(3) 標準報酬等級表 短期給付及び退職等年金給付に係る掛金 負担金の算定や給付金の算定の基礎となる標準報酬月額を決定する際に用いる 標準報酬等級表 は法に 厚生年金保険給付に係る保険料及び年金額の算定の基礎となる標準報酬月額を決定する際に用いる 標準報酬等級表 は厚年法に それぞれ規定されています

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労働法令のポイント に賞与が分割して支払われた場合は 分割した分をまとめて 1 回としてカウントし また 臨時的に当該年に限り 4 回以上支払われたことが明らかな賞与については 支払い回数にカウントしない ( 賞与 として取り扱われ に該当しない ) ものとされている 本来 賞与 として取り扱われる

める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 初任給調整手当 ) 第 5 条育児短時間勤務をしている教職員の初任給調整手当の額は 給与規程第 13 条第 3

災害補償事務請求書等様式集

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標準報酬制のしくみ.indd

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休暇

○福島県後期高齢者医療広域連合職員の給与の支給に関する規則

平成16年規程第02号_役員給与規程

(2) 報酬日額の算出方法休業給付の給付日額を算出する際の 標準報酬日額 の算定は 標準報酬月額の1/22 支給割合 となりますが 比較の対象となる 報酬日額 については 次表の区分に応じて算出します 報酬日額の算出方法 ( 手当等の金額に乗じる率 ) 区分手当等の種類算出に用いる率 日々の勤務に対

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Taro-役員報酬規程( 改正)【機1完2可2】機構内限り

Microsoft Word doc

第 4 条育児短時間勤務をしている職員の産業医手当の額は 給与規程第 12 条に定める手当の月額に育児短時間換算率を乗じて得た額 (50 円未満の端数がある場合はこれを切り捨て 50 円以上 100 円未満の端数がある場合はこれを 100 円に切り上げる ) とする ( 扶養手当 ) 第 5 条育児

役員報酬規程

公共鹿第1029号


Ⅱ 産前産後休業終了時改定の新設 ( 国共法第 条第 11 項及び第 1 項 ) 1. 改定の対象産前産後休業を終了した組合員が 当該休業を終了した日に当該休業に係る子を養育する場合において 共済組合に申出をしたときは 標準報酬の改定を行います ( 平成 6 年 月 1 日以後に終了した産前産後休業

49.6 1

筑紫野市学童保育連絡協議会学童クラブ指導員就業規則

第 8 条年俸制適用職員の特殊勤務手当は, 給与規程第 18 条の規定に準じて支給する ( 超過勤務手当 ) 第 9 条年俸制適用職員の超過勤務手当は, 給与規程第 21 条の規定に準じて支給する ( 休日給 ) 第 10 条年俸制適用職員の休日給は, 給与規程第 22 条の規定に準じて支給する (

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●「高齢者医療運営円滑化等補助金《については、なぜ、本日の公開による再仕分けの対象事業に選定されたと認識しているか

( 休憩時間 ) 第 3 条 任命権者は 1 日の勤務時間が 6 時間を超える場合においては 少な くとも45 分 8 時間を超える場合においては 少なくとも1 時間の休憩時間を それぞれ所定の勤務時間の途中に置かなければならない 2 前項の休憩時間は 職務の特殊性又は当該公署の特殊の必要がある場合

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①共済組合の事業運営と掛金

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平成16年度  算定基礎届について

5 恩恵的に支給するものであっても 労働協約等に基づいて支給されるもの で 経常的 ( 定期的 ) に支払われる場合は 報酬等 に該当する 例 傷病手当金と給与の差額補填を目的とした見舞金 6 労働の対償として支給されるものであっても 被保険者が常態として受ける報酬以外のものは 報酬等 に含まれない

標準報酬制の手引 平成 28 年 3 月 全国市町村職員共済組合連合会

大金問発第   号

調査等 何らかの形でその者が雇用期間の更新を希望する旨を確認することに代えることができる ( 雇用期間の末日 ) 第 6 条第 4 条及び第 5 条の雇用期間の末日は 再雇用された者が満 65 歳に達する日以後における最初の3 月 31 日以前でなければならない 2 削除 3 削除 ( 人事異動通知


記 1 標準報酬月額の決定に係る制度の概要 (1) 定時決定保険者等 ( 被保険者が 全国健康保険協会が管掌する健康保険の被保険者である場合は厚生労働大臣 健康保険組合が管掌する健康保険の被保険者である場合は当該健康保険組合をいう 以下同じ ) は 健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 )

社員給与規程

定める額を職務加算として支給することができる ( 給与の支給日等 ) 第 4 条給与 ( 賞与を除く ) は 毎月 20 日 その月額を支給する ただし 支給日が一般任期付職員就業規則 ( 平成 18 年規程第 17 号 以下 一般任期付職員就業規則 という ) 第 7 条で準用する就業規則 ( 平

(1) 人口規模別市区町村数平成 17(2005) 年 ( 市区町村数 ) 人口規模 ( 人 ) 都道府県 5 千未満 5 千 ~ 1 万 1~ 2 万 2~ 3 万 3~ 5 万 5~ 10 万 10~ 20 万 20~ 30 万 30~ 50 万 50~ 100 万 100 万以上 北 海 道

Microsoft Word - 2-2_随時改定保険者算定Q&A(別紙1)

その月の土曜日及び日曜日以外の日の数で除して得た額に その者が役員でなくなった日 ( 役員が退職した場合において退職した日の属する月の末日までに再び役員に任命されたときは 役員でなくなった日の前日 ) までの土曜日及び日曜日以外の日の数を乗じて得た額とする ( 賞与 ) 第 8 条賞与は 毎事業年度

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所を異にして異動した場合においては 別に定めるところにより特別都市手当を支給することができる ( 報酬の支給日 ) 第 4 条報酬 ( 賞与及び業績給を除く 以下同じ ) は 毎月 20 日 その月額を支給する ただし その日が休日に当たるときは その直前の休日でない日に繰り上げて支給する ( 新た

改正要綱 第 1 国家公務員の育児休業等に関する法律に関する事項 育児休業等に係る職員が養育する子の範囲の拡大 1 職員が民法の規定による特別養子縁組の成立に係る監護を現に行う者 児童福祉法の規定により里親である職員に委託されている児童であって当該職員が養子縁組によって養親となることを希望しているも

平成20年度

Microsoft Word - 別紙4.doc

Microsoft Word - 別紙4.doc

7 単身赴任手当 公署を異にする異動等に伴い住居を移転し, やむを得ない事情により同居していた配偶者と別条例第 11 条の 8 居し, 単身で生活することを常況とし, 距離制限を満たす職員に支給する (1) 支給要件 次の ( ア ) から ( エ ) に掲げる要件をすべて満たしていること ( ア

2 常勤役員に対する通勤手当の月額は 給与規程第 35 条第 2 項に規定する額とする 3 非常勤役員に対する通勤手当の月額は 給与規程第 35 条第 2 項の規定を準用し その者の当該月における通勤実績に応じた額を翌月の支給定日に支給する 4 前 3 項に規定するもののほか 通勤の実情の変更に伴う

平成21年12月に支給する期末手当に関する特例措置に関する規則

(2) 掛金の算定ア組合員が負担すべき掛金は 支給された基本給及び諸手当などを合算した額から決定される標準報酬月額を標準として算定されます 標準報酬月額は以下の5つのタイミングにより決定 改定されます 種類対象者対象となる報酬決定 改定の時期申出法令 資格取得時決定 新たに組合員の資格を取得した者

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一組合員 ( 会員 ) 掛金 ( 負担金 ) 給付等とは 1 公立学校共済組合の組合員の範囲及び資格等 (1) 組合員の範囲 ( 法第 2 条 施行令第 2 条 ) 常時勤務の服することを要する地方公務員 ( 地方公務員の育児休業等に関する法律の一部を改正する法律 ( 平成 13 年法律第 143

Microsoft Word 【組合】保険者算定QA.docx

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2 改正の概要 昇給又は降給などで固定的賃金に変動があった月以後の継続した3か月間の報酬の平均から算出した標準報酬月額 ( 通常の随時改定の計算方法により算出した標準報酬月額 ) と 1 昇給月又は降給月以後の継続した3か月の間に受けた固定的賃金の月平均額に 2 昇給月又は降給月前の継続した9か月及

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Microsoft Word - ④別紙4.doc

留意事項 ( 1) 賃金アップの方法 欄には 賃金の算定方法を下記から選択し記載してください 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 の場合は 1 賃金アップが 毎月決まって支払われる賃金 + 臨時に支払われる賃金 の場合は 2 賃金アップの方法 欄において 1の 毎月決まって支払われる賃金 を選

( 役員の報酬 ) 第 2 条役員に対する報酬は 常勤の役員にあっては 俸給 教育研究等連携手当 通勤手当 単身赴任手当及び期末特別手当とし 非常勤の役員にあっては 非常勤役員手当とする ( 報酬の支給日 ) 第 3 条役員に対する報酬 ( 期末特別手当を除く ) は 毎月 17 日 ( 以下この項

聖籠町職員の育児休業等に関する条例及び聖籠町職員の勤務時間、休暇等に関する条例の一部を改正する条例をここに公布する

独立行政法人中小企業基盤整備機構職員退職手当支給規程

Microsoft Word - 条例参考+補足説明

単身赴任手当 (1) 支給要件について 次の ( ア ) から ( ウ ) までのいずれかを満たすとき ( ア ) 採用 出向, 学内異動又は勤務地の移転に伴い, 転居し, やむを得ない事情により配偶者と別居し, 単身で生活し, 配偶者の住居から勤務地まで通勤困難な場合 補足説明 1 転居 採用,

ったと判断します なお 一時的に認定基準月額以上の収入がある月があっても 認定基準年額を超えるまでの間は認定できます また 勤務した月の給与が翌月以降に支払われる場合でも 原則 勤務月の収入として取扱います 継続して認定できる事例 認定基準月額未満であるので 継続して認定できます 認定基準月額以上の

役員報酬規程

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平成16年度  算定基礎届について

無期転換嘱託職員の報酬 退職等に関する規程平成 30 年 4 月 1 日制定 ( 趣旨 ) 第 1 条この規程は 別に定めるもののほか 公益社団法人全国市有物件災害共済会職員就業規則 ( 以下 規則 という ) 第 2 条第 2 号に定める嘱託職員のうち 労働契約法 ( 平成 19 年法律第 128

育児休業や 介護休業をする方を 経済的に支援します 育児休業給付の支給 介護休業給付の支給 育児休業等期間中の社会保険料 ( 健康保険 厚生年金保険 ) の免除 育児休業等終了後の社会保険料 ( 健康保険 厚生年金保険 ) の特例 3 歳未満の子を養育する期間についての年金額計算の特例 ( 厚生年金

3 保険者算定の追加の要件 ⑴ 業務の性質上例年発生することが見込まれる場合 とは 業種や職種の特性上 基本的に毎年 4 月 ~6 月が繁忙期に当たるため 4 月 ~6 月までの期間中の残業手当等が 他の期間と比べて多く支給されることなどを理由として 例年季節的な報酬変動の起こることが想定されること

香川県後期高齢者医療広域連合職員の勤務時間、休暇等に関する

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4 標準報酬等級表 ( 平成 28 年 10 月 1 日現在 ) 標準報酬 等級 1 等級標準報酬報酬月額長期給付月額格差日額短期給付厚生年金退職等年金 円 円以上 円未満 円 円 1 88,000 ~ 93,000 4, ,000 93,000 ~ 101,000 10,00

申出が遅れた場合は 会社は育児 介護休業法に基づき 休業開始日の指定ができる 第 2 条 ( 介護休業 ) 1 要介護状態にある対象家族を介護する従業員 ( 日雇従業員を除く ) 及び法定要件を全て満たした有期契約従業員は 申出により 介護を必要とする家族 1 人につき のべ 93 日間までの範囲で

平成17年細則第12号_寒冷地手当の支給に関する細則

ときは 繰り上げて支給することができる 2 月の中途における採用又は給与額に異動を生じた場合は 発令の日から 退職又は死亡した場合はその日までその月の現日数により日割計算により給料を支給する 3 日給者については 当月末までを締め切り期間とし翌月 1 日に支給する 第 5 条次の各号に該当するときは

第 50 号 2016 年 10 月 4 日 企業年金業務室 短時間労働者に対する厚生年金の適用拡大及び厚生年金の標準報酬月額の下限拡大に伴う厚生年金基金への影響について 平成 28 年 9 月 30 日付で厚生労働省年金局から発出された通知 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能

公益社団法人松戸市シルバー人材センター臨時職員就業規程 ( 目的 ) 第 1 条この規程は 公益社団法人松戸市シルバー人材センター ( 以下 センター という ) の臨時に雇用する者 ( 以下 臨時職員 という ) の就業に関して必要な事項を定めるものとする ( 定義 ) 第 2 条この規程において

Taro 通知(人第2564号).jt

別紙 1 健康保険料 介護保険料 厚生年金保険料 子ども 子育て拠出金 1. 複数資金間での負担配分について (1) 複数の外部資金間での負担配分当該外部資金管理者間の調整により任意に負担割合等を決定する (2) 外部資金と経常費間での負担配分 A. 外部資金による常勤の雇用者に経常費による手当支給

ら 1 年を経過するごとにその額を減じて 初任給調整手当として支給する ⑴~⑶ 略 2 ( 扶養手当 ) 第 11 条扶養手当は 扶養親族のある職員の全てに対して支給する 2 略 3 扶養手当の月額は 次の各号に掲げる扶養親族の区分に応じて 扶養親族 1 人につ き当該各号に定める額とする ⑴~⑷

一般財団法人岩手県市町村職員健康福利機構の会員に関する規程

(3) 育児短時間勤務をしている職員が休職又は停職の処分を受けたことにより 当該育児短時間勤務の承認が効力を失つた後 当該休職又は停職の期間が終了したこと (4) 育児短時間勤務をしている職員が当該職員の負傷 疾病又は身体上若しくは精神上の障害により当該育児短時間勤務に係る子を養育することができない

別表 ( 第 3 条関係 ) 給料表 職員の区分 職務の級 1 級 2 級 3 級 4 級 5 級 6 級 7 級 8 級 号給給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額給料月額 再任用職 1 144, , , , , ,60

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独立行政法人農業者年金基金役員給与規程

独立行政法人大学改革支援・学位授与機構役員退職手当( 改正)

4 共済組合 共済組合は 組合員及びその家族の相互救済を目的とした社会保障制度です 病気 負傷 出産などに対する 短期給付事業 退職 障害または死亡に対する 長期給付事業 及び組合員の健康管理 福利厚生 診療所の運営 または貯金 貸付等を行う 福祉事業 の三つの主な事業を行っています 特許庁の職員と

事例 2 定時決定 が全て休職中だった場合 ( 定時決定の保険者算定 1) 従前のを報告 ( 直近ので決定 ) 2 企業コードは必ず記入 99 生年日性別 ツヨシ 企業 11 変更理由 改定年 従前改定年 元号 4 年 異動情報 異動年日 算定基礎 (1) 固定的給与非固定的

(4) 勤続 20 年を超え 30 年までの期間については 勤続 1 年につき 100 分の 200 (5) 勤続 30 年を超える期間については 勤続 1 年につき 100 分の 100 ( 退職手当の調整額 ) 第 5 条の3 退職手当の調整額は その者の在職期間の初日の属する月からその者の在職

議第 18 号 ( 趣旨 ) 三島市職員の公益的法人等への派遣等に関する条例案 第 1 条 この条例は 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 法 という ) 第 2 条第 1 項及び第 3 項 第 5 条第 1 項 第 6 条第 2 項 第

ただし 日雇従業員 期間契約従業員 ( 法に定める一定の範囲の期間契約従業員を除く ) 労使協定で除外された次のいずれかに該当する従業員についてはこの限りではない (2) 週の所定労働日数が2 日以下の従業員 (3) 申出の日から93 日以内に雇用関係が終了することが明らかな従業員 2 要介護状態に

2 対象職員 (1) 特別職特別職の職員の給与に関する条例 ( 平成 26 年大阪市条例第 9 号 ) 第 1 条第 1 号から第 4 号及び第 6 号に規定する職員のうち本市から給与が支払われている者 (2) 一般職地方公務員法 ( 昭和 25 年法律 261 号 ( 以下 法 という )) 第

保育所に入所できないことを事由とする育児休業手当金の延長要件の見直し(地方公務員の「パパ・ママ育休プラス」の場合)(あっせん)

迎える場合に, 教育 研究 診療等の業績, 専門的な知識 経験等を勘案して新たに算定し, 改定するものとする 3 前 2 項の規定により決定した業績基本給については, 学長が特に必要と認めた場合に, 役員会の議を経て, 学長が変更することができる ( 業績評価給 ) 第 8 条業績評価給は, 当該年

資料1 短時間労働者への私学共済の適用拡大について

JMITU 通信産業本部殿 平成 29 年 12 月 1 日 NTT マーケティングアクト 平成 29 年度年末定期特別手当の支給方法 1. 支給対象平成 29 年 12 月 1 日現在在職する社員とする 2. 支給額 (1) 定率部分平成 29 年 12 月 1 日現在における個々の社員の基準内給

Transcription:

第 1 章標準報酬制の概要 1 標準報酬とは 標準報酬 は 組合の短期給付事業 長期給付事業 福祉事業等に係る掛金 負担金や短期給付の給付金 厚生年金保険給付及び退職等年金給付の算定の基礎となるもので 組合員が受ける 報酬 により決定します ( 法第 43 条 厚年法第 20 条 ) 組合員が受ける報酬は毎月異なりますが 掛金等の納付や各種給付の支給を迅速かつ適切に行うため 標準報酬は一定時点で決定又は改定し 一定期間適用する方法が採られています 厚生年金保険の標準報酬厚生年金保険の標準報酬の決定又は改定は 法による標準報酬の決定又は改定と同時に行う ( 施行規程第 101 条の 3) * 報酬 については 第 1 章 2 報酬とは を参照のこと (1) 標準報酬の等級及び月額 標準報酬の等級及び月額 は 報酬を元に算出する 報酬月額 を 標準報酬等級表 に当てはめて 組合が決定します ( 法第 43 条第 1 項 厚年法第 20 条第 1 項 ) 標準報酬の月額の各等級に対応する 標準報酬の日額 は標準報酬の月額の 22 分の 1 に相当する金額 (10 円未満の端数は四捨五入 ) となる ( 法第 43 条第 1 項 ) (2) 標準報酬の決定 改定のタイミングと適用期間 標準報酬は 資格取得時決定 定時決定 随時改定 育児休業等終了時改定 産前産後休業終了時改定 の 5 つのタイミングにより 決定 改定を行います 標準報酬月額の決定 改定の時期と適用期間 - 1 -

(3) 標準報酬等級表 短期給付及び退職等年金給付に係る掛金 負担金の算定や給付金の算定の基礎となる標準報酬月額を決定する際に用いる 標準報酬等級表 は法に 厚生年金保険給付に係る保険料及び年金額の算定の基礎となる標準報酬月額を決定する際に用いる 標準報酬等級表 は厚年法に それぞれ規定されていますが これらの標準報酬等級表の月額の区分は統一されたものになっています ( 法第 43 条第 1 項 厚年法第 20 条第 1 項 ) 標準報酬の月額は 短期給付 介護納付金及び福祉事業に係るものと長期給付 ( 厚生年金保険給付 退職等年金給付 ) に係るものでは上限額が異なる 標準報酬の上限額の改定について健康保険法 ( 大正 11 年法律第 70 号 ) 又は厚年法の標準報酬月額の等級区分の改定措置その他の事情を勘案して 政令で定めるところにより 上限額を引上げることが可能とされている ( 法第 43 条第 3 項 第 4 項 ) 健康保険法 : 毎年 3 月 31 日における標準報酬月額の上限該当者が全被保険者の 1.5% を超え その状態が継続すると認められるとき ( その年の 3 月 31 日において 改定後の標準報酬月額等級の最高等級に該当する被保険者数が全体の 100 分の 0.5 を下回ってはならない ) は その年の 9 月 1 日から政令により 上限額の変更を行うことができる ( 健康保険法第 40 条第 2 項 ) 厚年法 : 毎年 3 月 31 日における 全被保険者の標準報酬月額の平均額の 2 倍相当額が上限額を超え その状態が継続すると認められるときは その年の 9 月 1 日から健康保険の等級区分を参考にして 政令により上限額の変更を行うことができる ( 厚年法第 20 条第 2 項 ) * 標準報酬等級表 は 第 1 章の末尾に掲載 標準報酬の月額の限度額等 ( 平成 27 年 10 月から平成 28 年 3 月まで ) 標準報酬の月額の限度額等 ( 平成 28 年 4 月から平成 28 年 9 月まで ) 持続可能な医療保険制度を構築するための国民健康保険法等の一部を改正する法律 ( 平成 27 年法律第 31 号 ) による改正 短期給付事業等に係る上限額が引き上げられた - 2 -

標準報酬の月額の限度額等 ( 平成 28 年 10 月から ) 公的年金制度の財政基盤及び最低保障機能の強化等のための国民年金法等の一部を改正する法律 ( 平成 24 年法律第 62 号 ) により 厚生年金保険法第 20 条が改正され 現行の第 1 級 (98,000 円 ) が第 2 級になり 第 1 級 (88,000 円 ) から第 31 級 (620,000 円 ) となった ( 平成 28 年 10 月 1 日施行 ) 2 報酬とは (1) 報酬の範囲 報酬 とは 地方自治法 ( 昭和 22 年法律第 67 号 ) 第 204 条の規定を受ける職員については 同条第 1 項に規定する給料及び同条第 2 項に規定する手当のうち期末手当 勤勉手当その他政令で定める手当 ( 注 1) を除いたものとし その他の職員については これらの給料及び報酬に含まれる手当に準ずるものとして政令で定めるもの ( 注 2) をいいます ( 法第 2 条第 1 項第 5 号 ) 注 1 政令で定める手当 ( 施行令第 5 条第 1 項 ) 特定任期付職員業績手当 任期付研究員業績手当 災害派遣手当 ( 武力攻撃災害等派遣手当及び新型インフルエンザ等緊急事態派遣手当を含む ) 退職手当 3 月を超える期間ごとに支給される手当 ( 上記に掲げるものを除く ) 注 2 地方自治法第 204 条の規定の適用を受けない組合員の報酬は 同条の規定の適用を受ける職員に係る給料及び報酬に含まれる手当に相当するものとして条例で定められた給与とする ただし 期末手当 勤勉手当 注 1 の政令で定める手当は除く ( 施行令第 5 条第 2 項 運営規則第 39 条 ) * 組合役職員 職員引継一般地方独立行政法人の役職員等の取扱いは 第 1 章 5 派遣職員等の取扱い (4) を参照のこと * 期末手当等の取扱いについては 第 8 章を参照のこと - 3 -

( 留意点 ) 報酬の範囲について 1 年 4 回以上支給されるものは 報酬 に含め 年 3 回以下のものは 期末手当等 に含める ただし 通勤手当については 年 2 回 (6 ヶ月単位 ) の支給であっても報酬に含む * 通勤手当の報酬への加算方法については第 1 章 4 手当等の取扱い (1) を参照 2 通貨以外のもので支払われる場合食事 住宅 被服 通勤手当に相当するものとして支給される定期券 回数券 乗車証など通貨以外のもので支払われた現物給与は報酬に含まれる * 現物給与の取扱いについては第 1 章 4 手当等の取扱い (3) を参照 3 実費弁償的なものとして支給される出張旅費 赴任旅費や労務の対償とされない年金 共済組合からの給付金 ( 短期給付 ) は報酬に含まない ( 総務省質疑応答集 1 問 1) 預金利子等も含まない 4 前月分の勤務実績により当月支払われる時間外勤務手当や休日勤務手当等当月に支払われる報酬に含む 例えば 3 月の勤務実績による時間外勤務手当が 4 月に支給される場合は 4 月の報酬に含める ( 総務省見解 ( 地職 p9)) 5 外国に勤務する職員が 法令又は条例等の規定に定められている手当を受ける場合 当該手当のうち労務の対象として支給されるもの と認められないものは 報酬に含まない ( 運用方針第 2 条関係第 1 項第 5 号 ) 在勤手当 の取扱いについて派遣元団体又は派遣先団体から支給される在勤手当は 国家公務員共済組合の取扱いと同様に報酬に含める ( 総務省質疑応答集 1 問 1) 当該団体以外から支給される 在勤手当 ( 注 ) は報酬に含めない 注在外教育施設 ( 日本人学校等 ) に派遣されている者に国 ( 文部科学省 ) から支給される在勤手当が該当する ( 総務省見解 ( 地職 p1)) ( 参考 ) 国家公務員共済組合の取扱い在外公館の名称及び位置並びに在外公館に勤務する外務公務員の給与に関する法律第 5 条に規定する 在勤手当 は 在勤手当 ( 在勤基本手当 配偶者手当 館長代理手当 住居手当 ( 国有宿舎及び官費借上宿舎は除く ) 子女教育手当 ( 定額部分に限る ) 研修員手当 ( 研修費部分を控除した額 )) は報酬に含める ( 参考 ) 厚年法における報酬の定義賃金 給料 俸給 手当 賞与その他いかなる名称であるかを問わず 労働者が 労働の対償として受ける全てのものをいう ただし 臨時に受けるもの及び三月を超える期間ごとに受けるものは この限りではない ( 厚年法第 3 条第 1 項第 3 号 ) - 4 -

(2) 固定的給与と非固定的給与 報酬 はその性質に応じて 固定的給与 と 非固定的給与 に区分されます 固定的給与 ( 運用方針第 43 条関係 5) ア地方自治法第 204 条の規定の適用を受ける者 同条第 1 項に規定する給料 同条第 2 項に規定する扶養手当 地域手当 住居手当 初任給調整手当及び通勤手当等の勤務実績に関係なく 月等を単位として一定額が継続して支給される報酬 イ地方自治法第 204 条の規定の適用を受ける者以外の者アに準ずる給料及び報酬 非固定的給与 時間外勤務手当や休日勤務手当など勤務実績に応じて支給される報酬 固定的給与 及び 非固定的給与 の区分については 各地方公共団体の条例等に基づく給与支給の実態に鑑み 給与支給機関が個別に判断する ( 総務省質疑応答集 1 問 2) 特地勤務手当 ( 冬季のみ支給するもの ) と特地勤務手当に準ずる手当 ( 冬季以外のみ支給するもの ) が合わせて年間を通じて支給される場合は 固定的給与として取り扱う なお 冬季のみ特地勤務手当が支給される場合は 非固定的給与として寒冷地手当の取扱いに準じる - 5 -

報酬の分類 ( 例 ) 報酬となるもの ( 1) 通貨で支給 されるもの 固定的給与 非固定的給与 基本給 ( 給料表の給料月額 ) 給料の調整額 教職調整額( 2) 給料の特別調整額 ( 管理職手当 ) 初任給調整手当 扶養手当 地域手当 特地勤務手当 ( これに準ずる手当を含む ) へき地手当( これに準ずる手当を含む ) 広域異動手当 住居手当 単身赴任手当 義務教育等教員特別手当 定時制通信教育手当 産業教育手当 農林漁業普及指導手当 通勤手当など特殊勤務手当 ( 非常災害時等緊急業務手当 修学旅行等指導業務手当 対外運動競技等引率指導業務手当 部活動指導業務手当 入学試験業務手当 多学年学級担当手当 教育業務連絡指導手当 など )( 3) 時間外勤務手当 休日勤務手当 夜間勤務手当 宿日直手当 管理職員特別勤務手当 寒冷地手当など 現物で支給 されるもの 食事 ( 食券 ) 職員宿舎 通勤定期券( 回数券 ) 被服( 勤務服でないもの ) 固定的給与など非固定的給与不定期な業務等に提供される食事 宿舎など 報酬とならないもの 3か月を超える期間ごと( 年 3 回以下 ) に支給される賞与 ( 期末手当 勤勉手当など ) 実費弁償的なもので出張旅費 赴任旅費 災害派遣手当( 4) など 労務の対償とされない年金 共済組合からの給付金( 育児休業手当金 傷病手当金など ) 国( 文部科学省 ) から支給される在勤手当 退職手当( 退職金 ) など ( 1) 固定的給与 非固定的給与の判断は手当等の名称にかかわらず 当該手当の支給の実態や各地方公共団体の給与条例等の規定に基づき判断する なお 区分の判断が困難な場合は 給与支給機関と共済組合が協議して判断するものとする ( 2) 教職調整額の支給を受けない教育職員の給料月額の特例等による加算額を含む ( 3) 特殊勤務手当のうち 勤務実績に直接関係なく月等を単位として一定額が継続して支給されるものは固定的給与に該当する ( 4) 災害派遣手当には武力攻撃災害等派遣手当 新型インフルエンザ等緊急事態派遣手当等を含む - 6 -

3 報酬月額の算定に含める報酬 報酬月額 は 各決定 改定事由ごとに 算定基礎月 の報酬に基づき算定します 算定基礎月 であっても 支払基礎日数 が 17 日未満である月がある場合は 原則として当該月の 報酬 を含めずに 報酬月額を算出します ( 法第 43 条 厚年法第 21 条 ~ 第 23 条の 3) 例定時決定の場合算定基礎月 4 月 支払基礎日数 22 日 5 月 支払基礎日数 16 日 5 月の報酬は除いて算定する 6 月 支払基礎日数 20 日 * 報酬月額の算定方法については 決定 改定事由ごとに第 2 章から第 6 章までにおいて述べる (1) 算定基礎月 報酬月額の算定の対象となる月を 算定基礎月 といいます 算定基礎月 は各決定 改定事由ごとに以下のとおりとなります 定時決定 毎年 4 月 ~6 月 随時改定 固定的給与が変動した月から継続した 3 月間 育児休業等終了時改定 育児休業終了日の翌日が属する月以後 3 月間 産前産後休業終了時改定 産前産後休業終了日の翌日が属する月以後 3 月間 資格取得時決定は 資格を取得した日現在の報酬により算定する (2) 支払基礎日数 支払基礎日数 は 報酬支払の基礎となった日数をいい 通常の場合 暦日数から 週休日 ( 注 ) 及び 欠勤等の日数 を除いた日数となります 有給休暇で出勤しなかった日は支払基礎日数に含めることとなるため 実際に出勤した日数とは必ずしも一致しません 支払基礎日数は 欠勤や無給休職の期間があることにより 報酬の全部が支給されない場合 当該報酬を含めて報酬月額を算定することが適当かどうか判断するための基準として設けられています 注週休日各地方公共団体の条例等に定められている週休日 ( 通常の場合は土曜日及び日曜日 ) は 勤務時間を割り振らない日となるため 支払基礎日数に含めない ( 留意点 ) 1 各地方公共団体の給与条例等に定められている勤務を要しないとされている日は 支払基礎日数に含めない ただし 祝日法による休日及び年末年始の休日は 勤務時間が割り振られているが勤務を要しない日 となり 報酬の対象となるので 支払基礎日数に含める ( 総務省質疑応答集 2 問 1) - 7 -

2 欠勤の場合の取扱いア当該月の欠勤について翌月の報酬で減額されるとき翌月の支払基礎日数から 当該月の欠勤日を差し引いて算出する ( 総務省見解 ( 地職 p40)) 例 :4 月の欠勤日数 4 日分が 5 月 ( 欠勤がない場合の支払基礎日数は 22 日 ) の報酬で減額される場合 5 月の支払基礎日数は 18 日 (22 日 -4 日 ) となる イ複数の日に時間を単位として欠勤したとき欠勤の時間数の合計が一日当たりの正規の勤務時間を超えていても 欠勤したそれぞれの日に係る給料の一部が支給されることになるので 支払基礎日数に含める 3 育児短時間勤務により勤務を要する日数が 17 日未満とされた者の場合育児短時間勤務により 1 月当たりの勤務を要する日数が 17 日未満とされた者 ( 注 1) については 保険者算定により 報酬支払の基礎となった日数が 17 日未満である月 ( 注 2) を 17 日以上とみなして 報酬月額を算定する ( 運用方針第 43 条関係 9) 注 1 地方公務員の育児休業等に関する法律第 11 条に規定する育児短時間勤務職員である組合員のうち 以下のア又はイに掲げる者で報酬を支給されるものが該当する ア同法第 10 条第 1 項第 3 号又は第 4 号に掲げる勤務の形態により勤務する者イ同法第 10 条第 1 項第 5 号の規定により 1 月当たりの勤務を要する日数が 17 日未満とされた者 他の法令に規定する育児短時間勤務職員に相当する組合員のうち 1 月当たりの勤務を要する日数が 17 日未満とされた者を含む * ア及びイに該当する者については 第 5 章 1 育児休業等終了時改定とは 内の表 ( 参考 ) 育児短時間勤務と部分休業 を参照 注 2 承認を受けた育児短時間勤務について アの日数がイの日数に相当する日数以上となる月に限る ア当該承認を受けた勤務形態により勤務した日数イ当該勤務形態により当該月の初日から末日までの間に勤務するとした場合に勤務を要することとなる日数に 4 分の 3 を乗じて得た日数 (1 未満の端数は切上げ ) 例 :1 月に要する勤務日数が 12 日の場合イは 12 日 3/4=9 日 となるので 9 日以上勤務した日があれば 支払基礎日数が 17 日以上であるとみなす シフト制の育児短時間勤務のため 1 月当たりの勤務を要する日数が定まっていない場合は 任命権者が承認した勤務の日に基づくものとする - 8 -

育児短時間勤務により勤務を要する日数が 17 日未満とされた者の場合の事例 A 月の初日に復帰し 週 3 日勤務の育児短時間勤務の場合 1 承認された勤務形態 ( 水 木 金勤務 ) による月の初日から末日までの勤務を要する日数 15 日 2 1 の日数 3/4( 端数切上げ ) の日数 12 日 この場合 勤務した日数が 12 日以上であれば算定基礎月に含めることになります B 月の中途に復帰し 週 3 日勤務の育児短時間勤務の場合 1 承認された勤務形態 ( 水 木 金勤務 ) による月の初日から末日までの勤務を要する日数 15 日 2 1 の日数 3/4( 端数切上げ ) の日数 12 日 この場合 勤務した日数が 12 日以上であれば算定基礎月に含めることになりますが 物理的に不可能です したがって この月は算定基礎月に含みません ( 勤務が可能な日数 (9 日 ) の 3/4 以上ではありません 仮にこの者が 9 日間出勤した場合の報酬を算定基礎月に含めることは本来の 1 月分の報酬を算定する趣旨に鑑みると適当ではないからです ) C 月の中途から勤務形態を変更した場合 ( 部分休業から週 3 日勤務の育児短時間勤務に変更 1) 支払基礎日数が 部分休業と育児短時間勤務を併せて 17 日以上かどうか判断します この場合 勤務した日数は 17 日以上となりますので算定基礎月に含めます - 9 -

D 月の中途から勤務形態を変更した場合 ( 部分休業から週 3 日勤務の育児短時間勤務に変更 2) 1 まず 部分休業と育児短時間勤務を併せた勤務日数を算定します 16 日 (17 日未満 ) 2 承認された勤務形態 ( 水 木 金勤務 ) による月の初日から末日までの勤務を要する日数 14 日 3 2 の日数 3/4( 端数切上げの日数 ) 11 日 この場合 勤務した日数は部分休業を含めると 16 日ですが 育児短時間勤務により勤務した日数は 11 日で 育児短時間勤務により月の初日から末日まで勤務を要する日数の 3/4 以上勤務していますので 算定基礎月に含めます E 月の中途から勤務形態を変更した場合 ( 週 3 日勤務の育児短時間勤務からフルタイム勤務に変更 ) 1 まず 育児短時間勤務とフルタイム勤務を併せた勤務日数を算定します 16 日 (17 日未満 ) 2 承認された勤務形態 ( 月 火 水勤務 ) による月の初日から末日までの勤務を要する日数 13 日 3 2 の日数 3/4( 端数切上げの日数 ) 10 日 この場合 育児短時間勤務とフルタイム勤務の合計勤務日数は 16 日となりますので算定基礎月には含めません 次に育児短時間勤務による勤務日数が 月の初日から末日までに承認された日数の 3/4 以上かどうか見ますと 7 日ですので この判断でも算定基礎月に含めません したがって この月は算定基礎月に含めないことになります - 10 -

4 看護師など日をまたいで勤務している場合ア月額により支給される場合各月の勤務が割り振られている日数がその月の全日勤務した場合の支払基礎日数になり この日数から欠勤等の日数を差し引くことになる 支払基礎日数に含めることとなる日は 勤務を開始した日とする 例 : 準夜勤 ( 病棟の看護業務等 ) により 8 月 10 日 16 時 ~ 翌日 0 時 45 分まで勤務する場合 8 月 10 日が支払基礎日数に含む日になる 変形労働時間制 (2 交代制勤務のように 1 回の勤務が 2 日分の勤務等 ) の場合 日をまたいだそれぞれの日が支払基礎日数に含む日とする 例 :8 月 10 日 17 時 ~ 翌日 9 時まで勤務する場合 8 月 10 日と 11 日が支払基礎日数に含む日になります イ日給により支給される場合給与支払いの基礎となる出勤回数を支払基礎日数とする ただし 変形労働時間制を導入している場合は 下記ウに準じた取扱いとなる ウ時給により支給される場合各月の総労働時間をその事業所における所定労働時間で除して得られた日数を支払基礎日数とする ( イ及びウ : 厚労省事務連絡 H25.5.31 定時決定及び随時改定の事務取扱いに関する事例集 ( 定時決定問 1)) ( 例 )2 交代制勤務の場合 ( 日勤 :8:30~17:30 夜勤 :17:00~9:00) 病棟看護師 (2 交代制勤務 ) の例 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 1 月 2 火 3 水 4 木 5 金 6 土 7 日 8 月 9 火 10 水 11 木 12 金 13 土 14 日 15 月 16 火 17 水 18 木 19 金 20 土 21 日 22 月 23 火 24 水 25 木 26 金 27 土 28 日 29 月 日勤日勤日勤日勤日勤日勤日勤日勤日勤 休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩休憩 30 火 日勤 休憩 夜勤夜勤夜勤夜勤夜勤夜勤 休憩休憩休憩休憩休憩休憩 図の例の支払基礎日数 月給制 22 日 日給制 時給制に準じる 時給制 22 日 ( 総労働時間 170 時間 / 所定労働時間 8 時間 =22 日 ) - 11 -

(3) 休職等により報酬の全部又は一部が支給されない場合の取扱いについて 1 休職等の分類報酬月額を算定する上で 休職等は以下のとおり分類される 欠勤 休職は時間単位又は日単位でも発生するため 同じ月に 通常の勤務 報酬の全部が支給されない場合 報酬の一部が支給されない場合 に該当することもある 報酬の全部が支給されない場合 欠勤 病気休職 ( 無給 ) 育児休業等により 報酬の全部が支給されない場合が該当 また 介護部分休業のように 時間単位で給料の全額が支給されない場合も含まれる 報酬の一部が支給されない場合 病気休職 研究休職等により 給料の一部のみが支給される場合が該当 病気休職等の事由により給与条例等で支給割合が設定されるような いわゆる低額の休職給 ( 休職者給与 ) を想定している 育児短時間勤務 育児部分休業の場合は 育児休業等終了時改定や産前産後休業終了時改定の際の算定の基礎となることから 報酬の一部が支給されない には該当しない ( 参考 ) 厚年保険法等の取扱い 定時決定において 4 5 6 月のいずれかの月において低額の休職給を受けた場合 は厚生年金保険法第 24 条第 1 項 ( 編注 : 保険者算定 ) の規定により決定を行う ( 厚労省通知 (S36.1.26 保発第 4 号 )) 局長通達 (S36.1.26 保発第 4 号 ) にいう 低額の休職給 とは 休職しなかった場合に被保険者が通常受けるべき報酬の額に比べて低額である報酬をさすものである なお 休職給とは 通常受ける報酬とは別個に休職という事由に対して設定された給与として支給されるものをさし 日 時間 稼高等稼動実績に比例して報酬が定められている場合において 病気休業中稼動が減じたため給与が減じた場合におけるその給与は休職給に該当しない ( 厚労省通知 (S37.6.28 保険発第 71 号 )) 2 休職等の取扱い算定基礎月に 報酬の全部又は一部が支給されない場合 である日が属する月がある場合 各決定 改定の事由により 当該月の報酬の取扱いが異なる 定時決定算定基礎月に 報酬の一部が支給されない場合 である日の属する月がある場合は 当該月は 支払基礎日数が 17 日以上であっても その月を除いて報酬月額を算定する 算定基礎月のすべてが 報酬の一部が支給されない場合 である日の属する月である場合は 既に決定又は改定されている標準報酬 ( 従前標準報酬 ) の算定の基礎となっている報酬月額 ( 従前報酬月額 ) をその月の報酬月額として算定する ( 運用方針第 43 条関係 7 (2),(3)) 算定基礎月の 3 月間の各月とも 支払基礎日数が 17 日未満である場合は 従前標準報酬により算定することとされている ( 運用方針第 43 条関係 7(1)) また 算定基礎月に 報酬の全部が支給されない場合 である日が属する月は 支払基礎日数が 17 日未満であるときは その月を除いて報酬月額を算定する ( 総務省質疑応答集 4 問 1) - 12 -

随時改定 報酬の全部が支給されない場合 又は 報酬の一部が支給されない場合 は その者の随時改定の固定的給与の変動 増額及び減額には当たらないものとする 報酬の全部が支給されない場合 又は 報酬の一部が支給されない場合 に該当する期間において 固定的給与の変動があった場合には 当該休職等が終了して通常の支給がされることとなった月を当該固定給与の変動月があった月として随時改定を行う ( 運用方針第 43 条関係 3,4) 育児休業等終了時改定及び産前産後休業終了時改定当該算定基礎月のいずれかの月が 報酬の全部又は一部が支給されない日 の属する月である場合の取扱いについては 定時決定の取扱いと同様になる ( 留意点 ) 減給の理由による休職等の分類の判断 1 懲戒処分等により給料の一部が減額となる場合 報酬の一部が支給されない場合 に該当する ( 国家公務員共済組合における取扱い ) 2 休業等により手当が不支給となる場合産前産後休業中であることにより通勤手当が不支給となっている場合や 年次休暇と病気休暇を取得して月の初日から末日までの期間の全日数にわたって勤務しなかったことにより給料の特別調整額 ( 管理職手当 ) が支給されない場合は 報酬の一部が支給されない場合 には該当しない 報酬月額を算定する場合は 実際に支給された報酬 ( 当該手当は含まない額 ) により算定する 3 職員団体への専従職員である場合 報酬の全部が支給されない場合 に該当する 算定基礎月の途中に専従職員となった場合定時決定等の算定において 当該月の支払基礎日数が 17 日未満であれば 当該月を除いて算定する * 算定基礎月のいずれかの月の支払基礎日数が 17 日未満である場合 随時改定は行わない 随時改定の要件については 第 4 章を参照のこと 例 :4 月 1 日に昇給し 6 月 1 日から職員団体への専従職員となった場合昇給による随時改定は 6 月の支払基礎日数が 17 日未満であるため 随時改定は行わない 定時決定は 4 5 月分の報酬により 報酬月額を算定する 定時決定の算定基礎月のすべてが専従中の場合当該職員団体から月額報酬及び期末 勤勉手当相当額並びに諸手当 ( 通勤手当 時間外勤務手当 住宅等の現物給与 ) が支給されている場合であっても 当該職員に係る標準報酬は 職員団体への専従職員となった直前の標準報酬の算定の基礎となっている報酬月額をもって その者の専従職員となったことによる休職の期間中の報酬月額とする * 期末手当等の取扱いについては 第 7 章 1 標準期末手当等 ( 標準賞与 ) とは を参照 4 労働組合休暇 ( 無給 ) の場合 - 13 -

職員団体 ( 労働組合 ) の活動 ( 団体交渉やメーデーへの参加等 ) のための労働組合休暇 ( 無給 ) の場合は 報酬の全部が支給されない場合 に該当する 休職等の分類 * ストライキによる賃金カットがあった場合の定時決定の取扱いは上記と異なる 第 2 章 4 特別な算定方法 ( 保険者算定 ) を参照 報酬の全部又は一部が支給されない日の属する月の報酬を報酬月額に含めるかどうかの区分表 ( ) 随時改定において 変動月が 報酬の全部又は一部が支給されない場合 である日の属する月であるときは 休職等が終了して通常の給与支払いに戻った月を変動月とし 同月以後 3 ヶ月間が算定基礎月となる 表では算定基礎月うち 2 月目 3 月目に 報酬の全部又は一部が支給されない場合 である日が属する月で 支払基礎日数が 17 日以上 であるときを想定している - 14 -

4 手当等の取扱い (1) 通勤手当の取扱いについて 1 通勤手当が複数月 ( 支給単位期間 ) 分として一括して支給される場合 1 ヶ月あたりの金額を算出して各月の報酬に算入する ( 総務省質疑応答集 1 問 3) 各月分として算定された額に 1 円未満の端数が生じたとき当該支給単位期間中における末月以外の月分として算定される額に係る端数金額はこれを切り捨て 切り捨てた額は当該支給単位期間中における末月分として算定される額に加算する ( 当該末月分として算定された額に加算した後の額に 1 円未満の端数があるときは これを切り上げる ) 2 定期券 回数券 乗車証その他の有価物により現物支給される場合報酬への算入方法は 1 と同様の取扱いとなる ( 総務省質疑応答集 1 問 4) 定期券代等の通勤手当については 消費税を含めた金額で算定する ( 厚生年金保険等の取扱い ) ( 留意点 ) 通勤手当に変更等があった場合 1 通勤経路の変更により通勤手当が返納されたときの経過期間の標準報酬として算定されている通勤手当の額と実際に公共交通機関に支払ったこととなる返納後の通勤手当の額との差額についての見直しは行わない ( 総務省見解 ( 地職 P.8)) 2 組合員の資格取得した月には通勤手当の額が確定しなかったため 資格取得時決定の際に報酬に含めずに算定していたが その後額が確定した場合は 資格取得時決定を見直す ( 総務省見解 ( 地職 P.6)) 3 自家用車通勤に係る高速加算について 毎月当月分を概算で支給し 翌月に利用のなかった日の分を精算する場合は 当月分の概算額と前月分の精算額の合計額により通勤手当の額を算定する ( 総務省見解 ( 地職 P.6)) 4 月から自動車通勤になり高速加算が支給される場合 ( 例 )4 月 自家用車距離対応額 +4 月全日分の高速加算額 ( 概算額 ) 5 月 自家用車距離対応額 +5 月全日分の高速加算額 ( 概算額 )-4 月の精算額 6 月 自家用車距離対応額 +6 月全日分の高速加算額 ( 概算額 )-5 月の精算額 - 15 -

通勤手当が複数月分支給されている場合の通勤手当の加算方法 ( 例 1)4 月に 4 月分から 9 月分まで (6 ヶ月定期 ) の通勤手当として 89,210 円 ( 税込 ) が支給された場合 1 当該額を支給単位期間の月数で除す 89,210 円 6 ヶ月 =14,868.33333 円 2 支給単位期間中における末月以外の月分の端数を切り捨てる 14,868.33333 円 14,868 円 (4 月分から 8 月分までの各月の通勤手当相当額 ) 3 末月分として算定される額に加算する額を計算する 0.33333 円 5 ヶ月 =1.66666 円 4 1 で計算した各月分の額に切り捨てた端数分を加算し末月分を計算する 14,868.33333 円 +1.66666 円 =14,869.99999 円 5 4 の計算により生じた 1 円未満の端数を切り上げる 14,869.99999 円 14,870 円 (9 月分の通勤手当相当額 ) 6 各月分の通勤手当として報酬に算入する額は次のとおりとなる 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 合計 鉄道 14,868 円 14,868 円 14,868 円 14,868 円 14,868 円 14,870 円 89,210 円 1 月あたりの通勤手当の算出は次の算定方法により算出しても差し支えありません 1 末月以外の月の額 支給額 支給単位期間の月数 ( 円位未満の端数切捨て ) 2 末月の額 支給額 - 末月以外の月の額 (1) の合計 - 16 -

通勤手当が複数月分支給されている場合の通勤手当の加算方法 ( 例 2)10 月に 10 月分から翌年 3 月分までの鉄道定期代 (6 ヶ月定期 ) として 65,020 円 ( 税込 ) 10 月と翌年 1 月にバス定期代 (3 ヶ月定期 ) として 26,930 円 ( 税込 ) が支給された場合 ( 鉄道定期代に係る計算 ) 1 当該額を支給単位期間の月数で除す 65,020 円 6 ヶ月 =10,836.66666 円 2 支給単位期間中における末月以外の月分の端数を切り捨てる 10,836.66666 円 10,836 円 (10 月分から翌年 2 月分までの各月の通勤手当相当額 ) 3 末月分として算定される額に加算する額を計算する 0.66666 円 5 ヶ月 =3.33333 円 4 1 で計算した各月分の額に切り捨てた端数分を加算し末月分を計算する 10,836.66666 円 +3.33333 円 =10,839.99999 円 5 4 の計算により生じた 1 円未満の端数を切り上げる 10,839.99999 円 10,840 円 ( 翌年 3 月分の通勤手当相当額 ) ( バス定期代に係る計算 ) 1 当該額を支給単位期間の月数で除す 26,930 円 3 ヶ月 =8,976.66666 円 2 支給単位期間中における末月以外の月分の端数を切り捨てる 8,976.66666 円 8,976 円 (10 月分 11 月分の各月の通勤手当相当額 ) 3 末月分として算定される額に加算する額を計算する 0.66666 円 2 ヶ月 =1.33333 円 4 1 で計算した各月分の額に切り捨てた端数分を加算し末月分を計算する 8,976.66666 円 +1.33333 円 =8,977.99999 円 5 4 の計算により生じた 1 円未満の端数を切り上げる 8,977.99999 円 8,978 円 (12 月分の通勤手当相当額 ) 6 1 月分から 3 月分までの計算についても 1 から 5 の計算方法により各月の通勤手当相当額を計算する 7 鉄道定期代及びバス定期代の各月の額を合計する 各月分の通勤手当として報酬に算入する額は次のとおりとなる 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 合計 鉄道 10,836 円 10,836 円 10,836 円 10,836 円 10,836 円 10,840 円 65,020 円 バス 8,976 円 8,976 円 8,978 円 8,976 円 8,976 円 8,978 円 53,860 円 計 19,812 円 19,812 円 19,814 円 19,812 円 19,812 円 19,818 円 118,880 円 通勤手当支給月に 複数の交通機関 定期券複数回分が併せて支給される場合は 当該支給額 ( 合計額 ) を支給単位期間で除して各月分を算出しても差し支えありません ( 例 ) 鉄道定期代 (6 ヶ月 )+ バス定期代 (3 ヶ月 ) 2-17 -

通勤経路の変更により通勤手当の額が変動した場合の通勤手当の加算方法 ( 例 3)4 月の給与支給時に 4 月分から 9 月分までの通勤手当 ( 御茶ノ水 - 三鷹 6 ヶ月定期 55,840 円 ) が支給されたが 5 月 20 日から通勤経路が変更となり 6 月の給与支給時に 6 月分から 9 月分までの通勤手当 ( 御茶ノ水 - 大宮 3 ヶ月定期 +1 ヶ月定期 39,610 円 +13,900 円 =53,510 円 ) が支給された ( 実際の精算額は 新しい通勤経路による通勤手当から払戻しの額を控除した額 53,510 円 -32,360 円 =21,150 円 ) 上記事例の場合の定時決定における算定基礎月と 6 月を変動月とする随時改定の算定基礎月の通勤手当の加算方法は次のとおりです 通勤定期代 1ヶ月 3ヶ月 6 ヶ月 旧経路 ( 御茶ノ水 - 三鷹 ) 11,630 円 33,150 円 55,840 円 新経路 ( 御茶ノ水 - 大宮 ) 13,900 円 39,610 円 66,700 円 4 月に支給された通勤手当 旧経路 6ヶ月分 55,840 円 6 月に支給された通勤手当 新経路 4ヶ月分 53,510 円 4 月 5 月 6 月 7 月 8 月 9 月 定時決定 ( 旧経路 ) 9,306 円 9,306 円 9,306 円 9,306 円 9,306 円 9,310 円 定時決定 ( 新経路 ) 9,306 円 9,306 円 13,377 円 13,377 円 13,377 円 13,379 円 随時改定 ( 新経路 ) 13,377 円 13,377 円 13,377 円 13,379 円 実際には随時改定に該当すれば その年の定時決定は実施しませんが 随時改定の実施の有無が確定するのは 8 月の報酬が確定してからのため 一旦定時決定を行い 随時改定に該当すれば定時決定を取り消す事務処理になります ( 参考 ) 定期代の払戻し 6 ヶ月の定期代 -(1 ヶ月定期代 2 ヶ月分 )- 手数料 55,840 円 -(11,630 円 2)-220 円 =32,360 円 標準報酬を算定する際の通勤手当については 旧経路の払戻し金額は考慮せず 新経路による通勤手当の額を支給単位期間で除した額を各月の通勤手当の額とします なお 10 月の給与支給時に 10 月分から翌年 3 月分までの通勤手当 ( 御茶ノ水 - 大宮 6 ヶ月定期 66,700 円 ) が支給された場合 通勤経路の変更はないが 通勤手当の額に変動があるため 10 月を変動月として随時改定に該当するかどうか判断します 10 月に支給された通勤手当新経路 6 ヶ月分 66,700 円 10 月 11 月 12 月 1 月 2 月 3 月 随時改定 ( 新経路 ) 11,116 円 11,116 円 11,116 円 11,116 円 11,116 円 11,120 円 - 18 -

(2) 寒冷地手当の取扱いについて 寒冷地手当は寒冷地手当が支給される地域 ( 以下 寒冷地 という ) に在勤する者に 毎年 11 月から翌年 3 月までの各月の年 5 回支給されることから 標準報酬月額の算定の基礎となる 報酬 に含まれることになります 寒冷地手当は 非固定的給与 として取り扱う ( 総務省質疑応答集 1 問 2) したがって 原則としては随時改定の対象とはならないが 例外として 寒冷地への異動等 ( 注 ) の場合は 2 のとおり報酬の見直しを行う 注異動を伴わない寒冷地手当の額の改定として 世帯等の区分の変更が想定される この場合は 見直しは行わない 1 寒冷地手当の報酬への算入原則として 7 月 1 日前の 1 年間に受けた寒冷地手当の総額の 12 分の 1 の額を各月の報酬に算入する ただし 以下に該当する場合は 当該額を算入する ( 運用方針第 43 条関係 10) ア 3 月 2 日から 7 月 1 日までの間に寒冷地に異動した場合又は 4 月 1 日から 7 月 1 日までの間に寒冷地において休職等から復職した場合その者が寒冷地に異動したときと同様の状況の下で 当該寒冷地に異動した日前一年間に当該寒冷地に在勤としていたとすれば支給されるべき寒冷地手当の額の 12 分の 1 の額 イ組合員資格を取得し 寒冷地で勤務することとなった場合その者と同様の事情にある者に支給される寒冷地手当の額を考慮して組合が決定した寒冷地手当の総額を 12 分の 1 の額 (6 月 1 日から 7 月 1 日までの間に組合員資格を取得した場合は その者と同様の事情にある者に同月以前の 1 年間に支給された寒冷地手当の総額の 12 分の 1 の額 ) 2 報酬の見直し 7 月 2 日後に寒冷地に異動となった者等については 以下のとおり標準報酬の見直しを行う ( 運用方針第 43 条関係 11 12) ア 7 月 2 日から翌年 3 月 1 日までの間に寒冷地に異動する場合又は 7 月 2 日から 3 月 31 日までの間に寒冷地において休職等から復職した場合その者と同様の事情にある者に支給される寒冷地手当の額を考慮して組合が決定した寒冷地手当の総額の 12 分の 1 の額をその者の報酬に算入される寒冷地手当として 異動のあった年度の 9 月 1 日 (10 月以後に異動した者は 当該異動の属する月 ) からの標準報酬について見直しを行う イ 7 月 2 日から翌年 3 月 1 日までの間に寒冷地から寒冷地以外の地域に異動する場合その者の異動のあった月の属する年度においてその者に寒冷地手当が支給された場合は 当該寒冷地手当の総額の 12 分の 1 の額をその者の報酬に算入される寒冷地手当の額として 当該異動のあった月からの標準報酬について見直しを行う - 19 -

( 留意点 ) その他の取扱い 1 円位未満の端数が生じた場合 7 月 1 日前の 1 年間に受けた寒冷地手当の総額を 12 で除した時点で切り捨てる ( 総務省見解 ( 地職 p.3)) 2 条例により複数月分の寒冷地手当が一括で支給される場合原則として 7 月 1 日前の 1 年間に受けた寒冷地手当の額を 12 で除して得た額を加算する考え方に倣い 期末手当等として取り扱うのではなく 一括で支給された寒冷地手当の額を 12 で除して得た額を 定時決定等の算定の際の基礎となるそれぞれの月に加算する 3 随時改定 育児休業等終了時改定及び産前産後休業終了時改定を行う場合 (7 月 8 月及び 9 月に随時改定等が行われる場合を除く ) 寒冷地手当の額については 当該改定前に適用されていた寒冷地手当の額を 改定後の標準報酬の算定の基礎となる報酬とされる寒冷地手当の額として加算する ( 運用方針第 43 条関係 13) 7 月 8 月及び 9 月に随時改定等が行われる場合は 当該改定を行う年の 7 月 1 日前 1 年間に受けた寒冷地手当の総額の 12 分の 1 を算定基礎月の報酬に加算する 4 寒冷地手当の支給される地域の地方公共団体に一定期間派遣される場合派遣先で寒冷地手当が支給される場合は 一般的な寒冷地手当と同様に報酬に含めて算定する ただし 派遣期間が 4 月から 10 月までなど 寒冷地手当が支給されないことが明らかな場合は 派遣後の寒冷地手当の見込み額を加算しない取扱いとしても差し支えない - 20 -

寒冷地手当の取扱い - 21 -

(3) 現物給与の取扱いについて 食事 食券 住宅 被服 ( 制服や作業服などなど勤務服は除く ) 通勤定期券 回数券など通貨以外のもので支給されるいわゆる現物給与については その現物を通貨に換算して 報酬に算入します 現物給与の性質が 月等を単位として一定額が継続して支給される報酬である場合は 固定的給与に該当する ( 運用方針第 43 条関係 5 総務省見解 ( 地職 p.3) 通貨以外のもので給与が支払われているとき ( 宿舎の貸与等 ) に 現物給与に当たるかの判断の一例として 地方公共団体の給与条例等において給与として規定されている場合は 現物給与に当たり得る ( 総務省質疑応答集 1 問 5) 厚生年金保険制度における現物給与の価額は その地方の時価により 厚生労働大臣が定めることとされており 年に 1 度改定される ( 厚年法第 25 条 厚生労働大臣が定める現物給与の価額 ( 平成 24 年厚生労働省告示第 36 号 )) 地方公務員共済組合の組合員についても 厚生労働大臣が定める額を参照して取り扱うこととする ( 総務省質疑応答集 1 問 6) その他 日本年金機構の HP の取扱いを参照して取り扱う ( 総務省見解 ( 地職 p.2)) * 最新の価額については この項の末尾の表を参照のこと ( 留意点 ) 種類ごとの取扱い等 1 円位未満の端数が生じた場合計算の結果 1 円未満の端数が生じたときは 切り捨てる ( 総務省見解 ( 地職 p.3)) 2 食事について本人がその一部を負担している場合厚生労働大臣が定める価格から本人負担分を差し引いた額を報酬として算入する ただし 本人負担額が厚生労働大臣の定める価格の 3 分の 2 以上の場合は 報酬とはならない ( 厚労省通知 (H24.1.31 保保発 0131 第 2 号 )) 例 : 食事 ( 昼食 ) が提供されている場合 ( 東京都の場合 ( 平成 28 年 4 月 1 日現在 )) 自己負担なし 230 円が報酬自己負担 100 円 230 円 -100 円 =130 円が報酬自己負担 160 円 230 円 2/3=153 円 <160 円 報酬にはならない 3 被服について制服や作業服など 着用が義務付けられている勤務服は現物給与には該当しない 一般的に勤務外での着用が可能かどうかが 判断基準になる 4 職員宿舎が現物給与に該当する場合 職員宿舎が貸与されている場合の価額の算定方法 を参照 職員宿舎が 当該宿舎に入居しなければ公務等の遂行が困難である場合は 現物給与に該当しない ( 離島等のへき地に勤務地がある場合 当該宿舎に入居することが義務付けられている場合等 ) ( 国家公務員共済組合の取扱い ) - 22 -

継続長期組合員が 地方公共団体等が設置する職員宿舎に入居し続けている場合 当該継続長期組合員は地方公共団体等と雇用関係がないこと 宿舎貸与が勤務先から受けているものではないことから 現物給与には当たらない 職員宿舎の宿舎費が定められている場合 宿舎費が変更になった場合は現物給与の額も変更になることから随時改定に該当するかどうか算定することなる ( 総務省見解 ( 地職 p.3)) 職員宿舎が貸与されている場合の価額の算定方法 厚生労働大臣が定める畳一畳 ( 注 1) あたりの価額に居住用 ( 注 2) の広さを乗じ 宿舎使用料を控除して算出します ( 日本年金機構 HP 現物給与の価額 Q&A ) ( 注 1) 畳一畳は 1.65 m2に換算して算定します ( 注 2) 居間 茶の間 寝室 客間 書斎 応接間 仏間 食事室などが居住用の室の対象であり 玄関 台所 ( 炊事場 ) トイレ 浴室 廊下 クローゼット ( 押入れ ) 収納スペース バルコニー等は居住用の室の対象には含めません 洋室 (10 m2 ) クローゼット 浴室 洗面所 キッチン 居住用の広さ (69 m2 ) 玄関 主寝室 (13 m2 ) 廊下 クローゼット 収納 押入れ 和室 (7 m2 ) リビング ダイニング (39 m2 ) バルコニー 事例 : 上記宿舎に入居し 宿舎料 60,000 円支払っている場合 ( 東京都 (H28.4 価格 ) の場合 ) 居住用の広さ ( m2 ) 1.65 1 畳当たりの単価 - 宿舎料 = 現物給与の価額 69 m2 1.65 m2 2,590 円 60,000 円 =48,309.0909 円 ( 円位未満端数切捨て ) 48,309 円 ( 上記宿舎に月の途中 (4 月 11 日 ) で入居した場合 ) 居住用の広さ ( m2 ) 1.65 1 畳当たりの単価 入居日以降の日数 / その月の総日数 - その月の宿舎料 69 m2 1.65 m2 2,590 円 20 日 30 日 -60,000 円 20 日 =32,206.0606 円 ( 円位未満端数切捨て ) 30 日 32,206 円 月の途中で入居した場合は その翌月が変動月になり 随時改定の算定をします 定時決定の算定基礎月中に入居した場合は日割り計算した現物給与の価額を算定することになります したがって 上記の例の場合は 定時決定における 4 月の報酬に含める現物給与の価額は 32,206 円 5 月を変動月とした随時改定の算定の際に報酬に含める現物給与の価額は 48,309 円となります - 23 -

なお 上記のように間取りから居住用の広さを求める方法が原則となりますが 下の表の宿舎の延べ面積の区分に応じた居住面積割合を乗じて求める簡便な方法で 居住用の広さを求める方法もあります ( 双方を算定して低い方を現物給与の価額とする訳ではありません ) 簡便な算出方法( 延べ面積 居住面積割合 ) 宿舎の延べ面積 居住面積割合 25 m2未満 41% 25 m2以上 55 m2未満 56% 55 m2以上 80 m2未満 62% 80 m2以上 66% < 算定にあたっての留意事項 > A 県の職員が B 県にある職員宿舎の貸与を受けている場合は A 県の価額により算定します A 県の職員が B 県内の事務所に勤務し B 県にある職員宿舎の貸与を受けている場合は 実際の勤務地である B 県の価額により算定します 夫婦若しくは親子のいずれもが地方公務員であり 職員宿舎に入居している場合は 貸与が認められている職員の報酬にのみ含めることとなります 単身赴任先で宿舎を貸与された職員は 赴任先の職員宿舎は報酬に含めますが 職員の家族が入居し続けている職員宿舎分については 報酬には含めません 人事異動に伴い 月の途中で職員宿舎が変更になった場合 それぞれの宿舎ごとに日割り計算することになります 宿舎変更に伴う現物給与の額の変更は随時改定の対象になりますので 変更後の現物給与の額が 1 ヶ月確保された月を変動月として随時改定に該当するかどうか算定します なお 定時決定の算定基礎月に宿舎が変更になった場合は それぞれの宿舎ごとに日割り計算した現物給与の額 ( 実際に支給された現物給与の額 ) により算定します - 24 -

都道府県名 1 人 1 ヶ月当たりの食事の額 厚生労働大臣が定める現物給与の価額について ( 平成 28 年厚生労働省告示第 37 号 平成 28 年 4 月 1 日から適用 ) 1 人 1 日当たりの食事の額 食事で支払われる報酬等 1 人 1 日当たりの朝食のみの額 1 人 1 日当たりの昼食のみの額 1 人 1 日当たりの夕食のみの額 住宅で支払われる報酬等 1 人 1 ヶ月当たりの住宅の利益の額 ( 畳 1 畳につき ) 北海道 18,600 620 160 220 240 1,000 青 森 18,600 620 160 220 240 940 岩 手 18,300 610 150 210 250 1,030 秋 田 18,000 600 150 210 240 1,010 宮 城 18,300 610 150 210 250 1,380 山 形 19,200 640 160 220 260 1,180 福 島 18,900 630 160 220 250 1,070 茨 城 18,600 620 160 220 240 1,270 栃 木 18,600 620 160 220 240 1,310 群 馬 18,600 620 160 220 240 1,170 埼 玉 18,900 630 160 220 250 1,750 千 葉 18,600 620 160 220 240 1,700 東 京 19,500 650 160 230 260 2,590 神奈川 19,200 640 160 220 260 2,070 新 潟 18,600 620 160 220 240 1,280 富 山 18,600 620 160 220 240 1,200 石 川 19,200 640 160 220 260 1,250 福 井 19,200 640 160 220 260 1,160 山 梨 18,600 620 160 220 240 1,230 長 野 17,700 590 150 210 230 1,150 岐 阜 18,300 610 150 210 250 1,180 静 岡 18,600 620 160 220 240 1,410 愛 知 18,600 620 160 220 240 1,470 三 重 18,900 630 160 220 250 1,200 滋 賀 18,600 620 160 220 240 1,360 京 都 18,900 630 160 220 250 1,670 大 阪 18,900 630 160 220 250 1,620 兵 庫 18,900 630 160 220 250 1,460 奈 良 18,000 600 150 210 240 1,170 和歌山 19,500 650 160 230 260 1,080 鳥 取 19,200 640 160 220 260 1,110 島 根 19,200 640 160 220 260 1,030 岡 山 18,900 630 160 220 250 1,270 広 島 18,900 630 160 220 250 1,320 山 口 18,900 630 160 220 250 1,040 徳 島 18,900 630 160 220 250 1,100 香 川 18,300 610 150 210 250 1,130 愛 媛 18,600 620 160 220 240 1,080 高 知 19,200 640 160 220 260 1,050 福 岡 18,000 600 150 210 240 1,310 佐 賀 18,300 610 150 210 250 1,080 長 崎 18,600 620 160 220 240 1,070 熊 本 18,900 630 160 220 250 1,120 大 分 18,900 630 160 220 250 1,080 宮 崎 18,300 610 150 210 250 1,030 鹿児島 18,600 620 160 220 240 1,040 沖 縄 19,200 640 160 220 260 1,110 住宅 食事以外の報酬等の価額について 労働協約に定めがある場合は その価額を時価とします 計算の結果 端数が生じた場合は1 円未満を切り捨てます 洋間など 畳を敷いていない居住用の室については 1.65 平方メートルを1 畳に換算し計算します 健保組合では 現物給与の価額について 規約により別段の定めをしている場合があります ( 単位 : 円 ) その他の報酬等 時価 自社製品通勤定期券など - 25 -

5 派遣職員等の取扱い (1) 公庫等に派遣されている者 ( 継続長期組合員 ) に係る報酬について 報酬については 継続長期組合員が公庫等から受ける給与のうち 地方自治法第 204 条の規定の適用を受ける職員の給料及び報酬に含まれる手当に相当するものとして組合の運営規則で定めるものをもって報酬とし 期末手当等に含まれる手当に相当するものとして組合の運営規則 ( 注 ) で定める給与をもって期末手当等とします ( 法第 140 条 施行令第 40 条第 3 項 ) 注組合の運営規則で定めるもの地方自治法第 204 条の規定の適用を受けない職員の報酬及び期末手当等の額の取扱いが準用される ( 運営規則第 39 条第 3 項 ) * 当該取扱いについては 第 1 章 2 報酬とは (1) を参照 標準報酬については 組合は 継続長期組合員を使用する事業主より 健康保険法の規定による標準報酬の決定又は改定に係る通知に係る書類の写しの提出を受け 当該写しに記載された標準報酬を参酌して当該継続長期組合員の標準報酬を決定又は改定する ( 施行規程第 101 条の 2 第 8 項 ) (2) 公益的法人等派遣職員である組合員の取扱いについて 公益的法人等への一般職の地方公務員の派遣等に関する法律 ( 平成 12 年法律第 50 号 以下 派遣法 という ) により 派遣職員 ( 同法第 3 条に規定する 派遣職員 をいう 以下 この項で同じ ) となった者は 引き続き職員派遣をされた日の前日において所属していた地方公務員共済組合の組合員となります ( 派遣法第 7 条第 2 項 ) 派遣職員に係る標準報酬月額の算定 掛金 負担金等の徴収 納付については 次のとおり取扱うこととします ( 総務省質疑応答集 4 問 5) 1 派遣先団体からすべての報酬が支給される場合 ( 派遣法第 6 条第 1 項 ) ア標準報酬基礎届は 派遣先団体から派遣職員に係る報酬額等の報告を受け 派遣元団体が作成し 共済組合に提出する ただし 共済組合 ( 各支部 ) 派遣元団体 派遣先団体の合意があれば 派遣先団体が提出することができる イ共済組合は 標準報酬を決定又は改定したときは その旨を組合員に通知する ( 通知の方法については派遣元団体又は派遣先団体を経由することは差し支えない ) - 26 -

ウ掛金等 ( 組合員保険料 短期給付に係る掛金 介護納付金に係る掛金 福祉事業に係る掛金 退職等年金分掛金をいい 以下 掛金等 という ) は 派遣先団体が報酬から控除し これを組合員に代わって共済組合に払い込む ( 法第 115 条 ) エ負担金は 派遣先団体が負担し 共済組合に払い込む ( 派遣法第 7 条第 3 項による読替え後の法第 116 条 ) オ公的負担金は 派遣元団体 ( 地方公共団体 ) が負担し 共済組合に払い込む ( 法第 113 条第 4 項及び第 5 項 ) 2 派遣先団体と派遣元団体のそれぞれから報酬が支給される場合 ( 派遣法第 6 条第 2 項 ) ア標準報酬基礎届は 派遣先団体から派遣職員に係る報酬額等の報告を受け 派遣先団体と派遣元団体からの報酬の合計額により派遣元団体が作成し 共済組合に提出する ただし 共済組合 ( 各支部 ) 派遣元団体 派遣先団体の合意があれば 派遣先団体が提出することができる イ共済組合は 標準報酬を決定又は改定したときは その旨を組合員に通知する ( 通知の方法については派遣元団体又は派遣先団体を経由することは差し支えない ) ウ掛金等は 給料 ( 基本給 ) を支給する派遣元団体又は派遣先団体が報酬から全額控除し これを組合員に代わって共済組合に払い込む ( 法第 115 条 ) エ負担金は 派遣先団体が負担し 共済組合に払い込む ( 派遣法第 7 条第 3 項による読替え後の法第 116 条 ) オ公的負担金は 派遣元団体 ( 地方公共団体 ) が負担し 共済組合に払い込む ( 法第 113 条第 4 項及び第 5 項 ) - 27 -

(3) 地方自治法第 252 条の 17 第 1 項の規定に基づき派遣されている場合 以下の取扱いとなる ( 総務省質疑応答集 4 問 6) ア標準報酬基礎届は 給料 ( 基本給 ) を支給する派遣元の地方公共団体が派遣先の地方公共団体から派遣職員に係る報酬額等の報告を受け 派遣先団体と派遣元団体からの報酬の合計額により派遣元団体が作成し 共済組合に提出する ただし 共済組合 ( 各支部 ) 派遣元団体 派遣先団体の合意があれば 給料 ( 基本給 ) を支給しない派遣先団体である地方公共団体が提出することができる イ共済組合は 標準報酬を決定又は改定したときは その旨を組合員に通知する ( 通知の方法については派遣元団体又は派遣先団体を経由することは差し支えない ) ウ掛金等は 給料 ( 基本給 ) を支給する派遣元団体又は派遣先団体が報酬から全額控除し これを組合員に代わって共済組合に払い込む ( 法第 115 条 ) エ負担金の負担については 派遣元団体と派遣先団体との協議により決定されるが 当該負担金の共済組合への払い込みは給料 ( 基本給 ) を支給する地方公共団体が行う ( 運用方針第 116 条関係 ) オ公的負担金は 給料 ( 基本給 ) を支給する地方公共団体が負担し 共済組合に払い込む ( 法第 113 条第 4 項及び第 5 項 ) - 28 -

(4) 組合役職員等に係る報酬及び標準報酬について 1 組合役職員等報酬については 組合役職員が受ける給与のうち 地方自治法第 204 条の規定の適用を受ける職員の給料及び報酬に含まれる手当に相当するものとして組合の運営規則で定めるものをもって報酬とし 期末手当等に含まれる手当に相当するものとして組合の運営規則 ( 注 ) で定める給与をもって期末手当等とします ( 法第 141 条 施行令第 40 条の 2) 注組合の運営規則で定めるもの地方自治法第 204 条の規定の適用を受けない職員の報酬及び期末手当等の額の取扱いと同様となる ( 運営規則第 39 条の 3 第 3 項 ) * 当該取扱いについては 第 1 章 2 報酬とは (1) を参考のこと 標準報酬については 法第 141 条の規定により 組合役職員は当該組合を組織する職員とみなされ 同条により読み替えられた法の規定が適用されるので 通常の組合員と同様に算定することとなる 2 職員引継一般地方独立行政法人の役職員等職員引継一般地方独立行政法人及び職員引継等合併一般地方独立行政法人の役職員についても組合役職員と同様の取扱いになる ( 法第 141 条の 2 第 141 条の 4 施行令第 41 条の 2 運営規則第 39 条の 4) - 29 -

6 遡及して報酬が変更となった場合の取扱い (1) 給与改定等が遡及して行われた場合 給与条例の改正等による給与改定 ( 以下 給与改定等 という ) が遡及して行われた場合は 遡及して標準報酬の見直しは行わず 給与条例の改正後の額が支給された月を変動月として随時改定に該当するかどうか算定します ( 総務省質疑応答集 2 問 5) 期末手当等の扱い標準期末手当等の額を決定した後に 算定の基礎となった期末手当等の額の増額又は減額が行われる場合には 当該月に遡って当該増額又は減額後の期末手当等を基礎として標準期末手当等の額を再決定するものとする ( 運用方針第 44 条関係 7) 例 : 給与改定等が 4 月に遡及して行われた場合標準報酬の見直しは 4 月に遡及しないが 6 月に支給された期末手当等の額が変更となった場合は 標準期末手当 ( 標準賞与 ) を見直す (2) 発令誤りや誤支給等の事由により遡って報酬が変動した場合 標準報酬の決定 改定の後に 遡及して昇給 昇格が行われた場合や諸手当が遡及して支給された場合等 個別の事案により誤支給等が判明したときは 原則として遡及した時点に遡り 正しい報酬の額により標準報酬の見直しを行います ( 総務省質疑応答集 2 問 9) 給与支給機関から手当等の報告が遅れた場合や発令誤りの場合や扶養手当の対象となっている扶養親族が扶養の要件を満たしていなかったことが判明した場合等が該当する ( 遡及する事由が組合員の責めに帰するものか否かに関わらない ) 固定的給与が遡って変動した場合は 遡った月を変動月として随時改定に該当するかどうか算定する 非固定的給与のみが遡って変動した場合 ( 時間外勤務手当の勤務実績の誤り等 ) は 随時改定は行わない ただし 定時決定の算定基礎月 (4 月 5 月 6 月 ) の報酬や随時改定等の算定基礎月の報酬が誤っていた場合は 当該誤支給が非固定的給与のみであっても見直しを行う 遡及する時点までに 定時決定や随時改定等が行われていた場合は 当該決定等の算定の基礎となった報酬の額を正しい報酬により算定し直す 随時改定の再計算の結果 従前標準報酬 ( 当該随時改定の直前の標準報酬 ) の等級と再計算による標準報酬の等級との差が 2 等級以上生じなくなった場合は 当該随時改定を取り消す 給与改定等が遡及して行われた後に 更に支給誤りなどの理由により遡及して標準報酬を見直す場合の算定基礎月となる各月の報酬は 給与改定後の報酬について再決定を行う取扱いで差し支えない ( 総務省質疑応答集 2 問 9) 例 :H28.12 月に H28.4 月に遡及した給与改定等が行われ 更に H29.2 月に H28.9 月から扶養手当を支給すべきことが判明した場合 H28.9 月を変動月として随時改定に該当するかどうか算定する このとき 算定基礎月である 9 月 10 月 11 月の報酬は H28.12 に遡及して行われた給与改定等の後の額により算定する - 30 -

7 標準報酬の算定事務 標準報酬は組合が決定します ( 法第 43 条 ) また 給与支給機関では算定した標準報酬月額等に基づき 掛金等を給与から控除するとともに 負担金等の額を算定し組合に払い込みます ( 法第 114 条 第 115 条 ) 標準報酬の算定は給与支給機関が行い 算定基礎届を組合に提出します 組合は当該算定基礎届を確認し 組合員の標準報酬の決定を行うこととされています ( 施行規程第 101 条の 2 第 101 条の 3 第 101 条の 7) また 厚生年金保険の第三号被保険者に係るこれらの算定基礎届を提出した場合は 厚生年金保険の標準報酬月額の決定又は改定に係る算定基礎届とみなします ( 施行規程第 101 条の 3 第 2 項 第 101 条の 7 第 2 項 ) 算定基礎届は データ送信等の電子情報処理組織による事務処理を行うことも可能である ( 施行規程第 187 条 ~189 条 総務省質疑応答集 3 問 1) 各種基礎届等の書類の保存期限その処理の終わった翌事業年度から起算して 10 年である ( 施行規程第 165 条第 3 号 総務省見解 ( 地職 P.33)) 8 標準報酬の組合員への通知 組合は 組合員の標準報酬を決定 改定したときは その旨を組合員に通知しなければならないこととされています ただし 給与支給機関は 組合に代わって 標準報酬の決定 改定の通知をすることができることとされ この場合は 組合が通知したものとみなされます また 組合員の標準報酬及び厚生年金保険の標準報酬月額を閲覧に供することにより 通知に代えることができます ( 施行規程第 101 条の 8) 審査請求について標準報酬の決定自体は 審査請求の対象となる処分に含まれていない ( 法第 117 条 総務省見解 ( 地職 P31)) 給与明細書への記載例 - 31 -

標準報酬決定 ( 改定 ) 通知書 標準報酬決定 ( 改定 ) 通知書 様 生年月日 組合員番号 : : 年月日生まれ 標準報酬を下記のとおり決定 ( 改定 ) しましたので通知します 記 1 決定 ( 改定 ) の事由 2 標準報酬の等級及び月額 区 分 等級 標準報酬月額 新標準報酬 長期 短期厚生年金退職等年金給付 第級円 第級円 第級円 従前標準報酬 長期 短期厚生年金退職等年金給付 第級円 第級円 第級円 3 事由発生年月日 平成年月日 4 適用日 平成年月日 平成年月日 公立学校共済組合 支部長 - 32 -