JICA いちおし 2 月 号 (2014 年 2 月 3 日 発 行 ) 今 月 の 各 国 ホットライン 国 名 掲 載 記 事 ページ エルサルバドル コロンビア 中 南 米 9 か 国 のJICAボランティアが 一 村 一 品 運 動 による 地 域 活 性 化 を 目 指 す 土 地 返 還 政 策 促 進 のための 土 地 情 報 システム 管 理 能 力 強 化 プロジェクト 制 度 設 計 セミナー 開 催! 2 ニカラグア ニカラグアのミラクルシードが FOODEX 2014 に! 3 2 パラグアイ 日 本 企 業 関 係 者 を 招 聘 し パラグアイ 共 和 国 アスンシオン 市 にてゴマ 国 際 セミナーを 開 催 4 ブラジル ブラジル 政 府 と 造 船 技 術 者 育 成 固 形 廃 棄 物 管 理 政 策 強 化 に 関 する 協 力 事 業 を 合 意 予 定 4 ペルー チチカカ 湖 の 在 来 魚 種 を 解 明 する! 5 ホンジュラス ホンジュラスの 治 安 対 策 に 日 米 がタッグを 組 む JICA と 米 国 国 際 開 発 庁 (USAID)が 共 同 支 援 6 メキシコ 日 墨 パートナーシッププログラム(JMPP)10 周 年 記 念 フォーラムの 開 催 (2 月 10 日 ~11 日 墨 外 務 省 講 堂 ) 6 青 字 部 分 には 更 に 詳 細 な 情 報 を 記 載 したリンクを 張 っておりますので あわせてご 確 認 ください
エルサルバドル 中 南 米 9 か 国 のJICAボランティアが 一 村 一 品 運 動 による 地 域 活 性 化 を 目 指 す 大 分 県 発 祥 として 知 られる 一 村 一 品 運 動 を 活 用 して 地 域 活 性 化 を 図 ろうと 中 南 米 9 カ 国 の JICA ボランティアが 相 手 国 の 同 僚 職 員 とともに 2014 年 4 月 9 日 から 12 日 エルサ ルバドル 西 部 のサンタアナ 市 に 集 い 自 主 研 修 会 を 開 催 する アルゼンチンか らは 平 松 大 分 県 知 事 と 共 に 一 村 一 品 に 取 り 組 んだ 元 大 分 県 日 田 市 長 の 大 石 昭 忠 シニア 海 外 ボランティアも 参 加 を 予 定 している この 研 修 に 参 加 するのはメキシコをはじめ 中 米 から 3 か 国 コロンビアをは じめ 南 米 からは 6 か 国 に 派 遣 されている JICA ボランティアと 相 手 国 の 同 僚 職 員 たち 一 村 一 品 運 動 は 地 域 活 性 化 を 図 る 方 策 として 中 南 米 地 域 の 広 範 囲 にわたり 導 入 されている 特 に エルサルバドルでは 国 家 開 発 計 画 にも 組 み 入 れられて おり この 運 動 を 推 進 する 国 家 小 零 細 企 業 員 会 (CONAMYPE)には JICA 長 期 専 門 家 も 派 遣 現 在 では 国 内 全 市 の 5 分 の 一 強 に 当 たる 約 60 市 が 一 村 一 品 に 取 り 組 むまでになっている 研 修 内 容 は パイロットプロジェクト 地 域 に 選 定 された 市 役 所 に 派 遣 されているボランティアたちが 企 画 し CONAMYPE が 全 面 的 に 協 力 して 開 催 にこぎつけた 日 常 の 活 動 の 合 間 を 縫 って この 研 修 の 企 画 準 備 を 進 めているボランティ アは 各 国 からの 参 加 者 がエルサルバドルの 一 村 一 品 の 推 進 状 況 に 刺 激 を 受 け また それぞれの 派 遣 先 の 国 での 取 組 を 相 互 に 共 有 することで 中 南 米 地 域 全 体 の 一 村 一 品 の 取 組 がさらに 前 進 する 機 会 となれば と 期 待 を 込 めている コロンビア ちょっと 気 になる 話 コロンビアはコーヒー 豆 の 生 産 量 世 界 第 4 位 輸 出 量 第 3 位 で 質 の 高 いコーヒー 豆 の 産 地 として 有 名 である コロン ビアコーヒー 生 産 者 連 合 会 という 生 産 者 50 万 人 を 抱 える 大 規 模 な 組 織 があり フアン バルデスというブランドを 世 界 60 カ 国 以 上 に 進 出 展 開 している そのコーヒー 大 国 コロンビアに 2014 年 から 米 国 スターバ ックス 社 が 進 出 する 同 社 のコロンビア 進 出 の 特 徴 として コーヒー 豆 はコロンビア 産 のものでコロンビアで 焙 煎 され 2
たもののみを 使 用 することとなっており これはブラジルなどでは 行 われてい ない 初 の 試 みであるという コロンビアにおいて スターバックス 社 が 生 き 残 っていけるのかどうか 非 常 に 興 味 深 く 今 後 の 動 向 が 気 になるところである 土 地 返 還 政 策 促 進 のための 土 地 情 報 システム 管 理 能 力 強 化 プロジェクト 制 度 設 計 セミナー 開 催! コロンビアでは 半 世 紀 以 上 に 及 ぶ 紛 争 の 中 で 武 装 勢 力 の 暴 力 により 大 量 の 国 内 避 難 民 が 発 生 すると 共 に 農 村 部 の 土 地 の 収 奪 放 棄 が 続 いてきた こ れに 対 し 被 害 者 土 地 返 還 法 (2011 年 6 月 成 立 )に 基 づいて これらの 土 地 を 本 来 の 所 有 者 に 返 還 しようという 取 組 みが コロンビア 政 府 により 開 始 さ れた JICA は この 土 地 返 還 政 策 を 安 全 確 実 に 実 行 し 国 内 避 難 民 の 生 活 再 建 への 支 援 をするべく 昨 年 7 月 に 上 記 プロジェクトを 開 始 した 2014 年 1 月 中 旬 に 専 門 家 によって 実 施 された 制 度 設 計 セミナー では CP 機 関 である 土 地 返 還 ユニットをはじめ 関 連 機 関 のシステムセキュリティ 技 術 者 を 対 象 に 土 地 返 還 申 請 登 録 システム その 他 の 情 報 ( 特 に 個 人 情 報 )を 外 部 からの 攻 撃 や 情 報 不 正 取 得 から 確 実 に 守 るため セキュリティ ポリシー 設 計 のための 技 術 移 転 が 行 われている 引 き 続 き セキュリティ ポリシーの 決 定 がなされ 継 続 的 な 技 術 者 の 能 力 強 化 が 行 われる 予 定 であり 今 後 の 土 地 返 還 政 策 の 推 進 が 期 待 されている ニカラグア ニカラグアのミラクルシードが FOODEX 2014 に! 2014 年 3 月 4 日 ~7 日 まで 幕 張 メッセ で 開 催 される FOODEX2014 で ニカラ グアのミラクルシード チア と カカ オリキュール が 紹 介 されます これは JICA 関 西 が 実 施 する 中 小 企 業 地 場 産 業 活 性 化 コース(2/17-3/15)で 来 日 する 研 修 員 が 出 展 を 試 みるもので 特 に チア (シソ 科 植 物 の 種 子 )はアメリカでミラクルシードとして 持 てはやされ ている 栄 養 価 の 高 い 食 品 のところ 日 本 の 市 場 でどのような 反 応 があるか 注 目 されるところです 研 修 員 が 所 属 する CAC Trading 社 は チア の 他 にも カ カオ や ヒカロ などの 特 産 物 を 扱 う 輸 出 業 者 のところ この FOODEX の 出 展 がニカラグア 産 品 の 日 本 向 け 輸 出 推 進 につながることが 期 待 されます 3
パラグアイ 日 本 企 業 関 係 者 を 招 聘 し パラグアイ 共 和 国 アスンシオン 市 にて ゴマ 国 際 セミナーを 開 催 2014 年 3 月 11 日 ( 火 ) パラグアイ 共 和 国 アスンシオン 市 において ゴマ 国 際 セミナーが 開 催 されます 同 セミナーでは 1ゴマの 生 産 改 善 2ゴマの 品 質 確 保 3パラグアイ 国 内 におけるゴマの 消 費 促 進 の3つのテーマについて 講 演 とパネルディスカッションが 行 われます 本 セミナーは JICA の 技 術 協 力 に より 実 施 中 の 小 規 模 ゴマ 栽 培 農 家 支 援 のための 優 良 種 子 生 産 強 化 プロジェク ト の 活 動 の 一 環 として 開 催 されるもので 同 プロジェクトに 専 門 家 を 派 遣 し ているメキシコ 政 府 関 係 者 同 プロジェクトの 実 施 機 関 であるアスンシオン 大 学 農 学 部 長 農 牧 大 臣 農 業 副 大 臣 などの 政 府 要 人 さらにパラグアイのゴマ 輸 出 組 合 であるCAPEXE(Cámara Paraguaya de Exportadores de Sésamo)など の 参 加 を 得 て 開 催 されます パラグアイ 産 ゴマの 主 要 輸 出 先 国 は 日 本 であり( 且 つ 日 本 の 主 要 ゴマ 輸 入 先 国 はパラグアイ) ゴマの 品 質 に 関 しては 日 本 の 消 費 者 ニーズをパラグアイ 側 は 十 分 把 握 しておく 必 要 があることから 本 セミナーではゴマの 輸 入 を 手 掛 け ている 日 本 の 商 社 関 係 者 を 招 聘 し 日 本 消 費 者 のゴマに 対 するニーズについて の 講 演 を 行 います また パラグアイはゴマの 生 産 輸 出 国 でありながら 自 国 民 は 健 康 食 でもあるゴマを 食 べる 習 慣 が 根 付 いていません 本 セミナーでは ゴマ 食 品 を 生 産 する 日 本 の 食 品 加 工 企 業 関 係 者 やメキシコ 専 門 家 を 招 聘 し ゴ マが 日 本 やメキシコでどのように 食 されているかについての 講 演 も 行 われる 予 定 で パラグアイ 国 内 でのゴマ 消 費 拡 大 のきっかけとなることが 期 待 されます ブラジル ブラジル 政 府 と 造 船 技 術 者 育 成 固 形 廃 棄 物 管 理 政 策 強 化 に 関 する 協 力 事 業 を 合 意 予 定 今 月 JICA はブラジル 政 府 からの 協 力 要 請 に 基 づき 以 下 2 事 業 の 実 施 合 意 文 書 に 署 名 を 行 い 協 力 を 開 始 します 4
事 業 名 : 造 船 業 及 びオフショア 開 発 人 材 育 成 プロジェクト 協 力 期 間 :2014 年 ~2018 年 2 月 (4 年 間 ) 協 力 対 象 機 関 : 開 発 商 工 省 全 国 工 業 職 業 訓 練 機 関 (SENAI) 協 力 内 容 :ペルナンブコ 州 バイーア 州 リオデジャネイロ 州 リオグランデ ドスール 州 において 造 船 技 術 者 の 育 成 を 同 地 に 進 出 している 日 系 造 船 企 業 と 連 携 して 行 う 事 業 名 : 固 形 廃 棄 物 リサイクルプロジェクト 協 力 期 間 :2014 年 ~2017 年 (3 年 間 ) 協 力 対 象 機 関 : 開 発 商 工 省 環 境 省 サンパウロ 州 市 協 力 内 容 :サンパウロ 州 における 固 形 廃 棄 物 のリバースロジスティックスの 導 入 支 援 連 邦 政 府 レベルでのリバースロジスティクス 政 策 構 築 支 援 ペルー チチカカ 湖 の 在 来 魚 種 を 解 明 する! 汽 船 などが 航 行 できる 湖 の 中 で 最 も 標 高 が 高 いことで 有 名 なチチカカ 湖 は 世 界 でも 数 少 ない 古 代 湖 としても 有 名 であり 固 有 の 生 物 種 ( 在 来 魚 種 )が 存 在 しています 近 年 では 生 物 多 様 性 への 関 心 の 高 まりから 在 来 魚 種 の 保 全 の 取 組 が 進 めら れていますが チチカカ 湖 においては 隣 接 するプーノ 市 からの 生 活 排 水 によ る 水 質 汚 染 が 在 来 魚 種 の 脅 威 となっています また 外 来 種 であるニジマスの 生 簀 養 殖 も 少 なからず 生 態 系 に 影 響 を 及 ぼしています したがって チチカカ 湖 の 生 態 系 保 全 が 必 要 なのですが カラチ と 呼 ば れる 在 来 魚 種 は 研 究 者 によって 種 数 の 見 解 が 様 々であり 保 全 の 前 提 となる 分 類 が 定 まっていません また ニジマス 養 殖 は 地 域 住 民 の 収 入 源 でもあるた め 飼 料 量 の 最 適 化 を 行 う 等 して 水 質 管 理 を 行 う 必 要 があります このような 状 況 の 中 JICA は 茨 城 大 学 京 都 大 学 愛 媛 大 学 長 崎 大 学 の 研 究 者 の 協 力 を 得 て 国 立 アルティプラーノ 大 学 に 対 して 遺 伝 子 分 析 等 に 基 づくカラチの 分 類 研 究 と 生 態 系 保 存 に 関 する 協 力 を 行 っています この 協 力 の 成 果 が 今 後 発 現 し 地 域 の 生 活 と 生 態 系 の 保 存 が 調 和 した 形 での 5
チチカカ 湖 の 管 理 が 行 われることが 期 待 されます ホンジュラス ホンジュラスの 治 安 対 策 に 日 米 がタッグを 組 む JICA と 米 国 国 際 開 発 庁 (USAID)が 共 同 支 援 日 本 からブラジル ブラジルからホンジュラス に 拡 大 する 日 本 の 交 番 システムに 倣 った 地 域 警 察 活 動 殺 人 発 生 率 が 世 界 最 悪 のレベルにある ホンジュラスにおいて JICA プロジェクトを 通 じた 地 域 警 察 活 動 が 住 民 の 信 頼 を 集 め 治 安 改 善 に 貢 献 している JICA ホンジュラス 高 橋 所 長 と USAID ホンジュラス Watson 所 長 おまわりさん と 地 域 住 民 間 の 信 頼 の 醸 成 がポイント 当 国 で 同 じく 治 安 改 善 に 支 援 を 行 う 米 国 国 際 開 発 庁 (USAID) 2013 年 11 月 末 USAID のプロジェクト 地 域 で 働 く 警 官 に 対 し JICA プロジェクトが 育 てた 指 導 警 官 が 研 修 講 師 になり 地 域 警 察 活 動 を 国 内 に 広 く 普 及 することとして JICA USAID 所 長 間 で 連 携 文 書 を 署 名 交 換 した 指 導 警 官 による 講 義 に 合 わせ JICA プロジェクトサイトで 住 民 との 対 話 などの 実 地 研 修 も 行 い 研 修 後 の 地 域 警 察 活 動 の 円 滑 な 実 践 を 狙 っている この 日 米 +ホンジュ ラス 連 携 によって まずは 2014 年 3 月 末 までに 250 名 の 警 官 に 研 修 を 行 う 予 定 メキシコ 日 墨 パートナーシッププログラム(JMPP)10 周 年 記 念 フォーラムの 開 催 (2 月 10 日 ~11 日 墨 外 務 省 講 堂 ) 2003 年 フォックス 大 統 領 来 日 の 機 会 に 日 本 とメキシコは 新 時 代 に 向 けた 戦 略 的 パートナーシップ を 構 築 していくことに 合 意 し 中 南 米 諸 国 に 対 する 南 南 協 力 を 推 進 する 枠 組 みとして 日 墨 パートナーシッププログラム(JMPP) が 締 結 されました 同 プログラムは 昨 年 10 月 に 10 周 年 を 迎 えたため メキシコ 国 際 開 発 協 力 庁 (AMEXCID)との 共 催 により 記 念 フォーラムを 開 催 します 本 フォーラムでは 1 日 墨 有 識 者 によるポスト 2015 年 開 発 目 標 (ポスト MDGs) 効 果 的 な 開 発 協 力 のためのグローバルパートナーシップ 南 南 協 力 に 関 する 基 調 講 演 2JMPP10 年 間 のレビュー 記 念 ビデオの 上 映 3 メ 側 実 施 機 関 中 南 米 諸 国 援 助 関 連 機 関 (アルゼンチン ブラジル チリ) 第 三 国 ドナー(スペイン ドイツ UNDP)の 参 加 によるラ 米 における 南 南 協 力 の 展 望 に 係 るパネルディスカッション 等 を 実 施 予 定 です 6
7 以 上