# XDev ユーザ価値を最 大化する カイゼン型開発 ~ 完成 から 持続 へのパラダイムシフト ~ 倉貫義 人 http://kuranuki.sonicgarden.jp @kuranuki
ユーザ価値を最 大化するカイゼン型開発 はじめに : 自己紹介
自己紹介 倉貫義 人 Yoshihito Kuranuki 昭和 49 年年 生まれ 38 歳京都府出 身 株式会社ソニックガーデン代表取締役社 長 Twitter: @kuranuki ブログ : Social Change! http://kuranuki.sonicgarden.jp 心はプログラマ 仕事は経営者
これまでのキャリア 2011 年年 MBO による株式会社ソニックガーデン設 立立 2009 年年 TIS 社内ベンチャーとして SonicGarden 立立ち上げ 2008 年年 SKIP オープンソース化 2005 年年 Ruby で社内 SNS:SKIP 開発 2004 年年 ADC2004 受賞書籍執筆 & 日本 XP ユーザグループ代表就任 2003 年年 TIS にて基盤技術センター 立立ち上げ 1999 年年 立立命館 大学院卒業 & TIS( 旧 : 東洋情報システム ) 入社
IT 投資に対するソフトウェアの価値を最 大化すること 習慣を変えることのできるソフトウェアをつくること に取り組んでいるソフトウェア企業が SonicGarden です 事業内容 1. オリジナルのソフトウェアの提供 2. ウェブアプリケーションの受託開発 くわしくは
サービスと導入先 Share minds in your room.
アジャイルソフトウェア開発宣 言 私たちは ソフトウェア開発の実践あるいは実践を 手助けをする活動を通じて よりよい開発 方法を 見見つけだそうとしている この活動を通して 私たちは以下の価値に 至った プロセスやツールよりも 個 人と対話を 契約交渉よりも 顧客との協調を 包括的なドキュメントよりも 動くソフトウェアを 計画に従うことよりも 変化への対応を 価値とする すなわち 左記のことがらに価値があることを 認めながらも 私たちは右記のことがらにより価値をおく
DRY Don t Repeat Yourself. 保守性高い生産性を維持継続
仮想化 Infrastructure / Platform as a Service スモールスタート & スケールアウト
ソニックガーデンで開発しているソフトウェアの特徴 完成して販売ではなく 継続的にサービス提供 自動的にバージョンアップがずっと続いていく 不不具合が無いからといって 儲かる訳ではない
ソニックガーデンでは 自社企画も受託開発も ソフトウェアそのもの を売るのではなく ソフトウェアが使えること を売っています
ユーザ価値を最 大化するカイゼン型開発 なぜ ソフトウェアが使えること なのか?
SonicGarden のビジョン 顧客企業の真のパートナーとして 価値を提供し続ける プログラマを 一 生の仕事にする 高みを 目指し続ける いつまでも いつからでも 夢に挑戦できる社会にする
ディフェンシブな開発 アジャイルは悪くないが ビジネスモデルが問題予め決まった 金金額と要件の中で納品と検収を 目指す利利益を出すにはリスクを取らずに 守り に 入るシステムで価値を産むこと < 要件通りに作ること
ディフェンシブな開発がもたらす問題 SIビジネスの本質は保険屋 お 金金さえ出せば 赤字だろうと最後まで責任を持ってくれる リスクの丸抱えをするだけの企業体 力力のみが優位性になる 技術者からみた SI ビジネス 人 月による 見見積もり と 成果物の完成責任 の捻捻れ? プログラマの 生産性が上がれば上がるほど売上が下がる?
ディフェンシブな開発 から脱却を IT 投資のコストパフォーマンスの悪さ 1) ベンダの 見見積りにおける過重なバッファ 2) 開発と運 用で別の業者を利利 用していること 3) 最 大時を想定したハードウェアを購 入していること
完成させること が問題なのでは?
ユーザ価値を最 大化するカイゼン型開発 完成 から 持続 へのパラダイムシフト
完成すること から 持続すること へ
完成指向 から 持続可能 へのパラダイムシフト バグをなるべく出さないようにする バグが出てもすぐに直せるようにする サーバは落落ちないようにする 落落ちてもすぐに復復旧できるようにする データ変更更ないように設計する データ変更更しても対応できるようにする ビジネスのプランを重視する ユーザのフィードバックで製品を変える
バグが出てもすぐに直せるようにする ためには? コードの共同所有 継続的リリース リファクタリング テストコード コードレビュー ペアオペレーション フレームワークの統 一 プラットフォームの統 一
ソニックガーデンの考える 品質 とは? 誰が顧客なのかがわからなければ 何が品質なのかもわからない ( リーンスタートアップより ) そのテストの 目的はなにか? 何を売っているのか? プログラムの正しさ 仕様の正しさ ビジネスの正しさ
Point of Sales から Point of Use へ Point of Sales 買った時点が最 高で そこから陳腐化が始まるもの Point of Use 常に使っている時点で最 高 最新のものを利利 用できる q 買った時点が最 高品質 q 利利 用中が最 高品質 ( 常にアップグレード ) 利利 用 すぐに利利 用開始 構築 償却 製造業 t サービス業 t
Point of Use で大事なこと DevOps 継続性 保守性 運 用中 心プロセス
ユーザ価値を最 大化するカイゼン型開発 カイゼン型開発 のプロセス 体制 ツール
役割分担 プロダクトオーナー ( お客様 or 弊社 ) ビジネスオーナー ( お客様 ) ファシリテーター ( 弊社 ) プログラマチーム ( 弊社 ) ビジネスオーナーの役割 ソフトウェアで解決したい問題の設定 ゴールおよびビジョンの設定 企画 マーケティング プロモーション プロダクトオーナーの役割 ソフトウェアの機能およびUI/UXの設計 何を作れば正解か (= 仕様 ) の決定 決定権の混乱を防ぐため1 名と限定します プログラマチームの役割 プロダクトオーナーの設計の 支援 プログラミングとクラウドでの運 用 メインとサポートの2 名体制で対応します ファシリテーターの役割 プロジェクト進 行行のサポート 契約内容に関するご相談 ( 営業担当 )
ツールとプロセス プロダクトオーナー エンドユーザ 1 ユーザストーリーを登録 7 いつでも確認 9 利用 3 普段の対話 5 週 1 の会議 8 リリース 2 見積もり後に作業開始 4 ソース共有 プログラマ 6 継続デプロイ
ソニックガーデンにおけるテスト RSpec TDD/BDD ロジック Capybara Cucumber フィーチャー プログラマプロダクトオーナー チケット PO 受入テスト ユーザビリティ UX オペレーション パフォーマンス監視 セキュリティチェック ビジネス マーケティング A/B テスト コホート分析 MVP(Minimum viable Product) 価値仮説と成長仮説
ソニックガーデンにおける運用 航空業界 LCC ローコストキャリア 的発想 技術要素の統 一 AWS / Heroku Ruby on Rails 徹底的な 自動化 セットアップ 監視 バックアップ リカバリー
ユーザ価値を最 大化するカイゼン型開発 実現のために ビジネスモデル を変える
ソフトウェアパートナーシップモデル オーダーメイドの受託 と 納品しないこと と 派遣しないこと の両 立立 定額モデル で 金金額を 見見積もりから分離離する 月額定額の中で出来る範囲の開発と運 用をする 顧問弁護 士や税理理 士のような顧問ビジネスに近い 内製部隊としてライフサイクルすべてを受け持つ クラウドを活 用してエンジニアの派遣はしない 目指す姿は リスクを理理解したお客様と プログラマが直接対話し お客様のために オーダーメイドで 価値を産むソフトウェアを提供するスタイル
サービス型の受託開発とは クラウドで使えるソフトウェアの開発および運 用を 月額定額でチームを固定して提供 メリット 3 いつでも要求を変更更することができます メリット 1 いつでも動くサービスで仕様確認ができます メリット 2 いつでも作り 手と直接に対話できます メリット 4 いつでも顧客の 立立場にたった提案をします
サービス型の受託開発での事例 事例例 1: データ販売サイト 大量量データの管理理が必要 1ヶ 月でサービスイン C/O 後約 4ヶ 月で延べ127 社が利利 用 バージョンアップを頻繁に実施 4 ヶ 月で 31 個の機能を追加 事例例 2: ドキュメント配信 全世界の 支店で利利 用される資料料を配布 利利 用したい機能の全貌と ユーザからのフィードバックが不不明だった 事例例 3: ウェブサイトホスティング企業 複数のサービスを次々と開発 : 都度度 見見積だとコスト 高 プロダクトオーナーを専任し 次々と開発を実施
究極のパートナーシップモデル ウェブサイトの読者と作者をつなぐ新しいコミュニケーションツールです 株式会社 MessageLeaf の共同設 立立
新たなニーズの発見 スピード重視 フィードバック 初期のユーザを獲得するため早期に市場に出したい 開始後に出るニーズや得た経験を反映していきたい スモールスタート スケールアウト 事業開始時にかかる初期投資額はなるべく下げたい 事業が軌道に乗るに従い KPI に応じた拡 大をしたい 要件が不不確定で 小規模なため 一括請負では 非効率率率
エンタープライズシステムの分類 内部システム 事業システム 利利 用者社員お客様 社外 提供部 門情報システム部 門事業部 門 目的 コスト削減汎 用的に解決可能 売上アップ本業への付加価値 こんな 方にお勧めです 自社の新規事業でウェブサービスを 立立ち上げようとしている 開発だけでなく 運 用までできるパートナーを探している 用途がニッチで SaaS/ パッケージ製品では機能が多すぎる
ソフトウェアビジネスの分類 開発受託を 行行いますが 人 月による 見見積の納品型の受託は 行行いません SonicGarden のビジネスモデルは 納品しない受託開発 ( サービス型の受託開発 ) です 利利 用 特殊 汎 用 所有
完成すること から 成 長すること へ
ユーザ価値を最 大化するカイゼン型開発 さいごに
IT 投資に対するソフトウェアの価値を最 大化すること 習慣を変えることのできるソフトウェアをつくること に取り組んでいるソフトウェア企業が SonicGarden です 事業内容 1. オリジナルのソフトウェアの提供 2. ウェブアプリケーションの受託開発 くわしくは
SonicGarden のビジョン 顧客企業の真のパートナーとして 価値を提供し続ける プログラマを 一 生の仕事にする 高みを 目指し続ける いつまでも いつからでも 夢に挑戦できる社会にする
ビジョンのための仮説 ビジョンのための仮説 人口の減少と技術の進歩 ( インターネット ) 専門家の時代 : 職人的な働きかたと高い報酬小さな会社が 働く人にとっての幸せを感じやすい
プログラマをスターにしたい 属 人性の幻想 プログラマはマニュアル化のできないナレッジワーカー ナレッジワーカーの働きかたはノマドでタイムフリー マネジメントできないナレッジワーカーに 大企業は不不要 人を信頼する 出来る量量で嘘をつかないという 信頼 が重要 ソーシャルメディアによる 信頼 と 共感 の世界 個 人の顔が 見見える範囲の会社で 十分
さいごに : ソニックガーデンのミッションとビジョン Embrace Change 変化を受け 入れ変わっていくこと Fearless Change 変化を恐れず 自ら変えていくこと Social Change 自らの変化を周囲に広げていくこと
ありがとうございました 続きはブログで