Taro-外来治療テキスト1・アルコ



Similar documents
Microsoft PowerPoint _GP向けGL_final

< F2D874491E682528FCD2091E DF C A2E>

診療行為コード

愛 さんの 憂 鬱

各論_1章〜7章.indd

Microsoft Word - 2章.doc

Microsoft Word - 目次.doc

2. ど の 様 な 経 緯 で 発 覚 し た の か ま た 遡 っ た の を 昨 年 4 月 ま で と し た の は 何 故 か 明 ら か に す る こ と 回 答 3 月 17 日 に 実 施 し た ダ イ ヤ 改 正 で 静 岡 車 両 区 の 構 内 運 転 が 静 岡 運

Taro-29職員退職手当支給規程

47 高 校 講 座 モ オ モ 圏 比 較 危 述 覚 普 第 章 : 活

(Microsoft Word _10\214\216\222\262\215\270\203\212\203\212\201[\203X_\215\305\217I\215e.doc)

Microsoft Word - 公表用答申422号.doc

Microsoft Word - 【溶け込み】【修正】第2章~第4章

Ⅰ 年 金 制 度 昭 和 37 年 12 月 1 日 に 地 方 公 務 員 等 共 済 組 合 法 が 施 行 され 恩 給 から 年 金 へ 昭 和 61 年 4 月 から 20 歳 以 上 60 歳 未 満 のすべての 国 民 が 国 民 年 金 に 加 入 厚 生 年 金 基 金 職 域

主 要 な が ん 治 療 に つ い て 入 院 に か か る 医 療 費 の 支 払 い か ら 計 算 し た も の で す 例 え ば 胃 が ん に つ い て は 平 均 入 院 費 は 総 額 約 万 円 で 自 己 負 担 額 は 約 3 3 万 円 程 度 必 要

(2) 特 別 障 害 給 付 金 国 民 年 金 に 任 意 加 入 していなかったことにより 障 害 基 礎 年 金 等 を 受 給 していない 障 がい 者 の 方 に 対 し 福 祉 的 措 置 として 給 付 金 の 支 給 を 行 う 制 度 です 支 給 対 象 者 平 成 3 年 3

Ⅰ 調 査 の 概 要 1 目 的 義 務 教 育 の 機 会 均 等 その 水 準 の 維 持 向 上 の 観 点 から 的 な 児 童 生 徒 の 学 力 や 学 習 状 況 を 把 握 分 析 し 教 育 施 策 の 成 果 課 題 を 検 証 し その 改 善 を 図 るもに 学 校 におけ

技 能 労 務 職 公 務 員 民 間 参 考 区 分 平 均 年 齢 職 員 数 平 均 給 与 月 額 平 均 給 与 月 額 平 均 給 料 月 額 (A) ( 国 ベース) 平 均 年 齢 平 均 給 与 月 額 対 応 する 民 間 の 類 似 職 種 東 庄 町 51.3 歳 18 77

Q5 育 児 休 業 を 請 求 する 際 の 事 務 手 続 は? A5 育 児 休 業 を 請 求 しようとする 職 員 は, 育 児 休 業 承 認 請 求 書 ( 様 式 第 1 号 )に 子 の 氏 名 や 請 求 する 期 間 等 を 記 入 し, 育 児 休 業 を 始 めようとする1

公 営 企 業 職 員 の 状 況 1 水 道 事 業 1 職 員 給 与 費 の 状 況 ア 決 算 区 分 総 費 用 純 利 益 職 員 給 与 費 総 費 用 に 占 める ( 参 考 ) 職 員 給 与 費 比 率 22 年 度 の 総 費 用 に 占 A B B/A める 職 員 給 与

先行研究のサマリー

回 答 Q3-1 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 質 問 : 土 地 下 落 の 傾 向 の 中 土 地 の 固 定 資 産 税 が 毎 年 あがるのはなぜですか? 答 : あなたの 土 地 は 過 去 の 評 価 替 えで 評 価 額 が

Microsoft Word - (課×県・指定)【頭紙】「精神障害者保健福祉手帳の診断書の記入に当たって留意すべき事項について」等の一部改正について.rtf

( 別 紙 ) 以 下 法 とあるのは 改 正 法 第 5 条 の 規 定 による 改 正 後 の 健 康 保 険 法 を 指 す ( 施 行 期 日 は 平 成 28 年 4 月 1 日 ) 1. 標 準 報 酬 月 額 の 等 級 区 分 の 追 加 について 問 1 法 改 正 により 追 加

<4D F736F F D208D4C93878CA793AE95A888A48CEC835A E815B8CA C8FF7936E977697CC2E646F63>

頸 がん 予 防 措 置 の 実 施 の 推 進 のために 講 ずる 具 体 的 な 施 策 等 について 定 めることにより 子 宮 頸 がんの 確 実 な 予 防 を 図 ることを 目 的 とする ( 定 義 ) 第 二 条 この 法 律 において 子 宮 頸 がん 予 防 措 置 とは 子 宮

17 外 国 人 看 護 師 候 補 者 就 労 研 修 支 援 18 看 護 職 員 の 就 労 環 境 改 善 運 動 推 進 特 別 20 歯 科 医 療 安 全 管 理 体 制 推 進 特 別 21 在 宅 歯 科 医 療 連 携 室 整 備 22 地 域 災 害 拠 点 病

Microsoft Word - 配付資料

(3) 職 員 の 初 任 給 の 状 況 ( 平 成 5 年 月 日 現 在 ) 決 定 初 任 給 採 用 年 経 過 後 給 料 月 額 大 学 卒 7, 8, 一 般 行 政 職 短 大 卒 9,8 6, 高 校 卒, 8,5 () 職 員 の 経 験 年 数 別 学 歴 別 平 均 給 料

Microsoft Word - 3大疾病保障特約付団体信用生命保険の概要_村上.docx

伊勢崎市職員職場復帰支援制度

( 減 免 の 根 拠 等 ) 第 1 条 こ の 要 綱 は, 地 方 税 法 第 条 の 規 定 に 基 づ く 市 税 条 例 第 6 9 条 の 2 の 規 定 を 根 拠 と す る 身 体 障 害 者 等 に 対 す る 軽 自 動 車 税 の 減 免 の 具 体 的 な 対

Taro-01 議案概要.jtd


< F2D8C928D4E8AC7979D82CC8EE888F882AB2E6A7464>

2 前 項 に 定 める 日 に 支 給 する 給 与 は 総 額 給 与 を12 分 割 した 額 ( 以 下 給 与 月 額 という ) 扶 養 手 当 住 居 手 当 通 勤 手 当 単 身 赴 任 手 当 寒 冷 地 手 当 及 び 業 績 手 当 並 びに 前 月 分 の 超 過 勤 務

<947A957A8E9197BF C E786C73>

後期高齢者医療制度

< E8BE08F6D2082C682B DD2E786C7378>

スライド 1

大学と学生第543号大学メンタルヘルスにおける連携_広島大学(岡本 百合)-JASSO

Microsoft Word - 10 H21田中睡眠と経過

第 7 条 職 員 の 給 与 に 関 する 規 程 ( 以 下 給 与 規 程 という ) 第 21 条 第 1 項 に 規 定 す るそれぞれの 基 準 日 に 育 児 休 業 している 職 員 のうち 基 準 日 以 前 6 月 以 内 の 期 間 にお いて 在 職 した 期 間 がある 職

< F2D824F C D9197A791E58A C938C8B9E>

目 次 休 暇 関 係 Q1 妊 娠 中 健 康 診 査 を 受 けるための 休 暇 が 取 れるのですか? Q2 出 産 予 定 日 の 何 日 前 から 休 暇 が 取 れるのですか? Q3 出 産 後 何 日 まで 休 暇 が 取 れるのですか? Q4 妻 が 出 産 するのですが 休 暇 が

<4D F736F F D2090BC8BBB959491BA8F5A91EE8A C52E646F63>

神戸市重度障害者特別給付金支給要綱

Taro-iryouhoken

平 成 34 年 4 月 1 日 から 平 成 37 年 3 月 31 日 まで 64 歳 第 2 章 労 働 契 約 ( 再 雇 用 希 望 の 申 出 ) 第 3 条 再 雇 用 職 員 として 継 続 して 雇 用 されることを 希 望 する 者 は 定 年 退 職 日 の3か 月 前 まで

Microsoft Word - 12 職員退職手当規程_H 改正_

桜井市外国人高齢者及び外国人重度心身障害者特別給付金支給要綱

Microsoft Word - 制度の概要_ED.docx

人生の最終段階における医療に関する意識調査 結果の概要

か 行 繰 上 げ/ 繰 上 げ 支 給 の 国 民 年 金 受 取 額 は 少 なくなるが 年 金 を 早 く 受 け 取 ること 早 期 ( 減 額 ) 支 払 い 65 歳 から 受 け 取 る 年 金 を 前 倒 しで 減 額 して 受 ける 年 金 繰 上 げ 請 求 早 期 に 受 け

ミニ統計平成27年(HP用 訂正版)

Microsoft Word - 諮問第82号答申(決裁後)

か 行 基 金 代 行 厚 生 年 金 基 金 が 国 に 代 わって 厚 生 年 金 の 事 務 の 一 部 を 行 うこと 基 本 月 額 ( 在 職 老 齢 年 金 ) 給 付 加 給 年 金 経 過 的 加 算 を 除 いた 年 金 月 額 加 算 部 分 を 除 いた 年 金 月 額 支

<4D F736F F D2095BD90AC E398C8E323793FA95D78BAD89EFDABCDEADD22E646F6378>

<4D F736F F D D3188C091538AC7979D8B4B92F F292B98CF092CA81698A94816A2E646F63>

<4D F736F F D20836E E819592E88C5E B F944E82548C8E89FC90B3816A5F6A D28F57>

Ⅶ 東 海 地 震 に 関 して 注 意 情 報 発 表 時 及 び 警 戒 宣 言 発 令 時 の 対 応 大 規 模 地 震 対 策 特 別 措 置 法 第 6 条 の 規 定 に 基 づき 本 県 の 東 海 地 震 に 係 る 地 震 防 災 対 策 強 化 地 域 において 東 海 地 震

私立大学等研究設備整備費等補助金(私立大学等

- 1 - 総 控 負 傷 疾 病 療 養 産 産 女 性 責 帰 べ 由 試 ~ 8 契 約 契 約 完 了 ほ 契 約 超 締 結 専 門 的 知 識 技 術 験 専 門 的 知 識 高 大 臣 専 門 的 知 識 高 専 門 的 知 識 締 結 契 約 満 歳 締 結 契 約 契 約 係 始

1604_栄養科 がん患者向け食事のヒント.indd

003-00個人の健康増進・疾病予防の推進のための所得控除制度の創設(個別要望事項:HP掲載用)

 

<4D F736F F F696E74202D C928D4E C182C4967B939682C991CC82C982A282A282CC F4390B394C529>

国 家 公 務 員 の 年 金 払 い 退 職 給 付 の 創 設 について 検 討 を 進 めるものとする 平 成 19 年 法 案 をベースに 一 元 化 の 具 体 的 内 容 について 検 討 する 関 係 省 庁 間 で 調 整 の 上 平 成 24 年 通 常 国 会 への 法 案 提

2 条 ) ア 育 児 休 業 の 対 象 とならない 職 員 ( 法 第 2 条 及 び 条 例 第 2 条 関 係 ) (ア) 臨 時 的 に 任 用 される 職 員 (イ) 育 児 休 業 に 係 る 期 間 を 任 期 と 定 めて 採 用 された 職 員 (ウ) 勤 務 延 長 職 員 (

2 職 員 の 平 均 給 与 月 額 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び 平 均 給 与 月 額 の 状 況 ( 平 成 22 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 平 均 給 与

75 歳 以 上 の 方 の 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 75 歳 になると 全 ての 方 が 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 に 加 入 して 医 療 を 受 けます 後 期 高 齢 者 医 療 制 度 は 東 京 都 後 期 高 齢 者 医 療 広 域 連 合 が 主 体 となり 区

2 一 般 行 政 職 給 料 表 の 状 況 ( 平 成 23 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 号 給 の 給 料 月 額 最 高 号 給 の 給 料 月 額 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 ( 単 位 : ) 6 級 7 級 8 級 135, , ,900 2

3 日 時 場 所 日 時 : 毎 年 7 月 の 第 1 日 曜 日 ( 年 1 回 1 日 で 試 験 終 了 合 格 科 目 持 ち 越 し 等 の 恩 典 なし) 場 所 : 早 稲 田 大 学 ( 東 京 近 年 日 本 大 学 東 洋 大 学 明 治 大 学 においても 行 われている)

(2) 就 業 規 則 の 状 況 就 業 規 則 は 90.0%の 事 業 所 が 整 備 している このうち 就 業 規 則 を 周 知 している 事 業 所 は 84.0%で 周 知 の 方 法 ( 複 数 回 答 )については 常 時 掲 示 または 備 え 付 け が 最 も 多 く 64

< F2D F97CC8EFB8F BE8DD78F9192CA926D>

H25要綱本文

第 9 条 の 前 の 見 出 しを 削 り 同 条 に 見 出 しとして ( 部 分 休 業 の 承 認 ) を 付 し 同 条 中 1 日 を 通 じて2 時 間 ( 規 則 で 定 める 育 児 休 暇 を 承 認 されている 職 員 については 2 時 間 から 当 該 育 児 休 暇 の

川越市幼稚園就園奨励費補助金交付要綱

国立大学法人東京医科歯科大学職員の労働時間、休暇等に関する規則(案)

<4D F736F F D20328FCD5F8F5A82DC82A282DC82BF82C382AD82E882CC89DB91E8>

<4D F736F F D208B5489AA8E7382CC8B8B975E814592E888F58AC7979D939982C982C282A282C BD90AC E937894C5816A2E646F63>

4-3-4共立蒲原総合病院組合職員の育児休業等に関する条例

経 常 収 支 差 引 額 等 の 状 況 平 成 26 年 度 予 算 早 期 集 計 平 成 25 年 度 予 算 対 前 年 度 比 較 経 常 収 支 差 引 額 3,689 億 円 4,597 億 円 908 億 円 減 少 赤 字 組 合 数 1,114 組 合 1,180 組 合 66

●労働基準法等の一部を改正する法律案

<4D F736F F D208E52979C8CA78E598BC68F5790CF91A390698F9590AC8BE08CF D6A2E646F6378>

発 覚 理 由 違 反 態 様 在 日 期 間 違 反 期 間 婚 姻 期 間 夫 婦 間 の 子 刑 事 処 分 等 1 出 頭 申 告 不 法 残 留 約 13 年 9 月 約 9 年 11 月 約 1 年 10 月 2 出 頭 申 告 不 法 入 国 約 4 年 2 月 約 4 年 2 月 約

< F2D E9696B D81698B5E8B6089F08EDF>

(5) 給 与 改 定 の 状 況 には 事 委 員 会 が 設 置 されていないため 勧 告 はありません 1 月 例 給 民 間 給 与 公 務 員 給 与 A B 24 年 度 事 委 員 会 の 勧 告 ( 参 考 ) 較 差 勧 告 給 与 改 定 率 国 の 改 定 率 AB ( 改 定

(1) 団 体 への 問 い 合 わせ 件 数 平 成 20 年 8 月 から 平 成 20 年 11 月 までの 間 に 団 体 への 所 謂 家 出 行 方 不 明 者 に 関 する 捜 索 支 援 への 問 い 合 わせ 総 数 は 26 件 であり 月 平 均 :6.5 人 である 8 月

05_現状把握指標一覧(H28.1.1時点)【 確定版】

健 康 保 険 国 民 年 金 厚 生 年 金 労 災 公 的 保 険 の 保 障 内 容 新 聞 報 道 によると テレビ 東 京 の 大 橋 未 歩 アナウン サー(34)が 軽 度 の 脳 梗 塞 と 診 断 され 療 養 する ことが 分 かった 今 月 上 旬 に 自 宅 で 発 症 し

障害福祉制度あらまし目次

<4D F736F F D2093C195CA92A58EFB82C98AD682B782E E646F63>

3 職 員 の 初 任 給 等 の 状 況 (1) 職 員 の 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 及 び の 状 況 (24 年 4 月 1 日 現 在 ) 1 一 般 行 政 職 平 均 年 齢 平 均 給 料 月 額 ( ベース) 43.7 歳 32, , ,321

図 表 1 1,000 万 円 以 上 高 額 レセプト ( 平 成 25 年 度 ) 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷 病 名 順 位 月 額 医 療 費 主 傷

駐 車 場 管 理 規 程

役員退職手当規程

2-1膠原病.doc

<4D F736F F D C93FA967B91E5906B8DD082D682CC91CE899E2E646F6378>

件名

Transcription:

アルコール 依 存 症 外 来 治 療 テキスト 1 アルコール 依 存 症 とは? - 1 -

どうして アルコール 中 毒 と 呼 ばないか アルコールに 起 因 するこの 病 気 に 対 する 研 究 も 大 いに 進 歩 してきました そ の 結 果 この 病 気 の 中 心 は 心 と 体 のアルコールへの 依 存 (とらわれ)である ことがわかってきました 酔 いによる 急 性 中 毒 くりかえしアルコールで 体 を 傷 つけることによる 慢 性 中 毒 も 重 大 な 側 面 ですか 中 心 は 心 と 体 の 依 存 なので す そのため この 病 気 を アルコール 中 毒 と 呼 ぶのは 適 当 ではないとなり 国 際 的 にも アルコール 中 毒 と 呼 ぶのを 廃 止 して アルコール 依 存 症 に 統 一 するようになりました また アル 中 という 呼 び 方 には 侮 蔑 の 意 味 がこめられることが 多 く アル コール 依 存 症 イコール 社 会 的 廃 人 であるという 偏 見 から この 病 気 の 本 態 を 見 失 ってしまうことも 多 いです そういう 意 味 でも 正 しくこの 病 気 を 理 解 す ることがこの 病 気 からの 回 復 の 第 一 歩 だと 言 えるでしょう アルコール 依 存 症 の4つの 側 面 この 病 気 は 症 状 も 経 過 も 個 人 差 が 大 きいと 言 えます この 個 人 差 が 病 気 の 理 解 を 遅 らせる 一 因 となっています しかし 共 通 して 言 えるのは 飲 み 続 けると 病 気 は 確 実 に 進 行 して 以 下 の 述 べる4つの 側 面 を 次 々と 示 すようになり 苦 しい 生 の 果 てにたどり 着 く 終 着 駅 は 悲 惨 な 死 であるということです 1, 心 の 依 存 (とらわれ)~ 飲 酒 行 動 の 異 常 酔 いが 快 い 体 験 であると もう 一 度 それを 体 験 したくなります 快 い 体 験 の 中 身 は 個 人 差 があり 酒 の 味 その 場 の 心 地 よい 雰 囲 気 つきあいがスム ーズに 行 く 社 会 的 に 認 められた 気 分 不 安 や 緊 張 がとれる 気 分 心 のむ なしさ さびしさ 腹 立 ち 憂 うつ 感 自 責 感 が 消 える 気 分 などなどです 一 方 で 酔 いは 二 日 酔 いの 苦 しさや 酔 っぱらっての 迷 惑 行 為 ブラックア ウト( 酔 っている 間 の 出 来 事 を 思 い 出 せない)の 不 安 などの 不 快 な 体 験 も 起 こ します この 不 快 体 験 が 快 体 験 におぼれるのを 制 御 してくれますが 飲 酒 機 会 の 多 い 職 業 であったり 不 安 や 緊 張 の 強 い 環 境 であったり 不 安 や 緊 張 をうまく 処 理 - 2 -

する 方 法 を 身 につけていない 人 の 場 合 には 酔 いの 体 験 をどんどん 求 めていく ようになります そのうちに 嫌 なことがあると それを 避 けるために 酔 いの 快 体 験 を 求 める ように また 酔 いの 快 体 験 を 中 心 に 生 活 が 展 開 されるようになってきます そして 飲 んではならない 時 場 所 場 面 であるとわかっていながら 酔 い の 誘 惑 に 負 けて 飲 んでしまうようになります 要 するに 飲 みたい 欲 求 のコントロールが 難 しくなてくるのです あなたが 飲 み 始 めた 当 時 には 飲 んではならない 時 には 飲 まないでいること ができた 記 憶 があると 思 います しかし 今 では あなたは 飲 みたい 欲 求 を 抑 えるのに 苦 労 するようになり 時 々 抑 えきれずに 飲 酒 行 動 に 走 ってしまうこと があるはずです これをアルコールへの 心 の 依 存 と 言 います また 飲 酒 欲 求 の 制 御 障 害 とも 言 います これ 以 外 の3つの 側 面 がなくても 心 の 依 存 だけでも 立 派 なアルコール 依 存 症 と 診 断 されます 心 の 依 存 には いろんな 程 度 があります 晩 酌 のみであったのが 家 に 帰 る のが 待 ちきれずに 飲 む 休 日 には 朝 から 飲 んでしまう そのうちに 仕 事 のあ る 日 にも 朝 から 飲 んでしまう 医 者 から 酒 を 禁 じられても 飲 んでしまう 自 分 から 断 酒 を 誓 っても 飲 んでしまう 飲 み 方 が 一 気 に2~3 杯 飲 んでしまう 飲 む 量 がつい 深 酒 になる 最 後 には 朝 目 が 開 けば 飲 み 一 日 飲 み 続 け 翌 日 も 飲 み 続 ける 連 続 飲 酒 発 作 が 時 々あらわれるようになります 連 続 飲 酒 発 作 で 体 が 酒 をうけつけなくな ると しばらく 断 酒 が 続 きますが ふたたび 連 続 飲 酒 発 作 におちいってしまう ようになります これを 山 型 飲 酒 サイクルと 言 い 心 の 依 存 の 終 着 駅 です 完 全 な 飲 酒 欲 求 の 抑 制 喪 失 です この 心 の 依 存 に 次 に 述 べる 体 の 依 存 が 加 わると 加 速 度 的 にアルコール 依 存 症 は 進 行 し 断 酒 が 出 来 なければ 死 という 終 着 駅 にたどり 着 くことになり ます 2, 体 の 依 存 (とらわれ) 心 の 依 存 の 状 態 になり 飲 みたい 欲 求 を 抑 え 難 くなると 飲 む 量 も 飲 む 回 数 も 増 えていきます アルコールに 強 くなり 常 習 飲 酒 大 量 飲 酒 の 状 態 になって きます すると 人 間 の 体 はアルコールが 入 った 状 態 が 普 通 の 状 態 になるよう 調 節 されます - 3 -

アルコールには 脳 の 働 きの 抑 制 作 用 (たとえると 重 石 のようなもの)があり ます アルコールが 日 常 的 に 入 っていると 人 間 の 体 は 脳 の 働 きを 高 め 興 奮 状 態 にすることによって アルコールの 抑 制 作 用 とバランスをとり 脳 の 働 きを 普 通 の 状 態 に 保 つ 事 が 出 来 るようになります この 状 態 で アルコールを 切 るか 飲 む 量 が 減 ると 抑 制 ( 重 石 )の 力 が 弱 くなるので 脳 の 興 奮 状 態 がおもてに 飛 び 出 します これが 禁 断 症 状 とか 離 脱 症 状 という 現 象 です この 現 象 があると 体 の 依 存 があるとわかります 体 の 依 存 もいろんな 程 度 があります あなたは 今 は 軽 いからといって 安 心 してはいけません 飲 み 続 けると 体 の 依 存 はどんどん 進 行 し あなたも 重 い 症 状 をしめすようになります 次 に 症 状 を 列 記 しますので あなたの 場 合 どこまで 来 ているか 確 かめまし ょう 離 脱 症 状 a 軽 度 ~ 中 等 度 消 化 器 症 状 : 食 欲 不 振 吐 き 気 おう 吐 腹 部 不 快 感 下 痢 筋 肉 症 状 : 脱 力 感 けいれん ふるえ 睡 眠 障 害 自 律 神 経 症 状 : 脈 が 速 い 高 血 圧 発 熱 発 汗 ふるえ 行 動 変 化 :イライラ 好 戦 的 落 ち 着 かない 怒 り 過 敏 認 識 力 低 下 : 集 中 力 低 下 放 心 物 忘 れ 判 断 力 低 下 b 高 度 なもの aに 示 した 症 状 の 増 強 : 振 戦 発 汗 頻 脈 激 昂 過 敏 反 応 せん 妄 : 意 識 障 害 物 忘 れ 失 見 当 識 幻 覚 妄 想 けいれん 発 作 3, 急 性 アルコール 中 毒 これは アルコールが 入 った 酩 酊 状 態 のことです 悪 酔 い 酒 癖 の 悪 さがあ れば アルコール 依 存 症 でなくとも アルコール 乱 用 と 言 って 治 療 の 対 象 と なります アルコール 依 存 症 の 場 合 急 性 中 毒 ( 酩 酊 状 態 )になる 機 会 が 多 く 悪 酔 い 作 癖 の 悪 さが 頻 回 に 起 こり 家 族 や 周 囲 の 人 々に 多 大 の 迷 惑 をかけることにな - 4 -

ります しかし 本 人 は ブラックアウトや 酩 酊 中 の 知 覚 のあいまいさのためにこ の 出 来 事 を 覚 えていないため 断 酒 の 動 機 になりにくいのが 普 通 です あなたは あなたが 覚 えている 以 上 に 酩 酊 状 態 が 悪 いと 考 えないといけま せん 大 脳 は 新 皮 質 という 理 性 をつかさどる 所 と 旧 皮 質 という 感 情 をつかさ どる 所 があります 旧 皮 質 は 新 皮 質 にコントロールされていますが この 新 皮 質 の 働 きをアルコールが 抑 制 するために 旧 皮 質 の 働 きがそのまま 表 面 化 し 原 始 的 感 情 的 な 行 動 になってしまします これが 悪 酔 い 酒 癖 の 悪 さの 原 因 です 4, 慢 性 中 毒 アルコールが 体 内 に 繰 り 返 し 入 ると 体 のあらゆる 臓 器 には 徐 々に 変 化 が 起 こってきます 一 番 やっかいなのは 最 も 大 切 な 脳 が 侵 されて 記 憶 力 が 落 ち 忘 れっぽく なり 最 もひどい 場 合 には 今 自 分 がどこにいて 何 時 頃 か 相 手 が 誰 である かも 分 からなくなってしまいます このようなアルコールによる 認 知 症 状 態 になると 回 復 は2 割 の 人 にし か 望 めず 8 割 の 人 は 廃 人 同 然 の 生 活 を 送 ることになります また アルコールを 解 毒 するのは 肝 臓 ですが これが 過 労 状 態 となり 脂 肪 肝 アルコール 性 肝 炎 肝 硬 変 になっていきます アルコール 依 存 症 の 人 の 肝 臓 はめっぽう 強 く はじめのうちはすばらしい 回 復 力 を 示 しますが これでタ カをくくっていると 肝 硬 変 に 至 ってしまいます 肝 硬 変 になっても 飲 み 続 けると 5 年 間 に70パーセントの 人 が 死 亡 すると 言 われています あなたの 飲 み 友 だちにも 肝 硬 変 で 亡 くなった 人 がいるはずです 膵 (すい) 臓 が 侵 されると 下 痢 や 腹 痛 が 続 いたり 糖 尿 病 を 起 こします 急 性 膵 炎 になって 膵 臓 壊 死 になると 激 烈 な 経 過 をたどって 死 亡 してしまい ます 胃 潰 瘍 を 起 こす 場 合 も 多 く 手 術 を 余 儀 なくされ それ 以 降 急 激 にアルコー ル 依 存 症 が 進 行 する 場 合 が 多 く 見 られます アルコール 性 心 筋 症 は 動 機 呼 吸 困 難 不 整 脈 を 呈 するようになります 休 日 症 候 群 といって 休 日 に 大 量 飲 酒 して 翌 日 急 死 することがありますが その 原 因 はこの 心 筋 症 と 考 えられています また 持 続 的 な 睡 眠 障 害 も 脳 の 変 化 による 場 合 があります 脳 波 異 常 や 脳 萎 縮 が 起 こることがわかっています - 5 -

アルコール 依 存 症 は 進 行 する 病 気 である 作 家 の なだいなだ はアルコール 依 存 症 の 名 医 でもありますが 彼 はアル コール 依 存 症 を 新 幹 線 ひかり 号 の 乗 客 に 例 えています 名 古 屋 駅 を 出 たひかり 号 は 東 京 駅 まで 停 まりません 名 古 屋 を 出 て 途 中 に 浜 松 静 岡 熱 海 と 駅 を 次 々に 通 過 しますが 決 して 途 中 の 駅 に 停 まることは ありません アルコール 依 存 症 者 が 飲 み 続 け 病 気 のある 段 階 に 達 しても ま だ 浜 松 駅 だ と 思 うものです しかし 実 際 は 浜 松 駅 を 通 過 中 で 最 後 に は 東 京 駅 まで 行 ってしまう 事 に 気 づいていません アルコール 依 存 症 者 は 飲 み 続 けると 必 ず 病 気 の 終 着 駅 に 行 ってしまいます 私 たちの 経 験 でも 1 回 目 の 入 院 時 には 軽 い 離 脱 症 状 であった 人 が 5~6 年 後 の 何 回 めかの 入 院 時 には 重 い 幻 覚 症 状 が 現 れていたり 失 業 していたり 家 庭 が 崩 壊 していたり 合 併 症 がひどくなっていたりすることによく 出 会 いま す 人 酒 を 飲 み 酒 酒 を 飲 み 酒 人 を 飲 む とうたった 中 国 の 詩 人 李 白 は アルコール 依 存 症 の 進 行 状 況 をうまく 表 現 していますが 李 白 自 身 もア ルコールのために 命 を 落 としています 次 ジェネリックという 人 が 作 ったアルコール 依 存 症 の 進 行 表 をあげておきま す もちろん 進 行 は 百 人 百 様 ですから この 表 の 通 りではありませんが 思 い 当 たる 事 があると 思 います ジェリネックの 進 行 モデル 1,ブラックアウト 2, 隠 れのみ 3,アルコールへこだわり( 宴 会 などで 酒 が 充 分 あるか 気 になる 等 ) 4, 最 初 の1~2 杯 を 大 急 ぎで 飲 む 5, 自 分 の 飲 酒 行 動 に 対 する 罪 の 意 識 6,アルコールに 関 する 話 題 を 避 ける 7,ブラックアウトが 頻 回 になる 8, 抑 制 喪 失 9, 自 分 の 飲 酒 を 正 当 化 する 10, 社 会 的 規 制 が 始 まる( 家 族 友 人 からの 注 意 や 警 告 ) 11, 自 己 評 価 の 低 下 を 穴 埋 めするために 誇 大 的 行 動 をとる 12,いちじるしい 攻 撃 的 行 動 - 6 -

13, 持 続 的 な 自 責 感 14, 完 全 な 断 酒 期 間 がときどき 現 れる 15, 飲 酒 パターンを 変 えようと 試 みる 16, 友 人 達 から 離 れる 17, 離 職 する 18, 行 動 がアルコール 中 心 に 展 開 し 始 める 19,アルコール 以 外 の 趣 味 に 興 味 がなくなる 20, 対 人 関 係 を 再 解 釈 しなおす 21,いちじるしい 自 己 憐 憫 22, 孤 立 化 が 強 まる( 引 っ 越 し 等 ) 23, 家 庭 内 の 習 慣 の 変 化 24, 理 由 のない 怒 り 25,アルコールの 確 保 に 狂 奔 する 26, 栄 養 不 足 による 合 併 症 27, 第 1 回 目 の 入 院 28, 性 衝 動 の 減 退 29, 嫉 妬 妄 想 30, 規 則 的 な 朝 酒 31, 夜 間 以 外 にも 酩 酊 している 32,いちじるしい 道 徳 的 退 廃 33, 思 考 の 障 害 34, 幻 覚 が 出 る 35,アルコール 耐 性 の 低 下 36,なんとも 言 えない 恐 怖 感 の 出 現 37, 振 戦 せん 妄 38, 飲 酒 が 強 迫 的 になる 39, 敗 北 を 認 め 自 ら 治 療 を 求 めることがある 次 に 自 己 診 断 法 をあげておきますので 正 直 に 答 えてください そして 家 族 から 見 たあなたの 診 断 結 果 とあわせて あなたの 病 気 についてよく 考 えてく ださい - 7 -

アルコール 依 存 症 からの 回 復 について アルコール 依 存 症 は 断 酒 継 続 によってのみ 健 康 な 生 活 を 続 けることが 出 来 ます しかし この 断 酒 継 続 はたいへん 難 しく 失 敗 することが 多 いのが 現 実 です 浜 松 医 大 の 鈴 木 氏 のデータによると 退 院 後 3ヶ 月 で50% 6ヶ 月 で70% 2 年 で80%の 人 が 再 飲 酒 すると 出 ています 2 年 断 酒 継 続 すると 失 敗 する 可 能 性 はぐっと 少 なくなります ですから 退 院 の 時 点 で もう 絶 対 に 飲 まない 二 度 と 入 院 するような ことはない と 安 易 に 言 う 人 が 多 いですが この 事 実 をもっと 厳 しく 受 け 止 め る 必 要 があります また この 病 気 は 死 亡 率 の 大 変 高 い 病 気 ですから 現 在 だけを 見 ていて は 大 きな 過 ちをおかすことになります 山 梨 県 精 神 衛 生 センターの 田 中 氏 は 退 院 患 者 の5 年 後 8 年 後 の 予 後 調 査 で 一 般 人 口 の5 倍 高 い 死 亡 率 であること 死 亡 平 均 年 齢 52 歳 という 結 果 を 報 告 しています 死 亡 原 因 は1 心 臓 病 2 肝 硬 変 3 不 慮 の 事 故 4がんのじゅ んでした また ある 県 の 断 酒 会 の 調 査 でも595 名 中 81 名 がなくなっていました その 多 くは 飲 酒 中 でした 死 亡 平 均 年 齢 は50 歳 でした 田 中 氏 は 調 査 の 結 論 として 飲 酒 し 続 けて 早 死 にするか 断 酒 して 社 会 生 活 を 改 善 しうるか 二 者 択 一 の 生 き 方 しかないと 述 べています ところで 回 復 する 人 としない 人 では どこが 違 うのでしょうか シャルマアーズという 人 の 調 査 結 果 では 次 のようになっています 予 後 不 良 の 兆 候 1, 節 酒 できるという 自 身 2, 他 者 からの 援 助 の 拒 否 ( 自 分 一 人 でも 断 酒 できると 考 える) 3, 自 助 グループへの 参 加 の 拒 否 4,アルコール 依 存 症 であった 過 去 への 過 大 な 罪 の 意 識 5, 治 療 者 への 敵 意 6, 飲 酒 に 関 する 事 実 の 否 認 7, 抑 うつ 不 安 欲 求 不 満 予 後 良 好 の 兆 候 1, 治 療 初 期 の 自 己 中 心 性 2, 生 理 学 的 因 子 を 受 け 入 れる(アルコール 依 存 症 が 心 理 的 文 化 的 な 因 子 までも 波 及 する 心 理 的 変 化 であると 考 えるようになる) - 8 -

3, 治 療 プログラムを 受 け 入 れる 4, 自 己 評 価 の 変 化 あなたはどうですか? 良 くない 今 後 に 当 てはまっている 人 はもう 一 度 真 剣 に 自 分 を 見 つめ 直 してみてください 病 気 に 対 する 誤 った 見 方 は 命 取 りである アルコール 依 存 症 について 理 解 が 深 まりましたか 多 くの 人 々は アル 中 について 誤 った 先 入 観 を 持 っています それは 社 会 的 常 識 によるのものなので 本 人 だけでなく 家 族 もその 先 入 観 にとらわれてい ます しかし 厚 生 労 働 省 の 調 査 にありますように アルコール 依 存 症 者 は 全 国 で 220 万 人 もいるのです 約 50 人 に1 人 の 割 合 です 10 家 族 に1 家 族 はア ルコール 依 存 症 者 がいる 計 算 になります この 病 気 に 関 係 する 家 族 は1000 万 人 を 越 えているのです 日 本 人 の10 人 に1 人 の 割 合 です 普 通 の 人 でアルコール 依 存 症 者 である 人 が 圧 倒 的 に 多 いのです あなたの 考 えをしっかり 変 える 必 要 があります あなたが アルコール 依 存 症 を 否 認 してきた 理 由 には 次 のようなものがあ ると 思 います 1 他 人 に 迷 惑 をかけていないから ブラックアウトで 知 覚 があいまいになっている 2, 命 を 落 としたあの 人 ほどではない アルコール 依 存 症 は 進 行 する 3, 大 酒 はのまない 大 酒 も 飲 めなくなっている( 逆 耐 性 )かもしれ ない 4, 手 はふるえていない 酒 が 切 れたことが 今 までなかったかもしれない 5, 自 分 で 断 酒 出 来 る それほどひどくなかった 過 去 の 出 来 事 であった かもしれないし 何 よりも 一 時 的 な 辛 抱 の 禁 酒 があったはず - 9 -

6, 酒 で 失 敗 するのは 年 に 数 回 いつも 失 敗 しているものではない 以 上 否 認 の 数 々をあげてみましたが ぜひ 皆 さんは 正 しい 知 識 を 持 っ てください そして 自 分 もそうだと 理 解 できたら 勇 気 をもって 自 分 の 病 気 を 認 めてください そこから あなたの 幸 せと 健 康 への 道 が 始 まります - 10 -