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第 節 ○○計画

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18 国立高等専門学校機構

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 185,8 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

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現 行 工 業 地 域 準 工 業 地 域 商 業 地 域 近 隣 商 業 地 域 改 正 後 準 工 業 地 域 ( 特 別 業 務 地 区 ( 第 2 種 ) 及 び 指 定 集 積 区 域 を 除 く) 近 隣 商 業 地 域 2 / 7

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京 都 市 地 域 防 災 計 画 原 子 力 災 害 対 策 編 平 成 26 年 3 月 20 日 京 都 市 防 災 会 議

京 都 市 地 域 防 災 計 画 昭 和 38 年 3 月 14 日 制 定 平 成 3 年 7 月 1 日 修 正 昭 和 39 年 8 月 3 日 修 正 平 成 4 年 6 月 25 日 修 正 昭 和 40 年 8 月 13 日 修 正 平 成 5 年 6 月 29 日 修 正 昭 和 41 年 7 月 23 日 修 正 ( 震 災 対 策 編 策 定 ) 昭 和 42 年 9 月 9 日 修 正 平 成 6 年 6 月 24 日 修 正 昭 和 43 年 6 月 20 日 修 正 平 成 7 年 6 月 13 日 修 正 昭 和 44 年 6 月 19 日 修 正 平 成 10 年 2 月 6 日 修 正 昭 和 45 年 6 月 18 日 修 正 ( 震 災 対 策 編, 一 般 災 害 対 策 編, 資 料 編 に 分 冊 ) 昭 和 46 年 7 月 28 日 修 正 平 成 10 年 6 月 18 日 修 正 昭 和 47 年 6 月 13 日 修 正 平 成 11 年 6 月 30 日 修 正 昭 和 48 年 6 月 11 日 修 正 平 成 12 年 6 月 28 日 修 正 昭 和 49 年 6 月 10 日 修 正 平 成 13 年 6 月 25 日 修 正 昭 和 50 年 6 月 19 日 修 正 平 成 14 年 6 月 26 日 修 正 昭 和 51 年 6 月 14 日 修 正 平 成 15 年 6 月 26 日 修 正 昭 和 52 年 6 月 17 日 修 正 平 成 16 年 7 月 29 日 修 正 昭 和 53 年 6 月 13 日 修 正 ( 震 災 対 策 編, 一 般 災 害 対 策 編, 事 故 対 策 編, 資 料 編 に 分 冊 ) 昭 和 54 年 6 月 12 日 修 正 平 成 17 年 7 月 15 日 修 正 昭 和 55 年 6 月 17 日 修 正 平 成 18 年 7 月 11 日 修 正 昭 和 56 年 6 月 16 日 修 正 平 成 19 年 7 月 27 日 修 正 昭 和 57 年 6 月 18 日 修 正 平 成 20 年 8 月 12 日 修 正 昭 和 58 年 6 月 16 日 修 正 平 成 21 年 7 月 28 日 修 正 昭 和 59 年 6 月 14 日 修 正 平 成 22 年 7 月 26 日 修 正 昭 和 60 年 6 月 19 日 修 正 平 成 23 年 12 月 14 日 修 正 昭 和 61 年 6 月 17 日 修 正 平 成 25 年 3 月 18 日 修 正 昭 和 62 年 6 月 15 日 修 正 ( 原 子 力 災 害 対 策 編 策 定, 原 子 力 災 害 対 策 編 ( 資 料 編 ) 策 定 ) 昭 和 63 年 7 月 13 日 修 正 平 成 26 年 3 月 20 日 修 正 平 成 元 年 6 月 28 日 修 正 平 成 2 年 6 月 29 日 修 正 京 都 市 防 災 会 議

京 都 市 地 域 防 災 計 画 原 子 力 災 害 対 策 編 目 次 第 1 章 総 則 1 第 1 節 計 画 の 目 的 3 第 2 節 計 画 の 性 格 3 2.1 原 子 力 災 害 対 策 の 基 本 となる 計 画 2.2 京 都 市 における 他 の 災 害 対 策 との 関 係 2.3 計 画 の 修 正 第 3 節 計 画 の 周 知 徹 底 4 第 4 節 計 画 の 作 成 又 は 修 正 に 際 し 準 拠 するべき 指 針 4 第 5 節 計 画 の 基 礎 とするべき 災 害 の 想 定 5 5.1 放 射 性 物 質 の 放 出 形 態 5.2 被 ばくの 経 路 第 6 節 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 区 域 を 含 む 地 域 の 範 囲 6 6.1 予 防 的 防 護 措 置 を 準 備 する 区 域 (PAZ:Precautionary Action Zone) 6.2 緊 急 時 防 護 措 置 を 準 備 する 区 域 (UPZ:Urgent Protective Action Planning Zone) 第 7 節 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 区 域 の 区 分 等 に 応 じた 防 護 措 置 の 実 施 7 7.1 原 子 力 施 設 等 の 状 態 に 応 じた 防 護 措 置 の 実 施 7.2 放 射 性 物 質 が 環 境 へ 放 出 された 場 合 の 防 護 措 置 の 実 施 第 8 節 防 災 関 係 機 関 の 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 13 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 15 第 1 節 原 子 力 事 業 者 の 防 災 業 務 計 画 に 関 する 意 見 提 出 及 び 防 災 要 員 の 現 況 等 の 届 出 の 受 領 17 1.1 防 災 業 務 計 画 への 意 見 提 出 1.2 原 子 力 防 災 要 員 の 現 況 等 の 届 出 の 受 領 第 2 節 立 入 検 査 と 報 告 の 徴 収 17 2.1 立 入 検 査 の 実 施 結 果 の 受 領 第 3 節 原 子 力 防 災 専 門 官 との 連 携 18 3.1 原 子 力 防 災 専 門 官 との 連 携 第 4 節 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 体 制 の 整 備 18 4.1 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 体 制 の 整 備 第 5 節 情 報 の 収 集 連 絡 体 制 等 の 整 備 19 5.1 情 報 の 収 集 連 絡 体 制 の 整 備 5.2 情 報 の 分 析 整 理 5.3 通 信 手 段 経 路 の 多 様 化 等 第 6 節 緊 急 事 態 応 急 体 制 の 整 備 23 6.1 警 戒 態 勢 をとるために 必 要 な 体 制 等 の 整 備 6.2 災 害 対 策 本 部 の 設 置 運 営 方 法 の 整 備 6.3 対 策 拠 点 施 設 における 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 等 の 体 制 の 整 備

6.4 長 期 化 に 備 えた 動 員 体 制 等 の 整 備 6.5 防 災 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 の 強 化 6.6 消 防 の 相 互 応 援 体 制 及 び 緊 急 消 防 援 助 隊 の 派 遣 要 請 体 制 の 整 備 6.7 自 衛 隊 との 連 携 体 制 の 整 備 6.8 広 域 的 な 応 援 協 力 体 制 の 拡 充 強 化 6.9 モニタリング 体 制 等 の 整 備 6.10 専 門 家 の 派 遣 要 請 手 続 きの 整 備 6.11 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 のための 体 制 整 備 6.12 複 合 災 害 に 備 えた 体 制 の 整 備 6.13 人 材 及 び 防 災 資 機 材 の 確 保 等 に 係 る 連 携 第 7 節 避 難 収 容 活 動 体 制 の 整 備 30 7.1 UPZ 内 における 避 難 計 画 の 作 成 7.2 避 難 所 等 の 整 備 7.3 避 難 行 動 要 支 援 者 等 に 関 する 措 置 7.4 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 における 避 難 計 画 の 作 成 7.5 病 院 等 医 療 機 関, 社 会 福 祉 施 設, 学 校 等 施 設 における 避 難 計 画 の 作 成 7.6 住 民 等 の 避 難 状 況 の 確 認 体 制 の 整 備 7.7 居 住 地 以 外 の 市 町 村 に 避 難 する 被 災 者 に 関 する 情 報 を 共 有 する 仕 組 みの 運 用 7.8 警 戒 区 域 を 設 定 する 場 合 の 計 画 の 策 定 7.9 避 難 所 等 避 難 方 法 等 の 周 知 7.10 家 庭 動 物 の 飼 養 場 所 の 確 保 第 8 節 緊 急 輸 送 活 動 体 制 の 整 備 35 8.1 専 門 家 の 現 地 移 送 への 協 力 8.2 緊 急 輸 送 道 路 の 関 連 設 備 の 整 備 第 9 節 救 助 救 急 及 び 防 護 資 機 材 等 の 整 備 36 9.1 救 助 救 急 活 動 用 資 機 材 の 整 備 9.2 救 助 救 急 機 能 の 強 化 9.3 緊 急 被 ばく 医 療 活 動 体 制 等 の 整 備 9.4 安 定 ヨウ 素 剤 の 予 防 服 用 体 制 の 備 蓄 9.5 防 災 業 務 関 係 者 の 安 全 確 保 のための 資 機 材 等 の 整 備 9.6 物 資 の 調 達, 供 給 活 動 体 制 の 整 備 第 10 節 住 民 等 への 的 確 な 情 報 伝 達 体 制 の 整 備 38 10.1 住 民 等 への 的 確 な 情 報 伝 達 体 制 の 整 備 第 11 節 行 政 機 関 の 業 務 継 続 計 画 の 策 定 39 11.1 行 政 機 関 の 業 務 継 続 計 画 の 策 定 第 12 節 原 子 力 防 災 に 関 する 市 民 等 に 対 する 知 識 の 普 及 と 啓 発 及 び 情 報 発 信 39 12.1 原 子 力 防 災 に 関 する 知 識 の 普 及 と 啓 発 第 13 節 防 災 業 務 関 係 者 の 人 材 育 成 40 13.1 防 災 業 務 関 係 者 に 対 する 研 修 及 び 人 材 育 成 第 14 節 防 災 訓 練 等 の 実 施 41

14.1 訓 練 計 画 の 策 定 14.2 訓 練 の 実 施 14.3 実 践 的 な 訓 練 の 工 夫 及 び 事 後 評 価 第 15 節 核 燃 料 物 質 等 の 運 搬 中 の 事 故 に 対 する 対 応 43 15.1 核 燃 料 物 質 等 の 運 搬 中 の 事 故 への 対 応 第 16 節 災 害 復 旧 への 備 え 44 16.1 災 害 復 旧 に 備 えた 除 染 に 関 する 資 料 の 収 集 整 備 等 第 3 章 緊 急 事 態 応 急 対 策 45 第 1 節 情 報 の 収 集 連 絡, 緊 急 連 絡 体 制 及 び 通 信 の 確 保 47 1.1 施 設 敷 地 緊 急 事 態 発 生 等 の 情 報 等 を 確 認 し, 関 係 する 防 災 関 係 機 関 等 へ 連 絡 する 1.2 施 設 敷 地 緊 急 事 態 等 発 生 後 の 応 急 対 策 活 動 情 報, 被 害 情 報 等 を 連 絡 する 1.3 一 般 回 線 が 使 用 できない 場 合 に 対 処 する 1.4 放 射 性 物 質 又 は 放 射 線 の 影 響 の 早 期 把 握 のための 活 動 を 行 う 第 2 節 活 動 体 制 の 確 立 52 2.1 警 戒 態 勢 を 確 立 する 2.2 緊 急 事 態 応 急 対 策 に 備 える 2.3 緊 急 事 態 応 急 対 策 の 実 施 ( 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 が 発 出 された 場 合 の 対 策 等 ) 第 3 節 住 民 等 に 対 する 事 故 発 生 及 び 避 難 指 示 等 の 連 絡 70 3.1 住 民 等 に 対 して 事 故 発 生 及 び 避 難 指 示 等 を 連 絡 する 第 4 節 屋 内 退 避, 避 難 収 容 等 の 防 護 活 動 73 4.1 避 難 所 等 を 開 設 する 4.2 避 難 の 際 に 住 民 等 に 対 するスクリーニングを 実 施 する 4.3 広 域 一 時 滞 在 に 対 応 する 4.4 安 定 ヨウ 素 剤 の 予 防 服 用 措 置 を 講 じる 4.5 要 配 慮 者 等 に 配 慮 する 4.6 学 校 等 施 設 は 生 徒 等 を 安 全 に 避 難 させる 4.7 不 特 定 多 数 の 者 が 利 用 する 施 設 は 利 用 者 を 避 難 させる 4.8 警 戒 区 域 の 設 定, 避 難 の 勧 告 指 示 の 実 効 を 上 げるための 措 置 を 講 じる 4.9 飲 食 物, 生 活 必 需 品 等 を 調 達 し 供 給 する 第 5 節 緊 急 輸 送 活 動 79 5.1 救 助 救 急 活 動, 避 難 者 及 び 物 資 等 の 緊 急 輸 送 活 動 を 実 施 する 5.2 緊 急 輸 送 のための 交 通 を 確 保 する 第 6 節 救 助 救 急 及 び 医 療 活 動 81 6.1 救 助 及 び 救 急 活 動 に 必 要 な 措 置 を 講 じる 6.2 緊 急 時 における 住 民 等 の 健 康 管 理,スクリーニング, 除 染 等 を 実 施 する 6.3 京 都 府 が 行 う 緊 急 被 ばく 医 療 に 協 力 する 第 7 節 市 民 等 への 迅 速 かつ 的 確 な 情 報 伝 達 活 動 83 7.1 市 民 等 への 迅 速 かつ 的 確 な 情 報 伝 達 を 実 施 する 7.2 市 民 等 のニーズ, 要 配 慮 者 に 配 慮 した 情 報 伝 達 を 実 施 する

7.3 市 民 等 からの 問 い 合 わせに 対 応 する 体 制 を 整 備 する 第 8 節 飲 食 物 の 出 荷 制 限, 摂 取 制 限 等 86 8.1 緊 急 時 における 飲 食 物 の 出 荷 制 限, 摂 取 制 限 等 を 実 施 する 8.2 琵 琶 湖 等 の 水 道 水 源 の 放 射 性 物 質 による 汚 染 に 対 応 する 第 9 節 治 安 の 確 保 及 び 火 災 の 予 防 89 9.1 治 安 の 確 保 及 び 火 災 予 防 に 努 める 第 10 節 行 政 機 関 の 業 務 継 続 に 係 る 措 置 89 10.1 行 政 機 関 の 庁 舎 を 退 避 し 業 務 を 継 続 する 第 11 節 自 発 的 支 援 の 受 入 れ 等 90 11.1 ボランティアの 受 入 体 制 の 確 保 に 努 める 11.2 義 援 物 資, 義 援 金 を 受 け 入 れ, 配 付, 配 分 を 行 う 第 4 章 原 子 力 災 害 中 長 期 対 策 91 第 1 節 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 93 1.1 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 について 必 要 な 措 置 を 実 施 する 第 2 節 心 身 の 健 康 相 談 体 制 の 整 備 93 2.1 心 身 の 健 康 相 談 及 び 健 康 調 査 を 行 うための 体 制 を 整 備 し 実 施 する 第 3 節 風 評 被 害 等 の 影 響 の 軽 減 94 3.1 市 内 産 農 産 物 のモニタリングを 実 施 する 3.2 観 光 客 修 学 旅 行 生 の 減 少 を 防 ぐため 情 報 提 供 を 行 う 3.3 販 売 促 進 観 光 誘 致 活 動 を 実 施 する 3.4 放 射 線 被 ばくについての 人 権 侵 害 の 防 止, 人 権 意 識 の 啓 発 に 取 り 組 む 第 4 節 被 災 者 等 の 生 活 再 建 等 の 支 援 96 4.1 被 災 者 等 の 生 活 再 建 を 支 援 する 4.2 被 災 者 の 自 立 を 支 援 する 4.3 災 害 復 興 基 金 の 設 立 等 を 検 討 する 第 5 節 被 災 中 小 企 業 等 に 対 する 支 援 97 5.1 被 災 中 小 企 業 等 を 支 援 する 第 6 節 緊 急 事 態 解 除 宣 言 後 の 対 応 97 6.1 原 子 力 災 害 中 長 期 対 策 や 被 災 者 の 生 活 支 援 を 実 施 する 第 7 節 各 種 制 限 措 置 の 解 除 98 7.1 各 種 制 限 措 置 の 解 除 を 行 う 第 8 節 原 子 力 災 害 中 長 期 対 策 実 施 区 域 の 設 定 98 8.1 原 子 力 災 害 中 長 期 対 策 実 施 区 域 を 設 定 する 第 9 節 被 災 地 域 住 民 に 係 る 記 録 等 の 作 成 99 9.1 被 災 地 域 住 民 の 記 録 を 作 成 する 9.2 災 害 対 策 措 置 状 況 等 の 記 録 を 作 成 する

原 子 力 災 害 対 策 編 に 係 る 用 語 解 説 101 原 子 力 災 害 対 策 編 に 係 る 関 係 細 部 計 画 113 京 都 市 環 境 放 射 線 モニタリング 計 画 115 京 都 市 水 道 対 策 計 画 121 原 子 力 災 害 避 難 計 画 125

はじめに 平 成 23 年 3 月 11 日, 東 京 電 力 株 式 会 社 福 島 第 一 原 子 力 発 電 所 ( 以 下 福 島 第 一 原 発 という )は, 東 北 地 方 太 平 洋 沖 地 震 とこれに 伴 う 津 波 の 襲 来 によって 発 災 し た その 結 果, 大 量 の 放 射 性 物 質 が 放 出 され, 発 電 所 から 半 径 20km 圏 内 の 地 域 は, 警 戒 区 域 として 立 入 りが 原 則 禁 止 され, 半 径 20km 圏 外 の 一 部 の 地 域 も, 計 画 的 避 難 区 域 に 設 定 されるなど, 避 難 区 域 の 指 定 は 福 島 県 内 の12 市 町 村 に 及 んだ このた め,14 万 人 を 超 える 住 民 が 避 難 し, 現 在 も 多 くの 住 民 が 避 難 生 活 を 余 儀 なくされて いる また, 広 範 な 地 域 に 拡 散 した 放 射 性 物 質 は, 子 どもを 含 めた 多 くの 人 々に 健 康 への 影 響 に 対 する 不 安 を 与 え, 農 畜 水 産 物 の 生 産 者 等 に 甚 大 な 被 害 をもたらすととも に, 消 費 者 の 不 安 も 招 くなど, 国 民 生 活 に, 極 めて 広 範 かつ 深 刻 な 影 響 を 及 ぼしてい る 京 都 市 は, 福 島 第 一 原 発 の 深 刻 な 事 態 を 教 訓 とし, 万 一 の 原 子 力 災 害 から,147 万 人 の 市 民 の 生 命, 身 体 及 び 財 産 を 守 るため, 国 の 法 整 備 等 を 待 つことなく 京 都 市 原 子 力 発 電 所 事 故 対 応 暫 定 計 画 を 平 成 24 年 3 月 に 策 定 し, 対 応 してきたが, 同 年 9 月 18 日 の 原 子 力 災 害 対 策 特 別 措 置 法 ( 以 下 原 災 法 という )の 改 正, 及 び 同 年 10 月 31 日 の 国 の 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 策 定 並 びに 翌 25 年 2 月 27 日 の 指 針 改 定 を 受 けて, 平 成 25 年 3 月 18 日, 京 都 市 地 域 防 災 計 画 に, 新 たに 原 子 力 災 害 対 策 編 を 策 定 し, 運 用 しているところである なお, 国 の 指 針 については, 原 子 力 規 制 委 員 会 のもと, 最 新 の 科 学 的 知 見 により 見 直 され, 平 成 25 年 6 月 5 日, 同 年 9 月 5 日 に 改 定 されている 本 計 画 についても 改 定 指 針 に 準 拠 し 改 正 しており, 今 後 も 見 直 し 検 討 を 行 っていく

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 1 章 総 則 第 1 章 総 本 章 では, 計 画 の 目 的 及 び 性 格 について 明 らかにし, 原 子 力 災 害 対 策 を 講 じるう えで 準 拠 するべき 国 の 原 子 力 災 害 対 策 指 針 を 明 確 にするとともに, 福 島 第 一 原 発 に おける 事 態 を 十 分 に 踏 まえた 過 酷 事 故 を 想 定 したうえで, 本 市 として 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 地 域 の 範 囲 を 指 定 し, 防 災 関 係 機 関 の 役 割 分 担 を 明 確 にす る 則 - 1 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 - 2 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 1 節 計 画 の 目 的 この 計 画 は, 災 害 対 策 基 本 法 ( 昭 和 36 年 法 律 第 223 号, 以 下 災 対 法 という ) 及 び 原 子 力 災 害 対 策 特 別 措 置 法 ( 平 成 11 年 法 律 第 156 号, 以 下 原 災 法 という )に 基 づき, 原 子 力 事 業 者 の 原 子 炉 の 運 転 等 ( 原 子 力 損 害 の 賠 償 に 関 する 法 律 ( 昭 和 36 年 法 律 第 147 号 ) 第 2 条 第 1 項 に 規 定 する 原 子 炉 の 運 転 等 をいう ) 及 び 事 業 所 外 運 搬 ( 以 下 運 搬 という )により 放 射 性 物 質 又 は 放 射 線 が 異 常 な 水 準 で 事 業 所 外 ( 運 搬 の 場 合 は 輸 送 容 器 外 )へ 放 出 されることにより 発 生 す る 原 子 力 災 害 の 事 前 対 策 並 びに 発 生 時 の 緊 急 事 態 応 急 対 策 及 び 中 長 期 対 策 について, 京 都 市 並 びに 京 都 府, 指 定 地 方 行 政 機 関, 指 定 公 共 機 関, 指 定 地 方 公 共 機 関 等 の 防 災 関 係 機 関 がとるべき 措 置 等 の 総 合 的 かつ 計 画 的 な 原 子 力 防 災 業 務 に 係 る 必 要 な 事 項 を 定 めることにより, 原 子 力 災 害 から 市 民 の 生 命, 身 体 及 び 財 産 を 保 護 することを 目 的 とする 第 2 節 計 画 の 性 格 2.1 原 子 力 災 害 対 策 の 基 本 となる 計 画 この 計 画 は, 京 都 市 の 地 域 に 係 る 原 子 力 災 害 対 策 の 基 本 となるものであり, 国 の 防 災 基 本 計 画 原 子 力 災 害 対 策 編 及 び 京 都 府 の 地 域 防 災 計 画 ( 原 子 力 発 電 所 防 災 対 策 計 画 編 )に 基 づいて 作 成 したも のであって, 指 定 行 政 機 関, 指 定 地 方 行 政 機 関, 指 定 公 共 機 関 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 が 作 成 する 防 災 業 務 計 画 と 抵 触 することがないように, 緊 密 に 連 携 を 図 った 上 で 作 成 されたものである 京 都 市 及 び 防 災 関 係 機 関 は, 想 定 される 全 ての 事 態 に 対 して 対 応 できるよう 対 策 を 講 じることと し,たとえ 不 測 の 事 態 が 発 生 した 場 合 であっても, 対 処 し 得 るよう 柔 軟 な 体 制 を 整 備 する 2.2 京 都 市 における 他 の 災 害 対 策 との 関 係 この 計 画 は, 京 都 市 地 域 防 災 計 画 の 原 子 力 災 害 対 策 編 として 定 めるものであり,この 計 画 に 定 めのない 事 項 については 京 都 市 地 域 防 災 計 画 ( 一 般 災 害 対 策 編, 震 災 対 策 編, 事 故 対 策 編 ) に 準 拠 する 2.3 計 画 の 修 正 この 計 画 は, 災 対 法 第 42 条 の 規 定 に 基 づき, 毎 年 検 討 を 加 え, 修 正 の 必 要 があると 認 める 場 合 にはこれを 変 更 する - 3 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 3 節 計 画 の 周 知 徹 底 各 防 災 関 係 機 関 に 対 し, 計 画 の 周 知 徹 底 を 図 るとともに, 特 に 必 要 と 認 められるものについては 市 民 への 周 知 を 図 る また, 各 防 災 関 係 機 関 においては,この 計 画 の 習 熟 に 努 めるとともに, 必 要 に 応 じて 細 部 の 活 動 計 画 等 を 作 成 する 第 4 節 計 画 の 作 成 又 は 修 正 に 際 し 準 拠 するべき 指 針 この 計 画 の 作 成 又 は 修 正 に 際 しては, 原 災 法 第 6 条 の2 第 1 項 の 規 定 により, 原 子 力 規 制 委 員 会 が 定 める 原 子 力 災 害 対 策 指 針 ( 平 成 25 年 9 月 5 日 改 定 )に 準 拠 する ( 参 考 ) 原 子 力 災 害 対 策 特 別 措 置 法 抜 粋 第 1 章 の 二 原 子 力 災 害 対 策 指 針 第 6 条 の 二 原 子 力 規 制 委 員 会 は, 災 害 対 策 基 本 法 第 2 条 第 8 号 に 規 定 する 防 災 基 本 計 画 に 適 合 して, 原 子 力 事 業 者, 指 定 行 政 機 関 の 長 及 び 指 定 地 方 行 政 機 関 の 長, 地 方 公 共 団 体, 指 定 公 共 機 関 及 び 指 定 地 方 公 共 機 関 その 他 の 者 による 原 子 力 災 害 予 防 対 策, 緊 急 事 態 応 急 対 策 及 び 原 子 力 災 害 事 後 対 策 ( 次 項 に おいて 原 子 力 災 害 対 策 という )の 円 滑 な 実 施 を 確 保 するための 指 針 ( 以 下 原 子 力 災 害 対 策 指 針 という )を 定 めなければならない 2 原 子 力 災 害 対 策 指 針 においては, 次 に 掲 げる 事 項 について 定 めるものとする 一 原 子 力 災 害 対 策 として 実 施 すべき 措 置 に 関 する 基 本 的 な 事 項 二 原 子 力 災 害 対 策 の 実 施 体 制 に 関 する 事 項 三 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 区 域 の 設 定 に 関 する 事 項 四 前 三 号 に 掲 げるもののほか, 原 子 力 災 害 対 策 の 円 滑 な 実 施 の 確 保 に 関 する 重 要 事 項 3 ( 略 ) ( 参 考 ) 今 後, 原 子 力 規 制 委 員 会 で 検 討 を 行 うべき 課 題 ( 原 子 力 災 害 対 策 指 針 ) 以 下 の 事 項 は, 今 後, 原 子 力 規 制 委 員 会 で 検 討 され,その 内 容 を 原 子 力 災 害 対 策 指 針 に 記 載 してい くこととされている 1 原 子 力 災 害 事 前 対 策 の 在 り 方 IAEA( 国 際 原 子 力 機 関 )が 公 表 する 導 出 過 程 に 基 づく 包 括 的 判 断 基 準 からのOIL( 運 用 上 の 介 入 レベル)の 算 出,OILの 初 期 設 定 値 の 変 更 の 在 り 方 や 放 射 線 以 外 の 人 体 への 影 響 も 踏 まえた 総 合 的 な 判 断 に 基 づくOILの 設 定 の 在 り 方 プルームの 影 響 を 考 慮 したPPA(プルーム 通 過 時 の 被 ばくを 避 けるための 防 護 措 置 を 実 施 する 地 域 ) の 導 入 2 緊 急 時 モニタリングの 在 り 方 中 期 モニタリング 及 び 復 旧 期 モニタリングの 在 り 方, 防 護 措 置 の 実 施 方 策 に 対 応 した 緊 急 時 モニタリ ングの 在 り 方 3 緊 急 被 ばく 医 療 の 在 り 方 プルーム 通 過 時 に 対 する 防 護 措 置 としての 安 定 ヨウ 素 剤 の 投 与 の 判 断 基 準 の 整 備, 屋 内 退 避 等 の 防 護 措 置 との 併 用 の 在 り 方 等 4 地 域 住 民 との 情 報 共 有 等 の 在 り 方 透 明 性 を 確 保 し 適 切 な 防 災 対 策 の 計 画 及 び 実 施 を 実 現 するため, 住 民 の 理 解 や 信 頼 を 醸 成 するための 情 報 を 定 期 的 に 共 有 する 場 の 設 定 等 - 4 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 5 節 計 画 の 基 礎 とするべき 災 害 の 想 定 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 地 域 における 原 子 力 施 設 からの 放 射 性 物 質 の 放 出 形 態 は, 原 子 力 災 害 対 策 指 針 により, 過 酷 事 故 を 想 定 し, 以 下 のとおりとする 5.1 放 射 性 物 質 の 放 出 形 態 原 子 炉 施 設 等 では, 多 重 の 物 理 的 防 護 壁 が 設 けられているが,これらの 防 護 壁 が 機 能 しない 場 合 は, 放 射 性 物 質 が 施 設 外 の 周 辺 環 境 に 放 出 される その 際, 大 気 への 放 出 の 可 能 性 がある 放 射 性 物 質 としては, 気 体 状 のクリプトンやキセノン 等 の 放 射 性 希 ガス, 揮 発 性 の 放 射 性 物 質 である 放 射 性 ヨウ 素 のほか, 放 射 性 セシウムなど 常 温 で 固 体 の 放 射 性 物 質 を 含 む 大 気 中 に 浮 遊 する 微 粒 子 等 があ る 放 出 されたこれらの 放 射 性 物 質 は,プルーム( 気 体 状 又 は 粒 子 状 の 物 質 を 含 んだ 空 気 の 一 団 )とな り, 移 動 距 離 が 長 くなる 場 合 は, 拡 散 により 濃 度 は 低 くなる 傾 向 があるものの, 風 下 方 向 の 広 範 囲 に 影 響 が 及 ぶ 可 能 性 がある また, 特 に 降 雨 雪 がある 場 合 の 地 表 への 沈 着, 土 壌 や 瓦 礫 等 に 付 着 し た 放 射 性 物 質 の 飛 散 や 流 出 に 特 別 な 留 意 が 必 要 である 実 際, 平 成 23 年 3 月 に 発 生 した 福 島 第 一 原 発 事 故 においては, 格 納 容 器 の 一 部 の 封 じ 込 め 機 能 の 喪 失, 溶 融 炉 心 から 発 生 した 水 素 の 爆 発 による 原 子 炉 建 屋 の 損 傷 等 の 結 果, 放 射 性 希 ガス, 放 射 性 ヨウ 素, 放 射 性 セシウム 等 の 放 射 性 物 質 が 大 量 に 大 気 環 境 に 放 出 された また, 炉 心 冷 却 に 用 い た 冷 却 水 に 多 量 の 放 射 性 物 質 が 含 まれて 海 に 流 出 した したがって, 事 故 による 放 出 形 態 は 必 ずし も 単 一 的 なものではなく, 複 合 的 であることに 十 分 留 意 する 必 要 がある 5.2 被 ばくの 経 路 被 ばくの 経 路 には, 大 きく 外 部 被 ばく と 内 部 被 ばく の2 種 類 がある これらは 複 合 的 に 起 こり 得 ることから, 原 子 力 災 害 対 策 の 実 施 にあたっては 双 方 を 考 慮 する 必 要 がある 5.2.1 外 部 被 ばく 外 部 被 ばくとは, 体 外 から 放 射 線 を 受 ける 被 ばくのことである 5.2.2 内 部 被 ばく 内 部 被 ばくとは, 吸 入, 経 口 摂 取 等 により 放 射 性 物 質 を 体 内 に 取 り 込 み,その 放 射 性 物 質 が 生 体 内 に 分 布 し, 体 内 の 組 織 や 臓 器 が 放 射 線 を 受 ける 被 ばくのことである ( 参 考 ) 関 西 電 力 大 飯 原 子 力 発 電 所 の 出 力 規 模 号 機 原 子 炉 定 格 出 力 運 転 開 始 1 号 機 117.5 万 kw 昭 和 54 年 3 月 2 号 機 加 圧 水 型 軽 水 炉 117.5 万 kw 昭 和 54 年 12 月 3 号 機 (PWR) 118 万 kw 平 成 3 年 12 月 4 号 機 118 万 kw 平 成 5 年 2 月 - 5 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 6 節 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 区 域 を 含 む 地 域 の 範 囲 情 報 伝 達 体 制 の 整 備, 避 難 計 画 の 策 定 等, 京 都 市 における 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 地 域 の 範 囲 は, 原 子 力 災 害 対 策 指 針 において 示 されている 目 安 を 踏 まえ, 施 設 の 特 性, 行 政 区 画, 地 勢 等 地 域 に 固 有 の 自 然 的, 社 会 的 周 辺 状 況 や 国 の 放 射 性 物 質 拡 散 シミュレーション 結 果 を 勘 案 し, 次 のように 定 める 6.1 予 防 的 防 護 措 置 を 準 備 する 区 域 (PAZ:Precautionary Action Zone) 原 子 力 施 設 から 概 ね 半 径 5kmを 目 安 とされているが, 京 都 市 域 には 該 当 区 域 はない 6.2 緊 急 時 防 護 措 置 を 準 備 する 区 域 (UPZ:Urgent Protective Action Planning Zone) 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 規 定 に 準 拠 するとともに, 国 の 放 射 性 物 質 拡 散 シミュレーション 結 果 を 考 慮 し, 住 民 の 安 全 を 最 大 限 確 保 するため, 関 西 電 力 株 式 会 社 大 飯 発 電 所 ( 以 下 大 飯 発 電 所 とい う )から 半 径 32.5km 圏 域 を 含 む 地 域 をUPZとする 表 1.6.1 緊 急 時 防 護 措 置 を 準 備 する 区 域 (UPZ) 資 料 : 住 民 基 本 台 帳 ( 平 成 26 年 1 月 1 日 ) 行 政 世 帯 数 人 口 大 飯 発 電 所 から 半 径 地 域 区 名 ( 世 帯 ) ( 人 ) 32.5km 圏 内 の 居 住 者 左 京 区 久 多 62 100 8 世 帯 13 人 広 河 原 41 110 11 世 帯 18 人 右 京 区 京 北 上 弓 削 町 上 川 行 政 区 56 120 居 住 者 なし 計 159 330 19 世 帯 31 人 図 1.6.1 緊 急 時 防 護 措 置 を 準 備 する 区 域 (UPZ) 大 飯 発 電 所 から30.0km 大 飯 発 電 所 大 飯 発 電 所 から32.5km 左 京 区 久 多 地 域 右 京 区 京 北 上 弓 削 町 上 川 行 政 区 左 京 区 広 河 原 地 域 北 区 区 - 6 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 7 節 原 子 力 災 害 対 策 を 重 点 的 に 実 施 すべき 区 域 の 区 分 等 に 応 じた 防 護 措 置 の 実 施 7.1 原 子 力 施 設 等 の 状 態 に 応 じた 防 護 措 置 の 実 施 PAZ 以 遠 においても, 国 の 指 示 により, 原 子 力 施 設 で 発 生 した 事 態 の 規 模 や 時 間 的 推 移 に 応 じ て, 段 階 的 に 避 難 措 置 等 の 防 護 措 置 を 実 施 することとなる 京 都 市 は, 原 子 力 災 害 対 策 指 針 等 に 基 づく 緊 急 事 態 区 分 等 に 応 じて 避 難 等 の 防 護 措 置 を 準 備 し, 実 施 することになるが, 原 則,UPZにおいては, 全 面 緊 急 事 態 となった 場 合 には, 予 防 的 な 防 護 措 置 ( 屋 内 退 避 )を 実 施 する 原 子 力 発 電 所 等 に おける 事 態 の 区 分 緊 急 事 態 区 分 情 報 収 集 事 態 警 戒 事 態 施 設 敷 地 緊 急 事 態 全 面 緊 急 事 態 7.1.1 緊 急 事 態 区 分 の 具 体 的 な 判 断 基 準 原 子 力 災 害 対 策 指 針 では,これらの 緊 急 事 態 区 分 に 該 当 する 状 況 であるか 否 かを 原 子 力 事 業 者 が 判 断 するための 基 準 として, 原 子 力 施 設 における 深 層 防 護 を 構 成 する 各 層 設 備 の 状 態, 放 射 性 物 質 の 閉 じ 込 め 機 能 の 状 態, 外 的 事 象 の 発 生 等 の 原 子 力 施 設 の 状 態 等 に 基 づき 緊 急 時 活 動 レベル (Emergency Action Level 以 下 EAL という )が 設 定 されている 各 発 電 用 原 子 炉 の 特 性 および 立 地 地 域 の 状 況 に 応 じたEALの 設 定 については, 原 子 力 規 制 委 員 会 が 示 すEALの 枠 組 みに 基 づき, 原 子 力 事 業 者 がそれぞれの 防 災 業 務 計 画 ( 大 飯 原 子 力 発 電 所 防 災 業 務 計 画 )に 定 めている なお, 原 子 力 規 制 委 員 会 が 示 すEALの 枠 組 みの 内 容 は, 表 1.7.1 各 緊 急 事 態 区 分 を 判 断 す るEALの 枠 組 みについて のとおりである 7.1.2 情 報 収 集 事 態 及 び 緊 急 事 態 ( 警 戒 事 態, 施 設 敷 地 緊 急 事 態, 全 面 緊 急 事 態 )の 基 本 的 な 考 え 方 緊 急 事 態 の 初 期 対 応 段 階 においては, 情 報 収 集 により 事 態 を 把 握 し, 原 子 力 施 設 の 状 況 や 当 該 施 設 からの 距 離 等 に 応 じ, 防 護 措 置 の 準 備 やその 実 施 等 を 適 切 に 進 めることが 重 要 である 発 災 直 後 の 情 報 収 集 連 絡 等 については, 国 の 防 災 基 本 計 画 ( 第 12 編 原 子 力 災 害 対 策 編 ) において, 原 子 力 規 制 委 員 会 は 情 報 収 集 事 態 及 び 警 戒 事 態 ( 原 子 力 災 害 対 策 指 針 に 基 づく 警 戒 事 態 )が 発 生 した 時, 情 報 の 収 集, 関 係 省 庁 への 通 報, 地 方 公 共 団 体 への 連 絡 及 びその 後 の 状 況 に ついての 情 報 提 供 を 行 うこととされている また, 原 子 力 災 害 対 策 指 針 においては, 原 子 力 施 設 の 状 況 に 応 じて, 緊 急 事 態 を, 警 戒 事 態, 施 設 敷 地 緊 急 事 態 及 び 全 面 緊 急 事 態 の3つに 区 分 し, 各 区 分 における, 原 子 力 事 業 者, 国 及 び 地 方 公 共 団 体 のそれぞれが 果 たすべき 役 割 が 定 められている (1) 情 報 収 集 事 態 情 報 収 集 事 態 とは, 原 子 力 施 設 等 立 地 市 町 村 で 以 下 のような 自 然 災 害 が 発 生 した 場 合 をいう 情 報 収 集 事 態 において, 国 は 関 係 省 庁 及 び 関 係 地 方 公 共 団 体 への 連 絡 や 対 外 公 表 等 を 行 うこと とされている 情 報 収 事 態 原 子 力 施 設 等 立 地 市 町 村 で 震 度 5 弱 又 は 震 度 5 強 の 地 震 が 発 生 した 場 合 ( 原 子 力 施 設 等 立 地 道 府 県 における 震 度 が6 弱 以 上 であった 場 合 を 除 く ) - 7 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 (2) 警 戒 事 態 警 戒 事 態 とは, 以 下 のような 原 子 力 施 設 等 の 立 地 地 域 及 びその 周 辺 において, 大 規 模 自 然 災 害 の 発 生 又 は 原 子 力 施 設 における 異 常 事 象 の 発 生 又 はそのおそれがある 場 合 をいう 警 戒 事 態 は,その 時 点 では 公 衆 への 放 射 線 による 影 響 やそのおそれが 緊 急 のものではないが, 原 子 力 施 設 における 異 常 事 象 の 発 生 またはそのおそれがあるため, 情 報 収 集 や, 緊 急 時 モニタ リング( 放 射 性 物 質 もしくは 放 射 線 の 異 常 な 放 出 またはそのおそれがある 場 合 に 実 施 する 環 境 放 射 線 モニタリングをいう )の 準 備 を 開 始 するとともに, 平 常 時 モニタリングを 強 化 する 段 階 である この 段 階 では, 原 子 力 事 業 者 は, 警 戒 事 態 に 該 当 する 事 象 の 発 生 及 び 施 設 の 状 況 について 直 ちに 国 に 連 絡 しなければならない 国 は, 原 子 力 事 業 者 の 情 報 を 基 に 警 戒 事 態 の 発 生 の 確 認 を 行 い, 遅 滞 なく, 地 方 公 共 団 体, 公 衆 等 に 対 する 情 報 提 供 を 行 わなければならない 警 戒 事 態 1 原 子 力 施 設 等 立 地 道 府 県 において, 震 度 6 弱 以 上 の 地 震 が 発 生 した 場 合 2 原 子 力 施 設 等 立 地 道 府 県 において, 大 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 3 東 海 地 震 注 意 報 が 発 表 された 場 合 4 原 子 力 施 設 で 重 要 な 故 障 等 が 発 生 した 場 合 ( 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 警 戒 事 態 を 判 断 するEALの 枠 組 み に 基 づき, 関 西 電 力 が 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 に 定 めている 警 戒 事 態 のEALの 事 象 が 発 生 した 場 合 をいう ) 5その 他 委 員 長 又 は 委 員 長 代 行 ( 不 在 等 の 場 合 の 代 行 者 として 委 員 長 が 指 名 する 委 員 を いう )が 原 子 力 規 制 委 員 会 原 子 力 事 故 警 戒 本 部 ( 以 下 警 戒 本 部 という )の 設 置 が 必 要 と 判 断 した 場 合 (3) 施 設 敷 地 緊 急 事 態 施 設 敷 地 緊 急 事 態 は, 以 下 のような 原 子 力 施 設 において 公 衆 に 放 射 線 による 影 響 をもたらす 可 能 性 のある 事 象 が 生 じたため, 原 子 力 施 設 周 辺 において 緊 急 時 に 備 えた 避 難 等 の 主 な 防 護 措 置 の 準 備 を 開 始 する 必 要 がある 段 階 である この 段 階 では, 原 子 力 事 業 者 は, 施 設 敷 地 緊 急 事 態 に 該 当 する 事 象 の 発 生 および 施 設 の 状 況 について 直 ちに 国 および 地 方 公 共 団 体 に 通 報 しなければならない 国 は, 施 設 敷 地 緊 急 事 態 の 発 生 の 確 認 を 行 い, 遅 滞 なく, 地 方 公 共 団 体, 公 衆 等 に 対 する 情 報 提 供 を 行 わなければならない 国, 地 方 公 共 団 体 および 原 子 力 事 業 者 は, 緊 急 時 モニタリングの 実 施 等 により 事 態 の 進 展 を 把 握 するため 情 報 収 集 を 強 化 しなければならない UPZにおいては, 屋 内 退 避 の 準 備 を 開 始 する 段 階 である 施 設 敷 地 緊 急 事 態 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 施 設 敷 地 緊 急 事 態 を 判 断 するEALの 枠 組 み に 基 づき, 関 西 電 力 が 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 に 定 めている 施 設 敷 地 緊 急 事 態 のEALの 事 象 が 発 生 した 場 合 ( 原 災 法 第 10 条 に 基 づき, 関 西 電 力 が 国, 関 係 公 共 機 関 へ 通 報 を 行 うべき 事 象 が 発 生 した 場 合 をいう ) (4) 全 面 緊 急 事 態 全 面 緊 急 事 態 は, 原 子 力 施 設 において 公 衆 に 放 射 線 による 影 響 をもたらす 可 能 性 が 高 い 事 象 が 生 じたため, 確 定 的 影 響 を 回 避 し, 確 率 的 影 響 のリスクを 低 減 する 観 点 から, 迅 速 な 防 護 措 置 を 実 施 する 必 要 がある 段 階 である この 段 階 では, 原 子 力 事 業 者 は, 全 面 緊 急 事 態 に 該 当 する 事 象 の 発 生 および 施 設 の 状 況 につ いて 直 ちに 国 および 地 方 公 共 団 体 に 通 報 しなければならない 国 は, 全 面 緊 急 事 態 の 発 生 の 確 認 を 行 い, 遅 滞 なく, 地 方 公 共 団 体, 公 衆 等 に 対 する 情 報 提 - 8 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 供 を 行 わなければならない 国 および 地 方 公 共 団 体 は,UPZ 内 において, 基 本 的 にすべての 住 民 等 を 対 象 に 屋 内 退 避 を 指 示 するとともに, 安 定 ヨウ 素 剤 の 配 布 服 用 準 備 を 行 わなければならない また, 事 態 の 規 模, 時 間 的 な 推 移 に 応 じて,UPZ 内 においても,PAZ 内 と 同 様, 避 難 等 の 予 防 的 防 護 措 置 を 講 じる 必 要 がある 全 面 緊 急 事 態 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 全 面 緊 急 事 態 を 判 断 するEALの 枠 組 み に 基 づき, 関 西 電 力 が 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 に 定 めている 全 面 緊 急 事 態 のEALの 事 象 が 発 生 した 場 合 ( 原 災 法 第 15 条 の 規 定 により, 内 閣 総 理 大 臣 が 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 を 発 出 する 事 象 をいう ) 表 1.7.1 各 緊 急 事 態 区 分 を 判 断 するEALの 枠 組 みについて 原 子 力 災 害 対 策 指 針 抜 粋 加 圧 水 型 軽 水 炉 ( 実 用 発 電 用 のものに 限 る )に 係 る 原 子 炉 施 設 ( 原 子 炉 容 器 内 に 照 射 済 燃 料 集 合 体 が 存 在 しない 場 合 を 除 く ) 警 戒 事 態 を 判 断 するEAL 1 原 子 炉 の 運 転 中 に 原 子 炉 保 護 回 路 の 1 チャンネルから 原 子 炉 停 止 信 号 が 発 信 され,その 状 態 が 一 定 時 間 継 続 された 場 合 において, 当 該 原 子 炉 停 止 信 号 が 発 信 された 原 因 を 特 定 できな いこと 2 原 子 炉 の 運 転 中 に 保 安 規 定 で 定 められた 数 値 を 超 える 原 子 炉 冷 却 材 の 漏 えいが 起 こり, 定 緊 急 事 態 区 分 にお ける 措 置 の 概 要 体 制 構 築 や 情 報 収 集 を 行 い, 住 民 防 護 のための 準 備 を 開 始 する められた 時 間 内 に 定 められた 措 置 を 実 施 できないこと 3 原 子 炉 の 運 転 中 に 蒸 気 発 生 器 への 全 ての 主 給 水 が 停 止 した 場 合 において, 電 動 補 助 給 水 ポ ンプ 又 はタービン 動 補 助 給 水 ポンプによる 給 水 機 能 が 喪 失 すること 4 全 ての 非 常 用 交 流 母 線 からの 電 気 の 供 給 が1 系 統 のみとなった 場 合 で 当 該 母 線 への 電 気 の 供 給 が1つの 電 源 のみとなり,その 状 態 が15 分 以 上 継 続 すること, 又 は 外 部 電 源 喪 失 が 3 時 間 以 上 継 続 すること 5 原 子 炉 の 停 止 中 に1つの 残 留 熱 除 去 系 ポンプの 機 能 が 喪 失 すること 6 使 用 済 燃 料 貯 蔵 槽 の 水 位 が 一 定 の 水 位 まで 低 下 すること 7 原 子 炉 制 御 室 その 他 の 箇 所 からの 原 子 炉 の 運 転 や 制 御 に 影 響 を 及 ぼす 可 能 性 が 生 じるこ と 8 原 子 力 事 業 所 内 の 通 信 のための 設 備 又 は 原 子 力 事 業 所 内 と 原 子 力 事 業 所 外 との 通 信 のた めの 設 備 の 一 部 の 機 能 が 喪 失 すること 9 重 要 区 域 において, 火 災 又 は 溢 水 が 発 生 し, 安 全 機 器 等 の 機 能 の 一 部 が 喪 失 するおそれが あること 10 燃 料 被 覆 管 障 壁 もしくは 原 子 炉 冷 却 系 障 壁 が 喪 失 するおそれがあること, 又 は, 燃 料 被 覆 管 障 壁 もしくは 原 子 炉 冷 却 系 障 壁 が 喪 失 すること 11 当 該 原 子 炉 施 設 等 立 地 道 府 県 において, 震 度 6 弱 以 上 の 地 震 が 発 生 した 場 合 12 当 該 原 子 炉 施 設 等 立 地 道 府 県 において, 大 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 13 オンサイト 統 括 補 佐 が 警 戒 を 必 要 と 認 める 当 該 原 子 炉 施 設 の 重 要 な 故 障 等 が 発 生 した 場 合 14 当 該 原 子 炉 施 設 において 新 規 制 基 準 で 定 める 設 計 基 準 を 超 える 外 部 事 象 が 発 生 した 場 合 ( 竜 巻, 洪 水, 台 風, 火 山 等 ) 15 その 他 原 子 炉 施 設 以 外 に 起 因 する 事 象 が 原 子 炉 施 設 に 影 響 を 及 ぼすおそれがあることを 認 知 した 場 合 など 委 員 長 又 は 委 員 長 代 行 が 警 戒 本 部 の 設 置 が 必 要 と 判 断 した 場 合 - 9 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 施 設 敷 地 緊 急 事 態 を 判 断 するEAL 1 原 子 炉 の 運 転 中 に 非 常 用 炉 心 冷 却 装 置 の 作 動 を 必 要 とする 原 子 炉 冷 却 材 の 漏 えいが 発 生 す ること 2 原 子 炉 の 運 転 中 に 蒸 気 発 生 器 への 全 ての 給 水 機 能 が 喪 失 すること 3 全 ての 交 流 母 線 からの 電 気 の 供 給 が 停 止 し,かつ,その 状 態 が30 分 以 上 ( 原 子 炉 施 設 に 設 ける 電 源 設 備 が 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 びその 附 属 施 設 の 位 置, 構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 する 規 則 第 57 条 第 1 項 及 び 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 びその 附 属 設 備 の 技 術 基 準 に 関 する 規 則 第 72 条 第 1 項 の 基 準 に 適 合 しない 場 合 には,5 分 以 上 ) 継 続 すること 4 非 常 用 直 流 母 線 が 一 となった 場 合 において, 当 該 直 流 母 線 に 電 気 を 供 給 する 電 源 が 一 とな る 状 態 が5 分 以 上 継 続 すること 5 原 子 炉 の 停 止 中 に, 全 ての 残 留 熱 除 去 系 ポンプの 機 能 が 喪 失 すること 6 使 用 済 み 燃 料 貯 蔵 槽 の 水 位 を 維 持 できないこと 又 は 当 該 貯 蔵 槽 の 水 位 を 維 持 できないおそ れがある 場 合 において, 当 該 貯 蔵 槽 の 水 位 を 測 定 できないこと 7 原 子 炉 制 御 室 の 環 境 が 悪 化 し, 原 子 炉 の 制 御 に 支 障 が 生 じること, 又 は 原 子 炉 若 しくは 使 用 済 燃 料 貯 蔵 槽 に 異 常 が 発 生 した 場 合 において, 原 子 炉 制 御 室 に 設 置 する 原 子 炉 施 設 の 状 態 を 表 示 する 装 置 若 しくは 原 子 炉 施 設 の 異 常 を 表 示 する 警 報 装 置 の 機 能 の 一 部 が 喪 失 するこ と 8 原 子 力 事 業 所 内 の 通 信 のための 設 備 又 は 原 子 力 事 業 所 内 と 原 子 力 事 業 所 外 との 通 信 のた めの 設 備 の 全 ての 機 能 が 喪 失 すること 9 火 災 又 は 溢 水 が 発 生 し, 安 全 機 器 等 の 機 能 の 一 部 が 喪 失 すること 10 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 圧 力 又 は 温 度 の 上 昇 率 が 一 定 時 間 にわたって 通 常 の 運 転 及 び 停 止 中 において 想 定 される 上 昇 率 を 超 えること 11 炉 心 の 損 傷 が 発 生 していない 場 合 において, 炉 心 の 損 傷 を 防 止 するために 原 子 炉 格 納 容 器 圧 力 逃 がし 装 置 を 使 用 すること 12 燃 料 被 覆 管 の 障 壁 が 喪 失 した 場 合 において 原 子 炉 冷 却 系 の 障 壁 が 喪 失 するおそれがある こと, 燃 料 被 覆 管 の 障 壁 及 び 原 子 炉 冷 却 系 の 障 壁 が 喪 失 するおそれがあること, 又 は 燃 料 被 覆 管 の 障 壁 若 しくは 原 子 炉 冷 却 系 の 障 壁 が 喪 失 するおそれがある 場 合 において 原 子 炉 格 納 容 器 の 障 壁 が 喪 失 すること 13 原 子 力 事 業 所 の 区 域 の 境 界 付 近 等 において 原 災 法 第 10 条 に 基 づく 通 報 の 判 断 基 準 とし て 政 令 等 で 定 める 基 準 以 上 の 放 射 線 量 又 は 放 射 性 物 質 が 検 出 された 場 合 ( 事 業 所 外 運 搬 に 係 る 場 合 を 除 く ) 14 その 他 原 子 炉 施 設 以 外 に 起 因 する 事 象 が 原 子 炉 施 設 に 影 響 を 及 ぼすおそれがあること 等 放 射 性 物 質 又 は 放 射 線 が 原 子 力 事 業 所 外 へ 放 出 され, 又 は 放 出 されるおそれがあり, 原 子 力 事 業 所 周 辺 において, 緊 急 事 態 に 備 えた 防 護 措 置 の 準 備 及 び 防 護 措 置 の 一 部 の 実 施 を 開 始 す る 必 要 がある 事 象 が 発 生 すること 緊 急 事 態 区 分 にお ける 措 置 の 概 要 PAZ 内 の 住 民 等 の 避 難 準 備, 及 び 早 期 に 実 施 が 必 要 な 住 民 避 難 等 の 防 護 措 置 を 行 う - 10 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 全 面 緊 急 事 態 を 判 断 するEAL 1 原 子 炉 の 非 常 停 止 が 必 要 な 場 合 において, 制 御 棒 挿 入 により 原 子 炉 を 停 止 することができ ない 2 原 子 炉 の 運 転 中 に 非 常 用 炉 心 冷 却 装 置 の 作 動 を 必 要 とする 原 子 炉 冷 却 材 の 漏 えいが 発 生 し た 場 合 において, 全 ての 非 常 用 炉 心 冷 却 装 置 による 当 該 原 子 炉 への 注 水 ができないこと 3 原 子 炉 の 運 転 中 に 蒸 気 発 生 器 への 全 ての 注 水 機 能 が 喪 失 した 場 合 において, 全 ての 非 常 用 炉 心 冷 却 装 置 による 当 該 原 子 炉 への 注 水 ができないこと 4 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 圧 力 又 は 温 度 が 当 該 格 納 容 器 の 設 計 上 の 最 高 使 用 圧 力 又 は 温 度 に 達 す ること 5 全 ての 交 流 母 線 から 電 気 の 供 給 が 停 止 し,かつ,その 状 態 が1 時 間 以 上 ( 原 子 炉 施 設 に 設 ける 電 源 設 備 が 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 びその 附 属 施 設 の 位 置, 構 造 及 び 設 備 の 基 準 に 関 する 規 則 第 57 条 第 1 項 及 び 実 用 発 電 用 原 子 炉 及 びその 附 属 設 備 の 技 術 基 準 に 関 する 規 則 第 72 条 第 1 項 の 基 準 に 適 合 しない 場 合 には,30 分 以 上 ) 継 続 すること 6 全 ての 非 常 用 直 流 母 線 からの 電 気 の 供 給 が 停 止 し,かつ,その 状 態 が5 分 以 上 継 続 するこ と 7 炉 心 損 傷 の 発 生 を 示 す 原 子 炉 格 納 容 器 内 の 放 射 線 量 又 は 原 子 炉 容 器 内 の 出 口 温 度 を 検 知 す ること 8 蒸 気 発 生 器 の 検 査 その 他 の 目 的 で 一 時 的 に 原 子 炉 容 器 の 水 位 を 下 げた 状 態 で, 当 該 原 子 炉 から 残 留 熱 を 除 去 する 機 能 が 喪 失 し,かつ, 燃 料 取 替 用 水 貯 蔵 槽 からの 注 水 ができないこと 9 使 用 済 燃 料 貯 蔵 槽 の 水 位 が 照 射 済 燃 料 集 合 体 の 頂 部 から 上 方 2メートルの 水 位 まで 低 下 す ること, 又 は 当 該 水 位 まで 低 下 しているおそれがある 場 合 において, 当 該 貯 蔵 槽 の 水 位 を 測 定 できないこと 10 原 子 炉 制 御 室 が 使 用 できなくなることにより, 原 子 炉 制 御 室 からの 原 子 炉 を 停 止 する 機 能 及 び 冷 温 停 止 状 態 を 維 持 する 機 能 が 喪 失 すること 又 は 原 子 炉 施 設 に 異 常 が 発 生 した 場 合 にお いて, 原 子 炉 制 御 室 に 設 置 する 原 子 炉 施 設 の 状 態 を 表 示 する 装 置 若 しくは 原 子 炉 施 設 の 異 常 を 表 示 する 警 報 装 置 の 全 ての 機 能 が 喪 失 すること 11 燃 料 被 覆 管 の 障 壁 及 び 原 子 炉 冷 却 系 の 障 壁 が 喪 失 した 場 合 において, 原 子 炉 格 納 容 器 の 障 壁 が 喪 失 するおそれがあること 12 原 子 力 事 業 所 の 区 域 の 境 界 付 近 等 において 原 災 法 第 15 条 に 基 づく 緊 急 事 態 宣 言 の 判 断 基 準 として 政 令 等 で 定 める 基 準 以 上 の 放 射 線 量 又 は 放 射 性 物 質 が 検 出 された 場 合 ( 事 業 所 外 運 搬 に 係 る 場 合 を 除 く ) 13 その 他 原 子 炉 施 設 以 外 に 起 因 する 事 象 が 原 子 炉 施 設 に 影 響 を 及 ぼすこと 等 放 射 性 物 質 又 は 放 射 線 が 異 常 な 水 準 で 原 子 力 事 業 所 外 へ 放 出 され, 又 は 放 出 されるおそれがあり, 原 子 力 事 業 所 周 辺 の 住 民 の 避 難 を 開 始 する 必 要 がある 事 象 が 発 生 すること 緊 急 事 態 区 分 にお ける 措 置 の 概 要 PAZ 内 の 住 民 避 難 等 の 防 護 措 置 を 行 うとともに,U PZ 及 び 必 要 に 応 じてそれ 以 遠 の 周 辺 地 域 において, 放 射 性 物 質 放 出 後 の 防 護 措 置 実 施 に 備 えた 準 備 を 開 始 する 放 射 性 物 質 放 出 後 は, 計 測 さ れる 空 間 放 射 線 量 率 などに 基 づく 防 護 措 置 を 実 施 す る - 11 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 7.2 放 射 性 物 質 が 環 境 へ 放 出 された 場 合 の 防 護 措 置 の 実 施 京 都 市 は, 放 射 性 物 質 が 環 境 へ 放 出 された 場 合 には,UPZを 中 心 とした 緊 急 時 の 環 境 放 射 線 モ ニタリング( 以 下 緊 急 時 モニタリング という )による 測 定 結 果 を, 防 護 措 置 の 実 施 を 判 断 す る 基 準 である 運 用 上 の 介 入 レベル( 以 下 OIL という )に 照 らし, 必 要 な 防 護 措 置 を 実 施 す る なお,OILと 防 護 措 置 については 表 1.7.2 のとおりである ( 参 考 ) 運 用 上 の 介 入 レベル(OIL)について Operational Intervention Level の 略 防 護 措 置 の 実 施 を 判 断 する 基 準 として, 原 子 力 災 害 対 策 指 針 において 設 定 される, 空 間 放 射 線 量 率 や 環 境 資 料 中 の 放 射 性 物 質 の 濃 度 等 の 原 則 計 測 可 能 な 値 で 表 される 運 用 上 の 介 入 レベル のこと 緊 急 防 護 措 置 早 期 防 護 措 置 飲 食 物 摂 取 制 限 9 表 1.7.2 OILと 防 護 措 置 について 原 子 力 災 害 対 策 指 針 抜 粋 基 準 の 種 類 基 準 の 概 要 と 初 期 設 定 値 初 期 設 定 値 1 OIL1 OIL4 OIL2 飲 食 物 に 係 るスク リーニン グ 基 準 OIL6 地 表 面 からの 放 射 線, 再 浮 遊 した 放 射 性 物 質 の 吸 入, 不 注 意 な 経 口 摂 取 による 被 ばく 影 響 を 防 止 するため, 住 民 等 を 数 時 間 内 に 避 難 や 屋 内 退 避 等 させるための 基 準 不 注 意 な 経 口 摂 取, 皮 膚 汚 染 からの 外 部 被 ばくを 防 止 す るため, 除 染 を 講 じるための 基 準 地 表 面 からの 放 射 線, 再 浮 遊 した 放 射 性 物 質 の 吸 入, 不 注 意 な 経 口 摂 取 による 被 ばく 影 響 を 防 止 するため, 地 域 生 産 物 5 の 摂 取 を 制 限 すると ともに, 住 民 等 を 1 週 間 程 度 内 に 一 時 移 転 させるための 基 準 OIL6による 飲 食 物 の 摂 取 制 限 を 判 断 する 準 備 とし て, 飲 食 物 中 の 放 射 性 核 種 濃 度 測 定 を 実 施 すべき 地 域 を 特 定 する 際 の 基 準 経 口 摂 取 による 被 ばく 影 響 を 防 止 するため, 飲 食 物 の 摂 取 を 制 限 する 際 の 基 準 500 マイクロシーベルト/ 時 ( 地 上 1m で 計 測 した 場 合 の 空 間 放 射 線 量 率 2 ) β 線 :40,000 cpm 3 ( 皮 膚 から 数 cm での 検 出 器 の 計 数 率 ) β 線 :13,000 cpm 4 1ヶ 月 後 の 値 ( 皮 膚 から 数 cm での 検 出 器 の 計 数 率 ) 20 マイクロシーベルト/ 時 ( 地 上 1m で 計 測 した 場 合 の 空 間 放 射 線 量 率 2 ) 0.5 マイクロシーベルト/ 時 6 ( 地 上 1m で 計 測 した 場 合 の 空 間 放 射 線 量 率 2 ) 核 種 7 放 射 性 ヨウ 素 放 射 性 セシウム プルトニウム 及 び 超 ウラン 元 素 のアルフ ァ 核 種 飲 料 水 牛 乳 乳 製 品 300 ベクレル /kg 200 ベクレル /kg 1 ベクレル /kg 野 菜 類, 穀 類, 肉, 卵, 魚,その 他 2,000 ベクレ ル/kg 8 500 ベクレル /kg 10 ベクレル /kg 防 護 措 置 の 概 要 数 時 間 内 を 目 途 に 区 域 を 特 定 し, 避 難 等 を 実 施 ( 移 動 が 困 難 な 者 の 一 時 屋 内 退 避 を 含 む) 避 難 基 準 に 基 づいて 避 難 し た 避 難 者 等 を スクリーニン グして, 基 準 を 超 える 際 は 迅 速 に 除 染 1 日 内 を 目 途 に 区 域 を 特 定 し, 地 域 生 産 物 の 摂 取 を 制 限 するとともに, 1 週 間 程 度 内 に 一 時 移 転 を 実 施 数 日 内 を 目 途 に 飲 食 物 中 の 放 射 性 核 種 濃 度 を 測 定 すべ き 区 域 を 特 定 1 週 間 内 を 目 途 に 飲 食 物 中 の 放 射 性 核 種 濃 度 の 測 定 と 分 析 を 行 い, 基 準 を 超 えるも のにつき 摂 取 制 限 を 迅 速 に 実 施 20 ベクレル 100 ベクレル ウラン /kg /kg 1 初 期 設 定 値 とは 緊 急 事 態 当 初 に 用 いるOILの 値 であり, 地 上 沈 着 した 放 射 性 核 種 組 成 が 明 確 になった 時 点 で 必 要 な 場 合 にはOILの 初 期 設 定 値 は 改 定 される 2 本 値 は 地 上 1mで 計 測 した 場 合 の 空 間 放 射 線 量 率 である 実 際 の 適 用 にあたっては, 空 間 放 射 線 量 率 計 測 機 器 の 設 置 場 所 における 線 量 率 と 地 上 1mでの 線 量 率 との 差 異 を 考 慮 して, 判 断 基 準 の 値 を 補 正 する 必 要 がある 3 我 が 国 において 広 く 用 いられているβ 線 の 入 射 窓 面 積 が 20cm2 の 検 出 器 を 利 用 した 場 合 の 計 数 率 であり, 表 面 汚 染 密 度 は 約 120 ベクレル/cm2 相 当 となる 他 の 計 測 器 を 使 用 して 測 定 する 場 合 には,この 表 面 汚 染 密 度 より 入 射 窓 面 積 や 検 出 効 率 を 勘 案 した 計 数 率 を 求 める 必 要 がある 4 3と 同 様, 表 面 汚 染 密 度 は 約 40 ベクレル/cm2 相 当 となり, 計 測 器 の 仕 様 が 異 なる 場 合 には, 計 数 率 の 換 算 が 必 要 である 5 地 域 生 産 物 とは, 放 出 された 放 射 性 物 質 により 直 接 汚 染 される 野 外 で 生 産 された 食 品 であって, 数 週 間 以 内 に 消 費 されるもの( 例 えば 野 菜, 該 当 地 域 の 牧 草 を 食 べた 牛 の 乳 )をいう 6 実 効 性 を 考 慮 して, 計 測 場 所 の 自 然 放 射 線 によるバックグラウンドによる 寄 与 も 含 めた 値 とする 7 その 他 の 核 種 の 設 定 の 必 要 性 も 含 めて 今 後 検 討 する その 際,IAEAのGSG-2におけるOIL6を 参 考 として 数 値 を 設 定 する 8 根 菜, 芋 類 を 除 く 野 菜 類 が 対 象 9 IAEAでは,OIL6に 係 る 飲 食 物 摂 取 制 限 が 効 果 的 かつ 効 率 的 に 行 われるよう, 飲 食 物 中 の 放 射 性 核 種 濃 度 の 測 定 が 開 始 されるまでの 間 に 暫 定 的 に 飲 食 物 摂 取 制 限 を 行 うとともに, 広 い 範 囲 における 飲 食 物 のスクリーニング 作 業 を 実 施 する 地 域 を 設 定 するための 基 準 であるOIL3,その 測 定 のためのスクリーニング 基 準 で あるOIL5が 設 定 されている ただし,OIL3については,IAEAの 現 在 の 出 版 物 において 空 間 放 射 線 量 率 の 測 定 結 果 と 暫 定 的 な 飲 食 物 摂 取 制 限 との 関 係 が 必 ずしも 明 確 でないこと,また,OIL5については 我 が 国 において 核 種 ごとの 濃 度 測 定 が 比 較 的 容 易 に 行 えることから, 放 射 性 核 種 濃 度 を 測 定 すべき 区 域 を 特 定 する ための 基 準 である 飲 食 物 に 係 るスクリーニング 基 準 を 定 める - 12 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 第 8 節 防 災 関 係 機 関 の 事 務 及 び 業 務 の 大 綱 原 子 力 防 災 に 関 し, 京 都 市, 京 都 府, 指 定 地 方 行 政 機 関, 自 衛 隊, 指 定 公 共 機 関, 指 定 地 方 公 共 機 関, 公 共 的 団 体 等 の 防 災 関 係 機 関 が 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 は, 京 都 市 地 域 防 災 計 画 ( 一 般 災 害 対 策 編, 震 災 対 策 編, 事 故 対 策 編 ) 第 1 章 2 節 に 定 める 防 災 関 係 機 関 の 処 理 すべき 事 務 及 び 業 務 の 大 綱 を 基 本 に, 次 のとおりとする 機 関 名 京 都 市 京 都 府 表 1.8.1 防 災 関 係 機 関 の 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 1 広 報 及 び 教 育 訓 練 2 通 信 連 絡 網 の 整 備 3 防 護 資 機 材 及 び 防 護 対 策 資 料 の 整 備 4 環 境 条 件 の 把 握 5 市 災 害 対 策 本 部 等 の 設 置 6 災 害 状 況 の 把 握 及 び 伝 達 等 7 汚 染 状 況 調 査 の 実 施 及 び 京 都 府 への 協 力 8 住 民 等 の 退 避, 避 難, 立 入 制 限, 救 助 救 急 活 動 等 9 京 都 府 が 行 う 被 ばく 者 の 診 断 及 び 措 置 に 対 する 協 力 10 汚 染 飲 食 物 の 摂 取 制 限 等 11 水 道 水 の 水 質 管 理 等 12 緊 急 輸 送 及 び 必 需 物 資 の 調 達 13 京 都 府 が 行 う 放 射 性 汚 染 物 質 の 除 去 に 対 する 協 力 14 制 限 措 置 の 解 除 15 損 害 賠 償 の 請 求 等 に 必 要 な 資 料 の 整 備 16 京 都 府 が 行 う 原 子 力 防 災 に 対 する 協 力 17 原 災 法 及 び 関 係 法 令 等 に 基 づく 必 要 な 処 置 1 広 報 及 び 教 育 訓 練 2 通 信 連 絡 網 の 整 備 3 観 測 施 設 及 び 緊 急 時 医 療 施 設 の 整 備 4 環 境 条 件 の 把 握 5 防 護 資 機 材 及 び 防 護 対 策 資 料 の 整 備 6 京 都 府 災 害 対 策 本 部 等 の 設 置 7 災 害 状 況 の 把 握 及 び 伝 達 等 8 放 射 性 物 質 による 汚 染 状 況 調 査 9 住 民 の 避 難 ( 広 域 輸 送 ) 及 び 立 入 制 限 等 10 被 ばく 者 の 診 断 及 び 措 置 11 汚 染 飲 食 物 の 摂 取 制 限 等 12 緊 急 輸 送 及 び 必 需 物 資 の 調 達 13 放 射 性 汚 染 物 質 の 除 去 14 制 限 措 置 の 解 除 15 損 害 賠 償 の 請 求 等 に 必 要 な 資 料 の 整 備 16 関 係 市 町 の 原 子 力 防 災 に 対 する 指 示 及 び 指 導 助 言 17 原 災 法 及 び 関 係 法 令 等 に 基 づく 必 要 な 処 置 - 13 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 1 章 総 則 指 定 地 方 行 政 機 関 機 関 名 近 畿 農 政 局 近 畿 経 済 産 業 局 近 畿 総 合 通 信 局 中 部 近 畿 産 業 保 安 監 督 部 近 畿 支 部 第 八 管 区 海 上 保 安 本 部 大 阪 管 区 気 象 台 自 衛 隊 ( 陸 上 自 衛 隊 第 7 普 通 科 連 隊 ) ( 陸 上 自 衛 隊 第 4 施 設 団 ) ( 海 上 自 衛 隊 舞 鶴 地 方 総 監 部 ) ( 海 上 自 衛 隊 第 23 航 空 隊 ) 日 本 赤 十 字 社 ( 京 都 府 支 部 ) 指 定 公 共 機 関 指 定 地 方 公 共 機 関 公 共 的 団 体 関 西 電 力 株 式 会 社 一 般 社 団 法 人 京 都 府 医 師 会 一 般 社 団 法 人 京 都 府 歯 科 医 師 会 公 益 社 団 法 人 京 都 府 看 護 協 会 一 般 社 団 法 人 京 都 府 薬 剤 師 会 一 般 社 団 法 人 京 都 府 バス 協 会 一 般 社 団 法 人 京 都 府 トラック 協 会 農 業 協 同 組 合 森 林 組 合 漁 業 協 同 組 合 処 理 すべき 事 務 又 は 業 務 の 大 綱 1 農 産 物 農 地 の 汚 染 対 策 及 び 除 染 措 置 の 指 導 1 原 子 力 発 電 所 の 防 災 に 関 する 指 導 1 電 波 及 び 有 線 電 気 通 信 の 監 理 2 災 害 時 における 電 気 通 信 の 確 保 及 び 非 常 通 信 の 運 用 管 理 3 非 常 通 信 協 議 会 の 育 成 指 導 1 原 子 力 発 電 所 の 防 災 に 関 する 指 導 1 海 難 救 助, 海 上 における 安 全 及 び 治 安 の 確 保 並 びに 船 舶 交 通 の 規 制 2 海 上 におけるモニタリングの 支 援 3 海 上 における 緊 急 輸 送 1 気 象 状 況 等 の 把 握 及 び 解 析 2 緊 急 時 モニタリングセンターへの 支 援 1 モニタリングの 支 援 2 緊 急 輸 送 の 確 保 1 緊 急 時 医 療 センターの 支 援 2 医 療 救 護 班 の 編 成 及 び 派 遣 3 災 害 救 助 等 の 協 力 奉 仕 者 の 連 絡 調 整 1 原 子 力 発 電 所 の 安 全 性 の 確 保 2 防 災 上 必 要 な 社 内 教 育 及 び 訓 練 の 徹 底 3 環 境 条 件 の 把 握 及 び 資 料 の 提 供 4 防 災 活 動 体 制 の 整 備 5 防 災 業 務 設 備 の 整 備 放 射 線 ( 能 )の 観 測 設 備 機 材, 通 信 連 絡 設 備, 放 射 線 防 護 機 材, 消 防 救 助 用 機 材 等 6 連 絡 通 報 体 制 の 整 備 7 汚 染 拡 大 防 止 措 置 8 原 子 力 事 業 者 防 災 業 務 計 画 に 基 づく 必 要 な 業 務 の 実 施 9 原 災 法 及 び 関 係 法 令 等 に 基 づく 必 要 な 処 置 10 京 都 府 及 び 関 係 市 町 の 実 施 する 原 子 力 防 災 に 対 する 積 極 的 な 全 面 協 力 1 緊 急 時 医 療 センターの 支 援 2 医 療 救 護 班 の 編 成 及 び 派 遣 3 民 間 医 療 機 関 の 医 療 活 動 の 確 保 及 び 調 整 1 避 難 所 における 避 難 者 の 健 康 対 策 2 遺 体 の 検 視, 身 元 確 認 及 び 処 理 に 関 する 協 力 1 災 害 時 における 医 療 救 護 の 実 施 2 避 難 所 における 避 難 者 の 健 康 対 策 1 災 害 時 における 医 療 救 護 に 必 要 な 医 薬 品 の 提 供 2 調 剤 業 務 及 び 医 薬 品 の 管 理 1 避 難 住 民 等 の 輸 送 1 緊 急 物 資 の 輸 送 1 汚 染 農 産 物 等 の 出 荷 制 限 等 応 急 対 策 の 指 導 2 食 料 供 給 支 援 3 有 線 放 送 設 備 等 を 利 用 しての 広 報 活 動 等 の 協 力 - 14 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 第 2 章 原 子 力 施 設 においては, 原 子 力 災 害 の 発 生 を 未 然 に 防 止 するため, 核 原 料 物 質, 核 燃 料 物 質 及 び 原 子 炉 の 規 制 に 関 する 法 律, 原 災 法 に 基 づき, 原 子 力 災 害 予 防 対 策 が 講 じられている しかし, 原 子 力 災 害 予 防 対 策 を 講 じているにも 関 わらず, 原 子 力 災 害 が 発 生 した 場 合 には, 京 都 市 は 原 子 力 事 業 者, 国, 京 都 府 等 と 連 携 し, 災 害 の 状 況 に 応 じた 最 適 な 防 護 対 策 を 実 施 し, 住 民 の 健 康, 生 活 基 盤 及 び 環 境 への 影 響 を 最 小 限 に 抑 えられるよう, 行 動 しなければならない これらの 行 動 が, 災 害 の 状 況 に 応 じて 有 効 に 機 能 するためには, 平 時 から, 緊 急 時 の 体 制 や 計 画 を 適 切 に 整 備 し, 訓 練 等 によって 円 滑 に 実 行 できるように, 十 分 な 準 備 をしておく 必 要 がある 本 章 では, 災 対 法 及 び 原 災 法 に 基 づき 実 施 する 緊 急 事 態 応 急 体 制 の 整 備, 市 民 等 に 対 する 知 識 の 普 及 啓 発, 防 災 業 務 関 係 者 の 人 材 育 成, 防 災 訓 練 の 実 施 等, 原 子 力 災 害 予 防 体 制 の 整 備 及 び 原 子 力 災 害 の 事 前 対 策 について 定 める 原 子 力 災 害 事 前 対 策 - 15 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 - 16 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 第 1 節 原 子 力 事 業 者 の 防 災 業 務 計 画 に 関 する 意 見 提 出 及 び 防 災 要 員 の 現 況 等 の 届 出 の 受 領 役 割 分 担 事 前 対 策 項 目 担 当 分 担 内 容 1.1 防 災 業 務 計 画 への 意 見 提 出 1.2 原 子 力 防 災 要 員 の 現 況 等 の 届 出 の 受 領 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 1.1.1 防 災 業 務 計 画 への 意 見 提 出 1.2.1 原 子 力 防 災 要 員 の 現 況 等 の 届 出 の 受 領 1.1 防 災 業 務 計 画 への 意 見 提 出 1.1.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 関 西 電 力 株 式 会 社 ( 以 下 関 西 電 力 ( 株 ) と いう )が 作 成 又 は 修 正 しようとする 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 について, 原 災 法 第 7 条 第 2 項 の 規 定 に 基 づき, 京 都 府 から 意 見 聴 取 を 受 けた 時 は, 京 都 市 地 域 防 災 計 画 と 整 合 性 を 保 つ 等 の 観 点 から, 速 やかに 意 見 を 文 書 で 回 答 する 1.2 原 子 力 防 災 要 員 の 現 況 等 の 届 出 の 受 領 1.2.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 関 西 電 力 ( 株 )が 京 都 府 に 届 け 出 た 原 子 力 防 災 組 織 の 原 子 力 防 災 要 員 の 現 況, 原 子 力 防 災 管 理 者 又 は 副 原 子 力 防 災 管 理 者 の 選 任 又 は 解 任, 放 射 線 測 定 設 備 及 び 原 子 力 防 災 資 機 材 の 現 況 について, 原 災 法 第 8 条 第 4 項, 第 9 条 第 6 項 及 び 第 11 条 第 4 項 の 規 定 に 基 づき, 京 都 府 から 届 出 の 写 しを 受 領 する 第 2 節 立 入 検 査 と 報 告 の 徴 収 役 割 分 担 事 前 対 策 項 目 担 当 分 担 内 容 2.1 立 入 検 査 の 実 施 結 果 の 受 領 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 2.1.1 立 入 検 査 の 実 施 結 果 の 受 領 2.1 立 入 検 査 の 実 施 結 果 の 受 領 2.1.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 京 都 府 が 行 う 関 西 電 力 ( 株 )からの 報 告 の 徴 収 及 び 立 入 検 査 の 実 施 結 果 の 概 要 について, 通 知 を 受 けるものとする - 17 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 第 3 節 原 子 力 防 災 専 門 官 との 連 携 役 割 分 担 事 前 対 策 項 目 担 当 分 担 内 容 3.1 原 子 力 防 災 専 門 官 との 連 携 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 3.1.1 原 子 力 防 災 専 門 官 との 連 携 3.1 原 子 力 防 災 専 門 官 との 連 携 3.1.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 地 域 防 災 計 画 ( 原 子 力 災 害 対 策 編 )の 修 正, 関 西 電 力 の 防 災 体 制 に 関 する 情 報 の 収 集 及 び 連 絡, 地 域 ごとの 防 災 訓 練 の 実 施, 住 民 に 対 する 原 子 力 防 災 に 関 する 情 報 伝 達, 事 故 時 の 連 絡 体 制, 防 護 対 策 ( 避 難 計 画 の 策 定 を 含 む ), 広 域 連 携 などを 含 めた 緊 急 時 の 対 応 等 について, 平 常 時 から 原 子 力 防 災 専 門 官 と 密 接 な 連 携 を 図 り, 実 施 する 第 4 節 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 体 制 の 整 備 役 割 分 担 事 前 対 策 項 目 担 当 分 担 内 容 4.1 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 体 制 の 整 備 各 局 区 役 所 4.1.1 防 災 関 係 機 関, 企 業 等 との 連 携 の 強 化 4.1.2 公 共 用 地 等 の 有 効 活 用 4.1 迅 速 かつ 円 滑 な 災 害 応 急 体 制 の 整 備 4.1.1 防 災 関 係 機 関, 企 業 等 との 連 携 の 強 化 京 都 市 各 局 区 役 所 は, 平 常 時 から 防 災 関 係 機 関, 企 業 等 との 間 で 協 定 を 締 結 するなど 連 携 強 化 を 進 めることにより, 災 害 発 生 時 に 各 主 体 が 迅 速 かつ 効 果 的 な 災 害 応 急 対 策 等 が 行 えるよ うに 努 める 4.1.2 公 共 用 地 等 の 有 効 活 用 京 都 市 各 局 区 役 所 は, 避 難 所, 備 蓄 等 の 応 急 体 制 の 整 備 にあたり, 国, 京 都 府 と 連 携 し, 公 共 用 地, 国 有 財 産 の 有 効 活 用 を 図 る - 18 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 第 5 節 情 報 の 収 集 連 絡 体 制 等 の 整 備 京 都 市 は, 国, 京 都 府, 関 西 電 力 ( 株 ),その 他 防 災 関 係 機 関 と 原 子 力 防 災 体 制 に 関 する 情 報 の 収 集 及 び 連 絡 を 円 滑 に 行 うため, 次 に 掲 げる 事 項 について 体 制 等 を 整 備 しておく 役 割 分 担 事 前 対 策 項 目 担 当 分 担 内 容 5.1 情 報 の 収 集 連 絡 体 制 の 整 備 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 5.1.1 防 災 関 係 機 関 等 との 連 携 体 制 の 強 化 5.1.2 機 動 的 な 情 報 収 集 体 制 の 整 備 5.1.3 情 報 収 集 連 絡 要 員 の 派 遣 体 制 の 整 備 5.1.4 非 常 通 信 協 議 会 との 連 携 5.1.5 移 動 通 信 系 の 活 用 体 制 の 整 備 5.1.6 関 係 機 関 等 から 意 見 聴 取 等 ができる 仕 組 み の 構 築 5.2 情 報 の 分 析 整 理 5.3 通 信 手 段 経 路 の 多 様 化 等 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 施 設 管 理 者 5.1 情 報 の 収 集 連 絡 体 制 の 整 備 5.2.1 人 材 の 育 成 確 保 及 び 専 門 家 の 活 用 体 制 の 整 備 5.2.2 原 子 力 防 災 関 連 情 報 の 収 集 蓄 積 及 び 情 報 の データベース 化 等 の 推 進 5.2.3 防 災 対 策 上 必 要 とされる 資 料 の 整 備, 更 新, 配 備, 管 理 5.3.1 防 災 行 政 無 線 の 整 備 拡 充 5.3.2 災 害 に 強 い 伝 送 路 の 構 築 5.3.3 衛 星 携 帯 電 話 等 の 活 用 5.3.4 災 害 時 優 先 電 話 等 の 活 用 5.3.5 通 信 輻 輳 の 防 止 5.3.6 非 常 用 電 源 等 の 確 保 5.3.7 通 信 設 備 等 の 保 守 点 検 の 実 施 5.1.1 防 災 関 係 機 関 等 との 連 携 体 制 の 強 化 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国, 京 都 府, 関 西 広 域 連 合, 関 西 電 力 ( 株 ),その 他 防 災 関 係 機 関 との 間 において 確 実 な 情 報 の 収 集 連 絡 に 係 る 要 領 を 作 成 し, 国, 京 都 府, 関 西 電 力,その 他 関 係 機 関 等 に 周 知 するとともに,これらの 防 災 拠 点 間 における 情 報 通 信 のための ネットワークを 強 化 する 5.1.2 機 動 的 な 情 報 収 集 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 機 動 的 な 情 報 収 集 活 動 を 行 うため, 国 及 び 京 都 府 と 協 力 し,ヘリコプターや 車 両 など 多 様 な 情 報 収 集 手 段 を 活 用 できる 体 制 の 整 備 を 図 る 5.1.3 情 報 収 集 連 絡 要 員 の 派 遣 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 迅 速 かつ 的 確 な 災 害 情 報 の 収 集 連 絡 の 重 要 性 に 鑑 み, 発 災 現 場 の 状 況 等 について 情 報 の 収 集 連 絡 にあたる 要 員 をあらかじめ 指 定 しておくなど 職 員 派 遣 体 制 の 整 備 を 図 る - 19 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 5.1.4 非 常 通 信 協 議 会 との 連 携 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 非 常 通 信 協 議 会 と 連 携 し, 非 常 通 信 体 制 の 整 備, 有 線 無 線 通 信 システムの 一 体 的 運 用 及 び 応 急 対 策 等 緊 急 時 の 重 要 通 信 の 確 保 に 関 する 対 策 の 推 進 を 図 る 5.1.5 移 動 通 信 系 の 活 用 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 関 係 機 関 と 連 携 し, 移 動 系 防 災 無 線, 消 防 無 線, 携 帯 電 話,タクシー 無 線 等 の 業 務 用 移 動 通 信, 警 察 無 線 等 による 移 動 通 信 系 の 活 用 体 制 の 整 備 を 図 る 5.1.6 関 係 機 関 等 から 意 見 聴 取 等 ができる 仕 組 みの 構 築 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 災 害 対 策 本 部 に 意 見 聴 取 連 絡 調 整 等 のため, 関 係 機 関 等 の 出 席 を 求 めることができる 仕 組 みの 構 築 に 努 める 5.2 情 報 の 分 析 整 理 5.2.1 人 材 の 育 成 確 保 及 び 専 門 家 の 活 用 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 収 集 した 情 報 を 的 確 に 分 析 整 理 するための 人 材 の 育 成 確 保 に 努 めるとともに, 必 要 に 応 じ 専 門 家 の 意 見 を 活 用 できるよう 必 要 な 体 制 の 整 備 に 努 める 5.2.2 原 子 力 防 災 関 連 情 報 の 収 集 蓄 積 及 び 情 報 のデータベース 化 等 の 推 進 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 平 常 時 より 原 子 力 防 災 関 連 情 報 の 収 集 蓄 積 に 努 める また,それらの 情 報 について 関 係 機 関 の 利 用 の 促 進 が 円 滑 に 実 施 されるよう 国 及 び 京 都 府 とともに 情 報 のデータベース 化,オンライン 化,ネットワーク 化 についてその 推 進 に 努 める 5.2.3 防 災 対 策 上 必 要 とされる 資 料 の 整 備, 更 新, 配 備, 管 理 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国, 京 都 府, 関 西 電 力 ( 株 ) 及 びその 他 関 係 機 関 と 連 携 して 応 急 対 策 の 的 確 な 実 施 に 資 するため, 以 下 のような 大 飯 発 電 所 に 関 する 資 料, 社 会 環 境 に 関 する 資 料, 放 射 性 物 質 及 び 放 射 線 の 影 響 予 測 に 必 要 となる 資 料, 防 護 資 機 材 等 に 関 する 資 料 を 適 切 に 整 備 し, 定 期 的 に 更 新 するとともに, 災 害 対 策 本 部 の 設 置 予 定 施 設 及 び 緊 急 事 態 応 急 対 策 等 拠 点 施 設 ( 以 下 対 策 拠 点 施 設 という )に 適 切 に 備 え 付 けるとともに,これらを 確 実 に 管 理 する - 20 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 表 2.5.1 整 備 を 行 うべき 資 料 1 大 飯 発 電 所 に 関 する 資 料 ア 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 イ 大 飯 発 電 所 の 施 設 の 配 置 図 2 社 会 環 境 に 関 する 資 料 ア 種 々の 縮 尺 の 周 辺 地 図 イ 周 辺 地 域 の 人 口, 世 帯 数 ウ 周 辺 一 般 道 路, 高 速 道 路, 林 道, 農 道, 鉄 道 及 びヘリポー ト 等 交 通 手 段 に 関 する 資 料 エ 避 難 所 及 び 屋 内 退 避 に 適 するコンクリート 建 物 に 関 する 資 料 及 びあらかじめ 定 める 避 難 計 画 オ 周 辺 地 域 の 配 慮 すべき 施 設 ( 幼 稚 園, 学 校, 診 療 所, 病 院, 社 会 福 祉 施 設 等 )に 関 する 資 料 カ 拠 点 となる 被 ばく 医 療 機 関 に 関 する 資 料 キ 対 策 拠 点 施 設 周 辺 地 域 の 飲 料 水, 食 料 及 び 機 器 保 守 サービ スの 調 達 方 法 3 放 射 性 物 質 及 び 放 射 線 の ア 周 辺 地 域 の 気 象 資 料 影 響 予 測 に 関 する 資 料 イ 線 量 推 定 計 算 に 関 する 資 料 4 防 護 資 機 材 等 に 関 する 資 料 5 緊 急 事 態 発 生 時 の 組 織 及 び 連 絡 体 制 に 関 する 資 料 6 避 難 に 関 する 資 料 ウ 平 常 時 環 境 放 射 線 モニタリングに 関 する 資 料 エ 周 辺 地 域 の 水 源 地, 飲 料 水 供 給 施 設 状 況 等 に 関 する 資 料 オ 農 林 水 産 物 の 生 産 及 び 出 荷 状 況 ア 防 護 資 機 材 の 備 蓄 配 備 状 況 イ 避 難 用 車 両 の 状 況 ウ 安 定 ヨウ 素 剤 等 医 療 活 動 用 資 機 材 の 備 蓄 配 備 状 況 ア 関 西 電 力 ( 株 )を 含 む 防 災 関 係 機 関 の 緊 急 時 対 応 組 織 に 関 する 資 料 イ 関 西 電 力 ( 株 )との 緊 急 事 態 発 生 時 の 連 絡 体 制 ( 報 告 基 準, 連 絡 様 式, 連 絡 先, 連 絡 手 段 等 ) ウ 状 況 確 認 及 び 対 策 指 示 のための 関 係 機 関 の 連 絡 体 制 表 ア UPZにおける 各 地 域 の 避 難 計 画 イ 避 難 所 運 用 体 制 5.3 通 信 手 段 経 路 の 多 様 化 等 京 都 市 は, 国 及 び 京 都 府 と 連 携 し, 原 子 力 防 災 対 策 を 円 滑 に 実 施 するため, 大 飯 発 電 所 からの 状 況 報 告 や 関 係 機 関 相 互 の 連 絡 が 迅 速 かつ 正 確 に 行 われるよう, 緊 急 時 における 通 信 手 段 及 び 経 路 の 多 様 化 を 図 る また, 電 気 通 信 事 業 者 に 対 する 移 動 基 地 局 車 両 の 派 遣 要 請 などの 緊 急 措 置 について, 事 前 調 整 する ものとする 5.3.1 防 災 行 政 無 線 の 整 備 拡 充 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 防 災 行 政 無 線 の 整 備 拡 充 に 努 める 5.3.2 災 害 に 強 い 伝 送 路 の 構 築 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国 及 び 京 都 府 と 連 携 し, 災 害 に 強 い 伝 送 路 を 構 築 - 21 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 するため, 有 線 系 無 線 系, 地 上 系 衛 星 系 等 による 伝 送 路 の 多 ルート 化 及 び 関 連 装 置 の 二 重 化 の 推 進 を 図 る 5.3.3 衛 星 携 帯 電 話 等 の 活 用 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 通 信 衛 星 を 活 用 した 通 信 手 段 を 確 保 するため, 衛 星 携 帯 電 話 等 の 活 用 に 努 める 5.3.4 災 害 時 優 先 電 話 等 の 活 用 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 電 気 通 信 事 業 者 により 提 供 されている 災 害 時 優 先 電 話 等 の 効 果 的 な 活 用 に 努 める 5.3.5 通 信 輻 輳 の 防 止 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 移 動 通 信 系 の 運 用 においては, 通 信 輻 輳 時 の 混 信 等 の 対 策 に 十 分 留 意 しておく このため,あらかじめ 非 常 時 における 運 用 計 画 を 定 めておくとともに 関 係 機 関 の 間 で 運 用 方 法 について 十 分 な 調 整 を 図 る この 場 合, 周 波 数 割 当 等 による 対 策 を 講 じる 必 要 が 生 じた 時 には, 国 ( 総 務 省 )と 事 前 の 調 整 を 実 施 する 5.3.6 非 常 用 電 源 等 の 確 保 京 都 市 施 設 管 理 者 は, 庁 舎 等 が 停 電 した 場 合 に 備 え, 耐 震 性 や 浸 水 への 対 応 を 考 慮 した 非 常 用 電 源 設 備 の 整 備 を 図 る 5.3.7 通 信 設 備 等 の 保 守 点 検 の 実 施 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ), 施 設 管 理 者 は, 通 信 設 備, 非 常 用 電 源 設 備 等 につい て, 保 守 点 検 を 実 施 し, 適 切 な 管 理 を 行 う - 22 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 第 6 節 緊 急 事 態 応 急 体 制 の 整 備 京 都 市 は, 原 子 力 災 害 時 の 応 急 対 策 活 動 を 効 果 的 に 行 うため, 以 下 に 揚 げる 緊 急 事 態 応 急 体 制 に 係 る 事 項 について 検 討 するとともに,あらかじめ 必 要 な 体 制 を 整 備 する また, 検 討 結 果 等 については, 第 3 章 緊 急 事 態 応 急 対 策 に 反 映 させる 役 割 分 担 事 前 対 策 項 目 担 当 分 担 内 容 6.1 警 戒 態 勢 をとるため に 必 要 な 体 制 等 の 整 備 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 各 局 区 役 所 6.1.1 警 戒 態 勢 をとるための 必 要 な 体 制 の 整 備 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 6.1.2 対 策 拠 点 施 設 における 立 ち 上 げ 準 備 体 制 の 整 備 6.1.3 現 地 事 故 対 策 連 絡 会 議 への 職 員 派 遣 体 制 の 整 備 6.2 災 害 対 策 本 部 の 設 置 運 営 方 法 の 整 備 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 各 局 区 役 所 6.2.1 災 害 対 策 本 部 の 設 置 運 営 方 法 の 整 備 6.3 対 策 拠 点 施 設 におけ る 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 等 の 体 制 の 整 備 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 6.3.1 対 策 拠 点 施 設 における 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 等 の 体 制 の 整 備 6.4 長 期 化 に 備 えた 動 員 体 制 等 の 整 備 各 局 区 役 所 6.4.1 長 期 化 に 備 えた 動 員 体 制 等 の 整 備 6.5 防 災 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 の 強 化 防 災 関 係 機 関 6.5.1 防 災 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 の 強 化 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 6.5.2 国 又 は 京 都 府 に 必 要 な 助 言 を 求 めるための 準 備 6.6 消 防 の 相 互 応 援 体 制 及 び 緊 急 消 防 援 助 隊 の 派 遣 要 請 体 制 の 整 備 6.7 自 衛 隊 との 連 携 体 制 の 整 備 6.8 広 域 的 な 応 援 協 力 体 制 の 拡 充 強 化 6.9 モニタリング 体 制 等 の 整 備 6.10 専 門 家 の 派 遣 要 請 手 続 きの 整 備 6.11 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 のための 体 制 整 備 6.12 複 合 災 害 に 備 えた 体 制 の 整 備 6.13 人 材 及 び 防 災 資 機 材 の 確 保 等 に 係 る 連 携 消 防 局 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 環 境 政 策 局 産 業 観 光 局 保 健 福 祉 局 関 係 区 役 所 消 防 局 上 下 水 道 局 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 各 局 区 役 所 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) 6.6.1 消 防 の 相 互 応 援 体 制 及 び 緊 急 消 防 援 助 隊 の 派 遣 要 請 体 制 の 整 備 6.7.1 自 衛 隊 との 連 携 体 制 の 整 備 6.8.1 広 域 的 な 応 援 協 力 体 制 の 拡 充 強 化 6.9.1 環 境 放 射 線 モニタリング 体 制 の 整 備 6.9.2 緊 急 時 モニタリングへの 協 力 体 制 の 整 備 6.10.1 専 門 家 の 派 遣 要 請 手 続 き の 整 備 6.11.1 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 のための 体 制 整 備 6.12.1 複 合 災 害 に 備 えた 体 制 の 整 備 6.13.1 人 材 及 び 防 災 資 機 材 の 確 保 等 に 係 る 連 携 - 23 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 6.1 警 戒 態 勢 をとるために 必 要 な 体 制 等 の 整 備 6.1.1 警 戒 態 勢 をとるための 必 要 な 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ), 各 局 区 役 所 は, 大 飯 発 電 所 等 から 以 下 に 掲 げる 大 飯 発 電 所 に 係 る 連 絡 を 受 けた 場 合, 速 やかに 職 員 の 非 常 参 集, 情 報 の 収 集 連 絡 が 行 えるよう, 原 子 力 災 害 対 策 のための 警 戒 態 勢 をとるためのマニュアル 等 の 作 成 など 必 要 な 体 制 を 整 備 する (1) 情 報 収 集 事 態 1 に 関 する 情 報 連 絡 2 (2) 警 戒 事 態 発 生 に 関 する 情 報 連 絡 3 (3) 施 設 敷 地 緊 急 事 態 発 生 に 関 する 情 報 連 絡 (4) 全 面 緊 急 事 態 4 4 の 発 生 及 び 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 発 出 の 連 絡 1 情 報 収 集 事 態 2 警 戒 事 態 3 施 設 敷 地 緊 急 事 態 4 全 面 緊 急 事 態 ( 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 の 発 出 ) 表 2.6.1 京 都 市 の 警 戒 態 勢 災 害 の 状 況 原 子 力 施 設 等 立 地 市 町 村 (おおい 町 )で 震 度 5 弱 又 は 震 度 5 強 の 地 震 が 発 生 した 場 合 ( 原 子 力 施 設 等 立 地 道 府 県 において 震 度 が6 弱 以 上 であった 場 合 を 除 く ) 原 子 力 施 設 等 立 地 道 府 県 ( 福 井 県 )において, 震 度 6 弱 以 上 の 地 震 が 発 生 した 場 合 及 び 大 津 波 警 報 が 発 令 された 場 合 原 子 力 災 害 対 策 指 針 及 び 大 飯 発 電 所 原 子 力 防 災 業 務 計 画 で 定 める 原 子 力 施 設 で 重 要 な 故 障 等 が 発 生 した 場 合 ( 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 警 戒 事 態 を 判 断 するEALの 枠 組 み に 基 づき, 関 西 電 力 が 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 に 定 め ている 警 戒 事 態 のEALの 事 象 が 発 生 した 場 合 をいう ) 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 施 設 敷 地 緊 急 事 態 を 判 断 す るEALの 枠 組 み に 基 づき, 関 西 電 力 が 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 に 定 めている 施 設 敷 地 緊 急 事 態 のE ALの 事 象 が 発 生 した 場 合 ( 原 災 法 第 10 条 に 基 づき, 関 西 電 力 が 国, 関 係 公 共 機 関 へ 通 報 を 行 うべき 事 象 が 発 生 した 場 合 をいう ) 原 子 力 災 害 対 策 指 針 の 全 面 緊 急 事 態 を 判 断 するE ALの 枠 組 み に 基 づき, 関 西 電 力 が 大 飯 発 電 所 防 災 業 務 計 画 に 定 めている 全 面 緊 急 事 態 のEALの 事 象 が 発 生 した 場 合 ( 原 災 法 第 15 条 の 規 定 により, 内 閣 総 理 大 臣 が 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 を 発 出 する 事 象 が 発 生 した 場 合 をいう ) 警 戒 態 勢 設 置 する 本 部 本 部 長 原 子 力 災 害 情 報 連 絡 本 部 原 子 力 災 害 警 戒 本 部 災 害 対 策 本 部 防 災 危 機 管 理 室 長 危 機 管 理 監 市 長 6.1.2 対 策 拠 点 施 設 における 立 ち 上 げ 準 備 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 警 戒 事 態 又 は 施 設 敷 地 緊 急 事 態 発 生 の 連 絡 等 を 受 けた 場 合, 直 ちに 国 及 び 京 都 府 と 協 力 して, 対 策 拠 点 施 設 における 立 ち 上 げ 準 備 を 行 えるよう, 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 の 事 務 局 機 能 班 への 参 画 準 備 等,あらかじめ 職 員 の 派 遣 体 制, 必 要 な 資 機 材 等 を 整 備 する 6.1.3 現 地 事 故 対 策 連 絡 会 議 への 職 員 派 遣 体 制 の 整 備 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国 が 現 地 事 故 対 策 連 絡 会 議 を 対 策 拠 点 施 設 におい - 24 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 て 開 催 する 際,これに 市 の 職 員 を 迅 速 に 派 遣 するため,あらかじめ 派 遣 職 員 を 指 定 するとともに, 対 策 拠 点 施 設 への 派 遣 手 段 等 を 定 めておく 6.2 災 害 対 策 本 部 の 設 置 運 営 方 法 の 整 備 6.2.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ), 各 局 区 役 所 は, 市 長 を 本 部 長 とする 災 害 対 策 本 部 を 迅 速 的 確 に 設 置 運 営 するため, 災 害 対 策 本 部 の 設 置 場 所, 職 務 権 限, 本 部 の 組 織 所 掌 事 務, 職 員 の 参 集 配 備 体 制, 本 部 運 営 に 必 要 な 資 機 材 の 調 達 方 法 等 についてあらかじめ 定 めてお く また, 必 要 に 応 じて, 現 地 災 害 対 策 本 部 についても 同 様 の 準 備 をあらかじめ 行 う 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ), 各 局 区 役 所 は, 迅 速 な 防 護 対 策 の 実 施 が 必 要 とな った 場 合 に 備 え, 防 護 対 策 の 指 示 を 行 なうための 体 制 についてあらかじめ 定 めておく この 際 の 意 思 決 定 については 判 断 の 遅 滞 がないよう, 意 思 決 定 者 への 情 報 の 連 絡 及 び 指 示 のための 情 報 伝 達 方 法 と, 意 思 決 定 者 不 在 時 の 代 理 者 をあらかじめ 取 り 決 めておく 6.3 対 策 拠 点 施 設 における 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 等 の 体 制 の 整 備 6.3.1 京 都 市 は, 原 災 法 第 15 条 に 基 づく 原 子 力 緊 急 事 態 宣 言 発 出 後 は, 同 法 第 23 条 により, 当 該 原 子 力 緊 急 事 態 に 関 する 情 報 を 交 換 し,それぞれが 実 施 する 緊 急 事 態 応 急 対 策 について 相 互 に 協 力 するため, 国, 京 都 府, 他 の 府 内 関 係 市 町 及 び 福 井 県 等 とともに 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 を 組 織 するものとする なお, 同 協 議 会 は, 対 策 拠 点 施 設 に 設 置 することとされている 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 に 派 遣 する 職 員 及 びそ の 派 遣 方 法 等 について, 地 域 の 実 情 等 を 勘 案 し, 原 子 力 防 災 専 門 官 等 と 連 携 して 定 めておく 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 対 策 拠 点 施 設 において, 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 のもとにモニタリング 情 報 の 把 握, 医 療 関 係 情 報 の 把 握, 住 民 避 難 屋 内 退 避 の 状 況 の 把 握 等 を 担 う 機 能 班 に 配 置 する 職 員 及 びその 役 割, 権 限 等 について,あらかじめ 原 子 力 防 災 専 門 官 等 と 協 議 して 定 めておく ( 参 考 ) 京 都 府 防 災 計 画 第 2 編 第 7 章 3. 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 は, 国 の 現 地 災 害 対 策 本 部, 京 都 府, 府 内 関 係 市 町 及 び 福 井 県 等 のそれぞ れの 災 害 対 策 本 部 の 代 表 者, 指 定 公 共 機 関 の 代 表 者 及 び 関 西 電 力 ( 株 )の 代 表 者 又 は 代 表 者 から 権 限 を 委 任 された 者 から 構 成 され, 原 子 力 安 全 基 盤 機 構, 放 射 線 医 学 総 合 研 究 所, 日 本 原 子 力 研 究 開 発 機 構 等 の 専 門 家 が 必 要 に 応 じ 出 席 することとされている ( 中 略 ) また, 対 策 拠 点 施 設 において, 原 子 力 災 害 合 同 対 策 協 議 会 のもとにモニタリング 情 報 の 把 握, 医 療 関 係 情 報 の 把 握, 住 民 避 難 屋 内 退 避 の 状 況 の 把 握 等 を 担 う 機 能 班 を 設 け, 国, 京 都 府, 府 内 関 係 市 町, 福 井 県 等 及 び 関 西 電 力 ( 株 ) 等 のそれぞれの 職 員 を 配 置 することとされており, 京 都 府 はそれぞ れの 機 能 班 に 配 置 する 職 員 及 びその 役 割, 権 限 等 について,あらかじめ 原 子 力 防 災 専 門 官 等 と 協 議 し て 定 めておくものとされている 6.4 長 期 化 に 備 えた 動 員 体 制 等 の 整 備 6.4.1 京 都 市 各 局 区 役 所 は, 国, 京 都 府 及 び 関 係 機 関 等 と 連 携 し, 事 態 が 長 期 化 した 場 合 に 備 え, 職 員 の 動 員 及 び 応 援 体 制 をあらかじめ 整 備 する - 25 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 6.5 防 災 関 係 機 関 相 互 の 連 携 体 制 の 強 化 6.5.1 京 都 市 防 災 関 係 機 関 は, 平 常 時 から 原 子 力 防 災 専 門 官 をはじめとする 国, 京 都 府, 自 衛 隊, 警 察, 消 防, 指 定 公 共 機 関, 指 定 地 方 公 共 機 関, 関 西 電 力 ( 株 ),その 他 の 関 係 機 関 と 原 子 力 防 災 体 制 について 相 互 に 情 報 交 換 し, 各 防 災 関 係 機 関 の 役 割 分 担 をあらかじめ 定 め, 相 互 の 連 携 体 制 の 強 化 に 努 める 6.5.2 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 屋 内 退 避 又 は 避 難 の 勧 告 又 は 指 示 を 行 う 際 に, 国 又 は 京 都 府 に 必 要 な 助 言 を 求 めることができるよう, 連 絡 調 整 窓 口, 連 絡 の 方 法 を 取 り 決 めて おくとともに, 連 絡 先 の 共 有 を 徹 底 しておくなど, 必 要 な 準 備 を 整 えておく 6.6 消 防 の 相 互 応 援 体 制 及 び 緊 急 消 防 援 助 隊 の 派 遣 要 請 体 制 の 整 備 6.6.1 京 都 市 消 防 局 は, 消 防 の 応 援 に 関 する 協 定 の 締 結 を 促 進 するなど, 消 防 相 互 応 援 体 制 の 整 備, 緊 急 消 防 援 助 隊 の 充 実 強 化 に 努 めるとともに, 他 の 自 治 体 の 緊 急 消 防 援 助 隊 の 迅 速 な 派 遣 要 請 のための 手 順, 受 け 入 れ 体 制, 連 絡 調 整 窓 口, 連 絡 の 方 法 の 整 備 に 努 める 6.7 自 衛 隊 との 連 携 体 制 の 整 備 6.7.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 京 都 府 知 事 に 対 し, 自 衛 隊 への 派 遣 要 請 を 迅 速 に 行 えるよう,あらかじめ 要 請 の 手 順, 連 絡 調 整 窓 口, 連 絡 の 方 法 を 取 り 決 めておくとともに, 連 絡 先 の 徹 底, 受 入 体 制 の 整 備 等 必 要 な 準 備 を 整 えておくよう 求 める また, 適 切 な 役 割 分 担 を 図 るとともに, 自 衛 隊 の 災 害 派 遣 が 必 要 な 状 況 及 び 分 野 ( 救 急, 救 助, 応 急 医 療, 緊 急 輸 送 等 )について, 平 常 時 よりその 想 定 を 行 っておく 6.8 広 域 的 な 応 援 協 力 体 制 の 拡 充 強 化 6.8.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国, 京 都 府 と 協 力 し, 広 域 的 な 応 援 協 力 体 制 の 拡 充 強 化 を 図 るため, 市 町 村 間 の 応 援 協 定 締 結 の 促 進 を 図 るなど, 必 要 な 準 備 を 整 える また, 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 関 西 電 力 ( 株 )と 緊 急 時 における 協 力 の 内 容 等 についてあらかじめ 調 整 を 行 うほか, 京 都 府, 関 西 広 域 連 合 及 び 他 の 地 方 公 共 団 体 への 応 援 要 請 が 迅 速 に 行 えるよう, 要 請 の 手 順, 連 絡 調 整 窓 口, 連 絡 の 方 法 等 を 取 り 決 めておくとともに, 連 絡 先 の 徹 底 等, 必 要 な 準 備 を 整 えておく 6.9 モニタリング 体 制 等 の 整 備 6.9.1 環 境 放 射 線 モニタリング 体 制 の 整 備 京 都 市 環 境 政 策 局, 産 業 観 光 局, 保 健 福 祉 局, 関 係 区 役 所, 消 防 局, 上 下 水 道 局 は, 別 に 定 める 計 画 に 基 づき, 環 境 放 射 線 モニタリングを 行 う - 26 -

原 子 力 災 害 対 策 編 第 2 章 原 子 力 災 害 事 前 対 策 また, 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 京 都 府 が 実 施 する 平 常 時 の 環 境 放 射 線 モニ タリングに 協 力 するとともに,モニタリング 結 果 に 関 する 資 料 等 の 整 理 に 努 める 6.9.2 緊 急 時 モニタリングへの 協 力 体 制 の 整 備 緊 急 時 モニタリングのために, 国 の 統 括 の 下, 緊 急 時 モニタリングセンターが 設 置 される 同 センターは, 国 ( 原 子 力 規 制 委 員 会 及 び 関 係 省 庁 ), 関 係 府 県 (PAZを 含 む 府 県 及 びUP Zを 含 む 府 県 をいう ), 原 子 力 事 業 者 及 び 関 係 指 定 公 共 機 関 等 の 要 員 により 構 成 されるため, 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 緊 急 時 モニタリングに 協 力 するとともに, 京 都 府 等 の 関 係 機 関 との 連 携 体 制 を 構 築 しておく 6.10 専 門 家 の 派 遣 要 請 手 続 きの 整 備 6.10.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国, 関 西 電 力 ( 株 ) 又 は 京 都 府 より 警 戒 事 態 又 は 施 設 敷 地 緊 急 事 態 発 生 の 連 絡 を 受 けた 場 合 に 備 え, 京 都 市 防 災 会 議 専 門 委 員 等 の 専 門 家 か ら 京 都 市 の 対 応 策 についての 指 導 助 言 を 受 けるための 要 領 ををあらかじめ 定 めておくとともに, 関 西 電 力 から 施 設 敷 地 緊 急 事 態 発 生 の 通 報 を 受 けた 場 合 に 備 え, 必 要 に 応 じて, 国 に 対 し 専 門 的 知 識 を 有 する 職 員 の 派 遣 を 要 請 するための 手 続 きをあらかじめ 定 めておく 6.11 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 のための 体 制 整 備 6.11.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ), 各 局 区 役 所 は, 国, 京 都 府, 関 西 電 力 ( 株 ) 及 びその 他 の 関 係 機 関 とともに, 放 射 性 物 質 による 環 境 汚 染 への 対 処 について, 必 要 な 体 制 整 備 を 行 う 6.12 複 合 災 害 に 備 えた 体 制 の 整 備 6.12.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 国 及 び 京 都 府 と 連 携 し, 複 合 災 害 ( 同 時 又 は 連 続 して2 以 上 の 災 害 が 発 生 し,それらの 影 響 が 複 合 化 することにより, 被 害 が 深 刻 化 し, 災 害 応 急 対 応 が 困 難 になる 事 象 )の 発 生 可 能 性 を 認 識 し, 備 えの 充 実 を 図 る また, 災 害 対 応 にあたる 要 員, 資 機 材 等 について, 後 発 災 害 の 発 生 が 懸 念 される 場 合 には, 先 発 災 害 に 多 くを 動 員 し 後 発 災 害 に 不 足 が 生 じるなど, 望 ましい 配 分 ができない 可 能 性 があること に 留 意 しつつ, 要 員 資 機 材 の 投 入 判 断 を 行 うよう 対 応 計 画 にあらかじめ 定 めるとともに, 外 部 からの 支 援 を 早 期 に 要 請 することも 定 めておく 6.13 人 材 及 び 防 災 資 機 材 の 確 保 等 に 係 る 連 携 6.13.1 京 都 市 行 財 政 局 ( 防 災 危 機 管 理 室 ) は, 地 震 等 による 大 規 模 な 自 然 災 害 等 との 複 合 災 害 の 発 生 により, 防 災 活 動 に 必 要 な 人 員 及 び 防 災 資 機 材 が 不 足 するおそれがあることを 想 定 し, 人 材 及 び 防 災 資 機 材 の 確 保 等 において, 国, 京 都 府, 指 定 公 共 機 関 及 び 関 西 電 力 ( 株 )と 相 互 の - 27 -