 利 益 を 社 員 や 株 主 へ 分 配 すること 非 営 利 とは 必 ずしも 無 償 を 意 味 していません 収 益 と 営 利 は 別 の 事 です NPO 法 人 も 対 価 を 頂 いて 収 益 をあげても 良 いのです 但 し その 活 動 で 得 た 利 益 を 社 員 へ 分 配 せずにもう 一 度 事 業 に 充 てるので 非 営 利 ということになります 株 式 会 社 NPO 収 益 収 益 商 品 サービス 利 益 営 利 株 主 配 当 など 商 品 サービス 事 業 に 使 う 非 営 利 利 益 営 利 利 益 ( 収 益 から 人 件 費 などの 経 費 を 引 いたもの) を 人 に 分 配 すると 営 利 非 営 利 利 益 ( 収 益 から 人 件 費 などの 経 費 を 引 いたもの) を 人 に 分 配 せず 事 業 に 充 てると 非 営 利 -2-
NPO 法 人 とは NPO 法 人 ( 特 定 非 営 利 活 動 法 人 )といい 特 定 非 営 利 活 動 促 進 法 ( 通 称 NPO 法 )という 法 律 により 定 義 されています 非 営 利 目 的 に20 分 野 の 活 動 を 目 的 とした 法 人 の 事 です NPO 法 人 の 経 緯 は きっかけは 阪 神 淡 路 大 震 災 になります 当 時 から 多 くの 分 野 で 市 民 団 体 が 存 在 しました この 大 震 災 で 日 本 全 国 から 集 まったボランティア 団 体 の 活 躍 により NPO 法 の 立 法 化 が 検 討 され 1998 年 3 月 に 特 定 非 営 利 活 動 法 人 (NPO 法 )が 制 定 され 市 民 団 体 が 法 人 として 活 躍 できるようになりました NPO 法 人 の 要 件 とは NPO 法 人 設 立 の 要 件 1 特 定 非 営 利 活 動 を 行 う 事 を 主 たる 目 的 とすること NPO 法 で 定 める20 分 野 のいずれかに 該 当 する 活 動 であること 2 不 特 定 かつ 多 数 のものの 利 益 の 増 進 に 寄 与 すること 3 営 利 を 目 的 としないこと 4 社 員 ( 会 員 )の 資 格 の 喪 失 に 関 して 不 当 な 条 件 を 付 さないこと 5 10 人 以 上 の 社 員 ( 会 員 )を 有 すること 6 役 員 として 理 事 3 人 以 上 監 事 1 人 以 上 を 置 くこと 7 役 員 のうち 報 酬 を 受 ける 者 の 数 が 役 員 総 数 の3 分 の1 以 下 であること 8 宗 教 活 動 や 政 治 活 動 を 主 たる 目 的 とするものではないこと 9 特 定 の 個 人 または 法 人 その 他 の 団 体 の 利 益 を 目 的 として 事 業 を 行 わないこと 10 特 定 の 公 職 者 ( 候 補 者 含 む) 又 は 政 党 を 推 薦 したり 応 援 したり 反 対 したりする ことを 目 的 とするものでないこと 11 暴 力 団 でないこと 暴 力 団 またはその 構 成 員 等 の 統 制 の 下 にある 団 体 でないこと -3-
NPO 法 人 20 分 野 の 活 動 NPO 法 人 が 定 款 の 設 立 目 的 や 設 立 趣 旨 書 に 記 載 する 主 たる 活 動 内 容 は 法 律 で 定 められた 以 下 の20 分 野 の 非 営 利 活 動 の1つある いは 複 数 に 該 当 しなければいけません 1. 保 健 医 療 又 は 福 祉 の 増 進 を 図 る 活 動 2. 社 会 教 育 の 推 進 を 図 る 活 動 3. まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 4. 観 光 の 振 興 を 図 る 活 動 5. 農 山 漁 村 又 は 中 山 間 地 域 の 振 興 を 図 る 活 動 6. 学 術 文 化 芸 術 又 は スポーツの 振 興 を 図 る 活 動 7. 環 境 の 保 全 を 図 る 活 動 活 動 8. 災 害 救 援 活 動 9. 地 域 安 全 活 動 10. 人 権 の 擁 護 又 は 平 和 の 推 進 を 図 る 活 動 11. 国 際 協 力 の 活 動 15. 科 学 技 術 の 振 興 を 図 12. 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 を 図 る 活 動 13. 子 どもの 健 全 育 成 を 図 る 活 動 14. 情 報 化 社 会 の 発 展 を 図 る 活 動 る 活 動 まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 16. 経 済 活 動 の 活 性 化 を 図 る 活 動 17. 職 業 能 力 の 開 発 又 は 雇 用 機 会 の 拡 充 を 支 援 す る 活 動 18. 消 費 者 の 保 護 を 図 る 活 動 19. 前 各 号 に 掲 げる 活 動 を 行 う 団 体 の 運 営 又 は 活 動 に 関 する 連 絡 助 言 又 は 援 助 活 動 20. 前 各 号 に 掲 げる 活 動 に 準 ずる 活 動 として 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 活 動 -4-
NPO 法 人 20 分 野 の 活 動 1. 保 健 医 療 又 は 福 祉 の 増 進 を 図 る 活 動 健 康 や 医 療 に 関 すること 弱 者 の 生 活 に 関 する 活 動 はこの 分 野 に 当 てはまります 介 護 保 険 制 度 や 障 がい 者 利 実 支 援 法 制 度 関 連 のNPO 法 人 が 多 いですね 具 体 例 として 高 齢 者 の 介 護 サービス 障 がい 者 へのサービス 点 字 手 話 サークル 等 があげられます 2. 社 会 教 育 の 推 進 を 図 る 活 動 社 会 教 育 とは 学 校 で 行 われる 教 育 以 外 の 教 育 をいいます(つまり 国 語 や 算 数 などの 教 科 教 育 は 含 まれません) 具 体 例 とし て 生 涯 学 習 の 推 進 を 図 る 活 動 や 消 費 者 教 育 政 治 に 関 する 関 心 を 高 める 活 動 などが 挙 げられます 3.まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 まちづくり という 言 葉 は 都 市 の 開 発 村 おこし その 地 域 の 活 性 化 地 域 のコミュニケーションの 活 性 化 などかな り 幅 広 くとらえることができます 町 や 地 域 にとって 有 用 な 事 を 行 う というならばこの 分 野 に 該 当 すると 考 えてもいい でしょう 具 体 例 として 村 おこし 町 並 み 保 存 地 域 商 店 街 の 活 性 化 地 域 コミュニティの 形 成 地 域 情 報 誌 発 行 の 活 動 等 があります 4. 観 光 の 振 興 を 図 る 活 動 NPO 法 改 正 により 平 成 24 年 4 月 より 追 加 された 分 野 です 観 光 の 振 興 という 言 葉 だけで 具 体 的 なイメージが 浮 かびやす いと 思 いますが 具 体 的 には 以 下 のような 活 動 が 挙 げられます 外 国 人 観 光 客 の 誘 致 活 動 地 域 の 観 光 名 所 の 情 報 提 供 観 光 地 同 士 の 相 互 協 力 や 連 携 交 流 の 活 動 5. 農 山 漁 村 又 は 中 山 間 地 域 の 振 興 を 図 る 活 動 農 山 漁 村 はわかりやすいですが 中 山 間 地 域 とは 何 でしょうか? 中 山 間 地 域 とは 一 般 的 には 平 野 の 周 辺 部 から 山 間 部 に 至 る まとまった 耕 地 が 少 ない 地 域 ( 農 業 白 書 ) とされていま す 山 がちな 日 本 では こうした 中 山 間 地 域 は 国 土 の 7 割 にもなるそうです 食 糧 生 産 の 場 として 水 源 として 森 林 を 中 心 に 生 態 系 全 体 の 土 台 として 人 々の 生 命 と 暮 らしを 支 える 土 台 となってい ます 具 体 例 として 地 域 農 業 支 援 活 動 農 村 博 物 館 の 運 営 農 業 体 験 の 企 画 運 営 農 村 地 域 振 興 の 企 画 調 査 研 究 就 農 支 援 活 動 があげられます 6. 学 術 文 化 芸 術 又 はスポーツの 振 興 を 図 る 活 動 文 字 どおり 学 術 文 化 芸 術 又 はスポーツの 振 興 を 図 ることを 主 目 的 にしているならば この 分 野 に 該 当 します 芸 術 家 への 支 援 地 域 楽 団 や 地 域 劇 団 伝 統 文 化 の 振 興 継 承 スポーツ 教 室 の 活 動 などが 挙 げられます 7. 環 境 の 保 全 を 図 る 活 動 野 生 動 物 の 保 護 野 鳥 の 保 護 森 林 保 全 リサイクル 運 動 公 害 調 査 や 公 害 の 防 止 活 動 などがこの 分 野 に 当 てはまります 自 然 環 境 だけでなく 都 市 環 境 や 文 化 的 な 生 活 環 境 を 守 る 活 動 もこの 分 野 に 含 まれます 8. 災 害 救 援 活 動 災 害 時 に 人 命 救 助 することや 被 災 者 の 生 活 を 支 援 するといったものだけでなく 災 害 が 発 生 した 際 の 救 援 ネットワークづ くりや 災 害 後 の 支 援 活 動 も 含 まれます 9. 地 域 安 全 活 動 地 域 における 安 全 性 を 高 める 活 動 はこの 分 野 に 当 てはまります 具 体 例 として 地 域 での 交 通 安 全 活 動 犯 罪 の 防 止 活 動 地 域 の 消 防 団 などが 挙 げられます 10. 人 権 の 擁 護 又 は 平 和 の 推 進 を 図 る 活 動 人 権 擁 護 活 動 ( 障 がい 者 女 性 子 供 などあらゆる 人 権 の 擁 護 を 図 る 活 動 )や 核 兵 器 廃 絶 地 雷 の 禁 止 などの 平 和 推 進 活 動 が 含 まれます 虐 待 ( 児 童 DV)の 相 談 なども 含 まれます -5-
11. 国 際 協 力 の 活 動 難 民 支 援 や 開 発 援 助 技 術 協 力 など 発 展 途 上 国 への 援 助 がすぐに 思 いつきますが それだけでなく 留 学 生 の 支 援 活 動 や 国 際 交 流 活 動 など 国 境 を 越 えての 交 流 や 協 力 の 活 動 をすべて 含 んだものになります 12. 男 女 共 同 参 画 社 会 の 形 成 の 促 進 を 図 る 活 動 女 性 差 別 の 撤 廃 を 促 進 する 活 動 です 具 体 例 として 暴 力 セクハラの 防 止 活 動 や 女 性 の 地 位 向 上 女 性 の 雇 用 の 充 実 を 図 る 活 動 などが 挙 げられます 13. 子 供 の 健 全 育 成 を 図 る 活 動 子 供 の 健 やかな 成 長 を 図 る 活 動 です 地 域 の 子 供 会 の 活 動 や 非 行 防 止 活 動 いじめ 相 談 児 童 虐 待 防 止 児 童 相 談 などの 活 動 が 挙 げられます 14. 情 報 化 社 会 の 発 展 を 図 る 活 動 インターネットを 利 用 した 学 習 システムの 普 及 活 動 など 新 しい 情 報 通 信 技 術 手 段 の 活 用 を 図 る 活 動 が 当 てはまります 15. 科 学 技 術 の 振 興 を 図 る 活 動 まちづくりの 推 進 を 図 る 活 動 新 技 術 を 開 発 し 普 及 させること または 現 在 活 用 されてはいないが 優 れた 技 術 であり その 技 術 を 普 及 させる 事 業 がこ の 分 野 に 当 てはまります 大 学 の 教 授 や 研 究 所 の 研 究 者 が 各 自 の 研 究 を 基 に 新 技 術 の 普 及 を 図 る 活 動 としてこの 分 野 でN PO 法 人 を 設 立 される 方 が 多 いです 16. 経 済 活 動 の 活 性 化 を 図 る 活 動 新 しく 起 業 する 人 を 支 援 する 活 動 や 地 域 全 体 の 経 済 活 性 化 の 促 進 を 図 る 活 動 コミュニティビジネスの 研 究 支 援 などが 当 てはまります 17. 職 業 能 力 の 開 発 又 は 雇 用 機 会 の 拡 充 を 支 援 する 活 動 実 務 に 役 立 つ 資 格 の 取 得 を 支 援 する 活 動 や 就 労 を 希 望 する 人 への 就 労 支 援 就 労 情 報 の 提 供 雇 用 の 創 出 を 図 る 活 動 など が 当 てはまります 障 害 者 への 職 業 訓 練 などもこの 分 野 です 18. 消 費 者 の 保 護 を 図 る 活 動 消 費 者 に 対 して 商 品 に 関 する 情 報 提 供 商 品 知 識 の 普 及 を 図 る 活 動 などです 悪 質 商 法 から 消 費 者 を 守 る 活 動 もここに 含 まれます 具 体 的 には 悪 質 商 法 等 の 防 止 活 動 商 品 の 品 質 や 安 全 などの 研 究 自 己 破 産 などお 金 に 関 する 相 談 が 挙 げら れます 19. 前 各 号 に 掲 げる 活 動 を 行 う 団 体 の 運 営 又 は 活 動 に 関 する 連 絡 助 言 又 は 援 助 活 動 (1)から(17)までの 活 動 を 行 う 団 体 に 対 する 助 言 や 支 援 団 体 間 の 連 絡 交 流 を 図 る 活 動 です ほかのNPOを 支 援 するNPO 法 人 やNPOに 資 金 を 援 助 している 助 成 団 体 などが 当 てはまります 20. 前 各 号 に 掲 げる 活 動 に 準 ずる 活 動 として 都 道 府 県 又 は 指 定 都 市 の 条 例 で 定 める 活 動 -6-
NPO設立相談 沖縄市市民活動交流センター NPO法人設立するために ボランティア活動 NPO法人化までの流れ したい という想い から 個人でボランティア 活動を始める 個人の想いに共鳴してくれ る人たちが集まり ボラン ティア活動を複数人で行う ようになる 集まってくる人数が多くな り 組織的に運営するよう になる 1 グループとして活動する必要があるか 2 永続的に活動する必要があるか 3 活動資金を集めることができるか 4 NPO法人にしてメリットがあるか 5 NPO法人の義務を果たすことができるか 1 グループとして活動する必要があるか 趣旨に賛同してくれる方 活動に参加してくれる方が増えると 参加者個人がそれぞれ自分 の考えで勝手に行動していると収拾がつかなくなります そのため組織的に団体を運営する ことが必要となる場合がありますが メンバーをまとめ 目的を達成するために活動を続け ることは想像以上の時間と労力を注ぎ込むことになります 2 永続的に活動する必要があるか NPO法人という組織は設立するのに最短でも 5 ヵ月の期間を要します 事業報告などの事 務手続きも面倒ですし 法人活動を休止する 法人を解散する手続きにも時間がかかります 法人格の取得を考えるならば一定期間のみの活動ではなく 少なくとも 10 年以上は活動を 継続するつもりで設立を考えた方が良いでしょう 7
3. 活 動 資 金 を 集 める 事 ができるか? ボランティア 主 体 の 非 営 利 活 動 であったとしても 活 動 を 継 続 していくには 資 金 は 必 ず 必 要 になってきます NPO 法 人 の 主 な 資 金 の 獲 得 方 法 として 1. 会 費 年 会 費 といった 会 費 収 入 活 動 趣 旨 に 賛 同 してもらい 会 員 として 入 会 2. 寄 付 金 収 入 活 動 趣 旨 に 賛 同 してもらい 寄 付 3. 助 成 金 収 入 県 市 町 村 企 業 の 支 援 や 委 託 事 業 4. 補 助 金 収 入 5. 事 業 収 入 20 分 野 以 外 の 収 益 事 業 ( 但 しその 収 益 は 本 来 の 事 業 に 使 わなければならない) の5つがあります 4.NPO 法 人 にしてメリットがあるか? メリット 1 個 人 より 社 会 的 信 用 がつくりやすい 2 団 体 名 による 契 約 や 登 記 が 可 能 ( 不 動 産 銀 行 口 座 各 種 リースなど) 3 事 業 委 託 や 補 助 金 が 受 けやすくなる 行 政 からの 事 業 の 委 託 や 補 助 金 は 対 象 者 を 法 人 に 限 定 していることが 多 いです したがって 法 人 化 によって それらが 受 けやすくなります 4 寄 付 金 助 成 金 が 集 めやすくなる 非 営 利 公 益 目 的 であることが 明 らかになることから 寄 付 金 が 集 めやすくなることもあります デメリット 1 活 動 内 容 に 制 限 がかかる 法 人 は 定 款 の 制 約 を 受 けるために 事 業 目 的 ( 事 業 内 容 ) の 範 囲 内 でしか 活 動 できません 事 業 内 容 を 変 更 しよう とすると 定 款 の 変 更 が 必 要 になり 総 会 の 開 催 や 所 轄 庁 の 認 証 を 受 けなければならないなど 時 間 もかかり 結 構 たいへんな 作 業 となります 2きちんとした 経 理 事 務 処 理 が 求 められる 経 理 は 正 規 の 簿 記 の 原 則 に 基 づいて 処 理 を 行 う 必 要 が あります 3 毎 年 事 業 報 告 書 等 の 提 出 情 報 開 示 が 義 務 付 けられる 4 法 人 税 の 納 付 義 務 が 発 生 する 5 法 人 が 解 散 した 場 合 残 余 財 産 等 を 全 員 で 分 配 することはできない -8-
5.NPO 法 人 の 義 務 を 果 たすことができるか? NPO 法 人 が 設 立 後 に 果 たすべき 義 務 1. 事 業 年 度 終 了 後 3カ 月 以 内 に 事 業 報 告 書 を 所 轄 庁 に 提 出 する 2. 正 会 員 に 活 動 報 告 を 行 う 3. 税 法 で 定 める 収 益 事 業 を 行 う 場 合 は 納 税 の 義 務 が 生 じる 1. 事 業 報 告 書 を 所 轄 庁 に 提 出 する NPO 法 人 は 事 業 年 度 終 了 後 3カ 月 以 内 に 事 業 報 告 書 類 を 作 成 して 所 轄 庁 に 提 出 します 提 出 する 書 類 は 以 下 の6つです 事 業 報 告 書 活 動 計 算 書 貸 借 対 照 表 財 産 名 簿 役 員 名 簿 社 員 名 簿 私 たちのNPO 法 人 は 昨 年 は の 活 動 に 円 の 出 費 を 行 い 円 の 収 入 を 得 ました 現 在 保 有 する 法 人 の 財 産 は 円 です 昨 年 度 の 法 人 役 員 は であり 正 会 員 は といった 方 たちが 入 会 しており 人 員 基 準 はクリアし ています こういった 内 容 を 毎 年 所 轄 庁 に 報 告 することになります この 報 告 書 の 作 成 提 出 は 会 社 や 任 意 団 体 では 不 要 の 届 け 出 ですので NPO 法 人 ならではの 負 担 義 務 ともいえます この 書 類 作 成 ですが 企 業 会 計 等 の 知 識 がある 方 ならば それほど 難 しいものではなく 時 間 さえあればこなすことはで きます しかしながら 会 計 知 識 がゼロ 又 はほとんどない 方 にとっては 非 常 に 手 間 がかかって 難 しいものとなります 2. 正 会 員 に 活 動 報 告 を 行 う 定 款 に 定 められた 開 催 時 期 ( 通 常 は 事 業 年 度 終 了 後 3ヵ 月 以 内 )に 従 い 年 に 一 度 は 社 員 総 会 ( 正 会 員 が 参 加 する 総 会 )を 行 う 事 になります 社 員 総 会 では 役 員 の 選 任 や 前 年 度 の 事 業 報 告 決 算 報 告 等 を 行 います 3. 税 法 で 定 める 収 益 事 業 を 行 う 場 合 は 納 税 の 義 務 が 生 じる NPO 法 人 は 税 法 で 定 められた 収 益 事 業 を 行 うと その 収 益 に 対 して 課 税 されます こ の 場 合 赤 字 でも 年 間 7~8 万 円 の 納 税 義 務 が 生 じます -9-
NPO 法 人 設 立 手 続 きの 流 れ 1. 設 立 準 備 会 を 開 催 設 立 者 があつまり 1 設 立 趣 旨 書 2 定 款 3 事 業 計 画 書 (2 か 年 度 分 ) 4 収 支 計 画 書 (2か 年 度 分 ) の 原 案 を 作 る 2. 設 立 総 会 の 開 催 社 員 も 集 まり 法 人 設 立 の 意 思 決 定 及 び 定 款 等 について 決 議 する 議 事 録 その 他 書 類 の 作 成 3. 設 立 認 証 申 請 書 類 を 作 成 1 下 記 参 照 4. 設 立 認 証 の 申 請 所 轄 庁 へ 申 請 書 類 を 提 出 5. 受 理 後 2ヵ 月 間 一 般 への 縦 覧 期 間 所 轄 庁 による 審 査 期 間 県 庁 県 民 生 活 課 6. 縦 覧 後 2ヵ 月 以 内 に 認 証 不 認 証 の 決 定 認 証 の 場 合 は 認 証 書 で 通 知 され 不 認 証 の 場 合 は 理 由 を 記 した 書 面 で 通 知 される( 不 認 証 の 場 合 修 正 して 再 申 請 もできる) 7. 管 轄 の 法 務 局 に 設 立 登 記 の 申 請 ( 認 証 書 受 理 後 2 週 間 以 内 ) 認 証 後 に 登 記 をして 初 めてNPO 法 人 として 成 立 する 事 になる 8. 設 立 登 記 完 了 届 出 書 その 他 書 類 の 提 出 1 申 請 書 類 一 覧 1 定 款 (2 部 ) 法 人 の 目 的 や 運 営 ルールなどを 明 文 化 2 設 立 認 証 申 請 書 (1 部 ) 設 立 認 証 を 得 るための 申 請 書 3 役 員 名 簿 (2 部 ) 役 員 全 員 を 記 載 4 各 役 員 の 就 任 承 諾 および 誓 約 書 の 写 し(1 部 ) 役 員 になることを 承 諾 する 旨 等 の 書 面 5 各 役 員 の 住 所 または 居 住 を 証 する 書 面 (1 部 ) 通 常 は 住 民 票 役 員 全 員 分 6 社 員 のうち10 人 以 上 の 者 の 名 簿 (1 部 ) 最 低 10 人 でよく 社 員 全 員 を 載 せる 必 要 はない 7 確 認 書 (1 部 ) 宗 教 政 治 等 の 団 体 や 暴 力 団 関 係 でないことの 確 認 8 設 立 趣 旨 書 (2 部 ) NPO 法 人 化 したい 趣 旨 や 申 請 に 至 るまでの 経 過 等 を 記 載 9 設 立 についての 意 思 の 決 定 を 証 する 議 事 録 の 写 し(1 部 ) 設 立 総 会 の 議 事 録 102か 年 分 の 事 業 計 画 書 (2 部 ) 定 款 で 定 めた 事 業 の 具 体 的 計 画 書 112か 年 分 の 収 支 予 算 書 (2 部 ) 事 業 運 営 の 収 支 予 算 2 部 必 要 なものは2ヵ 月 間 一 般 公 開 ( 縦 覧 )される 書 類 -10-