炉辺談話 ろうおく かく わず おぼ め と がいかく しつら ごくらく とんぼ うそぶ まが けたはず へりくつ かず あわ ひな むらざと

こころざしなか りょうえん ふるさと こくぜ なんぴと お ぼ こうこく きがい あすなろ いき けん こう うろつ ひた しょう ようほか れんか く ゆえん

たど ちよう しょうけい とお れつあく きんかぎょくじょう つ どく ぐ とど

新年特集号 第 1793 号 の辛苦を想いめぐり 貴方のお陰で 留魂録は 平成 22 年 1 月 沼崎吉五郎さんのお墓を教えて下さいませんか 遺った 松陰らしい牢生活ができたのです 貴方 は松陰の同志であり門下生でした と礼を述べ 今回の随筆執筆にあたり 松陰神社宝物殿至誠館 たのです の近藤隆彦館長と三宅島観光協会様にご協力をいた 流人存命帳 の原本をみたい そして何方か 写真 3 だきました ここに改めてお礼を申し上げます 三宅島 写真 4 留魂録 はこの島で沼崎吉五郎によって 15 年間護りぬかれた 山口県医師会報 31

新年特集号 第 1793 号 平成 22 年 1 月 山口県における 2010 年のスギ花粉飛散総数の予測 本年度もスギ ヒノキ科花粉飛散のシーズンが 較的多くの雄花を着けているもの 図 3 はその 近づいてきました 2 年続けて予想が外れたあと 中間程度のものですが 本年度は図 1 のような 昨年度は県内測定機関の平均値としてスギ 3,400 雄花の少ない木が多いようです 図 4 は シー 2 個 /cm の予測に対し実測値は 3,600 個と予測に ズン中のスギ花粉総数と前年秋のスギ雄花の着花 近い飛散数となり ほっと一息ついたところです 率との関係を示したものです 棒グラフは左軸で が 2010 年シーズンの予測は難しくなりそうです 県内全測定機関のスギ総数平均値と宇部市の花粉 2009 年の夏は梅雨がなかなか明けず 記録的 数 折れ線グラフは右軸で 数か所のスギの木の な豪雨により 特に防府市においては多数の方々 着花率です 筆者が従来から用いている平均着花 がお亡くなりになるなどの大災害が発生したこと 率と花粉総数の回帰式によりますと 県内測定施 は 記憶に新しいところです 宇部市における 7 設の平均値として 約 900 個 /cm2 というスギ花 月の日照時間は平年の 50 以下であったとも聞 粉総数の予測値が導き出されます これは 平年 いております 一般に スギ雄花への分化は夏の 値 最近 10 年間の平均 2,200 個 /cm2 の半分 気温が高く 日照時間が長く 降水量が少ないほ 以下の値となります 夏の気象や 2009 年が大量 ど促進されると考えられておりますので この夏 飛散の年であったことなどが影響して 2010 年 の気象はスギの雄花芽形成には不利な条件となり のシーズンのスギ花粉は少な目の飛散となりそう ました また 年ごとのスギ花粉飛散総数は前年 ですが すべての木で着花率が低いわけではあり よりも多い 少ないを交互に繰り返しており 今 ませんので 極端に少ない飛散数とはならないと シーズンは前年よりも少ない年に相当します 思われます 2009 年 11 月の時点では 雄花を着けている 実際の飛散はシーズン中の天候にも大きく影響 枝の割合 筆者はこれを便宜上 着花率 と称し されます 降水がほとんどなければ花粉が長時間 ております は木により大きな差があります 図 空中を舞い 逆に雨や雪の日が多いと放出された 1 は雄花がほとんど着いていないもの 図 2 は比 花粉は早めに壊れてしまい 遠くまで飛散する花 図1 図2 山口県医師会報 39

山口県医師会報 平成 22 年 1 月 粉の数は減少します 第 1793 号 います 季節性インフルエンザも流行るのでしょ 一 方 ヒ ノ キ も 平 年 の 1.5 倍 程 度 で あ っ た うか 新型インフルエンザでは 発熱や全身症状 2009 年や平年並みであった 2008 年のシーズン が治まった後も咳だけが持続する例が少なからず の時と比べ 今シーズンの花芽は少ないように思 存在するようです 今シーズンのスギ ヒノキ科 われます 図 5 ヒノキ科花粉総数の予測は難 花粉飛散は平年よりも少なくなりそうですが ウ しいのですが スギ総数の半分程度かそれ以下の イルス感染で亢進した気道の過敏性が 花粉暴露 年が多いようです 時の症状の程度に影響するのでしょうか 気にな 本年度は新型インフルエンザが猛威を振るって 図3 図4 40 るところです 図5

平成 22 年 1 月 山口県医師会報 第 1793 号 並びに神経心理分野で AD/HD や摂食障害を対象 現在 6 名の大学院生とスタッフ 7 名を中心に とした研究を行っています 神経画像 神経化学 研究活動が行われていますが 特筆すべきは MD いずれのグループも主な研究対象は気分障害であ ではなく PhD の助教が中心的に活躍しているこ り 神経画像グループでは気分障害患者さんの病 とで 臨床研究のみならず高度な基礎的研究へと 状によって変化する脳機能 形態について MRI 追究されつつあります SPECT 並びに光トポグラフィ NIRS や神経心理 学的検査を用いて詳細な検討を行っています さ 3 人事 研修体制 らに 遅発性統合失調症の脳形態学的検討や 統 研修医の体制は専門 後期 研修 3 年間のう 合失調症の情動認知機能の研究と 研究領域を拡 ち 後半の半年を県立こころの医療センターで精 げつつあります 神科救急を学び さらに 1 年間を県立総合医療 神経化学グループでは気分障害についてトラン センター神経科で外来 リエゾン精神医療を学ぶ スレイショナルな研究取り組みを行っており 患 ことになっています 3 年の研修が修了した時点 者さんから提供された血液サンプルを用いた遺伝 で 精神保健指定医並びに精神科専門医の資格を 子研究から数種の気分障害関連遺伝子の発現異常 取得することになります 大学院進学は専門研修 を見出しています 動物実験では ストレス脆弱 3 年目以降となっています 性を素因的に有するうつ病動物モデルの開発を行 専門研修を修了し 必要な資格を取得した後の なっており 患者サンプルから見出した気分障害 約 5 年間をアドバンスコースとし 大学での研 関連遺伝子の脳内発現異常 抗うつ薬やストレス 究 海外留学を含む 臨床研修のための国内留 負荷による発現変化を検討しています 気分障害 学 県内総合病院や精神科病院での研修の 3 コー の病態 抗うつ薬の薬理作用として注目している スが設定されています 現在 学内での研究 3 名 のは神経可塑性の異常 エピジェネティックな遺 海外留学 1 名 国内留学 2 名 県内臨床研修 4 伝子発現機構の異常で 動物脳のみならず細胞レ 名となっています ベルでの詳細な検討を行っています [ 記 教授 渡辺 義文 ] 自動車保険 火災保険 積立保険 交通事故傷害 保険 医師賠償責任保険 所得補償保険 傷害保険ほか 株式会社損害保険ジャパン 代理店 共栄火災海上保険株式会社 代理店 49

主幹田中出

平成 22 年 1 月 山口県医師会報 ただし 電子マニフェストを利用した場合には 情報処理センターが集計して都道府県知事に報 第 1793 号 搬する感染性廃棄物の数量等を記載した書面を備 え付けておくこと 告を行うため その必要はない (5) 医療関係機関等は 定められた期間内にマニ 3. 感染症ごとの紙おむつの取扱いについて フェストの写しの送付を受けないとき 返送さ 感染症法に規定される感染症に関し 使用後 れたマニフェストの写しに規定された事項の記 排出される紙おむつについて 感染性廃棄物の該 載がないとき又は虚偽の記載があるときは 速 否の別は 下表のとおりである やかに当該感染性廃棄物の処理状況を把握し 適切な措置を講じなければならない この取扱いは事業所である排出者についての 取扱いであり 家庭から出される紙おむつなどの 一般廃棄物については適用外である ただし 市 2. 運搬車両への表示及び書面の備え付け等につ 町によって取扱いが異なる場合があるので 注意 いて 願いたい 収集運搬車両の車体の外側には 産業廃棄物 なお 社団法人全国産業廃棄物連合会から 平 の収集又は運搬の用に供する運搬車である旨等を 成 21 年 5 月に 感染性廃棄物処理指針改訂版 が 見やすいように表示し かつ 当該運搬車両に運 平成 21 年 7 月には 医療廃棄物処理の基礎知識 65

1 2 1 1 死体検案数と死亡種別 ( 平成 21 年 11 月分 ) 14 21 自殺病死他殺他過失自過失災害その他 129