情報提供資料 作成基準 :2016 年 7 月 どうなる米大統領選挙 もしも トランプが 大統領 になったら Hillary Clinton Donald Trump 2016 年 11 月に投票が行われる米大統領選挙では ドナルド トランプ氏とヒラリー クリントン氏がそれぞれ共和党 民主党の大統領候補となることがほぼ確定しました 選挙期間中については 誰が米国の次期大統領になるのかが分からないため 時期尚早ではあるかもしれませんが 金融市場における影響を事前に整理しておくことも有効と考えています 本レポートでは 無視できない トランプ大統領 の可能性などに焦点をあて 現段階において経済や金融市場の起こりうるインパクトについてご紹介します 16 年 17 年 米大統領選挙の主な日程 7 月 18~21 日共和党大会 ( オハイオ州 ) 25~28 日民主党大会 ( ペンシルベニア州 ) 9~10 月候補者討論会 11 月 8 日大統領選挙投開票 1 月 20 日新大統領就任式
吉川チーフマクロストラテジストに聞く もしトランプ氏が大統領になったら 経済や金融市場にどのような影響があるのでしょうか 無視できない トランプ大統領 の可能性 トランプ氏が共和党候補になったこと自体 今回の米大統領選挙には過去の経験からは予測しがたい要素があることを如実に示しています よくわからないものに直面した時 金融市場は一旦安全資産に退避しようとする反応を見せると予想されます ただし それは一時的なものでしょう 大事なのは その先です 仮にトランプ氏が大統領になったと想定した場合 トランプ氏が打ち出してきた政策はどこまで実現するのでしょうか トランプ大統領 の経済や金融市場へのインパクトを考える上では この点を見極めることが肝要です 三井住友アセットマネジメントチーフマクロストラテジスト吉川雅幸 トランプ氏の政策の実現性を考える上で次の二点に注目 共和党大会 トランプ氏が正式に共和党の大統領候補に選出されるのは 7 月 18-21 日に開催される共和党大会においてです 共和党大会に向け 同党が 11 月の大統領選挙および議会選挙を戦うにあたって主張する政策がまとめられます この政策のとりまとめの過程で トランプ氏のこれまでの主張がどの程度反映されるかが注目されます 選挙後の議会構成 現時点で議会選挙の結果を予測することは簡単ではありませんが 下院は共和党が多数を維持するとして上院については民主党多数となる可能性も取り沙汰されています ねじれ議会 ( 上院と下院で異なった政党が多数を占めている状況 ) になった場合 トランプ大統領 の政策実行がある程度制約されることが予想されます トランプ大統領 は通常の米大統領選挙とくらべて大きな不透明要因 トランプ大統領 の下では 財政政策が景気刺激的なものとなる確率が高いと考えられます それらの政策が 2017 年以降 米国景気を刺激する要因となると思われます 景気が押し上げられ 経済成長率や企業業績に対してプラスに寄与? 1. 大型減税策個人関連では 所得税を現在の7 段階から3 段階に簡素化するとともに 低所得者は無税に 企業の税率を15% とすることを提案 実行すると10 兆米ドルを超える大型減税策 2. インフラ支出の増加雇用創出のためのインフラ投資の強化を主張 米ドル安に一応警戒 一方 警戒を要するのは 米ドルの為替レートの動向です トランプ氏は米国の貿易赤字を問題視しており 米ドル高の阻止 輸入関税の引き上げ 自由貿易協定 (NAFTA TPP) の破棄などを訴えています 過去の経験でも 米政府が米ドル高を容認しないという姿勢を明確にする中で 貿易摩擦が強まると 金融市場の最初の反応としては米ドル安円高になる可能性があります トランプ大統領 の可能性が高まる場合 為替面ではまず米ドル安を警戒しておくべきとみられます
もしも どうなる米大統領選挙 トランプが 大統領 になったら 米大統領候補の政策 Point! 既存政治の批判をてこに勝ち上がってきたトランプ氏の政策は 現状を大きく変える急進的な内容が多くなっています ヒラリー クリントン (68) シカゴ出身元国務長官中道リベラルドナルド トランプ (70) ニューヨーク出身不動産会社会長無信条ゲーリー ジョンソン (63) ノースダコタ出身元ニューメキシコ州知事リバタリアン候補 ( 注 )2016 年 6 月 15 日時点 ( 出所 ) 各候補者のホームページ等を基に三井住友アセットマネジメント作成民主党共和党リバタリアン党インフラ投資を拡大 ( インフラ銀行の創設 ) 連邦最低賃金の引き上げ (12 ト ル ) 6% 成長を実現 中国 日本 インドから雇用奪回 債務上限強化 経済税制通商 外交金融社会保障 その他 歳出の徹底削減により均衡財政を達成 規制排除による自由経済 法人税 : 租税回避を抑制 所得税 : 富裕層への課税強化 ( 年収 25 万ト ル以下は増税回避 ) 法人税 :15% 所得税 :3 段階へ簡素化 ( 低所得者はゼロ ) 相続税 : 廃止 税制簡素化 ( 消費税以外を廃止 法人二重課税の解消など ) 各種補助金の廃止 TPP: 条件付き承認 ( 為替操作対策が不十分 ) 包括的な移民制度改革 ( 平等な市民権 ) TPP: 反対 ( 中国を為替操作国に認定 知的財産権の侵害もあり 制裁関税を強化 ) 移民 : 完全反対 ( 強制送還 イスラム教徒は入国禁止 ) 専守防衛 防衛費削減 ( 米軍は世界から撤退 ) 移民容認 ( より良い制度による労働力の獲得 ) 規制改革を支持 ( ヘッジファンドなどにはさらなる強化 ) 大手銀から手数料徴収 高頻度取引への課税強化 ドットフランク法の廃止 ヘッジファンドへの課税強化 FRB に低金利政策を要求 言及なし ( おそらく規制撤廃を志向 ) オバマケア : 維持 ( 保険料や医薬品の負担は軽減 ) エネルギー : クリーン化促進 学生ローン金利の引き下げ オバマケア : 反対 別の皆保険を導入 同性婚 銃規制 中絶には触れず 軍事力の強化 個人の自由を追求 ( 中絶 同性婚などの権利擁護 ) 教育は州地方政府の管轄 環境保護 両候補の支持率は? (2016 年 6 月 30 日時点 ) クリントン氏 V S トランプ氏 44.6% 39.8% 米大統領選挙のクリントン トランプ両氏の支持率の推移 (2016 年 5 月 1 日 ~2016 年 6 月 30 日 ) (%) 50 47.4 クリントン氏指名がほぼ確定 6 月 6 日 45 44.6 トランプ氏 40 35 40.1 5 月 26 日指名がほぼ確定 39.8 6/30 時点 30 5/1 5/8 5/15 5/22 5/29 6/5 6/12 6/19 6/26( 月 / 日 ) ( 出所 ) リアル クリア ポリティクスのデータを基に三井住友アセットマネジメント作成
( ご参考 ) 米大統領選挙のアノマリー 大統領選挙の翌年 は米ドル高 円安に 金融市場にはアノマリーと呼ばれる 明確な理論や根拠があるわけではないが関連がうかがわれる相場の経験則や事象があります 今回は 米国大統領選挙のサイクル ( 周期 ) と米ドル 円相場に着目しました 近年の米ドル 円相場の動きをみると 大統領選挙の年 は 円高 円安まちまちの展開となっていましたが 大統領選挙の翌年 はおおむね円安 米ドル高となっていました 一方 中間選挙とその翌年は円高 米ドル安の傾向がみられました あくまで過去の結果からみられる傾向ではありますが 大統領選挙の翌年 となる2017 年は 新大統領の政治や政策などの動向とともに米ドル 円相場の動きに注目が集まります 大統領選挙の年 大統領選挙の翌年 年 1 米ドル= 円 変化幅 米ドル / 円 1980 203.10 37.20 円高 1981 219.80 16.70 円安 1982 234.70 14.90 円安 1983 231.70 3.00 円高 1984 251.60 19.90 円安 1985 200.25 51.35 円高 1986 158.30 41.95 円高 1987 121.25 37.05 円高 1988 125.05 3.80 円安 1989 143.80 18.75 円安 1990 135.75 8.05 円高 1991 124.90 10.85 円高 1992 124.86 0.04 円高 1993 111.85 13.01 円高 1994 99.58 12.27 円高 1995 103.52 3.94 円安 1996 115.90 12.38 円安 1997 130.58 14.68 円安 1998 113.60 16.98 円高 年 1 米ドル= 円 変化幅 米ドル / 円 1999 102.24 11.36 円高 2000 114.59 12.35 円安 2001 131.54 16.95 円安 2002 118.75 12.79 円高 2003 107.48 11.27 円高 2004 102.51 4.97 円高 2005 117.97 15.46 円安 2006 119.08 1.11 円安 2007 111.79 7.29 円高 2008 90.79 21.00 円高 2009 93.14 2.35 円安 2010 81.19 11.95 円高 2011 76.99 4.20 円高 2012 86.62 9.63 円安 2013 105.26 18.64 円安 2014 119.84 14.58 円安 2015 120.20 0.36 円安 2016 103.19 17.01 円高 2017? ( 注 )2016 年は 6 月 30 日時点 ( 出所 )Bloomberg のデータを基に三井住友アセットマネジメント作成 当資料は 情報提供を目的として 三井住友アセットマネジメントが作成したものです 特定の投資信託 生命保険 株式 債券等の売買を推奨 勧誘するものではありません 当資料に基づいて取られた投資行動の結果については 当社は責任を負いません 当資料の内容は作成基準日現在のものであり 将来予告なく変更されることがあります 当資料に市場環境等についてのデータ 分析等が含まれる場合 それらは過去の実績及び将来の予想であり 今後の市場環境等を保証するものではありません 当資料は当社が信頼性が高いと判断した情報等に基づき作成しておりますが その正確性 完全性を保証するものではありません 当資料にインデックス 統計資料等が記載される場合 それらの知的所有権その他の一切の権利は その発行者および許諾者に帰属します 当資料に掲載されている写真がある場合 写真はイメージであり 本文とは関係ない場合があります
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