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後 にまで 及 んでおり(このような 外 部 研 究 資 金 を 以 下 契 約 理 由 研 究 という ) かつ その 者 が 退 職 後 も 引 き 続 き 研 究 代 表 者 となることを 研 究 所 が 認 める 場 合 とし 理 事 室 の 命 を 受 けて 発 議 書 ( 別 に 定 め

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(2) 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 保 育 の 必 要 な 子 どものいる 家 庭 だけでなく 地 域 の 実 情 に 応 じた 子 ども 子 育 て 支 援 の 充 実 のために 利 用 者 支 援 事 業 や 地 域 子 育 て 支 援 事 業 な

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はファクシミリ 装 置 を 用 いて 送 信 し 又 は 訪 問 する 方 法 により 当 該 債 務 を 弁 済 す ることを 要 求 し これに 対 し 債 務 者 等 から 直 接 要 求 しないよう 求 められたにもかか わらず 更 にこれらの 方 法 で 当 該 債 務 を 弁 済 するこ

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有 料 老 ホーム ( ) ( 主 として 要 介 護 状 態 にある を 入 居 させるも のに 限 る ) 第 29 条 ( 届 出 等 ) 第 二 十 九 条 有 料 老 ホーム( 老 を 入 居 させ 入 浴 排 せつ 若 しくは 食 事 の 介 護 食 事 の 提 供 又 はその 他 の

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2013 年 度 水 俣 学 講 義 第 15 回 まとめ 水 俣 学 のめざすもの 花 田 昌 宣 今 日 の 話 まず 事 実 から 出 発 しよう 福 島 での 差 別 と 水 俣 病 差 別 : 障 害 者 の 視 点 から 水 俣 病 における 妊 娠 規 制 水 俣 学 とは 何 か 水 俣 学 の 課 題 水 俣 学 の 出 発 点 :まず 事 実 からはじ めよう そのときの 海 は: 百 間 排 水 口 の 水 銀 ヘドロ 百 間 排 水 口 (1970s) ここから 工 場 の 廃 水 が 無 処 理 で 排 出 され 汚 染 が 拡 大 した 3 4 そして 今 現 在 の 百 間 排 水 口 :きれいになったのか 隠 されたのか 5 福 島 の 男 性 厳 しい 婚 活 県 外 お 見 合 い ほぼ 門 前 払 い ( 東 京 新 聞 2012 年 7 月 29 日 朝 刊 ) 東 京 電 力 福 島 第 一 原 発 の 事 故 以 降 福 島 県 内 の 男 性 が 結 婚 相 談 所 を 通 じて 県 外 の 女 性 に 見 合 いを 申 し 込 んでも 断 られるケースが 大 幅 に 増 えている 住 所 を 理 由 に 門 前 払 いに 近 い 状 況 といい 原 発 事 故 の 影 響 が 婚 活 にまで 影 を 落 としている 福 島 市 内 で 結 婚 相 談 所 スプリング を 経 営 している 丹 治 逸 雄 さん(68)は 他 県 の 女 性 が 福 島 県 に 嫁 ぐの に 放 射 能 のことを 考 え 不 安 を 感 じているのだろう でも 会 ってさえもらえないとは と 嘆 く 相 談 所 では 毎 月 五 十 件 前 後 県 内 の 男 性 会 員 から 県 外 女 性 にお 見 合 いを 申 し 込 んでいる 会 員 用 ホームページで 住 所 や 職 業 年 収 本 人 の 写 真 などの 条 件 が 合 え ば 対 面 する 流 れだ 原 発 事 故 の 前 は 三 件 に 一 件 ほどは 女 性 の 了 承 を 得 ていたが 今 は 十 回 に 一 回 OK なら いい 方 だ 会 津 若 松 市 の 結 婚 相 談 所 の 男 性 経 営 者 (44)は とにかくすべて 断 られる こんなにひどい とは と 憤 る 相 談 所 は 昨 年 十 月 にオープン 男 性 会 員 が 県 内 女 性 に 申 し 込 んだケースで は 一 ~ 二 割 はOKだったが 県 外 女 性 とは 一 度 も 成 立 していない 相 談 所 では 会 津 地 方 の 放 射 線 量 は 関 東 と 変 わらないレベル と 積 極 的 に 説 明 しているも のの 効 果 はなく 断 られ 続 けている 1

福 島 の 人 は 結 婚 しない 方 がいい 日 本 生 態 系 協 会 の 池 谷 奉 文 会 長 の 講 演 さきほどのチェルノブイリの 話 でございますけれども 放 射 能 ってのは 怖 い のは 人 間 は 放 射 線 には 強 いのでございまして レントゲン 写 真 を 撮 るじゃな い ですか そんなことでそれほど 放 射 線 には 限 度 超 えたのは 具 合 が 悪 いの ですが かなり 強 いんです 本 当 の 問 題 は 後 でございまして 日 本 は 福 島 が そうです が これからですね 内 部 被 ばく これがどうしようもないんでございま して これからの 放 射 能 雲 が 通 った だから 福 島 ばかりじゃございませんで 栃 木 だとか 埼 玉 東 京 神 奈 川 あたり だいたい2 3 回 通 りましたよね あそ こにいた 方 々はこれから 極 力 結 婚 をしない 方 がいいだろうと 結 婚 をして 子 どもを 産 むと ですね 奇 形 発 生 率 がどーんと 上 がることになっておりましてで すね たいへんなことになる 訳 でございまして ( 以 下 略 2012 年 7 月 9 日 ) [ 出 典 ; 福 島 民 報 2012.08.30] 名 古 屋 地 下 鉄 の 広 告 2010 年 10 月 8 名 古 屋 地 下 鉄 の 広 告 から 赤 ちゃんの 指 5 本 ずつありますか 広 告 主 : セイブ イラクチルドレン 名 古 屋 チェルノブイリ 救 援 名 古 屋 何 が 問 題 か: 放 射 能 によって 先 天 異 常 が 生 まれる だから 原 発 をやめようという 発 想 の 危 険 9 10 放 射 能 と 障 害 をめぐる 言 説 いのちの 選 別 放 射 線 によって 障 害 児 が 生 まれる 放 射 能 は 奇 形 を 生 む 原 爆 被 爆 者 に 対 する 差 別 被 爆 二 世 に 対 する 差 別 放 射 能 から 子 どもを 守 ろう 障 害 児 が 生 まれないようにしよう 何 が 問 題 が 障 害 を 持 つ 子 どもが 生 まれないように 避 難 し よう 優 生 思 想 なのか 生 まれるすべてのいのちと 共 に 生 きること いのちの 選 別 は 今 生 き 暮 らしている 障 害 者 を 否 定 することにつながること 障 害 者 として 生 まれることが 不 幸 なのか 放 射 線 被 爆 による 健 康 障 害 の 回 避 と 奇 形 や 障 害 に 対 する 恐 怖 は 別 の 話 11 2

障 害 と 水 俣 病 公 害 が 生 み 出 した 障 害 としての 水 俣 病 公 害 が 起 きると 障 害 者 が 生 まれる 否 定 される 存 在 としての 公 害 病 患 者 水 俣 の 経 験 新 潟 水 俣 病 の 出 産 規 制 胎 児 性 水 俣 病 は 一 人 だった 新 潟 における 妊 娠 規 制 (1965 年 ) 熊 本 での 胎 児 性 水 俣 病 の 経 験 を 繰 り 返 さない 新 潟 県 衛 生 部 の 指 導 : 妊 娠 中 の 者 で 毛 髪 水 銀 値 の 高 いものには 中 絶 指 導 保 健 所 : 妊 娠 可 能 性 のある 女 性 に 対 し て 受 胎 調 節 指 導 その 結 果 新 潟 では 胎 児 性 水 俣 病 の 症 例 は 公 式 的 には1 名 のみ 13 14 胎 児 性 患 者 が 出 なかったのは 成 功 例 か? 障 害 を 持 った 子 どもは 産 まれないほうが 良 いのか: 障 害 を 持 った 子 どもの 存 在 を 否 定 することになる 障 害 を 持 った 子 どもが 生 きることの 出 来 ない 社 会 とは 優 性 思 想 の 過 ち 被 害 としての 障 害 : 考 えのヒント 水 俣 病 の 刑 事 裁 判 有 罪 判 決 胎 児 への 障 害 が 問 われ 業 務 上 過 失 致 死 傷 罪 障 害 を 持 っているから 金 銭 賠 償? 被 害 としての 障 害 水 俣 から 福 島 へ [ 本 当 の 課 題 ] 生 きやすい 地 域 の 構 築 障 害 は 社 会 が 生 み 出 すもの ICFの 基 本 的 考 え 方 15 16 水 俣 学 とは 何 か (1) 専 門 家 と 素 人 の 協 同 14 回 の 講 義 を 通 して 大 学 の 研 究 者 : 中 地 重 晴 田 尻 雅 美 井 上 ゆか り 宮 北 隆 志 花 田 昌 宣 宮 井 正 彌 水 俣 病 患 者 : 溝 口 秋 生 チッソ 労 働 者 : 石 田 博 文 ( 元 工 員 ) ジャーナリスト: 東 島 大 (NHK) 芸 術 分 野 : 小 林 茂 ( 映 画 作 家 ) 医 師 : 三 浦 洋 ( 阪 南 中 央 病 院 医 師 ) 法 曹 家 : 山 口 紀 洋 ( 弁 護 士 ) 行 政 関 係 : 坂 本 直 充 ( 水 俣 市 役 所 ) 水 俣 学 とは 何 か (1) 専 門 家 と 素 人 の 協 同 (1)それぞれが 専 門 家 で かつそれぞれが 素 人 水 俣 病 の 問 題 は 多 様 な 側 面 をもっている (2) 研 究 者 の 知 と 現 場 の 人 の 知 の 融 合 大 学 の 研 究 者 が 玄 人 という 訳 ではない 3

(2) 学 際 的 であるということ 公 害 病 は 医 学 の 課 題 にしてはならない 様 々な 学 問 分 野 の 融 合 医 学 ( 三 浦 下 地 故 原 田 先 生 ) 法 学 ( 弁 護 士 : 山 口 ) 自 然 科 学 ( 中 地 宮 北 宮 井 ) 経 済 学 ( 花 田 = 社 会 政 策 学 ) 社 会 福 祉 学 ( 田 尻 井 上 ) 多 様 な 学 問 の 学 際 研 究 検 証 課 題 多 様 な 学 問 分 野 の 学 者 たちの 共 同 研 究 なのか 一 人 ひとりが 学 際 的 になることなのか 研 究 者 の 専 門 へのこだわりの 限 界 :そこからは 見 え てこない 水 俣 学 がしてきたこと 多 分 野 の 研 究 者 による 研 究 チーム 共 著 書 の 刊 行 水 俣 からのレイトレッスン ( 水 俣 学 ブックレット) 水 俣 学 研 究 序 説 ( 藤 原 書 店 ) 水 俣 学 の 教 育 水 俣 学 講 義 水 俣 学 講 義 日 本 評 論 社 第 1~ 第 5 集 19 20 (3) 現 場 に 学 び 現 場 に 返 す 現 地 に 立 つということ/ 現 地 に 学 ぶということ 福 祉 環 境 学 入 門 福 祉 環 境 学 特 講 水 俣 研 修 大 学 院 フィールドワーク 水 俣 だけではありません 現 場 に 立 たないと 物 事 は 見 えてきません 現 地 に 返 すということ 調 査 のやりっ 放 し 専 門 的 報 告 書 で 終 らない 収 奪 型 調 査 の 拒 否 成 果 の 報 告 : 市 民 講 座 や 地 域 での 報 告 会 現 場 の 課 題 に 関 わっていくこと (4) 国 内 外 への 発 信 : 世 界 に 開 かれた 学 問 世 界 にひらかれていること 海 外 調 査 と 研 究 交 流 検 証 課 題 先 進 国 日 本 の 公 害 病 : 教 訓 とは? 伝 わる のか? 何 を 発 信 するのか 誰 とつながるのか 21 22 国 内 外 への 発 信 : 世 界 に 開 かれた 学 問 水 俣 学 がしてきたこと 国 際 フォーラム: 水 俣 病 の 経 験 はいかされたか: 第 一 回 2006 年 9 月 第 二 回 2013 年 9 月 ( 熊 本 と 水 俣 ) 世 界 の 課 題 の 調 査 カナダ 水 俣 病 の 調 査 ( 継 続 的 調 査 中 ) タイの 公 害 の 現 地 調 査 ( 継 続 的 調 査 中 ) 中 国 の 環 境 汚 染 の 現 地 調 査 韓 国 の 環 境 問 題 台 湾 のダイオキシン 汚 染 ( 来 年 実 施 予 定 ) 水 俣 学 の 教 育 大 学 院 韓 国 研 修 タイ 台 湾 水 俣 の 教 訓 を 各 地 に 福 島 東 北 の 調 査 と 交 流 三 池 CO 被 害 者 との 交 流 研 究 苓 北 火 電 と 天 草 環 境 会 議 沖 縄 基 地 被 害 様 々な 公 害 被 害 発 生 地 域 の 現 地 調 査 共 同 調 査 23 4

熊 本 学 園 大 学 水 俣 学 研 究 センター KYUSHU Kyushu JAPAN 水 俣 学 研 究 センターとは プロジェクト1 水 俣 病 被 害 の 全 体 像 解 明 Kumamoto City 水 俣 学 現 地 研 究 センター( 水 俣 市 ) Minamata City 90 km (35min. by train) 水 俣 学 研 究 センター( 熊 本 学 園 大 学 ) 25 プロジェクト2 地 域 再 構 築 モデルの 提 案 と 実 践 水 俣 学 研 究 センター 運 営 委 員 会 研 究 会 シンポ プロジェクト3 水 俣 学 関 連 資 料 の データベース 化 発 信 熊 本 学 園 大 学 大 学 院 社 会 福 祉 学 研 究 科 福 祉 環 境 学 専 攻 26 水 俣 学 の 課 題 その1 水 俣 病 は 終 わっていない 事 実 の 解 明 : 被 害 総 体 も 分 かっていない 反 省 と 教 訓 : 教 訓 とは 終 わった 事 件 につい て 語 ること 失 敗 の 連 鎖 社 会 的 な 応 答 可 能 性 : 次 の 世 代 の 伝 えること と 今 の 課 題 に 応 えること 水 俣 学 の 課 題 その2 学 としての 水 俣 学 の 課 題 現 実 からの 要 請 誰 のための 学 問 か 学 問 の 中 立 性 科 学 性 とはなにか 一 人 一 人 の 水 俣 学 将 来 の 人 生 の 中 で 活 かそう 研 究 を 進 めよう 大 学 院 28 Thank you very much! Merci beaucoup! Danke! 谢 谢 감사합니다 ขอบค ณ ありがとうございました 5