出されたが 高潮被害が実際どのようなものなのかを体感するのは翌日以降となる 翌日8月31日早朝 高潮被害の規模が広範囲であり 浸水の被害の程度等が把握できず 総合的な 対策方針の検討や現場の状況把握のために 保健所職員が災害対策本部や現地に向かい 被害状況の 把握に努めた 松福 松島町などは深夜まで浸水被害が続いており 近づけない状態であった また 保健センターでは 被災地区担当の保健師が中心に被災地区の避難所に入り 市民の健康状況を把握 するために調査を開始した 同日午後6時には 大体の被害状況が報告され 下笠井地区から屋島東町に至る海岸線沿いを中心 に 木太町などで床上浸水6,093戸 床下浸水が9,468戸 計15,561戸の被害と報告された 後に床上 浸水3,810戸 床下浸水11,751戸 計15,561戸と訂正されている 台風16号の高松市内高潮浸水地域 平成16年9月5日15時把握分 1日以降になると 被災住民から保健所へ電話での消毒要請の問い合わせが殺到した 所長判断に より 災害対策本部に大規模の応援を要請し 自衛隊によるごみ撤去と幹線道路の消毒を進めて頂く こととなった 保健所職員の各課スタッフが手分けをして 住民からの殺到する電話に対応するとと もに 香川県ペストコントロール協会等の消毒業者との応援体制をとり 手分けして消毒体制を強化 した また 保健センターでは保健師が被災住民向けの防疫 食中毒感染症予防の案内 チラシ を 準備して 午後から床上浸水世帯を中心に個別訪問を実施することが決定となった 自衛隊員による幹線道路や家屋のごみ撤去 この時から私も 被災地域での健康調査のために 直接現場に入ることとなるが 今まで経験した ことのない床上浸水による被害は こちらの予想をはるかに超えていた 地区によっては地域全体が 198
香川大学平成16年台風災害調査団速報会 日 時 平成16年11月2日 火 13 30 16 00 場 所 香川大学研究交流棟5F 研究者交流スペース 内 容 Ⅰ 台風災害報告 1 平成16年に四国を襲った台風災害の気象条件 森 征洋 教育学部教授 2 台風15 21 23号による土砂災害 長谷川修一 工学部教授 3 台風16号による高潮災害 末永慶寛 工学部助教授 4 台風23号による洪水被害 河原能久 広島大学大学院工学研究科教授 Ⅱ パネルディスカッション 台風災害の教訓を地域防災に活かそう コーディネーター 白木 渡 工学部教授 台風災害調査団幹事長 パネラー 十河知史 高松市役所総務部庶務課主任主事 大山保徳 大野原町役場参事 河原能久 広島大学大学院工学研究科教授 長谷川修一 工学部教授 末永慶寛 工学部助教授 参加者 約140名 台風災害報告の模様 パネルディスカッションの模様 220
香川大学平成16年台風災害調査団報告会 日 時 平成17年3月17日 木 13 30 17 00 場 所 香川県社会福祉総合センター コミュニティホール 内 容 Ⅰ 台風災害の被災要因と減災対策 報告 1 2004年 平成16年 に四国を襲った台風災害の気象条件 気象班 2 高潮災害の被災要因と対策 高潮班 3 浸水状況と建築物の被害 建築班 4 公共建築物の高潮被害と対策 構造物班 5 河川の氾濫 浸水要因と対策 河川班 6 平成16年台風15 21 23号による香川県内の土砂災害と被災要因と対策 土砂災害班 7 平成16年の台風による緑化樹および森林の被害について 緑地班 Ⅱ 台風災害の社会的影響と対策 報告 8 平成16年台風第16号によるライフラインの被害と対策 ライフライン班 9 平成16年台風による香川県内のため池 農地の被災と対策 10 農業における被害状況 ため池班 農業班 11 地域経済への影響と対策 地域経済班 12 高潮被害と公衆衛生 健康危機管理の視点から 公衆衛生班 13 各自治体の対応と法整備 行政班 Ⅲ 香川大学からの 香川の地域防災力の向上に向けた提言 Ⅳ 総合討論 参加者 約160名 各班からの報告 香川大学からの提言 221
新入学生への広報紙 222
四国新聞 平成16年10月9日 朝日新聞 平成16年11月3日 223
毎日新聞かがわ面 平成16年12月1日 毎日新聞かがわ面 平成17年1月8日 224
四国新聞 平成17年3月18日 四国新聞 平成17年3月19日 225
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四国新聞 平成17年3月20日 227