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自 然 災 害 による 被 災 者 の 債 務 整 理 に 関 するガイドライン はじめに 我 が 国 に 未 曾 有 の 被 害 をもたらした 東 日 本 大 震 災 以 降 も 地 震 や 暴 風 豪 雨 等 に よる 様 々な 自 然 災 害 が 発 生 している 将 来 的 にも このような 自 然 災 害 の 影 響 によっ て 住 宅 ローン 等 を 借 りている 個 人 や 事 業 性 ローン 等 を 借 りている 個 人 事 業 主 が こ れらの 既 往 債 務 の 負 担 を 抱 えたままでは 再 スタートに 向 けて 困 難 に 直 面 する 等 の 問 題 が 起 きることが 考 えられる かかる 債 務 者 への 適 切 な 対 応 は 自 然 災 害 からの 着 実 な 復 興 のために 極 めて 重 要 な 課 題 であり 東 日 本 大 震 災 に 関 して 策 定 された 個 人 債 務 者 の 私 的 整 理 に 関 す るガイドライン に 係 る 対 応 を 通 じて 得 られた 経 験 等 も 踏 まえ 新 たな 債 務 整 理 の 枠 組 みが 望 まれている このような 状 況 の 中 金 融 機 関 等 が 個 人 である 債 務 者 に 対 して 破 産 手 続 等 の 法 的 倒 産 手 続 によらず 特 定 調 停 手 続 を 活 用 した 債 務 整 理 により 債 務 免 除 を 行 うこ とによって 債 務 者 の 自 助 努 力 による 生 活 や 事 業 の 再 建 を 支 援 するため 債 務 整 理 を 行 う 場 合 の 指 針 となるガイドラインを 取 りまとめることを 目 標 として 本 年 9 月 自 然 災 害 による 被 災 者 の 債 務 整 理 に 関 するガイドライン 研 究 会 が 発 足 した この 自 然 災 害 による 被 災 者 の 債 務 整 理 に 関 するガイドライン は 本 研 究 会 にお ける 金 融 機 関 等 団 体 の 関 係 者 等 や 学 識 経 験 者 らの 議 論 を 踏 まえ 自 然 災 害 により 被 災 した 個 人 債 務 者 の 債 務 整 理 に 関 する 金 融 機 関 等 関 係 団 体 の 自 主 的 自 律 的 な 準 則 として 策 定 公 表 するものである 1. 目 的 本 ガイドラインは 本 研 究 会 の 設 置 ( 本 年 9 月 2 日 ) 後 に 災 害 救 助 法 ( 昭 和 22 年 法 律 第 118 号 )の 適 用 を 受 けた 自 然 災 害 ( 以 下 特 段 の 断 りがない 限 り 災 害 とい う )の 影 響 を 受 けたことによって 住 宅 ローン 住 宅 のリフォームローンや 事 業 性 ロ ーン 等 の 既 往 債 務 を 弁 済 できなくなった 個 人 の 債 務 者 であって 破 産 手 続 等 の 法 的 倒 産 手 続 の 要 件 に 該 当 することになった 債 務 者 について このような 法 的 倒 産 手 続 によらずに 債 権 者 ( 主 として 金 融 債 務 に 係 る 債 権 者 )と 債 務 者 の 合 意 に 基 づき 債 務 の 全 部 又 は 一 部 を 減 免 すること 等 を 内 容 とする 債 務 整 理 を 公 正 かつ 迅 速 に 行 うた めの 準 則 を 定 めることにより 債 務 者 の 債 務 整 理 を 円 滑 に 進 め もって 債 務 者 の 自 助 努 力 による 生 活 や 事 業 の 再 建 を 支 援 し ひいては 被 災 地 の 復 興 再 活 性 化 に 資 す ることを 目 的 とする 1

2. 債 務 整 理 の 準 則 (1) 本 ガイドラインは 前 項 の 債 務 整 理 を 公 正 かつ 迅 速 に 行 うための 準 則 であり 金 融 機 関 等 団 体 日 本 弁 護 士 連 合 会 商 工 団 体 等 の 関 係 者 等 が 中 立 公 平 な 学 識 経 験 者 などとともに 協 議 を 重 ねて 策 定 したものであって 法 的 拘 束 力 はないも のの 金 融 機 関 等 である 対 象 債 権 者 債 務 者 並 びにその 他 の 利 害 関 係 人 によっ て 自 発 的 に 尊 重 され 遵 守 されることが 期 待 されている (2) 対 象 債 権 者 ( 特 定 調 停 手 続 により 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 が 成 立 し たとすれば それにより 権 利 を 変 更 されることが 予 定 されている 債 権 者 として 第 3 項 (2)に 定 める 者 をいう 以 下 同 じ )は この 準 則 による 債 務 整 理 に 誠 実 に 協 力 する (3) 対 象 債 権 者 と 債 務 者 は 債 務 整 理 の 過 程 において 共 有 した 情 報 について 相 互 に 守 秘 義 務 を 負 う (4) 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 は 公 正 衡 平 を 旨 とし 透 明 性 を 尊 重 する 3. 対 象 となり 得 る 債 務 者 及 び 債 権 者 (1) 次 のすべての 要 件 を 備 える 個 人 である 債 務 者 は 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 申 し 出 ることができる 1 住 居 勤 務 先 等 の 生 活 基 盤 や 事 業 所 事 業 設 備 取 引 先 等 の 事 業 基 盤 など が 災 害 の 影 響 を 受 けたことによって 住 宅 ローン 住 宅 のリフォームローンや 事 業 性 ローンその 他 の 既 往 債 務 を 弁 済 することができないこと 又 は 近 い 将 来 において 既 往 債 務 を 弁 済 することができないことが 確 実 と 見 込 まれること 2 弁 済 について 誠 実 であり その 財 産 状 況 ( 負 債 の 状 況 を 含 む )を 対 象 債 権 者 に 対 して 適 正 に 開 示 していること 3 災 害 が 発 生 する 以 前 に 対 象 債 権 者 に 対 して 負 っている 債 務 について 期 限 の 利 益 喪 失 事 由 に 該 当 する 行 為 がなかったこと ただし 当 該 対 象 債 権 者 の 同 意 がある 場 合 はこの 限 りでない 4 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 行 った 場 合 に 破 産 手 続 や 民 事 再 生 手 続 と 同 等 額 以 上 の 回 収 を 得 られる 見 込 みがあるなど 対 象 債 権 者 にとっても 経 済 的 な 合 理 性 が 期 待 できること 5 債 務 者 が 事 業 の 再 建 継 続 を 図 ろうとする 事 業 者 の 場 合 は その 事 業 に 事 業 価 値 があり 対 象 債 権 者 の 支 援 により 再 建 の 可 能 性 があること 6 反 社 会 的 勢 力 ではなく そのおそれもないこと 7 破 産 法 ( 平 成 16 年 法 律 第 75 号 ) 第 252 条 第 1 項 ( 第 10 号 を 除 く )に 規 定 する 免 責 不 許 可 事 由 がないこと (2) 対 象 債 権 者 の 範 囲 は 金 融 機 関 等 ( 銀 行 信 用 金 庫 信 用 組 合 労 働 金 庫 農 2

業 協 同 組 合 漁 業 協 同 組 合 政 府 系 金 融 機 関 貸 金 業 者 リース 会 社 クレジッ ト 会 社 及 び 債 権 回 収 会 社 並 びに 信 用 保 証 協 会 農 業 信 用 基 金 協 会 等 及 びその 他 の 保 証 会 社 ( 以 下 保 証 会 社 等 という ))とする ただし 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 行 う 上 で 必 要 なときは その 他 の 債 権 者 を 含 むこととする (3) 対 象 債 権 者 は 対 象 債 務 者 に 対 して 保 証 付 き 貸 付 を 行 っている 場 合 代 位 弁 済 受 領 前 においては 保 証 会 社 等 に 対 する 適 宜 の 情 報 提 供 その 他 本 ガイドライ ンに 基 づく 債 務 整 理 の 円 滑 な 実 施 のために 必 要 な 措 置 を 講 ずるよう 努 めるもの とする 4. 登 録 支 援 専 門 家 の 登 録 (1) 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 的 確 かつ 円 滑 に 実 施 するために 次 に 掲 げ る 各 団 体 は 債 務 者 及 び 債 権 者 のいずれにも 利 害 関 係 を 有 しない 中 立 かつ 公 正 な 立 場 で 本 ガイドラインに 基 づく 手 続 を 支 援 する 者 として 弁 護 士 公 認 会 計 士 税 理 士 及 び 不 動 産 鑑 定 士 の 専 門 家 ( 以 下 専 門 家 という )の 登 録 を 行 うこ ととする 1 日 本 弁 護 士 連 合 会 及 び 弁 護 士 法 ( 昭 和 24 年 法 律 第 205 号 ) 第 31 条 に 規 定 する 弁 護 士 会 2 日 本 公 認 会 計 士 協 会 及 び 各 地 域 会 3 日 本 税 理 士 会 連 合 会 及 び 各 税 理 士 会 4 公 益 社 団 法 人 日 本 不 動 産 鑑 定 士 協 会 連 合 会 及 び 各 不 動 産 鑑 定 士 協 会 (2) 本 項 (1)の 登 録 を 受 けた 専 門 家 ( 以 下 登 録 支 援 専 門 家 という )は 以 下 の 業 務 を 行 う ただし 第 8 項 (1)の 調 停 条 項 案 ( 調 停 条 項 案 と 関 連 して 作 成 される 資 料 も 含 む 以 下 同 じ )が 債 務 の 減 免 を 要 請 する 内 容 を 含 む 場 合 における 以 下 の4から6までの 業 務 は 弁 護 士 法 第 8 条 の 登 録 を 有 する 登 録 支 援 専 門 家 であ る 場 合 に 限 り 行 うことができるものとする 1 第 6 項 (1)の 債 務 整 理 の 申 出 の 支 援 2 第 6 項 (2)の 債 務 整 理 の 申 出 に 必 要 な 書 類 の 作 成 及 び 提 出 の 支 援 3 第 8 項 (1)の 調 停 条 項 案 の 作 成 の 支 援 4 第 8 項 (1)の 調 停 条 項 案 の 作 成 に 係 る 利 害 関 係 者 間 の 総 合 調 整 の 支 援 5 第 8 項 (1)の 調 停 条 項 案 の 対 象 債 権 者 への 提 出 及 び 同 項 (7)の 調 停 条 項 案 の 対 象 債 権 者 への 説 明 等 の 支 援 6 第 9 項 (1)の 申 立 てに 係 る 必 要 書 類 の 作 成 及 び 特 定 調 停 の 申 立 て 後 当 該 特 定 調 停 手 続 の 終 了 までの 手 続 実 施 の 支 援 (3) 本 項 (1)に 規 定 する 各 団 体 は 登 録 支 援 専 門 家 に 係 る 登 録 申 請 を 受 理 した 場 合 業 務 の 経 験 年 数 その 他 の 基 準 に 照 らしてこれを 審 査 した 上 で 登 録 を 行 うこと 3

とし 登 録 を 行 った 者 について 以 下 に 掲 げる 事 項 を 記 載 した 支 援 専 門 家 登 録 簿 を 作 成 し 公 衆 の 縦 覧 に 供 するものとする 1 氏 名 ( 法 人 所 属 であっても 個 人 名 により 登 録 する ) 2 事 務 所 又 は 営 業 所 の 名 称 及 び 所 在 地 並 びに 連 絡 先 (4) 本 項 (1)に 規 定 する 各 団 体 は 本 項 (3)に 規 定 する 支 援 専 門 家 登 録 簿 を 作 成 し たときは それぞれ 日 本 弁 護 士 連 合 会 日 本 公 認 会 計 士 協 会 日 本 税 理 士 会 連 合 会 又 は 公 益 社 団 法 人 日 本 不 動 産 鑑 定 士 協 会 連 合 会 を 通 じて 一 般 社 団 法 人 全 国 銀 行 協 会 ( 以 下 全 銀 協 という )に 送 付 する また 支 援 専 門 家 登 録 簿 の 内 容 に 変 更 があったときも 同 様 とする 5. 登 録 支 援 専 門 家 の 委 嘱 (1) 第 6 項 (1)に 基 づく 債 務 整 理 の 申 出 を 行 おうとする 債 務 者 ( 以 下 対 象 債 務 者 と いう )は 対 象 債 権 者 のうち 当 該 対 象 債 務 者 に 対 して 有 する 債 権 ( 本 ガイドラ インに 基 づく 債 務 整 理 の 対 象 にしようとするものに 限 る )の 元 金 総 額 が 最 大 の 者 ( 以 下 主 たる 債 権 者 という )に 対 して 本 ガイドラインに 基 づく 手 続 に 着 手 す ることを 申 し 出 ることとし 当 該 主 たる 債 権 者 は 当 該 手 続 着 手 の 申 出 を 受 け 付 けてから 10 営 業 日 以 内 に 本 ガイドラインに 基 づく 手 続 に 着 手 することへの 同 意 又 は 不 同 意 の 意 思 表 示 を 書 面 により 行 うこととする この 場 合 主 たる 債 権 者 は 当 該 対 象 債 務 者 が 第 3 項 (1)に 規 定 する 要 件 のいずれかに 該 当 しないことが 明 白 である 場 合 を 除 いて 当 該 申 出 への 不 同 意 を 表 明 してはならず 不 同 意 を 表 明 する 場 合 にはその 理 由 を 当 該 書 面 に 明 記 しなければならない (2) 本 項 (1)の 同 意 書 面 を 受 領 した 対 象 債 務 者 は 前 項 (1)に 規 定 する 各 団 体 を 通 じ て 全 銀 協 に 対 し 当 該 書 面 を 添 付 して 登 録 支 援 専 門 家 を 委 嘱 することを 依 頼 する 当 該 各 団 体 は 登 録 支 援 専 門 家 の 中 から 対 象 債 務 者 及 び 対 象 債 権 者 のいずれにも 利 害 関 係 を 有 しない 適 当 な 者 を 全 銀 協 に 推 薦 し 全 銀 協 は 当 該 推 薦 を 踏 まえて 速 やかに 登 録 支 援 専 門 家 の 委 嘱 を 行 う (3) 本 項 (2)により 委 嘱 を 受 けた 登 録 支 援 専 門 家 は 委 嘱 を 受 けた 日 から3 営 業 日 以 内 に 委 嘱 の 事 実 を 証 する 書 面 を 添 付 して 委 嘱 を 受 けた 旨 を 対 象 債 務 者 に 通 知 する (4) 対 象 債 務 者 及 び 対 象 債 権 者 は 登 録 支 援 専 門 家 による 前 項 (2)に 規 定 する 業 務 の 遂 行 について 正 当 な 理 由 なく 業 務 が 遅 滞 する 場 合 その 他 業 務 遂 行 に 当 た り 不 適 切 な 事 由 が 認 められる 場 合 に 限 り 前 項 (1)に 規 定 する 各 団 体 を 通 じて 全 銀 協 に 対 し 当 該 登 録 支 援 専 門 家 以 外 の 登 録 支 援 専 門 家 の 再 委 嘱 を 求 める ことができる この 場 合 の 手 続 は 本 項 (2) 及 び(3)に 準 ずるものとする (5) 対 象 債 務 者 又 は 対 象 債 権 者 は 本 項 (2)により 委 嘱 された 登 録 支 援 専 門 家 ( 本 4

項 (4)により 再 委 嘱 された 登 録 支 援 専 門 家 を 含 む 以 下 同 じ )と 協 議 の 上 前 項 (1)に 規 定 する 各 団 体 を 通 じて 全 銀 協 に 対 し 当 該 登 録 支 援 専 門 家 に 加 えて 異 なる 専 門 家 を 登 録 支 援 専 門 家 として 委 嘱 するよう 求 めることができる この 場 合 の 手 続 は 本 項 (2) 及 び(3)に 準 ずるものとする 6. 債 務 整 理 の 開 始 等 (1) 第 5 項 (1)の 同 意 書 面 を 受 領 した 対 象 債 務 者 は 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 書 面 により 同 一 の 日 に 申 し 出 る なお 当 該 書 面 には 第 5 項 (3)により 取 得 した 登 録 支 援 専 門 家 の 委 嘱 の 事 実 を 証 する 書 面 を 添 付 することとする (2) 対 象 債 務 者 は 本 項 (1)の 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 の 申 出 と 同 時 に 又 は 申 出 後 直 ちに 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して 財 産 目 録 債 権 者 一 覧 表 その 他 申 出 に 必 要 な 書 類 ( 以 下 必 要 書 類 という )を 提 出 する なお 対 象 債 務 者 は 本 項 (1)の 申 出 及 び 必 要 書 類 の 提 出 を 登 録 支 援 専 門 家 を 経 由 して 行 うことがで き この 場 合 登 録 支 援 専 門 家 は 第 5 項 (3)の 通 知 後 速 やかに 当 該 申 出 及 び 必 要 書 類 の 提 出 を 行 うこととする (3) 本 項 (1)の 申 出 があった 時 点 から 第 7 項 に 定 める 一 時 停 止 の 期 間 が 開 始 する ものとする (4) 本 項 (1)の 申 出 を 受 けた 対 象 債 権 者 は 次 のいずれかに 該 当 する 場 合 に 限 り 事 前 に 登 録 支 援 専 門 家 と 協 議 の 上 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 に 異 議 を 述 べることができる 当 該 異 議 は 対 象 債 務 者 登 録 支 援 専 門 家 及 び 当 該 対 象 債 権 者 以 外 の 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して 異 議 の 理 由 を 明 記 した 書 面 を 同 時 に 発 送 して 行 うものとする なお 対 象 債 権 者 が 異 議 を 述 べなかった 場 合 でも 当 該 対 象 債 権 者 は 調 停 条 項 案 に 同 意 することを 義 務 付 けられるものではない 1 対 象 債 務 者 が 第 3 項 (1)の 要 件 を 満 たさないことが 明 らかであると 認 められる 場 合 2 対 象 債 務 者 が 第 7 項 (1)1 又 は2に 違 反 したことが 判 明 した 場 合 3 必 要 書 類 に 明 らかな 不 備 があるにもかかわらず 相 当 な 期 間 内 に 補 正 されな い 場 合 (ただし 申 出 の 翌 日 から 起 算 して 45 日 を 経 過 した 場 合 にはこの 限 り でない ) (5) 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 は 次 に 掲 げる 日 のいずれか 最 も 早 い 日 に 終 了 するものとする 1 本 項 (1)の 申 出 があった 日 から6か 月 を 経 過 した 日 ( 対 象 債 務 者 が 全 ての 対 象 債 権 者 の 同 意 を 得 て 別 途 の 日 を 定 めた 場 合 には 当 該 同 意 により 定 められ た 日 (この 場 合 対 象 債 務 者 は 全 ての 対 象 債 権 者 及 び 登 録 支 援 専 門 家 に 対 し 5

て 変 更 後 の 債 務 整 理 の 終 了 日 を 書 面 により 通 知 する ) また 第 9 項 (1)に 規 定 する 特 定 調 停 の 申 立 てが 行 われた 後 は 当 該 特 定 調 停 手 続 が 終 了 した 日 ) 2 対 象 債 務 者 が 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 取 り 下 げる 旨 の 書 面 を 全 て の 対 象 債 権 者 に 発 送 した 日 3 対 象 債 権 者 による 本 項 (4)に 規 定 する 異 議 を 述 べた 書 面 が 対 象 債 務 者 登 録 支 援 専 門 家 及 び 他 の 全 ての 対 象 債 権 者 に 到 達 した 日 4 対 象 債 務 者 が 第 8 項 (9)に 規 定 する 債 務 整 理 の 不 成 立 についての 書 面 を 全 て の 対 象 債 権 者 に 発 送 した 日 7. 一 時 停 止 (1) 一 時 停 止 の 期 間 中 においては 全 ての 対 象 債 権 者 と 対 象 債 務 者 は 次 の 行 為 などを 差 し 控 えることとする なお 前 項 (1)の 申 出 により 一 時 停 止 が 開 始 したこと をもって 銀 行 取 引 約 定 書 等 において 定 める 期 限 の 利 益 喪 失 事 由 として 扱 わな いものとする 1 対 象 債 務 者 は 通 常 の 生 活 又 は 事 業 過 程 によるもののほか 全 ての 対 象 債 権 者 が 同 意 した 場 合 を 除 き その 資 産 を 処 分 してはならず 新 債 務 を 負 担 して はならない ただし 対 象 債 権 者 は 合 理 的 な 理 由 なく 不 同 意 とすることはでき ないものとする 2 対 象 債 務 者 は 一 部 の 対 象 債 権 者 に 対 する 弁 済 ( 代 物 弁 済 を 含 む 以 下 同 じ )や 相 殺 など 債 務 消 滅 に 関 する 行 為 の 他 物 的 人 的 担 保 の 供 与 などを 行 っ てはならない 3 対 象 債 権 者 は 一 時 停 止 が 開 始 した 日 における 与 信 残 高 を 維 持 し 他 の 対 象 債 権 者 との 関 係 における 対 象 債 務 者 に 対 する 相 対 的 地 位 を 改 善 してはな らず 弁 済 を 受 け 相 殺 権 を 行 使 するなどの 債 務 消 滅 に 関 する 行 為 をなし 追 加 の 物 的 人 的 担 保 の 供 与 を 求 め 担 保 権 を 実 行 し 強 制 執 行 や 仮 差 押 え 仮 処 分 や 法 的 倒 産 手 続 開 始 の 申 立 てをしてはならない ただし 保 証 会 社 等 に よる 保 証 付 貸 付 けの 場 合 対 象 債 権 者 が 当 該 保 証 会 社 から 代 位 弁 済 を 受 け ることは 妨 げられないが この 場 合 当 該 保 証 会 社 等 は 本 項 の 規 定 を 遵 守 す るものとする (2) 一 時 停 止 の 期 間 は 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 が 終 了 した 日 までとする (3) 一 時 停 止 の 期 間 中 の 追 加 融 資 は 全 ての 対 象 債 権 者 の 同 意 により 定 めた 金 額 の 範 囲 内 で その 定 めた 方 法 により 必 要 に 応 じて 行 うものとし 追 加 融 資 に よる 債 権 は 対 象 債 権 者 が 有 する 債 権 に 優 先 して 随 時 弁 済 される 6

8. 調 停 条 項 案 の 作 成 及 び 提 出 (1) 対 象 債 務 者 は 第 6 項 (1)の 申 出 から3か 月 以 内 (ただし 本 項 (2)2に 定 める 調 停 条 項 案 とする 場 合 には4か 月 以 内 )に 調 停 条 項 案 を 作 成 の 上 登 録 支 援 専 門 家 を 経 由 して 全 ての 対 象 債 権 者 に 提 出 する ただし 対 象 債 務 者 は 必 要 があるときは 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して 調 停 条 項 案 の 提 出 期 限 の 延 長 が 必 要 である 理 由 を 明 記 して 通 知 を 行 うことにより 調 停 条 項 案 の 提 出 期 限 を 3か 月 を 超 えない 範 囲 内 で 延 長 することができる (2) 調 停 条 項 案 は 以 下 の 内 容 を 含 むものでなければならない 1 対 象 債 務 者 が 非 事 業 者 ( 住 宅 ローン 等 の 債 務 者 ) 又 は 本 項 (2)2に 該 当 しな い 個 人 事 業 主 である 場 合 イ 調 停 条 項 案 については 以 下 の 事 項 を 含 む 内 容 を 記 載 することを 原 則 とす る a 債 務 の 弁 済 ができなくなった 理 由 ( 災 害 による 影 響 の 内 容 を 含 む ) b 財 産 の 状 況 ( 財 産 の 評 定 は 対 象 債 務 者 の 自 己 申 告 による 財 産 につい て 原 則 として 財 産 を 処 分 するものとして 行 う ) c 債 務 弁 済 計 画 ( 原 則 5 年 以 内 ) d 資 産 の 換 価 処 分 の 方 針 e 対 象 債 権 者 に 対 して 債 務 の 減 免 期 限 の 猶 予 その 他 の 権 利 変 更 を 要 請 する 場 合 はその 内 容 ロ 将 来 において 継 続 的 に 又 は 反 復 して 収 入 を 得 る 見 込 みがある 対 象 債 務 者 が 対 象 債 権 者 に 対 して 分 割 払 いの 方 法 による 期 限 の 猶 予 とともに 債 務 の 減 免 を 要 請 する 場 合 には 対 象 債 権 者 に 対 する 調 停 条 項 に 基 づく 弁 済 の 総 額 は 対 象 債 務 者 の 収 入 資 産 等 を 考 慮 した 生 活 実 態 等 を 踏 まえた 弁 済 能 力 により 定 めるものとし また 破 産 手 続 による 回 収 の 見 込 みと 同 等 以 上 の 回 収 を 得 られる 見 込 みがあるなど 対 象 債 権 者 にとって 経 済 的 な 合 理 性 が 期 待 できる 内 容 としなければならない ハ 本 項 (2)1ロに 該 当 しない 対 象 債 務 者 が 対 象 債 権 者 に 対 して 債 務 の 減 免 を 要 請 する 場 合 には 当 該 対 象 債 務 者 が 第 6 項 (1)による 申 出 の 時 点 におい て 保 有 する 全 ての 資 産 ( 破 産 法 第 34 条 第 3 項 その 他 の 法 令 により 破 産 財 団 に 属 しないとされる 財 産 (いわゆる 自 由 財 産 ) 及 び 同 条 第 4 項 に 基 づく 自 由 財 産 の 拡 張 に 係 る 裁 判 所 の 実 務 運 用 に 従 い 通 常 自 由 財 産 とされる 財 産 を 除 く )を 処 分 換 価 して( 処 分 換 価 の 代 わりに 公 正 な 価 額 に 相 当 する 額 を 弁 済 する 場 合 を 含 む ) 当 該 処 分 換 価 により 得 られた 金 銭 をも って 担 保 権 者 その 他 の 優 先 権 を 有 する 債 権 者 に 対 する 優 先 弁 済 の 後 に 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して それぞれの 債 権 の 額 の 割 合 に 応 じて 弁 済 を 行 7

い その 余 の 債 務 について 免 除 を 受 ける 内 容 とするものとする(ただし 債 権 額 20 万 円 以 上 (ただし この 金 額 は その 変 更 後 に 対 象 債 権 者 となる 全 て の 債 権 者 の 合 意 により 変 更 することができる )の 全 ての 債 権 者 を 対 象 債 権 者 とする 場 合 に 限 る ) なお 本 項 (2)1ロにかかわらず 将 来 において 継 続 的 に 又 は 反 復 して 収 入 を 得 る 見 込 みのある 対 象 債 務 者 が 同 様 の 内 容 と することは 妨 げられない 2 対 象 債 務 者 が 事 業 から 生 ずる 将 来 の 収 益 による 弁 済 により 事 業 の 再 建 継 続 を 図 ろうとする 個 人 事 業 主 である 場 合 イ 調 停 条 項 案 については 本 項 (2)1イに 定 める 各 事 項 に 加 え 対 象 債 務 者 の 自 助 努 力 が 十 分 に 反 映 され かつ 以 下 の 内 容 を 記 載 した 事 業 計 画 を 含 め ることを 原 則 とする a 事 業 見 通 し( 売 上 原 価 経 費 ) b 収 支 計 画 c 災 害 発 生 以 前 においても 既 に 事 業 利 益 が 赤 字 であったときは 赤 字 の 原 因 とその 解 消 の 方 策 を 記 載 するとともに 第 9 項 (1)の 申 立 てによる 特 定 調 停 成 立 日 の 属 する 年 の 翌 年 から 概 ね5 年 以 内 を 目 途 に 黒 字 に 転 換 する ことを 内 容 とする ただし これを 超 える 合 理 的 な 期 間 とすることを 妨 げな い ロ 破 産 手 続 による 回 収 の 見 込 みと 同 等 以 上 の 回 収 を 得 られる 見 込 みがある など 対 象 債 権 者 にとって 経 済 的 な 合 理 性 が 期 待 できることを 内 容 とする (3) 対 象 債 権 者 に 対 して 債 務 の 減 免 を 要 請 する 場 合 には 対 象 債 務 者 が 対 象 債 権 者 に 対 して 次 の1 及 び2に 定 める 事 項 を 約 することを 調 停 条 項 案 の 内 容 とす る 1 調 停 条 項 案 作 成 日 現 在 において 財 産 目 録 に 記 載 の 財 産 以 外 に 時 価 20 万 円 以 上 の 資 産 又 は 債 権 者 一 覧 表 にない 負 債 を 有 していないことを 誓 約 する こと 2 第 9 項 (1)の 申 立 てによる 特 定 調 停 手 続 の 中 で 確 定 した 調 停 条 項 に 従 った 弁 済 期 間 中 に 第 3 項 に 定 める 要 件 (ただし 同 項 (1)4 及 び5を 除 く )のいずれ かを 充 足 しないことが 判 明 した 場 合 又 は 本 項 (3)1の 誓 約 に 反 する 事 実 が 判 明 した 場 合 は 債 務 者 の 責 めに 帰 することができない 事 由 が 認 められる 場 合 を 除 き 債 務 免 除 や 期 限 の 猶 予 の 合 意 にかかわらず 債 務 額 全 額 を 直 ちに 支 払 うことに 予 め 同 意 すること (4) 調 停 条 項 案 における 権 利 関 係 の 調 整 は 債 権 者 間 で 平 等 でなければならない ただし 債 権 者 の 間 に 差 を 設 けても 衡 平 を 害 しない 場 合 は この 限 りでない (5) 対 象 債 務 者 の 対 象 債 権 者 に 対 する 債 務 を 主 たる 債 務 とする 保 証 債 務 がある 場 8

合 主 たる 債 務 者 が 通 常 想 定 される 範 囲 を 超 えた 災 害 の 影 響 により 主 たる 債 務 を 弁 済 できないことを 踏 まえて 以 下 の 事 情 等 を 考 慮 して 保 証 履 行 を 求 めるこ とが 相 当 と 認 められる 場 合 を 除 き 保 証 人 (ただし 個 人 に 限 る 以 下 同 じ )に 対 する 保 証 履 行 は 求 めないこととする 1 保 証 契 約 を 締 結 するに 至 った 経 緯 主 たる 債 務 者 と 保 証 人 の 関 係 保 証 に よる 利 益 利 得 を 得 たか 否 か 等 を 考 慮 した 保 証 人 の 責 任 の 度 合 い 2 保 証 人 の 収 入 資 産 災 害 による 影 響 の 有 無 等 を 考 慮 した 保 証 人 の 生 活 実 態 なお 保 証 人 に 対 して 保 証 履 行 を 求 めることが 相 当 と 認 められる 場 合 には 当 該 保 証 人 についても 主 たる 債 務 者 とともに 調 停 条 項 案 を 作 成 し 合 理 的 な 範 囲 で 弁 済 の 負 担 を 定 めるものとする (6) 対 象 債 務 者 は 登 録 支 援 専 門 家 の 支 援 を 受 けて 本 項 (1)の 調 停 条 項 案 の 提 出 前 に 対 象 債 権 者 等 との 事 前 協 議 を 行 い 対 象 債 権 者 から 調 停 条 項 案 への 理 解 を 得 るよう 努 めることとする (7) 対 象 債 務 者 は 本 項 (1)の 調 停 条 項 案 の 提 出 後 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して 調 停 条 項 案 の 説 明 質 疑 応 答 及 び 意 見 交 換 ( 以 下 調 停 条 項 案 の 説 明 等 とい う )を 同 日 中 に 行 う なお 調 停 条 項 案 の 説 明 等 は 書 面 の 交 付 により 行 うことが でき(ただし 対 象 債 権 者 の 同 意 がある 場 合 に 限 る ) 債 権 者 説 明 会 を 開 催 して 行 うことも 妨 げない また 対 象 債 務 者 は 必 要 に 応 じて 登 録 支 援 専 門 家 に 調 停 条 項 案 の 説 明 等 の 支 援 を 求 めることができる (8) 対 象 債 権 者 は 本 項 (7)の 調 停 条 項 案 の 説 明 等 がなされた 日 から1か 月 以 内 に (ただし 必 要 があるときは 対 象 債 務 者 及 び 全 ての 対 象 債 権 者 の 合 意 により この 期 間 を 変 更 することができる ) 対 象 債 務 者 及 び 登 録 支 援 専 門 家 に 対 して 調 停 条 項 案 にかかる 同 意 あるいは 同 意 の 見 込 みの 旨 又 は 不 同 意 の 旨 を 書 面 に より 回 答 することとし 登 録 支 援 専 門 家 はその 結 果 をとりまとめ 速 やかに 全 対 象 債 権 者 に 通 知 することとする (9) 調 停 条 項 案 に 対 して 本 項 (8)に 定 める 期 間 内 に 対 象 債 権 者 の 全 ての 同 意 又 は 同 意 の 見 込 みが 得 られず かつ 調 停 条 項 案 の 変 更 など 適 宜 の 措 置 を 協 議 し ても 合 理 的 な 期 間 内 に 同 意 又 は 同 意 の 見 込 みが 得 られないときは 本 ガイドラ インに 基 づく 債 務 整 理 は 不 成 立 となる この 場 合 対 象 債 務 者 は 登 録 支 援 専 門 家 を 経 由 して 全 ての 対 象 債 権 者 に 対 して 債 務 整 理 の 不 成 立 について 書 面 で 通 知 する 9. 特 定 調 停 の 申 立 て (1) 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 に 当 たっては 特 定 調 停 手 続 を 利 用 することと 9

し 全 ての 対 象 債 権 者 から 第 8 項 (8)の 同 意 あるいは 同 意 の 見 込 みを 得 た 対 象 債 務 者 は 簡 易 裁 判 所 に 対 し 特 定 債 務 等 の 調 整 の 促 進 のための 特 定 調 停 に 関 する 法 律 ( 平 成 11 年 法 律 第 158 号 ) 第 3 条 第 1 項 に 基 づき 特 定 債 務 等 の 調 整 に 係 る 調 停 の 申 立 てを 行 うこととする (2) 本 項 (1)の 申 立 てによる 特 定 調 停 手 続 が 終 了 した 場 合 対 象 債 務 者 は 裁 判 所 から 調 停 成 立 調 書 その 他 特 定 調 停 手 続 が 終 了 したことを 証 する 書 面 を 入 手 する とともに 登 録 支 援 専 門 家 に 対 して 当 該 特 定 調 停 手 続 が 終 了 したことを 証 する 書 面 の 写 しを 付 して 速 やかにその 結 果 を 通 知 することとする 10.その 他 (1) 対 象 債 権 者 対 象 債 務 者 及 び 登 録 支 援 専 門 家 は 調 停 条 項 案 の 作 成 に 当 た っては 対 象 債 務 者 による 初 期 延 滞 のみをもって 期 限 の 利 益 を 喪 失 させるものと はしないなど 本 ガイドラインの 趣 旨 を 尊 重 したものとするよう 努 めることとする (2) 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 行 った 対 象 債 務 者 について 対 象 債 権 者 は 当 該 対 象 債 務 者 が 債 務 整 理 を 行 った 事 実 その 他 の 債 務 整 理 に 関 連 する 情 報 ( 代 位 弁 済 に 関 する 情 報 を 含 む )を 信 用 情 報 登 録 機 関 に 報 告 登 録 しないこ ととする (3) 本 ガイドラインに 基 づく 債 務 整 理 を 円 滑 に 実 施 するため 金 融 機 関 等 の 債 権 者 及 び 各 関 係 団 体 等 は 所 要 の 態 勢 整 備 や 制 度 の 周 知 に 取 り 組 むこととし 本 ガ イドラインは 平 成 28 年 4 月 1 日 から 適 用 を 開 始 することとする (4) 本 ガイドラインの 運 用 に 関 わる 事 項 であって 本 ガイドライン 及 び 別 途 定 める Q&A に 定 めのない 事 項 については 別 途 東 日 本 大 震 災 に 関 連 して 策 定 公 表 された 個 人 債 務 者 の 私 的 整 理 に 関 するガイドライン( 平 成 23 年 7 月 ) の 運 用 を 参 考 とする (5) 本 ガイドラインの 改 訂 は 本 研 究 会 が 本 年 12 月 に 設 置 した 自 然 災 害 債 務 整 理 ガイドライン 運 用 等 検 討 小 委 員 会 の 発 案 を 受 けて 本 研 究 会 が 行 う(ただし 本 研 究 会 が 委 任 した 一 定 の 事 項 については 同 小 委 員 会 において 行 うこともでき る ) ( 以 上 ) 10