西 日 本 新 聞 ( 平 成 24 年 7 月 16 日 ) ( 広 報 やながわ 8 月 号 より) ( 西 日 本 新 聞 7/16) ( 広 報 やながわ 8 月 号 より) ( 西 日 本 新 聞 7/16) 当 社 は 沖 端 川 決 壊 により 社 屋 70cm ~ 160 cm 浸



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(2) 都 市 計 画 区 域 市 街 化 区 域 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 1 都 市 計 画 区 域 の 変 遷 2 市 街 化 区 域 及 び 市 街 化 調 整 区 域 の 変 遷 旧 石 巻 市 ( 単 位 :ha) ( 単 位 :ha) 変 更 都 市 計 画 区 域 行

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(2) 協 会 加 入 月 の1カ 月 前 までに 様 式 1が 提 出 された 市 町 村 等 に 対 して 契 約 書 及 び 掛 金 請 求 書 を 送 付 します その 後 返 送 されてきた 様 式 2-2を 保 管 し 掛 金 の 納 入 を 確 認 します 第 2 章 契 約 更 新

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する ( 評 定 の 時 期 ) 第 条 成 績 評 定 の 時 期 は 第 3 次 評 定 者 にあっては 完 成 検 査 及 び 部 分 引 渡 しに 伴 う 検 査 の 時 とし 第 次 評 定 者 及 び 第 次 評 定 者 にあっては 工 事 の 完 成 の 時 とする ( 成 績 評 定

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第 節 ○○計画

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6 構 造 等 コンクリートブロック 造 平 屋 建 て4 戸 長 屋 16 棟 64 戸 建 築 年 1 戸 当 床 面 積 棟 数 住 戸 改 善 後 床 面 積 昭 和 42 年 36.00m m2 昭 和 43 年 36.50m m2 昭 和 44 年 36.

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別紙3

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入 札 参 加 者 は 入 札 の 執 行 完 了 に 至 るまではいつでも 入 札 を 辞 退 することができ これを 理 由 として 以 降 の 指 名 等 において 不 利 益 な 取 扱 いを 受 けることはない 12 入 札 保 証 金 免 除 13 契 約 保 証 金 免 除 14 入

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Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

1959 ( 昭 34) 9.23~ 26 台 風 第 15 号 ( 伊 勢 湾 台 風 ) 1960 低 気 圧 と 前 ( 昭 35) 線 10.6~ 7 梅 雨 前 線 ( 昭 和 36 年 梅 1961 雨 前 線 豪 雨 ) ( 昭 36) 6.24~ 29 南 部 台 風 第 15 号

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[ 組 合 員 期 間 等 の 特 例 ] 組 合 員 期 間 等 については 年 齢 職 種 などにより 過 去 の 制 度 からの 経 過 措 置 が 設 けられ ており 被 用 者 年 制 度 の 加 入 期 間 ( 各 共 済 組 合 の 組 合 員 期 間 など)については 生 年 月 日

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(4) ラスパイレス 指 数 の 状 況 (H20.4.1) 96.7 (H25.4.1) (H25.7.1) (H25.4.1), (H25.4.1) 参 考 値 98.3 (H25.7.1) (H20.4.1) (H25.4

Transcription:

西 日 本 新 聞 ( 平 成 24 年 7 月 14 日 夕 刊 ) ( 広 報 やながわ 8 月 号 より) ( 広 報 やながわ 8 月 号 より) 平 成 24 年 7 月 対 馬 海 峡 付 近 に 停 滞 した 梅 雨 前 線 は 11 日 から 14 日 にかけて 九 州 北 部 に 激 しい 雨 をもたらした 柳 川 市 では4 日 間 に 415mmの 降 水 量 を 記 録 特 に 13 日 から 14 日 にかけて 雨 脚 が 強 まり 矢 部 川 水 系 の 上 流 八 女 市 黒 木 町 では 13 日 午 前 11 時 30 分 からの 24 時 間 に486mmの 雨 を 観 測 上 流 で 降 った 雨 は 矢 部 川 とその 支 流 沖 端 川 に 流 れ 込 み 14 日 8 時 50 分 柳 川 市 内 に 避 難 指 示 が 発 令 され たと 同 時 に 中 山 地 区 で 沖 端 川 堤 防 が 決 壊 続 いて 江 崎 地 区 の 津 留 橋 北 側 の 矢 部 川 堤 防 が 決 壊 し 柳 川 市 は 広 範 囲 にわたって 浸 水 2,863 人 に 及 ぶ 人 々が 公 民 館 などに 避 難 した 2

西 日 本 新 聞 ( 平 成 24 年 7 月 16 日 ) ( 広 報 やながわ 8 月 号 より) ( 西 日 本 新 聞 7/16) ( 広 報 やながわ 8 月 号 より) ( 西 日 本 新 聞 7/16) 当 社 は 沖 端 川 決 壊 により 社 屋 70cm ~ 160 cm 浸 水 電 気 水 道 ガス 電 話 のライフ ラインがすべて 停 止 機 械 設 備 材 料 車 両 のほとんどが 浸 水 するという 創 業 以 来 今 まで 経 験 したことのない 甚 大 な 被 害 であった この 報 告 書 は 当 社 の 被 災 から 復 旧 までの 記 録 をまとめたものである 3

はじめに 5 1. 九 州 北 部 豪 雨 とその 被 害 6 (1) 福 岡 県 の 被 害 状 況 (2) 柳 川 市 の 被 害 状 況 (3) 当 日 の 当 社 の 動 き < コラム > 証 言 1 その 時 社 長 は 安 永 修 2.ヤスナガの 被 害 10 (1) 建 物 の 被 害 状 況 (2) 機 械 設 備 の 被 害 状 況 ( 組 織 別 ) (3) 棚 卸 資 産 の 被 害 状 況 (4) 備 品 消 耗 品 の 被 害 状 況 (5) 推 定 被 害 額 (6) 社 員 の 被 災 状 況 <コラム> 事 前 対 策 20 BCP 策 定 設 備 関 連 ソフト 関 連 資 金 関 連 教 育 関 連 3. 初 動 対 応 21 (1) 社 員 への 連 絡 (2) 社 員 の 参 集 (3) 取 引 先 への 連 絡 (4) 復 旧 作 業 方 針 < コラム > 証 言 2 その 時 社 員 は 入 社 2 年 劉 翰 文 4. 復 旧 作 業 23 (1) 社 員 向 け 対 応 (2) 取 引 先 協 力 企 業 向 け 対 応 (3) 復 旧 作 業 (4) 財 務 保 険 対 応 (5) 地 域 貢 献 (6) その 他 (7) 災 害 復 興 までのフロー (8) 場 所 別 組 織 別 復 旧 までの 日 別 作 業 内 容 < コラム > 証 言 3 その 時 社 員 は 入 社 8 年 原 田 義 光 5. 社 内 アンケートの 結 果 から 31 (1) 清 掃 作 業 について (2) 連 絡 について (3) 福 利 厚 生 について (4) 事 前 準 備 について (5) ボランティアについて (6) お 取 引 先 について (7) 保 険 対 応 について (8) 社 員 たちの 声 終 わりに 40 追 記 社 員 からの 感 謝 の 言 葉 < 資 料 編 > 写 真 アンケート 参 考 文 献 4

はじめに 平 成 24 年 7 月 11 日 から 降 り 続 けた 激 しい 雨 は 河 川 を 増 水 させ 7 月 14 日 午 前 8 時 50 分 ついには 当 社 より 250m ほど 北 にある 沖 端 川 堤 防 の 決 壊 へと 繋 がりました この 直 後 から 濁 流 が 流 木 ゴミ 等 とともに 一 気 に 当 社 へと 流 れ 込 み 建 物 機 械 設 備 車 輛 そのほとんどが 浸 水 しました 浸 水 はその 日 のうちにほぼ 収 まりましたが 濁 流 が 運 び 込 んだ 流 木 ゴミ 等 は 大 量 の 汚 泥 とともに 工 場 内 事 務 所 内 にまで 流 れ 込 んでいました その 日 から 約 2 週 間 様 々な 方 々からのご 協 力 ご 支 援 を 頂 きながら 通 常 の 8 割 程 度 まで 復 旧 し ようやくお 客 様 にご 迷 惑 をおかけしない 程 度 の 業 務 を 開 始 できるまでになりました 本 格 的 な 復 旧 は 9 月 初 旬 となりましたが ご 協 力 ご 支 援 を 頂 いた 方 々のお 力 添 えがなければ これほど 早 期 の 復 旧 は 不 可 能 であったといっても 過 言 ではありません あの 猛 暑 の 中 ともに 汗 や 汚 泥 悪 臭 にまみれながら 私 たちと 一 緒 に 復 旧 活 動 に 当 たって 頂 いた 方 々には 本 当 に 感 謝 の 気 持 ちで 一 杯 です また 機 械 設 備 製 品 材 料 等 が 浸 水 したため 多 くのお 客 様 にも 多 大 なるご 迷 惑 をおかけいたしましたことを 深 くお 詫 び 申 し 上 げます この 報 告 書 は 被 災 から 本 格 的 な 復 旧 の 目 途 が 立 つまでの 平 成 24 年 7 月 14 日 から 同 月 28 日 までの 復 興 の 記 録 です 社 員 全 員 にアンケートをとり 復 旧 のためにどんなことをやったのか 改 善 すべき 点 はないか どんなものが 役 に 立 ったのか 等 をまとめたものです 今 回 私 たちが 経 験 した 一 連 の 出 来 事 を 災 害 から 得 た 多 くの 教 訓 を 広 く 活 用 して 頂 きたいと 思 っております 最 後 に 災 害 復 旧 に 携 わり 早 期 の 復 興 に 向 け 多 大 な 御 尽 力 御 助 力 頂 いた 多 くの 方 々に 心 より 感 謝 申 し 上 げます 株 式 会 社 ヤスナガ 代 表 取 締 役 安 永 修 清 掃 作 業 中 の 社 員 とともに 5

旧 工 場 前 (7/14) 1. 九 州 北 部 豪 雨 と その 被 害 平 成 24 年 7 月 11 日 から 14 日 にかけて 九 州 北 部 を 中 心 に 降 り 続 けた 激 しい 雨 は これまでに 経 験 したことのないような 大 雨 となり 九 州 北 部 地 方 に 大 きな 被 害 をもたらしました 気 象 庁 は この 豪 雨 を 平 成 24 年 7 月 九 州 北 部 豪 雨 と 命 名 し 後 日 内 閣 府 により 激 甚 災 害 に 指 定 されました (1) 福 岡 県 の 被 害 状 況 下 の 図 は 今 回 の 九 州 北 部 豪 雨 における 降 水 量 の 推 移 である 当 社 のある 福 岡 県 柳 川 市 周 辺 は 13 日 から 14 日 にかけての 12 時 間 に 200 ~ 400 mmもの 集 中 豪 雨 に 見 舞 われていることがわかる 当 社 の 位 置 6

矢 部 川 は 福 岡 県 では 筑 後 川 遠 賀 川 に 次 ぐ 一 級 河 川 沖 端 川 はその 支 流 で 当 社 はこの 両 河 川 に 挟 まれ 立 地 している 今 回 の 水 害 は 矢 部 川 1 か 所 沖 端 川 2 か 所 の 堤 防 決 壊 により 引 き 起 こされた 当 社 はいこいの 森 隣 の 沖 端 川 決 壊 現 場 から 直 線 距 離 で 250m ほどの 所 に 位 置 しており 今 回 当 社 を 襲 った 濁 流 は 普 段 は 下 の 写 真 のように 水 量 の 少 ない 沖 端 川 の 決 壊 に よるものであった 九 州 北 部 豪 雨 による 河 川 の 決 壊 箇 所 沖 端 川 平 常 時 当 社 ( 決 壊 時 の 水 量 増 加 イメージ) 矢 部 川 平 常 時 決 壊 時 決 壊 時 7

(2) 柳 川 市 の 被 害 状 況 福 岡 県 災 害 復 旧 本 部 及 び 柳 川 市 がまとめた 平 成 24 年 10 月 5 日 現 在 の 被 害 状 況 及 び 被 害 額 は 以 下 の 通 りである 被 害 状 況 被 害 種 別 件 数 内 訳 ( 福 岡 県 ) 内 訳 ( 柳 川 市 ) 人 的 21 名 死 者 : 5 名 重 傷 : 7 名 軽 傷 : 9 名 死 者 :1 名 家 屋 8, 014 棟 全 壊 :75 棟 半 壊 :433 棟 一 部 損 壊 :125 棟 床 上 浸 水 : 376 棟 床 下 浸 水 : 952 棟 床 上 浸 水 : 1, 139 棟 床 下 浸 水 : 4, 955 棟 非 住 家 : 677 棟 非 住 家 : 1, 287 棟 道 路 2, 456 件 損 壊 : 1, 160 件 埋 没 : 337 件 冠 水 : 959 件 損 壊 : 16 件 埋 没 : 2 件 冠 水 : 3 件 橋 梁 45 件 流 出 : 18 件 損 壊 : 27 件 河 川 950 件 溢 水 : 179 件 決 壊 : 111 件 施 設 設 備 損 壊 : 632 件 内 水 氾 濫 : 28 件 溢 水 : 25 件 決 壊 : 2 件 ( 中 山 立 花 いこいの 森 公 園 北 六 合 津 留 橋 上 流 右 岸 ) 内 水 氾 濫 : 6 件 土 砂 1, 177 件 がけ 崩 れ : 1, 134 件 土 石 流 : 14 件 地 滑 り : 29 件 農 業 1, 328ha 作 物 等 : 1, 328ha 4, 093 件 畜 産 農 地 農 業 用 施 設 等 : 4, 093 件 被 害 面 積 3, 310ha (うち 農 地 被 害 : 12.3ha) 養 鶏 800 羽 ビニールハウス 倒 壊 15 件 森 林 林 業 1, 521 件 林 道 : 1, 045 件 林 地 等 : 476 件 水 産 業 160 件 漁 船 : 65 隻 施 設 等 : 95 件 漁 船 流 出 等 : 42 隻 浮 桟 橋 : 14 箇 所 ホイストクレーン : 6 基 係 船 柱 : 1300 本 海 苔 小 屋 : 58 棟 被 害 額 道 路 施 設 138 億 円 程 度 河 川 施 設 230 億 円 程 度 2.7 億 円 程 度 砂 防 施 設 2 億 円 程 度 農 業 ( 農 作 物 農 地 農 業 用 施 設 等 ) 162 億 円 程 度 11.6 億 円 程 度 森 林 林 業 ( 林 道 林 地 等 ) 87 億 円 程 度 水 産 業 ( 水 産 施 設 等 ) 7 億 円 程 度 2.3 億 円 程 度 教 育 施 設 文 化 財 6 億 円 程 度 0.4 億 円 程 度 商 工 業 32 億 円 程 度 9.0 億 円 程 度 その 他 ( 公 用 施 設 公 営 住 宅 上 下 水 道 公 園 等 ) 15 億 円 程 度 0.9 億 円 程 度 計 679 億 円 程 度 26.9 億 円 程 度 (3) 当 日 の 当 社 の 動 き 被 災 当 日 当 社 はどのように 被 害 に 巻 き 込 まれていったのか 平 成 24 年 7 月 13 日 柳 川 市 では 雨 脚 が 強 まり 7 時 10 分 からの 24 時 間 雨 量 が 281 mmに 達 しました 上 流 で 降 った 大 雨 が 矢 部 川 とその 支 流 である 沖 端 川 に 流 れ 込 み 水 位 が 上 昇 翌 14 日 は 土 曜 日 でしたが 当 社 は 通 常 の 営 業 日 でした そしてこの 日 当 社 は 創 業 以 来 経 験 したことのない 水 害 に 突 如 襲 われたのです ここでは 当 社 が 被 災 した7 月 14 日 土 曜 日 早 朝 からの 一 日 間 を 振 り 返 ります 8 事 務 所 2 階 から 新 工 場 の 駐 車 場 を 望 む (7/14)

<コラム> 証 言 1 その 時 社 長 は 1 週 間 で 復 旧 するぞ! 私 は 日 頃 朝 6 時 半 ごろに 出 社 しています 被 災 当 日 となった14 日 土 曜 日 の 朝 も 同 時 刻 には 出 社 し 後 から 出 社 してきた 工 場 長 他 幹 部 4 人 で その 日 の 対 応 策 を 協 議 していました 大 変 激 しい 雨 だったので 午 前 7 時 半 過 ぎ 社 員 の 自 宅 待 機 を 臨 時 休 業 に 切 替 え 社 員 全 員 に 連 絡 をした 後 私 も 一 旦 帰 宅 することにしたのです 会 社 の 裏 手 250Mのところを 流 れる 沖 端 川 が 決 壊 したのは そのわずか 30 ~ 40 分 後 のことでした あの 時 もし 臨 時 休 業 の 連 絡 が 遅 れていたら 社 員 のほとんどが 車 で 出 社 していたと 思 います もしそうだとすれば 決 壊 の 時 間 からいって 社 員 の 車 は 全 部 濁 流 にのまれていました その 後 の 復 旧 作 業 のこと 等 を 考 えると 彼 等 の 足 を 守 ることが 出 来 たのは 本 当 に 不 幸 中 の 幸 いでした 私 は 決 壊 した 時 自 宅 で 待 機 していましたが みるみるうちに 自 宅 にも 水 は 押 し 寄 せ あっと いう 間 に 道 路 が 冠 水 周 囲 からは 完 全 に 孤 立 してしまいました 会 社 はどうなっているのか? 私 は 何 度 か 会 社 の 近 くまで 歩 いて 出 社 を 試 みましたが 場 所 によっては 身 長 程 度 もある 水 位 に 阻 まれて 断 念 せざるを 得 ませんでした 会 社 に 戻 れたのは 同 日 の 夕 方 6 時 過 ぎのことです 太 腿 位 まで 水 に 浸 かりながら ようやく 会 社 にたどりつき 被 災 状 況 を 目 にしました まさに 想 定 外 の 被 災 一 瞬 私 は 笑 うしかありませんでした でも 次 の 瞬 間 からはもう 一 日 も 早 い 復 旧 のことしか 考 えなかったと 思 います 会 社 がどうかなるのではないか?という 様 な 悲 観 的 なことは 不 思 議 と 一 切 考 えなかったし 第 一 考 えている 暇 もありませんでした 自 宅 に 孤 立 していた 半 日 間 で 保 険 会 社 や 機 械 メーカーに 携 帯 で 連 絡 しながら 自 分 自 身 既 に 腹 が 決 まっていたのだと 思 います 良 い 意 味 で 私 自 身 直 面 した 問 題 をどう 克 服 するか? ということに 集 中 していたのではないかと 思 います 被 災 翌 日 1 週 間 で 復 旧 するぞ! と 皆 にも 告 げました 実 際 には 困 難 を 極 めた 清 掃 作 業 を 終 えたのは およそ2 週 間 後 のことでしたが 8 月 初 旬 に は ボランティアの 皆 様 方 等 多 くの 支 援 にも 支 えられて ほぼ 通 常 業 務 の 状 態 に 会 社 を 戻 す ことができました 被 災 の 1 か 月 前 水 害 を 対 象 とした 保 険 に 入 っていたことも 幸 いしたことは 間 違 いありません 保 険 の 加 入 は 精 神 的 にも 必 ず 復 旧 できる!という 力 強 い 後 ろ 盾 になった と 思 います 妻 が 後 日 言 うんですよ 私 が 復 旧 作 業 に 入 った 翌 日 から 目 を 覚 ますと 今 日 は 復 旧 日 目!と 大 声 で 言 いながら 起 きていた って 私 自 身 は 覚 えていないんですが そうらしい んですよね とにかく 一 日 も 早 く!という 気 持 ち 一 心 だったのでしょう ズボンのベルトは 復 旧 作 業 中 かなり すかすか にはなりましたが 全 然 気 づきませんでした 唯 々ひたすらに 走 り 続 けた2 週 間 だったと 思 います 9