若手有能人材の獲得、育成、確保



Similar documents
<6D313588EF8FE991E58A778D9191E5834B C8EAE DC58F4992F18F6F816A F990B32E786C73>

平成25年度 独立行政法人日本学生支援機構の役職員の報酬・給与等について

●電力自由化推進法案

<6D33335F976C8EAE CF6955C A2E786C73>

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 平 成 27 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 役 名 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 2,142 ( 地 域 手 当 ) 17,205 11,580 3,311 4 月 1

●幼児教育振興法案

公表表紙

預 金 を 確 保 しつつ 資 金 調 達 手 段 も 確 保 する 収 益 性 を 示 す 指 標 として 営 業 利 益 率 を 採 用 し 営 業 利 益 率 の 目 安 となる 数 値 を 公 表 する 株 主 の 皆 様 への 還 元 については 持 続 的 な 成 長 による 配 当 可

18 国立高等専門学校機構

m07 北見工業大学 様式①

Microsoft PowerPoint - 報告書(概要).ppt

公 的 年 金 制 度 について 制 度 の 持 続 可 能 性 を 高 め 将 来 の 世 代 の 給 付 水 準 の 確 保 等 を 図 るため 持 続 可 能 な 社 会 保 障 制 度 の 確 立 を 図 るための 改 革 の 推 進 に 関 する 法 律 に 基 づく 社 会 経 済 情

<81696D373188A E58A77816A E93788D9191E5834B C8EAE82502E786C73>

16 日本学生支援機構

2 役 員 の 報 酬 等 の 支 給 状 況 役 名 法 人 の 長 理 事 理 事 ( 非 常 勤 ) 平 成 25 年 度 年 間 報 酬 等 の 総 額 就 任 退 任 の 状 況 報 酬 ( 給 与 ) 賞 与 その 他 ( 内 容 ) 就 任 退 任 16,936 10,654 4,36

セルフメディケーション推進のための一般用医薬品等に関する所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

スライド 1

別 添 1 女 性 国 家 公 務 員 の 登 用 状 況 資 料 1 指 定 職 に 占 める 女 性 の 割 合 は3.0%( 平 成 27 年 11 月 1 日 現 在 ) ( 前 年 9 月 1 日 現 在 から0.2ポイント 増 ) 本 省 課 室 長 相 当 職 以 上 に 占 める 女

<819A955D89BF92B28F BC690ED97AA8EBA81418FA48BC682CC8A8890AB89BB816A32322E786C7378>

< F2D819A8B638E968E9197BF82528E968BC68C7689E68F C>

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている 総 合 的

<4D F736F F D F8D828D5A939982CC8EF68BC697BF96B38F9E89BB82CC8A6791E52E646F63>

<6E32355F8D918DDB8BA697CD8BE28D C8EAE312E786C73>

Microsoft Word - 交野市産業振興基本計画 doc

<4D F736F F D E598BC68A8897CD82CC8DC490B68B7982D18E598BC68A8893AE82CC8A C98AD682B782E993C195CA915B C98AEE82C382AD936F985E96C68B9690C582CC93C197E1915B927582CC898492B75F8E96914F955D89BF8F915F2E646F6

70 愛媛大学

災害時の賃貸住宅居住者の居住の安定確保について

国立研究開発法人土木研究所の役職員の報酬・給与等について

<4D F736F F F696E74202D208CE38AFA8D8297EE8ED288E397C390A CC8A AE98EBA8DEC90AC816A2E707074>

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

< DB8CAF97BF97A6955C2E786C73>

<817993FA967B8E E A E815B817A B F976C8EAE82502D322E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 135, , , , , ,600

平成16年年金制度改正 ~年金の昔・今・未来を考える~

った 場 合 など 監 事 の 任 務 懈 怠 の 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 減 算 する (8) 役 員 の 法 人 に 対 する 特 段 の 貢 献 が 認 められる 場 合 は その 程 度 に 応 じて 業 績 勘 案 率 を 加 算 することができる

別 紙 第 号 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 議 案 高 知 県 立 学 校 授 業 料 等 徴 収 条 例 の 一 部 を 改 正 する 条 例 を 次 のように 定 める 平 成 26 年 2 月 日 提 出 高 知 県 知 事 尾

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 岐 阜 県 類 似 団 体 平 均 年 齢 平 均 給

<4D F736F F D C482C682EA817A89BA90BF8E7793B1834B A4F8D91906C8DDE8A A>

入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

Microsoft Word

< C8EAE81698B4C93FC8FE382CC97AF88D38E968D CA8E86816A2E786C73>

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 2 年 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制 措 置 を 行 う 前 のものです ( 単 位 : ) 3 職 員 の 平 均 給 与 月

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 H H H5.4.1 ( 参 考 値 ) 97.1 H H H H5.4.1 H H5.4.1 ( 参 考

その 他 事 業 推 進 体 制 平 成 20 年 3 月 26 日 に 石 垣 島 国 営 土 地 改 良 事 業 推 進 協 議 会 を 設 立 し 事 業 を 推 進 ( 構 成 : 石 垣 市 石 垣 市 議 会 石 垣 島 土 地 改 良 区 石 垣 市 農 業 委 員 会 沖 縄 県 農

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

Taro-01 議案概要.jtd

2 前 項 前 段 の 規 定 にかかわらず 年 俸 制 教 職 員 から 申 し 出 があった 場 合 においては 労 使 協 定 に 基 づき その 者 に 対 する 給 与 の 全 額 又 は 一 部 を 年 俸 制 教 職 員 が 希 望 する 金 融 機 関 等 の 本 人 名 義 の 口

別紙3

 

Taro-H19退職金(修正版).jtd

(2)大学・学部・研究科等の理念・目的が、大学構成員(教職員および学生)に周知され、社会に公表されているか

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

資 料 年 オリンピック パラリンピック 東 京 大 会 における ホストシティ タウン 構 想 (イメージ) 1. 趣 旨 経 済 財 政 運 営 と 改 革 の 基 本 方 針 2014( 平 成 26 年 6 月 24 日 閣 議 決 定 )を 踏 まえ 2020 年 オリン

波佐見町の給与・定員管理等について

80 鹿児島大学

3 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

(4) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 国 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている.

文化政策情報システムの運用等

職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 ( 年 4 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 44. 歳 6,4, 歳,44 4,7 7,6 4. 歳 7,

(5) 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しの 実 施 状 況 について 概 要 の 給 与 制 度 の 総 合 的 見 直 しにおいては 俸 給 表 の 水 準 の 平 均 2の 引 き 下 げ 及 び 地 域 手 当 の 支 給 割 合 の 見 直 し 等 に 取 り 組 むとされている


自衛官俸給表の1等陸佐、1等海佐及び1等空佐の(一)欄又は(二)欄に定める額の俸給の支給を受ける職員の占める官職を定める訓令

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 () 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 年 月 日 現 在 ) 一 般 行 政 職 平 均 給 与 月 額 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与 月 額

Microsoft Word 第1章 定款.doc

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 ( 各 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 例 ) ( 例 ) 15 (H2) (H2) (H24) (H24) (H25.4.1) (H25.4.1) (H24) (H24)

2 特 別 給 人 事 委 員 会 の 勧 告 区 分 民 間 の 支 給 割 公 務 員 の 支 給 格 差 勧 告 年 間 支 給 数 合 A 数 B A-B ( 改 定 数 ) 年 度 ( 注 ) 民 間 の 支 給 割 合 は 民 間 事 業 所 で 支 払 われた 賞 与 等 の 特 別

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 現 況 ( 平 成 22 1 号 給 の 給 料 月 額 137,9 188,9 226,7 266,4 294,3 最 高 号 給 の 給 料 月 額 247,9 314,9 362,8 399,9 415,1 ( 注 ) 給 料 月 額 は 給 与 抑 制


共 通 認 識 1 官 民 較 差 調 整 後 は 退 職 給 付 全 体 でみて 民 間 企 業 の 事 業 主 負 担 と 均 衡 する 水 準 で あれば 最 終 的 な 税 負 担 は 変 わらず 公 務 員 を 優 遇 するものとはならないものであ ること 2 民 間 の 実 態 を 考

一般競争入札について

(2) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 17 年 4 月 1 日 現 在 ) 初 任 給 2 年 後 の 給 料 初 任 給 2 年 後 の 給 料 一 般 行 政 職 技 能 労 務 職 大 学 卒 171,1 151,5 19,2 164,7 17,7 184,4 中 学 卒 1

< EE597768E968BC688EA97972D372E786477>

財政再計算結果_色変更.indd

財団法人○○会における最初の評議員の選任方法(案)

学校教育法等の一部を改正する法律の施行に伴う文部科学省関係省令の整備に関する省令等について(通知)

一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 3 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 級 級 3 級 4 級 5 級 6 級 単 位 : ( ) 7 級 1 号 給 の 給 料 月 額 137, 163,7 4,9 31,4 71, 33,3 359,7 最 高 号 給 の 給 料 月 額

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

定款  変更

03 平成28年度文部科学省税制改正要望事項

就 学 前 教 育 保 育 の 実 施 状 況 ( 平 成 23 年 度 ) 3 歳 以 上 児 の 多 く(4 歳 以 上 児 はほとんど)が 保 育 所 又 は 幼 稚 園 に 入 所 3 歳 未 満 児 (0~2 歳 児 )で 保 育 所 に 入 所 している 割 合 は 約 2 割 就 学

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

官報掲載【セット版】

Microsoft PowerPoint - 税制上の特例.pptx


職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 年 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 福 岡 県 技 能 労 務 職 歳 1,19,98 9,9 歳 8,

Microsoft PowerPoint - 経営事項審査.ppt

Microsoft Word - 文書 3

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) ( 単 位 : ) 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 1 号 給 の 給 料 月 額 135,6 161,7 222,9 261,9 289,2 32,6 366,2 41

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

第5回法人課税ディスカッショングループ 法D5-4

(Microsoft Word - \213\213\227^\201E\222\350\210\365\212\307\227\235\214\366\225\\\201iH \)\201iHP\227p\201j.doc)

( 補 助 金 等 交 付 決 定 通 知 に 加 える 条 件 ) 第 7 条 市 長 は 交 付 規 則 第 11 条 に 規 定 するところにより 補 助 金 の 交 付 決 定 に 際 し 次 に 掲 げる 条 件 を 付 するものとする (1) 事 業 完 了 後 に 消 費 税 及 び

<4D F736F F F696E74202D C A797448BF690A B4C8ED289EF8CA98E9197BF A C5816A>

J A K カ イ ロ プ ラ ク テ ィ ッ ク 協 同 組 合 規 約 ( 目 的 ) 第 1 条 組 合 員 の 権 利 義 務 等 は 定 款 に よ っ て 定 め ら れ て い る が 定 款 の 第 6 条 の 規 定 に よ り 定 款 に 記 載 さ れ な い 必 要 事 項

(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

1 変更の許可等(都市計画法第35条の2)

<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

慶應義塾利益相反対処規程

News Letter Issue 9

Transcription:

若 手 有 能 人 材 の 獲 得 育 成 確 保 - アジア 諸 国 の 比 較 展 望 と グローバリゼーション 時 代 における 戦 略 的 HRM/HRDの 必 要 性 - ミャンマー 商 工 会 議 所 連 合 会 (UMFCCI) この 報 告 書 は 2012 年 12 月 4 日 ~6 日 にベトナムのハノイで 行 われた HIDA /アジア 使 用 者 団 体 共 同 研 究 ワークショップ 2012 のために 作 成 された 報 告 を 基 に 編 集 したものです 1

第 I 部 労 働 市 場 の 状 況 と 人 的 資 源 管 理 (HRM) 野 の 課 題 (1) 労 働 市 場 の 状 況 ミャンマー 連 邦 共 和 国 は 人 口 6 千 万 人 で 農 業 に 基 盤 を 置 いた 国 家 である 農 業 部 門 で 2012 年 の GDP の 36.4% 総 輸 出 収 入 の 13% 労 働 人 口 の 60%を 占 めている 1 ミャンマーは 国 内 の 全 耕 作 地 のうち 約 60%が 水 田 であり 強 固 な 農 業 地 盤 を 有 している 1990 年 / 1991 年 の 労 働 人 口 は 1,653 万 人 であり そのうち 都 市 部 が 370 万 人 (22.4 パーセント) 農 村 部 で 1,283 万 人 (77.65 パーセント)であったが 1999 年 /2000 年 には 2,370 万 人 2001 年 /2002 年 には 2,493 万 人 に 増 加 した 全 労 働 人 口 は 2005 年 /2006 年 には 2,775 万 人 部 門 別 では(CIA 2001 年 )それぞれ 農 業 分 野 に 従 事 する 労 働 者 は 70 パーセン ト 工 業 分 野 では 7 パーセント サービス 業 では 23 パーセントであった 全 被 雇 用 者 数 は 2005 年 /2006 年 で 2,361 万 人 そのうち 農 業 は 60 パーセント 工 業 は 11 パーセント サービス 業 が 29 パーセントであった ミャンマー:2005 年 /2006 年 の 業 種 別 労 働 者 分 布 出 典 :ADB アジア 太 平 洋 地 域 での 成 長 と 変 革 重 要 指 標 2001 年 2003 年 ;アジアの 開 発 展 望 2006 年 ; 世 界 開 発 報 告 2000 年 /2001 年 貧 困 への 取 り 組 み; 世 界 銀 行 経 済 社 会 評 価 1999 年 8 月 1 2012 年 6 月 20 日 The Mirror 2

労 働 人 口 は 2010 年 のミャンマー 全 体 で 27,961,870 人 であった 過 去 20 年 間 でこの 指 標 の 最 高 値 は 2010 年 の 27,961,870 人 最 低 値 は 1990 年 2 の 18,996,900 人 であった このう ち 2010 年 時 点 でのミャンマーの 女 性 の 労 働 人 口 は 全 労 働 人 口 の 48.92%であった ミャンマーの 明 らかな 長 所 は 豊 富 で 安 価 かつ 比 較 的 良 い 教 育 を 受 けた 労 働 力 を 活 用 で きる 点 である また ミャンマー 連 邦 共 和 国 の 外 国 人 投 資 法 では 外 国 人 専 門 家 や 技 術 者 を 雇 用 することが 認 められている 人 的 リソースは 労 働 事 務 所 を 通 じて 募 集 することができ る 民 間 部 門 では 通 常 使 用 者 と 被 雇 用 者 の 間 の 相 互 取 り 決 めで 賃 金 を 決 定 する 5 人 以 上 の 労 働 者 を 雇 用 する 民 間 企 業 は 1954 年 に 制 定 された 社 会 保 障 法 の 対 象 となる この 制 度 に 対 する 負 担 は 被 保 険 者 の 賃 金 の 約 4 パーセントで 拠 出 の 負 担 割 合 は 使 用 者 2.5: 被 雇 用 者 1.5 である この 法 律 による 保 険 の 対 象 となる 労 働 者 は 無 料 で 医 療 が 受 け られ 病 気 出 産 障 害 の 際 の 現 金 給 付 葬 儀 の 助 成 遺 族 年 金 を 受 ける 権 利 が 与 えられ る (2) 人 的 資 源 管 理 (HRM) 分 野 の 課 題 教 育 に 対 する 投 資 の 不 足 と 過 去 10 年 間 の 公 立 大 学 の 長 期 閉 鎖 により 人 的 資 源 の 質 と 労 働 力 に 甚 大 な 悪 影 響 が 出 た ミャンマー 総 雇 用 数 は 1997 年 /1998 年 には 1,834 万 人 であった 1990 年 の 労 働 人 口 の 推 定 によると 失 業 率 は 1990 年 /1991 年 に 4.8 パーセン トだったのに 対 して 1995 年 /1996 年 では 6.3 パーセント 1999 年 /2000 年 では 7 パー セント 2001 年 は 5.1 パーセント 2005 年 には 5 パーセントであった 中 央 統 計 局 (CSO) がユニセフ(UNICEF)の 資 金 援 助 を 受 けて 実 施 した 1997 年 の 世 帯 収 入 と 支 出 の 調 査 によ ると ミャンマー 連 邦 の 平 均 世 帯 人 数 は 5.25 人 ( 都 市 部 5.22 人 農 村 部 5.32 人 ) 1 世 帯 内 の 被 雇 用 者 数 の 平 均 は 2.38 人 ( 都 市 部 2.01 人 農 村 部 2.54 人 )であった つまり ミャ ンマーではほとんどすべての 世 帯 で 最 低 2 人 の 被 雇 用 者 がいる 地 域 が 発 展 していくだけでなく 経 済 が 流 動 的 であることから 広 範 囲 の 問 題 について HR に 影 響 を 及 ぼす 様 々な 変 化 が 発 生 している 2 World Bank Report, 2012. 3

また 人 的 資 源 を 戦 略 的 に 雇 用 する 組 織 は 他 の 競 合 組 織 と 競 争 することになるため 人 材 を 引 き 付 けたり 雇 用 を 維 持 したりすることに 重 きを 置 いていない 組 織 が 厳 しい 状 況 に 置 か れる 場 合 もある 地 域 や 国 際 社 会 において 競 争 が 増 すにつれ 組 織 が 成 功 するためには より 順 応 しやす く 高 い 回 復 力 を 持 ち 活 力 があり 顧 客 を 重 視 した 組 織 にしていかなければならない こ のような 環 境 変 化 の 中 では HR の 専 門 家 が 組 織 内 の 戦 略 的 パートナー 使 用 者 のスポン サー 及 び 支 援 者 並 びに 変 革 の 指 導 者 へと 徐 々に 成 長 していかなければならない 成 功 するためには HR が 組 織 の 全 体 像 を 完 全 に 理 解 した 上 でビジネス 主 導 の 機 能 となる 必 要 があり 主 要 な 意 思 決 定 や 方 針 に 影 響 を 及 ぼすものでなければならない 一 般 に 今 日 の HR 管 理 者 は 戦 略 的 な 人 材 の 人 材 確 保 と 人 材 育 成 に 重 点 を 置 いている HR の 専 門 家 は コーチであり カウンセラーであり 指 導 者 であり かつ 継 続 的 な 計 画 立 案 者 となり 組 織 の 一 員 のやる 気 を 起 こさせ 忠 誠 心 を 高 めさせなければならない HR 管 理 者 は 組 織 内 特 に 職 場 の 多 様 性 の 管 理 をする 上 での 価 値 道 義 信 念 精 神 性 も 奨 励 しなければならない HR 管 理 者 は 職 場 の 多 様 な 難 問 に 対 処 することができ 人 的 資 源 の 適 切 な 計 画 調 整 指 導 管 理 を 行 い 成 果 分 配 や 経 営 情 報 システムなどを 用 いて 被 雇 用 者 に 動 機 付 けを 持 た せる 方 法 を 有 する 必 要 がある 4

ミャンマー 内 の 労 働 参 加 率 (15 歳 以 上 ) 出 典 :IHLAC 調 査 2004 年 ~2005 年 並 びに 2009 年 ~2010 年 5

ミャンマー 内 の 失 業 率 (15 歳 以 上 ) 出 典 :IHLAC 調 査 2004 年 ~2005 年 並 びに 2009 年 ~2010 年 6

ミャンマーでは 失 業 が 非 常 に 大 きな 現 象 として 表 れてきているが 明 らかに 季 節 限 定 の 現 象 であり 2005 年 から 2010 年 の 間 に 増 加 したと 見 られている 第 II 部 使 用 者 団 体 の 役 割 と 方 針 被 雇 用 者 の 獲 得 育 成 人 材 確 保 は ミャンマーでのビジネスにおいて 現 在 直 面 している 課 題 の 1 つである ミャンマーの 大 半 は 政 治 的 にも 経 済 的 にもまだ 発 展 の 初 期 段 階 にあ る ミャンマー 商 工 会 議 所 連 合 会 (UMFCCI) UMFCCI は 90 年 の 歴 史 を 持 ち 英 国 の 植 民 地 時 代 の 1919 年 に 設 立 された 独 立 後 UMFCCI はビルマ 商 工 会 議 所 になった しかし 1962 年 から 1988 年 までの 社 会 主 義 政 権 の 時 代 に 機 能 しなくなった 市 場 志 向 経 済 が 採 用 された 後 この 組 織 はミャン マー 商 工 会 議 所 (UMCCI)として 1989 年 に 再 構 成 された さらに 1999 年 にはミャンマー 商 工 会 議 所 連 合 会 (UMFCCI)に 格 上 げされ 傘 下 に 2 万 5,000 社 以 上 の 加 盟 企 業 と 61 の 系 列 事 業 者 団 体 地 域 や 州 の 商 工 会 議 所 国 境 貿 易 の 商 工 会 議 所 を 有 している UMFCCI は 民 間 企 業 部 門 を 代 表 してその 頂 点 に 立 つ 全 国 的 な 組 織 であり その 目 的 の 1 つは 経 済 発 展 を 加 速 させることにある UMFCCI はこの 課 題 を 取 り 上 げ 人 的 資 源 育 成 において 加 盟 事 業 組 織 を 支 援 し 国 際 ビジネスの 分 野 での 競 争 に 参 加 できるように 援 助 す る 義 務 がある UMFCCI と 人 的 資 源 の 育 成 2000 年 に UMFCCI( 前 の UMCCI(ミャンマー 商 工 会 議 所 ))は 職 業 教 育 運 営 委 員 会 を 立 ち 上 げ 加 盟 企 業 を 支 援 して 労 働 力 の 増 強 を 行 い 同 時 に 新 入 社 員 がもっと 速 やかに 新 し いキャリアに 参 加 できるような 育 成 のチャンスを 設 定 している そのため 若 年 者 が 仕 事 に 関 係 のある 訓 練 を 受 けられるように 訓 練 センターを 設 立 した この 訓 練 センターでは 事 務 管 理 会 計 国 際 取 引 知 的 財 産 に 関 するコース 英 語 コース 日 本 語 コースなど 仕 事 に 関 わる 様 々な 分 野 において 訓 練 を 実 施 しており 2008 年 末 までに 5,500 人 を 超 える 訓 練 生 を 教 育 した 7

HRD 及 び 2009 年 以 降 2009 年 に この 勢 いを 加 速 し ミャンマー 国 内 の 人 的 資 源 育 成 推 進 をより 適 切 に 支 援 する ため UMFCCI の 職 業 教 育 運 営 委 員 会 を 人 的 資 源 育 成 委 員 会 として 改 革 し この 訓 練 セン ターを HRD 委 員 会 の 監 督 のもとで UMFCCI 研 修 所 に 変 更 した 発 足 時 から 2012 年 11 月 までに UMFCCI 研 修 所 において 地 域 の 指 導 者 が 約 4,000 人 の 研 修 員 を 訓 練 した そ の 上 海 外 のリソース パーソンの 支 援 により 1,775 人 の 研 修 員 が 様 々なテーマの 訓 練 も 受 けている このような 海 外 からの 支 援 は 日 本 の JODC JETRO JICA HIDA からだけで なく タイ マレーシア 国 連 機 関 さらに 最 近 では EU などからも 受 けている このようにし て これまで 訓 練 を 受 けた 研 修 員 の 総 数 は 5,700 人 を 超 え 現 在 も 研 修 を 受 けている 人 が 多 数 いる UMFCC 研 修 所 とその 研 修 プログラム 被 雇 用 者 を 必 要 な 研 修 コースに 派 遣 する 使 用 者 と 自 身 の 知 識 をさらに 向 上 させたい 被 雇 用 者 の 両 方 を 奨 励 するため UMFCCI 研 修 所 が 地 元 の 研 修 員 に 実 施 する 研 修 コースでは 週 末 だけに 研 修 を 実 施 している このようにすると 当 該 企 業 は 生 産 を 行 う 作 業 時 間 や 生 産 のロスを 心 配 しなくて 済 む それに 加 えて 研 修 プログラムにおいて 研 修 生 は 学 者 から 理 論 を 学 ぶだけでなく 成 功 し ている 企 業 の 幹 部 から 業 務 経 験 を 共 有 してもらう 演 習 さらにグループ ワーク 勝 利 チー ムには 様 々な 褒 賞 が 与 えられるブレイン ストーミングなどを 実 施 している 関 連 する 作 業 現 場 の 訪 問 を 行 うことも 研 修 プログラムの 重 要 な 部 分 である 現 場 訪 問 を 行 うと 研 修 生 は 作 業 現 場 を 訪 問 するというチャンスが 得 られるだけでなく 自 身 が 興 味 を 持 った 部 分 につい て 当 該 の 官 庁 や 人 に 質 問 をする 貴 重 なチャンスも 得 られる UMFCCI: 民 間 企 業 部 門 を 代 表 する 国 全 体 の 頂 点 に 立 つ 組 織 UMFCCI は 民 間 企 業 部 門 の 頂 点 に 立 つ 全 国 的 な NGO として これらのすべてを 実 施 する ことができる なぜなら UMFCCI は 国 有 企 業 部 門 と 民 間 部 門 の 両 方 との 間 に 非 常 に 有 益 かつ 良 好 な 仕 事 上 の 関 係 を 築 いており そのほとんどが UMFCCI 会 員 であることから 実 際 の 職 場 環 境 を 見 学 したり 研 修 を 実 施 してくれる 企 業 の 手 配 をうまく 調 整 することができ るからである UMFCCI 会 員 や 企 業 と 被 雇 用 者 の 両 方 の 需 要 があるため より 多 くの 研 修 やもっと 多 角 的 なテーマに 関 する 他 の 研 修 を 要 望 に 応 じて 計 画 している 8

民 間 部 門 のニーズを 満 たす UMFCCI 何 らかの 理 由 で 経 営 に 関 して 学 問 的 な 研 究 を 行 う 機 会 がなかったり 自 身 のキャリアを 高 めたいと 希 望 したりする 上 級 管 理 者 や 中 間 管 理 者 のニーズを 満 たすため UMFCCI 研 修 所 はこのほど タイ 商 業 会 議 所 大 学 (UTCC)と 共 同 で 外 国 での 経 営 管 理 学 修 士 号 (MBA) 取 得 プログラムを 開 始 した このカリキュラムと 国 際 的 な 客 員 講 師 などを 含 む 専 任 講 師 による 講 義 は UTCC キャンパスで 実 施 している UTCC の MBA プログラムと 同 等 であることか ら この UMFCCI のプログラムでは 企 業 部 門 からの 上 級 管 理 者 を 多 数 含 む 48 名 の 生 徒 を 受 け 入 れている 週 末 にヤンゴンの 中 心 部 にあるオフィス 棟 で なるべく 多 くの 授 業 を 実 施 している UMFCCI は 既 存 の 教 育 コースを 補 完 する 他 の 教 育 コースを 実 施 するために シ ンガポール マレーシア オーストラリア 英 国 などの 外 国 の 他 の 機 関 との 協 議 も 行 ってい る 民 間 企 業 の 育 成 と FDI 活 動 の 支 援 ミャンマーの 民 主 化 により 新 政 府 が 発 足 し 企 業 を 優 遇 した 経 済 政 策 をとっているため ミャンマーで 事 業 を 行 おうと 考 える 外 国 人 ビジネスマンや 投 資 家 がアジアだけでなく EU 諸 国 や 米 国 からも 続 々とやって 来 ることから 地 場 企 業 は 現 状 において 有 能 な 人 材 の 雇 用 を 維 持 する 上 で 大 きな 課 題 に 直 面 している また ミャンマーに 積 極 的 に 投 資 し 事 業 を 行 お うとする 外 国 からの 直 接 投 資 を 支 援 する 必 要 性 がある このような 状 況 下 において 国 民 がより 多 くの 職 や 働 く 機 会 を 創 り 出 すことのできるよう よ り 多 くの FDI をミャンマーに 呼 び 込 もうという 政 府 の 政 策 を 支 援 するため UMFCCI は 様 々 な 人 的 資 源 育 成 プログラムで 外 国 の 組 織 や 国 内 の 組 織 とともに 力 を 合 わせて 努 力 してい る 有 能 な 若 年 者 の 支 援 育 成 人 材 確 保 のためのプログラム 最 近 UMFCC は UMFCCI のオフィス 棟 に HRD のためのミャンマー 日 本 センターを 設 立 す るという JICA との 覚 書 に 署 名 した このセンターが HRD 活 動 にとって 大 きな 新 資 産 となる ことを 期 待 している HIDA が 支 援 を 行 い UMFCCI は 生 産 管 理 (1) 期 (2) 期 経 営 のための 生 産 管 理 及 び 品 質 管 理 システム 監 督 のための 生 産 管 理 及 び 品 質 管 理 システム などの 研 修 コースのカリ キュラムを 作 成 した これらの 研 修 コースと 計 画 中 の 今 後 の 研 修 コースは 研 修 コースの 参 加 者 や 企 業 を 支 援 するだけでなくミャンマーでの 事 業 実 施 や 投 資 を 計 画 している 外 国 の 企 9

業 を 支 援 及 び 誘 引 するという UMFCCI の 計 画 を 行 う 上 で 役 立 つことは 間 違 いないであろ う 上 述 の HRD プログラムを 用 いて UMFCCI は 加 盟 企 業 と 若 年 人 材 の 人 材 確 保 を 発 展 させ ていくため 地 場 企 業 と 外 国 の 企 業 も 合 わせたすべての 企 業 に 対 して 支 援 を 行 っており 今 後 も 支 援 を 行 う 予 定 である 現 在 のところミャンマーではより 良 い 職 や 働 く 機 会 が 数 多 くあり 国 有 企 業 部 門 や UMFCCI などの 民 間 部 門 の 組 織 や 機 関 が 実 施 する 能 力 育 成 プログラムなどが 実 施 されていること から 若 年 者 にとっては 自 身 のキャリアの 段 階 を 上 げる 良 いチャンスを 得 られる 状 況 にあ る 企 業 にとっては 若 年 人 材 をリクルート 育 成 動 機 付 けすることで 彼 ら 自 身 のキャリア や 会 社 のために 働 く 人 材 となりえる このようにしてミャンマーは 自 国 のために 働 き 自 国 の 発 展 に 貢 献 する 若 年 者 の 雇 用 を 維 持 する 方 向 である 10