誰 がチェを 殺 した? CIA の 完 全 犯 罪 デモクラシー ナウ! 動 画 字 幕 [2012.02.07] ボリビア 軍 に 捕 らえられ 翌 日 に 処 刑 されてし まったチェ ゲバラ CIA は 殺 害 への 関 与 を 否 定 しましたが 実 は 影 の 主 役 だったことが 公 文 書 の 開 示 で 明 らかになりました 処 刑 さ れたチェの 姿 をマスコミにさらせば 革 命 勢 力 の 士 気 が 衰 えると 米 国 政 府 は 踏 んでいたので すが この 作 戦 は 完 全 に 裏 目 に 出 てしまい チェは 革 命 のキリストとして 永 遠 のシンボル になってしまいました
エイミー グッドマン(AG): キューバの 話 題 です フィデル カストロ 前 議 長 が8カ 月 ぶりに 公 の 場 で シリアなど 世 界 情 勢 を 論 じました 回 顧 録 の 出 版 記 念 会 で 発 言 です 回 顧 録 は 米 国 が 支 援 する 独 裁 者 を 革 命 で 追 放 するまでを 描 きます 革 命 直 後 から 米 国 は キューバ 制 裁 を 続 けています 2012 年 2 月 7 日 で 禁 輸 措 置 は 50 年 目 を 迎 えます 世 界 最 長 の 記 録 です 1962 年 2 月 7 日 にジョン F ケネディ 大 統 領 が キューバとの 通 商 を 禁 止 して 以 来 民 主 党 も 共 和 党 も 賛 成 してきました 1996 年 には 制 裁 強 化 の 法 案 が 共 和 党 が 多 数 の 議 会 を 通 過 し 民 主 党 の 大 統 領 が 署 名 しました キューバ 制 裁 は 国 際 的 に 非 難 され 国 連 総 会 の 解 除 勧 告 決 議 は 昨 年 で 連 続 20 回 です 投 票 結 果 は186 対 2 反 対 は 米 国 とイスラエルのみ キューバ 外 相 は 国 連 総 会 で 過 去 半 世 紀 の 経 済 損 失 は 1 兆 ドルに 迫 ると 述 べました 米 国 のゴダード 国 連 大 使 は 総 会 決 議 を 批 難 しました 最 新 の 世 論 調 査 では 米 国 人 の 過 半 数 が 政 府 のキューバ 政 策 に 反 対 です 62%が 外 交 関 係 再 開 を 支 持 し 半 数 が 封 鎖 解 除 に 賛 成 しています 半 世 紀 を 迎 えたキューバ 封 鎖 について 二 人 のゲストと 話 します マイケル ラトナーさんは 憲 法 上 の 権 利 センター 名 誉 会 長 封 鎖 に 反 対 し 続 けています マイケル S スミスさんは 同 センター 理 事 です 共 著 誰 がチェを 殺 したのか CIA の 完 全 犯 罪 で ゲバラ 殺 害 への 米 国 の 関 与 を 立 証 しました マイケル ラトナーさん キューバ 制 裁 は50 年 目 ですね マイケル ラトナー(MR): 50 周 年 に 気 づいたのは 報 道 機 関 ではエイミーだけかも ケネディ 大 統 領 が1962 年 に 全 面 的 な 経 済 封 鎖 に 踏 み 切 った でも すでに 一 部 は 実 施 されていました キューバ 革 命 政 府 は 大 土 地 資 産 を 接 収 しました 1954 年 のグアテマラと 同 じ 政 策 です 米 国 は 報 復 として 砂 糖 の 輸 入 をやめ 米 国 の 石 油 精 製 所 はソ 連 の 原 油 を 扱 わなくなった それが 経 済 封 鎖 の 始 まりです 1961 年 にピッグス 湾 事 件 が 起 きると 商 業 金 融 渡 航 を 含 む 全 面 的 な 封 鎖 に 拡 大 しました 世 界 で 最 も 長 く 続 く 経 済 封 鎖 です なぜ 今 も 続 いているのか 成 果 はあるのか キューバ 国 民 を 苦 しめるだけだ 米 国 の 人 や 物 や 金 だけでなく 第 三 国 も 巻 き 込 みます キューバに 寄 港 した 外 国 籍 の 船 は 6カ 月 間 は 米 国 に 入 港 できません キューバが 医 療 機 器 を 英 国 から 買 おうとしても 部 品 の1 割 以 上 が 米 国 製 だと 買 えません 食 料 や 薬 品 まで 禁 輸 対 象 です 1
AG:オバマ 大 統 領 も 最 初 は 開 放 政 策 への 転 換 を 語 り 渡 航 制 限 を 緩 和 したけれど 民 主 化 の 停 滞 を 理 由 に 立 場 をひるがえし 封 鎖 を 延 長 しました 2004 年 には 封 鎖 は 失 敗 だとして 解 除 を 主 張 していました MR: 彼 はいつも 発 言 と 行 動 が 違 います グアンタナモ 収 容 所 も 閉 鎖 しない 私 は 解 除 を 期 待 していました 米 国 のキューバ 人 社 会 も 同 じです 米 国 の 農 業 関 係 者 も 輸 出 したい 大 統 領 の 行 動 を 期 待 しましたが 彼 は 無 策 のままで キューバ 系 米 国 人 の 帰 郷 制 限 を 少 し 緩 和 しただけです 封 鎖 が 続 いた50 年 の 間 には 行 動 した 大 統 領 もいました カーター 政 権 の 時 代 には 渡 航 禁 止 が 解 除 されましたが べつに 天 地 はひっくり 返 らず 人 々は 革 命 の 真 の 姿 を 見 に 行 けた 簡 単 なことです まず 渡 航 を 解 禁 し 次 に 禁 輸 を 解 除 する AG:ゲストの2 人 は 共 著 で チェ ゲバラ 殺 害 への 米 国 の 関 与 を 語 っています チェ ゲバラはアルゼンチンに 生 まれ キューバ 革 命 の 指 導 者 として 国 際 的 な 名 声 を 得 ました 革 命 政 権 の 要 職 に 就 いた 後 世 界 を 舞 台 に 革 命 を 目 指 しました 1965 年 にコンゴ 反 乱 軍 を 支 援 する 秘 密 作 戦 を 指 導 しました 前 年 の 国 連 演 説 では コンゴ 民 主 共 和 国 で 初 めて 民 主 的 に 選 ばれた ルムンバ 首 相 が 米 国 の 暗 躍 で 暗 殺 に 倒 れた 歴 史 を 語 りました その 後 ボリビアに 渡 り 親 米 政 権 への 反 乱 を 支 援 しましたが CIA と 協 力 するボリビア 軍 の 捕 虜 となって 処 刑 されました 誰 がチェを 殺 したのか CIA の 完 全 犯 罪 は 新 たに 公 開 された 政 府 文 書 を 基 に CIA の 重 大 な 関 与 を 論 じています どんな 事 実 が 判 明 したのですか マイケル スティーブン スミス(MSS) 最 近 4 冊 のゲバラ 伝 が 出 て 新 事 実 が 明 らかになりました ラトナーが 情 報 公 開 請 求 で 入 手 した 情 報 のおかげです 共 著 の 半 分 は その 情 報 です 米 国 の 公 式 な 立 場 は ボリビア 軍 が 勝 手 に 殺 した これはウソです ホワイトハウスが 作 戦 全 体 を 指 揮 していた CIA はこの 頃 には 準 軍 事 組 織 になっていて 大 筋 の 指 令 を 受 けるだけで 大 統 領 には 報 告 しない バレたら 聞 こえが 悪 いから ホワイトハウスの 指 令 は ゲバラをしとめろ でした ゲバラ 伝 を 書 いたメキシコ 外 交 官 で 歴 史 家 のカスタニェダが 元 CIA 工 作 員 の 証 言 を 取 りました この 絵 の 人 物 です 彼 はボリビアの 親 米 独 裁 者 バリエントスのもとに 急 ぎ ゲバラ 捕 獲 に 全 面 協 力 する 捕 えたらすぐ 殺 せ と 伝 えた 2
バリエントス 大 統 領 は 必 ず 実 行 すると 約 束 しました ゲバラ 暗 殺 計 画 はそれ 以 前 もあり カストロ 暗 殺 には602 回 も 失 敗 した ルムンバを 殺 したのも 死 体 を 運 んだのも CIA です まさに 殺 人 会 社 体 制 転 換 がその 動 機 です キューバ 革 命 では 民 衆 が 勝 利 し 米 国 に 亡 命 した1%の 特 権 階 級 は 資 本 主 義 の 復 活 を 夢 見 ています それがキューバ 封 鎖 の 目 標 です AG:チェ ゲバラの 役 割 について お 話 しください MR:キューバ 革 命 と 中 南 米 の 解 放 運 動 の 英 雄 です 米 国 は1960~70 年 代 に 中 南 米 で 次 々に 政 権 を 転 覆 しました チリの 歌 手 ビクトル ハラも 米 国 が 支 援 したクーデターで 処 刑 されました ゲバラとキューバ 革 命 は 中 南 米 の 革 命 運 動 の 象 徴 であり それは 今 も 変 わりません ウォール 街 でもカイロでも ゲバラのTシャツを 目 にします 1%と 戦 うことの 必 要 性 を 理 解 している 印 です 今 日 デモをする 人 々にとって ゲバラは 永 遠 の 英 雄 なのです AG:なぜゲバラはボリビアへ? MR:キューバ 革 命 が 生 き 残 るには 他 国 で 革 命 を 起 こす 必 要 がある 特 に 中 南 米 の 革 命 が 不 可 欠 と 思 ったのです ボリビアには 革 命 のチャンスがあると 見 た 2 世 紀 の 間 に 無 数 の 政 変 が 起 き 米 国 が 独 裁 政 権 を 支 援 して 大 多 数 を 占 める 貧 農 を 搾 取 した 故 国 アルゼンチンの 革 命 を 夢 見 たゲバラは 米 国 の 搾 取 が 続 く 中 南 米 で 革 命 運 動 の 屋 台 骨 になるのはボリビアだと 見 た AG:CIA の 関 与 の 証 拠 は? MR: 大 統 領 補 佐 官 だった ウォルト ロストウのメモです ジョンソン 大 統 領 の 安 全 保 障 担 当 補 佐 官 です 彼 の 報 告 はすべて CIA が 情 報 源 でした CIA が 上 げた 情 報 では 何 もかもがゲバラの 仕 業 だった ロストウが 表 向 き 否 定 しても 彼 のメモで 明 らかです ゲバラ 殺 害 は 米 国 の 希 望 だった 中 南 米 や 世 界 の 革 命 気 運 に とどめを 刺 そうとしたのです AG:チェ ゲバラの 最 後 について お 話 しください MR:1967 年 10 月 8 日 イゲラ 村 の 近 くで 捕 まった 時 銃 撃 で 負 傷 していました 彼 の 銃 はまだ 熱 かった 村 に 連 行 され 監 禁 されて いろんな 人 に 尋 問 された CIA の 現 地 工 作 員 フェリックス ロドリゲスは 翌 日 に 面 会 したようです AG: 後 にイラン コントラ 事 件 で 有 名 になった 人 ですね 3
MR:ええ ニカラグアの 革 命 政 権 を つぶす 工 作 でした 今 は 我 々の 血 税 で 楽 隠 居 の 身 ですよ 彼 は1967 年 10 月 9 日 イゲラ 村 でゲバラの 部 屋 にいた ことの 経 緯 については これまで 諸 説 ありました 有 力 なのはロドリゲスの 証 言 です 殺 すなと 指 令 されたが ボリビア 政 府 が 処 刑 命 令 を 出 し 米 国 は 手 出 しができなかった こんなデタラメが 何 十 年 も 通 用 してきたのが 驚 きだ これじゃ 何 でもありだ 新 たな 情 報 開 示 でロドリゲス 証 言 のウソが 判 明 した ゲバラ 殺 害 の 指 令 は 受 けていないと 米 国 の 直 接 関 与 を 否 定 し 現 地 の 指 揮 官 に 責 任 を 押 しつけた 大 事 な 点 は この 頃 の 米 国 はまだ 捕 虜 を 殺 したり 公 人 を 暗 殺 していることが ばれないよう 気 遣 っていたのです ルムンバはじめ 多 数 の 人 を 暗 殺 していたのですけどね AG:ゲバラはボリビアのどこに? なぜ 捕 まったのですか MR: 彼 はボリビアで 革 命 を 起 こすため 現 地 人 やキューバ 人 の 手 引 きで 入 国 しましたが もくろみは 外 れ 1 年 近 い 戦 闘 で 多 くの 部 下 を 失 いました 本 人 も 言 っています 革 命 か 死 か 突 き 進 むしかないのです 米 国 もボリビア 政 府 もゲバラが 脅 威 だと 考 えました ボリビア 政 府 は 米 国 に 支 援 を 乞 い 両 国 は 共 同 安 全 保 障 条 約 を 結 びました AG: 本 の 中 で 興 味 深 いのは 元 CIA で 今 は 批 判 者 のエイジー 氏 の 話 です ゲバラのボリビア 入 国 を 阻 止 し 捕 える 任 務 を 与 えられましたが ゲバラは 実 業 家 に 化 けて 堂 々と 空 港 から 入 国 しました MR: 入 国 時 のチェの 写 真 は 傑 作 です エイジーが 配 った 人 相 書 きとは 似 ても 似 つかない ボリビアで ばら 撒 いたのです 空 港 とか そこら 中 に でもゲバラは 普 通 に 通 り 抜 けた もちろん 偽 名 です 厚 い 眼 鏡 で アルゼンチンの 実 業 家 に 見 えた 妻 子 に 別 れを 告 げに 行 った 時 子 供 たちも 気 づかなかったそうです そうやって 入 国 しました カストロ 議 長 と 対 立 して ボリビアに 行 ったと 言 われるが じつは 何 年 もかけて 準 備 していた 先 遣 隊 を 送 り 込 み 5 年 も 前 から 地 下 組 織 を 築 き 訓 練 を 積 んでいた カストロはゲバラの 動 静 を 常 に 把 握 しており 双 方 向 無 線 で 交 信 していました 私 はチェの 戦 友 と 話 をしたことがあります 故 障 した 無 線 機 を 交 換 しようと 彼 がボリビアを 離 れた 間 に ゲバラが 殺 されたのです 対 立 説 は 根 拠 がない 当 時 ソ 連 はコスイギンの 時 代 でした キューバが 中 南 米 で 革 命 を 煽 るのをやめさせようと ソ 連 はカストロに 圧 力 を 掛 けました 各 国 共 産 党 が 革 命 路 線 を 放 棄 することを 望 んでいたのです 4
でもカストロは 圧 力 をはね 退 けゲバラを 守 りました 2 人 の 間 に 対 立 などなかった ゲバラのその 後 についてはマイクが 話 します MSS:なにもかも うまくいかなかった ゲバラが 設 けたボリビアの 訓 練 拠 点 は すぐに 発 見 され 彼 は 持 病 の 薬 を 奪 われました 隊 はバラバラになってしまい 二 度 と 合 流 できませんでした 半 数 は 農 民 の 密 告 で 川 で 襲 われ タニアも 殺 されました AG:タニアとは 誰 ですか MSS: 東 ドイツ 出 身 の 革 命 家 で 両 親 が 共 産 主 義 者 でした ゲバラとは 東 ベルリンで 知 り 合 い 意 気 投 合 して 地 下 組 織 を 作 るため ボリビアに 潜 入 しましたが ゲバラの 意 に 反 し 野 営 地 にジープでやってきた 政 府 軍 がジープを 発 見 し 車 内 の 資 料 から 作 戦 を 嗅 ぎつけ 米 軍 と CIA の 介 入 が 始 まりました この 本 で 公 表 した 米 政 府 の 覚 え 書 によれば ベトナム 帰 りの 特 殊 部 隊 を 送 り 現 地 兵 を 訓 練 しよう 直 接 手 を 下 すのはまずい AG:ジョンソン 政 権 は ベトナム 戦 争 を 拡 大 中 だったのに MSS:ボリビアにも 干 渉 したのです ボリビアの 民 主 政 権 は とても 弱 い 立 場 でした マイケルが 言 ったように ボリビア ブラジル ウルグアイ チリ アルゼンチンと キューバ 支 持 の 民 主 政 権 は 次 々つぶされ 持 ちこたえたのはメキシコのみ 圧 倒 的 な 圧 力 に 抗 して キューバが 生 き 残 るためには 革 命 の 拡 散 しかないとゲバラは 考 えた 中 南 米 ではボリビアが 最 も 見 込 みがあると 思 ったのですが すべて 裏 目 に 出 たのです 本 ではこの 悲 劇 を 詳 述 しました 包 囲 武 装 解 除 捕 縛 そして 処 刑 されるまでの 経 緯 です AG: 誰 がチェを 殺 したのか CIA の 完 全 犯 罪 の 中 に ゲバラ 殺 害 作 戦 の 中 心 人 物 ウォルト ロストウ 氏 の 発 言 があります ロマンチックな 革 命 家 を 殺 し ゲリラの 士 気 をくじけ ゲバラを 捕 えるだけで ゲリラ 撲 滅 作 戦 にはプラスだが 彼 が 死 ねば 効 果 は 百 倍 だ チェを 生 かしておきたいと 米 国 が 思 ったはずがないと 分 析 していますね 国 益 に 反 するからです 革 命 運 動 への 大 打 撃 を 期 待 して チェの 死 をマスコミに 知 らせたのだと MSS: 報 道 発 表 では グスタボ ビジョルドがこのように チェの 死 体 の 後 ろに 立 っていた 白 黒 写 真 が 残 っています AG: 本 の 表 紙 は 油 彩 画 ですね MSS: 彼 はキューバの 大 富 豪 の 一 族 の 出 で GM 工 場 や400 平 米 の 大 農 園 を 革 命 ですべて 失 いました CIA に 雇 われ この 作 戦 を 指 揮 しました ロドリゲスは 彼 の 部 下 です 5
AG:ボリビアで? MSS: ええ チェの 遺 体 をヘリコプターに 縛 りつけ バジェグランデの 町 に 運 び 病 院 の 地 下 にあったセメントの 台 に 置 きました 報 道 陣 を 集 めて 写 真 を 撮 らせたが 遺 体 を 公 開 したのは 大 失 敗 でした 誇 らしげに 付 き 添 ったビジョルドは 報 道 発 表 が 済 むと 遺 体 の 両 手 を 切 り 落 として CIA 本 部 に 送 りました 本 部 は 指 紋 を 照 合 し ゲバラ 本 人 であると 確 認 しました ところが 結 果 的 にはチェ ゲバラの 殺 害 を 宣 伝 したのは 逆 効 果 でした チェは 社 会 変 革 を 求 める 民 衆 の 永 遠 の 英 雄 になりました AG: 本 の 取 材 でいちばん 驚 いたことは? この 本 で 本 当 に 伝 えたいのは 米 国 が 世 界 で 何 をしているのか 政 府 の 説 明 は まず 疑 えということ シリアでもリビヤでも 1973 年 のチリでも キューバ 封 鎖 の 継 続 についての オバマの 説 明 についてもです 残 念 ながら 米 国 のメディアは 過 去 から 学 びません 政 府 の 発 表 を たれ 流 して 人 々を 誘 導 するだけだ AG:チェは 負 傷 して 捕 らえられ ほどなく 処 刑 されました 殺 しに 来 た 兵 士 に 言 った 最 後 の 言 葉 は お 前 は 人 間 を 殺 すのだ MR: 推 測 でしかないですが その 言 葉 の 意 図 はたぶん 私 は 他 の 皆 と 同 じ 人 間 だ それをお 前 は 殺 そうとしている 私 は 人 間 だ と 言 いたかったのでしょう MSS: 米 国 政 府 が 非 常 に 強 固 な 反 革 命 の 意 志 を 持 っていた 点 です それをとても 手 際 よく 実 行 する 自 分 たちの 利 益 を 正 確 に 知 り 何 が 必 要 か 露 骨 な 意 見 を 交 換 する 資 料 を 読 むと 恐 ろしい 本 の 半 分 は 資 料 の 引 用 です MR: 私 は 若 い 頃 から 自 国 政 府 を 信 用 したことがないので 私 の いちばん 驚 いたこと は ゲバラを 扱 う 作 家 がほぼ 全 員 ロドリゲスの 説 明 を 受 け 入 れたことです 米 国 はゲバラの 生 存 を 望 んだ なんて よくも 信 じたものです 最 近 のシリアなどをみても 米 国 の 説 明 はウソだらけです MSS:このボリビア 人 の 軍 曹 は ゲバラを 殺 す 栄 誉 をクジで 引 き 当 てたものの 最 初 に 部 屋 に 入 った 時 は 緊 張 のあまり 退 散 した AG:チェは 横 になっていた? MSS: 腰 かけていましたが 軍 曹 を 見 て 立 ち 上 がりました 座 れ と 言 われて 立 ったままがいい と 答 えた 運 命 を 知 っていたのです 軍 曹 は 殺 意 が 失 せて 処 刑 ができませんでした 一 度 外 に 出 て 酒 を 飲 んで 戻 った 軍 曹 に ケリをつけさせるため 諭 すように 言 いました いいか お 前 は 人 間 を 殺 すのだ 顔 は 撃 つなと 命 じられていたのに 軍 曹 は 緊 張 のあまり 銃 を 乱 射 した ゲバラは 肺 の 出 血 で 絶 命 しました 6
軍 曹 については 後 日 談 があります 後 年 視 力 を 失 い 首 都 に 住 んでいました キューバはボリビアに 多 くの 医 師 を 派 遣 しています キューバの 医 療 チームの 手 術 で 男 は 視 力 を 回 復 しました AG: 今 も 存 命 ですか MSS: 生 きています エルアルトの 病 院 に 行 き キューバ 人 医 師 の 治 療 を 受 けた 驚 いた 話 だ AG: 彼 は 今 どんな 思 いで? MR:さあ 知 ってる? MSS: 後 悔 のためか 酒 に 溺 れ 恥 辱 の 中 で 生 きています AG:チェ ゲバラが 殺 害 された 時 の フィデル カストロ 氏 の 反 応 は? MSS: 打 ちのめされていました メキシコ 以 来 の 盟 友 ですから カストロは 恩 赦 で 釈 放 され メキシコに 渡 り 再 起 を 図 りました 生 かしておいたのが 独 裁 者 バチスタの 誤 算 でした 後 にバチスタ 政 権 を 倒 すことになるグループの 3 人 目 の 参 加 者 がゲバラでした モンカダ 兵 営 襲 撃 の 時 に カストロと 一 緒 に 戦 ったニコ ロペスに 誘 われ チェとカストロは 夕 食 を 共 にし 即 座 に 意 気 投 合 しました 一 晩 中 語 り 明 かし チェは 約 束 しました どんな 独 裁 者 とでも 戦 う と チェは3 人 目 の 隊 員 で 役 割 は 軍 医 のはずでした 伝 説 となった 船 のグランマ 号 は このスタジオくらいの 大 きさです 荒 海 を 渡 り キューバに 着 いたのは 1 日 遅 れで 接 岸 の 場 所 も 間 違 え マングローブの 湿 地 で 立 ち 往 生 し バチスタ 軍 の 待 ち 伏 せを 受 けました 80 人 中 60 人 が 殺 されたり 捕 らえられ 残 った20 人 は 山 地 に 入 り キューバ 革 命 が 始 まりました 沼 地 で 機 銃 掃 射 を 受 けたチェ ゲバラは 機 関 銃 の 弾 薬 と 医 薬 品 の どちらを 取 るかの 選 択 を 迫 られ 弾 薬 を 選 んだのです 山 岳 地 帯 でのゲバラは 優 秀 な 兵 士 として 能 力 を 発 揮 し フィデルによって 第 4 大 隊 長 に 任 命 されました 本 当 は2 隊 しかなかったけれど 第 4 大 隊 と 名 付 けたのです ゲバラとシエンフエゴスが サンタクララの 戦 いに 勝 つと バチスタはマイアミに 亡 命 し ゲバラは 革 命 の 英 雄 になりました 権 力 を 握 ったゲリラたちが 最 初 に 制 定 した 法 律 は 首 相 の 資 格 年 齢 の 引 き 下 げでした カストロは 弱 冠 33 歳 でしたから ゲバラはもっと 若 く 2 番 目 の 法 律 で キューバ 人 になりました AG:もとはアルゼンチン 人 ですね MSS:3 番 目 が 大 農 地 改 革 法 で これで 米 国 のトラの 尾 を 踏 んだ ユナイテッド フルーツ 社 の 資 産 を 国 有 化 したからです 7
CIA 長 官 アレン ダレスは 同 社 の 大 株 主 でした アレンの 兄 で 国 務 長 官 のジョン F ダレスもです AG: 彼 は 同 社 の 顧 問 弁 護 士 でしたね MR:ええ ゲバラはその5 年 前 に グアテマラを 訪 れています アルベンス 政 権 の 転 覆 に 抵 抗 して 戦 って 敗 れました 民 主 的 に 選 ばれた 政 権 が 倒 されたのは ユナイテッド フルーツ 社 の 土 地 を 接 収 したためです 全 部 つながっている その 後 メキシコでカストロと 出 会 った まだあります ゲバラとカストロが キューバ 入 りの 前 に 軍 事 訓 練 を 受 けたのは スペイン 内 戦 を 経 験 した 年 配 の 将 軍 でした 共 和 国 側 で 戦 ったアルベルト バジョです 歴 史 は 更 に 遡 ります ダレス 兄 弟 は 自 ら 糸 を 引 いたグアテマラ 政 変 の 直 前 の1953 年 に セオドア ルーズベルトの 孫 をイランに 送 り 込 んで 民 主 的 に 選 ばれたモサデク 大 統 領 を 倒 しました この 楽 勝 に 味 をしめた 米 国 政 府 は 次 の 標 的 をグアテマラに 定 めました でもルーズベルトの 孫 は 任 務 の 途 中 で 降 りてしまった 現 在 のグアテマラとイランの 政 権 が 米 国 に 対 して 抱 く 不 審 の 源 には 1950 年 代 の 政 変 があります これは 中 東 と 中 南 米 の 理 解 に 非 常 に 重 要 な 視 点 です Democracy Now Japan 2012 8