. 景観施策の取り組み実績これまで岡山市及び岡山県が行ってきた景観施策の取り組み実績は 下表のとおりです 大規模建築物の事前届け出は毎年 件で推移している 屋外広告物の許可件数は 新規が 件で推移しており 更新は徐々に許可件数が増加傾向にある 風致地区内の許可は 年度が



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スライド 1

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資料 2 立川市景観計画の一部改定 ( 案 ) ( 現計画 ) P25 表 一般地域 景観形成地区の届出の対象となる行為の規模 P26 (4) 大規模建築物等にかかる事前協議の部分 ( 改定案 ) P25 表 一般地域 景観形成地区の届出の対象となる行為の規模 P26 (4)

金沢都市計画地区計画の変更

PowerPoint プレゼンテーション

Microsoft Word - ●決定⑤地区計画-2.docx

‘031209

大谷周辺地区 及び 役場周辺地区 地区計画について 木原市街地 国道 125 号バイパス 役場周辺地区 (43.7ha) 美駒市街地 大谷周辺地区 (11.8ha) 地区計画の概要 地区計画とは住民の身近な生活空間である地区や街区を対象とする都市計画で, 道路や公園などの公共施設の配置や, 建築物の


2-1-5 屋外広告物の制限

地区計画とは 地区計画とは 土地や建築物の所有者など地区の皆さんが合意を図りながら道路や公園などの配置 建築物の用途 容積率 高さ 色やデザイン等のルールをきめ細かく定め そのルールに基づいて建築行為等を行うことにより より良いまちづくりをすすめる手法のひとつです 地区の特性に応じて必要な項目を選択

大田区景観条例(案)説明資料

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( 対象区域 ) 第 5 地区計画の対象区域は 工業団地 ( 国母工業団地 南部工業団地 機械金属工業団地 ファッション工業団地 ( アリア ディ フィレンツェ ) をいう 以下同じ ) の区域内及び隣接地又は近接地 ( おおむね工業団地から500メートル以内 ) とする ( 区域の設定 ) 第 6

第 Ⅱ ゾーンの地区計画にはこんな特徴があります 建築基準法のみによる一般的な建替えの場合 斜線制限により または 1.5 容積率の制限により 利用できない容積率 道路広い道路狭い道路 街並み誘導型地区計画による建替えのルール 容積率の最高限度が緩和されます 定住性の高い住宅等を設ける

(Microsoft Word - \201\2403-1\223y\222n\227\230\227p\201i\215\317\201j.doc)

Ⅴ.( 仮称 ) 登大路バスターミナル整備計画 3-3. 平面図 (1) 地上部 1 階平面図 33

地区計画パンフレットP.1

練馬区まちづくり条例運用報告書

本日の説明内容 1 板橋駅西口周辺地区のまちづくり 2 板橋駅西口地区都市計画素案について 1 市街地再開発事業 2 地区計画 3 高度利用地区 4 高度地区 3 今後のスケジュール 1

Microsoft Word - 03第3章(p37-45)

藤沢市地区計画運用基準 施行平成 30 年 4 月 1 日 る 本運用基準は, 地区計画の届出に際しての審査の画一化及び円滑化を図るため, 必要な事項を定め 項目第 1 建築物等の用途の制限に関する事項第 2 建築物の容積率の最高限度に関する事項第 3 建築物の建蔽率の最高限度に関する事項第 4 建

<4D F736F F F696E74202D2095E58F CC81698E518D6C8E9197BF816A816997F08E6A92C789C1816A8251>

第 5 地区拠点地区計画の区域には 次に掲げる区域及び地域は含まないものとする (1) 農業振興地域の整備に関する法律 ( 昭和 44 年法律第 58 号 以下 農振法 という ) 第 8 条第 2 項第 1 号に規定する農用地区域 (2) 農地法 ( 昭和 27 年法律第 229 号 ) による農

区域の整備 開発及び保全に関する方針地建築区物等整に関備する計事項画地区計画ガイド八日市出町地区 八日市出町地区 地区計画の内容 名称八日市出町地区地区計画 位 置 金沢市八日市出町の一部 面積地区計画の目標土地利用の方針建築物等の整備方針 約 10.7 ha 本地区は 市中心部の南西約 4kmに位

Microsoft Word - 岡崎駅南リーフレット案【最終】

届出の手引き

(4) 対象区域 基本方針の対象区域は市街化調整区域全体とし 都市計画マスタープランにおいて田園都市ゾーン及び公園 緑地ゾーンとして位置付けられている区域を基本とします 対象区域図 市街化調整区域 2 資料 : 八潮市都市計画マスタープラン 土地利用方針図

大阪市再開発地区計画にかかる

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1. 目的 本町の第 3 次総合計画において 本町の将来像である ( みんなが主役 やすらぎと健康福祉のまち ) の実現に寄与すべく 本町の市街化調整区域における地区計画の運用にかかる基本的な方針を示すため 市街化調整区域における地区計画運用指針 ( 以下 運用指針 という ) を策定しました この

表1-表4-2

区域の整備 開発及び保全に関する方針地区施設の整備の方針建築物等の整備の方針 (2) 公園 緑地の整備方針地域に親しまれる やすらぎと憩いの空間を形成するとともに 西武立川駅から玉川上水に向けて形成される緑のネットワークの拠点となるよう公園や緑地を配置する (3) その他の公共空地の整備方針各敷地の

地区の細区分 1 流通 業務地区 2 都市型居住地区 地区 建築物 建築物等の高さの最高限度 建築物等の高さの最高限度は 15mとする ただし 敷地面積が1,000m2以上あり かつ金沢市景観審議会において都市景観上支障がないと認められた場合は 25mとする 整備計画 等に関する事項 建築物等の形態

山手地区の概要 面積 約50ha 用途地域 工業地域 建ぺい率 60 容積率 200 高さの限度 第一種高度地区 最高限20m 2

地区計画の届出とは

草 津 市 景 観 形 成 ガイドライン 71

目次 Ⅰ 運用基準の策定にあたって P1 1 策定の目的 P1 2 運用基準の位置づけ P1 Ⅱ Ⅲ 土地利用のあり方 P1 地区計画の活用 P2 1 地区計画とは P2 2 地区計画の活用類型 P2 (a) 地域資源型 P3 (b) マスタープラン適合型 P3 (c) 街区環境整序型 P3 (d)

稲毛海岸5丁目地区

上野原市規則第××号

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都市景観における 屋外広告物に関する ガイドプラン 2017 大阪市


区域の整備 開発及び保全に関する方針 地区施設の整備の方針 建築物等の整備の方針 (1) 道路の整備方針区域内外との円滑な交通ネットワークの形成と歩行者等の安全で快適な歩行環境の向上を図るため 街区幹線道路及び区画道路を整備する 生活利便施設や良質な街並みを形成する住宅等の立地を誘導し 地域拠点にふ

旧(現行)

面する側にあっては2メートル以上 精華台みずき通り線に面する側及び精華大通り線に面する区域にあっては5メートル以上 精華台地区計画により別に定める側にあっては10 メートル以上後退しなければならない 3 前 2 項の規定は 守衛室その他これに類するもので 延べ面積が50 平方メートル以下かつ地階を除

Microsoft Word - 宅地造成・区画形質変更の手引

区域の整備 開発及び保全の方針地区整備計画 久世荒内 寺田塚本地区地区計画 名称久世荒内 寺田塚本地区地区計画 位置城陽市久世荒内 寺田塚本及び平川広田 面積約 22.1ha 建 築 物 等 に 関 す る 事 項 地区計画の目標 土地利用の方針 地区施設の整備方針 建築物等の整備方針 地区の区分

目 次 流山インターチェンジ北部物流センター地区地区計画計画書 1P 流山インターチェンジ北部物流センター地区地区計画計画図 3P 流山インターチェンジ北部物流センター地区地区計画運用基準 4P 地区整備計画の運用について 運用基準の解説 5P 6P (1) 建築物等の用途の制限 6P (2) 建築


目次 1 運用基準策定の目的 1 2 市街化調整区域の地区計画の類型 2 3 市街化調整区域の地区計画の基本事項 3 4 地区計画の技術的な基準 4 5 都市計画の提案制度のフロー 7 6 地区計画と開発行為の手続きフロー 8 7 市街化調整区域における地区計画の運用基準の見直し 9

1 目的 建築基準法第 68 条の 5 の 5 第 1 項及び第 2 項に基づく認定に関する基準 ( 月島地区 ) 平成 26 年 6 月 9 日 26 中都建第 115 号 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 法 という ) 第 68 条の 5 の 5 第 1 項 及び第 2

<4D F736F F D D18E738E738A5889BB92B290AE8BE688E682C982A882AF82E9926E8BE68C7689E6834B E30312E30318E7B8D73816A2E646F63>

生産緑地制度の概要 市街化区域内の農地で 良好な生活環境の確保に相当の効用があり 公共施設等の敷地に供する用地として適している 500 m2以上 *1 の農地を都市計画に定め 建築行為や宅地の造成を許可制により規制し 都市農地の計画的な保全を図る 市街化区域農地は宅地並み課税がされるのに対し 生産緑

大阪狭山市市街化調整区域における地区計画のガイドライン(案)

2


□高度地区見直し案


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和泉市の宅地開発における制度

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問 1 あなたは, 景観について関心をお持ちですか? 1 非常に関心を持っている 関心を持っている 関心を持っていない 全く関心を持っていない % 5 全く関心を持っていない 0.6% 1.1% 1 非常に関心を

北部大阪都市計画彩都地区計画 ( 案 ) 北部大阪都市計画彩都地区計画を 次のとおり変更する 1. 地区計画の方針 名称彩都地区計画 位 置 茨木市大字粟生岩阪 大字宿久庄 大字清水 大字佐保 大字泉原 大字千提寺 大字大岩 大字福井 大字大門寺 大字生保 大字安威 山手台一丁目 山手台三丁目 山手

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阪神間都市計画新住宅市街地開発事業の変更(兵庫県決定)

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170413_福岡市ガイドライン.indd

山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 平成二十八年山梨県告示第九十九号 ) 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針を次のとおり定める 平成二十八年三月二十四日 山梨県知事 後 藤 斎 山梨県世界遺産富士山景観評価等技術指針 ( 趣旨 ) 第一条 この技術指針は 山梨県世界遺産富士山の保全に係る

計画書

地区整備計画書地区整備計画建築物等に関する事項地区の区分 地区の名称地区の面積 建築物等の用途の制限 建築物の敷地面積の最低限度 建築物の延べ床面積の敷地面積に対する割合の最高限度建築物の建築面積の敷地面積に対する割合の最高限度 壁面の位置の制限 独立住宅地区 A 約 21.9 ha (1) 長屋

立川市絶対高さを定める高度地区指定に関する検討方針 平成 26 年 5 月 立川市 0

1. 市街化調整区域における地区計画ガイドライン策定の目的市街化調整区域は 市街化を抑制すべき区域であるとともに 豊かな自然環境を育成 保全すべき区域である そのため 都市計画法において開発行為や建築行為が厳しく制限されている 本市都市計画マスタープランにおいても 将来都市構造の基本的な考え方の一つ

絶対高さ制限を定める高度地区についてのQ&A

3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 3. 市街化調整区域における地区計画の基本的な考え方 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 4. 地区計画の策定に当たっての留意点 このガイドラインに示す事項以外に 開発許可の要件を満たすことが 2. このガイドラインに示す事

計画的な再開発が必要な市街地 特に一体的かつ総合的に再開発を促進すべき地区 市町名 名称 再開発の目標 土地の合理的かつ健全な高度利用及び都市機能の更新に関する方針 特に整備課題の集中がみられる地域 ( 課題地域 ) 地区名 西宮市 C-4 浜脇 ( 約 175ha) 居住環境の向上 良好な都市景観

景観重要建造物と景観重要樹木

新曽中央地区 地区まちづくり協定 & 地区計画 ~ 水に親しみ緑あふれる 歩いて楽しいまち ~ の実現に向けて 新曽中央地区 このパンフレットについて 戸田市は 新曽中央地区のまちづくりを推進するため 新曽中央東部 西部地区まちづくり協議会との協働による検討を進め 平成 24 年 3 月に 戸田市都

能勢町市街化調整区域における地区計画のガイドライン

平方・中野久木物流施設地区

日本橋・東京駅前地区

指定標準 適用区域 建ぺい率 容積率 建築物の高さの最高限度 m 用途地域の変更に あたり導入を検討 すべき事項 ( 注 2) 1. 環境良好な一般的な低層住宅地として将来ともその環境を保護すべき区域 2. 農地等が多く 道路等の都市基盤が未整備な区域及び良好な樹林地等の保全を図る区域 3. 地区計

練馬区空き家等対策に関する基本的な方針

区域の整備 開発及び保全に関する方針公共施設等の整備の方針 建築物等の整備の方針 1 道路の整備方針 (1) 地区周辺の交通円滑化に資する道路ネットワークの形成及び 東西の主要な道路軸の形成を図るため 地区幹線道路を拡幅整備する (2) 開発に伴い発生する交通を円滑に処理するとともに 新駅整備に伴う

住宅地区 A 約 41.1 ha (1) 長屋 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) (2) 建築基準法 ( 昭和 25 年法律第 201 号 以下 建基法 という ) 別表第 2( い ) 項第 3 号に掲げる共同住宅 ( 住戸の数が 2 戸のものを除く ) 寄宿舎又は下宿 (3) 建基法別表第

交野市景観まちづくり計画 届出のてびき 平成 26 年 4 月交野市都市整備部都市計画課

Microsoft Word 八尾市市街化調整区域における地区計画のガイト

目次 1. 市街化調整区域の土地利用方針について... 1 (1) 策定の目的... 1 (2) 方針の位置付け 市街化調整区域の課題 土地利用の方針... 3 (1) 土地利用の基本的な方針... 3 (2) 地区ごとの土地利用方針 開発計画等の調整

鹿嶋市都市計画法の規定による市街化調整区域における

2 意見の概要と市の考え方 (1) 意見項目と件数内訳 計画( 案 ) を修正するもの 0 件 提案として 計画推進の参考とするもの 11 件 その他の意見 2 件 (2) 意見要約と市の考え方と対応 意見募集 提案として 計画推進の参考とするもの (2 件 ) No 意見の内容 ( 要約 ) 市の

1 総合設計 一定規模以上の敷地面積及び一定割合以上の空地を有する建築計画について 特定行政 庁の許可により容積率 斜線制限などの制限を緩和する制度である 建築敷地の共同化や 大規模化による土地の有効かつ合理的な利用の促進と 公開空地等公共的な空地 空間の 確保による市街地環境の改善を図ることを目的

PowerPoint プレゼンテーション

- 2 - 及び規模 地区の 区分 地区施設の配置 道路 3 路線 幅員 ~ m 延長 約 m 公園 1 箇所 面積 約 m2 公共緑地 4 箇所 面積 約 m2 2 箇所 幅員 m 面積 約 m2 ( の幅員 mのうち 以上を高木植栽空間とする ただ し 門柱 門扉等の施設については この限りでは

地区 の 区分 名称駅南口西街区地区駅南口東街区地区駅北口駅前広場地区 面積約 2.8 ha 約 0.6 ha 約 1.7 ha 用途地域による用途制限の他に 次の各号に掲げる建築物は 建築し てはならない 地区整備計画 建築物等に関する事項 建築物の 用途の制限 1. 指定道路 1 に面する敷地の

のまちづくりの取組 景観まちづくり 今回今回の議論議論におけるにおける定義 市民 企業等の関与のもと 景観を切り口として地域のまちづくりについて検討し 地域特性に応じた魅力的な景観形成を図る取組 具体の地区地区におけるにおける取組 景観計画重点区域の指定 運用 ( 現在 4 地区 ) 景観ガイドライ

目 次 平方北部物流施設地区地区計画計画書 1P 平方北部物流施設地区地区計画計画図 3P 平方北部物流施設地区地区計画 地区整備計画 の内容の解説 4P (1) 建築物等の用途の制限 5P (2) 建築物の敷地面積の最低限度 6P (3) 建築物等の高さの最高限度 6P (4) 壁面の位置の制限

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News Release 2014 年 3 月 24 日 伊丹市と新関西国際空港株式会社が 伊丹市域におけるまちづくりの推進 について合意 伊丹市と新関西国際空港株式会社は 伊丹市域の生活環境の改善 地域コミュニティの再生等を図るためのまちづくりを連携して推進するため 2014 年 3 月 24 日

Microsoft Word - 届出制度マニュアル05(Q&A)【H270401改訂】素案.doc

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参考 岡山市及び岡山県の景観形成施策の概要. 岡山市全域を対象とした景観形成施策 岡山市全域を対象とした景観誘導施策は 次の つが取り組まれています 制度名称対象行為誘導方策等 岡山県景観条例大規模建築物 (m 以上又は建築面積,000 m以上 商業地域内は高さ m 以上又は建築面積,000 m以上 ) の事前届出 ( 指導 助言 ) 岡山市屋外広告禁止地域と許可地域 (~ 種 ) を物条例指定し 規制 誘導している街並み整備誘導. 延べ面積または敷地面積が指針 ( 岡山市 ),000 m以上の建物. 不特定多数の人が使用する建物で 延べ床面積が 500 m以上の建物 建築物の位置 形態 意匠 色彩 素材 材料 敷地内緑化等の基準禁止地域は 空港周辺 ( 地区 ) 自動車専用道路 駅前広場 風致地区内等植栽の誘導. 特定の地区や行為を対象とした景観形成施策 岡山市内の特定地区の景観誘導は 次の 4 つの施策を講じていますが その対象は主に 都心地区 後楽園及び周辺地区 足守地区の 地区に限定されています 制度名称対象地区誘導方策等 街並み整備誘導指針 ( 岡山市 ) 岡山市地域住宅推進 事業支援制度 (HOPE 計画 ) 背景保全地区 ( 岡山県景観条例 ) 風致地区 + 景観誘導 指針 ( 岡山県 ) 都心の概ね km 四 方の範囲内の特定の 街路等 西川 枝川緑道公 園沿い 足守地区 後楽園地区 後楽園周辺 操山周 辺 市役所筋 県庁通り 西川 枝川緑道公園沿い 桃太郎大通り 歴史ゾーン 文化ゾーン 旭川河畔ラインのゾーン区分に従い 協議事項を定めている : 外壁後退部分の外構工事費の一部を補助 ( 上限 0 万円 ) : 市の定める修理 修景基準に適合する工事 (/ かつ 00 万円を上限 ) 主要眺望点からの距離に応じて事前協議の必要 な建築物の高さを定めている また 主要眺望 点からの借景 近景方向は 建築物の高さを制 限している ( 望見されない規模 ) 建築物の形態制限の他に 景観誘導ガイドライ ンにより建築物の意匠や形態 外構等の基準を 定めている 68

. 景観施策の取り組み実績これまで岡山市及び岡山県が行ってきた景観施策の取り組み実績は 下表のとおりです 大規模建築物の事前届け出は毎年 60-80 件で推移している 屋外広告物の許可件数は 新規が 800-900 件で推移しており 更新は徐々に許可件数が増加傾向にある 風致地区内の許可は 年度が 件であったが 年以降は減少傾向にあり 近年は数件と落ち着いている 協議 通知件数は 数件程度で推移している HOPE 計画に基づく支援は 西川緑道公園地区はほとんど実績がない 足守地区は 0 年度までは 5 件前後で推移していたが その後は実績が限定的となっている 表大規模建築物等の事前届け出 屋外広告物の許可実績 年度 年度 年度 4 年度 5 年度 6 年度 合計 年 平均 岡山県景観条例大規模届出 8 6 64 6 84 74,07 7 背景保全地区 5 8 4 5 8 7 07 8 屋外広告物新規 87 747 874 86 809 87 4,99 8 更新,46,644,60,954,9,867 8,46,058 表 HOPE 計画に基づく支援実績 年度 対象地区件数合足守西川緑道公園計 元年 5 7 年度 4 0 4 年度 0 4 年度 0 5 年度 0 6 年度 5 0 5 7 年度 8 0 8 8 年度 0 9 年度 0 0 年度 5 0 5 年度 0 0 0 年度 年度 0 4 年度 0 0 0 5 年度 0 0 0 6 年度 0 0 0 合計 4 46 表風致地区条例内の許可等実績 年度 許可 協議 通知 合計 年度 7 年度 6 9 年度 8 0 9 4 年度 6 0 9 5 年度 0 4 6 年度 6 9 合計 4 5 0 57 協議 : 国 県 市町村が行う行為の場合 通知 : 道路 河川 砂防等の行為の場合 69

街並み整備誘導指針は 地区 ゾーンによって実績が異なる 指導実績が最も多いのは桃太郎大通り 文化的ゾーンであり 毎年 5-0 件で推移している ( 近年は 桃太郎大通り沿道のマンション立地が顕著になっている ) その他の地区 ゾーンは 毎年 5 件以下の実績であり 指導実績のない年度もある 表街並み整備誘導指針に基づく指導実績 年度 県庁通り 協力協力桃太郎大通り 文化協力西川 枝川緑道協力協力市役所筋駅南ゾーン非協力非協力的シンボルゾーン非協力公園沿い非協力非協力 合計 6 年 7 年 0 5 8 4 5 8 4 0 0 0 0 0 0 9 8 年 4 0 0 0 0 9 年 5 5 5 0 0 年 0 0 0 年 6 6 0 0 0 6 7 9 年 9 4 9 4 0 0 0 0 7 年 5 5 0 0 0 0 4 年 7 7 0 0 0 0 5 年 9 9 0 0 6 年 6 4 0 0 0 0 4 0 0 合計 4 5 7 9 6 5 協力 非協力は 誘導指針に基づく指導に事業者等が協力的であったか非協力的であったかを示す ( 非協力は 敷地が小さいなどの理由により 指針に定める事項が達成できないことを意味する ) 図街並み整備誘導指針の対象区域 誘導区域駅南ゾーン市役所筋県庁通り桃太郎大通り西川 枝川緑道公園沿い歴史ゾーン文化ゾーン旭川河畔ライン 誘導内容セットバック等セットバック等セットバック等空地の確保等緑の空間確保緑化等壁面後退等壁面後退等 対象は全ゾーンともに全ての建築物である 70

図足守地区の概況 7

図風致地区の指定位置と景観誘導指針のゾーン区分 7

図後楽園地区の背景保全 図借景と近景の位置 * 主要眺望地点 借景方向については 延養亭東側廊下の中央面から.5m の高さ 唯心山頂上の中央面から.5m の高さ 園内の主要散策路面から.5m の高さ 事前指導の申出が必要な行為 芥子山方向の地域 延養亭からの距離が.5km 以下 地盤高を含む高さ m を超える大規模行為 延養亭からの距離が.5km を超える 地盤高を含む高さ 40m を超える大規模行為 操山方向の地域地盤高を含む高さ m を超える大規模行為 その他の方向の地域 唯心山からの距離が 0.5km 以下 地盤高を含む高さ m を超える大規模行為 唯心山からの距離が 0.5km を超え 地盤高を含む高さ 0m を超える大規模行為.0km 以下 唯心山からの距離が.0km を超え.5km 以下 4 唯心山からの距離が.5km を超える 地盤高を含む高さ 0m を超える大規模行為 4 地盤高を含む高さ 40m を超える大規模行為 7

景観形成ガイドライン等で補完要に応じて景観計画に定める参考 景観計画の考え方. 景観法に基づく景観計画のしくみ景観計画は 景観法第 8 条に基づく計画であり 景観形成の方針の下に 主に具体の建築行為や開発行為等を規制し 良好な景観の形成を図ろうとする手法です 岡山市が定めようとする景観計画では 本景観基本計画に基づき 岡山県景観条例による大規模行為の規制や後楽園背景保全地区などのこれまでの取り組みを踏まえつつ新たな視点も加え 全市域を対象とした景観誘導と特定地域を対象とした景観誘導の両面から体系的に取り組むこととします 景観計画の区域 景観形成の方針 景観計画は岡山市全域を対象 景観形成の目標と方針を設定 [ 景観計画の構成 ] [ 岡山市の場合 ] 行為の制限 届出対象行為 景観形成基準景観資源の指定方針景観重要建造物必景観重要樹木その他の方針屋外広告物景観重要公共施設 全市域を対象とした景観誘導 [ 対象行為 ] 大規模建築物 / 工作物 土地の形質の変更 物件のたい積他 行為の制限 ( 景観形成基準 ) 形態 意匠 敷地規模 高さ 壁面後退 特定地区を対象とした景観誘導 後楽園背景保全地区 都心軸沿道地区他 その他景観農業振興地域整備計画 行為の制限に適合していない場合 勧告や改善命令 ( 特定届出対象行為 ) 74

. 景観計画の定め方 景観計画は 住民意見を十分反映させながら 以下の手続きにより定めます < 手続きの流れ > 景観計画 ( 素案 ) 作成 景観基本計画に基づき 景観計画の原案を作成 公聴会等 < 景観法 9 条 > 公聴会等の開催により 住民意見を反映 景観計画 ( 案 ) 作成 公聴会などの住民意見を踏まえ 景観計画案を作成 都市計画審議会の意見聴取 < 景観法 9 条 > 景観計画案について都市計画審議会の意見を聴く ( 都市計画決定事項ではない ) 景観計画の告示 < 景観法 9 条 6> 景観計画を定めたときは その旨を告示 具体的な行為について届出 勧告 75

参考 景観条例の考え方. 岡山市景観条例 ( 仮称 ) の制定 これまでの岡山市の景観に関する規制 誘導は 任意の指針に基づくものや 岡山県景観条例を根拠に取り組んできました しかしながら 市の施策の多くが要綱や任意によるものであること また条例が岡山県という非常に対象範囲が広い中での制度運用であったために 実効性ある指導 及び岡山市の地域ごとに相応しい方策を実行することが困難な状況にありました したがって 今般の景観法の制定により本市が景観行政団体となったこと等を契機とし これまでの景観形成に関する取り組みを継続させ 本計画に基づく良好な景観形成を図るため 以下の意義 目的から景観条例を制定します. 景観条例制定の意義 目的 () 岡山市としての意思表明おかやまの原風景を次の時代へと引き継いでいくために 岡山市が目指すべき景観形成の取り組みを広く市民に周知し 共通の理念 目的 責務等を岡山市の皆が共有するなかで 岡山市が先導的な役割を果たして行く意思及び決意を 景観条例の制定によって表明します () 市 市民 事業者等の取組み岡山市の景観形成を進めるうえでは 市 市民 事業者等の幅広い参加と取り組みが不可欠であり そのためには景観条例において市 市民 事業者等 各立場の責務を明らかにし 目指すべき方向性を共有することで 岡山市の皆が一体となって良好な景観形成に努めていきます () 景観行政の総合的 計画的な指針景観形成方策を総合的 計画的に推進していくために 本計画を景観条例の中に明確に位置付けるとともに 法に委任された規制誘導 又は岡山市独自の景観形成方策等を形づけることにより 岡山市の景観行政の全体像を明確に かつ一覧性あるものとしてまとめることができ 景観形成を図っていく各場面の総合的 計画的な指針として景観条例を活かしていきます (4) 景観法との連携景観法によって条例に委任された必要事項については岡山市の景観条例で定め 景観計画の規制内容に実効性をもたせ 地域の実情に即した景観計画の制度運用をします 76

岡山市景観条例 ( 仮称 ) の骨子 総則総合的な景観形成の展開景観計画公共空間に関する景観形成景観まちづくり協定景観まちづくり活動支援等審議会景観アドバイザー 総則条例制定の意義 目的 基本理念や市 市民 事業者等の責務を条文に明確に位置づけます 総合的な景観形成の展開総合的かつ計画的に岡山市の景観形成を推進していくために 基本計画 ( 本計画 ) を策定するものとします 景観計画法に基づく景観計画を条例の中においても位置づけることにより 景観形成方策の一覧性を高め 岡山市の景観行政の全体像を見えやすくします 公共空間に関する景観形成公共事業は 周辺の景観に大きな影響を及ぼすため ガイドラインを作成することにより 統一性と一貫性を持ちながら行政が主体となって景観形成を推進していきます 景観まちづくり協定地域住民の主体的な景観形成の取組みを促進していくために 景観まちづくり協定制度を設けます 景観まちづくり活動支援等良好な景観形成に対する表彰制度など 市民 事業者等による景観形成の取組を一層促すために 行政として支援していきます 審議会条例で規定された事項及び景観形成に関する重要事項を調査 審議する附属機関として 総合政策審議会に意見を求めます 景観アドバイザー周辺への影響が大きい建築物等や 公共空間における事業の際 望ましい景観形成を推進していく上で 専門家からの助言を求めるために景観アドバイザー制度を設けます 77